JP2015219469A - バックライト制御装置、映像表示装置、及びバックライト制御方法 - Google Patents

バックライト制御装置、映像表示装置、及びバックライト制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御装置において、表示パネルを複数に分割した分割領域毎に映像信号の特徴量に応じてLEDバックライトの発光輝度を制御するに際し、フリッカを抑えつつマルチディスプレイシステムで必要なDFL制御を成立させることができると共に、その制御用の回路を分割領域毎に必要とせずに共通化する。
【解決手段】バックライト制御装置(バックライト制御部16)は、LEDバックライト19の発光輝度を制御する発光輝度制御部17と、上記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、LEDバックライト19における点灯タイミングの周期を、上記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更部18と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、非自発光型の表示パネルの背面から光を照射するLED(Light Emitting Diode)バックライトを制御するためのバックライト制御装置、そのバックライト制御装置を備えた映像表示装置、及びバックライト制御方法に関する。
液晶表示装置に代表される非自発光型の映像表示装置には、表示パネルの背面から光を照射するためにLED等の光源(バックライトとも言う)と、その光源のON/OFFを制御するバックライト制御装置が具備されている。そして、このバックライト制御装置には、表示される映像のAPL(Average Picture Level)等の特徴量に応じて、その光源の発光輝度、換言すれば光量を制御するものもある。
さらに、LEDバックライトの場合、ローカルデミング制御が可能であるという利点をもっている。ローカルデミング制御は、領域毎に、表示画像に合わせてLEDバックライトの発光輝度を制御するものである。より具体的には、ローカルデミング制御では、LEDバックライトを複数の領域に分割し、それぞれの領域に対応する表示領域の映像信号の最大階調値等に応じて、領域毎にLEDの発光を制御する。例えば、画面内の暗い部分(最大階調値が低い領域)ではLEDの発光を抑え、画面内の明るい部分(最大階調値が高い領域)ではLEDを強く発光させる、といった制御が可能になる。これにより、LEDバックライトの消費電力を低減するとともに、表示画面のコントラストを向上させることができる。
また、映像表示装置には、入力映像信号が示す映像をその映像表示装置が具備する表示パネルで表示する映像にスケーリングするスケーラが設けられている。そして、このスケーラには、DFL(Dynamic Frame Lock)機能が搭載されているものがある。DFL機能とは、各映像表示装置の表示パネルに入力される映像の周波数が、基準となる周波数(一般的に60Hz)よりも高い場合や低い場合に、表示映像を追随させるために、垂直同期信号の周期を変更する機能を指す。
ところで、従来から、表示パネルを有する映像表示装置を複数台配列し、全体として1つの大きな映像を構成して表示させるマルチディスプレイシステムがある。このマルチディスプレイシステムでは、例えば9枚の表示パネルを縦横3列ずつ並べることで、9面のマルチ画面を構成し、そのマルチ画面に1つの動画コンテンツを表示させることができる。
そして、特にこのようなマルチディスプレイシステムで大きな1つの映像を表示させる場合には、全ての表示パネルでの表示映像を同期させる必要があるため、上述のようなDFL機能を利用する必要が生じる。一方で、このDFL機能がない場合には、ある動画コンテンツを表示させた時に、各々の表示パネルの画面での表示のタイミングが大きく異なる場面が生じ、画面毎に表示映像がバラバラになり、1つの映像の表示としては成立しなくなってしまう。
ところが、バックライト制御装置において、上記垂直同期信号でそのまま発光輝度を変更するような制御を行うと、映像により極端な場合にはフリッカが発生してしまう。なお、フリッカとは、表示輝度の急激な変化により、画面表示が点滅するような現象を指す。
図1〜図4Bを参照しながら、このようなフリッカについて説明する。図1は、映像表示装置の表示パネルにおける分割領域を説明するための図、図2は、図1の映像表示装置におけるバックライト制御のタイミングを説明するための図、図3は、図1の映像表示装置におけるDFL機能を説明するための図である。また、図4A、図4Bは、図1の映像表示装置においてそれぞれ垂直同期信号が一定の場合、変わった場合の観測ポイントPでの表示輝度を説明するための図である。
簡略化のため、図1では表示パネル1における左上に位置する部分領域1aだけを図示している。この部分領域1aは、垂直方向に6個、水平方向に10個の合計60個の分割領域1−1,1−2,...,1−10,2−1,...,6−10に分割されている。各分割領域1−1,1−2,...,6−10の背面にはいずれも1又は複数のLEDが配置されている。分割領域1−1,1−2,...にそれぞれ対応するLEDバックライトの領域が、上述のローカルデミング制御での制御単位となる領域に該当する。なお、以下では、それら領域内に存在するLEDをそれぞれLED1−1,1−2,...と呼ぶ。
まず、LEDバックライトに対してローカルデミング制御する場合には、表示パネル1に表示させる映像の更新タイミングに合わせて発光輝度も更新するとより奇麗に表示できる。表示パネル1では、フレーム(画像フレーム)毎に、例えば点線の矢印で示すように左下から右下に向かって(つまり分割領域1−1,1−2,...,1−10,2−1,...,6−10の順に)画像が更新される。
よって、LEDバックライトの各領域における発光輝度も、フレーム毎に表示パネル1の更新タイミングと極力タイミングを合わせて、左上から右下に向かって更新される。具体的には、図2に示すタイミングチャートのように、フレームの開始信号(VSYNC:垂直同期信号)から、一定時間毎にLED1−1,1−2,...,1−10,2−1,...,6−10の順に発光輝度を更新していく。
