JP2015208909A - 画像形成装置、電力状態遷移方法 - Google Patents

画像形成装置、電力状態遷移方法 Download PDF

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Abstract

【課題】HDDの寿命と起動時間の短縮の両立が可能な画像形成装置を提供すること。
【解決手段】第1の電力状態で動作し、第2の電力状態で停止する備えた第1の記憶装置31と、人を検出する人検出手段25と、所定条件を満たした場合に前記第1の電力状態から第2の電力状態に移行させ、第2の電力状態で人検出手段が人を検出した場合、第2の電力状態から第1の電力状態に復帰させる復帰移行制御手段41と、第2の電力状態から第1の電力状態に移行した回数を計数して第2の記憶装置28に記憶させる移行回数記録手段42と、当該画像形成装置の設置期間に対する前記回数と前記第1の記憶装置の寿命情報との比較結果に応じて、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる頻度を低減する復帰頻度制御手段44と、を有することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、第1の電力状態および第1の電力状態より低消費電力の第2の電力状態で動作する画像形成装置に関する。
画像形成装置は、コピーやプリント、スキャナ、FAXなどの処理を行うためのアプリケーションプログラムや、PC(Personal Computer)から受信した印刷対象のデータ、フォントデータなどを記憶するためのHDD(Hard Disk Drive)を有している。
画像形成装置はユーザーが使用していない場合に消費電力を低減する省エネモードで動作するが、省エネモードではHDDへの電源供給を停止する場合がある。ユーザーが画像形成装置を使用する際、画像形成装置が省エネモードから復帰することで、HDDへの電源供給が再開され、ユーザーはアプリケーションプログラムなどの機能を使用できる。
HDDはメカ的に動作する機械製品であるが、寿命に影響する使用上の制約があることが知られている。主な制約は、Load/Unloadの回数と通電時間である。HDDのLoad/Unloadとは、未使用時に磁気ヘッドをディスク表面から退避することであり、HDDの電源ON(画像形成装置の電源ONや省エネモードからの復帰時)やHDDの電源OFF(画像形成装置の電源OFFや省エネモードへの移行時)に伴い発生する。また、通電時間は、HDDが電源ONとなっている期間である。
主な制約の具体的な数値の代表例は例えば以下のようになる。なお、数値は一例に過ぎず、HDDの製品などで異なる。
<HDDの制約>
・Load/Unloadの回数 : 60万回
・通電時間 : 333時間/月
従来の画像形成装置は、顧客における画像形成装置の省エネ復帰回数を適切に見積もり、HDDの寿命に対し十分なマージンをもって製品としての寿命を全うできる。
ところで、人感センサなどを搭載した画像形成装置が開発されている。この画像形成装置は、人が近くに存在することをセンサで検出し、検出する都度、画像形成装置を起動(省エネモードから復帰)させている。ユーザーが画像形成装置を操作する前に画像形成装置を起動させておくことができるので、ユーザーが画像形成装置の操作を開始してから起動が完了するまでの起動時間を短くすることができる。
上記のように、従来は、画像形成装置の想定寿命における省エネ復帰回数の見積もりに基づいて、HDDの寿命に対し十分なマージンをもって画像形成装置の寿命が全うされている。このため、画像形成装置においてHDDの制約は製品設計上の大きな障害ではなかった。
しかしながら、上述した、人感センサなどを搭載した画像形成装置では、近くの人をセンサで検出して、その都度、画像形成装置が省エネモードから復帰するため、従来よりもHDDの電源ONの回数が増加する。すなわち、実際に画像形成装置を使用するユーザー以外の近くを通る人も検出してしまい、画像形成装置の省エネ復帰回数、すなわちHDDの電源ONの回数が増加する。このため、人感センサにより起動したり復帰したりする機能が画像形成装置に搭載されると、HDDの寿命に影響する制約であるLoad/Unload回数も増加するため、HDDの寿命が画像形成装置の寿命に比べ短くなるおそれが生じてきた。
そこで、HDDのLoad/Unload回数を低減する方法として以下の対策が想定される。
・省エネ移行時にHDDの電源をOFFしない。しかし、これでは省エネモードにおいて消費電力を低減できない。
・人感センサによる検出ではHDDを電源オンしない。しかし、これではユーザーが画像形成装置の操作を開始できるタイミングが遅くなる。
したがって、簡単な解決方法が見いだしにくいことがわかる。
また、人感センサを備えた画像処理装置において、操作手段の操作履歴および検出手段の検出履歴に基づいて、人感センサの感度を決定する画像処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、特許文献1に記載された画像処理装置では検出手段の閾値を決定しているが、閾値の調整だけでは画像処理装置を使用しないユーザーも検出する可能性を否定できない。このため、実際には画像形成装置が使用されないにもかかわらず、HDDのLoad/Unload回数が増加して寿命が短くなるおそれがあり、HDDの寿命と起動時間の短縮の両立を実現できないという問題がある。
本発明は上記課題に鑑み、HDDの寿命と起動時間の短縮の両立が可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明は、第1の電力状態および前記第1の電力状態(通常モード)より低消費電力の第2の電力状態(省エネモード)で動作する画像形成装置100であって、前記第1の電力状態で動作し、前記第2の電力状態で停止する第1の記憶装置31と、人を検出する人検出手段25と、所定条件を満たした場合に前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に移行させ、前記第2の電力状態で前記人検出手段が人を検出した場合、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる復帰移行制御手段41と、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に移行した回数を計数して第2の記憶装置28に記憶させる移行回数記録手段42と、当該画像形成装置の設置期間に対する前記回数と前記第1の記憶装置の寿命情報との比較結果に応じて、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる頻度を低減する復帰頻度制御手段44と、を有することを特徴とする。
