JP2016051473A - 多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム - Google Patents

多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2016051473A
JP2016051473A JP2015164355A JP2015164355A JP2016051473A JP 2016051473 A JP2016051473 A JP 2016051473A JP 2015164355 A JP2015164355 A JP 2015164355A JP 2015164355 A JP2015164355 A JP 2015164355A JP 2016051473 A JP2016051473 A JP 2016051473A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
model
actuator
plant
mode
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015164355A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5978367B2 (ja
Inventor
マンシュエ・ルー
Manxue Lu
アール・シェルドン・カーペンター
R Sheldon Carpenter
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
General Electric Co
Original Assignee
General Electric Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by General Electric Co filed Critical General Electric Co
Publication of JP2016051473A publication Critical patent/JP2016051473A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5978367B2 publication Critical patent/JP5978367B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/418Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM]
    • G05B19/41885Total factory control, i.e. centrally controlling a plurality of machines, e.g. direct or distributed numerical control [DNC], flexible manufacturing systems [FMS], integrated manufacturing systems [IMS] or computer integrated manufacturing [CIM] characterised by modeling, simulation of the manufacturing system
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B13/00Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion
    • G05B13/02Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric
    • G05B13/04Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators
    • G05B13/041Adaptive control systems, i.e. systems automatically adjusting themselves to have a performance which is optimum according to some preassigned criterion electric involving the use of models or simulators in which a variable is automatically adjusted to optimise the performance
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49062Adaptive control AC

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Quality & Reliability (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Evolutionary Computation (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Artificial Intelligence (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Abstract

【課題】多入力多出力プラントに関して、プラントの特定の動的変化をプラントモデルが取得できない場合においても、モデルベース制御により適正かつ安定にプラントを制御する。
【解決手段】複数のアクチュエータ21、アクチュエータ21の動作状態に対応する複数の入力22、およびプラント20の運転条件に対応する複数の出力24を有する当該プラント20をモデルベース制御およびプラントモデル41に従って制御するもので、プラントモデル41は、オンライン再構成され、モデルベース制御は、再構成されたプラントモデル41に適応するように構築される。
【選択図】図1

