JP2016043404A - リング状部材の製造方法及び製造装置 - Google Patents

リング状部材の製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】加工の初期段階に於いて、金属素材の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図れるリング状部材の製造方法を実現する。
【解決手段】成形ロール24aの第二転造面44を、金属素材26の外周面に軸方向の全長に亙り当接させ、マンドレル23aの第一転造面39を、金属素材26の内周面の軸方向中央寄り部分に当接させると共に、金属素材26の内周面の軸方向両端寄り部分を、付勢手段36を構成する両押圧ローラ48a、48bにより、成形ロール24aに向けて付勢した状態で、第一転造面39と第二転造面44との間で、金属素材26を押圧して、この金属素材26の内周面及び外周面に転造加工を施す。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えば、ラジアル転がり軸受用の軌道輪等のリング状部材の製造方法及びこの製造方法の実施に直接使用できるリング状部材の製造装置の改良に関する。
各種回転機器の回転支持部に、図13に示す様なラジアル玉軸受1が組み込まれている。このラジアル玉軸受1は、単列深溝型であって、互いに同心に配置された外輪2と内輪3との間に複数個の玉4、4を設置して成る。このうちの外輪2の内周面の軸方向中間部に深溝型の外輪軌道5を、内輪3の外周面の軸方向中間部に深溝型の内輪軌道6を、それぞれ全周に亙って形成している。前記各玉4、4は、保持器7により保持された状態で、前記外輪軌道5と前記内輪軌道6との間に転動自在に配置している。そして、この構成により、前記外輪2と前記内輪3との相対回転を自在としている。
上述の様なラジアル玉軸受1を構成する、前記外輪2や前記内輪3等の軌道輪を低コストで造る方法として、例えば特許文献1に記載された方法が知られている。この方法では、図14(A)に示したビレット8の下端部の外径を拘束した状態でこのビレット8を軸方向に押し潰す据え込み加工を施す事により、図14(B)に示した様な、小径部9と大径部10とから成る、第一中間素材11を形成する。次いで、このうちの小径部9に前方押出加工を施してこの小径部9を小径の第二円筒部12に加工する事により、図14(C)に示した第二中間素材13とする。次いで、前記大径部10に後方押出加工を施して、この大径部10を大径の第一円筒部14に加工する事により、図14(D)に示した第三中間素材15とする。次いで、この第三中間素材15に打ち抜き加工を施して、この第三中間素材15の底板部16を打ち抜き、図14(E)に示した第四中間素材17とする。次いで、図14(F)に示す様に、この第四中間素材17に打ち抜き加工を施して、この第四中間素材17から、前記第二円筒部12に相当する部分を打ち抜き小径円筒部材18とする。最後に、図14(G)に示す様に、前記第一円筒部14に相当する部分から内向鍔部19を打ち抜いて、大径円筒部材20とする。これら小径、大径各円筒部材18、20は、何れも特許請求の範囲に記載した円環状の金属素材に相当する部材である。
上述の様な工程により得られる小径、大径各円筒部材18、20は、前記外輪2又は前記内輪3の素材となるものであり、この状態では、内径寸法、外径寸法、軸方向寸法、及び内外両周面の形状が、前記外輪2又は前記内輪3の寸法及び形状となっていない。そこで、この様な小径、大径各円筒部材18、20を、前記外輪2又は前記内輪3の形状に加工する作業を、圧延転造加工により行う事が、特許文献1及び特許文献2に記載される等して従来から知られている。以下、前記小径、大径各円筒部材18、20等の金属素材を、圧延転造加工により、前記外輪2又は前記内輪3の形状に加工する作業に就いて、図15を参照しつつ簡単に説明する。
図15、16は、特許文献2に記載されたリング状部材の製造装置21を示している。この製造装置21は、圧延転造加工により前記小径、大径各円筒部材18、20等の金属素材26を加工後のリング状部材22{仕上げ加工(切削加工及び研削加工)前の内輪3の状態}に加工する為の装置であり、マンドレル23と、成形ロール24と、サポートロール25とを備えている。
このうちのマンドレル23は、外周面の軸方向中間部に形成された、前記金属素材26の内周面に転造加工を施す為の第一転造面27と、この第一転造面27の軸方向両側に設けられた円筒面状の1対のマンドレル側規制面28、28とを有している。この様な第一転造面27は、軸方向中間部が軸方向に関して外径が変化しない円筒面状(断面直線状)であり、軸方向両端寄り部分が、軸方向両端に向かう程、外径が大きくなる断面円弧状に形成されている。この様なマンドレル23は、軸方向(図15、16の上下方向)の変位、及び自身の中心軸を中心とした回転を可能な状態で受け台29に支持されている。
又、前記成形ロール24は、円筒状であり、外周面の軸方向中間部に形成された、前記金属素材26の外周面に転造加工を施す為の第二転造面30と、この第二転造面30の軸方向両側に形成された円筒面状の1対の成形ロール側規制面31、31とを有する。このうちの第二転造面30は、軸方向両端寄り部分が軸方向に関して外径が変化しない円筒面状(断面直線状)であり、軸方向中央寄り部分が、軸方向中央に向かう程外径が大きくなる断面半円弧状に形成されている。前記成形ロール24は、その中心軸が前記マンドレル23の中心軸と平行な状態で、前記第二転造面30を、このマンドレル23の第一転造面27と対向させている。この様な成形ロール24は、回転しながら水平方向(図15、16の左右方向)に変位(マンドレル23に遠近動)可能である。
又、前記サポートロール25は、軸方向に関して所定の間隔を設けて配置された1対のローラ32、32を備えている。この様なサポートロール25は、前記マンドレル23の中心軸に関して前記成形ロール24と反対側に、その中心軸がこのマンドレル23の中心軸と平行な状態に設けられている。この状態で、前記両ローラ32、32の外周面の一部と、前記両マンドレル側規制面28、28とが対向している。尚、前記成形ロール24の回転軸と、前記サポートロール25の回転軸とは、同期機構33により連結されている。従って、これら成形ロール24とサポートロール25とは、電動モータ34の回転運動に基づいて、同期して回転する事ができる。
次に、上述の様な構成を有するリング状部材の製造装置21により、前記金属素材26に圧延転造加工を施して前記リング状部材22を造る手順に就いて、図16を参照しつつ説明する。
先ず、図16(A)に示す様に、前記金属素材26の内径側に前記マンドレル23を挿通した状態で、この金属素材26の円周方向一部を、このマンドレル23の第一転造面27と前記成形ロール24の第二転造面30との間に配置する。この状態で前記サポートロール25を構成する両ローラ32、32の外周面の円周方向一部を、前記マンドレル23の両マンドレル側規制面28、28に近接対向させておく。
次いで、前記電動モータ34の回転運動に基づいて、前記成形ロール24と前記サポートロール25とを回転駆動した状態で、この成形ロール24を、前記マンドレル23に近付く方向(図15、16の左側)に変位させる。すると、この成形ロール24が、前記金属素材26に当接して、この金属素材26が連れ回される。
次いで、この状態から更に、前記成形ロール24を、前記マンドレル23に近付く方向に変位させると、このマンドレル23が、前記金属素材26を介して押圧されて、前記サポートロール25の両ローラ32、32に当接する。すると、これら両ローラ32、32の回転に伴い、前記マンドレル23が連れ回される。尚、この状態で、前記サポートロール25は、このマンドレル23が、図15、16の左側に変位しない様にサポートしている。
上述の状態から更に、前記成形ロール24を、前記マンドレル23に近付く方向に変位させると、この成形ロール24と、前記サポートロール25にサポートされた前記マンドレル23との間で、前記金属素材26の円周方向一部が押圧されて、この金属素材26の内周面にこのマンドレル23の第一転造面27が、同じく外周面に前記成形ロール24の第二転造面30が、それぞれ転造される。又、これに伴い、前記金属素材26の外径寸法及び軸方向寸法が大きくなる。尚、前記成形ロール24は、前記両成形ロール側規制面31、31が、前記マンドレル23の両マンドレル側規制面28、28に当接すると、このマンドレル23に向かう方向の変位が停止されて、圧延転造加工が終了する。そして、この様にして造られたリング状部材22に対して、切削加工及び研削加工等の仕上げ加工を施す事により、前記内輪3とする。
