JP2016050548A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸入通路の制約がある場合でも、逆止弁の下流側の空間に接続する吐出通路を容易に形成可能な圧縮機を提供する。
【解決手段】吸入室141とシリンダボア101aと吐出孔103bと吸入室141の径方向内側に配設される吐出室142と吐出通路104dと逆止弁200と、を有し、圧縮した冷媒を吐出通路104dから吐出する圧縮機100であって、吐出室142を形成する周壁104bの内周面104fに沿って嵌合され、吐出室142を、周壁104bの高さ方向に2分割して、吐出孔103bと接続する第1空間142aと吐出室142の底壁104aに面する第2空間142bとに区画する区画部材160を含み、吐出通路104dは第2空間142bに接続され、逆止弁200は、P1<P2の場合、第1空間と第2空間とを連通する連通部の開口を閉止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ピストンを往復動させ冷媒を圧縮する往復動式の圧縮機に関し、特に、冷媒の逆流を防止する逆止弁を有した圧縮機に関する。
従来の車両エアコンシステム等に使用される往復動式の圧縮機としては、駆動軸の一端側を中心として環状に配設され冷媒が流入される吸入室と、駆動軸を囲むように配列される複数のシリンダボアと、吸入室の径方向内側に配設される吐出室とを有した圧縮機がある。
この種の圧縮機としては、例えば、特許文献1に記載された圧縮機が知られている。この特許文献1に記載された圧縮機では、外部冷媒回路(低圧側回路)との接続ポート(吸入側接続ポート)と吸入室とを連通する吸入通路を介して吸入室に冷媒を流入させている。そして、この圧縮機では、シリンダボア内のピストンを往復動させて、吸入室から吸入孔を介してシリンダボア内に吸入した冷媒を圧縮し、この圧縮した冷媒を、吐出孔、吐出室及び吐出通路を経由して外部冷媒回路の高圧側回路へ吐出させている。
ここで、この種の圧縮機では、外部冷媒回路の高圧側回路が圧縮機ハウジングの外側で吐出通路の一端を形成する接続ポート(吐出側接続ポート)に接続されているため、例えば、圧縮機の作動が停止されると、高圧側回路内の高圧の冷媒が吐出通路を介して吐出室側へ逆流する場合がある。
このため、例えば、特許文献1に記載の圧縮機では、吐出室の底壁の吐出室径方向中央部に吐出通路と連通する凹部を形成し、この凹部内に逆止弁を収容する構成とすることにより、吐出通路から吐出室への冷媒の逆流を防止させている。
特開2014−74365号公報
ところで、この種の圧縮機では、圧縮機ハウジングの外側に形成される吐出側接続ポートの位置や吐出通路の向きは車両側における圧縮機搭載スペース及びレイアウト等により制約を受けるため、圧縮機側で吐出側接続ポートの位置や吐出通路の向きを自由に定めることができない場合が多い。
しかしながら、特許文献1に記載の圧縮機では、逆止弁はその外径に合わせて吐出室の底壁の吐出室径方向中央部に形成された小内径の凹部内に配設され、吐出通路はこの小さな凹部の底面に開口するように接続させる構成であるため、車両側におけるレイアウト等による制約を受けた吐出側接続ポートの位置及び吐出通路の向きでは、吐出通路を容易に形成することができず、吐出通路が複雑となる場合がある。つまり、特許文献1に記載の圧縮機では、車両側のレイアウト等によっては、逆止弁の下流側の空間に接続する吐出通路を容易に形成できず、吐出通路が形成されるシリンダヘッド等の圧縮機ハウジングの製造コストの増大を招くおそれがある。
本発明は上記課題に着目してなされたもので、吐出側接続ポートの位置や吐出通路の向きに制約がある場合でも、逆止弁の下流側の空間に接続する吐出通路を容易に形成可能な圧縮機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る圧縮機は、駆動軸の一端側を中心として環状に配設され冷媒が流入される吸入室と、前記駆動軸を囲むように配列される複数のシリンダボアと、前記各シリンダボアに対応して設けられる吐出孔と、前記吸入室の径方向内側に配設される吐出室と、前記吐出室に接続される吐出通路と、前記吐出通路からの冷媒の逆流を防止する逆止弁と、を有し、前記駆動軸の回転により前記シリンダボア内のピストンを往復動させて、前記吸入室から前記シリンダボア内に吸入した冷媒を圧縮し、該圧縮した冷媒を、前記吐出孔及び吐出室を経由して前記吐出通路から吐出する圧縮機であって、前記吐出室を形成する周壁の内周面に沿って嵌合され、前記吐出室を、前記周壁の高さ方向に2分割して、前記吐出孔と接続する第1空間と該吐出室の底壁に面する第2空間とに区画する区画部材を含み、前記吐出通路は、前記第2空間に接続され、前記逆止弁は、前記第1空間の圧力が前記第2空間の圧力より小さい場合、前記区画部材を貫通して前記第1空間と前記第2空間とを連通する連通部の開口を閉止する、構成とした。
本発明に係る圧縮機によれば、区画部材が吐出室を形成する周壁の内周面に沿って嵌合されることで、吐出室を、周壁の高さ方向に2分割して、吐出孔と接続する第1空間とこの吐出室の底壁に面する第2空間とに区画する構成であるため、第1空間を実質的な吐出室とし、この実質的な吐出室の下流側に、従来の圧縮機の凹部と比較して大径の第2空間を配置することができる。
そして、本発明に係る圧縮機によれば、この従来の凹部より大径の第2空間に吐出通路を接続すると共に、第1空間の圧力が第2空間の圧力より小さい場合、区画部材を貫通して第1空間と前記第2空間とを連通する連通部の開口を閉止する逆止弁を設ける構成としたため、この逆止弁により第2空間から第1空間への冷媒の逆流を容易に防止することができる上、逆止弁の下流側の空間である大径の第2空間に吐出通路を容易に接続することができる。
したがって、本発明に係る圧縮機によれば、従来の圧縮機において、車両側におけるレイアウト等による制約を受けた吐出側接続ポートの位置及び吐出通路の向きでは、吐出通路が複雑になっていた場合であっても、吐出通路を容易に形成することができる。
このようにして、吐出側接続ポートの位置や吐出通路の向きに制約がある場合でも、逆止弁の下流側の空間に接続する吐出通路を容易に形成可能な圧縮機を提供することができる。
本発明の第1実施形態における圧縮機の断面図である。 上記実施形態におけるシリンダヘッドをその開放端面側(バルブプレート側)から見た図である。 上記実施形態における吐出弁形成体の上面図である。 上記実施形態におけるリテーナ形成体の上面図である。 上記実施形態における放圧通路を含む部分断面図である。 上記実施形態における圧縮機の区画部材及び逆止弁を含む要部拡大断面図である。 上記実施形態における区画部材及び逆止弁の断面図である。 本発明の第2実施形態における圧縮機のシリンダヘッドをその開放端面側から見た図である。 本発明の第3実施形態における圧縮機の要部拡大断面図である。 本発明の第4実施形態における圧縮機の要部拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る圧縮機である斜板式の可変容量圧縮機(以下において「圧縮機」という)100の断面図である。図2は、圧縮機100の後述するシリンダヘッド104をその開放端面側から見た図である。
