JP2016044003A - 容器の搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ラインを構成するラベラ3へと容器2を単列で供給する搬送装置1は、ラベラ3に容器2を供給し、ラベラ3から容器2が排出されるラベラコンベヤ12と、容器2をスクリュー21,22の溝に入れて容器2間に所定のピッチを割り出し、ラベラコンベヤ12に排出するスクリューピッチ割装置20と、ラベラコンベヤ12よりも速度が小さく、スクリューピッチ割装置20に容器2を導入する導入コンベヤ11とを備える。
【選択図】図2
Description
ラベラは、スターホイールを用いて容器を把持し、容器にラベルを装着する。ラベラには、スターホイールに容器を受け渡すラベラコンベヤが設けられている。ラベラコンベヤには、上流側のコンベヤから容器が移載される。
近年、ラインの高速化に伴い、コンベヤの速度も高速化している。また、容器の軽量化に伴い、容器の剛性が低下している。コンベヤの速度が速いと、搬送中に容器が密集している箇所で容器同士が高速で衝突し、かつ振動が発生し易く、バウンド現象に繋がり、容器が倒れるなどの問題が生じるおそれがある。
〔第1実施形態〕
図1および図2に示す第1実施形態の搬送装置1は、図示しない飲料製造ラインの主搬送路から移送された飲料用の容器2(図2)を単列で搬送し、ラベラ3へと供給する。
本実施形態の容器2は、PET(ポリエチレンテレフタラート)から形成されたボトルである。容器2の内部に既に飲料が入れられている場合もあるし、容器2が空の場合もある。また、容器2は、図示のように断面円形に形成される場合もあれば、断面角形や多角形に形成される場合もある。
チェーンコンベヤは、細部の図示を省略するが、主動軸および従動軸の各々に固定されたスプロケットに、エンドレスチェーンを掛け回し、容器2を載せるプレートをエンドレスチェーンに設けたものである。チェーンコンベヤは、主動軸に設けられたモーターにより所定の速度で駆動される。
本明細書において、コンベヤの速度は、容器を載せるプレートの速度のことをいうものとする。
本明細書において、コンベヤとコンベヤとが「接続」されるとは、容器を移載可能にコンベヤ同士が隣り合って配置されることを意味する。
以下、コンベヤ10のことを上流コンベヤ10と称し、コンベヤ11のことを導入コンベヤ11と称し、コンベヤ12のことをラベラコンベヤ12と称する。
ラベラコンベヤ12は、ラベラ3に設けられており、ラベラ3に容器2を供給し、ラベラ3から容器2が排出される。供給側から排出側までラベラ3を貫通しているという意味でラベラコンベヤ12は貫通コンベヤと呼ばれる。
スクリューピッチ割装置20は、ラベラ3のために必要な所定のピッチを容器2間に割り出す。
スクリューピッチ割装置20は、一対のスクリュー21,22と、それらのスクリュー21,22を同期させて軸周りに回転させる図示しないモーターとを備えている。
スクリュー21,22の各々の溝のピッチは、容器2が導入されるスクリューピッチ割装置20の始端20Aから、容器2が排出されるスクリューピッチ割装置20の終端20Bに向かうにつれて次第に広くなっている。
スクリューピッチ割装置20は、スクリュー21,22の溝の内側に容器2を挟み込みながらスクリュー21,22を回転させることで、容器2同士の間隔を所定のピッチ(例えば1.8ピッチ)にまで強制的に広げる。
導入コンベヤ11に載せられた状態でスクリューピッチ割装置20内に導入された容器2が、スクリューピッチ割装置20により搬送される途中でラベラコンベヤ12に移載され、ラベラコンベヤ12に載せられた状態でスクリューピッチ割装置20から排出される。
導入コンベヤ11の下流側11Bは、導入コンベヤ11の中央部11Cに対して平面視でカーブしている。下流側11Bは、位置C1から曲がり始める。
ラベラコンベヤ12の中央部12Cおよび下流側12B(図1)と、導入コンベヤ11の中央部11Cとは、同一直線L上に位置している。ラベラコンベヤ12の上流側12Aは、直線Lに対して導入コンベヤ11の下流側11Bとは反対向きにカーブしている。上流側12Aは、位置C2から曲がり始める。
導入コンベヤ11の下流側11Bおよびラベラコンベヤ12の上流側12Aの各々のカーブの曲率は一致している。そのため、導入コンベヤ11の下流側11Bとラベラコンベヤ12の上流側12Aとは、それぞれのカーブの外側が隣り合うように配置される。
導入コンベヤ11の下流側11Bの端部は、直線L上に位置するラベラコンベヤ12の中央部12Cに平行に配置され、ラベラコンベヤ12の上流側12Aの端部は、直線L上に位置する導入コンベヤ11の中央部11Cに平行に配置されている。
