JP2016055923A - 荷崩れ防止ベルト - Google Patents

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Abstract

【課題】一人の作業者でも簡単に、かつ、荷物を傷付けることなく荷物を保持することができると共に、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れをより抑制することができる荷崩れ防止ベルトを提供する。【解決手段】荷崩れ防止ベルト1は、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れを防止する荷崩れ防止ベルトであって、前記荷物の天面を越えて掛け渡される第1帯片11と、前記第1帯片の両端部が前記第2帯片の長手方向において互いに異なる位置で固定された、荷物の周囲に巻かれる第2帯片12と、前記荷物の周囲に巻かれた前記第2帯片の一端部と他端部を連結する第2帯片連結手段16とを備える。【選択図】図8

Description

本発明は荷崩れ防止ベルトに関し、特に、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れを抑制する荷崩れ防止ベルトに関する。
従来、パレット上に積載された荷物を保持するための荷崩れ防止ベルトとしては、特許文献1および特許文献2に開示された構造のものが知られている。これらはいずれも、両端部に面ファスナを備えた帯状のシートを基本構成としており、シートを荷物の周囲に巻き付け、面ファスナによって両端部同士を連結することで荷物を保持するものである。
特許第2605221号明細書 国際公開第2007/017964号
ところで、従来の荷崩れ防止ベルトは、帯状のシートを荷物の周囲に巻き付けるためには、作業者は、シートの一端部を仮位置決めした状態で荷物の周囲を一周しなければならず、この作業を一人で行うのは非常に困難である。
特許文献1には、この作業を容易にするために、ベルトの一端部にL字形の仮止め挿入具を付設し、この仮止め挿入具を荷物の間に挿入することでベルトの一端部を仮位置決めすることが記載されている。
しかし、荷物が化粧箱等である場合は、仮止め挿入具を挿入することで化粧箱に傷が付き、商品価値がなくなってしまうおそれがあるという技術的課題があった。
また、従来の荷崩れ防止ベルトは荷物の周囲のみに巻き付けられるため、荷崩れ防止ベルトの装着部分より上方に配置する荷物が崩れ易いという技術的課題があった。
そこで本発明は、一人の作業者でも簡単に、かつ、荷物を傷付けることなく荷物を保持することができると共に、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れをより抑制することができる荷崩れ防止ベルトを提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかる荷崩れ防止ベルトは、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れを防止する荷崩れ防止ベルトであって、前記荷物の天面を越えて掛け渡される第1帯片と、前記第1帯片の両端部が前記第2帯片の長手方向において互いに異なる位置で固定された、荷物の周囲に巻かれる第2帯片と、前記荷物の周囲に巻かれた前記第2帯片の一端部と他端部を連結する第2帯片連結手段と、を備えることを特徴としている。
この本発明にかかる荷崩れ防止ベルトによれば、第2帯片が連結され、連結された第2帯片によって荷物の周囲(側面)が締め付けられ、これによって荷崩れが防止される。
特に、この荷崩れ防止ベルトは第1帯片を有し、この第1帯片が荷物の天面を超えて掛け渡される。このように第1帯片が荷物の天面に掛け渡されることにより、荷物の周囲のみならず、荷物の天面からも押えることができるため、より荷崩れを防止することができる。
また第1帯片が荷物の天面に掛け渡されることにより、第1帯片の端部に固定された第2帯片が荷物の高さ方向での仮位置決めがなされるので、たとえ一人の作業者であっても容易に、作業途中の荷崩れ防止ベルトの高さ方向での位置を定位置に保つことができる。しかも、作業途中の荷崩れ防止ベルトを定位置に保つために他の部材または荷崩れ防止ベルト自身を荷物の間に挿入する必要もないので、荷物の傷付きが抑制される。
ここで、前記第2帯片は長尺な帯片からなり、第2帯片をその長手方向で2等分した2つの領域に分けた際、一方の領域に第1帯片の一端部が固定され、他方の領域に第1帯片の他端部が固定され、第1帯片および第2帯片を拡げた状態では、前記第1帯片がU字形状となり、かつ第2帯片における、第1帯片の一端部と他端部の固定位置の間が、U字形状となることが望ましい。
このように構成されているため、荷物の上に被せるように荷崩れ防止ベルト(第1帯片)を荷物の上に置くことにより、第1帯片を仮固定することができ、たとえ一人の作業者であっても、荷物を傷付けることなく、作業途中の荷崩れ防止ベルトを定位置に容易に保持することができる。特に、荷崩れ防止ベルトを荷物の上に被せるように置かれるため、より安定した仮固定を行うことができる。
また、荷物の上に被せるように荷崩れ防止ベルト(第1帯片)を荷物の上に置き、その状態で第2帯片の端部同士を連結させるだけでよく、第2帯片の連結作業のみで装着することができるため、荷崩れ防止ベルトをより簡単に装着することができる。
更に、第1帯片を荷物の上に掛け渡す際に、第1帯片を投網のように荷物に向かって投げかけて装着する必要がなく、通し環等の金具が、荷物と衝突することによる、荷物の損傷を抑制することができる。
また、前記第2帯片の一端部を、第2帯片の他端部に向けて表面側に折り返した際、第2帯片の一端部を第2帯片に係止する収納用連結手段が設けられていることが望ましい。
このように、第2帯片の一端部を第2帯片に係止する収納用連結手段が設けられているため、荷物からの取り外す際、第2帯片の一端部を収納用連結手段に係止することができ、第2帯片の一端部が垂れ下がることがないため、その後に行われる荷崩れ防止ベルトの折りたたみ作業を容易に行うことができる。
また、荷崩れ防止ベルトを荷物に装着する際も、第2帯片の一端部側が収納用連結手段に係止されているため、第2帯片の一端部側が垂れ下がることがない。即ち、第1帯片および第2帯片を拡げ、U字形状の第1帯片を荷物の上から被せるように第1帯片を荷物の上に位置させ、U字形状の第2帯片を荷物の周囲に位置させる作業を、容易になすことができる。
また、前記第2帯片連結手段が、前記第2帯片の一端部に形成された面ファスナと、前記第2帯片の他端部に形成された通し環であり、前記収納用連結手段が、ファスナと同一面上であって、かつ前記通し環の近傍に設けられた、前記第2帯片連結手段の面ファスナに係止される面ファスナであることが望ましい。
このように構成されているため、収納用連結手段として、第2帯片連結手段の前記第2帯片の一端部に形成された面ファスナを利用することができる。
また、前記第2帯片の端部に、第2帯片の長手方向に延設された、複数の延長部からなる複数の第2帯片連結手段が設けられ、前記隣り合う2つの延長部同士が補助連結手段により連結され、第2帯片連結手段が一体化することが望ましい。
このように、複数の延長部からなる複数の第2帯片連結手段が設けられているため、幅広な第2帯片であっても、確実に連結することができる。しかも、補助連結手段が設けられているため、荷崩れ防止ベルトを荷物に装着したり荷物から取り外したりする際に、複数の延長部(第2帯片連結手段)を一体化して取り扱うことができ、作業をよりスムーズに行うことができる。
また、前記第1帯片のいずれか一端部が前記第2帯片に対して着脱自在に固定され、前記第1帯片の前記固定位置を変えることにより、前記第2帯片の間の第1帯片の長さが変えられることが望ましい。