この圧縮機100は、クラッチレスの圧縮機であって、図示を省略した外部冷媒回路に接続され、複数のピストン136を往復動させて、外部冷媒回路から吸入した冷媒を圧縮して吐出する。本実施形態において、圧縮機100は車両エアコンシステムに使用されるものとする。
図1に示すように、圧縮機100は、ピストン136が配設されるシリンダボア101aが形成されたシリンダブロック101と、シリンダブロック101の一端に設けられたフロントハウジング102と、シリンダブロック101の他端にバルブプレート103等を介して設けられたシリンダヘッド104と、を備えている。
シリンダブロック101とフロントハウジング102とによって、ピストン136の背方のクランク室140が形成される。このクランク室140内を横断するように駆動軸110が設けられ、この駆動軸110は後述する各軸受(131〜134)によって回転可能に支持されている。シリンダボア101aは、シリンダブロック101において、駆動軸110を囲むように複数配列されている。
駆動軸110の軸方向の中間部分の周囲には、斜板111が配置されている。斜板111の中央部には、貫通孔111bが形成されている。駆動軸110は、貫通孔111bに挿通されている。斜板111は、駆動軸110に固定され駆動軸110と一体に回転するロータ112にリンク機構120を介して連結され、クランク室140内にて駆動軸110及びロータ112と共に回転する。斜板111は、詳しくは、駆動軸110及びロータ112にリンク機構120を介して駆動軸110の中心軸線Oに対する傾斜角を可変可能に連結されている。
リンク機構120は、ロータ112に突設された第1アーム112aと、斜板111に突設された第2アーム111aと、一端が第1連結ピン122を介して第1アーム112aに回動可能に連結されると共に他端が第2連結ピン123を介して第2アーム111aに回動可能に連結されたリンクアーム121と、を含む。
斜板111の貫通孔111bは、斜板111が最大傾斜角から最小傾斜角の範囲で傾動可能な形状に形成されている。貫通孔111bには、駆動軸110と当接することによって傾斜角を小さくする方向への斜板111の傾斜角変位(傾動)を規制する最小傾斜角規制部が形成されている。例えば、斜板111が駆動軸110に対して直交するときの斜板111の傾斜角を0度とした場合、前記最小傾斜角規制部は、斜板111の傾斜角がほぼ0度となるまでの傾斜角変位(傾動)を許容するように形成されている。また、傾斜角を増大させる方向の斜板111の傾斜角変位(傾動)は、斜板111がロータ112に当接することによって規制される。したがって、斜板111の傾斜角は、斜板111がロータ112に当接したときに最大傾斜角となる。
駆動軸110には、傾斜角を減少させる方向に斜板111を付勢する傾斜角減少バネ114と、傾斜角を増大させる方向に斜板111を付勢する傾斜角増大バネ115とが、斜板111を挟んで装着されている。具体的には、傾斜角減少バネ114は、斜板111とロータ112との間に装着されており、傾斜角増大バネ115は、斜板111と駆動軸110に設けられたバネ支持部材116との間に装着されている。
ここで、斜板111の傾斜角が最小傾斜角であるときに、傾斜角増大バネ115の付勢力の方が傾斜角減少バネ114の付勢力よりも大きくなるように設定されている。このため、駆動軸110が回転していないとき、すなわち、圧縮機100が停止しているときに、斜板111は、傾斜角減少バネ114の付勢力と傾斜角増大バネ115の付勢力とがバランスする傾斜角(>最小傾斜角)に位置する。
駆動軸110の一端は、フロントハウジング102のボス部102aを貫通してフロントハウジング102の外側まで延在して、図示省略したクラッチレス機構を有した動力伝達装置に連結されている。なお、駆動軸110とボス部102aとの間には軸封装置130が挿入されており、クランク室140内部は外部空間から遮断されている。
駆動軸110とロータ112の連結体は、ラジアル方向においてはラジアル軸受131、132によって支持され、スラスト方向においてはスラスト軸受133、スラストプレート134によって支持されている。なお、駆動軸110のスラストプレート134側の端部とスラストプレート134との間の隙間は、調整ネジ135によって調整されている。そして、駆動軸110は、図示省略した外部駆動源からの動力が前記動力伝達装置に伝達されることにより、前記動力伝達装置と同期して回転する。
シリンダボア101a内には、ピストン136が配設され、ピストン136のクランク室140側に突出している端部の内側空間には、斜板111の外周部が収容され、斜板111は、一対のシュー137を介して、ピストン136と連動する。このシュー137によって、斜板111の回転運動をピストン136の往復運動に変換し、ピストン136がシリンダボア101a内を往復移動する。
本実施形態では、このようにして、クランク室140内にて駆動軸110と共に回転しこの駆動軸110の中心軸線Oに対する傾斜角が可変である斜板111を含み、斜板111の回転運動をピストン136の往復運動に変換する、変換機構が構成される。なお、本実施形態においては、斜板111とロータ112とリンク機構120とシュー137とを含んで構成される変換機構が、本発明に係る「変換機構」に相当する。
シリンダヘッド104には、駆動軸110の一端側を中心として環状に配設され冷媒が流入される吸入室141と、吸入室141の径方向内側に配設される吐出室142と、が区画形成されている。
吸入室141は、例えば、図1及び図2に示すように、シリンダヘッド104の底壁104aから突設されシリンダブロック101側に環状に延びる周壁104bの径方向外側で、吐出室142を取り囲むように環状に形成されている。
吐出室142は、例えば、シリンダヘッド104の径方向中央部に配設され、底壁104aと周壁104bとによって区画形成されている。
周壁104bは、例えば、駆動軸110の中心軸線Oを中心として環状に形成され、詳しくは、図2に示すように、その周方向のうち後述する各吐出孔103bに対応した部位を径方向外側に膨出させて全体として環状に形成されている。また、周壁104bのうち膨出部位における上端部(シリンダブロック101側の端部)には、後述するリテーナ150aを収容可能に、逃げ部が段付き状に形成されている。周壁104bの高さ方向(言い換えると、中心軸線Oの延伸方向)中間部位の内周面104fは、後述する区画部材160の外径より僅かに大きい内径を有して形成され、区画部材160の嵌合部となる。周壁104bの基端部における内周面104f’は、区画部材160の外径より少し小さい内径を有して形成されている。上記嵌合部となる内周面104fと基端部における内周面104f’とを連結し、且つ、底壁104aと平行な面が、後述する規制面104h(後述の図6参照)となる。