なお、上記参照符号はあくまでも参考であり、これによって特許請求の範囲が限定されるものではない。
HDDの寿命と起動時間の短縮の両立が可能な画像形成装置を提供することができる。
本実施形態の画像形成装置における省エネモードからの復帰制御について説明する図の一例である。 画像形成装置の構成図の一例である。 省エネ制御部のハードウェア構成図、機能ブロック図の一例である。 省エネモードと通常モードの遷移について説明する図の一例である。 HDDの構成を説明する図の一例である。 人感センサによる人の検出について説明する図の一例である。 画像形成装置の設置場所が人感センサによる人の検出にどのように影響するかを説明する図の一例である。 いくつかの設置場所における、画像形成装置の使用形態の特徴の一例を示す図である。 HDDの寿命パラメータを説明する図の一例である。 寿命パラメータと実際の省エネ移行復帰回数の関係を説明する図の一例である。 傾きに基づき寿命延命モードに切り替える際の、寿命パラメータと実際の省エネ移行復帰回数の関係を説明する図の一例である。 画像形成装置の操作部に表示された寿命パラメータの設定画面の一例を示す図である。 人感センサによる復帰回数と画像形成装置の使用回数の統計の一例を示す図である。 寿命延命モードにおいて、人感センサにより省エネモードからの復帰が禁止されている禁止ジョブの一例を示す図である。 画像形成装置の動作手順を示すフローチャート図の一例である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。
<画像形成装置の概略動作>
まず、図1を用いて、本実施形態において画像形成装置が省エネモードから復帰する際の制御の概略について説明する。図1は、本実施形態の画像形成装置における省エネモードからの復帰制御について説明する図の一例である。
図1において横軸は期間(年数)、縦軸は省エネモードへ移行し復帰した回数(以下、省エネ移行復帰回数という)である。また、ラインL1は画像形成装置の寿命の目安となる、期間と省エネ移行復帰回数の関係を示す。したがって、省エネ移行復帰回数がラインL1以下であれば、画像形成装置は寿命を全うできると推定できる。
具体的には、画像形成装置は以下のように動作する。
I.画像形成装置の設置場所において、省エネ移行復帰回数を計数(カウント)して時間の経過に対応づけて不揮発メモリに記憶する。
II.所定期間の省エネ移行復帰回数がラインL1を超えた場合、画像形成装置は寿命延命モードに移行する。寿命延命モードでは、人感センサにより省エネモードから復帰する頻度が低減される。具体的には、画像形成装置の設置場所における統計情報を利用して、人感センサによる省エネモードからの復帰頻度を低減する。
III.寿命延命モードに移行することで、期間と省エネ移行復帰回数の関係はラインL1以下に戻りやすくなるので、HDDの寿命が画像形成装置の寿命よりも長い状態を維持しやすくなる。
以下で用いられる用語について説明しておく。
・ラインL1を寿命パラメータと称する。また、寿命パラメータは寿命情報の一例であり、寿命パラメータには、画像形成装置の設置期間が長くなるほど多くなる復帰回数が含まれている。
・省エネモードに移行する前の動作モードを通常モードという。省エネモードは第2の電力状態の一例であり、通常モードは第1の電力状態の一例である。
・省エネ移行復帰回数は省エネモードに移行した回数、省エネモードから復帰した回数の両方の合計である。
・寿命延命モードは、HDDの寿命を延命するため、人感センサによる復帰頻度を低減した省エネモードにおける動作モードの1つである。この動作モードを復帰モードと称することとする。よって、復帰モードには寿命延命モードと、人感センサによる復帰頻度を低減しない従来の復帰モードと称する。
・統計情報は、時間、週、曜日などに対応づけられた、一定期間における省エネモードからの復帰回数の合計と画像形成装置の使用回数の合計などである。
<構成例>
図2は、本実施形態における画像形成装置の構成図の一例である。画像形成装置100は、例えば、プリンター、FAX装置、コピー機、スキャナ装置、又は、これらの機能の2つ以上を備えた複合機と呼ばれる装置である。また、本実施形態では画像形成装置100を例にして説明するが、HDD31などの寿命に制約がある部品を搭載した装置であり、人感センサ25により起動する装置であれば、本実施形態の省エネ移行復帰制御を好適に適用できる。
画像形成装置100は、主に画像形成の際に動作する画像形成制御部13と、画像形成装置100の電力消費状態を制御する電源管理部12と、復帰要因検出部11とを有している。
電源管理部12は、省エネ制御部27に接続された電源制御部26、及び、不揮発メモリ28を有している。また、復帰要因検出部11は、ネットワークポート21、USBポート22、紙センサ23、操作部キー24、及び、人感センサ25を有しており、それぞれが省エネ制御部27に接続されている。
また、画像形成制御部13は、メイン制御部32に接続された、HDD31、メインメモリ33、プリンター制御部34、スキャナ制御部35、及び、FAX制御部36を有している。メイン制御部32は省エネ制御部27と接続されている。
ネットワークポート21は、LANやWANなどのネットワークに画像形成装置100を接続させるための入出力I/F(インタフェース)である。例えば、イーサネットカード(登録商標)、Bluetooth(登録商標)などの通信装置により実現される。ネットワークにはユーザーが操作するPC(Personal Computer)や他の画像形成装置などが接続されている。ネットワークポート21は、例えば印刷ジョブを受信すると省エネ制御部27に復帰要因が検出された旨を通知する。
USBポート22はUSB(Universal Serial Bus)のケーブルを画像形成装置100に接続させるための入出力I/Fである。USBポート22には例えばPCが接続される。USBポート22は、例えば印刷ジョブを受信すると省エネ制御部27に復帰要因が検出された旨を通知する。
