JP2016040697A - 塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】その日、その時の状況によって刻々と変化している塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用できるようにする。【解決手段】塵埃制御システム3を、外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタ5Aと、外気に含まれる塵埃を除去し、第1フィルタよりも塵埃除去率が高い第2フィルタ5Bと、第1フィルタを利用する場合に開けられる第1ダンパ12Aと、第2フィルタを利用する場合に開けられる第2ダンパ12Bと、第1ダンパ及び第2ダンパの開度を制御する制御部14とを備えるものとし、制御部が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ及び第2ダンパの開度を制御するものとする。【選択図】図1
Description
本発明は、塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システムに関する。
例えば、サーバやネットワークスイッチといったIT(Information Technology)サービスを提供するための情報処理システムを構築するために、複数の電子機器が設置されているデータセンタ(DC:Data Center)がある。
このようなデータセンタでは、複数の電子機器を冷却するために冷却システム(空調機)が設けられる。
このようなデータセンタでは、複数の電子機器を冷却するために冷却システム(空調機)が設けられる。
ところで、上述のようなデータセンタでは、消費電力を抑える試みがなされている。
例えば、データセンタにおいて、冷却空気を生成する冷却システムを用い、冷却空気で電子機器を冷却する場合、冷却空気を生成するための電力が必要となる。
このため、冷却空気を生成するための電力を不要とし、データセンタの消費電力を抑えるために、電子機器よりも低い温度の外気を導入するようにした冷却システムを用い、外気で電子機器を冷却することが考えられる。なお、このようなデータセンタを外気導入型データセンタという。
例えば、データセンタにおいて、冷却空気を生成する冷却システムを用い、冷却空気で電子機器を冷却する場合、冷却空気を生成するための電力が必要となる。
このため、冷却空気を生成するための電力を不要とし、データセンタの消費電力を抑えるために、電子機器よりも低い温度の外気を導入するようにした冷却システムを用い、外気で電子機器を冷却することが考えられる。なお、このようなデータセンタを外気導入型データセンタという。
しかしながら、外気には、通常、塵埃が含まれているため、そのまま冷却風として電子機器にあてると、例えば塵埃粒子や塵埃粒子に付着した化学物質が電子機器に悪影響を及ぼし、電子機器の故障につながるおそれがある。
このため、外気を取り込んで、電子機器へ向けて送風する前に、フィルタを通して、外気に含まれる塵埃(塵埃粒子)を除去することが考えられる。
このため、外気を取り込んで、電子機器へ向けて送風する前に、フィルタを通して、外気に含まれる塵埃(塵埃粒子)を除去することが考えられる。
しかしながら、フィルタには、大きな粒子(塵埃)を除去するフィルタ、細かい粒子(塵埃)まで除去できるフィルタなど、さまざまな種類がある。
また、外気の塵埃量は、その日、その時の状況によって刻々と変化している。例えば、ほとんどフィルタを通さなくても良いほどに塵埃量が少ない日あるいは少ないときもあれば、細かい塵埃まで除去できる高性能なフィルタでしっかり除去しなければならないほどに塵埃量が多い日あるいは多いときもある。
また、外気の塵埃量は、その日、その時の状況によって刻々と変化している。例えば、ほとんどフィルタを通さなくても良いほどに塵埃量が少ない日あるいは少ないときもあれば、細かい塵埃まで除去できる高性能なフィルタでしっかり除去しなければならないほどに塵埃量が多い日あるいは多いときもある。
このため、その日、その時の状況によって刻々と変化している外気の塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用するのは難しい。したがって、データセンタ内の塵埃量を正確に制御するのも難しい。
そこで、その日、その時の状況によって刻々と変化している塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用できるようにしたい。
そこで、その日、その時の状況によって刻々と変化している塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用できるようにしたい。
本塵埃制御システムは、外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタと、外気に含まれる塵埃を除去し、第1フィルタよりも塵埃除去率が高い第2フィルタと、第1フィルタを利用する場合に開けられる第1ダンパと、第2フィルタを利用する場合に開けられる第2ダンパと、第1ダンパ及び第2ダンパの開度を制御する制御部とを備え、制御部が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ及び第2ダンパの開度を制御する。