このように構成されているため、荷物の幅に合わせて第1帯片の長さを可変(調整)することができ、種々の幅を有する荷物に対応することができる。
また、前記第1帯片が分割され、前記夫々の第1帯片の一端部が第2帯片に固定されると共に、分割した夫々の第1帯片の他端部側に、前記第2帯片の間の第1帯片の長さを可変する長さ調整手段が設けられていることが望ましい。
このように構成されている場合においても、荷物の幅に合わせて第1帯片の長さを可変(調整)することができ、種々の幅を有する荷物に対応することができる。尚、長さ調整手段としては、例えば、面ファスナを用いることができる。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかる荷崩れ防止ベルトは、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れを防止する荷崩れ防止ベルトであって、前記荷物の天面を越えて掛け渡される第1帯片と、前記第1帯片の一端部が固定される、荷物の周囲に巻かれる第2帯片と、前記荷物の天面を越えて掛け渡された前記第1帯片の他端部と前記第2帯片を連結する第1帯片連結手段と、前記荷物の周囲に巻かれた前記第2帯片の一端部と他端部を連結する第2帯片連結手段と、を備えることを特徴としている。
この本発明にかかる荷崩れ防止ベルトによれば、第2帯片が連結され、連結された第2帯片によって荷物の周囲(側面)が締め付けられ、これによって荷崩れが防止される。
特に、荷崩れ防止ベルトは第1帯片を有し、この第1帯片が荷物の天面を超えて掛け渡されることにより、荷物の周囲のみならず、荷物の天面からも押えることができるため、より荷崩れを防止することができる。
また、前記第1帯片が荷物の天面に掛け渡されることにより、第1帯片の端部に固定された第2帯片が荷物の高さ方向での仮位置決めがなされるので、たとえ一人の作業者であっても容易に、作業途中の荷崩れ防止ベルトの高さ方向での位置を定位置に保つことができる。しかも、作業途中の荷崩れ防止ベルトを定位置に保つために他の部材または荷崩れ防止ベルト自身を荷物の間に挿入する必要もなく、荷物の傷付きも抑制される。
ここで、第1帯片連結手段として、前記第1帯片の他端部には通し環が設けられ、前記通し環に第2帯片を挿通することにより、前記第1帯片の他端部と前記第2帯片が連結されることが望ましい。
このように、第2帯片を、第1の連結手段の通し環に挿通すという容易な作業によって、第1帯片の先端部を第2帯片に連結することができる。
また、前記第1帯片の一端部が、第2帯片の長手方向の端部に固定されていることが望ましい。
このように、第2帯片の一端部に第1帯片を固定しているため、作業者は長い尺な第2帯片の部分を持ち、第1帯片を荷物の天面を超えて奥側の側面に位置するように掛け渡し、更に、長い尺な第2帯片の部分を持ちながら、第2帯片を連結する。そのため、第2帯片の垂れ下がりによる地面と接触する抑制でき、汚れを抑制することができる。
また、前記第1帯片の一端部が、第2帯片の端部に着脱自在に固定され、前記第1帯片の前記固定位置を変えることにより、第1帯片の長さを変えることが望ましい。
このように構成されているため、荷物の幅に合わせて第1帯片の長さを可変(調整)することができ、種々の幅を有する荷物に対応することができる。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるいずれの荷崩れ防止ベルトにおいても、第1帯片における、荷物の天面に接する面側の少なくとも一部に、ゴム材料がコーティングされていることが望ましい。
このように、第1帯片における、荷物の天面に接する面側の少なくとも一部に、ゴム材料がコーティングされているため、荷物の天面での第1帯片の滑り止めとなり、第1帯片の位置ずれが抑制される。
同様に、第2帯片における、荷物の側面に接する面側の少なくとも一部に、ゴム材料がコーティングされていることが望ましい。
このように、第2帯片における、荷物の側面に接する面側の少なくとも一部に、ゴム材料がコーティングされているため、荷物の側面での第2帯片の滑り止めとなり、第2帯片の位置ずれが抑制される。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるいずれの荷崩れ防止ベルトにおいて、第1帯片の少なくとも一部がメッシュ材で構成することを特徴とすることが望ましい。
このように、第1帯片の少なくとも一部をメッシュ材で構成することにより、第1帯片を荷物の上から掛け渡したとき、メッシュ材を通して第1帯片の下の荷物を視認することができる。またメッシュ材で構成することにより、荷崩れ防止ベルトの軽量化が達成され、作業性をより向上させることができる。尚、前記第2帯片の少なくとも一部をメッシュ材で構成しても良い。
上記目的を達成するためになされた本発明にかかるいずれの荷崩れ防止ベルトにおいても、前記通し環が着脱自在に取り付けられていることが望ましく、荷崩れ防止ベルトが汚れた場合など、通し環を外してクリーニングすることができる。
本発明によれば、一人の作業者でも簡単に、かつ、荷物を傷付けることなく荷物を保持することができると共に、荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れをより抑制することができる荷崩れ防止ベルトを得ることができる。
本発明の第1の実施形態による荷崩れ防止ベルトの平面図である。 図1に示す荷崩れ防止ベルトの使用手順の一例を説明する図である。 図1に示す荷崩れ防止ベルトの第1の変形例を示す平面図である。 図3に示す荷崩れ防止ベルトの使用手順の一例を説明する図である。 本発明の第2の実施形態による荷崩れ防止ベルトの平面図である。 図5に示す荷崩れ防止ベルトの使用手順の一例を説明する図である。 図5に示す荷崩れ防止ベルトの第1の変形例を示す平面図である。 本発明の第3の実施形態による荷崩れ防止ベルトを示す斜視図である。 図8に示す荷崩れ防止ベルトの第1の変形例を説明する斜視図である。 図8Aに示す荷崩れ防止ベルトの、荷物からの取り外し手順を説明する斜視図である。 図8Aに示す荷崩れ防止ベルトの折り畳み方を説明する斜視図である。 収納用連結手段が設けられていない場合の問題点を説明するための斜視図である。 図8に示す荷崩れ防止ベルトの第2の変形例を説明する斜視図である。 図9に示す荷崩れ防止ベルトの使用を説明するための斜視図である。 図8に示す荷崩れ防止ベルトの第3の変形例を説明する斜視図である。 図11Aに示す形態において、補助連結手段により延長部同士が連結された状態を示す斜視図である。 通し環の固定構造の他の例を示す図である。 通し穴を含む連結手段の一例を示す図である。 面ファスナを用いない連結手段の一例を示す図である。 図14Aに示す連結手段による連結後の状態を示す図である。 伸縮性を有して構成した第2帯片の一例を示す図である。 第1帯片の一部をメッシュ材で構成した、荷崩れ防止ベルトの一例を示す図である。 連結手段を面ファスナで構成した、荷崩れ防止ベルトの一例を示す図である。 荷崩れ防止ベルトの一例を示す図である。
(第1の実施形態)
図1に基づいて、本発明にかかる荷崩れ防止ベルトの第1の実施形態について説明する。
図1に示すように、本発明にかかる荷崩れ防止ベルト1は、それぞれ可撓性を有する第1帯片11および第2帯片12を有する。
前記第2帯片12は、第1帯片11の長手方向に直角の向きで交わり、第1帯片11の一端部が固定されている。即ち、この第1の実施形態は、図1に示すように、第1帯片11の一端部のみが、第2帯片12の長手方向中央部に固定されている。
尚、第2帯片12は、第1帯片11の長手方向において、必ずしも直角の向きで交わる必要ななく、斜めに交わっていても良い。