上述の様な製造方法によれば、前記金属素材26に鍛造加工を施して前記リング状部材22を造る場合と比べて、加工装置の小型化を図る事ができると共に、後の仕上げ加工(切削、旋削加工)の際の取り代を小さくできる為、設備コスト及び材料コストの低減を図る事ができる。但し、上述の様な製造方法の場合、図16(A)に示す状態(転造加工の初期段階)では、前記金属素材26は、外周面(軌道溝が形成される側の周面)の軸方向中央部分に、前記第二転造面30の軸方向中央部に形成された環状凸部35から押圧力を受ける。一方、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分は、前記第二転造面30の軸方向両端寄り部分との間に、径方向に関する隙間が存在している為、前記押圧力を受けない。従って、前記金属素材26の軸方向中央部分は、前記押圧力に基づく径方向の圧縮応力が加わった状態で拡径が進む。
一方、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分には、前記押圧力に基づく径方向の圧縮応力は生じず、軸方向中央寄り部分の拡径に引っ張られる様にして(追従する様にして)拡径する。従って、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分は、前記押圧力に基づく(軸方向中央部分の拡径に基づく)引っ張り応力が加わった状態で拡径が進む。この結果、この引っ張り応力に基づいて、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が生じ易くなる可能性がある。尚、転造加工が進んで、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分と、前記第二転造面30の軸方向両端寄り部分との間の隙間がなくなった状態では、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分にも圧縮応力が生じる為、上述の様な割れ等の損傷が発生する可能性は低くなる。
尚、上述の製造方法では、内輪を対象としているが、特許文献3には、圧延転造加工により外輪を造る為のリング状部材の製造方法に関する発明が記載されている。但し、この特許文献3に記載された製造方法の場合にも、図15、16により説明した製造方法と同様に、金属素材の内周面(内輪軌道が形成される側の周面)の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が生じ易くなる可能性がある。
特開2009−279611号公報 特開昭59−212142号公報 特開2008−279486号公報
本発明は、上述の様な事情に鑑みて、加工の初期段階に於いて、金属素材の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図れるリング状部材の製造方法及び製造装置を実現するものである。
本発明のリング状部材の製造方法及び製造装置のうち、請求項1に記載したリング状部材の製造方法は、軸状の内径側転造型と、その中心軸がこの内径側転造型の中心軸と平行な状態で配置された外径側転造型とを備えたリング状部材の製造装置を使用する。そして、円環状の金属素材の内径側に前記内径側転造型を挿通すると共に、この金属素材の円周方向一部を、この内径側転造型の外周面に形成された第一転造面と、前記外径側転造型のこの第一転造面と径方向に対向した側の周面に形成された第二転造面との間に配置した状態で、自身の中心軸を中心として回転する前記内径側転造型の第一転造面と、自身の中心軸を中心として回転する前記外径側転造型の第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す事によりリング状部材を形成する。
特に請求項1に記載したリング状部材の製造方法の場合、前記第一転造面と前記第二転造面とのうちの一方の転造面を、前記金属素材の一方の周面に当接させ、他方の転造面を、この金属素材の他方の周面の軸方向中央寄り部分に当接させると共に、この金属素材の他方の周面のうち、前記他方の転造面と対向した部分よりも軸方向両端側に存在する部分と径方向に対向した状態で設けられた付勢手段により、当該両部分を、前記内径側、外径側各転造型のうちの前記一方の転造面が形成された転造型に向けて付勢した状態で、前記第一転造面と前記第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す。
上述の様な本発明のリング状部材の製造方法を実施する場合には、例えば請求項2に記載した発明の様に、前記付勢手段を付勢部材と1対の円筒状の押圧部材とにより構成する。又、これら両押圧部材の外周面に第三転造面を形成する。そして、前記第一転造面と前記第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す際に、前記第三転造面と、前記一方の転造面の軸方向両端寄り部分との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の他方の周面のうち、前記第三転造面と径方向に対向する部分に転造加工を施す様に構成する。
上述の様な本発明のリング状部材の製造方法を実施する場合には、例えば請求項3に記載した発明の様に、前記両押圧部材を、小径円筒部と、この小径円筒部よりも外径が大きい大径円筒部と、この小径円筒部と前記大径円筒部とを連続する段部とを有する円筒状部材で構成する。そして、前記金属素材を、前記リング状部材の製造装置に対して、この金属素材の軸方向一端面を前記両押圧部材のうちの一方の押圧部材の段部と対向させると共に、前記金属素材の軸方向他端面を、他方の押圧部材の段部と対向させた状態で配置する。
請求項2に記載した発明を実施する場合には、例えば請求項4に記載した発明の様に、前記金属素材として、前記他方の転造面側の周面の軸方向両端部に、軸方向中間部よりも径方向に凹んだ1対の凹部が形成されたものを使用する。そして、これら両凹部を前記第三転造面と対向させた状態で転造加工を施す。
本発明のリング状部材の製造方法及び製造装置のうち、請求項5に記載したリング状部材の製造装置は、例えば、上述の様な本発明のリング状部材の製造方法に使用されるものである。具体的には、請求項5に記載したリング状部材の製造装置は、軸状の内径側転造型と、その中心軸がこの内径側転造型の中心軸と平行な状態で配置された外径側転造型とを備えている。又、この様なリング状部材の製造装置は、円環状の金属素材の内径側に前記内径側転造型を挿通すると共に、この金属素材の円周方向一部を、この内径側転造型の外周面に形成された第一転造面と、前記外径側転造型のこの第一転造面と径方向に対向した側の周面に形成された第二転造面との間に配置した状態で、自身の中心軸を中心として回転する前記内径側転造型の第一転造面と、自身の中心軸を中心として回転する前記外径側転造型の第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す事によりリング状部材を形成する。
特に、本発明のリング状部材の製造装置に於いては、前記第一転造面と前記第二転造面とのうちの一方の転造面が、前記金属素材の一方の周面に対して軸方向の全長に亙り当接可能に構成されている。
又、他方の転造面が、前記金属素材の他方の周面の軸方向中央部分に当接可能に構成されている。
そして、前記金属素材の他方の周面の軸方向両端寄り部分に対向した状態で、当該両部分を、前記内径側、外径側各転造型のうちの前記一方の転造面が形成された転造型に向けて付勢する事が可能な1対の付勢手段を備えている。
上述の様な構成を有する本発明のリング状部材の製造方法及び製造装置によれば、転造加工の初期段階に於いて、金属素材の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図れる。
即ち、本発明の場合、リング状部材の製造装置に金属素材をセットした状態で、この金属素材の他方の周面の軸方向両端側部分を押圧する為の付勢手段を設けている。この為、前記金属素材の軸方向両端部に径方向の押圧力を付与した状態で、転造加工を施す事ができる。この結果、前記金属素材の軸方向両端部に、前記押圧力に基づく圧縮応力が加わった状態でこの金属素材の拡径が進み、当該両部分に割れなどの損傷が発生する事の防止を図れる。
本発明の実施の形態の第1例のリング状部材の製造装置を使用した転造加工の工程を説明する為の図であって、転造加工開始前の状態を示す図(a)と、転造加工の初期段階の状態を示す図(b)と、同じく中期段階の状態を示す図(c)と、終了時の状態を示す図(d)。 本発明の実施の形態の第2例を示す、図1(c)と同様の図。 本発明の実施の形態の第3例を示す、図1と同様の図。 同第4例を示す、図1と同様の工程を説明する為の図1のA部に相当する部分の拡大図。 同第5例を示す、図1(a)に相当する図(a)と、図1(d)に相当する図(b)。 同第6例を示す、図1(a)と同様の図。 同じく、図6のX−X断面図。 同第7例を示す、図1と同様の図。 同第8例を示す、図8のB部に相当する部分拡大図。 同第9例を示す、図4と同様の図。 同第10例を示す、図1(a)と同様の図。 同じく、図11の下方から見た図。 本発明の製造方法の対象となる外輪及び内輪を組み込んだ転がり軸受の1例を示す、部分切断斜視図。 従来から知られている、円環状の金属素材を形成する工程の1例を示す断面図。 従来から使用されている転造装置を示す図。 従来構造の転造装置を使用して金属素材をリング状部材に加工する手順を説明する為の図。
