JP2016055242A - 樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸発した溶媒が硬化性樹脂組成物層に再付着することを抑制することができ、かつ硬化性樹脂組成物層の表面に発生するムラを抑制することができる樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法を提供する。
【解決手段】気流制御装置70のバルブ72〜78の開度を以下の如く設定する。第1の給気孔80からの給気量Aと第2の給気孔82からの給気量Bとの関係がA<Bになるように設定し、第1の排気孔88からの排気量Cと第2の排気孔90からの排気量Dとの関係がC>Dになるように設定する。給気装置66及び排気装置68を駆動すると、加熱室64に発生する上昇気流は、第2の給気孔82から第1の排気孔88に向かう方向の流れが主流となる。この主流は、硬化性樹脂組成物層48の上面に沿って流れる気流を含むので、この気流に乗って溶媒が第1の排気孔88から排気される。
【選択図】図6
【解決手段】気流制御装置70のバルブ72〜78の開度を以下の如く設定する。第1の給気孔80からの給気量Aと第2の給気孔82からの給気量Bとの関係がA<Bになるように設定し、第1の排気孔88からの排気量Cと第2の排気孔90からの排気量Dとの関係がC>Dになるように設定する。給気装置66及び排気装置68を駆動すると、加熱室64に発生する上昇気流は、第2の給気孔82から第1の排気孔88に向かう方向の流れが主流となる。この主流は、硬化性樹脂組成物層48の上面に沿って流れる気流を含むので、この気流に乗って溶媒が第1の排気孔88から排気される。
【選択図】図6
Description
本発明は、樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法に関する。
表示パネル、太陽電池、薄膜二次電池等の電子デバイスの薄型化、軽量化に伴い、これらの電子デバイスに用いられるガラス基板の薄板化が要望されている。
しかしながら、ガラス基板の厚さが薄くなると、ガラス基板のハンドリング性が悪化するため、ガラス基板の表面に電子デバイス用の機能層(薄膜トランジスタ(TFT: Thin Film Transistor)、カラーフィルタ(CF:Color Filter))を形成することが困難になる。
そこで、特許文献1には、ガラス基板の裏面に補強板を貼り付け、ガラス基板を補強板によって補強したガラス積層体が開示されている。この補強板は、基板と、基板に設けられた樹脂層とからなり、樹脂層にガラス基板が剥離可能に貼り付けられる。
ガラス基板は、ガラス積層体の状態でその表面に機能層が形成される。ガラス積層体を使用した機能層形成方法によれば、ガラス基板のハンドリング性が向上するので、ガラス基板の表面に機能層を良好に形成できる利点がある。
補強板は、機能層の形成後に、特許文献2等に開示された剥離装置によってガラス基板から剥離される。ガラス基板から剥離された補強板は、新たなガラス基板に積層され、ガラス積層体として再利用される。
〔基板に樹脂層を設けるための従来の樹脂層付き基板の製造装置〕
従来の樹脂層付き基板の製造装置は、塗布装置、第1の加熱炉(加熱乾燥装置)、第2の加熱炉(加熱乾燥装置)、及び基板搬送用のロボット等によって構成される。
従来の樹脂層付き基板の製造装置は、塗布装置、第1の加熱炉(加熱乾燥装置)、第2の加熱炉(加熱乾燥装置)、及び基板搬送用のロボット等によって構成される。
前記塗布装置は、硬化性樹脂と溶媒とを含む硬化性樹脂組成物を基板の片面に塗布して、基板の片面に硬化性樹脂組成物層(塗布層ともいう。)を形成する(塗布工程)。
前記第1の加熱炉は、硬化性樹脂組成物層が形成された基板を、150度から160度の温度で所定時間加熱することにより溶媒を蒸発させて、すなわち、硬化性樹脂組成物層を乾燥させて硬化性樹脂組成物層を平滑化する(プリベーク処理工程)。
前記第2の加熱炉は、硬化性樹脂組成物層が平滑化された基板を、210度から220度の温度で所定時間加熱することにより、硬化性樹脂組成物層を加熱硬化させる(ポストベーク処理工程)。このような製造工程を経ることによって、基板に樹脂層が設けられる。
なお、前記ロボットは、塗布装置から第1の加熱炉に基板を搬送するとともに、第1の加熱炉にてプリベーク処理が終了した基板を、第1の加熱炉から第2の加熱炉に搬送する。
図7(A)は、基板100の片面に硬化性樹脂組成物層102が塗布された補強板104の拡大断面図であり、図7(B)は、硬化性樹脂組成物層102が加熱硬化された樹脂層106にガラス基板108が貼り付けられたガラス積層体110の拡大断面図である。
第1の加熱炉での加熱中において、硬化性樹脂組成物層から蒸発した溶媒112が、図7(A)に示すように、硬化性樹脂組成物層102の表面に付着すると、溶媒112が付着した硬化性樹脂組成物層102の表面に凸部114が形成される。この状態でガラス基板108を樹脂層106に貼り付けた場合には、TFTアレイ等の高温条件下(400度以上)での製造工程において、凸部114によりガラス基板108に歪みが生じるので、TFTアレイの製造に悪影響を与えるという問題がある。また、ディスプレイとして表示させた場合も点状のムラとして確認される。
上記の問題を解消するために、特許文献3に開示された乾燥炉は、炉内の下部に給気手段を設け、炉内の上部に排気手段を設けている。給気手段からの給気と排気手段による排気とによって、炉内に上昇気流を形成し、炉内で蒸発した溶媒を、上昇気流に乗せて排気手段によって排気している。
しかしながら、特許文献3の乾燥炉は、前記上昇気流が基板の上面に沿って流れ難いため、基板の上方で溶媒が滞留し、溶媒が落下して塗布層に再付着するという問題があった。
一方、特許文献4の加熱炉は、炉内の側壁に給気手段を設け、炉内の上部に排気手段を設けている。給気手段からの水平方向の給気を、基板の上面に沿って流すとともに、その気流に溶媒を乗せて排気手段から排気している。特許文献4の加熱炉によれば、蒸発した溶媒が塗布層に再付着するという問題を解消できる。
