JP2016046949A - 回転電機のロータ - Google Patents
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Abstract
【課題】永久磁石14が埋め込まれた回転電機のロータコアにおいて、永久磁石の両極を結ぶ方向に交差する方向において永久磁石の位置決めを行う位置決め部32,34を少なくしつつ、永久磁石を安定的に支持する。【解決手段】永久磁石14を収容する磁石収容孔20の縁に、永久磁石14の位置決めを行う磁石位置決め部32,34を有する第1のコア鋼板16と、磁石位置決め部を有さない第2のコア鋼板18によりロータコアを形成する。ロータコアの軸線方向において両端部に第1のコア鋼板16を配置し、両端部の間の部分には第2のコア鋼板18を配置し、第1および第2のコア鋼板16,18を積層してロータコアを形成する。【選択図】図4
Description
本発明は、回転電機のロータ、特にロータコアに永久磁石が埋め込まれたロータの構造に関する。
電気エネルギを回転の運動エネルギに変換する電動機、回転の運動エネルギを電気エネルギに変換する発電機、さらに電動機と発電機どちらにも機能する電気機器が知られている。以下において、これらの電気機器を回転電機と記す。
回転電機は、同軸に配置されて相対的に回転する二つの部材を有する。通常は、一方が固定され、他方が回転する。固定された部材(ステータ)にコイルを配置し、このコイルに電力を供給することにより回転する磁界を形成する。この磁界との相互作用により他方の部材(ロータ)が回転する。
ロータコアに永久磁石が埋め込まれた回転電機が知られている。下記特許文献1には、ロータコアとなる積層体(1)に、永久磁石(5)を収容する挿入孔(1R,1L)を設けた回転電機のロータが示されている。積層体(1)は、コア片(2)を積層して形成され、各コア片には積層されたとき挿入孔(1R,1L)となる挿入孔(10R,10L,20R,20L)が設けられている。1枚のコア片(2)には8組、16個の挿入孔が設けられている。8組の挿入孔のうちの1組である挿入孔(10R,10L)の縁には、その長手方向において永久磁石(5)の側面に接する外側位置決め部(13R,13L)および内側位置決め部(14R,14L)が設けられている。他の7組の挿入孔(20R,20L)の縁には、外側および内側位置決め部は設けられていない。外側および内側位置決め部を有する挿入孔(10R,10L)の位置をずらしてコア片(2)を積層することにより、積層方向において挿入孔(1R,1L)の内壁に間隔を空けて位置決め部が配置される。なお、( )内の符号は、特許文献1で用いられている符号であり、本願の実施形態で用いられる符号とは関連しない。
ロータコアに埋め込まれた永久磁石の両極を結ぶ方向に交差する方向においては、ロータコアと永久磁石の間に間隙を設けることが好ましい。これは、永久磁石の磁束が効率よくロータコアの外部に延び、ステータの形成する磁界との相互作用に寄与するようにするためである。上記の間隙がないとロータコア内で一方の極から他方の極に向かう磁束が多くなり、磁束をステータの磁束との相互作用に効率よく利用できなくなる。
一方で、永久磁石の両極を結ぶ方向と交差する方向において、永久磁石の位置決めをするためには、ロータコアとの間の間隙の少なくとも一部を埋める部材、例えば上記特許文献1の外側及び内側位置決め部が必要である。このような位置決め部材は、磁束の効率的な利用の妨げとなる場合があり、これらを少なくし、磁束を効率よく利用する技術が求められている。
本発明は、永久磁石を収めるための磁石収容孔が設けられたコア鋼板を積層して形成されたコアを有する回転電機のロータに関する。コア鋼板は、磁石収容孔の形状が異なる2種類のコア鋼板を有する。第1のコア鋼板は、全ての磁石収容孔において、その縁に、収容する永久磁石の両極を結ぶ方向に交差する方向において永久磁石に当接して永久磁石の位置決めを行う磁石位置決め部が設けられている。第2のコア鋼板は、全ての磁石収容孔において、その縁に磁石位置決め部が設けられていない、すなわち、磁石収容孔は永久磁石の両短辺に対して開放されている。そして、ロータのコアは、ロータの軸線方向の両側の端部において第1のコア鋼板により構成され、両側の端部の間である中央部において第2のコア鋼板により構成される。