本冷却システムは、上述の塵埃制御システムと、塵埃制御システムの第1フィルタ又は第2フィルタを介して取り込まれた外気を、電子機器へ向けて送風するファンとを備える。
本情報処理システムは、上述の塵埃制御システムと、電子機器と、塵埃制御システムの第1フィルタ又は第2フィルタを介して取り込まれた外気を、電子機器へ向けて送風するファンとを備える。
本情報処理システムは、上述の塵埃制御システムと、電子機器と、塵埃制御システムの第1フィルタ又は第2フィルタを介して取り込まれた外気を、電子機器へ向けて送風するファンとを備える。
したがって、本塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システムによれば、その日、その時の状況によって刻々と変化している塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用できるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システムについて、図1〜図11を参照しながら説明する。
本実施形態の塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システムは、例えば、外気を導入して例えばサーバなどの電子機器を冷却する外気導入型データセンタにおいて用いられる。ここで、外気導入型データセンタとしては、例えば、外気を導入してサーバを冷却する小型データセンタなどがある。なお、電子機器をIT機器ともいう。
本実施形態の塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システムは、例えば、外気を導入して例えばサーバなどの電子機器を冷却する外気導入型データセンタにおいて用いられる。ここで、外気導入型データセンタとしては、例えば、外気を導入してサーバを冷却する小型データセンタなどがある。なお、電子機器をIT機器ともいう。
このような外気導入型データセンタは、電子機器よりも低い温度の外気を導入するようにした冷却システムを用い、外気で電子機器を冷却するため、冷却空気を生成するための電力が不要であり、データセンタの消費電力を抑えることができる。
例えば、図1に示すように、外気導入型データセンタ1は、複数台のサーバ(電子機器)8が収納されたサーバラック9が複数台並列に設置されているサーバ室1Aと、サーバ室1A内に導入する外気の温度及び湿度を調整する温湿度調整室1Bとを備える。
例えば、図1に示すように、外気導入型データセンタ1は、複数台のサーバ(電子機器)8が収納されたサーバラック9が複数台並列に設置されているサーバ室1Aと、サーバ室1A内に導入する外気の温度及び湿度を調整する温湿度調整室1Bとを備える。
ここでは、サーバ室1Aは、その温湿度調整室1B側に吸気口13を備え、反対側に排気口11を備える。また、サーバ室1Aの吸気口13には、複数のファン6Aを備えるファンユニット6(供給ファンユニット)が取り付けられている。そして、フィンユニット6とサーバラック9との間の空間がコールドアイル7になっており、サーバラック9と排気口11との間の空間がホットアイル10になっている。また、サーバラック9は、コールドアイル7側の前面から外気を吸い込み、ホットアイル10側の背面から排気するようになっている。つまり、サーバラック9の前面から吸い込まれた外気は、サーバ8にあたり、サーバ8から熱を奪って、サーバラック9の背面から排出されるようになっている。また、サーバ室1Aと温湿度調整室1Bとの間の境界に循環ダンパ4も設けられている。なお、サーバ室1Aの吸気口13は、温湿度調整室1Bに取り込まれた外気をサーバ室1A内に供給するための供給口である。
また、温湿度調整室1Bは、外気取り込み口2を備える。そして、外気取り込み口2から取り込まれた外気は、そのままの温湿度で又は温湿度が所定の範囲内に調整されて、温湿度調整室1Bとサーバ室1Aとの間の境界に設けられた吸気口13、即ち、サーバ室1Aの吸気口13からファン6Aによって吸い込まれ、コールドアイル7に入るようになっている。
ところで、外気には、通常、塵埃が含まれているため、そのまま冷却風としてサーバ8にあてると、例えば塵埃粒子や塵埃粒子に付着した化学物質がサーバ8に悪影響を及ぼし、サーバ8の故障につながるおそれがある。
このため、図11に示すように、外気取り込み口2から外気を取り込んで、ファン6Aによってサーバ8へ向けて送風する前に、フィルタ5を通して、外気に含まれる塵埃(塵埃粒子)を除去することが考えられる。
このため、図11に示すように、外気取り込み口2から外気を取り込んで、ファン6Aによってサーバ8へ向けて送風する前に、フィルタ5を通して、外気に含まれる塵埃(塵埃粒子)を除去することが考えられる。
