JP2016044975A - 磁気特性警告器および警告システム - Google Patents

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Abstract

【課題】磁気的危険空間の磁気特性を計測し、所定の磁束密度や磁気力の大きさを計測し、前記磁気的危険空間の磁気特性を計測し、磁束密度や磁気力の大きさが所定の値を超えた場合に、人が感知できる警告を発する磁気特性警告器および警告システムを提供する。
【解決手段】前記磁気特性警告器1を人が超電導磁石装置6が発生する磁場空間に設置または搬入する代表の被物体もしくは各被物体27,28,30毎に付着体30で付帯させることにより、被物体を所定の値以上の磁場空間に設置または搬入する際に、人が感知できる音響的や、視覚的や、振動等の機械的な警告を磁気特性警告器が警告を発することができ、かつ人為的ミスで被物体を所定の値以上の磁場空間となる部位に置き忘れた場合においても、磁場発生と同時に磁気特性警告器が警告位置情報を発信することができるで、磁気的損傷を未然に防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、危険磁場の存在を、その磁束密度や磁気力等の磁気特性値の大きさに応じて警告を発することで認知できる磁気特性警告器および警告システムに関する。
超電導式や永久磁石式の核磁気共鳴イメージング、核磁気共鳴装置、超電導磁気浮上車両、超電導加速器や電磁石を有する磁場発生装置等の設置空間においては、磁場発生装置運転中の磁石からの漏れ磁場は高く、かつ広範囲であり、人が医療機器や、医療用ガスボンベや、測定機器や通信機器等の電子機器、工具やステール椅子等の被物体を持参して磁場空間内に入る場合、電子機器の誤動作や、スパナ等の磁性体工具の高速吸引等を生じさせる磁気的危険空間が存在する。また、磁場発生装置の励磁前の製作組立や保守点検に使用した電子機器や、作業用ガスボンベや、工具やステール椅子の回収を忘れる人為的なミスが少なからず発生し、磁場発生装置の電磁石を徐々に励磁する際に発生する磁場で、電子機器や工具やステール椅子が磁場発生装置に磁気力で吸引される危険磁場空間が生じる場合がある。
医療検査用の超電導核磁気共鳴イメージングでは、内蔵された超電導磁石の磁場が短時間に消滅するクエンチが発生した場合に生じる、磁場変化が被医療検査人に影響を与えないように、クエンチの発生の兆候を超電導磁石の電気抵抗変化による電圧上昇で検知し、クエンチの発生を事前に警告する装置(特許公開2007-215635公報)がある。
ここで、磁気力Fm [N]の計算式を(1)式に示す。体積がV [m3]の磁性物が置かれた空間の磁束密度Bとすると、磁気力Fmは、磁束密度Bと磁気勾配ΔBの積(以下,磁気力係数fm [T2/m]と記す)に比例する。ここで,χは磁化率[-],μ0は真空透磁率[N/A2]である。

Fm = V・χ・B・ΔB/μ0
= V・χ・fm0 ・・・・・・・・・・・(1)
特許公開2007-215635公報
前記引例において前記の構成には、前記磁気的危険空間の磁束密度や磁気力の大きさを計測、検知する機器を付帯した被物体は含まれていないことから、電磁石や永久磁石を内蔵した装置が設置された空間で作業するために搬入する前記被物体に対し、所定の磁束密度や磁気力を超える磁気的危険空間が存在するか否かを警告することができないため、搬入する人が磁気的危険空間の存在を認知できず前記被物体の電子機器が誤動作したり、破損したりすることを未然に防止できなかった。
また、磁場発生装置の励磁前の製作組立や保守点検を行う際、作業用の電子機器や、ガスボンベや、工具や、ステール椅子の回収を忘れた場合に、作業後の磁場発生装置の電磁石を徐々に励磁する際に発生する磁場で、電子機器内の部品が誤動作や破損したり、工具やステール椅子が磁場発生装置に磁気力で吸引され、磁場発生装置を破損したり、人を傷つけることを未然に防止できなかった。