Description

本願は、多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステムに関する。
多入力多出力(MIMO)プラントに関して、モデルベース制御システムは、異なる運転条件において2つ以上の主要な制御対象を有する。一般的に、複数の入力は、アクチュエータが駆動する制御ハンドルである。モデルベース制御システムは、複数のプラント出力を制御するため、プラントの複数のアクチュエータへの入力コマンドを決定することによって、異なる運転条件下における複数の制御目標を実現する。一例として、プラントは、ジェットエンジンであってもよく、複数のアクチュエータがジェットエンジンのプロセスを制御することによって、推進力、ファン操作性および/もしくはコア操作性、ならびに燃料消費等の複数の制御目標に対応するファン回転速度、圧力比、ノズル位置、またはコア温度等の出力を生成する。MIMO制御システムのアクチュエータは、様々な理由で制約されている場合があり、プラント出力に対するある程度の制御効果または完全な制御効果が失われてしまう。モデルベース制御性能は、プラントモデルによって決まるため、制約された(1つまたは複数の)アクチュエータに包含または誘発されるプラントの特定の動的変化をプラントモデルが取得できない場合、モデルによるモデルベース制御は、このような変化を用いて適正または安定にプラントを制御することができない。
米国特許第6904422号公報
一態様において、本発明の一実施形態は、複数のアクチュエータ、アクチュエータの動作状態に対応する複数の入力、およびプラントの運転条件に対応する複数の出力を有する当該プラントをモデルベース制御およびプラントモデルに従って制御する方法に関する。出力の優先順位を決めることによって、出力優先ランキングを規定するとともに、複数のアクチュエータそれぞれの現行モードを決定することによって、複数のアクチュエータモードを規定する。また、出力優先ランキングおよびアクチュエータモードを用いて、少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列を構築する。そして、上記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列を用いてプラントモデルを実時間で再構成することにより、プラントモデルを出力優先ランキングおよびアクチュエータモードに適応させる。また、モデルベース制御が出力優先ランキングおよびアクチュエータモードに自動的に適応するように、モデルベース制御を構築する。
別の態様において、本発明の一実施形態は、プラントの運転条件に対応する複数の出力および複数のアクチュエータの動作状態に対応する複数の入力を有する当該アクチュエータを有する当該プラントの制御システムに関する。出力優先ランキングモジュールは、複数の出力の優先順位を決めることによって、出力優先ランキングを規定するように構成されている。アクチュエータモード管理モジュールは、複数のアクチュエータそれぞれのモードを決定することによって、複数のアクチュエータモードを規定するように構成されている。管理モジュールは、出力優先ランキングおよびアクチュエータモードを用いて、少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列を構築するように構成されている。プラントモデルモジュールは、上記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列を用いて、プラントモデルを再構成するように構成されており、モデルベース制御モジュールは、出力優先ランキングおよびアクチュエータモードに自動的に適応するモデルベース制御を構築するように構成されている。
本明細書に記載の技術は、添付の図面と併せて示す以下の説明を参照することによって最もよく理解され得る。
本発明の一実施形態に係る、モデルベース制御システムのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る、アクチュエータ現行モード管理モジュールのアクチュエータオン限界検出ロジックのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る、アクチュエータモード管理モジュールのアクチュエータモード識別ロジックのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る、プラントモード適応係数配列管理モジュールロジックのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る、動的反転型制御のためのモデルベース適応制御モジュールロジックのブロック図である。 本発明の一実施形態に係る、非動的反転型制御のためのモデルベース適応制御モジュールロジックのブロック図である。
背景技術および以下の説明においては、説明を目的として、多くの具体的詳細を記載することにより、本明細書に記載の技術の理解が十分に得られるようにする。ただし、当業者には明らかなように、例示的な実施形態は、これらの具体的詳細なく実施されてもよい。他の例では、構造および装置を図式表示することによって、例示的な実施形態の説明を容易化する。
図面を参照して、例示的な実施形態を説明する。これらの図面は、本明細書に記載のモジュール、方法、またはコンピュータプログラム製品を実装する特定の実施形態の一定の詳細を示している。ただし、図面は、当該図面中に存在し得る何らかの制限を課すものと解釈されるべきではない。方法およびコンピュータプログラム製品は、それぞれの動作を完遂する任意の機械可読媒体上に提供されていてもよい。実施形態は、既存のコンピュータプロセッサを用いて、またはこの目的もしくは別の目的のために組み込まれた専用コンピュータプロセッサ、またはハードワイヤードシステムにより実装されてもよい。
上述の通り、本明細書に記載の実施形態は、機械実行可能な命令またはデータ構造が格納されたコンピュータプログラム製品含有機械可読媒体を含んでいてもよい。このような機械可読媒体は、プロセッサを備えた汎用または専用コンピュータ等の機械によりアクセス可能な任意の利用可能な媒体とすることができる。一例として、このような機械可読媒体としては、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM等の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ等の磁気記憶装置、または機械実行可能な命令もしくはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを持ち運びまたは格納する際に利用可能であり、プロセッサを備えた汎用もしくは専用コンピュータ等の機械によりアクセス可能なその他任意の媒体が挙げられる。ネットワークまたは別の通信接続(有線、無線、もしくは有線と無線との組み合わせ)を通して情報が機械に伝送された場合、機械は、この接続を適切に機械可読媒体と見なす。したがって、このような任意の接続が、適切に機械可読媒体と称される。上記の組み合わせについても、機械可読媒体の範囲に含まれる。機械実行可能な命令としては、たとえば汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または専用処理機械にある機能または機能群を実行させる命令およびデータが挙げられる。
たとえば、ネットワーク化された環境において機械が実行するプログラムモジュールの形態のプログラムコード等の機械実行可能な命令を含むプログラム製品により一実施形態において実装可能な方法ステップの一般的な状況において、実施形態を説明する。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクの実行という技術的効果を有するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造等を含む。機械実行可能な命令、関連するデータ構造、およびプログラムモジュールは、本明細書に開示の方法のステップを実行するプログラムコードの例を表す。このような実行可能な命令または関連するデータ構造の特定の順序は、このようなステップに記載の機能を実装する対応動作の例を表す。
実施形態は、プロセッサを有する1つまたは複数のリモートコンピュータとの論理接続を用いたネットワーク化された環境において実施されてもよい。論理接続としては、ローカルエリアネットワーク(LAN)およびワイドエリアネットワーク(WAN)が挙げられるが、一例としてここに提示したものであり、これらに限定されない。このようなネットワーク環境は、オフィス全体または企業全体のコンピュータネットワーク、イントラネット、およびインターネットにおいて一般的であり、多種多様な異なる通信プロトコルを用いていてもよい。当業者には当然のことながら、このようなネットワークコンピュータ環境は通常、パーソナルコンピュータ、携帯装置、マルチプロセッサシステム、マイクロプロセッサベースまたはプログラム可能な家庭用電化製品、ネットワークPC、ミニコンピュータ、およびメインフレームコンピュータ等、多様なコンピュータシステム構成を網羅する。
また、実施形態は、通信ネットワークを通して(有線リンク、無線リンク、または有線リンクと無線リンクとの組み合わせにより)連結されたローカルおよびリモートの処理装置がタスクを実行する分散コンピュータ環境において実施されてもよい。分散コンピュータ環境において、プログラムモジュールは、ローカルおよびリモートのメモリ記憶装置の両者に配置されていてもよい。
例示的な実施形態の全部または一部を実装する例示的なシステムは、処理ユニットと、システムメモリと、システムメモリを含む様々なシステム構成要素を処理ユニットに結合するシステムバスとを具備したコンピュータの形態の汎用コンピュータ装置を備えていてもよい。システムメモリは、リードオンリーメモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を具備していてもよい。また、コンピュータは、磁気ハードディスクに対する読み出しおよび書き込みを行う磁気ハードディスクドライブと、リムーバブル磁気ディスクに対する読み出しおよび書き込みを行う磁気ディスクドライブと、CD−ROMまたは他の光媒体等のリムーバブル光ディスクに対する読み出しおよび書き込みを行う光ディスクドライブとを具備していてもよい。これらのドライブおよびそれぞれの関連する機械可読媒体は、機械実行可能な命令、データ構造、プログラムモジュール等のデータの不揮発性ストレージをコンピュータに提供する。
用語「アクチュエータ」としては事実上、プラントの状態に影響を及ぼしてその1つまたは複数の自由度を制御可能な任意の装置が可能であることが了解されよう。このようなアクチュエータは、モータ、モータ駆動スクリュー、油圧シリンダ、気流を制御するポンプまたはバルブ、サーマルヒータ、圧縮機または吸引発生機等の駆動装置とすることができる。
また、用語「プラント」は、制御システムが制御するシステムを指すことが了解されよう。たとえば、プラントは、航空機、宇宙船、ロケット、衛星、ミサイル、誘導兵器、自動車等の乗り物とすることができる。また、このようなプラントは、制動システム、エンジン、トランスミッション、またはアクティブサスペンション等の車両サブシステムとすることができる。プラントは、製造施設または発電施設とすることができる。一般的に、プラントは事実上、任意の制御可能なシステムとすることもできる。
また、本明細書において使用される場合、用語「モジュール」は、モデルベース適応制御システムの機能を実行するモデルベース適応制御システムの要素または構成要素であることが了解される。このようなモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェハ、またはそれらの組み合わせの形態であってもよい。
さらに、本明細書において使用する用語「オンライン」は、実時間または制御されるプラントの運転時に発生するプロセスまたは動作であることが了解されよう。