しかしながら、フィルタには、大きな粒子(塵埃)を除去するフィルタ(プレフィルタ)、細かい粒子(塵埃)まで除去できるフィルタ(中性能フィルタや高性能フィルタ)など、さまざまな種類がある。例えば、サーバ8に影響が少ないレベルまで塵埃を除去していると、フィルタが早く目詰まってしまい、フィルタが短寿命になる。また、例えば、ファン6Aを用いてサーバ8へ向けて送風する場合、フィルタが目詰まったことが原因で圧力損失が高くなり、余計な電力がかかったしまうことになる。また、例えば、高性能なフィルタほど目詰まりも早く起こり、また、高性能なフィルタを用いると、最初から圧力損失がかかるため、冷却するのに必要な風量を得るために、より多くの電力がかかってしまうことになる。
また、外気の塵埃量は、その日、その時の状況によって刻々と変化している。例えば、ほとんどフィルタを通さなくても良いほどに塵埃量が少ない日あるいは少ないときもあれば、細かい塵埃まで除去できる高性能なフィルタでしっかり除去しなければならないほどに塵埃量が多い日あるいは多いときもある。
このため、その日、その時の状況によって刻々と変化している外気の塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用するのは難しい。したがって、データセンタ内の塵埃量を正確に制御するのも難しい。
このため、その日、その時の状況によって刻々と変化している外気の塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用するのは難しい。したがって、データセンタ内の塵埃量を正確に制御するのも難しい。
そこで、その日、その時の状況によって刻々と変化している塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用できるようにすべく、本実施形態では、以下に説明するような塵埃制御システムを設けている。
つまり、本実施形態では、温湿度調整室1Bは、2つの外気取り込み口2A、2B、即ち、第1外気取り込み口2A及び第2外気取り込み口2Bを備える。
つまり、本実施形態では、温湿度調整室1Bは、2つの外気取り込み口2A、2B、即ち、第1外気取り込み口2A及び第2外気取り込み口2Bを備える。
また、これらの2つの外気取り込み口2A、2Bのそれぞれに、外気に含まれる塵埃を除去するフィルタ5A、5B、及び、このフィルタ5A、5Bを利用する場合に開けられるダンパ12A、12Bが設けられている。つまり、第1外気取り込み口2Aに、外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタ5A、及び、第1フィルタ5Aを利用する場合に開けられる第1ダンパ12Aが設けられている。また、第2外気取り込み口2Bに、外気に含まれる塵埃を除去し、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い第2フィルタ5B、及び、第2フィルタ5Bを利用する場合に開けられる第2ダンパ12Bが設けられている。なお、ここで、塵埃除去率とは、外気(大気)がフィルタを通るときに除去できる塵埃の比率をいい、この塵埃除去率はフィルタの種類によって異なる。
ここでは、第1ダンパ12Aは、第1フィルタ5Aに対応する位置に設けられている。そして、第1ダンパ12Aが開けられると、第1外気取り込み口2Aが開き、第1フィルタ5Aを介して外気が取り込まれるようになっており、これにより、第1フィルタ5Aが利用されるようになっている。一方、第1ダンパ12Aが閉じられると、第1外気取り込み口2Aが閉じ、第1フィルタ5Aを介して外気が取り込まれないようになり、これにより、第1フィルタ5Aが利用されないようになっている。
同様に、第2ダンパ12Bは、第2フィルタ5Bに対応する位置に設けられている。そして、第2ダンパ12Bが開けられると、第2外気取り込み口2Bが開き、第2フィルタ5Bを介して外気が取り込まれるようになっており、これにより、第2フィルタ5Bが利用されるようになっている。一方、第2ダンパ12Bが閉じられると、第2外気取り込み口2Bが閉じ、第2フィルタ12Bを介して外気が取り込まれないようになり、これにより、第2フィルタ12Bが利用されないようになっている。
このように、本実施形態では、外気取り込み経路、即ち、外気導入経路が2系統あり、これらの2系統の外気取り込み経路のそれぞれにフィルタ5A、5Bが設けられており、これらのフィルタ5A、5Bがダンパ12A、12Bの開度に応じて利用されるようになっている。
そして、制御部14が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようになっている。このように、塵埃量の時系列データから将来の塵埃量を予測し、これに基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御することで、第1フィルタ5A及び第2フィルタ5Bの少なくとも一方が利用される。つまり、2種類のフィルタ5A、5B、即ち、塵埃除去率の異なる2種類のフィルタ5A、5Bを用い、利用するフィルタを、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて、2つのダンパ12A、12Bの開度制御によって切り替えるようにしている。これにより、より正確な塵埃量に基づいて適切なフィルタを適度に利用できるようになる。例えば、塵埃量が低い場合に、より塵埃除去率が高いフィルタの使用を抑えることができ、フィルタによる圧力損失によって余計な電力がかかってしまうのを抑制し、フィルタの長寿命化を図ることが可能となる。
