JP2016042936A - 光子計数型x線診断装置及び光子計数型x線ct装置 - Google Patents

光子計数型x線診断装置及び光子計数型x線ct装置 Download PDF

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Abstract

【課題】検査のスループットを向上させること。【解決手段】実施形態の光子計数型X線診断装置は、光子計数データ作成部と、第1画像生成部と、第2画像生成部とを備える。光子計数データ作成部は、複数のX線検出素子を有する光子計数型検出器の出力に基づいて、X線検出素子に入射する光子の計数値を、光子計数型検出器の位置及びX線検出素子ごとに、X線管球が照射するX線のエネルギー分布上に設定された複数のエネルギー帯のうち、光子が有するエネルギーを含むエネルギー帯に割り当てた光子計数データを作成する。第1画像生成部は、光子計数データに基づいて、少なくとも一つの第1画像を生成する。第2画像生成部は、光子計数データに基づいて、第1画像よりも先に生成される少なくとも一つの第2画像を生成する。少なくとも一つの第1画像が示す領域と、少なくとも一つの第2画像が示す領域とは等しい。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、光子計数型X線診断装置及び光子計数型X線CT装置に関する。
現在、光子計数型検出器を用いた光子計数型X線診断装置及び光子計数型X線CT装置の開発が進められている。光子計数型検出器を用いたX線診断装置及びX線CT装置においては、光子計数型検出器の出力に基づいて光子計数データを作成し、光子計数データを用いた画像処理を行うことで、特定の組織の高コントラスト画像を得ることができる。
しかし、光子計数データの作成及び光子計数データを用いた画像処理は、負荷が高いため、時間を要する。このため、光子計数型検出器を用いたX線診断装置及びX線CT装置のユーザは、速やかに検査が成功したか否かを画像で確認することができず、検査のスループットが低下する場合があった。
特開2010−131044号公報
本発明が解決しようとする課題は、検査のスループットを向上させることができる光子計数型X線診断装置及び光子計数型X線CT装置を提供することである。
実施形態の光子計数型X線診断装置は、光子計数データ作成部と、第1画像生成部と、第2画像生成部とを備える。光子計数データ作成部は、複数のX線検出素子を有する光子計数型検出器の出力に基づいて、前記X線検出素子に入射する光子の計数値を、前記光子計数型検出器の位置及び前記X線検出素子ごとに、X線管球が照射するX線のエネルギー分布上に設定された複数のエネルギー帯のうち、前記光子が有するエネルギーを含むエネルギー帯に割り当てた光子計数データを作成する。第1画像生成部は、前記光子計数データに基づいて、少なくとも一つの第1画像を生成する。第2画像生成部は、前記光子計数データに基づいて、前記第1画像よりも先に生成される少なくとも一つの第2画像を生成する。前記少なくとも一つの第1画像が示す領域と、前記少なくとも一つの第2画像が示す領域とは等しい。
図1は、第1の実施形態に係る光子計数型X線診断装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る生成部の構成例を示すブロック図である。 図3は、第2の実施形態に係る生成部の構成例を示すブロック図である。 図4は、第4の実施形態に係る生成部の構成例を示すブロック図である。 図5は、第5の実施形態に係る生成部の構成例を示すブロック図である。 図6は、第6の実施形態に係る生成部の構成例を示すブロック図である。 図7は、第7の実施形態に係る光子計数型X線診断装置の構成例を示すブロック図である。 図8は、第8の実施形態に係る光子計数型X線診断装置の構成例を示すブロック図である。 図9は、第9の実施形態に係る光子計数型X線診断装置の構成例を示すブロック図である。 図10は、第10の実施形態に係る光子計数型X線CT装置の構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係る光子計数型X線診断装置及び光子計数型X線CT装置を説明する。
(第1の実施形態)
図1及び図2を参照しながら、第1の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1の構成及び動作について説明する。図1は、第1の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1の構成例を示すブロック図である。図2は、第1の実施形態に係る生成部91の構成例を示すブロック図である。第1の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1は、レントゲン画像を撮影する光子計数型のX線一般撮影システムである。光子計数型X線診断装置1は、図1に示すように、撮影装置2と、コンソール装置30を備える。なお、光子計数型X線診断装置1の構成は、下記の構成に限定されるものではない。
撮影装置2は、高電圧発生部3と、絞り調整部4と、駆動部5と、X線管球6と、絞り7と、光子計数型検出器8と、生成部91とを備える。
高電圧発生部3は、X線管球6にX線を発生させるための高電圧を供給する。絞り調整部4は、絞り7を制御して、X線管球6が発生させたX線の照射範囲を調整する。駆動部5は、X線管球6、絞り7及び光子計数型検出器8をレントゲン画像の撮影に適した位置に移動させる。X線管球6は、高電圧発生部3から供給される高電圧により、被検体Pに照射するX線を発生させる。
絞り7は、X線管球6が発生させたX線の照射範囲を調整するための装置である。絞り7は、X線管球6と光子計数型検出器8との間に配置される。絞り7は、例えば、スライド可能な四枚の絞り羽根を有し、これらの絞り羽根をスライドさせることで、X線管球6が発生させたX線が照射される範囲を調整する。
光子計数型検出器8は、例えば、複数のX線検出素子が第1方向及び第1方向と交差する第2方向に規則的に配置されたX線平面検出器である。X線検出素子は、シンチレータ、フォトダイオード及び検出回路を有する。X線検出素子は、入射したX線の光子一つ一つをシンチレータにより光に変換し、この光をフォトダイオードにより電荷に変換する。この電荷は、検出回路によってパルス状の電流に変換される。光子計数型検出器8は、例えば、このパルス状の電流をデジタル形式又はアナログ形式の波形データとして生成部91へ出力する。波形データは、横軸が時間、縦軸が電流である。なお、シンチレータ及びフォトダイオードを有するX線検出素子を備える光子計数型検出器8は、間接変換型の検出器と呼ばれる。
また、光子計数型検出器8は、直接変換型の検出器でもよい。直接変換型の検出器とは、X線検出素子に入射した光子を直接電荷に変換する検出器である。X線検出素子から出力される電荷は、光子の入射によって発生する電子が正電位の集電電極に向かって走行すること及び光子の入射によって発生する正孔が負電位の集電電極に向かって走行することの少なくとも一方で出力される。直接変換型の検出器の場合、X線検出素子は、例えば、テルル化カドミウム(CdTe)系の半導体素子である。光子計数型検出器8が直接変換型の検出器である場合も、光子計数型検出器8は、検出回路によって電荷をパルス状の電流に変換し、デジタル形式又はアナログ形式の波形データとして生成部91へ出力する。
なお、光子計数型検出器8は、X線検出素子が一列に配置されたX線検出器やX線検出素子が一列に配置された列を数列有するX線検出器でもよい。この場合、光子計数型X線診断装置1は、駆動部5によって、光子計数型検出器8の位置を連続的に又は段階的に移動させながらレントゲン画像の撮影を行う。