紙センサ23は、例えば原稿トレイに原稿が載置されたことを検出するセンサである。紙センサ23は、例えばADF(Auto document Feeder)の原稿の設置場所や手差しトレイに配置される。また、ADFの開閉、又は、原稿を走査するためのコンタクトガラスのカバーの開閉を検出してもよい。紙センサ23は、原稿を検出すると省エネ制御部27に復帰要因が検出された旨を通知する。
操作部キー24は、操作パネルに配置された各種のハードキー、及び、液晶ディスプレイなどと一体のタッチパネルに表示されたソフトキーである。ハードキーには、画像形成装置100をコピー機として動作させるコピーボタン、プリンターとして動作させるプリンターボタン、スキャナーとして動作させるスキャナーボタン、FAX装置として動作させるFAXボタンなどがある。また、数値の入力を受け付けるテンキーや動作の実行を受け付けるスタートボタンなどがある。ソフトキーには、用紙サイズ、変倍、スキャン時の読み取り濃度、解像度、宛先、などの設定を受け付けるボタンがある。操作部キー24は、操作部キー24への操作を検出すると省エネ制御部27に対し復帰要因が検出された旨を通知する。
人感センサ25は、ユーザーが画像形成装置100を操作しなくても、画像形成装置100の近くにユーザーが存在することを検出するセンサである。人感センサ25はユーザーが画像形成装置100から所定の距離内に接近したこと、及び、該距離内から離脱したことを検出する。接近時の距離と離脱時の距離は同じであっても異なっていてもよい。また、人感センサ25がユーザーとの距離を検出する機能を有する場合、距離だけでなく、距離の変化に基づき接近又は離脱を検出してもよい。
人感センサ25は、例えば赤外線センサ、ソニックセンサ、温度センサ、レーダー、カメラ、静電容量の変化など又はこれらを組み合わせて構成される。また、ユーザーがICカードや携帯端末を携帯している場合、ICカードや携帯端末が有する通信装置(ICカード、Bluetooth、Zigbee(登録商標)など)と通信する通信装置を人感センサ25として用いることができる。人感センサ25は、ユーザーが画像形成装置100から所定距離内に接近したことを検出すると省エネ制御部27に復帰要因が検出された旨を通知する。また、画像形成装置100から所定距離内から離脱したことを検出すると、省エネ制御部27に離脱を検出した旨を通知する。
次に、電源管理部12について説明する。電源制御部26は、画像形成制御部13の電源をON又はOFFする。本実施形態では、画像形成制御部13の電源の状態に応じて、画像形成装置100の動作モードを以下のように称することとする。
画像形成制御部13が電源OFF:省エネモード
画像形成制御部13が電源ON :通常モード
省エネモードの間、電源管理部12と復帰要因検出部11には電源が供給されており、復帰要因が生じるか否かを監視している。
なお、このように2段階に動作モードを切り替えるのでなく、省エネモードをさらに消費電力の異なる状態で区分して多段階に動作モードを切り替えてもよい。例えば、画像形成制御部13の全体の電源をOFFにするのでなく、徐々に電源を供給する部品(HDD31、メイン制御部32、メインメモリ33、プリンター制御部34、スキャナ制御部35、FAX制御部36)の数を少なくしてもよい。また、動作周波数(クロック周波数)を小さくしてもよい。
省エネ制御部27は、後述する動作モードの遷移条件を満たすと判断すると、電源制御部26に対し画像形成制御部13の電源ON/OFFを要求する。
不揮発メモリ28は、画像形成装置100の電源がOFFになっても、記憶内容を維持するメモリである。例えば、フラッシュメモリである。不揮発メモリ28には図4に示す寿命パラメータなどが記憶されている。
不揮発メモリ28は、画像形成装置100の外部に存在していてもよい。この場合、省エネ制御部27はネットワークポート21を介して不揮発メモリ28にアクセスし、後述する情報を読み出す。
次に、画像形成制御部13について説明する。HDD31には、コピーやプリント、スキャナ、FAXなどの処理を行うためのアプリケーションプログラムや、PCから受信した印刷対象のデータ、フォントデータなどが記憶されている。
メインメモリ33は、例えば高速な揮発性のメモリ(例えばDDR SDRAMなど)である。メインメモリ33は、メイン制御部32が印刷データをレンダリングしたり、ガンマ補正、スキュー補正、ジャギー補正、トリミング処理などを行うための作業メモリとなる。
プリンター制御部34はプリントエンジン(例えば、電子写真プロセスを実行する機構、インクの液滴を吐出する機構)や給紙システムを制御して印刷データを用紙に印刷する。スキャナ制御部35は、スキャナエンジンを制御して原稿を画像データに変換する。FAX制御部36は、スキャナ制御部35が作成した画像データや、メイン制御部32が印刷データから作成したラスターデータを電話回線やネットワークを介して宛先に送信する。なお、スキャナ制御部35が作成した画像データや、メイン制御部32が作成したラスターデータは、電子メールに添付して送信したりHDD31に記憶することができる。
メイン制御部32は、画像形成に関する全体の制御を行う制御部である。例えば、PCから印刷ジョブを取得した場合、省エネ制御部27を介して取得した印刷データをレンダリングしてラスターデータに変換し、プリンター制御部34に対し用紙に印刷させる。また、操作部キー24によりスキャナジョブを受け付けた場合、スキャナ制御部35に対し原稿を読み取らせ、FAXジョブを受け付けた場合は、スキャナ制御部35に原稿を読み取らせFAX制御部36に送信させる。
図3(a)は、省エネ制御部27のハードウェア構成図の一例である。省エネ制御部27は、例えば図3(a)に示すようなハードウェア構成により実現される。すなわち、省エネ制御部27は情報処理装置(コンピュータ)としての機能を有している。省エネ制御部27は、バス205で相互に接続されているCPU201、RAM202、ROM203、及び、I/O204を有している。
CPU201は、RAM202をワークメモリにしてプログラム210を実行することで、省エネ制御部27の全体を制御する。ROM203は、フラッシュメモリなどの不揮発性のメモリであり、プログラム210を記憶している。CPU201がプログラム210を実行することで、次述する機能を提供する。I/O204は入出力のインタフェースとなるもので、復帰要因検出部11が接続されている。