しかしながら、特許文献4の加熱炉では、給気手段からの空気が塗布層の表面に直噴射されるので、塗布層の表面に直噴射に起因するムラが発生するという問題があった。このようなムラも、気泡の発生原因となる場合があった。なお、直噴射される空気の流速を低速にすれば、つまり、給気手段からの給気量を少なくすれば、前記ムラの問題は解消できるが、溶媒の排気効率が低下するので、溶媒が塗布層に再付着するおそれがあった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、蒸発した溶媒が硬化性樹脂組成物層に再付着することを抑制することができ、かつ硬化性樹脂組成物層の表面に発生するムラを抑制することができる樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、前記目的を達成するために、硬化性樹脂と溶媒とを含む硬化性樹脂組成物を基板の片面に塗布し、前記基板の片面に硬化性樹脂組成物層を形成する塗布手段と、前記硬化性樹脂組成物層が形成された前記基板を加熱することにより、前記溶媒を蒸発させて前記硬化性樹脂組成物層を乾燥させて樹脂層を得る加熱炉と、を有し、前記加熱炉には、前記加熱炉の加熱室の下面から前記加熱室に空気を供給する給気手段と、前記加熱室の上面から前記加熱室の空気を排気する排気手段とが設けられ、前記給気手段による空気の供給、及び前記排気手段による空気の排気によって前記加熱室に形成される気流が、前記硬化性樹脂組成物層の表面に沿って流れるように制御する気流制御手段を備えることを特徴とする樹脂層付き基板の製造装置を提供する。
本発明の一態様によれば、特許文献4の問題を解消するために、加熱室の下面に設けられた給気手段から、加熱室の上面に向けて空気を吸気し、加熱室の上面に設けられた排気手段から、加熱室内の空気を排気する。これにより、給気手段からの空気は硬化性樹脂組成物層の表面に直接流れないので、硬化性樹脂組成物層の表面に生じるムラを抑制することができる。そして、特許文献3の問題を解消するために、給気手段による空気の供給、及び排気手段による空気の排気によって加熱室に形成される上昇気流が、硬化性樹脂組成物層の表面に沿って流れるように、気流制御手段によって制御する。これにより、硬化性樹脂組成物層の表面から蒸発した溶媒は、気流制御手段によって制御された気流に乗って排気手段から排気されるので、蒸発した溶媒が硬化性樹脂組成物層に再付着することを抑制することができる。
本発明の一態様は、前記給気手段は、前記加熱室の下面の一方の端部に設けられた第1の給気孔と、前記下面の他方の端部に設けられた第2の給気孔と、を有し、前記排気手段は、前記加熱室の上面であって前記第1の給気孔と上下方向に対向する位置に設けられた第1の排気孔と、前記第2の給気孔と上下方向に対向する位置に設けられた第2の排気孔と、を有し、前記気流制御手段は、前記加熱室に供給する前記第1の給気孔からの給気量Aと前記第2の給気孔からの給気量Bとの関係をA<Bに制御し、前記加熱室から排気する前記第1の排気孔からの排気量Cと前記第2の排気孔からの排気量Dとの関係をC>Dに制御することが好ましい。
本発明の一態様によれば、第1及び第2の給気孔からの給気量A、Bを不均一とし、第1及び第2の排気孔からの排気量C、Dを不均一とし、かつA<B、C>Dに制御する。
本発明の一態様によれば、加熱室に発生する上昇気流は、第2の給気孔から第1の排気孔に向かう方向の流れが主流となる。この主流は、硬化性樹脂組成物層の上面に沿って流れる気流を含むので、この気流に乗って溶媒が第1の排気孔から排気される。
なお、加熱室に温度分布が生じないように、第1及び第2の給気孔からは加熱された空気が給気されている。すなわち、溶媒の再付着を防止するためには、第1の供給孔は不要であるが、前記温度分布が生じることに起因する、硬化性樹脂組成物層のムラの発生を防止するためには、第1の供給孔が必要となる。
本発明の一態様は、前記樹脂層付き基板の製造装置は、前記基板に前記樹脂層を介してガラス基板を貼り付けてガラス積層体を製造するために使用される、樹脂層付き基板を製造する装置であることが好ましい。
本発明の一態様は、本発明の樹脂層付き基板の製造装置によって製造された樹脂層付き基板とガラス基板とを、前記樹脂層を介して貼り付けることにより、積層体を製造することを特徴とする積層体の製造方法を提供する。
本発明の一態様は、本発明の樹脂層付き基板の製造装置によって製造された樹脂層付き基板とガラス基板とを、樹脂層を介して貼り付けることにより積層体を構成し、前記ガラス基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記ガラス基板から前記樹脂層付き基板を分離する分離工程と、を有することを特徴とする電子デバイスの製造方法を提供する。
以上説明したように本発明の樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法によれば、蒸発した溶媒が硬化性樹脂組成物層に再付着することを抑制することができ、かつ硬化性樹脂組成物層の表面に発生するムラを抑制することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る樹脂層付き基板の製造装置及び積層体の製造方法並びに電子デバイスの製造方法の好ましい実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る樹脂層付き基板の製造装置が適用された樹脂層付き基板の製造装置10の平面図、図2は、図1の矢印A方向から見た製造装置10の正面図である。
図3は、製造装置10による樹脂層付き基板の製造工程を示したフローチャートである。図4は、図3のフローチャートに従って樹脂層付き基板が製造されていくその過程を示した説明図である。
〔樹脂層付き基板の製造装置10〕
図1、図2に示す製造装置10は、塗布装置(塗布手段)12、プリベーク装置(加熱炉)14、ポストベーク装置(加熱炉)16、基板搬送用のロボット18、及び気流制御装置(気流制御手段)70(図6参照)を備えて構成される。
図1、図2に示す製造装置10は、塗布装置(塗布手段)12、プリベーク装置(加熱炉)14、ポストベーク装置(加熱炉)16、基板搬送用のロボット18、及び気流制御装置(気流制御手段)70(図6参照)を備えて構成される。
また、製造装置10は、塗布装置12、プリベーク装置14、及びポストベーク装置16に包囲されたブース20を備え、ブース20の室内にロボット18が設置されている。ブース20は、樹脂製又はガラス製の透明パネルによって壁面及び天井面が構成されており、その天井面には、ファンフィルタユニット22が設置される。ファンフィルタユニット22からの清浄空気は、図2の矢印Bで示すダウンフローによってブース20の室内全体に供給される。
