JP2016053232A - ナノファイバ製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルロースアシレートが溶媒に溶解した溶液から連続的にナノファイバを製造するナノファイバ製造方法を提供する。
【解決手段】セルロースアシレートを溶媒に溶解させた溶液25を、ノズル13の先端開口から出す。先端開口から出る溶液25は、溶媒の飽和蒸気圧Psとセルロースアシレートの濃度とがPs×C≦300を満たしている。ノズル13とコレクタ50に電圧を印加することにより溶液25とコレクタ50とは逆極性に帯電している。コレクタ50により、先端開口から出た溶液25は誘引されて、ナノファイバ46として集積する。集積したナノファイバ46は不織布120として得られる。
【選択図】図1
【解決手段】セルロースアシレートを溶媒に溶解させた溶液25を、ノズル13の先端開口から出す。先端開口から出る溶液25は、溶媒の飽和蒸気圧Psとセルロースアシレートの濃度とがPs×C≦300を満たしている。ノズル13とコレクタ50に電圧を印加することにより溶液25とコレクタ50とは逆極性に帯電している。コレクタ50により、先端開口から出た溶液25は誘引されて、ナノファイバ46として集積する。集積したナノファイバ46は不織布120として得られる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ナノファイバ製造方法に関する。
例えば数nm以上1000nm未満のナノオーダの径を有する繊維(ナノファイバ)は、バイオフィルタ、センサ、燃料電池電極材、精密フィルタ、電子ペーパ等の製品の素材として利用されており、工学や医療等の各分野においての用途開発が盛んに行われている。
ナノファイバの製造方法として、ポリマーが溶媒に溶解したポリマー溶液から製造する方法があり、例えば特許文献1及び特許文献2は、アラミドポリマーの溶液から、平均径が0.5μm、0.4μmの繊維を製造している。これらの方法は、アラミドポリマーの溶液の溶媒を、紡糸温度下で8000Pa以下の飽和蒸気圧のものとしている。
また、ナノファイバを製造する方法の一つに、電界紡糸法(エレクトロスピニング法,静電紡糸法)がある。電界紡糸法は、ノズルとコレクタと電源とを有する電界紡糸装置(エレクトロスピニング装置)を用いて行われ、電源によりノズルとコレクタとの間に電圧を印加し、例えば、ノズルをプラス、コレクタをマイナスに帯電させる。例えば、ポリマーが溶媒に溶解した溶液の表面張力、蒸発速度、粘度等を所定のものとすることにより、径が0.5μm未満であるナノファイバを製造する静電紡糸方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。また、ナノファイバの製造には、ポリマーが溶媒に溶解したポリマー溶液を、ガスとともに放出するエレクトロブロー法を用いることもできる。例えば、25℃での蒸気圧を6kPa以上とすることにより、高い処理率を得る、すなわち単位時間あたりの製造量が向上する方法が提案されている(例えば、特許文献4参照)。
ところで、セルロース系材料であるセルロースアシレートは、写真フィルムの支持体やディスプレイ材料などの光学用途にこれまで広く用いられており、最近ではバイオマス材料として注目されている。
セルロースアシレートを溶解する溶媒としてはジクロロメタンやアセトン等があるが、ジクロロメタンやアセトンは飽和蒸気圧が非常に大きく8000Paよりも大きい。例えば、25℃における飽和蒸気圧は、ジクロロメタンが53316Pa、アセトンが30797Paである。そのため、特許文献1,特許文献2の方法は、セルロースアシレートの溶液からナノファイバを製造する場合には適用することができない。また、特許文献3の方法は、ジクロロメタンは蒸発速度が大きすぎることから得られるファイバの径のばらつきが大きくなってしまうとの記載があり、ジクロロメタンに溶解したセルロースアシレートの溶液から特許文献3の方法でナノファイバを連続的に製造することは困難である。特許文献4の方法は、高い蒸気圧の溶媒を用いており、そのような溶媒としてジクロロメタンやアセトンが記載されている。しかし、この方法は、高い製造効率でナノファイバを製造することができたとしても、溶媒の蒸発速度が大きいので前述のノズルの先端でポリマーが固化してしまい、連続製造が困難である。