図3(b)は、省エネ制御部27の機能ブロック図と不揮発メモリ28に記憶される情報の一例を示す図である。省エネ制御部27は、CPU201がプログラム210を実行することで実現される復帰移行制御部41、省エネ移行回数記録部42、寿命延命モード判定部43、復帰モード切替部44、統計情報作成部45、及び、復帰モード制御部46を有している。
復帰移行制御部41は、図4にて説明する遷移条件を監視し、画像形成などを行う通常モードから省エネモードへの移行、省エネモードから通常モードへの復帰を制御する。具体的には、電源制御部26に対し電源ON/OFFを要求する。
省エネ移行回数記録部42は、画像形成装置が省エネモードから復帰した省エネ移行復帰回数を画像形成装置100の設置期間に対応付けて、不揮発メモリ28に記憶させる。
寿命延命モード判定部43は、省エネモードからの復帰する動作モードである復帰モードにおいて、従来の復帰モードを寿命延命モードに切り替えるか否かを判定する。復帰モード切替部44は、寿命延命モード判定部43が寿命延命モードに切り替えると判定した場合に、復帰モードを寿命延命モードに切り替える。
寿命延命モードでは、統計情報stに基づいて、人感センサ25による復帰が制限され、復帰頻度が低減される。なお、寿命延命モードと区別するため、人感センサ25による復帰を制限しない復帰モードを「従来の復帰モード」と称す。
統計情報作成部45は、時間、週、曜日などの日時情報に対応付けて、人感センサ25により復帰した回数と、画像形成装置が使用された回数を記録する。そして、この記録を利用して、一定期間毎に統計情報stを作成し不揮発メモリ28に記憶させる。
復帰モード制御部46は、寿命延命モードにおいて、人感センサ25が人を検出したという情報に対し、統計情報stを使用して、復帰移行制御部41が省エネモードから復帰することを許可又は禁止する。
また、不揮発メモリ28には、寿命パラメータpt、省エネ移行復帰回数nv、統計情報st、及び、禁止ジョブjbが記憶されている。これらについて詳細は後述する。
<遷移条件>
図4は、省エネモードと通常モードの遷移について説明する図の一例である。省エネモードの画像形成装置100は、復帰要因検出部11が復帰要因を検出することで通常モードに復帰する。すなわち、省エネ制御部27が復帰要因検出部11から復帰要因を検出した旨の通知を取得して、電源制御部26に対し画像形成制御部13を電源ONさせる。
また、通常モードの画像形成装置100は、例えばメイン制御部32が動作を完了してから所定時間が経過すると、省エネモードに移行する。すなわち、省エネ制御部27はメイン制御部32を監視して、動作が完了してからの時間を計測して、所定時間が経過すると電源制御部26に対し画像形成制御部13を電源OFFさせる。なお、メイン制御部32は省エネモードに入る前に復帰後に必要な情報をHDD31などに退避している。
また、人感センサ25が搭載された画像形成装置100では、人感センサ25がユーザーの離脱を検出することができる。この場合、画像形成装置100は、離脱してから所定時間が経過すると、省エネモードに移行する。これにより、人感センサ25が復帰要因を検出したが画像形成装置100が使用されずにユーザーが立ち去った場合でも省エネモードに移行できる。また、画像形成装置100は、離脱の直後に省エネモードに移行してもよい。これにより、早期に省エネモードに入れるので、消費電力を低減しやすくなる。
<HDDの制約>
図5を用いてHDD31の制約について説明する。図5(a)はHDD31の上面図を、図5(b)は構成図のそれぞれ一例を示す。HDD31は、磁気ヘッド304がディスク301にデータを書き込み又読み出すことで、データの入出力を行う記憶装置である。
図5(a)(b)に示すように、アーム306の磁気ヘッド側にはサスペンション305が配置され、アーム306の先端の磁気ヘッド304を適度にディスク面に押し当てる構造になっている。磁気ヘッド304、サスペンション305及びアーム306の三つをヘッド・アセンブリ308と称する。アーム306は、ロータリー・アクチュエータ307によりディスク面に平行に揺動する。また、これにより、ヘッド・アセンブリ308が円弧を描くようにディスク面を走査して、先端の磁気ヘッド304がディスク301に記録されたデータを読み書きする。
HDD31は1枚以上のディスク301が積み重ねられている。各ディスクはスピンドル・モータ303により同じ回転速度で回転する。ディスク301の枚数は磁気記録密度とHDD31の容量などによりHDD31によって異なる。ディスク301の枚数に合わせてヘッド・アセンブリ308も用意され、複数のディスク301の間にくし状に挿入されている。
HDD31は電源ONで動作し、電源OFFで読み書きに必要な動作を停止する。HDD31の停止時には、磁気ヘッド304はディスク面から退避場所(例えば、ディスクの半径方向の最外や最内の決まった場所)に退避し、使用時にはまた磁気ディスク上に戻るLoad/Unload(ロード・アンロード)という処理が存在する。
この回数による寿命上の制約は、一例として60万回(2.5inchの一般的なHDD)と規定されおり、その回数を超えるとHDD31の寿命となる。
<人感センサによる人の検出>
図6は、人感センサ25による人の検出について説明する図の一例である。画像形成装置100の正面の幅方向の中央には、人感センサ25が配置されている。人感センサ25は図示するセンシングエリア38を有し、センシングエリア38にユーザー39(又は人)が進入すると人の接近を検出し、センシングエリア38の外に人が移動すると離脱を検出する。
なお、複数の人感センサ25が画像形成装置100に配置されてもよい。例えば、画像形成装置100の側面や背面に配置されていてもよい。こうすることで、人感センサ25が配置された方面に対し接近する人を検出できる。また、1つの人感センサ25のセンシングエリア38が可変であってもよい。また、複数の人感センサ25のセンシングエリア38の大きさは異なっていてもよいし、同一でもよい。
省エネモードの画像形成装置100に搭載された人感センサ25により人が検出されると、復帰移行制御部41が電源制御部26に対し、画像形成制御部13を電源ONさせるため、画像形成装置100は省エネモードから通常モードへの復帰を開始する。