ロータの軸線方向両端で永久磁石の位置決めを行うため、永久磁石を安定して支持することができる。また、ロータ軸線方向の中央部では磁石収容孔の縁と永久磁石の両短辺との間に間隙を形成することで、ステータが形成する磁界との相互作用に寄与する磁束を効率的に集中することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、回転電機のロータコア10を示す図である。ロータコア10は、円環形状を有し、円環の内側にロータシャフト等が配置されてロータを形成する。ロータコア10の円環の軸線は、ロータの回転の軸線と一致する。ロータコア10の円環の外周部には、円環の軸線に沿う方向に延びる穴の形態の磁石収容部12が設けられている。磁石収容部12は、隣接する2個が対をなし、半径方向外側に開いたV字形となるように配置されている。この対をなす磁石収容部12同士を区別する必要がある場合には、符号の後に「L」「R」を付す。以下、磁石収容部12に関連する構成についても同様にそれぞれの符号にL,Rを付して区別する。磁石収容部12は、この実施形態では8対、16個が配置される。
磁石収容部12内には、永久磁石14が配置される(図2,3,4参照)。V字を形成する対をなす磁石収容部12L,12Rに収容される永久磁石14L,14Rは、極性の向きが同じになるように配置される。例えば、対をなす永久磁石14L,14RのそれぞれのS極が半径方向外側に向くよう配置される。この対に隣接する対においては、N極が半径方向外側を向くように配置される。V字に配置される対をなす2個の永久磁石14L,14Rが一つの磁極を形成する。
ロータコア10は、円環板形状の2種類のコア鋼板16,18を積層して形成される。コア鋼板16,18には、これらが積層されたとき磁石収容部12を形成する磁石収容孔20,22が設けられている。2種のコア鋼板16,18は、磁石収容孔20,22の形状によって区別される。
図2は第1のコア鋼板16を示す図であり、図3は第2のコア鋼板18を示す図である。図4は磁石収容孔20,22の詳細な形状を、収容される永久磁石14と共に示す図である。
第1のコア鋼板16は、概略円環板形状であり、その外周に沿って第1の磁石収容孔20が配列されている。第1の磁石収容孔20は、収容される永久磁石14の長方形断面よりやや長い長穴形状である。第1の磁石収容孔20は、隣接する2個(20L,20R)が半径方向外側に開いたV字形に配置される。対をなす第1の磁石収容孔20L,20Rは、これらの中央を通る半径に対して対称な形状を有する。第2のコア鋼板18も概略円環板形状であり、その外周に沿って第2の磁石収容孔22が配列されている。第2の磁石収容孔22は、収容される永久磁石14の長方形断面よりやや長い長穴形状である。第2の磁石収容孔22は、隣接する2個(22L,22R)が半径方向外側に開いたV字形に配置される。対をなす第2の磁石収容孔22L,22Rは、これらの中央を通る半径に対して対称な形状を有する。第1および第2の磁石収容孔20,22は、この実施例では、それぞれ8対、16個が設けられている。第1および第2の磁石収容孔20,22の位置を合わせるようにして、第1および第2のコア鋼板16,18を積層することにより、磁石収容部12が形成される。
永久磁石14は直方体であり、最も面積の大きい側面に磁極が形成されている。図4に表される断面において、長方形の長辺の部分に磁極が形成される。永久磁石14は、磁石収容部12に収容されたとき、その両極を結ぶ方向がロータコア10の径方向に対しやや傾いた方向となる。この傾きは、対をなす磁石収容部12L,12Rに収容された永久磁石14同士で反対となり、この2個の永久磁石14により形成される磁束は、傾きが打ち消しあって、ロータコア10の半径に沿ってロータコア10の外側に延びる。