そこで、本発明は、セルロースアシレートが溶媒に溶解したセルロースアシレート溶液から連続的にナノファイバを製造するナノファイバ製造方法を提供することを目的とする。
本発明のナノファイバ製造方法は、セルロースアシレートが溶媒に溶解し、第1の極性に帯電された状態の溶液をノズルから出し、第1の極性と逆極性の第2の極性に帯電されたコレクタに、ノズルから出た溶液を誘引し、ナノファイバとして捕集し、溶媒の飽和蒸気圧をPs、Psの単位をkPa、溶液におけるセルロースアシレートの濃度をC、Cの単位をg/100cm3とするときに、PsとCとが、Ps×C≦300を満たすことを特徴として構成されている。
溶液の温度を調節することによりPsを調節することが好ましい。溶媒の飽和蒸気圧は10kPa以上50kPa以下の範囲内であることが好ましい。溶液の温度は5℃以上40℃以下の範囲内であることが好ましい。
ノズルの溶液が出る出口周囲の雰囲気温度Taを調節することにより、溶液の温度と雰囲気温度との差を−15℃以上15℃以下の範囲内にすることが好ましい。溶液の粘度は、1mPa・s以上10Pa・s以下の範囲内であることが好ましい。セルロースアシレートは、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートの少なくともいずれかひとつであることが好ましい。
本発明によれば、セルロースアシレート溶液から連続的にナノファイバを製造することができる。
図1に示すナノファイバ製造装置110は、セルロースアシレートが溶媒に溶解した溶液25からナノファイバ46を製造するためのものである。ナノファイバ製造装置110は、紡糸室111と、溶液供給部112と、ノズル13と、集積部15と、電源65とを備える。紡糸室111は、例えばノズル13や、集積部15の一部等を収容して、密閉可能に構成されており、溶媒ガスが外部に洩れることを防止している。溶媒ガスは、溶液25の溶媒が気化したものである。なお、溶媒は、単体でもよいし、複数の化合物からなる混合物であってもよい。
紡糸室111内の上部には、ノズル13が配される。ノズル13は、後述のように電源65により第1の極性に帯電された状態で溶液25を出すためのものである。図2に示すように、ノズル13は円筒から構成されており、先端の開口(以下、先端開口と称する)13aから溶液25を出す。ノズル13は、例えば外径が0.65mmで内径が0.4mmのステンレス製であり、先端開口13aの周りの先端開口縁部13bが筒心方向に直交するように切断されている。この切断面である先端開口縁部13bは、平坦に研磨されている。
ノズル13の素材はステンレスに代えて、例えばアルミニウム合金、銅合金、チタン合金等の導電性材料で構成してもよい。なお、電界紡糸のためには、溶液25はいずれかの場所で金属部材に接し、電圧が印加され、第1の極性に帯電した状態で先端開口13aから出ればよい。したがって、先端開口13aに至るまでのいずれかの場所で電圧が印加され、先端開口13aから出る際に第1の極性に帯電していれば、先端開口13aは必ずしも導電性材料である必要はない。
図1に示すように、ノズル13の基端には、溶液供給部112の配管32が接続されている。溶液供給部112は、紡糸室111のノズル13に前述の溶液25を供給するためのものである。溶液供給部112は、貯留容器30と第1温調器133とポンプ31と配管32とを備える。貯留容器30は溶液25を貯留する。第1温調器133は、貯留容器30を介して、貯留されている溶液25の温度を調節する。
ポンプ31は、配管32を介して溶液25を貯留容器30からノズル13に送る。ポンプ31の回転数を変えることにより、ノズル13から送り出す溶液25の流量を調節することができる。本実施形態においては、溶液25の流量を3cm3/時としているが、流量はこれに限定されない。ポンプ31によってノズル13に溶液25が送られることにより、溶液25は先端開口13aから出る。
貯留容器30の溶液25は、溶媒の飽和蒸気圧Ps(単位;kPa)と、セルロースアシレートの濃度C(単位;g/100cm3)とが、以下の条件(1)を満たす。溶液25はこの条件(1)を満たした状態で、ノズル13へ送られて先端開口13aから出される。条件(1)を満たした状態で貯留容器30から先端開口13aへ案内されて先端開口13aから出るように、本実施形態では、配管32とノズル13とに温調器(図示無し)を設けており、これらの温調器により溶液25の温度を、貯留容器30における温度に保った状態で、ノズル13に案内し、先端開口13aから出している。
