JP2016048448A - 電力供給制御装置、画像処理装置、電力供給制御方法及び制御プログラム - Google Patents

電力供給制御装置、画像処理装置、電力供給制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも安価な構成で、人感センサを用いて装置のそばを横切るだけの人を検知したことによる省電力モードからの装置の復帰を防止すること。【解決手段】検知対象の検知状況に応じて変動する値を出力する対象検知部と、対象検知部から出力される出力値に基づいて、装置各部への電力供給を制御する電力供給制御部とを含み、電力供給制御部は、対象検知部による検知範囲を検知対象が移動していない状態における出力値である基準値と出力値との差分である出力差分が予め定められた第1の閾値よりも大きくなった際の基準値に対する出力値の大小関係である第1の大小関係と、出力差分が第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも大きくなった際の基準値に対する出力値の大小関係である第2の大小関係とに基づいて、装置各部への電力供給を制御することを特徴とする。【選択図】図9

Description

本発明は、電力供給制御装置、画像処理装置、電力供給制御方法及び制御プログラムに関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
このような画像処理装置の省電力化の要求が高くなっており、装置が使用されていない間は装置各部への電力供給を停止する省電力状態を備える画像処理装置が多くなっている。また、省電力モードからの復帰時間を短縮するために、画像処理装置に備えられた人感センサにより人の存在が検知されると、省電力状態から画像処理装置を復帰させることが知られている。
しかしながら、画像処理装置に備えられた人感センサは、画像処理装置を実際に使用するために画像処理装置に近づく人の存在だけでなく、単に画像処理装置のそばを横切る人の存在も検知してしまうことがある。そのため、画像処理装置のそばを横切っただけの人を人感センサが検知して、画像処理装置が省電力状態から復帰することがあり、電力の無駄が生じる。
このような問題を解決することを目的として、検知範囲の異なる2つの人感センサを用い、一方の人感センサが人の存在を検出している状態で、もう一方の人感センサが人の動きを検知しなくなると、節電モードが解除される技術が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に開示された技術では、2つの人感センサを用いる必要があり、装置の構成が高価になる。また、このような問題は、画像処理装置だけでなく、人感センサを用いた人の検知により省電力状態から復帰する一般的なPC(Personal Computer)等の情報処理装置やテレビ等の様々な装置についても同様に生じ得る。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、従来よりも安価な構成で、人感センサを用いて装置のそばを横切るだけの人を検知したことによる省電力モードからの装置の復帰を防止することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、検知対象の検知状況に応じて変動する値を出力する対象検知部と、前記対象検知部から出力される出力値に基づいて、装置各部への電力供給を制御する電力供給制御部とを含み、前記電力供給制御部は、前記対象検知部による検知範囲を前記検知対象が移動していない状態における出力値である基準値と前記出力値との差分である出力差分が予め定められた第1の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第1の大小関係と、前記出力差分が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第2の大小関係とに基づいて、前記装置各部への電力供給を制御することを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも安価な構成で、人感センサを用いて装置のそばを横切るだけの人を検知したことによる省電力モードからの装置の復帰を防止することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る人感センサによる検知対象の検知状況に応じた出力値のグラフを例示する図である。 本発明の実施形態に係る人感センサの検知エリアを例示する図である。 本発明の実施形態に係る主制御部の機能構成を例示するブロック図である。 本発明の実施形態に係る閾値記憶部に格納されている各種の値を例示する図である。 本発明の実施形態に係る人感センサからの出力値のグラフ及びセンサ制御部から出力されるデジタル信号のグラフを例示する図である。 本発明の実施形態に係る人感センサからの出力値のグラフ及びセンサ制御部から出力されるデジタル信号のグラフを例示する図である。 本発明の実施形態に係る動作判定部による動作判定処理を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作判定部による判定値(1段目)処理を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作判定部による判定値(1段目)の更新処理を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作判定部による判定値(2段目)処理を例示するフローチャートである。 本発明の実施形態に係る動作判定のための判定値組合せテーブルを例示する図である。 本発明の実施形態に係る近づき動作が検知された場合の省電力制御部による制御状態を例示する図である。 本発明の実施形態に係る横切り動作が検知された場合の省電力制御部による制御状態を例示する図である。 本発明の実施形態に係る主制御部の機能構成を例示するブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成される画像処理装置を例として説明する。
図1は、本実施形態に係る画像処理装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、一般的なサーバやPC(Personal Computer)等と同様の構成を含む。
