JP2016057943A - サービス提供装置 - Google Patents
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Abstract
Description
複合機は、一般のユーザが手に負えないような故障の場合、サービスマンが修理する。
複合機が上述のようにコンビニエンスストア等に設置されていると、故障した場合にサービスマンと応対するのは、故障した際に使用していたユーザすなわち客ではなく、例えば店員である。故障した際の状況を店員が正確に把握してサービスマンに伝えられる、というのは極稀である。
この点に関し、特許文献2及び3も同様に何らの開示も示唆もしていない。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るサービス提供装置の外観斜視図である。
図のサービス提供装置1は、コピーサービス、プリントサービス、ファクスサービス、スキャンサービス等の複数のサービスを提供するデジタル複合機であり、以下MFP(Multi-Functional Peripheral)1という。MFP1は、例えばコンビニエンスストアなどの店舗に設置されている。
原稿読取部11の下方には排紙トレイ14が設けられ、排紙トレイ14は操作部42を有した本体部10の正面に向けて開口している。本体部10内において、排紙トレイ14の下方には印刷部13が設置され、また、印刷部13の下方には、カセット式の給紙トレイ15が設置されている。なお、給紙トレイ15は上下方向に積み重ねられた多段で構成されていてもよい。
MFP1は、図示するように、上述の構成の他に、制御部40、USB(Universal Serial Bus)インタフェース43、FAXインタフェース44、ネットワークインタフェース45、記憶部46等を備え、これらはバス41を介して接続されている。
原稿読取部11は、その内部にキャリッジ、結像レンズ、CCD(Charge Coupled Device)等(図示省略)を有し、所定位置にセットされた原稿を光学的に読取可能に構成されている。
表示部42aは、MFP1を操作するためのGUI(Graphical User Interface)を表示する表示面を有するものであり、例えば、液晶パネルで構成される。タッチパネル42bは、表示部42aに重ねて配置され、表示部42aの表示面に対するユーザの操作を検出する。ハードキー42dには、コピー部数などを入力するためのテンキーや、MFP1の電源ON/OFFするための電源キーなどが含まれる。
FAXインタフェース44は、外部の電話回線に接続され、MFP1が電話回線を介して外部装置とFAX通信するためのインタフェースである。
記憶部46は、各種情報を記憶するものであり、例えば、HDD(Hard Disk Drive)で構成される。
なお、MFP1が写真プリントサービスを提供する場合には、印刷部13は、トナーにより用紙上に画像を形成するレーザプリンタ以外に、写真プリント用の昇華型プリンタを備えている。給紙部47には、L判サイズ(89mm×127mm)等の、一般に写真プリントに使用される光沢紙等も収容される。
図3のサービス選択画面P1は、MFP1の初期画面であって、例えば、コインベンダ20に硬貨が投入されると表示部42aに表示される。サービス選択画面P1は、コピーサービスの設定画面へ遷移するためのコピーボタンP11、ファクスサービスの設定画面へ遷移するためのファクスボタンP12、写真サービスの設定画面へ遷移するための写真サービスボタンP13、プリントサービスの設定画面へ遷移するためのプリントサービスボタンP14、スキャンサービスの設定画面へ遷移するためスキャンサービスボタンP15を有する。
コピーサービスにおいては、MFP1は複写機として利用される。この場合には、原稿読取部11によって読み取られた原稿の画像データが印刷部13から複写物として出力される。
ファクスサービスにおいては、MFP1は、FAXインタフェース44を介して外部のファクシミリ装置へFAX送信することができる。FAX送信可能な画像データは、USBメモリから読み出した画像データ、または、原稿読取部11によって読み取られた原稿の画像データである。
スキャンサービスでは、MFP1はスキャナ機能として利用される。この場合には、原稿読取部11によって読み取られた画像データが、USBインタフェース43を介してUSBメモリに保存されたり、ネットワークインタフェース45を介して外部装置へ送信されたりする。
写真サービスでは、MFP1は、印刷部13の昇華型プリンタを用いて、写真をコピーしたり印刷したりすることができる。
