JP2016057128A - 目標検出装置、目標検出方法及び目標検出プログラム - Google Patents

目標検出装置、目標検出方法及び目標検出プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 センサからの信号検出結果に基づいて目標を検出する場合に、設定された真目標の検出確率と実際の真目標の検出確率の差異が大きくなるにつれて目標検出性能が低下するという課題がある。
【解決手段】 本実施形態の目標検出装置は、互いに異なる真目標の検出確率が設定された複数の目標モデルを備え、センサからの信号検出結果、偽目標の検出確率、複数の目標モデルそれぞれに設定された真目標の検出確率に基づいて複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を算出すると共にそれぞれの尤度比の上限閾値と下限閾値を算出し、前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比について、それぞれの尤度比の上限閾値、下限閾値に基づいて総合的に判定を行い、その判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。
【選択図】図1

Description

本実施形態は、目標を観測するセンサからの信号検出結果に基づいて目標を検出する目標検出装置、目標検出方法及び目標検出プログラムに関する。
従来より、レーダ装置、ソナー装置等の目標を観測するセンサからの信号検出結果に基づいて目標を検出する目標検出装置にあっては、目標を確実に検出するために、SPRT(Sequential Probability Ratio Test:逐次確率比検定)による目標検出処理(非特許文献1参照)が用いられる。このSPRTによる目標検出処理は、「目標が存在しない」とする仮説Hと「目標が存在する」とする仮説Hを設定し、仮説検定により「目標が存在する」とする仮説Hが採択された場合に「目標検出」と判定する手法である。
なお、特許文献1に、M中N検出型の目標検出処理とSPRT型の目標検出処理を組み合わせたレーダ信号検出装置の記載がある。
特開2003−43132号公報
Samuel S. Blackman, Multiple-Target Tracking with Radar Applications, Artech House, 1986.
従来のSPRTを用いた目標検出装置では、設定された真目標の検出確率、偽目標の検出確率及びレーダ装置等のセンサからの信号検出結果に基づいて、目標が存在するか存在しないのかを判定する。ところが、実際の真目標の検出確率は不明であり、設定された真目標の検出確率と実際の真目標の検出確率の差異が大きくなるに従って、目標検出性能が低下する。この目標検出性能の低下は、実際の真目標の検出確率が設定された真目標の検出確率よりも高い場合、最適な検出確率に設定された場合よりも「目標検出」の判定に要する観測回数が増加することとして表れ、実際の真目標の検出確率が設定された真目標の検出確率よりも低い場合、最適な検出確率に設定された場合よりも「目標検出」と判定される確率が低下することとして表れる。
本実施形態は上記課題に鑑みなされたもので、SPRTによって得られる目標検出性能を向上させることのできる目標検出装置、目標検出方法及び目標検出プログラムを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本実施形態は、互いに異なる真目標の検出確率が設定された複数の目標モデルを備え、目標を観測して閾値を超える信号を検出するセンサからの信号検出結果を入力し、前記信号検出結果、偽目標の検出確率、前記複数の目標モデルそれぞれに設定された真目標の検出確率に基づいて前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を算出し、前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比の上限閾値と下限閾値を算出し、前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比について、前記目標モデルそれぞれに対する尤度比の上限閾値、下限閾値に基づいて総合的に判定を行い、その判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。その判定結果の選択は、前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの上限閾値と比較し、前記尤度比が前記上限閾値以上となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標検出」を選択し、前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの下限閾値と比較し、前記尤度比が前記下限閾値以下となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標不検出」を選択し、上記以外の場合にその判定結果として「観測継続」を選択する。