センシングエリア38の広さ、ユーザーの歩行速度、及び、復帰時間などによるが、ユーザーが画像形成装置100の操作部キー24を操作する頃には、すでに通常モードへの復帰処理がある程度進行しているので、ユーザーは少ない待ち時間で画像形成装置100を操作する事ができる。
しかしながら、センシングエリア38に進入したユーザーが画像形成装置100を使用しない場合があり、この場合は、省エネモードからの不要な復帰が発生する。この後、画像形成装置100は、省エネモードに移行するので不要な移行も発生する。したがって、人感センサ25を用いて省エネモードから復帰する場合、不要な移行・復帰の回数が増加するというデメリットがある。
また、この不要な移行・復帰の頻度は、画像形成装置100の設置場所によっては非常に多くなる。例えば、人通りが多い場所では、人が画像形成装置100の前(センシングエリア38)を通過する度に、省エネモードからの復帰が生じるが、実際に画像形成装置100を使用するのはその一部である。
<画像形成装置の設置場所による人感センサによる人の検出>
図7は、画像形成装置の設置場所が人感センサ25による人の検出にどのように影響するかを説明する図の一例である。図7(a)は一般的なオフィスに設置されている画像形成装置100を、図7(b)はスーパーマーケットに設置されている画像形成装置100を、図7(c)は役所・銀行に設置されている画像形成装置100をそれぞれ示す。
図7(a)のオフィスでは、画像形成装置100は出入り口401から離れており、また、デスク402の配置によればユーザーがデスク402から出入り口401に向かう動線からも画像形成装置100が離れている。したがって、図7(a)のようなオフィスに設置されている場合、画像形成装置100には画像形成装置100を使用するユーザーのみが近づくことが多い。
図7(b)のスーパーマーケットでは、画像形成装置100は出入り口401の近くに配置されている。また、会計405の正面に画像形成装置100が配置されている。ユーザーが陳列棚403から商品を取り出し会計405で会計する場合、画像形成装置100の人感センサ25が人を検出する。したがって、図7(b)のようなスーパーマーケットに設置されている場合、画像形成装置100を使用しない多くのユーザーが画像形成装置100に接近する。
図7(c)の役所・銀行では、画像形成装置100は出入り口401と書類記載用デスク408の近くに配置されている。ユーザーは出入り口401から書類記載用デスク408で書類を記載し、椅子406に座り、受付407で用事を済ます。この後、画像形成装置100の前を通過して出入り口401を出る。したがって、図7(c)のような役所・銀行に設置されている場合、書類記載用デスク408で書類を記載するユーザーの少なくとも一部と受付407で用事を済ませたユーザーが、画像形成装置100を使用しないにもかかわらず画像形成装置100に接近する。
<使用形態の特徴>
また、これらの設置場所には、人の検出のしやすさの他、画像形成装置100の使用のされ方にも特徴が存在する。図8は、いくつかの設置場所における、画像形成装置100の使用形態の特徴の一例を示す図である。
設置場所が区役所(受付)の場合、「人通りが多い。免許証のコピーなどで使用される。受付時間外は基本的に使用されない。」という特徴がある。
設置場所が区役所(部署内)の場合、「受付で記載された書面のスキャンなどの活用が多い。」という特徴がある。
設置場所が病院の場合、「カルテの出力などプリントが中心。」という特徴がある。
設置場所がオフィスの場合、「業務時間内の使用がメインで夜間などは使用されることが少ない。」という特徴がある。
設置場所がスーパーマーケットの場合、「発注業務でFAXの送受信などの使用用途が多い。」という特徴がある。
このように、使用形態の特徴は、ある程度、一定の周期性があり、また、設置場所の特殊性から判断する事が可能である。
しかし、このような使用形態の特徴に対し従来は以下のような不都合がある。例えば、病院のように、プリントアウトされた用紙やFAX用紙を取りにくるだけのユーザーの場合、画像形成装置100を使用するユーザーであるが、省エネモードから復帰する必要性は低い。しかし、従来は、これらのユーザーが検出された場合も、省エネモードから復帰していたためHDD31の寿命を縮める要因となっている。
また、区役所の受け付けのように、設置場所によっては年間の一部に繁忙期が存在する場合がある。このような設置場所では、繁忙期以外では人感センサ25により復帰を行う必要性が低い場合があるが、省エネモードから復帰していたためHDD31の寿命を縮める要因となっている。また、オフィスのように、祝日・休日はユーザーが存在しない場合がある。このような設置場所では、祝日・休日は人感センサ25による省エネモードから復帰を行う必要性が少ない場合があるが、省エネモードから復帰していたためHDD31の寿命を縮める要因となっている。
<寿命パラメータ>
図9は、HDD31の寿命パラメータptを説明する図の一例である。寿命パラメータptとは、復帰モードを従来の復帰モードから寿命延命モードに切り替えるか否かを判定するためのパラメータである。
上記のように、HDD31の寿命上の制約として、Load/Unload回数が規定されている。画像形成装置100が通常モードから移行する毎、及び、省エネモードから復帰する毎に、この回数が追加されていく。
本実施形態の画像形成装置100には、製品寿命とHDD31のLoad/Unload回数から製品寿命を全うするための寿命パラメータptが設定されている。図9(a)は、製品寿命としての期間(年数)と省エネ移行復帰回数nvの関係により寿命パラメータptを示している。図9(a)では、製品寿命が5年、省エネ移行復帰回数nvが50万回であるとしている。
5年で50万回であることは、平均すると1年で10万回までのLoad/Unload回数は、寿命を全うできる復帰頻度となる。したがって、図9(a)に示すように、原点と(5,50)という座標を結ぶ1次関数により寿命パラメータptを表すことができる。
現在の省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータpt(1次直線)以下の場合、画像形成装置100は従来の復帰モードで復帰する。これに対し、現在の省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータ(1次直線)よりも上の場合、復帰モード切替部44が復帰モードを寿命延命モードに切り替える。寿命延命モードにより、人感センサ25による省エネモードからの復帰頻度を低減できる。