ここで図1を参照すると、プラントサイクル23を制御する複数のアクチュエータ21を有する制御プラント20のモデルベース適応制御システム10を示している。モデルベース適応制御システム10は、モデルベース適応制御モジュール30と、適応プラントモデル41および公称プラントモデル43を有する適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40とを備える。プラント20は、アクチュエータ21の動作状態に対応する複数のプラント入力コマンド22を受信し、このプラント入力コマンド22およびプラントサイクル23によるプラント20の運転条件に対応する複数のプラント出力24を生成する。モデルベース適応制御モジュール10は、多入力多出力(MIMO)制御として知られているように、複数のプラント入力コマンド22を計算することによって、複数のプラント出力24を制御する。各プラント入力コマンド22は、アクチュエータ出力を駆動し、任意のアクチュエータ出力は、複数のサイクル出力に影響を及ぼしてもよいことから、複数のプラント入力コマンド22が複数のプラント出力24を有するプラント20の制御を実現する。適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40は、プラント20からのプラント出力信号42による運転条件指示のほか、モデルベース適応制御システム10の外部の他の運転条件入力58を受信することによって、公称モデル入力38および適応モデル入力37を有するモデル入力36を生成する。モデルベース適応制御モジュール30は、所望の出力基準32と実際のプラント出力24の出力フィードバック34との間の出力追跡誤差を含む複数の入力と、モデル入力36およびプラント状態フィードバック35とを受信し、これらの入力を用いてモデルベース適応制御を構築することにより、プラント入力コマンド22を計算して所望のプラント出力24を実現する。
また、モデルベース適応制御システム10は、出力優先ランキングモジュール50、アクチュエータモード管理モジュール60、およびモデル誤差知識ベースモジュール70を備える。
出力優先ランキングモジュール50は、プラント出力24からの運転条件指示出力56のほか、モデルベース適応制御システム10の外部の他の運転条件入力58を受信して、出力優先順位52をプラント出力24に提供するように構成されている。出力優先ランキングモジュール50は、プラント運転条件の関数であり、運転条件に応じて変動するようになっていてもよい。出力優先順位52は、運転条件に基づいて予め決定され、すべてのプラント出力24に対して、最も高い優先順位から最も低い優先順位の順で1〜N(Nは、プラント20のプラント出力24の数)にランキングされている。所与の運転条件にて、優先順位が同じプラント出力24が2つ存在する場合は、一方が他方より高くなるように優先順位を指定する。
アクチュエータモード管理モジュール60は、アクチュエータ21から現行アクチュエータデータ66と、適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40から予測アクチュエータデータ68とを受信するとともに、検出および識別ロジックを用いることによって、アクチュエータ21それぞれの現行モードを決定するとともに、アクチュエータ21それぞれにアクチュエータモードフラグ62を提供するように構成される。現行アクチュエータデータ66は、センサを用いて決定され、位置、レート、重大障害、運転モード、または検知不具合を含んでいてもよいが、これらに限定されない。予測アクチュエータデータ68は、公称プラントモデル43を用いて決定され、位置、スルーレート、公差、および限界を含んでいてもよいが、これらに限定されない。アクチュエータ21それぞれの現行モードは、アクチュエータ非制約モードの非制約アクチュエータまたはアクチュエータ制約モードの制約アクチュエータとして規定されるようになっていてもよい。
アクチュエータモードフラグ62は、アクチュエータ21それぞれのモードを表すグループに分類されていてもよい。アクチュエータ制約モードの制約アクチュエータ21は、アクチュエータ21が動作限界(オン限界)にあること、アクチュエータの重大障害、および/またはアクチュエータ位置検知信号の喪失に起因して固定位置に留まっているアクチュエータ固定モードのアクチュエータ21として規定されるようになっていてもよい。また、アクチュエータ制約モードの制約アクチュエータ21は、その他のアクチュエータ21およびプラント出力24とともに移動しているが公称配位から偏位している、すなわち過渡スケジュールに独立して従うことによりMIMO制御システムの他の部分をある程度に制約するアクチュエータ準自由移動モードのアクチュエータ21として規定されるようになっていてもよい。アクチュエータ非制約モードのアクチュエータ21は、その他のアクチュエータ21およびプラント出力24とともに自由に移動して、公称配位を維持しているアクチュエータ自由移動モードのアクチュエータ21である。
図2Aは、各アクチュエータがオン限界にあるか否かの検出およびアクチュエータオン限界フラグ108の生成に用いられるアクチュエータモード管理モジュール(図1に示す)のアクチュエータオン限界検出ロジック100を示している。アクチュエータオン限界検出ロジック100は、現行アクチュエータデータ66および予測アクチュエータデータ68と、比較ブロック102、104およびORブロック106とを用いて、アクチュエータオン限界フラグ108を生成する。また、比較ブロック102、104を用いて現行アクチュエータ位置および予測アクチュエータ位置をアクチュエータ最小および最大限界および公差と比較することによって、現行または予測アクチュエータ位置のいずれかが、限界公差を考慮に入れたアクチュエータ限界を上回っているか、または下回っているかを判定する。その後、ORブロック106を用いて、現行または予測アクチュエータ位置が、限界公差を考慮に入れたアクチュエータ限界を上回っているか、または下回っているかを判定することによって、アクチュエータオン限界フラグ108を生成する。
図2Bは、各アクチュエータのモードの識別およびアクチュエータモードフラグ62の生成に用いられるアクチュエータモード管理モジュール(図1に示す)のアクチュエータモード識別ロジック200を示している。アクチュエータモードフラグ62は、
0=固定モード、
1=準自由モード、
2=自由モード、
と表されるようになっていてもよい。
アクチュエータモード識別ロジック200は、アクチュエータオン限界フラグ(図2A)、アクチュエータ重大障害フラグ、アクチュエータ位置検知不具合フラグ、およびアクチュエータオン過渡スケジュールフラグを用いて、アクチュエータモードフラグ62を生成する。アクチュエータ重大障害フラグおよびアクチュエータ位置検知不具合フラグは、現行アクチュエータデータ(図1)に基づいて検出され、既知のフラグと仮定される。また、アクチュエータオン過渡スケジュールフラグは、制御指定アクチュエータコマンドデータから受け継がれた現行アクチュエータデータ(図1)による。ORブロック202は、アクチュエータオン限界、重大障害、または位置検知不具合が存在するか否かを判定する。NOTブロック206およびANDブロック208は、アクチュエータが準自由モードにあるか否かを判定する。第1の決定ブロック204は、アクチュエータが固定モードまたは自由モードにあるかを出力し、第2の決定ブロック210は、アクチュエータの決定モードに対応するアクチュエータモードフラグ62を出力する。
図1を再び参照して、モデル誤差知識ベースモジュール70は、プラント出力24からの運転条件指示出力56のほか、モデルベース適応制御システム10の外部の他の運転条件入力58を受信して、モデル誤差フラグ72を生成するように構成されている。モデル誤差知識ベースモジュール70は、オフライン解析、試験、および他のデータに基づいて生成されるようになっていてもよい。モデル誤差は、一般的に線形化モデル有効空間の縁部を反映した特定の運転条件と密に相関していてもよい。モデル誤差知識ベースモジュール70は、モデル誤差フラグ72を提供することによって、存在するモデル誤差の種類を示すとともに、必要と考えられるプラントモデルの所定の変化を指摘する。モデル誤差フラグ72は、既知のモデル化誤差またはプラント出力24に影響を及ぼし得る既知の非モデル化動的効果を示していてもよい。モデル誤差フラグ72は、
0=公称(モデル化誤差なし)、
1=既知のモデル化誤差、
2=既知の非モデル化動的影響、
と表されてもよい。
また、モデルベース適応制御システム10は、アクチュエータモードフラグ62、出力優先順位52、およびモデル誤差フラグ72を受信し、プラントモデル適応係数配列82を構築して出力するように構成されたプラントモデル適応係数配列管理モジュール80を備える。プラントモデル適応係数配列管理モジュール80は、アクチュエータモードフラグ62、出力優先順位52、およびモデル誤差フラグ72から識別されたプラント変化を表すプラントモデル適応係数配列82を管理する規則を決定する。
適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40は、プラントモデル適応係数配列82を使用して、適応プラントモデル41を数学的に再構成することにより、アクチュエータモードフラグ62、出力優先順位52、およびモデル誤差フラグ72により示されたプラント変化を表すようにする。適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40は、再構成された適応プラントモデル41に基づく計算を含む適応モデル入力37のほか、公称プラントモデル43に基づく計算を含む公称モデル入力38を生成する。
モデルベース適応制御モジュール30は、適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40に数学的に適応してモデルベース制御を構築することにより、公称モデル入力38を通して得られた公称プラントモデル43および適応モデル入力37を通して得られた再構成された適応プラントモデル41またはそれらの組み合わせを組み込んだロジックを用いてプラント入力コマンド22を決定することで、実時間制御適応を実現する。こうすることにより、モデルベース適応制御モジュール30は、プラント変化に自動的に適応するように、再構成された適応プラントモデル41を受け継ぐ。モデルベース適応制御モジュール30は、最優先出力集合の最も優先順位が高いプラント出力24から、アクチュエータ制約モードのアクチュエータ21を分離することによって、自由モードアクチュエータ21の能力を最大化するとともに無効アクチュエータ21を制御システムから分離しつつ、プラント変化に適応した実時間モデルベース制御を実現する。また、モデルベース適応制御モジュール30は、アクチュエータ制約モードの分離されたアクチュエータ21をアクチュエータ非制約モードに戻すことによって、分離されたアクチュエータ21を最優先出力集合の最も優先順位が高いプラント出力24および制御システムと統合させるようにしてもよい。
プラント変化への適応に任意のモデルベース制御を用いることによって、動的反転、線形2次レギュレータ(LQR)、線形2次ガウス(LQG)、ループ伝達回復(LTR)、または2次プログラミング(QP)等の実時間制御適応を実現するようにしてもよいことが了解されよう。
モデルベース適応制御システム10の設計手順、手法、および例を以下に説明する。
状態空間モデルは、1次微分方程式によって関連付けられた一組の入力、出力、および状態変数としての物理系の数学モデルである。一般的に、プラントモデルは、状態空間モデルで表すことができる。
モデルベース制御の生成に線形2次レギュレータ(LQR)設計を用いる場合、出力yが出力基準yrを追跡し、摂動状態が
として規定され、
となるようにすることが制御目標であれば、状態空間モデル(式1aおよび式1b)は、摂動モデルに変換可能である。
ただし、
である。
2次コスト関数として、
を導入すると、最適制御が得られる。
ただし、
であり、P=PT>0は代数リカッチ方程式
の解である。
プラントの外乱を考慮に入れた場合、プラントモデルは、以下に示すような摂動フォーマットの状態空間モデルで表すことができる。
ただし、摂動は、
として規定される。
モデルベース制御の生成に動的反転非干渉制御設計を用いる場合、各出力の相対次数が2であることと
とを仮定すると、
となる。
プラントモデル行列または非干渉行列とも称する入力−出力マッピング行列は、以下のように規定される。
プラントの自由応答は、以下のように表される。
プラント応答は、入力応答または強制応答および自由応答という2つの部分を含む。したがって、プラント応答は、以下のように表される。
制御入力uは、入力−出力マッピング行列Eを介してプラント入力応答にのみ影響を及ぼし、プラント自由応答は、制御入力uから独立している。(式7)は、モデル入力行列Bが入力−出力マッピング行列Eにのみ現れることを示している。プラント応答を完全に制御するには、制御により入力応答を介して所望のプラント応答を形成しつつ、自由応答に対抗する必要がある。動的反転を用いてモデルベース制御を設計する場合は、疑似入力vを使用可能であり、制御は、以下のように選定することができる。