Ps×C≦300・・・(1)を満たす。
Ps×C≦300・・・(1)を満たす。
温度tでの溶媒の飽和蒸気圧Ps(t)は、下記の式(2)で求められる。ここで、溶媒の成分数をn(nは、1以上の自然数)、温度tでの成分i(iは、1以上n以下の自然数)の単体の飽和蒸気圧をPi(t)、成分iの溶媒におけるモル分率をXiとする。成分数nのとき、飽和蒸気圧Ps(t)は次式で定義される。上記の条件(1)におけるPsは、ノズル13から出る溶液25の温度を式(2)における温度tとして求める。本実施形態では溶液25の温度を貯留容器30から先端開口13aに至るまで一定に保持しているので、貯留容器30における温度を式(2)の温度tとし、これにより飽和蒸気圧Psを求めている。また、濃度Cは、溶液25の体積をV(単位;cm3)、セルロースアシレートの質量をM(単位;g)とするときに、(M×100)/Vで求める。
飽和蒸気圧Psは10kPa以上50kPa以下の範囲内であることが好ましい。飽和蒸気圧Psが10kPa以上である場合には10kPa未満である場合に比べて、溶媒が蒸発しやすいため、溶液25の玉状の液滴や固形分の粒子を発生させない。また、50kPa以下である場合には、50kPaよりも大きい場合に比べて溶媒が蒸発しにくいので、溶液25の乾きによる固化が抑制される。
第1温調器133は、溶液25の温度を調節することにより溶液25中の溶媒の飽和蒸気圧Psを調節する。なお、飽和蒸気圧Psは、溶液25の温度の調節に代えて、または加えて、溶液25の溶媒を複数の化合物からなる混合物として、その混合比率を変えることで調節することができる。
ノズル13から出る溶液25の温度は、5℃以上40℃以下の範囲内であることが好ましく、本実施形態においては25℃±1℃(24℃以上26℃以下の範囲内)にしている。ノズル13から出る溶液25の温度を上記範囲にするために、貯留溶液30において溶液25を5℃以上40℃以下の範囲内の温度に調節して貯留することが好ましく、本実施形態においては25℃±1℃にしている。溶液25の温度が5℃以上である場合には、5℃未満である場合に比べて溶液25は低温によるゲル化が起こらず、安定してノズル13から出る。また、溶液25の温度が40℃以下である場合には、40℃よりも高い場合に比べて溶媒が沸点を超えることによる激しい蒸発(フラッシュ)が起こらず、溶液25の乾きによる固化が抑制される。ノズル13から出る溶液25の温度は、10℃以上35℃以下の範囲内であることがより好ましく、15℃以上30℃以下の範囲内であることがさらに好ましい。
ノズル13から出る溶液25の粘度は、1mPa・s以上10Pa・s以下の範囲内であることが好ましい。溶液25の粘度は、温度と、溶液25の成分によって調節することができる。溶液25の温度により粘度を調節する場合には、第1温調器133により溶液25の温度を調節するとよい。また、溶液25の成分によって粘度を調節する方法としては、例えばセルロースアシレートの濃度Cを変える方法、溶媒を変える方法等がある。溶媒を変えるとは、溶媒が単体から構成される場合にはその単体の種類を変えること、溶媒が混合物である場合にはその成分と配合比率との少なくともいずれか一方を変えることを意味する。ノズル13から出る溶液25の粘度は、1mPa・s以上5Pa・s以下の範囲内であることがより好ましく、2mPa・s以上2Pa・s以下の範囲内であることがさらに好ましい。
ノズル13には、本実施形態のように、溶液25が出る出口である先端開口13aを覆うカバー134と、カバー134の内部の温度を調節するための第2温調器135とを設けることが好ましい。カバー134は、先端開口13aとコレクタ50との間に、コレクタ50に向かって溶液25が通過するための開口134aが形成されている。第2温調器135による内部温度の調節により、先端開口13aの周囲の雰囲気温度Taを調節する。この雰囲気温度Taの調節により、先端開口13aから出る溶液25の温度Tsと雰囲気温度Taとの差、すなわちTs−Taを−15℃以上15℃以下の範囲内にすることが好ましい。Ts−Taが−15℃以上15℃以下の範囲内である場合には、この範囲外である場合に比べて、溶媒の蒸発が適度であるので、溶液25の乾きによる固化が抑制され、また溶液25の玉状の液滴や固形分の粒子の発生も無い。Ts−Taは、−10℃以上10℃以下の範囲内であることがより好ましく、−5℃以上5℃以下の範囲内であることがさらに好ましい。