本発明は上記のような問題を解決するためになされたものであり、前記磁気的危険空間の磁気特性を計測し、磁束密度や磁気力の大きさが所定の値を超えた場合に、人が感知できる警告を発する磁気特性警告器および警告システムを提供することを目的とする。
また、磁束密度や磁気力の大きさが所定の値を超えた場合に、警告を発するとともに警告発生を位置・警告認知手段(装置)に発生個所の位置情報とともに無線で発信し、位置・警告認知手段で工具等の置き忘れ位置と該位置が前記磁気的危険空間になったことを認知できる磁気特性警告器および警告システムを提供することを目的とする。
かかる目的を達成するためになされた請求項1記載の磁気特性警告器および警告システムは、少なくとも、磁束密度もしくは磁気力の磁気特性を計測する磁気特性計測手段と、前記磁気特性計測手段への給電と前記磁気特性計測手段で計測した磁気特性値の演算を行う給電・演算手段と、加えては、この演算値と所定の値との比較演算を行い、所定値との大小を判断して磁気的危険度を判断し警告発生を制御する制御手段とを有する給電・演算・制御手段と、前記給電・演算・制御手段で作動制御され、人間が感知できる視覚的警告手段や聴覚的警告手段等の警告手段と、前記手段を駆動させる電気を供給する電源供給手段と、被物体に物理的に付着させる付着手段とを備えたものである。
この結果、本発明の磁気特性警告器および警告システムによれば、人が磁場空間に設置または搬入する代表の被物体もしくは各被物体毎に磁気特性警告器を付着できるので、人為的ミスで被物体を所定の値以上の磁場空間に設置または搬入する際に、前記磁気的危険度に応じて、人が感知できる聴覚的や、視覚的な警告を磁気特性警告器が発することができる。
このため、磁場空間で作業するために設置、搬入する前記被物体に対し、所定の磁束密度や磁気力等の磁気特性を超える磁気的危険空間に侵入する際や、電磁石を励磁する際に磁場空間に磁気的危険空間が生成される際に、被物体の位置が磁気的危険空間内に有ることを警告により感知できるので、前記危険空間内から該当する被物体を外すことにより、前記被物体の電子機器が誤動作したり、破損したりすることを未然に防止することができる。また、磁場発生装置の励磁前の製作組立や保守点検に使用した電子機器や、ガスボンベや、工具や、ステール椅子の回収を忘れた際に、作業後磁場発生装置の電磁石を徐々に励磁する際に発生する磁気的危険空間内に残留したことを警告により認知できるので、前記危険空間内から該当する被物体を外すことにより、電子機器が誤動作したり、破損したり、ガスボンベや、工具やステール椅子が磁場発生装置に磁気力で吸引され、磁場発生装置を破損したりして、人を傷つけることを未然に防止することができる。
また、かかる目的を達成するためになされた請求項2記載の磁気特性警告器および警告システムは、少なくとも、磁束密度もしくは磁気力の磁気特性を計測する磁気特性計測手段への給電と、前記磁気特性計測手段で計測した磁気特性値の演算を行う給電・演算手段と、この演算値と所定の値との比較演算を行い、所定値との大小を判断して磁気的危険度を判断し警告発生を制御する制御手段とを有する給電・演算・制御手段と、前記給電・演算・制御手段で作動制御され、人間が感知できる視覚的警告手段や聴覚的警告手段等の警告手段と、前記視覚的警告手段に同期して前記視覚的警告手段よりも警告表示面積を広くした警告を発生する第二の視覚的警告手段と、前記手段を駆動させる電気を供給する電源供給手段と、被物体に物理的に付着させる付着手段とを備えたものである。
この結果、本発明の磁気特性警告器および警告システムによれば、人が磁場空間に設置または搬入する代表の被物体もしくは各被物体毎に磁気特性警告器を付着し、さらに第二の視覚的警告手段を、視野角度を広くして被物体に付着できるので、広角な範囲から警告を認知することができる。
このため、より多くの人に磁気的危険空間に存在する被物体を認知できるので、前記危険空間内から該当する被物体を外すことにより、電子機器が誤動作したり、破損したり、ガスボンベや、工具やステール椅子が磁場発生装置に磁気力で吸引され、磁場発生装置を破損したりして、人を傷つけることをさらに未然に防止することができる。
