JP2016049654A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 少なくとも3層以上の積層構造を有する積層ポリエステルフィルムであり、いずれかの最表層のポリエステル層が、平均粒径が0.01〜0.5μmの範囲にある粒子Xを積層ポリエステルフィルム全層に対して0.01〜0.04重量%含み、平均粒径が0.5〜3.0μmの範囲にある粒子Yを積層ポリエステルフィルム全層に対して0.01〜0.14重量%含み、粒子Xの平均粒径が粒子Yの平均粒径よりも小さいことを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
【選択図】 なし
Description
かかるポリマーの代表的なものとして、ポリエチレンテレフタレートやポリエチレンー2、6ナフタレート等が例示される。
ポリエステルチップを粉砕したサンプルを、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒中に溶解し、毛細管粘度計を用いて、1.0(g/dl)の濃度の溶液の流下時間、および、溶媒のみの流下時間を測定し、それらの時間比率から、Hugginsの式を用いて、極限粘度を算出した。その際、Huggins定数を0.33と仮定した。
(株)小坂研究所のSurfcorder SE3500を使用。測定条件は下記のとおりである。
Cutoff 0.08mm
Filter ガウス
E. Length 2.500mm
S. Length 0.081mm
レべリング 直線(全域)
Start−up Cutoff X 0.5
Data 15625points
Drive Speed 0.1mm/s
Bruker社製3次元白色光干渉型顕微鏡 ContourGTにより平坦面の3Dマッピングを実施した。測定範囲1200μm×900μm内における0.1μm、0.4μm以上の突起の個数をそれぞれカウントした。
ポリエステルフィルム製造時のフィルムロール巻き取り性を以下の評価基準で評価した。
○:巻き取り性は良好
×:フィルムの滑り性は不足し、巻ズレ等発生し、巻き取り性に問題がある
なお、フィルムロールは、製品幅を1370mm、製品巻長さを12600m、使用する巻き芯は6インチのプラスチックコアを用いた。
ポリエステルフィルムの表面に、硬化型シリコーン樹脂(信越化学工業(株)社製「KS−779H」)100部、硬化剤(信越化学工業(株)社製「CAT−PL−8」1部、メチルエチルケトン/トルエン混合溶媒(混合比率1:1)2200部よりなる離型剤を乾燥後の塗布量が0.1g/m2となるように塗布し、離型フィルムを得た。この離型フィルムの離型面に、チタン酸バリウム(富士チタン工業(株)社製:平均粒径0.7μm)100部、ポリビニルブチラール樹脂(積水化学工業(株)社製「エスレック BM−S」)30部、可塑剤(フタール酸ジオクチル)5部、トルエン/エタノール混合溶媒(混合比率:6:4)200部よりなるセラミックスラリーを塗布し、乾燥後の塗布量が0.5g/m2となるように塗布し、グリーンシートを得た。得られたグリーンシートの表面(測定対象面積:100cm2)を走査型レーザー顕微鏡(レーザーテック(株)社製)による表面観察を行い、以下の判定基準により評価した。
○:グリーンシート表面に深さ0.05μm以上の凹みが1個以下/100cm2
△:グリーンシート表面に深さ0.05μm以上の凹みが1個以上5個未満/100cm2
×:グリーンシート表面に深さ0.05μm以上の凹みが5個以上/100cm2
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒としてテトラブトキシチタネートを加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、4時間重縮合反応を行った。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物にエチルアシッドフォスフェートを添加した後、重縮合槽に移し、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.55に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下ポリマーを吐出させ、ポリエステルのチップを得た。極限粘度は0.55であった。得られたポリエステルチップを220℃で固相重合し、極限粘度0.65のポリエステル(1)を得た。
ポリエステル(1)の製造方法において、エチルアシッドフォスフェート0.04部を添加後、エチレングリコールに分散させた平均粒子径0.7μmの炭酸カルシウム粒子を粒子のポリエステルに対する含有量が2.0重量%となるように添加し、4時間重縮合反応を行い、ポリエステル(2)を得た。
ポリエステル(2)の製造方法において、添加する粒子種を平均粒子径0.4μmのジビニルベンゼン架橋ポリスチレン粒子とし、ポリエステルに対する含有量を1.0重量%とした以外は、ポリエステル(2)の製造方法と同じ方法でポリエステル(3)を得た。
上記ポリエステル(1)、(2)、(3)をそれぞれ重量比68:17:15の比率で混合したポリエステルをポリエステル層(A)の原料とし、上記ポリエステル(1)をポリエステル層(B)の原料とし、2台の押出機に各々を供給し、各々285℃で溶融した後、A層を最外層(表層)、B層を中間層として、40℃に冷却したキャスティングドラム上に、2種3層(ABA)で、厚み構成比がA:B:A=2:21:2になるように共押出し冷却固化させて無配向シートを得た。次いで、ロール周速差を利用してフィルム温度85℃で縦方向に3.4倍延伸した後、この縦延伸フィルムをテンターに導き、横方向に120℃で4.3倍延伸し、225℃で熱処理を行った後、フィルムをロール上に巻き上げ厚さ25μmの積層ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)、(2)、(3)をそれぞれ重量比62:17:21の比率で混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)、(2)、(3)をそれぞれ重量比55:17:28の比率で混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)、(2)をそれぞれ重量比83:17の比率で混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)、(2)、(3)をそれぞれ重量比45:17:38の比率で混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)、(3)をそれぞれ重量比82:18の比率で混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
実施例1において、A層の原料としてポリエステル(1)、(2)をそれぞれ重量比53:47の比率で混合したこと以外は、実施例1と同様の方法で、ポリエステルフィルムを得た。
Claims (1)
- 少なくとも3層以上の積層構造を有する積層ポリエステルフィルムであり、いずれかの最表層のポリエステル層が、平均粒径が0.01〜0.5μmの範囲にある粒子Xを積層ポリエステルフィルム全層に対して0.01〜0.04重量%含み、平均粒径が0.5〜3.0μmの範囲にある粒子Yを積層ポリエステルフィルム全層に対して0.01〜0.14重量%含み、粒子Xの平均粒径が粒子Yの平均粒径よりも小さいことを特徴とする積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014174942A JP2016049654A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 積層ポリエステルフィルム |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014174942A JP2016049654A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 積層ポリエステルフィルム |
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Family
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JP2014174942A Pending JP2016049654A (ja) | 2014-08-29 | 2014-08-29 | 積層ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016049654A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11216829A (ja) * | 1997-09-23 | 1999-08-10 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | 二軸延伸積層ポリエステルフイルム及びその使用ならびにその製造方法 |
JP2001038869A (ja) * | 1999-07-05 | 2001-02-13 | Mitsubishi Polyester Film Gmbh | 二軸延伸共押出し積層ポリエステルフィルム及びその製造方法ならびに磁気テープ |
JP2007211072A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Toray Ind Inc | 離型用ポリエステルフィルム |
-
2014
- 2014-08-29 JP JP2014174942A patent/JP2016049654A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JP2007211072A (ja) * | 2006-02-08 | 2007-08-23 | Toray Ind Inc | 離型用ポリエステルフィルム |
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