JP2016051111A - 音環境制御装置、およびそれを用いた音環境制御システム - Google Patents

音環境制御装置、およびそれを用いた音環境制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】ノイズ音に加えてターゲット音が同一空間に存在する場合においても、ノイズ音のみを聞こえにくくして、ターゲット音を聞き取りやすくすることができる音環境制御装置、およびそれを用いた音環境制御システムを提供すること。
【解決手段】2ch以上を組にして音を計測する音計測手段31と、音計測手段31によって計測された音の信号に基づいてノイズ音の音響特性を求め、音響特性に応じたマスキング音を生成する制御装置33と、2ch以上を組にしてマスキング音を3次元方向に放射可能とする音放射手段32と、を備え、音放射手段32は、ターゲット音を聞き取りやすくするエリアであるマスキングエリア23におけるノイズ音の発生源側に配置され、マスキング音をノイズ音の発生源の方向に向けて放射するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、住居空間における音環境が快適となるような制御を行う音環境制御装置、およびそれを用いた音環境制御システムに関するものである。
従来、マスキング効果を利用して音の漏れ聞こえを防ぐ技術が各種提案されている(たとえば、特許文献1および2参照)。マスキング効果とは、2種類の音信号を同じ空間内に伝播させた場合に、空間内の聴者において、一方の音(ノイズ音)が他方の音(マスキング音)によってかき消されて、ノイズ音が聞き取りにくくなる現象のことである。この種の技術の多くは、ターゲット音の発生源である話者が居る領域、および壁や衝立を介して隣接している領域に向けてマスキング音を放射するものである。なお、マスキング音としては、人の話し声、空調音、自然界の音(たとえば風や波)などが用いられる。
たとえば、仕事エリアと会議エリアとが隣接した環境において会議エリアで会議が行われている場合では、その会議エリアに隣接した仕事エリアへ会議者の話し声(ノイズ音)を聞こえにくくする(マスキングする)ための音(マスキング音)を放射する。これはスピーチプライバシーという考えに基づいた技術であり、こうすることにより、会議者の話し声が仕事エリアへ伝播して仕事エリアに居る人に迷惑が掛からないようにするとともに、会議者の話し声から仕事エリアに居る人に情報が漏洩しないようにしている。
特許第5103973号公報 特開2012−194528号公報
しかし、特許文献1および2に記載のような従来の技術において、聞きたくない音であるノイズ音に加えて聞きたい音であるターゲット音が同一空間に存在する場合は、その両方の音をマスキング音によってマスキングしてしまい、ターゲット音が聞こえにくくなってしまうという課題があった。
また、上記技術は一般家庭に適用することもできるが、一般家庭でたとえば換気扇の音を消すために、マスキング音として空調機の音を用いた場合、換気扇の音に対して一応の効果を得ることはできるが、周波数特性の違いからマスキング音が騒音として聞こえてしまうという課題があった。また、マスキング音として自然界の音を用いた場合、一般家庭で聞くことのない音なので、そのような音が聞こえるのは聴取的に不自然な感覚を与えることになり、聴感的にも心理的にも不快感を与えてしまうという課題があった。
本発明は、以上のような課題を考慮してなされたもので、ノイズ音に加えてターゲット音が同一空間に存在する場合においても、ノイズ音のみを聞こえにくくして(ノイズ音を目立たないようにして)、ターゲット音を聞き取りやすくする(ターゲット音に集中できる環境にする)ことができる音環境制御装置、およびそれを用いた音環境制御システムを提供することを目的としている。
本発明に係る音環境制御装置は、2ch以上を組にして音を計測する音計測手段と、前記音計測手段によって計測された音の信号に基づいてノイズ音の音響特性を求め、該音響特性に応じたマスキング音を生成する制御装置と、2ch以上を組にして前記マスキング音を3次元方向に放射可能とする音放射手段と、を備え、前記音放射手段は、ターゲット音を聞き取りやすくするエリアであるマスキングエリアにおける前記ノイズ音の発生源側に配置され、前記マスキング音を前記ノイズ音の発生源の方向に向けて放射するものである。
本発明に係る音環境制御装置によれば、ノイズ音に加えてターゲット音が同一の居住空間に存在する場合においても、マスキングエリアにおけるノイズ音の発生源側に配置された音放射手段からマスキング音をノイズ音の発生源の方向に向けて放射することにより、マスキング対象者に対してノイズ音のみを聞こえにくくして、ターゲット音を聞き取りやすくすることができる。