図4のコピー種類設定画面P2は、コピーの種類を設定するための設定画面であり、フルカラーコピーを指定するためのフルカラーボタンP21と、白黒コピーを指定するための白黒ボタンP22と、単色カラーコピーを指定するための単色カラーボタンP23とを有する。また、コピー種類設定画面P2は、主に非定型サイズの記録紙への印刷を行うための特殊なコピーを指定するための「いろいろな」コピーボタンP24を有する。さらに、コピー種類設定画面P2は、サービスの設定を終了するための終了ボタンP25を有する。
図5の用紙設定画面P3は、B5サイズの用紙を指定するためのB5ボタンP31と、A4サイズの用紙を指定するためのA4ボタンP32と、B4サイズの用紙を指定するためのB4ボタンP33と、B3サイズの用紙を指定するためのB3ボタンP34と、を有する。
なお、本例では、A4サイズと片面コピーがデフォルトで指定されており、用紙設定画面P3では予めA4ボタンP32と片面コピーボタンP36とが押下された状態となっている。
用紙設定画面P3は、終了ボタンP25の他、用紙設定画面P3より前に表示されていた設定画面に戻るための戻るボタンP38を有する。
図6の部数設定画面P4は、部数を指名するための仮想テンキーP41と、コピーの開始を指示するためのコピー開始ボタンP42と、を有する。また、部数設定画面P4は、できあがり確認コピーボタンP43を有しており、このボタンP43は、印刷物の1枚目のみをまず印刷し、その出来上がりを確認してから残りを印刷するためのボタンである。
以上のように、MFP1は、設定画面すなわちタッチパネル42bやハードキー42dへのユーザ入力に基づいてサービスを提供するものである。
それに対し、MFP1では、上述の情報の他に、タッチパネル42bを介してユーザから入力が行われたことの情報、言い換えると、タッチパネル42bへの入力イベントと、MFP1において操作パネル42c外で発生したイベントとを記憶部46に記憶している。
MFP1の記憶部46は、タッチパネル42bへの入力イベントと、操作パネル42c外で発生したイベントとを、ジョブ毎に記憶しており、特に、イベント発生順が判別可能に記憶している。例えば、図示するように、記憶部46は、各イベントについて記憶した順にすなわち発生した順にイベント番号を付して記憶する。
図のイベント番号1〜3、5、8のイベントがタッチパネル42bへの入力イベントであり、イベント番号4、6、7のイベントが操作パネル42c外で発生したイベントである。
MFP1は、該MFP1に対して所定の操作がなされると、管理者モードに移行し、図8の管理者用初期画面P100を表示部42aに表示する。
管理者用初期画面P100は、明度設定画面へ遷移するための明度調整ボタンP101、音設定画面へ遷移するための音設定ボタンP102、省エネルギー設定画面へ遷移するための省エネルギーボタンP103、利用履歴表示画面へ遷移するための利用履歴表示ボタンP104などを有する。また、管理者用初期画面P100は管理者モードを終了するための終了ボタンP105を有する。
MFP1は、管理者用初期画面P100の利用履歴表示ボタンP104が押下されたことを検知すると、管理者用初期画面P100に代えて、利用履歴表示画面を表示部42aに表示する。
図9の利用履歴表示画面P110は、MFP1が処理したジョブをリストで表示するジョブリスト表示領域P111を有し、さらに、ジョブ再現モードへの移行指示をするための再現ボタンP112を有する。
MFP1は、利用履歴表示画面P110のジョブリスト表示領域P111のいずれかのジョブが選択された状態で再現ボタンP112が押下されたことを検知すると、ジョブ再現モードへ移行し、記憶部46に記憶の情報に基づいて、選択されたジョブにおけるMFP1の動作を表示部42aに表示して再現する。
このようにジョブ再現モードは管理者モードのみで実行可能であることが好ましい。
以下の説明では、図7の情報が記憶されたジョブについての再現指示があったものとする。
MFP1は、ジョブ再現モードが開始されると、先ず例えば図10に示すように、MFP1の初期画面であるジョブ選択画面が操作画面表示領域P121に表示されたジョブ再現画面P120を表示部42aに表示する。
以下の例では、ジョブ再現画面は送りボタンP125を利用して手動で切り替えられるものとする。
このように、MFP1では、原稿台へのA4原稿セットイベント等の操作パネル42c外で発生したイベントを、該イベントの内容を示すメッセージとして表示することにより再現する。他の操作パネル42c外で発生したイベントの例では、紙詰まりイベントの場合、「紙詰まりが発生」などのメッセージを表示する。