すなわち、本実施形態に係る画像処理装置1は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。この他、画像処理装置1の場合、画像形成出力やスキャンを実行するエンジンが含まれる。
CPU10は演算手段であり、画像処理装置1全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。なお、HDDの他、SSD(Solid State Drive)等の半導体記憶装置を用いても良い。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが画像処理装置1の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボード、マウス、各種のハードボタン、タッチパネル等、ユーザが画像処理装置1に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことによりソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像処理装置1の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機能について説明する。図2は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)110、スキャナユニット111、排紙トレイ112、ディスプレイパネル113、給紙テーブル114、プリントエンジン115、排紙トレイ116、ネットワークI/F117、人感センサ118及び温度センサ119を有する。
また、コントローラ100は、主制御部130、エンジン制御部101、入出力制御部102、画像処理部103及び操作表示制御部104を有する。図2に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、スキャナユニット111、プリントエンジン115を有する複合機として構成されている。なお、図2においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル113は、画像処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像処理装置1を直接操作し若しくは画像処理装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F117は、画像処理装置1がネットワークを介して管理者用端末等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)、USB、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等のインタフェースが用いられる。
人感センサ118は、例えば焦電型センサであり、予め定められた範囲内で人等の検知対象を検知すると、検知状況に応じて変動する値を入出力制御部102に対して出力する対象検知部として機能する。人感センサ118の詳細は後述する。温度センサ119は、画像処理装置1から予め定められた範囲内の温度を測定して入出力制御部102に対して出力する。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30やHDD40等の不揮発性記憶媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM20にロードされ、それらのプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像処理装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部130は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部101は、プリントエンジン115やスキャナユニット111等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部102は、ネットワークI/F117を介して画像処理装置1に接続された情報処理装置等から入力される信号や命令を主制御部130に入力する。また、主制御部130は、入出力制御部102を制御し、ネットワークI/F117を介して他の装置にアクセスする。
また、主制御部130は、画像処理装置1の図示しない電源部を制御して、一定期間、画像処理装置1に対する操作が行われない場合に、画像処理装置1の一部への電力供給を停止する省電力状態に移行する。また、主制御部130は、省電力状態において、人感センサ118から入出力制御部102を介して出力される出力値に基づいて、画像処理装置1を使用する利用者がいるか否かを判定する。そして、主制御部130は、判定結果に基づいて、電力供給を停止していた画像処理装置1の各部への電力供給を再開して、省電力状態から復帰する。人感センサ118からの出力値に基づく主制御部130による装置各部への電力供給の制御が本実施形態の要旨であり、詳細は後述する。このような電力供給の制御を行う主制御部130が、電力供給制御装置として機能する。
画像処理部103は、主制御部130の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成出力部であるプリントエンジン115が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部103は、スキャナユニット111から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像処理装置1に格納され若しくはネットワークI/F117を介して他の機器に送信される情報である。操作表示制御部104は、ディスプレイパネル113に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル113を介して入力された情報を主制御部130に通知する。
画像処理装置1がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部102が、画像処理装置1に接続された情報処理装置等からネットワークI/F117を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部102は、受信した印刷ジョブを主制御部130に転送する。主制御部130は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部103を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報若しくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。
