JP2016051972A - 画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷物読取方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物を画像読取部により読み取って読取画像を示す読取画像データを得るにあたり、印刷線数と読取解像度との干渉によるモアレ(偽色や偽構造)の発生を抑制することができる画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷物読取方法を提供する。【解決手段】画像処理装置(60)は、画像読取部(30)によって印刷物(80)を読み取り、読取画像を表す読取画像データを取得する。画像処理装置60は、読取画像に着目領域を設定する着目領域設定部(68)と、着目領域に対応した画像部分の読取画像データから印刷線数を推定する印刷線数推定部(70)と、推定された印刷線数に基づいて画像読取部(30)の読取解像度を設定する読取解像度設定部(60)と、を備える。【選択図】図2
Description
本発明は画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷物読取方法に係り、特に印刷物を読み取って読取画像のデータを取り込むための画像読取技術に関する。
特許文献1には、カラー複写機において文字と写真の両方を高品位に出力するための画像処理方法及び装置が開示されている。特許文献1の画像処理装置によれば、読み取る原稿画像のモードを指定し、指定されたモードに応じて、読み取った画像の解像度を変換して出力する構成となっている。具体的には、指定されたモードが「文字」の場合には高い解像度(例えば、800線)に変換し、指定されたモードが「写真」の場合には低い解像度(例えば、200線)に変換する。なお、特許文献1でいう「原稿画像」は、本発明でいう「印刷物」に対応する用語であると理解される。
特許文献2には、原稿のスクリーン線数の線数境界を検出して、低線数の画像領域におけるモアレの発生を抑制するとともに、高線数の画像領域における画質劣化を抑える画像形成装置が開示されている。特許文献2によれば、画像読取部で読み取った原稿の画像データの微小領域毎に印刷線数を推定して、モアレが発生しやすい線数の場合は平滑化処理を行い、モアレを防ぐというものである。特許文献2における画像読取部から得られる画像データは、本発明でいう「読取画像データ」に対応する用語であると理解される。
特許文献1に記載の技術は、読み取り対象となる画像が文字画像であるか、写真画像であるかによってモードを指定し、モード毎に定められた適切な解像度で読取画像を出力するものである。しかし、特許文献1に記載の技術では、読み取り対象となる印刷物の印刷線数にかかわらず、指定されたモードに関連付けられた読み取り解像度が設定され、特に、写真画像では、低解像度寄りの読取解像度が設定されるため、読取解像度と印刷線数の干渉によって読取画像にモアレが発生する可能性がある。
一方、特許文献2に記載の技術は、画像読取部から得られた読取画像の画像データの画素毎に印刷線数を推定して、モアレが発生しやすい線数の場合は平滑化処理を行い、モアレの発生を防ぐ内容である。しかし、特許文献2に記載の技術は、画像読取部から得られた読取画像の画像データに対して、領域毎に強度の異なる平滑化処理(フィルタ処理)を施して、処理後の画像データを出力するものであり、読み取りの段階でモアレの発生を防止する技術ではない。特許文献2の技術では、読取画像の画像データを取得した時点で、読取画像に既にモアレが発生した場合に、適切に印刷線数を推定できない可能性がある。
読取画像にモアレが発生するという課題は、複写機に限らず、印刷物の読み取りを行う構成を備えた装置(システムを含む)に共通する課題である。
例えば、再現目標とする目標印刷物をスキャナで読み取ることにより得られる読取画像のデータから色情報を抽出し、得られた色情報を基に目標印刷物の色再現に適したカラープロファイル(色変換テーブル)を作成する装置において、読取画像にモアレが発生すると、正確な色情報を取得できないという課題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、印刷物をスキャナ等の画像読取部で読み取って読取画像を示す読取画像データを得るにあたり、読取画像におけるアーチファクト、すなわち、印刷線数と読取解像度との干渉によるモアレ(偽色や偽構造)の発生を抑制することができる画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷物読取方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、次の発明態様を提供する。
第1態様に係る画像処理装置は、印刷物を読み取って印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する画像読取部と、印刷物の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定部と、着目領域に対応した画像部分の読取画像データから印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定部と、印刷線数推定部で推定された印刷線数に基づいて、画像読取部の読取解像度を設定する読取解像度設定部と、を備える画像処理装置である。
第1態様によれば、画像読取部で印刷物を読み取る際に、印刷物から推定された印刷線数に応じて、適切な読取解像度を設定することができる。こうして設定された読取解像度で印刷物の読み取りを行うことにより、モアレの発生が抑制され、良好な読取画像データを取得することができる。
第2態様として、第1態様の画像処理装置において、着目領域設定部は、印刷物を第一の読取解像度で読み取ることによって得られる第一の読取画像に着目領域を設定し、印刷線数推定部は、着目領域に対応する読取位置で第一の読取解像度よりも高解像度な第二の読取解像度で印刷物を読み取ることに得られる第二の読取画像のデータを基に、印刷物の印刷線数を推定する構成とすることができる。
第3態様として、第2態様の画像処理装置において、読取解像度設定部は、印刷線数推定部で推定された印刷線数に基づき、画像読取部の読取解像度を、第一の読取解像度よりも高解像度であり、かつ、第二の読取解像度よりも低解像度である第三の読取解像度に設定する構成とすることができる。
第4態様として、第1態様から第3態様のいずれか一態様の画像処理装置において、読取解像度設定部は、画像読取部の読取解像度を、印刷線数推定部で推定された印刷線数の2倍以上の解像度に設定する構成とすることができる。
第4態様において、さらに、画像読取部の特性を示す情報として、読取解像度と読み取りの信頼度(信頼性)との関係を予め把握しておき、読取解像度設定部は、画像読取部の読取解像度を、印刷線数推定部で推定された印刷線数の2倍以上、かつ、信頼度が規定の基準以上の解像度に設定する構成とすることが好ましい。
なお、第三の読取解像度の上限値は、第二の読取解像度、又は、画像読取部の最高読取解像度で規定される。最高読取解像度は、画像読取部の仕様から定められる値である。
第5態様として、第1態様から第4態様のいずれか一態様の画像処理装置において、読取画像における平滑領域を検出する平滑領域検出部を有し、着目領域設定部は、平滑領域検出部により検出された平滑領域を着目領域に設定する構成とすることができる。
第6態様として、第5態様の画像処理装置において、印刷物の原稿画像を表す原稿画像データを取得するデータ取得部を有し、平滑領域検出部は、原稿画像データと読取画像データとの画像位置合わせの処理を行い、かつ、原稿画像データから平滑領域を抽出する処理を行うことにより、読取画像における平滑領域を検出する構成とすることができる。
第7態様として、第1態様から第6態様のいずれか一態様の画像処理装置において、印刷線数と読取解像度の対応関係が規定された対応関係データが記憶される記憶部を有し、読取解像度設定部は、推定された印刷線数から対応関係データを参照して、読取解像度の値を決定する構成とすることができる。
第8態様に係る画像処理方法は、印刷物を読み取って印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する画像読取工程と、印刷物の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定工程と、着目領域に対応した画像部分の読取画像データから印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定工程と、印刷線数推定工程で推定された印刷線数に基づいて、画像読取工程の読取解像度を設定する読取解像度設定工程と、を備える画像処理方法である。
第8態様の画像処理方法において、第2態様から第7態様で特定し画像処理装置の特定事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、画像処理装置において特定される処理や機能を担う手段としての処理部や機能部は、これに対応する処理や動作の「工程(ステップ)」の要素として把握することができる。
第9態様に係るプログラムは、画像読取部によって印刷物を読み取ることにより得られる印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する機能と、印刷物の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定機能と、着目領域に対応した画像部分の読取画像データから印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定機能と、印刷線数推定機能で推定された印刷線数に基づいて、画像読取部の読取解像度を設定する読取解像度設定機能と、をコンピュータに実現させるプログラムである。
第9態様のプログラムについて、第2態様から第7態様で特定した画像処理装置の特定事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、画像処理装置において特定される処理や機能を担う手段としての処理部や機能部は、これに対応する処理や動作を行うプログラムの「機能」の要素として把握することができる。
第10態様に係る印刷物読取方法は、印刷物を第一の読取解像度で読み取る第一の画像読取工程と、第一の画像読取工程により取得した第一の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定工程と、着目領域に対応する読取位置で第一の読取解像度よりも高解像度である第二の読取解像度で印刷物を読み取る第二の画像読取工程と、第二の画像読取工程により取得した第二の読取画像から印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定工程と、印刷線数推定工程により推定した印刷線数に基づいて画像読取装置の読取解像度を設定する読取解像度設定工程と、読取解像度設定工程により設定された読取解像度である第三の読取解像度で印刷物を読み取る第三の画像読取工程と、を含む、印刷物読取方法である。
第10態様の印刷物読取方法において、第2態様から第7態様で特定し画像処理装置の特定事項と同様の事項を適宜組み合わせることができる。その場合、画像処理装置において特定される処理や機能を担う手段としての処理部や機能部は、これに対応する処理や動作の「工程(ステップ)」の要素として把握することができる。
第11態様として、第10態様の印刷物読取方法において、印刷物の原稿画像を表す原稿画像データを取得するデータ取得工程と、原稿画像データを用いて第一の読取画像における平滑領域を検出する平滑領域検出工程と、を有し、平滑領域検出工程は、原稿画像データと第一の読取画像のデータとの画像位置合わせの処理を行う工程と、原稿画像データから平滑領域を抽出する処理を行う工程と、を含み、着目領域設定工程は、平滑領域検出工程により検出された平滑領域を着目領域に設定する、構成とすることができる。