次に、DFL機能について説明する。図3で概念的に示すように、入力映像信号の周波数が周波数誤差等の要因によって例えば60.6Hzとなっていた場合、DFL機能では、垂直同期信号(VSYNC)の周波数を理想値(60Hz)より大きくなるように補正して(周期を短縮させて)、補正した垂直同期信号に基づきフレーム毎に画像表示を行う。
その際に、LEDバックライトについても周期短縮した垂直同期信号のタイミングで次のフレームに更新すると、均一の表示輝度で白色表示を行うような場合には特に、表示輝度の変調が発生する。その理由は、LEDを点灯させているPWM(Pulse Width Modulation)信号が、垂直同期信号の周期とは無関係の水晶発振器を基準として生成されるものであり、理想60Hzで例えば2回オンするような構成にするのが一般的であるためである。
さらに、LEDバックライトのある領域内の発光輝度は、その領域内に存在するLEDのみの発光輝度ではなく、周辺のLEDの発光輝度も足し合わされたものとなる。例えば、図1の観測ポイントPでの表示輝度は、図4Aに示すように垂直同期信号の周期が一定であればLED1−1,1−2の足し合わせとなる。しかし、垂直同期信号の周期が変わった場合には、図4Bに示すように例えばLED1−1とLED1−2とで発光輝度更新タイミングが変わり、足し合わされた“山”が小さくなって発光輝度も変わる。これにより、観測ポイントPでの表示輝度が変わり、フリッカ(ちらつき)として視認される場合が生じてしまう。
特許文献1には、バックライト制御装置において、垂直同期信号の変調時にPWMの周期をPLL(Phase Locked Loop)処理して調整する技術が開示されている。
特開2008−139480号公報
上述のローカルデミング制御のようにLEDバックライトを領域に分けて制御するような構成の場合、現実的には領域毎にPWM制御回路が必要となる。しかしながら、このような構成に対してフリッカ抑制のために特許文献1に記載の技術を適用した場合、領域毎に1つの周期調整回路が必要になり、例えば領域数が144であれば144個の周期調整回路が必要になり、コストアップに繋がる。
また、PWM制御回路と一体型のLED駆動回路が市販されており、映像表示装置に搭載される場合も多々あるが、特許文献1に記載の周期調整回路がそのLED駆動回路に搭載されていないと対応不可能であり、実現のためには、LED駆動回路からの開発が必要になる場合もある。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御装置において、表示パネルを複数に分割した分割領域毎に映像信号の特徴量に応じてLEDバックライトの発光輝度を制御するに際し、フリッカを抑えつつマルチディスプレイシステムで必要なDFL制御を成立させることができると共に、その制御用の回路を分割領域毎に必要とせずに共通化することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御装置であって、前記表示パネルを複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じて前記LEDバックライトの発光輝度を制御する発光輝度制御部と、前記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、前記LEDバックライトにおける点灯タイミングの周期を、前記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更部と、を備えたことを特徴としたものである。
本発明の第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記追随処理は、前記点灯タイミングの周期を、前記垂直同期信号の周期に合うように所定期間ずつ徐々に追随させていく処理であることを特徴としたものである。
本発明の第3の技術手段は、第1の技術手段において、前記追随処理は、前記点灯タイミングの周期を、所定期間で前記垂直同期信号の周期に合うように、徐々に追随させていく処理であることを特徴としたものである。
本発明の第4の技術手段は、第2又は第3の技術手段において、前記タイミング変更部は、前記所定期間を変更する期間変更部を有することを特徴としたものである。
本発明の第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記タイミング変更部は、前記追随処理を開始するトリガとなる、前記垂直同期信号の周期の変化の量を変更するトリガ変更部を有するとしたものである。
本発明の第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、少なくとも前記タイミング変更部への入力前に、前記垂直同期信号のノイズを除去するノイズフィルタを備えたことを特徴としたものである。
本発明の第7の技術手段は、映像表示装置において、第1〜第6のいずれか1の技術手段におけるバックライト制御装置を備えたことを特徴としたものである。
本発明の第8の技術手段は、非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御方法であって、前記表示パネルを複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じて前記LEDバックライトの発光輝度を制御する輝度制御ステップと、前記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、前記LEDバックライトにおける点灯タイミングの周期を、前記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更ステップと、を有することを特徴としたものである。
本発明によれば、非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御装置において、表示パネルを複数に分割した分割領域毎に映像信号の特徴量に応じてLEDバックライトの発光輝度を制御するに際し、フリッカを抑えつつマルチディスプレイシステムで必要なDFL制御を成立させることができると共に、その制御用の回路を分割領域毎に必要とせずに共通化することができる。