第1の実施形態に係る目標検出装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る目標検出装置の処理の流れの具体例を示すフローチャート。 第2の実施形態に係る目標検出装置の構成を示すブロック図。 第2の実施形態に係る目標検出装置の処理の流れの具体例を示すフローチャート。 SPRTを用いた目標検出装置の基本構成を示すブロック図。 図5に示した目標検出装置の処理の流れの具体例を示すフローチャート。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、実施形態を説明するに先立ち、SPRTを用いた目標検出装置の基本構成について説明する。
図5は、SPRTを用いた目標検出装置の基本構成を示すブロック図である。図5に示す目標検出装置は、閾値算出部21、尤度比算出部22、判定部23を備える。
上記閾値算出部21は、目標検出の評価値である尤度比STの上限閾値Tと下限閾値Tを算出する。上記尤度比算出部22は、目標を観測して閾値を超える信号を検出するレーダ装置等のセンサ(図示せず)から信号検出結果である観測回数kと検出回数mを入力し、その信号検出結果に基づいて、観測k回目の尤度比ST(k)を算出する。上記判定部23は、閾値算出部21からの上限閾値Tと下限閾値T、尤度比算出部22からの尤度比ST(k)に基づいて、以下の式により判定を行い、判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。
Figure 2016057128
図6は、図5に示した目標検出装置の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。同図に沿って、上記目標検出装置の処理の流れを説明する。
上記閾値算出部21は、第1種の誤り率αと第2種の誤り率βに基づいて、上限閾値Tと下限閾値Tを算出する(ステップS201)。上限閾値Tと下限閾値Tは、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
上記尤度比算出部22は、偽目標の検出確率P、真目標の検出確率P、センサからの信号検出結果である観測回数kと検出回数mに基づいて、観測k回目の尤度比ST(k)を算出する(ステップS202)。観測k回目の尤度比ST(k)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
上記判定部23は、尤度比算出部22からの観測k回目の尤度比ST(k)と閾値算出部21からの上限閾値Tとを比較し(ステップS203)、尤度比ST(k)が上限閾値T以上の場合に判定結果を「目標検出」とする(ステップS204)。また、尤度比ST(k)が上限閾値Tよりも小さな場合には、尤度比ST(k)と閾値算出部21からの下限閾値Tとを比較し(ステップS205)、尤度比ST(k)が下限閾値T以下の場合に判定結果を「目標不検出」とする(ステップS206)。上記以外の場合(尤度比ST(k)が下限閾値Tよりも大きく、上限閾値Tよりも小さい場合)には、判定結果を「観測継続」とする(ステップS207)。そして、上記の判定結果を出力する(ステップS208)。判定部23で「観測継続」と判定された場合、観測k+1回目の信号検出結果に基づいて、ステップS201からの処理が繰り返される。
ここで、上記構成による目標検出装置では、設定された偽目標の検出確率と真目標の検出確率、レーダ装置等のセンサからの信号検出結果である観測回数kと検出回数mとに基づいて、目標が存在するか存在しないのかを判定する。ところが、実際の真目標の検出確率は不明であり、設定された真目標の検出確率と実際の真目標の検出確率の差異が大きくなるに従って目標検出性能が低下する。
そこで、以下に示す第1及び第2の実施形態では、「目標が存在する」とする仮説を異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説に細分化して、細分化した仮説の検定を行うと共に、これらの結果に基づいて、総合的に「目標検出」を判定することで、目標検出性能を向上させるようにしている。
(第1の実施形態)
第1の実施形態に係る目標検出装置は、「目標が存在する」とする仮説を異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説に細分化して、細分化した仮説の検定を行うと共に、これらの結果を総合的に判定し、検出結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。以下では、「目標が存在しない」とする仮説をH、「目標が存在する」とする仮説をN(N≧2)個の仮説に細分化し、異なる真目標の検出確率が設定されたそれぞれの仮説をH(1≦i≦N)と呼ぶ。また、それぞれの仮説に対応する目標モデルをi番目の目標モデルと呼ぶ。
以下、図1及び図2を参照して、第1の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態に係る目標検出装置の構成を示すブロック図である。この第1の実施形態に係る目標検出装置は、複数モデル閾値算出部11、複数モデル尤度比算出部12、総合判定部13を備える。