この荷崩れ防止ベルト1の使用時において、前記第1帯片11は、荷物の天面を越えて手前側から奥側へ掛け渡され、前記第2帯片12は、横方向から荷物の周囲に巻き付けられ、荷物を締め付ける。よって、第1帯片11および第2帯片12は、これらの用途に適した長さを有している。
また、第1帯片11および第2帯片12に用いられる材料としては、荷崩れ防止ベルト1として使用するのに十分な引張強度を有し、かつ、上記のように使用することのできる程度に可撓性を有する材料であれば任意の材料を用いることができ、例えば、ターポリンを好ましく使用することができる。また、第1帯片11と第2帯片12との固定方法も、接着や縫製など任意の方法であってよい。
第1帯片11の他端部(第2帯片12に固定された端部とは反対側の端部)には、取り外し可能に第2帯片12と連結する、第1の連結手段(第1帯片連結手段)13が設けられている。
第1の連結手段(第1帯片連結手段)13は、帯び通し部として、第1帯片11の幅方向に間隔をあけて配置された2つの通し環14を有している。
これら通し環14は、例えば、図1に示すように、第1帯片11の他端部に接着や縫製など任意の方法で固定された取り付けた補助部材15によって、第1帯片11の他端部に回動自在(揺動自在)に保持されている。
この実施形態では、取り付け補助部材15は、可撓性を有する部材から構成され、その両端部が折り返され、その折り返された部分で通し環14を挟み、取り付け補助部材15の折り返された先端部を折り返されていない部分に接合することで、通し環14を保持している。
前記通し環14は、第2帯片12が通過(挿通)することができるサイズを有する環状の部材であり、第2帯片12が通過(挿通)できる向きに取り付けられている。
尚、ここでは、2つの通し環14を有する例を示したが、通し環14の数は1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
前記第2帯片12の長手方向両端部には、前記両端部を連結する第2の連結手段(第2帯片連結手段)16が設けられている。
この第2の連結手段(第2帯片連結手段)16は、第1の連結手段13を経由して横方向から荷物の周囲に巻き付けた第2帯片12によって荷物を締め付けるために、第2帯片12の長手方向端部同士を連結するものである。
前記第2の連結手段16は、第2帯片12の一端部に取り付けられた、帯通し部である通し環18と、第2帯片12の他端部に取り付けられた面ファスナ17とを有する。
前記通し環18は、第2帯片12の端部を折り返すことによって、第1の連結手段13の通し環14と同様にして、第2帯片12上に可動保持されている。また、通し環18は、第2帯片12が通過(挿通)することができるサイズを有する環状の部材であり、第2帯片12の長手方向に平行な方向から第2帯片12が通過(挿通)できる向きで取り付けられている。
面ファスナ17は、第2帯片12の長手方向に並んで取り付けられた雄ファスナ17bおよび雌ファスナ17aを有している。
前記雄ファスナ17bおよび雌ファスナ17aのサイズおよび取り付け位置は、第2帯片12の面ファスナ17が取り付けられた側の端部を通し環18に通した後、第2帯片12の先端側を折り返して雄ファスナ17bと雌ファスナ17aとを互いに係合(係止)させることができれば特に限定されない。
また、図示した形態では雄ファスナ17bが第2帯片12の先端側に取り付けられているが、雌ファスナ17aが第2帯片12の先端側に取り付けられてもよい。
第2帯片12の長手方向での雄ファスナ17bと雌ファスナ17aと係合位置を荷物の大きさに応じて調整できるように、雄ファスナ17bおよび雌ファスナ17aのうち、第2帯片12の先端から離れた位置に取り付けられた雌ファスナ17aは、第2の帯片12の長手方向の長さができるだけ長いことが好ましい。
なお、補助部材15への通し環14の取り付けを、上記のように補助部材15の折り返し部の接合によって行う場合、折り返し部の接合を、面ファスナによって行うこともできる。こうすることにより、通し環14を取り外すことができる。
また、第2帯片12への通し環18の取り付けについても、第2帯片12の折り返し部の接合によって行う場合、折り返し部の接合を面ファスナによって行い、通し環18を取り外せるようにすることができる。
このように、通し環14、18を着脱自在に設けることにより、荷崩れ防止ベルト1が汚れた場合など、通し環14、18を外してクリーニングすることが可能となる。
次に、図1に示した荷崩れ防止ベルト1の使用手順の一例について、図2を参照して説明する。
複数の荷物3が、パレット2上に、1段当たり複数個ずつ複数段積み重ねられている。作業者は、まず、第2帯片12の長手方向中間部(別の言い方をすれば、第1帯片11が固定された部分)を荷物3の手前側に位置させた状態で、第1帯片11を、その先端部の第1の連結手段13が荷物3の天面を超えて奥側の側面に位置するように掛け渡す(図2の(a))。
次に作業者は、第2帯片12の面ファスナ17が設けられた側の端部を持って荷物3の反対側(奥側)へ回り(図2の(b))、その端部を第1の連結手段13の通し環14に通す。これにより、第1帯片11の先端部が荷物3の奥側で第2帯片12と連結される。
このように、第2帯片12を第1の連結手段13の通し環14に挿通すという容易な作業によって、第1帯片11の先端部を第2帯片12に連結することができる。
そして、第1帯片11の先端部を第2帯片12と連結させたら、作業者は、第2帯片12の通し環18が設けられた側の端部を持ち、面ファスナ17が設けられた側の端部を通し環18に通す(図2の(c))。
最後に、作業者は、通し環18を通った第2帯片12の端部を折り返し、折り返した方向に引っ張りながら面ファスナ17を係合させ、荷物3の周囲に第2帯片12が巻き付けられる(図2の(d))。
以上により、第2帯片12が環状に連結され、連結された第2帯片12によって荷物3が締め付けられ、これによって荷崩れが防止される。特に、この荷崩れ防止ベルトによれば、荷物3の周囲のみならず、荷物3の天面からも押えることができるため、より荷崩れを防止することができる。
ここで、荷崩れ防止ベルト1は第1帯片11を有し、前記したように、この第1帯片11が荷物3の天面を超えて掛け渡される。
このように第1帯片11が荷物3の天面に掛け渡されることにより、第1帯片11の端部に固定された第2帯片12が荷物3の高さ方向での仮位置決めがなされるので、たとえ一人の作業者であっても容易に、作業途中の荷崩れ防止ベルト1の高さ方向での位置を定位置に保つことができる。
しかも、作業途中の荷崩れ防止ベルト1を定位置に保つために他の部材または荷崩れ防止ベルト自身を荷物3の間に挿入する必要もないので、荷物3が傷付くこともない。
次に、図3に基づいて、この実施形態の第1の変形例を説明する。
図1に示した形態では、第1帯片11が第2帯片12の長手方向中央部に固定されているが、この第1の変形例では、図3に示すように、第2帯片12の一端部に第1帯片11を固定している。
図1に示した形態のように、第1帯片11が第2帯片12の長手方向中央部に固定されている場合には、第1帯片11を中心とした第2帯片12の左右のいずれが下方に垂れ下がり、汚す虞がある。
これに対して、この第1の変形例では、第2帯片12の一端部に第1帯片11を固定しているため、作業者は長い尺な第2帯片12の部分を持ち、第1帯片11を荷物3の天面を超えて奥側の側面に位置するように掛け渡し、長い尺な第2帯片12の部分を持ちながら、第2帯片12を連結する。 その結果、前記したような第2帯片12の下方への垂れ下がりを防止でき、第2帯片12の汚れを抑制することができる。
尚、図3に示す第1の変形例は、第2帯片12に対する第1帯片11の固定位置が、図1に示した構成と異なるだけであり、他の、第1の連結手段13および第2の連結手段16等において、第1の連結手段13が通し環14を有していたり、第2の連結手段が面ファスナ17および通し環18を有していたりするなど、図1に示す形態と同様に構成されている。