映像表示装置の表示パネルにおける分割領域を説明するための図である。 図1の映像表示装置におけるバックライト制御のタイミングを説明するための図である。 図1の映像表示装置におけるDFL機能を説明するための図である。 図1の映像表示装置において垂直同期信号が一定の場合の観測ポイントPでの表示輝度を説明するための図である。 図1の映像表示装置において垂直同期信号が変わった場合の観測ポイントPでの表示輝度を説明するための図である。 本発明の第1の実施形態に係る映像表示装置の一構成例を示すブロック図である。 図5の映像表示装置におけるバックライト制御部でのバックライト制御のタイミングの一例を説明するための図である。 図5の映像表示装置とPC(Personal Computer)とを備えた表示システムの一構成例を示すブロック図である。 図7の映像表示装置におけるLEDバックライトに具備されるLED群の配置例を示す図である。 図7の映像表示装置におけるバックライト制御IC(Integrated Circuit)の一構成例を示すブロック図である。
本発明に係るバックライト制御装置は、非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御する装置である。また、本発明に係る映像表示装置は、上記の表示パネル及びLEDバックライトを備えると共に、上記バックライト制御装置を備えている。
本発明に係る映像表示装置としては、それに接続された外部のソース機器から有線又は無線で出力された映像を表示できるモニタ機能を有するモニタ装置が挙げられる。上記ソース機器としては、例えば設置型のPC(Personal Computer)やモバイルPCやタブレット型の端末装置(以下、タブレット端末)等の情報処理装置、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、レコーダ機器等のコンテンツ録画再生装置、BD(Blu-ray Disc:登録商標)プレーヤ等のコンテンツ再生装置などが挙げられる。
また、本発明に係る映像表示装置は、それ自体に映像コンテンツを再生するコンテンツ再生機能をもたせ、設置型PCやモバイルPCやタブレット端末等の情報処理装置、携帯電話機(スマートフォンと呼ばれるものも含む)、テレビ装置などとして構成することもできる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態について、図5〜図8を参照しながら説明する。図5は、本発明の第1の実施形態に係る映像表示装置の一構成例を示すブロック図で、図6は、図5の映像表示装置におけるバックライト制御部でのバックライト制御のタイミングの一例を説明するための図である。
図5で例示するように、本実施形態に係る映像表示装置10は、その全体を制御する主制御部11、映像を表示する非自発光型の表示パネル15、バックライト制御部16、及びLEDバックライト19を備えている。また、映像表示装置10は、映像入力部12及び映像処理部13を備えている。その他、図示しないが、映像表示装置10にはユーザ操作を受け付ける操作部を備えている。
主制御部11は、プログラム保存領域に格納された制御プログラムを動作させ、各種制御を行う。例えば主制御部11は、CPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)、作業領域としてのRAM(Random Access Memory)、及び記憶装置などの制御デバイスで構成され、その一部又は全部を集積回路/IC(Integrated Circuit)チップセットとして搭載することもできる。
この記憶装置は、上記制御プログラムのプログラム保存領域として利用され、OSD(On Screen Display)画像として表示パネル15に表示させるためのUI(User Interface)画像、各種設定内容なども記憶される。上記制御プログラムとしては、映像入力部12で入力する映像信号の切り替え、映像処理部13で実行される映像処理の選択やその設定値(パラメータ)の変更などを行うためのプログラムが挙げられる。上記制御プログラムは、例えば上記操作部からのユーザ操作に従ってこれらの処理を実行することになる。この記憶装置としては、フラッシュROM(Read Only Memory)、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等が挙げられる。映像表示装置10の種類によってはこの記憶装置としてHDD(Hard Disk Drive)を採用することもできる。
映像入力部12は、表示対象の映像信号を入力する部位である。映像入力部12としては、例えば外部のソース機器と通信するための通信部(通信インターフェイス)、放送信号を受信するチューナ及び受信した放送信号をデコードするデコーダなどが挙げられるが、これに限らず映像信号を入力できればよい。
映像処理部13は、映像入力部12で入力された入力映像信号に対して各種映像処理を行う部位である。上記各種映像処理には映像信号が示すフレーム画像に対するスケーリングが含まれ、そのスケーリングはスケーラ14で実行される。
非自発光型の表示パネル15としては、一般的に液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)パネルが挙げられるが、これに限ったものではない。LEDバックライト19は、LED群を有する。バックライト制御部16は、LEDバックライト19を制御する部位であり、LED群を駆動するLEDドライバを含む。LEDドライバは、PWM制御回路を含み、LED群をPWM信号で駆動させるが、電流値を変更する制御も併せて行ってもよい。バックライト制御部16は、上記バックライト制御装置に相当する。
次に、本発明の主たる特徴について説明する。まず、バックライト制御部16は、次の発光輝度制御部17及びタイミング変更部18を有する。
