JP2016050800A - 充放電試験装置および充放電試験方法 - Google Patents

充放電試験装置および充放電試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】定電力方式での充放電試験において、試験開始時の充放電電流がオーバーシュートしないように制御する技術を提供する。【解決手段】定電力方式で二次電池の充放電試験を行う充放電試験装置100において、二次電池に充放電電流を流す充放電回路102と、試験開始前に二次電池のインピーダンスを取得し、インピーダンスから試験開始時に二次電池に流す初期電流値を算出し、算出された初期電流値を充放電回路に設定して二次電池の充放電試験を行う充放電制御部101とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、充放電試験装置および充放電試験方法に関する。
二次電池の充放電試験を定電力方式(CP(Constant Power)モード)で行う方法が知られている。定電力方式の場合、充放電試験装置は、設定された電力値を維持するように、二次電池の端子間電圧に応じて充放電電流を可変する。ところが、試験開始時に、急激に二次電池の端子間電圧が変化した場合、充放電試験装置から二次電池に流れる電流がオーバーシュートし、二次電池に瞬間的に大きな電流が流れることがある。そこで、試験開始時は定電力方式ではなく定電流方式(CC(Constant Current)モード)など別の方式で初期電流を小さくして徐々に電力を増加させてから定電力方式に移行する技術が検討されている(特許文献1参照)。
特開平11−041711号公報
従来技術では、定電力方式で初期電流のオーバーシュートを抑制することが難しいという問題があった。
本件開示の充放電試験装置および充放電試験方法は、定電力方式での充放電試験において、試験開始時の充放電電流がオーバーシュートしないように制御する技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、定電力方式で二次電池の充放電試験を行う充放電試験装置において、二次電池に充放電電流を流す充放電回路と、試験開始前に二次電池のインピーダンスを取得し、インピーダンスから試験開始時に二次電池に流す初期電流値を算出し、算出された初期電流値を充放電回路に設定して二次電池の充放電試験を行う充放電制御部とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、定電力方式で二次電池の充放電試験を行う充放電試験方法において、二次電池の試験開始前に二次電池のインピーダンスを取得し、インピーダンスから試験開始時に二次電池に流す初期電流値を算出し、算出された初期電流値を充放電回路に設定して二次電池の充放電試験を行うことを特徴とする。
本件開示の充放電試験装置および充放電試験方法は、定電力方式での充放電試験において、試験開始時の充放電電流がオーバーシュートしないように制御することができる。
本実施形態に係る充放電ユニットの一例を示す図である。 二次電池をCPモードで試験する一例を示す図である。 CPモードの理想的な特性例を示す図である。 試験開始時に電流のオーバーシュートが生じる一例を示す図である。 本実施形態における試験開始時の電流の一例を示す図である。 CPモードにおける電力と電流の一例を示す図である。 CPモードにおける充放電試験時の制御の一例を示す図である。 インピーダンスの測定処理の一例を示す図である。 CPパルスモードにおける充放電試験の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係る充放電ユニット100の一例を示す。尚、本実施形態では、1つの充放電ユニット100が1台の充放電試験装置として1個の二次電池200を試験する例を示すが、複数の充放電ユニット100を有する充放電試験装置が複数の二次電池200を並行して試験できるようにしてもよい。
図1において、充放電ユニット100は、充放電制御部101と、充放電用コンバータ102とを有する。
充放電制御部101は、充放電ユニット100に接続された二次電池200の充電特性や放電特性を測定する。充放電制御部101は、制御信号により、充放電用コンバータ102を充電モードまたは放電モードに設定したり、放電条件や充電条件などを充放電用コンバータ102に設定する。また、充放電制御部101は、直接または充放電用コンバータ102を介して、二次電池200の端子間の電圧を測定する。