更に、塗布装置12、プリベーク装置14、ポストベーク装置16、及びブース20は、クリーンルーム24に設置され、製造装置10の全体の雰囲気が所定の清浄度に維持されている。
更にまた、図1に示すようにブース20の天井面には、複数の吸気口26が備えられ、これらの吸気口26は、図2に示す排気管28及び吸気用ポンプ30に接続されている。すなわち、吸気口26、排気管28、及び吸気用ポンプ30からなる吸気装置32によって、ブース20の室内の空気が矢印J方向に吸気されるように構成されている。このような吸気装置32によって、ブース20に浮遊する浮遊物62が、ブース20の室内の空気とともにブース20から排出されるので、後述する硬化性樹脂組成物層48に浮遊物62が付着することを抑制することができる。なお、図1、図2に示した製造装置10の構成は一例であり、例えば、塗布装置12、プリベーク装置14、ポストベーク装置16が複数台設置されている形態も含むものである。
一方、図3に示すように、樹脂層付き基板の製造工程は、塗布工程S102、搬出・搬入工程S104、第1の加熱工程S106、搬出・搬入工程S108、及び第2の加熱工程S110を備える。これらの工程を経ることにより、図4に示した樹脂層付き基板34が製造される。
〔積層体の製造方法〕
樹脂層付き基板34は、製造装置10から積層装置36に移送され、積層装置36によって樹脂層付き基板34の樹脂層38にガラス基板40が着脱自在に貼り付けられる。これにより、ガラス積層体42が製造される。ガラス積層体42は、積層装置36の後段に配置された検査装置44によって、樹脂層38とガラス基板40との界面に存在する気泡の個数が検出される。
樹脂層付き基板34は、製造装置10から積層装置36に移送され、積層装置36によって樹脂層付き基板34の樹脂層38にガラス基板40が着脱自在に貼り付けられる。これにより、ガラス積層体42が製造される。ガラス積層体42は、積層装置36の後段に配置された検査装置44によって、樹脂層38とガラス基板40との界面に存在する気泡の個数が検出される。
検査装置44によって品質が保証されたガラス積層体42は、電子デバイスの製造工場であるディスプレイ製造工場にて、ガラス基板40の表面に機能層が形成される(機能層形成工程)。その後、機能層が形成されたガラス基板40から樹脂層付き基板34が分離される(分離工程)。これにより、機能層が形成されたガラス基板40のみを製品ガラスとして取得することができる(電子デバイスの製造方法)。
ディスプレイ製造工場にて、ガラス基板40の表面に機能層が形成される。
ディスプレイ製造工場にて、ガラス基板40の表面に機能層が形成される。
次に、製造装置10を構成する各装置の製造工程を詳説する。
〈塗布装置12による塗布工程S102〉
塗布装置12によって行われる図3の塗布工程S102は、硬化性樹脂と溶媒とを含む硬化性樹脂組成物を基板46(図4参照)の片面(ここでは上面という)に塗布して、基板46の片面に硬化性樹脂組成物層48を形成する工程である。塗布工程S102を経ることにより、基板46の上面に硬化性樹脂組成物層48が形成された硬化性樹脂組成物層48付きの基板46が得られる。
塗布装置12によって行われる図3の塗布工程S102は、硬化性樹脂と溶媒とを含む硬化性樹脂組成物を基板46(図4参照)の片面(ここでは上面という)に塗布して、基板46の片面に硬化性樹脂組成物層48を形成する工程である。塗布工程S102を経ることにより、基板46の上面に硬化性樹脂組成物層48が形成された硬化性樹脂組成物層48付きの基板46が得られる。
基板46の上面に硬化性樹脂組成物を塗布する方法は特に制限されず、公知の方法を採用できる。例えば、スプレーコート法、ダイコート法、スピンコート法、ディップコート法、ロールコート法、バーコート法、スクリーン印刷法、グラビアコート法等が挙げられる。硬化性樹脂組成物層48の厚みは特に制限されないが、一例として20μm程度の厚さで塗布される。
次に、製造装置10にて使用される基板46、前記硬化性樹脂、及び前記溶媒について説明する。
《基板46》
基板46は、表面及び裏面の2つの主面を有し、樹脂層38と協働して、ガラス基板40を支持して補強し、電子デバイス用の機能層形成工程において機能層の形成の際にガラス基板40の変形、傷付き、破損などを防止する。
基板46は、表面及び裏面の2つの主面を有し、樹脂層38と協働して、ガラス基板40を支持して補強し、電子デバイス用の機能層形成工程において機能層の形成の際にガラス基板40の変形、傷付き、破損などを防止する。
基板46としては、例えば、ガラス板、プラスチック板、SUS板、セラミック板等の金属板等が用いられる。基板46は、機能層形成工程が熱処理を伴う場合、ガラス基板40との線膨張係数の差の小さい材料で形成されることが好ましく、ガラス基板40と同一材料で形成されることがより好ましい。よって、基板46はガラス板であることが好ましい。
基板46の厚さは、ガラス基板40よりも厚くてもよいし、薄くてもよい。好ましくは、ガラス基板40の厚さ、樹脂層38の厚さ、及びガラス積層体42の厚さに基づいて、基板46の厚さが選択される。例えば、現行の機能層形成工程が厚さ0.5mmのガラス積層体を処理するように設計されたものであって、ガラス基板40の厚さと樹脂層38の厚さとの和が0.1mmの場合、基板46の厚さは0.4mmとなる。基板46の厚さは、通常の場合、0.2〜5.0mmであることが好ましい。
基板46がガラス板の場合、ガラス板の厚さは、扱いやすく、割れにくいなどの理由から、0.08mm以上であることが好ましい。また、ガラス板の厚さは、機能層形成後に剥離する際に、割れずに適度に撓むような剛性が望まれる理由から、1.0mm以下であることが好ましい。
《硬化性樹脂》
硬化性樹脂として、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、及びシリコーンゾルゲルを例示する。以下、それらの組成を説明する。
硬化性樹脂として、シリコーン樹脂、ポリイミド樹脂、及びシリコーンゾルゲルを例示する。以下、それらの組成を説明する。
(シリコーン樹脂)
下記線状オルガノポリシロキサン(a)と下記線状オルガノポリシロキサン(b)とを含む硬化性シリコーン樹脂組成物の硬化物。