図9(b)は寿命パラメータの別の一例を示す図である。製品寿命が5年、省エネ移行復帰回数nvが50万回であるのは図9(a)と同じであるが、省エネ移行復帰回数nvの期間に対する傾きは一様でない。すなわち、設置期間の一部の区間によって異なっている。図9(b)では、一例として、最初の1年は余裕を持ち15万回の省エネ移行復帰回数nvが許容されている。そして、1年経過後から3年までは年間10万回の省エネ移行復帰回数nvが許容され、3年目以降から年間7.5万回の省エネ移行復帰回数nvが許容されている。
このような寿命パラメータptであれば、設置当初は使用頻度が高いことが想定される場合に、人感センサ25により頻繁に省エネモードからの復帰が生じることで、ユーザーの待ち時間が短くなり、利便性が向上する。また、3年目以降は年間の省エネ移行復帰回数nvが低減されているので、5年で50万回という寿命を満たすことができる。
図10(a)は、寿命パラメータptと実際の省エネ移行復帰回数nvの関係を説明する図の一例である。画像形成装置100は、管理者などにより設定された寿命パラメータptを不揮発メモリ28に記憶している。また、省エネ移行回数記録部42は実際の省エネ移行復帰回数nvをカウントし、不揮発メモリ28に記憶している。復帰モード切替部44は、省エネ移行復帰回数nvと寿命パラメータptを比較して、省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptを超えた場合に、復帰モードを寿命延命モードに切り替える。
図10(a)では1年の終了時点と、2年の終了時点では、実際の省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータ以下である。これに対し、3年の終了時点では、実際の省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptを超えている。したがって、復帰モード切替部44は、3年の終了時点で復帰モードを寿命延命モードに切り替える。
図10(b)は、寿命延命モードに切り替えられた後の寿命パラメータptと実際の省エネ移行復帰回数nvの関係を説明する図の一例である。3年の終了時点で寿命延命モードに切り替えられているため、その後の実際の省エネ移行復帰回数nvの期間に対する傾きが緩やかになっている。寿命延命モードでは、省エネ移行復帰回数nvの増加の傾きを抑える事で、製品寿命を満足するようにHDD31の寿命を延命させることができる。
また、図10(a)(b)では、省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptを超えた場合に寿命延命モードに切り替えているが、省エネ移行復帰回数nvの傾きに基づき寿命延命モードに切り替えてもよい。図11は、傾きに基づき寿命延命モードに切り替える際の、寿命パラメータptと実際の省エネ移行復帰回数nvの関係を説明する図の一例である。
3年の終了時点では、実際の省エネ移行復帰回数nvは寿命パラメータptを超えていない。しかし、3年の終了時点で実際の省エネ移行復帰回数nvの期間に対する傾きが閾値1を超えているため、近い将来、寿命パラメータptを超えることが予想される。よって、復帰モード切替部44が寿命延命モードに切り替える。
これにより、実際の省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptを超える前に、寿命延命モードに切り替えることができる。このため、製品寿命>HDDの寿命の関係を維持しやすくなる。
閾値1は、例えば、寿命パラメータptの傾きよりも大きな値である。例えば、寿命パラメータptの傾きが"1"の場合、閾値1は"1.1"〜"2"のように設定される。また、寿命パラメータptの傾きが図9(b)のように一定でない場合、復帰モードを切り替えるか否かの判定時の傾きに応じて閾値1が設定される。例えば、図9(b)では4年の終了時点の寿命パラメータptの傾きが"0.75"なので、閾値1は0.75より大きな値となる。
また、閾値1は寿命パラメータptと実際の省エネ移行復帰回数nvの差分に応じて可変としてもよい。図11において、3年の終了時点において実際の省エネ移行復帰回数nvと、寿命パラメータptとしての省エネ移行復帰回数の差をN回とする。Nが小さいほど、実際の省エネ移行復帰回数nvが小さな傾きでも寿命パラメータptを超えやすいので、閾値1はNが小さいほど小さくすればよい。例えば、以下のように設定する。
N<1000 閾値1=1.1
1001≦N<5000 閾値1=1.3
5001≦N<10000 閾値1=1.5
10001≦N 閾値1=2
これにより、次回、寿命延命モードに切り替えるか否かを判定するまでに、実際の省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptを超えることを防止しやすくなる。
<寿命パラメータの設定>
寿命パラメータptは、画像形成装置100の例えば管理者が、画像形成装置100の製品寿命や使用形態を勘案して任意に設定できる。
図12は、画像形成装置100の操作部に表示された寿命パラメータptの設定画面の一例を示す図である。この設定画面501は期間入力欄502と回数入力欄503を有している。ユーザーは操作部キー24を操作して期間と回数を入力できる。ユーザーが設定ボタン504を押下すると、操作部が期間と回数の組の設定を受け付ける。これにより、期間と省エネ移行復帰回数nvのグラフ505において点が1つ打点される。ユーザーは所望の寿命パラメータpt(省エネ移行復帰回数が一様に増加しない)が得られるように、さらに別の期間と回数を入力できる。
このように、ユーザーが寿命パラメータptを設定できることで、画像形成装置100の製品寿命に対し管理者などが最適な寿命パラメータptを設定できる。設定画面501や設定を受け付ける操作部キー24は寿命情報設定受付手段の一例である。
<寿命延命モード>
寿命延命モードでは、人感センサ25が人を検出しても、常に、省エネモードから復帰させない画像形成装置とすることができる。これにより、HDDの寿命>製品寿命の状態を満たしやすくなる。