生成部91は、図2に示すように、光子計数データ作成部911と、画像生成部913とを備える。生成部91は、被検体PへのX線の照射中に以下の処理を行う。
光子計数データ作成部911は、複数のX線検出素子を有する光子計数型検出器8の出力に基づいて、X線検出素子に入射する光子の計数値を、光子計数型検出器8の位置及びX線検出素子ごとに、X線管球6が照射するX線のエネルギー分布上に設定された複数のエネルギー帯のうち、光子が有するエネルギーを含むエネルギー帯に割り当てた光子計数データを作成する。つまり、光子計数データは、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子の各エネルギー帯の光子の計数値である。光子計数型X線診断装置1が撮影するレントゲン画像の各画素の輝度は、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子に入射した光子の計数値、各エネルギー帯に割り当てられた光子の計数値、これらの計数値に後述する各種処理を施した値等を表している。また、レントゲン画像の各画素は、例えば、後述する物質弁別処理によって推定した弁別する物質ごとの厚みを表す場合もある。この場合、弁別する物質ごとの厚みは、例えば、赤、緑、青等のカラースケールで表される。
光子計数データ作成部911は、波形データのピークの数を計数することで、光子計数型検出器8の各位置において、各X線検出素子に入射した光子の計数値を取得する。また、光子計数データ作成部911は、波形データのピークの高さに基づいて、そのピークの出力を引き起こした光子のエネルギーを算出し、算出したエネルギーを含むエネルギー帯に、その光子の計数値を割り当てる。これを、エネルギー帯弁別処理(Energy Bin弁別処理)と呼ぶ。
ここで、光子計数型検出器8に線量の高いX線が入射した場合、個々の光子により発生した波形データのピークが重複してしまうことがある。この現象を、パイルアップ(pile up)と呼ぶ。パイルアップが発生すると、光子計数データ作成部911は、複数の光子により発生した複数のピークを一つのピークとして計数してしまうことがある。また、パイルアップが発生すると、ピーク位置の特定が困難になり、ピークの高さも変化するため、光子計数データ作成部911は、ピークの出力を引き起こした光子のエネルギーを正確に算出できなくなる。そこで、光子計数データ作成部911は、パイルアップの影響を低減させるため、次に説明するパルス分解処理(Pulse Decomposition処理)を行う。
光子計数データ作成部911は、光子計数型検出器8の出力にパルス分解処理を施して光子計数データを作成する。光子計数データ作成部911は、波形データのうちパイルアップが起こっている部分の電流値を適当な時間間隔ごとに取得し、重複している複数のピークの境界を特定する。次に、光子計数データ作成部911は、取得した複数の電流値及び重複している複数のピークの境界に基づいて、重複している複数のピークにフィッティングを施す。最後に、光子計数データ作成部911は、波形データのうちパイルアップが起こっている部分から各フィッティング曲線を一つずつ差し引く。これにより、光子計数データ作成部911は、波形データのピークの数の計数及びピークの高さに基づくエネルギーの算出を正確に行うことができる。
光子計数データ作成部911は、作成した光子計数データを、画像生成部913へ送信する。なお、光子計数データ作成部911は、DAS(Data Acquisition System)とも呼ばれる。また、光子計数データ作成部911は、光子計数型検出器8と一体となっていてもよい。
画像生成部913は、図2に示すように、第1画像生成部9131と、第2画像生成部9132とを備える。
第1画像生成部9131は、光子計数データに基づいて、少なくとも一つの第1画像を生成する。第1画像は、読影医が診断に使用するためのレントゲン画像である。少なくとも一つの第1画像は、例えば、第1画像生成部9131が、光子計数データに次に説明する物質弁別処理(Material Decomposition処理)を施すことによって生成される。
物質弁別処理とは、光子計数データに基づいて、レントゲン画像を撮影した領域に含まれる物質の種類、原子番号、密度等を弁別する処理である。一般的に、被検体Pに照射されるX線の光子数をC、X線検出素子で検出されたX線の光子数をC、X線のエネルギーをE、弁別する物質の数をm、弁別する物質の線減弱係数をμ、弁別する物質の厚みをLと定義すると、次の式(1)が成立する。
Figure 2016042936
第1〜第nエネルギー帯のX線(n:2以上の自然数)のエネルギーをE〜Eとしてエネルギー帯ごとに式(1)を立て、これらを連立させると、次の式(2)が導くことができる。
Figure 2016042936
第1画像生成部9131は、例えば、式(2)に最小二乗法を適用して弁別する物質の厚みLを推定する。或いは、式(2)の右辺のn行m列の行列の一般逆行列を、式(2)の両辺に左から掛けることで、弁別する物質の厚みLを推定する。物質弁別処理は、負荷が高いため時間を要する。しかし、レントゲン画像を撮影した領域に含まれる物質の種類、原子番号、密度等を弁別することができるため、物質弁別処理は、読影医が診断を行う上で有用な処理である。第1画像生成部9131は、次に説明する第2画像生成部9132が第2画像を作成する処理の進行状況に関係無く、第1画像を作成する処理を進める。第1画像生成部9131は、生成した第1画像を、後述する画像保存部34に保存する。
第2画像生成部9132は、光子計数データに基づいて、第1画像よりも先に生成される少なくとも一つの第2画像を生成する。第2画像は、診療放射線技師が検査の合否判定に使用するレントゲン画像である。少なくとも一つの第2画像は、例えば、第2画像生成部9132が、光子計数データに次に説明するエネルギー帯重み付け処理(Energy Weighted処理)を施すことによって生成される。
第2画像生成部9132は、各画素の輝度が光子計数データの各エネルギー帯の計数値に重みを掛けて総和をとった値であるレントゲン画像を生成する。例えば、X線管球6が照射するX線のエネルギー分布上に第1エネルギー帯、第2エネルギー帯、第3エネルギー帯の三つが設定されている場合を考える。この場合、第2画像生成部9132は、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子において、第1エネルギー帯の光子の計数値に重みW1を、第2エネルギー帯の光子の計数値に重みW2を、第3エネルギー帯の光子の計数値に重みW3を掛けた値を算出し、これらの値の総和を算出する。この処理は、いわゆる線形の重み付けである。そして、第2画像生成部9132は、第2画像として、各画素の輝度値が算出した総和であるレントゲン画像を生成する。第2画像生成部9132は、生成した第2画像を、後述する画像保存部34に保存する。
或いは、第2画像生成部9132は、例えば、第1エネルギー帯の光子の計数値と第2エネルギー帯の光子の計数値との積、第2エネルギー帯の光子の計数値と第3エネルギー帯の光子の計数値との積、第3エネルギー帯の光子の計数値と第1エネルギー帯の光子の計数値との積、第1エネルギー帯の光子の計数値の二乗、第2エネルギー帯の光子の計数値の二乗及び第3エネルギー帯の光子の計数値の二乗の少なくとも一つに重みを掛けた値の総和を算出する。この処理は、いわゆる非線形の重み付けである。そして、第2画像生成部9132は、第2画像として、各画素の輝度値が算出した総和であるレントゲン画像を生成してもよい。また、第2画像生成部9132は、複数のエネルギー帯の計数値の任意の積や各エネルギー帯の計数値の累乗に重みを掛けた値の総和を算出した結果に基づいて、第2画像を生成してもよい。さらに、第2画像生成部9132は、線形の重み付けと非線形の重み付けとを併用してもよい。