下記線状オルガノポリシロキサン(a)と下記線状オルガノポリシロキサン(b)とを含む硬化性シリコーン樹脂組成物の硬化物。
線状オルガノポリシロキサン(a):アルケニル基を1分子あたり少なくとも2個有する線状オルガノポリシロキサン。
線状オルガノポリシロキサン(b):ケイ素原子に結合した水素原子を1分子あたり少なくとも3個有する線状オルガノポリシロキサンであって、かつ、前記ケイ素原子に結合した水素原子の少なくとも1個が分子末端のケイ素原子に存在している線状オルガノポリシロキサン。
(ポリイミド樹脂)
下記式(1)で表される、テトラカルボン酸類の残基(X)とジアミン類の残基(A)とを有する繰り返し単位からなり、かつ、前記テトラカルボン酸類の残基(X)の総数の50モル%以上が下記式(X1)〜(X4)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基からなり、前記ジアミン類の残基(A)の総数の50モル%以上が下記式(A1)〜(A7)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基からなるポリイミド樹脂。
下記式(1)で表される、テトラカルボン酸類の残基(X)とジアミン類の残基(A)とを有する繰り返し単位からなり、かつ、前記テトラカルボン酸類の残基(X)の総数の50モル%以上が下記式(X1)〜(X4)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基からなり、前記ジアミン類の残基(A)の総数の50モル%以上が下記式(A1)〜(A7)で表される基からなる群から選ばれる少なくとも1種の基からなるポリイミド樹脂。
(式(1)中、Xはテトラカルボン酸類からカルボキシ基を除いた4価の基を、Aはジアミン類からアミノ基を除いた2価の基を表す。)
(シリコーンゾルゲル)
下記T3で表されるオルガノシロキシ単位を有し、全オルガノシロキシ単位に対する下記T3で表されるオルガノシロキシ単位の合計割合が80〜100モル%であり、下記T3中のRがフェニル基であるオルガノシロキシ単位(A−1)と、下記T3中のRがメチル基であるオルガノシロキシ単位(B−1)とのモル比((A−1)/(B−1))が80/20〜20/80であるシリコーン樹脂。
下記T3で表されるオルガノシロキシ単位を有し、全オルガノシロキシ単位に対する下記T3で表されるオルガノシロキシ単位の合計割合が80〜100モル%であり、下記T3中のRがフェニル基であるオルガノシロキシ単位(A−1)と、下記T3中のRがメチル基であるオルガノシロキシ単位(B−1)とのモル比((A−1)/(B−1))が80/20〜20/80であるシリコーン樹脂。
T3:R−SiO3/2(式中、Rは、フェニル基またはメチル基を表す。)
《溶媒》
溶媒としては、各種成分を容易に溶解でき、かつ、容易に揮発除去させることのできる溶媒であることが好ましい。具体的には、酢酸ブチル、ヘプタン、2−ヘプタノン、1−メトキシ−2−プロパノールアセテート、トルエン、キシレン、THF、クロロホルム等を例示することができる。なかでも、飽和炭化水素が好ましく、各種の飽和炭化水素(直鎖状飽和炭化水素、分岐鎖状飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素)の1種または2種以上から実質的になる各種の飽和炭化水素溶媒が用いられる。
《溶媒》
溶媒としては、各種成分を容易に溶解でき、かつ、容易に揮発除去させることのできる溶媒であることが好ましい。具体的には、酢酸ブチル、ヘプタン、2−ヘプタノン、1−メトキシ−2−プロパノールアセテート、トルエン、キシレン、THF、クロロホルム等を例示することができる。なかでも、飽和炭化水素が好ましく、各種の飽和炭化水素(直鎖状飽和炭化水素、分岐鎖状飽和炭化水素、脂環式飽和炭化水素)の1種または2種以上から実質的になる各種の飽和炭化水素溶媒が用いられる。
〈ロボット18による搬出・搬入工程S104〉
図3に示した搬出・搬入工程S104は、塗布装置12から硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を搬出し、プリベーク装置14に搬入する工程である。この際には、まず、図2に示した塗布装置12のシャッタ50を図2の矢印C方向に上昇させて、塗布装置12の搬入搬出口52を開放する。次に、ロボット18の吸着パッド53を搬入搬出口52から塗布装置12の内部に挿入し、吸着パッド53によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を保持した後、搬入搬出口52からブース20の室内に図1の矢印D方向に搬出する。次に、プリベーク装置14のシャッタ54を図2の矢印E方向に上昇させて、プリベーク装置14の搬入搬出口56を開放する。この後、ロボット18によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を、プリベーク装置14の内部に図1の矢印F方向に搬入する。
図3に示した搬出・搬入工程S104は、塗布装置12から硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を搬出し、プリベーク装置14に搬入する工程である。この際には、まず、図2に示した塗布装置12のシャッタ50を図2の矢印C方向に上昇させて、塗布装置12の搬入搬出口52を開放する。次に、ロボット18の吸着パッド53を搬入搬出口52から塗布装置12の内部に挿入し、吸着パッド53によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を保持した後、搬入搬出口52からブース20の室内に図1の矢印D方向に搬出する。次に、プリベーク装置14のシャッタ54を図2の矢印E方向に上昇させて、プリベーク装置14の搬入搬出口56を開放する。この後、ロボット18によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を、プリベーク装置14の内部に図1の矢印F方向に搬入する。
なお、シャッタ50は、次の基板46が塗布装置12の内部に搬送されると閉じられ、また、シャッタ54は、ロボット18の吸着パッド53がプリベーク装置14から矢印G方向に退避されると閉じられる。また、搬入搬出口52、56に対向するブース20の壁面には、ロボット18の吸着パッド53を通過させるための開口部が備えられている。