発光輝度制御部17は、表示パネル15を複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じてLEDバックライト19の発光輝度を制御する。このような制御のために、LEDバックライトは少なくとも上記分割領域に対応する数のLEDを有することになる。無論、上記分割領域に対応する領域に複数のLEDを具備してもよい。
また、この映像信号は、映像入力部12で入力された入力映像信号に対し、映像処理部13で映像処理が施された後の映像信号を指す。よって、上記映像信号は、映像処理部13のスケーラ14でスケーリングが施される場合には、スケーリング後の映像信号を指す。このような発光輝度制御としては、例えばローカルデミング制御が挙げられる。
タイミング変更部18は、上記映像信号の垂直同期信号(つまり表示側の垂直同期信号)の周期が変化した場合、LEDバックライト19における点灯タイミングの周期を変更する。本発明の主たる特徴として、タイミング変更部18は、この変更に際し、変調した垂直同期信号にそのまま合わせるのではなく、次のような追随処理を実行する。
上記追随処理は、上記点灯タイミングの周期を、上記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させるように変更する処理を指す。無論、変更を行う際に用いる値は周期の代わりに周波数であってもよい。点灯タイミングの周期の変更は、LEDドライバがLED群に対して行うことになる。
このような追随処理としては、例えば次の2種類の方法が挙げられる。第1の追随処理としては、上記点灯タイミングの周期を、上記垂直同期信号の周期に合うように所定期間(便宜上、第1所定期間と呼ぶ)ずつ徐々に追随させていく処理が挙げられる。上記第1所定期間は一度に(フレーム毎に)追随させる時間(延長又は短縮の幅)であり、上記垂直同期信号の周期が現在予定している点灯タイミングまでの時間より長ければ、点灯タイミングの周期を第1所定期間だけ延長し、短ければ第1所定期間だけ短縮する。
第1の追随処理では、このように第1所定期間ずつ周期を長く(又は短く)していき、上記垂直同期信号の周期が変化した時点での周期に合うまでこれを継続すればよい。また、その周期に合う前にさらに上記垂直同期信号の周期の変化が生じた場合には、例えば実行中の第1追随処理をリセットし、そこから再度第1追随処理を実行するなどの処理を施せばよい。
なお、上記垂直同期信号の周期の変化量が第1所定期間より短い場合には、第1の追随処理を実行しないか、若しくはその変化量に一度に合わせてしまうような処理を実行すればよい。
第2の追随処理としては、上記点灯タイミングの周期を、所定期間(便宜上、第2所定期間と呼ぶ)で上記垂直同期信号の周期に合うように、徐々に追随させていく処理が挙げられる。上記第2所定期間は追随させるのに要する期間であり、上記第2の追随処理では、上記第2所定期間が経過した時点で、上記垂直同期信号の周期が変化した時点での周期に合うようにする。
例えば、図6のようにフレームY−1の垂直同期信号(VSYNC)からそれに続くフレームYの垂直同期信号までの期間が、以前の期間に比べて変化した場合(ここでは短くなった例を挙げている)、LED1−1の点灯を開始する点灯開始タイミング(オンタイミング)を直ぐにフレームYの垂直同期信号に合わせると、垂直同期信号の急激な周期変動により、LED1−1の点灯タイミングの周期が変わり、周辺の輝度と合わさって、輝度変調が発生する。
しかし、本実施形態におけるタイミング変更部18は、図6のように表示側の垂直同期信号が変調した場合に、LEDドライバでのオンタイミングを直ぐに急激に追随させる(直ぐに合わせる)のではなく、フレームY、フレームY+1、及びフレームY+2と徐々に追随させ、3フレーム目のフレームY+2で初めてフレームYの垂直同期信号に合わせる。このような処理により、垂直同期信号の周期が一定の場合の発光制御に近似するため、急激な輝度変化を抑制することができる。
なお、図6では、上記第2所定期間として、垂直同期信号の周期の基準値(例えば1/60秒)を1フレーム分として3フレーム分にかかる時間(例えば3/60秒)を採用した例を挙げている。
次に、図7及び図8を参照しながら、図5の映像表示装置10のさらに具体的な例を挙げる。図7は、図5の映像表示装置とPCとを備えた表示システムの一構成例を示すブロック図で、図8は、図7の映像表示装置におけるLEDバックライトに具備されるLED群の配置例を示す図である。なお、ローカルデミング制御自体については、既存の技術であり、簡単に触れる程度とする。
図7で例示する表示システムでは、図5の映像表示装置10の一構成例である映像表示装置30がPC20と有線又は無線で接続されている。PC20は、表示させる映像データ(映像信号のデータ)を映像表示装置30に送信できるように構成されていればよい。
映像表示装置30は、スケーラ14に相当するスケーラ31、発光輝度制御部17の一部と映像処理部13の一部に相当するローカルデミング制御IC32、表示パネル15に相当するLCDタイミングコントローラ(TCON)33及びLCDパネル、発光輝度制御部17の一部に相当するバックライト制御IC35及び8つのLEDドライバ36、並びに、LEDバックライト19に相当するLEDバックライト37を備えている。ここで、バックライト制御IC35はタイミング変更部18を含むものとする。
上述のような構成の表示システムでは、表示させる映像データがPC20から映像表示装置30に送信され、映像表示装置30ではその映像データをLCDパネル34で表示できる形式のデータ(例えばRGB画像)に変換する。スケーラ31は、その変換後の映像データ(RGBデータ)を垂直同期信号と共にローカルデミング制御IC32に送信する。この垂直同期信号は、PC20から送信される映像データに含まれているものとする。
ローカルデミング制御IC32では、映像データが示すフレーム画像の輝度分布から分割領域毎にAPLや最大階調値等の特徴量を算出し、その特徴量に基づき、LCDパネル34に送信する映像データ(実際にはフレーム画像のデータ)とLEDバックライト37に送るLEDデータとを調整する。LEDデータとは、LEDバックライト37における分割領域毎の発光輝度を示すデータを指す。