上記複数モデル閾値算出部11は、i番目の目標モデルに対する上限閾値T(i)と下限閾値T(i)を算出する。上記複数モデル尤度比算出部12は、偽目標の検出確率、i番目の目標モデルに設定された真目標の検出確率、センサからの信号検出結果である観測回数kと検出回数mに基づいて、評価値としてi番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)を算出する。上記総合判定部13は、複数モデル閾値算出部11からの上限閾値T(i)と下限閾値T(i)、複数モデル尤度比算出部12からの尤度比ST(k,i)に基づいて、以下の式により総合的に判定を行い、検出結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。
Figure 2016057128
図2は、第1の実施形態に係る目標検出装置の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。同図に沿って、第1の実施形態に係る目標検出装置の処理の流れを説明する。
上記複数モデル閾値算出部11は、i番目の目標モデルに対する第1種の誤り率α(i)と第2種の誤り率β(i)に基づいて、i番目の目標モデルに対する上限閾値T(i)と下限閾値T(i)を算出する(ステップS101)。上限閾値T(i)と下限閾値T(i)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
上記複数モデル尤度比算出部12は、偽目標の検出確率、i番目の目標モデルに設定された真目標の検出確率、センサからの信号検出結果である観測回数kと検出回数mに基づいて、i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)を算出する(ステップS102)。i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
ここで、P(i)は、i番目の目標モデルに設定された真目標の検出確率を表す。また、Pは、偽目標の検出確率を表す。なお、上記では、偽目標の検出確率Pとして、全ての目標モデルで同じ値を使用するように構成しているが、偽目標の検出確率に変動幅が存在するような場合、偽目標の検出確率の変動幅の上限値と下限値のように異なる偽目標の検出確率を、真目標の検出確率と組み合わせて、目標モデルとして設定することもできる。
また、i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、センサからの信号検出結果である観測k回目の検出の有無に基づいて、以下の式で算出するように構成することもできる。
Figure 2016057128
ここで、偽目標の検出確率が観測毎に変化する場合には、i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、観測k回目の偽目標の検出確率P(k)を用いて、以下の式で算出するように構成することもできる。
Figure 2016057128
上記総合判定部13は、複数モデル尤度比算出部12からのi番目の目標モデルに対する尤度比ST(k,i)と複数モデル閾値算出部11からのi番目の目標モデルに対する上限閾値T(i)を比較し(ステップS103)、ST(k,i)≧T(i)を満足する目標モデルが一つでもあった場合、判定結果を「目標検出」とする(ステップS104)。ST(k,i)≧T(i)を満足する目標モデルが一つもない場合、i番目の目標モデルに対する尤度比ST(k,i)と複数モデル閾値算出部11からのi番目の目標モデルに対する閾値T(i)を比較し(ステップS105)、ST(k,i)≦T(i)を満足する目標モデルがひとつでもあった場合、判定結果を「目標不検出」とする(ステップS106)。上記以外の場合、判定結果を「観測継続」とする(ステップS107)。そして、上記の判定結果を出力する(ステップS108)。総合判定部13で「観測継続」と判定された場合、観測k+1回目の信号検出結果に基づいて、ステップS101からの処理が繰り返される。
なお、目標検出装置の基本構成に示したように、それぞれの値を対数変換して処理するように構成することができる。この場合、i番目の目標モデルに対する上限閾値T(i)と下限閾値T(i)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
対応するi番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
以上説明したように、第1の実施形態に係る目標検出装置によれば、「目標が存在する」とする仮説を異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説に細分化して、細分化した仮説の検定を行うと共に、これらの結果に基づいて、総合的に「目標検出」を判定する。それぞれ異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説の検定を行うことで、実際の真目標の検出確率との差異を小さくすることができる。このため、目標検出性能である「目標検出」の判定に要する観測回数を少なくでき、目標検出性能を向上させることが可能となる。