この図3に示す荷崩れ防止ベルト1は、例えば図4に示したような手順で使用することができる。
まず、作業者は、第2帯片12を荷物3の手前側に位置させた状態で、第1帯片11を、その先端部の連結手段13が荷物3の天面を超えて奥側の側面に位置するように掛け渡す(図4の(a))。
次に作業者は、第2帯片12の面ファスナ17が設けられた側の端部を持って荷物3の反対側(奥側)へ回り(図4の(b))、その端部を第1帯片11の通し環14に通す。これにより、第1帯片11が荷物3の奥側で第2帯片12と連結される(図4の(c))。
第1帯片11を第2帯片12と連結させたら、作業者は、第2帯片12の面ファスナ17が設けられた側の端部を持ったまま、さらに荷物3の周囲を周回し、荷物3の手前側へ移動する。
荷物3の手前側において、作業者は、第2帯片12の面ファスナ17が設けられた側の端部を通し環18に通す(図4の(d))。最後に、作業者は、通し環18を通った第2帯片12の端部を折り返し、折り返した方向に引っ張りながら面ファスナ17を係合(係止)させる(図4の(e))。
以上により、第2帯片12が環状に連結され、連結された第2帯片12によって荷物3が締め付けられ、これによって荷崩れが防止される。特に、この荷崩れ防止ベルトによれば、荷物3の周囲のみならず、荷物3の天面からも押えることができるため、より荷崩れを防止することができる。
この第1の変形例においても、図1に示した形態と同様、たとえ一人の作業者であっても、荷物3を傷付けることなく、作業途中の荷崩れ防止ベルト1を定位置に容易に保持することができる。
さらに、この第1の変形例にあっては、作業者が荷物3の周囲を1周することによって、崩れ防止ベルト1を装着することができるので、作業効率の点で特に優れている。
また、第2帯片12の一端部に第1帯片11を固定しているため、作業者は長い尺な第2帯片12の部分を持ち、第1帯片11を荷物3の天面を超えて奥側の側面に位置するように掛け渡し、長い尺な第2帯片12の部分を持ちながら、第2帯片12を連結することができ、第2帯片12の汚れを抑制することができる。
また、荷物の種類等によっては、作業者は、荷物への荷崩れ防止ベルト1の装着時間短縮のため、第1帯片11を荷物の上に掛け渡す際に、第1帯片11を投網のように荷物に向かって投げかけるように扱う場合もある。
この第1の実施形態における荷崩れ防止ベルト1は、第1帯片11の一端部が第2帯片12に固定されているので、第1帯片11を荷物の上方に向けて投げかけたとしても、第1帯片11が第2帯片12から外れることはなく、結果的に、それ以降の作業を円滑に進めることができる。
このことは、例えば、第1帯片11は一端部が第2帯片に固定されるとともに他端部に通し環等の金具が連結手段として取り付けられており、第1帯片11を投げかけた際に金具が重りのように働き、第1帯片11に第1帯片11の一端部から他端部へ向かう大きな引っ張り力が作用するような場合に特に有効である。
尚、上記第1の実施形態及び上記第1の実施形態の第1の変形例にあっては、第1帯片11と第2帯片12が所定位置に固定されているが、第1帯片11と第2帯片12とを面ファスナで着脱自在に固定し、前記第1帯片の前記固定位置を変えることにより、第1帯片の長さを調整し、種々の幅を有する荷物の幅に合わせて可変できるように構成しても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる第2の実施形態について、図5に基づいて説明する。
この第2の実施形態では、図5に示すように、第2帯片12が2つの半部12a、12bに分割されている。
言い換えると、これら2つの半部12a、12bのそれぞれが第2帯片12を構成するのではなく、これら2つの半部12a、12bを長手方向に繋げたものが第2帯片12である。即ち、この第2の実施形態にあっては、第2帯片12は、第1帯片11の長手方向に直角の向きで交わり、第1帯片11の両端部が第2帯片12の長手方向において互いに異なる位置で固定される。
尚、第2帯片12は、第1帯片11の長手方向において、必ずしも直角の向きで交わる必要ななく、斜めに交わっていても良い。
ここで、2つの半部12a、12bの合計の長さは、横方向から荷物の周囲に巻き付けることのできる長さとされる。2つの半部12a、12bは互いに平行に配置されている。そして、第1帯片11の一端部が第2帯片12の一方の半部12aに固定され、他端部が第2帯片12の他方の半部12bに固定される。第2帯片12と第1帯片11との固定方法は、前述した形態と同様であってよい。
この第2の実施形態では、第2帯片12が2つの半部12a、12bに分割されているので、第2帯片12が環状となるように連結するために、それぞれの半部12a、12bに連結手段が設けられており、これらの連結手段全体で1組の第2の連結手段(第2帯片連結手段)16が構成される。
第2の連結手段(第2帯片連結手段)16は、第2帯片12の一方の半部12aと他方の半部12bとの間で互いに協働して両者を環状に連結することで荷物を締め付けるものであり、これら半部12a、12bの長手方向における両端部に設けられている。
この第2の実施形態でも、前述した第1の実施形態と同様、第2の連結手段(第2帯片連結手段)16として、面ファスナ17および通し環18を含む構造を採用している。
具体的には、2つの連結手段16のうち一方は、一方の半部12aに取り付けられた面ファスナ17と、他方の半部12bに取り付けられた通し環18とを有し、他方は、一方の半部12aに取り付けられた通し環18と、他方の半部12bに取り付けられた面ファスナ17とを有する。
面ファスナ17は、雄ファスナおよび雌ファスナを有し、各半部12a、12bの長手方向に並んで取り付けられている。通し環18は、第2帯片12を通すことができるものである。その他、面ファスナ17および通し環18の詳細については、前述した形態と同様でよいので、その説明は省略する。
なお、第2の連結手段(第2帯片連結手段)16は、第2帯片12の長手方向における端部に位置していれば、第1帯片11に取り付けられていてもよいし、第2帯片12に取り付けられていてもよい。
図5に示す第2の実施形態の荷崩れ防止ベルト1の使用手順の一例を、図6を参照して説明する。
まず、作業者は、第1帯片11を荷物3の手前側から奥側へ掛け渡す。これにより、第2帯片12は、各半部12a、12bがそれぞれ荷物の手前側および奥側に位置する(図6の(a))。
第1帯片11を掛け渡した後、作業者は、第2帯片12の一方の半部12aを持って荷物3の反対側(奥側)へ回り、その端部を通し環18に通す(図6の(b))。
次に、作業者は、通し環18を通った半部12aの端部を折り返し、面ファスナ17を係合させる(図6の(c))。
これにより、2つの連結手段16のうち1つについての作業が完了し、第2帯片12の一方の半部12aが第1帯片11に保持される。
一方の半部12aが保持された後、作業者は、他方の半部12bを持ち、さらに進んで荷物3の手前側へ移動する。そして、他方の半部12bについても一方の半部12aと同様の手順で、荷物の手前側において第1帯片11に保持させる。
このとき、通し環18を通って折り返された端部を折り返し方向に引っ張りながら面ファスナ17を係合させることによって、第2帯片12が環状に連結され、連結された第2帯片12によって荷物3を良好に締め付けることができる。
この第2の実施形態の荷崩れ防止ベルト1によっても、第1帯片11および第2帯片12を有することにより、前述した形態と同様の効果に加え、さらに、第2帯片12を2つの半部12a、12bに分割してこれらを環状に連結するようにしたことにより、第2帯片12による締め付けを2方向から調整することができるので、荷物をより安定して、かつ局所的な応力を生じさせずに保持することができる。
