JP2016048334A - 照明装置、照明制御方法および表示装置 - Google Patents

照明装置、照明制御方法および表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画品位低下の改善を図る。【解決手段】照明装置は、光源と、制御部とを備え、制御部は、光源の輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、第1のモードから第2のモードへの切替時には、所定期間、第1のモードに基づき到達時間を設定する。【選択図】図1

Description

照明装置、照明制御方法および表示装置に関する。
近年、RGBW方式を採用した液晶パネル表示が開発されている。これは、通常のR(赤)、G(緑)、B(青)の副画素に対して、W(白)の副画素を追加して1つの画素を構成するものである。W副画素により輝度を向上させる分、例えば液晶パネルを背面等から照明するバックライト等の照明装置の輝度を下げることができ、装置全体の消費電力の低減化を可能にしている。
一方、上記のような表示方式では、表示画像の変化に伴う照明装置の輝度調節に伴って、表示品位の低下が生じる場合がある。このため例えば、連続する2フレーム間で表示すべき画像の階調が変化した場合に、変化前後の各階調に応じて、照明装置の輝度を変化させる第1のディミング処理と、階調分布設定のレベルを変化させる第2のディミング処理とを、複数フレーム期間かけて行う技術が提案されている(特許文献1)。
再表2012−017899号公報
本発明は、画品位低下の改善を図った照明装置、照明制御方法および表示装置を提供する。または高精度な輝度制御を実現した照明装置、照明制御方法および表示装置を提供する。
本発明の一態様は、光源と、前記光源の輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する制御部とを有する照明装置である。
照明装置の構成例を示す図である。 輝度設定モードの内容を示す図である。 ディミング処理の概要を説明するための図である。 ディミング処理の設定タイプを示す図である。 Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替時のディミング処理を説明するためのタイムチャートを示す図である。 Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替時のディミング処理を説明するためのタイムチャートを示す図である。 Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替時の輝度変化量の違いを示す図である。 モード切替時に輝度変化量を一定にする動作を説明するための図である。 ディミング処理のステップ毎の到達時間を示す図である。 ディミングスピード設定と到達時間との対応関係のグラフを示す図である。 表示装置の構成例を示す図である。 表示装置のハードウェア構成例を示す図である。 表示装置が備える機能の構成例を示す図である。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、開示はあくまでも一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また、本発明と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
図1は照明装置の構成例を示す図である。照明装置1は、光源1a(例えば、照明用のバックライト)と、制御部1bとを備える。
制御部1bは、光源1aの輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、光源1aの輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う。
なお、光源1aの輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御とは、例えば、後述のディミング(Dimming)処理が該当する。
また、第1、第2のモードとしては、例えば、光源1aに第1の輝度を設定するモードを第1のモードとし、第1の輝度よりも小さな第2の輝度を設定するモードを第2のモードとする。
または、光源1aに対して、画像シーンによらず輝度を固定して設定するモード(光源1aの輝度制御を行わないモード)を第1のモードとし、画像シーン毎に輝度を変化させて設定するモード(光源1aの輝度制御を行うモード)を第2のモードとしてもよい。
そして、制御部1bは、当該可変制御を実行する場合、第1のモードから第2のモードへの切替時には、光源1aの輝度変化量を一定にする。
このような照明装置1の高精度な輝度制御によって、モード切替時の輝度変化を画像シーンによらず一定にするので、人間の目に違和感を与えることなく輝度を自然に変化させることができ、画品位の低下を改善することが可能になる。
次に本発明の一実施形態について詳細を説明する。最初に、ディミング処理の概要なども含めて、解決すべき課題について図2〜図7を用いて説明する。なお、以降の説明では、光源をバックライトとして説明する。
RGBW方式を採用する表示装置では、R、G、B、Wそれぞれの副画素の輝度を制御する高輝度化機能を用いることにより、2つの輝度設定モードの切替を可能にしている。
輝度設定モードの一方は、Low Power Mode(低消費電力モード)であり、他方は、Outdoor Mode(屋外視認性向上モード)である。
図2は輝度設定モードの内容を示す図である。テーブル31は、Low Power ModeおよびOutdoor Modeに対して、動作、バックライト電力削減率、モジュール輝度および外光下の見栄えについて比較した内容を示している。なお、Low Power ModeとOutdoor Modeとは、観察者の指示や外光強度の検出等によって手動または自動的に互いにモード切替が適宜可能である。
Low Power Modeは、RGBWから構成される画素の透過率を上げて画面の明るさをアップする分、バックライトの輝度を下げることにより、元の画面の明るさを維持しつつ低消費電力化を図る。また、Low Power Modeでは、画像のシーン毎に画素の透過率と共にバックライト輝度が制御される。