そして、制御部14が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようになっている。このように、塵埃量の時系列データから将来の塵埃量を予測し、これに基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御することで、第1フィルタ5A及び第2フィルタ5Bの少なくとも一方が利用される。つまり、2種類のフィルタ5A、5B、即ち、塵埃除去率の異なる2種類のフィルタ5A、5Bを用い、利用するフィルタを、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて、2つのダンパ12A、12Bの開度制御によって切り替えるようにしている。これにより、より正確な塵埃量に基づいて適切なフィルタを適度に利用できるようになる。例えば、塵埃量が低い場合に、より塵埃除去率が高いフィルタの使用を抑えることができ、フィルタによる圧力損失によって余計な電力がかかってしまうのを抑制し、フィルタの長寿命化を図ることが可能となる。
このように、本実施形態にかかる塵埃制御システム3は、外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタ5Aと、外気に含まれる塵埃を除去し、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い第2フィルタ5Bと、第1フィルタ5Aを利用する場合に開けられる第1ダンパ12Aと、第2フィルタ5Bを利用する場合に開けられる第2ダンパ12Bと、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御する制御部14とを備え、制御部14が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようになっている。
そして、本実施形態では、第1ダンパ12Aの開度に応じて第1外気取り込み口2Aが開けられて第1フィルタ5Aが利用され、第2ダンパ12Bの開度に応じて第2外気取り込み口2Bが開けられて第2フィルタ12Aが利用されるようになっている。
この場合、外気導入型データセンタ1は、サーバラック9に収納された複数台のサーバ8、即ち、複数の電子機器8と、複数のファン6Aを備えるファンユニット6と、塵埃制御システム3とを備える情報処理システムを備えることになる。つまり、本実施形態にかかる情報処理システムは、塵埃制御システム3と、電子機器8と、塵埃制御システム3の第1フィルタ5A又は第2フィルタ5Bを介して取り込まれた外気を、電子機器8へ向けて送風するファン6Aとを備える。
この場合、外気導入型データセンタ1は、サーバラック9に収納された複数台のサーバ8、即ち、複数の電子機器8と、複数のファン6Aを備えるファンユニット6と、塵埃制御システム3とを備える情報処理システムを備えることになる。つまり、本実施形態にかかる情報処理システムは、塵埃制御システム3と、電子機器8と、塵埃制御システム3の第1フィルタ5A又は第2フィルタ5Bを介して取り込まれた外気を、電子機器8へ向けて送風するファン6Aとを備える。
また、外気導入型データセンタ1は、複数のファン6Aを備えるファンユニット6と、塵埃制御システム3とを備える冷却システムを備えることになる。つまり、本実施形態にかかる冷却システムは、塵埃制御システム3と、塵埃制御システム3の第1フィルタ5A又は第2フィルタ5Bを介して取り込まれた外気を、電子機器8へ向けて送風するファン6Aとを備える。
なお、本実施形態では、2つの外気取り込み口2A、2Bを設け、これらの外気取り込み口2A、2Bのそれぞれにダンパ12A、12B及びフィルタ5A、5Bを設け、2種類のフィルタ5A、5Bを用いているが、これに限られるものではない。例えば、3つ以上の外気取り込み口を設け、これらの外気取り込み口のそれぞれにダンパ及びフィルタを設け、3種類以上のフィルタを用いるようにしても良い。このように、少なくとも2つの外気取り込み口を設け、これらの外気取り込み口のそれぞれにダンパ及びフィルタを設け、少なくとも2種類のフィルタを用いるようにすれば良い。
ところで、本実施形態では、制御部14は、例えばコントローラあるいはコンピュータを含み、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御すべく、その機能として、図2に示すように、データ取得部15と、判定基準塵埃量設定部16と、塵埃量予測部17と、塵埃量判定部18と、ダンパ制御部19とを備える。
