JP2016058176A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Yoichi Kurose
洋一 黒瀬
北泉 武
Takeshi Kitaizumi
武 北泉
宮内 貴宏
Takahiro Miyauchi
貴宏 宮内
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【課題】異なる材質の被加熱物をコンデンサの容量を同一にして加熱し、また複数の被加熱物を同時に加熱するときの干渉音の発生を抑制する誘導加熱装置を提供する。【解決手段】第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動する第1の駆動方式と、加熱コイル電流の共振周期より短い期間でそれぞれ駆動する第2の駆動方式で両スイッチング素子を駆動する制御手段とを備え、制御手段は、第1の被加熱物検知手段50が検知する被加熱物の特性に応じて、第1の駆動方式で両スイッチング素子を駆動するかまたは第2の駆動方式で両スイッチング素子を駆動するかを切替えてインバータ回路の入力電力の可変制御を行う。【選択図】図1

Description

本発明は、非磁性ステンレス製鍋のような低透磁率の被加熱物と鉄製鍋のような高透磁率の被加熱物を誘導加熱できるようにした誘導加熱装置や、誘導加熱式の湯沸かし器など被加熱物の材質が変わる可能性のある誘導加熱装置に関するものである。
従来の誘導加熱装置の例として、加熱コイルから高周波磁界を発生し、電磁誘導による渦電流によってアルミニウムのような高導電率の非磁性金属製の被加熱物や、アルミニウムと鉄との中間の材質の非磁性金属製の被加熱物を加熱する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の誘導加熱装置は、加熱コイルにより加熱する被加熱物の材質が非磁性金属であること及びその導電率の大小を検知可能な被加熱物検知手段と、両スイッチング素子を排他的に駆動するとともに、両スイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期の(n−1/2)倍(nは1以上の整数)であるn次共振周期の近傍、及び(m−1/2)倍(mは1以上の整数)であるm次共振周期の近傍でそれぞれ変化させることにより、インバータ回路の入力電力が駆動期間をn次共振周期及びm次共振周期と等しくしたときの極大値を超えない範囲で、入力電力の可変制御を行う制御手段とを備え、制御手段は、被加熱物検知手段が検知する非磁性金属製の被加熱物の導電率の大小に応じて、加熱コイルの巻数及び共振コンデンサの容量を同一にして、次数nまたは次数mの少なくとも一方を変更することにより、可変範囲の最大値を変えて入力電力の可変制御を行う構成としている。
この構成により、制御手段は、被加熱物検知手段が、材質が非磁性金属であって、かつ高導電率であり、所定の形状をした被加熱物(例えば鍋底がアルミニウム製あるいは銅製で厚みが1mm以上あり加熱コイルと略同径である鍋)を検知すると、少なくとも一つのスイッチング素子の駆動期間を、共振周期の(n−1/2)倍、かつ、n≧2とすることにより、高周波数の磁界を加熱コイルに供給し、被加熱物に誘導される高周波電流の負荷内部における表皮効果を高め高い熱効率で誘導加熱するとともに、スイッチング素子の駆動期間を共振周期より長くしてスイッチング損失を抑制することができる。
また、被加熱物検知手段が、材質が非磁性金属であって、アルミニウムより導電率が小さい所定形状の被加熱物(例えば鍋底が非磁性ステンレス製で2mm以上の厚みを有し、加熱コイルと略同径の鍋)を検知すると、材質がアルミニウムである被加熱物を加熱する場合と加熱コイルの巻数及び共振コンデンサの容量を同一にし、かつ次数nを減じることにより、加熱コイル巻数及び共振コンデンサの容量を切り換えることなく駆動周波数を入力電力の極大値を大きくするので、アルミニウムの場合より直列共振インバータにおける共振回路のQが小さくなって、設定した駆動周期近傍の入力電力の極大値が小さくなり、入力電力をそれより大きくできなくなるのを防止し、駆動周波数の可変範囲における最大出力の低下を抑制することができる。
特開2006−92851号公報
しかしながら、特許文献1で開示された誘導加熱装置において、被加熱物検知手段は、被加熱物の材料が鉄系(磁性体で鉄と同等の導電率)金属であると判断すると、リレーをオンして補正用共振コンデンサを共振コンデンサに並列に接続して共振回路の共振周期を長くした後に被加熱物を加熱するという従来の構成では、以下のような課題があった。
リレーが接点の接触/非接触によりオンオフするメカリレーの場合、被加熱物の材料が鉄系金属であると被加熱物検知手段が判断してリレーをオンすると、リレーの接点が衝突することによって切替音が発生する。この切替音が誘導加熱装置の使用者にとって耳障りであり不快感を与えていた。
また、リレーのオンオフ切替時は接点がオン状態とオフ状態を短い期間で繰り返す間欠開閉現象が起こるため、接点の溶着や異常電圧の発生によるリレーの破壊を防止するために、リレーのオンオフ切替時はリレーに流れている電流を零にする必要がある。そのため、インバータ回路を駆動することにより得られる検知出力から被加熱物の材質を識別する方法では、鉄系金属を加熱する場合、まずリレーがオフ状態でインバータ回路を駆動することにより鉄系金属であると識別し、その後インバータ回路の駆動を停止し、加熱コイルおよび共振コンデンサに電流が流れなくなった後にリレーをオンして補正用共振コンデンサを共振コンデンサに並列に接続し、再びインバータ回路を駆動することにより加熱を開始できるため、使用者が加熱の開始が遅れていることを判断可能な時間(間欠開閉現象に要する時間に余裕を持たせて設計すると例えば2秒)まで長くなり、応答性が悪く使用者にとって不快感を与えていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、非磁性金属の被加熱物と鉄系(磁性体で鉄と同等の導電率)金属の被加熱物を誘導加熱できるとともに、耳障りな音の発生がなく、また鉄系金属を加熱する場合でも加熱を開始するまでの時間を短くすることが可能な誘導加熱装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の直列接続体と、前記両スイッチング素子の少なくともいずれか一方に並列に接続された第1の加熱コイルと第1の共振コンデンサを含む共振回路とを有し直流電圧を入力して前記両スイッチング素子の導通により前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサが直列共振する第1のインバータ回路と、少なくとも前記第1の加熱コイルに流れる電流値またはそれに対応した変化値から被加熱物の特性を検知可能な被加熱物検知手段と、前記両スイッチング素子を排他的に駆動するとともに、前記両スイッチング素子の駆動期間を、前記加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動する第1の駆動方式と、前記加熱コイル電流の共振周期より短い期間でそれぞれ駆動する第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記被加熱物検知手段が検知する被加熱物の特性に応じて、前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときと前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときの両方で前記第1の加熱コイルの巻数及び前記第1の共振コンデンサの容量を同一にして、前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するかまたは前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するかを切替えて前記インバータ回路の入力電力の可変制御を行うものである。