ローカルデミング制御IC32では、例えば、分割領域毎にAPLに基づき映像データを調整すると共に、分割領域毎に最大階調値に基づきLEDの発光輝度を適切に調整してLEDデータを生成する。発光輝度に関しては、全分割領域のLEDでの発光輝度が全電力(デューティ100%で全LEDを発光させた際の電力)に収まるように実行すればよい。また、このような映像データ及びLEDデータの調整は、フレーム画像毎に実行すればよい。
ローカルデミング制御IC32は、受信した垂直同期信号と共に調整後の映像データをTCON33経由でLCDパネル34に送信する。なお、TCON33の制御に従ったLCDパネル34における表示処理については、本発明の特徴とは直接関係なく、その説明を省略する。また、画像の調整を行わない場合には、スケーラ31からTCON33に垂直同期信号及び映像データを直接送信する構成を採用することもできる。
また、ローカルデミング制御IC32は、垂直同期信号と共に調整されたLEDデータをバックライト制御IC35に送信する。バックライト制御IC35は、必要に応じて上述の第1又は第2の追随処理によりオンタイミングを変更し(垂直同期信号を補正し)、変更後の垂直同期信号と調整後の発光輝度を示すLEDデータとを8つのLEDドライバ36のそれぞれに送信する。
LEDドライバ36は、LEDバックライト37における1つの分割領域に対応する1又は複数のLEDに対し、受信したLEDデータが示すPWM信号を発して駆動し、その1又は複数のLEDの点灯を制御する。この例では、8つのLEDドライバ36が設けられており、分割領域も8つである。
この分割領域毎の点灯制御に関して、図8を参照して説明する。図8の例では、LEDバックライト37に相当するLEDバックライト40は、1つのLEDセット40Uを10列×8行で配列している。LEDセット40Uは、2つの赤色LED40R、2つの緑色LED40G、1つの青色LED40Bの計5個のLEDで構成されている。
ここで説明しているようにローカルデミング制御を実施する場合には、存在するこの80個のLEDセットを分割制御することになる。ここでは、8つのLEDドライバ36を挙げているように8つの分割領域に分けて制御し、その分け方は行毎にLED群41〜48に分けて制御するものとして説明する。
LED群41では、表示するフレーム画像の対応する分割領域のデータの明暗(例えば最大階調値)により、他のLED群42〜48とは個別にLED群41の発光輝度を制御する。他のLED群42〜48についても同様である。このような制御により、LEDバックライト37の全体の発光輝度を一様に制御するのに比べて、映像中の暗い部分をより暗く明るい部分をより明るくする制御、つまりコントラストを向上させるような制御を行うことができる。また、限られた電力の中、明るい部分により電力を加え明るくできるため、省電力と発光輝度のコントラスト向上とを両立させることができる。
そして、本実施形態では、上述のように垂直同期信号が変調した場合でもLEDのオンタイミングの制御によって急激な輝度変化を抑制することができるため、垂直同期信号の変調をさせることが可能となるので、マルチディスプレイシステムを構築した場合でも、映像表示装置間の同期をとることができる。
図7のような表示システムに基づきマルチディスプレイシステムを構築する場合には、PC20に映像表示装置30を複数台接続して、各映像表示装置30のLCDパネル34が1枚の画面を構成するように配置する。そして、各LCDパネル34の配置に応じてPC20がそれぞれに表示させる映像を分割してそれぞれの映像表示装置30に出力すればよい。若しくは、PC20は、映像信号をそのまま全ての映像表示装置30に出力すると共に、それぞれの映像表示装置30に対し、出力した映像信号のうち表示させる領域を示す情報を送信するようにしてもよい。
また、本実施形態ではローカルデミング制御を前提として説明しているが、ローカルデミング制御と同様に分割領域毎の発光輝度制御を行うに際し、周囲のLED群からの出射光も考慮して各分割領域(各LED群)の発光輝度を決めるようにしても、オンタイミング変更の効果は得られる。このような制御はエリアアクティブ駆動制御などと呼ばれることもある。エリアアクティブ駆動制御も既知の技術であり、その詳細な説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、表示パネルを複数に分割した分割領域毎に映像信号の特徴量に応じてLEDバックライトの発光輝度を制御するに際し、垂直同期信号変調時の急減なバックライト発光輝度の変調によるフリッカを抑えつつ、マルチディスプレイシステムで必要なDFL制御を成立させることができると共に、その制御用の回路を分割領域毎に必要とせず、共通の回路(例えばバックライト制御IC35)として搭載することができる。
次に、図7の映像表示装置30におけるバックライト制御IC35の更に詳細な具体例について、図9を併せて参照しながら説明する。図9は、図7の映像表示装置30におけるバックライト制御ICの一構成例を示すブロック図である。なお、簡略化のため、バックライト制御IC50では図5のタイミング変更部18に相当する部位だけを図示して説明する。
図9で例示するバックライト制御IC50は、VSYNC生成回路51及び周期監視回路52を備えており、映像表示装置30の内部に設けられた発振器からのクロック(CLK)信号を基準として、以下に説明するような動作(周期計測カウンタ52aでの周期計測、変調累積カウンタ52dでの累積処理、VSYNC生成カウンタ51bでの垂直同期信号の生成など)を行う。なお、この発振器はバックライト制御IC50の内部に設けられていてもよい。
VSYNC生成回路51は、内部メモリ等でなる周期変更量制御パラメータ記憶部51a、VSYNC生成カウンタ51b、及びセレクタ51cを有している。周期監視回路52は、周期計測カウンタ52a、内部メモリ等でなる前VSYNC周期記憶部52b、比較器52c、変調累積カウンタ52d、内部メモリ等でなる変調補正閾値記憶部52e、及び判定器52fを有している。無論、これらの内部メモリは共通化してもよい。
このような構成において、バックライト制御IC50では、ローカルデミング制御IC32から出力された垂直同期信号(VSYNC)をVSYNC生成回路51及び周期監視回路52に入力する。