なお、タッチパネル42bへの入力イベントを再現するためのカーソルは、例えば、上述のカーソルP202のように、人間の手を疑似的に示した画像を利用したものであるが、タッチパネル42bへの入力があったことを示せればよいので、上述の例に限られず、例えば、矢印の画像を利用したもの等であってもよい。
故障が発生したときの状況をサービスマンが把握できればよく、通常、故障が発生した際のジョブというのは最新のジョブである。したがって、タッチパネル42bへの入力イベント、及び、操作パネル42c外で発生したイベントを記憶部46に記憶するジョブの数は、最新のジョブが含まれていれば1つでも複数でもよい。
上述の第1の実施形態に係るサービ提供装置では、装置内すなわちMFP内で発生したイベントのみを表示部に表示して再現していた。本発明の第2の実施形態に係るサービス提供装置では、装置内で発生したイベントだけでなく、装置外で発生したイベント、例えば、コインベンダの投入口への硬貨投入イベントや返却ボタンの押下イベント等についても記憶部に記憶し、装置外で発生したイベントを含む全てのイベントについて時系列で表示部に表示して再現する。
このように構成することにより、ジョブをさらに詳しく再現できるので、サービスマンはさらに正確に故障が発生したときの状況を把握することができる。
本発明の第3の実施形態に係るサービス提供装置は、ジョブ毎に記憶部に記憶した、イベントの情報を、ネットワークインタフェース等を介して外部装置へ送信するものである。
このように構成することにより、外部装置においても、サービス提供装置内で発生したイベントやコインベンダで発生したイベント等のサービス提供装置外で発生したイベントをジョブ単位で時系列で再現することができる。
本発明の第4の実施形態に係るサービス提供装置は、紙詰まりなどが発生したとき等に、その発生を音声で報知する音声出力部を備え、音声出力を伴うイベントについても記憶部に記憶しておき、該音声出力を伴うイベントを表示部42aに表示して再現する際には、音声出力部を介して該当する音声出力を再現する。なお、音声出力を再現するか否かをユーザ選択可能であることが好ましい。
上述の第1の実施形態に係るサービス提供装置におけるジョブ再現画面では、一時停止ボタンや再生ボタンなどといったジョブ再現方法を制御するためのボタンを表示する領域が設けられていた。それに対し、本発明の第5の実施形態に係るサービス提供装置では、上述のようなボタンを表示する領域を設けずに全面が操作画面表示領域となっているジョブ再現画面を表示する。なお、ジョブ再現画面の全面を操作画面表示領域とするか否かをユーザ操作に応じて切り替え可能とすることが好ましい。
Claims (6)
- 情報を表示する表示面を有する表示部と、前記表示面に対する操作を検出するタッチパネルと、を有する操作パネルを備え、前記タッチパネルへの入力を含むユーザ入力に基づいて設定されたサービスを提供するサービス提供装置であって、
前記タッチパネルへの入力イベントと、当該サービス提供装置において前記操作パネル外で発生したイベントとを記憶する記憶部と、
前記入力イベント及び前記操作パネル外で発生したイベントを前記表示部に再現する制御部と、を備えたことを特徴とするサービス提供装置。 - 前記制御部は、前記タッチパネルへの入力イベントを再現する際、操作されたボタンと該ボタンに対するカーソルを表示させることを特徴とする請求項1に記載のサービス提供装置。
- 前記制御部は、前記操作パネル外で発生したイベントを、前記表示部にメッセージとして表示することにより再現することを特徴とする請求項1または2に記載のサービス提供装置。
- 前記制御部は、前記表示部に表示する再現画面を所定間隔毎に自動で切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサービス提供装置。
- 前記記憶部は、前記入力イベント及び前記操作パネル外で発生したイベントの実際の発生時間情報を記憶し、
前記制御部は、前記入力イベント及び前記操作パネル外で発生したイベントの再現を、実際のタイムスケールで行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサービス提供装置。 - 前記制御部は、所定のユーザ操作に応じて前記表示部に表示する再現画面を切り替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサービス提供装置。
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