本発明の誘導加熱装置は、非磁性金属の被加熱物を加熱するときは、両スイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍として両スイッチング素子を駆動することにより、高周波数の磁界を加熱コイルから被加熱物に供給し、被加熱物に誘導される高周波電流の被加熱物内部における表皮効
果を高め高い熱効率で誘導加熱することができる。
また、非磁性金属の被加熱物に対して直列共振インバータにおける共振回路のQが小さく共振電流が流れにくい鉄系金属の被加熱物を加熱する時は、両スイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期より短い期間として両スイッチング素子を駆動することにより、インバータ回路の駆動周期を共振回路の入力電力が最大値となる共振周期の近傍に設定して、鉄系金属でも大きな共振電流を流して大電力で誘導加熱することができる。
また、共振回路の共振周期を変更する補正用共振コンデンサおよび補正用共振コンデンサの接続/非接続を切り替えるリレーを有さない構成で非磁性金属の被加熱物と鉄系金属の被加熱物を誘導加熱するため、リレーの動作に伴う切替音が発生せず、使用者に対して不快感を与えないようにすることができる。
さらに、リレーを有さない構成とすることで、リレーのオンオフ切替時に起こる間欠開閉現象やリレーに流れている電流値を考慮する必要がないため、鉄系金属を加熱する場合でも加熱の開始までに必要な時間を短くして応答性をよくすることにより、使用者に対して不快感を与えないようにすることができる。
本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の回路構成図 本発明の実施の形態1における第1の駆動方式での第1のスイッチング素子の駆動信号波形及び第2のスイッチング素子の駆動信号波形及び加熱コイルに流れる電流波形を示す波形図 本発明の実施の形態1における第2の駆動方式での第1のスイッチング素子の駆動信号波形及び第2のスイッチング素子の駆動信号波形及び加熱コイルに流れる電流波形を示す波形図 本発明の実施の形態1におけるインバータ回路の駆動周波数とインバータ回路の入力電力の最大値の関係を示す特性図 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の回路構成図 本発明の実施の形態2におけるインバータ回路の駆動周波数とインバータ回路の入力電力の最大値の関係を示す特性図
第1の発明は、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の直列接続体と、前記両スイッチング素子の少なくともいずれか一方に並列に接続された第1の加熱コイルと第1の共振コンデンサを含む共振回路とを有し直流電圧を入力して前記両スイッチング素子の導通により前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサが直列共振する第1のインバータ回路と、少なくとも前記第1の加熱コイルに流れる電流値またはそれに対応した変化値から被加熱物の特性を検知可能な被加熱物検知手段と、前記両スイッチング素子を排他的に駆動するとともに、前記両スイッチング素子の駆動期間を、前記加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動する第1の駆動方式と、前記加熱コイル電流の共振周期より短い期間でそれぞれ駆動する第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記被加熱物検知手段が検知する被加熱物の特性に応じて、前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときと前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときの両方で前記第1の加熱コイルの巻数及び前記第1の共振コンデンサの容量を同一にして、前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するかまたは前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するかを切替えて前記インバータ回路の入力電力の可変制御を行うものである。
加熱コイルには、直列共振による共振電流が流れ、その共振周波数が非磁性ステンレスを加熱するに適した高周波数(例えば50kHz)となるように、加熱コイルの巻数と共振コンデンサの容量が設定される。上記構成によれば、2つのスイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動することにより、被加熱物に誘導される高周波電流の被加熱物内部における表皮効果を高め高い熱効率で誘導加熱するとともに、スイッチング素子の駆動期間を加熱コイル電流の共振周期より長くしてスイッチング回数を減らしスイッチング損失を抑制することができる。
鉄系(磁性体で鉄と同等の導電率)金属を加熱するときは、2つのスイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期より短い期間(例えば共振周期の1/2倍)でそれぞれ駆動することにより、インバータ回路の駆動周期を共振回路の入力電力が最大値となる共振周期の近傍に設定して、一定の厚み(例えば1mm)以上の非磁性ステンレスに対して共振電流が流れにくい鉄系金属の被加熱物でも大きな共振電流を流して大電力で誘導加熱することができる。
また、非磁性ステンレスを加熱するときと鉄系金属を加熱するときで加熱コイルの巻数及び共振コンデンサの容量は同一なため、切替手段をなくして切り替えに伴う音の発生をなくすことができるとともに、鉄系金属加熱モードから非磁性ステンレス加熱モードへの切り替えおよび非磁性ステンレス加熱モードから鉄系金属加熱モードへの切り替えを早くでき、使用者に対して不快感を与えないようにすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、第1の駆動方式で両スイッチング素子を駆動するときのインバータ回路の駆動周波数は、第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときのインバータ回路の駆動周波数よりも低く設定するものである。
