JP2016049621A - 切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法 - Google Patents

切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016049621A
JP2016049621A JP2015155044A JP2015155044A JP2016049621A JP 2016049621 A JP2016049621 A JP 2016049621A JP 2015155044 A JP2015155044 A JP 2015155044A JP 2015155044 A JP2015155044 A JP 2015155044A JP 2016049621 A JP2016049621 A JP 2016049621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
resin material
reinforced resin
cutting
fiber reinforced
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015155044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6523859B2 (ja
Inventor
誠 大坪
Makoto Otsubo
誠 大坪
裕也 秦
Hironari Hata
裕也 秦
卓夫 神崎
Takuo Kanzaki
卓夫 神崎
俊樹 前田
Toshiki Maeda
俊樹 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teijin Ltd filed Critical Teijin Ltd
Priority to JP2015155044A priority Critical patent/JP6523859B2/ja
Publication of JP2016049621A publication Critical patent/JP2016049621A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523859B2 publication Critical patent/JP6523859B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B26HAND CUTTING TOOLS; CUTTING; SEVERING
    • B26DCUTTING; DETAILS COMMON TO MACHINES FOR PERFORATING, PUNCHING, CUTTING-OUT, STAMPING-OUT OR SEVERING
    • B26D7/00Details of apparatus for cutting, cutting-out, stamping-out, punching, perforating, or severing by means other than cutting
    • B26D7/08Means for treating work or cutting member to facilitate cutting
    • B26D7/10Means for treating work or cutting member to facilitate cutting by heating
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
    • Y10T83/04Processes
    • Y10T83/0405With preparatory or simultaneous ancillary treatment of work
    • Y10T83/041By heating or cooling
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T83/00Cutting
    • Y10T83/04Processes
    • Y10T83/0405With preparatory or simultaneous ancillary treatment of work
    • Y10T83/041By heating or cooling
    • Y10T83/0414At localized area [e.g., line of separation]

Landscapes

  • Optics & Photonics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Details Of Cutting Devices (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Reinforced Plastic Materials (AREA)