導入コンベヤ11の下流側11Bとラベラコンベヤ12の上流側12Aとが直線Lに対して傾斜した状態で隣り合う区間に、スクリューピッチ割装置20のスクリュー21,22が直線Lに沿って直線的に延出している。
スクリュー21,22の間に容器2をスムーズに導入し、スクリュー21,22の間から容器2をスムーズに排出させるために、スクリュー21,22が、少なくとも、導入コンベヤ11の下流側11Bのカーブの起点である位置C1から、ラベラコンベヤ12の上流側12Aのカーブの起点である位置C2までの区間に亘り延出していると好ましい。さらに、図2に示すように、スクリュー21,22が、位置C1よりも上流の直線Lに沿った位置から、位置C2よりも下流の直線Lに沿った位置まで延出していると、より好ましい。
なお、スクリュー21,22の上流側および下流側にそれぞれ連続するように、導入コンベヤ11およびラベラコンベヤ12に図示しないガイドが設けられる。それらのガイドとスクリュー21,22とは、直線Lに平行に配置されており、容器2を搬送方向にガイドする。
上流コンベヤ10の速度は、例えば、1.0倍速に設定されている。その下流に位置する導入コンベヤ11の速度は、例えば1.0〜1.4倍速に設定されている。容器2は、上流コンベヤ10により1.0倍速で搬送された後、ガイド15により上流コンベヤ10から導入コンベヤ11へと斜行して移載される。そして、導入コンベヤ11により1.0〜1.4倍速の速度でスクリューピッチ割装置20に向けて搬送される。
スクリューピッチ割装置20の手前では、始端20Aにより進行が妨げられて減速した容器2が複数個密集しており、それらの容器2に対して後続の容器2が衝突する。
したがって、容器2同士が衝突してもバウンド現象の発生を避けられるように、スクリューピッチ割装置20の手前で容器2を搬送する導入コンベヤ11の速度を抑えている。ラベラコンベヤ12の速度に比べて導入コンベヤ11の速度を低くしていることが本実施形態の特徴である。
また、容器2が衝突すると、バウンドに留まらず倒れるおそれもあるので、容器2の倒れを避ける意味でも、導入コンベヤ11の速度を抑えている。特に、容器2が空であると、軽量で不安定なために倒れ易い。
さらに、容器2の衝突時のバウンドや倒れには、弾性体である容器2の反発力も加担するので、容器2の反発力も考慮して導入コンベヤ11の速度を設定するとよい。
そうしたとしても、スクリューピッチ割装置20の手前で容器2を隙間なく並べることはできるが、衝突速度が大きいために容器2がバウンドして容器2間に隙間Sができたり容器2が倒れたりするおそれがある。隙間Sをなくそうと過大なプレッシャーを導入すると、そのプレッシャーで容器2が潰れてしまう。特に、肉厚が薄い容器2は潰れ易い。
ここでいうプレッシャーとは、数個の容器2の重さでスクリューピッチ割装置20の始端20Aに容器2を押し付ける押し圧のことである。
したがって、スクリューピッチ割装置20の手前の速度を低く抑えて容器2の衝突速度を抑えることにより、容器2の倒れや、バウンドにより隙間Sができることによる問題を避けつつ押し圧も下げて、容器2が凹みにくい適切なプレッシャーで容器2を搬送することができる。
上述した各コンベヤ10,11,12の速度はあくまで一例である。導入コンベヤ11の速度を1.0倍速以上、1.4倍速未満に定める場合、ラベラコンベヤ12の速度を1.4倍速以上の速度に定めることができる。ラベラコンベヤ12の速度の上限としては、例えば、2.0倍速である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
以下、第1実施形態と同様の構成には同じ符号を付している。
第1実施形態の搬送装置1(図2)が、カーブしたラベラコンベヤ12と、それと反対向きにカーブした導入コンベヤ11と、直線状の上流コンベヤ10とを備えているのに対して、第2実施形態の搬送装置4は、図4に示すように、カーブしたラベラコンベヤ12と、直線状の導入コンベヤ11と、直線状の上流コンベヤ10とを備えている。
第1実施形態と第2実施形態とにおいて、ラベラコンベヤ12の形状は同様であり、導入コンベヤ11および上流コンベヤ10の形状が相違している。
その導入コンベヤ11に沿って、上流コンベヤ10が設置される。
ラベラコンベヤ12の中央部および下流側は同一直線L上に位置している。
上流コンベヤ10および導入コンベヤ11は、いずれも、直線Lに対して傾斜している。上流コンベヤ10および導入コンベヤ11の各々の直線Lに対する傾斜角度θは一致している。
そのガイド15と、スクリュー21,22と、ラベラコンベヤ12の直線部に設けられた図示しないガイドとにより、上流コンベヤ10から導入コンベヤ11およびスクリューピッチ割装置20を経てラベラコンベヤ12まで容器2がスムーズに搬送される。