吸入室141は、バルブプレート103に各シリンダボア101aに対応して形成された吸入孔103a(図1参照)と、シート状の吸入弁形成体(図示省略)に形成された吸入弁としてのリード弁(図示省略)とを介して、シリンダボア101aと連通する。このバルブプレート103は、シリンダボア101aが形成されるシリンダブロック101と、周壁104bの端面(シリンダヘッド104の開放端面)との間に配置される。吸入弁形成体は、バルブプレート103のシリンダブロック101側に配置される。また、吸入弁としてのリード弁は、例えば、吸入室141内の圧力がシリンダボア101a内の圧力より高くなると、変形して吸入孔103aを開口し、吸入室141内の圧力がシリンダボア101a内の圧力以下になると、変形を解消して吸入孔103aを閉止する。
一方、吐出室142は、シート状の吐出弁形成体138に形成された吐出弁としてのリード弁138a(図3参照)と、バルブプレート103に各シリンダボア101aに対応して形成された吐出孔103b(図1参照)とを介して、シリンダボア101aと連通する。吐出弁形成体138は、バルブプレート103のシリンダヘッド104側に配置される。また、吐出弁としてのリード弁138aは、例えば、シリンダボア101a内の圧力が吐出室142(詳しくは後述する第1空間142a)内の圧力より高くなると、変形して吐出孔103bを開口し、シリンダボア101a内の圧力が吐出室142内の圧力以下になると、変形を解消して吐出孔103bを閉止する。
なお、本実施形態においては、各吐出孔103bは、バルブプレート103をシリンダヘッド104とシリンダブロック101との間に組付けた状態において、駆動軸110の中心軸線Oからの距離がそれぞれ等しく、かつ、駆動軸110の周方向にほぼ等間隔に離間して配列される。後述の連通部の入口孔161cは、駆動軸110の中心軸線Oに孔中心を一致させて形成されている。したがって、各吐出孔103bは、言い換えると、後述の入口孔161cの孔中心からの距離がそれぞれ等しく、かつ、入口孔161cの周方向に離間して配列される。
図3に示すように、吐出弁形成体138は、複数のリード弁138aとリード弁連結部138bとを有し、吐出室142の径方向にリード弁138aが放射状に延伸して形成されている。
リード弁138aは、例えば、後述する第1空間内142aにて、バルブプレート103の吐出孔形成位置に対応する第1空間142aの周方向に離間した複数個所にそれぞれ配設されると共に第1空間142aの径方向に延在し、対応する吐出孔103bを開閉する。リード弁連結部138bは、例えば、各リード弁138aの径方向内側でその基端部を連結する。
吐出弁としてのリード弁138aは、リテーナプレート150によりその最大開度が規制され、図示を省略した吸入弁としてのリード弁はシリンダボア101aの端面に形成された凹部によりその最大開度が規制されている。なお、本実施形態において、このリテーナプレート150が、本発明に係る「リテーナ形成体」に相当する。
図4に示すように、リテーナプレート150は、リード弁138aの最大開度を規制するためのものであり、複数のリテーナ150aとリテーナ連結部150bとを有し、吐出室142の径方向にリテーナ150aが放射状に延出して形成されている。また、このリテーナプレート150は、吐出弁形成体138のシリンダブロック104側に配設されている。
各リテーナ150aは、例えば、各リード弁138aの配設位置に合わせてそれぞれ配設されると共に第1空間142aの径方向に延在し、対応するリード弁138aの最大開度を規制する。リテーナ連結部150bは、例えば、各リテーナ150aの径方向内側でその基端部を連結する。
図1に戻って、吸入弁形成体(図示省略)、バルブプレート103、吐出弁形成体138(図3参照)、リテーナプレート150は、シリンダブロック101側からこの順番で、締結部材151により締結されて一体化されている。締結部材151は、例えば、ボルト、ナット、座金で構成されている。
本実施形態においては、このようにして、駆動軸110の回転によりピストンを往復動させて、吸入室141から吸入孔103a等を介してシリンダボア101a内に吸入した冷媒を圧縮し、この圧縮した冷媒を、吐出孔103a、リード弁138a及び吐出室142を経由して、後述する吐出通路104dから外部冷媒回路の高圧側回路へ吐出する圧縮機100が構成されている。
ここで、フロントハウジング102、センターガスケット(図示省略)、シリンダブロック101、シリンダガスケット(図示省略)、バルブプレート103、ヘッドガスケット(図示省略)及びシリンダヘッド104が、この順番で、複数の通しボルト105によって締結されて圧縮機ハウジングが形成される。なお、ヘッドガスケットは、バルブプレート103とシリンダヘッド104との間に配置されているが、吐出室142及び吸入孔103aに対応する部分は開口形成されている。したがって、吐出室142はバルブプレート103に面している。
シリンダヘッド104には、図2に示すように、吸入側接続ポート104c’を備えた吸入通路104cが、例えば、シリンダヘッド104の外周壁を貫通して吸入室141に開口するように形成されている。この吸入側接続ポート104c’は、前述の車両用エアコンシステムの外部冷媒回路の低圧側回路に接続される。これにより、吸入通路104cから吸入室141に冷媒が流入する。
また、シリンダヘッド104には、吐出側接続ポート104d’を備えた吐出通路104dが、シリンダヘッド104の外周壁を貫通して吐出室142に接続するように形成されている。この吐出側接続ポート104d’は、外部冷媒回路の高圧側回路に接続される。これにより、吐出通路104dから高圧側回路へ冷媒が吐出される。
なお、吐出通路104dの接続先及び延設方向の詳細については、後に説明する。
ここで、吐出室142は、区画部材160によって、周壁104bの高さ方向に2分割され、吐出孔103bと接続する第1空間142aと吐出室142の底壁104aに面する第2空間142bとに区画されている。
具体的には、第1空間142aは、区画部材160とシリンダヘッド104の周壁104bとバルブプレート103とで囲まれた空間であり、吐出弁形成体138及びリテーナプレート150を収容する。第2空間142bは、区画部材160とシリンダヘッド104の底壁104a及び周壁104bとで囲まれた空間である。
区画部材160には、吐出通路104dからの冷媒の逆流を防止する逆止弁200が一体的に構成されている。
この逆止弁200は、区画部材160を貫通して第1空間142aと第2空間142bとを連通する連通部の開口を、第1空間142aと第2空間142bとの圧力差に応じて開閉し、第2空間142bから第1空間142aへの冷媒の逆流を防止することで、吐出通路104dから実質的な吐出室(第1空間142a)への冷媒の逆流を防止している。