周期監視回路52では、この垂直同期信号が周期計測カウンタ52aに入力される。周期計測カウンタ52aは、現在の垂直同期信号の周期(1つ前の垂直同期信号から現在の垂直同期信号までの時間)を計測し、計測結果を比較器52cに出力すると共に前VSYNC周期記憶部52bに出力する。
前VSYNC周期記憶部52bでは受信した計測結果(周期)を記憶し、新たな計測結果が入力されるまで保存しておき、入力された際に上書きする。比較器52cは、前VSYNC周期記憶部52bで記憶された1つ前の周期の値と、周期計測カウンタ52aから受信した現在の計測結果である周期の値とを比較し、変調があった場合には変調値を変調累積カウンタ52dに出力する。なお、変調値は、短縮された場合にはマイナスの値、延長された場合にはプラスの値とし、変調がない場合には0を出力すればよい。
変調累積カウンタ52dは、比較器52cから入力された変調値を累積(加減算)して保存し、保存された累積値(累積変調値)を判定器52fに出力する。判定器52fは、入力された累積変調値を変調補正閾値記憶部52eに記憶された変調補正閾値と比較し、累積変調値の絶対値が変調補正閾値を超えた場合にのみ、周期変更モードイネーブル信号をアサートし、周期補正が必要であることをVSYNC生成回路51に通知する。
上述したようにローカルデミング制御IC32から出力された垂直同期信号は、VSYNC生成回路51に入力されるが、その際、VSYNC生成カウンタ51b及びセレクタ51cに入力される。周期変更モードイネーブル信号は、VSYNC生成回路51に入力されるが、その際、セレクタ51cに入力される。
そして、VSYNC生成回路51は、ローカルデミング制御IC32から出力された垂直同期信号を検知後、周期変更モードイネーブル信号の通知があった場合、VSYNC生成カウンタ51bに指示してその垂直同期信号を補正させるように構成されている。
具体的には、VSYNC生成カウンタ51bは、ローカルデミング制御IC32から出力された垂直同期信号を入力すると共に、前VSYNC周期記憶部52bに記憶された前の周期と、周期変更量制御パラメータ記憶部51aに記憶された周期変更量制御パラメータとを読み出す。周期変更量制御パラメータは、上記第1所定期間に相当し、周期変更量を示す正の値とする。
そして、VSYNC生成カウンタ51bは、入力された垂直同期信号を基準として、上記前の周期に上記周期変更量パラメータを加算するか、若しくは上記前の周期から上記周期変更量パラメータを減算することで、加算若しくは減算して得た周期になるようにずらした垂直同期信号を生成し、セレクタ51cに出力する。
ここで、加算するか減算するかは、次のように決定すればよい。VSYNC生成カウンタ51bは、周期計測カウンタ52aと同じ機能をもたせておき、入力された垂直同期信号から現在の周期を計測してそれを上記前の周期と比較し、周期が短縮されていた場合には加算し、周期が延長されていた場合には減算すればよい。代替処理として、比較器52cからの比較結果をVSYNC生成カウンタ51bに入力し、VSYNC生成カウンタ51bがその比較結果に基づき、加算若しくは減算を選択してもよい。
セレクタ51cは、VSYNC生成カウンタ51bから出力された垂直同期信号とローカルデミング制御IC32から受信したままの垂直同期信号との間で出力対象を切り替える。具体的には、セレクタ51cは、周期変更モードイネーブル信号を受けた場合にはVSYNC生成カウンタ51bから出力された垂直同期信号を出力し、この信号を受けていない場合にはローカルデミング制御IC32から受信したままの垂直同期信号を出力する。
また、VSYNC生成カウンタ51bは、上述のようにして補正した周期の補正量を、変調累積カウンタ52dにフィードバックする。この補正量は、短縮又は延長した周期量を指し、短縮した場合にはマイナスの値、延長した場合にはプラスの値とすればよい。変調累積カウンタ52dは、その補正量を加算して判定器52fに出力し、判定器52fは、さらに周期の変更が必要であるか否かを判定し、必要であれば周期変更モードイネーブル信号をVSYNC生成回路51に出力する。
以上のようにして、図9のバックライト制御IC50は、ローカルデミング制御IC32から垂直同期信号を受信する度に、必要に応じて第1所定期間ずつの追随処理(第1の追随処理)を実行できる。
ここでは、第1の追随処理を採用した例のみを挙げたが、第2の追随処理でも適宜適用できる。例えば、図9の構成において、変調累積カウンタ52dを取り除いて比較器52cの比較結果を判定器52fでの判定に用いると共に、周期変更量制御パラメータとして、基準値(1/60秒)のn倍の期間(これが第2所定期間に相当)を採用する。
そして、VSYNC生成カウンタ51bにおいて補正すべき量(現在の周期と上記前の周期の差分)をnで除算し、除算した値で補正を行い、この値での補正を合計n回繰り返すようにする。このような処理により、第2所定期間で規定されたペースで(この例では補正すべき量の1/n倍分だけ補正されるペースで)垂直同期信号の補正がなされる。
もし、次の垂直同期信号についても周期変化が生じた場合には、同様に判定器52fから周期変更モードイネーブル信号を発せられ、VSYNC生成カウンタ51bにおいて上記次の垂直同期信号について補正すべき量を算出し、その値をnで除算して除算値を得ると共に、それ以前の垂直同期信号に対して今回補正すべき量が残存している場合にはその値も除算値に加算して、今回の補正量を決定すればよい。無論、第2の追随処理の適用例はこの例に限ったものではない。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
第1の実施形態では、図5のタイミング変更部18における上記の第1所定期間や第2所定期間は固定値であることを前提として説明した。しかし、実際には、第1所定期間や第2所定期間(図9における周期変更量制御パラメータ)は、LEDバックライト19(37)におけるLEDの配列や最大発光輝度や発光輝度の分解能(発光輝度の調整可能レベル)、表示パネル15(LCDパネル34)のスキャン速度(例えば表示パネルの駆動周波数が通常の60Hzであるのか、倍の120Hzであるのか、LEDバックライトの点滅処理を連動させることによってさらに倍の240Hzとしているのかなど)により調整を行うことが望ましい。また、スケーラ14(31)が上述したDFL機能により垂直同期信号の周期を補正するが、その補正量や補正方法によっても、周期変更量制御パラメータの調整が可能であることが望ましい。