このように、Low Power Modeでは、バックライト輝度を低減できるので、バックライトの電力を例えば、50%程度に削減することが可能である。
一方、Outdoor Modeは、バックライト輝度を固定にして(通常はバックライトの最大輝度に固定)、RGBWから構成される画素の透過率を上げることで、画面の明るさをアップする。このように、Outdoor Modeでは、画像のシーンによらず、バックライト輝度は固定となるよう制御される。したがって、Outdoor Modeでは、バックライト輝度は固定なので、バックライトの電力削減率は±0%である。
なお、Low Power Modeの最大表示輝度を1.0とすると、Outdoor Modeの最大表示輝度は、およそ2倍の2.0とできる。ここで表示輝度とは、バックライト輝度と、ディスプレイの透過率とを含めた、液晶モジュールのトータルの表示輝度のことである。
よって、外光下の画面の見栄えは、Low Power ModeよりもOutdoor Modeの方が高く、Outdoor Modeにすることによって、屋外等の強い外光環境下であっても、観察者の視認性を向上させることができる。
次にディミング処理について説明する。バックライト輝度は、例えばPWM(Pulse Width Modulation:パルス幅変調)信号によって制御され、通常、表示される画像に応じて変化させる。
また、一般的に、バックライト輝度を制御する場合、バックライト輝度が急激に変化しないように、なだらかに輝度を遷移させるディミング処理が行われる。ディミング処理とは、一方の輝度レベル(輝度レベルL1とする)を他方の輝度レベル(輝度レベルL2とする)へ遷移させる際に、輝度レベルL2に到達させるまでの到達時間(または到達速度)を変化させる制御のことである。
図3はディミング処理の概要を説明するための図である。横軸は時間、縦軸はバックライト輝度レベルである。
Low Power Mode時に画像表示として、区間T0では画像G1、区間T1では画像G2、区間T2では画像G3が表示されるとする。
なお、画像G1、G3は、バックライト輝度が最小値に設定される実質的に黒画像とし、画像G2は、バックライト輝度が最大値に設定される実質的に白画像とする。
ここで、画像G1から画像G2に切り替わる場合に、バックライト輝度を短時間で(例えば、時間Taを要して)、最小値minから最大値maxに変化させる処理a0を実行すると、人間の目には画面がフラッシングして瞬間的に明るくなるように見えてしまう。
したがって、画像G1から画像G2に切り替える場合には、ディミング処理によって、バックライト輝度が所定時間を要して、最小値minから最大値maxへなだらかに遷移するように制御する。
図3の例では、ディミング処理a1は、時間T1a(>時間Ta)を要して、バックライト輝度を最小値minから最大値maxへ変化させており、ディミング処理a2は、時間T2a(>時間T1a)を要して、バックライト輝度を最小値minから最大値maxへ変化させている。
また、ディミング処理a3は、時間T3a(>時間T2a)を要して、バックライト輝度を最小値minから最大値maxへ変化させており、ディミング処理a4は、時間T4a(>時間T3a)を要して、バックライト輝度を最小値minから最大値maxへ変化させている。
さらに、ディミング処理a5は、時間T5a(>時間T4a)を要して、バックライト輝度を最小値minから最大値maxへ変化させている。
一方、画像G2から画像G3に切り替わる場合に、バックライト輝度を短時間で(例えば、時間Tbを要して)、最大値maxから最小値minに変化させる処理b0を実行すると、人間の目には画面がフラッシングして瞬間的に暗くなるように見えてしまう。
したがって、画像G2から画像G3に切り替える場合には、ディミング処理によって、バックライト輝度が所定時間を要して、最大値maxから最小値minへなだらかに遷移するように制御する。
図3の例では、ディミング処理b1は、時間T1b(>時間Tb)を要して、バックライト輝度を最大値maxから最小値minへ変化させており、ディミング処理b2は、時間T2b(>時間T1b)を要して、バックライト輝度を最大値maxから最小値minへ変化させている。
また、ディミング処理b3は、時間T3b(>時間T2b)を要して、バックライト輝度を最大値maxから最小値minへ変化させており、ディミング処理b4は、時間T4b(>時間T3b)を要して、バックライト輝度を最大値maxから最小値minへ変化させている。
さらに、ディミング処理b5は、時間T5b(>時間T4b)を要して、バックライト輝度を最大値maxから最小値minへ変化させており、ディミング処理b6は、時間T6b(>時間T5b)を要して、バックライト輝度を最大値maxから最小値minへ変化させている。
なお、画像G1から画像G2への切替は、最小輝度レベルから最大輝度レベルの変化であるが、暗い画面から明るい画面への移行は、人間の感覚としては早めに明るい画面に移行することが好まれる。
したがって、ディミング処理としては、例えば、ディミング処理a1、a2などの到達時間が比較的短いもの(増加変化量が比較的大きいもの)を選択することが好ましい。
また、画像G2から画像G3への切替は、最大輝度レベルから最小輝度レベルの変化であるが、明るい画面から暗い画面への移行は、人間の感覚としては徐々に暗い画面に移行することが好まれる。
したがって、ディミング処理としては、例えば、ディミング処理b5、b6などの到達時間が比較的長いもの(減少変化量が比較的小さいもの)を選択することが好ましい。
このように、上述したようなディミング処理を行って、輝度の変化をなだらかに遷移させることで、輝度のフラッシング等の発生を抑制している。
次にバックライト輝度の到達時間を、Slow、Middle、Fastの3つに設定して制御する場合について説明する。図4はディミング処理の設定タイプを示す図である。横軸は時間、縦軸はバックライト輝度レベルである。
また、輝度レベルLaから輝度レベルLbへ変化させる際に要する時間として(または、輝度レベルLbから輝度レベルLaへ変化させる際に要する時間として)、時間T11、T12、T13の3つの時間帯を設けるとする。また、時間T11<時間T12<時間T13である。
ここで、輝度レベルLaから輝度レベルLbへ変化させる場合(または、輝度レベルLbから輝度レベルLaへ変化させる場合)、時間帯として最も短い時間T11を要してディミング処理を行う場合をFast設定とする。図中、細実線矢印が示す輝度変化がFast設定を示す。