ここで、データ取得部15は、外気の塵埃量、風速、湿度、温度などの大気物性量などのデータ(計測データ;測定データ)を取得する。なお、データ取得部15は、データセンタ1の外に設置された計測部20から外気の塵埃量や大気物性量などのデータを取得しても良いし、データセンタ1の近郊で公的な計測部20によって計測された外気の塵埃量や大気物性量などの公的なデータを取得しても良い。この場合、計測部20は、塵埃量計測部、及び、風速計測部、湿度計測部、温度計測部などの大気物性量計測部を含む。そして、データ取得部15は、取得したデータを時系列にデータベース21に蓄積しておく。この場合、所定時間分のデータをデータベース21に蓄積させておくのが好ましい。
判定基準塵埃量設定部16は、オペレータによって入力された塵埃量を、判定基準塵埃量として設定する。
塵埃量予測部17は、データベース21に蓄積されている塵埃量(ここでは外気塵埃量)の時系列データから将来の塵埃量(ここでは外気塵埃量)を予測する。
ここでは、塵埃量予測部17は、データベース21に蓄積されている塵埃量の時系列データを利用して将来の塵埃量を予測する予測モデルを作成し、この予測モデルを用いて将来の塵埃量を予測する。このように予測モデルを用いて将来の塵埃量を予測することで、より正確な塵埃量判断をリアルタイムで行なうことができ、高性能にシステムを運用することが可能となる。
塵埃量予測部17は、データベース21に蓄積されている塵埃量(ここでは外気塵埃量)の時系列データから将来の塵埃量(ここでは外気塵埃量)を予測する。
ここでは、塵埃量予測部17は、データベース21に蓄積されている塵埃量の時系列データを利用して将来の塵埃量を予測する予測モデルを作成し、この予測モデルを用いて将来の塵埃量を予測する。このように予測モデルを用いて将来の塵埃量を予測することで、より正確な塵埃量判断をリアルタイムで行なうことができ、高性能にシステムを運用することが可能となる。
ここで、塵埃量予測部17は、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。
また、塵埃量予測部17は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。つまり、塵埃量予測部17は、塵埃量の時系列データに含まれる各時間の塵埃量、及び、これらの各時間の、塵埃量とは別の大気物性量に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。特に、大気物性量としては、風速及び湿度(相対湿度)を用いるのが好ましい。つまり、制御部14は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量、風速及び湿度(相対湿度)に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。
また、塵埃量予測部17は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。つまり、塵埃量予測部17は、塵埃量の時系列データに含まれる各時間の塵埃量、及び、これらの各時間の、塵埃量とは別の大気物性量に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。特に、大気物性量としては、風速及び湿度(相対湿度)を用いるのが好ましい。つまり、制御部14は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量、風速及び湿度(相対湿度)に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。
具体的には、以下のようにして、塵埃量を含む大気物性量の時系列データを利用して、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて、将来の塵埃量を予測することができる。
ここでは、1時間後の塵埃量(SPM)を目的変数とし、これを予測するため、例えば自治体で発表している大気物性量(SO2、NO、NO2、NOX、風速、気温、相対湿度、SPM)を説明変数として用いることとし、現在から過去1年分の1時間値のデータを取得する。
ここでは、1時間後の塵埃量(SPM)を目的変数とし、これを予測するため、例えば自治体で発表している大気物性量(SO2、NO、NO2、NOX、風速、気温、相対湿度、SPM)を説明変数として用いることとし、現在から過去1年分の1時間値のデータを取得する。
これらの8変数を説明変数とし、これらの候補から、目的変数を予測するのに有用な変数を採用するため、次のように、ステップワイズ法、即ち、回帰式モデルにおいて、できるだけシステムの入力ベクトルにおける入力変数を少なくし、かつ、観測値と予測値の差の平方和が実用に耐えうるほど小さいものとするために、ある検定基準を設けて入力変数の追加と削除を行なう方法を用いて、変数選択を行なう。