よって、本実施形態におけるタイミング変更部18は、上記第1所定期間又は上記第2所定期間を変更する期間変更部を有する。タイミング変更部18が第1の追随処理を採用している場合、期間変更部は第1所定期間を変更するように構成すればよい。一方で、タイミング変更部18が第2の追随処理を採用している場合、期間変更部は第2所定期間を変更するように構成すればよい。
図9のバックライト制御IC50にこの期間変更部を具備するいくつかの例を挙げる。期間変更部は、図示しない操作部と制御部(例えば図5の主制御部11)で構成できる。この場合、この制御部が操作部からのユーザ操作に基づき、周期変更量制御パラメータ記憶部51aに格納された周期変更量制御パラメータを変更すればよい。実際、調整者がこのような変更を行いながら表示画面を確認し、フリッカが生じないような周期変更量制御パラメータを決定すればよい。
また、表示パネル15(LCDパネル34)のスキャン速度等をユーザ設定可能としておき、制御部がそのユーザ設定に合った周期変更量制御パラメータを選択して周期変更量制御パラメータ記憶部51aに格納された周期変更量制御パラメータを変更するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、バックライト制御部16に期間変更部を備え、徐々に追随させる際の第1所定期間又は第2所定期間を可変に(パラメータ化)する。これにより、バックライト制御部16を搭載する製品としての映像表示装置10の性能(スケーラ14のDFL機能の仕様やLEDバックライト19の構成)に応じて、製品毎に第1所定期間又は第2所定期間を調整し易くなり、どの製品においても表示側の垂直同期信号の変化に対応した点灯タイミングの最適な調整が可能となる。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態について説明する。本実施形態について、第1,第2の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1,第2の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
第1の実施形態では、図5のタイミング変更部18における上記の第1又は第2の追随処理は変化があった場合に常に実行させること、或いは変調補正閾値を超えた場合に実行させることを前提として説明した。しかし、実際には、第2の実施形態と同様に、この変調補正閾値も、バックライト制御部16を搭載する製品としての映像表示装置10の性能(スケーラ14のDFL機能の仕様やLEDバックライト19の構成)に応じて調整できるようにしておくことが望ましい。
よって、本実施形態におけるタイミング変更部18は、次のトリガ変更部を有する。このトリガ変更部は、上記追随処理を開始するトリガとなる、上記垂直同期信号の周期の変化の量を変更する部位である。なお、このトリガ変更部は、第2の実施形態の期間変更部と併設することもできるが、いずれか一方のみを有するように構成することもできる。
図9のバックライト制御IC50にこのトリガ変更部を具備するいくつかの例を挙げる。トリガ変更部は、図示しない操作部と制御部(例えば図5の主制御部11)で構成できる。この場合、この制御部が操作部からのユーザ操作に基づき、変調補正閾値記憶部52eに格納された変調補正閾値を変更すればよい。実際、調整者がこのような変更を行いながら表示画面を確認し、フリッカが生じないような変調補正閾値を決定すればよい。
また、表示パネル15(LCDパネル34)のスキャン速度等をユーザ設定可能としておき、制御部がそのユーザ設定に合った変調補正閾値を選択して変調補正閾値記憶部52eに格納された変調補正閾値を変更するようにしてもよい。
このように、本実施形態では、バックライト制御部16にトリガ変更部を備え、徐々に追随させる処理を開始するトリガを可変に(パラメータ化)する。これにより、バックライト制御部16を搭載する製品としての映像表示装置10の性能(スケーラ14のDFL機能の仕様やLEDバックライト19の構成)に応じて、製品毎に上記トリガを調整し易くなり、どの製品においても表示側の垂直同期信号の変化に対応した点灯タイミングの最適な調整が可能となる。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態について、第1の実施形態との相違点を中心に説明するが、第1〜第3の実施形態で説明した様々な応用例も同様に適用できる。
図7(図9)の構成では、バックライト制御IC35(50)に入力される垂直同期信号に何らかの信号ノイズが入った場合には、タイミング変更部18に相当する回路が誤動作し、LEDバックライト37が誤点灯する可能性がある。
このような誤点灯を解消するために、本実施形態におけるバックライト制御部16(バックライト制御IC35,50)は、少なくともタイミング変更部18への入力前に、上記垂直同期信号のノイズを除去するノイズフィルタを備えている。ノイズフィルタは、例えば垂直同期信号における一定時間のLow信号を無視するようなフィルタが挙げられる。また、垂直同期信号は映像表示にも影響を与えるため、このノイズフィルタは、図7の例で説明するとローカルデミング制御IC32の手前やスケーラ31の内部に配設するようにしてもよい。
以上、本実施形態によれば、タイミング変更部18の誤動作を抑制することができる。なお、図7の説明において、スケーラ31から直接TCON33に垂直同期信号と映像データとを送信するような構成についても補足した。このような構成に対してノイズフィルタを具備する場合には、スケーラ31の内部又は直後にノイズフィルタを設け、ノイズフィルタから出力された垂直同期信号(及び映像データ)をTCON33に送信するようにすればよい。
(その他)
