JP2016054620A - 回転電機の固定子及び回転電機 - Google Patents

回転電機の固定子及び回転電機 Download PDF

Info

Publication number
JP2016054620A
JP2016054620A JP2014179889A JP2014179889A JP2016054620A JP 2016054620 A JP2016054620 A JP 2016054620A JP 2014179889 A JP2014179889 A JP 2014179889A JP 2014179889 A JP2014179889 A JP 2014179889A JP 2016054620 A JP2016054620 A JP 2016054620A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stator
terminal
rotating electrical
electrical machine
coil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014179889A
Other languages
English (en)
Inventor
川村 浩司
Koji Kawamura
浩司 川村
直弘 本石
Naohiro Motoishi
直弘 本石
尚史 苗村
Hisafumi Naemura
尚史 苗村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2014179889A priority Critical patent/JP2016054620A/ja
Publication of JP2016054620A publication Critical patent/JP2016054620A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)

Abstract

【課題】コイルエンド部の高さが低い回転電機の固定子及び回転電機を提供する。【解決手段】分割コイル12Bの第一端末線12S−INは、スロット15の内周側端部から固定子10の軸方向に引き出され、固定子鉄心11の軸方向の上方で径方向内側に折り曲げて第一端末部12T−INを形成し、第一端末部12T−INと接合される他の分割コイル12Bの第二端末線12S−OUTは、スロット15の外周端から第一端末部12T−INと同じ軸方向に引き出され、他の分割コイル12Bの分割コイルエンド部12Beを、径方向に跨いで引き回されて第一端末部12T−INと接合される第二端末部12TOUTを形成し、第一端末部12T−INと第二端末部12T−OUTとの接合部Sの先端は、固定子10の径方向内側向きに形成されている回転電機100の固定子10を提供する。【選択図】図5

Description

この発明は、コイルエンド部の軸方向の高さを低くして小型化できる回転電機の固定子及び回転電機に関するものである。
回転電機の固定子コイルの巻線方法には、各磁極に集中してコイルを巻線する集中巻方式と、複数の磁極を跨いで巻線する分布巻方式がある。集中巻方式に対し、分布巻方式は、回転磁界の分布が滑らかになるので、回転電機の運転時の振動を低減できるというメリットがある。
ところで、分布巻方式で巻線した固定子コイルのコイルエンド部においては、複数のワイヤ同士が重なってしまうためにコイルエンド部が軸方向に高くなってしまい、回転電機の小型化には障害となっていた。
そこで、分布巻方式におけるコイルエンド部でのワイヤ同士の重なり方を最適化して、重なり合うワイヤ間に生じる隙間を最小限にし、コイルエンド部の高さの低減を図る手段の一つとして、最初は、1相分の固定子巻線を複数の分割コイルに分割しておいて、固定子鉄心に組み付けた後でこれらを接合するという方法がある。
この方法は、それぞれの分割コイルのコイルエンド部となる部分を、複数のコイル同士が重なったときに隙間が最小限になるような形状に予め成形しておき、それらをコアに組み付けることでコイルエンド部内での無駄な隙間を減らし、コイルエンド部の高さの低減を図るものである。
もし、分割せずに最適なコイルエンドの形状としつつ一体のコイルとすると、コアに組み付けることが極めて困難であるため、複数の分割コイルに分割することで最適形状での組み立てを可能としている。このように、1相分のコイルを複数の分割コイルに分割することでコイルエンド部におけるワイヤ同士の重なりを最適化した例としては、例えば特許文献1に記載の技術が提案されている。