画像処理部103によって描画情報が生成されると、エンジン制御部101は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル114から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。プリントエンジン115の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構等を用いることが可能である。プリントエンジン115によって画像形成が施された文書は排紙トレイ116に排紙される。
画像処理装置1がスキャナ、すなわち画像読取制御装置として動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル113の操作若しくはネットワークI/F117を介して外部の機器から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部104若しくは入出力制御部102が主制御部130にスキャン実行信号を転送する。主制御部130は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部101を制御する。エンジン制御部101は、ADF110を駆動し、ADF110にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット111に搬送する。また、エンジン制御部101は、スキャナユニット111を駆動し、ADF110から搬送される原稿を撮像する。また、ADF110に原稿がセットされておらず、スキャナユニット111に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット111は、エンジン制御部101の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット111が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット111に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいた撮像情報が生成される。エンジン制御部101は、スキャナユニット111が生成した撮像情報を画像処理部103に転送する。画像処理部103は、主制御部130の制御に従い、エンジン制御部101から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部103が生成した画像情報はHDD40等の画像処理装置1に装着された記憶媒体に保存される。画像処理部103によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくはネットワークI/F117を介して、入出力制御部102により外部の装置に送信される。
また、画像処理装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部101がスキャナユニット111から受信した撮像情報若しくは画像処理部103が生成した画像情報に基づき、画像処理部103が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部101がプリントエンジン115を駆動する。
次に、人感センサ118の詳細を説明する。図3は、検知対象の検知状況に応じた人感センサ118の出力値のグラフを例示する図である。なお、本実施形態においては、検知対象の例を「人」とし、以降「ユーザ」と記載するが、検知対象は「人」とは限らず、例えば画像処理装置1を操作するロボットであってもよい。図3に示すように、出力値のグラフの横軸はユーザが存在する場所を示し、縦軸は電圧を示す。
図3に示すように、斜線でハッチングされた人感センサ118の検知エリア(検知範囲)にユーザが侵入すると、人感センサ118を構成する焦電素子がそれまでとは波長が異なる赤外線を受光し、安定状態から電気的な変化が起こる。例えば、図3に示すように、人感センサ118からの出力値(電圧)が大きくなる。
そして、ユーザが検知エリアに侵入後動かないと、焦電素子は再び安定状態に戻るので、人感センサ118からの出力値はユーザを検知しない場合と同じになる。また、ユーザが検知エリアから出ると、焦電素子がそれまでとは波長が異なる赤外線を受光するので、再び安定状態から電気的な変化が起こる。例えば、図3に示すように、人感センサ118からの出力値が小さくなる。
図4は、人感センサ118の検知エリアを例示する図である。図4に示すように、人感センサ118の検知エリアは、例えば、斜線でハッチングされた6つの検知エリアがある。人感センサ118に近い側の3つの検知エリアを“−”の検知エリア(以降、「検知エリア(−)」とする)とし、人感センサ118から遠い側の3つの検知エリアを“+”の検知エリア(以降、「検知エリア(+)」とする)とする。
検知エリア(+)においてユーザが検知された場合、図3に示したように人感センサ118の出力値が大きくなり、検知エリア(−)においてユーザが検知された場合、検知エリア(+)とは逆の特性を表し、人感センサ118の出力値が小さくなる。
このような人感センサ118を備える画像処理装置1が省電力状態である場合に、図4に示した検知エリアにユーザが侵入すると、画像処理装置1は、ユーザを検知した人感センサ118からの出力値の変化を受けて、省電力状態から復帰する。しかしながら、検知エリアにユーザが侵入するのは、画像処理装置1を実際に使用するためだけでなく、単に画像処理装置1のそばを横切るだけの場合もある。
例えば、図4に示すように、ユーザは、画像処理装置1を実際に使用する場合、中央の検知エリア(+)からさらに中央の検知エリア(−)へと侵入し、画像処理装置1へ近づいていく(以降、この動作を「近づき」とする)。一方、ユーザは、単に画像処理装置1のそばを横切るだけの場合、3つの検知エリア(+)を横断する(以降、この動作を「横切り」とする)。
ユーザが画像処理装置1のそばを横切ることで人感センサ118の検知エリアに侵入した場合であっても、画像処理装置1が省電力状態から復帰すると、画像処理装置1の消費電力の無駄が生じる。