充放電用コンバータ102は、充放電制御部101の制御信号により、充電回路や放電回路を形成して、二次電池200の充電や放電を行う。
次に、充放電制御部101および充放電用コンバータ102について詳しく説明する。
図1において、充放電制御部101は、CPU(Central Processing Unit)110と、参照電流出力用D/A(Digital/Analog)111と、電流測定用A/D(Analog/Digital)112と、電圧測定用A/D113とを有する。尚、充放電制御部101は、記憶部114と、操作部115と、表示部116と、通信部117とを有してもよい。
CPU110は、予め内部に記憶されたプログラムに従って動作し、充放電ユニット100の動作をデジタル処理で制御する。例えばCPU110は、充放電用コンバータ102を充電モードまたは放電モードに切り替えて、入出力電流を設定する。また、CPU110は、二次電池200の充放電電流や充放電電圧を測定する。尚、本実施形態では、定電力方式(以下、CPモードと称する)の場合について説明する。
参照電流出力用D/A111は、CPU110が出力する参照用の電流の大きさを示すデジタル値をアナログ信号に変換して充放電用コンバータ102に出力する。尚、充放電用コンバータ102は、参照用の電流値に応じて、二次電池200に入出力する電流を制御する。例えば、充放電用コンバータ102は、参照用の電流値が0.1Aの場合に二次電池200に入出力する電流を10Aにし、参照用の電流値が0.8Aの場合に二次電池200に入出力する電流を80Aにする。
電流測定用A/D112は、充放電用コンバータ102が出力する二次電池200の充放電電流の大きさを示すアナログ信号をデジタル値に変換してCPU110に出力する。
電圧測定用A/D113は、二次電池200の端子間の電圧の大きさを直接または充放電用コンバータ102を介してモニタし、デジタル値に変換してCPU110に出力する。尚、図1では、わかり易いように、二次電池200を後述するコンバータ回路120に接続する配線とは別に、電圧測定用A/D113から二次電池200の両端子に直接配線しているが、充放電ユニット100の内部で配線を共通化してもよい。
記憶部114は、CPU110が測定した二次電池200の充放電電流や充放電電圧を試験結果として記憶する。或いは、記憶部114は、充放電用コンバータ102を制御するためのパラメータや試験内容を記憶する。
操作部115は、オペレータが充放電ユニット100を操作するための操作ボタンやスイッチ、或いは、キーボードやマウスを有する。CPU110は、オペレータの操作を操作部115で受け付け、操作の内容に基づいて二次電池200の充放電試験を行う。
表示部116は、充放電ユニット100の設定内容や充放電試験中の動作状態を表示する。例えば表示部116は、CPU110が測定した二次電池200の充放電電流や充放電電圧を表示する。
通信部117は、ケーブルやネットワークを介して、後述する制御端末151に接続される。そして、オペレータは、通信部117を介して離れた場所にある制御端末151により充放電ユニット100の操作や充放電試験の結果をモニタしたり、通信部117を介して別の管理サーバなどに試験結果を保存して管理できる。
制御端末151は、パーソナルコンピュータなどが用いられる。尚、制御端末151は、ネットワークを介して、管理サーバなどに接続されてもよい。
このように、充放電制御部101は、充放電用コンバータ102を制御して、二次電池200の充放電試験を行うことができる。
次に、充放電用コンバータ102について説明する。図1において、充放電用コンバータ102は、コンバータ回路120と、シャント抵抗121とを有する。
コンバータ回路120は、充放電制御部101の制御信号により、充電回路または放電回路に設定可能な双方向のコンバータ回路を有し、試験モードに応じて、充電電圧、充電電流、放電電圧、放電電流を自由に変えることができる。尚、充放電制御部101は、コンバータ回路120の設定により、CPモードやCPパルスモードなどの定電力方式だけでなく、CV(Constant Voltage)モード、CCモードなどによる試験も行うことができる。
シャント抵抗121は、二次電池200に流れる電流を計測するための抵抗(例えば数mΩ程度)である。電流測定用A/D112は、二次電池200に流れる電流の大きさをシャント抵抗121の両端の電圧値として取得する。
このように、本実施形態に係る充放電ユニット100は、二次電池200の充放電試験を行い、測定結果を記憶部114や制御端末151、或いは、管理サーバなどに記録することができる。