[実施の形態の第1例]
本発明の実施の形態の第1例に就いて、図1により説明する。尚、本例のリング状部材の製造方法及び製造装置の特徴は、円輪状の金属素材26の内周面の軸方向両端寄り部分を、成形ロール24aに向けて付勢する為の付勢手段36を設けた点にある。又、本例は、本発明を、前記金属素材26に圧延転造加工を施して外輪用のリング状部材を造る為の製造方法及び製造装置に適用した例を示している。但し、本発明のリング状部材の製造方法及び製造装置は、前述した図15、16に示した従来構造と同様に、内輪用のリング状部材を対象とする事もできる。
本例のリング状部材の製造装置21aは、マンドレル23aと、成形ロール24aと、サポートロール25aと、付勢手段36とを備えている。
このうちの、マンドレル23aは、特許請求の範囲の内径側転造型に相当する部材であり、本体部37と、転造円輪部38とから成る。
このうちの本体部37は、金属製(例えば、ダイス鋼、ハイス鋼、超硬合金等)であり、軸方向の全長に亙り外径寸法が変化しない軸状部材である。
前記転造円輪部38は、金属製(例えば、ダイス鋼、ハイス鋼、超硬合金等)の円輪状部材であり、前記本体部37の軸方向中間部に締り嵌めにより外嵌固定されている。又、前記転造円輪部38の外周面には、前記金属素材26の内周面に転造加工を施す為の第一転造面39が形成されている。尚、本例の場合、この第一転造面39は、前記金属素材26の内周面の軸方向中央部に凹溝(外輪軌道)を形成する為のものであり、その母線形状が、軸方向中央部の外径寸法が最も大きく、軸方向両端部に向かうに従って外径寸法が小さくなる凸円弧状に形成されている。又、本例の場合、前記第一転造面39が、特許請求の範囲に記載した他方の転造面に相当する。又、前記本体部37と前記転造円輪部38とを一体に設ける事もできる。
上述の様なマンドレル23aは、前記本体部37の軸方向両端寄り部分に外嵌した1対の軸受(例えば、複列のラジアル円すいころ軸受等であり、図示省略)を介して、例えばハウジング等の固定部分に支持固定された固定支持部に回転可能な状態で支持されている。尚、この様な固定支持部は、加工中以外は、前記金属素材26の着脱の為に、例えば軸方向に退避させる事ができる様に構成する。
前記成形ロール24aは、1個の金属製のローラ41と、このローラ41の中心孔に挿通された回転軸42とから成り、この回転軸42(ローラの中心軸)が前記マンドレル23aの中心軸と平行となる状態で、このマンドレル23aの外径側に配置されている。又、前記ローラ41の軸方向両端部に、1対の鍔部43a、43bが形成されている。又、前記ローラ41の外周面の軸方向中間部(両鍔部43a、43b同士の軸方向に関する間部分)には、前記金属素材26の外周面に転造加工を施す為の第二転造面44が形成されている。本例の場合、この第二転造面44は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状に形成されている。尚、本例の場合、前記第二転造面44が、特許請求の範囲に記載した一方の転造面に相当し、前記成形ロール24aが特許請求の範囲に記載した外径側転造型に相当する。以上の様な構成を有する成形ロール24aは、前述した図15、16に示した従来構造と同様に、電動モータ34(図15参照)の回転により回転駆動された状態で、図示しない油圧シリンダ等のアクチュエータにより、前記マンドレルに対する遠近動{水平方向(図1の左右方向)の変位}を可能としている。
又、前記サポートロール25aは、前述した図15、16に示した従来構造と同様に、1対の金属製のローラ45a、45bと、これら両ローラ45a、45bの中心孔に挿通された回転軸46とから成る。この様なサポートロール25aは、この回転軸46(両ローラ45a、45bの中心軸)が前記マンドレル23a及び前記成形ロール24aの中心軸と平行な状態で、前記マンドレル23aの中心軸に関して、この成形ロール24aと反対側に配置されている。又、前記サポートロール25aは、前記電動モータ34の回転に基づいて、前記成形ロール24aと同期して回転駆動される。この様なサポートロール25aは、加工中に、前記両ローラ45a、45bの外周面の一部を、それぞれ前記マンドレル23aの外周面のうち、前記転造円輪部38が外嵌固定された部分よりも軸方向両端寄り部分に形成されたマンドレル側規制面47a、47bに当接させる事により、このマンドレル23aの前記サポートロール25a側への変位を規制する為のものである。尚、本例の場合、このサポートロール25aは、加工中に、水平方向に変位しない様に規制されている。従って、このサポートロール25aが、前記マンドレル23aを前記成形ロール24a側に押圧する事はない。但し、加工中に、前記サポートロール25aを、この成形ロール24a側に変位する様に構成して、前記マンドレル23をこの成形ロール24a側に押圧する様に構成する事もできる。この様な構成を採用した場合には、上述の様に前記成形ロール24aが水平方向に変位する構成としても良いし、水平方向に変位しない構成とする事もできる。
前記付勢手段36は、1対の押圧ローラ48a、48bと、1対の付勢部材49a、49bとから成る。
このうちの両押圧ローラ48a、48bは、それぞれが特許請求の範囲に記載した押圧部材に相当する部材であり、前記マンドレル23aの本体部37の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する円筒状部材である。この様な両押圧ローラ48a、48bのうちの一方(図1の上方)の押圧ローラ48aは、その内径側に前記本体部37を挿通した状態で、前記転造円輪部38の軸方向一端側に隣接した位置に配置されている。この状態で、前記一方の押圧ローラ48aの軸方向他端面と、前記転造円輪部38の軸方向一側面とは当接している。
一方、前記両押圧ローラ48a、48bのうちの他方(図1の下方)のローラ48bは、その内径側に前記本体部37を挿通した状態で、前記転造円輪部38の軸方向他端側に隣接した位置に配置されている。この状態で、前記他方の押圧ローラ48bの軸方向一端面と、前記転造円輪部38の軸方向他側面とは当接している。
上述の様な構成を有する両押圧ローラ48a、48bは、自身の中心軸を中心とした回転を可能な状態で設けられている。
又、前記両付勢部材49a、49bは、例えばコイルバネ等の弾性部材であり、これら両付勢部材49a、49bのうちの一方の付勢部材49aは、前記一方の押圧ローラ48aと、例えばハウジング等の固定部分に支持固定された固定支持部(図示省略)との間に、前記一方の押圧ローラ48aに対して、前記成形ロール24aに向かう方向の弾力を付与する事が可能な状態で設けられている。
一方、前記両付勢部材49a、49bのうちの他方の付勢部材49bは、前記他方の押圧ローラ48bと、前記固定支持部との間に、前記他方の押圧ローラ48bに対して、前記成形ロール24aに向かう方向の弾力を付与する事が可能な状態で設けられている。
尚、上述の様な両付勢部材49a、49bの弾性力(押圧力)は適宜決定する。又、本例の場合、前記付勢部材49a、49bを模式的に記載しているが、これら両付勢部材49a、49bは、前記両押圧ローラ48a、48bに対して、前記成形ロール24aに向かう方向の弾力を付与する事ができれば、その構造は単一の部材により構成されるものに限らず、複数の部材を組み合わせて構成したものであっても良い。又、前記付勢部材49a、49bは、機械式、油圧式、ガス圧式、又は空圧式等の各種構造を採用する事ができる。
以下、上述の様な構成を有する本例のリング状部材の製造装置21aを使用して、前記金属素材26に圧延転造加工を施して、リング状部材40を造る手順に就いて説明する。
先ず、図1(a)に示す様に、前記金属素材26の内径側に前記マンドレル23aを挿通した状態で、この金属素材26の円周方向一部を成形空間内に配置する。本例の場合、この成形空間は、前記マンドレル23aの転造円輪部38の第一転造面39、前記両押圧ローラ48a、48bのこの転造円輪部38寄り部分の外周面、前記成形ロール24aの第二転造面44、及びこの成形ロール24aの両鍔部43a、43bの軸方向に対向した側面とにより形成されている。
