JP2016045876A - 電子装置、制御システム、及び制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】他の装置からの制御情報に応じて実行する機能の設定を支援する電子装置、制御システム、及び制御方法を提供する。【解決手段】1以上の他の電子装置102とネットワークを介して接続された電子装置101であって、1以上の他の電子装置102から送信される制御データを、所定の時間が経過するまでの間、取得する。取得された制御データを第1記憶部151に格納する。取得された制御データに基づき、制御データに対応する機能の実行が可能か否かを第2記憶部152のデータパターン情報を利用して判定する。判定手段により機能の実行が可能と判定された制御データを受信した場合、第4記憶部154に設定情報が格納されているかを確認する。格納されていない場合、第3記憶部153の設定候補情報からユーザが選択した設定情報を第4記憶部154に格納し、その設定情報に従って、制御データに対応する機能を実行する。【選択図】図2
Description
本発明は、電子装置、制御システム、及び制御方法に関する。
機器の取り付けや取り外しに際し、関連するソフトウェアが自動的に設定される技術が従来より知られている(例えば特許文献1参照)。
ここで、変電所内の機器に関する国際標準規格IEC61850ではGOOSE(Generic Object Oriented System Event)と呼ばれる通信規格が定められている。GOOSEでは、GOOSEパケットを定常的又は所定のイベント発生時にバースト的にマルチキャスト送信するパブリッシャと、パブリッシャから受信したGOOSEパケットに応じて所定の機能を実行するサブスクライバとが存在する。サブスクライバでは、予め設定された設定情報に基づき、パブリッシャから受信したGOOSEパケットのうち、自身が所定の機能を実行すべきパブリッシャのGOOSEパケットのみを選択して機能の実行を行う。
しかしながら、例えばGOOSEにおけるサブスクライバに予め設定する設定情報は、通常、複数の設定項目を有しており、手作業で設定すると間違い等が発生する場合がある。他方、例えば特許文献1に開示された技術では、サブスクライバの設定情報を適切に設定することは困難である。
本発明の実施の形態は、上記の点に鑑みてなされたもので、他の装置からの制御情報に応じて実行する機能の設定を支援することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の実施の形態は、1以上の他の電子装置とネットワークを介して接続された電子装置であって、前記1以上の他の電子装置から送信される制御情報を、所定の時間が経過するまでの間、取得する取得手段と、前記取得手段により取得された制御情報に基づき、該制御情報に対応する機能の実行が可能か否かを判定する判定手段と、前記判定手段により機能の実行が可能と判定された制御情報を受信した場合、該制御情報に対応する機能を実行する実行手段と、を有する。
本発明の実施の形態によれば、他の装置からの制御情報に応じて実行する機能の設定を支援することができる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
<システム構成>
まず、本実施形態に係る制御システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施形態に係る制御システムの一例を示す構成図である。図1に示す制御システム1は、複数の電子装置10と、主装置20とを有する。
まず、本実施形態に係る制御システムのシステム構成について説明する。図1は、本実施形態に係る制御システムの一例を示す構成図である。図1に示す制御システム1は、複数の電子装置10と、主装置20とを有する。
複数の電子装置10は、ネットワークN1を介して互いに接続されている。ネットワークN1は、例えば変電所等の施設内に敷設されたLAN(Local Area Network)等である。なお、複数の電子装置10は、有線で接続されている場合に限られず、一部又は全部が無線で接続されていてもよい。
電子装置10は、電子装置101、電子装置102、・・・の総称であり、個々を区別して説明する必要がない場合は、「電子装置10」と表す。また、主装置20は、電子装置10に接続される主装置20−1、主装置20−2、・・・の総称であり、個々を区別して説明する必要がない場合は、「主装置20」と表す。ここで、主装置20−1は、電子装置101に接続される主装置201−1、電子装置102に接続される202−1、・・・の総称であり、主装置20−2は、電子装置101に接続される主装置201−2、電子装置102に接続される202−2、・・・の総称である。