(式11)を(式10)に代入すると、プラント応答が1対1の入力−出力関係に分割される。
1対1の入力−出力関係を用いて、出力が出力基準を追跡するように、任意の単入力単出力(SISO)制御設計手法を(式12)に適用可能である。所望の応答が以下のように形成されている場合、
(ただし、係数k1およびk0は、分割されたプラント応答の各SISOループの選択された所望の極λに基づいて計算される)、(式5b)および(式6)を(式13)に代入すると、以下が得られる。
ただし、λは、分割されたプラント応答の各SISOループの所望の極を表す。
(式14)を(式10)と比較すると、モデルベース非干渉制御が得られる。
(式4)から、一般的なモデルベース最適制御は、以下の通りである。
ただし、最適制御ゲインは、モデルパラメータA、B、およびCに基づいて計算される。
(式15)から、一般的なモデルベース動的反転非干渉制御は、以下の通りである。
ただし、
である。
制御ゲインは4つの部分を有しており、非干渉部Eは、モデルパラメータA、B、およびCに基づく。自由応答相殺部Kxおよびkdは、モデルパラメータA、Bd、C、およびDdならびに所望の動的応答の設計パラメータに基づく。出力追跡部Kvは、所望の出力追跡の選択された設計パラメータに基づく。
プラント変化は、入力変化すなわちアクチュエータモードの変化および出力優先順位の遷移が原因と考えられる。アクチュエータモードの変化は、Bによって完全に特性化可能であり、Bのみで表される。制御出力優先順位の遷移は、Cのみで表すことができる。すなわち、一般的に、プラント変化は、入力行列Bおよび出力行列Cを介してプラントモデル適応係数配列82により取得される。
BおよびCに適用されたプラントモデル適応係数配列82は、簡潔なアクチュエータモードの変化および意図した出力優先順位の遷移を完全に表すことができるため、得られるモデルベース適応制御モジュール30は、適応的なBおよびC(適応モデル入力37)によって、適応プラントモデル41により取得されたプラント変化を自動的に受け継ぐことができる。この一般的手法は、任意のモデルベース制御に当てはまる。
制御されたプラントモデルは通例、公称運転条件に基づいて構築され、制御出力優先順位は、公称運転条件に基づいて予め決定されている。多変数制御システムの場合、プラントモデル行列は、所定の優性対の存在に基づいて構成される。ある制御入力がある出力にもたらす制御効果がその他の制御入力よりも大きく、この制御入力がこの出力にもたらす制御効果がその他の出力と比べて最も大きい場合、この制御入力とこの出力は優性対であり、それぞれの関係項はモデル行列の主対角線上に配される。場合により、モデル行列は、すべての入力−出力対に優性対を含み、モデル行列が優性対の全体集合として規定される。その他の場合として、モデル行列は、入力−出力対の一部にのみ優性対を含み、モデル行列が優性対の部分集合として規定される。一般的な場合として、モデル行列は、入力−出力対にいかなる優性対も含まず、モデル行列が優性対のゼロ集合として規定される。
一例として、多変数制御システムは、4つの入力u1、u2、u3、u4、4つの出力y1、y2、y3、y4、および入力−出力モデル行列Eを規定する4つの制御アクチュエータ21を有し、プラント入力−出力マッピングモデルは、以下により表すことができる。
モデル行列において、任意のi=1、2、3、4およびj=1、2、3、4(ただし、i≠j)に対してei,i>>ei,jかつei,i>>ej,iである場合、(ui,yi)は優性対である。また、すべてのi=1、2、3、4およびj=1、2、3、4(ただし、i≠j)に対してei,i>>ei,jかつei,i>>ej,iである場合、モデル行列は優性対の全体集合である。
アクチュエータモードフラグ62、出力優先順位52、およびモデル誤差フラグ72を含む異なるケースに基づいて、プラントモデル適応係数配列管理モジュール80は、プラントモデル適応係数配列82の構築において異なる規則に従うようにしてもよく、入力−出力対の優性対が効果を示すようにしてもよい。
アクチュエータが固定モードにあるケース1において、規則では、この固定モードアクチュエータにより形成された入力−出力対および現時点で優先順位が最も低いプラント出力24を残りのMIMO制御プラント20から分離する。
アクチュエータが正常にオン限界であるために固定されている場合は、減次MIMOサブシステムへの既知の外乱入力として扱われてもよいし、減次MIMOサブシステムへの既知の外乱入力として扱われなくてもよい。アクチュエータが固定モードにある場合の増分入力が0であることから、両者の効果は同等である。ただし、アクチュエータが重大な機能不全または位置信号喪失のために固定モードにある場合は、減次MIMOサブシステムへの既知の外乱入力として扱われるべきではない。その理由はアクチュエータの動的挙動は、明らかにその所定の固定位置に達するまでは予測できない場合があるためである。
(1つまたは複数の)アクチュエータが過渡スケジュールに沿って移動する準自由モードにあるケース2においては、2つの異なる規則が適用されてもよい。優性対が存在するか否かに関わらずプラント出力24の優先順位が際立っている場合、規則では、この準自由移動アクチュエータにより形成された入力−出力対および現時点で優先順位が最も低いプラント出力24を残りのMIMO制御プラント20から分離する。減次サブシステムは、自由移動アクチュエータ21と関連付けられるプラント出力24の高優先集合を指定することによって選択される。
準自由移動アクチュエータは、減次MIMOサブシステムへの既知の外乱入力として扱われるべきである。
いくつかのプラント出力24の優先順位が同等または同様である場合、規則では、この準自由移動アクチュエータにより形成された入力−出力対および現時点で優先順位が最も低いプラント出力24集合の出力を残りのMIMO制御プラント20から分離する。このプラント出力24は、自由移動アクチュエータおよび関連するプラント出力24の優性対が可能な限り維持可能となるように選定されるべきである。
既知の非モデル化ダイナミクスまたは既知のモデル化誤差がアクチュエータ21およびプラント出力24の相互作用に悪影響を及ぼすケース3において、規則では、関与するアクチュエータ21および/またはプラント出力24に対応するモデル適応配列の要素に所定の特定値を設定する。
プラント20が上掲のいずれのケースでもない場合、プラントモデル適応係数配列82は、それぞれの初期値を保持するものとする。
特に制限なく、プラントの一般的な状態空間モデルは、以下の例で使用する次元x∈R5×5、u∈R4、y∈R4を有し、適応プラントモデル41が以下のような状態行列A、入力行列B、および出力行列Cを有するものと仮定する。
また、すべての出力の相対次数が2であるものと仮定すると、非干渉行列Eは、以下の通りである。
実時間プラントモデル適応係数配列82は、モデル誤差および/もしくはアクチュエータモードの変化ならびに出力優先順位の遷移によるプラント変化を表す必要があるため、モデル誤差入力適応係数配列
、モデル誤差適応のためのモデル誤差出力適応係数配列
、モデル入力変化適応係数配列
、(1つまたは複数の)準自由移動アクチュエータを残りのMIMOプラントモデルから分離するためのモデル出力変化適応係数配列
、モデル既知外乱入力ID適応係数配列
、および(1つまたは複数の)準自由移動アクチュエータを残りのMIMOプラントモデルへの(1つまたは複数の)既知の外乱入力として扱うためのモデル既知外乱出力ID適応係数配列
という6つの共通モデル適応係数配列82が選択される。
、および
は、モデル入力行列Bと同じサイズを有する。
、および
は、モデル出力行列Cと同じサイズを有する。
動的反転型モデルベース制御の場合、特定のモデル適応方法の実時間プラントモデル適応係数配列82は、
、および
として示されており、これらはすべて、モデル入力−出力非干渉行列Eと同じサイズを有する。
公称動作において、プラントモデル適応係数配列82はすべて、以下のようにそれぞれの初期値を保持する。
ただし、モデル適応係数配列
、および
の各要素は、1または0の値を有していてもよく、モデル誤差適応係数配列
、および
の各要素は、[0,100]の範囲の値を有していてもよい。
一例を使用して、プラントモデル適応係数配列82を決定するステップを以下に示す。
上記と同じ4×4のプラント例を用い、アクチュエータ第2が非自由移動モードにあり、出力4の優先順位が最も低く、すべての出力の相対次数が2であり、モデル誤差フラグ72が0であるものと仮定する。ケース1またはケース2の規則に基づいて、
および
の入力−出力対は、残りのMIMO制御から分離される必要があり、その結果として、
(a)
、および/または
は、それぞれの初期値を保持する。
(b)CR4=0であり、
およびCの要素についての積の後に、Caのその他の要素が公称値と同じままであるように、
が選定される。すなわち、以下の通りである。
(c)BC2=0であり、
およびBの要素についての積の後に、Baのその他の要素が公称値と同じままであるように、
が選定される。すなわち、以下の通りである。
(d)特定の動的反転非干渉制御の場合、ei2=0(i=1、2、3)、e4j=0(j=1、3、4)であり、
およびEの要素についての積の後に、Eaのその他の要素が公称値と同じままであるように、
が選定される。すなわち、以下の通りである。
が残りの3×3プラントから分離されたことから、
は、出力
への既知の外乱入力と考える必要がある。これは、
が(固定位置において)ゼロに等しいか、または(準自由移動モードにおいて)その過渡スケジュール基準所定値に等しいためである。
に対する既知の外乱入力の寄与分は、
が残りの減次MOM制御の正味制御の計算に用いられることから、
から取り除く必要があり、これにより以下が得られる。
(e)BC2≠0であり、
のその他の要素が0に等しくなるように、
が選定される。すなわち、以下の通りである。
(f)CR4≠0であり、
のその他の要素が0に等しくなるように、
が選定される。すなわち、以下の通りである。
(g)特定の動的反転非干渉制御の場合、ei2≠0(i=1、2、3)であり、Ekdのその他の要素が0に等しくなるように、
が選定される。すなわち、以下の通りである。
ここで図3を参照すると、図1に示すプラントモデル適応係数配列管理モジュール80が使用するモデル適応係数配列決定器300を示している。プラントモデル適応係数配列82は、モデル適応係数配列決定器300がモデル誤差フラグ72、アクチュエータモードフラグ62、および出力優先順位52を用いて指定する配列中に形成される。モデル誤差フラグ72が0である場合、初期値を有するプラントモデル適応係数配列82は、ケース3をそのまま通過して、ケース1の確認に到達する。そうでなければ、ケース3の所定規則が
(*=IN、OUT(モデル誤差フラグ72の値に基づく))に適用され、得られるモデル適応係数がケース1の確認に到達する。アクチュエータモードフラグ62が0である場合は、ケース1の所定規則が
(*=IN、OUT)に適用され、得られるモデル適応係数がケース2の確認に到達する。アクチュエータモードフラグ62が1である場合は、ケース2の所定規則が動的反転型モデルベース制御の
(*=IN、OUT)および
(*=IN、OUT)に適用され、最終的に得られるプラントモデル適応係数配列82が図1に示す適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40に到達する。アクチュエータモードフラグ62が0でも1でもない場合、
(*=IN、OUT)および
(*=IN、OUT)は、初期値を保持する。
図1を再び参照して、適応プラントモデルオンライン再構成モジュール40は、一般的なモデルベース制御に用いられる。(式1)から、公称プラントモデルは、以下の通りである。
また、入力および出力プラントモデル適応係数配列82を適用することによって、以下が得られる。
LQR制御を用いると、最適制御の場合の得られる拡張適応増分モデルは、以下の通りである。
を1(
)で表される一定状態として扱うと、拡張適応増分モデルは、以下の通りである。
動的反転制御を用いると、(式5)から、公称プラントモデルは、以下の通りである。
また、公称プラント応答は、以下の通りである。
また、自由応答は、以下の通りである。
入力および出力プラントモデル適応係数配列82を入力行列Bおよび出力行列Cに適用することによって、一般的な適応モデルが得られる。
動的反転モデルベース制御を用い、すべての出力の相対次数が2であるものと仮定すると、(式10)から、プラント応答は、以下の通りである。