第12態様として、第10態様又は第11態様の印刷物読取方法において、第三の読取解像度は、印刷線数推定工程により推定された印刷線数の2倍以上の解像度である、
構成とすることができる。
構成とすることができる。
本発明によれば、印刷物を読み取って読取画像を示す読取画像データを得るにあたり、推定した印刷線数に応じて適切な読取解像度を設定することが可能になる。これにより、印刷線数と読取解像度との干渉によるモアレ(偽色や偽構造)の発生を抑制することができ、良好な読取画像データを取り込むことができる。
以下、添付図面にしたがって本発明を実施するための形態について詳説する。
<システムの概要>
図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置を含んだ印刷システムの全体構成を示すブロック図である。印刷システム10は、画像編集装置12と、印刷制御装置14と、印刷部16とを備える。画像編集装置12は、実施形態に係る画像処理装置としての役割を果たし、印刷部16による色再現に必要な色変換テーブルの作成処理を行う。また、画像編集装置12は、色変換テーブルを使用した色変換処理や画像データ加工(編集)などの画像処理を行う装置である。画像編集装置12で生成された印刷画像データは印刷制御装置14に送られる。
図1は本発明の実施形態に係る画像処理装置を含んだ印刷システムの全体構成を示すブロック図である。印刷システム10は、画像編集装置12と、印刷制御装置14と、印刷部16とを備える。画像編集装置12は、実施形態に係る画像処理装置としての役割を果たし、印刷部16による色再現に必要な色変換テーブルの作成処理を行う。また、画像編集装置12は、色変換テーブルを使用した色変換処理や画像データ加工(編集)などの画像処理を行う装置である。画像編集装置12で生成された印刷画像データは印刷制御装置14に送られる。
印刷制御装置14は画像編集装置12により生成された印刷画像データに基づき、印刷部16による印刷動作を制御する。印刷制御装置14は、連続調画像データから2値又は多値の網点画像のデータに変換するハーフトーン処理部を含むことができる。
本実施形態では、画像編集装置12と印刷制御装置14とを別々の構成として図示しているが、印刷制御装置14の機能を画像編集装置12に搭載する構成も可能である。例えば、1台のコンピュータを画像編集装置12及び印刷制御装置14として機能させる構成が可能である。
印刷部16は印刷制御装置14の制御にしたがい印刷を行う画像形成手段である。印刷部16における印刷方式や使用する色材の種類については、特に限定されない。印刷部16として、例えば、インクジェット印刷機、電子写真プリンタ、レーザープリンタ、オフセット印刷機、フレキソ印刷機など、各種のプリンタを採用できる。「プリンタ」という用語は、印刷機、印刷装置、画像記録装置、画像形成装置、画像出力装置などの用語と同義のものとして理解される。色材には、印刷部16の種類に応じて、インクやトナー等を使用することができる。
ここでは、説明を簡単にするために、無版式のデジタル印刷機を想定し、印刷制御装置14と印刷部16とを組み合わせた構成を印刷装置18として記載する。印刷制御装置14と印刷部16とが一体的に組み合わせた印刷装置18を構成する態様も可能であるし、印刷制御装置14と印刷部16とを別体の装置として構成し、有線又は無線の通信接続により信号の受け渡しを行う態様も可能である。
印刷部16として印刷版を用いる有版式の印刷機を採用する場合は、印刷制御装置14に加えて、画像データから印刷版を作るプレートレコーダ等の製版装置(不図示)を備えるシステム構成となる。この場合、製版装置(不図示)と印刷制御装置14と印刷部16とを組み合わせた構成が印刷装置18に相当する。
本実施形態の印刷システム10は、印刷装置18の一例として、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の4色のインクを用いてカラー画像の形成が可能なインクジェット印刷機を用いる。ただし、インクの色数やその組み合わせはこの例に限らない。例えば、CMYK4色の他に、ライトシアン(LC)、ライトマゼンタ(LM)などの淡色インクを加える態様や、赤、緑などの特色のインクを用いる態様なども可能である。
画像編集装置12は、画像データ入力部20と、画像データ記憶部22と、画像処理部24と、制御部26と、を備える。また、画像編集装置12は、画像読取部30と、測色器32と、表示部34と、入力装置36と、を備える。画像編集装置12は、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアは「プログラム」と同義である。画像編集装置12は、RIP(Raster Image Processor)装置の一機能として実現することができる。
画像編集装置12は、画像データ入力部20と、画像データ記憶部22と、画像処理部24と、制御部26と、を備える。また、画像編集装置12は、画像読取部30と、測色器32と、表示部34と、入力装置36と、を備える。画像編集装置12は、コンピュータのハードウェアとソフトウェアの組み合わせによって実現することができる。ソフトウェアは「プログラム」と同義である。画像編集装置12は、RIP(Raster Image Processor)装置の一機能として実現することができる。
画像データ入力部20は、原稿画像データ40を取り込むためのデータ取得部である。画像データ入力部20は、外部又は装置内の他の信号処理部から原稿画像データ40を取り込むデータ入力端子で構成することができる。画像データ入力部20として、有線又は無線の通信インターフェース部を採用してもよいし、メモリカードなどの外部記憶媒体(リムーバブルディスク)の読み書きを行うメディアインターフェース部を採用してもよく、若しくは、これら態様の適宜の組み合わせであってもよい。
目標印刷物42は、再現すべき目標色の色見本印刷物であり、現物の色見本として与えられるものである。原稿画像データ40は、印刷しようとする画像内容を表すデジタル画像データである。本例の場合、原稿画像データ40は、目標印刷物42の原稿画像の絵柄を示す画像データである。目標印刷物42は、原稿画像データ40に基づいて印刷された印刷物である。目標印刷物42を画像出力したプリンタ(印刷装置)や印刷条件などは不明であってよい。目標印刷物42の出力手段として任意のプリンタを用いることができる。原稿画像データ40と目標印刷物42は、印刷の依頼者(クライアント)から提供される。原稿画像データ40は、目標印刷物42の印刷面における全体の画像内容を示す全体画像のデータであってもよいし、印刷面に記録される画像の一部としての画像部品(原稿部品)のデータであってもよい。
原稿画像データ40のデータ形式は、特に限定されない。本例では原稿画像データ40として、CMYK各色それぞれ8bit (256階調)の画像データを用いるが、CMYK信号に限らず、RGB信号の形式でもよいし、CMYK信号と特色信号の組み合わせの形式などでもよい。また、信号の階調数(ビット数)についてもこの例に限らない。
画像データ記憶部22は、画像データ入力部20を介して取得された原稿画像データ40を記憶しておく手段である。画像データ入力部20から取り込まれた原稿画像データ40は、画像データ記憶部22に記憶される。
画像読取部30は、目標印刷物42や印刷装置18で印刷された印刷物50などの印刷物を読み取って、光学像を電子画像データに変換し、読取画像を表すカラー画像としての読取画像データを生成する。例えば、画像読取部30には、読取画像をRGB画像のデータとして出力が可能なカラーイメージスキャナを用いることができる。本例の画像読取部30には、R/G/Bの色成分の画像信号で表される読取画像データを取得できるスキャナが用いられる。画像読取部30から取得した読取画像を「スキャン画像」と呼ぶ場合がある。なお、画像読取装置として、スキャナに代えて、カメラを利用することも可能である。
画像読取部30は、目標印刷物42の読取画像データを取得する手段として機能する。また、画像読取部30は、印刷装置18で印刷された印刷物50を読み取り、印刷物50の読取画像データを取得する手段として機能する。画像読取部30を介して取得した読取画像データは画像処理部24に送られる。画像読取部30によって得られた読取画像データを画像処理部24に取り込む機能が「読取画像データを取得する機能」に相当する。
画像処理部24は、画像読取部30から取得した読取画像データから目標印刷物42の印刷線数を推定する処理を行い、推定した印刷線数に応じて画像読取部30の読取解像度を決定する処理を行う。また、画像処理部24は、画像読取部30から取得した読取画像データと原稿画像データ40を基に色変換テーブルの作成処理を行う機能を有する。更に、画像処理部24は、原稿画像データ40に対して色変換テーブルを用いた色変換処理を行い、印刷装置18に受け渡すための印刷画像データを生成する機能を有する。画像処理部24は、必要に応じて、原稿画像データ40や読取画像データに対して解像度変換や階調変換などの処理を行う機能を備える。画像処理部24における処理内容の詳細は後述する。
また、本例の印刷システム10は、画像読取部30による読取画像の色情報の精度を高めるために、測色部として機能する測色器32を備えている。測色器32には分光測色器が用いられる。分光測色器は、可視光の波長領域を所定の波長刻み幅で反射率を測定し、人間の視覚の分光感度を表すXYZ等色関数を用いてXYZ値を算出して測色値を取得する。測色器32として用いられる分光測色器は、例えば、可視光の波長領域である380nm−730nmの波長領域を10nmの波長刻み幅(波長ステップ)で反射率を測定し、測色値を得る。測色器32から得られるXYZ値は、公知の変換式により、L*a*b*表色系などのデバイス非依存色空間の色座標値に変換することができる。
本実施形態では、色の目標値を表すデバイス非依存色空間の表色系(色座標系)として、L*a*b*表色系を用いる例について説明するが、表色系はこれに限定されるものではない。例えば、国際照明委員会が定めるXYZ表色系(輝度(明るさ)を含む刺激値Y、色の刺激値X,Z))、Yxy表色系(輝度Y、色度座標x,y)、L*u*v*表色系の他、HSV表色系(色相H(hue)、彩度S(saturation)、明度V(value)又はB(brightness))、HLS表色系(色相H(hue)、彩度S(saturation)、輝度L(luminance))、YCbCr表色系(輝度Y、色差Cb,Cr)を用いることが可能である。
本明細書では表記を簡略化するため、L*a*b*表色系の色空間を「Lab色空間」と表記し、Lab色空間の座標値で表される色度値を「Lab値」と表記する。また、各画素の画像信号値がLab値によって記述される画像データを「Lab画像」と表記する場合がある。Lab色空間のように、デバイスに依存しない色空間(デバイス非依存色空間)の表色系座標で表される色の値を「色度値」或いは「非デバイス値」と表記する場合がある。本明細書の「色度値」という用語は、XYZ表色系に限らず、デバイス非依存色空間の表色系座標で表される色の値を意味する。また、RGB色空間やCMYK色空間のようなデバイス依存色空間の表色系座標で表される色の値を「デバイス値」と表記する場合がある。
測色器32から得られる測色値の情報は画像処理部24に送られる。画像処理部24は、画像読取部30から得られる読取画像データの他、測色器32から取得される測色値の情報も加味して色変換テーブルを作成する。