ところで、人感センサ118のこれらの複数の検知エリアにおいては、人感センサ118からの距離に応じて人感センサ118の感度、すなわちユーザが侵入した場合に変動する出力値が異なる。例えば、図4に示すように、人感センサ118からの距離が近いほどセンサ感度が強く、ユーザが侵入した場合に変動する出力値は大きくなる。
そこで、本実施形態に係る画像処理装置1は、このような人感センサ118からの距離に応じたセンサ感度の違いに基づいて、「近づき」と「横切り」とを判別して、「近づき」と判定した場合に省電力状態から復帰する。以下、本実施形態に係る構成として、本実施形態に係る主制御部130の機能構成を説明する。
図5は、本実施形態に係る主制御部130の機能構成のうち、「近づき」と「横切り」との判別結果に応じた画像処理装置1への電力供給制御に関する機能構成を例示するブロック図である。図5に示すように、主制御部130は、センサ制御部131、閾値記憶部132、動作判定部133及び省電力制御部134を含む。
センサ制御部131は、動作判定部133に対して、人感センサ118からの出力値及び出力値に応じたデジタル信号を出力する。具体的には、センサ制御部131は、取得した出力値と後述する閾値記憶部132に記憶されている閾値との比較結果に応じて、High信号(以降、「H信号」とする)又はLow信号(以降、「L信号」とする)を出力する。出力値と閾値との比較の詳細については後述する。
閾値記憶部132は、センサ制御部131及び動作判定部133により参照される各種の値を格納する記憶媒体である。図6は、閾値記憶部132に格納されている各種の値を例示する図である。図6に示すように、各種の値は、例えば、基準値、閾値A1、閾値A2、閾値B1及び閾値B2であり、例えば、画像処理装置1の管理者により予め設定されている。
基準値は、人感センサ118の検知エリアにおいて人が移動していない状態の安定状態における出力値である。検知エリアにおいて人が移動していない状態には、検知エリアにおいて人が存在していない状態も含む。閾値A1は、基準値よりも予め定められた値大きい値であり、閾値A2は、基準値よりも予め定められた値小さい値である。本実施形態においては、閾値A1及び閾値A2における予め定められた値、すなわち基準値と閾値A1との差分及び基準値と閾値A2との差分が同じであるとする。以降、この差分を「第1の閾値」とする。
閾値B1は、基準値よりも予め定められた値大きく、かつ閾値A1よりも大きい値であり、閾値B2は、基準値よりも予め定められた値小さく、かつ閾値B2よりも小さい値である。本実施形態においては、閾値B1及び閾値B2における予め定められた値、すなわち基準値と閾値B1との差分及び基準値と閾値B2との差分が同じであり、かつ第1の閾値よりも大きいものとする。以降、この差分を「第2の閾値」とする。
また、例えば、第1の閾値は、人感センサ118により検知可能な検知エリアの一方の端からユーザが検知された後、他方の端からユーザが検知されなくなった際のアナログ出力値と基準値との差分よりも小さくなるように設定される。また、例えば、第2の閾値は、人感センサ118により検知可能な検知エリアの一方の端からユーザが検知された後、他方の端からユーザが検知されなくなった際のアナログ出力値と基準値との差分よりも大きくなるように設定される。かつ、第2の閾値は、ユーザが画像処理装置1からの予め定められた距離まで近づいた際のアナログ出力値と基準値との差分よりも小さくなるように設定される。
また、本実施形態においては、閾値記憶部132に、閾値A1、閾値A2、閾値B1、閾値B2が格納されている場合を例として説明する。しかしながら、これは一例であり、閾値記憶部132に各閾値の代わりに第1の閾値及び第2の閾値が格納され、これらの差分と基準値とに基づいて各閾値が算出されるようにしてもよい。
動作判定部133は、画像処理装置1の省電力状態において、センサ制御部131からの出力値及びデジタル信号と閾値記憶部132に記憶されている各種値に基づいて、人感センサ118により検知されたユーザの動作を判定する。人感センサ118により検知されたユーザの動作は、例えば上述した「近づき」又は「横切り」である。動作判定部133による動作判定処理の詳細は後述する。また、動作判定部133は、動作判定結果を、省電力制御部134に対して出力する。
省電力制御部134は、動作判定部133から入力された動作判定結果が「近づき」である場合、画像処理装置1の図示しない電源部を制御して、電力供給を停止していた画像処理装置1の各部への電力供給を再開して、省電力状態から復帰する。一方、省電力制御部134は、動作判定部133から入力された動作判定結果が「横切り」である場合、省電力状態を維持する。すなわち、動作判定部133及び省電力制御部134は、省電力状態において人感センサ118からの出力値に基づいて、装置各部への電力供給を制御する電力供給制御部として機能する。
次に、動作判定部133による動作判定処理の詳細を説明する。動作判定処理の説明あたって、まず、「近づき」及び「横切り」の動作と人感センサ118の出力値の変動との関係を説明する。
図7は、ユーザの動作が「近づき」である場合の人感センサ118からの出力値のグラフ及びセンサ制御部131から出力されるデジタル信号のグラフを例示する図である。図7に示すように、ユーザは、画像処理装置1を使用するために画像処理装置1へ近づく場合、まず検知エリア(+)に侵入し、次に検知エリア(−)へと侵入する。
図7に示す上側のグラフが人感センサ118からの出力値のグラフを示し、下側のグラフがセンサ制御部131から出力されるデジタル信号のグラフを示す。また、両グラフの横軸方向は、図7に示したユーザの存在する場所(位置)に対応しているものとする。また、出力値のグラフの縦軸は電圧(A−Vout)(以降、「アナログ出力値」とする)である。
また、デジタル信号のグラフの縦軸は、H信号又はL信号のデジタル信号である。また、センサ制御部131は、2種類のデジタル信号V1out及びV2outを出力する。具体的には、センサ制御部131は、アナログ出力値が閾値A1以上又は閾値A2以下になったタイミングで、V1outをL信号からH信号に切り替えて出力する。また、センサ制御部131は、アナログ出力値が閾値B1以上又は閾値B2以下になったタイミングで、V2outをL信号からH信号に切り替えて出力する。