ただし、
であり、
はBと同じ次元であり、
であり、
はCと同じ次元である。
a=CaABaは、非自由移動モードのアクチュエータが分離された残りの減次MIMOプラント入力−出力マッピングモデルを構成する。
は、残りの減次MIMOシステムの各出力に対する非自由移動モードのアクチュエータの寄与を記述したものである。
は、残りの
から分離されているが、残りのMIMO制御プラントへの既知の外乱入力として作用する非自由移動モードのアクチュエータ入力を表す。自由応答は、以下の通りである。
動的反転に基づく非干渉制御の特定方法においては、入力応答におけるアクチュエータ21の現行モード変化および出力優先順位の遷移を適応プラントモデル41が表せるように、プラントモデル適応係数配列82が非干渉行列Eに適用される。その結果、得られるモデルベース制御は、適応非干渉行列Eを有する適応プラントモデル41により取得されたプラント変化を自動的に受け継ぐことができる。この特定方法は、非干渉行列が優性対の全体集合を有する動的反転型モデルベース制御に適用される。
入力および出力プラントモデル適応係数配列82を元のプラントモデル入力行列および出力行列の代わりにプラント入力応答に適用することによって、すなわち(式23)から、公称プラント応答は、以下のように適応プラント応答に拡張される。
ただし、
である。
aは、非自由移動モードのアクチュエータが分離された残りの減次MIMOプラントI/Oマッピングモデルを構成する。Ekdは、減次MIMOシステムに残っている各出力に対する非自由移動モードのアクチュエータの寄与を記述したものである。
は、残りの
から分離された非自由移動モードのアクチュエータ入力を表す。
(式28)から、出力行列Cは、自由応答における適応係数を有していない。この自由応答は依然として、公称ケースの自由応答と同じである。プラントがゼロダイナミクス安定性および優性対の全体集合を有する場合、この特定のモデル−プラント不整合誤差は、特定の適応モデル方法に関して無視できる場合がある。
自由移動モードと非自由移動モードとの間のアクチュエータモード遷移に伴う適応非干渉制御の円滑な遷移を確実にすることが重要である。アクチュエータモード遷移は、公称MIMO制御から、残りのMIMO制御からの分離へとアクチュエータが遷移すること、またはその逆を意味する。
モデルベース適応制御の円滑な遷移を可能とするため、入力−出力対の分離によって、目標対の入力および出力が、残りのMIMO制御から分離された場合の当該残りのMIMO制御の入力および出力のいずれにも影響を及ぼさないよう保証する必要がある。また、目標対の入力および出力は、目標対がMIMO制御に戻された場合の公称運転条件のように、相互ならびにMIMO制御のその他の入力および出力との相互作用を開始するものとする。
動的反転型モデルベース制御の場合、制御の円滑な遷移についての主な関心事は、EまたはEaが基準位置にあることから、EaとEとの間の遷移である。一方、Eaは、分離入力−出力対に関して、当該対がMIMO制御とされた場合にEへと円滑に遷移して公称運転となれるように、適正な初期条件を有するものとする。
適応動的反転型非干渉制御の円滑な遷移は、適応プラントモデル41のオンライン再構成の最終ステップにおいて、非自由移動アクチュエータと現時点で優先順位が最も低い出力との対が残りのMIMO制御から分離された場合に、分離対の入力と出力との間の関係が、動的反転型モデルベース制御の公称モデル計算に基づいて入力−出力マッピングまたは非干渉行列において計算されるようにして実現される。逆に、分離対の入力は、非動的反転型モデルベース制御に関して、分離入力−出力対がMIMO制御に戻された場合に、関連付ける適正な初期条件を有するように、公称モデルに基づいて計算される。
分離によって、残りのMIMO制御が、入力−出力非干渉行列の目標入力−出力対の保持された関係の影響を受けないことを保証する。さらに、この保持項は、MIMO制御に戻される目標入力−出力対の適正な初期条件を作成するのみならず、非干渉行列の反転性を保持する。
aの分離入力−出力対の関係を保持することまたは分離入力−出力対の入力の計算を保持することは、本明細書に提供のモデルベース適応制御のこの項により、分離対の入力が依然として分離対の出力を制御することを意味していない。分離対の増分入力は、0に等しい(固定モード)か、またはスケジューリング増分基準信号を用いて(準自由移動モード)、分離中の分離対の出力を制御する。
以下の例においては、上記例と同じ4×4のプラントを用い、アクチュエータ第2が非自由移動モードにあり、出力4の優先順位が最も低く、すべての出力の相対次数が2であり、モデル誤差フラグ72が0であるものと仮定する。
動的反転型モデルベース制御の場合、動的反転非干渉制御の公称プラントモデル応答は、以下の通りである。
ただし、
一般的方法からの非干渉制御の適応プラント応答は、以下の通りである。
ただし、
ただし、Eaは、ランキングが低く、反転可能ではない。
特定方法からの適応非干渉制御は、以下の通りである。
ただし、
ただし、Eaは、ランキングが低く、反転可能ではない。
適応動的反転非干渉制御の再構成の最終ステップでは、円滑な遷移が実現されてEaが反転可能となるように、公称値e42をEaに導入するが、これは以下のように表される。
ただし、
は、分離入力−出力対が公称運転条件において作用すべきすべての関係を含み、更新され続ける。
一般的に、
は、Eaおよび分離入力−出力対(ui,yi)の公称値ei,j
)に基づいて決定され、適応動的反転型モデルベース制御の生成に用いられる。
モデルベース制御の生成にLQR設計を用いる場合、(式16)から、公称運転条件の一般的な最適制御は、以下の通りである。
重み行列R=RT>0であることから、
がランキング損失を有するならば、項
の反転性についての心配はない。
たとえば、アクチュエータ第2が非自由移動モードにあり、第2の出力の優先順位が最も低く、モデル誤差フラグが0である2つのアクチュエータモードを有する2×2プラントにおいては、プラントモデル適応係数配列82がBおよびCに適用されることによって、以下のようになる。
ただし、
は、上記適応モデルに基づいて計算され、分離後の残りのプラントを制御する。同時に、
は、分離中の公称モデルに基づいて計算され、
および
がMIMO制御に戻される場合の初期条件として用いられる。
任意のモデルベース制御の一般的方法においては、簡潔なアクチュエータ現行モードの変化および意図した出力優先順位の遷移を適応プラントモデル41が完全に表すことができるように、プラントモデル適応係数配列82が入力行列Bおよび出力行列Cに適用される。その結果、得られるモデルベース制御は、適応的なBaおよびCaによって、適応プラントモデル41により取得されたプラント変化を自動的に受け継ぐことができる。この一般的方法は、任意のモデルベース制御に当てはまる。
モデルベース制御の生成にLQR設計を用いる場合、(式16)から、公称運転条件の一般的な最適制御は、適応プラントモデル41に基づく一般的な適応最適制御となるように拡張され、以下のようになる。
ただし、
、および
は、提示したプラント変化の異なるケースに基づいて決定される。
モデルベース制御の生成に動的反転非干渉設計を用いる場合、公称プラント応答は、以下の通りである。
また、公称自由応答は、以下の通りである。
また、所望の分割された公称プラント応答は、以下の通りである。
また、公称動的反転非干渉制御は、以下の通りである。
動的反転型モデルベース制御の一般的方法において、プラントモデル適応係数配列82を公称プラント応答、プラント自由応答、および所望の分割されたプラント応答に適用すると、以下の適応応答が得られる。
ただし、
かつ
であり、
は、分離対の入力である。
上記適応応答(式44)、(式45)、および(式46)ならびに円滑な制御遷移から、適応プラントモデル41に基づく一般的な適応動的反転型非干渉制御は、以下の通りである。
ただし、Kxa=−Ca(A2+k1A+k0I)、Kda=−[Ca(ABd+(1*I+k1)Bd)+(2*I+k1+k0)Dd]であり、
、および
は、所定のプラント変化の異なるケースに基づいて決定され、
は、Eaおよび分離入力−出力対(ui,yi)の公称値ei,jに基づいて決定される。
動的反転型モデルベース制御の場合、一方においては、制御入力行列Bが入力−出力非干渉行列Eのみと関連しているものと理解することが重要である。これは、入力状態変化によるいかなるモデル変化も入力行列B(のみ)で表すことができ、動的反転非干渉制御が非干渉行列E(のみ)を通してこの種の変化に完全に適応可能であることを意味する。他方、出力優先順位の遷移は、出力行列Cにより表され、CはEの一部である。結果として、出力優先順位の遷移は、Eによっても表現される。実際、Eは、プラントの入力−出力マッピングを直接表しており、入力−出力分割を決定するのみならず、プラントの入力応答にもなっている。また、Cは、(式9)のプラント自由応答ならびに(式13)、(式6)、および(式5b)の所望のプラント応答においても作用しており、状態フィードバックゲインおよび外乱除去ゲインの左側係数である。これは、自由応答相殺および外乱除去、ならびにその後の所望のプラント動的形成にもCが一定の影響を及ぼすことを意味する。したがって、プラントモデル適応係数配列82がBおよびCを通して構築された場合、プラント変化は、適応プラントモデル41によって完全に特性化される。結果として、プラント変化に適応した得られるモデルベース非干渉制御は常に、プラント変化を表す適応プラントモデル41と整合している。プラントモデル適応係数配列82がEを通して構築された場合、プラント変化は主に、Eを通して適応プラントモデル41により特性化される。ただし、出力優先順位の遷移に対してCがEのようには適応しないため、非厳密な自由応答相殺および非厳密な外乱除去による残余が存在する。したがって、プラント変化に適応した得られるモデルベース非干渉制御の性能は、自由応答相殺および外乱除去の残余が全プラント応答に及ぼす影響によって決まる。
特定方法における自由応答相殺の残余は、特にシステムがゼロダイナミクス安定性を有する場合には、制御システムの安定性に影響を及ぼさないが、得られるモデルベース制御の分割有効性を弱めてしまう場合がある。プラント入力−出力マッピング行列が優性対の全体集合を有する場合、システム制御性能上の自由応答相殺の残余は、無視可能であるが、そうでなければ、システム制御性能に無視できない影響を及ぼす場合がある。
この特定方法の利点は、適応プラントモデル41のオンライン再構成および制御再構成の実装が容易なことである。
出力優先順位の遷移が無視される場合は、プラント入力応答が適応モデルに基づくように、公称プラント自由応答および所望の公称分割プラント応答が依然として、特定の適応動的反転型非干渉制御に用いられる。
得られる特定の適応動的反転型非干渉制御は、以下の通りである。
ただし、Kx=−C(A2+k1A+k0I)、Kd=−[C(ABd+(1*I+k1)Bd)+(2*I+k1+k0)Dd]であり、
および
は、次の例に示すように、所定のプラント変化の異なるケースに基づいて決定され、
は、Eaおよび分離入力−出力対(ui,yi)の公称値ei,jに基づいて決定される。
図4Aは、動的反転型モデルベース制御のモデルベース適応制御決定器400を示している。図4Bは、非動的反転型モデルベース制御のモデルベース適応制御決定器400’を示しており、図4Bにおいて、図4Aと同様の要素は、同じ参照番号で識別するとともにダッシュ(’)記号を含んでいる。
アクチュエータモードが異なると、適応モデルパラメータも異なる。動的反転型モデルベース制御のモデルベース適応制御決定器400では、
(1)公称モデル入力38に基づいて公称制御を計算し、
(2)モデル誤差フラグ72を確認し、モデル誤差フラグ72がゼロでない場合は、適応モデル入力37に基づいて適応制御を計算し、モデル誤差フラグ72がゼロの場合は、公称モデルおよび制御をそのまま通過し、
(3)アクチュエータモードフラグ62を確認し、アクチュエータモードフラグ62が非自由移動モードのアクチュエータを示している場合は、このアクチュエータに関連する入力−出力対をMIMO制御から分離し、モデル誤差フラグの指示に応じて、公称モデルおよびモデル誤差適応モデルのどちらが維持値に用いられるかに基づいて、MIMO制御に戻される場合の分離入力の適正な初期条件として、分離入力−出力対の値計算を維持することによって、円滑な制御遷移を保証し、