このことは、荷崩れ防止ベルトが、審美性が求められる荷物の荷崩れ防止に使用される場合に特に有効である。
さらに、この第2の実施形態によれば、第1帯片11の長手方向両端部に第2帯片12の半部12a、12bがそれぞれ固定されているので、第1帯片11を荷物3の上に掛け渡したときに、第1帯片11の両端側に各半部12a、12bの重量がバランスよく作用する。その結果、作業途中の荷崩れ防止ベルト1の定位置への保持をより容易に行うことができる。
第1帯片11を荷物3上に掛け渡したときの重量バランスの観点からいえば、第2帯片12の各半部12a、12bへの第1帯片11の固定位置は端部である必要はなく、任意であってよい。例えば、図7に、この第2の実施形態の第1の変形例を示すように、各半部12a、12bの長手方向中央部に第1帯片11が固定されてもよいし、あるいは、2つの半部12a、12bの少なくとも一方が、図7に示す位置から各半部12a、12bの長手方向にずれた位置で第1帯片11と固定されていてもよい。
また、荷物の種類等によっては、作業者は、荷物への荷崩れ防止ベルト1の装着時間短縮のため、第1帯片11を荷物の上に掛け渡す際に、第1帯片11を投網のように荷物に向かって投げかけるように扱う場合もある。
この第2の実施形態における荷崩れ防止ベルト1は、第1帯片11の一端部が第2帯片12に固定されているので、第1帯片11を荷物の上方に向けて投げかけたとしても、第1帯片11が第2帯片12から外れることはなく、結果的に、それ以降の作業を円滑に進めることができる。
このことは、例えば、第1帯片11は一端部が第2帯片に固定されるとともに他端部に通し環等の金具が連結手段として取り付けられており、第1帯片11を投げかけた際に金具が重りのように働き、第1帯片11に第1帯片11の一端部から他端部へ向かう大きな引っ張り力が作用するような場合に特に有効である。
尚、上記第1の実施形態と同様に、第1帯片11と第2帯片12の固定部のいずれか一方の固定部を、面ファスナで着脱自在に固定し、前記第1帯片の前記固定位置を変えることにより、第2帯片12の間の第1帯片の長さを調整し、種々の幅を有する荷物の幅に合わせて可変できるように構成しても良い。
(第3の実施形態)
次に、この第3の実施形態を図8に基づいて説明する。
前記第2の実施形態では、第2帯片12を2つの半部12a、12bに分割した上で、第1帯片11の両端をそれぞれ半部12a、12bに固定した場合を示したが、この第3の実施形態にあっては、図8に示すように、分割されていない長尺な第2帯片に第1帯片の両端を固定する点に特徴がある。
この場合、第1帯片11の長手方向両端部は、長尺な第2帯片12の長手方向において異なる位置に固定される。
したがって、第1帯片11および第2帯片12が拡げられた状態では、X,Y方向にほぼU字形状となる。
前記第2帯片12への第1帯片11の固定位置は、第2帯片12をその長手方向で2等分した2つの領域に分けて考えたとき、その一方の領域に第1帯片11の一端部が固定され、他方の領域に第1帯片11の他端部が固定されることが好ましい。
こうすることで、荷崩れ防止ベルトの使用に際し、第1帯片11を荷物の天面にバランスよく配置することができる。
この観点から、より好ましいのは、第2帯片12の長手方向における、第1帯片11の両端部の固定位置間の間隔は、第1帯片11を荷物の周囲に巻き付けたときに、その半周分程度の長さに等しい間隔とすることである。
また、第2帯片12の長手方向両端部には、図1等に示した第1の実施形態と同様、面ファスナと通し環との組み合わせを含む第2の連結手段(第2帯片連結手段)16が設けられている。
上記のように構成された荷崩れ防止ベルト1は、例えば以下の手順で使用することができる。なお、以下の説明では、第2帯片12の端部同士を連結する第2の連結手段(第2帯片連結手段)16が、図1に示したような、通し環と面ファスナとの組み合わせによって構成されているものとして説明する。
まず、作業者は、第1帯片11および第2帯片12を拡げ、U字形状の第1帯片11を荷物の上から被せるように、第1帯片11を荷物の上に位置させると共に、U字形状の第2帯片12を荷物の周囲に位置させる。
次いで、作業者は、第2の連結手段16である第2帯片12の面ファスナが設けられた側の端部を持って荷物の周囲を回り、他端部に取り付けられた通し環に通す。その後、通し環を通過した第2帯片12の端部を折り返し、最後に、第2帯片12の折り返した部分を、折り返した方向に引っ張りながら面ファスナを係合(係止)させる。
以上により、第2帯片12が環状に連結され、連結された第2帯片12によって荷物3が締め付けられ、これによって荷崩れが防止される。
この第3の実施形態においても、荷物の上に被せるように荷崩れ防止ベルト(第1帯片11)を荷物の上に置くことにより、第1帯片11を仮固定することができ、前述した第1の形態と同様、たとえ一人の作業者であっても、荷物を傷付けることなく、作業途中の荷崩れ防止ベルトを定位置に容易に保持することができる。
また、この第3の実施形態では、荷物の上に被せるように荷崩れ防止ベルト(第1帯片11)を荷物の上に置き、その状態で第2帯片12の端部同士を連結させるだけでよく、帯片の連結作業が1回だけで済むので、荷崩れ防止ベルトをより簡単に装着することができる。
特に、図8Aに示すように、荷崩れ防止ベルトを荷物の上に被せるように置くことによって仮固定することができ、第1の実施形態、第2の実施形態に比べて、安定した仮固定を行うことができる。
また、第3の実施形態では、第1の実施形態、第2の実施形態のように、第1帯片11を荷物の上に掛け渡す際に、第1帯片11を投網のように荷物に向かって投げかけて装着されない。そのため、第1帯片11の他端部に取り付けられた通し環等の金具が、荷物と衝突することによる、荷物の損傷を防止することができる。
また、前記したように、最小限の連結手段の数(第2帯片12の端部同士を連結させる連結手段)で荷崩れ防止ベルトを構成することができるので、構造が簡単であり、より軽量化が達成され、保管の際の折り畳みが容易であり、かつ、連結手段として金具(通し環)を用いた場合であっても荷物に傷を付ける可能性が低減する。
尚、図8に示した第3の実施形態では、第1帯片11の両端部が第2帯片12に固定された形態を示したが、第1帯片11の一端部のみが第2帯片12に固定され、第1帯片11の他端部は、前記第1の実施形態のように、第1の連結手段によって第2帯片12と連結するように構成しても良い。
例えば、第1帯片11の他端部に第1帯片11の長手方向に延びる面ファスナを形成し、かつ第2帯片12に、第1帯片11の面ファスナと係合(係止)する面ファスナを形成し、着脱自在に構成しても良い。
特に、第1帯片11の面ファスナを、第1帯片11の長手方向に所定の長さを有して形成する(第1帯片11の長さ調整手段を設ける)ことにより、第1帯片11の他端部と第2帯片12の係合(係止)位置を変えることができるため、荷物の幅に合わせて、第2帯片12の間の第1帯片11の長さを可変(調整)することができ、種々の幅を有する荷物に対応することができる。
また、第1帯片の長手方向において、第2帯片の位置を、荷物の平面サイズや高さ等に応じて任意に調整可能であるので、荷崩れをより有効に防止することができる。
また、第1帯片11の長さを可変(調整)する手段としては、前記第1帯片を分割し、前記夫々の第1帯片の一端部を第2帯片12に固定し、前記分割した夫々の第1帯片の他端部側に長手方向に所定の長さをもって延設された、互いに係合(係止)する面ファスナを形成したものであっても良い。