制御部26は、画像編集装置12の各部の動作を制御する。表示部34と入力装置36はユーザインターフェースとして機能する。入力装置36は、キーボード、マウス、タッチパネル、トラックボールなど、各種の手段を採用することができ、これらの適宜の組み合わせであってもよい。なお、タッチパネルを表示部34の画面上に配置した構成のように、表示部34と入力装置36とが一体的に構成されている形態も可能である。
オペレータは、表示部34の画面に表示される内容を見ながら入力装置36を使って印刷条件の入力や、画質モードの選択、測色位置の指定、付属情報の入力/編集、情報の検索など各種情報の入力を行うことができる。また、入力内容その他の各種情報は表示部34の表示を通じて確認することができる。
本例の印刷システム10は、与えられた目標印刷物42と原稿画像データ40とを基に、印刷装置18によって目標印刷物42と同等の色を再現した印刷物50が得られるように適切な色変換テーブルを作成して色合わせを行う機能を備える。「同等の色」とは、依頼者が許容できる色の差の範囲で実質的に同等なものとして満足できる許容範囲を含むものである。
<第一実施形態に係る画像処理装置の構成>
図2は第一実施形態に係る画像処理装置の要部構成を示したブロック図である。図2中、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付した。
図2は第一実施形態に係る画像処理装置の要部構成を示したブロック図である。図2中、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付した。
図2に示すように、画像処理装置60は、読取画像データ入力部62と、読取画像データ記憶部64と、平滑領域検出部66と、着目領域設定部68と、印刷線数推定部70、読取解像度設定部72と、対応関係データ記憶部74と、を備える。
画像読取部30には、読取解像度を可変設定できるスキャナを用いることができる。本例の画像読取部30は、読取解像度を複数段階に指定することが可能である。
読取画像データ入力部62は、画像読取部30から読取画像データを取り込むデータ入力インターフェースである。読取画像データ入力部62として、有線又は無線の通信インターフェース部を採用してもよいし、メモリカードなどの外部記憶媒体(リムーバブルディスク)の読み書きを行うメディアインターフェース部を採用してもよく、若しくは、これら態様の適宜の組み合わせであってもよい。
画像読取部30によって対象印刷物80を読み取ることにより対象印刷物80の読取画像を表す読取画像データが得られる。読取画像データ入力部62を介して読取画像データを取得する機能が「印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する機能」の一形態に相当する。対象印刷物80は、画像読取部30による読み取りの対象となる印刷物の総称である。対象印刷物80の一例として、例えば、図1で説明した目標印刷物42が該当する。
読取画像データ記憶部64は、読取画像データ入力部62を介して取得された読取画像データを記憶しておく手段である。なお、読取画像データ記憶部64と画像データ記憶部22は、共通のメモリにおける異なる記憶領域として構成することができる。
平滑領域検出部66は、読取画像における平滑領域を検出する処理を行う。ここでの平滑領域とは、いわゆる平網領域のことであり、均一な濃度を持つ網点パターンの領域である。平滑領域検出部66は、画像位置合わせ部84と平滑領域抽出部86とを有する。画像位置合わせ部84は、対象印刷物80の読取画像データと原稿画像データ40との画像位置合わせの処理を行う。すなわち、画像位置合わせ部84は、対象印刷物80の読取画像を示す読取画像データと原稿画像を示す原稿画像データ40と画像位置の対応付けを行い、画像間の位置合わせの処理を行う。
平滑領域抽出部86は、画像位置合わせ部84による位置合わせ後に、原稿画像の注目領域内でデバイス値が一定の領域を平滑領域として抽出する。注目領域は、演算処理の対象として注目する規定サイズの画像領域である。注目領域として、例えば、印刷物上で一辺が5ミリメートル[mm]の正方形領域とすることができる。注目領域のサイズや形状については、様々な設定が可能である。
本例の平滑領域抽出部86は、原稿画像データ40における注目領域内でCMYK値が一定である領域を平滑領域として抽出する。このとき抽出される平滑領域は、概ね40%付近の平網であることが望ましい。予め抽出の基準とする平網の濃度を指定しておき、指摘に係る網パーセントの平網領域が抽出される構成とすることが望ましい。
平滑領域の判断方法について、例えば、次の判断条件を用いることができる。すなわち、平滑領域の判断条件として、画像の注目領域内にエッジを含んでいないこと(エッジが非存在であること)、かつ、注目領域内における色の差が閾値以下であること、という二つの条件要素を両方とも満たすことを判断基準として定めることができる。
エッジは、画像中の濃淡(明るさ)や色が急激に変化している箇所を意味する。一般に、画像中の輪郭や線、異なる色の境界部分などは、濃淡や色が急激に変化するため、これらはエッジに該当する。
上記の判断条件は、平滑領域として取り扱う「一様な領域」の定義に相当している。平滑領域とは、領域内の色が一様である領域を意味している。「一様」という用語は、厳密に一定である場合に限らず、許容できるばらつきや誤差を含むことができる。
注目領域内における色の差についての許容範囲として定める閾値は、例えば、CMYK値のばらつきの許容範囲としてΔCMYK値の値を定めておくことができる。また、閾値は、C、M、Y、Kの色毎に、ばらつきの許容範囲としてΔC値、ΔM値、ΔY値、ΔK値の各値を定めておくことも可能である。
平滑領域抽出部86によって原稿画像データ40から抽出された平滑領域の位置に対応する読取画像における画像領域が読取画像の平滑領域として検出される。平滑領域検出部66により検出された平滑領域の情報は着目領域設定部68に提供される。
着目領域設定部68は、対象印刷物80の読取画像に着目領域を設定する手段である。着目領域とは、印刷線数を推定する処理の対象領域として着目する画像領域である。着目領域設定部68は、平滑領域検出部66により検出された平滑領域を着目領域に設定する。着目領域設定部68により着目領域を設定する機能が「着目領域設定機能」の一形態に相当する。
印刷線数推定部70は、設定された着目領域に対応した画像部分の読取画像データから印刷線数を推定する演算処理を行う。印刷線数推定部70は、対象印刷物80の網点構造を確認できるレベルの高解像度の読取解像度で対象印刷物80の読み取りを実施して得られた読取画像を解析することにより印刷線数を推定する処理を行う。印刷線数推定部70により印刷線数を推定する機能が「印刷線数推定機能」の一形態に相当する。印刷線数は、1インチ当りの線数を示すラインパーインチ[lpi]の単位で表される。1インチは、25.4ミリメートル[mm]である。
読取解像度設定部72は、画像読取部30の読取解像度を設定する手段である。読取解像度設定部72は、平滑領域検出部66にて平滑領域を検出する処理に用いる読取画像を得るための読取解像度である第一の読取解像度を設定することができる。また、読取解像度設定部72は、印刷線数を推定する処理に用いる読取画像を得るための読取解像度である第二の読取解像度を設定することができる。さらに、読取解像度設定部72は、印刷線数推定部70によって推定された印刷線数(「推定印刷線数」)に基づいて、対象印刷物80の読み取りに適した読取解像度である第三の読取解像度を設定することができる。
読取解像度設定部72は、印刷線数推定部70によって推定された印刷線数から対応関係データ88を参照して、適切な読取解像度の値を決定する。読取解像度は、1インチ当りのドット数(画素数)を示すドットパーインチ[dpi]の単位で表される。
なお、読取解像度の設定に関しては、読取解像度設定部72から画像読取部30に対して、解像度設定制御信号を送り、自動的に設定を変更する形態としてもよいし、表示部34(図1参照)に設定値を表示して、ユーザに設定の変更操作を促し、ユーザによる設定変更の操作を経て、設定が変更される形態としてもよい。読取解像度設定部72により読取解像度を設定する機能が「読取解像度設定機能」の一形態に相当する。
対応関係データ記憶部74は、印刷線数と読取解像度の対応関係が規定された対応関係データ88が記憶される記憶部である。対応関係データ88は、画像読取部30の特性から予め印刷線数と適切な読取解像度との関係を把握して作られたデータである。対応関係データ88は、印刷線数ごとに推奨される読取解像度を規定したテーブルデータとなっている。対応関係データ記憶部74として、不揮発性メモリ、ハードディスクドライブ、若しくは、ソリッドステートドライブ、又はこれらの適宜の組み合わせを用いることができる。
読取解像度設定部72は、印刷線数推定部70によって推定された印刷線数から対応関係データ88を参照して、適切な読取解像度の値を決定する。
[印刷線数と読取解像度の対応関係データについて]
対応関係データ88に規定する読取解像度は、事前に信頼性の高い解像度を選定しておくことが望ましい。画像読取部30に用いるスキャナの特性として、読取解像度によっては読取画像にモアレが発生するなど信頼性が低くなる場合がある。「信頼性の高い解像度」は、使用するスキャナの光学系に依存する。したがって、事前にスキャナの特性を把握し、信頼性の高い解像度を選定しておくことが望ましい。例えば、線数メーターのような周波数特性把握チャートを用いて読取解像度と印刷線数の干渉で起こるモアレの特性をスキャナごとに予め把握しておき、読取解像度と信頼度の対応関係から、信頼度の高い読取解像度を選定する。
対応関係データ88に規定する読取解像度は、事前に信頼性の高い解像度を選定しておくことが望ましい。画像読取部30に用いるスキャナの特性として、読取解像度によっては読取画像にモアレが発生するなど信頼性が低くなる場合がある。「信頼性の高い解像度」は、使用するスキャナの光学系に依存する。したがって、事前にスキャナの特性を把握し、信頼性の高い解像度を選定しておくことが望ましい。例えば、線数メーターのような周波数特性把握チャートを用いて読取解像度と印刷線数の干渉で起こるモアレの特性をスキャナごとに予め把握しておき、読取解像度と信頼度の対応関係から、信頼度の高い読取解像度を選定する。
次に示した[表1]は、画像読取部30に用いたスキャナの読取解像度と信頼度(モアレの発生特性)の関係の例を示した図表である。なお、[表1]に示す信頼度は、スキャナの使用機種によって変化するものであり、[表1]に示す関係に限定されない。
[表1]中の信頼度の評価は次のとおりである。
「B」は、指定読取解像度以外でも周波数特性把握チャートでモアレが発生する。
「A」は、指定読取解像度以外は周波数特性把握チャートでほぼモアレが発生しない。
「AA」は、指定読取解像度以外は周波数特性把握チャートでモアレが発生しない。
なお、[表1]では「1200dpi」が光学解像度の上限のときの関係を示したものとなっているが、使用するスキャナの機種に応じて、その使用機種の光学解像度上限まで指定解像度と信頼度の対応関係を得ていることが望ましい。
[表1]に示した読取解像度と信頼度の関係に基づき、信頼度の高い読取解像度から「第二の読取解像度」を選定しておく。
また、表1に示した読取解像度と信頼度の関係に基づき、印刷線数に応じた適切な読取解像度として、「読取解像度≧(印刷線数)×2」かつ、信頼度が「A」の評価以上である条件を満たすように、印刷線数と読取解像度の対応関を予め生成しておき、対応関係データ88として保持しておく。このような対応関係データ88を用いて定めら得る読取解像度は、対象印刷物80から推定される印刷線数の二倍以上であり、かつ、信頼性の高い解像度となる。
[表2]は、上記のようにして生成された対応関係データ88の具体的な例を示す図表である。なお、[表2]はスキャナの使用機種によって変化するものであり、発明の実施に際して、[表2]に例示した関係に限定されない。