なお、区画部材160の構造と、逆止弁200の構造並びに動作、及び、上記連通部については後に詳述する。
シリンダヘッド104には、さらに制御弁300が設けられている。
制御弁300は、吐出室142の第1空間142aとクランク室140とを連通する圧力供給通路145に介装され、圧力供給通路145の開度を調整して、第1空間142aからクランク室140への冷媒ガス(吐出ガス)導入量を制御する。また、クランク室140内の冷媒ガスは、クランク室140と吸入室141とを連通する放圧通路146を介して吸入室141へ流れる。この放圧通路146には、放圧通路146を流通する流体の流量を規制するオリフィスが設けられる。
具体的には、放圧通路146は、例えば、図2及び図2のA−A断面を含む要部拡大断面図である図5に示すように、通しボルト105を挿通する挿通孔を経由してクランク室140と吸入室141とを連通する。例えば、シリンダヘッド104の開口端面に形成された溝104eが上記オリフィスを構成している。また、圧力供給通路145は、図2に示すように、通しボルト105を挿通する別の挿通孔を経由して第1空間142aとクランク室140とを連通している。
本実施形態においては、このようにして、圧力供給通路145の開度を調整してクランク室140の圧力を変化させ、この圧力変化により斜板111の傾斜角を変更してピストン136のストローク量を制御する制御弁300が構成されている。
制御弁300は、より具体的には、エアコンシステム作動時、つまり圧縮機100の作動状態では、外部信号に基づいて内蔵するソレノイドへの通電量を調整し、吸入室141と接続される圧力導入通路147を介して制御弁300の感圧室に導入される吸入室141の圧力が所定値になるように、吐出容量を可変制御する。また、エアコンシステム停止時、つまり圧縮機100の非作動状態では、ソレノイドへの通電を遮断(OFF)することにより、圧力供給通路145を強制開放して、可変容量型圧縮機100の吐出容量を最小に制御する。
次に、図2、図6及び図7を参照して、区画部材160の構造について詳細に説明する。図6は、図2に示すB−B矢視断面の区画部材160及び逆止弁200を含む圧縮機100の要部拡大断面図である。図7は、区画部材160及び逆止弁200の断面図である。
区画部材160は、吐出室142を形成する周壁104bの高さ方向中間部位の内周面104fに沿って嵌合され、前述したように吐出室142を、周壁104bの高さ方向に2分割して、吐出孔103bと接続する第1空間142aと吐出室142の底壁104aに面する第2空間142bとに区画するものである。なお、周壁104bの高さ方向中間部位とは、周壁104bの上端部と基端部との間の部位であればよい。
具体的には、区画部材160は、周壁104bの高さ方向中間部位の内周面104fに沿って嵌合される円板状の区画部161と、区画部161の第1空間142a側の端面から突出してバルブプレート103側へ延びる突起部162とを有して、例えば、黄銅、アルミ等の金属材料で形成されている。
区画部161は、例えば、内周面104fに嵌合可能に内周面104fの内径より僅かに小さい外径の円筒外周面161aを有する。この円筒外周面161aには、環状溝が形成される。この環状溝には、弾性を有するシール部材としてのOリング163が配設されている。区画部材160は、内周面104fとの間にOリング163を介在させて、周壁104bの内周面104fに沿って着脱可能に嵌合される。このようにして、区画部材160は、駆動軸110の中心軸線Oの延伸方向に移動可能に、内周面104fに嵌合するように構成されている。
突起部162は、具体的には、区画部161が内周面104fに嵌合組付けされたときに、互いに隣り合う各リード弁138aの間及び互いに隣り合う各リテーナ150aの間で、バルブプレート103を押圧可能に、区画部161の周方向に離間した複数個所で、例えば円柱状に、突設されている。また、各突起部162からなる突起群の中心と区画部161の径方向中心とが略一致するように、各突起部162は突設されている。
また、周壁104bには、周壁104bの高さ方向中間部位の内周面104fと周壁104bの基端部における内周面104f’とを連結し、且つ、底壁104aと平行な規制面104hが形成されている。この規制面104hは、区画部161が内周面104fに沿って嵌合されたときに、区画部161の第2空間側端面の周縁部と当接し、区画部材160の底壁104a側への移動を規制する。
突起部162の端面162aは、区画部161の第2空間側端面の周縁部が規制面104hに当接しているときに、バルブプレート103と僅かな隙間を有して対峙している。突起部162の端面162aがバルブプレート103と当接することにより、区画部材160のバルブプレート103側への移動が規制される。
このように、区画部材160は、吐出室142の周壁104b(詳しくは内周面104f)にOリング163を介在させて移動可能に嵌合されていると共に、その移動がバルブプレート103及び規制面104hにより規制されることにより、抜け止めされている。
また、区画部材160は、回動規制構造によって、シリンダヘッド104に対する周方向の位置が決定されている。回動規制構造は、例えば、図7に示すように、区画部161の第2空間側端面の周縁部において周方向の適宜箇所で第2空間側へ突設されてなる凸部161bと、この凸部161bの突設位置に合わせてシリンダヘッド104の規制面104hに形成される凹部104gとで構成されている。区画部161は、凸部161bを凹部104gに嵌合させた状態で、内周面104fに沿って嵌合される。これにより、区画部材160の周方向の回動が規制されている。
以上のようにして、区画部161が内周面104fに沿って嵌合されることで、吐出室142が、周壁104bの高さ方向に2分割されて、吐出孔103bと接続する第1空間142aと底壁104aに面する第2空間142bとに区画される。そして、第1空間142aを実質的な吐出室とし、この実質的な吐出室の下流側に、従来よりも大径の第2空間142bを配置している。
次に、図1、図2を参照して、吐出通路104dの接続先及び延設方向について詳細に説明する。
吐出通路104dは、第2空間142bに接続されている。
この吐出通路104dは、例えば、シリンダヘッド104の外周壁を貫通して、吸入室141の一部を横切るように吐出室142側へ直線状に延設されて、第2空間142bに開口している。本実施形態において、吐出通路104dは、図2に示すように、シリンダヘッド104の外周の所定位置から吐出室142の径方向略中心に向かって延設されている。図示を省略するが、車両側の制約を受け、吐出通路104dの延設方向が、吐出室142の径方向中心から大きくずれた方向に設定されることもある。この場合であっても、吐出通路104dの接続先である第2空間142bは、大径に構成されているため、吐出通路104dを、直線状に一本の通路で形成して、第1空間142bに接続させることができる。
次に、図1、図6及び図7を参照して、逆止弁200の構造と、前述の連通部について詳細に説明する。