永久磁石14は、磁石収容孔20,22に収容された状態で、長辺が第1および第2コア鋼板16,18に接し、一方短辺と第1および第2コア鋼板16,18との間には、間隙24,26が形成されている。対をなす磁石収容孔20L,20Rおよび22L,22Rの間の部分に形成された間隙24を内側間隙24、外側に形成された間隙を外側間隙26と記す。間隙24,26を設けることにより、永久磁石14の側方の磁路28,30を狭くし、磁束がコア内で短絡することを抑制している。これにより、磁束のより多くの部分がコアの外に向けて延びて、ステータが形成する磁界との相互作用に寄与するようになる。
図4の(b)に示されるように、間隙24,26が永久磁石14の短辺全体に対して形成されていると、長辺に沿う方向において永久磁石14の位置を定めることができない。そこで、第1のコア鋼板16においては、磁石収容孔20の縁に、永久磁石14の短辺に当接する突起または隆起が設けられている(図4の(a)参照)。対をなす磁石収容孔20L,20Rの間の部分に位置する突起または隆起を内側磁石位置決め部32、外側に位置する突起または隆起を外側磁石位置決め部34と記す。内側および外側磁石位置決め部32,34は、ロータコア10の半径方向内側において永久磁石14の短辺に当接し、永久磁石14を両側から挟むようにして位置決めを行う。
第1のコア鋼板16の全ての磁石収容孔20の形状は同一であり、その縁には、内側および外側磁石位置決め部32,34が設けられている。一方、第2のコア鋼板18の全ての磁石収容孔22は互いに同一であるが、その縁には内側および外側磁石位置決め部32,34は設けられておらず、永久磁石14の短辺には、コア鋼板18は接していない。つまり、永久磁石14の短辺全体が対応する内側間隙24および外側間隙26に対面している。
永久磁石14の両極を結ぶ方向に交差する方向における位置決めは、ロータコア10の軸線方向の両端部で行えば、永久磁石14を安定的に支持できる。そこで、この実施形態では、両端部に第1のコア鋼板16を配置し、両端部の間の部分である中間部に 第2のコア鋼板18を配置する。図5は、図2および図3のA−A線による断面図である。ロータコア10の軸線方向における両端(図5中、上下の端)には、所定枚数の第1のコア鋼板16が積層され、その間には第2のコア鋼板18が積層されている。第1のコア鋼板16の内側および外側磁石位置決め部32,34が、図において左右から永久磁石14に当接して、永久磁石14の位置決めを行っている。第2のコア鋼板18と永久磁石14の間には、間隙24,26が設けられている。第1のコア鋼板16の枚数は、永久磁石14を安定的に支持できる最小の枚数とすることができる。永久磁石14は、ロータコア10の軸線方向の両端で支持されるので安定的に支持される。また、磁石位置決め部32,34を有する第1のコア鋼板16の使用枚数を少なくすることで、磁束を有効に利用することができるようになり、回転電機の出力低下を抑制することができる。
10 ロータコア、12 磁石収容部、14 永久磁石、16 第1のコア鋼板、18 第2のコア鋼板、20 第1の磁石収容孔、22 第2の磁石収容孔、24 内側間隙、26 外側間隙、32 内側磁石位置決め部、34 外側磁石位置決め部。
Claims (1)
- 永久磁石を収めるための磁石収容孔が設けられたコア鋼板を積層して形成されたコアを有する回転電機のロータであって、
コア鋼板は、全ての磁石収容孔の縁に、収容する永久磁石の両極を結ぶ方向に交差する方向において永久磁石に当接して永久磁石の位置決めを行う磁石位置決め部が設けられている第1のコア鋼板と、磁石位置決め部が設けられていない第2のコア鋼板と、を含み、
ロータのコアは、ロータの軸線方向の両側の端部において第1のコア鋼板により構成され、両側の端部の間である中央部において第2のコア鋼板により構成される、
回転電機のロータ。
Priority Applications (1)
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