<画像処理方法及び印刷物読取方法について>
次に、画像処理装置60の処理内容について説明する。画像処理装置60の処理内容は画像処理方法として把握することができる。また、画像処理装置60を用いて印刷物を読み取る方法は印刷物読取方法として把握することができる。
次に、画像処理装置60の処理内容について説明する。画像処理装置60の処理内容は画像処理方法として把握することができる。また、画像処理装置60を用いて印刷物を読み取る方法は印刷物読取方法として把握することができる。
ここでは、与えられた印刷物(対象印刷物80)の印刷線数を推定して適切な読取解像を設定するためのプレスキャンのプロセスと、プレスキャンを実施して設定した読取解像度で印刷物の読み取りを行う本スキャンのプロセスと、に分けて説明する。なお、対象印刷物80を単に「印刷物」と記載する。
第一実施形態の画像処理方法におけるプレスキャンのプロセスは、第一のプレスキャンと、第二のプレスキャンと、を含む。第一のプレスキャンは、印刷線数の分析対象とする着目領域の画像位置を決めるために行われる読み取りプロセスである。第一のプレスキャンは、比較的に低解像度の第一の読取解像度(例えば、72dpi)で読み取りを行い、得られた全体画像の中から平滑領域を検出して着目領域に設定する処理を行う。
第二のプレスキャンは、設定された着目領域の画像位置に対して、比較的に高解像度の第二の読取解像度(例えば、1200dpi)で読み取りを行い、得られた部分画像から印刷物の印刷線数を推定して、印刷線数に適した読取解像度としての第三の読取解像度を定めるプロセスである。
本スキャンは、第三の読取解像度で印刷物を読み取るプロセスである。以下、さらに具体的に詳細な例を説明する。
[第一のプレスキャン]
図3は第一のプレスキャンの流れを示したフローチャートである。第一のプレスキャンでは、まず、画像読取部30(図1及び図2参照)の読取解像度を第一の読取解像度(例えば、72dpi)に設定し(ステップS11)、印刷物を第一の読取解像度で読み取る(ステップS12)。ステップS12の工程が「第一の画像読取工程」の一形態に相当する。
図3は第一のプレスキャンの流れを示したフローチャートである。第一のプレスキャンでは、まず、画像読取部30(図1及び図2参照)の読取解像度を第一の読取解像度(例えば、72dpi)に設定し(ステップS11)、印刷物を第一の読取解像度で読み取る(ステップS12)。ステップS12の工程が「第一の画像読取工程」の一形態に相当する。
ステップS12により、第一の解像度(例えば、72dpi)の全体読取画像が取得される(ステップS13)。「全体読取画像」という用語は、画像読取部30の読取可能サイズの範囲で読み取られた読取画像としての全体画像を意味する。全体読取画像は、必ずしも印刷物の全面画像であることは要求されない。この全体読取画像は「第一の読取画像」の一形態に相当する。
ステップS13で取得された読取画像としての全体読取画像は、表示部34(図1参照)の画面に表示される。オペレータは、読み取られた全体読取画像の内容を表示部34の画面上(モニタ上)で確認することができる。第一の読取解像度は、読取画像をモニタ上で確認するプレビューに使用される解像度とすることができる。第一の読取解像度は、一般的なモニタ(画像表示装置)の解像度と同程度とすることが好ましい。一般的なモニタの解像度は、50〜100dpiであり、72dpiが主流である。
また、その一方で、原稿画像データの取得が行われる(ステップS14)。原稿画像データを取得する工程(ステップS14)を実施するタイミングは、ステップS13の後に限らず、適宜のタイミングとすることができる。原稿画像データを取得する工程(ステップS14)は、ステップS13と同時でもよく、また、ステップS13よりも先行する任意のタイミングで実施することができる。
次いで、読取画像と原稿画像の位置合わせが行われる(ステップS15)。ステップS15の処理が「画像位置合わせの処理」の一形態に相当する。画像位置合わせの処理に関する具体的な説明は後述する。
画像位置合わせの処理結果は、表示部34の画面上に読取画像を表示させ、かつ、原稿画像データを重ね表示するなどして、オペレータが確認することができる構成とすることが好ましい。
次いで、画像位置合わせ後の読取画像内の平滑領域を検出する処理が行われる(ステップS16)。ステップS16の処理が「平滑領域検出工程」の一形態に相当する。ステップS16では、原稿画像データを利用して平滑領域の検出が行われる。すなわち、原稿画像データから平滑領域を抽出する処理が行われ、抽出された平滑領域に対応する読取画像の画像領域が「読取画像における平滑領域」として検出される。
ステップS16による平滑領域の検出結果に基づき、読取画像に着目領域が設定される(ステップS17)。ステップS17の処理が「着目領域設定工程」の一形態に相当する。
図3で説明した第一のプレスキャンの実施後に、第二のプレスキャンが実施される。
[第二のプレスキャン]
図4は第二のプレスキャンの流れを示したフローチャートである。第二のプレスキャンでは、まず、読取解像度を第二の読取解像度(一例として、1200dpi)に設定する(ステップS21)。第二の読取解像度は、印刷物の網点構造を確認できる程度に高解像度とする。第二の読取解像度は、第一の読取解像度に比べて、十分に高解像度である。また、第二の読取解像度は、事前に画像読取部30の特性を把握しておき、信頼度の高い解像度を選定しておくことが好ましい。本例では、表1に示した信頼度の評価が最も高い「AA」評価となる1200dpiが第二の読取解像度として設定される。なお、読取解像度が1200dpiである場合、印刷線数が300lpiのAM(amplitude modulation)網点の構造まで確認できる。
図4は第二のプレスキャンの流れを示したフローチャートである。第二のプレスキャンでは、まず、読取解像度を第二の読取解像度(一例として、1200dpi)に設定する(ステップS21)。第二の読取解像度は、印刷物の網点構造を確認できる程度に高解像度とする。第二の読取解像度は、第一の読取解像度に比べて、十分に高解像度である。また、第二の読取解像度は、事前に画像読取部30の特性を把握しておき、信頼度の高い解像度を選定しておくことが好ましい。本例では、表1に示した信頼度の評価が最も高い「AA」評価となる1200dpiが第二の読取解像度として設定される。なお、読取解像度が1200dpiである場合、印刷線数が300lpiのAM(amplitude modulation)網点の構造まで確認できる。
信頼度の高い解像度は、概ね、画像読取部30の光学解像度の整数分の1になると考えられる。例えば、画像読取部30に用いるスキャナの光学解像度が2400dpiであるとすると、その整数分の1である1200dpiや600dpiが信頼度の高い読取解像度と推察される。一般に、分母が大きくなるにつれて信頼性が下がる傾向にある。
次いで、第一のプレスキャンのステップS17(図3参照)で設定された着目領域に対応する読取位置で印刷物の読み取りを行う(図4のステップS22)。ステップS22の工程は、印刷物を第二の読取解像度で読み取る工程であり、「第二の画像読取工程」の一形態に相当する。
ステップS22の工程によって、第二の解像度(ここでは1200dpiを例示)の部分読取画像が取得される(ステップS23)。「部分読取画像」という用語は、図3のステップS13で説明した全体読取画像の一部分の画像領域に対応する部分画像という意味である。部分読取画像は「第二の読取画像」の一形態に相当する。
こうして取得した着目領域の部分読取画像から印刷線数を推定する処理が行われる(ステップS24)。ステップS24の処理は、「印刷線数推定工程」の一形態に相当する。
次いで、推定した印刷線数に基づき、当該推定印刷線数に適した読取解像度としての第三の読取解像度が決定され、画像読取部30の読取解像度が第三の読取解像度に設定される(ステップS26)。第三の読取解像度は、第一の読取解像度よりも高解像度であり、かつ、第二の読取解像度よりも低解像度である。第三の読取解像度の上限値は、第二の読取解像度、又は、画像読取部30について設定可能な最大読取解像度で規定される。
ステップS26の工程が「読取解像度設定工程」の一形態に相当する。推定印刷線数に応じた読取解像度の選定に際しては、表2で説明したような、対応関係データ88が参照される。例えば、推定された印刷線数が200[lpi]であったとすると、表2の対応関係データ88にしたがい、200[lpi]の印刷線数に適した読取解像度(第三の読取解像度)が600dpiと決定される。その結果、画像読取部30の読取解像度が600dpiに設定される。
[印刷線数推定処理について]
図5は印刷線数推定処理の例を示すフローチャートである。図5の処理は図4で説明したステップS24の工程で実施される。また、図5の処理は図2で説明した印刷線数推定部70の処理機能として実現される。
図5は印刷線数推定処理の例を示すフローチャートである。図5の処理は図4で説明したステップS24の工程で実施される。また、図5の処理は図2で説明した印刷線数推定部70の処理機能として実現される。
図5に示したように、印刷線数推定処理では、まず、処理の対象として、部分読取画像から着目領域画像が抽出される(ステップS31)。そして、抽出された着目領域画像について輝度画像変換が行われる(ステップS32)。着目領域画像は、例えば、RGB画像であるため、公知の変換式にしたがい、輝度画像に変換される。輝度画像は、輝度(明るさ)を表わす信号成分である輝度信号のみの画像である。輝度画像変換により、着目領域画像のグレースケール画像が得られる。
次いで、ステップS32により得られた輝度画像を二値化し(ステップS33)、二値画像を得る。この二値画像は、印刷物の網点構造が現れた画像となっている。
次いで、二値画像から、網点1点毎の重心を算出し(ステップS34)、各網点の重心間の距離を算出する(ステップS36)。そして、ステップS36で得られた網点の重心間の距離を印刷線数に置換し(ステップS37)、印刷線数を特定する(ステップS38)。
表3は、1200dpiでスキャンした場合の網点の重心間の距離と印刷線数の対応関係を規定したテーブルの例である。表3において、網点の重心間の距離(つまり、網点間の距離)は、第二の読取解像度(ここでは1200dpi)の1画素[px]の単位で示した。なお、1200dpiの場合、1画素[px]あたりのサイズは21.167マイクロメートル[μm]である。
表3に示すようなテーブルを参照して、重心間の距離の情報を印刷線数に置換し(ステップS37)、印刷線数を特定する(ステップS38)。
[本スキャン]
図6は本スキャンのプロセスを示したフローチャートである。
図6は本スキャンのプロセスを示したフローチャートである。
本スキャンでは、図4のステップS26で設定した読取解像度である第三の読取解像度(例えば、600dpi)で印刷物の読み取りを行い(図6のステップS41)、第三の解像度(ここでは、600dpi)の全体読取画像を取得する(ステップS42)。ステップS41の工程が「第三の画像読取工程」の一形態に相当する。
こうして取得される第三の解像度の読取画像である全体読取画像は、モアレの発生が抑制されたものとなる。
[画像処理装置の動作について]
図7は画像処理装置60における第一のプレスキャンの動作に関する要部構成図である。図7中、図2で説明した構成と同一の要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
図7は画像処理装置60における第一のプレスキャンの動作に関する要部構成図である。図7中、図2で説明した構成と同一の要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
図7に示したように、第一のプレスキャンでは、画像読取部30の読取解像度が「第一の読取解像度」に設定される。第一の読取解像度に設定された画像読取部30によって対象印刷物80を読み取ることにより、第一の解像度の全体読取画像90が得られる。