特開2001−197709号公報
特許文献1では、1相分の固定子コイルを複数の分割コイルに分割しているため、分割コイルとコアを組立てた後に各分割コイルの端末部を電気的に接合して固定子コイルとして構成する必要がある。そのため、固定子コイルには分割コイルの端末部同士の接合部が多数存在することになる。分割コイル同士の接合には一般的には溶接やロウ付け、カシメといった手段が用いられるが、いずれの手段においても接合箇所近傍にある他の分割コイルのワイヤを損傷しないように接合部周辺に所定の作業スペースが必要である。
また、2つの分割コイルの接合する端末部同士が密着していないと接合できないため、接合部の近傍で両者を把持して両者を密着させなければならず、端末部を把持する部材を配置する空間も必要となる。さらに、分割コイルの端末の接合部の近傍は、それぞれを電気的に接合するために絶縁被膜が剥離されているので、他の接合部や鉄心、コイルエンド部等と接触してしまうと短絡をおこしてしまうので、接合部がこれらの部材が密着することは避けなければならない。以上のような理由により、特許文献1では、各分割コイルの接合部は、スロットから他のスロットに向かうワイヤ群から軸方向上方に飛び出した位置に形成されている。そのため、折角コイル同士の重なる箇所を最適な形状に整えても、更にその上に、軸方向にコイル接合部が突出してコイルエンド部全体が更に高くなってしまうという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、分割コイルの接合部同士あるいは接合部とフレーム間の絶縁距離を確保しながら、分割コイルの端末接合部による固定子のコイルエンド部の高さの増加を抑制できる回転電機の固定子及び回転電機を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機の固定子は、
固定子コイルを収納する複数のスロットが形成された円環状の固定子鉄心と、
前記スロット内に収納された複数の分割コイルを接続して構成される前記固定子コイルとからなる回転電機の固定子において、
前記分割コイルの第一端末線は、前記スロットの内周側端部から前記固定子の軸方向に引き出され、前記固定子鉄心の軸方向の上方で径方向内側に折り曲げて第一端末部を形成し、
前記第一端末部と接合される他の分割コイルの第二端末線は、前記スロットの外周端から前記第一端末部と同じ軸方向に引き出され、他の分割コイルの分割コイルエンド部を、径方向に跨いで引き回されて前記第一端末部と接合される第二端末部を形成し、
前記第一端末部と前記第二端末部との接合部の先端は、前記固定子の径方向内側向きに形成されているものである。
また、この発明に係る回転電機は、前記固定子と前記固定子の内周側に回転可能に支持された回転子とを備えたものである。
この発明に係る回転電機の固定子は、
前記分割コイルの第一端末線は、前記スロットの内周側端部から前記固定子の軸方向に引き出され、前記固定子鉄心の軸方向の上方で径方向内側に折り曲げて第一端末部を形成し、
前記第一端末部と接合される他の分割コイルの第二端末線は、前記スロットの外周端から前記第一端末部と同じ軸方向に引き出され、他の分割コイルの分割コイルエンド部を、径方向に跨いで引き回されて前記第一端末部と接合される第二端末部を形成し、
前記第一端末部と前記第二端末部との接合部の先端は、前記固定子の径方向内側向きに形成されているので、
コイルエンド部の高さが軸方向に増加することを防止することができ、固定子の外周側に配置されるフレームと分割コイルの接合部との間の絶縁距離を十分に確保できる。
また、隣り合う接合部の軸方向高さを変化させることで分割コイルの接合部同士の空間距離も十分に保つことができる。
また、この発明に係る回転電機は、前記固定子と前記固定子の内周側に回転可能に支持された回転子とを備えたものなので、軸長の小さい回転電機を提供できる。
この発明の実施の形態1に係る回転電機の断面模式図である。 この発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子の要部断面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割コイルの正面図と側面図である。 この発明の実施の形態1に係る分割コイルを固定子鉄心に取り付ける工程を示す図である。 この発明の実施の形態1に係る固定子の要部斜視図である。 この発明の実施の形態2に係る固定子の要部斜視図である。
実施の形態1.