電子装置10は、例えば国際標準規格IEC61850に準拠したIED(Intelligent Electronic Device)であり、主装置20の制御を行う。電子装置10は、例えば、他の電子装置10に対して所定の間隔で定常的に又は所定のイベント発生時にバースト的にGOOSEパケットをマルチキャスト送信する送信側の電子装置10と、送信側の電子装置10からGOOSEパケットを受信して所定の機能を実行する受信側の電子装置10とが含まれる。すなわち、送信側の電子装置10はパブリッシャであり、受信側の電子装置10はサブスクライバである。
図1では、送信側の電子装置10及び受信側の電子装置10がそれぞれ1台である場合について図示しているが、送信側の電子装置10及び受信側の電子装置10は、それぞれ1台以上の任意の台数であってよい。さらに、1台の電子装置10が、送信側の電子装置10であるとともに受信側の電子装置10であってもよい。なお、以降では、受信側の電子装置10を「電子装置101」、送信側の電子装置10を「電子装置102」と表す。
電子装置101は、電子装置102から例えばGOOSEパケットを受信した場合、設定情報に基づき、受信したGOOSEパケットに対応する所定の機能を実行するか否かを判断する。ここで、設定情報には、例えば、GOOSEパケットの宛先MAC(Media Access Control address)アドレス、パブリッシャの設定を行う制御ブロック名(goCBref)、データの定義を示すデータセット名(datSet)等が含まれる。
主装置20は、例えば、開閉器、駆動装置、発電機、電圧計、変圧器等であるが、これらの例に限られない。主装置20は、電子装置10により制御される。
なお、図1に示す制御システム1は、例えば、各電子装置10を管理する管理装置等を有していてもよい。
<ハードウェア構成>
次に、本実施形態に係る制御システム1のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る制御システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2では、電子装置101のハードウェア構成について説明し、電子装置102については説明を省略する。
次に、本実施形態に係る制御システム1のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る制御システムのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2では、電子装置101のハードウェア構成について説明し、電子装置102については説明を省略する。
図2に示す電子装置101は、通信I/F部110と、制御部120と、入力部130と、表示部140と、第1記憶部151と、第2記憶部152と、第3記憶部153と、第4記憶部154とを有する。
通信I/F部110は、例えば、LANコントローラ等の通信デバイスである。通信I/F部110は、他の電子装置10とネットワークN1を介してデータの送受信を行う。通信I/F部110は、例えば、電子装置102から送信されたGOOSEパケットを受信する。
制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算装置である。制御部120は、第1記憶部151〜第4記憶部154に記憶される各種情報の管理を行う。また、制御部120は、例えば、電子装置102から受信したGOOSEパケットに基づき、このGOOSEパケットに対応する機能の実行が可能か否かを判定する。制御部120の詳細は、図3を用いて後述する。
入力部130は、例えば、キーボードやマウス、各種の操作ボタン等の入力装置である。入力部130はユーザから入力された操作信号等を受け付ける。
表示部140は、例えば、ディスプレイ等の表示装置である。表示部140は、電子装置10による処理結果を表示する。
なお、入力部130及び表示部140は、例えば、入力と表示を兼ね備えたタッチパネル等であってもよい。また、入力部130及び/又は表示部140は、電子装置10とネットワークN1を介して接続された入力装置や表示装置であってもよい。
第1記憶部151は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)等の記憶装置である。第1記憶部151は、電子装置102から受信した制御データ(例えば、GOOSEパケット)が格納される。制御データは、例えば図3に示すようなデータ構成を有している。図3に示す制御データ1000は、宛先MACアドレス1001と、制御ブロック名1002と、データセット名1003と、データ部1004とを含む。