なお、第1の実施形態に係る目標検出処理は、複数モデル閾値算出部11、尤度比算出部12、総合判定部13の機能をコンピュータに実現させるプログラムとして構成することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る目標検出装置は、第1の実施形態の場合と同様に、「目標が存在する」とする仮説を異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説に細分化して、細分化した仮説の検定を行うと共に、これらの結果を総合的に判定し、判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。以下では、「目標が存在しない」とする仮説をH、「目標が存在する」とする仮説をN(N≧2)個の仮説に細分化し、異なる真目標の検出確率が設定されたそれぞれの仮説をH(1≦i≦N)と呼ぶ。また、それぞれの仮説に対応する目標モデルをi番目の目標モデルと呼ぶ。
次に、図3及び図4を参照して、第2の実施形態について説明する。但し、図3及び図4において、図1及び図2と同一部分には同一符号を付して示す。
図3は、第2の実施形態に係る目標検出装置の構成を示すブロック図である。第2の実施形態に係る目標検出装置は、第1の実施形態における複数モデル閾値算出部11、複数モデル尤度比算出部12に加え、モデル選択部14及び総合判定部15を備える。
上記複数モデル閾値算出部11、複数モデル尤度比算出部12は、いずれも第1の実施形態と同様である。上記モデル選択部14は、目標検出性能の制御を容易に実施できるようにするため、上記総合判定部15の「目標不検出」の判定に用いるモデル番号Jを選択する。上記総合判定部15は、複数モデル閾値算出部11からの上限閾値T(i)と下限閾値T(i)、複数モデル尤度比算出部12からの尤度比ST(k,i)、モデル選択部14からのモデル番号Jに基づいて、以下の式により総合的に判定を行い、「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する。
Figure 2016057128
図4は、第2の実施形態に係る目標検出装置の処理の流れの具体例を示すフローチャートである。同図に沿って、第2の実施形態に係る目標検出装置の処理の流れを説明する。尚、図4において、図2と同一部分には同一符号を付して示す。
上記複数モデル閾値算出部11は、i番目の目標モデルに対する第1種の誤り率α(i)と第2種の誤り率β(i)に基づいて、i番目の目標モデルに対する上限閾値T(i)と下限閾値T(i)を算出する(ステップS101)。上限閾値T(i)と下限閾値T(i)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
上記複数モデル尤度比算出部12は、偽目標の検出確率、i番目の目標モデルに設定された真目標の検出確率、センサからの信号検出結果である観測回数kと検出回数mに基づいて、i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)を算出する(ステップS102)。i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、以下の式で算出される。
Figure 2016057128
ここで、P(i)は、i番目の目標モデルに設定された真目標の検出確率を表す。また、Pは、偽目標の検出確率を表す。
また、i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、センサからの信号検出結果である観測k回目の検出の有無に基づいて、以下の式で算出するように構成することもできる。
Figure 2016057128
ここで、偽目標の検出確率が観測毎に変化する場合には、i番目の目標モデルに対する観測k回目の尤度比ST(k,i)は、観測k回目の偽目標の検出確率P(k)を用いて、以下の式で算出するように構成することもできる。
Figure 2016057128
ここで、「目標が存在する」とする仮説を異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説に細分化し、細分化された仮説の検定を行うと共に、これらの結果を総合的に判定する場合、細分化が進む(目標モデル数が多くなる)につれて、仮説検定の結果が相互干渉するため、目標検出性能を制御することが難しくなってくる。
そこで、上記モデル選択部14は、目標検出性能の制御を容易に実施できるようにするため、総合判定部15の「目標不検出」の判定に用いるモデル番号Jを選択する(ステップS109)。例えば、「目標不検出」の判定に用いるモデルとして低い真目標の検出確率が設定されたモデルを選択すると、検出確率の低い目標に対し「目標検出」と判定される確率を向上させることができる。