図7に示すように、ユーザが検知エリア(+)に入り始めることで、アナログ出力値は基準値から変動し始める。その後、ユーザが画像処理装置1に近づくにつれて、ユーザの検知エリア(+)への侵入範囲が大きくなるので、アナログ出力値は上昇を続け、閾値A1を超え、さらに閾値B1を超える。
また、図7に示すように、アナログ出力値が閾値A1を超える、すなわち基準値とアナログ出力値との差分である出力差分が第1の閾値よりも大きくなったタイミングで、センサ制御部131は、V1outをL信号からH信号に切り替えて出力する。また、図7に示すように、アナログ出力値が閾値B1を超える、すなわち出力差分が第2の閾値よりも大きくなったタイミングで、センサ制御部131は、V2outをL信号からH信号に切り替えて出力する。
その後、ユーザが画像処理装置1にさらに近づくことで検知エリア(+)から出るので、アナログ出力値は下降し、閾値B1よりも小さくなり、さらに閾値A1よりも小さくなる。アナログ出力値が閾値B1よりも小さくなったタイミングで、センサ制御部131は、V2outをH信号からL信号に切り替えて出力する。また、アナログ出力値が閾値A1よりも小さくなったタイミングで、センサ制御部131は、V1outをH信号からL信号に切り替えて出力する。
さらに、ユーザが検知エリア(−)に入り始めることで、アナログ出力値は下降を続け、閾値A2を下回り、さらに閾値B2を下回る。図7に示すように、アナログ出力値が閾値A2を下回ったタイミングで、センサ制御部131は、V1outをL信号からH信号に切り替えて出力する。また、アナログ出力値が閾値B2を下回ったタイミングで、センサ制御部131は、V2outをL信号からH信号に切り替えて出力する。
すなわち、本実施形態に係る人感センサ118は、検知エリアごとに、ユーザの検知状況に応じて基準値よりも小さい値に変動する出力値又はユーザの検知状況に応じて基準値よりも大きい値に変動する出力値を出力する。
図8は、ユーザの動作が「横切り」である場合の人感センサ118からの出力値のグラフ及びセンサ制御部131から出力されるデジタル信号のグラフを例示する図である。図8に示すように、ユーザは、画像処理装置1を単に横切るだけの場合、検知エリア(+)の一方の端(図8においては左端)から侵入し、隣接する検知エリア(+)を横断していく。
図8に示すように、ユーザが検知エリア(+)の一方の端に入り始めることで、アナログ出力値は基準値から変動し始める。ユーザが最初に侵入した検知エリア(+)は、他の検知エリアよりも人感センサ118からの距離が遠いので、アナログ出力値は大きくならず閾値A1を超えることはない。そのため、V1out及びV2outは、ともにL信号のままである。
その後、ユーザが最初に侵入した検知エリア(+)を出始めることで、アナログ出力値は下降変動を始め閾値A2を下回る、すなわち基準値とアナログ出力値との差分である出力差分が第1の閾値よりも大きくなる。センサ制御部131は、出力差分が第1の閾値よりも大きくなったタイミングで、V1outをL信号からH信号に切り替えて出力する。なお、ユーザが検知エリア(+)を出るとアナログ出力値は安定し始めるので、アナログ出力値がこれ以上下降し、閾値B2を下回ることはない。
さらに、図8に示すように、ユーザが次の検知エリア(+)に入り始めることで、アナログ出力値は再度変動し始める。ユーザが次に侵入した検知エリア(+)は、最初に侵入した検知エリア(+)よりも人感センサ118からの距離が近いので、アナログ出力値は大きく変動して閾値B1を超える、すなわち出力差分が第2の閾値よりも大きくなる。
図8に示すように、アナログ出力値が閾値B1を超えたタイミングで、センサ制御部131は、V2outをL信号からH信号に切り替えて出力する。その後も同様に、ユーザが検知エリア(+)を出たり、さらに次の検知エリア(+)に入ったりすることにより、アナログ出力値が変動する。
図7を示して説明したように、人感センサ118により検知されたユーザの動作が「近づき」である場合、アナログ出力値は、徐々に変動して閾値A1を超えて、さらに閾値B1を超える。一方、図8を示して説明したように、人感センサ118により検知されたユーザの動作が「横切り」である場合、アナログ出力値は、閾値A2を下回ったところから急激に変動して閾値B1を超える。
なお、「近づき」動作の場合、アナログ出力値が徐々に上昇する方向に変動するだけでなく、徐々に下降する方向に変動する特性もある。その場合、アナログ出力値は、閾値A2を下回り、さらに閾値B2を下回る。また、「横切り」動作の場合も同様に、アナログ出力値が急激に上昇する方向に変動するだけでなく、急激に下降する方向に変動する特性もある。その場合、アナログ出力値は、閾値A1を上回ったところから急激に変動して閾値B2を下回る。
このようなアナログ出力値の変動の仕方の違いにより、人感センサ118により検知されたユーザの動作を判定することができる。以下、このような動作判定処理の具体的な流れを説明する。
図9は、動作判定部133による動作判定処理を例示するフローチャートである。図9に示すように、動作判定部133は、センサ制御部131から入力されるV1outを取得する(S901)。V1outを取得した動作判定部133は、取得したV1outがH信号であるか否かを判定する(S902)。
動作判定部133は、取得したV1outがL信号である場合(S902/NO)、S901の処理に戻る。一方、動作判定部133は、取得したV1outがH信号である場合(S902/YES)、判定値(1段目)処理を実行する(S903)。
判定値(1段目)処理において、動作判定部133は、アナログ出力値が閾値A1を超えたことによりH信号が出力されたのか、あるいはアナログ出力値が閾値A2を超えたことによりH信号が出力されたのかを判定し、判定結果を1段目の判定値として取得する。
図10は、動作判定部133による判定値(1段目)処理を例示するフローチャートである。図10に示すように、動作判定部133は、センサ制御部131から入力されたアナログ出力値を取得する(S1001)。アナログ出力値を取得した動作判定部133は、判定値(1段目)が初期値(例えば、本実施形態においては“0”とする)である場合(S1002/YES)、取得したアナログ出力値が基準値よりも大きいか否かの大小関係(第1の大小関係)を判定する(S1003)。
動作判定部133は、アナログ出力値が基準値よりも大きい場合(S1003/YES)、アナログ出力値が閾値A1を超えたことを示す値として、判定値(1段目)を“1”とする(S1004)。一方、動作判定部133は、アナログ出力値が基準値よりも小さい場合(S1003/NO)、アナログ出力値が閾値A2を下回ったことを示す値として、判定値(1段目)を“2”とする(S1005)。