また、かかる目的を達成するためになされた請求項3記載の磁気特性警告器および警告システムは、前記被物体が存在する空間内の位置マーカーとなる位置情報無線発信手段と、請求項1記載の磁気特性警告器の構成に、さらに磁気特性警告器内において前記位置情報無線発信手段からの信号を受信し、受信位置を演算し、演算した位置情報と、前記制御警告手段で警告を発信したか否かの警告情報を無線で発信する位置・警告情報発信手段を備えたもので、位置・警告認知手段は、少なくとも該位置・警告情報を受信する受信手段と、受信した位置・警告情報により該磁気警告器を付帯した被物体と前記位置マーカーとの相対位置情報を解析処理し、3次元移動領域内の地図上に前記被物体の位置と警告の有無を表示する情報処理位置表示手段を備えたものである。
この結果、本発明の磁気特性警告器および警告システムによれば、磁場発生装置の励磁前の製作組立や保守点検に使用した電子機器や、ガスボンベや、工具や、ステール椅子の回収を忘れた際に、作業後磁場発生装置の電磁石を徐々に励磁する際、磁気的危険空間から離れた居室に設けられた前記位置・警告認知手段に警告の発生位置を被物体個別に表示できるので、前記情報処理位置表示手段を監視する人が警告を認知することができる。
このため、前記情報処理位置表示手段を監視する人が、磁気的危険空間から離れた所にいる人にその位置を連絡し、警告を発している被物体を磁気的危険空間から回収させたり、設置された被物体を磁気的危険空間から離したりできるので、置き忘れたり、適切な位置に設置していない被物体が磁気的危険空間内において、被物体の電子機器が誤動作したり、破損したり、ガスボンベや、工具やステール椅子が磁場発生装置に磁気力で吸引され、磁場発生装置を破損したりして、人を傷つけることを未然に防止することができる。
したがって、本発明になる磁気特性警告器および警告システムによれば、磁石装置設置場所に設置もしくは搬入する被物体の位置が、前記被物体毎に磁気的危険空間の内にあるかを音や光で表示、警告できるので、警告を認知し警告を発する被物体を磁気的危険空間から外すことにより、前記被物体の誤動作や、破損や、被物体の磁石装置への高速吸引等が生じ生じる、人身への傷害や被物体の損傷等の重大な障害が生じることを防止することができる。
本発明による実施例1の磁気特性警告器の構造を示す図である。 実施例1の磁気特性警告器および被物体の構成を示す図である。 超電導磁石装置の周りに3台の、実施例1の磁気特性警告器を付着した各被物体を設置した磁気特性警告器および警告システムの構成図である。 本発明による実施例2の磁気特性警告器の構造を示す図である。 本発明による実施例3の磁気特性警告器の構造を示す図である。 実施例3の磁気特性警告器および被物体の構成を示す図である。 本発明による実施例4の磁気特性警告器を付着した各被物体を含む磁気特性警告器および警告システムの構成図である。 実施例4の磁気特性警告器の構造を示す図である。 超電導磁石装置の周りに3台の実施例4の磁気特性警告器を付着した各被物体を設置した磁気特性警告器および警告システムの構成図である。
[実施例1]
図1は、本発明による磁気特性警告器の実施例1の構造を示す図で、図2は実施例1の磁気特性警告器および被物体の構成を示す図で、図3は超電導磁石装置の周りに3台の磁気特性警告器を付着した各被物体を含む磁気特性警告器および警告システムの構成図である。
図1、図2および図3において、磁気特性警告器1は、基盤2上に配置された磁気特性の1つである図中X,Y,Z軸方向の3軸の磁束密度を計測する磁気特性計測手段である、例えば磁気インピーダンス効果を利用した磁界検出素子を使用した3軸磁気センサー素子3と、前記3軸磁気センサー素子3に電気を供給する配線4、5と、3軸磁気センサー素子1で計測された磁束密度の測定電気信号を送信する配線6、7、8と、電源供給機能と磁束密度の測定電気信号を使用して磁気物性値を演算する給電・演算手段と、前記演算値が所定の値との比較演算を行い、所定値との大小を判断して磁気的危険度を判断し警告発生を制御する制御手段を有する給電・演算・制御手段である給電・演算・制御器9を有する。