これにより、鉄系金属の被加熱物に対して共振電流が流れやすい非磁性ステンレスを加熱するときは鉄系金属を加熱するときと比較してスイッチング回数を減らすことができるので、スイッチング動作に起因するスイッチング損失とスイッチング素子に流れる電流に起因する導通損失の和のスイッチング素子の総損失は、鉄系金属を加熱するときと比較して、共振電流すなわちスイッチング素子に流れる電流が大きくなることによる導通損失の増加とスイッチング回数が減ることによるスイッチング損失の減少が相殺されるため、鉄系金属の被加熱物を加熱するときと非磁性金属を加熱するときのスイッチング素子から発生する総損失に大差が生じない。従って、例えば放熱フィンや冷却ファンといったスイッチング素子の冷却構成を鉄系金属の加熱のためだけ、または非磁性ステンレスの加熱のためだけに冷却能力の高い設計をする必要がなくなり、冷却構成を簡素化することができる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、第1の駆動方式で両スイッチング素子を駆動するときのインバータ回路の駆動周波数を16kHz以上に設定するものである。
非磁性ステンレスの加熱に最も寄与する共振電流の周波数成分は共振回路の共振周波数成分となるが、インバータ回路の駆動周波数が共振周波数の1/n(nは2以上の整数)に完全に一致していなければ、共振回路にはインバータ回路の駆動周波数成分の電流が基本波として流れる。従って、高周波数の磁界を加熱コイルから被加熱物に供給し、被加熱物に誘導される高周波電流が流れることにより発生するビビリ音が使用者に聞き取りにくい(感度が小さくなる)16kHz以上とすることにより、使用者に耳障りな音が聞こえにくく不快感を与えないようにすることができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかの発明において、第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の直列接続体と、両スイッチング素子の少なくともいずれか一方に並列に接続された第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサを含む共振回路とを有し直流電圧を入力して両スイッチング素子の導通により第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサが直列共振する第2のインバータ回路をさらに有し、両スイッチング素子は排他的に駆動するとともに、両スイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動する第1の駆動方式と、加熱コイル電流の共振周期より短い期間でそれぞれ駆動する第2の駆動方式で両スイッチング素子を駆動するものであって、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子を第1の駆動方式で駆動して第1の被加熱物を加熱し、第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を第2の駆動方式で駆動して第2の被加熱物を加熱し、かつ第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の駆動と第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の駆動を同時に行うことにより第1の被加熱物と第2の被加熱物を同時に加熱するとき、前記第1のインバータ回路の駆動周波数は、前記第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から所定の周波数差以内に設定するものである。
例えば第1の加熱コイルと第2の加熱コイルを近傍に配置し、第1の加熱コイルで非磁性ステンレスを加熱し、かつ第2の加熱コイルで鉄系金属を加熱するとき、第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子は第1の駆動方式で駆動し、第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子は第2の駆動方式で駆動する。すると、第1の加熱コイルには第1のインバータ回路の駆動周波数と同じ周波数の基本波電流が流れ、第2の加熱コイルには第2のインバータ回路の駆動周波数と同じ周波数の基本波電流が流れる。
入力電力と第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の駆動期間との関係において、例えば第1のスイッチング素子の駆動期間を共振周期の1/2倍の近傍に固定すると、入力電力は第2のスイッチング素子の駆動期間が共振周期の1/2倍のときに最大値となり、3/2倍のときに極大値となる。第2のスイッチング素子の駆動期間が3/2倍のときの極大値は第2のスイッチング素子の駆動期間が1/2倍のときの最大値よりも小さいため、第1のインバータ回路を第2の駆動方式で動作するときの駆動周波数と入力電力が極大値となる周波数との差は、所定の入力電力を供給するために第1のインバータ回路を第1の駆動方式で動作するときの第1のインバータ回路の駆動周波数と入力電力が最大値すなわち共振周波数との差よりも小さくなる。
通常、被加熱物を非磁性ステンレスとしたときの共振回路の共振周波数よりも被加熱物を鉄製金属としたときの共振回路の共振周波数のほうが低いため、非磁性ステンレスを第1の駆動方式で駆動することでインバータ回路の駆動周波数を極大値となる周波数に近づけることにより、共振回路に流れる電流を周波数成分で分解したときにインバータ回路の駆動周波数の2倍の周波数成分である第2高調波電流の周波数と鉄製金属の被加熱物を加熱するときの共振回路に流れる電流の周波数の差を、非磁性ステンレスを第2の駆動方式で駆動するよりも小さくすることができる。そのため、使用者に対して最も耳障りな周波数帯(8kHz程度)を回避して駆動することができ、使用者に不快感を与えないようにすることができる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、少なくとも第1の被加熱物および/または第2の被加熱物に供給可能な電力の最大値を供給するときに第1のインバータ回路の駆動周波数を第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から所定の周波数差以内に設定するものである。
これにより、少なくとも被加熱物に最大電力を供給して被加熱物に誘導される高周波電