逆止弁200は、第2空間142b内に設けられ、第1空間142aの圧力P1が第2空間142bの圧力P2より小さい場合(P1<P2)、区画部材160を貫通して第1空間142aと第2空間142bとを連通する連通部の開口を閉止する。
また、逆止弁200は、圧力P1が圧力P2より大きく、且つ、第1空間142aと第2空間142bとの圧力差ΔPが所定の開弁差圧値Po以上の場合(P1>P2、ΔP≧Po)、連通部の開口を開放し、圧力P1が圧力P2より大きく、且つ、圧力差ΔPが開弁差圧値Po未満の場合(P1>P2、ΔP<Po)、連通部の開口を閉止する。
具体的には、逆止弁200は、連通部の第1空間側開口となる入口孔161cと、弁座161dと、弁体201と、圧縮コイルバネ202と、弁体201を収容する収容部材203と、連通部の第2空間側開口となる出口孔203a1と、を備えて構成されている。
入口孔161cは、例えば、区画部161の径方向中央部を貫通して形成され、吐出室142の径方向中央に配置されている。
弁座161dは、弁体201が接離するものであり、入口孔161cの第2空間側の開口周縁部から環状に突出形成されてなる。
弁体201は、弁座161dに一端面が接離し、円筒外周面を有して、例えば、樹脂材料で形成される。弁体201が弁座161dに当接すると、入口孔161cが弁体201の一端面により閉止されると共に、出口孔203a1が弁体201の円筒外周面により閉止される。
圧縮コイルバネ202は、弁座161dに向けて弁体201を付勢する付勢手段をなすものである。
収容部材203は、第2空間142bに位置すると共に、内部に弁体201と圧縮コイルバネ202とを収容し、例えば、樹脂材料で筒状に形成されてなるものである。具体的には、収容部材203は、弁体201の円筒外周面を摺動可能に支持する周壁203aと、周壁203aの一端を閉塞する底壁203bとを有して、有底筒状に形成されている。弁体201により区画される収容部材203内の弁座161d側の空間は、入口孔161cと連通すると共に、出口孔203a1と連通している。これにより、入口孔161c、弁室及び出口孔203a1を経由する連通部が構成されている。
出口孔203a1は、収容部材203、詳しくは、周壁203aの周方向に離間した複数個所で、第2空間142bにおける内周面104f’に向けて開口される。
本実施形態においては、入口孔161cと弁座161dとが区画部161に一体に形成され、収容部材203の開放端部が弁座161dの外周面に嵌合することで、逆止弁200が区画部161に固定されている。このようにして、逆止弁200は、区画部材160の径方向中央部に区画部材160と一体的に構成されている。
なお、弁体201及び収容部材203は樹脂材料で形成されるものとしたが、これに限らず、金属材料で形成してもよい。この場合、区画部材160を樹脂材料で形成しても良い。
弁体201により区画される収容部材203内の底壁203b側の空間は、底壁203bに形成された連通孔203b1を介して第2空間142bと連通している。これにより、第1空間142aの圧力P1が入口孔161cを介して弁体201の一端面に作用し、第2空間142bの圧力P2が連通孔203b1を介して弁体201の他端面に作用する。そして、弁体201は、第1空間142aと第2空間142bとの圧力差ΔPに応じて弁座161bに接離し、入口孔161cから出口孔203a1に到る連通部の開口面積を調整する。この連通部の開口面積とは、例えば、出口孔203a1のうち、弁体201の円筒外周面により閉塞されていない部分の面積を言う。
次に、図1、図6を参照して、逆止弁200の動作について説明する。
逆止弁200は、P1>P2の場合であって、ΔPが圧縮コイルバネ202の付勢力により設定された開弁差圧値Po以上になると、弁体201が弁座161dから離れて、入口孔161cを開放する。そして、逆止弁200は、P1>P2で、且つ、ΔP≧Poの場合、ΔPが増大するほど、弁体201が弁座161dからさらに離れて、連通部の開口面積を増大させ、ΔPが減少するほど連通部の開口面積を減少させる。
また、逆止弁200は、P1>P2で、且つ、ΔP<Poになると、弁体201が弁座161dに当接して、入口孔161c及び出口孔203a1を閉止する。
さらに、逆止弁200は、P1<P2となったとき、弁体201が弁座161dに当接して、入口孔161c及び出口孔203a1を閉止し、第2空間142bから第1空間142aへの冷媒の逆流を防止する。
次に、圧縮機100の動作について、図1及び図6を参照して説明する。
例えば、エアコンシステムが非作動状態(OFF)から作動状態(ON)に切り替わると、外部信号に基づいて制御弁300のソレノイドは通電される。このとき、制御弁300により圧力供給通路145が閉じられ、クランク室140内には、ピストン136の圧縮工程の際に生じるブローバイガスのみが流入する。放圧通路146に配設されたオリフィス104eはこのブローバイガスを流すために十分な流路断面積を有しているため、クランク室140の圧力は低下する。これにより、ピストン136のストローク量が増大して、吐出室142からの吐出容量が最小の状態から増大する。
また、圧縮動作により第1空間142aの圧力P1が昇圧して、P1>P2、且つ、ΔP≧Poになると、逆止弁200が開弁し、圧縮された冷媒が第2空間142b、吐出通路104dを経由して外部冷媒回路の高圧側回路に流れる。このとき、区画部材160は、ΔPに応じた力を受ける。そして、このΔPに応じた力の大きさがOリング163によって生じる静摩擦力の大きさを超えると、区画部161の第2空間側端面の周縁部が規制面104hに当接して、区画部材160は位置決めされる。
また、エアコンシステムが作動状態(ON)から非作動状態(OFF)に切り替わると、制御弁300のソレノイドへの通電がOFFされる。このとき、制御弁300により圧力供給通路145が最大に開放されるので、クランク室140内には、第1空間142aの吐出ガスが瞬時に流入する。これにより、クランク室140の圧力を昇圧させる。この結果、ピストン136のストローク量が減少して、吐出室142からの吐出容量が最小となる。同時に、P1が低下して、P1<P2となり、逆止弁200が閉弁する。このとき、P1<P2であるので、区画部材160は、区画部材160をバルブプレート103側に移動させようとする圧力差(ΔP)に応じた力を受ける。そして、このΔPに応じた力の大きさがOリング163によって生じる静摩擦力の大きさを超えると、突起部162の端面162aがバルブプレート103に当接して、区画部材160は位置決めされる。つまり、P1<P2の場合、突起部162の端面162aは、ΔPに応じてバルブプレート103を押圧している。