さらに、磁気特性警告器1は、前記給電・演算・制御器9で作動を制御される警報手段である、例えば磁束密度の値の大きさに応じて発光色を制御される視覚的警告手段であるLEDランプ10と、警報手段である例えば磁束密度の値の大きさに応じて音量や音色等が制御される聴覚的警告手段であるブザー14と、給電配線11,12と制御信号配線13と、給電配線15,16と制御信号配線17と、配線18,19で給電・演算・制御器9に給電する、蓄電機能等を有する電源供給手段である給電機器20と、給電機器20に着脱可能なコネクター21で連結された給電用の給電コード22と、各構成機器を固定した基盤23と、これらを内蔵する透明な容器24と、磁場空間で作業するために設置、搬入する前記被物体に対し、磁気特性警告器1を被物体に付着させるための付着手段である、例えば着脱可能な微細なフック付のテープである付着体25で構成される。
本実施例では、図3に示すように超電導磁石装置26の周りに3台の磁気特性警告器1を付着させた被物体を設置した場合を示す。本図は設置斜め上部から視た構成を示す。図3において、超電導磁石装置26からの漏れ磁場空間内に存在する磁気的危険空間の領域近辺に設置された、被物体である電子機器27、鋼鉄製のガスボンベ28および磁性を有するスパナ等の工具が入った工具箱29には、着脱可能な微細なフックに嵌合する微細なループ付のテープであって、被物体に接着一体化された付着体30を接着剤等で一体化され、そこに前記付着体25を貼り合わせて磁気特性警告器1が取り付けてある。磁気特性警告器1は、それぞれの設置位置での磁束密度を図1中のそれぞれの3軸磁気センサー素子3で測定し、3軸のそれぞれの磁束密度もしくは3軸成分のベクトルやスカラー量を給電・演算・制御器9で演算し、磁気的危険空間内であれば、各磁気特性警告器1の配置された位置での磁束密度の大きさを所定の値と比較し、所定の値を超えた場合、例えば磁束密度が5ガウスを超えた場合黄色で、10ガウスを超えた場合には赤い色でLEDランプ10を点灯もしくは点滅させ、さらに磁束密度の大きさに準じた音量や音色は断続音をブザー14から鳴らせて、周囲の人に警告を発する。
したがって、本実施例によれば、磁気特性警告器1を付着させて被物体毎に一体化して設置することにより、被物体毎に前記磁気的危険空間の存在を視覚的、聴覚的に警告できるので、どの被物体に障害を与える高い磁束密度や磁気力が存在する前記磁気的危険空間内にあるかを認知して、磁気的な障害を受ける被物体を的確に識別し、該被物体を前記磁気的危険空間から外すことにより、人や電子機器に磁気的な障害を与えないようにすることができる効果がある。
本実施例において、3軸磁気センサー素子3で磁束密度を測定し、3軸のそれぞれの磁束密度もしくは3軸成分のベクトルのスカラーの演算値を、給電・演算・制御器9からLEDランプ10により数値を光文字で点灯表示する場合においても、同様な効果が生じ、さらに磁束密度数値を認知させる効果が生じる。
また、本実施例において、各構成品を電気的に連結する信号線の本数は図面中に記載した本数とは異なる場合があり、この場合においても同様な効果が生じる。
[実施例2]
図4は、本発明による実施例2の磁気特性警告器31の構成要素である、磁気特性の1つである3軸の磁気力を計測する例えば3軸デジタル磁気力センサー素子の構成を示す。図1と同一の構成品番号は同一の構成品である。
図1の構造との相違は、前記3軸磁気センサー素子3の近辺に、図中3軸X、Y、Z軸に対して、それぞれ所定の距離例えば数mm3軸磁気センサー素子3を基準にしてずらして接着剤等の非磁性物質を介して、基盤32に固定された例えば同一仕様の3軸磁気センサー素子33が固定されている。