その他、第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
次に、本発明の変形例について説明する。
図5に示す変形例の搬送装置5では、直線状の導入コンベヤ11の下流側の端部112と、直線状のラベラコンベヤ12の上流側の端部121とがスクリューピッチ割装置20の始端20Aから終端20Bまでの間で接続されている。導入コンベヤ11とラベラコンベヤ12とが端部112,121同士を直接突き合わせるように接続されていてもよいし、端部112と端部121との間に板を渡し、その板を介して導入コンベヤ11とラベラコンベヤ12とが接続されていてもよい。
例えば、本発明におけるスクリューピッチ割装置は、軸周りに回転される単一のスクリューと、そのスクリューと平行に配置される壁体とを備えて構成されていてもよい。
また、本発明の搬送装置により搬送される容器は、樹脂製のボトルに限らず、ガラス製の瓶や、金属製の缶などであってもよい。その容器の用途は、飲料用に限らず、食品用や薬品用であってもよい。
本発明の搬送装置により容器が供給されるステーションとしては、ラベラの他、殺菌機、充填機、検査機などを挙げることができる。
2 容器
3 ラベラ(ステーション)
10 上流コンベヤ
10B 下流側
11 導入コンベヤ
11A 上流側
11B 下流側
11C 中央部
12 ラベラコンベヤ(ステーションコンベヤ)
12A 上流側
12B 下流側
12C 中央部
14 コンベヤ
15 ガイド
16 渡し板
20 スクリューピッチ割装置
20A 始端
20B 終端
21,22 スクリュー
30 ラベリング装置
31 供給スターホイール
32 排出スターホイール
112 端部
121 端部
L 直線
S 隙間
Claims (5)
- ラインを構成するステーションへと容器を単列で供給する搬送装置であって、
前記ステーションに前記容器を供給するステーションコンベヤと、
前記容器をスクリューの溝に入れて前記容器間に所定のピッチを割り出し、前記ステーションコンベヤに排出するスクリューピッチ割装置と、
前記ステーションコンベヤよりも速度が小さく、前記スクリューピッチ割装置に前記容器を導入する導入コンベヤと、を備える、
ことを特徴とする容器の搬送装置。 - 前記スクリューピッチ割装置の始端から終端までの間で、前記導入コンベヤと前記ステーションコンベヤとが前記容器を移載可能に接続される、
請求項1に記載の容器の搬送装置。 - 前記ステーションコンベヤは、
上流側において平面視でカーブしており、
前記導入コンベヤは、
下流側において前記ステーションコンベヤの上流側とは反対向きにカーブしており、
前記スクリューピッチ割装置は、
隣り合う前記導入コンベヤおよび前記ステーションコンベヤに対して斜行して配置される、
請求項2に記載の容器の搬送装置。 - 前記ステーションコンベヤは、
上流側において平面視でカーブしており、
前記導入コンベヤは、
下流側において直線状であり、
前記スクリューピッチ割装置は、
隣り合う前記導入コンベヤおよび前記ステーションコンベヤに対して斜行して配置される、
請求項2に記載の容器の搬送装置。 - 前記ステーションは、
前記容器にラベルを装着するラベラである、
請求項1から4のいずれか一項に記載の容器の搬送装置。
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JPH07157056A (ja) * | 1993-12-02 | 1995-06-20 | Fuji Elelctrochem Co Ltd | タイミングスクリューを用いたワーク搬送装置 |
JPH11246042A (ja) * | 1998-02-27 | 1999-09-14 | Hokkai Can Co Ltd | ワークの搬送払出し装置 |
JP2011111274A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-06-09 | Mitsubishi Heavy Industries Food & Packaging Machinery Co Ltd | 容器供給コンベヤ |
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2014
- 2014-08-20 JP JP2014167058A patent/JP6362961B2/ja active Active
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