(4)分離入力−出力対の維持値により適応モデル入力37に基づいて適応制御を計算し、分離入力増分値を、固定モードのアクチュエータの場合はゼロ、準自由移動モードのアクチュエータの場合はスケジューリング基準増分値に等しいものとし、分離入力を既知の外乱入力とし、
(5)これに従って、最終的なアクチュエータコマンドを編成する必要がある。
動的反転型モデルベース制御のモデルベース適応制御決定器400は、プラント入力コマンド22を決定する。公称モデルベース制御計算404の実行には、公称モデル入力38を使用し、モデルベース適応制御法計算および円滑制御遷移410の実行には、モデル誤差フラグ72、アクチュエータモードフラグ62、プラントモデル適応係数配列82、および適応モデル入力37を使用することによって、自由アクチュエータコマンド412を決定する。また、モデルベース適応制御計算および円滑制御遷移410の実行には、準自由アクチュエータモードフラグ62を使用することによって、スケジューリング基準値を有する分離アクチュエータコマンド414を決定する。モデルベース適応制御計算408の実行には、モデル誤差フラグ72を使用することによって、非分離入力−出力対を決定する。モデルベース適応制御計算および円滑制御遷移410の実行には、公称モデルベース制御計算404、モデルベース適応制御計算408、および固定モードアクチュエータモードフラグ62を使用することによって、維持値を有する分離アクチュエータコマンド416を決定する。
非動的反転型モデルベース制御のモデルベース適応制御決定器400’では、
(1)公称モデル入力38’に基づいて公称制御を計算し、
(2)モデル誤差フラグ72’を確認し、モデル誤差フラグ72’がゼロでない場合は、適応モデル入力37’に基づいて適応制御を計算し、モデル誤差フラグ72’がゼロの場合は、公称モデルおよび制御をそのまま通過し、
(3)アクチュエータモードフラグ62’を確認し、アクチュエータモードフラグ62’が非自由移動モードのアクチュエータを示している場合は、このアクチュエータに関連する入力−出力対をMIMO制御から分離し、モデル誤差フラグ72’の指示に応じて、公称モデルおよびモデル誤差適応モデルのどちらが維持値に用いられるかに基づいて、MIMO制御に戻される場合の分離入力の適正な初期条件として、分離入力−出力対の値計算を維持することによって、円滑な制御遷移を保証し、
(4)適応モデル入力37’に基づいて適応制御を計算し、分離入力増分値を、固定モードのアクチュエータの場合はゼロ、準自由移動モードのアクチュエータの場合はスケジューリング基準増分値に等しいものとし、分離入力を既知の外乱入力とし、
(5)これに従って、最終的なアクチュエータコマンドを編成する必要がある。
非動的反転型モデルベース制御のモデルベース適応制御決定器400’は、プラント入力コマンド22’を決定する。公称モデルベース制御計算404’の実行には、公称モデル入力38’を使用し、モデルベース適応制御法計算および円滑制御遷移410’の実行には、モデル誤差フラグ72’、アクチュエータモードフラグ62’、プラントモデル適応係数配列82’、および適応モデル入力37’を使用することによって、自由アクチュエータコマンド412’を決定する。また、準自由アクチュエータモードフラグ62’は、スケジューリング基準値を有する分離アクチュエータコマンド414’を決定する。モデルベース適応制御計算408’の実行には、モデル誤差フラグ72’を使用することによって、非分離入力−出力対を決定する。また、公称モデルベース制御計算404’、モデルベース適応制御計算408’、および固定モードアクチュエータモードフラグ62’は、維持値を有する分離アクチュエータコマンド416’を決定する。
モデル化誤差は、適応プラントモデル(図1)の再構成でのみ対処する。モデルベース制御は単純に、適応プラントモデル(図1)からプラントモデル適応係数配列82、82’を受け継ぎ、制御は適応モデルに基づく制御計算の実行以外に追加の動作を行う必要がない。
図1を再び参照して、以下の例では、一般性を損なうことなく、制御プラントが入力u1=Act1、u2=Act2、u3=Act3、u4=Act4として4つの制御アクチュエータと、5つの状態と、所定の出力優先順位ランキングとしてy1=最高、y2=第2位、y3=第3位、y4=最低を有する4つの出力とを有し、すべての出力の相対次数が2であり、優性対が(u1,y1)、(u2,y2)、(u3,y3)、および(u4,y4)として与えられるものと仮定する。
以下の例は、特定の動的反転型モデルベース制御を用いて簡単に定式化して示している。ただし、以下の例で明示する異なるケースでの規則の適用プロセスは、動的反転型および非動的反転型の一般的なモデルベース適応制御にも当てはまることが理解されよう。
アクチュエータ現行モードが固定モードであるケース1において、以下の例は、モデル適応係数配列
のアクチュエータ状態遷移としての設定を示す。アクチュエータ現行モードの遷移順序を、最初に公称モードで、次にAct2が固定、次にAct2およびAct3の両者が固定、次にAct2が自由移動に戻るものと仮定すると、モデル適応係数配列82は、以下のように遷移する。
得られる適応モデルパラメータは、以下の通りである。
オン限界の場合は、
、不具合の場合は、
、であり、円滑制御遷移の規則をEaに適用すると、以下が得られる。
アクチュエータ現行モードが準自由移動モードであるケース2において、以下の例は、モデル適応係数配列
のアクチュエータ状態遷移としての設定を示す。アクチュエータ現行モードの遷移順序を、最初に公称モードで、次にAct2が準自由移動、次にAct2およびAct3の両者が準自由移動、次にAct2が自由移動に戻るものと仮定するとともに、優性対に関わらず、すべての出力が個別の優先順位ランキングを有するものと仮定すると、モデル適応係数配列は、以下のように遷移する。
得られる適応モデルパラメータは、以下の通りである。
円滑制御遷移の規則をEaに適用すると、以下が得られる。
1、y2、y3、およびy4が同等の優先順位を有する場合は、優性対が可能な限り多く保持されるものとし、モデル適応係数配列は以下のように遷移する。
得られる適応モデルパラメータは、以下の通りである。
円滑制御遷移の規則をEaに適用すると、以下が得られる。
既知の非モデル化ダイナミクスのケース3において、以下の例では、低速運転条件において、運転範囲がより高いアクチュエータu4がy4およびy2に及ぼす影響は小さいものの、e44から得られる公称線形化モデルは実際の効果よりもはるかに小さく、e24は実際の相互作用よりもはるかに大きいものと仮定する。低速を上回る場合、公称モデルは、プラントのダイナミクスをよく表している。さらに、運転条件が高速から低速に遷移し、その後高速に戻るものと仮定すると、モデル適応係数配列は、以下のように遷移する。
得られる適応モデルパラメータは、以下の通りである。
既知のモデル化誤差のケース3において、以下の例では、急激な過渡状態において、公称プラントモデルで無視されたu1関連の超高速ダイナミクスが、一定の可変周波数範囲において、出力y2、y3、およびy4に大きな悪影響を及ぼすものと識別されていることを仮定する。u1とy2、y3、およびy4との間の相互作用は、急激な過渡段階においてゼロにすることにより、特に(u1,y1)がこれらの関係の符号変化を伴わない優性対である場合に、期待される制御動作の連続性を維持することができる。y1とu2、u3、およびu4との間の相互作用についても、ゼロにすることができる。このように、u1がy2、y3、およびy4に影響を及ぼさないのに対して、この非常に短い段階で、u2、u3、およびu4は、y2、y3、およびy4のみによって決まる。運転条件が定常状態から大きな過渡に遷移し、その後定常状態に戻るものと仮定すると、モデル適応係数配列は、以下のように遷移する。
得られる適応モデルパラメータは、以下の通りである。
本発明の方法とモデルベース適応制御の公知の技法との重要な差異として、モデルベース適応制御における一般的に用いられる方法は、プラントのアクチュエータモードの変化にプラントモデルを適応させない。また、アクチュエータのオン限界がゲイン調整で扱われるように、アクチュエータの異なる変化は、異なる特定の手法で扱われる。これは、プラント入力および出力の結合ならびにアクチュエータ障害が特定の低級制御モードとして扱われることから、MIMO制御の場合には非常に難しい。準自由移動モードのアクチュエータは、MIMO制御に向けられていない。本発明の方法は、モデルベース制御がプラントのアクチュエータモードの変化を自動的に受け継げるように、アクチュエータモードが適応プラントモデルへと確実に適応されるようにする全体論的な解決手段である。この方法は、アクチュエータ現行モードの変化に適応するようにプラントモデルを再構成するとともに、再構成されたプラントモデルの周りにモデルベース制御を構築することによって、制約アクチュエータを高優先プラント出力から分離できる一方同時に、制約アクチュエータを既知の外乱入力として扱うことができ、また、アクチュエータモードが制約から非制約に遷移する際の円滑な制御遷移を保証することによって、公称プラント動作を再開することができる。
実施形態に開示のシステムおよび方法の技術的効果として、制約または障害アクチュエータを有するモデルベース適応制御システムのための簡単、目的指向、決定論的、堅牢、かつ体系的な解決手段を組み込んだ制御システムが提供されることを含む。モデルベース適応制御システムは、適応プラントモデルオンライン再構成および自動モデルベース適応制御を用いてプラント変化に適応することにより、プラント変化に対する安定性および堅牢性ならびに明確な制御優先順位の目的を有する決定論的かつ堅牢な適応を保証する。これにより、非制約アクチュエータの能力を最大化しつつ、制約アクチュエータを残りのMIMO制御システムから分離可能であるとともに、アクチュエータが非制約モードに戻った際、制御システムが公称運転条件へと適正に戻ることができる。
未記載の範囲について、所望により、種々実施形態の異なる特徴および構造を互いに組み合わせて使用するようにしてもよい。ある特徴がすべての実施形態に示されていないからといって、そのように解釈するのではなく、説明の簡素化のためであると解釈するものとする。したがって、所望により、異なる実施形態の種々特徴を混合および調和させることによって、新たな実施形態を構成するようにしてもよく、これは、当該新たな実施形態が明白に記載されているか否かによらない。本明細書に記載の特徴のすべての組み合わせおよび変更は、本開示によって網羅される。
本明細書では、例を用いることによって、最良の形態を含む本発明を開示するとともに、任意の装置またはシステムの作製および使用ならびに任意の組み込み方法の実行を含めて、当業者が本発明を実施できるようにしている。本発明の特許可能な範囲は、特許請求の範囲によって規定されており、当業者が想到し得る他の例を含んでいてもよい。このような他の例は、特許請求の範囲の逐語的な文言と異ならない構造的要素を有するか、または特許請求の範囲の逐語的な文言とわずかに異なる均等な構造的要素を含む場合に、特許請求の範囲内にあるものとする。
10 モデルベース適応制御システム
20 プラント
21 アクチュエータ
22 入力コマンド
22’ 入力コマンド
23 プラントサイクル
24 プラント出力
30 モデルベース適応制御モジュール
32 出力基準
34 出力フィードバック
35 プラント状態フィードバック
36 モデル入力
37 適応モデル入力
37’ 適応モデル入力
38 公称モデル入力
38’ 公称モデル入力
40 適応プラントモデルオンライン再構成モジュール
41 適応プラントモデル
42 プラント出力信号
43 公称プラントモデル
50 出力優先ランキングモジュール
52 出力優先順位
56 運転条件指示出力
58 運転条件入力
60 アクチュエータモード管理モジュール
62 アクチュエータモードフラグ
62’ アクチュエータモードフラグ
66 現行アクチュエータデータ
68 予測アクチュエータデータ
70 モデル誤差知識ベースモジュール
72 モデル誤差フラグ
72’ モデル誤差フラグ
80 プラントモデル適応係数配列管理モジュール
82 プラントモデル適応係数配列
82’ プラントモデル適応係数配列
100 アクチュエータオン限界検出ロジック
102 比較ブロック
104 比較ブロック
106 ORブロック
108 アクチュエータオン限界フラグ
200 アクチュエータモード識別ロジック
202 ORブロック
204 第1の決定ブロック
206 NOTブロック
208 ANDブロック
210 第2の決定ブロック
300 モデル適応係数配列決定器
400 モデルベース適応制御決定器
400’ モデルベース適応制御決定器