図1(a)に示す状態で、前記金属素材26の内周面のうちのこの成形空間内に配置された部分の軸方向両端寄り部分は、前記付勢手段36を構成する両付勢部材49a、49bの弾性力(押圧力)に基づいて、前記両押圧ローラ48a、48bにより前記成形ロール24aに向けて押圧されている。又、前記金属素材26の内周面のうちの前記成形空間内に配置された部分の軸方向中央寄り部分は、前記第一転造面39と当接(又は近接対向)している。又、前記両押圧ローラ48a、48bの押圧力に基づいて、前記金属素材26の外周面のうちの前記成形空間内に配置された部分は、軸方向の全長に亙り前記第二転造面44に当接している。尚、図1に示す金属素材26は、その軸方向寸法が、前記両鍔部43a、43bの軸方向に対向した側(第二転造面44側)の側面同士の距離とほぼ同じである。この為、図1(a)に示す状態で、前記金属素材26の軸方向両端面の外半部は、前記両鍔部43a、43bにより拘束されている。
次いで、図1(a)に示す状態で、前記サポートロール25aを回転駆動すると共に、このサポートロール25aの両ローラ45a、45bの外周面の一部を、前記マンドレル23aの各マンドレル側規制面47a、47bに近接対向(又は当接)させておく。
次いで、前記成形ロール24aを、前記サポートロール25aと同期して回転駆動しながら、前記マンドレル23aに近付く様に水平方向に変位させて、前記金属素材26を前記マンドレル23aに向けて押圧する。すると、前記成形ロール24aの回転に伴い、前記金属素材26が連れ回る。
この状態から更に、前記成形ロール24aを、前記付勢手段36(両押圧ローラ49a、49b)から付与される弾性力(押圧力)に抗して、前記マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、前記両押圧ローラ48a、48b及びこのマンドレル23aが図1(a)の左側に向けて押圧されて、前記サポートロール25aの両ローラ45a、45bの外周面が、前記マンドレル23aの両マンドレル側規制面47a、47bに強く当接する。すると、前記両ローラ45a、45bの回転に伴い、前記マンドレル23aが連れ回る。又、この状態では、前記成形ロール24aとこのマンドレル23aとが同期して回転しており、これら両部材24a、23aの回転に伴い、前記金属素材26が回転する。
この状態から更に、前記成形ロール24aを、前記付勢手段36(両押圧ローラ48a、48b)から付与される弾性力(押圧力)に抗して、前記マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、図1(b)に示す様に、前記金属素材26の内周面の軸方向中央部分に凹溝(外輪軌道)が形成されつつ、この金属素材26が、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。尚、この際も、前記両押圧ローラ48a、48bは、前記成形ロール24aの変位に伴って前記マンドレル23aに向けて変位する。
図1(b)に示す状態から更に、前記成形ロール24aを、前記マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、図1(c)に示す状態にまで、前記凹溝(外輪軌道)の形成が進みつつ、この金属素材26が、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。尚、図1(c)に示す状態で、前記両押圧ローラ48a、48bの内周面が前記マンドレル23aの本体部37の外周面(マンドレル側規制面47a、47b)に当接して、これら両押圧ローラ48a、48bの変位が停止する。又、図1(c)に示す状態で、前記凹溝(外輪軌道)の形成は終了する。
そして、図1(c)に示す状態から更に、前記成形ロール24aを、前記マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、前記金属素材26が、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。そして、図1(d)に示す様に、前記金属素材26が、所定の形状(外径寸法)となった時点で圧延転造加工を終了する。尚、この様にして得られたリング状部材40に、必要に応じて切削加工、研削加工等の仕上げ加工を施して外輪とする。
上述の様な構成を有する本発明のリング状部材の製造方法及び製造装置によれば、転造加工の初期段階に於いて、前記金属素材26の内周面の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図れる。
即ち、本例の場合、リング状部材の製造装置21aに前記金属素材26をセットした状態で、この金属素材26の内周面の軸方向両端側部分を前記成形ロール24aに向けて押圧する為の付勢手段36を設けている。この為、前記金属素材26の軸方向両端部に押圧力を付与した状態で、転造加工を施す事ができる。この結果、前記金属素材26の軸方向両端部に、前記押圧力に基づく圧縮応力が加わった状態でこの金属素材26の拡径が進み、当該両部分に割れなどの損傷が発生する事の防止を図れる。
又、本例の場合、図1(a)に示す様に、前記金属素材26をリング状部材の製造装置21aにセットした状態で、この金属素材26の軸方向両端面が、前記成形ロール24aの両鍔部43a、43bにより拘束されている。この為、前記金属素材26に圧延転造加工を施して得られるリング状部材40の、軸方向に関する寸法精度の向上を図れる。尚、金属素材の軸方向寸法が、前記両鍔部43a、43bの軸方向に対向した側面同士の距離よりも小さい場合には、圧延転造加工により、前記金属素材の軸方向寸法が大きくなる様に塑性変形するが、この場合にも、前記成形ロール24aの両鍔部43a、43bにより、前記リング状部材40の軸方向に関する寸法を規制する事ができる。
[実施の形態の第2例]
本発明の実施の形態の第2例に就いて、図2により説明する。本例のリング状部材の製造装置21bの場合、付勢手段36aを構成する両押圧ローラ48c、48dの構造を、前述した実施の形態の第1例の場合と異ならせている。
本例の場合、前記両押圧ローラ48c、48dを、マンドレル23aを構成する転造円輪部38と反対側半部に設けられた大径円筒部50と、この転造円輪部38側半部に設けられた小径円筒部51とにより構成している。
この様な本例の場合、金属素材26{図1(a)参照}の円周方向一部を配置する為の成形空間を、前記マンドレル23aの転造円輪部38の第一転造面39、前記両押圧ローラ48c、48dの小径円筒部51の外周面、これら両押圧ローラ48c、48dの小径円筒部51と大径円筒部50とを連続する段部52、前記成形ロール24aの第二転造面44、及びこの成形ロール24aの両鍔部43a、43bの軸方向に対向した側面とにより構成している。
尚、本例の場合、前記金属素材26は、その軸方向寸法が、前記両鍔部43a、43bの軸方向に対向した側面同士の距離、及び、前記両押圧ローラ48c、48dの段部52同士の軸方向に関する距離とほぼ同じである。この為、成形空間に前記金属素材26を配置した状態で、この金属素材26の軸方向両端面の径方向外半部は、前記両鍔部43a、43bにより拘束されている。又、前記金属素材26の軸方向両端面の径方向内半部は、前記両段部52により拘束されている。
この様な本例によれば、圧延転造加工の際、前記金属素材26の軸方向への塑性変形を規制して、得られるリング状部材40の軸方向に関する寸法精度の向上を図れる。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第3例]
本発明の実施の形態の第3例に就いて、図3により説明する。本例のリング状部材の製造装置21cの場合、付勢手段36bを構成する両押圧ローラ48e、48fの構造を、前述した実施の形態の第1例及び第2例の場合と異ならせている。
本例の場合、前記押圧ローラ48e、48fは、マンドレル23aを構成する転造円輪部38と反対側半部に設けられた大径円筒部50aと、この転造円輪部38側半部に設けられた小径円筒部51aとを有している。
特に本例の場合、前記小径円筒部51aの外周面のうちの前記転造円輪部38と反対側端部寄り部分に、全周に亙り径方向外方に突出した状態で溝形成部53が形成されている。この溝形成部53は、金属素材26の内周面の軸方向両端寄り部分にシールリングの外端縁を係止する為の係止溝を形成(転造)する為のものである。又、本例の場合も、前記両押圧ローラ48e、48fは、自身の中心軸を中心とした回転を可能な状態で設けている。尚、本例の場合、前記小径円筒部51aが、特許請求の範囲に記載した第三転造面に相当する。その他のリング状部材の製造装置21cの構造は、前述した実施の形態の第1例及び第2例の場合と同様である。
以下、上述の様な構成を有する本例のリング状部材の製造装置21cを使用して、前記金属素材26に圧延転造加工を施して、リング状部材40aを造る手順に就いて説明する。