本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの導入例を示す側面図である。 本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの導入例を示す上面図である。 本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの制御装置の基本構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの制御フロー図である。 本発明の実施の形態1に係る周波数特性を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る換気扇の音の位相特性に対する音放射手段のマスキング音の位相制御例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る音放射手段の位相制御によるマスキング音の指向を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムのマスキング前後による評価結果を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る音環境制御システムの導入例を示す上面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの導入例を示す側面図、図2は、本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの導入例を示す上面図である。
実施の形態1では、居住空間100における音環境を快適にするために、マスキング音によるマスキング効果を利用する。なお、図1および図2では音環境制御装置を用いた音環境制御システムを一般家庭の居住空間100に導入した例を示しており、その居住空間100は、オープンキッチン10とリビング20とが互いに隣接し、それらがカウンター12で仕切られている。また、図1および図2中の点線は、オープンキッチン10とリビング20との境界線を示している。また、図1および図2中のLはLチャンネルを、RはRチャンネルをそれぞれ示している。
本実施の形態1に係る音環境制御装置は、マスキング音を放射させ、そのマスキング音でノイズ音をマスキングすることによって、ノイズ音のみを聞こえにくくして(ノイズ音を目立たないようにして)、ターゲット音を聞き取りやすくする(ターゲット音に集中できる環境にする)ものである。本実施の形態1では、ノイズ音の発生源としてオープンキッチン10にある換気扇11、ターゲット音の発生源としてリビング20にあるTV21を例に説明する。また、マスキング対象者としては、リビング20のソファ22に座ってTV21を視聴している生活者(視聴者40)とし、ソファ22および視聴者40は、ノイズ音の発生源である換気扇11とターゲット音の発生源であるTV21との間のマスキングエリア23に位置している。
ここで、マスキング対象者とは、マスキング音でノイズ音をマスキングすることによってターゲット音が聞き取りやすくなる者のことであり、マスキングエリアとは、マスキング対象者が居るエリアであり、マスキング音でノイズ音をマスキングすることによってターゲット音が聞き取りやすくなるエリアのことである。
なお、その他のノイズ音の発生源としては、食洗器、エアコン、冷蔵庫、電子レンジなどがあり、その他のターゲット音の発生源としては、ラジオ、コンポ、楽器などがある。
また、換気扇11は本発明の「ノイズ音発生機器」に相当し、TV21は本発明の「ターゲット音発生機器」に相当する。
そして、オープンキッチン10に居る調理者41が調理を行うために換気扇11を運転させた場合、換気扇11の音(ノイズ音)は図1および図2に示す矢印13のようにリビング20でTV21を視聴している視聴者40に直接、または、図2に示す矢印14のように壁に反射して伝播する。そのため、視聴者40はそのノイズ音によって図1および図2に示す矢印24のようにTV21から伝播した音(ターゲット音)が聞こえにくくなってしまう。
そこで、本実施の形態1では、音環境制御装置から放射したマスキング音で換気扇11の音(ノイズ音)をマスキングすることによって、視聴者40がTV21の音(ターゲット音)を聞き取りやすくする。
本実施の形態1に係る音環境制御システムは、少なくともターゲット音の発生源であるTV21と、音環境制御装置と、で構成されており、音環境制御装置は、少なくとも音計測手段31と、音放射手段32と、制御装置33と、で構成されている。