図2は、充放電ユニット100により二次電池200をCPモードで試験する一例を示す。尚、図2において、図1と同符号のブロックは、図1と同一又は同様の機能を有する。本実施形態では、充放電用コンバータ102は、CPモードの設定になっており、二次電池200の充電試験をCPモードで行う。
CPモードにおいて、充放電制御部101は、二次電池200に流す電流Iaと二次電池200の端子間の電圧Vaとの積(電力P)が一定(設定電力Pcp)になるように充放電用コンバータ102を制御する。
図2において、例えばCPモードの設定電力Pcpが400Wで、二次電池200の端子間の電圧Vaが4Vの場合、充放電用コンバータ102は、100Aの電流Iaを出力する。
図3は、CPモードで二次電池200を充電する場合の電力P(W)と電流I(A)の理想的な特性例を示す。図3(a)は、電力Pの変化を示し、試験開始タイミングT1で電力Pが設定電力Pcp(例えば400W)になり、一定に維持される。図3(b)は、電流Iの変化を示し、試験開始タイミングT1においてCPモードの設定電力Pcpになるように、初期電流Isが流される。ここで、電流Icpは、設定電力Pcpを維持するために流す電流で、Is=Icpとなるのが理想的である。
例えば二次電池200の端子間の電圧Va=4Vの場合、100Aの初期電流Isが流され、二次電池200が充電されて行くに連れて、二次電池200の端子間の電圧Vaが上昇するので、電流Icpが徐々に減少して設定電力Pcpが維持される。
ところが、図2において、二次電池200のインピーダンスRzが10mΩの場合、100Aの電流を流すと二次電池200の端子間の電圧Vaが1V上昇するので、100Aの電流を流した瞬間に二次電池200の端子間の電圧Vaは5Vになる。この場合、設定電力Pcpの400Wを維持するためには、充放電用コンバータ102は、電流Ia=80Aにすることが求められるが、電流Ia=100Aを出力しているので20A分のオーバーシュートが出てしまうという問題が生じる。
図4は、試験開始時にオーバーシュートが生じる一例を示す。尚、図4は、図3(b)で説明した理想的な電流Iの特性に対応する。図4において、図3(b)と同様に、充放電ユニット100は、試験開始時に100Aの初期電流Isを流すが、瞬間的に二次電池200の端子間の電圧Vaが1V上昇して5Vとなる。二次電池200の端子間の電圧Vaが5Vになると、電力Pは500Wに達してしまうため、充放電ユニット100は、設定電力の400Wを維持するための電流Icp(例えば80A)になるように、電流Iを降下させる。これにより、電流Iは、図4に示すように、試験開始タイミングT1の直後に20Aだけオーバーシュートする。試験開始時の電流Iのオーバーシュートは二次電池200の試験結果に多大な影響を与える可能性が有り、製造者は試験開始時のオーバーシュートを防止することが求められている。そこで、本実施形態に係る充放電ユニット100は、二次電池200の試験開始時のオーバーシュートが出ないように制御することができる。
図5は、本実施形態の充放電ユニット100における試験開始時の電流Iの一例を示す。ここで、図5の制御は、図1に示した充放電制御部101により実行される。図5において、充放電制御部101は、試験開始タイミングT1の前に二次電池200のインピーダンスRzを取得するシーケンスを実行する。図5(a)の点線円で示した部分は、インピーダンスRzを取得するシーケンス(期間S1)を拡大した図である。図5(a)において、充放電制御部101は、初期電流Is(例えば80A)に比べて微小な予備電流Ipを二次電池200に流して、二次電池200のインピーダンスRzを測定する。ここで、予備電流Ipは、二次電池200の試験への影響を少なくするために、初期電流Isに比べて微小な電流を用いるのが好ましい。例えば初期電流Isが80Aの場合、予備電流Ipは、±1Aから±10A程度に設定される。図5(a)の例では、充放電制御部101は、10msec間隔で二次電池200に流す予備電流Ip(±5A)を変化させ、予備電流Ipを流し始めた瞬間の電流ΔIと電圧ΔVとを測定する。尚、図5の例では、充放電制御部101は、10msec間隔で予備電流Ipを変化させて測定するようにしたが、10msec以外の間隔で測定してもよい。また、充放電制御部101は、予備電流Ipを+側だけに変化させてもよいし、−側だけに変化させてもよい。
ここで、電流ΔIは、図1で説明したように、二次電池200に流れる電流をシャント抵抗121の両端の電圧値に変換される。そして、充放電制御部101のCPU110は、電流測定用A/D112でシャント抵抗121の両端の電圧値をデジタル値に変換して測定する。また、電圧ΔVは、図1で説明したように、二次電池200の端子間の電圧値を電圧測定用A/D113でデジタル値に変換して測定される。