また、輝度レベルLaから輝度レベルLbへ変化させる場合(または、輝度レベルLbから輝度レベルLaへ変化させる場合)、時間帯として最も長い時間T13を要してディミング処理を行う場合をSlow設定とする。図中、太実線矢印が示す輝度変化がSlow設定を示す。
さらに、輝度レベルLaから輝度レベルLbへ変化させる場合(または、輝度レベルLbから輝度レベルLaへ変化させる場合)、時間帯として時間T11と時間T13との中間の時間T12を要してディミング処理を行う場合をMiddle設定とする。図中、点線矢印が示す輝度変化がMiddle設定を示す。
このように、ディミング処理では、一方の輝度レベルL1から他方の輝度レベルL2へ変化させる場合、ディミング処理のパラメータ設定などを行うことによって、輝度レベルL1から輝度レベルL2に到達するまでの到達時間として、Slow、Middle、Fastのタイプを設けている。
上記の例では、Fast設定では、最も早く目標の輝度レベルへ到達し、Middle設定では、Fast設定の次に早く目標の輝度レベルへ到達する。また、Slow設定では、最も遅く目標の輝度レベルへ到達することになる。
なお、画像のフレーム切替が60Hz(16.6ms)単位で行われるのに対して、Low Power Modeのディミング処理のSlow設定では、例えば、数秒オーダでバックライト輝度を変化させたりする(画像シーンによっては、Slow設定だけでなく、当然、Fast設定やMiddle設定も実施される)。
上記の説明では、Slow、Middle、Fastの3つのタイプを設けるとしたが、到達時間の設定を2つに分けて2つのタイプとしてもよいし、または到達時間の設定をより細かく分けて、4つ以上のタイプを設定してもよい。
次にLow Power ModeからOutdoor Modeへの切替時のディミング処理について説明する。図3では、Low Power Modeにおける輝度変化を示したが、輝度変化は、Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替時にも生じる。
Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替というのは、Low Power Modeにより消費電力を低減させるためにバックライト輝度を落としている状態からバックライト輝度を持ち上げて、Outdoor Modeによる固定的なバックライト輝度(最大輝度)へ上昇させる変化となる。
図5はLow Power ModeからOutdoor Modeへの切替時のディミング処理を説明するためのタイムチャートを示す図である。vstは、垂直同期信号のタイミングである。よって、隣り合うvstの時間間隔は、1フレーム時間に相当する。
コマンドCは、上位の例えば、CPU(Central Processing Unit)から送信される信号であって、コマンドCによって、ディミング処理のモード切替(Low Power Mode→Outdoor Mode、またはOutdoor Mode→Low Power Mode)が指示される。
モードMは、バックライトの輝度設定モードの状態として、Low Power ModeまたはOutdoor Modeを表す。DBLC EN(Dynamic Back Light Control Enable)は、バックライトの輝度設定モードを信号レベルで表し、Low Power ModeのときはHレベルとなり、Outdoor ModeのときはLレベルとなる。
ディミング設定タイプTyは、ディミング処理の設定タイプとして、Low Power ModeまたはOutdoor Modeそれぞれに対する、Slow設定、Middle設定またはFast設定のいずれかの状態を表す。
PWM値は、バックライト輝度のレベルを実際に調整する信号の値である。伸長係数αは、ディスプレイの透過率を可変するもので、PWM値の逆数である。また、図中のχは、R、G、Bの画素の輝度に対するW画素の輝度の割合である。すなわち、χ=(W画素の輝度)/{(R画素の輝度)+(G画素の輝度)+(B画素の輝度)}である。
なお、上述のディミング設定タイプTyとは、Low Power ModeまたはOutdoor Modeに対して、それぞれSlow、Middle、Fastのどのタイプが設定されるかを示すものである。したがって、図において例えば、時刻t2において、Slow設定からMiddle設定に完全に切り替わるということを意味しているのではなく、Low Power Modeから時刻t2で切り替わったOutdoor Modeの設定タイプとしては、Middleタイプが設定されるということを表しているものである。
同様に、時刻t3において、ディミング処理の設定タイプTyがMiddle設定からSlow設定に完全に切り替わるということを意味しているのではなく、Outdoor Modeから時刻t3で切り替わったLow Power Modeの設定タイプは、Slowタイプが設定されるということを表しているものである。
〔時刻t1〕輝度設定モードの切替指示(Low Power Mode→Outdoor Mode)であるコマンドC1が上位から送信される。
〔時刻t2〕モードMは、Low Power ModeからOutdoor Modeへ切り替わる。なお、コマンド受信からモード切替が開始するまでには、実際には回路処理の遅延が生じるので、図5ではその遅延時間(delay)も含めた図示となっている。
DBLC ENは、時刻t2のLow Power ModeからOutdoor Modeへの切替時に、HレベルからLレベルに変化する。また、時刻t2のLow Power ModeからOutdoor Modeへの移行時には、Low Power Modeで設定されていたSlow設定から、Outdoor Modeで設定されるMiddle設定へとディミング設定タイプTyが変わるとする。
〔区間T21〕ディミング設定タイプTyがSlow設定であるので、輝度変化速度が比較的遅く、このため、1フレーム毎のバックライト輝度を制御するためのPWM値の変化もなだらかになっている。
〔区間T22〕Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替なので、PWM値は、比較的短時間(図の例では2フレーム時間)でレベルLcからレベル255へ上昇している。なお、Outdoor Mode時のバックライト輝度は固定であり、また、このときのPWM値は最大の255であるからバックライトに最大の電力が投入されている状態である(バックライト輝度が最も高い状態である)。