先端開口13aの周囲の雰囲気温度Taを調節する方法としては、この例のカバー134及び第2温調器135による方法には限られない。カバー134と第2温調器135に代えて、例えば、温度を一定に調整した空気などの気体を紡糸室111に送り、この送り込みによって紡糸室111の内部全体の温度を調節することで雰囲気温度Taを調節してもよい。なお、本実施形態においては、雰囲気温度Taを25℃に調節し、また、先端開口13aの周囲の雰囲気の相対湿度を30%RHにしている。
溶液25におけるセルロースアシレートの濃度Cは、0.1g/100cm3以上20g/100cm3以下の範囲内であることが好ましい。これにより、溶液25の粘度が適度になり、また、セルロースアシレートの分子同士が適度に絡み合う。濃度Cは、0.5g/100cm3以上15g/100cm3以下であることがより好ましく、1g/100cm3以上10g/100cm3以下であることがさらに好ましい。
ノズル13の下方には集積部15が配される。集積部15は、コレクタ50、コレクタ回転部51、支持体供給部52、及び支持体巻取り部53を有する。コレクタ50はノズル13から出た溶液25をナノファイバ46として捕集するためのものであり、本実施形態では、後述の支持体60上に捕集する。コレクタ50は、帯状の金属製、例えばステンレス製の無端ベルトから構成されている。コレクタ50はステンレス製に限定されず、電源65による電圧の印加により帯電する素材から形成されていればよい。コレクタ回転部51は、1対のローラ55,56、モータ57などから構成されている。コレクタ50は、1対のローラ55,56に水平に掛け渡されている。一方のローラ55の軸には紡糸室111の外に配されたモータ57が接続されており、ローラ55を所定速度で回転させる。この回転によりコレクタ50は1対のローラ55,56間で循環するように移動する。本実施形態においては、コレクタ50の移動速度は、10cm/時としているが、これに限定されない。
コレクタ50には支持体供給部52によって帯状のアルミニウムシート(アルミシート)からなる支持体60が供給される。本実施形態における支持体60は、厚みが概ね25μmである。支持体60は、ナノファイバ46を集積(堆積)させて不織布120として得るためのものである。コレクタ50上の支持体60は、支持体巻取り部53によって巻き取られる。支持体供給部52は送出軸52aを有する。送出軸52aには支持体ロール54が装着される。支持体ロール54は支持体60が巻き取られて構成されている。支持体巻取り部53は巻取り軸58を有する。巻取り軸58は図示省略のモータにより回転され、セットされる巻芯61に、不織布120が形成された支持体60を巻き取る。不織布120は、ナノファイバ46が集積されて形成されたものである。このように、このナノファイバ製造装置110は、ナノファイバ46を製造する機能に加え、不織布120を製造する機能をもつ。コレクタ50の移動速度と支持体60の移動速度は両者の間に摩擦が生じることがないように同じにすることが好ましい。また、支持体60は、コレクタ50上に載せて、コレクタ50の移動に伴って移動する態様にしてもよい。
なお、コレクタ50の上にナノファイバ46を直接集積して不織布120を形成してもよいが、コレクタ50を形成する素材や表面状態等によっては不織布120が貼り付いて剥がしにくいことがある。そのため、本実施形態のように、不織布120が貼り付きにくくされた支持体60をコレクタ50上に案内して、この支持体60上にナノファイバ46を集積することが好ましい。
電源65は、ノズル13とコレクタ50とに電圧を印加して、ノズル13を第1の極性に帯電させ、コレクタ50を第1の極性と逆極性の第2の極性に帯電させる電圧印加部である。本実施形態では、ノズル13をプラス(+)に帯電させ、コレクタ50をマイナス(−)に帯電させているが、ノズル13とコレクタ50との極性は逆であってもよい。ノズル13を通ることにより溶液25は第1の極性に帯電する。本実施形態では、ノズル13とコレクタ50とに印加する電圧は30kVとしている。