一方、寿命延命モードにおいても、状況によっては、人感センサ25が人を検出した場合に、省エネモードから復帰させることが有効である。図8に示したように、不要な復帰の頻度は設置場所に大きく依存するため、不要な復帰が少ない日時などでは人感センサ25による復帰を制限しないことで、HDD31の寿命延命と起動時間の短縮を両立できる。
しかし、設置場所による影響は、ある程度の期間の画像形成装置100を稼働させないと不明な場合が多い。例えば、役所や銀行では祝日・休日に人感センサ25により復帰した場合、不要な復帰の可能性が高いが、多くのユーザーが休日出勤する可能性もある。また、オフィスに設置されている場合、出勤時間や昼休みの時間は人通りが多いため不要な復帰の可能性が高いが、ユーザーが使用する可能性もある。
そこで、本実施形態では、一定期間(例えば1年間、半年、数ヶ月)、人感センサ25が人を検出して省エネモードから復帰した回数、及び、そのうち画像形成装置100が使用された回数の統計を求める。そして、寿命延命モードでは、人感センサ25による検出のみが行われ不要な復帰が行われている時間や週、曜日に対して、人感センサ25により省エネモードに復帰しない。寿命延命モードにおいて、特定の時間、週、曜日に対し、人感センサ25により省エネモードに復帰しないことで、起動時間の短縮という利便性を損なうことなくHDD31の寿命を延命できる。
図13は、人感センサ25による復帰回数と画像形成装置の使用回数の統計の一例を示す図である。図13では、ある期間の、曜日かつ時間帯毎の復帰回数と画像形成装置の使用回数が記録されている。なお、時間、曜日、時間帯を日時情報と称する場合がある。各マスの"/"を挟む数字は、右側(分母)が人感センサ25による復帰回数、左側(分子)が、復帰した回数のうち画像形成装置が使用された使用回数を示す。
統計情報作成部45は図13のような記録を、1年などの決められた期間にわたって継続する。また、図示していないが、平日でも祝日は平日とは別に統計が取られる。また、週による統計とは、例えば、夏休みやお盆休みなど祝日でも土日でもないが、週単位で使用態様に特徴がある場合に採用される統計の期間である。また、クリスマスなどの特定の日にちを統計の対象としてもよい。
図13の記録によれば、例えば、未明から朝の時間帯(0〜8時)及び夜間(20〜24時)は、「使用回数/復帰回数」の率が低いので、不要な復帰が多いことが分かる。また、土日は終日、「使用回数/復帰回数」の率が低いので、不要な復帰が多いことが分かる。
統計情報作成部45は、1年などの一定期間毎に「使用回数/復帰回数」を算出しておく。寿命延命モードでは、復帰モード制御部46が、この「使用回数/復帰回数」と閾値2を比較して、日時情報として「平日(月から金)の8時から20時以外」は人感センサ25による復帰を禁止してよいと判断する。すなわち、「使用回数/復帰回数」が閾値2より大きい場合、時間帯では人感センサ25による復帰が許可される。
この閾値2は例えば、50%などの値に設定することができるが、管理者などが操作部から任意の値を設定できる。また、閾値2が大きいほど、省エネモードからの復帰頻度を低減できるため、閾値2を動的に変更してもよい。例えば、寿命パラメータに対し実際の省エネ移行復帰回数nvの超過量が大きいほど、閾値2を大きくすればよい。
<特定のジョブに基づく復帰禁止>
また、寿命延命モードでは、画像形成装置100が特定のジョブを行った場合に、人感センサ25による復帰を禁止してもよい。
図14は、寿命延命モードにおいて、人感センサ25により省エネモードからの復帰が禁止されている禁止ジョブjbの一例を示す図である。図14では禁止ジョブjbとしてプリンターとFAX受信が挙げられている。
これらのジョブでは、ユーザーが画像形成装置100に接近しても出力された用紙を取り出すだけなので、画像形成装置100が省エネモードから復帰する必要性が少ない。そこで、復帰モード制御部46は、寿命延命モードでは、人感センサ25が人を検出した場合、省エネモードに入る直前のジョブが禁止ジョブjbか否かを判定する。禁止ジョブjbの場合は、復帰移行制御部41が省エネモードから復帰することを禁止する。これにより、不要な復帰を抑制できる。
なお、省エネモードに入る直前に実行されたジョブは、予め省エネ制御部27がメイン制御部32から取得して保持しておく。
また、禁止ジョブjbは画像形成装置100の例えば管理者が、操作パネルなどから登録できる。
<動作手順>
図15(a)は、省エネ制御部27が寿命延命モードに切り替える手順を示すフローチャート図の一例である。図15(a)の手順は、例えば定期的に繰り返し実行される。
S10:寿命延命モード判定部43は、例えば1年などの一定期間が経過したか否かを判定する。一定期間が経過していない場合、図15(a)の処理は終了する。
S20:ステップS10の判定がYesの場合、寿命延命モード判定部43は不揮発メモリ28から省エネ移行復帰回数nvを読み出す。また、寿命延命モードに移行するか否かを省エネ移行復帰回数nvの傾きを用いて判断する場合、省エネ移行復帰回数nvの最近の傾きを算出する。
なお、統計情報stが作成されていない場合は、統計情報作成部45は、ここで統計情報stを作成する。すでに統計情報stが作成されている場合は統計情報stを更新する。すなわち、一定期間において、時間、週、曜日などの日時情報に対し人感センサ25による復帰回数と使用回数の比率を求める。
S30:寿命延命モード判定部43は省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptよりも大きいか否かを判定する。
S40:ステップS30の判定がYesの場合、HDD31の寿命が画像形成装置100の寿命よりも短くなるおそれがあるので、復帰モード切替部44は復帰モードを寿命延命モードに切り替える。なお、ステップS30の判定がNoの場合、復帰モードは従来の復帰モードのままである。
図15(b)は、寿命延命モードにおいて、省エネ制御部27が画像形成装置100を省エネモードから復帰させる手順を示すフローチャート図の一例である。図15(b)の手順は、例えば、寿命延命モードにおいて繰り返し実行される。
S110:復帰移行制御部41は、人感センサ25が人を検出したか否かを判定する。
S120:ステップS110の判定がNoの場合、復帰移行制御部41は他の復帰要因検出部11が復帰要因を検出したか否かを判定する。そして、復帰要因が検出されている場合、ステップS150において省エネモードから復帰させる。