判定値(1段目)の値を特定した動作判定部133は、タイマーによる時間経過のカウントを開始して(S1006)、処理を終了する。
一方、動作判定部133は、判定値(1段目)が“0”ではない場合(S1002/NO)、アナログ出力値がこれまでに少なくとも1回以上閾値A1を超える又は閾値A2を下回っていることを示す。この場合、動作判定部133は、今回の判定値をそのまま判定値(1段目)とするのではなく、一旦、予備の判定値(以降、「判定値(予備)」とする)として保持する。
そこで、動作判定部133は、まず判定値(予備)が初期値(例えば、本実施形態においては“0”とする)であるか否かを判定する(S1007)。動作判定部133は、判定値(予備)が“0”である場合(S1007/YES)、S1001において取得したアナログ出力値が基準値よりも大きいか否かを判定する(S1011)。
動作判定部133は、アナログ出力値が基準値よりも大きい場合(S1011/YES)、アナログ出力値が閾値A1を超えたことを示す値として、判定値(予備)を“1”とする(S1012)。一方、動作判定部133は、アナログ出力値が基準値よりも小さい場合(S1011/NO)、アナログ出力値が閾値A2を下回ったことを示す値として、判定値(予備)を“2”とする(S1013)。
判定値(予備)の値を特定した動作判定部133は、S1006でカウントを開始したタイマーとは異なる予備タイマーによる時間経過のカウントを開始して(S1014)、処理を終了する。
一方、動作判定部133は、判定値(予備)が“0”ではない場合(S1007/NO)、判定値(1段目)を判定値(予備)に更新する(S1008)。そして、動作判定部133は、タイマーによるカウント値(以降、カウント値(1段目)とする)を予備タイマーによるカウント値(以降、カウント値(予備)とする)に更新し(S1009)、予備タイマーのカウント値をリセット、すなわち初期化(例えば、“0”)する(S1010)。以降、上述したS1011以降の処理を行う。
図9に戻り、判定値(1段目)処理(S903)を実行した動作判定部133は、センサ制御部131から入力されるV2outを取得する(S904)。V2outを取得した動作判定部133は、取得したV2outがH信号であるか否かを判定する(S905)。
動作判定部133は、取得したV2outがL信号である場合(S905/NO)、判定値(1段目)の更新処理を実行する(S906)。判定値(1段目)の更新処理において、動作判定部133は、アナログ出力値が閾値A1を超えた又は閾値A2を下回った後、閾値B1を超えていない又は閾値B2を下回っていない場合に、タイマーによるカウント値(1段目)に応じて判定値(1段目)を更新する。
図11は、動作判定部133による判定値(1段目)の更新処理を例示するフローチャートである。図11に示すように、動作判定部133は、カウント値(1段目)が予め定められた値以上であるか、すなわちカウントを開始してから予め定められた時間が経過しているか否かを判定する(S1101)。
動作判定部133は、予め定められた時間が経過している場合(S1101/YES)、判定値(予備)が“0”(初期値)であるか否かを判定する(S1102)。動作判定部133は、判定値(予備)が“0”である場合(S1102/YES)、判定値(1段目)を“0”に初期化する(S1103)。これは、例えば、ユーザが検知エリアに侵入し、画像処理装置1にある程度近づくことで、アナログ出力値に変動があったものの閾値B1を超える又は閾値B2を下回る前に、ユーザが検知エリアからいなくなったことを示す。
判定値(1段目)を初期化した動作判定部133は、タイマーのカウントをリセットし(S1104)、S901の処理に戻る。
一方、動作判定部133は、判定値(予備)が“0”ではない場合(S1102/NO)、判定値(1段目)を判定値(予備)に更新する(S1105)。これは、例えば、判定値(1段目)に“1”または“2”がセットされたときのユーザの動作が、「近づき」又は「横切り」に関係なかったことを示す。そのため、判定値(1段目)が、アナログ出力値が閾値A1を超える又は閾値A2を下回った際の最新の判定値である判定値(予備)とされる。
判定値(1段目)を更新した動作判定部133は、判定値(予備)を“0”に初期化する(S1106)。そして、動作判定部133は、カウント値(1段目)をカウント値(予備)に更新し(S1107)、予備タイマーのカウント値をリセットして(S1108)、処理を終了する。
一方、動作判定部133は、予め定められた時間が経過していない場合(S1101/NO)、センサ制御部131から入力されたV1outを取得する(S1109)。V1outを取得した動作判定部133は、取得したV1outがL信号であるか否かを判定する(S1110)。
動作判定部133は、取得したV1outがH信号である場合(S1110/NO)、アナログ出力値が閾値A1を超えた又は閾値A2を下回った状態が継続しているので、そのまま処理を終了する。一方、動作判定部133は、取得したV1outがL信号である場合(S1101/YES)、閾値A1を超えたアナログ出力値が閾値A1を下回る又は閾値A2を下回ったアナログ出力値が閾値A2を超えているので、再度V1outを取得する(S1111)。
V1outを再度取得した動作判定部133は、取得したV1outがH信号であるか否かを判定する(S1112)。動作判定部133は、取得したV1outがH信号である場合(S1112/YES)、S903の処理に戻る。
一方、動作判定部133は、取得したV1outがL信号である場合(S1112/NO)、カウントを開始してから予め定められた時間が経過しているか否かを判定する(S1113)。動作判定部133は、予め定められた時間が経過していない場合(S1113/NO)、再度V1outを取得する(S1111)。一方、動作判定部133は、予め定められた時間が経過している場合(S1113/YES)、上述したS1102以降の処理を行う。
図9の処理に戻り、動作判定部133は、取得したV2outがH信号である場合(S905/YES)、判定値(2段目)処理を実行する(S907)。判定値(2段目)処理において、動作判定部133は、アナログ出力値が閾値B1を超えたことによりH信号が出力されたのか、あるいはアナログ出力値が閾値B2を超えたことによりH信号が出力されたのかを判定し、判定結果を2段目の判定値として取得する。