このように、分割した第1帯片の夫々に所定長さを有する面ファスナを形成することによって、面ファスナの係合(係止)位置を変えることにより、荷物の幅に合わせて、第2帯片12の間の第1帯片11の長さを可変(調整)することができ、広範な幅を有する荷物に対応することができる。
また、第1帯片の長手方向において、第2帯片の位置を、荷物の平面サイズや高さ等に応じて任意に調整可能であるので、荷崩れをより有効に防止することができる。
尚、分割された第1帯片は同一長さである場合には、荷物の天井部中央部において、分割した第1帯片の面ファスナが係合(係止)するため、好ましい。
更に、第1帯片11の長さを可変(調整)する手段としては、面ファスナに限らず、分割した第1帯片の長手方向に、複数個のボタンとボタンホール、ホックボタン等を設けたものであっても良い。
次に、第3の実施形態において、更に荷物への設置作業、荷物からの取り外し作業および保管の際の収納作業の簡便性を向上させた第1の変形例を、図8A乃至図8Dに基づいて説明する。
図8Aに示す荷崩れ防止ベルトは、図8に示す荷崩れ防止ベルト、すなわち、第2帯片12の長手方向一端部と第1帯片11の長手方向一端部とが固定されており、第1帯片11の他端部が第2帯片12の長手方向中間部に固定された形態の荷崩れ防止ベルトを基本としている。
また、第2の連結手段(第2帯片連結手段)16は、第2帯片12の端部における第1帯片11と固定された部分に設けられた通し環と、第2帯片12の自由端部(第1帯片11に固定されていない側の端部)の表面に設けられた面ファスナとで構成されている点も、図8に示した第3の実施形態と同様である。
第3の実施形態の第1の変形例は、第2帯片12の自由端部を係止する収納用連結手段20が設けられている点に特徴がある。
具体的には、第2帯片12の自由端部を、第2帯片12のもう一方の端部に向けて表面側に折り返したときに、第2帯片12の自由端部の第2の連結手段16(面ファスナ)と対向する部分に、収納用連結手段20として、第2帯片12の自由端部に設けられた面ファスナと係合(係止)する面ファスナ(雄ファスナまたは雌ファスナ)が取り付けられている点に特徴がある。
図8Dに示すように、第2帯片12の自由端部を係止する収納用連結手段20が設けられていない場合には、荷崩れ防止ベルトを荷物に装着する際、あるいは荷物からの取り外す際、第2帯片12の自由端部側が垂れ下がり、第2帯片12に汚れが付着する虞がある。また、第2帯片12の自由端部側が垂れ下がるため、作業者は第2帯片12の自由端部側を拾い上げなければならず、作業効率を悪くなるという弊害がある。更に、作業者は、腰をかがめる等の負担が強いられ、作業者に負担をかけるという弊害がある。
第3の実施形態の第1の変形例にあっては、前記したように、第2帯片12の自由端部の第2の連結手段16と同一面上であって、かつ通し環の近傍に収納用連結手段20(面ファスナ)が設けられているため、荷物からの取り外す際、第2帯片12の自由端部の第2の連結手段16(面ファスナ)を収納用連結手段20(面ファスナ)に係止することができ(第2帯片12の自由端部側が垂れ下がることがないため)、その後に行われる荷崩れ防止ベルトの折りたたみ作業を容易に行うことができる。
また、荷崩れ防止ベルトを荷物に装着する際も、第2帯片12の自由端部の第2の連結手段16(面ファスナ)が収納用連結手段20(面ファスナ)に係止されているため、第2帯片12の自由端部側が垂れ下がることがない。即ち、第1帯片11および第2帯片12を拡げ、U字形状の第1帯片11を荷物の上から被せるように第1帯片11を荷物の上に位置させると共に、U字形状の第2帯片12を荷物の周囲に位置させる作業を、容易になすことができる。
尚、収納用連結手段20(面ファスナ)は、必ずしも、通し環の近傍に設ける必要はないが、その後に行われる荷崩れ防止ベルトの折りたたみ作業を考慮すると、通し環の近傍に設けるのが好ましい。
尚、第2帯片12の自由端部に設けられているのは、荷物3を荷崩れ防止ベルト1で保持する際、第2帯片12を荷物3に締め付けるときに作業者が第2帯片12を引っ張り易くするための引っ張り紐25である。この引っ張り紐25は、前述した全ての形態および以降で述べる全ての形態において適用することができる。
この収納用連結手段20を備えた荷崩れ防止ベルトの収納の手順について、図8A乃至図8Cに基づいて説明する。
まず、図8Aに示すように、荷物3を保持している荷崩れ防止ベルト1における、第2の連結16による第2帯片12の両端部の連結を外す。
次に、図8Bに示すように、第1帯片11を荷物3の天面に載せたままの状態で、第2帯片12の自由端側を表面側に折り返す。そして、折り返した第2帯片12の自由端側の、第2の連結手段16を構成する面ファスナと、収納用連結手段20である面ファスナとを係合(係止)させる。これによって、第2帯片12は、長手方向で二つ折りとされ、その状態が維持される。
このとき、第1帯片11を荷物3の天面に載せた状態で、第2帯片12の自由端側を折り返すため、容易に、第2の連結手段16を構成する面ファスナを、収納用連結手段20である面ファスナに係止させることができる。
そして、第2帯片12を二つ折りとした後、作業者は、荷崩れ防止ベルトを第1帯片11の幅方向と平行な方向(図8Bの矢印A方向)に引き抜く。
次いで、作業者は、図8C(a)に示すように、引き抜いた荷崩れ防止ベルトの第1帯片11および第2帯片12を長さ方向で半分に折り畳む。
折り畳まれた荷崩れ防止ベルト1は、例えば図8C(b)の矢印で示すように荷崩れ防止ベルト1をさらに折り畳み、最終的には、図8C(c)に示すようにコンパクトに折り畳むことができる。この折り畳む回数は、特に限定されるものではなく、1回もしくは複数回折り畳まれる。
コンパクトに折り畳まれた荷崩れ防止ベルト1の外周を引っ張り紐25で巻回し、引っ張り紐25を縛ることにより、畳まれた荷崩れ防止ベルト1が開かないようにする。
以上、荷崩れ防止ベルト1の取り外し手順の一例を説明したが、荷物3に荷崩れ防止ベルト1を装着する際は、上述した手順と逆の手順で装着することができる。
上述のとおり、収納用連結手段20を設けることで、第2帯片12を二つ折りとした状態で荷物3への装着作業および荷物3からの取り外し作業を行うことができる。これにより、作業途中で第2帯片12の自由端部側が垂れ下がることがなくなり、第2帯片12の取り扱いが容易になるので、より効率良く作業を行うことができる。
また、収納用連結手段20としては、第2帯片12の両端部で表面側同士を連結することができるものであれば、面ファスナに限らず、任意の手段、例えば、複数個のボタンとボタンホール、ホックボタン等であっても良い。
また、収納用連結手段20は、基本的には第2帯片12の長手方向両端部を、表面を対向させた状態で連結するものであり、通常は、第2帯片12の表面の両端部にそれぞれ設けられるが、上記の形態では、第2の連結手段および収納用連結手段は、その連結方式が共に面ファスナであることから、第2帯片12の自由端側については第2の連結手段16を利用している。
しかし、第2の連結手段の連結方式と収納用連結手段の連結方式が異なる場合などは、第2帯片12の両端部に、第2の連結手段と兼用しない専用の収納用連結手段を設けても良い。
また、上記第3の実施形態では、一組の第2の連結手段16を設けた場合について説明したが、図9に示すように、第2帯片12を幅広とし、この幅広の第2帯片12に対応して、第2帯片12の幅方向(高さ方向)ほぼ全域にわたって第2帯片12を環状に連結できるように、第2帯片12の両端部に複数組(例えば、3組)ずつ、第2の連結手段16を設けても良い。このように、複数組の第2の連結手段16を設けることにより、幅広な第2帯片12を確実に連結することができる。
しかも、幅広の第2帯片12を用いることにより、図10に示したようなカートラック4に積載された荷物3用の荷崩れ防止ベルトとして利用することができる。