流が大きく誘導電流または磁界の干渉度合いが大きくなるときは第1のインバータ回路の駆動周波数を第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から所定の周波数差以内に設定することで、干渉度合いが大きくなる入力電力での干渉に伴う発生音の周波数を使用者に対して最も耳障りな周波数帯(8kHz程度)を回避して駆動することができ、使用者に不快感を与えないようにすることができる。
第6の発明は、特に、第4または5の発明において、第1のインバータ回路の駆動周波数は、第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から1/2倍の周波数より3kHz高い周波数までの間に設定するものである。
これにより、第1のインバータ回路から流れる第2高調波電流の周波数と第2のインバータ回路から流れる駆動周波数と同一の周波数成分である基本波電流の周波数の差を6kHz以下とすることができるため、最も耳障りな周波数である8kHz程度でのインバータ回路の駆動を回避するとともに、耳障りな周波数帯である6〜10kHz程度でのインバータ回路の駆動を回避して、使用者に不快感を与えないようにすることができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれかの発明において、第1の加熱コイルおよび/または第2の加熱コイルにより加熱する被加熱物が非磁性ステンレス製の所定形状の被加熱物よりも表皮抵抗が小さいと被加熱物判別手段が判別すると、制御手段は、第1の駆動方式により第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子および/または第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を駆動するものである。
これにより、加熱コイルにより誘導加熱する被加熱物が、例えば非磁性ステンレスの加熱する面の径が加熱コイル径と同等で厚みが1mmのときの表皮抵抗よりも小さいと被加熱物判別手段が判断すると、被加熱物の加熱に対応する加熱コイルを接続しているインバータ回路の両スイッチング素子を第1の駆動方式で駆動することにより、被加熱物に誘導される高周波電流の被加熱物内部における表皮効果を高め高い熱効率で誘導加熱するとともに、スイッチング素子の駆動期間を加熱コイル電流の共振周期より長くしてスイッチング回数を減らしスイッチング損失を抑制することができる。
第8の発明は、特に、第1〜第6のいずれかの発明において、第1の加熱コイルおよび/または第2の加熱コイルにより加熱する被加熱物が鉄製の所定形状の被加熱物よりも表皮抵抗が大きいと被加熱物判別手段が判別すると、制御手段は、第2の駆動方式により第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子および/または第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子を駆動するものである。
これにより、加熱コイルにより誘導加熱する被加熱物が、例えば鉄の加熱する面の径が加熱コイル径と同等で厚みが1mmのときの表皮抵抗よりも大きいと被加熱物判別手段が判断すると、被加熱物の加熱に対応する加熱コイルを接続しているインバータ回路の両スイッチング素子を第2の駆動方式で駆動することにより、大きな抵抗を有する被加熱物に対しても大きな共振電流を流して大電力で誘導加熱することができる。
共振回路に流れる電流を周波数成分で分解したときにインバータ回路の駆動周波数の2倍の周波数成分である第2高調波電流の周波数と鉄製金属の被加熱物を加熱するときの共振回路に流れる電流の周波数の差を、非磁性ステンレスを第2の駆動方式で駆動するよりも小さくすることができる。そのため、使用者に対して最も耳障りな周波数帯(8kHz程度)を回避して駆動することができ、使用者に不快感を与えないようにすることができる。
前記第2の駆動方式で非磁性ステンレスを加熱すると、前記第1の駆動方式で非磁性ス
テンレスを加熱するときと比較して、入力電力の最大値または極大値の周波数と動作周波数との差が小さくなる。そのため、インバータ回路の動作周波数の2倍の周波数との差が前記第1の駆動方式で駆動したときの基本周波数と比較して動作周波数を下げることができるので、加熱コイルに流れる電流の周波数差を一定周波数いかにすることが可能となる。
2つのスイッチング素子の駆動期間を、加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動することにより、被加熱物に誘導される高周波電流の被加熱物内部における表皮効果を高め高い熱効率で誘導加熱するとともに、スイッチング素子の駆動期間を加熱コイル電流の共振周期より長くしてスイッチング回数を減らしスイッチング損失を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。なお、以下の全ての図において、同一又は相当部分には、同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における誘導加熱装置の回路構成図である。図1において、第1の電源41は200Vの商用電源であり、ダイオードブリッジや平滑コンデンサからなる第1の直流電圧変換手段42によって商用電源を直流電圧に変換する。この直流電圧は第1のインバータ回路61により高周波電流に変換され、第1の加熱コイル11に供給される。第1の加熱コイル11は高周波電流が供給されることにより高周波磁界を発生させる。例えばガラス製のトッププレート上に第1の加熱コイル11と対向して載置された被加熱物21は、第1の加熱コイル11の発生する高周波磁界により誘導加熱される。第1の共振コンデンサ46は第1の加熱コイル11とともに第1の直列共振回路62を構成している。第1のインバータ回路61は、第1の直列共振回路62を出力としたシングルエンデッドプッシュプル構成となっている。第1の直列共振回路62の一端は、第1のスイッチング素子43と、第2のスイッチング素子44との接続点に接続され、第1の直列共振回路62の他端は第1の直流電圧変換手段42の負極に接続されている。なお、第1の直列共振回路62の他端は、第1の直流電圧変換手段42の正極に接続しても同様の動作を行う。第1のスイッチング素子43および第2のスイッチング素子44にはそれぞれ逆並列に第1のダイオード43dと第2のダイオード44dが接続されている。第1の被加熱物検知手段50は、第1の加熱コイル11に流れる電流値に相関のある第1の共振コンデンサ46に発生した電圧値と、第1の電流検知手段47により検知された第1の電源41からの電流値の関係から被加熱物21を検知する。なお、第1の加熱コイル11に流れる電流値やスイッチング素子の導通期間などとの関係から被加熱物21を検知してもよい。第1の制御手段49は、第1の被加熱物検知手段50が検知した被加熱物21の特性に応じて、また第1の電流検知手段47により検知された第1の電源41からの電流値などから判断される第1のインバータ回路61の出力電力に応じて、第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44を導通制御するための信号を出力する。