磁気特性警告器31には、基盤2上に配置された磁気特性である3軸の磁束密度を計測する3軸磁気センサー素子3と、前記3軸磁気センサー素子3に電気を供給する配線4、5(図示せず、図1と同一構成品を示す)と、3軸磁気センサー素子3で計測された磁束密度Bの測定値をデジタルで送信する配線6、7、8と、前記3軸磁気センサー素子33に電気を供給する配線34、35と、3軸磁気センサー素子33で計測された磁束密度Bの測定値をデジタルで送信する配線36、37、38と、磁束密度Bの測定値を使用して演算した磁束密度値、もしくは2つの3軸磁気センサー素子3,33で計測された磁束密度Bの各3軸X,Y.Z方向成分の計測値の差値と、それぞれの3軸X,Y.Z方向距離差とから磁気勾配ΔBおよび3軸各軸成分や合成ベクトルやスカラー量の磁気力係数fmや磁気力Fmを演算しそれぞれの警報値との大小比較を行うための演算をする給電・演算・制御器39がある。
前記給電・演算・制御器39への給電は、蓄電機能等を有する給電機器20から配線18,19で行う。図4には、図1で示した透明な容器24および付着体25は表示していないが、ともに有している。
前記演算の結果により磁気勾配ΔBや磁気力係数fmや磁気力Fmの値と所定の値との大小を比較演算し、給電配線11,12と制御信号配線13を通じて警報手段である発光色が、例えば磁気的危険度の度合いに対応して異なる色に発光するLEDランプ10やブザー14を前記給電・演算・制御器39を介して作動させる。
本実施例によれば、磁気特性警告器31を付着させて被物体毎に一体化することにより、所定の磁気力が作用する前記磁気的危険空間の存在を、磁気力の大きさに準じて磁気特性警告器31により視覚的、聴覚的に警告できるので、磁性体の工具等を内蔵した被物体や、鉄製のガスボンベ等の被物体や、磁性モータ等を内蔵した電子機器等の被物体に対して、磁気吸引力や電子機器への障害を与える被物体を個別に的確に識別し、該被物体を前記磁気的危険空間から外すことにより、人や電子機器に磁気力による障害を与えないようにすることができる効果がある。
なお、本実施例において、3軸磁気センサー素子3、33で測定し、3軸のそれぞれの磁束密度Bもしくは磁気力係数fmや磁気力Fmの3軸成分のベクトル値の演算値を給電・演算・制御器39からLEDランプ10により磁気力係数や磁気力の数値を光文字等により点灯表示する場合においても、同様な効果が生じる。
[実施例3]
図5は、本発明による実施例3の磁気特性警告器40の構造を、図6は磁気特性警告器および被物体の構成を示す図である。図1と図2との同一の構造、構成品番号は同一の構成品である。
図1の構造との相違は、前記3軸磁気センサー素子3を有した磁気特性の計測部を有し、給電・演算・制御器9の演算結果により警告を発するLEDランプ10やブザー14を作動させることは同一であるが、発光手段に別設のテープ状の発光体41を有し、警告を発するのに同期して発光させるようにした構造にある。すなわち、可撓性の有るテープ状の発光体41は、小型のLED発光セグメント42が複数配置され、配線43,44で給電され少なくとも警告を発するLEDランプ10やブザー14に同期して、点滅や点灯して警告をLEDランプ10より広い発光面積で、かつLEDランプ10の発光方向とは異なった方角、例えばガスボンベの胴体に巻付けて全周方向に発光して警告を発することができる。
したがって本実施例によれば、より広い範囲の人に対して、付着した被物体毎に前記磁気的危険空間の存在を視覚的に警告できるので、どの被物体が磁気的障害を受けるかをさらに認知し易く、磁気的な障害を受ける被物体をさらに的確に識別し、該被物体を前記磁気的危険空間から外すことにより、人や電子機器に磁気的な障害をさらに与えないようにすることができる効果がある。
[実施例4]
図7は、実施例4の磁気特性警告器45を付着した各被物体を含む磁気特性警告器および警告システムの構成図であり、図8は、磁気特性警告器45の構造を示す図であり、図9は、超電導磁石装置の周りに3台の実施例4の磁気特性警告器を付着した各被物体を配置した磁気特性警告器および警告システムの構成図である。