各エネルギー帯の計数値に掛ける重みの値は、例えば、各エネルギー帯におけるX線検出素子の応答関数の値によって決定される。ここで、X線検出素子の応答関数とは、X線検出素子に入射した光子が有するエネルギーと、X線検出素子が出力する電荷の量との関係を表す関数である。また、各エネルギー帯の計数値に掛ける重みの値は、任意の値に設定されてもよい。
以上、第1画像生成部9131が少なくとも一つの第1画像を生成する処理及び第2画像生成部9132が少なくとも一つの第2画像を生成する処理について説明した。第2画像生成部9132が行うエネルギー帯重み付け処理は、最小二乗法等の処理が必要ないため、第1画像生成部9131が行う物質弁別処理よりも負荷が低い。つまり、少なくとも一つの第2画像を生成するために必要な処理は、少なくとも一つの第1画像を生成するために必要な処理よりも負荷が低くなっている。このため、第2画像生成部9132は、第1画像よりも先に第2画像を生成することができる。また、第1画像生成部9131が生成した少なくとも一つの第1画像が示す領域と、第2画像生成部9132が生成した少なくとも一つの第2画像が示す領域とは等しくなっている。このため、診療放射線技師は、第2画像を見ることにより、検査が適切に行われ、読影に適した第1画像が得られているか否かを判定することができる。
コンソール装置30は、入力部31と、表示部32と、撮影制御部33と、画像保存部34と、制御部35とを備える。
入力部31は、光子計数型X線診断装置1のユーザが各種指示や各種設定の入力に使用するマウス、キーボード等である。入力部31は、ユーザから受け付けた指示や設定の情報を、制御部35に転送する。表示部32は、ユーザによって参照されるモニタである。表示部32には、各種画像処理の結果、入力部31を介してユーザから各種設定を受け付けるためのGUI(Graphical User Interface)等が表示される。なお、入力部31及び表示部32は、読影医用のもの及び診療放射線技師用のものを有していてもよい。
撮影制御部33は、制御部35による制御のもと、高電圧発生部3、絞り調整部4、駆動部5及び生成部91を制御する。具体的には、撮影制御部33は、駆動部5を制御して、X線管球6、絞り7及び光子計数型検出器8をレントゲン画像の撮影に適した位置に移動させ、高電圧発生部3及び絞り調整部4を制御して、被検体PにX線を照射する。また、光子計数型検出器8が、X線検出素子が一列に配置されたX線検出器やX線検出素子が一列に配置された列を数列有するX線検出器である場合、駆動部5は、光子計数型検出器8の位置を逐一移動させる。撮影制御部33は、生成部91を制御して、光子計数データを作成させ、第1画像及び第2画像を生成させる。
画像保存部34は、生成部91が生成した第1画像及び第2画像を保存するためのメモリである。画像保存部34は、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等で実現される。
制御部35は、撮影装置2及びコンソール装置30の動作を制御することによって、光子計数型X線診断装置1を制御する。制御部35は、撮影制御部33を制御して撮影を実行させ、第1画像及び第2画像を生成させる。上述した通り、第2画像は、第1画像より先に生成される。このため、制御部35は、表示部32に、第1画像より先に、第2画像を表示させることができる。また、制御部35は、生成部91が生成した少なくとも一つの第1画像及び少なくとも一つの第2画像のうち特定の画像のみを、表示部32に表示させることができる。さらに、一つの検査において、第2画像の生成が完了しているが、第1画像の生成が完了していない場合でも、診療放射線技師の判断により、次の検査に移るようにしてもよい。この場合、第1画像生成部9131は、次の検査に移っても、前に行った検査の第1画像を生成するための処理を行う。
なお、第1の実施形態は、第1画像生成部9131が物質弁別処理を行い、第2画像生成部9132がエネルギー帯重み付け処理を行う場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1画像生成部9131及び第2画像生成部9132が物質弁別処理を行ってもよい。或いは、第1画像生成部9131及び第2画像生成部9132がエネルギー帯重み付け処理を行ってもよい。
また、第1画像及び第2画像は、光子計数データのうち、光子計数型検出器8の所定の位置及び当該所定の位置における所定のX線検出素子の各エネルギー帯に割り当てられた計数値に基づいて生成されていてもよい。例えば、被検体Pの関心領域がX線の照射範囲の一部である場合、画像生成部913は、関心領域のみを表示する第1画像及び第2画像を生成してもよい。或いは、第1画像生成部9131は、読影に支障が無い範囲で解像度を落とした第1画像を生成してもよい。また、第2画像生成部9132は、検査合否の判定に支障が無い範囲で解像度を落とした第2画像を生成してもよい。なお、これらの場合でも、第1画像が示す領域と第2画像が示す領域とは等しくなっている。
第1の実施形態によれば、光子計数型X線診断装置1は、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成し、第2画像を表示部32に表示する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1は、検査のスループットを向上させることができる。
また、第1の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1は、被検体Pの関心領域がX線の照射範囲の一部である場合、画像生成部913は、関心領域のみを表示する第1画像及び第2画像を生成してもよい。或いは、第1画像生成部9131は、読影に支障が無い範囲で解像度を落とした第1画像を生成してもよい。また、第2画像生成部9132は、検査合否の判定に支障が無い範囲で解像度を落とした第2画像を生成してもよい。これらの処理により、第1画像を生成するために必要な処理の負荷及び第2画像を生成するために必要な処理の負荷が低くなるため、光子計数型X線診断装置1は、第1画像及び第2画像をより迅速に生成することができる。したがって、診療放射線技師は、検査が適切に行われているか否かをより早く判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1は、検査のスループットを向上させることができる。
第1の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1が備える生成部の構成は、上述した生成部91に限定されない。光子計数型X線診断装置1は、上述した生成部91の代わりに、以下で説明する生成部を備えていてもよい。
(第2の実施形態)
図3を参照しながら、第2の実施形態に係る生成部92の構成及び動作について説明する。図3は、第2の実施形態に係る生成部92の構成例を示すブロック図である。第2の実施形態に係る生成部92は、第1の実施形態に係る生成部91と異なり、第1画像及び第2画像をそれぞれ異なるエネルギー帯に基づいて生成する。そこで、以下の説明では、第2画像を生成するために第1エネルギー帯、第2エネルギー帯が設定され、第1画像を生成するために第3エネルギー帯、第4エネルギー帯、第5エネルギー帯が設定されている場合を例に挙げて説明する。なお、第1の実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
生成部92は、図3に示すように、光子計数データ作成部921と、画像生成部923とを備える。生成部92は、被検体PへのX線の照射中に以下の処理を行う。