Abstract

【課題】切断刃の耐久性に優れる繊維強化樹脂材の切断方法を提供する。
【解決手段】引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断台で切断して切断体を製造する方法であって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けた、切断体の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、強化繊維と熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断して切断体を製造する方法、及びその切断方法に関わるものである。
近年、機械分野において、マトリクス樹脂と、炭素繊維などの強化繊維を含む、いわゆる繊維強化樹脂材が注目されている。これら繊維強化樹脂材はマトリクス樹脂内で繊維が分散されているため、引張弾性率や引張強度、耐衝撃性などに優れており、自動車等の構造部材などに検討されている。これら繊維強化樹脂材は、射出成形、圧縮成形等を用いて目的とする形状に成形できる。
一般的に、繊維強化樹脂は汎用樹脂と比較して機械強度に優れるため、機械加工が難しくなる傾向がある。特に、汎用樹脂と比較して、加工刃の耐久性が大幅に低下する事が多く、繊維強化樹脂を用いた製品の量産化を阻害する要因の一つになっていた。また、加工刃を使用しない方法として、ウォータージェットやレーザー切断などがあるが、量産を考慮すると、コストや加工時間に難がある。
特許文献1には、繊維強化樹脂材を能率よく切断する手法として、トムソン刃に炭素鋼を用い、焼き入れして硬度を高めることが提案されている。硬度上昇による耐久性の向上には効果が見られるものの、刃の加工性が低下し、大きな刃や、様々な形状の刃に対応するのが難しくなる。
特許文献2には、繊維強化プラスチック製品を解体するときに、予め燃焼ガスで加熱して軟化させた状態で高圧の水ジェットによる切断する繊維強化プラスチック製品の切断方法が記載されている。
特許文献3には、繊維強化樹脂成形板の打ち抜き加工に関し、成形品端面に強化繊維のバリ発生量が少なく、寸法精度高い繊維強化樹脂成形品を得るための、加工方法が記載されている。
特開2013−91128号公報 特開昭61−95900号公報 特開2009−172753号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、トムソン刃に過剰な硬さを持たせる必要があり、刃先が欠けるおそれがある。
また、特許文献2の繊維強化プラスチックに用いられている樹脂は熱硬化性樹脂であるため、過剰にガス火炎しても樹脂は昇華していくが、樹脂として熱可塑性樹脂を用いた場合には、昇華する前に樹脂が軟化・溶融してしまい、適切な範囲を切断することができない。特に、繊維として炭素繊維を使用した場合は熱伝導性が良いために加熱領域が広くなり周囲が過剰に加熱されて劣化してしまうため、有効に利用できる範囲が狭くなりより一層問題となる。
更に、特許文献3の繊維強化樹脂成形板の加工においては、同一箇所を2回以上繰り返してパンチする必要があり、切断工程が多くなり、連続して切断体を得にくい。
本発明の目的は、繊維強化樹脂材を効率良く切断し、切断刃の耐久性を延ばして切断体を製造する切断体の製造方法、および繊維強化樹脂材の優れた切断方法の提供を目的とする。
本発明者は、強化繊維と熱可塑性樹脂とからなる繊維強化樹脂材の切断方法において、切断刃の耐久性を向上すべく鋭意検討を重ねた結果、繊維強化樹脂切断時の曲げ弾性率を制御することで、目的とする製造方法、および切断方法を得ることが可能であることを見出し、本発明に到達した。
具体的には、以下の通りである。
1. 引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断して切断体を製造する方法であって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けた、切断体の製造方法。
2. 前記繊維強化樹脂材を切断台で切断して製造する、前記1に記載の切断体の製造方法。
3. 前記曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段が、繊維強化樹脂材の加熱であって、熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は融点−150〜−50℃、熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合はガラス転移点−50〜+50℃に、繊維強化樹脂材を加熱する前記2に記載の切断体の製造方法。
4. 前記3に記載の切断体の製造方法であって、繊維強化樹脂材が0.2〜20重量%の黒色顔料を含み、繊維強化樹脂材を加熱する手段が赤外線加熱である切断体の製造方法。
5. 前記3又は4いずれか1項に記載の切断体の製造方法であって、切断時の繊維強化樹脂材の温度が実質的に一定である、切断体の製造方法。
6. 強化繊維の少なくとも一部が繊維束の形状を示す前記3に記載の切断体の製造方法。
7. 強化繊維の平均繊維長が1〜100mmである前記3に記載の切断体の製造方法。
8. 強化繊維が炭素繊維である、前記3に記載の切断体の製造方法。
9. 下記式(1)で定義される、繊維強化樹脂材に含まれる強化繊維体積割合(Vf)が5〜80%である前記3に記載の切断体の製造方法。
式(1) Vf=100×強化繊維体積/(強化繊維体積+熱可塑性樹脂体積)
10. 引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断する切断方法であって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けた、繊維強化樹脂材の切断方法。
本発明の切断体の製造方法によれば、切断対象物である繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を調整する事で、切断刃の耐久性を向上させることができ、連続して繊維強化樹脂材を切断して切断体を得ることができる。
以下に、本発明の実施の形態について順次説明する。
[繊維強化樹脂材の曲げ弾性率の調整]
本発明の切断体の製造方法は、引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断して得られるものであって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けたものである。
引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と熱可塑性樹脂からなる繊維強化樹脂材は、繊維強化されているため機械強度に優れる一方、曲げ弾性率が大きいため、切断刃を用いて繊維強化樹脂材を切断する際、切断刃に大きな切断抵抗がかかり、切断刃の先端は摩耗しやすい。本発明者は、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設け、切断時に繊維強化樹脂材が有する切断抵抗を低減させることで切断刃の摩耗を減らすことを見出した。
切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を、80%にまで減少できない場合、切断刃の寿命を延ばす効果は充分ではない。反対に、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を15%未満にまで減少させてしまうと、繊維強化樹脂材に含まれる強化繊維が樹脂に固定されずに流動してしまうため、切断面にバリが発生したり、繊維強化樹脂材が柔らかすぎて切断できなかったりする。
繊維強化樹脂材の曲げ弾性率の、好ましい減少割合は80〜30%であり、より好ましくは75〜35%であり、更に好ましくは70〜40%である。
繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減らす手段として特に制限はないが、具体的には、熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は融点−150〜−50℃、熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合はガラス転移点−50〜+50℃になるように繊維強化樹脂材を加熱する手段がある。
曲げ弾性率を減らす他の手段としては、熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は融点−150〜−50℃、熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合はガラス転移点−50〜+50℃になるように切断刃を加熱する手段がある。切断刃を加熱することにより、繊維強化樹脂材を切断する際に局所的に繊維強化樹脂材を加熱することができる。
曲げ弾性率を減らす他の手段としては、繊維強化樹脂材を調湿する手段も挙げられる。特に、用いる熱可塑性樹脂がポリアミドの場合、ポリアミドの吸湿により繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を適宜減らすことができる。
これらの曲げ弾性率を下げる手段の中でも、繊維強化樹脂材を加熱する手段、または切断刃を加熱する手段を、量産時においては好ましく用いる事ができる。
なお、本発明における繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を減らした割合(%)の計算方法は、曲げ弾性率を減少させた後の、繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を、曲げ弾性率を減少させる前の値で除算したものである。
曲げ弾性率を減少させる手段が、繊維強化樹脂材の加熱である場合、曲げ弾性率を減らした割合(%)の具体的な計算方法は、加熱後の繊維強化樹脂材の繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を、加熱前の繊維強化樹脂材の曲げ弾性率の値で除算したものである。
(加熱手段)
繊維強化樹脂材を加熱する場合、加熱方法に特に限定はなく、いかなる方法の利用も可能である。具体的には、熱風乾燥機や電気加熱型乾燥機を用いる方法、飽和蒸気や過熱蒸気を用いる方法、金型・ベルトコンベアー・熱ローラーなどにおいて熱板に挟む方法、赤外線・遠赤外線・マイクロ波・高周波などによる誘電加熱や、誘導加熱(IH)が例示される。
(切断時の繊維強化樹脂材の温度)
繊維強化樹脂材を加熱する場合、切断時の繊維強化樹脂材の温度変化に特に限定は無いが、切断時の繊維強化樹脂材の温度が実質的に一定であることが好ましい。
ここで、実質的に一定とは、繊維強化樹脂材の切断時の直前と直後に大きな温度低下が生じていないことを指し、概ね±20度の範囲であれば良い。温度が実質的に一定であることにより、繊維強化樹脂材を安定して連続切断することができる。
繊維強化樹脂材の加熱後、大きな温度変化を生じるホットプレスやコールドプレス時のバリ除去のような繊維強化樹脂材の切断は、温度が実質的に一定ではなく、連続した繊維強化樹脂材の切断はできない。
[繊維強化樹脂材]
本発明で使用する繊維強化樹脂材は、強化繊維と熱可塑性樹脂とを含む材料である。
(繊維強化樹脂材の厚み)
繊維強化樹脂材の厚みは特に限定されるものではないが、通常、0.01mm〜100mmの範囲内が好ましく、0.01mm〜5mmの範囲内が好ましく、1〜3mmの範囲内がより好ましい。繊維強化樹脂材が複数の層が積層された構成を有する場合、上記厚みは各層の厚みを指すのではなく、各層の厚みを合計した繊維強化樹脂材全体の厚みを指すものとする。
[強化繊維]
本発明に用いられる強化繊維の種類は、熱可塑性樹脂の種類や繊維強化樹脂材の用途等に応じて適宜選択することができるものであり、特に限定されるものではない。このため、本発明に用いられる強化繊維としては、無機繊維又は有機繊維のいずれであっても好適に用いることができる。上記無機繊維としては、例えば、炭素繊維、活性炭繊維、黒鉛繊維、ガラス繊維、タングステンカーバイド繊維、シリコンカーバイド繊維(炭化ケイ素繊維)、セラミックス繊維、アルミナ繊維、天然繊維、玄武岩などの鉱物繊維、ボロン繊維、窒化ホウ素繊維、炭化ホウ素繊維、及び金属繊維等を挙げることができる。
上記金属繊維としては、例えば、アルミニウム繊維、銅繊維、黄銅繊維、ステンレス繊維、スチール繊維を挙げることができる。
上記ガラス繊維としては、Eガラス、Cガラス、Sガラス、Dガラス、Tガラス、石英ガラス繊維、ホウケイ酸ガラス繊維等からなるものを挙げることができる。
上記有機繊維としては、例えば、ポリアラミド、PBO(ポリパラフェニレンベンズオキサゾール)、ポリフェニレンスルフィド、ポリエステル、アクリル、ポリアミド、ポリオレフィン、ポリビニルアルコール、ポリアリレート等の樹脂材料からなる繊維を挙げることができる。
本発明においては、2種類以上の強化繊維を併用してもよい。この場合、複数種の無機繊維を併用してもよく、複数種の有機繊維を併用してもよく、無機繊維と有機繊維とを併用してもよい。複数種の無機繊維を併用する態様としては、例えば、炭素繊維と金属繊維とを併用する態様、炭素繊維とガラス繊維を併用する態様等を挙げることができる。一方、複数種の有機繊維を併用する態様としては、例えば、ポリアラミド繊維と他の有機材料からなる繊維とを併用する態様等を挙げることができる。さらに、無機繊維と有機繊維を併用する態様としては、例えば、炭素繊維とポリアラミド繊維とを併用する態様を挙げることができる。
本発明においては引張強度が2000〜6000MPaの強化繊維を用いるため、具体的には炭素繊維、アラミド繊維、高強力ポリエチレン繊維、ポリアリレート繊維、ガラス繊維、スチール繊維を挙げる事ができ、中でも炭素繊維を好ましく用いる事ができる。
炭素繊維としては、一般的にポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維、石油・石炭ピッチ系炭素繊維、レーヨン系炭素繊維、セルロース系炭素繊維、リグニン系炭素繊維、フェノール系炭素繊維、気相成長系炭素繊維などが知られているが、本発明においてはこれらのいずれの炭素繊維であっても好適に用いることができる。
(炭素繊維)
強化繊維として無機繊維を使用することが好ましい。有機繊維に比べて伸度が比較的低いために、切断する際のせん断が少なくて良いためである。
中でも、本発明においては引張強度に優れる点でポリアクリロニトリル(PAN)系炭素繊維を用いることが好ましい。強化繊維としてPAN系炭素繊維を用いる場合、その引張弾性率は100〜600GPaの範囲内であることが好ましく、200〜500GPaの範囲内であることがより好ましく、230〜450GPaの範囲内であることがさらに好ましい。また、引張強度は2000〜6000MPaの範囲内であることが好ましく、3000〜6000MPaの範囲内であることがより好ましい。
(強化繊維の繊維長)
本発明に用いられる強化繊維の繊維長は、強化繊維の種類や熱可塑性樹脂の種類、複合材料中における強化繊維の配向状態等に応じて適宜決定することができるものであり、特に限定されるものではない。したがって、本発明においては目的に応じて連続繊維を用いてもよく、不連続繊維を用いてもよい。
不連続繊維を用いる場合、平均繊維長は、通常、0.1mm〜500mmの範囲内であることが好ましく、1mm〜100mmの範囲内であることがより好ましい。本発明においては繊維長が互いに異なる強化繊維を併用してもよい。換言すると、本発明に用いられる強化繊維は、平均繊維長に単一のピークを有するものであってもよく、あるいは複数のピークを有するものであってもよい。
炭素繊維の平均繊維長は、ロータリーカッター等で炭素繊維を一定長に切断して用いた場合は、そのカット長が平均繊維長にあたり、これは数平均繊維長でもあり、重量平均繊維長でもある。個々の炭素繊維の繊維長をLi、測定本数をjとすると、数平均繊維長(Ln)と重量平均繊維長(Lw)とは、以下の式(2),(3)により求められる(一定カット長の場合は、数平均繊維長(Ln)の計算式(2)で重量平均繊維長(Lw)を算出していることにもなる)。
Ln=ΣLi/j ・・・式(2)
Lw=(ΣLi)/(ΣLi) ・・・式(3)
なお、本発明における平均繊維長の測定は、数平均繊維長であっても、重量平均繊維長であっても良い。
(強化繊維の繊維径)
本発明に用いられる強化繊維の繊維径は、強化繊維の種類に応じて適宜決定すればよく、特に限定されるものではない。例えば、強化繊維として炭素繊維が用いられる場合、平均繊維径は、通常、3μm〜50μmの範囲内であることが好ましく、4μm〜12μmの範囲内であることがより好ましく、5μm〜8μmの範囲内であることがさらに好ましい。一方、強化繊維としてガラス繊維を用いる場合、平均繊維径は、通常、3μm〜30μmの範囲内であることが好ましい。ここで、上記平均繊維径は、強化繊維の単糸の直径を指すものとする。したがって、強化繊維が繊維束状である場合は、繊維束の径ではなく、繊維束を構成する強化繊維(単糸)の直径を指す。強化繊維の平均繊維径は、例えば、JIS R7607:2000に記載された方法によって測定することができる。
(強化繊維の繊維形態)
本発明に用いられる強化繊維は、その種類の関わらず単糸からなる単糸状であってもよく、複数の単糸からなる繊維束状であってもよい。
本発明に用いられる強化繊維は、単糸状のもののみであってもよく、繊維束状のもののみであってもよく、両者が混在していてもよい。ここで示す繊維束とは2本以上の単糸が集束剤や静電気力等により近接している事を示す。繊維束状のものを用いる場合、各繊維束を構成する単糸の数は、各繊維束においてほぼ均一であってもよく、あるいは異なっていてもよい。
本発明に用いられる強化繊維が炭素繊維であって、炭素繊維が繊維束状である場合、各繊維束を構成する単糸の数は特に限定されるものではないが、通常、2本〜10万本の範囲内とされる。
一般的に、炭素繊維は、数千〜数万本のフィラメントが集合した繊維束状となっている。強化繊維として炭素繊維を用いる場合に、炭素繊維をこのまま使用すると、繊維束の交絡部が局部的に厚くなり薄肉の複合材料を得ることが困難になる場合がある。このため、強化繊維として炭素繊維を用いる場合は、繊維束を拡幅したり、又は開繊したりして使用するのが通常である。
繊維強化樹脂材における強化繊維の配向状態としては、例えば、強化繊維の長軸方向が一方向に配列した一方向配列や、上記長軸方向が繊維強化樹脂材の板厚面内方向においてランダムに配列した2次元ランダム配列を挙げることができる。
本発明における強化繊維の配向状態は、上記一方向配列又は2次元ランダム配列のいずれであってもよい。また、上記一方向配列と2次元ランダム配列の中間の無規則配列(強化繊維の長軸方向が完全に一方向に配列しておらず、かつ完全にランダムでない配列状態)であってもよい。さらに、強化繊維の繊維長によっては、強化繊維の長軸方向が繊維強化樹脂材の面内方向に対して角度を有するように配列していてもよく、繊維が綿状に絡み合うように配列していてもよく、さらには繊維が平織や綾織などの二方向織物、多軸織物、不織布、マット、ニット、組紐、強化繊維を抄紙した紙等のように配列していてもよい。
本発明における強化繊維マットとは、強化繊維が堆積し、または絡みあうなどしてマット状になったものをいう。強化繊維マットとしては、強化繊維の長軸方向が複合材料の面内方向においてランダムに配列した2次元ランダム強化繊維マットや、強化繊維が綿状に絡み合うなどして、強化繊維の長軸方向がXYZの各方向においてランダムに配列している3次元ランダム強化繊維マットが例示される。
なお、繊維強化樹脂材内における強化繊維の配向態様は、例えば、繊維強化樹脂材の任意の方向、及びこれと直行する方向を基準とする引張試験を行い、引張弾性率を測定した後、測定した引張弾性率の値のうち大きいものを小さいもので割った比(Eδ)を測定することで確認できる。弾性率の比が1に近いほど、強化繊維が2次元ランダム配列していると評価できる。直交する2方向の弾性率の値のうち大きいものを小さいもので割った比が2を超えないときに等方性であるとされ、この比が1.3を超えないときは等方性に優れていると評価される。
[炭素繊維の体積含有率(Vf)]
本発明の繊維強化樹脂に含まれる強化繊維及び熱可塑性樹脂について、式(1)で定義される、繊維強化樹脂材に含まれる強化繊維体積割合(Vf)に特に限定は無いが5〜80%であることが好ましく、10〜80%であることがより好ましく、10〜70%であることが更に好ましく、20〜50%であることがより一層好ましく、30〜40%が最も好ましい。
式(1) 100×強化繊維体積/(強化繊維体積+熱可塑性樹脂体積)
強化繊維体積割合(Vf)が5%以上であれば、補強効果が十分に発現しやすくなる。反対に、Vfが80%以下であれば、得られる繊維強化樹脂材にボイドが発生しにくくなり、物性が向上しやすい。
[熱可塑性樹脂]
本発明に用いられる熱可塑性樹脂は、所望の強度を有する複合材料を得ることができるものであれば特に限定されるものではなく、繊維強化樹脂材の用途等に応じて適宜選択して用いることができる。
上記熱可塑性樹脂は特に限定されるものではなく、複合材料の用途等に応じて所望の軟化点又は融点を有するものを適宜選択して用いることができる。通常、軟化点が180℃〜350℃の範囲内のものが用いられるが、これに限定されるものではない。
上記熱可塑性樹脂としては、ポリオレフィン樹脂、ポリスチレン樹脂、熱可塑性ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂(ポリオキシメチレン樹脂)、ポリカーボネート樹脂、(メタ)アクリル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエーテルニトリル樹脂、フェノキシ樹脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリケトン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、熱可塑性ウレタン樹脂、フッ素系樹脂、熱可塑性ポリベンゾイミダゾール樹脂、ビニル系樹脂等を挙げることができる。
上記ポリオレフィン樹脂としては、例えば、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブタジエン樹脂、ポリメチルペンテン樹脂等を上げることができる。
上記ビニル系樹脂としては、塩化ビニル樹脂、塩化ビニリデン樹脂、酢酸ビニル樹脂、ポリビニルアルコール樹脂等を挙げることができる。
上記ポリスチレン樹脂としては、例えば、ポリスチレン樹脂、アクリロニトリル−スチレン樹脂(AS樹脂)、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)等を挙げることができる。
上記ポリアミド樹脂としては、例えば、ポリアミド6樹脂(ナイロン6)、ポリアミド11樹脂(ナイロン11)、ポリアミド12樹脂(ナイロン12)、ポリアミド46樹脂(ナイロン46)、ポリアミド66樹脂(ナイロン66)、ポリアミド610樹脂(ナイロン610)等を挙げることができる。
上記ポリエステル樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ボリブチレンテレフタレート樹脂、ポリトリメチレンテレフタレート樹脂、液晶ポリエステル等を挙げることができる。上記(メタ)アクリル樹脂としては、例えば、ポリメチルメタクリレートを挙げることができる。
上記ポリフェニレンエーテル樹脂としては、例えば、変性ポリフェニレンエーテル等を挙げることができる。上記熱可塑性ポリイミド樹脂としては、例えば、熱可塑性ポリイミド、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂等を挙げることができる。上記ポリスルホン樹脂としては、例えば、変性ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等を挙げることができる。
上記ポリエーテルケトン樹脂としては、例えば、ポリエーテルケトン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリエーテルケトンケトン樹脂を挙げることができる。上記フッ素系樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン等を挙げることができる。
本発明に用いられる熱可塑性樹脂は1種類のみであってもよく、2種類以上であってもよい。2種類以上の熱可塑性樹脂を併用する態様としては、例えば、相互に軟化点又は融点が異なる熱可塑性樹脂を併用する態様や、相互に平均分子量が異なる熱可塑性樹脂を併用する態様等を挙げることができるが、この限りではない。
[黒色顔料]
本発明における切断体の製造方法においては、繊維強化樹脂材は、0.2〜20重量%の黒色顔料を含み、繊維強化樹脂材を加熱する手段が赤外線加熱であると好ましい。
黒色顔料が繊維強化樹脂材に0.2重量%以上含んでいる場合、赤外線の吸収が良く、赤外線で加熱されやすいため、繊維強化樹脂材の温上昇が早く、量産時に有利となる。黒色顔料の添加量が20重量%以下であれば、成形を行う時に樹脂は高粘度・高熱伝導率の状態となり、成形時の流動性が低下しにくく、成形性が悪くなりにくい。
本発明における繊維強化樹脂材に黒色顔料を含有する割合は、0.3〜10重量%がより好ましく、0.3〜2重量%の範囲が更に好ましい。
黒色顔料としては、カーボンブラック、チタニウムブラック、フアーネスブラック、アセチレンブラック、ランプブラック、アニリンブラック、スルフアブラック等からなる群より選ばれる1種類以上の黒色顔料が好ましく、特に、炭素粒子からなる黒色顔料、例えば、カーボンブラックが最も好ましい。
[その他の剤]
本発明で用いる繊維強化樹脂材中には、本発明の目的を損なわない範囲で、有機繊維または無機繊維の各種繊維状または非繊維状のフィラー、難燃剤、耐UV剤、安定剤、離型剤、顔料、軟化剤、可塑剤、界面活性剤等の添加剤を含んでいてもよい。
[繊維強化樹脂材の製造方法]
本発明に用いられる繊維強化樹脂材は、一般的に公知の方法を用いて製造することができ、例えば、WO2012/105080パンフレット、特開2013−49298号公報に記載の等方性基材を好ましく用いられる。該等方性基材を使用した繊維強化樹脂は、その面内において、炭素繊維が特定の方向に配向しておらず、無作為な方向に分散して配置されている。
[切断装置]
切断装置は公知のものを使用できる。例えば、切断台の上に材料を乗せて切断用のカッター刃を上下に往復運動させることで材料を押切り切断する方法や、上下に配置した刃の間に繊維強化樹脂材を乗せてせん断により切断するシャーリング装置、回転刃を使用して材料を切断する方法、超音波振動させたナイフで材料を切断する方法などがあげられる。使用する刃の材質、硬度、刃先形状などは材料の特性、厚み等に応じて適宜選択することができるが、硬度HS40〜98が好ましい。硬度がHS40以上の場合は、切断により摩耗しにくく耐久性が良好で、HS98以下の場合は、靱性が損なわれにくく、刃の欠損などが発生しにくくなる。
[切断台]
本発明における切断体の製造方法(及び繊維強化樹脂材の切断方法)は、好ましくは繊維強化樹脂材を切断台で切断して製造することが好ましい。切断台は公知の物を使用でき、繊維強化樹脂材を支えることができれば特に限定はない。また、本発明における切断台とは、効率よく連続して切断することを目的とするものであり、成形型内に繊維強化樹脂材を載置し、打ち抜き刃でバリ除去する、例えば日本国特開2011−084038や、日本国特開2013−99817に記載のような成形型は含まないものである。
すなわち、本発明は、成形と同時に端材をトリミングするものではなく、連続して繊維強化樹脂材を切断して切断体を得るものである。
[切断体]
本発明における切断体とは、引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断して製造されるものであって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けて製造されたものである。切断体に含まれる強化繊維、熱可塑性樹脂、その他添加剤は繊維強化樹脂材に含まれていたものがそのまま維持される。
以下に実施例を示すが、本発明はこれらに制限されるものではない。なお、本実施例における各値は、以下の方法に従って求めた。
(1)繊維強化樹脂材の曲げ弾性率はJIS K7074:1988の手法で測定し求めた。
(2)強化繊維の平均繊維長の測定は、繊維強化樹脂材を大気下で500℃に加熱し樹脂を除去して残ったサンプルから無作為に抽出した300本の繊維の繊維長をノギスにより1mm単位まで測定し、その平均を求めた。
(3)切断刃の寿命
各参考例、実施例、比較例に記載の繊維強化樹脂材を、切断不良が出るまで切断し、切断不良が出るまでの切断回数をカウントして評価した。
[参考例1]
強化繊維として、東邦テナックス社製の炭素繊維“テナックス”(登録商標)STS40−24KS(平均繊維径7μm)をナイロン系サイジング剤処理したものを使用し、熱可塑性樹脂として、ユニチカ社製のナイロン6樹脂A1030を用いて、WO2012/105080パンフレットに記載された方法に基づき、炭素繊維目付け1800g/m、ナイロン樹脂目付け1500g/mである等方性材料を作成し、240℃で90s間予熱後、2.0MPaの圧力をかけながら180s間、240℃にてホットプレスした。ついで、加圧状態で50℃まで冷却し、厚さ2mmの体積繊維含有率Vf=43%の炭素繊維複合材料の平板を得、これを繊維強化樹脂材1とした。
[参考例1−2]
繊維強化樹脂材1を作成する際に、カーボンブラックを繊維強化樹脂材に対して0.5重量%となるように予めナイロン6樹脂に含有させたこと以外は、参考例1と同様に繊維強化樹脂材を作成し、繊維強化樹脂材1−2とした。
[参考例1−3]
繊維強化樹脂材1を作成する際に、ユニチカ社製のナイロン6樹脂A1030の代わりにポリカーボネート(帝人株式会社製:L−1225Y)を使用したこと以外は、参考例1と同様に繊維強化樹脂材を作成し、繊維強化樹脂材1−3とした。
[参考例1−4]
繊維強化樹脂材1を作成する際に、繊維体積含有率Vf=30%になるよう、炭素繊維目付およびナイロン樹脂目付を調整したこと以外は、参考例1と同様に繊維強化樹脂材を作成し、繊維強化樹脂材1−4とした。
[参考例1−5]
繊維強化樹脂材1を作成する際に、繊維体積含有率Vf=40%になるよう、炭素繊維目付およびナイロン樹脂目付を調整したこと以外は、参考例1と同様に繊維強化樹脂材を作成し、繊維強化樹脂材1−5とした。
[参考例2]
強化繊維として、東邦テナックス社製の炭素繊維“テナックス”(登録商標)HTC110(平均繊維径7μm、繊維長6mm)を使用し、特開2014−095034に記載の方法で抄紙基材を作成した。
具体的には、水と界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテル)からなる濃度0.1重量%の分散液を作製し、この分散液と上記チョップド炭素繊維とを用いて抄紙基材の製造装置を用いて、抄紙基材を製造した。得られた複合材料の幅は500mm、長さは500mm、目付は180g/mであった。
間にポリアミドフィルム(ユニチカ製 エンブレム 厚み15μm)を所定の枚数挟んだ状態で上記抄紙基材を10枚重ねて240℃で90s間予熱後、2.0MPaの圧力をかけながら180s間、240℃にてホットプレスした。ついで、加圧状態で50℃まで冷却し、厚さ2mmの体積繊維含有率Vf=43%炭素繊維複合材料の平板を得、これを繊維強化樹脂材2とした。
[参考例3]
繊維径12μmの炭素繊維(東邦テナックス製、引張強度4200MPa)を35mmにカットし、カットした炭素繊維束とナイロン6短繊維(短繊維繊度1.7dtex、カット長51mm、捲縮数12山/25mm、捲縮率15%)を重量比で90:10の割合で混合し、カーディング装置に投入した。出てきたウェブをクロスラップし、炭素繊維とナイロン6繊維とからなる目付100g/cmのシート状の炭素繊維集合体を形成した。
シート状の炭素繊維集合体の巻取り方向を0°とし、炭素繊維集合体を12枚、(0°/90°/0°/90°/0°/90°)となるように積層し、さらに積層した炭素繊維集合体全体で、間にポリアミドフィルム(ユニチカ製 エンブレム 厚み15μm)を所定の枚数挟んだ状態で、全体をステンレス板で挟み、240℃で90s間予熱後、2.0MPaの圧力をかけながら180s間、240℃にてホットプレスした。ついで、加圧状態で50℃まで冷却し、厚さ2mmの体積繊維含有率Vf=43%炭素繊維複合材料の平板を得、これを繊維強化樹脂材3とした。
[実施例1]
繊維強化樹脂材1を100℃に赤外線加熱炉内で加熱し、大阪抜型製の切断刃NCD12をサーボプレス機に装着し、刃の下降速度100spm、加圧力2tonの条件で切断して切断体を製造した。100℃における繊維強化樹脂材の曲げ弾性率は20GPaであり、常温時の70%であった。また、切断不良がでるまでの切断回数は85回であった。結果を表1に示す。
[実施例2]
繊維強化樹脂材1を150℃に赤外線加熱炉内で加熱した以外は、実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1を切断して切断体を製造した。150℃における繊維強化樹脂材の曲げ弾性率は18GPaであり、常温時の63%であった。また、切断不良がでるまでの切断回数は113回であった。結果を表1に示す。
[実施例3]
繊維強化樹脂材1を180℃に赤外線加熱炉内で加熱した以外は、実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1を切断して切断体を製造した。180℃における繊維強化樹脂材の曲げ弾性率は12GPaであり、常温時の42%であった。また、切断不良がでるまでの切断回数は185回であった。結果を表1に示す。
[実施例4]
繊維強化樹脂材1を作成する際に、カーボンブラックを繊維強化樹脂材に対して0.5重量%となるように予めナイロン6樹脂に含有させた繊維強化樹脂材1−2を用いたこと以外は、実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1−2を切断して、切断体を製造した。赤外線加熱炉内で繊維強化樹脂材1−2が100℃までに達する時間は実施例1に比べて短く、おおよそ10%短い時間で加熱できた。また、切断不良がでるまでの切断回数は86回であった。結果を表1に示す。
[実施例5]
繊維強化樹脂材1の代わりに繊維強化樹脂材2を用い、繊維強化樹脂材の加熱温度を150℃としたこと以外は実施例1と同様にして繊維強化樹脂材2を切断して、切断体を製造した。切断不良がでるまでの切断回数は133回であった。結果を表1に示す。
[実施例6]
繊維強化樹脂材1の代わりに繊維強化樹脂材3を用い、繊維強化樹脂材の加熱温度を150℃としたこと以外は実施例1と同様にして繊維強化樹脂材3を切断して、切断体を製造した。切断不良がでるまでの切断回数は107回であった。結果を表1に示す。
[実施例7]
繊維強化樹脂材1を作成する際、ユニチカ社製のナイロン6樹脂A1030の代わりにポリカーボネート(帝人株式会社製:L−1225Y)を使用した繊維強化樹脂材1−3を用い、繊維強化樹脂材の加熱温度を145℃としたこと以外は実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1−3を切断して、切断体を製造した。切断不良がでるまでの切断回数は102回であった。結果を表1に示す。
[実施例8]
繊維体積割合を30%にして作成した繊維強化樹脂材1−4を調湿し、ポリアミドに含まれる水分を3.5%まで吸湿させた。吸湿後の曲げ弾性率は19.4GPaであり、吸湿前の79%であった。切断条件を実施例1と同様に操作した結果、切断不良がでるまでの回数は79回であった。結果を表2に示す。
[実施例9]
強化繊維として、ガラス繊維(日東紡 E−glassヤーン ECG 繊維径9.1μm フィラメント数800)を用いたこと以外は、参考例3と同様にして繊維強化樹脂材4を作成した。
繊維強化樹脂材4を、実施例6と同様にして切断して、切断体を製造した。製造不良がでるまでの切断回数は192回であった。
[実施例10]
炭素繊維をクリールから巻き出し、一方向性の炭素繊維シートに、溶融樹脂吐出金型から吐出させた溶融状態のナイロン6を、炭素繊維の体積割合(Vf)が50%となるように吐出量を調整してシート材の両面に乗せて、炭素繊維シートと熱可塑性樹脂を一体化した。
続けて、ダブルベルトプレス装置に投入して、熱可塑性樹脂を一方向性の炭素繊維シートに含浸させた。ダブルベルトプレス装置を通過させた後、冷却して、熱可塑性樹脂の融点以下までサンプルの温度を下げ、厚み1mmの繊維強化樹脂材5を得た。
繊維強化樹脂材5を190℃に赤外線加熱炉内で加熱し、実施例1と同様にして切断して切断体を製造した。190℃における繊維強化樹脂材の曲げ弾性率は15GPaであり、常温時の15%であった。また、切断不良がでるまでの切断回数は83回であった。
[比較例1]
繊維強化樹脂材を75℃に加熱した以外は、実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1を切断した。75℃における繊維強化樹脂材の曲げ弾性率は25.7GPaであり、常温時の90%であった。切断不良がでるまでの切断回数は42回であった。結果を表1に示す。
[比較例2]
繊維強化樹脂材を40℃に加熱した以外は、実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1を切断した。切断不良がでるまでの切断回数は12回であった。結果を表1に示す。
[比較例3]
繊維強化樹脂材の加熱温度を220℃としたこと以外は、実施例1と同様にして繊維強化樹脂材1を切断した。曲げ弾性率の低下が大きく、柔らかすぎて切断することができなかった。結果を表1に示す。
[比較例4]
繊維体積割合を40%にして作成した繊維強化樹脂材1−5を用いた事以外は、実施例8と同様にして繊維強化樹脂材1−5を切断した。結果を表2に示す。
Figure 2016049621
Figure 2016049621
Figure 2016049621
本発明の切断体の製造方法、および繊維強化樹脂材の切断方法は、切断刃の耐久性を優れたものとするのが可能となり、自動車等の構造部品等を大量生産するのに適しており、車体の軽量化などを確実なものとする。

Claims (10)

  1. 引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断して切断体を製造する方法であって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けた、切断体の製造方法。
  2. 前記繊維強化樹脂材を切断台で切断して製造する、請求項1に記載の切断体の製造方法。
  3. 前記曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段が、繊維強化樹脂材の加熱であって、熱可塑性樹脂が結晶性樹脂の場合は融点−150〜−50℃、熱可塑性樹脂が非晶性樹脂の場合はガラス転移点−50〜+50℃に、繊維強化樹脂材を加熱する請求項2に記載の切断体の製造方法。
  4. 請求項3に記載の切断体の製造方法であって、繊維強化樹脂材が0.2〜20重量%の黒色顔料を含み、繊維強化樹脂材を加熱する手段が赤外線加熱である切断体の製造方法。
  5. 請求項3又は4いずれか1項に記載の切断体の製造方法であって、切断時の繊維強化樹脂材の温度が実質的に一定である、切断体の製造方法。
  6. 強化繊維の少なくとも一部が繊維束の形状を示す請求項3に記載の切断体の製造方法。
  7. 強化繊維の平均繊維長が1〜100mmである請求項3に記載の切断体の製造方法。
  8. 強化繊維が炭素繊維である、請求項3に記載の切断体の製造方法。
  9. 下記式(1)で定義される、繊維強化樹脂材に含まれる強化繊維体積割合(Vf)が5〜80%である請求項3に記載の切断体の製造方法。
    式(1) Vf=100×強化繊維体積/(強化繊維体積+熱可塑性樹脂体積)
  10. 引張強度が1000〜6000MPaである強化繊維と、熱可塑性樹脂とを含む繊維強化樹脂材を切断する切断方法であって、切断の際に繊維強化樹脂材の曲げ弾性率を80〜15%に減少させる手段を設けた、繊維強化樹脂材の切断方法。
JP2015155044A 2014-08-28 2015-08-05 切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法 Active JP6523859B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015155044A JP6523859B2 (ja) 2014-08-28 2015-08-05 切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014174126 2014-08-28
JP2014174126 2014-08-28
JP2015155044A JP6523859B2 (ja) 2014-08-28 2015-08-05 切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016049621A true JP2016049621A (ja) 2016-04-11
JP6523859B2 JP6523859B2 (ja) 2019-06-05