上記総合判定部15は、複数モデル尤度比算出部12からのi番目の目標モデルに対する尤度比ST(k,i)と複数モデル閾値算出部11からのi番目の目標モデルに対する上限閾値T(i)を比較する(ステップS103)。ここで、ST(k,i)≧T(i)を満足する目標モデルが一つでもあった場合、判定結果を「目標検出」とする(ステップS104)。ST(k,i)≧T(i)を満足する目標モデルが一つもない場合には、モデル選択部14からの「目標不検出」の判定に用いるモデル番号Jを用いて、J番目の目標モデルに対する尤度比ST(k,J)と複数モデル閾値算出部11からのJ番目の目標モデルに対する閾値T(J)を比較し(ステップS110)、ST(k,J)≦T(J)の場合、判定結果を「目標不検出」とする(ステップS106)。上記以外の場合、判定結果を「観測継続」とする(ステップS107)。そして、上記のステップS104、S106、S107の判定結果を出力する(ステップS108)。上記総合判定部15で「観測継続」と判定された場合、観測k+1回目の信号検出結果に基づいて、ステップS101からの処理が繰り返される。
なお、第2の実施形態では、それぞれの値を対数変換する例を示したが、第1の実施形態で示したように、それぞれの値を対数変換せずに処理するように構成することができる。
また、第1種の誤り率α(i)と第2種の誤り率β(i)が全モデルで共通の場合には、上限閾値T(i)と下限閾値T(i)も全モデルで共通となる。全モデル共通の上限閾値をTとすると、最大の尤度比max(ST(k,i))を用いて、「目標検出」を判定するように構成することができる。
更に、センサから入力する信号検出結果は、特許文献1に記載された相関手段や仮目標登録更新手段を経由していても良い。
以上説明したように、第2の実施形態に係る目標検出装置によれば、第1の実施形態に係る目標検出装置と同様に、「目標が存在する」とする仮説を異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説に細分化して、細分化した仮説の検定を行うと共に、これらの結果に基づいて、総合的に「目標検出」を判定する。このように、それぞれ異なる真目標の検出確率が設定された複数の仮説の検定を行うことで、実際の真目標の検出確率との差異を小さくすることができる。このため、目標検出性能である「目標検出」の判定に要する観測回数を少なくすることができ、目標検出性能を向上させることが可能となる。また、「目標不検出」の判定に用いるモデル番号を選択し、総合判定部15において、選択されたモデル番号について「目標不検出」の判定を行うことにより、目標検出性能の制御を容易に実施することができる。
なお、第2の実施形態に係る複数モデル閾値算出部11、尤度比算出部12、総合判定部14、モデル選択部15の機能についても、第1の実施形態と同様に、コンピュータに実現させるプログラムとして構成することができる。
上記実施形態は、いずれもレーダ装置、ソナー装置等のセンサからの信号検出結果に基づいて、目標を検出する目標検出装置に適用可能である。
その他、本実施形態は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
11…複数モデル閾値算出部、
12…複数モデル尤度比算出部、
13,15…総合判定部、
14…モデル選択部。

Claims (9)

  1. 互いに異なる真目標の検出確率が設定された複数の目標モデルを備え、目標を観測して閾値を超える信号を検出するセンサからの信号検出結果を入力し、前記信号検出結果、偽目標の検出確率、前記複数の目標モデルそれぞれに設定された真目標の検出確率に基づいて前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を算出する尤度比算出部と、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比の上限閾値と下限閾値を算出する閾値算出部と、
    前記尤度比算出部で算出される前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比について、前記閾値算出部で算出される前記目標モデル毎の上限閾値、下限閾値に基づいて総合的に判定を行い、その判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する総合判定部と
    を具備する目標検出装置。
  2. 前記総合判定部は、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの上限閾値と比較し、前記尤度比が前記上限閾値以上となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標検出」を選択し、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの下限閾値と比較し、前記尤度比が前記下限閾値以下となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標不検出」を選択し、
    上記以外の場合にその判定結果として「観測継続」を選択する請求項1記載の目標検出装置。
  3. さらに、前記総合判定部の「目標不検出」の判定に用いる目標モデルを選択するモデル選択部を備え、