光子計数データ作成部921は、図3に示すように、第1光子計数データ作成部9211と、第2光子計数データ作成部9212とを備える。光子計数データ作成部921は、次のようにして光子計数データを作成する。
第1光子計数データ作成部9211は、光子計数型検出器8からアナログ形式の波形データを受け取る。第1光子計数データ作成部9211は、アナログ形式の波形データのピークの数を計数することで、光子計数型検出器8の各位置において、各X線検出素子に入射した光子の計数値を取得する。また、第1光子計数データ作成部9211は、アナログ形式の波形データのピークの高さに基づいて、そのピークの出力を引き起こした光子のエネルギーを算出し、その光子の計数値を第3エネルギー帯、第4エネルギー帯、第5エネルギー帯に割り当てる。
第2光子計数データ作成部9212は、光子計数型検出器8からアナログ形式の波形データを受け取る。第2光子計数データ作成部9212は、アナログ形式の波形データのピークの数を計数することで、光子計数型検出器8の各位置において、各X線検出素子に入射した光子の計数値を取得する。また、第2光子計数データ作成部9212は、アナログ形式の波形データのピークの高さに基づいて、そのピークの出力を引き起こした光子のエネルギーを算出し、その光子の計数値を第1エネルギー帯、第2エネルギー帯に割り当てる。
なお、第1エネルギー帯、第2エネルギー帯、第3エネルギー帯、第4エネルギー帯及び第5エネルギー帯は、その一部が互いに重複していてもよい。算出されたエネルギーが複数のエネルギー帯に含まれる場合、その光子の計数値は、これら複数のエネルギー帯全てに割り当てられる。例えば、第2画像を生成するために設定された第1エネルギー帯の一部と、第1画像を生成するために設定された第4エネルギー帯の一部とが重複している場合を考える。この場合、算出されたエネルギーが第1エネルギー帯と第4エネルギー帯とが重複している範囲に属する光子は、第1エネルギー帯と第4エネルギー帯の両方に計数される。
画像生成部923は、図3に示すように、第1画像生成部9231と、第2画像生成部9232とを備える。
第1画像生成部9231は、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子の第3エネルギー帯の光子の計数値、第4エネルギー帯の光子の計数値及び第5エネルギー帯の光子の計数値に物質弁別処理を施して、少なくとも一つの第1画像を生成する。
第2画像生成部9232は、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子の第1エネルギー帯の光子の計数値及び第2エネルギー帯の光子の計数値にエネルギー帯重み付け処理を施して第2画像を生成する。具体的には、第2画像生成部9232は、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子において、第1エネルギー帯の光子の計数値に重みW1を、第2エネルギー帯の光子の計数値に重みW2を掛けた値を算出し、これらの値の和を算出する。そして、第2画像生成部9232は、少なくとも一つの第2画像として、各画素の輝度値が算出した和であるレントゲン画像を生成する。
第2の実施形態によれば、生成部92は、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。また、第2画像の生成に使用するエネルギー帯の数を少なく設定すれば、生成部92は、より早く第2画像を生成することができる。このため、生成部92は、検査のスループットを向上させることができる。
(第3の実施形態)
第3の実施形態に係る生成部の構成及び動作について説明する。第3の実施形態の説明では、図3に示した生成部92が、第3の実施形態に係る生成部として機能するものとして説明する。第3の実施形態に係る生成部92は、第1光子計数データ作成部9211及び第2光子計数データ作成部9212を有する光子計数データ作成部921と、第1画像生成部9231及び第2画像生成部9232を有する画像生成部923とを備える。ただし、第3の実施形態では、第1光子計数データ作成部9211、第2光子計数データ作成部9212、第1画像生成部9231及び第2画像生成部9232の動作が、第2の実施形態とは異なる。なお、以下の説明では、上述した実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
光子計数データ作成部921は、光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データにパルス分解処理及びパルス積算処理を施し、光子計数データを作成する。具体的には、光子計数データ作成部921による光子計数データの作成は、次のように行われる。
第1光子計数データ作成部9211は、光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データにパルス分解処理を施し、エネルギー帯弁別処理を施す。第2光子計数データ作成部9212は、光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データにパルス積算処理(Pulse Integration処理)を施す。パルス積算処理とは、光子が有するエネルギーに関らず、光子計数型検出器8の各位置及び各X線検出素子ごとの波形データの各ピークの高さを全て積分し、X線検出素子に入射したX線によって発生した電荷の総量を算出する処理である。算出された電荷の総量には、ピークを発生させた光子の数や各光子のエネルギーが畳み込まれている。第2光子計数データ作成部9212が行うパルス積算処理は、第1光子計数データ作成部9211が行う処理より負荷が低い。
第1画像生成部9231は、光子計数型検出器8の各位置における各X線検出素子の各エネルギー帯の計数値に物質弁別処理を施して、少なくとも一つの第1画像を生成する。第2画像生成部9232は、光子計数型検出器8の各位置において各X線検出素子に入射した光子の計数値に基づいて、少なくとも一つの第1画像を生成する。
第3の実施形態によれば、生成部92は、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。また、第3の実施形態では、少なくとも一つの第1画像を生成するために必要な処理の負荷と、少なくとも一つの第2画像を生成するために必要な処理の負荷との差が大きい。このため、生成部92は、検査のスループットを大幅に向上させることができる。
(第4の実施形態)
図4を参照しながら、第4の実施形態に係る生成部93の構成及び動作について説明する。図4は、第4の実施形態に係る生成部93の構成例を示すブロック図である。なお、以下の説明では、上述した実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
生成部93は、図4に示すように、光子計数データ作成部931と、光子計数データ処理部932と、画像生成部933とを備える。
光子計数データ作成部931は、光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データに、第1の実施形態に係る光子計数データ作成部911が行う処理と同様の処理を施し、光子計数データを作成する。光子計数データ処理部932は、光子計数データ作成部931が作成した光子計数データに、物質弁別処理を施す。
画像生成部933は、第1画像生成部9331と、第2画像生成部9332とを備える。画像生成部933は、光子計数データに後述する物質重み付け処理(Material Weighted処理)を施し、少なくとも一つの第1画像及び少なくとも一つの第2画像を生成する。なお、画像生成部933は、光子計数データ処理部932が物質弁別処理を施した結果を保存するメモリとしても機能する。