先ず、図3(a)に示す様に、金属素材26の内径側に前記マンドレル23aを挿通した状態で、この金属素材26の円周方向一部を成形空間内に配置する。尚、この成形空間は、前述した実施の形態の第2例の場合と同様の部材により構成されている。
図3(a)に示す状態で、前記金属素材26の内周面のうちのこの成形空間内に配置された部分の軸方向両端寄り部分は、前記両押圧ローラ48e、48fの溝形成部53、53の先端部のみと当接している。別の言い方をすれば、前記両押圧ローラ48e、48fの小径円筒部51aの外周面のうちの前記溝形成部53、53の先端部以外の部分と、前記金属素材26の内周面のうち当該部分と径方向に対向する部分との間には、隙間が形成されている。
又、図3(a)に示す状態で、前記金属素材26は、前記付勢手段36bを構成する両付勢部材49a、49bの弾性力に基づいて前記両押圧ローラ48e、48f(溝形成部53、53の先端部)により、前記成形ロール24aに向けて押圧されている。又、前記金属素材26の内周面のうちの前記成形空間内に配置された部分の軸方向中央寄り部分は、前記マンドレル23aを構成する転造円輪部38の第一転造面39と当接(又は近接対向)している。更に、前記両押圧ローラ48e、48fの押圧力に基づいて、前記金属素材26の外周面のうちの前記成形空間内に配置された部分は、前記成形ロール24aの第二転造面44に、軸方向全長に亙り当接している。
図3(a)に示す状態から、図3(b)に示す状態までの工程は前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。尚、本例の場合、図3(b)に示す状態で、前記両押圧ローラ48e、48fの内周面が前記マンドレル23aの本体部37の外周面(マンドレル側規制面47a、47b)に当接して、これら両押圧ローラ49a、49bの変位が停止している。但し、本例の場合、図3(b)に示す状態では、前記金属素材26の内周面の軸方向中央部に形成された凹溝(外輪軌道)は完成していない。
図3(b)に示す状態から更に、前記成形ロール24aを、前記マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、前記凹溝(外輪軌道)及びシールリング係止する為の係止溝の形成が進みつつ、前記金属素材26が、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。そして、図3(c)に示す状態で、前記凹溝(外輪軌道)及び前記係止溝の形成が終了する。
図3(c)に示す状態から更に、前記成形ロール24aを、前記マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、図3(d)に示す状態にまで、前記金属素材26が、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。そして、前記金属素材26が、所定の形状となった時点で圧延転造加工を終了する。尚、圧延転造加工により得られたリング状部材40aに対して、必要に応じて切削加工、研削加工等の仕上げ加工を施して外輪とする。
以上の様な構成を有する本例によれば、前記金属素材26の内周面の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図りつつ、前記金属素材26の内周面に、前記シールリングの外端縁を係止する為の係止溝を形成する事ができる。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第4例]
本発明の実施の形態の第4例に就いて、図4により説明する。本例のリング状部材の製造方法は、前述した実施の形態の第3例と同様のリング状部材の製造装置を使用する。
特に、本例のリング状部材の製造方法で使用する金属素材26aは、軸方向中間部に形成された厚肉部54と、軸方向両端部に形成された1対の薄肉部55、55とにより構成されている。具体的には、前記金属素材26aの外周面は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状である。一方、前記金属素材26aの内周面は、前記両薄肉部55、55に相当する部分の内径寸法が、前記厚肉部54に相当する部分の内径寸法よりも大きい。更に、前記両薄肉部55、55に相当する部分の内周面と、前記厚肉部54に相当する部分の内周面とは段部56、56を介して連続している。
この様な金属素材26aを使用する本例のリング状部材の製造方法の場合も、この金属素材26aの円周方向一部を、成形空間内に配置する。尚、この成形空間は、前述した実施の形態の第2例の場合と同様の部材により構成されている。
特に、本例の場合、上述の様に配置した状態で、付勢手段36bを構成する両押圧ローラ48e、48fの小径円筒部51aの外周面のうちのマンドレル23aの転造円輪部38側半部に設けられた円筒面部と、前記金属素材26aの厚肉部54に相当する部分の内周面の軸方向両端寄り部分とを当接させている。又、前記小径円筒部51aに形成された溝形成部53の先端部を、前記金属素材26aの両薄肉部55、55に相当する部分の内周面に当接させている。そして、前記付勢手段36bを構成する両付勢部材49a、49b(図3参照)の弾性力に基づいて、前記両押圧ローラ48e、48fの小径円筒部51aの円筒面部及び前記溝形成部53の先端部により、前記金属素材26aを前記成形ロール24aに向けて押圧している。
この状態で、成形ロール24aを回転駆動しつつ、この成形ロール24aを、付勢手段36b(両押圧ローラ48e、48f)から付与される弾性力に抗して、マンドレル23aに向けて変位(押圧)させると、先ず、前記金属素材26aの内周面の軸方向中間部に凹溝(外輪軌道)が形成され、その後、この金属素材26aの両薄肉部55、55に相当する部分の内周面に、シールリングの外端縁を係止する為の係止溝が形成される。尚、上述の様な構造の金属素材を使用する点以外は、前述した実施の形態の第3例の場合と同様である。
この様な本例の場合、圧延転造加工の初期段階に於いて、前記両押圧ローラ48e、48fの小径円筒部51aの円筒面部により、前記金属素材26aを前記成形ロール24aに向けて押圧している。この為、この金属素材26aの軸方向両端寄り部分に、この押圧に基づく圧縮応力を加えた状態で圧延転造加工を施す事ができる。この結果、前記金属素材26aの軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図れる。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第5例]
本発明の実施の形態の第5例に就いて、図5により説明する。本例のリング状部材の製造装置21eの場合、金属素材26に転造加工を施して得られるリング状部材40の外径寸法を規制する為の外径拘束型57を備えている。本例の場合、この外径拘束型57が、特許請求の範囲に記載した外径側転造型に相当する部材である。尚、前記外径拘束型57以外のリング状部材の製造装置21eの構造は、前述した実施の形態の第3例の場合と同様である。
前記外径拘束型57は、金属製(例えば、ダイス鋼、ハイス鋼、超硬合金等)の円環状部材であり、外周面が、軸方向に関して外径が変化しない円筒面状である。一方、前記外径拘束型57の内周面には、前記金属素材26の外周面に転造加工を施す為の第二転造面58が形成されている。本例の場合、この第二転造面58は、特許請求の範囲に記載した一方の転造面に相当し、軸方向に関して内径が変化しない円筒面状としている。又、前記外径拘束型57は、加工後のリング状部材40の外径寸法に等しい内径寸法を有している。この様な外径拘束型57は、内径側にマンドレル23aを挿通した状態で、その中心軸が、前記マンドレル23aの中心軸と平行な状態で配置されている。又、前記外径拘束型57の軸方向両端面の円周方向一部は、成形ロール24aの両鍔部43a、43bの軸方向に関して対向した側面に当接している。この様にして、前記外径拘束型57の軸方向に関する位置決めを図っている。又、この状態で、この外径拘束型57の第二転造面58は、前記マンドレル23aの第一転造面39、及び付勢手段36bを構成する両押圧ローラ48e、48fの小径円筒部50aと、径方向に関して対向している。
本例のリング状部材の製造方法の工程に関しては、前記成形ロール24aの前記マンドレル23a側への変位(押圧)に伴って、前記外径拘束型57がこのマンドレル23a側に変位して、このマンドレル57の第一転造面39と前記外径拘束型57の第二転造面58との間で、前記金属素材26を押圧する点以外は、前述した実施の形態の第1例及び第3例の場合と同様である。尚、圧延転造加工は、前記金属素材26の外周面が、前記外径拘束型57の内周面に全周に亙り当接した時点で終了する。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第6例]