図5(a)において、充放電制御部101は、タイミングS11で、電流が0Aから+5Aに変化する瞬間の電流ΔIと電圧ΔVとを測定する。そして、充放電制御部101は、(式1)により、タイミングS11におけるインピーダンスRを求め、R1とする。
R=ΔV/ΔI ・・・(式1)
同様に、充放電制御部101は、タイミングS12で電流Iが0Aから−5Aに変化する瞬間の電流ΔIと電圧ΔVとを測定する。そして、(式1)により、タイミングS12におけるインピーダンスRを求め、R2とする。
この後、充放電制御部101は、タイミングS11で求めたインピーダンスR1と、タイミングS12で求めたインピーダンスR2との2回の平均値を求め、二次電池200のインピーダンスRzを取得する。
充放電制御部101は、試験開始タイミングT1の前に取得した二次電池200のインピーダンスRzを用いて、初期電流Isを(式2)により求める。
Is=(Pcp×Va)/(Va^2+Pcp×Rz) ・・・(式2)
ここで、PcpはCPモードでの設定電力、Vaは二次電池200の端子間電圧である。図5(a)の場合は、例えばタイミングS13における0A時(電流を流していない時)に測定された二次電池200の端子間の電圧Vaが(式2)の演算に用いられる。尚、二次電池200の端子間の電圧Vaは、例えば10msec毎に定期的に測定されている。
ここで、一例として、Pcp=400W、Rz=10mΩ、Va=4Vとした場合の初期電流Isは、(式2)に代入して(式3)のように求めることができる。
Is=(400×4)/(4^2+400×0.01)=80A ・・・(式3)
図5(b)は、試験開始タイミングT1以降の電流Iの変化の一例を示す。図5(b)において、充放電制御部101が試験開始タイミングT1に流す初期電流Isは、(式3)の場合、80Aとなる。
試験開始タイミングT1で80Aを二次電池200に流した場合、上記の例ではRz=10mΩ、Va=4Vなので、二次電池200の端子間の電圧Vaは、0.8V上昇して4.8Vになる。そして、この時の電力Pは、80×4.8=384Wとなり、CPモードの設定電力Pcp≦400Wに抑えることができる。尚、インピーダンスRzを測定したときの電流ΔIと初期電流Isとは大きさが異なるので、実際のインピーダンスRzは多少変動する場合がある。そこで、充放電制御部101は、試験開始タイミングT1で二次電池200の端子間の電圧Vaと電流Iaとを測定し、実際の電力Pを求める。例えば初期電流Isを二次電池200に流した時の実際のインピーダンスRzが11mΩだった場合、二次電池200の端子間の電圧Vaは、0.88V上昇して4.88Vとなり、電力Pは、80×4.88=390.4Wとなる。
このようにして、本実施形態に係る充放電ユニット100は、充放電制御部101の制御により、試験開始時の初期電流Isのオーバーシュートを抑えることができる。
そして、図5(b)において、充放電制御部101は、試験開始タイミングT1の次のタイミングT2で電力PがCPモードの設定電力Pcpに近づくように制御する。例えば、充放電制御部101は、設定電力Pcpと試験開始タイミングT1での実際の電力Pとの差分を試験開始タイミングT1で測定した二次電池200の端子間の電圧Vaで割った電流値にフィードバック係数αを乗算した電流値分だけ増減させる。(式4)は、増減させる増減電流Izを求める式である。ここで、フィードバック係数αは、徐々に設定電力Pcpに近づけるための係数であり、CPU110によって設定される。尚、フィードバック係数αは、例えば0.5に設定されるが、1より小さい値であれば0.5でなくてもよい。
Iz=(Pcp−P)/V×α ・・・(式4)
上記の例では、Pcp=400W、P=390.4W、V=4.88Vであり、α=0.5とすると、Iz≒0.96Aとなる。この場合、充放電制御部101は、図5(b)のタイミングT2で流す電流値を初期電流Isに増減電流Izを加算した80.96Aに設定する。図5(b)の例では、タイミングT2の増減電流Izは、タイミングT1の設定電力Pcpを維持するための電流Icpと初期電流Isとの差分の電流値Ibにフィードバック係数αを乗算した値になる。