音計測手段31は、音響特性を計測するものであり、少なくとも2ch(ステレオ方式)以上を組にして、音響インテンシティ法による音響計測(音の強さおよび音の方向を計測)をすることができる3次元マイクロホンである。また、音計測手段31は、マスキングエリア23で視聴者40の左右の耳の近傍にそれぞれ設置される。それは、同じ居住空間100でも位置によって音響特性は変わるため、視聴者40の左右の耳に入る音にできるだけ近い音を計測するためである。そして、正確な換気扇11の音(ノイズ音)の音響特性を得て、それに基づいてマスキング効果の高いマスキング音を生成するためである。
なお、本実施の形態1では、音計測手段31は視聴者40の頭上の天井に設置されているものとする。
ここで、マスキング対象者である視聴者40の耳は左右に2つあり、その左右の耳に入る音の伝播経路や時間差などにより、音の方向性を知ることができる。また、視聴者40の前後/左右/上下のあらゆる方向から換気扇11の音が伝播してくることになり、この伝播してくる音の特性を知ることで視聴者40に換気扇11の音がどのように聞こえるかが正確に分かるようになっている。
そこで、音響特性(位相特性検出による音の方向性、音圧レベル、周波数特性など)を正確に知るために、上記のように2ch以上を組にし、また、マスキング対象者である視聴者40の左右の耳の近傍に音響インテンシティ法による音響計測することができる3次元マイクロホンを設置して、その場所における換気扇11の音の伝播に伴う音響特性を計測する。
音放射手段32は、マスキング音を放射させるものであり、片耳毎に個別にマスキング音を放射させることができるように、少なくとも2ch(ステレオ方式)以上を組にして、所定の方向に放射することができる3次元スピーカーである。また、音放射手段32は、マスキングエリア23で視聴者40の左右の耳の近傍(少なくとも視聴者40の左右の耳よりも後ろ側(換気扇11側))にそれぞれ設置される。
ここで、ノイズ音には換気扇11からの直接音(矢印13)と反射音(矢印14)とが含まれており、反射音は居住空間100の壁などに何段階にも反射しながら、視聴者40に音が伝播される。そのため、音放射手段32が視聴者40から離れた位置に設置されていると、マスキング音を放射しても回り込んでくる反射音に対してはマスキングできず、高いマスキング効果が得られない。そこで、音放射手段32を視聴者40の左右の耳の近傍に配置することにより、上記の回り込んでくる反射音に対してもマスキングでき、高いマスキング効果が得られる。また、少なくとも視聴者40の左右の耳よりも後ろ側(換気扇11側)としたのは、ノイズ音が視聴者40に伝搬する途中でマスキングできるようにするためである。
なお、本実施の形態1では、音放射手段32は視聴者40の頭上の天井に設置されており、真下を向いているものとする。
ここで、マスキング対象である視聴者40の耳は左右に2つあり、片耳毎に個別にマスキング音を放射させることで、より高いマスキング効果を得ることができる。また、マスキング音をノイズ音に向けて放射することによっても高いマスキング効果を得ることができる。
以上より、音放射手段32は高いマスキング効果を得るため2ch以上を組にし、また、マスキング音をノイズ音に向けて3次元方向に放射することができる3次元スピーカーとしている。
図3は、本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの制御装置33の基本構成を示すブロック図である。なお、図3中のLはLチャンネルを、RはRチャンネルをそれぞれ示している。
制御装置33は、音響特性に応じたマスキング音を生成し、また、音放射手段32を制御するためのものであり、たとえばCPUやメモリなどで構成されている。また、図3に示すように音響検出部33a、マスキング音処理部33b、および記憶部(図示せず)を備えている。
音響検出部33aは、3次元マイクロホンである音計測手段31によって計測された音の信号に基づいて、音響特性(位相特性検出による音の方向性、音圧レベル、周波数特性など)を求める。
また、マスキング音処理部33bは、音響検出部33aで求めた音響特性に基づいて音響制御(位相制御、音圧レベル調整、周波数調整など)を行う。つまり、音響特性に応じたマスキング音を生成する。また、音環境の変化がないと判断した場合は、記憶部(図示せず)に音響特性を保存する(メモリ機能)。
図4は、本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムの制御フロー図である。