Claims (18)

  1. 複数のアクチュエータ(21)、前記アクチュエータ(21)の動作状態に対応する複数の入力(22)、およびプラント(20)の運転条件に対応する複数の出力(24)を有する前記プラント(20)をモデルベース制御およびプラントモデル(41)に従って制御する方法であって、
    前記出力(24)の優先順位を決めることによって、出力優先ランキング(52)を規定するステップと、
    前記複数のアクチュエータ(21)それぞれのモードを決定することによって、複数のアクチュエータモード(62)を規定するステップと、
    前記出力優先ランキング(52)および前記アクチュエータモード(62)を用いて少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を構築するステップと、
    前記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を用いて前記プラントモデル(41)を実時間で再構成することにより、前記プラントモデル(41)を前記出力優先ランキング(52)および前記アクチュエータモード(62)に適応させるステップと、
    前記モデルベース制御が前記出力優先ランキング(52)および前記アクチュエータモード(62)に自動的に適応するように、前記モデルベース制御を構築するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記プラント運転条件(56)に基づいて既知のプラントモデル誤差(72)を決定するステップをさらに含み、前記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)が、前記既知のプラントモデル誤差(72)をさらに用いて構築される、請求項1記載の方法。
  3. 前記出力優先ランキング(52)が予め決定される、請求項1記載の方法。
  4. 前記優先順位を決めるステップ、決定するステップ、少なくとも1つのプラントモデルを構築するステップ、再構成するステップ、および前記モデルベース制御を構築するステップを繰り返すステップをさらに含む、請求項1記載の方法。
  5. 少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を構築する前記ステップが、実時間で行われる、請求項1記載の方法。
  6. 前記モデルベース制御が、動的反転制御である、請求項1記載の方法。
  7. 前記モデルベース制御が、線形2次レギュレータ制御である、請求項1記載の方法。
  8. 前記アクチュエータモード(62)が、アクチュエータ制約モードまたはアクチュエータ非制約モードの一方である、請求項1記載の方法。
  9. 前記アクチュエータ制約モードが、アクチュエータ固定モードまたはアクチュエータ準自由移動モードの一方である、請求項8記載の方法。
  10. 前記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を構築する前記ステップが、前記アクチュエータ固定モードまたは前記アクチュエータ準自由移動モードの存在によって決まる、請求項9記載の方法。
  11. 前記出力優先ランキング(52)により規定された最優先出力集合から、アクチュエータ制約モードを有する前記複数のアクチュエータ(21)それぞれを分離することによって、分離アクチュエータ(21)を規定するステップをさらに含む、請求項8記載の方法。
  12. 前記分離アクチュエータ(21)を既知の外乱入力として拒絶するステップをさらに含む、請求項11記載の方法。
  13. 前記分離アクチュエータ(21)を前記アクチュエータ非制約モードに戻すステップをさらに含む、請求項11記載の方法。
  14. 前記アクチュエータ非制約モードに戻された前記分離アクチュエータ(21)を前記最優先出力集合と統合させるステップをさらに含む、請求項13記載の方法。
  15. 前記最優先出力集合と統合された前記分離アクチュエータ(21)の初期条件として、前記分離アクチュエータ(21)の分離入力−出力対の各関係項を維持するステップをさらに含む、請求項14記載の方法。
  16. プラント(20)の運転条件に対応する複数の出力(24)および前記複数のアクチュエータ(21)の動作状態に対応する複数の入力(22)を有する前記複数のアクチュエータ(21)を備えた前記プラント(20)と、
    前記複数の出力(24)の優先順位を決めることによって、出力優先ランキング(52)を規定するように構成された出力優先ランキングモジュール(50)と、
    前記複数のアクチュエータ(21)それぞれのモードを決定することによって、複数のアクチュエータモード(62)を規定するように構成されたアクチュエータモード管理モジュール(60)と、
    前記出力優先ランキング(52)および前記アクチュエータモード(62)を用いて少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を構築するように構成された管理モジュール(80)と、
    前記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を用いてプラントモデル(41)を再構成するように構成されたプラントモデルモジュール(40)と、
    前記出力優先ランキング(52)および前記アクチュエータモード(62)に自動的に適応するモデルベース制御を構築するように構成されたモデルベース制御モジュール(30)と、
    を備える、制御されたシステム(10)。
  17. 前記プラント(20)の前記運転条件に基づいて既知のプラントモデル誤差(72)を決定するように構成された既知プラントモデル誤差モジュール(70)をさらに備えた、請求項16記載のシステム。
  18. 前記プラントモデルモジュール(40)が、前記既知のプラントモデル誤差(72)を用いて前記少なくとも1つのプラントモデル適応係数配列(82)を構築するようにさらに構成された、請求項17記載のシステム。
JP2015164355A 2014-08-29 2015-08-24 多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム Expired - Fee Related JP5978367B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462043744P 2014-08-29 2014-08-29
US62/043,744 2014-08-29
US14/814,541 2015-07-31
US14/814,541 US10025301B2 (en) 2014-08-29 2015-07-31 Method and system of adaptive model-based control for multiple-input multiple-output plants