S130:ステップS110の判定がYesの場合、復帰モード制御部46は、統計情報stにおいて現在の日時が、人感センサ25により復帰してよい時間、週、曜日であるか否かを判定する。
S140:ステップS130の判定がYesの場合、復帰モード制御部46は直前に画像形成装置100が禁止ジョブjbを実行したか否かを判定する。
S150:ステップS140の判定がNoの場合、復帰モード制御部46は復帰移行制御部41に復帰可能である旨を通知する。これにより、復帰移行制御部41は電源制御部26に対し画像形成制御部13の電源をONにさせる。
以上説明したように、本実施形態の画像形成装置100は、省エネ移行復帰回数nvが寿命パラメータptを超えると寿命延命モードに入ることで、HDD31の寿命が画像形成装置100の寿命よりも長い状態にすることができる。
11 復帰要因検出部
12 電源管理部
13 画像形成制御部
25 人感センサ
26 電源制御部
27 省エネ制御部
28 不揮発メモリ
31 HDD
32 メイン制御部
33 メインメモリ
100 画像形成装置
特開2013−230688号公報

Claims (9)

  1. 第1の電力状態および前記第1の電力状態より低消費電力の第2の電力状態で動作する画像形成装置であって、
    前記第1の電力状態で動作し、前記第2の電力状態で停止する第1の記憶装置と、
    人を検出する人検出手段と、
    所定条件を満たした場合に前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に移行させ、前記第2の電力状態で前記人検出手段が人を検出した場合、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる復帰移行制御手段と、
    前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に移行した回数を計数して第2の記憶装置に記憶させる移行回数記録手段と、
    当該画像形成装置の設置期間に対する前記回数と前記第1の記憶装置の寿命情報との比較結果に応じて、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる頻度を制御する復帰頻度制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記寿命情報は、前記設置期間が長くなるほど、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰する復帰回数が多くなる情報として定められており、
    前記復帰頻度制御手段は、前記頻度を低減するか否か判断する際の前記設置期間における前記回数が前記復帰回数よりも多い場合、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる頻度を低減する、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記寿命情報は、前記設置期間が長くなるほど、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰する復帰回数が多くなる情報として定められており、
    前記復帰頻度制御手段は、前記頻度を低減するか否か判断する際の前記設置期間に対する前記回数の傾きが第1の閾値以上の場合、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる頻度を低減する、ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の閾値は、前記頻度を低減するか否か判断する際の前記回数と前記復帰回数の差が小さいほど小さい、ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  5. 前記寿命情報において、前記設置期間に対する前記復帰回数の傾きが異なる区間が、前記設置期間内に存在する、ことを特徴とする請求項2又は3記載の画像形成装置。
  6. 前記寿命情報の設定を受け付ける寿命情報設定受付手段、を有することを特徴とする請求項2〜5いずれか1項記載の画像形成装置。
  7. 前記人検出手段が人を検出した回数に対する当該画像形成装置が使用された回数の比率情報を日時情報に対応づけて記録する比率情報記録手段と、
    前記復帰頻度制御手段が前記頻度を低減させた前記第2の電力状態において、前記人検出手段が人を検出した日時が、第2の閾値以上の前記比率情報が対応付けられた前記日時情報に含まれる場合、前記頻度を低減させることなく前記復帰移行制御手段による復帰を許可する復帰許可手段と、
    を有することを特徴とする請求項1〜6いずれか1項記載の画像形成装置。
  8. 前記第2の記憶装置は、当該画像形成装置が行うジョブのジョブ情報を記憶しており、
    前記復帰許可手段が前記復帰移行制御手段による復帰を許可した場合でも、前記第2の電力状態に移行する直前に当該画像形成装置が前記ジョブ情報のジョブを実行していた場合、前記復帰移行制御手段による復帰を許可しない、
    ことを特徴とする請求項7記載の画像形成装置。
  9. 第1の電力状態で動作し、前記第1の電力状態より低消費電力の第2の電力状態で停止する第1の記憶装置と、
    人を検出する人検出手段と、を有し、
    前記第1の電力状態および前記第2の電力状態で動作する画像形成装置の電力状態遷移方法であって、
    復帰移行制御手段が、所定条件を満たした場合に前記第1の電力状態から前記第2の電力状態に移行させるステップと、
    復帰移行制御手段が、前記第2の電力状態で前記人検出手段が人を検出した場合、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させるステップと、
    移行回数記録手段が、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に移行した回数を計数して第2の記憶装置に記憶させるステップと、
    復帰頻度制御手段が、当該画像形成装置の設置期間に対する前記回数と前記第1の記憶装置の寿命情報との比較結果に応じて、前記第2の電力状態から前記第1の電力状態に復帰させる頻度を制御するステップと、
    を有することを特徴とする電力状態遷移方法。
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