図1および図2の構造、構成との相違は、位置情報無線発信手段である複数台の確定位置で電波を発信する発信機47,48と、前記発信機47,48からの信号を受信し、受信位置を演算し、演算した位置情報と、前記給電・演算・制御器9で警告を発信したか否かの警告情報を無線で発信する位置・警告情報発信手段である位置・警告情報発信器46を備えたもので、位置・警告認知手段60は、少なくとも該位置・警告情報を受信する受信手段である受信装置49と、受信した位置・警告情報により該磁気警告器と位置マーカーとの相対位置情報を解析処理し、3次元移動領域内の地図上に警告の有無とともに表示する情報処理位置表示手段である液晶パネル等の表示器50を備えたことにある。前記位置・警告情報発信器46では、例えばGPS(全地球測位システム)と同様な位置情報を処理し、例えば緯度・経度・高度などを演算する。
図7、図8および図9において、磁気特性警告器45内で位置・警告情報発信器46は、給電機器20から配線51、52で給電され、所定の位置に置かれた支持スタンド53,54で支持された発信機47,48からの位置信号を受けて、各磁気特性警告器45の位置情報を演算処理して演算結果を無線発信するとともに、給電・演算・制御器9から配線55,56を通じて前記磁気的危険空間に有る場合に発する警告に同期した警告発生信号を受け、警告発生の有無を無線発信する。
各磁気特性警告器46から無線発信された信号を受信装置49のアンテナ57で受信し、発信機47、48と各磁気特性警告器45の相対位置を表示器50に表示させる。
本実施例によれば、図9に示すように超電導磁石装置26の励磁前の製作組立や保守点検に使用した磁気特性警告器45付の電子機器27や、ガスボンベ28や、工具等を収めた工具箱29の被物体の回収を忘れた場合に、作業後磁場発生装置の電磁石を徐々に励磁する際、例えば磁気的危険空間から離れた居室に設けられた表示器50に警告の発生位置を、被物体毎に表示できるので、前記表示器50を監視する人が警告を認知することができる。
このため、前記表示器50を監視する人が、磁気的危険空間から離れたところにいる人にその位置を連絡し、警告を発している被物体を磁気的危険空間から回収させたり、設置された被物体を磁気的危険空間から離したりできるので、置き忘れたり、適切な位置に設置していない被物体が磁気的危険空間内において、被物体が超電導磁石装置26に磁気力で吸引され、超電導磁石装置26を破損したり、人を傷つけることを未然に防止することができる効果がある。
なお、本実施例の位置情報として位置確定用の複数の電波発信機が不要である、地磁気等の情報のみを取得してディバイス単体での位置を特定できる量子コンパスの技術で製造した素子を内蔵した位置・警告情報発信器を使用した構成であっても、同様な効果が生じる。
以上の実施例では、給電・演算・制御器9において警告を発生する磁束密度Bや磁気力係数fmや磁気力Fmの閾値を任意に可変、設定できる手段を設けても同様の効果が生じる。また、以上の実施例では、磁気センサーとしてアモルファス・ワイヤ等を利用する磁気インピーダンス方式のセンサーを用いた例で説明したが、代わりにホール素子やSQUOID素子や磁気抵抗素子やコイルに磁束を通して誘導電流を検知するフラックス・ゲート方式のセンサーを用いても同様な効果がある。
また、以上の実施例では、光による警告手段としてLEDライトを使用した場合について説明したが、他の光源として例えばレーザー光や有機EL発光物による警告手段を用いても同様な効果が生じる。
また、以上の実施例では、主に漏れ磁場発生源が超電導磁石や永久磁石であることで説明したが、漏れ磁場発生源が常電動磁石である場合においても同様な効果がある。
また、以上の実施例では、磁気特性警告器45を被物体に付帯させて磁気特性を計測する場合について説明したが、磁気特性警告器45を人が携帯し、予め磁場空間を歩行移動することにより、歩行位置における測定された磁気特性を給電・演算・制御器9から位置・警告情報発信器46に伝送し、位置・警告情報発信器46から磁気特性と位置情報を無線発信し、その信号を受信装置49のアンテナ57で受信し、発信機47、48と移動する磁気特性警告器45の相対位置を表示器50に表示させ、磁場空間の磁気分布マップを予め作成させ、磁気的危険空間の範囲を表示させて、監視人が磁気特性警告器45を付着させた被物体の安全な設置位置を確認したり、作業する人に予め磁気的危険空間を避けて設置するように指示することで、被物体が磁気的障害を受けることや、被物体が超電導磁石装置26に磁気力で吸引され、超電導磁石装置26を破損することや、人が傷つけられることをさらに未然に防止することができる効果がある。