第1画像生成部9331は、光子計数データ処理部932が光子計数データに物質弁別処理を施すことで得られた弁別する各物質の厚みに任意の重みを掛けた値を算出し、これらの値の総和を算出する。そして、第1画像生成部9331は、少なくとも一つの第1画像として、各画素の輝度値が算出した総和であるレントゲン画像を生成する。第1画像生成部9331が各物質の厚みに掛ける重みの値は、第1画像が読影に適した画像となるような値であることが好ましい。例えば、第1画像の読影を行う際、特に注目すべき物質がある場合は、その物質の厚みに掛ける重みの値を、他の物質の厚みに掛ける重みの値より大きくすればよい。
第2画像生成部9332は、光子計数データ処理部932が光子計数データに物質弁別処理を施すことで得られた弁別する各物質の厚みに任意の重みを掛けた値を算出し、これらの値の総和を算出する。この処理は、いわゆる線形の重み付けである。或いは、第2画像生成部9332は、各物質の厚みの任意の積、各物質の厚みの累乗等に重みを掛けた値の総和を算出してもよい。この処理は、いわゆる非線形の重み付けである。そして、第2画像生成部9332は、少なくとも一つの第2画像として、各画素の輝度値が算出した総和であるレントゲン画像を生成する。第2画像生成部9332が各物質の厚みに掛ける重みの値は、第2画像が検査の合否判定に適した画像となるような値であることが好ましい。なお、第2画像生成部9332は、診療放射線技師が第2画像を使用して検査の合否判定を行う上で、必要最小限の処理を行ってもよい。さらに、第2画像生成部9332は、線形の重み付けと非線形の重み付けとを併用してもよい。
また、画像生成部933は、第2画像生成部9332が第2画像を生成する処理を、第1画像生成部9331が第1画像を生成する処理より先に行う。したがって、画像生成部933は、第1画像よりも先に第2画像を生成することができる。なお、各画素の輝度値が各物質の厚みに重みを掛けた値の総和であるレントゲン画像を生成する処理は、物質重み付け処理と呼ばれる。
第4の実施形態によれば、生成部93は、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、生成部93は、検査のスループットを向上させることができる。また、生成部93は、光子計数データ処理部932が物質弁別処理を施した結果を保存している。このため、生成部93は、保存している物質弁別処理の結果に各種処理を施すことで、事後的に必要になった第1画像や第2画像を生成することができる。
(第5の実施形態)
図5を参照しながら、第5の実施形態に係る生成部94の構成及び動作について説明する。図5は、第5の実施形態に係る生成部94の構成例を示すブロック図である。第5の実施形態に係る生成部94は、第4の実施形態に係る生成部93と異なり、光子計数データ処理部を有しない。なお、以下の説明では、上述した実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
生成部94は、図5に示すように、光子計数データ作成部941と、画像生成部943とを備える。生成部94は、被検体PへのX線の照射中に以下の処理を行う。
光子計数データ作成部941は、光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データに、第1の実施形態に係る光子計数データ作成部911が行う処理と同様の処理を施し、光子計数データを作成する。
画像生成部943は、第1画像生成部9431と、第2画像生成部9432とを備える。なお、画像生成部943は、光子計数データ作成部941が作成した光子計数データを保存するメモリとしても機能する。
第1画像生成部9431は、光子計数データに物質弁別処理を施し、物質弁別処理を施すことで得られた弁別する各物質の厚みに任意の重みを掛けた値を算出し、これらの値の総和を算出する。そして、第1画像生成部9431は、少なくとも一つの第1画像として、各画素の輝度値が算出した総和であるレントゲン画像を生成する。
第2画像生成部9432は、光子計数データに物質弁別処理を施し、物質弁別処理を施すことで得られた弁別する各物質の厚みに任意の重みを掛けた値を算出し、これらの値の総和を算出する。そして、第2画像生成部9432は、少なくとも一つの第2画像として、各画素の輝度値が算出した総和であるレントゲン画像を生成する。
第5の実施形態によれば、生成部94は、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、生成部94は、検査のスループットを向上させることができる。また、生成部94は、光子計数データ作成部941が作成した光子計数データを保存している。このため、生成部94は、保存している光子計数データに各種処理を施すことで、事後的に必要になった第1画像や第2画像を生成することができる。生成部94は、光子計数データを保存しているため、光子計数データに各種処理を施すことで、様々な第1画像や第2画像を生成することができる。
(第6の実施形態)
図6を参照しながら、第6の実施形態に係る生成部95の構成及び動作について説明する。図6は、第6の実施形態に係る生成部95の構成例を示すブロック図である。第6の実施形態に係る生成部95では、第5の実施形態に係る生成部94と異なり、光子計数データ生成部が画像生成部に含まれている。なお、以下の説明では、上述した実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
生成部95は、図6に示すように、画像生成部953を備える。画像生成部953は、光子計数データ作成部9530と、第1画像生成部9531と、第2画像生成部9532とを備える。生成部95は、被検体PへのX線の照射中に以下の処理を行う。なお、画像生成部953は、光子計数データ作成部9530が光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データを保存するメモリとしても機能する。
光子計数データ作成部9530は、光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データに、パルス分解処理、エネルギー帯弁別処理及び物質弁別処理を施し、光子計数データを作成する。
第1画像生成部9531は、光子計数データに、第4の実施形態に係る第1画像生成部9331と同様の処理を施し、少なくとも一つの第1画像を生成する。第2画像生成部9532は、光子計数データに、第4の実施形態に係る第2画像生成部9332と同様の処理を施し、少なくとも一つの第2画像を生成する。
第6の実施形態によれば、生成部95は、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、生成部95は、検査のスループットを向上させることができる。また、生成部95は、光子計数データ作成部9530が光子計数型検出器8から受け取ったデジタル形式の波形データを保存している。このため、生成部95は、保存しているデジタル形式の波形データに各種処理を施すことで、事後的に必要になった第1画像や第2画像を生成することができる。生成部95は、デジタル形式の波形データを保存しているため、波形データに各種処理を施すことで、様々な第1画像や第2画像を生成することができる。
以上、レントゲン画像を撮影する光子計数型のX線一般撮影システムを例に挙げて説明したが、上述した生成部は、光子計数型X線CT装置や他の光子計数型X線診断装置が有していてもよい。そこで、以下に上述した生成部を有する光子計数型X線診断装置及び光子計数型X線CT装置について説明する。なお、以下の説明では、上述した実施形態と重複する内容については、詳細な説明を省略する。
(第7の実施形態)