第一の解像度の全体読取画像90は画像位置合わせ部に送られ、原稿画像データ40との画像位置合わせの処理を経て、着目領域が設定される。
図8は画像処理装置60における第二のプレスキャンの動作に関する要部構成図である。図8中、図2で説明した構成と同一の要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
図8に示したように、第二のプレスキャンでは、画像読取部30の読取解像度が「第二の読取解像度」に設定される。第二の読取解像度に設定された画像読取部30によって対象印刷物80における着目領域に対応する画像位置の部分を読み取ることにより、第二の解像度の部分読取画像92が得られる。
第二の解像度の部分読取画像92は印刷線数推定部70に送られ、印刷線数の推定処理が行われる。そして、推定した印刷線数に適した読取解像度が決定され、第三の読取解像度が設定される。
図9は画像処理装置60における本スキャンの動作に関する要部構成図である。図9中、図2で説明した構成と同一の要素には同一の符号を付し、説明は省略する。
図9に示したように、本スキャンでは、画像読取部30の読取解像度が「第三の読取解像度」に設定される。第三の読取解像度に設定された画像読取部30によって対象印刷物80を読み取ることにより、第三の解像度の全体読取画像94が得られる。第三の解像度の全体読取画像94は、読取画像データ記憶部64に記憶される。
[画像の位置合わせ処理について]
ここで、画像位置合わせ部84(図2参照)における画像の位置合わせ処理の例を説明する。画像位置合わせ部84において、対比される二つの画像データの画像位置の対応付け(位置合わせ)の処理には、公知の画像位置合わせ方法を利用可能である。例えば、画像位置合わせ方法として、特開2013−30996号公報の段落[0064]−[0068]に記載の技術を用いることができる。
ここで、画像位置合わせ部84(図2参照)における画像の位置合わせ処理の例を説明する。画像位置合わせ部84において、対比される二つの画像データの画像位置の対応付け(位置合わせ)の処理には、公知の画像位置合わせ方法を利用可能である。例えば、画像位置合わせ方法として、特開2013−30996号公報の段落[0064]−[0068]に記載の技術を用いることができる。
図10は画像位置合わせ部84の具体例を示したブロック図である。画像位置合わせ部84は、幾何対応関係推定部112と、幾何変換部114とを備える。幾何対応関係推定部112は、原稿画像データ40と読取画像データ120とを取り込み、これら2つの画像の幾何対応関係を推定する。ここに示した読取画像データ120は、図7で説明した「第一の解像度の全体読取画像90」のデータに相当するものである。幾何対応関係には、対比される2画像間の画像の変位量、回転角、変倍率のうち少なくとも1つの要素が含まれる。
幾何変換部114は、幾何対応関係推定部112にて推定された幾何対応関係に基づいて、2つの画像のどちらか一方、或いは両方に対し、両者を一致させるような幾何変換の処理を行う。例えば、読取画像データ120に対して幾何変換を行うものとし、原稿画像データ40については幾何変換を実施しない構成とすることができる。また、幾何変換の一例としてアフィン変換を適用することができる。
2つの画像の幾何対応関係の推定には、例えば、(a)マーカーを利用する方法、(b)パターンマッチングを用いる方法、(c)位相限定相関法を用いる方法などが利用できる。以下、特開2013−30996号公報の記載事項を援用しながら説明する。
(a)マーカーを用いる方法
印刷業界でいわゆる「トンボ」と呼ばれる基準位置を示すマーカーが原稿画像の四隅や各辺の中央に配置された印刷物が出力される。このようなマーカー付きの印刷物を読み取った際に、このマーカーの位置のずれ量を測定して、画像間の変位量や回転角、変倍率を求めることができる。
印刷業界でいわゆる「トンボ」と呼ばれる基準位置を示すマーカーが原稿画像の四隅や各辺の中央に配置された印刷物が出力される。このようなマーカー付きの印刷物を読み取った際に、このマーカーの位置のずれ量を測定して、画像間の変位量や回転角、変倍率を求めることができる。
例えば、1枚の印刷物に4つから6つのトンボ(マーカー)が形成される。原稿画像データ上のマーカーと印刷物の読取画像データ上のマーカーとの位置ずれを比較することで、幾何学変換パラメータを求めることができる。
原稿画像データにおけるマーカーの特徴点の位置を示す点と、読取画像データにおけるマーカーの特徴点の位置を示す点どうしの対応関係を求めることで、幾何学変換パラメータが得られる。ここで、2つの画像のうち一方の画像に例えばアフィン変換を行うことで2つの点パターンをマッチングさせることが知られている。したがって、幾何学変換パラメータを求めるには、2つの点パターンの各位置が最も近似する最適なアフィンパラメータを探し出せばよい。例えば、読取画像データにおけるマーカーの特徴点を原稿画像データにおけるマーカーの特徴点にアフィン変換するためのアフィンパラメータの評価関数を定め、評価関数が最小になるときのアフィンパラメータを幾何学変換パラメータとする。
(b)パターンマッチング法を用いる方法
変位量のみを推定する方法の一例としては、テンプレートマッチング法が挙げられる。テンプレートマッチング法は一方の画像をテンプレートとし、位置を少しずつずらしながら他方の画像と一致度を求め、最も一致度の高くなる位置を検出するものである。幾何学変換が変位だけに限定できない場合には、回転角を推定する方法(ハフ変換など)や変倍量を推定する方法(マルチスケール解析など)と組み合わせて利用する必要がある。
変位量のみを推定する方法の一例としては、テンプレートマッチング法が挙げられる。テンプレートマッチング法は一方の画像をテンプレートとし、位置を少しずつずらしながら他方の画像と一致度を求め、最も一致度の高くなる位置を検出するものである。幾何学変換が変位だけに限定できない場合には、回転角を推定する方法(ハフ変換など)や変倍量を推定する方法(マルチスケール解析など)と組み合わせて利用する必要がある。
テンプレートマッチングを応用したブロックマッチング法では、一方の画像をブロックに分割し、ブロックごとに他方の画像と最も一致度の高くなる位置を検出することにより変位量を求めることができる。ブロックマッチング法では、ブロックごとの変位量から回転角や変倍率を推定することも可能である。
(c) 位相限定相関法を用いる方法
高い精度で変位量や回転角、変倍率を求める方法の例として、位相限定相関法(POC;Phase Only Correlation)や回転不変位相限定相関法(RIPOC;Rotation Invariant Phase Only Correlation)がある。位相限定相関法は、画像に対して離散フーリエ変換をかけて得られる位相画像を用い、比較対象の2枚の画像から得られる2つの位相画像の相関が最も高くなる位置を検出することにより、変位量を求める手法である。また、回転不変位相限定相関法は、上記位相画像を対数極座標変換することにより、回転角と変倍率を変換された位相画像上での変位量として検出できるようにしたものである。
高い精度で変位量や回転角、変倍率を求める方法の例として、位相限定相関法(POC;Phase Only Correlation)や回転不変位相限定相関法(RIPOC;Rotation Invariant Phase Only Correlation)がある。位相限定相関法は、画像に対して離散フーリエ変換をかけて得られる位相画像を用い、比較対象の2枚の画像から得られる2つの位相画像の相関が最も高くなる位置を検出することにより、変位量を求める手法である。また、回転不変位相限定相関法は、上記位相画像を対数極座標変換することにより、回転角と変倍率を変換された位相画像上での変位量として検出できるようにしたものである。
上記例示の手法(a)〜(c)などにより、幾何学変換パラメータを求めた後、幾何変換部114は読取画像データ120(又は原稿画像データ40)に幾何学変換を実行する。変換に際してサブピクセル精度の移動や何らかの回転、実数値での変倍などにより変換前後の画素が一対一で対応付かないようなケースでは、適宜画素補間手法を用いて画素値を導出すればよい。画素補間手法の例としては、バイリニア法、バイキュービック法などが挙げられる。
こうして、原稿画像データ40との位置関係の対応付けが定まり、対応付け済み読取画像データ122が得られる(図10参照)。
[画像位置合わせのための前処理について]
図10に示した原稿画像データ40の解像度と読取画像データ120の解像度とが異なる場合には、画像位置合わせ部84にて、読取画像データ120に対し、原稿画像データ40の解像度と一致させる解像度変換を行うことが好ましい。画像位置合わせ部84は、解像度変換の処理を行うための解像度変換部(不図示)を含む構成とすることができる。
図10に示した原稿画像データ40の解像度と読取画像データ120の解像度とが異なる場合には、画像位置合わせ部84にて、読取画像データ120に対し、原稿画像データ40の解像度と一致させる解像度変換を行うことが好ましい。画像位置合わせ部84は、解像度変換の処理を行うための解像度変換部(不図示)を含む構成とすることができる。
また、例えば、原稿画像データ40がCMYK画像、読取画像データ120がRGB画像である場合のように、原稿画像データ40と読取画像データ120の色空間が異なる場合には、画像位置合わせ部84による画像の位置合わせ(対応付け)を行う前に、両者をグレースケール変換し、同じ色空間に変換しておくのが好ましい。
グレースケール変換は、例えば、読取画像データ120をスキャナプロファイルでLab値に変換し、L値(明度)のみ取り出したモノクロ画像とすることで実現できる。スキャなプロファイルは、画像読取部30から得られるデバイス依存色空間の読取画像信号値であるRGB値とデバイス非依存のLab値との対応関係を表す色変換テーブルである。なお、ここでは、デバイス非依存色空間としてLab色空間を用いるが、他のデバイス非依存色空間を用いることも可能である。
原稿画像データ40に対しては、例えばJapan Color(登録商標)など公知の代表的なプロファイルを利用できる。
また、原稿画像データ40と読取画像データ120の両者をグレースケールに変換したとしても画素値(濃度値)が異なることが想定されるため、グレースケール画像に対し、さらにエッジ抽出処理を実施し、2値のエッジ画像に変換してから位置合わせを実施しても良い。エッジ抽出処理には、公知のソーベル(Sobel)法やプレウィット(Prewitt)法などが利用できる。
また2つのエッジ画像のエッジ太さは異なってくることも想定されるため、それぞれのエッジ画像に対してさらに細線化処理を実施し、エッジ太さを揃えてから位置合わせを実施するようにしても良い。細線化処理には、公知のヒルディッチ(Hilditch)の方法や田村の方法などが利用できる。
このように原稿画像データ40と読取画像データとで画像の色空間が異なる場合は、画像の幾何対応関係を推定し易いように、位置合わせのための前処理をしておくことが好ましい。なお、原稿画像データ40と読取画像データが同じ色空間の場合でも前処理を実施してもよい。
さらにまた、目標印刷物42は、印刷装置18以外の他の印刷装置で印刷した印刷物の現物(実際に出荷された印刷物)であり、目標印刷物42と原稿画像データ40とが一対一対応していない場合が考えられる。例えば、目標印刷物42と原稿画像データ40とが一対一対応していない場合として、次のような例を挙げることができる。
<例1>:目標印刷物42が、同じ原稿画像データ40を同一印刷面内に多数配置した印刷物の場合。
<例2>:目標印刷物42が、原稿画像データ40と色合わせ対象ではない画像データ(原稿画像データ40とは異なる他の画像データ)とを同一印刷面内に配置した印刷物の場合。なお、互いに異なる複数の画像データを同一印刷面内に配置することを「異種面付け」又は「ギャンギング」などと言う。