このように、Low Power modeからOutdoor Modeへの切替時の輝度変化に対してもディミング処理は行われる。また、Low Power modeからOutdoor Modeへの切替を行う場合、ユーザは、屋外視認性を上げるためにOutdoor Modeへ切り替えているので、ゆっくりと輝度が上昇するよりも、比較的短時間で輝度が上昇して画面が明るくなることを望むのが通常である。ただし、瞬時に最大輝度に達してしまっても、画面がフラッシュしたように見えてしまい、ユーザに違和感を与えてしまう。
このため、Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替時では、上記のように、Outdoor modeのあらかじめ設定されたディミング処理の設定タイプとして、Middle設定によって輝度が徐々に変化するように制御している。
このような制御により、Low Power Mode時の輝度からOutdoor Mode時の輝度へ、相対的に早い変化速度で輝度が上昇し、また、Outdoor Modeは、バックライト輝度が固定であって常に一定のMiddle設定によって変化するので、Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替時において、人間の目に特段な不自然さは生じない。
次にOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時のディミング処理について説明する。バックライト輝度の変化は、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替時にも生じる。Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替というのは、Outdoor Modeで現在設定されているバックライトの最大輝度から、Low Power Modeによって消費電力を低下させるためにバックライト輝度を低下させる変化になる。
このような輝度変化に対してもディミング処理は行われる。
図6はOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時のディミング処理を説明するためのタイムチャートを示す図である。時刻t12以降のLow Power Modeのディミング設定タイプTyがSlow設定の場合を示している。なお、図中のタイムチャート左に記載する各パラメータの項目の内容については上述したので、それらの説明は省略する。
〔時刻t11〕輝度設定モードの切替指示(Outdoor Mode→Low Power Mode)であるコマンドC2が上位から送信される。
〔時刻t12〕モードMは、Outdoor ModeからLow Power Modeへ切り替わる。DBLC ENは、時刻t12のOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時に、LレベルからHレベルに変化する。
また、時刻t12のOutdoor ModeからLow Power Modeへの移行時には、Outdoor Modeで設定されていたMiddle設定から、Low Power Modeで設定されるSlow設定へとディミング設定タイプTyが変わるとする。
〔区間T23〕Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替において、Low Power Modeでは画像シーンやユーザ設定等によってディミング設定タイプは異なる。図6の場合は、Slow設定となっており、PWM値=255の最大輝度から輝度Ldへ所定時間で到達している。
図7はOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時の輝度変化量の違いを示す図である。図6では、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替において、切替後のLow Power Modeのディミング設定タイプをSlow設定としている。この場合、PWM値=255の最大輝度から輝度Ldに到達するとき、到達時間t23を要するとし、このときの輝度変化量をΔbr1とする。
これに対し、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替において、切替後のLow Power Modeのディミング設定タイプをFast設定とした場合、PWM値=255の最大輝度から輝度Ldに到達するときには、Slow設定の場合よりも早く到達する。
Fast設定の場合に要する到達時間をt24、輝度変化量をΔbr2とする。このとき、到達時間はt24<t23となり、輝度変化量はΔbr1<Δbr2となる。
このように、Low Power Modeのディミング設定タイプが、Slow設定の場合とFast設定の場合とでは、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替時において、所定の目標値に到達するまでの輝度変化量(または到達時間)が異なることになる。
以上説明したように、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替時の輝度変化に対するディミング処理では、モード切替後のLow Power Modeのディミング設定タイプが、常に同じとは限らない。すなわち、Low Power Modeのディミング処理では、画像シーンやユーザ設定等によってFast設定だったり、Slow設定だったりするケースがありうる。
このため、Outdoor Mode時のバックライトの最大輝度から、Low Power Mode時の各画像シーンにより異なるバックライトの輝度へ切り替わる場合、画像シーンによって輝度変化が早い(Fast設定の場合)、またはゆっくり変化したりする場合があり(Slow設定の場合)、人間の目に不自然さを与えてしまうことになる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、モード切替時の輝度変化量を所定の値に設定にするディミング処理を行って画品位低下の改善を図るものである。