宛先MACアドレス1001は、電子装置101が属するマルチキャストグループのMACアドレスが指定される。すなわち、制御データ1000は、電子装置102により予め指定された所定のマルチキャストグループに属する電子装置10に対してマルチキャスト送信される。なお、電子装置101は、複数のマルチキャストグループに属していてよい。
制御ブロック名1002は、電子装置102の設定を示す制御ブロックの名称が指定される。データセット名1003は、データ部1004に格納される実データのデータ構造を示すデータセットの名称が指定される。
データ部1004は、制御データを受信した電子装置101が所定の機能を実行する際に入力される実データが格納される。データ部1004に格納される実データは、データセット名1003で指定されたデータセットにおいて定義されたデータ構造で格納される。例えば、データ部1004に格納される実データは、Boolean型のメンバと、時刻型のメンバとから構成される構造体に格納されたデータである。
なお、制御データ1000には、上記で説明したデータ項目以外にも、例えば、制御データを送信した電子装置102のMACアドレスを示す送信元MACアドレス等のデータ項目が含まれる。
したがって、第1記憶部151には、例えば図4に示すような制御データが格納される。図4に示す制御データは、上記において図3を用いて説明した制御データのデータ構成と同様のデータ構成を有する。図4に示す例では、宛先MACアドレスと、制御ブロック名と、データセット名と、データ部の実データとが格納されている。例えば、図4の1件目の制御データの宛先MACアドレスは「01-0C-CD-01-00-01」が格納されており、制御ブロック名は「IED1/LLN0/GO/goCBSW1」、データセット名は「IED1/LLN0/ST/CSWI1」が格納されている。また、1件目の制御データのデータ部は、Boolean型のメンバ1に「True」、時刻型のメンバ2に「14:02」が格納されている構造体のデータが格納されている。このような制御データは、例えば、機器IDが「IED1」の電子装置102に接続されている開閉器(主装置20)の時刻「14:02」(時刻型のメンバ2の値)におけるステータスに関する情報(Boolean型のメンバ1の値がTrue:正常、False:異常)である。なお、機器IDは、制御システム1において電子装置10を一意に識別するための情報である。
また、例えば図4の2件目の制御データの宛先MACアドレスは「01-0C-CD-01-00-03」が格納されており、制御ブロック名は「IED3/LLN0/GO/goCBSW1」、データセット名は「IED3/LLN0/ST/CSWI1」が格納されている。また、2件目の制御データのデータ部は、32bit整数型のメンバ1に「64」、Bit列型のメンバ2に「0」が格納されている構造体のデータが格納されている。このような制御データは、例えば、機器IDが「IED3」の電子装置102に接続されている発電機(主装置20)の出力値(32bit整数型のメンバ1の値)と、品質情報(Bit列型のメンバ2の値)とに関する情報である。
同様に、例えば図4の3件目の制御データの宛先MACアドレスは「01-0C-CD-01-00-02」が格納されており、制御ブロック名は「IED2/LLN0/GO/goCBI1」、データセット名は「IED2/LLN0/ST/Amp1」が格納されている。また、3件目の制御データのデータ部は、32bit整数型のメンバ1に「128」、時刻型のメンバ2に「14:05」が格納されている構造体のデータが格納されている。このような制御データは、例えば、機器IDが「IED2」の電子装置102に接続されている電圧計(主装置20)の時刻「14:05」(時刻型のメンバ2の値)における電圧計の計測値(32bit整数型のメンバ1の値)に関する情報である。
以上のように、第1記憶部151には、電子装置102から受信した各種の制御データが格納される。