<例3>:原稿画像データ40が目標印刷物42の一部(デザイン/レイアウトの一部)を構成している場合。
上記の<例1>から<例3>に例示したように目標印刷物42と原稿画像データ40とが一対一対応していない場合には、目標印刷物42の読取画像の中から注目する原稿画像データ40に対応する部分画像を抜き出す部分画像抜き出し処理を行うことが有用である。
ここでは、<例1>の更なる具体例として、目標印刷物42が同じ原稿画像データ40を同一印刷面内に多数配置(面付け)された印刷物である場合を説明する。
図11(A)(B)にその例を示す。図11(A)は原稿画像データの例を示し、図11(B)は目標印刷物の例である。図11(B)に示した目標印刷物は、図11(A)の原稿画像データを印刷面内に入れ子状に多数配置(面付け)して印刷した印刷物である。
このような場合、目標印刷物の読取画像データをそのまま使用するのではなく、画像位置合わせ部84による位置合わせの前に読取画像データ中で原稿画像データと対応する部分画像を予め抜き出しておくのが好ましい。
部分画像を抜き出す処理の方法としては、公知のパターンマッチングを用いて原稿画像と対応する部分画像を特定して自動で抜き出す方法や、モニタとしての表示部34に読取画像を表示させ、ユーザが原稿画像と対応する部分画像の範囲を手動で指定する方法などが考えられる。
<例1>の場合に限らず、<例2>や<例3>の場合でも同様に、部分画像抜き出し処理を行うことが有用である。
なお、上記の部分画像抜き出し処理は、例えば、依頼者から原稿画像一つ分の色見本が提供されている場合など、原稿画像データ40と目標印刷物42とが一対一対応していれば不要である。
図12は上述した前処理を含む画像位置合わせの処理を行う構成のブロック図である。図12中、図10で説明した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付した。図12に示した画像位置合わせ部84は、原稿対応画像抜き出し部130と、グレースケール変換部132と、エッジ抽出部134と、細線化部136と、幾何対応関係推定部112と、幾何変換部114と、を備える。
原稿対応画像抜き出し部130は、図11(B)で例示したような複数の画像が面付け配置された目標印刷物42を読み取って得られた読取原画像データ140から原稿画像データ40に対応する部分画像を抽出する処理を行う画像抜き出し部として機能する。読取原画像データ140は図11(B)のような目標印刷物の印刷面の全体を読み取って生成される読取画像のデータである。読取原画像データ140はRGB画像でもよいし、Lab画像でもよい。図12に示した読取原画像データ140は、図7で説明した第一の解像度の全体読取画像90に対応するものである。
原稿対応画像抜き出し部130によって抜き出された部分画像のデータが、原稿画像データ40と対比される読取画像データ120となる。
グレースケール変換部132は、原稿画像データ40と読取画像データ120のそれぞれについて、グレースケールに変換する処理を行う。エッジ抽出部134は、グレースケール画像からエッジ抽出の処理を行う。細線化部136は、エッジ抽出部134で生成されたエッジ画像の細線化処理を行う。
細線化部136により細線化処理されたエッジ画像が幾何対応関係推定部112に入力され、幾何対応関係推定部112にて、原稿画像データ40と読取画像データ120の幾何対応関係が特定される。こうして求めた幾何対応関係を利用して、幾何変換部114により読取画像データ120に対する幾何変換の処理が実施され、対応付け済み読取画像データ122が得られる。
なお、原稿画像データ40と目標印刷物42の印刷画像とが一対一対応している場合は、図12における読取原画像データ140がそのまま読取画像データ120として扱われる。
[第二実施形態による画像処理方法について]
図13は第二実施形態による画像処理方法を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、図3のステップS11からS13で説明した第一の読取解像度による読み取りの処理が省略されたプレスキャンをプロセスとなっている。
図13は第二実施形態による画像処理方法を示すフローチャートである。図13に示すフローチャートは、図3のステップS11からS13で説明した第一の読取解像度による読み取りの処理が省略されたプレスキャンをプロセスとなっている。
図13に示すプレスキャンでは、まず、画像読取部30(図1及び図2参照)の読取解像度を第二の読取解像度(例えば、1200dpi)に設定し(ステップS51)、印刷物を第二の読取解像度で読み取る(ステップS52)。ステップS52の工程が「画像読取工程」の一形態に相当する。
ステップS52により、第二の解像度(例えば、1200dpi)の全体読取画像が取得される(ステップS53)。
ステップS54からS57は、図3で説明したステップS14からS17と同等の工程である。ただし、図13におけるステップS56の平滑領域を検出する工程において、高解像度の「第二の解像度」の読取画像を使用する場合は、図3で説明した低解像度の「第一の解像度」の読取画像を使用する場合と比較して、色のばらつきが大きくなるため、画像の位置合わせ後に、着目領域内の画素を平均化した後に、平均デバイス値が一定値以下の場合に「平滑領域」と判断する。
図13のステップS57で着目領域が設定された後、ステップS58に進み、当該設定した着目領域について、印刷線数の推定処理が行われる。そして、推定した印刷線数に基づき、第三の読取解像度が設定される(ステップS59)。ステップS58とステップS59の工程は、図4で説明したステップS24とステップS26と同等の工程である。
図3で説明した第一のプレスキャンと図4で説明した第二のプレスキャンとを組み合わせたプレスキャンに代えて、図13に示したプレスキャンを実施する形態とすることができる。図13に示したプレスキャンを実施した後に、図6で説明した本スキャンを実施することができる。
[第三実施形態による画像処理装置及び方法について]
図14は第三実施形態に係る画像処理装置160の要部構成を示したブロック図である。図14中、図2で説明した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図14は第三実施形態に係る画像処理装置160の要部構成を示したブロック図である。図14中、図2で説明した構成と同一又は類似する要素には同一の符号を付し、その説明は省略する。
図14に示した画像処理装置160の平滑領域検出部166は、図2で説明した平滑領域検出部66と異なり、原稿画像データ40を利用することなく、高解像度(第二の解像度)の読取画像データから直接的に平滑領域を検出する処理を行う。
すなわち、平滑領域検出部166は、第二の解像度(例えば、1200dpi)の読取画像からのC/M/Y/Kのいずれか一色の一次色の領域を抽出し、当該一次色の領域における網点サイズのばらつきが小さい領域を「平滑領域」として検出する。網点サイズのばらつきが小さい領域であるか否かの判断については、例えば、予め許容されるばらつきの閾値を定めておき、網点サイズのばらつきを閾値と比較して、ばらつきが閾値以下である場合に、平滑領域と判断する。
図15は第三実施形態による画像処理方法の流れを示すフローチャートである。図15において、図13で説明した工程と同一又は類似する工程には同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
図15に示したフローチャートでは、ステップS53で取得した第二の解像度の全体読取画像のみから(原稿画像データを参照せずに)平滑領域を検出する処理が行われる(ステップS56A)。
図16は、ステップS56Aで実施される平滑領域検出処理の例を示すフローチャートである。図16に示す平滑領域検出処理が開始されると、まず、読取画像上に処理対象とする注目領域が設定される(ステップS61)。ここでいう「注目領域」は、全体読取画像から平滑領域を探索する演算処理の対象として注目する画像領域である。注目領域を順次移動させ、各位置の注目領域が平滑領域であるか否かの判別が行われる。
ステップS61で注目領域が設定され、注目領域の画像データについてRGB→Lab変換が行われる(ステップS62)。本例では読取画像データはRGB画像となっており、ステップS62では、RGBの注目領域画像からデバイス非依存のLabの注目領域画像に変換される。
次いで、ステップS62で得られたLabの注目領域画像内における色の分布がC/M/Y/Kのいずれかに集中しているか否かの判断が行われる(ステップS63)。
注目領域画像がC/M/Y/Kのいずれかの一次色に対応したRGB値の場合、白と対象色で構成されるため、Lab空間上で注目領域内のRGB画素の分布を見た場合、ある色相に集中して分布する。
例えば、図17(A)は一次色であるシアン(C)の場合を示し、図17(B)は2次色の場合を示している。なお、図17(A)及び図17(B)では「白」について図示していない。図17(A)に示す一次色の場合は、色の分布が破線円C1で示した範囲内の色相に集中しているのに対し、図17(B)に示す二次色の場合は、破線円C1で示した範囲と破線円C2で示した範囲の二箇所に分かれて分布している。このように二次色以上の場合は、使われている色に対応して、複数の色相領域に色の分布が存在する。したがって、色の分布を調べることにより、一次色の画像領域であるか、多次色の画像領域であるかを判定することができる。
図16のステップS63において、色の分布が一つの箇所に集中していると判定されると(Yes判定)、当該注目領域が「一次色の領域」として抽出される(ステップS64)。そして、この一次色の領域について二値化の処理が行われる(ステップS65)。ステップS65では、当該領域内の画素値が紙白に該当するか、非紙白に該当するかによって二値化され、二値画像が生成される。
次いで、ステップS65の二値化処理で生成された二値画像を基に、当該二値画像内における各網点の網点サイズが算出される(ステップS66)。二値画像上で網点は、非紙白の画素が密集しているクラスタとして把握できる。また、網点サイズは、網点を構成している画素の個数で表すことができる。また、網点サイズは、網点の外縁を近似した近似円の直径又は半径で表すことができる。
次いで、ステップS66によって算出された各網点の網点サイズのばらつきを調べ、ばらつきが閾値以下であるか否かが判定される(ステップS67)。網点サイズのばらつきを表す指標として、標準偏差σ、又は分散σ2を用いることができる。ステップS66における判定基準となる閾値は、ばらつきの許容範囲として予め定められた値である。
網点サイズのばらつきが閾値以下である場合はステップS67でYes判定となり、当該注目領域が平滑領域として抽出される(ステップS68)。
その一方、ステップS63でNo判定となった場合、或いは、ステップS67でNo判定となった場合は、ステップS69に進む。
ステップS69では、読取画像データにおける全エリアについて、注目領域の移動による走査を完了したか否か判定される。ステップS69にて、No判定であれば、ステップS61に戻り、注目領域の位置を移動させて、上述の処理(ステップS61〜S68)を繰り返す。注目領域の位置を変えて、読取画像内の全エリアの走査を完了すると、ステップS69でYes判定となり、本処理を終了する。
図15及び図16で説明した例のように、読取画像データのみから(原稿画像データを利用せず)平滑領域を検出することが可能である。
図2から図16で説明したとおり、本発明の実施形態によれば、対象印刷物の推定印刷線数に応じて、適切な読取解像度(第三の読取解像度)を設定することができ、読取画像におけるアーチファクト、すなわち、印刷線数と読取解像度との干渉によるモアレ(偽色や偽構造)の発生を抑制することができる。