図12は、動作判定部133による判定値(2段目)処理を例示するフローチャートである。図12に示すように、動作判定部133は、センサ制御部131から入力されたアナログ出力値を取得する(S1201)。アナログ出力値を取得した動作判定部133は、取得したアナログ出力値が基準値よりも大きいか否かの大小関係(第2の大小関係)を判定する(S1202)。
動作判定部133は、アナログ出力値が基準値よりも大きい場合(S1202/YES)、アナログ出力値が閾値B1を超えたことを示す値として、判定値(2段目)を“1”として(S1203)、処理を終了する。一方、動作判定部133は、アナログ出力値が基準値よりも小さい場合(S1202/NO)、アナログ出力値が閾値B2を下回ったことを示す値として、判定値(2段目)を“2”として(S1204)、処理を終了する。
図9に戻り、判定値(2段目)処理を実行した動作判定部133は、判定値(1段目)と判定値(2段目)とが等しいか否かを判定する(S908)。図13は、動作判定のための判定値組合せテーブルを例示する図である。図13に示すように、判定値組合せテーブルは、人感センサ118により検知されたユーザの動作と判定値(1段目)及び判定値(2段目)の組み合わせとが関連付けられて構成されている。
図7を示して上述したように、「近づき」動作の場合、アナログ出力値は、徐々に変動して閾値A1を超えてさらに閾値B1を超える、又は、閾値A2を下回ってさらに閾値B2を下回る。すなわち、図13に示すように、判定値(1段目)と判定値(2段目)がともに“1”又は“2”である場合、ユーザの動作は「近づき」である。
一方、図8を示して上述したように、「横切り」動作の場合、アナログ出力値は、閾値A2を下回った後急激に変動して閾値B1を超える、又は閾値A1を超えた後急激に変動して閾値B2を下回る。すなわち、図13に示すように、判定値(1段目)と判定値(2段目)が異なる場合、ユーザの動作は「横切り」である。
すなわち、動作判定部133は、判定値(1段目)と判定値(2段目)とが等しい場合(S908/YES)、ユーザの動作を「近づき」と判定して(S909)、処理を終了する。一方、動作判定部133は、判定値(1段目)と判定値(2段目)とが異なる場合(S908/NO)、ユーザの動作を「横切り」と判定して(S910)、処理を終了する。
なお、本実施形態においては、判定値(1段目)及び判定値(2段目)となり得る値が“0”、“1”、“2”である場合を例として説明した。しかしながら、これは一例であり、初期値、アナログ出力値が基準値より大きい(出力値増)、アナログ出力値が基準値より小さい(出力値減)が区別できる態様であればどのような値や記号等であってもよい。
このような動作判定部133による動作判定結果に基づいて、省電力制御部134は、画像処理装置1の省電力状態を制御する。図14は、「近づき」動作が検知された場合の省電力制御部134による制御状態を例示する図である。図14に示すように、人感センサ118に検知されたユーザが侵入し始めた時点では、省電力制御部134は、画像処理装置1を省電力状態に制御している。
その後、アナログ出力値が閾値B1を超えると、動作判定部133は、人感センサ118により検知されたユーザの動作が「近づき」であると判定する。省電力制御部134は、動作判定部133から「近づき」の動作判定結果が入力されると、画像処理装置1をそれまでの省電力状態から通常状態へ復帰させる。
なお、「近づき」動作が判定された段階では、ユーザが画像処理装置1をすぐに使用する段階ではない場合もある。そのため、省電力制御部134は、この段階ではディスプレイパネル113の表示を消灯したままとし、画像処理装置1の内部的な機構に対する電源供給を再開するようにしてもよい。このような構成により、余分な電力消費を抑えつつ、ユーザが画像処理装置1を使用できるようになるまでの待ち時間を短縮することが可能になる。
一方、図15は、「横切り」動作が検知された場合の省電力制御部134による制御状態を例示する図である。図15に示したアナログ出力値の場合、動作判定部133は、人感センサ118により検知されたユーザの動作が「横切り」であると判定する。省電力制御部134は、動作判定部133から「横切り」の動作判定結果が入力されると、画像処理装置1を省電力状態のまま維持する。
以上説明したように、本実施形態に係る画像処理装置1は、人感センサ118からの出力値及び出力値に対する複数の閾値に基づいて、人感センサ118により検知されたユーザの動作が「近づき」であるか「横切り」であるかを判定し、「近づき」動作であると判定した場合に省電力状態から復帰する。これにより、複数の人感センサ118を備えることなく、検知された人の動作が「横切り」であるか否かを判定することができるので、従来よりも安価な構成で、人感センサにより装置のそばを横切るだけの人を検知したことによる省電力状態からの装置の復帰を防止することが可能になる。
なお、本実施形態においては、画像処理装置1を例として説明したが、本実施形態は、画像処理装置1だけでなく、人感センサを用いた人の検知により省電力状態から復帰する一般的なPC等の情報処理装置やテレビ等の様々な装置についても同様に適用可能である。
なお、上記実施形態においては、閾値記憶部132に記憶されている各種値が、画像処理装置1の管理者等により予め設定されている場合を例として説明した。さらに、これらの各種値が、画像処理装置1(人感センサ118)の周囲の温度に応じて更新されるようにしてもよい。これは、画像処理装置1の周囲の温度が低いほど人感センサ118の感度が高い性質を利用するものである。
図16は、上述の実施形態に係る主制御部130の機能構成を例示するブロック図である。図16に示すように、主制御部130は、図5に示した構成に、温度取得部135及び閾値更新部136が追加された構成をとる。
温度取得部135は、温度センサ119により測定された画像処理装置1から予め定められた範囲内の温度を、入出力制御部102を介して温度情報として取得して、閾値更新部136に対して出力する。閾値更新部136は、温度取得部135から入力された温度情報に基づいて、閾値記憶部132に記憶されている各種値を更新する。換言すれば、閾値更新部136は、第1の閾値及び第2の閾値を更新する。