〈プリベーク装置14による第1の加熱工程S106〉
第1の加熱工程S106は、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の上方に加熱プレート(後述)を配置して、排気を行いながら加熱処理を行い、硬化性樹脂組成物層48に含有する溶媒を蒸発させて、硬化性樹脂組成物層48を乾燥させる工程である。第1の加熱工程を経ることにより、硬化性樹脂組成物層48に残存している溶媒が除去されるとともに、適切な温度で加熱することで硬化性樹脂組成物層48の表面が、図4の如く平滑化される。
第1の加熱工程S106は、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の上方に加熱プレート(後述)を配置して、排気を行いながら加熱処理を行い、硬化性樹脂組成物層48に含有する溶媒を蒸発させて、硬化性樹脂組成物層48を乾燥させる工程である。第1の加熱工程を経ることにより、硬化性樹脂組成物層48に残存している溶媒が除去されるとともに、適切な温度で加熱することで硬化性樹脂組成物層48の表面が、図4の如く平滑化される。
硬化性樹脂組成物層48の組成が硬化性シリコーンの場合には、凝集破壊をより抑制できる点で、150〜170℃が好ましい。加熱時間は特に制限されず、使用される溶媒や硬化性シリコーンの種類により適宜最適な条件が選択されるが、残存溶媒の除去性、および、生産性の点から、2〜3分が好ましい。
〈ロボット18による搬出・搬入工程S108〉
図3に示した搬出・搬入工程S108は、プリベーク装置14によってプリベーク処理された硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を搬出し、ポストベーク装置16に搬入する工程である。この際には、まず、プリベーク装置14のシャッタ54を図2の矢印E方向に上昇させて、プリベーク装置14の搬入搬出口56を開放する。次に、ロボット18の吸着パッド53を搬入搬出口56からプリベーク装置14の内部に挿入し、吸着パッド53によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を保持した後、搬入搬出口56からブース20の室内に図1の矢印G方向に搬出する。次に、ポストベーク装置16のシャッタ58を開放して、ポストベーク装置16の搬入搬出口60を開放する。この後、ロボット18によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を、ポストベーク装置16の内部に図1の矢印H方向に搬入する。
図3に示した搬出・搬入工程S108は、プリベーク装置14によってプリベーク処理された硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を搬出し、ポストベーク装置16に搬入する工程である。この際には、まず、プリベーク装置14のシャッタ54を図2の矢印E方向に上昇させて、プリベーク装置14の搬入搬出口56を開放する。次に、ロボット18の吸着パッド53を搬入搬出口56からプリベーク装置14の内部に挿入し、吸着パッド53によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を保持した後、搬入搬出口56からブース20の室内に図1の矢印G方向に搬出する。次に、ポストベーク装置16のシャッタ58を開放して、ポストベーク装置16の搬入搬出口60を開放する。この後、ロボット18によって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を、ポストベーク装置16の内部に図1の矢印H方向に搬入する。
なお、シャッタ54は、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46が搬出されると直ちに閉じられ、シャッタ58は、ロボット18の吸着パッド53がポストベーク装置16から矢印I方向に退避されると直ちに閉じられる。また、搬入搬出口60に対向するブース20の壁面には、ロボット18の吸着パッド53を通過させるための開口部が備えられている。
<ポストベーク装置16による第2の加熱工程S110>
第2の加熱工程S110は、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46に対し、プリベーク装置14よりも高い温度で加熱処理を行い、硬化性樹脂組成物層48を更に乾燥させる乾燥工程である。第2の加熱工程を経ることにより、硬化性樹脂組成物層48に残存している溶媒が更に蒸発されることで硬化性樹脂の硬化が進行し、図4に示した樹脂層38が得られる。つまり、樹脂層付き基板34が得られる。
第2の加熱工程S110は、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46に対し、プリベーク装置14よりも高い温度で加熱処理を行い、硬化性樹脂組成物層48を更に乾燥させる乾燥工程である。第2の加熱工程を経ることにより、硬化性樹脂組成物層48に残存している溶媒が更に蒸発されることで硬化性樹脂の硬化が進行し、図4に示した樹脂層38が得られる。つまり、樹脂層付き基板34が得られる。
このようにプリベーク装置14によってプリベーク処理を実施した後、ポストベーク装置16によってポストベーク処理を実施することにより、形成される樹脂層38に残存する溶媒をさらに除去することができるので、樹脂層38の表面面状がより平坦となり、ガラス基板40との密着性がより向上する。
第2の加熱工程では、第1の加熱工程S106の温度よりも高い温度で加熱処理を実施するが、双方の温度の差は特に制限されず、使用される硬化性樹脂や溶媒の種類により適宜最適な条件が選択される。例えば、硬化性シリコーン樹脂層の場合には、凝集破壊がより抑制されるに基づいて、10〜100℃が好ましく、30〜70℃がより好ましい。
なかでも、第2の加熱工程の温度としては、210℃超であることが好ましい。シリコーン樹脂層での溶媒除去、及び硬化反応がより優れる点で、210℃超250℃以下が好ましい。加熱時間は、使用される材料により適宜最適な条件が選択されるが、生産性および溶媒の除去性の点から20分程度が好ましい。
〔プリベーク装置14及びポストベーク装置16の構成〕
プリベーク装置14及びポストベーク装置16に、気流制御装置70を設けたことを特徴とする。