つまり、図3に示すように、それぞれの大気物性量、即ち、SO2、NO、NO2、NOX、風速、気温、相対湿度、SPMについて、ある時間tの値及びある時間tに対して1〜4時間遅れ(t−1、t−2、t−3、t−4)の値を、変数名x1〜x40に対応づけて、合計40の変数からなる変数表を作成する。そして、これらの40変数に関し、ステップワイズ法(変数増減法)によって目的変数に与える影響が大きいもの、ここでは、図4に示すようにF値が13以上になるものが採用されるように変数選択を行なう。
その後、図3中、模様が付してある、選択した8変数(SPM3変数、風速3変数、相対湿度2変数)を利用して重回帰モデルを作成し、目的変数である1時間後の塵埃量を予測した結果、予測値は、図5中、実線Aで示すようになった。なお、図5中、一点鎖線Bは実測値を示している。
また、これらの予測値の精度を評価すべく、図6に示すように、予測値と実測値の散布図を作成したところ、相関係数は約0.9989、RMSEは0.001226となり、高い精度で予測できていることが確認できた。
また、これらの予測値の精度を評価すべく、図6に示すように、予測値と実測値の散布図を作成したところ、相関係数は約0.9989、RMSEは0.001226となり、高い精度で予測できていることが確認できた。
このように、塵埃量を含む大気物性量の時系列データに基づいて、ステップワイズ法及び重回帰モデルを利用することによって、将来の塵埃量(ここでは1時間後の塵埃量)を高い精度で予測することができる。
なお、ステップワイズ法は、目的変数を予測するのに有用な変数を選択するための手法、即ち、一番良好な予測結果を得るために変数を選択するための手法である。そして、上述のようにしてステップワイズ法によって選択された変数は、SPM、風速、相対湿度に関するものである。このため、将来の塵埃量を予測するのに、大気物性量としては、風速及び相対湿度を用いるのが好ましいことになる。つまり、風速及び相対湿度以外の大気物性量(SO2、NO、NO2、NOX、気温)に関する変数(これらはSPMと相関の少ない変数である)を選択して、重回帰モデルを作成し、将来の塵埃量を予測しても、風速及び相対湿度に関する変数(これらはSPMと相関が多い変数である)を選択し、重回帰モデルを作成し、将来の塵埃量を予測する場合よりも良好な予測結果を得るのは難しいことになる。
なお、ステップワイズ法は、目的変数を予測するのに有用な変数を選択するための手法、即ち、一番良好な予測結果を得るために変数を選択するための手法である。そして、上述のようにしてステップワイズ法によって選択された変数は、SPM、風速、相対湿度に関するものである。このため、将来の塵埃量を予測するのに、大気物性量としては、風速及び相対湿度を用いるのが好ましいことになる。つまり、風速及び相対湿度以外の大気物性量(SO2、NO、NO2、NOX、気温)に関する変数(これらはSPMと相関の少ない変数である)を選択して、重回帰モデルを作成し、将来の塵埃量を予測しても、風速及び相対湿度に関する変数(これらはSPMと相関が多い変数である)を選択し、重回帰モデルを作成し、将来の塵埃量を予測する場合よりも良好な予測結果を得るのは難しいことになる。
また、ここでは、ステップワイズ法及び重回帰モデルを利用することによって、将来の塵埃量を予測するようにしているが、これに限られるものではなく、例えば上述の40変数の全てを利用して重回帰モデルを作成し、即ち、上述の40変数に関し、それぞれに互いに重回帰分析を行なって、将来の塵埃量を予測するようにしても良い。但し、時間や手間を考慮すると、上述のようにステップワイズ法及び重回帰モデルを利用することによって将来の塵埃量を予測するのが好ましい。
塵埃量判定部18は、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量以上であるか否かを判定する。
ダンパ制御部19は、塵埃量判定部18における判定結果に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開口率;開閉)を制御する。
例えば、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量以上であると判定した場合、ダンパ制御部19は、第1フィルタ5Aに対して設けられている第1ダンパ12Aを全閉にし、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い高性能な第2フィルタ5Bに対して設けられている第2ダンパ12Bを全開にするように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御する。
ダンパ制御部19は、塵埃量判定部18における判定結果に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開口率;開閉)を制御する。
例えば、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量以上であると判定した場合、ダンパ制御部19は、第1フィルタ5Aに対して設けられている第1ダンパ12Aを全閉にし、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い高性能な第2フィルタ5Bに対して設けられている第2ダンパ12Bを全開にするように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御する。