次に本実施の形態の誘導加熱装置の動作を説明する。トッププレート上に第1の加熱コイル11と対向して載置された被加熱物21の検知を行うとき、第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44を交互に駆動する。第1のスイッチング素子43の駆動期間は共振電流の共振周期よりも短いモード(例えば70kHz)で駆動し、駆動時間比を最小にして、最小の出力にしてから徐々に駆動時間比を増加し、その間に第1の被加熱物検知手段50はカレントトランスやシャント抵抗(電流検知用抵抗)などで構成される第1の電流検知手段47の検知出力と第1の共振コンデンサ46に発生した電圧値の検知出力から、被加熱物21の材質を検知する。なお、駆動時間比を最小にしたときの検知出力のみで被加熱物21の材質が検知可能ならば駆動時間比を徐々に増加する必要はない
第1の被加熱物検知手段50が非磁性ステンレス製の所定形状の表皮抵抗が小さい被加熱物21(本実施の形態1においては、鍋底が1mmの厚みを有し、直径100mmの加熱コイルより少し大きい直径120mmの鍋)を検知すると、第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44の一方のスイッチング素子について駆動期間を共振周期の3/2倍近傍で変化させ、かつ他方のスイッチング素子について駆動期間を共振周期の1/2倍近傍で変化させ誘導加熱することにより、それぞれ入力電力の可変制御を行う。
また、第1の被加熱物検知手段50が鉄製の所定形状の表皮抵抗が大きい被加熱物21(本実施の形態1においては、鍋底が1mm以上の厚みを有し、直径100mmの加熱コイルより少し大きい直径120mmの鍋)を検知すると、第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44について駆動期間をそれぞれ共振周期の1/2倍近傍で変化させ誘導加熱することにより、入力電力の可変制御を行う。
これは、被加熱物の材質や厚みによって加熱コイルの巻数を一定として変化させないために被加熱物を載置したときのインダクタンスおよび抵抗値が変化し、また共振コンデンサの容量を一定として変化させないために加熱コイルと共振コンデンサで決まる共振周波数が変化すること、及びこれら変数で決定される共振回路のQ値も変化し、例えば鉄製の被加熱物は厚さ1mmを超える非磁性ステンレス製の被加熱物よりも抵抗値が大きく共振がしにくいため、インバータ回路が大電力を供給可能となるスイッチング素子の駆動期間を共振周期の1/2倍近傍に設定することで、被加熱物が変化しても大きな電力を供給することができる。
第1の制御手段49は、非磁性ステンレス製の所定形状の被加熱物21を加熱するとなると、図2に示すような動作を行う。図3は、第1の制御手段49が、鉄製の所定形状の被加熱物21を加熱する場合における回路各部波形を示す図である。図2および図3のS1は、第1のスイッチング素子43のゲート電圧(駆動信号)、図2および図3のS2は、第2のスイッチング素子44のゲート電圧(駆動信号)、図2および図3のIcは、第1の加熱コイル11に流れる電流波形である。
図4は、非磁性ステンレス製の所定形状の被加熱物21を加熱するときの第1のインバータ回路61の駆動周波数Fと第1のインバータ回路61からの出力電力Pの関係を示すものである。第1のインバータ回路61の駆動周波数Fが第1の直列共振回路62の共振周波数Fc(=1/Tc1、例えば50kHz)と同じときに出力電力Pは最大となり、駆動周波数Fが第1の直列共振回路62の共振周波数Fcの1/2倍の周波数(ここでは25kHz)と同じときに出力電力Pは極大値となる。
第1の被加熱物検知手段50が非磁性ステンレス製の所定形状の被加熱物21であると判断すると、図2に示すように、第1の駆動方式である、第1のスイッチング素子43の駆動期間Ta1を第1の直列共振回路62の共振周期Tc1の3/2倍近傍に近づけ、第2のスイッチング素子44の駆動期間Tb1を第1の直列共振回路62の共振周期Tc1の1/2倍近傍に近づけて動作させる。第1のインバータ回路61の駆動周波数Fを第1の直列共振回路62の共振周波数Fcの1/2倍の周波数の近傍(例えば1/Tf1は25kHzから26kHzまでの間)で駆動することにより、出力電力が極大値となる周波数の近傍で入力電力を可変制御することができる。このとき、極大値が所望の電力Paよりも大きくなる特性であれば被加熱物21に所望の電力Paを供給することが可能である。なお、第1のインバータ回路61の駆動周波数Fを増減する他に、駆動時間比を増減させて入力電力を可変制御してもよい。
非磁性ステンレス製の被加熱物21は鉄製の被加熱物21と比較して共振回路のQ値が大きく極大値が大きくなる特性を有するため、非磁性ステンレス製の被加熱物21を加熱するときに第1のインバータ回路61の駆動周波数Fを共振周波数Fcの1/2倍の周波数の近傍としても出力を大きくすることができるとともに、出力電力が最大値となる周波数近傍で第1のインバータ回路61を駆動するのと比較してスイッチング素子のスイッチング回数を1/2倍に減少することができるため、スイッチング素子のスイッチング損失を低減することができる。
第1の被加熱物検知手段50が鉄製の所定形状の被加熱物21であると判断すると、図3に示すように、第2の駆動方式である、第1のスイッチング素子43の駆動期間Ta2および第2のスイッチング素子44の駆動期間Tb2を第1の直列共振回路62の共振周期Tf2の1/2倍近傍またはやや短めに設定して動作させる。第1のインバータ回路61の駆動周波数を第1の直列共振回路62の共振周波数(鉄製の被加熱物21の場合、非磁性ステンレス製の被加熱物21よりも共振周波数は低くなり、例えば42kHz)の近傍(例えば1/Tf2は44kHz)で駆動することにより、出力電力が最大値となる周波数の近傍で入力電力を可変制御することができる。なお、第1のインバータ回路61の駆動周波数を増減する他に、駆動時間比を増減させて入力電力を可変制御してもよい。これにより、非磁性ステンレス製の被加熱物21に対して共振電流が流れにくい鉄製の被加熱物21でも大きな共振電流を流して大電力で誘導加熱することができる。
また、被加熱物として普及し加熱頻度が高い鉄製の材質を含む全ての被加熱物21の特性の違いに応じて、例えば第1の共振コンデンサ46の容量を同一にして、第1の制御手段49から出力する第1のスイッチング素子43および第2のスイッチング素子44の駆動信号を変化するのみで駆動モードを変化することができるため、リレーから切替音が発生せず使用者に対して不快感を与えないようにすることができる。さらに、リレーを用いない構成で非磁性ステンレス製の被加熱物21および鉄製の被加熱物21の加熱を行うことができるため、リレーのオンオフ切替時に起こる接点がオン状態とオフ状態を短い期間で繰り返す間欠開閉現象に配慮して切替時間を多く必要とすることがなくなるため、被加熱物21の検知から加熱するまでの動作時間を早くして使用者に対して不快感を与えないようにすることができる。