第2記憶部152は、例えば、HDDやSSD等の記憶装置である。第2記憶部152は、図5に示すようなデータパターン情報が予め格納されている。データパターン情報は、電子装置101が所定の機能を実行する際に入力される入力データのデータ構造のパターンを示す情報である。図5に示すデータパターン情報は、電子装置101が実行可能な機能の機能名と、この機能を実行する際に入力される入力データのデータ構造パターンとを有してる。例えば、データパターン情報の1件目では、電子装置101が機能Aを実行する際に入力される入力データのデータ構造のパターンは、Boolean型のメンバと時刻型のメンバとで構成された構造体のデータであることを示している。換言すれば、電子装置101が機能Aを実行するためには、Boolean型のメンバと時刻型のメンバとで構成された構造体に格納された実データを含む制御データを電子装置102から受信する必要がある。同様に、データパターン情報の2件目では、電子装置102が機能Bを実行する際に入力される入力データのデータ構造のパターンは、32bit整数型のメンバと時刻型のメンバとで構成された構造体のデータであることを示している。このように、電子装置101は、自身が実行可能な機能と、この機能を実行する際に必要な入力データのデータ構造とを関連付けて記憶している。
第3記憶部153は、例えば、HDDやSSD、ROM等の記憶装置である。第3記憶部153は、後述する判定部122の判定結果に基づき、制御データから生成された設定候補情報が格納される。設定候補情報の詳細については後述する。
第4記憶部154は、例えば、HDDやSSD等の記憶装置である。第4記憶部154は、第3記憶部153に格納されている設定候補情報のうち、ユーザにより選択された設定候補情報を設定情報として格納する。すなわち、電子装置101は、電子装置102から制御データを受信した場合、第4記憶部154に格納されている設定情報に基づき、受信した制御データに対応する機能を実行するか否かを判定し、判定の結果に応じて機能の実行又は受信した制御データの破棄を行う。
なお、第1記憶部151〜第4記憶部154の一部又は全部は、電子装置101とネットワークN1を介して接続された記憶装置により実現されてもよい。また、電子装置10は、図示していないRAM(Random Access Memory)等により構成される揮発性記憶装置により実現される記憶部も有する。
<機能構成>
次に、本実施形態に係る電子装置101の制御部の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る電子装置の制御部の機能の一例を示すブロック図である。図6に示す電子装置101の制御部120は、情報管理部121と、判定部122と、機能実行部123とを有する。
次に、本実施形態に係る電子装置101の制御部の機能構成について説明する。図6は、本実施形態に係る電子装置の制御部の機能の一例を示すブロック図である。図6に示す電子装置101の制御部120は、情報管理部121と、判定部122と、機能実行部123とを有する。
情報管理部121は、他の各部から受け取った情報を第1記憶部151〜第4記憶部154のいずれかに格納する。例えば、情報管理部121は、通信I/F部110から受け取った制御データ(例えば、GOOSEパケット)を、第1記憶部151に格納する。
また、情報管理部121は、他の各部からの要求に応じて、第1記憶部151〜第4記憶部154のいずれかに格納された情報を取得する。例えば、情報管理部121は、判定部122からの要求に応じて、第2記憶部152からデータパターン情報を取得する。
判定部122は、データパターン情報に基づき、第1記憶部151に格納されている制御データについて、この制御データに対応する機能が実行可能か否かを判定する。すなわち、制御データのデータ部に格納されている実データのデータ構造と、データパターン情報のデータ構造パターンとを比較し、実データのデータ構造と一致するデータ構造パターンがデータパターン情報に存在するか否かを判定する。
機能実行部123は、電子装置101の機能を実行する。機能実行部123は、1以上の機能が実行可能であり、例えば、機能実行部123は、機能Aと、機能Bとが実行可能である。ここで、例えば、機能Aは電子装置101の電源をOFFにする機能、機能Bは電子装置101をセーフモードへ移行させる機能等である。電子装置10は、前述した機能以外にも、主装置20を制御するための機能等を有する。例えば、電子装置10は、電圧計(主装置20)の計測値を取得する機能、主装置20の動作を停止させる機能等を有する。
<処理の詳細>
≪電子装置の起動時の処理≫
まず、本実施形態に係る電子装置101の起動時の処理について説明する。図7は、本実施形態に係る電子装置の起動時の処理の一例のフローチャートである。
≪電子装置の起動時の処理≫
まず、本実施形態に係る電子装置101の起動時の処理について説明する。図7は、本実施形態に係る電子装置の起動時の処理の一例のフローチャートである。