次に本発明の一実施形態に係る照明装置1について以降詳しく説明する。照明装置1の制御部1bでは、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替を行う場合、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替指示タイミングから所定の時間帯では、ディミング処理の輝度変化量を、Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替時で設定されている輝度変化量と同じにする。
言い換えれば、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替を行う場合、Low Power Modeで設定されるディミング設定タイプに即時に切り替えるのではなく、Outdoor Mode時のディミング設定タイプを所定時間の間保持する。
例えば、Outdoor modeのあらかじめ設定されたディミング設定タイプがMiddle設定の場合には、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替指示タイミングから所定の時間帯は、Middle設定とする。そして、所定時間経過後に、画像シーン毎のLow Power Modeのディミング設定タイプへ移行するようにする。
なお、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替指示タイミングからの上記の所定時間については、例えば内部タイマで該所定時間をカウントさせ、所定時間に達したら、Low Power Modeのディミング処理設定タイプを画像シーンに応じて変更する。
次にOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時における動作の具体例について説明する。図8はモード切替時に輝度変化量を一定にする動作を説明するための図である。なお、制御部1bによる動作は、Gain Norm(Normal)設定部が実行する。
このGain Norm設定部は、制御部1bの機能を有しており、ディミング処理に関する全体制御を行う一方で、輝度設定モードの切替指示コマンドを受信すると、内部タイマを起動させる処理なども行うものである。
なお、図中のGain Norm設定とは、Gain Norm設定部が認識したディミング設定タイプを示している。また、内部タイマ値は、内部タイマによってカウントされたカウント時間を示す。さらに、Gain Norm内部反映は、バックライトに実際に輝度設定されるディミング設定タイプを表している。
〔時刻t31〕輝度設定モードの切替指示(Outdoor Mode→Low Power Mode)であるコマンドC2が上位から送信される。
〔時刻t32〕モードMは、Outdoor ModeからLow Power Modeへ切り替わる。DBLC ENは、時刻t32のOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時に、LレベルからHレベルに変化する。
また、時刻t32のOutdoor ModeからLow Power Modeへの移行時には、Outdoor Modeで設定されていたMiddle設定から、Low Power Modeで設定されるSlow設定へとディミング設定タイプTyが変わるとする。
一方、時刻t32において、Gain Norm設定部は、コマンドC2の受信を認識すると、内部タイマを起動させる。内部タイマは、あらかじめ設定された時間をカウントする。
〔区間T41〕Gain Norm設定部は、内部タイマのカウント開始から終了までの時間帯は、Outdoor Modeと同じMiddle設定でディミング処理を実行するようにする。
〔時刻t33〕Gain Norm設定部は、内部タイマのカウント終了後、上位からのコマンドC2を反映させて、Low Power Modeのディミング設定タイプに移行する(図8の場合、Low Power ModeはSlow設定となっている)。このように、コマンドC2による実質的なモード切替は、内部タイマのカウント終了後に行われることになる。
なお、内部タイマで所定時間の計測中に、モード切替が生じたような場合には、所定時間の計測動作をリセットさせる。これにより、モード切替が所定時間の計測中に行われるような場合でも、誤動作の発生を防止することが可能になる。
また、上記では、Low Power ModeがSlow設定の場合を示したが、Low Power ModeがFast設定の場合でも、内部タイマのカウント開始から終了までの時間帯は、Outdoor Modeと同じMiddle設定でディミング処理を実行する。そして、内部タイマのカウント終了後、上位からのコマンドC2を反映させて、Low Power Modeのディミング設定タイプとしてFast設定に移行することになる。
なお、上記では、内部タイマのカウント開始から終了までの時間帯は、Outdoor Modeと同じMiddle設定でディミング処理を行うとしたが、これは一例であって限定するものでなく、当該時間帯を同じ設定タイプでディミングするならば、他の設定タイプを実行してもよい。
図9はディミング処理のステップ毎の到達時間を示す図である。テーブル32は、「ディミングスピード設定」および「時間」の項目を有する。
「ディミングスピード設定」は、輝度L1から輝度L2へ切り替えるときに要する複数の到達時間の設定値の中から、ある設定値を識別するための識別番号に相当する。図9の例では、16通りの到達時間の設定値が設けられた例を示している。
「時間」は、「ディミングスピード設定」に示される番号に対応する輝度変化の到達時間(秒)である。なお、「時間」に示される数値は、Tr(time rise)90%のときの値としている。Tr90%とは、輝度L1から輝度L2へ立ち上がる際に、輝度L2の90%のところで立ち上がったとみなすものである。したがって、90%の輝度L2に到達すれば、輝度L1から輝度L2に切り替わったとみなすことになる。
なお、図10にディミングスピード設定と到達時間との対応関係のグラフを示す。横軸は図9の「ディミングスピード設定」の値、縦軸は図9の「時間」の値(Tr90%の値)である。