本発明の実施の形態の第6例に就いて、図6、7により説明する。本例のリング状部材の製造装置21dを構成する付勢手段36cは、付勢部材49cと両押圧ローラ48c、48dとの間に、伝達部材61を設けている。尚、本例の付勢手段36cは、前述した実施の形態の第1〜5例の構造にも適用する事ができる。
この伝達部材61は、略L字状の1対の板状部材62a、62bを、連結部63により連結して成る。このうちの両板状部材62a、62bは、矩形板部64と、この矩形板部64の一方(図7の上方)の長辺の一端(図7の右端)寄り部分に一体に設けられた半円板部65とから成る。又、この半円板部65には、前記両押圧ローラ48c、48dの外径寸法よりも大きい内径寸法を有する貫通孔66が形成されている。又、前記連結部63は、前記両矩形板部64の軸方向他端(図7の左端)寄り部分同士を連結している。この様に構成された伝達部材61は、前記両半円板部65、65の貫通孔66、66の内径側に、前記両押圧ローラ48c、48dのマンドレル23aの転造円輪部38と反対側端部を、転がり軸受又は滑り軸受(図示省略)を介して内嵌した状態で設けられている。従って、上述の様に組み付けた状態で、前記両押圧ローラ48c、48dは、前記両半円板部65の貫通孔66の内側で回転可能である。
又、前記付勢部材49cは、前記連結部63の他端部と、例えばハウジング等の固定部分に支持固定された固定支持部67との間に、前記伝達部材61に対して、成形ロール24aに向かう方向の弾力を付与可能な状態で設けられている。この様にして、前記付勢部材49cの弾性力(押圧力)を、前記伝達部材61を介して、前記両押圧ローラ48c、48dに伝える様に構成している。尚、前記付勢部材49cは、機械式、油圧式、ガス圧式、又は空圧式等の各種構造を採用する事ができる。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第7例]
本発明の実施の形態の第7例に就いて、図8により説明する。本例のリング状部材の製造装置21fは、金属素材26に圧延転造加工を施して、転がり軸受を構成する内輪を造る為の製造装置である。本例のリング状部材の製造装置21fは、前述した実施の形態の各例と同様に、マンドレル23bと、成形ロール24bと、サポートロール25aと、付勢手段36dとを備えている。
このうちの、マンドレル23bは、特許請求の範囲に記載した内径側転造型に相当する部材であり、金属製(例えば、ダイス鋼、ハイス鋼、超硬合金等)の軸状部材である。この様なマンドレル23bの軸方向中間部外周面には、金属素材26の内周面に転造加工を施す為の第一転造面39aが形成されている。この第一転造面39aは、この第一転造面39aから軸方向両側にずれた部分に対して径方向内方に僅かに凹んだ状態で、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状に形成されている。本例の場合、前記第一転造面39aが、特許請求の範囲に記載した一方の転造面に相当する。
前記成形ロール24bは、特許請求の範囲に記載した外径側転造型に相当する部材であり、1個の金属製のローラ41aと、このローラ41aの中心孔に挿通された回転軸42aとから成る。この様な成形ロール24bは、この回転軸42a(ローラ41aの中心軸)が前記マンドレル23bの中心軸と平行となる状態で、このマンドレル23bの外径側に配置されている。又、前記ローラ41aの軸方向中央部には、軸方向両端寄り部分よりも外径寸法が大きいローラ側転造円輪部59が設けられている。このローラ側転造円輪部59の外周面には、前記金属素材26の外周面に転造加工を施す為の第二転造面44aが形成されている。本例の場合、この第二転造面44aの母線形状は、前記ローラ側転造円輪部59の軸方向中央部の外径寸法が最も大きく、軸方向両端部に向かうに従って外径寸法が小さくなる凸円弧状である。以上の様な構成を有する成形ロール24bは、前述した図15、16に示した従来構造と同様に、電動モータ34(図15参照)の回転により回転駆動された状態で、図示しない油圧シリンダ等のアクチュエータにより、前記マンドレルに対する遠近動{水平方向(図8の左右方向)の変位}を可能としている。
前記サポートロール25aの構造は、前述した実施の形態の各例の場合と同様である。
前記付勢手段36dは、1対の押圧ローラ48g、48hと、1対の付勢部材49d、49eとから成る。
このうちの両押圧ローラ48g、48hは、それぞれが特許請求の範囲に記載した押圧部材に相当する部材であり、前記成形ロール24bを構成するローラ41aの軸方向両端寄り部分(ローラ側転造円輪部59以外の部分)の外径寸法よりも大きい内径寸法を有する円筒状部材である。又、前記両押圧ローラ48g、48hは、前記ローラ側転造円輪部59側半部に設けられた小径円筒部51bと、このローラ側転造円輪部59と反対側半部に設けられた大径円筒部50bとから成る。尚、本例の場合、前記両押圧ローラ48g、48hの小径円筒部51bの外周面は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状である。
前記両押圧ローラ48g、48hのうちの一方の押圧ローラ48gは、その内径側に前記成形ロール24bのローラ41aの軸方向一端寄り部分を配置した状態で、前記ローラ側転造円輪部59の軸方向一端側に隣接した位置に配置されている。この状態で、前記一方の押圧ローラ48gの軸方向他側面と、前記ローラ側転造円輪部59の軸方向一側面とは当接している。
一方、前記両押圧ローラ48g、48hのうちの他方の押圧ローラ48hは、その内径側に前記成形ロール24bのローラ41aの軸方向他端寄り部分を配置した状態で、前記ローラ側転造円輪部59の軸方向他端側に隣接した位置に配置されている。この状態で、前記他方の押圧ローラ48hの軸方向一側面と、前記ローラ側転造円輪部59の軸方向他側面とは当接している。
上述の様な状態で設けられた両押圧ローラ48g、48hは、自身の中心軸を中心とした回転を可能である。
又、前記両付勢部材49d、49eは、それぞれが例えばコイルバネ等により構成されており、これら両付勢部材49d、49eのうちの一方の付勢部材49dは、前記一方の押圧ローラ48gと、例えばハウジング等の固定部分に支持固定された固定支持部(図示省略)との間に、前記一方の押圧ローラ48gに対して、前記マンドレル23bに向かう方向の弾力を付与する事が可能な状態で設けられている。
一方、前記両付勢部材49d、49eのうちの他方の付勢部材49eは、前記他方の押圧ローラ49eと、例えばハウジング等の固定部分に支持固定された固定支持部(図示省略)との間に、この他方の押圧ローラ49eに対して、前記マンドレル23bに向かう方向の弾力を付与する事が可能な状態で設けられている。
以下、上述の様な構成を有する本例のリング状部材の製造装置を使用して、前記金属素材26に圧延転造加工を施して、リング状部材40bを造る手順に就いて説明する。
先ず、図8(a)に示す様に、前記金属素材26の内径側に前記マンドレル23bを挿通した状態で、この金属素材26の円周方向一部を成形空間内に配置する。尚、本例の場合、この成形空間は、このマンドレル23bの第一転造面39a、この第一転造面39aの軸方向両端部とこの第一転造面39aに隣接した部分とを連続する1対の段部60、60、前記成形ロール24bの第二転造面44a、前記両押圧ローラ48g、48hの小径円筒部51b、及び、これら両押圧ローラ48g、48hの大径円筒部50bと小径円筒部51bとを連続する段部52bとの間に形成されている。
又、図8(a)に示す状態で、付勢手段36dを構成する両付勢部材49d、49eの弾性力に基づいて、前記両押圧ローラ48g、48hの小径円筒部51bの外周面により、前記金属素材26を前記マンドレル23bに向けて押圧している。又、前記金属素材26の外周面のうちの前記成形空間内に配置された部分の軸方向中央寄り部分は、前記第二転造面44aと当接(又は近接対向)している。更に、前記両押圧ローラ48g、48hの押圧力に基づいて、前記金属素材26の内周面のうちの前記成形空間内に配置された部分は、前記第一転造面39aと軸方向全長に亙りに当接している。尚、図8(a)に示す金属素材26は、その軸方向寸法が、前記マンドレル23bの両段部60、60同士の軸方向に関する距離、及び前記両押圧ローラ48g、48hの両段部52b、52b同士の軸方向に関する距離とほぼ同じである。この為、上述の配置状態で、前記金属素材26の軸方向両端面の外半部が、前記両押圧ローラ48g、48hの両段部52b、52bにより拘束されている。又、前記金属素材26の軸方向両端面の内端寄り部分は前記マンドレル23bの両段部60、60により拘束されている。