このように、本実施形態に係る圧縮機100によれば、区画部材160が周壁104bの高さ方向中間部位の内周面104fに沿って嵌合されることで、吐出室142を、周壁104bの高さ方向に2分割して、吐出孔103bと接続する第1空間142aと底壁104aに面する第2空間142bとに区画する構成であるため、第1空間142aを実質的な吐出室142とし、この実質的な吐出室の下流側に、従来の圧縮機の凹部と比較して大径の第2空間142bを配置することができる。そして、この従来の凹部より大径の第2空間142bに吐出通路104dを接続すると共に、P1<P2の場合、第1空間142aと第2空間142bとを連通する連通部の開口を閉止する逆止弁200を設ける構成としたため、この逆止弁200により第2空間142bから第1空間142aへの冷媒の逆流を容易に防止することができる上、逆止弁200の下流側の空間である大径の第2空間142bに吐出通路104dを容易に接続することができる。
これにより、従来の圧縮機において、車両側におけるレイアウト等による制約を受けた吐出側接続ポート104d’の位置及び吐出通路104dの向きでは、吐出通路104dが複雑になっていた場合であっても、吐出通路104dを容易に形成することができる。
例えば、本実施形態のように、車両側のレイアウト等により吐出側接続ポート104d’がシリンダヘッド104の外周面の所定位置に配置された場合、吐出側接続ポート104d’の外側から吐出室径方向中央部の逆止弁200の下流側の空間に向かって直線的に一本の通路で吐出通路104dを容易に形成することができる。
このようにして、吐出側接続ポートの位置や吐出通路の向きに制約がある場合でも、逆止弁の下流側の空間に接続する吐出通路を容易に形成可能な圧縮機を提供することができる。
また、第1空間142aを実質的な吐出室とし、この実質的な吐出室(142a)の下流側、言い換えると、逆止弁200の下流側に大径の空間を設けることができる。このため、吐出圧力脈動を効果的に低減することができる。
本実施形態において、吐出孔103bはバルブプレート103に形成され、区画部材160は、周壁104bの内周面104fに沿って嵌合される円板状の区画部161と、区画部161の第1空間側の端面から突出してバルブプレート側へ延びる突起部162とを有し、P1<P2の場合、突起部162の端面162aは、ΔPに応じてバルブプレート103を押圧する構成とした。これにより、連通部が閉塞されて区画部材160にΔPによる過大な力が作用しても、その力はバルブプレート103で受け止められるため、区画部材160と吐出室142の内周面104fとの嵌合状態に不具合が発生することはない。したがって、抜け止め部材を設けることなく、区画部材160及び逆止弁200を吐出室142内に安定に保持することができる。
本実施形態において、突起部162の端面162aにより、バルブプレート103を押圧する構成とした。これにより、区画部材160に作用するΔPによる力は、突起部162の端面162aによってバルブプレート103で確実に受け止めることができる。
本実施形態において、区画部材160は、吐出室142の内周面104fとの間に弾性を有するシール部材(Oリング163)を介在させて、周壁104bの内周面104f沿って嵌合される構成とした。これにより、区画部材160を、吐出室142内でガタつくことなく、安定に保持することができる上、突起部162の配置の自由度を向上させることもできる。また、P1<P2になったとしても、吐出室142の内周面104fと区画部161の円筒外周面161aとの間を経由する第2空間142bから第1空間142aへの冷媒の漏れを確実に防止することができる。
本実施形態において、吐出孔103bを開閉する複数のリード弁138aと、対応するリード弁138aの最大開度を規制する複数のリテーナ150aとを含み、突起部162は、互いに隣り合う各リード弁138aの間及び互いに隣り合う各リテーナ150aの間で、バルブプレート103を押圧可能に、区画部161の周方向に離間した複数個所で突設される構成とした。このように、突出部162は隣り合う各リード弁及びリテーナ150aの間に配設されるので、吐出弁138a及びリテーナ150aの配列および設計仕様に影響を与えることなく、区画部材160を吐出室142に配設することができる。
本実施形態において、各突起部162からなる突起群の中心と区画部161の径方向中心とが略一致する構成とした。これにより、区画部材160に過大な力が作用しても、その力を、複数の突出部162を介して、バルブプレート103で安定に受け止めることができる。
本実施形態において、逆止弁200は、連通部の第1空間側開口となる入口孔161cと、連通部の第2空間側開口となる出口孔203a1と、第2空間142bに位置すると共に弁体201を収容する筒状の収容部材203とを有し、出口孔203a1は、収容部材203の周方向に離間した複数個所で、第2空間142bにおける内周面104f’に向けて開口される構成とした。これにより、出口孔203a1が第2空間142bの内周面104f’に対峙しているので吐出室142の底壁104aを逆止弁200の底部に近接させることができる。したがって、逆止弁200を吐出室142内に配置することによる圧縮機100の体格増大を抑制することができる。
本実施形態において、逆止弁200は入口孔161cと弁座161dとを有し、入口孔161cは区画部材160を貫通して形成され、弁座161dは入口孔161cの第2空間142b側の開口周縁部から環状に突出形成されてなる構成とした。このように、入口孔161c及び弁座161dは、区画部材160に一体に形成されているため、区画部材160を設けても、従来の逆止弁から部品点数が増加することはない。なお、入口孔161cと弁座161dは、区画部材160に形成される構成に限らず、区画部材160とは別の弁座形成部材に形成され、この弁座形成部材を区画部材160に固定するようにしても良い。
本実施形態において、圧縮機100は、制御弁300により、第1空間142aとクランク室140とを連通する圧力供給通路145の開度を調整してクランク室140の圧力を変化させ、この圧力変化により斜板111の傾斜角を変更してピストン136のストローク量を制御する、いわゆる斜板式の可変容量型圧縮機に適用した場合で説明した。このような圧縮機では、制御弁300を開放すると第1空間142aの圧力が低くなり、区画部材160に圧力差ΔPによる過大な力が作用する頻度が高くなるため、本発明を適用するのに好適である。
ここで、第1実施形態において、各突起部162は、円柱状に形成した場合で説明したが、これに限らず、例えば、以下に説明する第2実施形態のように、壁状に形成してもよい。
図8は、本発明の第2実施形態に係る圧縮機100のシリンダヘッド104を開放端面側から見た部分図である。第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態において、各突起部162’は、各リード弁138aの間及び各リテーナ150aの間で、区画部161の径方向中心側から外周面側に延在してなるように形成されている。
具体的には、図8に示すように、各突起部162’は、一端を吐出室142の周壁104bに近接させ、他端を吐出室142の径方向中央に向かって延在する壁状に形成されている。