次にOutdoor ModeからLow Power Modeへの切替時のディミング処理の例を、テーブル32を用いて説明する。図9のテーブル32において、Slow設定、Middle設定およびFast設定の対応関係としては、例えば、「ディミングスピード設定」=0〜4はSlow設定、「ディミングスピード設定」=5〜10はMiddle設定、「ディミングスピード設定」=11〜15はFast設定と区分けしたとする。
ここで、Outdoor Modeのディミング設定タイプは、「ディミングスピード設定」が10のMiddle設定であり、Low Power Modeのディミング設定タイプは、「ディミングスピード設定」が3のSlow設定であるとする。
Gain Norm設定部は、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替指示コマンドの受信を認識すると、内部タイマを稼働する。この場合、Outdoor ModeからLow Power Modeへの切替時に、Outdoor ModeのMiddle設定を行うとすると、内部タイマを「ディミングスピード設定」=10に対応する「時間」の0.408秒カウントさせることになる。図8の例でいえば、区間T41=0.408秒となる。
そして、切替指示コマンドを受信した時間から0.408秒かけてMiddle設定で輝度を変化させ、その後、Low Power Modeでは、「ディミングスピード設定」=3のSlow設定を実施することになる。
以上説明したように、第1のモード(例えば、Outdoor Mode)において、第1の到達時間(例えば、Middle設定で要する到達時間)で輝度を所定値に変化させる第1の輝度変化量(例えば、Middle設定で変化する輝度変化量)が設定されている場合、第1のモードから第2のモード(例えば、Low Power Mode)への切替時に、所定時間を計測する。
そして、所定時間の間に、第1のモードに設定されている第1の輝度変化量を設定することで、モード切替時における輝度変化量を一定にする。なお、第1の輝度変化量に代えて、所定の輝度変化量に設定することもできるが、第1の輝度変化量または実質的に第1の輝度変化量に等しい値とすることで、より視認時の違和感が軽減される。
すなわち、Outdoor ModeからLow Power Modeへのモード切替時には、モード切替指示のコマンドの受信から所定時間を計測する。そして、所定時間の間には、Outdoor Modeで設定されているMiddle設定にすることで、輝度変化量を一定にする(このとき、Low Power ModeからOutdoor Modeへの切替時の輝度変化量(Middle設定)とも同じになる)。
これにより、Outdoor modeからLow Power Modeの切替時の輝度変化を画面の種類によらず一定にすることができるため、輝度の変化を自然にすることができ、画品位を改善することが可能になる。
なお、上記では、第1のモードをOutdoor Mode、第2のモードをLow Power Modeとし、これらのモード切替の指示コマンドの受信を認識して、モード切替時の輝度変化量を一定に制御するとした。
これに対し、ディミング設定タイプの変化を監視し、ディミング設定タイプが変化したことを認識した場合には、ディミング設定タイプの変化時の輝度変化量を一定にするというような制御を行ってもよい。
次に他の実施の形態(変形例)について説明する。図8では、Outdoor ModeからLow Power Modeへのモード切替時に、モード切替指示のコマンドの受信から所定時間を計測し、所定時間の間は、Outdoor Modeで使用されているMiddle設定にすることで、モード切替時の輝度変化量を一定にしている。
これに対して、変形例の場合では、Low Power Modeがあらかじめ複数の輝度変化量を段階的に設定するものとする。この場合、コマンド受信を認識すると、Outdoor Modeの現在設定されている輝度レベルから、ある区間(例えば、図8のT41の区間)では輝度レベルを例えば、Nステップ刻みで変化させ、その後、Low Power ModeのSlow設定またはFast設定に移行するものとする。
このような制御を行っても、Outdoor ModeからLow Power Modeへのモード切替時において、輝度変化量を一定にすることが可能である。
次に本発明の一実施形態に係る照明装置の機能を含む表示装置について説明する。図11は表示装置の構成例を示す図である。表示装置10の表示制御系は、ガンマ(γ)変換部11、画像解析部12、画像信号生成部13、逆ガンマ(1/γ)変換部14およびバックライト制御部15を備える。なお、図1の制御部1bの機能は、画像解析部12に含まれる。
ガンマ変換部11は、R(第1の副画素)、G(第2の副画素)、B(第3の副画素)各々が8ビットの入力RGB信号(第1の画像)をガンマ変換して、各々が例えば、14ビットのRGB信号を出力する。
画像解析部12は、ガンマ変換部11から出力されたRGB信号を受信すると、伸長係数αを算出し、さらにバックライトの輝度を制御するためのPWM値(輝度制御信号)を生成する。このとき、画像解析部12は、バックライトの輝度を変化させるディミング処理を行う場合には、伸長係数αおよびPWM値に対して、所定処理(例えば、フィルタリング処理(ローパスフィルタリング))を施して出力する。
画像信号生成部13は、フィルタリング処理後の伸長係数αにもとづいてW(第4の副画素)信号を生成して、R、G、B、W各々が例えば、14ビットのRGBW信号(第2の画像)を出力する。
ここで、ディミング処理の実行時、PWM値またはその逆数である伸長係数をフィルタリング処理することで、PWM値または伸長係数の現状の周波数を所定の周波数まで落として、フィルタリング後のPWM値でバックライト輝度が制御されることになる。また、フィルタリング後の伸長係数で、W画素の生成が図られる。
逆ガンマ変換部14は、画像信号生成部13から出力されたRGBW信号を逆ガンマ変換して、R、G、B、W各々が8ビットのRGBW信号をディスプレイ側へ出力する。
バックライト制御部15は、画像解析部12から出力されたフィルタリング処理後のPWM値にもとづいてバックライトの輝度制御を行う。
次に表示装置のハードウェア構成例について説明する。図12は表示装置のハードウェア構成例を示す図である。表示装置100は、制御ユニット100aと、表示用ドライバIC(Integrated Circuit)100bと、LED(Light Emitting Diode)ドライバIC100cと、入出力インタフェース100dと、通信インタフェース100eとを含み、バス100fを介して相互に信号が入出力可能に接続されている。さらに、表示装置100は、画像表示パネル200と、面状光源装置300を含む。