図7を参照しながら、第7の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1aの構成及び動作について説明する。図7は、第7の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1aの構成例を示すブロック図である。第7の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1aは、造影剤を使用する上部消化管検査等に使用される光子計数型のX線一般撮影システムである。光子計数型X線診断装置1aは、図7に示すように、撮影装置2aと、コンソール装置30aを備える。なお、光子計数型X線診断装置1aの構成は、下記の構成に限定されるものではない。
撮影装置2aは、高電圧発生部3aと、絞り調整部4aと、駆動部5aと、X線管球6aと、絞り7aと、光子計数型検出器8aと、生成部9aとを備える。高電圧発生部3a、絞り調整部4a、X線管球6a、絞り7a及び光子計数型検出器8aは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
駆動部5aは、X線管球6a、絞り7a及び光子計数型検出器8aを撮影に適した位置に移動させる。また、駆動部5aは、被検体Pが服用した造影剤を撮影対象の表面全体に付着させるため、被検体Pが固定された天板を揺動させる。生成部9aは、上述した生成部のいずれか一つである。
コンソール装置30aは、入力部31aと、表示部32aと、撮影制御部33aと、画像保存部34aと、制御部35aとを備える。入力部31a、表示部32a及び画像保存部34aは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
撮影制御部33aは、制御部35aによる制御のもと、高電圧発生部3a、絞り調整部4a、駆動部5a及び生成部9aを制御する。まず、撮影制御部33aは、駆動部5aを制御して、被検体Pが服用した造影剤を撮影対象の表面全体に付着させるため、被検体Pが固定された天板を揺動させる。そして、撮影制御部33aは、高電圧発生部3a、絞り調整部4a、駆動部5a及び生成部9aを制御して、光子計数データを作成させ、第1画像及び第2画像を生成させる。
制御部35aは、撮影装置2a及びコンソール装置30aの動作を制御することによって、光子計数型X線診断装置1aを制御する。制御部35aは、撮影制御部33aを制御して撮影を実行させ、第1画像及び第2画像を生成させる。上述した通り、第2画像は、第1画像より先に生成される。このため、制御部35aは、表示部32aに、第1画像より先に、第2画像を表示させることができる。
第7の実施形態によれば、光子計数型X線診断装置1aは、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1aは、検査のスループットを向上させることができる。
(第8の実施形態)
図8を参照しながら、第8の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1bの構成について説明する。図8は、第8の実施形態に係る光子計数型X線診断装置の構成例を示すブロック図である。第8の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1bは、光子計数型のマンモグラフィ装置である。光子計数型X線診断装置1bは、図8に示すように、撮影装置2bと、コンソール装置30bを備える。なお、光子計数型X線診断装置1bの構成は、下記の構成に限定されるものではない。
撮影装置2bは、高電圧発生部3bと、絞り調整部4bと、駆動部5bと、X線管球6bと、絞り7bと、光子計数型検出器8bと、生成部9bと、撮影台10bと、圧迫板11bとを備える。X線管球6b、絞り7b、光子計数型検出器8b、撮影台10b及び圧迫板11bは、上方から下方へ向かって、X線管球6b、絞り7b、圧迫板11b、撮影台10b、光子計数型検出器8bの順に配置されている。高電圧発生部3b、絞り調整部4b、X線管球6b、絞り7b及び光子計数型検出器8bは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
駆動部5bは、X線管球6b及び絞り7bに対して、撮影台10bを上下方向に移動させる。また、駆動部5bは、撮影台10bに対して、圧迫板11bを上下方向に移動させる。さらに、駆動部5bは、乳房Mに複数の異なる方向からX線を照射するため、X線管球6b及び絞り7bを移動させることができる。生成部9bは、上述した生成部のいずれか一つである。
撮影台10bは、乳房Mを載置するための台である。圧迫板11bは、面積が最大である面が、撮影台10bの上面と対向するように配置される板状の部材である。圧迫板11bは、撮影台10bに対して、上下方向へ移動できるように支持されている。圧迫板11bは、撮影台10bに接近する方向に移動し、撮影台10bに載置されている乳房Mを圧迫する。これにより、圧迫板11bは、乳房Mの内部の乳腺の重なりを減少させる。なお、撮影台10b、圧迫板11b及び光子計数型検出器8bは、X線管球6b及び絞り7bに対して、上下方向へ移動できるように支持されている。
コンソール装置30bは、入力部31bと、表示部32bと、撮影制御部33bと、画像保存部34bと、制御部35bとを備える。入力部31b、表示部32b及び画像保存部34bは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
撮影制御部33bは、制御部35bによる制御のもと、高電圧発生部3b、絞り調整部4b、駆動部5b及び生成部9bの動作を制御する。具体的には、撮影制御部33bは、制御部35bによる制御のもと、高電圧発生部3b、絞り調整部4b及び駆動部5bを制御し、乳房Mを圧迫した状態で、乳房MにX線を照射する。また、撮影制御部33bは、制御部35bによる制御のもと、生成部9bを制御し、光子計数データを作成させ、第1画像及び第2画像を生成させる。なお、駆動部5bは、X線管球6b及び絞り7bを移動させ、乳房Mに複数の異なる方向からX線を照射することができるため、第1画像及び第2画像が三次元画像となる場合もある。
制御部35bは、撮影装置2b及びコンソール装置30bの動作を制御することによって、光子計数型X線診断装置1bを制御する。制御部35bは、撮影制御部33bを制御して撮影を実行させ、第1画像及び第2画像を生成させる。上述した通り、第2画像は、第1画像より先に生成される。このため、制御部35bは、表示部32bに、第1画像より先に、第2画像を表示させることができる。
第8の実施形態によれば、光子計数型X線診断装置1bは、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1bは、検査のスループットを向上させることができる。
(第9の実施形態)
図9を参照しながら、第9の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1cの構成及び動作について説明する。図9は、第9の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1cの構成例を示すブロック図である。第9の実施形態に係る光子計数型X線診断装置1cは、血管、心臓等の循環器系の診断及び治療に使用されるX線アンギオグラフィシステムである。光子計数型X線診断装置1cは、図9に示すように、撮影装置2cと、コンソール装置30cを備える。なお、光子計数型X線診断装置1cの構成は、下記の構成に限定されるものではない。
撮影装置2cは、高電圧発生部3cと、絞り調整部4cと、駆動部5cと、X線管球6cと、絞り7cと、光子計数型検出器8cと、生成部9c、Cアーム10cとを備える。高電圧発生部3c、絞り調整部4c、X線管球6c、絞り7c、光子計数型検出器8c及び生成部9cは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