図8(a)に示す状態で、前記サポートロール25aを回転駆動すると共に、このサポートロール25aの両ローラ45a、45bの外周面の一部を、前記マンドレル23bの各マンドレル側規制面47c、47cに近接対向(又は当接)させておく。
次いで、図8(a)に示す状態で、前記成形ロール24bを、前記サポートロール25aと同期して回転駆動しながら、前記マンドレルに近付く様に水平方向に変位させて、前記金属素材26を前記マンドレル23aに向けて押圧する。すると、前記成形ロール24bの回転に伴い、前記金属素材26aが連れ回る。
図8(a)に示す状態から、前記成形ロール24bを、前記マンドレル23bに向けて変位(押圧)させると、このマンドレル23bが、前記サポートロール25a側に変位して、このサポートロール25aの両ローラ45a、45bの外周面が、前記マンドレル23bの両マンドレル側規制面47c、47cに強く当接する。すると、前記サポートロール25aの両ローラ45a、45bの回転に伴い、前記マンドレル23bが連れ回る。又、この状態では、前記成形ロール24bとこのマンドレル23bとが、同期して回転しており、これら両部材24b、23bの回転に伴い、前記金属素材26が回転する。
図8(a)に示す状態から更に、前記成形ロール24bを、前記マンドレル23bに向けて変位(押圧)させると、図8(b)に示す様に、状態前記金属素材26の外周面の軸方向中央部分に凹溝(内輪軌道)が形成されつつ、この金属素材26が、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。尚、この際、前記成形ロール24bが前記マンドレル23bに近付く為、この成形ロール24bのローラ41aの軸方向外端寄り部分の外周面と、前記両押圧ロール48g、48hの内周面のうち、前記成形ロール24bと前記マンドレル23bとの間に配置された部分との距離が小さくなる。
図8(b)に示す状態から更に、前記成形ロール24aを、前記マンドレル23bに向けて変位させると、図8(c)に示す様に、この成形ロール24aを構成するローラ41aの軸方向外端寄り部分の外周面と、前記両押圧ローラ48g、48hの内周面のうち、前記成形ロール24aと前記マンドレル23bとの間に配置された部分とが当接する。すると、前記成形ロール24aの変位に伴い、前記両押圧ローラ48g、48hが前記マンドレル23b側に変位する。この状態で、前記凹溝(内輪軌道)の形成は終了する。
図8(c)に示す状態から更に、前記成形ロール24aを、前記マンドレル23bに向けて変位させると、前記金属素材26aが、径方向に関する肉厚が薄くなり、且つ外径寸法が大きくなる様に塑性変形する。そして、図8(d)に示す様に、前記金属素材26が、所定の形状(外径寸法)となった時点で圧延転造加工を終了する。尚、上述の圧延転造加工により得られるリング状部材40bに、必要に応じて切削加工、研削加工等の仕上げ加工を施して内輪とする。その他の構成及び作用効果に就いては、前述した実施の形態の第1例の場合と同様である。
[実施の形態の第8例]
本発明の実施の形態の第8例に就いて、図9により説明する。本例のリング状部材の製造装置の場合、付勢手段36eを構成する両押圧ローラ48i、48kの小径円筒部51cの外周面のうち、成形ロール24bのローラ側転造円輪部59と反対側端部寄り部分に、全周に亙り径方向外方に突出した状態で溝形成部53aが形成されている。この溝形成部53aは、金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分に、例えば、シールリングを構成するシールリップの先端縁(内端縁)を摺接若しくは近接させる為の溝を形成(転造)する為のものである。又、本例の場合も、前記両押圧ローラ48i、48kは、自身の中心軸を中心とした回転を可能な状態で設けている。尚、本例の場合、前記小径円筒部51cの外周面が、特許請求の範囲に記載した第三転造面に相当する。その他のリング状部材の製造装置の構造は、前述した実施の形態の第7例の場合と同様である。
上述の様な構成を有する本例のリング状部材の製造装置を使用して、前記金属素材26に圧延転造加工を施して、リング状部材を造る手順に就いては、前述した実施の形態の第7例の場合とほぼ同様である。
以上の様な構成を有する本例によれば、前記金属素材26の外周面の軸方向両端寄り部分に割れ等の損傷が発生する事の防止を図りつつ、前記金属素材26の外周面に、シールリングを構成するシールリップの先端縁(内端縁)を摺接若しくは近接させる為の溝を形成する事ができる。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第7例の場合と同様である。
[実施の形態の第9例]
本発明の実施の形態の第9例に就いて、図10により説明する。本例のリング状部材の製造方法は、前述した実施の形態の第8例と同様のリング状部材の製造装置を使用する。
特に、本例のリング状部材の製造方法で使用する金属素材26bは、軸方向中間部に形成された厚肉部54aと、軸方向両端部に形成された1対の薄肉部55a、55aとにより構成されている。具体的には、前記金属素材26bの内周面は、軸方向に関して外径寸法が変化しない円筒面状である。一方、前記金属素材26bの外周面は、前記両薄肉部55a、55aに相当する部分の外径寸法が、前記厚肉部54aに相当する部分の外径寸法よりも小さい。又、前記両薄肉部55a、55aに相当する部分の内周面と、前記厚肉部54aに相当する部分の内周面とは段部56a、56aを介して連続している。
この様な金属素材26bを使用する本例のリング状部材の製造方法の場合も、この金属素材26bの円周方向一部を、図10(a)に示す様に、成形空間内に配置する。尚、この成形空間は、前述した実施の形態の第7例及び第8例の場合と同様の部材により構成されている。
特に、本例の場合、上述の様に配置した状態で、付勢手段36dを構成する両押圧ローラ48g、48hの小径円筒部51cの外周面のうちの成形ロール24bのローラ側転造円輪部59側半部に設けられた円筒面部と、前記金属素材26bの厚肉部54aに相当する部分の外周面の軸方向両端寄り部分とを当接させている。又、前記小径円筒部51cに形成された溝形成部53aの先端部を、前記金属素材26bの両薄肉部55a、55aに相当する部分の外周面に当接させている。そして、前記付勢手段36dを構成する両付勢部49d、49eの弾性力に基づいて、前記両押圧ローラ48g、48hの小径円筒部51cの円筒面部及び前記溝形成部53aの先端部により、前記金属素材26bを前記マンドレル23bに向けて押圧している。
この状態で、成形ロール24bを回転駆動しつつ、この成形ロール24bを、マンドレル23bに向けて変位(押圧)させると、図10(b)→(c)に示す様に、先ず、前記金属素材26bの内周面の軸方向中間部に凹溝(外輪軌道)が形成される。
この状態から更に、この成形ロール24bを、マンドレル23bに向けて変位(押圧)させると、図10(c)→(d)に示す様に、この金属素材26bの外周面の軸方向両端寄り部分(両薄肉部55a、55aに相当する部分の外周面)に、シールリングを構成するシールリップの先端縁(内端縁)を摺接若しくは近接させる為の溝が形成される。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第7例及び第8例の場合と同様である。
[実施の形態の第10例]
本発明の実施の形態の第10例に就いて、図11、12により説明する。本例のリング状部材の製造装置21gを構成する付勢手段36fは、付勢部材49fと、この付勢部材49fと両押圧ローラ48g、48hとの間に設けられた伝達部材61a及び支持ローラ68、68とを備えている。尚、本例の付勢手段36fは、上述した実施の形態の第7〜9例の構造にも適用する事ができる。この付勢手段36f以外のリング状部材の製造装置21gの構造は、上述した実施の形態の第9例の場合と同様である。
前記伝達部材61aは、矩形板状の基板部69と、この基板部69の前記両押圧ローラ48g、48h側の側面の4箇所位置(基板部69の両押圧ローラ48g、48h側の側面の4隅)から、これら両押圧ローラ48g、48h側に折れ曲がった状態で形成された4本の腕部70a、70bとから成る。これら4本の腕部70a、70bのうち、前記両押圧ローラ48g、48hの軸方向一方側(図11の上方)に配置された1対の腕部70a同士の間部分(各腕部70aの、両押圧ローラ48g、48hの中心軸に直交する方向に対向した側面同士の間部分)には、これら両押圧ローラ48g、48hのうちの一方の押圧ローラ48gが配置されている。一方、前記各腕部70a、70bのうち、前記両押圧ローラ48g、48hの軸方向他方側(図11の下方)に配置された1対の腕部70b、70b同士の間部分(各腕部70b、70bの、両押圧ローラ48g、48hの中心軸に直交する方向に対向した側面同士の間部分)には、これら両押圧ローラ48g、48hのうちの他方の押圧ローラ48hが配置されている。