プリベーク装置14及びポストベーク装置16に、気流制御装置70を設けたことを特徴とする。
図5は、プリベーク装置14の外観を二点鎖線で示した斜視図、図6は、プリベーク装置14の縦断面図である。なお、ポストベーク装置16は、プリベーク装置14と略同一の構成なので、ここではプリベーク装置14について説明し、ポストベーク装置16については説明を省略する。
プリベーク装置14には、加熱室64の下面から加熱室64に加熱空気を供給する給気装置(給気手段)66が設けられる。また、プリベーク装置14には、加熱室64の上面から加熱室64の高温の空気を排気する排気装置(排気手段)68が設けられる。
更に、プリベーク装置14には、気流制御装置(気流制御手段)70が備えられている。この気流制御装置70は、開度が調整可能なバルブ72、74、76、78によって構成され、これらのバルブ72〜78の開度をそれぞれ調整することにより、加熱室64に形成される気流が、硬化性樹脂組成物層48の表面に沿って矢印K方向に流れるように制御される。
給気装置66は、加熱室64の下面の一方の端部に設けられた第1の給気孔80と、下面の他方の端部に設けられた第2の給気孔82とを有する。第1及び第2の給気孔80、82は、図5に示すようにスリット状に構成される。また、第1の給気孔80には、図6に示すダクト81が接続され、第2の給気孔82にはダクト83が接続される。
ダクト81にはバルブ72が取り付けられ、ダクト83にはバルブ74が取り付けられ、これらのダクト81、83は接合されて、ヒータ84及びポンプ86に接続されている。したがって、ポンプ86及びヒータ84が駆動されると、クリーンルーム24(図1参照)の清浄空気がポンプ86によって吸引され、ヒータ84によって加熱された後、バルブ72、74を通過して第1及び第2の給気孔80、82から加熱室64に供給される。
排気装置68は、加熱室64の上面であって第1の給気孔80と上下方向に対向する位置に設けられた第1の排気孔88と、第2の給気孔82と上下方向に対向する位置に設けられた第2の排気孔90とを有する。第1及び第2の排気孔88、90は、プリベーク装置14の上部にそれぞれ一対配置される。第1の排気孔88は、二分岐されたダクト89に連通され、第2の排気孔90も同様に、二分岐されたダクト91に連通される。
ダクト89には、それぞれバルブ76が取り付けられ、ダクト91には、それぞれバルブ78が取り付けられ、これらのダクト89、91は接合されてポンプ92に接続されている。したがって、ポンプ92が駆動されると、加熱室64の空気がポンプ92によって吸引されるので、第1の排気孔88から吸引された前記空気はバルブ76を介して、第2の排気孔90から吸引された前記空気はバルブ78を介してクリーンルーム24の外部に排気される。
なお、図5、図6において、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46は、複数本のL字形状のピン94によって加熱室64に支持され、上部加熱プレート96及び下部加熱プレート98によって加熱される。
〔プリベーク装置14の作用〕
まず、バルブ72〜78の開度を以下の如く設定する。すなわち、第1の給気孔80からの給気量Aと第2の給気孔82からの給気量Bとの関係がA<Bになるように設定し、第1の排気孔88からの排気量Cと第2の排気孔90からの排気量Dとの関係がC>Dになるように設定する。
まず、バルブ72〜78の開度を以下の如く設定する。すなわち、第1の給気孔80からの給気量Aと第2の給気孔82からの給気量Bとの関係がA<Bになるように設定し、第1の排気孔88からの排気量Cと第2の排気孔90からの排気量Dとの関係がC>Dになるように設定する。
次に、給気装置66及び排気装置68を駆動すると、加熱室64に発生する上昇気流は、上記の給気量及び排気量のバランスにより、第2の給気孔82から第1の排気孔88に向かう方向の流れが主流となる。この主流は、硬化性樹脂組成物層48の上面に沿って流れる気流(図6の矢印K方向の流れ)を含むので、この気流に乗って溶媒が第1の排気孔88から排気される。これにより、硬化性樹脂組成物層48から蒸発した溶媒が、硬化性樹脂組成物層48に再付着することを抑制することができる。また、矢印K方向の上昇気流は、硬化性樹脂組成物層48に直噴射される気流ではないので、直噴射に起因する硬化性樹脂組成物層48の表面のムラ発生を抑制することができる。
なお、加熱室64に温度分布が生じないように、第1及び第2の給気孔80、82からは加熱された空気が給気されている。すなわち、溶媒の再付着を防止するためには、第1の給気孔80は不要であるが、前記温度分布が生じることに起因する、硬化性樹脂組成物層48の表面のムラ発生を防止するためには、第1の給気孔80が必要となる。
なお、実施形態では、プリベーク装置14及びポストベーク装置16の双方に気流制御装置70を設けたが、溶媒がより多く蒸発するプリベーク装置14のみに気流制御装置70を設けてもよい。
また、実施形態では、気流制御装置70としてバルブ72〜78を例示したが、これに限定されるものではなく、給気装置66による空気の供給、及び排気装置68による空気の排気によって加熱室64に形成される上昇気流が、硬化性樹脂組成物層48の表面に沿って流れるように制御可能な手段であれば適用できる。例えば、第1の給気孔80又は第2の給気孔82の上方であって、硬化性樹脂組成物層48の側方に偏向板を設け、第1の給気孔80又は第2の給気孔82から供給される空気を、硬化性樹脂組成物層48の表面に沿って流れるように偏向させてもよい。
[実施例及び比較例]
<実施例と比較例との共通部分>
ガラス基板40として、無アルカリホウケイ酸ガラスからなるガラス板(縦1320mm、横1120mm、板厚0.2mm、線膨張係数38×10−7/℃、旭硝子社製商品名「AN100」)を使用した。また、基板46として、同じく無アルカリホウケイ酸ガラスからなるガラス板(縦1360mm、横1170mm、板厚0.5mm、線膨張係数38×10−7/℃、旭硝子社製商品名「AN100」)を使用した。
<実施例と比較例との共通部分>
ガラス基板40として、無アルカリホウケイ酸ガラスからなるガラス板(縦1320mm、横1120mm、板厚0.2mm、線膨張係数38×10−7/℃、旭硝子社製商品名「AN100」)を使用した。また、基板46として、同じく無アルカリホウケイ酸ガラスからなるガラス板(縦1360mm、横1170mm、板厚0.5mm、線膨張係数38×10−7/℃、旭硝子社製商品名「AN100」)を使用した。