以下、本発明の実施の形態1に係る回転電機の固定子及び回転電機を、図を用いて説明する。
この明細書中で、「周方向」、「径方向」、「内側」、「外側」と言うときは、特に断らない限り、固定子の「周方向」、「径方向」、「内側」、「外側」を言う。また、コイルエンド部の高さについて言う「高い」とは、固定子鉄心の中心から見た高さの状態を言う。
図1は、回転電機100の断面模式図である。
図2は、回転電機100の固定子10の要部断面図である。
回転電機100は、固定子10と回転子20と、これらを内部に保持するフレーム3で構成される。
固定子10は、略円筒形であり、固定子鉄心11と、固定子鉄心11に巻回される固定子コイル12からなる。固定子鉄心11は、一般的には鉄系の材料からなる薄板の磁性板を複数枚積層して構成されている。固定子10は、略円筒形のフレーム3の内側に嵌合、固定され、フレーム3に対して軸受5によって回転可能に支持された回転子20と組み合わされて回転電機100を構成する。
フレーム3は、固定子10や回転子20を機械的に保持し、かつ固定子10の放熱経路となるものであり、一般的には鉄やアルミニウム等の金属素材が用いられる。回転子20は、回転軸21に固定された略円筒形の回転子鉄心22と、回転子鉄心22の外周面に取り付けられた永久磁石23を備えている。
固定子鉄心11は、環状のヨークである外側鉄心11bと、外側鉄心11bの内側に嵌合する内側鉄心11aからなる。内側鉄心11aは、放射状に配置された複数のティース14を有し、各ティース14の内周側の先端が隣接するティース14と連結部11cによって結合されている。隣り合うティース14の間に挟まれ、固定子コイル12が収納される部分がスロット15である。
図3(a)は、分割コイル12Bの正面図である。
図3(b)は、分割コイル12Bの側面図である。
固定子コイル12は、3つ、或いは、それ以上の相数のコイルからなり、さらに各相のコイルは、複数の分割コイル12Bで構成されている。すなわち、複数の分割コイル12Bを直列あるいは並列、または直並列に接合して1相の固定子コイル12が構成されている。
固定子コイル12のスロット収納部12a、12bは、スロット15内に配置される。また、図1に示す、固定子鉄心11の軸方向の端面から軸方向に延出した部分がコイルエンド部12e、12fである。コイルエンド部12eにて分割コイル12B同士の接合や、その他必要なワイヤの引き回しとそのワイヤの接合を行う。反対側のコイルエンド部12fには、分割コイル12B同士の接合部は無い。
分割コイル12Bは、単一あるいは複数のティース14を跨ぐように、絶縁処理されたワイヤが1回あるいは複数回巻回されている。分割コイル12Bは、図3(b)に示すような亀甲型のコイルである。分割コイル12Bを構成するワイヤは、銅やアルミといった導電率の高い金属素材による線材が用いられ、絶縁性の樹脂被膜で覆われている。
次に、分割コイル12Bを用いて固定子鉄心11に固定子コイル12を構成する方法を説明する。
図4(a)〜図4(c)は、分割コイル12Bを固定子鉄心11に取り付ける工程を示す図である。
前述したように内側鉄心11aにおいて、各ティース14は、最内周部が連結部11cにより連結されており、ティース14に挟まれた固定子コイル12が配置されるスロット15の外周側は開放された形状となっている。
ここで、内側鉄心11aにおいて、各スロット15の開放されている外周側をスロット15の入口、連結されている内周側をスロット15の底とする。事前に、図3に示すような2ターン巻いて多角形状に形成した分割コイル12Bをスロット15の個数分作成する。
次に、図4(a)に示すように、各スロット15の入口から全ての分割コイル12Bの2本のスロット収納部12aをスロット15内に挿入する。その後、図4(b)に示すように、内側鉄心11aを半時計回りに回転させて、先にスロット15内に収納した2本のスロット収納部12aと反対側の、全ての分割コイル12Bの2本のスロット収納部12bを、所定の数のティース14を跨いだ別のスロット15内に同時に挿入する。
次に、図4(c)に示すように、外側鉄心11bを内側鉄心11aの外周側に嵌め込むことで固定子10を組み立てることができる。このとき、分割コイル12Bの端末線12S−IN(第一端末線)は、スロット15の底(内周側端部)に配置され、端末線12S−OUT(第二端末線)は、スロット15の一番入口側(外周側端部)に配置される。分割コイル12B同士の接合は、端末線12S−INの端末部12T−IN(第一端末部)と、他の分割コイル12Bの端末線12S−OUTの端末部12T−OUT(第二端末部)との間で実施する。