制御ユニット100aは、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)100a1を含み、CPU100a1により装置全体を制御する。このような制御ユニット100aは、さらに、RAM(Random Access Memory)100a2、ROM(Read Only Memory)100a3を含み、複数の周辺機器が接続されている。
RAM100a2は、表示装置100の主記憶装置として使用される。RAM100a2には、CPU100a1に実行させるOS(Operating System)のプログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM100a2には、CPU100a1による処理に必要な各種データが格納される。
ROM100a3は、読出し専用の半導体記憶装置で、OSのプログラム、アプリケーションプログラム、および書き替えをしない固定データが格納される。また、ROM100a3の代わり、あるいはROM100a3に加えて、二次記憶装置としてフラッシュメモリなどの半導体記憶装置を使用することもできる。
このような制御ユニット100aには、周辺機器として、例えば、表示用ドライバIC100bと、LEDドライバIC100c、入出力インタフェース100d、通信インタフェース100eが接続されている。
表示用ドライバIC100bには、画像表示パネル200が接続されている。表示用ドライバIC100bは、入力信号が入力されると、所定の処理を実行して、出力信号を生成する。表示用ドライバIC100bは、生成した出力信号に応じた制御信号を画像表示パネル200に出力することによって画像表示パネル200に画像を表示させる。
LEDドライバIC100cは、光源制御信号に応じて光源を駆動し、面状光源装置300の輝度を制御する。
入出力インタフェース100dには、利用者の指示を入力する入力装置が接続されている。例えば、キーボードや、ポインティングデバイスとして使用されるマウス、タッチパネルなどの入力装置が接続される。入出力インタフェース100dは、バス100fを介して、入力装置から送られてくる信号をCPU100a1に送信する。
通信インタフェース100eは、ネットワーク1000に接続されている。通信インタフェース100eは、ネットワーク1000を介して、他のコンピュータまたは通信機器との間でデータの送受信を行う。
表示装置100は、例えば以上のハードウェア構成により、本実施の形態の処理機能を実現することができる。
次に表示装置が備える機能の構成例について説明する。図13は表示装置が備える機能の構成例を示す図である。表示装置100は、画像出力部110と、信号処理部120とを含み、画像表示パネル駆動部400に出力信号SRGBWを、面状光源装置駆動部500に光源制御信号SBLをそれぞれ入力する。
画像出力部110は、入力信号SRGB(例えば、表示階調ビット数は8ビット)を信号処理部120に出力する。入力信号SRGBには、第1原色に対する入力信号値x1(p,q)、第2原色に対する入力信号値x2(p,q)、第3原色に対する入力信号値x3(p,q)が含まれる。第1原色は赤色、第2原色は緑色、第3原色は青色であるとする。
信号処理部120は、画像表示パネル200を駆動する画像表示パネル駆動部400と、面状光源装置300を駆動する面状光源装置駆動部500とに信号を供給する。信号処理部120は、入力信号SRGBに応じて画像表示パネル200の画素の輝度を調整する指標(または、面状光源装置300の輝度を削減する指標(伸長係数α))を決定し、当該指標に応じて面状光源装置300の画素ごとの輝度情報を算出して出力信号SRGBW(例えば、表示階調ビット数は、8ビット)に反映し、画像表示パネル200の画像表示を制御する。出力信号SRGBWには、第1副画素(R)の出力信号値X1(p,q)、第2副画素(G)の出力信号値X2(p,q)、第3副画素(B)の出力信号値X3(p,q)に加え、第4の色を表示する第4副画素(W)の出力信号値X4(p,q)が含まれる。第4の色は白色であるとする。
このような信号処理部120の処理動作は、図12に示した、表示用ドライバIC100bまたは制御ユニット100aなどによって実現される。
表示用ドライバIC100bで実現する場合には、制御ユニット100aからの入力信号SRGBが表示用ドライバIC100bに入力される。表示用ドライバIC100bは、出力信号SRGBWを生成し、画像表示パネル200を制御する。また、光源制御信号SBLを生成し、バス100fを介してLEDドライバIC100cに送る。
制御ユニット100aによって実現する場合には、表示用ドライバIC100bには、制御ユニット100aから出力信号SRGBWが入力される。また、光源制御信号SBLもCPU100a1によって生成され、バス100fを介してLEDドライバIC100cに送られる。
なお、上記の処理機能をコンピュータによって実現する場合、表示装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録しておくことができる。
コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、磁気記憶装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどがある。磁気記憶装置には、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどがある。光ディスクには、DVD(Digital Versatile Disc)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disc-ROM)、CD−R(Recordable)/RW(Rewritable)などがある。光磁気記録媒体には、MO(Magneto-Optical disk)などがある。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。
そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムにしたがった処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムにしたがった処理を実行することもできる。また、コンピュータは、ネットワークを介して接続されたサーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムにしたがった処理を実行することもできる。
また、上記の処理機能の少なくとも一部を、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)などの電子回路で実現することもできる。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例および修正例に想到し得るものであり、それら変更例および修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。例えば、前述の各実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
(1)開示される発明の一態様は、
光源と、
前記光源の輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する制御部と、
を有する照明装置である。
(2)開示される発明の一態様は、
前記第1のモードにおいて、輝度を所定値に変化させる第1の到達時間が設定されている場合、前記制御部は、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時に、前記所定時間の間に、前記第1のモードに設定されている前記第1の到達時間を設定する、
(1)に記載の照明装置である。
(3)開示される発明の一態様は、
前記制御部は、前記第1のモードとして前記光源を第1の輝度を設定し、前記第2のモードとして前記第1の輝度よりも小さな第2の輝度に設定する、
(1)に記載の照明装置である。
(4)開示される発明の一態様は、
前記制御部は、前記第1のモードとして前記光源の輝度を固定し、前記第2のモードとして前記光源の輝度を画像シーン毎に基づき可変する、
(3)に記載の照明装置である。
(5)開示される発明の一態様は、
前記制御部は、前記所定期間、複数の到達時間を段階的に切り替えて設定する、
(1)に記載の照明装置である。
(6)開示される発明の一態様は、
光源の輝度設定モードとして、第1のモードと第2のモードとを有し、
前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する照明制御方法である。
(7)開示される発明の一態様は、
光源と、
第1の副画素、第2の副画素および第3の副画素を含む第1の画像からの伸長係数の算出時、および前記光源の輝度を制御するための輝度制御信号の生成時、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記伸長係数および前記輝度制御信号を所定処理して出力する画像解析部と、
所定処理後の前記伸長係数にもとづいて第4の副画素を生成して、前記第1の副画素、前記第2の副画素、前記第3の副画素および前記第4の副画素を含む第2の画像を生成し、ディスプレイ側へ出力する画像信号生成部と、
所定処理後の前記輝度制御信号にもとづいて、前記光源を発光させるための駆動信号を生成して、前記光源へ供給する光源制御部と、
を備え、
前記画像解析部は、前記光源の輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する表示装置である。
1……照明装置、1a……光源、1b……制御部

Claims (7)

  1. 光源と、
    前記光源の輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する制御部と、
    を有する照明装置。
  2. 前記第1のモードにおいて、輝度を所定値に変化させる第1の到達時間が設定されている場合、前記制御部は、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時に、前記所定時間の間に、前記第1のモードに設定されている前記第1の到達時間を設定する、
    請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のモードとして前記光源を第1の輝度を設定し、前記第2のモードとして前記第1の輝度よりも小さな第2の輝度に設定する、
    請求項1に記載の照明装置。
  4. 前記制御部は、前記第1のモードとして前記光源の輝度を固定し、前記第2のモードとして前記光源の輝度を画像シーン毎に基づき可変する、
    請求項3に記載の照明装置。
  5. 前記制御部は、前記所定期間、複数の到達時間を段階的に切り替えて設定する、
    請求項1に記載の照明装置。
  6. 光源の輝度設定モードとして、第1のモードと第2のモードとを有し、
    前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する照明制御方法。
  7. 光源と、
    第1の副画素、第2の副画素および第3の副画素を含む第1の画像からの伸長係数の算出時、および前記光源の輝度を制御するための輝度制御信号の生成時、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記伸長係数および前記輝度制御信号を所定処理して出力する画像解析部と、
    所定処理後の前記伸長係数にもとづいて第4の副画素を生成して、前記第1の副画素、前記第2の副画素、前記第3の副画素および前記第4の副画素を含む第2の画像を生成し、ディスプレイ側へ出力する画像信号生成部と、
    所定処理後の前記輝度制御信号にもとづいて、前記光源を発光させるための駆動信号を生成して、前記光源へ供給する光源制御部と、
    を備え、
    前記画像解析部は、前記光源の輝度設定モードとして第1のモードと第2のモードとを有し、前記光源の輝度を変化させて所定値に到達させる到達時間の可変制御を行う際に、前記第1のモードから前記第2のモードへの切替時には、所定期間、前記第1のモードに基づき前記到達時間を設定する表示装置。
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