ノズル13の先端開口13aとコレクタ50との距離L2は、セルロースアシレートと溶媒の種類、溶液25における溶媒の質量割合等によって適切な値が異なるが、30mm以上300mm以下の範囲内が好ましく、本実施形態では150mmとしている。この距離L2が30mm以上であることにより、30mmよりも短い場合に比べて、噴出して形成された紡糸ジェット45が、コレクタ50に到達するまでに、自身の電荷による反発でより確実に分裂するので、細いナノファイバ46がより確実に得られる。また、このように細く分裂することで溶媒がより確実に蒸発するから溶媒が残留した不織布となることがより確実に防がれる。また、距離L2が300mm以下であることにより、300mmを超えて長すぎる場合と比べて、印加する電圧を低く抑えることができるので、異常放電が抑制される。
ノズル13とコレクタ50とに印加する電圧の大きさによって、得られるナノファイバ46の太さが変わる。ファイバを細く形成する観点では電圧はなるべく低いほうが好ましいが、下げすぎると繊維状にならず玉状になってコレクタ50上に付着する場合がある。逆に電圧を上げていくとファイバが太くなり、上げ過ぎると装置の絶縁が破れる場合がある。そこで、ノズル13とコレクタ50とにかける電圧は、2kV以上50kV以下が好ましく、特に好ましくは20kV以上40kV以下である。
セルロースアシレートとしては、本実施形態ではセルローストリアセテート(TAC)を用いているが、これに限定されない。セルロースアシレートに用いられるアシル基は1種類だけでも良いし、あるいは2種類以上のアシル基が使用されていても良い。2種類以上のアシル基を用いるときは、その1つがアセチル基であることが好ましい。セルロースの水酸基をカルボン酸でエステル化している割合、すなわち、アシル基の置換度が下記式(I)〜(III)の全てを満足するものが好ましい。なお、以下の式(I)〜(III)において、A及びBは、アシル基の置換度を表わし、Aはアセチル基の置換度、またBは炭素原子数3〜22のアシル基の置換度である。セルロースアシレートは、TAC、セルロースジアセテート(DAC)、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートの少なくともいずれかひとつであることが好ましい。
(I) 2.0≦A+B≦3.0
(II) 1.0≦ A ≦3.0
(III) 0 ≦ B ≦2.9
(I) 2.0≦A+B≦3.0
(II) 1.0≦ A ≦3.0
(III) 0 ≦ B ≦2.9
セルロースアシレートを溶解する溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ベンジルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルアセテート、エチルアセテート、プロピルアセテート、ブチルアセテート、ギ酸メチル、ギ酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、ベンゼン、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン(NMP)、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1−メトキシ−2−プロパノールなどが挙げられる。これらは、ポリマーの種類、飽和蒸気圧Ps、溶液25の粘度などに応じて単独で使用しても混合して使用してもよく、混合して使用する場合の混合比(質量比率)はポリマーの種類、飽和蒸気圧Ps、溶液25の粘度などに応じて決める。
本実施形態では、溶媒として、ジクロロメタンとNMPとの混合物、ジクロロメタンとシクロヘキサノンとの混合物、アセトンとシクロヘキサンノンとの混合物などを用いている。
次に、上記構成の作用を説明する。ノズル13と、循環して移動するコレクタ50とには、電源65により電圧が印加される。ノズル13には、貯留容器30から溶液25が連続的に供給され、移動するコレクタ50上には、支持体60が連続的に供給される。電圧の印加によりマイナスに帯電しているコレクタ50は、プラスに帯電した状態で先端開口13aから出た溶液25を誘引し、紡糸ジェット45が形成される。プラスに帯電している紡糸ジェット45は、コレクタ50に向かう間に、自身の電荷による反発でより細い径に分裂し、支持体60上にナノファイバ46として集積する。集積したナノファイバ46は不織布120として支持体60とともに支持体巻取り部53に送られる。不織布120は、支持体60と重なった状態で巻芯61に巻かれる。不織布120を有する支持体60は、ロール形態で巻取り軸58から取り外された後に、例えば所望のサイズに切断されてシート状にされる。不織布120は用途に応じて支持体60から剥がされて、使用に供される。