Cアーム10cは、X線管球6c、絞り7c及び光子計数型検出器8cを保持する湾曲した部材である。X線管球6c及び絞り7cと、光子計数型検出器8cとは、Cアーム10cにより被検体Pを挟んで対向するように配置される。
駆動部5cは、Cアーム10cを移動又は回転させる。駆動部5cは、被検体Pを挟んで対向するように配置されているX線管球6cと、光子計数型検出器8cとの距離であるSID(Source Image receptor Distance)を変更する。また、駆動部5cは、Cアーム10cに保持されている光子計数型検出器8cを回転させることができる。さらに、駆動部5cは、被検体Pが載置される天板を移動させる。生成部9cは、上述した生成部のいずれか一つである。
コンソール装置30cは、入力部31cと、表示部32cと、撮影制御部33cと、画像保存部34cと、制御部35cとを備える。入力部31c、表示部32c及び画像保存部34cは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
撮影制御部33cは、制御部35cによる制御のもと、高電圧発生部3c、絞り調整部4c、駆動部5c及び生成部9cを制御する。具体的には、撮影制御部33cは、駆動部5cを制御して、X線管球6c、絞り7c及び光子計数型検出器8cを撮影に適した位置に移動させ、高電圧発生部3c及び絞り調整部4cを制御して、被検体PにX線を照射する。また、光子計数型検出器8cが、X線検出素子が一列に配置されたX線検出器やX線検出素子が一列に配置された列を数列有するX線検出器である場合、駆動部5cは、光子計数型検出器8cの位置を逐一移動させる。撮影制御部33cは、生成部9cを制御して、光子計数データを作成させ、少なくとも一つの第1画像及び、少なくとも一つの第2画像を生成させる。なお、動画を撮影する場合、生成部9cは、上述した処理を動画のフレームごとに行う。したがって、動画を撮影する場合、生成部9cは、診断に使用する動画を構成する複数の第1画像及び検査の合否判定に使用する動画を構成する複数の第2画像を生成する。
制御部35cは、撮影装置2c及びコンソール装置30cの動作を制御することによって、光子計数型X線診断装置1cを制御する。制御部35cは、撮影制御部33cを制御して撮影を実行させ、第1画像及び第2画像を生成させる。上述した通り、第2画像は、第1画像より先に生成される。このため、制御部35cは、表示部32に、第1画像より先に、第2画像を表示させることができる。
第9の実施形態によれば、光子計数型X線診断装置1cは、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1cは、検査のスループットを向上させることができる。
また、動画を撮影する場合、生成部9cは、動画の各フレームに相当する複数の第1画像より先に、動画の各フレームに相当する複数の第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、診断に使用する動画を構成する複数の第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1cは、検査のスループットを向上させることができる。
(第10の実施形態)
図10を参照しながら、第10の実施形態に係る光子計数型X線CT装置1dの構成及び動作について説明する。図10は、第10の実施形態に係る光子計数型X線CT装置1dの構成例を示すブロック図である。光子計数型X線CT装置1dは、図10に示すように、撮影装置2dと、コンソール装置40dを備える。なお、光子計数型X線CT装置1dの構成は、下記の構成に限定されるものではない。
撮影装置2dは、高電圧発生部3dと、絞り調整部4dと、駆動部5dと、X線管球6dと、絞り7dと、光子計数型検出器8dと、生成部9d、回転フレーム10dとを備える。高電圧発生部3d、絞り調整部4d、X線管球6d、絞り7d及び生成部9dは、他の実施形態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
回転フレーム10dは、X線管球6d、絞り7d及び光子計数型検出器8dを保持する円環状の部材である。X線管球6d及び絞り7dと、光子計数型検出器8dとは、回転フレーム10dによって、被検体Pを挟んで対向するように配置されている。
駆動部5dは、回転フレーム10dを回転させることにより、被検体P内の点を中心とした円軌道上で、X線管球6d、絞り7d及び光子計数型検出器8dを旋回させる。なお、被検体P内の点を中心とした円軌道上におけるX線管球6dの位置は、ビューと呼ばれる。
光子計数型検出器8dは、チャンネル方向及びスライス方向に配列された複数のX線検出素子を有する多列検出器である。チャンネル方向は回転フレーム10dの円周方向、スライス方向は被検体Pの体軸方向である。なお、光子計数型検出器8dは、回転フレーム10dに沿って湾曲していてもよい。
生成部9dは、上述した生成部91、生成部92、生成部93、生成部94又は生成部95である。ただし、第10の実施形態の場合、生成部9dが生成する第1画像及び第2画像は、投影データとなる。他の実施形態における第1画像及び第2画像と同様、投影データの各点の輝度値は、光子計数型検出器8dの各位置における各X線検出素子に入射した光子の計数値、各エネルギー帯に割り当てられた光子の計数値、これらの計数値に後述する各種処理を施した値等を表している。
寝台装置20dは、寝台駆動装置21dと、天板22dとを備える。天板22dには、被検体Pが載置される。寝台駆動装置21dは、後述するスキャン制御部43dによる制御のもと、被検体Pが載置された天板22dを体軸方向へ移動させる。撮影装置2dは、例えば、天板22dを移動させながら回転フレーム10dを回転させて被検体Pをらせん状にスキャンするヘリカルスキャンを実行する。或いは、撮影装置2dは、被検体Pを載置した天板22dを移動させた後、回転フレーム10dを回転させて被検体Pをスキャンする動作を繰り返すコンベンショナルスキャンを実行する。或いは、撮影装置2dは、被検体Pを載置した天板22dの位置を一定間隔で移動させてコンベンショナルスキャンを複数のスキャンエリアで行うステップアンドシュート方式を実行する。
コンソール装置40dは、入力部41dと、表示部42dと、スキャン制御部43dと、前処理部44dと、データ保存部45dと、画像再構成部46dと、画像保存部47dと、制御部48dとを備える。入力部41d、表示部42d及び画像保存部47dは、他の実施形態の入力部、表示部及び画像保存部と同様であるため、詳細な説明は省略する。
スキャン制御部43dは、制御部48dによる制御のもと、高電圧発生部3d、絞り調整部4d、駆動部5d、生成部9d及び寝台駆動装置21dの動作を制御する。具体的には、スキャン制御部43dは、高電圧発生部3dを制御することにより、X線管球6dからX線を照射させる。スキャン制御部43dは、絞り調整部4dを制御することにより、絞り7dの開口度及び位置を調整する。スキャン制御部43dは、駆動部5dを制御することにより、回転フレーム10dを回転させる。また、スキャン制御部43dは、制御部48dによる制御のもと、生成部9dを制御する。さらに、スキャン制御部43dは、寝台駆動装置21dを制御することにより、天板22dを移動させる。
前処理部44dは、投影データ、すなわち第1画像及び第2画像に対して、対数変換、オフセット補正、感度補正、ビームハードニング補正、散乱線補正等の補正処理を施し、これをデータ保存部45dに保存する。なお、前処理部44dにより補正処理が施された投影データは、生データ(Raw Data)とも呼ばれる。