これにより、隣り合う突起部162’とその間の吐出室142の周壁104bとで、リード弁138a及びリテーナ150aの先端側の領域を、隣接する他のリード弁138a及びリテーナ150aの先端側の領域と区画することができる。したがって、この突起部162’により、一の吐出孔103bから吐出された冷媒流が、他の吐出孔103bから吐出された冷媒流と干渉することを抑制することができる。つまり、突起部162’を吐出室142内の圧力脈動を低減するための区画壁として機能させることができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、突起部162,162’は、隣り合うリテーナ150a及びリード弁138aの間にそれぞれ配設される場合で説明したが、これに限らず、例えば、以下に説明する第3実施形態のように、単にリテーナ連結部150bを押圧可能に配設してもよい。
図9は、本発明の第3実施形態に係る圧縮機100の要部拡大断面図である。第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態において、突起部162”は、リテーナ連結部150bに当接してバルブプレート103を押圧可能に、区画部161に突設される構成である。つまり、突起部162”は、その端面がリテーナ連結部150bに当接して、リード弁連結部138bを介在させてバルブプレート103を押圧するように構成してもよい。
具体的には、図9に示すように、突起部162”は、区画部161に形成された入口孔161cの第1空間側の開口周縁部から環状に突出して、バルブプレート103側に延びる周壁からなる。この突起部162”の内部空間は、入口孔161cと連通すると共に、周壁に形成された開口162”aを介して第1空間142aと連通する。このように、突起部162”は単にリテーナ連結部150bを押圧可能に配設されるので、吐出弁138a及びリテーナ150aの配列および設計仕様に影響を与えることなく、区画部材160を吐出室142に配設することができる。また、突出部162”は、環状に設けられているので、区画部材160に過大な力が作用してもその力をバルブプレート103で安定に受け止めることができる。
また、第1実施形態及び第2実施形態において、区画部161の第1空間側端面からは、突起部162,162’のみを突設させる場合で説明したが、これに限らず、例えば、以下に説明する第4実施形態のように、更に、オイル分離用の環状周壁164をさらに突設させてもよい。
図10は、本発明の第4実施形態に係る圧縮機100の要部拡大断面図である。第1実施形態と同一の要素には同一の符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
本実施形態において、区画部材160は、連通部の第1空間側の開口周縁部から環状に突出形成されると共に突起部162の径方向内側に位置する環状周壁164を有する。
具体的には、環状周壁164は、突起部162の径方向内側で入口孔161cの周囲に、区画部161の第1空間側端面から環状に突出し、バルブプレート103側に向って延びて形成されている。環状周壁164は締結部材151の先端部の周囲を覆っている。環状周壁164の先端がリテーナプレート150と対峙している。環状周壁164の先端とリテーナプレート150との間は間隙を有し、この間隙が冷媒の流路となる。なお、環状周壁164の先端部に、径方向に貫通する溝部を形成し、この溝部を上記冷媒の流路としてもよい。
このように構成することにより、吐出孔103bから吐出された冷媒が環状周壁164の外周面に衝突して、この冷媒に含まれるオイルが環状周壁164の外周面に付着する。これにより、環状周壁164がオイルセパレータとして機能し、冷媒に含まれるオイルの第1空間142aから第2空間142bへの流出が抑制される。その結果、外部冷媒回路に流出するオイル量が低減し、エアコンシステムの冷房性能を向上させることができる。
なお、第2実施形態において、突起部162’の径方向内側で、且つ、入口孔161cの周囲に環状周壁164を突設させてもよい。また、第3実施形態における突起部162”は、上記環状周壁164と同様に、オイルセパレータとしても機能する。また、ΔPによる力の作用下において、区画部材160が内周面104fとの嵌合だけで十分に固定できる場合は、突起部(162,162’,162”)は設けなくてもよい。この場合、区画部161に上記環状周壁164のみを設けてもよい。
また、各実施形態において、区画部161の第2空間側端面の周縁部において周方向の適宜箇所で第2空間側へ突設されてなる凸部161bと、この凸部161bの突設位置に合わせてシリンダヘッド104の規制面104hに形成される凹部104gとで構成される回動規制構造によって、区画部材160の周方向の回動を規制するように構成した。これにより、シリンダヘッド104における逆止弁200や突起部162の位置を確実に位置決めでき、且つ、区画部材160の回動を確実に規制できる。
なお、回動規制構造の構造は、これに限らず、適宜構造を採用することができる。例えば、第1実施形態においては、突起部162の側面がリテーナ150aの側面に当接することで、区画部材160の回動を規制する構造としてもよい。これにより、特別な回動規制手段を設けることなく、区画部材160の回動を規制することができ、構造を簡素化することができる。
また、各実施形態において、区画部161の第1空間側端面から突設される突起部(162,162’,162”)は、リテーナ150aの先端より径方向内側に配設される構成としたが、これに限らない。区画部161の突起部は、図示を省略するが、リテーナ150aの先端より径方向外側で環状に形成されてなり、吐出室142の周壁104bの内周面に嵌合可能に配設されてもよい。この場合、周壁104bのうち上端部及び高さ方向中間部位の内周面の内径を環状の突起部の外径より僅かに小さく面一に形成する。そして、この構造では、P1<P2になって、突起部がバルブプレート103を押圧したときに、その押圧部(当接部)で第2空間142bから第1空間142aへの冷媒の漏れを防止するようにすれば、冷媒の漏れを防止するOリング等のシール部材は不要となる。また、この構造では、区画部材160をバルブプレート側に付勢する圧縮コイルバネ等の付勢手段を備えるとよい。なお、この構造において、第2空間142bから第1空間142aへの冷媒の漏れを防止するシール部材を設けてもよいが、その場合、環状の突起部は、周方向に間欠的に配設してもよい。
また、各実施形態において、吐出通路104dは、シリンダヘッド104の径方向に延伸している場合で説明したが、これに限らず、吐出側接続ポート104d’が吐出室142を形成する底壁104aに配置される場合は、底壁104aを貫通して、第2空間142bに向かって延伸するように形成されてもよい。また、吐出通路104dは、図1に示すように、シリンダヘッド104内のみを経由して形成される場合で説明したが、これに限らない。吐出通路104dは、他のハウジング部材(例えばシリンダブロック)に跨って形成されてもよい。これらの場合であっても、吐出通路104dの接続先である第2空間142bは従来よりも大径に形成することができるため、吐出通路104dを従来よりも容易に形成することができる。