居住空間100には定常的に変化する時間変動を繰り返す音響特性が存在するため、3次元マイクロホンである音計測手段31により、居住空間100のそれが設置されている場所の音響特性(位相特性検出による音の方向性、音圧レベル、周波数特性など)を計測する(ステップS1)。そして、換気扇11の音響特性を求める。このとき、TV21の電源はOFFにした方が換気扇11の音響特性を容易に求めることができる。
音計測手段31で計測するオープンキッチン10からリビング20に伝播してくる音には換気扇11の音が含まれているため、音計測手段31で計測した音のアナログ信号をデジタル信号に変換後、高速フーリエ変換(FFT)処理などの周波数分析を行うことにより、図5に示す換気扇11の周波数特性を得ることができる。さらには、その周波数特性から換気扇11の音圧レベル、位相特性を得ることができる。
図5は、本発明の実施の形態1に係る周波数特性を示す図である。なお、図5の横軸は周波数(Hz)を、縦軸は振幅(dB)をそれぞれ示している。また、本実施の形態1では、音計測手段31として3次元マイクロホンを用いているため、実際は3次元(前後/左右/上下)方向からの周波数特性を得るが、図5ではある一次元方向からの周波数特性のみを示している。
この周波数特性から周波数分析を行うことで、換気扇11の音響特性を得ることができる(実際には3次元方向それぞれの周波数分析を行うが、以下の説明では省略する)。
次に、TV21の音響特性を求める。このとき、換気扇11の電源はOFFにした方がTV21の音響特性を容易に求めることができる。音計測手段31で計測するリビング20内において視聴者40に伝播する音にはTV21の音が含まれているため、音計測手段31で計測した音のアナログ信号をデジタル信号に変換後、高速フーリエ変換(FFT)処理などの周波数分析を行うことにより、図5に示すTV21の周波数特性を得ることができる。さらには、その周波数特性からTV21の音圧レベル、位相特性を得ることができる。
ここで、TV21の音は放送/再生する媒体により、音楽やドラマ、および映画やニュースなど様々な媒体であり、定常性の音響特性になっているとは言いがたい。なお、放送中に含まれる人がかかわる音声には男女差はあるものの、500Hz以上から3kHz前後までの周波数帯域に特徴量を持つ特性を有している。
人の聴感的な特性としては、公知であるツビィッカー・ラウドネス曲線(図示せず)で見られるように、1kHzが最も聞き取りやすい特性を有しており、低い周波数に関しては聴感的な反応は鈍い。また、高い周波数に対しても年齢的な面も考慮すると3kHz前後までが最も聞き取りやすい周波数帯域であることが知られている。
実際、TV21などから伝播してくる音の周波数特性は図5に示すように、上記周波数帯域で説明できる音が伝播してくる。よって、TV21などからの音を聞き取りやすくするためには、500Hz〜3kHzの帯域の音を確実に聴取できることが重要になる。
図1および図2に示すような、換気扇11(ノイズ音の発生源)と、TV21(ターゲット音の発生源)と、視聴者40と、の位置関係が有る場合、図5に示すような周波数特性を有するマスキング音を用いる。
そして、換気扇11からはTV21の音とは関係ない周波数帯域の音が、大きな音圧レベルとしてTV21などを視聴している視聴者40に伝播してくるために、音放射手段32(3次元スピーカー)から後述する位相制御によって指向が制御された音を、換気扇11の音が伝播してくる方向に放射することになる。
次に、上記のようにして得た換気扇11の音響特性に基づいて、制御装置33のマスキング音処理部33bでマスキング音を生成する(ステップS2)。
まず、周波数に依存せずに一定の音圧レベルになるように、音圧レベル調整を行う。なお、特徴的な周波数(ピークディップ)があると、聴感的な不快感を与える要因となる。そこで、図5に示すマスキング音の周波数特性のように、特徴的な周波数(ピークディップ)がなくなるように、たとえばフィルタ(ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、バンドパスフィルタ)を用いて音圧レベル調整を行うことにより、聴感的な不快感を低減させることができる。なお、制御する周波数範囲は500Hz〜3kHzとする。
図6は、本発明の実施の形態1に係る換気扇11の音の位相特性に対する音放射手段32のマスキング音の位相制御例を示す図、図7は、本発明の実施の形態1に係る音放射手段32の位相制御によるマスキング音の指向を示す図である。
次に、マスキング音をどの方向に出すかを決める音放射手段32の位相制御を、たとえばオールパスフィルタを用いて行う。これは、マスキングエリア23における換気扇11の音の位相特性と、音放射手段32のマスキング音との位相特性を一致させるための時間制御である。