分割コイル12Bの端末部12T−INと、他の分割コイル12Bの端末部12T−OUTは、例えばアーク溶接、レーザ溶接、抵抗溶接等の溶接工法、超音波接合や圧接といった固相接合工法、あるいはハンダ付け等のロウ付け工法によって電気的かつ機械的に接合する。このとき、スロット15の入り口に配置された端末線12S−OUTは、他の分割コイル12Bの分割コイルエンド部12Beを径方向に跨ぐ必要がある。
次に、分割コイル12Bの端末部12T−INと他の分割コイル12Bの端末部12T−OUTの接続について更に詳細に説明する。
図5は、固定子10の要部斜視図である。分割コイルエンド部12Beの集合体は、模式的に円筒形状で表している。分割コイルエンド部12Beは、図3(b)の分割コイル12Bにおいて、上部で左右の直線部(スロット収納部12a、12bの一部)を繋いでいる部分である。分割コイルエンド部12Beは、周方向に全周に渡って連なって配置されている。なお、図1に示すコイルエンド部12eとは、分割コイルエンド部12Be及び、それらの接合部、その他、固定子鉄心11の軸方向の端面から上方に飛び出したコイルの配線全体を指す。
そして、スロット15内に配置された分割コイル12Bのワイヤの内、スロット15の入口に配置された端末線12S−OUTは、スロット15から軸方向に引き出された後、他の分割コイル12Bの分割コイルエンド部12Beを跨ぐように固定子鉄心11の軸方向の上方で固定子10の径方向内側に曲げられている。
コイルエンド部12eは、固定子コイル12の全長を短くし、巻線抵抗値を下げるためおよび、回転電機の軸方向高さを押さえるために、この部分を構成するワイヤ間の隙間が最小になるようにしている。したがって、端末線12S−OUTを固定子10の内周側に引き回すために分割コイルエンド部12Beの間を径方向に貫通させることは困難であり、分割コイルエンド部12Beを跨ぐ必要がある。
このとき、分割コイルエンド部12Beの表面に沿って端末線12S−OUTを引き回しているが、分割コイルエンド部12Beと端末線12S−OUTは、それぞれ絶縁被膜を有しているため、お互いに接触しても絶縁は確保される。但し、絶縁被膜だけでの絶縁では不十分な場合には、分割コイルエンド部12Beと端末線12S−OUTとの間に絶縁紙あるいは絶縁フィルムを挟んでもよい。
この端末線12S−OUTと接合される端末線12S−INは、スロット15の一番内周側の底に配置され、端末線12S−OUTと同様にスロット15から軸方向に引き出される。端末線12S−INは、スロット15から引き出された後、外周側から分割コイルエンド部12Beを跨いできた端末線12S−OUTの端末部12T−OUTの下面に沿って径方向内側に曲げられ、2つの端末部12T−OUT、12T−INは、共に固定子10の径方向内側に向き、かつ、2つの端末部12T−OUT、12T−INが、軸方向に当接して並んだ状態となる。この状態で2つの端末部12T−OUT、12T−INを接合する。
接合方法としては、溶接や圧接、ロウ付け等、電気的な接続が得られ、かつ振動等で破断しないよう機械的強度も確保できる方法を用いる。なお、図5では、2つの端末部12T−OUT、12T−INは、軸方向に縦に並んでいるが、端末線12S−OUTを曲げる位置を端末線12S−INの周方向の真横にして、2本の端末線12S−OUT、12S−INが周方向に並ぶ状態としてもよい。
ところで、端末部12T−OUTと端末部12T−INを接合するには端末部12T−OUT、12T−INが密着するようにそれぞれを把持する必要がある。接合方法として溶接やロウ付けを用いる場合には、接合部Sの周囲に接合時の熱の影響が生じるため、接合部Sの周囲に空間を設けておく必要がある。ここで、もし、接合部の先端を固定子10の軸方向に向けると接合部の周囲に空間を確保できるが、その場合は接合部を含むコイルエンド部の軸方向の高さが高くなってしまい、回転電機の固定子の製品サイズが大きくなる。そこで、本発明では、接合部Sを固定子10の径方向内側に向けて配置している。