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016051473A true JP2016051473A (ja) 2016-04-11
JP5978367B2 JP5978367B2 (ja) 2016-08-24

Family

ID=53969311

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015164355A Expired - Fee Related JP5978367B2 (ja) 2014-08-29 2015-08-24 多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム

Country Status (6)

Country Link
US (1) US10025301B2 (ja)
EP (1) EP2990890A1 (ja)
JP (1) JP5978367B2 (ja)
CN (1) CN105388859B (ja)
BR (1) BR102015020939A2 (ja)
CA (1) CA2901712A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020171104A1 (ja) * 2019-02-19 2020-08-27 日立造船株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017212508A1 (en) * 2016-06-10 2017-12-14 Nec Corporation Control objective integration system, control objective integration method and control objective integration program
CN106647287B (zh) * 2017-02-20 2019-02-12 南京航空航天大学 一种基于自适应动态规划的输入受限微分对策制导方法
CN110622079B (zh) * 2017-03-06 2022-09-02 霍尼韦尔有限公司 用于设计具有用于多阵列交叉方向(cd)幅材制造或处理系统或其他系统的空间稳健性的基于模型的控制的方法和装置
CN107444056B (zh) * 2017-06-23 2019-07-05 南京农业大学 基于无源化的非线性弹簧悬架主动控制方法
CN107807737A (zh) * 2017-11-14 2018-03-16 广东工业大学 多媒体控制方法、装置、系统及可读存储介质
US10767887B2 (en) 2018-05-16 2020-09-08 Mitsubishi Electric Research Laboratories, Inc. System and method for thermal comfort control
CN110095987A (zh) * 2019-04-30 2019-08-06 中国电子科技集团公司第三十八研究所 基于鲁棒伺服控制与模型自适应控制的控制方法及控制器
CN110262218A (zh) * 2019-05-20 2019-09-20 北京航空航天大学 机器鱼的控制方法、装置、设备及存储介质
CN110719239B (zh) * 2019-09-29 2022-03-11 东南大学 一种数据模型双驱动的联合mimo信道估计和信号检测方法
US11525375B2 (en) 2020-04-09 2022-12-13 General Electric Company Modeling and control of gas cycle power plant operation with variant control profile
CN111610719B (zh) * 2020-07-07 2022-04-01 青岛科技大学 一种基于观测器的非线性执行器故障系统的容错控制方法
CN113669166B (zh) * 2021-08-20 2022-03-22 南京航空航天大学 一种航空发动机控制方法及装置

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01109401A (ja) * 1987-10-22 1989-04-26 Konica Corp プラントモデルを使ったプロセス制御方法
JPH06187004A (ja) * 1992-12-16 1994-07-08 Yokogawa Electric Corp 多変数制御調節計
JP2001255903A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Toshiba Corp プロセス制御システム
JP2008181202A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 General Electric Co <Ge> 複数入力/出力制約を有する複数入力/出力システム用の多変数コントローラの設計方法

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6094601A (en) 1997-10-01 2000-07-25 Digisonix, Inc. Adaptive control system with efficiently constrained adaptation
US6904422B2 (en) 2000-05-27 2005-06-07 Georgia Tech Research Corporation Adaptive control system having direct output feedback and related apparatuses and methods
US7376472B2 (en) 2002-09-11 2008-05-20 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Integrated model predictive control and optimization within a process control system
US6823675B2 (en) 2002-11-13 2004-11-30 General Electric Company Adaptive model-based control systems and methods for controlling a gas turbine
US7203554B2 (en) * 2004-03-16 2007-04-10 United Technologies Corporation Model predictive controller with life extending control
US20070055392A1 (en) * 2005-09-06 2007-03-08 D Amato Fernando J Method and system for model predictive control of a power plant
US7451004B2 (en) 2005-09-30 2008-11-11 Fisher-Rosemount Systems, Inc. On-line adaptive model predictive control in a process control system
US8055358B2 (en) * 2005-12-05 2011-11-08 Fisher-Rosemount Systems, Inc. Multi-objective predictive process optimization with concurrent process simulation
US7930045B2 (en) 2008-10-07 2011-04-19 Emerson Process Management Power & Water Solutions, Inc. Two-stage model predictive control technique
US8682453B2 (en) 2010-06-04 2014-03-25 The Mathworks, Inc. Interactive system for controlling multiple input multiple output control (MIMO) structures
US8855943B1 (en) * 2011-10-31 2014-10-07 The Boeing Company Fatigue monitoring system and methods

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01109401A (ja) * 1987-10-22 1989-04-26 Konica Corp プラントモデルを使ったプロセス制御方法
JPH06187004A (ja) * 1992-12-16 1994-07-08 Yokogawa Electric Corp 多変数制御調節計
JP2001255903A (ja) * 2000-03-14 2001-09-21 Toshiba Corp プロセス制御システム
JP2008181202A (ja) * 2007-01-23 2008-08-07 General Electric Co <Ge> 複数入力/出力制約を有する複数入力/出力システム用の多変数コントローラの設計方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020171104A1 (ja) * 2019-02-19 2020-08-27 日立造船株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム
JP2020135374A (ja) * 2019-02-19 2020-08-31 日立造船株式会社 情報処理装置、情報処理方法、および情報処理プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
CN105388859A (zh) 2016-03-09
CN105388859B (zh) 2018-01-26
JP5978367B2 (ja) 2016-08-24
US20160062353A1 (en) 2016-03-03
EP2990890A1 (en) 2016-03-02
BR102015020939A2 (pt) 2016-08-23
CA2901712A1 (en) 2016-02-29
US10025301B2 (en) 2018-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5978367B2 (ja) 多入力多出力プラントのモデルベース適応制御方法およびシステム
Andoga et al. Intelligent situational control of small turbojet engines
Richter Reconfigurable control of nonlinear dynamical systems: a fault-hiding approach
Lunze et al. Control reconfiguration after actuator failures using disturbance decoupling methods
Yuan et al. Fault detection and location system for diagnosis of multiple faults in aeroengines
WO2007067645A2 (en) Multi-objective predictive process optimization with concurrent process simulation
Majdzik et al. A fault-tolerant approach to the control of a battery assembly system
Meadowcroft et al. The modular multivariable controller: I: Steady‐state properties
EP2981867B1 (en) System and method for implementing model predictive control in plc
Mahmoud et al. Model prediction-based approach to fault-tolerant control with applications
Richter et al. Virtual actuator for Lure systems with Lipschitz-continuous nonlinearity
Van den Eijnden et al. Robust stability and nonlinear loop-shaping design for hybrid integrator-gain-based control systems
Ma et al. Active fault tolerant tracking control of turbofan engine based on virtual actuator
Krokavec et al. FTC structures with virtual actuators and dynamic output controllers
Alagoz et al. Multi-loop model reference adaptive control of fractional-order PID control systems
Yazar et al. Multiple fault-based FDI and reconfiguration for aircraft engine sensors
Sebe et al. Fault-tolerant servo systems against actuator failures
Zhang et al. Satisfactory fault tolerant control with soft-constraint for discrete time-varying systems: Numerical recursive approach
Morar et al. LMI Conditions for CNC Cascade Controller Design-A State Feedback Approach
Rotondo et al. Background on fault tolerant control
Saied et al. Fault tolerance evaluation of model-free controllers with application to unmanned aerial vehicles
Wang et al. Model-Based Aeroengine Nonlinear Transient Control
Madadi et al. Comparison of different model-free iterative learning control methods concerning a nonlinear mechanical structure
Cetiner et al. Development of a Supervisory Control System Concept for Advanced Small Modular Reactors
Liu et al. Multivariable PID parameters tuning method based on model matching on frequency domain for aero-engine

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160712

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160725

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5978367

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees