JP2016049259A - 視線検出装置 - Google Patents

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Yuichi Yasuda
勇一 安田
河内 隆宏
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隆宏 河内
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Abstract

【課題】 光源とカメラの前方に位置する透光部材を薄く構成し、しかも強度を確保できるようにした視線検出装置を提供する。
【解決手段】 照明撮像部20はカメラ21と光源22を有している。照明撮像部20の前方を覆うフロント部材30は、透光部材31と遮光部材35とが2色成形工程で密着して形成されている。そのため、撮像穴23の前方において透光部材31の前部被覆部32の厚さ寸法tを2mm以下の薄いものとしても強度を保つことができる。前部被覆部32を薄く構成することにより、光源22から発せられた光が前部被覆部32の内部に入射して伝搬しても、カメラ21に向けて出射しにくくなり、カメラ21に光が直接与えられるのを防止できるようになる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車の運転者その他の対象者の視線方向を検出可能な視線検出装置に関する。
特許文献1に記載の注視点検出方法は、2台のカメラが対象者の目に向けられている。それぞれのカメラの周囲に2種類の光源が同心円状に配置されており、カメラに近い内側の円に沿って中心波長が850nmの光を発する光源が配置され、外側の円に沿って中心波長が950nmの光を発する光源が配置されている。850nmの光を照射することで、カメラで明瞳孔画像を取得でき、950nmの光を照射することで暗瞳孔画像が取得される。
この注視点検出方法では、明瞳孔画像と暗瞳孔画像の差分画像に基づいて瞳孔画像が取得され、暗瞳孔画像から光源の角膜反射点が取得される。瞳孔画像と角膜反射点に基づいて、カメラと瞳孔を結ぶ基準線に垂直な平面上における対象者の角膜反射点から瞳孔までのベクトルを計算し、このベクトルをもとに各カメラの基準線に対する対象者の視線の方向を所定の関数を用いて計算する。
国際公開2012/020760号公報
特許文献1に記載の注視点検出方法は、カメラの周囲に2種類の光源が配置されているが、カメラと2種類の光源を空間上で露出させて配置するのは、装置の外観として好ましいものではなく、カメラの前方と、光源の前方を共通に覆う導光性のカバー板を設けることが好ましい。
しかし、カメラと光源は接近して配置され、特に明瞳孔画像を得るための中心波長が850nmの光を発する光源は、カメラの光軸と接近して配置することが必要である。接近して配置されたカメラと光源の前方を同じカバー板で覆うと、光源から発せられた光がカバー板の内部を伝搬し、その光の一部がカバー板から出射してカメラで検知されやすくなる問題がある。
特に、前記カバー板の厚さ寸法が大きいと、カバー板内を伝搬する光がカバー板の内面に対して小さい入射角(垂直に近い入射角)で入射しやすくなるため、光の一部がカバー板の内面を透過して外部へ出て、カメラに光が入射しやすくなる。そこで、光源の前方とカメラの前方を覆うカバー板を薄く形成することが好ましく、その厚さ寸法を2mm以下とすると、カバー板の内部を伝搬する光がカバー板の内面からカメラ方向へ出射しにくくなる。
しかし、厚さが2mm以下のカバー板は強度が極端に低くなり、カメラと光源の双方の前方覆うのが難しく、さらに2台のカメラとそれぞれのカメラに接近して配置された光源の全てを覆うことができる広い面積のカバー板を構成するのは困難である。
本発明は従来の課題を解決するものであり、カメラと光源の双方を共通に覆う透光部材を薄く構成できるようにして、透光部材の内部を伝搬する光がカメラに向けて出射しにくいようにした視線検出装置を提供することを目的とする。
本発明は、少なくとも目を含む領域の画像を取得するカメラと、対象者の目に検知光を与える複数の光源とを有する視線検出装置において、
前記カメラの前方と前記光源の前方にフロント部材が設けられ、前記フロント部材は、遮光部材と透光部材とが互いに密着して成形されており、
前記遮蔽部材に、前記カメラに対向する撮像穴と前記光源に対向する照光穴が形成され、前記透光部材は、前記撮像穴と前記照光穴の双方の前方を覆うように連続して形成されていることを特徴とするものである。
本発明の視線検出装置は、カメラの前方と光源の前方を連続して覆う透光部材を設けることで、カメラと光源が直接に露出しなくなり、外観を良好にできる。また、透光部材は遮蔽部材と密着して設けられ、遮蔽部材によって補強されているので、透光部材を薄板に構成できるようになり、光源からの光が透光部材の内部を伝搬したときに、光源に接近して配置されたカメラに光が漏れ出る可能性を低下させることができる。
本発明は、前記カメラと前記光源とを有する照明撮像部が互いに離れて2組設けられており、前記透光部材は、2組の前記照明撮像部の前記撮像穴と前記照光穴の双方の前方を連続して覆うように形成されることが好ましい。
2組の照明撮像部が離れて配置されているものにおいて、2組の照明撮像部の全てのカメラと全ての光源の前方が共通の透光部材で覆われる構造にすると、視線検出装置の全体の外観が良好になる。
本発明は、前記透光部材の対象者に向く前面が平坦面であることが好ましい。
本発明の視線検出装置では、前記透光部材が、可視光遮蔽機能を有しているものが好ましい。
透光部材が可視光を遮断すると、視線検出装置の前方から見たときに、カメラや光源が目視されることがなく、自動車の車内に配置されたときに、透光部材のみが見えるため、外観が良好で、車内に配置されても違和感がなくなる。
本発明は、前記撮像穴の前方を覆う前記透光部材の厚さが2mm以下であることが好ましい。
透光部材の厚さ寸法を前記寸法以下に設定することで、透光部材の内部を伝搬する光がカメラに向けて出射しにくくなる。
本発明は、前記遮光部材と前記透光部材が共に合成樹脂材料で形成されており、2つの部材が2色成形工程で密着させられているものである。
または本発明は、前記遮光部材が金属で形成され前記透光部材が合成樹脂材料で形成されており、2つの部材がインサート成形工程で密着させられているものである。
本発明は、カメラと光源の前方を共通の透光部材で覆っているので、外観が良好になり、特に透光部材が可視光遮断機能を有していると、前方からカメラや光源を目視できなくなり、自動車の車内に配置しても違和感がなくなる。
また、透光部材が遮光部材で補強されているため、カメラの前方に対向する透光部材を薄く構成できるようになり、透光部材の内部を伝搬した光がカメラ方向へ射出される可能性を低くでき、カメラで光源が検知されるのを規制できるようになる。
本発明の実施形態の視線検出装置の主要部を前方から示す正面図、 視線検出装置の主要部を後方から見た斜視図、 視線検出装置の構造を示すものであり、図1をIII−III線で切断した断面図、 図3の一部を拡大する拡大断面図、 変形例を示す図4と同じ拡大断面図、 変形例を示す図4と同じ拡大断面図、 前記視線検出装置の回路ブロック図、 人の目の視線の向きと視線検出装置との位置関係を示す説明図、 瞳孔中心と角膜反射光の中心とから視線の向きを算出するための説明図、 第2の実施の形態の視線検出装置を示す正面図、
(視線検出装置の構成)
図7のブロック図に示すように、本発明の実施の形態の視線検出装置1は、一対の照明撮像部10,20と演算制御部CCとから構成されている。
図1と図2に示すように、照明撮像部10と照明撮像部20に、共通のフロント部材30が対向して設けられている。照明撮像部10と照明撮像部20の中心は距離Wだけ離れて配置されているが、例えばこの距離Wは、人の目の間隔に一致するように設定されている。
照明撮像部10は、カメラ11とその両側に接近して配置された一対の光源12,12とを有しており、照明撮像部20は、カメラ21とその両側に接近して配置された一対の光源22,22とを有している。照明撮像部10の光軸(カメラ11の光軸)はO1であり、照明撮像部20の光軸(カメラ21の光軸)はO2である。光源12,12の発光光軸は光軸O1に近い位置にあり、光源22,22の発光光軸は光軸O1に近い位置にある。
視線検出装置1は、自動車のインストルメントパネルやウインドシールドの上部などに設置され、照明撮像部10の光軸O1と照明撮像部20の光軸O2は、対象者の目40の付近に向くように設定されている。
カメラ(撮像部材)11,21は、撮像素子とレンズなどから構成されている。撮像素子は、CMOS(相補型金属酸化膜半導体)やCCD(電荷結合素子)などで構成される。運転者の目を含む顔画像は、レンズを経て撮像素子で取得される。撮像素子では、二次元的に配列された複数の画素で光が検出される。
光源12の発光源はLED(発光ダイオード)であり、検知光として、波長850nmまたはこれに近似した波長の赤外光(近赤外光)を発する。
図8は、対象者の一方の目40の視線の向きと照明撮像部10との関係を模式的に示している。図9は、瞳孔中心と角膜反射光の中心とから視線の向きを算出するための説明図である。図8(A)と図9(A)では、対象者の視線方向VLが視線検出装置1に向けてほぼ正面を向いており、図8(B)と図9(B)では、視線方向VLがやや左方向へ向けられている。
目40は前方に角膜41を有し、その後方に瞳孔42と水晶体43が位置している。そして最後部に網膜44が存在している。
850nmまたはこれに近似した波長の赤外光(近赤外光)は、眼球内の水分で吸収されにくく、眼球の奥に位置する網膜44まで到達しやすく、よってこの光が網膜44で反射される光量が多くなる。そのため、照明撮像部10の光源12,12が点灯すると、光源12,12に接近して設けられたカメラ11で取得される画像は、網膜44で反射された赤外光が瞳孔42を通じて検出され、瞳孔42が明るく見える。この画像が明瞳孔画像である。
前記光源12,12が点灯したときに、他方の照明撮像部20のカメラ21で画像を取得すると、このときのカメラ11は光源12,12から離れているために、網膜44で反射された光が瞳孔42を通過しても、斜め前方に位置するカメラ21で検知されにくくなる。そのため、カメラ21で取得される画像は、前記明瞳孔画像に比較して瞳孔42が暗くなり、これが暗瞳孔画像となる。
逆に、照明撮像部20の光源22,22が点灯しているときは、カメラ21で取得される画像が明瞳孔画像となり、カメラ11で取得される画像が暗瞳孔画像となる。
図1と図2に示すように、フロント部材30は、透光部材31と遮光部材35とで構成されている。透光部材31と遮光部材35はいわゆる2色成形工程によって互いに密着して成形されている。すなわち、合成樹脂材料を金型に射出して遮光部材35が成形され、その後、この遮光部材35が他の金型の内部に設置された状態で、合成樹脂が金型内に射出されて、透光部材31が成形される。
透光部材31は、可視光カットフィルタであり、波長が850nmを中心とした近赤外線ならびに赤外線の波長帯域を透過させるが、可視光を遮断する機能を有している。透光部材31は、例えば、透明なアクリルに可視光を吸収するフィラーが混入されて構成されている。よって、透光部材31は肉眼で見たときに不透明である。
遮光部材35は、波長中心が850nmの帯域の近赤外光および赤外線の波長帯域に対して不透光性であり、可視光に対しても不透光性である。遮光部材35は、例えば、樹脂材料に各種フィラーや顔料を混入することで形成されている。
図1と図2に示すように、遮光部材35は長方形状の板形状である。照明撮像部10を構成する部分では、遮光部材35に撮像穴13と、その両側に位置する照光穴14,14が開口している。遮光部材35の背面には、撮像穴13と照光穴14,14との中間から立ち上がる遮光壁15,15が一体に形成されている。照明撮像部10を構成するカメラ11は、遮光部材35の背部から撮像穴13に対向し、光源12,12は、遮光部材35の背部から照光穴14,14に対向している。
照明撮像部20を構成する部分では、遮光部材35に撮像穴23と、その両側に位置する照光穴24,24が開口している。遮光部材35の背面には、撮像穴23と照光穴24,24との中間から立ち上がる遮光壁25,25が一体に形成されている。照明撮像部20を構成するカメラ21は、遮光部材35の背部から撮像穴23に対向し、光源22,22は、遮光部材35の背部から照光穴24,24に対向している。
図2に示すように、遮光部材35の長手方向の両端部には、背部方向へ突出するブラケット36,36が一体に形成されている。
透光部材31には、図3に示すように、遮光部材35の前面に密着した前部被覆部32が形成され、図2に示すように、前部被覆部32の上縁部ならびに下縁部から連続して後方へ延びる上下側壁部33a,33aと、前部被覆部32の左縁部ならびに右縁部から連続して後方へ延びる左右側壁部33b,33bが形成されている。
図3に示すように、透光部材31の前部被覆部32は、均一な厚さ寸法tで、フロント部材30の前面の全域を一体に覆うことができるように連続して形成されている。すなわち、前部被覆部32は、照明撮像部10の撮像穴13と照光穴14,14を覆い、且つ照光撮像部20の撮像穴23と照光穴24,24を覆い、さらに照明撮像部10と照明撮像部20との中間部分も覆うように、連続して形成されている。そして、前部被覆部32の前方表面32aは平坦面である。
視線検出装置1を前方から見ると、図1に示す長方形の全域に前部被覆部32が現れ、その前部表面32aの全域が平坦面である。透光部材31は可視光を透過しないので、正面から見たときには、遮光部材35とカメラ21,22ならびに光源12,22は前部被覆部32で隠されて目視されることはない。したがって、視線検出装置1を自動車の室内において運転席の前方などに設置したときに、運転者の視界内にカメラや光源などが入ることがないため、運転者に違和感を与えることがない。
透光部材31と遮光部材35は2色成形工程で密着して形成されているため、前部被覆部32の厚さ寸法tを2mm以下となるように薄くしても、遮光部材35で補強されているため、強度を十分に確保できる。また、撮像穴13,23の前方と照光穴14,24の前方を覆っている前部被覆部32の厚さ寸法tが2mm以下の薄いものであっても、変形や反りなどが発生しにくい。
図4は、照光撮像部20に設けられたカメラ21と光源22とを含む拡大断面図である。
図4に示すように、光源22から発せられる検知光L1は、遮光部材35の照光穴24から前方へ出射し、近赤外光を透過する前部被覆部32を透過して対象者の目を含む顔領域に照射される。顔から反射された波長が850nmの反射光L2は、前部被覆部32を透過してカメラ21で検知される。
光源22から発せられた検知光L1の一部の光成分は前部被覆部32を透過するが、検知光L1の残りの光成分は、前部被覆部32の内部に入り込み、その内部を伝搬する。前部被覆部32の内部では、検知光L1が外気との境界面である前部表面32aと後部表面32bとで反射されながら前部被覆部32の板内部を進行する。図4に示すように、撮像穴23を覆ってカメラ21の前方に対向する前部被覆部32が、厚さ寸法tが2mm以下の薄いものであると、板内部を伝搬する光が後部表面32bに入射する入射角度が大きくなりやすく(後部表面32bと入射光線との角度が浅くなりやすく)、前部被覆部32の内部を伝搬する光が、後部表面32bからカメラ21に向けて出射しにくくなる。
したがって、カメラ21に接近して配置された光源22からの検知光L1がカメラ21で検知されにくくなり、カメラ21で取得する画像が過剰露光状態となるのを防止できるようになる。
また、フロント部材30の背部(後部)では、カメラ21と光源22との間に遮光壁25が設けられているので、光源22からの光がフロント部材30の背部空間からカメラ21に直接に入射するのも防止できるようになる。
フロント部材30を2色成形工程で製造することで、カメラ21の前方に対向する前部被覆部32の厚さ寸法tを薄くでき、光源22からの検知光L1が前部被覆部32内に入ったとしても、この光がカメラ21に及ぶのを規制できるため、光源22をカメラ21になるべく接近させて配置することができる。光源22をカメラ21に接近させることで、光源22から発せられ目40の網膜44で反射されて瞳孔42を通過した反射光L2を、カメラ21で検知しやすくなり、瞳孔の輝度が高い明瞳孔画像を得ることが可能になる。
なお、この利点は、他方の照明撮像部10においても同じである。
図7に示す演算制御部CCは、コンピュータのCPUやメモリで構成されており、各ブロックでは、予めインストールされたソフトウエアを実行することで演算が行われる。
演算制御部CCには、光源制御部48と画像取得部49と、瞳孔画像検出部50と、瞳孔中心算出部53と、角膜反射光中心検出部54、ならびに視線方向算出部55が設けられている。
次に、視線検出装置1の検出動作を説明する。
演算制御部CCに設けられた光源制御部48は、照明撮像部10,20に設けられた光源12,22の発光の切換え、ならびに光源12,22の発光時間の制御などを行う。
画像取得部49は、2のカメラ11,21からステレオ方式で撮像された顔画像をフレームごとに取得する。画像取得部49で取得された画像は、フレームごとに瞳孔画像検出部50に読み込まれる。瞳孔画像検出部50は、明瞳孔画像検出部51と暗瞳孔画像検出部52の機能を有している。
図1と図2に示す視線検出装置1では、照明撮像部10の光源12,12が点灯したときに、照明撮像部10のカメラ11で明瞳孔画像が取得され、照明撮像部20のカメラ21で暗瞳孔画像が取得される。次に、照明撮像部20の光源22,22が点灯し、このとき、照明撮像部20のカメラ21で明瞳孔画像が取得され、照明撮像部10のカメラ11で暗瞳孔画像が取得される。明瞳孔画像は、明瞳孔画像検出部51で検出され、暗瞳孔画像は暗瞳孔画像検出部52で検出される。
瞳孔画像検出部50では、明瞳孔画像検出部51で検出された明瞳孔画像から暗瞳孔画像検出部52で検出された暗瞳孔画像の差分が求められ、瞳孔42の形状が明るくなった瞳孔画像信号が生成される。この瞳孔画像信号が瞳孔中心算出部53に与えられる。瞳孔中心算出部53では、瞳孔画像の輝度分布を検出することなどによって、瞳孔42の中心が算出される。
また、暗瞳孔画像検出部52で検出された暗瞳孔画像信号は、角膜反射光中心検出部54に与えられる。暗瞳孔画像信号には、角膜41の反射点45から反射された反射光による輝度信号が含まれている。角膜41の反射点45からの反射光はプルキニエ像を結像するものであり、図9に示すように、カメラ11の撮像素子には、きわめて小さい面積のスポット画像が取得される。角膜反射光中心検出部54では、スポット画像が画像処理されて、その輝度部分などから、角膜41からの反射スポット画像の中心が求められる。
瞳孔中心算出部53で算出された瞳孔中心算出値と角膜反射光中心検出部54で算出された角膜反射光中心算出値は、視線方向算出部55に与えられる。視線方向算出部55では、瞳孔中心算出値と角膜反射光中心算出値とから視線の向きが検出される。
図8(A)では、人の目40の視線方向VLが、ほぼ正面に向けられている。このとき、図9(A)に示すように、角膜41からの反射点45の中心が瞳孔42の中心と一致している。これに対して、図8(B)では、人の目40の視線方向VLが、かなり左側へ向けられている。このとき、図9(B)に示すように、瞳孔42の中心と角膜41からの反射点45の中心とが位置ずれする。
視線方向算出部55では、瞳孔42の中心と、角膜41からの反射点45の中心との直線距離αが算出される(図9(B))。また瞳孔42の中心を原点とするX−Y座標が設定され、瞳孔42の中心と反射点45の中心とを結ぶ線とX軸との傾き角度βが算出される。2つのカメラ11,21で取得された画像に基づいて前記直線距離αと前記傾き角度βが算出されることで、視線方向VLが算出される。
図5と図6は、前記実施の形態の視線検出装置1の変形例を示している。
図5に示す変形例では、フロント部材30を構成する透光部材35において前部被覆部32の厚さ寸法が部分的に相違している。カメラ21の前方では、前部被覆部32のうちの撮像穴23を塞いでいる部分の厚さ寸法tが2mm以下とされて、この部分で前部被覆部32の内部を伝搬する光がカメラ21へ向けて出射しにくくなっている。一方で、光源22の前方では、前部被覆部32のうちの照光穴24を塞ぐ部分32cの厚さ寸法Tが前記厚さ寸法tよりも大きくなっている。光源22の前方において前部被覆部32の部分32cの厚さ寸法Tを大きくすることで、部分32cの強度を高めることができる。また、厚く形成された部分32cに、各種光学機能を発揮させることができ、例えば、光源22からの光の光量分布を変化させるための回折格子などを形成することが可能である。
図6に示す変形例では、前部被覆部32のうちの撮像穴23を塞いでいる部分の厚さ寸法tが2mm以下とされているが、照光穴24を塞いでいる部分では前部被覆部32にレンズ32dが一体に形成されている。このレンズ32dによって、光源22から出射された検知光L1が、対象者の顔に向けて適度に発散した光とされ、または検知光L1に対して顔の目の付近へ多くの光量が与えられるように指向性が付加される。
また、他の変形例として、フロント部材30の遮光部材35を合成樹脂材料ではなく金属材料で形成することができる。例えば、金属板で遮光部材35が形成され、いわゆるインサート成形工程で、遮光部材35と合成樹脂製の透光部材31とが密着させられる。すなわち金属板で形成された遮光部材35が金型内で保持され、金型に合成樹脂材料が射出されて、遮光部材35に密着した透光部材31が形成される。
また、遮光部材35を、導電性の金属部材で複数の部分に分離して形成し、インサート成形でそれぞれの金属部材と透光部材31とを一体化することができる。この場合には、複数の金属部材を、それぞれの光源11,22に電流を供給する通電路として使用することができる。
図10は本発明の第2の実施の形態の視線検出装置101を示している。
この視線検出装置101は、照明撮像部10にカメラ11が設けられ、カメラ11の左右両側に複数の第1の光源12が設けられ、さらにその外側に複数の第2の光源17が配置されている。照明撮像部20においても、カメラ21の左右両側に第1の光源22が配置され、さらにその外側に第2の光源17,27が配置されている。
図10の正面図では、カメラ11,21と光源12,17,22,27が見えるように図示されているが、実際は、これらの前部全域が、可視光遮断機能を有する透光部材31の前部被覆部32で連続して覆われているため、前方からカメラ11,21と光源12,17,22,27が目視できないようになっている。
第1の光源12,17は、前記実施の形態で説明したように850nmまたはこれに近似した波長の赤外光(近赤外光)を発するLEDを含んでいるが、第2の光源17,27は波長が940nmの赤外光を発するLEDを含んでいる。940nmの赤外光は、人の目の眼球内の水分で吸収されやすい。よって、眼球の奥に位置する網膜44に到達しても反射される光量が少ない。
図10に示す視線検出装置101では、照明撮像部10において、第1の光源12,12が点灯すると、カメラ11で明瞳孔画像が取得され、第2の光源17,17が点灯するとカメラ11で暗瞳孔画像が取得される。また、照明撮像部20において、第1の光源22,22が点灯すると、カメラ21で明瞳孔画像が取得され、第2の光源27,27が点灯するとカメラ21で暗瞳孔画像が取得される。
1 視線検出装置
10,20 照明撮像部
11,21 カメラ
12,22 光源(第1の光源)
17,27 第2の光源
13,23 撮像穴
14,24 照光穴
30 フロント部材
31 透光部材
32 前部被覆部
32a 前部表面
32b 後部表面
35 遮光部材
48 光源制御部
49 画像取得部
50 瞳孔画像検出部
51 明瞳孔画像検出部
52 暗瞳孔画像検出部
53 瞳孔中心算出部
54 角膜反射光中心検出部
55 視線方向算出部
40 目
42 瞳孔
45 角膜の反射点
O1,O2 光軸

Claims (7)

  1. 少なくとも目を含む領域の画像を取得するカメラと、対象者の目に検知光を与える複数の光源とを有する視線検出装置において、
    前記カメラの前方と前記光源の前方にフロント部材が設けられ、前記フロント部材は、遮光部材と透光部材とが互いに密着して成形されており、
    前記遮蔽部材に、前記カメラに対向する撮像穴と前記光源に対向する照光穴が形成され、前記透光部材は、前記撮像穴と前記照光穴の双方の前方を覆うように連続して形成されていることを特徴とする視線検出装置。
  2. 前記カメラと前記光源とを有する照明撮像部が互いに離れて2組設けられており、前記透光部材は、2組の前記照明撮像部の前記撮像穴と前記照光穴の双方の前方を連続して覆うように形成されている請求項1記載の視線検出装置。
  3. 前記透光部材の対象者に向く前面が平坦面である請求項1または2記載の視線検出装置。
  4. 前記透光部材は、可視光遮蔽機能を有している請求項1ないし3のいずれかに記載の視線検出装置。
  5. 前記撮像穴の前方を覆う前記透光部材の厚さが2mm以下である請求項1ないし4のいずれかに記載の視線検出装置。
  6. 前記遮光部材と前記透光部材が共に合成樹脂材料で形成されており、2つの部材が2色成形工程で密着させられている請求項1ないし5のいずれかに記載の視線検出装置。
  7. 前記遮光部材が金属で形成され前記透光部材が合成樹脂材料で形成されており、2つの部材がインサート成形工程で密着させられている請求項1ないし5のいずれかに記載の視線検出装置。
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