データ保存部45dは、生データ、すなわち前処理部44dによって補正処理が施された投影データが保存されるメモリである。
画像再構成部46dは、データ保存部45dに記憶された生データを再構成し、再構成画像を生成する。再構成方法としては、種々の方法があり、例えば、逆投影処理が挙げられる。また、逆投影処理としては、例えば、FBP(Filtered Back Projection)法が挙げられる。なお、画像再構成部46dは、例えば、逐次近似法により、再構成処理を行っても良い。画像再構成部46dは、生成した再構成画像を画像保存部47dに保存する。
なお、上述したデータ保存部45dは、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等で実現することができる。また、上述したスキャン制御部43d、前処理部44d、画像再構成部46d及び制御部48dは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路又はCPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の電子回路で実現することができる。
制御部48dは、撮影装置2d、寝台装置20d及びコンソール装置40dの動作を制御することによって、光子計数型X線CT装置1dを制御する。制御部48dは、スキャン制御部43dを制御してスキャンを実行させ、撮影装置2dから投影データを収集する。制御部48dは、前処理部44dを制御して投影データ、すなわち第1画像及び第2画像に上述した補正処理を施す。制御部48dは、第1画像又は第2画像に補正処理を施した生データやこれらの画像を再構成した再構成画像を表示部42dに表示するように制御する。
第10の実施形態によれば、光子計数型X線診断装置1dは、読影医が診断に使用する少なくとも一つの第1画像より先に、診療放射線技師が検査の合否判定に使用する少なくとも一つの第2画像を生成する。したがって、診療放射線技師は、第1画像が生成されるのを待つことなく、検査が適切に行われているか否かを判定することができる。このため、光子計数型X線診断装置1dは、検査のスループットを向上させることができる。
上述した各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図1〜図10に示した通りに構成されていることを要しない。すなわち、各構成要素の分散・統合の具体的な形態は図1〜10に示したものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各構成要素の各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPU及びこのCPUにおいて実行されるプログラムによって実現される。或いは、各構成要素の各処理機能は、その全部または任意の一部が、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現される。
上述した実施形態で説明した光子計数型イメージング方法は、予め用意された光子計数型イメージングプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この光子計数型イメージングプログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この光子計数型イメージングプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一時的な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、検査のスループットを向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
911 光子計数データ作成部
9131 第1画像生成部
9132 第2画像生成部

Claims (9)

  1. 複数のX線検出素子を有する光子計数型検出器の出力に基づいて、前記X線検出素子に入射する光子の計数値を、前記光子計数型検出器の位置及び前記X線検出素子ごとに、X線管球が照射するX線のエネルギー分布上に設定された複数のエネルギー帯のうち、前記光子が有するエネルギーを含むエネルギー帯に割り当てた光子計数データを作成する光子計数データ作成部と、
    前記光子計数データに基づいて、少なくとも一つの第1画像を生成する第1画像生成部と、
    前記光子計数データに基づいて、前記第1画像よりも先に生成される少なくとも一つの第2画像を生成する第2画像生成部と、
    を備え、
    前記少なくとも一つの第1画像が示す領域と、前記少なくとも一つの第2画像が示す領域とが等しいことを特徴とする光子計数型X線診断装置。
  2. 前記少なくとも一つの第2画像を生成するために必要な処理は、前記少なくとも一つの第1画像を生成するために必要な処理よりも負荷が低いことを特徴とする請求項1に記載の光子計数型X線診断装置。
  3. 前記光子計数データ作成部は、前記光子計数データを、前記出力にパルス分解処理を施して作成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光子計数型X線診断装置。
  4. 前記光子計数データ作成部は、前記光子計数データを、前記出力にパルス積算処理を施して作成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光子計数型X線診断装置。
  5. 前記少なくとも一つの第1画像及び前記少なくとも一つの第2画像の少なくとも一方は、前記光子計数データに物質弁別処理を施すことによって生成されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一つに記載の光子計数型X線診断装置。
  6. 前記少なくとも一つの第1画像及び前記少なくとも一つの第2画像の少なくとも一方は、前記光子計数データに物質重み付け処理を施すことによって生成されることを特徴とする請求項5に記載の光子計数型X線診断装置。
  7. 前記少なくとも一つの第1画像及び前記少なくとも一つの第2画像の少なくとも一方は、前記光子計数データにエネルギー帯重み付け処理を施すことによって生成されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一つに記載の光子計数型X線診断装置。
  8. 前記第1画像及び前記第2画像は、前記光子計数データのうち、前記光子計数型検出器の所定の位置及び当該所定の位置における所定の前記X線検出素子の各エネルギー帯に割り当てられた計数値に基づいて生成されていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の光子計数型X線診断装置。
  9. 複数のX線検出素子を有する光子計数型検出器の出力に基づいて、前記X線検出素子に入射する光子の計数値を、前記光子計数型検出器の位置及び前記X線検出素子ごとに、X線管球が照射するX線のエネルギー分布上に設定された複数のエネルギー帯のうち、前記光子が有するエネルギーを含むエネルギー帯に割り当てた光子計数データを作成する光子計数データ作成部と、
    前記光子計数データに基づいて、少なくとも一つの第1画像を生成する第1画像生成部と、
    前記光子計数データに基づいて、前記第1画像よりも先に生成される少なくとも一つの第2画像を生成する第2画像生成部と、
    を備え、
    前記少なくとも一つの第1画像が示す領域と、前記少なくとも一つの第2画像が示す領域とが等しいことを特徴とする光子計数型X線CT装置。
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