貯留容器30中の溶液25は、溶媒の飽和蒸気圧Psとセルロースアシレートの濃度Cとが条件(1)を満たすものとされているから、ノズル13の先端開口13aから出る溶液25は、溶媒の飽和蒸気圧Psとセルロースアシレートの濃度Cとが条件(1)を満たす。このため、蒸発しやすい成分、例えば常温で蒸発しやすい成分が溶媒に用いられていても、先端開口13aから出た溶液25は乾きによる固化が抑制されて液玉等を先端開口13aに形成せず、図2に示すように略円錐状のテイラーコーン44が形成されてその形状が維持される。このため、長時間連続してナノファイバ46及び不織布が製造される。また、ナノファイバ46の径の変化が小さく抑えられる。そのため不織布120は、径のばらつきが抑えられたものとなる。
また、第1温調器133により溶液25の温度は所定の温度に調節されて、ノズル13へ連続的に供給されるから、溶媒の飽和蒸気圧Psが安定する。このため、溶媒の飽和蒸気圧Psとセルロースアシレートの濃度Cとが条件(1)を満たした状態で確実に維持されるから、テイラーコーン44の形成が維持され、長時間連続してナノファイバ46及び不織布120が製造される。
先端開口13aから出る溶液25は、蒸発しやすい成分が溶媒中に用いられていても、溶媒の飽和蒸気圧Psは10kPa以上50kPa以下の範囲内にされているから、溶媒の適度な蒸発によりテイラーコーン44がより安定して形成される。このため、長く連続したナノファイバ46が得られ、長時間連続してナノファイバ46及び不織布120がより安定的に製造される。また、ナノファイバ46の径もより均一になる。
溶液25の温度は5℃以上40℃以下の範囲内に調節されており、これにより溶液25の低温によるゲル化と溶媒の急激な蒸発とが抑えられるから、テイラーコーン44がより確実に安定する。このため、長時間連続してナノファイバ46及び不織布120がより安定的に製造される。
先端開口13aから出る溶液25の温度Tsと雰囲気温度Taとの差Ts−Taが−15℃以上15℃以下の範囲内であるから、溶媒の蒸発が適度な状態とされ、テイラーコーン44がより安定して形成され、長時間連続してナノファイバ46及び不織布120がより安定的に製造される。
溶液25の粘度が1mPa・s以上10Pa・s以下の範囲内であるので、テイラーコーン44がより安定して形成され、長時間連続してナノファイバ46及び不織布120がより安定的に製造される。
上記の構成は、径の平均が1μm以下のナノファイバを製造する場合に特に効果がある。
上記各実施形態では、ノズル13を1本のみ用いているが、ノズル13は複数用いてもよい。複数用いる場合には、支持体60の移動方向に直交する方向に複数のノズル13を離間して設けることが好ましい。また、支持体60の移動方向、及び移動方向に直交する方向でノズル13をマトリックスに配置してもよい。ノズル13を複数用いることで、得られる不織布120が大面積化され、製造効率が上がる。また、ノズル13の本数が増加してノズル13からの溶液の総量が増加する場合には、紡糸室111内に図示省略の溶媒回収部を設けることが好ましい。
なお、ノズル13の先端開口13aから出た溶液25の周囲を、所定の液で覆ってもよい。覆うための液(以下、被覆液と称する)は、溶液25の溶媒の少なくとも一成分を含む。この被覆液は、溶液25に含まれているものと同じセルロースアシレートを含んでいてもよい。このように被覆液を用いた場合には、上記実施形態における溶液25の条件を被覆液の条件に代えるとよく、上記実施形態と同様の効果がある。
不織布120は、紙おむつ、マスク、オイルフィルター、排気ガスフィルター、エアーフィルター、浸透膜、逆浸透膜、透湿・防水シート、保水シート、細胞培養シートなどの材料として使用することができる可能性がある。
[実施例1]〜[実施例9]
ナノファイバ製造装置110により、ナノファイバ46を不織布120として製造した。溶媒の成分及び成分の配合比と、セルロースアシレートの濃度Cとが表1に記載されるように互いに異なる実施例1〜9を実施した。なお、溶媒の成分及び成分の配合比は、表1の「溶媒の組成」欄に示す。溶液25の温度Ts、先端開口13aの周囲の雰囲気温度Ta及び雰囲気の相対湿度、電源65により印加した電圧の値、ノズル13への溶液25の流量は前述の通りである。