具体的には、閾値更新部136は、取得した温度情報が示す温度が高いほど、基準値からの差分が大きくなるよう各閾値を更新する。すなわち、前回更新したタイミングよりも温度が高くなっている場合、閾値A1及び閾値B1がより大きくなるよう設定され、閾値A2及び閾値B2がより小さくなるように設定される。このような構成により、人感センサ118の周囲の温度環境により変動する感度に応じて各閾値が設定されるので、人の動作をより精度よく判定することが可能になる。
1 画像処理装置
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 エンジン制御部
102 入出力制御部
103 画像処理部
104 操作表示制御部
110 ADF
111 スキャナユニット
112 排紙トレイ
113 ディスプレイパネル
114 給紙テーブル
115 プリントエンジン
116 排紙トレイ
117 ネットワークI/F
118 人感センサ
119 温度センサ
130 主制御部
131 センサ制御部
132 閾値記憶部
133 動作判定部
134 省電力制御部
135 温度取得部
136 閾値更新部
特開2012−114499号公報

Claims (11)

  1. 検知対象の検知状況に応じて変動する値を出力する対象検知部と、
    前記対象検知部から出力される出力値に基づいて、装置各部への電力供給を制御する電力供給制御部と
    を含み、
    前記電力供給制御部は、
    前記対象検知部による検知範囲を前記検知対象が移動していない状態における出力値である基準値と前記出力値との差分である出力差分が予め定められた第1の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第1の大小関係と、前記出力差分が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第2の大小関係とに基づいて、前記装置各部への電力供給を制御する
    ことを特徴とする電力供給制御装置。
  2. 前記電力供給制御部は、前記第1の大小関係と前記第2の大小関係とが同じである場合に、省電力状態において電力供給が停止された前記装置各部への電力供給を再開する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電力供給制御装置。
  3. 前記対象検知部は、検知範囲ごとに、前記検知対象の検知状況に応じて前記基準値よりも小さい値に変動する出力値又は前記検知対象の検知状況に応じて前記基準値よりも大きい値に変動する出力値を出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電力供給制御装置。
  4. 前記第1の閾値は、前記対象検知部による検知範囲の一方の端から前記検知対象が検知された後、他方の端から前記検知対象が検知されなくなった際の前記出力値と前記基準値との差分よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電力供給制御装置。
  5. 前記第2の閾値は、前記対象検知部により検知可能な検知範囲の一方の端から前記検知対象が検知された後、他方の端から前記検知対象が検知されなくなった際の前記出力値と前記基準値との差分よりも大きく、前記検知対象が前記電力供給制御装置からの予め定められた距離まで近づいた際の前記出力値と前記基準値との差分よりも小さい
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電力供給制御装置。
  6. 前記電力供給制御部は、前記出力差分が前記第1の閾値よりも大きくなってから予め定められた時間経過しても前記第2の閾値よりも大きくならない場合、新たな前記出力差分が前記第1の閾値よりも大きくなった際の前記第1の大小関係と前記第2の大小関係とに基づいて、前記装置各部への電力供給を制御する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電力供給制御装置。
  7. 前記装置から予め定められた範囲内の温度情報を取得する温度取得部と、
    取得された前記温度情報に基づいて、前記第1の閾値及び前記第2の閾値を更新する閾値更新部と
    を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の電力供給制御装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の電力供給制御装置を備える画像処理装置。
  9. 画像処理を実行する画像処理部を含み、
    前記画像処理部は、前記電力供給制御装置により前記省電力状態に制御された場合に動作を停止する
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 装置各部への電力供給を制御する電力供給制御装置における電力供給制御方法であって、
    前記電力供給制御装置は、検知対象の検知状況に応じて変動する値を出力する対象検知部を含み、
    前記対象検知部による検知範囲を前記検知対象が移動していない状態における出力値である基準値と前記出力値との差分である出力差分が予め定められた第1の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第1の大小関係と、前記出力差分が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第2の大小関係とに基づいて、前記装置各部への電力供給を制御する
    ことを特徴とする電力供給制御方法。
  11. 装置各部への電力供給を制御する電力供給制御装置における電力供給を制御する制御プログラムであって、
    前記電力供給制御装置は、検知対象の検知状況に応じて変動する値を出力する対象検知部を含み、
    前記対象検知部による検知範囲を前記検知対象が移動していない状態における出力値である基準値と前記出力値との差分である出力差分が予め定められた第1の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第1の大小関係と、前記出力差分が前記第1の閾値よりも大きい第2の閾値よりも大きくなった際の前記基準値に対する前記出力値の大小関係である第2の大小関係とに基づいて、前記装置各部への電力供給を制御するステップ
    を情報処理装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
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