また、第1の被加熱物検知手段50は、例えば第1の加熱コイル11に流れる電流値と相関のある第1の共振コンデンサ46に発生する電圧値と第1の電源41からの入力電流から、低抵抗かつ非磁性体である非磁性ステンレス製の被加熱物21であるかまたは高抵抗かつ磁性体である鉄系の被加熱物21であるかの他に、中間抵抗かつ磁性体である特殊の被加熱物21を検知可能としてもよい。
特殊な被加熱物21とは、例えば伝熱性が高くかつ軽量なアルミニウム材質をベースとした鍋に、磁性体の被加熱物専用の誘導加熱装置でも加熱可能とするために鍋底に鉄などの磁性体を間欠的に張り合わせた鍋である。このような被加熱物は、伝熱性を失わないようにすることと磁性体を固定することを目的として磁性体を間欠的に張り合わせており、特殊な被加熱物での共振回路のQ値をはじめ各種特性は、非磁性ステンレス製の被加熱物と鉄製の被加熱物の中間の特性となる。
第1の被加熱物検知手段50が検知した特殊な被加熱物21を加熱するときは、非磁性ステンレス製の被加熱物21を加熱するときと同様に、第1の駆動方式で加熱する。これにより、出力電力が最大値となる周波数近傍で第1のインバータ回路61を駆動するのと比較してスイッチング素子のスイッチング回数を1/2倍に減少することができるため、スイッチング素子のスイッチング損失を低減することができる。
また、特殊な被加熱物21の抵抗値が所定の基準よりも高く、第1の駆動方式で駆動しても予め定められた所定の電力を供給できない場合には、第2の駆動方式に切り替えて駆動するようにしてもよい。
第1の駆動方式で第1のスイッチング素子43および第2のスイッチング素子44を駆動するときの第1のインバータ回路61の駆動周波数を、第2の駆動方式で第1のスイッチング素子43および第2のスイッチング素子44を駆動するときの第1のインバータ回路61の駆動周波数よりも低く設定することにより、鉄製の被加熱物21に対して共振電流が流れやすい非磁性ステンレス製の被加熱物21を加熱するときは、鉄製の被加熱物21を加熱するときと比較してスイッチング回数を減らすことができるので、スイッチング動作に起因するスイッチング損失とスイッチング素子に流れる電流に起因する導通損失の和のスイッチング素子の総損失は、鉄製の被加熱物21を加熱するときと比較して、共振電流すなわちスイッチング素子に流れる電流が大きくなることによる導通損失の増加とスイッチング回数が減ることによるスイッチング損失の減少が相殺されるため、鉄製の被加熱物21を加熱するときと非磁性ステンレス製の被加熱物21を加熱するときのスイッチング素子から発生する総損失に大差が生じない。従って、例えば放熱フィンや冷却ファンといったスイッチング素子の冷却構成を鉄系金属の加熱のためだけ、または非磁性ステンレスの加熱のためだけに冷却能力の高い設計をする必要がなくなり、冷却構成を簡素化することができる。
また、第1の駆動方式で第1のスイッチング素子43および第2のスイッチング素子44を駆動するとき、非磁性ステンレス製の被加熱物21の加熱に最も寄与する共振電流の周波数成分は共振回路の共振周波数成分(ここでは50kHz)となるが、第1のインバータ回路61の駆動周波数が共振周波数の1/2倍(25kHz)に完全に一致していなければ、共振回路には第1のインバータ回路61の駆動周波数成分の電流が基本波として流れる。従って、高周波数の磁界を第1の加熱コイル11から被加熱物に供給し、被加熱物に誘導される高周波電流が流れることにより発生するビビリ音が使用者に聞き取りにくい(感度が小さくなる)16kHz以上(本実施の形態では25kHzから26kHzの間の周波数)とすることにより、使用者に耳障りな音が聞こえにくく不快感を与えないようにすることができる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の第2の実施の形態における誘導加熱装置の回路構成図である。図5は、誘導加熱装置の回路構成が2つ存在し、それぞれの回路構成に接続された2つの加熱コイルで異なる被加熱物を加熱している点で図1と異なる。なお、実施の形態1と同一構成要素には同一の符号を付与して説明を省略する。
図5において、第2の電源412は200Vの商用電源であり、ダイオードブリッジや平滑コンデンサからなる第2の直流電圧変換手段422によって商用電源を直流電圧に変換する。この直流電圧は第2のインバータ回路612により高周波電流に変換され、第2の加熱コイル112に供給される。第2の加熱コイル112は高周波電流が供給されることにより高周波磁界を発生させる。例えばガラス製のトッププレート上に第2の加熱コイル112と対向して載置された被加熱物212は、第2の加熱コイル112の発生する高周波磁界により誘導加熱される。第2の共振コンデンサ462は第2の加熱コイル112とともに第2の直列共振回路622を構成している。第2のインバータ回路612は、第2の直列共振回路622を出力としたシングルエンデッドプッシュプル構成となっている。第2の直列共振回路622の一端は、第3のスイッチング素子432と、第4のスイッチング素子442との接続点に接続され、第2の直列共振回路622の他端は第2の直流電圧変換手段422の負極に接続されている。なお、第2の直列共振回路622の他端は、第2の直流電圧変換手段422の正極に接続しても同様の動作を行う。第3のスイッチ
ング素子432および第4のスイッチング素子442にはそれぞれ逆並列に第3のダイオード432dと第4のダイオード442dが接続されている。第2の被加熱物検知手段502は、第2の加熱コイル112に流れる電流値に相関のある第2の共振コンデンサ462に発生した電圧値と、第2の電流検知手段472により検知された第2の電源412からの電流値の関係から被加熱物212を検知する。なお、第2の加熱コイル112に流れる電流値やスイッチング素子の導通期間などとの関係から被加熱物212を検知してもよい。第2の制御手段492は、第2の被加熱物検知手段502が検知した被加熱物212の特性に応じて、また第2の電流検知手段472により検知された第2の電源412からの電流値などから判断される第2のインバータ回路612の出力電力に応じて、第3のスイッチング素子432と第4のスイッチング素子442を導通制御するための信号を出力する。なお、少なくとも第2の電源412は第1の電源41と共通であってもよく、第2の直流電圧変換手段422も第1の直流電圧変換手段42と共通であってもよい。また、第2の被加熱物検知手段502や第2の制御手段492なども例えば1つのマイコンで構成してもよい。
本発明の第2の実施の形態の誘導加熱装置の動作も実施の形態1と同様に、非磁性ステンレス製の所定形状の表皮抵抗が小さい被加熱物212を加熱するときは第1の駆動方式で、鉄製の所定形状の表皮抵抗が大きい被加熱物212を加熱するときは第2の駆動方式で第3のスイッチング素子432および第4のスイッチング素子442を駆動して入力電力の可変制御を行う。