ステップS701において、ユーザは、電子装置101の電源を投入する。これは、例えば、ユーザが電子装置101の筐体に配設された電源ボタンを押下することにより行うことができる。なお、ユーザは、例えば、電子装置101とネットワークN1を介して接続されたPC等の情報処理端末を操作して、電子装置101の電源を投入してもよい。
ステップS702において、制御部120の判定部122は、第4記憶部154に設定情報が格納されているか否かを判定する。判定部122により第4記憶部154に設定情報が格納されていると判定された場合、ステップS704に進み、他方、第4記憶部154に設定情報が格納されていないと判定された場合、ステップS703に進む。
ここで、判定部122により第4記憶部154に設定情報が格納されていないと判定される場合とは、例えば、電子装置101が制御システム1に新たに設置された場合や、ユーザによる初期化等の操作により電子装置101の設定情報が消去された場合等である。
ステップS703において、制御部120は、設定情報の格納処理を実行する。設定情報の格納処理の詳細については、後述する。この設定情報の格納処理が実行されると、第4記憶部154に設定情報が格納される。
ステップS704において、制御部120は、情報管理部121を介して、第4記憶部154から設定情報を読み込み、電子装置101を起動させる。これにより、電子装置101は、読み込まれた設定情報に従って稼働する。したがって、設定情報に指定された制御データを電子装置102から受信した場合、機能実行部123は、受信した制御データに対応する機能を実行する。
なお、設定情報に指定された制御データを電子装置102から受信した場合、機能実行部123は、受信された制御データに含まれる実データの値に応じて機能を実行する。例えば、受信された制御データに含まれる実データが電子装置102に接続された主装置20の異常を示すデータである場合、機能実行部123は、電子装置101の電源をOFFにする機能Aを実行する一方、受信された制御データに含まれる実データが電子装置102に接続された主装置20の異常を示すデータでない場合、機能実行部123は、実行しない。
≪設定情報の格納処理≫
次に、図7を用いて説明した電子装置101の起動時の処理におけるステップS703の処理の詳細について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る電子装置の設定情報の格納処理の一例のフローチャートである。
次に、図7を用いて説明した電子装置101の起動時の処理におけるステップS703の処理の詳細について、図8を用いて説明する。図8は、本実施形態に係る電子装置の設定情報の格納処理の一例のフローチャートである。
ステップS801において、電子装置101は、通信I/F部110を介して、所定の時間の間、電子装置102から送信された制御データ(例えば、GOOSEパケット)を受信する。すなわち、電子装置101は、電子装置102から所定の間隔で定常的に又は所定のイベント発生時にバースト的に送信される制御データについて、所定の時間の間、いわゆるパケットキャプチャを行う。そして、制御部120の情報管理部121は、通信I/F部110を介して受信された制御データを第1記憶部151に格納する。
ステップS802において、制御部120の判定部122は、情報管理部121を介して第1記憶部151から制御データを1件取得し、第2記憶部152に格納されているデータパターン情報に一致するデータ構造パターンがあるか否かを判定する。すなわち、判定部122は、取得された制御データのデータ部に格納された実データのデータ構造と、データパターン情報のデータ構造パターンとを比較し、一致するデータ構造パターンが存在するか否かを判定する。
例えば、第1記憶部151から取得された制御データのデータ部に格納された実データのデータ構造が、Boolean型のメンバ1と、時刻型のメンバ2とから構成される構造体である場合、図5に示すデータパターン情報に一致するデータ構造パターンが存在する。したがって、判定部122は、一致するデータ構造パターンが存在すると判定する。
他方、例えば、第1記憶部151から取得された制御データのデータ部に格納された実データのデータ構造が、32bit整数型のメンバ1と、Bit列型のメンバ2とから構成される構造体である場合、図5に示すデータパターン情報に一致するデータ構造パターンが存在しない。したがって、判定部122は、一致するデータ構造パターンが存在しないと判定する。