    前記総合判定部は、
    前記モデル選択部によって選択された目標モデルに対する尤度比を前記選択された目標モデルの下限閾値と比較し、前記選択された目標モデルに対する尤度比が前記選択された目標モデルの下限閾値以下となるか判定し、下限閾値以下となる場合にその判定結果として「目標不検出」を選択する請求項1記載の目標検出装置。
  4. 互いに異なる真目標の検出確率が設定された複数の目標モデルを用意し、
    目標を観測して閾値を超える信号を検出するセンサからの信号検出結果を入力し、前記信号検出結果、偽目標の検出確率、前記複数の目標モデルそれぞれに設定された真目標の検出確率に基づいて前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を算出し、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比の上限閾値と下限閾値を算出し、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比について、前記目標モデルそれぞれに対する尤度比の上限閾値、下限閾値に基づいて総合的に判定を行い、その判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する目標検出方法。
  5. 前記判定結果の選択は、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの上限閾値と比較し、前記尤度比が前記上限閾値以上となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標検出」を選択し、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの下限閾値と比較し、前記尤度比が前記下限閾値以下となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標不検出」を選択し、
    上記以外の場合にその判定結果として「観測継続」を選択する請求項4記載の目標検出方法。
  6. さらに、前記総合的な判定の「目標不検出」の判定に用いる目標モデルを選択し、
    前記総合的な判定は、前記目標モデルの選択によって選択された目標モデルに対する尤度比を前記選択された目標モデルの下限閾値と比較し、前記選択された目標モデルに対する尤度比が前記選択された目標モデルの下限閾値以下となるか判定し、下限閾値以下となる場合にその判定結果として「目標不検出」を選択する請求項4記載の目標検出方法。
  7. 目標を検出する処理をコンピュータに実行させるための目標検出プログラムであって、
    互いに異なる真目標の検出確率が設定された複数の目標モデルを備え、目標を観測して閾値を超える信号を検出するセンサからの信号検出結果を入力し、前記信号検出結果、偽目標の検出確率、前記複数の目標モデルそれぞれに設定された真目標の検出確率に基づいて前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を算出する尤度比算出ステップと、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比の上限閾値と下限閾値を算出する閾値算出ステップと、
    前記尤度比算出ステップで算出される前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比について、前記閾値算出ステップで算出される前記目標モデル毎の上限閾値、下限閾値に基づいて総合的に判定を行い、その判定結果として「目標検出」、「目標不検出」、「観測継続」のいずれかを選択する総合判定ステップと
    を具備する目標検出プログラム。
  8. 前記総合判定ステップは、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの上限閾値と比較し、前記尤度比が前記上限閾値以上となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標検出」を選択し、
    前記複数の目標モデルそれぞれに対する尤度比を対応する目標モデルの下限閾値と比較し、前記尤度比が前記下限閾値以下となる目標モデルが一つでもあるか判定し、有った場合にその判定結果として「目標不検出」を選択し、
    上記以外の場合にその判定結果として「観測継続」を選択する請求項7記載の目標検出プログラム。
  9. さらに、前記総合判定ステップの「目標不検出」の判定に用いる目標モデルを選択するモデル選択ステップを備え、
    前記総合判定ステップは、
    前記モデル選択ステップによって選択された目標モデルに対する尤度比を前記選択された目標モデルの下限閾値と比較し、前記選択された目標モデルに対する尤度比が前記選択された目標モデルの下限閾値以下となるか判定し、下限閾値以下となる場合にその判定結果として「目標不検出」を選択する請求項7記載の目標検出プログラム。
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