初めに、基板46の表面をアルカリ、純水の順に洗浄して清浄化した。
次に、後述する溶液Xを塗布装置12のダイコーター(塗布速度:40mm/s、吐出量:8ml)にて基板46の上面に塗布し、未硬化の架橋性オルガノポリシロキサンを含む層(硬化性シリコーン組成物層)を基板46の上面に設けることにより、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を得た(塗工量20g/m2)。
(溶液X)
成分(A)として直鎖状ビニルメチルポリシロキサン(「VDT−127」、25℃における粘度700−800cP(センチポアズ):アヅマックス製、オルガノポリシロキサン1molにおけるビニル基のmol%:0.325)と、成分(B)として直鎖状メチルヒドロポリシロキサン(「HMS−301」、25℃における粘度25−35cP(センチポアズ):アヅマックス製、1分子内におけるケイ素原子に結合した水素原子の数:8個)とを、全ビニル基と全ケイ素原子に結合した水素原子とのモル比(水素原子/ビニル基)が0.9となるように混合し、このシロキサン混合物100重量部に対して、成分(C)として下記式(1)で示されるアセチレン系不飽和基を有するケイ素化合物(沸点:120℃)1質量部を混合した。
成分(A)として直鎖状ビニルメチルポリシロキサン(「VDT−127」、25℃における粘度700−800cP(センチポアズ):アヅマックス製、オルガノポリシロキサン1molにおけるビニル基のmol%:0.325)と、成分(B)として直鎖状メチルヒドロポリシロキサン(「HMS−301」、25℃における粘度25−35cP(センチポアズ):アヅマックス製、1分子内におけるケイ素原子に結合した水素原子の数:8個)とを、全ビニル基と全ケイ素原子に結合した水素原子とのモル比(水素原子/ビニル基)が0.9となるように混合し、このシロキサン混合物100重量部に対して、成分(C)として下記式(1)で示されるアセチレン系不飽和基を有するケイ素化合物(沸点:120℃)1質量部を混合した。
HC≡C−C(CH3)2−O−Si(CH3)3 式(1)
次いで成分(A)と成分(B)と成分(C)との合計量に対して、白金換算で白金金属濃度が100ppmとなるように白金系触媒(信越シリコーン株式会社製、CAT−PL−56)を加えオルガノポリシロキサン組成物の混合液を得た。さらに、得られた混合液に100重量部に対して、IPソルベント2028(出光興産製)を150重量部加えて混合溶液を得た。
次いで成分(A)と成分(B)と成分(C)との合計量に対して、白金換算で白金金属濃度が100ppmとなるように白金系触媒(信越シリコーン株式会社製、CAT−PL−56)を加えオルガノポリシロキサン組成物の混合液を得た。さらに、得られた混合液に100重量部に対して、IPソルベント2028(出光興産製)を150重量部加えて混合溶液を得た。
<実施例>
硬化性樹脂組成物層48付きの基板46をプリベーク装置14の加熱室に搬入し、加熱室に設けられた複数のピン94の先端に、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の底面を載置し、シャッタ54を閉じた。まず、加熱室64の上部及び下部加熱プレート96、98により160℃で150秒間にわたって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の加熱を行った。
硬化性樹脂組成物層48付きの基板46をプリベーク装置14の加熱室に搬入し、加熱室に設けられた複数のピン94の先端に、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の底面を載置し、シャッタ54を閉じた。まず、加熱室64の上部及び下部加熱プレート96、98により160℃で150秒間にわたって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の加熱を行った。
ここで、図6の加熱室64において、便宜上、第1の給気孔80の給気量A、第2の給気孔82の給気量B、第1の排気孔88の排気量C、第2の排気孔90の排気量Dとする。
加熱処理の際には、加熱空気(温度120℃)を用いて給気量Aを550L/min、給気量Bを850L/minの条件で行うとともに、排気量Cを2000L/min、排気量Dを0L/minの条件で行った(プリベーク処理)。
加熱処理終了後に、プリベーク装置14のシャッタ54を開放して、加熱処理が施された硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を加熱室64から搬出した。
その後、加熱処理後の硬化性樹脂組成物層48付きの基板46をポストベーク装置16に搬入し、更に220℃で1450秒間の加熱処理(ポストベーク処理)を実施して、基板46の上面に厚さ8μmの樹脂層38を形成し、樹脂層付き基板34を得た。
次に、ガラス基板40と、樹脂層付き基板34の樹脂層(シリコーン樹脂層)38の面とを、室温下で大気圧プレスにより貼り合わせ、端部を切断した後に縦1300mm、横1100mmのガラス積層体42を得た。
<比較例>
硬化性樹脂組成物層48付きの基板46をプリベーク装置14の加熱室64に搬入し、加熱室64に設けられたピン94の先端に、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の底面を載置し、シャッタ54を閉じた。まず、上部及び下部加熱プレート96、98により160℃で150秒間にわたって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の加熱を行った。
硬化性樹脂組成物層48付きの基板46をプリベーク装置14の加熱室64に搬入し、加熱室64に設けられたピン94の先端に、硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の底面を載置し、シャッタ54を閉じた。まず、上部及び下部加熱プレート96、98により160℃で150秒間にわたって硬化性樹脂組成物層48付きの基板46の加熱を行った。