又、前記支持ローラ68、68は、前記各腕部70a、70bのうちの、前記両押圧ローラ48g、48h側の側面のそれぞれに、取付部材71、71を介して2個ずつ組み付けられている。そして、前記両腕部70aに組み付けられた4個の支持ローラ(図示省略)の外周面の一部を、前記一方の押圧ローラ48gの外周面の円周方向に離隔した4箇所位置に当接させている。
又、上述した一方の押圧ローラ48gの場合と同様に、前記両腕部70b、70bに組み付けられた4個の支持ローラ68、68の外周面の一部を、前記他方の押圧ローラ48hの外周面の円周方向に離隔した4箇所位置に当接させている。
尚、上述の様な組み付け状態で、前記各押圧ローラ48g、48hのそれぞれの周囲に設けられた4個の支持ローラ68、68は、これら各押圧ローラ48g、48hを回転可能に支持すると共に、これら各押圧ローラ48g、48hを、後述する付勢部材49fの弾性力(押圧力)に基づいて、マンドレル23bに向かう方向に押圧する事が可能である。
又、前記付勢部材49fは、前記基板部69の前記両押圧ローラ48g、48hと反対側側面と、例えばハウジング等の固定部分に支持固定された固定支持部67との間に、前記伝達部材61aに対して、前記マンドレル23bに向かう方向の弾力を付与可能な状態で設けられている。この様にして、前記付勢部材49fの弾性力(押圧力)を、前記伝達部材61a及び前記各支持ローラ68、68を介して、前記両押圧ローラ48g、48hに伝える事により、金属素材26bの外周面の軸方向両端部を、前記マンドレル23bに向けて押圧する様に構成している。その他の構成及び作用効果に就いては、上述した実施の形態の第7〜9例の場合と同様である。
本発明の製造方法及び製造装置の対象となるリング状部材には、仕上げ加工(切削加工又は研削加工)を施す必要があるリング状部材だけでなく、仕上げ加工が不要なリング状部材も含まれる。
又、本発明を実施する場合には、前述した実施の形態の各例の構造を、適宜組み合わせて実施する事も可能である。
又、前述の各実施の形態では、加工中に、サポートロールを水平方向に変位させる事なく、成形ロールのみを水平方向(マンドレル側)に変位させる構成を採用している。但し、これとは逆に、成形ロールを水平方向に変位させる事なく、サポートロールのみを水平方向(マンドレル側)に変位させる構成とする事もできる。又、サポートロールと成形ロールとの両方を、水平方向に変位させる構成を採用する事もできる。
1 ラジアル玉軸受
2 外輪
3 内輪
4 玉
5 外輪軌道
6 内輪軌道
7 保持器
8 ビレット
9 小径部
10 大径部
11 第一中間素材
12 第二円筒部
13 第二中間素材
14 第一円筒部
15 第三中間素材
16 底部
17 第四中間素材
18 小径円筒部材
19 内向鍔部
20 大径円筒部材
21、21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g リング状部材の製造装置
22 リング状部材
23、23a、23b マンドレル
24、24a、24b 成形ロール
25、25a サポートロール
26、26a、26b 金属素材
27 第一転造面
28 マンドレル側規制面
29 受け台
30 第二転造面
31 成形ロール側規制面
32 ローラ
33 同期機構
34 電動モータ
35 環状凸部
36、36a、36b、36c、36d、36e、36f 付勢手段
37 本体部
38 転造円輪部
39、39a 第一転造面
40、40a、40b リング状部材
41、41a ローラ
42、42a 回転軸
43a、43b鍔部
44、44a 第二転造面
45a、45b ローラ
46 回転軸
47a、47b、47c マンドレル側規制面
48a、48b、48c、48d、48e、48f、48g、48h、48i、48k 押圧ローラ
49a、49b、49c、49d、49e、49f 付勢部材
50、50a、50b 大径円筒部
51、51a、51b、51c 小径円筒部
52、52a、52b 段部
53、53a 溝形成部
54、54a 厚肉部
55、55a 薄肉部
56、56a 段部
57 外径拘束型
58 第二転造面
59 ローラ側転造円輪部
60 段部
61、61a 伝達部材
62a、62b 板状部材
63 連結部
64 矩形板部
65 半円板部
66 貫通孔
67 固定支持部
68 支持ローラ
69 基板部
70a、70b 腕部
71 取付け部材

Claims (5)

  1. 軸状の内径側転造型と、その中心軸がこの内径側転造型の中心軸と平行な状態で配置された外径側転造型とを備えたリング状部材の製造装置を使用し、
    円環状の金属素材の内径側に前記内径側転造型を挿通すると共に、この金属素材の円周方向一部を、この内径側転造型の外周面に形成された第一転造面と、前記外径側転造型のこの第一転造面と径方向に対向した側の周面に形成された第二転造面との間に配置した状態で、自身の中心軸を中心として回転する前記内径側転造型の第一転造面と、自身の中心軸を中心として回転する前記外径側転造型の第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す事によりリング状部材を形成する、リング状部材の製造方法であって、
    前記第一転造面と前記第二転造面とのうちの一方の転造面を、前記金属素材の一方の周面に当接させ、他方の転造面を、この金属素材の他方の周面の軸方向中央寄り部分に当接させると共に、この金属素材の他方の周面のうち、前記他方の転造面と対向した部分よりも軸方向両端側に存在する部分と径方向に対向した状態で設けられた付勢手段により、当該両部分を、前記内径側、外径側各転造型のうちの前記一方の転造面が形成された転造型に向けて付勢した状態で、前記第一転造面と前記第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す事を特徴とするリング状部材の製造方法。
  2. 前記付勢手段が付勢部材と1対の円筒状の押圧部材とを備えており、これら両押圧部材の外周面に第三転造面が形成されており、前記第一転造面と前記第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す際に、前記第三転造面と、前記一方の転造面の軸方向両端寄り部分との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の他方の周面のうち、前記第三転造面と径方向に対向する部分に転造加工を施す、請求項1に記載したリング状部材の製造方法。
  3. 前記両押圧部材が、小径円筒部と、この小径円筒部よりも外径が大きい大径円筒部と、この小径円筒部と前記大径円筒部とを連続する段部とを有する円筒状部材であり、
    前記金属素材を、前記リング状部材の製造装置に対して、この金属素材の軸方向一端面を前記両押圧部材のうちの一方の押圧部材の段部と対向させると共に、前記金属素材の軸方向他端面を、他方の押圧部材の段部と対向させた状態で配置する、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したリング状部材の製造方法。
  4. 前記金属素材として、前記他方の周面の軸方向両端部に、軸方向中間部よりも径方向に凹んだ1対の凹部が形成されたものを使用し、
    これら両凹部を前記第三転造面と対向させた状態で転造加工を施す、請求項2に記載したリング状部材の製造方法。
  5. 軸状の内径側転造型と、その中心軸がこの内径側転造型の中心軸と平行な状態で配置された外径側転造型とを備え、円環状の金属素材の内径側に前記内径側転造型を挿通すると共に、この金属素材の円周方向一部を、この内径側転造型の外周面に形成された第一転造面と、前記外径側転造型のこの第一転造面と径方向に対向した側の周面に形成された第二転造面との間に配置した状態で、自身の中心軸を中心として回転する前記内径側転造型の第一転造面と、自身の中心軸を中心として回転する前記外径側転造型の第二転造面との間で、前記金属素材を押圧して、この金属素材の内周面及び外周面に転造加工を施す事によりリング状部材を形成する、リング状部材の製造装置であって、
    前記第一転造面と前記第二転造面とのうちの一方の転造面が、前記金属素材の一方の周面に対して軸方向の全長に亙り当接可能であり、
    他方の転造面が、前記金属素材の他方の周面の軸方向中央寄り部分に当接可能であり、
    前記金属素材の他方の周面の軸方向両端寄り部分に対向した状態で、当該両部分を、前記内径側、外径側各転造型のうちの前記一方の転造面が形成された転造型に向けて付勢する事が可能な1対の付勢手段が設けられている事を特徴とするリング状部材の製造装置。






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