次に、前述の端末線12S−OUT、12S−INの隣のスロット15に配置された端末線12S2−OUTの端末部12T2−OUTと、端末線12S2−INの端末部12T2−INの接合部S2について説明する。スロット15の入口側の端末線12S2−OUTは、端末線12S−OUTと同様に分割コイルエンド部12Beを跨いで内周側に引き回されるが、分割コイルエンド部12Beを跨ぎ切った部分に曲げ部12Kを設け、端末部12T2−OUTが、固定子10の中心軸に垂直な平面から軸方向下側を向くように曲げ加工する。端末部12T2−OUTと接合する相手であるスロット15の底から引き出された端末線12S2−INの端末部12T2−INも同様に軸方向下側に向くように曲げる。これらの端末部12T2−OUT、12T2−INも先述の端末部12T−OUT、12T−INと同様に軸方向に並んだ状態に配置し、同様に溶接等の方法で接合部S2を形成する。すなわち、接合部Sと接合部S2は、各接合部S、S2の延長線と固定子10の中心軸とがなす角度が異なり、接合部S、S2の軸方向の高さが重ならないように配置されている。
隣接する2つの接合部S、S2は、固定子10の径方向内側を向いているが、一方の接合部S2を構成する端末線12S2−OUTの途中に曲げ部12Kを設け、これに他方の端末線12S2−INを沿わせることにより両者の軸方向高さに差異を設けている。このため、接合部S、S2間の距離が広がり、十分な絶縁距離を確保することができる。なお、図5では隣接する2つの接合部S、S2しか記載していないが、実際には各スロット15からそれぞれ端末線が引き出されるので、多数の接合部が存在する。
隣接する接合部S、S2において交互に先端の高さを変えることで接合部S、S2相互の空間距離を確保でき、絶縁を保つことができる。なお、分割コイル12Bの端末線の中には、固定子10の外部に引き出される端末線もあるため、必ずしもすべての端末線の接合部が隣接するスロットから引き出された端末線間に形成されている訳ではない。
また、各端末線の接合部の先端の高さについて、上記説明では回転軸に直交する平面内に配置されている接合部Sと、その平面より軸方向下側に向けて配置されている接合部S2の、2つの接合部S、S2を用いて説明したが、接合部の高さはこれらの2段階に限定するものではなく、3段階以上の高さを有する接合部があっても良い。
本発明の実施の形態1に係る、回転電機100の固定子10及び回転電機100によれば、固定子コイル12の端末線12S−OUT、12S−INの接合部S、端末線12S2−OUT、12S2−INの接合部S2の先端が、固定子10の径方向内側を向くように配置することで、コイルエンド部12eの高さの増大を抑制することができる。
また、もし端末線の接合部を固定子の外周側に向けると固定子の外周に取り付けられているフレームの内周面と、端末線の接合部先端との空間距離が短くなり電気的な絶縁距離を十分に確保できない恐れがあるのに対して、本発明では接合部S、2Sの先端を固定子10の径方向内側に向けているので、フレーム3と接合部S、S2の先端との間の絶縁距離も確保することができる。
また、隣接する接合部S、S2の先端の軸方向の高さが異なるように端末線12S2−OUTの途中に曲げ部12Kを設けているので、接合部S、S2間に十分な絶縁距離を確保しつつ接合の作業性も向上することができる。また、接合部S、S2が、コイルエンド部12eの他のワイヤに近接した位置ではないため、分割コイル12Bの接合作業によって他のコイルの絶縁被膜を損傷させることがない。
なお、本発明では、接合部S、S2の先端が、固定子10の径方向内側を向いているため、接合部S、S2の先端が、内側鉄心11aの内周面より内側に位置する場合もあり得る。その場合は、回転電機100の組み立て工程において接合部S、S2と回転子20が干渉しないように、接合部S、2Sのない側のコイルエンド部12f側から回転子20を固定子10に組み込めば問題ない。
また、本実施の形態では、同じスロット15から引き出された端末線12S−OUT、12S−IN同士の接合を例に述べたが、異なるスロット15から引き出された端末線同士の接合に応用できることは言うまでもない。
また、本実施の形態では、接合部Sの軸方向の位置は、分割コイルエンド部12Beの軸方向の高さとほぼ同じ高さになる位置に設定したが、接合部Sの位置を分割コイルエンド部12Beの位置より軸方向に低くなる位置に設定しても良い。