本実施の形態1では、位相制御を行い、それぞれの音放射手段32からは図5で示すようなマスキング音の周波数特性が、図6に示すように時間差および位相差を持って再生されている。
そして、それぞれの音放射手段32からは図7に示すように位相制御によって指向が制御された音放射が行われ、視聴者40の頭上からノイズ音の発生源方向である換気扇11の伝播してくる音の方向に対して、マスキング音が放射される。なお、図7では、正面軸上(視聴者40の頭上)から換気扇11の方に45度傾くように位相制御が行われているが、それに限定されるものではなく、高いマスキング効果が得られる角度にするとよい。
また、本実施の形態1では、換気扇11の音を消す目的ではなく、換気扇11の音を視聴者40の位置で聞こえにくくすることが目的であり、つまりは、換気扇11の特徴的な周波数特性を分かりにくくすることが目的となる。そのため、周波数特性は比較的平坦な特性となるような周波数制御を行うことになる。
また、換気扇11(ノイズ音の発生源)に向けてマスキング音を放射し、換気扇11の音が視聴者40に伝播する前にマスキングすることにより、視聴者40の位置でノイズ音が聞こえにくくなるようにしている。そのため、音放射手段32は、視聴者40の左右の耳よりも後ろ側(換気扇11側)に設置される必要がある。なお、本実施の形態1では、音放射手段32は視聴者40の頭上の天井に設置されており、真下を向いているものとする。
また、図5に示すマスキング後の換気扇11の周波数特性は、リビング20に居る視聴者40の近傍に伝播してくる換気扇11の音がマスキング音によってマスキングされたときの周波数特性である。これは、視聴者40の左右の耳の後方で音響特性を分析した結果であり、特徴的に突出した周波数帯域が広がる特性となっている。
ここで、音環境の変化がないと判断した場合は(ステップS3のYes)、制御装置33の記憶部(図示せず)に計測した音響特性を保存する(ステップS4)。上記のとおり、一般家庭における音環境は、模様替えなどで部屋の家具類を替えたり設置場所を変更させたりしない限り大きく変化しないため、計測した音響特性を保存しておけば、音環境が変化しない限り保存した音響特性を用いることができる。
音放射手段32から換気扇11(ノイズ音の発生源)に向けてマスキング音が放射されたら(ステップS5)、マスキング音の音響特性を求める。居住空間100のリビング20内からオープンキッチン10に伝播していく音にはマスキング音が含まれているため、音計測手段31で計測した音のアナログ信号をデジタル信号に変換後、高速フーリエ変換(FFT)処理などの周波数分析を行うことにより、マスキング音の音響特性(位相特性検出による音の方向性、音圧レベル、周波数特性など)を得ることができる(ステップS1)。具体的には、音の伝播時間の計測、音圧レベル検出、および方向別の音響特性解析である。これは、音放射手段32からマスキング音が実際にどのように放射されているかを計測するためであり、この計測結果に基づいてマスキング音の調整を行う。つまり、フィードバック制御を行うことにより、ノイズ音に対して最適なマスキング音を放射させるようにしている。
なお、音環境の変化がない場合は、記憶部に保存されている音響特性を用いることにより、マスキング音の音響特性を容易に求めることができる。つまり、マスキング音を放射後に計測した音響特性と、マスキング音を放射前に計測した記憶部に保存されている音響特性との差分により、マスキング音の音響特性が得られる。
図8は、本発明の実施の形態1に係る音環境制御システムのマスキング前後による評価結果を示す図である。なお、(a)は、換気扇11の音に対するマスキング前後での聴感的な反応について、(b)は、TV21の音に対するマスキング前後での聞こえの感性について、それぞれリビング20のソファ22に座った聴覚正常者(年齢ランダム)20名に対して形容詞対を用いて7段階の意味尺度で主観評価した結果を示している。また、図8中の△はマスキング前、○はマスキング後の結果を示しており、△−△間および○−○間は、20名の評価範囲を示すものである。
図8(a)に示すように、リビング20のソファ22に座った聴覚正常者(年齢ランダム)は、マスキング前では換気扇11の音を(非常に)不快に感じていたが、マスキング後では(非常に)快適に感じていることが分かる。つまり、マスキングを行うことにより換気扇11の音は聞こえにくくなった(ノイズ音が目立たなくなった)ことが確認できる。また、図8(b)に示すように、リビング20のソファ22に座った聴覚正常者(年齢ランダム)は、マスキング前ではTV21の音が(十分に)聞き取れていなかったが、マスキング後では(十分に)聞き取れていることが分かる。つまり、マスキングを行うことによりTV21の音は聞こえやすくなった(ターゲット音に集中できる環境になった)ことが確認できる。