1、31、40、45・・磁気特性警告器、2、23、32・・基盤、3、33・・3軸磁気センサー素子、9、39・・給電・演算・制御器、10・・LEDランプ、14・・ブザー、20・・給電機器、21・・・コネクター、24・・容器、25・・付着体、26・・超電導磁石装置、27・・電子機器、28・・ガスボンベ、29・・工具箱、30・・付着体、41・・発光体、42・・発光セグメント、46・・位置・警告情報発信器、47,48・・発信機、49・・受信装置、50・・表示器、53,54・・スタンド、60・・位置・警告認知手段

Claims (4)

  1. 磁場や磁気力を発生する磁場発生手段によって生じる漏れ磁場空間の磁気的危険度合いを警告する磁気特性警告器および警告システムにおいて、
    少なくとも該磁気特性警告器に磁気特性を計測する磁気特性計測手段と、
    該磁気特性計測手段の計測結果を数値演算する演算手段と
    該演算手段により磁気的危険度を演算して判断し、警告発生の作動制御を行う制御手段と、
    該制御手段で警告発生の作動を制御される警告手段と、
    前記各手段へ給電する給電手段と、
    他の物体に物理的に付着させる付着手段を備え、
    該磁気特性警告器を付着させた被物体、
    を備えたことを特徴とする磁気特性警告器および警告システム。
  2. 磁場や磁気力を発生する磁場発生手段によって生じる漏れ磁場空間の磁気的危険度合いを警告する磁気特性警告器および警告システムにおいて、
    少なくとも該磁気特性警告器に磁気特性を計測する磁気特性計測手段と、
    該磁気特性計測手段の計測結果を数値演算する演算手段と
    該演算手段により磁気的危険度を演算して判断し、警告発生の作動制御を行う制御手段と、
    該制御手段で警告発生の作動を制御される警告手段と、
    前記警告手段に同期して、さらに広角方向に発光する作動する第二の視覚的警告手段と、
    前記各手段へ給電する給電手段と、
    他の物体に物理的に付着させる付着手段を備え、
    該磁気特性警告器を付着させた被物体、
    を備えたことを特徴とする磁気特性警告器および警告システム。
  3. 磁場や磁気力を発生する磁場発生手段によって生じる漏れ磁場空間の磁気的危険度合いを警告する磁気特性警告器および警告システムにおいて、
    少なくとも該磁気特性警告器に磁気特性を計測する磁気特性計測手段と、
    該磁気特性計測手段の計測結果を数値演算する演算手段と、
    該演算手段により磁気的危険度を演算して判断し、警告発生の作動制御を行う制御手段と、
    該制御手段で警告発生の作動を制御される警告手段と、
    位置情報を発信する信号を受信し、3次元的受信位置を数値化する位置測定手段と、
    該警告手段の作動に同期した信号と、該位置計測手段で数値化された位置情報信信号とを無線発信する発信手段と、
    前記各手段へ給電する給電手段と、
    他の物体に物理的に付着させる付着手段を備え、
    該磁気特性警告器を付着させた被物体と、
    該発信手段からの信号を受信し、少なくとも該警告手段の作動に同期して該磁気特性警告器の位置を演算処理して表示する表示手段、
    を備えたことを特徴とする磁気特性警告器および警告システム。
  4. 前記磁気特性測定手段が前記漏れ磁場空間の少なくとも1軸以上の空間軸方向の磁気特性を検知する磁束密度計測素子を複数枚、所定の距離離して固定支持された磁束密度計測素子群であることを特徴とする請求項1および請求項2記載の磁気特性警告器および警告システム。
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