実施の形態2.
以下、本発明の実施の形態2に係る回転電機の固定子及び回転電機を、図を用いて実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図6は、固定子210の要部斜視図である。分割コイルエンド部12Beの集合体は、模式的に円筒形状で表している。
本実施の形態では、固定子210の周方向に隣なり合う端末線の接合部S、20S2の内の、接合部20S2の軸方向の高さの変更形態が実施の形態1と異なる。
本実施の形態では、図6に示すように、端末線212S2−OUTは、分割コイルエンド部12Beを跨ぎ切った部分から分割コイルエンド部12Beの表面に沿って下方に折り曲げられ、更に、端末部212T2−OUTを径方向に折り曲げたクランク部24が設けられている。このように、端末線12S−OUTの端末部12T−OUTと、端末線12S−INの端末部12T−INとの接合部Sと、端末線212S2−OUTの端末部212T2−OUTと、端末線212S2−INの端末部212T2−INとの接合部20S2とは軸方向の高さが異なるので、お互いの間の絶縁距離を確保することができる。
本発明の実施の形態2に係る、回転電機の固定子210及び回転電機によれば、コイルエンド部の高さ増加を抑え、同時に隣接する端末線の接合部同士の絶縁距離を確保できるという実施の形態1と同様の効果がある。
また、本実施の形態では、隣り合う接合部S、20S2は、それぞれ固定子10の中心軸に垂直な平面内に配置される。そのため、端末線接合時の端末部把持機構の構成が単純にできるという効果がある。
尚、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
100 回転電機、10,210 固定子、3 フレーム、5 軸受、
S,S2,20S2 接合部、11 固定子鉄心、11a 内側鉄心、
11b 外側鉄心、11c 連結部、12 固定子コイル、
12a,12b スロット収納部、12e,12f コイルエンド部、
12B 分割コイル、12Be 分割コイルエンド部、
12S,12S2,212S2 端末線、12T,12T2,212T2 端末部、
12K 曲げ部、14 ティース、15 スロット、20 回転子、21 回転軸、
22 回転子鉄心、23 永久磁石、24 クランク部。

Claims (7)

  1. 固定子コイルを収納する複数のスロットが形成された円環状の固定子鉄心と、
    前記スロット内に収納された複数の分割コイルを接続して構成される前記固定子コイルとからなる回転電機の固定子において、
    前記分割コイルの第一端末線は、前記スロットの内周側端部から前記固定子の軸方向に引き出され、前記固定子鉄心の軸方向の上方で径方向内側に折り曲げて第一端末部を形成し、
    前記第一端末部と接合される他の分割コイルの第二端末線は、前記スロットの外周側端部から前記第一端末部と同じ軸方向に引き出され、他の分割コイルの分割コイルエンド部を、径方向に跨いで引き回されて前記第一端末部と接合される第二端末部を形成し、
    前記第一端末部と前記第二端末部との接合部は、前記固定子の径方向内側向きに形成されている回転電機の固定子。
  2. 周方向に隣り合う2つの前記接合部の軸方向の高さは異なるように形成されている請求項1に記載の回転電機の固定子。
  3. 周方向に隣り合う2つの前記接合部は、各前記接合部の延長線と前記固定子の中心軸とのなす角度が異なるように形成されている請求項2に記載の回転電機の固定子。
  4. 周方向に隣り合う2つの前記接合部は、いずれも前記固定子の中心軸に垂直な平面内に形成されている請求項2又は請求項3に記載の回転電機の固定子。
  5. 全ての前記接合部の軸方向の高さが、前記分割コイルエンド部の高さより低くなる位置に形成されている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  6. 前記第一端末線と、前記第二端末線は、同じ前記スロットから延出している請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の回転電機の固定子。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の回転電機の固定子と、