Family

ID=55401456

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015155044A Active JP6523859B2 (ja) 2014-08-28 2015-08-05 切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10300621B2 (ja)
JP (1) JP6523859B2 (ja)

Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989002004A1 (en) * 1987-08-29 1989-03-09 Sony Corporation Method of processing high-modulus polyethylene
JPH03210314A (ja) * 1990-01-11 1991-09-13 Showa Denko Kk 積層板用樹脂組成物とこれを用いた積層板
US5759594A (en) * 1995-07-27 1998-06-02 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Mold assembly for producing fiber-reinforced thermoplastic resin molded article laminated with skin material
JP2002363253A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Toray Ind Inc エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび繊維強化複合材料
JP2005161503A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Fuji Photo Film Co Ltd 布材の切断方法及び布
JP2005305637A (ja) * 2004-03-23 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd ポリマーフィルムの切断方法
JP2006239960A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd フィルムの製造方法及びフィルム
US20100120987A1 (en) * 2006-11-07 2010-05-13 Mitsubishi Chemical Corporation Organic fiber-reinforced composite resin composition and organic fiber-reinforced composite resin molded article
US20110048187A1 (en) * 2009-08-31 2011-03-03 Fujifilm Corporation Method for slitting transparent polymer film
JP2011084038A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Teijin Ltd 繊維強化複合材料の製造方法
JP5162204B2 (ja) * 2007-10-31 2013-03-13 三菱レイヨン株式会社 アクリル系樹脂切断物の製造方法、および製造装置
JP2013091128A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Tatsu Kioka 高強度繊維強化プラスチック板の裁断装置
JP5399129B2 (ja) * 2009-05-11 2014-01-29 北川精機株式会社 切断装置
JP2014015594A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物及び成形品
JP2014095034A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Toray Ind Inc 成形品及び成形品の製造方法
JP5571806B2 (ja) * 2012-05-22 2014-08-13 ヤマセイ株式会社 炭素繊維強化プラスチック部品用金型及び炭素繊維強化プラスチック部品の製造方法