以上より、本実施の形態1では、ノイズ音に加えてターゲット音が同一空間に存在する場合において、音環境制御装置によってマスキング音を放射させ、そのマスキング音でノイズ音をマスキングする。そうすることにより、ノイズ音を聞き取りにくくする(ノイズ音を目立たないようにする)ことで、ターゲット音を聞き取りやすくする(ターゲット音に集中できる環境にする)ことができる。
なお、本実施の形態1では、音環境制御システムを比較的狭い空間である、オープンキッチン10とリビング20とからなる居住空間100に導入した例を示したが、それに限定されず、より広い空間に導入してもよい。その場合は、音計測手段31を複数箇所に設置し、同様に計測を行うことで広い空間を伝播する音の音響特性を得ることができる。また、音放射手段32も複数箇所に設置することで、広範囲にわたってノイズ音をマスキングすることができる。
また、音計測手段31および音放射手段32は、視聴者40の頭上の天井に設置されているものとしたが、それに限定されず、たとえば、視聴者40の近傍に移動設置して計測し、音放射手段32を視聴者40の近傍にステレオ設置することで、すでに完成されている生活環境に対しても、マスキングによる制御空間を構成することができる。
実施の形態2.
図9は、本発明の実施の形態2に係る音環境制御システムの導入例を示す上面図である。
以下、本実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
実施の形態1では、ノイズ音の発生源が移動しない物体(静止物体)である換気扇11の場合について説明したが、本実施の形態2では、ノイズ音の発生源が移動する物体(移動物体)である掃除機15の場合について説明する。なお、掃除機15は掃除者42によって運転され、移動しているものとする。
また、居住空間100のオープンキッチン10からリビング20に伝播してくる音には掃除機15の音が含まれているが、リビング20内では、掃除機15からの直接音(矢印16)と反射音(矢印17)とが含まれており、反射音は居住空間100の壁などに何段階にも反射しながら、リビング20に居る視聴者40に音が伝播される。
本実施の形態2では、移動するノイズ音の発生源を確実に検出するために、居住空間100の任意の位置に音計測手段36を複数個(3個以上)設置して、音の計測を行う。なお、音計測手段36は、無指向性のマイクロホンとし、様々な方向からの音を検出するようにする。ただし、それに限定されず、指向性があるものでもよい。また、音計測手段36は掃除機15が移動するために必要な通路50(廊下など)に、1次元または2次元方向に対して一定間隔(たとえば1m)毎に設置されている。なお、2次元方向に対して設置することにより、掃除機15の2次元方向の動きに対する音の計測をより正確にできる。
ここで、一般的に居住空間100よりも小さな家電製品(掃除機15など)から発生する音は、音響特性的には点音源とみなすことができ、居住空間100全体に均一に音が伝播するものと想定できる。このときに、居住空間100の通路50において、掃除機15などから発生する音は縦波として伝播することになるので、ノイズ音の発生源から出ている周波数の波長に応じた音波が一定間隔の波長で廊下を伝播することになる。
そのため、この波長を捕らえるため、複数の音計測手段36を1次元または2次元方向に対して一定間隔毎に設置することで、音の粗密波を一定時間計測すれば、ノイズ音の周波数をFFT処理することにより、計算することができる。さらに、一定間隔毎に計測することにより上記周波数を用いてノイズの発生源である掃除機15の移動速度も計算できることになる。
ここで、一定間隔をM、ノイズ音の周波数をF、音速をCとすると、掃除機15の移動速度はFM−Cで求めることができる。そして、その移動速度、および各設置位置で計測した音計測手段36で捉えた音圧レベルの差により、掃除機15の位置も把握することができる。
そして、音放射手段32から放射させる音圧レベルを、掃除機15の位置とノイズ音の音圧レベルに応じて変化させることで、ノイズ音を効果的にマスキングすることができるため、ノイズ音を聞き取りにくくする(ノイズ音を目立たないようにする)とともにターゲット音を聞き取りやすくする(ターゲット音に集中できる環境にする)ことができる。
なお、本実施の形態2では、居住空間100の任意の位置に音計測手段36を3個以上設置するとしたが、それに限定されず2個でもよい。
実施の形態3.