以上、本発明に係るバックライト制御装置や映像表示装置について説明したが、本発明は、非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御方法や、そのバックライト制御方法をコンピュータ(バックライト制御装置、又はバックライト制御装置内のCPU等)に実行させるためのプログラムとしての形態も採り得る。
このバックライト制御方法は、上記表示パネルを複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じて上記LEDバックライトの発光輝度を制御する輝度制御ステップと、上記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、上記LEDバックライトにおける点灯タイミングの周期を、上記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更ステップと、を有する。その他の応用例については、映像表示装置のバックライト制御部について説明した通りであり、その説明を省略する。
上記プログラムは、換言すると、このバックライト制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラムである。すなわち、このプログラムは、上記コンピュータに、上記表示パネルを複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じて上記LEDバックライトの発光輝度を制御する輝度制御ステップと、上記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、上記LEDバックライトにおける点灯タイミングの周期を、上記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更ステップと、を実行させるためのプログラムである。その他の応用例については、映像表示装置のバックライト制御部について説明した通りであり、その説明を省略する。
また、上記プログラムをコンピュータにより読み取り可能で非一時的な記録媒体としての形態についても容易に理解することができる。このコンピュータとしては、汎用のPCに限らず、マイクロコンピュータやプログラム可能な汎用の集積回路/チップセットなど、様々な形態のコンピュータが適用できる。また、このプログラムは、可搬の記録媒体を介して流通させるに限らず、インターネット等のネットワークを介して、また放送波を介して流通させることもできる。ネットワークを介して受信するとは、外部サーバの記憶装置などに記録されたプログラムを受信することを指す。
10,30…映像表示装置、11…主制御部、12…映像入力部、13…映像処理部、14,31…スケーラ、15…表示パネル、16…バックライト制御部、17…発光輝度制御部、18…タイミング変更部、19,37,40…LEDバックライト、20…PC、32…ローカルデミング制御IC、33…LCDタイミングコントローラ(TCON)、34…LCDパネル、35,50…バックライト制御IC、36…LEDドライバ、40B…青色LED、40G…緑色LED、40R…赤色LED、40U…LEDセット、41,42,48…LED群、51…VSYNC生成回路、51a…周期変更量制御パラメータ記憶部、51b…VSYNC生成カウンタ、51c…セレクタ、52…周期監視回路、52a…周期計測カウンタ、52b…前VSYNC周期記憶部、52c…比較器、52d…変調累積カウンタ、52e…変調補正閾値記憶部、52f…判定器。

Claims (8)

  1. 非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御装置であって、
    前記表示パネルを複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じて前記LEDバックライトの発光輝度を制御する発光輝度制御部と、
    前記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、前記LEDバックライトにおける点灯タイミングの周期を、前記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更部と、を備えたことを特徴とするバックライト制御装置。
  2. 前記追随処理は、前記点灯タイミングの周期を、前記垂直同期信号の周期に合うように所定期間ずつ徐々に追随させていく処理であることを特徴とする請求項1に記載のバックライト制御装置。
  3. 前記追随処理は、前記点灯タイミングの周期を、所定期間で前記垂直同期信号の周期に合うように、徐々に追随させていく処理であることを特徴とする請求項1に記載のバックライト制御装置。
  4. 前記タイミング変更部は、前記所定期間を変更する期間変更部を有することを特徴とする請求項2又は3に記載のバックライト制御装置。
  5. 前記タイミング変更部は、前記追随処理を開始するトリガとなる、前記垂直同期信号の周期の変化の量を変更するトリガ変更部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックライト制御装置。
  6. 少なくとも前記タイミング変更部への入力前に、前記垂直同期信号のノイズを除去するノイズフィルタを備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のバックライト制御装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックライト制御装置を備えた映像表示装置。
  8. 非自発光型の表示パネルに背面から光を照射するためのLEDバックライトを制御するバックライト制御方法であって、
    前記表示パネルを複数に分割した分割領域毎に、映像信号の特徴量に応じて前記LEDバックライトの発光輝度を制御する輝度制御ステップと、
    前記映像信号の垂直同期信号の周期が変化した場合、前記LEDバックライトにおける点灯タイミングの周期を、前記垂直同期信号の周期に合うように徐々に追随させる追随処理を実行するタイミング変更ステップと、
    を有することを特徴とするバックライト制御方法。
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