例えば、第2帯片12の幅は、カートラック4のキャスター4aを除いた高さである荷物3の積載部の高さとほぼ等しい寸法とすることが好ましく、第1帯片11の、第2帯片12と固定されていない部分間の長さは、カートラック4の幅とほぼ等しい寸法とすることが好ましい。なお、ここでいうカートラック4の寸法は外寸である。
前記第2帯片12の幅が、カートラック4の荷物3の積載部の高さとほぼ等しい高さとされているので、図10に示すように、荷崩れ防止ベルトが使用されている状態では、カートラック4に積載されている荷物(カートラック4)の側面を全周にわたって第2帯片12によって覆うことができる。
これにより、荷崩れを防止するだけでなく、荷物を保護する機能を荷崩れ防止ベルトに付与することもできる。
また、複数組の第2の連結手段を有する場合、図11Aに示すような補助連結手段26を備えることが好ましい。
例えば、第2の連結手段を面ファスナで構成した場合、第2帯片12の自由端部では、第2の連結手段を構成する面ファスナの部分が、第2の連結手段の数に等しい数だけ、延長部12dとして個々に第2帯片12の長手方向に延設されている。
そして、前記補助連結手段26は、図11Bに示すように、隣り合う2つの延長部12d同士を連結する。
このように、補助連結手段26を備えることによって、荷崩れ防止ベルトを荷物に装着したり荷物から取り外したりする際に、複数の延長部12dをまとめて扱う(一体化して取り扱う)ことができるので、これらの作業をよりスムーズに行うことができる。
前記補助連結手段26としては、他の連結手段と同様、延長部12d同士を連結可能であれば任意の手段を採用することができる。図示した形態では、その一例として面ファスナによる連結手段を示している。
尚、図9に示すような、第2帯片12を幅広とし、この幅広の第2帯片12に対応して、第2帯片12の幅方向ほぼ全域にわたって第2帯片12を環状に連結できるように、第2帯片12の両端部に複数組(例えば、3組)ずつ、第2の連結手段16を設けることは、前記第1の実施形態、第2の実施形態に適用することができる。またその際、第3の実子形態と同様に、補助連結手段26を設けるのが好ましい。
以上、本発明について、第1乃至第3の実施形態を挙げて説明したが、各実施形態において、本発明の技術的思想の範囲内で任意の変更が可能である。
例えば、図12に示すように、通し環18は、当て布19を用いて第2帯片12に取り付けることもできる。当て布19を用いることによって、通し環19を第2帯片12の長手方向の任意の位置に取り付けることができる。
また、図示しないが、第1帯片11への通し環14の固定にも、図12に示したような当て布19を用いることができる。
さらには、第1帯片11または第2帯片12への通し環14の取り付けに当て布19を用いる場合も、当て布19の取り付けを面ファスナによって行い、通し環14を着脱自在に取付けるようにすれば、荷崩れ防止ベルトのクリーニングなどの際に、通し環14を取り外すことができる。
また、第1乃至第3の実施形態にあっては、帯通し部として通し環を含むものを示したが、図13に示すように、第1帯片11、第2帯片12に通し穴18aを形成しても良い。第1帯片11、第2帯片12に通し穴18aを形成することで、部品点数を削減でき、また軽量化が達成される。
ただし、この通し穴18aを、荷物を締め付ける構造の一部として利用する場合、通し穴18aには応力が集中するので、その応力により破れが生じないような強度を持つ材料に通し穴18aを形成するか、または、通し穴18aの周囲が補強されることが好ましい。
さらに、上述した形態では、連結手段として帯通し部と面ファスナとの組み合わせによる構成を示したが、面ファスナを用いない構成とすることもできる。その一例を図14Aに示す。
図14Aに示す例では、第2帯片12の一方の端部に2つのリング21(例えばD環)が、第2帯片12の長手方向に沿って取り付けられている。
第2帯片12へのリング21の取り付け方法は任意であってよく、例えば、当て布22を用いて行うことができる。第2帯片12の他方の端部には、リング21に通すことのできる紐状部材22が、その長手方向を第2帯片12の長手方向と平行にして取り付けられている。紐状部材22は、伸縮性を有するように例えばゴム製であってもよいし、伸縮しない材料から作られたものであってもよい。
上記の構成によれば、図14Bに示すように2つのリング21の間で紐状部材22を固定することで、第2帯片12の端部同士が連結される。
すなわち、2つのリング21および紐状部材22により連結手段が構成される。図14Aでは第2帯片12の端部同士を連結する連結手段を示したが、2つのリング21を、第1帯片11の第2帯片12と固定されていない端部において、第1帯片11の幅方向に沿って取り付けることで、第1帯片11と第2帯片12とを連結する連結手段として利用することもできる。なお、連結手段としては、この他にも、適宜のバックルを用いたものなど、任意の構造を有することができる。
第1帯片11および第2帯片12は、複数の部材から構成することもできる。図15に、その一例として、第2帯片12は、面ファスナ17が設けられた部分と本体との間が、ゴム部材23で構成されている。
このように構成することにより、伸縮性を有する第2帯片12を構成することができる。第2帯片12が伸縮性を有することで、より強固に荷物を締め付けることができる。
ここでは、第2帯片12の一部をゴム部材23で構成した例を示したが、第2帯片12の全体をゴム部材で構成することもできる。また、第1帯片11の少なくとも一部をゴム部材で構成してもよいし、第1帯片11の少なくとも一部および第2帯片12の少なくとも一部をゴム部材で構成してもよい。
特に、第1帯片11の少なくとも一部、例えば、少なくとも荷物と接する側の面の一部または全部を、ゴム材料をコーティングすることなどによってゴム部材で構成することで、このゴム部材は、荷物の天面での第1帯片11の滑り止めとなる。
その結果、第1帯片11を荷物の天面に掛け渡した際に第1帯片11のズレが防止され、より作業性を向上させることができる。また、第2帯片12の少なくとも荷物と接する側の面の一部または全部を、ゴム材料をコーティングすることなどによってゴム部材で構成しても、滑り止めの効果が得られる。
また、図16に示すように、第1帯片11は、その少なくとも一部をメッシュ材11aで構成しても良い。
第1帯片11の少なくとも一部をメッシュ材11aで構成することにより、第1帯片11を荷物の上から掛け渡したとき、メッシュ材11aを通して第1帯片11の下の荷物を視認することができる。
第1帯片11の下の荷物を視認できることによって、荷物の天面上での第1帯片11の位置が把握し易くなり、第2帯片12で荷物を締め付けるのにバランスの良い位置に容易に第1帯片11を置くことができる。もちろん、第2帯片12の少なくとも一部をメッシュ材で構成してもよいし、第1帯片11の少なくとも一部および第2帯片12の少なくとも一部をメッシュ材で構成してもよい。
また、第1帯片11および/または第2帯片12の少なくとも一部をメッシュ材で構成することにより、荷崩れ防止ベルト1の軽量化が達成され、作業性をより向上させることができる。
さらに、第1帯片11の少なくとも一部をメッシュ材で構成した場合、このメッシュ材をゴム製とすることで、上述したのと同様、第1帯片11に滑り止めの機能も付与することができる。
また、上述した形態では、締め付け用の第2の連結手段として、帯通し部と面ファスナとによる連結手段を示したが、図17に示すように、第2帯片12の端部に、面ファスナ17の雄ファスナ17bと雌ファスナ17aとを形成し、両者の係合による連結手段とすることもできる。