    前記固定子の内周側に回転可能に支持された回転子とを備えた回転電機。
JP2014179889A 2014-09-04 2014-09-04 回転電機の固定子及び回転電機 Pending JP2016054620A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179889A JP2016054620A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 回転電機の固定子及び回転電機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014179889A JP2016054620A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 回転電機の固定子及び回転電機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016054620A true JP2016054620A (ja) 2016-04-14

Family

ID=55744363

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014179889A Pending JP2016054620A (ja) 2014-09-04 2014-09-04 回転電機の固定子及び回転電機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2016054620A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7432452B2 (ja) 2020-06-24 2024-02-16 株式会社Subaru ステータ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7432452B2 (ja) 2020-06-24 2024-02-16 株式会社Subaru ステータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6068625B2 (ja) セグメント式ステータアセンブリ
JP5318072B2 (ja) 電動機の突極集中巻きステータ
JP6237144B2 (ja) 回転電機
TW200934062A (en) Stator and rotating electrical machine using the same
JP2013208038A (ja) 回転電機及び巻線装着方法
JPWO2019039518A1 (ja) 分割コア連結体および電機子の製造方法
JP2009131025A (ja) 回転電機用の固定子、及びこれを用いた回転電機
JP2014011934A (ja) ステータ
JP4410730B2 (ja) 回転電機のステータ、回転電機、及び回転電機のステータの製造方法
JP2018133934A (ja) ブラシレスモータ
US20180358858A1 (en) Armature of rotary electric machine
JP2007306636A (ja) インナーロータ型回転電機用固定子
JP6552718B2 (ja) 回転電機の固定子、回転電機、及び回転電機の固定子の製造方法
JP6305203B2 (ja) 回転電機の固定子及び固定子の製造方法
JP2014011901A (ja) ステータ、モータおよびステータの製造方法
JP2010183660A (ja) ステータ、ブラシレスモータ、ステータの製造方法、及び、ブラシレスモータの製造方法
JP6382080B2 (ja) 回転電機の固定子、及びこれを備えた回転電機
JP2006191733A (ja) 回転電機の巻線接続構造
JP6238554B2 (ja) 回転電機の固定子および回転電機
JP2016054620A (ja) 回転電機の固定子及び回転電機
JP5622663B2 (ja) 回転電機の固定子及びその製造方法
JP2009033873A (ja) ステータおよびステータの製造方法
JP6080964B2 (ja) 回転電機の固定子
JP6545381B2 (ja) 回転電機の固定子
JP2016092875A (ja) 回転電機の固定子及び回転電機