図6は、非磁性ステンレス製の所定形状の被加熱物21を加熱するときのインバータ61の駆動周波数Fとインバータ61からの出力電力Pの関係を示すものであり、インバータ61の出力電力Pが最大値または極大値となるインバータ61の駆動周波数と被加熱物21に所望の電力Paを供給するためのインバータ61の駆動周波数との差を記載した点で図4と異なる。
第2の駆動方式で非磁性ステンレスを加熱するとき、インバータ61の駆動周波数は直列共振回路62の共振周波数50kHzの1/2倍の周波数Fc/2で出力電力Pが極大値となる25kHzよりもΔF1だけ高い周波数Fi1(例えば26kHz)で動作する。これは電圧よりも電流の位相が遅れた状態で動作させることにより、スイッチング素子と並列に接続されるスナバコンデンサ(図示せず)との組み合わせによって、スイッチング素子から発生するスイッチング損失やスイッチングノイズの低減を図ることができる。
また、非磁性ステンレスを加熱するとき、出力電力Pが極大値となる周波数Fc/2の近傍でインバータ61を駆動させて所望の出力電力Paを出力させるときの周波数Fc/2とインバータ61の駆動周波数Fi1との周波数の差ΔF1は、出力電力Pが最大値となる周波数Fcの近傍でインバータ61を駆動させて所望の出力電力Paを出力させるときの周波数Fcとインバータ61の駆動周波数Fi2との周波数の差ΔF2よりも小さい。これは、インバータ61の駆動周波数を直列共振回路62の共振周波数Fcの1/2倍の周波数近傍としたときの出力電力Pの極大値は、インバータ61の駆動周波数を直列共振回路62の共振周波数Fcの周波数近傍としたときの出力電力Pの最大値よりも小さいため、所望の出力電力Pを出力するためにインバータ61の駆動周波数を極大値となる周波数に近づける必要があるためである。
非磁性ステンレス製の被加熱物での直列共振回路62の共振周波数が50kHzとすると、鉄製の被加熱物での直列共振回路62の共振周波数は非磁性ステンレス製の被加熱物と比較して低く、例えば45kHzとなる。第1のインバータ回路61で非磁性ステンレス製の被加熱物を加熱し、第2のインバータ回路612で鉄製の被加熱物を加熱するとき、第2のインバータ回路612の駆動周波数は鉄製の被加熱物での直列共振回路62の共
振周波数45kHzよりも少し高い46kHzとなり、第1のインバータ回路61の駆動周波数は26kHzとなる。このとき、第1のインバータ回路61の駆動周波数を26kHzとすると、直列共振回路に流れる電流の基本周波数は26kHzとなるが、第2高調波として26kHzの2倍の周波数である52kHzの電流成分が存在する。この第2のインバータ回路612から第2の直列共振回路622に流れる第2高調波成分である52kHzの電流による磁界と、第1の直列共振回路62に流れる46kHzの電流による磁界が干渉することにより発生する6kHzの干渉音が発生する。
もし非磁性ステンレスを第1の駆動方式で加熱するときは、共振回路のQ値が大きく出力電力Pが著しく大きいことから電力制御が困難で、また大きな電流が流れている状態でスイッチング動作をすることにより大きなノイズが発生することから、第1のインバータ回路61の駆動周波数を共振周波数50kHzよりも大きい例えば54kHzで駆動することにより所望の出力電力Paが供給できる状態にする。このとき、第2のインバータ回路612の駆動周波数46kHzとの周波数の差は8kHzとなり、8kHzの干渉音が発生することになる。発明者らの実機による評価では、8kHz近傍での干渉音が最も耳障りな音であり、6kHzから10kHzでの干渉音が耳障りな感覚を大きく与える周波数帯であることがわかったため、第1のインバータ回路61を構成する第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44を第1の駆動方式で駆動して第1の被加熱物21を加熱し、第2のインバータ回路612を構成する第3のスイッチング素子432と第4のスイッチング素子442を第2の駆動方式で駆動して第2の被加熱物212を加熱し、かつ第1のスイッチング素子43と第2のスイッチング素子44の駆動と第3のスイッチング素子432と第4のスイッチング素子442の駆動を同時に行うことにより前記第1の被加熱物21と前記第2の被加熱物212を同時に加熱するとき、例えば第1のインバータ回路61を第2の駆動方式で加熱するとともに、第1のインバータ回路61の駆動周波数の2倍の周波数と第2のインバータ回路612の駆動周波数の差を6kHz以下とするように第1のインバータ回路61の駆動周波数または第2のインバータ回路612の駆動周波数を制御することにより、うなり干渉音を低減して耳障り感を抑制し、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
なお、第1の駆動方式で駆動する第1のインバータ回路61の駆動周波数を第2の駆動方式で駆動する第2のインバータ回路612の駆動周波数の1/2倍の周波数から1/2倍の周波数よりも3kHz大きな周波数、つまり例えば第2の駆動方式で駆動する第2のインバータ回路612の駆動周波数が46kHzであれば、第1の駆動方式で駆動する第1のインバータ回路61の駆動周波数は23kHzから26kHzまでの間に設定することにより、うなり干渉音の周波数は6kHz以下となり、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
また、第1のインバータ回路61を第2の駆動方式で駆動して非磁性ステンレス製の被加熱物を加熱するとき、加熱に最も寄与する電流の周波数成分は第1の直列共振回路62の共振周波数Fcと同じ例えば50kHzになる。つまり、第2のインバータ回路612で鉄製の被加熱物を同時に加熱するとき、鉄製の被加熱物の加熱に最も寄与する周波数の成分が第2のインバータ回路612の駆動周波数と同じ46kHzであることからそれぞれの加熱コイルに流れる主な電流成分の周波数の差は4kHzとなって、耳障りな感覚を大きく与える6kHzから10kHzまでの周波数帯からより回避して動作することができるため、なり干渉音を低減して耳障り感を抑制し、使用者に不快感を与えにくくすることができる。
第2の実施の形態では、2つの加熱コイルにそれぞれ別の被加熱物が載置されたときの場合での説明を行ったが、3つ以上の加熱コイルを有する誘導加熱装置であってもよく、また複数の加熱コイルで1つの被加熱物を加熱するような構成でもよく、隣接した加熱コ
イル配置であって、特にそれぞれの加熱コイルで異なる被加熱物を加熱するものであってもよい。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、コンデンサの容量を同一にして、磁性の被加熱物と非磁性の被加熱物に大きな電力を供給することができるとともに、スイッチング素子のスイッチング損失を低減し、また切替音や干渉音などの音の発生をなくすまたは抑制することによって、使用者に不快感を与えないようにすることができるため、誘導加熱装置など家庭用の応用にとどまらず、工業用の誘導加熱装置にも適用できる。
11 第1の加熱コイル
41 第1の電源
42 第1の直流電圧変換手段
43 第1のスイッチング素子
44 第2のスイッチング素子