さらに、図18に示すように、第1帯片11の一端側のみが第2帯片12に固定され、かつ、第1帯片11の固定位置が第2帯片12の長手方向中間部である場合は、連結手段は、第1の連結手段13のみとすることができる。即ち、第1の連結手段13に第2の連結手段の機能を兼用させることができる。
図18に示す形態では、第1の連結手段は、第1帯片11の端部側に設けられた通し環14と、第2帯片12の端部側に設けられた面ファスナ17と、を有している。
通し環14に第2帯片12の端部を通し、通し環14を通った第2帯片12の部分を折り返し、折り返された部分で面ファスナ17を係合することで、第1帯片11が荷物の天面を越えて掛け渡され、かつ、横方向から巻かれた第2帯片12によって荷物が締め付けられるように、第1帯片11と第2帯片12が連結される。
また、上述した形態では、面ファスナとして雄ファスナと雌ファスナとの係合によるものを用いているが、同一面上にフックおよびループを形成した面ファスナであるフリーマジック(登録商標)を用いることもできる。このような面ファスナを用いることにより、雄ファスナと雌ファスナとの区別が必要なくなるので、帯片の連結位置および連結範囲の自由度が向上する。この面ファスナは、第1〜第3の連結手段のいずれに適用してもよい。
さらに、第1〜第3の連結手段等の連結手段が通し環を含む場合、通し環の材料および形状は、それが通し環としての機能を果たすことができる限り任意であってよい。
例えば、通し環は樹脂材料であってもよいし金属材料であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。通し環を金属材料で構成する場合は、アルミ製であることが、荷物に傷を付けにくく、また軽量であること等から好ましい。
また、通し環の横断面形状は、円形や楕円形など任意の形状とすることができる。荷崩れ防止ベルトを装着した荷物を隣接して配置した際に、通し環が隣接した荷物に接触して傷を付けないようにすること、および荷崩れ防止ベルトを折り畳んで収納する際のコンパクト性に優れるという観点からは、通し環は扁平な板状であることが好ましい。
1 荷崩れ防止ベルト
2 パレット
3 荷物
4 カートラック
4a キャスター
11 第1帯片
11a メッシュ材
12 第2帯片
12a、12b 半部
12d 延長部
13 第1の連結手段(第1帯片連結手段)
16 第2の連結手段(第2帯片連結手段)
14、18 通し環
18a 通し穴
17 面ファスナ
17a、19a 雄ファスナ
17b、19b 雌ファスナ
20 収納用連結手段
21 リング
22 紐状部材
23 ゴム部材
25 引っ張り紐
26 補助連結手段

Claims (16)

  1. 荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れを防止する荷崩れ防止ベルトであって、
    前記荷物の天面を越えて掛け渡される第1帯片と、
    前記第1帯片の両端部が前記第2帯片の長手方向において互いに異なる位置で固定された、荷物の周囲に巻かれる第2帯片と、
    前記荷物の周囲に巻かれた前記第2帯片の一端部と他端部を連結する第2帯片連結手段と、
    を備えることを特徴とする荷崩れ防止ベルト。
  2. 前記第2帯片は長尺な帯片からなり、
    第2帯片をその長手方向で2等分した2つの領域に分けた際、一方の領域に第1帯片の一端部が固定され、他方の領域に第1帯片の他端部が固定され、
    第1帯片および第2帯片を拡げた状態では、前記第1帯片がU字形状となり、かつ第2帯片における、第1帯片の一端部と他端部の固定位置の間が、U字形状となることを特徴とする請求項1に記載の荷崩れ防止ベルト。
  3. 前記第2帯片の一端部を、第2帯片の他端部に向けて表面側に折り返した際、
    第2帯片の一端部を第2帯片に係止する収納用連結手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の荷崩れ防止ベルト。
  4. 前記第2帯片連結手段が、前記第2帯片の一端部に形成された面ファスナと、前記第2帯片の他端部に形成された通し環であり、
    前記収納用連結手段が、ファスナと同一面上であって、かつ前記通し環の近傍に設けられた、前記第2帯片連結手段の面ファスナに係止される面ファスナであることを特徴とする請求項3に記載の荷崩れ防止ベルト。
  5. 前記第2帯片の端部に、第2帯片の長手方向に延設された、複数の延長部からなる複数組の第2帯片連結手段が設けられ、
    前記隣り合う2つの延長部同士が補助連結手段により連結され、第2帯片連結手段が一体化すること特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  6. 前記第1帯片のいずれか一端部が前記第2帯片に対して着脱自在に固定され、前記第1帯片の前記固定位置を変えることにより、第2帯片の間の第1帯片の長さが変えられることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  7. 前記第1帯片が分割され、前記夫々の第1帯片の一端部が第2帯片12に固定されると共に、分割した夫々の第1帯片の他端部側に、第2帯片の間の第1帯片の長さを可変する長さ調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  8. 荷物の天面及び周囲を保持することによって、積み重ねられた荷物の荷崩れを防止する荷崩れ防止ベルトであって、
    前記荷物の天面を越えて掛け渡される第1帯片と、
    前記第1帯片の一端部が固定される、荷物の周囲に巻かれる第2帯片と、
    前記荷物の天面を越えて掛け渡された前記第1帯片の他端部と前記第2帯片を連結する第1帯片連結手段と、
    前記荷物の周囲に巻かれた前記第2帯片の一端部と他端部を連結する第2帯片連結手段と、
    を備えることを特徴とする荷崩れ防止ベルト。
  9. 第1帯片連結手段として、前記第1帯片の他端部には通し環が設けられ、
    前記通し環に第2帯片を挿通することにより、前記第1帯片の他端部と前記第2帯片が連結されることを特徴とする請求項8記載の荷崩れ防止ベルト。
  10. 前記第1帯片の一端部が、第2帯片の長手方向の端部に固定されていることを特徴とする請求項8または請求項9記載の荷崩れ防止ベルト。
  11. 前記第1帯片の一端部が、第2帯片の端部に着脱自在に固定され、前記第1帯片の前記固定位置を変えることにより、第1帯片の長さを変えることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  12. 第1帯片における、荷物の天面に接する面側の少なくとも一部に、ゴム材料がコーティングされていること特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  13. 第2帯片における、荷物の側面に接する面側の少なくとも一部に、ゴム材料がコーティングされていること特徴とする請求項1乃至請求項12のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  14. 第1帯片の少なくとも一部がメッシュ材で構成することを特徴とすること特徴とする請求項1乃至請求項13のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  15. 第2帯片の少なくとも一部がメッシュ材で構成することを特徴とすること特徴とする請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の荷崩れ防止ベルト。
  16. 前記通し環が着脱自在に取り付けられていること特徴とする請求項4または請求項9に記載の荷崩れ防止ベルト。
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