ステップS803において、制御部120は、判定部122による判定結果に応じて、一致するデータ構造パターンが存在すると判定された場合、ステップS804に進み、他方、一致するデータ構造パターンが存在しないと判定された場合、ステップS802に戻る。換言すれば、受信した制御データのデータ部に格納された実データが、電子装置101が実行可能な機能の入力データと同じデータ構造である場合、ステップS804に進む一方、電子装置101が実行可能な機能の入力データと異なるデータ構造である場合、ステップS802に戻る。
ステップS804において、制御部120の情報管理部121は、上記のステップS803で一致するデータ構造パターンが存在すると判定された制御データに含まれる宛先MACアドレスと、制御ブロック名と、データセット名とを、実行可能な機能の機能名と対応付けて第3記憶部153に格納する。このようにして第3記憶部153に格納された情報が設定候補情報である。
ステップS805において、制御部120の情報管理部121は、第1記憶部151に未だ取得していない制御データがあるか否かを判定し、未だ取得していない次の制御データがある場合、ステップS802に戻り、他方、次の制御データがない場合、ステップS806に進む。したがって、電子装置101は、ステップS801において所定の時間の間に受信したすべての制御データについて、ステップS802〜ステップS805の処理を繰り返す。これにより、所定の時間の間に受信したすべての制御データから、設定候補情報が生成される。そして、表示部140は、設定候補情報をディスプレイ等に表示させる。
ここで、例えば、図4に示す制御データと、図5に示すデータパターン情報とから図9に示すような設定候補情報が生成される。図9は、設定候補情報の一例を示す図である。図9に示すように、設定候補情報は、機能名と、宛先MACアドレスと、制御ブロック名と、データセット名とが含まれる。このような設定候補情報は、電子装置101に対して設定可能な情報の候補である。換言すれば、設定候補情報は、他の電子装置102から受信される制御データに応じて電子装置101の機能を実行させることができる制御データを示す情報である。
ステップS806において、ユーザは、表示部140により表示された設定候補情報から所望の設定候補情報を、入力部130を介して選択する。なお、ユーザは、表示部140により表示された設定候補情報について、2以上の設定候補情報を選択してもよい。
ステップS807において、制御部120の情報管理部121は、上記のステップS806でユーザにより選択された設定候補情報を第4記憶部154に格納する。このようにして第4記憶部154に格納された情報が設定情報である。なお、上記のステップS806でユーザにより2以上の設定候補情報が選択された場合、選択された2以上の設定候補情報が設定情報として第4記憶部154に格納される。
ここで、例えば、図9に示す設定候補情報からユーザが1件目の設定候補情報が選択された場合の設定情報を図10に示す。図10は、設定情報の一例を示す図である。図10に示すように、設定情報は、図9に示す設定候補情報からユーザにより選択された設定候補情報である。なお、所定のプログラムにより選択された設定候補情報を設定情報としてもよい。
以上により、電子装置101の設定情報が第4記憶部154に格納される。したがって、この設定情報が読み込まれた上で、電子装置101が起動される。これにより、電子装置101が設定情報で指定された宛先MACアドレス、制御ブロック名、及びデータセット名が含まれる制御データを受信した場合には、設定情報で指定された機能が機能実行部123により実行される。他方、電子装置101が設定情報で指定された宛先MACアドレス、制御ブロック名、及びデータセット名が含まれない制御データを受信した場合には、受信された制御データは破棄される。
<まとめ>
以上のように、本実施形態に係る電子装置10は、他の電子装置10から取得した制御データに基づき、設定候補情報を生成する。そして、本実施形態に係る電子装置10は、生成された設定候補情報からユーザ等により選択された設定候補情報を設定情報とする。したがって、ユーザは、設定情報を電子装置10に設定するに際し、各設定項目を手作業等により設定する必要がなく、簡易かつ迅速に電子装置10の設定を行うことができる。また、これにより、設定情報を手作業等で設定することよる設定ミスを防止することができる。特に、他の電子装置10からの制御データに応じて所定の機能を実行する電子装置10が制御システム1に新たに追加された場合や電子装置10を入れ替えた場合等に、電子装置10の各設定項目の設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る電子装置10は、他の電子装置10から取得した制御データに基づき、設定候補情報を生成する。