以下、本実施の形態3について説明するが、実施の形態1と重複するものについては省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。
一般家庭における音環境は、居住空間100の家具などの配置によって残響や反射特性が変化するため、一度大まかな家具類の設置が完了すると、模様替えなどで部屋の家具類を替えたり設置場所を変更させたりしない限り大きく変化しないのが一般的である。そのため、最初に音計測手段31で部屋の音響特性を計測すれば、その後は何度も計測する必要はない。そこで、本実施の形態3では、最初に音響特性を計測するときのみ音計測手段31を居住空間100に設置し、常時設置しないようにする。そうすることで、低コスト化が可能となる。なお、この場合は、実施の形態1で行っていたフィードバック制御は行わない。
10 オープンキッチン、11 換気扇、12 カウンター、13 矢印、14 矢印、15 掃除機、16 矢印、17 矢印、20 リビング、21 TV、22 ソファ、23 マスキングエリア、24 矢印、31 音計測手段、32 音放射手段、33 制御装置、33a 音響検出部、33b マスキング音処理部、36 音計測手段、40 視聴者、41 調理者、42 掃除者、50 通路、100 居住空間。

Claims (13)

  1. 2ch以上を組にして音を計測する音計測手段と、
    前記音計測手段によって計測された音の信号に基づいてノイズ音の音響特性を求め、該音響特性に応じたマスキング音を生成する制御装置と、
    2ch以上を組にして前記マスキング音を3次元方向に放射可能とする音放射手段と、を備え、
    前記音放射手段は、
    ターゲット音を聞き取りやすくするエリアであるマスキングエリアにおける前記ノイズ音の発生源側に配置され、前記マスキング音を前記ノイズ音の発生源の方向に向けて放射する
    ことを特徴とする音環境制御装置。
  2. 前記音計測手段は、音響インテンシティ法によって音響を計測することができる3次元マイクロホンであり、
    前記音計測手段はマスキングエリアに配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の音環境制御装置。
  3. 前記音計測手段は無指向性のマイクロホンであり、
    前記音計測手段は間隔を持って複数配置される
    ことを特徴とする請求項1に記載の音環境制御装置。
  4. 前記音計測手段は3個以上であり、前記間隔は一定である
    ことを特徴とする請求項3に記載の音環境制御装置。
  5. 前記音響特性から得られた前記ノイズ音の周波数特性からピークディップ部分を取り除いたものを前記マスキング音の周波数特性とする
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の音環境制御装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記マスキング音の位相制御を行う
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の音環境制御装置。
  7. 前記音計測手段によって計測された音の信号に基づいて前記マスキング音の音響特性を求め、該音響特性に応じて前記マスキング音の調整を行う
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の音環境制御装置。
  8. 音環境制御装置の設置時のみ前記音計測手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の音環境制御装置。
  9. 前記ノイズ音の発生源であるノイズ音発生機器と、
    前記ターゲット音の発生源であるターゲット音発生機器と、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の音環境制御装置と、を備えた
    ことを特徴とする音環境制御システム。
  10. 前記ノイズ音発生機器は換気扇である
    ことを特徴とする請求項1、2、5〜8のいずれか一項に従属する請求項9に記載の音環境制御システム。
  11. 前記ノイズ音発生機器は掃除機である
    ことを特徴とする請求項1、3〜8のいずれか一項に従属する請求項9に記載の音環境制御システム。
  12. 前記ターゲット音発生機器はTVである
    ことを特徴とする請求項9〜11のいずれか一項に記載の音環境制御システム。
  13. 居住空間で用いられる
    ことを特徴とする請求項9〜12のいずれか一項に記載の音環境制御システム。
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