[色変換テーブルの作成への利用]
次に、第三の読取解像度によって目標印刷物42の読み取りを行い、色変換テーブルを作成する処理について説明する。
次に、第三の読取解像度によって目標印刷物42の読み取りを行い、色変換テーブルを作成する処理について説明する。
図18は印刷システム10における色合わせ機能に関する構成の概要を示したブロック図である。図18中、図1で説明した要素と同一の要素には同一の符号を付した。本例の印刷システム10は、与えられた目標印刷物42と原稿画像データ40とを基に、印刷装置18によって目標印刷物42と同等の色を再現した印刷物50が得られるように色合わせを行う機能を備える。「同等の色」とは、依頼者が許容できる色の差の範囲で実質的に同等なものとして満足できる許容範囲を含むものである。
このような色合わせを実現するために、印刷システム10は、画像読取部30から得られる読取画像データと原稿画像データ40の位置合わせの処理を行う画像対応付け部262と、読取画像データに対して色変換処理を行う第一の色変換部264と、第一の色変換部264による色変換処理を経た色変換後読取画像データと原稿画像データ40の対応関係から目標プロファイルの色変換テーブルを作成する目標プロファイル作成部266と、を備えている。
第一の色変換部264は、デバイス依存色空間の色成分の信号値(本例ではRGB)で表される読取画像データから、デバイス非依存色空間の色成分の信号値(本例ではLab)で表される色変換後読取画像データに変換する処理を行う。
第一の色変換部264は、スキャナプロファイル268を用いて、RGB値からLab値に変換する色変換の処理(RGB→Lab変換)を行う。スキャナプロファイル268は、画像読取部30から得られるデバイス依存色空間の読取画像信号値であるRGB値とデバイス非依存のLab値との対応関係を表す色変換テーブル(「第一の色変換テーブル」という。)を含む。なお、ここでは、デバイス非依存色空間としてLab色空間を用いるが、他のデバイス非依存色空間を用いることも可能である。画像読取部30から得られる読取画像信号(RGB)の色空間は「第一の色空間」の一例と把握でき、Lab色空間で例示されるデバイス非依存色空間は「第二の色空間」の一例と把握できる。
また、印刷システム10は、測色器32によって測色値が得られる測色位置と原稿画像データ40における位置と対応付けの処理を行う測色位置対応付け部270と、測色器32から得られる測色値を用いてスキャナプロファイル268を補正する第一のプロファイル補正部272と、を備える。第一のプロファイル補正部272に代えて又は加えて、第一の色変換部264による色変換後のLab画像の色度値を直接修正する色度値置換部274を備える構成も可能である。
画像対応付け部262、第一の色変換部264、目標プロファイル作成部266、測色位置対応付け部270、第一のプロファイル補正部272、色度値置換部274の各部は、図1で説明した画像編集装置12の画像処理部24に含まれる。
また、画像処理部24には、図18に示すように、原稿画像データ40の色変換を行う第二の色変換部280と、第二のプロファイル補正部282と、差分色度値演算部284と、が含まれる。
第二の色変換部280は、ICCプロファイルの形式に則した目標プロファイル292と、プリンタプロファイル294とを用いて、原稿画像データ40の変換処理を行い、印刷装置18に適したデータ形式の画像信号を生成する。ここでは、印刷装置18に適したデータ形式の画像信号として、CMYK信号の形式による出力デバイス信号を生成する例を述べる。
目標プロファイル292は、入力プロファイルとも呼ばれる。目標プロファイル292の色変換テーブル(「入力色変換テーブル」という。)は、原稿画像データ40のCMYK信号のターゲットカラー(目標色)をデバイス非依存色空間(ここではLab空間)で定義したCMYK→Labの変換関係を記述した色変換テーブルである。原稿画像データ40の色空間(ここではCMYK色空間)は「第3の色空間」の一例と把握できる。
プリンタプロファイル294は、出力プロファイルとも呼ばれる。プリンタプロファイル294の色変換テーブル(「出力色変換テーブル」という。)は、印刷装置18に出力するCMYK信号と印刷装置18による出力色のLab値との対応関係を規定した色変換テーブルである。出力色変換テーブルは、再現すべきLab値に対応する出力CMYK値への変換関係(Lab→CMYK)を記述したテーブルとなっている。
差分色度値演算部284は、目標印刷物42の読取画像データから第一の色変換部264で色変換して生成された目標色度値(目標印刷物42のLab値)と、印刷物50の読取画像データから生成された印刷色度値(印刷物50のLab値)の差を表す差分色度値(Lab差分)を計算する演算部である。
差分色度値演算部284で算出された差分情報は第二のプロファイル補正部282に提供される。第二のプロファイル補正部282は、差分情報を基に、目標プロファイル292を修正する処理を行う。なお、第二のプロファイル補正部282は、目標プロファイル292を修正する構成に限らず、プリンタプロファイル294を修正する構成を採用してもよい。或いはまた、第二のプロファイル補正部282は、差分情報を基に色補正プロファイル296を作成し、目標プロファイル292、色補正プロファイル296、及びプリンタプロファイル294を組み合わせて、第二の色変換部280の色変換テーブルを修正する構成とすることができる。
本実施形態の印刷システム10において画像読取部30を用いて目標印刷物42と印刷物50の色合わせを行う動作は、大きく分けて次の二つの段階に分けることができる。
第一の段階は、目標印刷物42を画像読取部30で読み取って目標プロファイルを推定すること、すなわち、目標プロファイルを作成すること、である。
第二の段階は、目標印刷物42と、印刷装置18で印刷された印刷物50とのそれぞれを画像読取部30で読み取って、これらの読取結果を基に第二の色変換部280に適用するプロファイルを補正して色合わせ精度を向上させることである。
印刷線数が未知である目標印刷物42の読み取りに際して、図3及び図4で説明した第一のプレスキャン及び第二のプレスキャンを実施し、或いは、図13や図15で説明したプレスキャンを実施して、適正な読取解像度(第三の読取解像度)を設定する。
図19は第一の段階である目標プロファイルの作成処理の流れを示したブロック図である。目標プロファイルの作成処理は次の手順で行われる。
[手順1]目標印刷物42を画像読取部30で読み取り(目標印刷物の画像読取工程)、読取画像データを取得する(目標印刷物の読取画像データ取得工程)。この画像読取工程は、図6で説明した本スキャンに相当しており、第三の読取解像度に設定された画像読取部30によって読み取りが行われる。取得された読取画像データは画像対応付け部262に送られる。
[手順2]画像対応付け部262では、読取画像データと原稿画像データ40との位置関係の対応付けを行う処理を行う(画像対応付け工程)。なお、原稿画像データ40を取り込む工程(原稿画像データ取得工程)は、目標印刷物の読取画像データ取得工程の前でもよいし、後でもよい。
画像対応付け部262による位置合わせの方法は、図10から図12で説明した方法を用いることができる。画像対応付け部262において原稿画像と読取画像の画素位置の対応関係が特定され、原稿画像データの信号値(CMYK値)と読取画像データの信号値(RGB値)との対応関係を示すデータ(「原稿画像と読取画像の対応関係データ」)が得られる。
[手順3]第一の色変換部264では、第一の色変換テーブル268Aを用い、読取画像データのRGB値をLab値に変換する処理を行う(第一の色変換工程)。第一の色変換テーブル268Aは、図18で説明したスキャナプロファイル268の色変換テーブルであり、読取画像データの信号値と色度値(Lab値)の対応関係が規定されている。すなわち、第一の色変換テーブル268Aは、入力RGB信号を出力Lab値に変換するRGB→Lab変換関係を規定したテーブルである。第一の色変換部264により、読取画像データのRGB値がデバイス非依存色空間の色度値に変換される。
[手順4]手順2及び手順3を経て、原稿画像信号(CMYK値)と色度値(Lab値)の対応関係を示すデータ(「原稿画像信号と色度値の対応関係データ」)が得られる。この「原稿画像信号と色度値の対応関係データ」を基に、第二の色変換テーブル作成部266Aにより、第二の色変換テーブル292Aが作成される(第二の色変換テーブル作成工程)。
第二の色変換テーブル作成部266Aは、図18で説明した目標プロファイル作成部266に相当するものである。第二の色変換テーブル作成部266A(図19参照)により作成される第二の色変換テーブル292Aは、原稿画像データのCMYK信号から色度値(Lab値)に変換するCMYK→Lab変換関係を規定したテーブルである。すなわち、第二の色変換テーブル292Aは、CMYK−Labの多次元の変換関係(ここでは四次元→三次元の変換関係)を規定するテーブルである。第二の色変換テーブル292Aは、目標色を表す目標プロファイルに相当しており、図18で説明した第二の色変換部280に適用する目標プロファイル292の色変換テーブルとして用いることができる。
<変形例1>
図18及び図19に示した例では、画像対応付け部262による処理の後に第一の色変換部264による処理を実施しているが、これらの処理順序を入れ替えた構成も可能である。すなわち、第三の解像度の画像データであるRGBの画像データに対して、色変換部264によるRGB→Lab変換の処理を行い、その後、この得られた読取画像のLab画像と、原稿画像データ40との画像対応付け処理を行う、という構成も可能である。
図18及び図19に示した例では、画像対応付け部262による処理の後に第一の色変換部264による処理を実施しているが、これらの処理順序を入れ替えた構成も可能である。すなわち、第三の解像度の画像データであるRGBの画像データに対して、色変換部264によるRGB→Lab変換の処理を行い、その後、この得られた読取画像のLab画像と、原稿画像データ40との画像対応付け処理を行う、という構成も可能である。
<変形例2>
画像読取部30として、複数台のスキャナを用いることができる。例えば、第一のプレスキャンによる第一の画像読取工程を実施するための第一の画像読取部と、第二のプレスキャンによる第二の画像読取工程を実施するための第二の画像読取部と、本スキャンによる第三の画像読取工程を実施するための第三の画像読取部と、を備える構成とすることができる。複数台のスキャナを使用する構成の場合、スキャナ間のばらつきを考慮して、それぞれのスキャナでスキャナプロファイルを作成しておくことが望ましい。読取画像データ(RGB)をLabデータに変換する際には、それぞれのスキャナプロファイルを使用することが望ましい。
画像読取部30として、複数台のスキャナを用いることができる。例えば、第一のプレスキャンによる第一の画像読取工程を実施するための第一の画像読取部と、第二のプレスキャンによる第二の画像読取工程を実施するための第二の画像読取部と、本スキャンによる第三の画像読取工程を実施するための第三の画像読取部と、を備える構成とすることができる。複数台のスキャナを使用する構成の場合、スキャナ間のばらつきを考慮して、それぞれのスキャナでスキャナプロファイルを作成しておくことが望ましい。読取画像データ(RGB)をLabデータに変換する際には、それぞれのスキャナプロファイルを使用することが望ましい。
<コンピュータを画像処理装置として機能させるプログラムについて>