ナノファイバ製造装置110により、ナノファイバ46を不織布120として製造した。溶媒の成分及び成分の配合比と、セルロースアシレートの濃度Cとが表1に記載されるように互いに異なる実施例1〜9を実施した。なお、溶媒の成分及び成分の配合比は、表1の「溶媒の組成」欄に示す。溶液25の温度Ts、先端開口13aの周囲の雰囲気温度Ta及び雰囲気の相対湿度、電源65により印加した電圧の値、ノズル13への溶液25の流量は前述の通りである。
得られた不織布120から任意にサンプリングし、以下の方法で、ナノファイバ46の径の平均を求めた。顕微鏡の画像を用いて20本のナノファイバ46について径をそれぞれ測定し、平均値を算出した。算出した平均値は、表1の「径の平均」欄に示す。
連続的にナノファイバ46を製造することができ、不織布120が得られた場合を「合格」、先端開口13aで溶液25が固化してナノファイバ46が連続的に製造されなかった場合を「不合格」として評価した。評価結果は表1に示す。
[比較例1]〜[比較例2]
上記実施例の溶液25を、表1に示す溶媒の成分及び成分の配合比と、セルロースアシレートの濃度Cとである溶液に代えて比較例1〜2を実施した。その他の条件は実施例と同じである。
上記実施例の溶液25を、表1に示す溶媒の成分及び成分の配合比と、セルロースアシレートの濃度Cとである溶液に代えて比較例1〜2を実施した。その他の条件は実施例と同じである。
連続的にナノファイバ46を製造することができ、不織布120が得られた場合を「合格」、先端開口13aで溶液25が固化してナノファイバ46が連続的に製造されなかった場合を「不合格」として評価した。評価結果は表1に示す。なお、表1に示すように、この評価結果は不合格であったため、ナノファイバの径の平均は求めることができなかった。そのため、表1においては、これらの欄に「−」と記載している。
13 ノズル
13a 先端開口
15 集積部
25 溶液
46 ナノファイバ
50 コレクタ
65 電源
110 ナノファイバ製造装置
112 溶液供給部
120 不織布
13a 先端開口
15 集積部
25 溶液
46 ナノファイバ
50 コレクタ
65 電源
110 ナノファイバ製造装置
112 溶液供給部
120 不織布
Claims (7)
- セルロースアシレートが溶媒に溶解し、第1の極性に帯電された状態の溶液をノズルから出し、
前記第1の極性と逆極性の第2の極性に帯電されたコレクタに、前記ノズルから出た前記溶液を誘引し、ナノファイバとして捕集し、
前記溶媒の飽和蒸気圧をPs、前記Psの単位をkPa、前記溶液における前記セルロースアシレートの濃度をC、前記Cの単位をg/100cm3とするときに、前記Psと前記Cとが、Ps×C≦300を満たすことを特徴とするナノファイバ製造方法。 - 前記溶液の温度を調節することにより前記Psを調節することを特徴とする請求項1に記載のナノファイバ製造方法。
- 前記溶媒の飽和蒸気圧は10kPa以上50kPa以下の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載のナノファイバ製造方法。
- 前記溶液の温度は5℃以上40℃以下の範囲内であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のナノファイバ製造方法。
- 前記ノズルの前記溶液が出る出口周囲の雰囲気温度Taを調節することにより、前記溶液の温度と前記雰囲気温度との差を−15℃以上15℃以下の範囲内にすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のナノファイバ製造方法。
- 前記溶液の粘度は、1mPa・s以上10Pa・s以下の範囲内であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のナノファイバ製造方法。
- 前記セルロースアシレートは、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネートの少なくともいずれかひとつであることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載のナノファイバ製造方法。
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