タイミングT1と同様にタイミングT2において、充放電制御部101は、二次電池200の端子間の電圧Vaと電流Iaとを測定し、実際の電力Pを求める。そして、(式4)を用いて、次のタイミングT3の増減電流Izを求める。例えばタイミングT2における二次電池200の端子間の電圧Vaが4.9V、電流Iaが80.96Aであった場合、電力Pは396.7Wとなる。この場合、次のタイミングT3の増減電流Izは、(式4)にPcp=400W、P=396.7W、V=4.9V、α=0.5を代入して、約0.34Aとなり、次のタイミングT3で流す電流Iaは、81.3Aとなる。
同様にタイミングT3において、充放電制御部101は、二次電池200の端子間の電圧Vaと電流Iaとを測定し、実際の電力Pを求める。そして、(式4)を用いて、次のタイミングT4の増減電流Izを求める。例えばタイミングT3における二次電池200の端子間の電圧Vaが4.95V、電流Iaが81.3Aであった場合、電力Pは402.4Wとなる。この場合、次のタイミングT4の増減電流Izは、(式4)にPcp=400W、P=402.4W、V=4.95V、α=0.5を代入して、約−0.24Aとなり、タイミングT4で流す電流Iaは、81.06Aとなる。
このようにして、本実施形態に係る充放電ユニット100は、周期的に測定する電力Pが設定電力Pcpに近づくように電流Iを増減するので、二次電池200に供給する電力Pを設定電力Pcp付近に一定に保つことができる。これにより、本実施形態に係る充放電ユニット100は、試験開始時の電流Iのオーバーシュートを抑えながら、CPモードによる充放電試験を行うことができる。尚、図5(b)において、タイミングT1,T2,T3およびT4の間隔は、例えば8msecや10msecである。尚、本実施形態に係る充放電ユニット100は、CPU110のデジタル処理によって充放電用コンバータ102を制御するので、二次電池200に流す電流Iは離散的に変化する。これにより、電流Iがオーバーシュートした場合、デジタル処理による制御では、アナログ回路で制御する場合に比べて、直ぐに電流Iを降下させることが難しい。従って、本実施形態に係る充放電ユニット100のように、デジタル処理で制御する場合は特に電流Iのオーバーシュートを抑制することが求められる。
ここで、(式2)の導入について説明する。図5(b)において、試験開始タイミングT1で測定した二次電池200の端子間の電圧をVaとする。また、CPモードの設定電力はPcp、初期電流はIs、二次電池200のインピーダンスはRzとすると、(式4)が成立する。
Is=Pcp/(Va+(Pcp/Va)×Rz) ・・・(式4)
(式4)を変形すると、
Is=Pcp/(Va+(Pcp×Rz)/Va)
さらに、変形して、
Is=(Pcp×Va)/(Va^2+(Pcp×Rz))
となり、(式2)が導かれる。
図6は、CPモードにおける電力Pと電流Iの一例を示す。尚、図6は、図5に対応し、タイミングS11,S12,S13,T1,T2,T3およびT4は、図5と同じタイミングを示す。図6に示したように、本実施形態に係る充放電制御部101は、試験開始タイミングT1の前に、二次電池200のインピーダンスRzを取得するシーケンスを実行する。そして、充放電制御部101は、試験開始前に取得した二次電池200のインピーダンスRzに基づいて、初期電流Isを設定する。これにより、試験開始タイミングT1において、初期電流Isは、設定電力Pcpを維持するための電流Icpを超えないようにすることができ、試験開始時のオーバーシュートを抑えることができる。そして、充放電制御部101は、試験開始タイミングT1以降、設定電力Pcpを維持するための電流Icpに近づくように電流Iを制御することができる。
図7は、CPモードにおける充放電試験時の制御の一例を示す。尚、図7の処理は、充放電制御部101のCPU110に予め記憶されたプログラムに従って実行される。
ステップS101において、充放電制御部101は、操作部115などにより、試験開始指示があったか否かを判別する。そして、充放電制御部101は、オペレータの操作などによる試験開始指示があるまでステップS101で待機し、試験開始指示があった場合は次のステップに進む。
ステップS102において、充放電制御部101は、二次電池200のインピーダンスRzを測定する。
ステップS103において、充放電制御部101は、インピーダンスRzと、設定電力Pcpと、二次電池200の端子間の電圧Vaとを用いて、(式1)により、初期電流Isを求める。そして、充放電制御部101は、初期電流Isを充放電用コンバータ102に設定する。
ステップS104において、充放電制御部101は、二次電池200の充放電試験を開始する。