Family Cites Families (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6195900A (ja) 1984-10-18 1986-05-14 アイ・エイチ・アイ・クラフト株式会社 繊維強化プラスチツク製品の切断方法
JP3887394B2 (ja) * 2004-10-08 2007-02-28 芝浦メカトロニクス株式会社 脆性材料の割断加工システム及びその方法
CN101600550B (zh) * 2007-02-02 2013-03-20 东丽株式会社 预浸料坯基材、层合基材、纤维增强塑料、预浸料坯基材的制造方法及纤维增强塑料的制造方法
JP2009172753A (ja) 2007-12-28 2009-08-06 Toray Ind Inc 繊維強化樹脂成形板の加工方法および繊維強化樹脂成形板
WO2012050171A1 (ja) * 2010-10-13 2012-04-19 三菱レイヨン株式会社 炭素繊維前駆体繊維束、炭素繊維束、及びそれらの利用
JP5834917B2 (ja) * 2010-12-13 2015-12-24 東レ株式会社 炭素繊維プリプレグの製造方法、炭素繊維強化複合材料の製造方法
KR101861875B1 (ko) * 2010-12-13 2018-05-28 도레이 카부시키가이샤 탄소 섬유 강화 플라스틱 성형품
RU2527703C1 (ru) * 2011-02-01 2014-09-10 Тейдзин Лимитед Холст с хаотической ориентацией волокон и композитный материал, армированный волокном
KR20140038945A (ko) * 2011-02-07 2014-03-31 데이진 가부시키가이샤 두께에 경사가 있는 성형체, 및 그 제조방법
KR101563068B1 (ko) * 2011-02-28 2015-10-23 데이진 가부시키가이샤 섬유강화 복합재료로 이루어지는 성형체
CN103476840B (zh) * 2011-04-14 2019-02-05 帝人株式会社 纤维增强复合材料
US20140191437A1 (en) * 2011-04-29 2014-07-10 Ticona Llc Impregnation Section with Tension Adjustment Device and Method for Impregnating Fiber Rovings
US10336016B2 (en) * 2011-07-22 2019-07-02 Ticona Llc Extruder and method for producing high fiber density resin structures
CN103042777B (zh) * 2011-10-14 2016-09-14 杜邦公司 具有改进的抗冲击强度的复合层合物及其制备方法和用途
WO2013173304A1 (en) * 2012-05-17 2013-11-21 Ticona Llc Structural member with locally reinforced portion and method for forming structural member
JP2015182202A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 日本発條株式会社 繊維強化樹脂板の打ち抜き方法及び繊維強化樹脂部品の製造方法

Patent Citations (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1989002004A1 (en) * 1987-08-29 1989-03-09 Sony Corporation Method of processing high-modulus polyethylene
JPH03210314A (ja) * 1990-01-11 1991-09-13 Showa Denko Kk 積層板用樹脂組成物とこれを用いた積層板
US5759594A (en) * 1995-07-27 1998-06-02 Sumitomo Chemical Company, Ltd. Mold assembly for producing fiber-reinforced thermoplastic resin molded article laminated with skin material
JP2002363253A (ja) * 2001-06-12 2002-12-18 Toray Ind Inc エポキシ樹脂組成物、プリプレグおよび繊維強化複合材料
JP2005161503A (ja) * 2003-12-05 2005-06-23 Fuji Photo Film Co Ltd 布材の切断方法及び布
JP2005305637A (ja) * 2004-03-23 2005-11-04 Fuji Photo Film Co Ltd ポリマーフィルムの切断方法
JP2006239960A (ja) * 2005-03-01 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd フィルムの製造方法及びフィルム
US20100120987A1 (en) * 2006-11-07 2010-05-13 Mitsubishi Chemical Corporation Organic fiber-reinforced composite resin composition and organic fiber-reinforced composite resin molded article
JP5162204B2 (ja) * 2007-10-31 2013-03-13 三菱レイヨン株式会社 アクリル系樹脂切断物の製造方法、および製造装置
JP5399129B2 (ja) * 2009-05-11 2014-01-29 北川精機株式会社 切断装置
US20110048187A1 (en) * 2009-08-31 2011-03-03 Fujifilm Corporation Method for slitting transparent polymer film
JP2011084038A (ja) * 2009-10-19 2011-04-28 Teijin Ltd 繊維強化複合材料の製造方法
JP2013091128A (ja) * 2011-10-25 2013-05-16 Tatsu Kioka 高強度繊維強化プラスチック板の裁断装置
JP5571806B2 (ja) * 2012-05-22 2014-08-13 ヤマセイ株式会社 炭素繊維強化プラスチック部品用金型及び炭素繊維強化プラスチック部品の製造方法
JP2014015594A (ja) * 2012-07-11 2014-01-30 Asahi Kasei Chemicals Corp ポリアミド樹脂組成物及び成形品
JP2014095034A (ja) * 2012-11-09 2014-05-22 Toray Ind Inc 成形品及び成形品の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6523859B2 (ja) 2019-06-05
US20160059432A1 (en) 2016-03-03
US10300621B2 (en) 2019-05-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6337975B2 (ja) チョップド繊維束の製造装置および製造方法、ならびに繊維強化樹脂成形材料の製造装置および製造方法
JP5696812B2 (ja) 積層基材およびその製造方法
JP5687812B1 (ja) ランダムマット、繊維強化複合材料成形体、および炭素繊維マット
JP5981679B2 (ja) 繊維強化プラスチック成形体
KR102320480B1 (ko) 탄소섬유 강화 성형 재료 및 성형체
JP6883527B2 (ja) 繊維強化樹脂成形体の製造方法
JP6918972B2 (ja) 複合材料、成形体の製造方法、及び複合材料の製造方法
JP2017043095A (ja) 繊維強化複合材料成形体およびその製造方法
JP6574491B2 (ja) プレス成形体の製造方法
JP6106810B2 (ja) 炭素繊維強化樹脂複合材料
JP4988230B2 (ja) 繊維強化熱可塑性樹脂シートとその製造方法
JP2016108348A (ja) 積層基材およびその製造方法
JP6523859B2 (ja) 切断体の製造方法、及び繊維強化樹脂の切断方法
JP5864038B1 (ja) かしめ部を有する繊維強化樹脂接合体、及びその製造方法
WO2017110596A1 (ja) 切断体の製造方法、及び複合材料の切断装置
JP2013049750A (ja) 有機繊維ランダムマット及びこれを用いた繊維複合材料
KR20170107483A (ko) 강화 섬유 복합 재료
JP2014065830A (ja) 繊維強化プラスチックおよびその製造方法
JP2014118426A (ja) 炭素繊維複合材料の製造方法
JP7419541B2 (ja) 複合材料及び成形体の製造方法
JP6814163B2 (ja) 表面の少なくとも一部にシボを有する繊維強化樹脂成形体
JP2023124032A (ja) 複合材料の製造方法
JP2014062146A (ja) 繊維強化プラスチックおよびその製造方法
JP2014062145A (ja) 繊維強化プラスチック

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180510

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190128

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190205

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190409

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190426

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523859

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150