加熱処理の際には、加熱空気(温度120℃)を用いて給気量Aを1000L/min、給気量Bを1000L/minの条件で行うとともに、排気量Cを1000L/min、排気量Dを1000L/minの条件で行った。
加熱処理終了後に、プリベーク装置14のシャッタ54を開放して、加熱処理が施された硬化性樹脂組成物層48付きの基板46を加熱室から搬出した。
その後、加熱処理後の硬化性樹脂組成物層48付きの基板46をポストベーク装置16に搬入し、更に220℃で1450秒間の加熱処理(ポストベーク処理)を実施して、基板46の上面に厚さ8μmの樹脂層38を形成し、樹脂層付き基板34を得た。
次に、ガラス基板40と、樹脂層付き基板34の樹脂層(シリコーン樹脂層)38の面とを、室温下で大気圧プレスにより貼り合わせ、端部を切断した後に縦1300mm、横1100mmのガラス積層体42を得た。
<評価方法>
実施例および比較例で作製したガラス積層体42のそれぞれについて、専用の検査機を用いて、溶媒の付着で発生する凸部の個数を確認した。具体的には、ガラス積層体42を搬送しながら、一面側からLED光源を当てつつ、他面側からカメラで撮影し、得られた画像中の輝度差を判定し、明点である点を凸部と判定した。
実施例および比較例で作製したガラス積層体42のそれぞれについて、専用の検査機を用いて、溶媒の付着で発生する凸部の個数を確認した。具体的には、ガラス積層体42を搬送しながら、一面側からLED光源を当てつつ、他面側からカメラで撮影し、得られた画像中の輝度差を判定し、明点である点を凸部と判定した。
<評価結果>
このようにして判定された凸部の個数は、実施例では0個、比較例では15個であった。また、実施例及び比較例とも、硬化性樹脂組成物層48の表面にムラは発生していなかった。
このようにして判定された凸部の個数は、実施例では0個、比較例では15個であった。また、実施例及び比較例とも、硬化性樹脂組成物層48の表面にムラは発生していなかった。
<備考>
ムラ(凸部)の発生原因は、特許文献4に開示された側壁からの直噴射に起因するものと、加熱中において溶媒が十分排気されなかったために、プリベーク装置14及びポストベーク装置16のそれぞれの加熱室64に溶媒が充満し、硬化前の硬化性樹脂組成物層48に溶媒が付着することで発生するものとがある。比較例では、特許文献1に起因するムラは抑制できるが、加熱室64に溶媒が充満することに起因するムラが発生した。一方、実施例では、ムラの発生を十分に抑制することができた。
ムラ(凸部)の発生原因は、特許文献4に開示された側壁からの直噴射に起因するものと、加熱中において溶媒が十分排気されなかったために、プリベーク装置14及びポストベーク装置16のそれぞれの加熱室64に溶媒が充満し、硬化前の硬化性樹脂組成物層48に溶媒が付着することで発生するものとがある。比較例では、特許文献1に起因するムラは抑制できるが、加熱室64に溶媒が充満することに起因するムラが発生した。一方、実施例では、ムラの発生を十分に抑制することができた。
10…樹脂層付き基板の製造装置、12…塗布装置、14…プリベーク装置、16…ポストベーク装置、18…ロボット、20…ブース、22…ファンフィルタユニット、24…クリーンルーム、26…吸気口、28…排気管、30…吸気用ポンプ、32…吸気装置、34…樹脂層付き基板、36…積層装置、38…樹脂層、40…ガラス基板、42…ガラス積層体、44…検査装置、46…基板、48…硬化性樹脂組成物層、50…シャッタ、52…搬入搬出口、53…吸着パッド、54…シャッタ、56…搬入搬出口、58…シャッタ、60…搬入搬出口、62…浮遊物、64…加熱室、66…給気装置、68…排気装置、70…気流制御装置、72、74、76、78…バルブ、80…第1の給気孔、82…第2の給気孔、81、83…ダクト、84…ヒータ、86…ポンプ、88…第1の排気孔、90…第2の排気孔、89、91…ダクト、92…ポンプ、94…ピン、96…上部加熱プレート、98…下部加熱プレート
Claims (5)
- 硬化性樹脂と溶媒とを含む硬化性樹脂組成物を基板の片面に塗布し、前記基板の片面に硬化性樹脂組成物層を形成する塗布手段と、
前記硬化性樹脂組成物層が形成された前記基板を加熱することにより、前記溶媒を蒸発させて前記硬化性樹脂組成物層を乾燥させて樹脂層を得る加熱炉と、を有し、
前記加熱炉には、前記加熱炉の加熱室の下面から前記加熱室に空気を供給する給気手段と、前記加熱室の上面から前記加熱室の空気を排気する排気手段とが設けられ、
前記給気手段による空気の供給、及び前記排気手段による空気の排気によって前記加熱室に形成される気流が、前記硬化性樹脂組成物層の表面に沿って流れるように制御する気流制御手段を備えることを特徴とする樹脂層付き基板の製造装置。 - 前記給気手段は、前記加熱室の下面の一方の端部に設けられた第1の給気孔と、前記下面の他方の端部に設けられた第2の給気孔と、を有し、
前記排気手段は、前記加熱室の上面であって前記第1の給気孔と上下方向に対向する位置に設けられた第1の排気孔と、前記第2の給気孔と上下方向に対向する位置に設けられた第2の排気孔と、を有し、
前記気流制御手段は、前記加熱室に供給する前記第1の給気孔からの給気量Aと前記第2の給気孔からの給気量Bとの関係をA<Bに制御し、前記加熱室から排気する前記第1の排気孔からの排気量Cと前記第2の排気孔からの排気量Dとの関係をC>Dに制御する請求項1に記載の樹脂層付き基板の製造装置。 - 前記樹脂層付き基板の製造装置は、前記基板に前記樹脂層を介してガラス基板を貼り付けてガラス積層体を製造するために使用される、樹脂層付き基板を製造する装置である請求項1又は2に記載の樹脂層付き基板の製造装置。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂層付き基板の製造装置によって製造された樹脂層付き基板とガラス基板とを、前記樹脂層を介して貼り付けることにより、積層体を製造することを特徴とする積層体の製造方法。
- 請求項1から3のいずれか1項に記載の樹脂層付き基板の製造装置によって製造された樹脂層付き基板とガラス基板とを、樹脂層を介して貼り付けることにより積層体を構成し、
前記ガラス基板の露出面に機能層を形成する機能層形成工程と、前記機能層が形成された前記ガラス基板から前記樹脂層付き基板を分離する分離工程と、を有することを特徴とする電子デバイスの製造方法。
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