ステップS105において、充放電制御部101は、二次電池200の端子間の電圧Vaと電流Iaとを測定する。尚、二次電池200の端子間の電圧Vaと電流Iaは、例えば8msecや10msecなどのように、充放電制御部101によって周期的に測定されている。
ステップS106において、充放電制御部101は、ステップS105で測定した電圧Vaと電流Iaとを用いて、現在の電力P(=Va×Ia)を算出する。
ステップS107において、充放電制御部101は、ステップS106で求めた現在の電力Pと設定電力Pcpとを比較し、現在の電力Pが設定電力Pcpより小さい場合は二次電池200に流す電流Iを増加する。逆に、現在の電力Pが設定電力Pcpより大きい場合には、充放電制御部101は二次電池200に流す電流Iを減少する。
このようにして、本実施形態に係る充放電ユニット100は、充放電制御部101の制御により、試験開始前に二次電池200のインピーダンスRzを測定して初期電流Isを設定するので、試験開始時の電流Iのオーバーシュートを抑制することができる。
図8は、インピーダンスRzの測定処理の一例を示す。尚、図8の処理は、充放電制御部101のCPU110に予め記憶されたプログラムに従って実行される。
ステップS201において、充放電制御部101は、インピーダンスRを測定するための予備電流Ipを設定する。
ステップS202において、充放電制御部101は、予め設定された所定時間が経過したか否かを判別する。例えば図5(a)の場合、充放電制御部101は、10msecが経過したか否かを判別する。そして、所定時間が経過したら次のステップに進む。
ステップS203において、充放電制御部101は、二次電池200に予備電流Ipを流して二次電池200の端子間の電圧Vaを測定し、二次電池200のインピーダンスRを算出する。
ステップS204において、充放電制御部101は、予め設定された所定回数(例えば2回)分のインピーダンスRを取得したか否かを判別する。そして、所定回数分のインピーダンスRを取得していない場合には、ステップS201に戻って、充放電制御部101はインピーダンスRの取得を繰り返す。
ステップS205において、充放電制御部101は、ステップS203で取得した複数のインピーダンスRを測定回数で平均化して、最終的な二次電池200のインピーダンスRzを算出する。
このようにして、充放電制御部101は、二次電池200のインピーダンスRzを取得することができる。
尚、充放電制御部101は、測定する毎に電流の大きさや方向を変えるようにしてもよい。例えば、充放電制御部101は、1回目の測定で+5Aの予備電流Ipを流し、2回目の測定で+10Aの予備電流Ipを流し、3回目の測定で+1Aの予備電流Ipを流す。そして、充放電制御部101は、3回のインピーダンスRを平均化した値を二次電池200のインピーダンスRzとして取得する。また、図5(a)の例では、充放電制御部101は、10msecの期間、+5Aの予備電流Ipを流し、次の10msecの期間、予備電流Ipを0にし、さらに次の10msecの期間、−5Aの予備電流Ipを流している。そして、充放電制御部101は、+5Aの予備電流Ipの立ち上がりで測定したインピーダンスRと、−5Aの予備電流Ipの立ち下がりで測定したインピーダンスRとを平均化した値を二次電池200のインピーダンスRzとして取得する。
[応用例]
上記では、CPモードによる充放電試験について説明したが、応用例としてCPパルスモードによる充放電試験について説明する。
図9は、CPパルスモードの充放電試験の一例を示す。尚、図9は、CPモードの図6に対応し、インピーダンス取得シーケンスの期間S1および試験開始タイミングT1からT11までの期間は、図6と同一又は同様である。
ここで、CPパルスモードは、充電期間と放電期間とが交互に繰り返される。図9の例では、充放電制御部101は、試験開始タイミングT1からT11までの期間、正の設定電力+Pcpにするための電流+Icpを維持するように制御し、次のタイミングT11からT12までの期間、電流Iを0Aに維持するように制御する。さらに、充放電制御部101は、次のタイミングT12からT13までの期間、負の設定電力−Pcpにするための電流−Icpを維持するように制御し、次のタイミングT13からT14までの期間は、電流Iを0Aに維持するように制御する。そして、充放電制御部101は、タイミングT14以降、タイミングT1からタイミングT14の動作を繰り返し実行する。