そして、各実施形態において、本発明に係る圧縮機として斜板式の可変容量圧縮機を一例として説明したが、斜板式に限らず揺動板式の可変容量圧縮機としてもよい。また、本発明に係る圧縮機は、クラッチレスの可変容量圧縮機としたが、クラッチレスに限らず、例えば、電磁クラッチを装着した可変容量圧縮機としてもよい。さらに、本発明に係る圧縮機は、可変容量圧縮機に限らず、往復動式であれば、固定容量圧縮機、モータで駆動される電動圧縮機等すべての圧縮機に適用可能である。
以上、好ましい実施形態を参照して本発明の内容を具体的に説明したが、本発明の基本的技術思想及び教示に基づいて、当業者であれば、種々の変形態様を採り得ることは自明である。
100…圧縮機(可変容量圧縮機)、101a…シリンダボア、103…バルブプレート、103a…吸入孔、103b…吐出孔、104…シリンダヘッド、104a…底壁、104b…周壁、104d…吐出通路、104f…内周面、104f’…内周面、110…駆動軸、111…斜板、112…ロータ、120…連結手段(リンク機構)、136…ピストン、137…シュー、138…リード弁形成体、138a…リード弁、138b…リード弁連結部、140…クランク室、141…吸入室、142…吐出室、142a…第1空間、142b…第2空間、145…圧力供給通路、150…リテーナ形成体(リテーナプレート)、150a…リテーナ、150b…リテーナ連結部、160…区画部材、161…区画部、161c…入口孔、161d…弁座、162,162’,162”…突起部、162a…端面、163…シール部材、164…環状周壁、200…逆止弁、201…弁体、203…収容部材、203a1…出口孔、300…制御弁、Po…開弁差圧値、P1…第1空間の圧力、P2…第2空間の圧力、ΔP…第1空間と第2空間との圧力差

Claims (9)

  1. 駆動軸の一端側を中心として環状に配設され冷媒が流入される吸入室と、前記駆動軸を囲むように配列される複数のシリンダボアと、前記各シリンダボアに対応して設けられる吐出孔と、前記吸入室の径方向内側に配設される吐出室と、前記吐出室に接続される吐出通路と、前記吐出通路からの冷媒の逆流を防止する逆止弁と、を有し、
    前記駆動軸の回転により前記シリンダボア内のピストンを往復動させて、前記吸入室から前記シリンダボア内に吸入した冷媒を圧縮し、該圧縮した冷媒を、前記吐出孔及び吐出室を経由して前記吐出通路から吐出する圧縮機であって、
    前記吐出室を形成する周壁の内周面に沿って嵌合され、前記吐出室を、前記周壁の高さ方向に2分割して、前記吐出孔と接続する第1空間と該吐出室の底壁に面する第2空間とに区画する区画部材を含み、
    前記吐出通路は、前記第2空間に接続され、
    前記逆止弁は、前記第1空間の圧力が前記第2空間の圧力より小さい場合、前記区画部材を貫通して前記第1空間と前記第2空間とを連通する連通部の開口を閉止する圧縮機。
  2. 前記吐出孔は、前記シリンダボアが形成されるシリンダブロックと前記周壁の端面との間に配置されるバルブプレートに形成され、
    前記区画部材は、前記内周面に沿って嵌合される円板状の区画部と、該区画部の第1空間側の端面から突出してバルブプレート側へ延びる突起部とを有し、
    前記第1空間の圧力が前記第2空間の圧力より小さい場合、前記突起部の端面は、前記第1空間の圧力と前記第2空間の圧力との圧力差に応じて前記バルブプレートを押圧する、請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記区画部材は、前記吐出室の前記内周面との間に弾性を有するシール部材を介在させて、前記周壁の前記内周面に沿って嵌合される、請求項2に記載の圧縮機。
  4. 前記第1空間内にて、前記バルブプレートの吐出孔形成位置に対応する前記第1空間の周方向に離間した複数個所にそれぞれ配設されると共に前記第1空間の径方向に延在し、対応する前記吐出孔を開閉する複数のリード弁と、
    前記各リード弁の配設位置に合わせてそれぞれ配設され、対応する前記リード弁の最大開度を規制する複数のリテーナと、
    を更に含み、
    前記突起部は、互いに隣り合う各リード弁の間及び互いに隣り合う各リテーナの間で、前記バルブプレートを押圧可能に、前記区画部の周方向に離間した複数個所で突設される、請求項2又は3に記載の圧縮機。
  5. 前記区画部材は、前記連通部の第1空間側の開口周縁部から環状に突出形成されると共に前記突起部の径方向内側に位置する環状周壁を有する、請求項2〜4のいずれか1つに記載の圧縮機。
  6. 前記第1空間内にて、前記バルブプレートの吐出孔形成位置に対応する前記第1空間の周方向に離間した複数個所にそれぞれ配設されると共に前記第1空間の径方向に延在し、対応する前記吐出孔を開閉する複数のリード弁と、該各リード弁の径方向内側でその基端部を連結するリード弁連結部とを有するリード弁形成体と、
    前記各リード弁の配設位置に合わせてそれぞれ配設されると共に前記第1空間の径方向に延在し、対応する前記リード弁の最大開度を規制する複数のリテーナと、該各リテーナの径方向内側でその基端部を連結するリテーナ連結部とを有するリテーナ形成体と、
    を更に含み、
    前記突起部は、前記リテーナ連結部に当接して前記バルブプレートを押圧可能に、前記区画部に突設される、請求項2又は3に記載の圧縮機。
  7. 前記逆止弁は、前記連通部の第1空間側開口となる入口孔と、前記連通部の第2空間側開口となる出口孔と、前記第2空間に位置すると共に弁体を収容する筒状の収容部材とを有し、
    前記出口孔は、前記収容部材の周方向に離間した複数個所で、前記第2空間における前記内周面に向けて開口される、請求項1〜6のいずれか1つに記載の圧縮機。
  8. 前記逆止弁は、前記弁体が接離する弁座を更に有し、
    前記入口孔は、前記区画部材を貫通して形成され、
    前記弁座は、前記入口孔の第2空間側の開口周縁部から環状に突出形成されてなる、請求項7に記載の圧縮機。
  9. 前記ピストンの背方に形成されるクランク室と、
    前記第1空間と前記クランク室とを連通する圧力供給通路と、
    前記クランク室内にて前記駆動軸と共に回転し該駆動軸の中心軸線に対する傾斜角が可変である斜板を含み、前記斜板の回転運動を前記ピストンの往復運動に変換する変換機構と、
    前記圧力供給通路の開度を調整して前記クランク室の圧力を変化させ、該圧力変化により前記斜板の傾斜角を変更して前記ピストンのストローク量を制御する制御弁と、
    を更に含む、請求項1〜8のいずれか1つに記載の圧縮機。
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