そして、本実施形態に係る電子装置10は、生成された設定候補情報からユーザ等により選択された設定候補情報を設定情報とする。したがって、ユーザは、設定情報を電子装置10に設定するに際し、各設定項目を手作業等により設定する必要がなく、簡易かつ迅速に電子装置10の設定を行うことができる。また、これにより、設定情報を手作業等で設定することよる設定ミスを防止することができる。特に、他の電子装置10からの制御データに応じて所定の機能を実行する電子装置10が制御システム1に新たに追加された場合や電子装置10を入れ替えた場合等に、電子装置10の各設定項目の設定を簡易かつ迅速に行うことができる。
なお、情報管理部121は、取得手段の一例である。判定部122は、判定手段の一例である。機能実行部123は、実行手段の一例である。
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。
1 制御システム
10 電子装置
20 主装置
110 通信I/F部
120 制御部
121 情報管理部
122 判定部
123 機能実行部
130 入力部
140 表示部
151 第1記憶部
152 第2記憶部
153 第3記憶部
154 第4記憶部
10 電子装置
20 主装置
110 通信I/F部
120 制御部
121 情報管理部
122 判定部
123 機能実行部
130 入力部
140 表示部
151 第1記憶部
152 第2記憶部
153 第3記憶部
154 第4記憶部
Claims (6)
- 1以上の他の電子装置とネットワークを介して接続された電子装置であって、
前記1以上の他の電子装置から送信される制御情報を、所定の時間が経過するまでの間、取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された制御情報に基づき、該制御情報に対応する機能の実行が可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により機能の実行が可能と判定された制御情報を受信した場合、該制御情報に対応する機能を実行する実行手段と、
を有する電子装置。 - 前記実行手段は、
前記判定手段により機能の実行が可能と判定された制御情報のうち、ユーザ又は所定のプログラムにより選択された制御情報を受信した場合、該受信した制御情報に対応する機能を実行する、請求項1記載の電子装置。 - 前記判定手段は、
前記電子装置が実行可能な機能を実行する際に入力される入力データのデータ構造と、受信した前記制御情報に含まれるデータ部のデータ構造とが一致する場合、該制御情報に対応する機能の実行が可能であると判定する、請求項1又は2記載の電子装置。 - 前記制御情報は、
国際標準規格IEC61850に規定されるGOOSE通信プロトコルに準拠した通信方式により送受信される、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の電子装置。 - 複数の電子装置がネットワークを介して接続された制御システムであって、
前記複数の電子装置のうちの1以上の電子装置から送信される制御情報を、所定の時間が経過するまでの間、取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された制御情報に基づき、該制御情報に対応する機能の実行が可能か否かを判定する判定手段と、
前記判定手段により機能の実行が可能と判定された制御情報を受信した場合、該制御情報に対応する機能を実行する実行手段と、
を有する制御システム。 - 1以上の他の電子装置とネットワークを介して接続された電子装置に用いられる制御方法であって、
前記1以上の他の電子装置から送信される制御情報を、所定の時間が経過するまでの間、取得する取得手順と、
前記取得手順により取得された制御情報に基づき、該制御情報に対応する機能の実行が可能か否かを判定する判定手順と、
前記判定手順により機能の実行が可能と判定された制御情報を受信した場合、該制御情報に対応する機能を実行する実行手順と、
を有する制御方法。
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---|---|---|---|
JP2014171813A JP2016045876A (ja) | 2014-08-26 | 2014-08-26 | 電子装置、制御システム、及び制御方法 |
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