上述の実施形態で説明した画像処理装置60、160として、コンピュータを機能させるためのプログラムをCD−ROMや磁気ディスクその他のコンピュータ可読媒体(有体物たる非一時的な情報記憶媒体)に記録し、該情報記憶媒体を通じて当該プログラムを提供することが可能である。このような情報記憶媒体にプログラムを記憶させて提供する態様に代えて、インターネットなどの通信ネットワークを利用してプログラム信号をダウンロードサービスとして提供することも可能である。また、画像処理装置60、160をアプリケーションサーバとして提供し、通信ネットワークを通じて処理機能を提供するサービスを行うことも可能である。
上述の実施形態で説明した画像処理装置60、160として、コンピュータを機能させるためのプログラムをCD−ROMや磁気ディスクその他のコンピュータ可読媒体(有体物たる非一時的な情報記憶媒体)に記録し、該情報記憶媒体を通じて当該プログラムを提供することが可能である。このような情報記憶媒体にプログラムを記憶させて提供する態様に代えて、インターネットなどの通信ネットワークを利用してプログラム信号をダウンロードサービスとして提供することも可能である。また、画像処理装置60、160をアプリケーションサーバとして提供し、通信ネットワークを通じて処理機能を提供するサービスを行うことも可能である。
また、このプログラムをコンピュータに組み込むことにより、コンピュータに画像処理装置の各機能を実現させることができ、上述の実施形態で説明した画像処理機能を実現することができる。
<実施形態の利点>
(1)特許文献1の技術では、文字は高精細重視、写真は階調性重視でそれぞれ読取画像が設定されるが、読取対象となる印刷物の印刷線数に関係なく、一律の解像度が設定されてしまう。これに対し、本発明の実施形態によれば、読取対象の印刷物から印刷線数を推定し、推定印刷線数に応じて適応的に読取解像度を設定する。
(1)特許文献1の技術では、文字は高精細重視、写真は階調性重視でそれぞれ読取画像が設定されるが、読取対象となる印刷物の印刷線数に関係なく、一律の解像度が設定されてしまう。これに対し、本発明の実施形態によれば、読取対象の印刷物から印刷線数を推定し、推定印刷線数に応じて適応的に読取解像度を設定する。
(2)特許文献2の技術は、読取画像中に含まれるモアレ候補領域に対して、強度の異なるフィルタ処理を行うものである。これに対し、本発明の実施形態では、推定した印刷線数から適正な読取解像度(第三の読取解像度)を設定し、再度の読み取りを実施する。これにより、モアレが発生しにくい読取画像を得ることができる。
(3)第一実施形態で説明した第一のプレスキャンを実施する構成は、低解像度(第一の読取解像度)の読み取りから得られるデータサイズの小さい読取画像データを取り扱うことになるため、第一のプレスキャンを実施しない構成と比較して、着目領域の設定に間にて、演算負荷を削減でき、メモリ容量の制約に対応できるという利点がある。また、第一のプレスキャンに基づき平滑領域として検出された平網部を着目領域として設定してから、当該着目領域を部分的に高解像度(第二の読取解像度)で読み取る構成は、最初から印刷物の全面を高解像度(第二の読取解像度)で読み取る場合と比較して、読取時間を短縮することが可能である。
(4)また、平滑領域の検出(着目領域の設定)に際して、原稿画像データを利用する形態は、原稿画像データを利用しない形態と比較して、平滑領域を簡単に特定することができる。
(5)本発明の実施形態によれば、印刷物から推定した推定印刷線数に基づいて、読取解像度を設定した後、再度、印刷物の読み取りを実施することにより、モアレが発生しにくい読取画像を得ることができる。
(6)本発明の実施形態によれば、目標印刷物42を画像読取部30で読み取る際の読取解像度と、印刷線数の干渉によるモアレ(偽構造や偽色)の発生を抑えて、実用的な計算コストで信頼性のある読取画像データを得ることができ、この読取画像データを用いて画像の位置合わせと色抽出を行うことができる。したがって、信頼性の高い画像と色を使用して高精度の色再現が可能な色変換テーブルを作成することができる。
(7)本発明の適用範囲は、色変換テーブルの作成に限らず、印刷物の読取技術として広く応用可能である。
以上説明した本発明の実施形態は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜構成要件を変更、追加、削除することが可能である。本発明は以上説明した実施形態に限定されるものでは無く、本発明の技術的思想内で当該分野の通常の知識を有するものにより、多くの変形が可能である。
10…印刷システム、12…画像編集装置、18…印刷装置、20…画像データ入力部、24…画像処理部、26…制御部、30…画像読取部、32…測色器、34…表示部、36…入力装置、40…原稿画像データ、42…目標印刷物、60…画像処理装置、62…読取画像データ入力部、66…平滑領域検出部、68…着目領域設定部、70…印刷線数推定部、72…読取解像度設定部、74…対応関係データ記憶部、80…対象印刷物、84…画像位置合わせ部、86…平滑領域抽出部、88…対応関係データ、160…画像処理装置、166…平滑領域検出部
Claims (12)
- 印刷物を読み取って前記印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する画像読取部と、
前記印刷物の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定部と、
前記着目領域に対応した画像部分の前記読取画像データから前記印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定部と、
前記印刷線数推定部で推定された印刷線数に基づいて、前記画像読取部の読取解像度を設定する読取解像度設定部と、
を備える画像処理装置。 - 前記着目領域設定部は、前記印刷物を第一の読取解像度で読み取ることによって得られる第一の読取画像に前記着目領域を設定し、
前記印刷線数推定部は、前記着目領域に対応する読取位置で前記第一の読取解像度よりも高解像度な第二の読取解像度で前記印刷物を読み取ることに得られる第二の読取画像のデータを基に、前記印刷物の印刷線数を推定する、請求項1に記載の画像処理装置。 - 前記読取解像度設定部は、前記印刷線数推定部で推定された印刷線数に基づき、前記画像読取部の読取解像度を、前記第一の読取解像度よりも高解像度であり、かつ、前記第二の読取解像度よりも低解像度である第三の読取解像度に設定する、請求項2に記載の画像処理装置。
- 前記読取解像度設定部は、前記画像読取部の読取解像度を、前記印刷線数推定部で推定された印刷線数の2倍以上の解像度に設定する、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
- 前記読取画像における平滑領域を検出する平滑領域検出部を有し、
前記着目領域設定部は、前記平滑領域検出部により検出された平滑領域を前記着目領域に設定する、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 前記印刷物の原稿画像を表す原稿画像データを取得するデータ取得部を有し、
前記平滑領域検出部は、前記原稿画像データと前記読取画像データとの画像位置合わせの処理を行い、かつ、前記原稿画像データから平滑領域を抽出する処理を行うことにより、前記読取画像における平滑領域を検出する、請求項5に記載の画像処理装置。 - 印刷線数と読取解像度の対応関係が規定された対応関係データが記憶される記憶部を有し、
前記読取解像度設定部は、前記推定された印刷線数から前記対応関係データを参照して、読取解像度の値を決定する、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像処理装置。 - 印刷物を読み取って前記印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する画像読取工程と、
前記印刷物の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定工程と、
前記着目領域に対応した画像部分の前記読取画像データから前記印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定工程と、
前記印刷線数推定工程で推定された印刷線数に基づいて、前記画像読取工程の読取解像度を設定する読取解像度設定工程と、
を備える画像処理方法。 - 画像読取部によって印刷物を読み取ることにより得られる前記印刷物の読取画像を表す読取画像データを取得する機能と、
前記印刷物の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定機能と、
前記着目領域に対応した画像部分の前記読取画像データから前記印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定機能と、
前記印刷線数推定機能で推定された印刷線数に基づいて、前記画像読取部の読取解像度を設定する読取解像度設定機能と、
をコンピュータに実現させるプログラム。 - 印刷物を第一の読取解像度で読み取る第一の画像読取工程と、
前記第一の画像読取工程により取得した第一の読取画像に着目領域を設定する着目領域設定工程と、
前記着目領域に対応する読取位置で前記第一の読取解像度よりも高解像度である第二の読取解像度で前記印刷物を読み取る第二の画像読取工程と、
前記第二の画像読取工程により取得した第二の読取画像から前記印刷物の印刷線数を推定する印刷線数推定工程と、
前記印刷線数推定工程により推定した印刷線数に基づいて画像読取装置の読取解像度を設定する読取解像度設定工程と、
前記読取解像度設定工程により設定された読取解像度である第三の読取解像度で前記印刷物を読み取る第三の画像読取工程と、
を含む、印刷物読取方法。 - 前記印刷物の原稿画像を表す原稿画像データを取得するデータ取得工程と、
前記原稿画像データを用いて前記第一の読取画像における平滑領域を検出する平滑領域検出工程と、を有し、
前記平滑領域検出工程は、前記原稿画像データと前記第一の読取画像のデータとの画像位置合わせの処理を行う工程と、
前記原稿画像データから平滑領域を抽出する処理を行う工程と、
を含み、
前記着目領域設定工程は、前記平滑領域検出工程により検出された平滑領域を前記着目領域に設定する、請求項10に記載の印刷物読取方法。 - 前記第三の読取解像度は、前記印刷線数推定工程により推定された印刷線数の2倍以上の解像度である、請求項10又は11に記載の印刷物読取方法。
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JP2014175439A JP2016051972A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 画像処理装置及び方法、プログラム、並びに印刷物読取方法 |
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Cited By (1)
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CN114407364A (zh) * | 2021-12-31 | 2022-04-29 | 深圳市纵维立方科技有限公司 | 三维模型的切片方法、打印方法、打印系统及电子设备 |
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- 2014-08-29 JP JP2014175439A patent/JP2016051972A/ja active Pending
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CN114407364B (zh) * | 2021-12-31 | 2023-10-24 | 深圳市纵维立方科技有限公司 | 三维模型的切片方法、打印方法、打印系统及电子设备 |
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