このようにして、本実施形態に係る充放電ユニット100は、図6に示したCPモードだけでなく、CPパルスモードにおいても電流Iがオーバーシュートすることなく、二次電池200の充放電試験を実施することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・充放電ユニット;101・・・充放電制御部;102・・・充放電用コンバータ;110・・・CPU;111・・・参照電流出力用D/A;112・・・電流測定用A/D;113・・・電圧測定用A/D;114・・・記憶部;115・・・操作部;116・・・表示部;117・・・通信部;120・・・コンバータ回路;121・・・シャント抵抗;151・・・制御端末;200・・・二次電池;Is・・・初期電流;Pcp・・・設定電力;Rz・・・インピーダンス

Claims (11)

  1. 定電力方式で二次電池の充放電試験を行う充放電試験装置において、
    前記二次電池に充放電電流を流す充放電回路と、
    試験開始前に前記二次電池のインピーダンスを取得し、前記インピーダンスから試験開始時に前記二次電池に流す初期電流値を算出し、算出された前記初期電流値を前記充放電回路に設定して前記二次電池の充放電試験を行う充放電制御部と
    を有することを特徴とする充放電試験装置。
  2. 請求項1に記載の充放電試験装置において、
    前記充放電制御部は、
    前記二次電池の端子間電圧を測定する電圧測定部と、
    前記二次電池の充放電電流を測定する電流測定部と
    試験開始前に、前記電圧測定部と前記電流測定部とにより測定した電圧値と電流値とに基づいて前記インピーダンスを求め、前記インピーダンスから前記初期電流値を算出して前記充放電回路に設定し、前記二次電池の充放電試験を行う制御部と
    を有することを特徴とする充放電試験装置。
  3. 請求項1または2に記載の充放電試験装置において、
    前記制御部は、試験開始前に前記初期電流値に比べて微小な予備電流を前記二次電池に流して前記インピーダンスを求める
    ことを特徴とする充放電試験装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の充放電試験装置において、
    前記制御部は、前記予備電流を複数回、前記二次電池に流して取得した前記二次電池のインピーダンスを平均化した値に基づいて前記初期電流値を算出する
    ことを特徴とする充放電試験装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の充放電試験装置において、
    前記制御部は、周期的に測定する電力値と予め設定された定電力値との差分電力値と、前記二次電池の端子間電圧値とに基づいて、前記二次電池に流す電流の増減値を求め、前記定電力値に近づくように段階的に前記二次電池に流す電流を変化させる
    ことを特徴とする充放電試験装置。
  6. 請求項5に記載の充放電試験装置において、
    前記制御部は、前記増減値に予め設定されたフィードバック係数を乗算した値に基づいて、前記二次電池に流す電流を増減する
    ことを特徴とする充放電試験装置。
  7. 定電力方式で二次電池の充放電試験を行う充放電試験方法において、
    前記二次電池の試験開始前に前記二次電池のインピーダンスを取得し、前記インピーダンスから試験開始時に前記二次電池に流す初期電流値を算出し、算出された前記初期電流値を充放電回路に設定して前記二次電池の充放電試験を行う
    ことを特徴とする充放電試験方法。
  8. 請求項7に記載の充放電試験方法において、
    試験開始前に前記初期電流値に比べて微小な予備電流を前記二次電池に流して前記インピーダンスを求める
    ことを特徴とする充放電試験方法。
  9. 請求項7または8に記載の充放電試験方法において、
    前記予備電流を複数回、前記二次電池に流して取得した前記二次電池のインピーダンスを平均化した値に基づいて前記初期電流値を算出する
    ことを特徴とする充放電試験方法。
  10. 請求項7から9のいずれか一項に記載の充放電試験方法において、
    周期的に測定する電力値と予め設定された定電力値との差分電力値と、前記二次電池の端子間電圧値とに基づいて、前記二次電池に流す電流の増減値を求め、前記定電力値に近づくように段階的に前記二次電池に流す電流を変化させる
    ことを特徴とする充放電試験方法。
  11. 請求項10に記載の充放電試験方法において、
    前記増減値に予め設定されたフィードバック係数を乗算した値に基づいて、前記二次電池に流す電流を増減する
    ことを特徴とする充放電試験方法。
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