46 第1の共振コンデンサ
47 第1の電流検知手段
49 第1の制御手段
50 第1の被加熱物検知手段
61 第1のインバータ回路
62 第1の直列共振回路
112 第2の加熱コイル
412 第2の電源
422 第2の直流電圧変換手段
432 第3のスイッチング素子
442 第4のスイッチング素子
462 第2の共振コンデンサ
472 第2の電流検知手段
492 第2の制御手段
502 第2の被加熱物検知手段
612 第2のインバータ回路
622 第2の直列共振回路

Claims (8)

  1. 第1のスイッチング素子と第2のスイッチング素子の直列接続体と、前記両スイッチング素子の少なくともいずれか一方に並列に接続された第1の加熱コイルと第1の共振コンデンサを含む共振回路とを有し直流電圧を入力して前記両スイッチング素子の導通により前記第1の加熱コイルと前記第1の共振コンデンサが直列共振する第1のインバータ回路と、
    少なくとも前記第1の加熱コイルに流れる電流値またはそれに対応した変化値から被加熱物の特性を検知可能な被加熱物検知手段と、
    前記両スイッチング素子を排他的に駆動するとともに、前記両スイッチング素子の駆動期間を、前記加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動する第1の駆動方式と、前記加熱コイル電流の共振周期より短い期間でそれぞれ駆動する第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記被加熱物検知手段が検知する被加熱物の特性に応じて、前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときと前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときの両方で前記第1の加熱コイルの巻数及び前記第1の共振コンデンサの容量を同一にして、前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するかまたは前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するかを切替えて前記インバータ回路の入力電力の可変制御を行う誘導加熱装置。
  2. 前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときの前記第1のインバータ回路の駆動周波数は、前記第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときの前記第1のインバータ回路の駆動周波数よりも低く設定する請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 前記第1の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するときの前記第1のインバータ回路の駆動周波数を16kHz以上に設定する請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 第3のスイッチング素子と第4のスイッチング素子の直列接続体と、前記両スイッチング素子の少なくともいずれか一方に並列に接続された第2の加熱コイルと第2の共振コンデンサを含む共振回路とを有し直流電圧を入力して前記両スイッチング素子の導通により前記第2の加熱コイルと前記第2の共振コンデンサが直列共振する第2のインバータ回路をさらに有し、
    前記両スイッチング素子は排他的に駆動するとともに、前記両スイッチング素子の駆動期間を、前記加熱コイル電流の共振周期の3/2倍の期間の近傍、及び1/2倍の期間の近傍でそれぞれ駆動する第1の駆動方式と、前記加熱コイル電流の共振周期より短い期間でそれぞれ駆動する第2の駆動方式で前記両スイッチング素子を駆動するものであって、
    前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子を第1の駆動方式で駆動して第1の被加熱物を加熱し、前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子を第2の駆動方式で駆動して第2の被加熱物を加熱し、かつ前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の駆動と前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子の駆動を同時に行うことにより前記第1の被加熱物と前記第2の被加熱物を同時に加熱するとき、
    前記第1のインバータ回路の駆動周波数は、前記第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から所定の周波数差以内に設定する請求項1〜3のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  5. 少なくとも前記第1の被加熱物および/または前記第2の被加熱物に供給可能な電力の最大値を供給するときに前記第1のインバータ回路の駆動周波数を前記第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から所定の周波数差以内に設定する請求項4に記載の
    誘導加熱装置。
  6. 前記第1のインバータ回路の駆動周波数は、前記第2のインバータ回路の駆動周波数の1/2倍の周波数から1/2倍の周波数より3kHz高い周波数までの間に設定する請求項4または5に記載の誘導加熱装置。
  7. 前記第1の加熱コイルおよび/または前記第2の加熱コイルにより加熱する被加熱物が非磁性ステンレス製の所定形状の被加熱物よりも表皮抵抗が小さいと前記被加熱物判別手段が判別すると、前記制御手段は、前記第1の駆動方式により前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子および/または前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子を駆動する請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  8. 前記第1の加熱コイルおよび/または前記第2の加熱コイルにより加熱する被加熱物が鉄製の所定形状の被加熱物よりも表皮抵抗が大きいと前記被加熱物判別手段が判別すると、前記制御手段は、前記第2の駆動方式により前記第1のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子および/または前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング素子を駆動する請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
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