一方、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量以上でないと判定した場合、ダンパ制御部19は、第1フィルタ5Aに対して設けられている第1ダンパ12Aを全開にし、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い高性能な第2フィルタ5Bに対して設けられている第2ダンパ12Bを全閉にするように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御する。
これにより、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度が制御され、性能の異なる2種類のフィルタ、即ち、塵埃除去率が異なる第1フィルタ5A及び第2フィルタ5Bが適切にかつ適度に利用されることになる。
次に、本実施形態にかかる塵埃制御システム3による制御の流れ(塵埃制御方法)について、図7を参照しながら説明する。
次に、本実施形態にかかる塵埃制御システム3による制御の流れ(塵埃制御方法)について、図7を参照しながら説明する。
図7に示すように、まず、制御部14は、データ取得部15によって、外気の塵埃量、風速、湿度、温度などの大気物性量などのデータを取得する(ステップS1)。ここでは、計測部20から、現在の外気の塵埃量ySPM(k)、風速、湿度、温度などの大気物性量などのデータを取得する。
次に、制御部14は、判定基準塵埃量設定部16によって、オペレータによって入力された塵埃量を、判定基準塵埃量θSPMとして設定する(ステップS2)。
次に、制御部14は、判定基準塵埃量設定部16によって、オペレータによって入力された塵埃量を、判定基準塵埃量θSPMとして設定する(ステップS2)。
次に、制御部14は、ステップS1で計測部20から取得したデータを時系列にデータベース21に記憶させる(ステップS3)。ここでは、所定時間分のデータをデータベース21に記憶させる。
次に、制御部14は、塵埃量予測部17によって、データベース21に記憶されている塵埃量(外気塵埃量)の時系列データから将来の塵埃量(外気塵埃量)ySPM(k+1)を予測する(ステップS4)。
次に、制御部14は、塵埃量予測部17によって、データベース21に記憶されている塵埃量(外気塵埃量)の時系列データから将来の塵埃量(外気塵埃量)ySPM(k+1)を予測する(ステップS4)。
ここでは、制御部14は、塵埃量予測部17によって、データベース21に記憶されている塵埃量の時系列データを利用して将来の塵埃量を予測する予測モデルを作成し、この予測モデルを用いて将来の塵埃量を予測する。
具体的には、制御部14は、塵埃量予測部17によって、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。この際、制御部14は、塵埃量予測部17によって、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。特に、大気物性量としては、風速及び湿度(相対湿度)を用いるのが好ましい。
具体的には、制御部14は、塵埃量予測部17によって、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。この際、制御部14は、塵埃量予測部17によって、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて将来の塵埃量を予測するのが好ましい。特に、大気物性量としては、風速及び湿度(相対湿度)を用いるのが好ましい。
次に、制御部14は、塵埃量判定部18によって、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量ySPM(k+1)が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量θSPM以上であるか否かを判定する(ステップS5)。
この判定の結果、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量ySPM(k+1)が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量θSPM以上であると判定した場合、YESルートへ進み、制御部14は、ダンパ制御部19によって、第1フィルタ5Aに対して設けられている第1ダンパ12Aを全閉にし、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い高性能な第2フィルタ5Bに対して設けられている第2ダンパ12Bを全開にするように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開閉)を制御する(ステップS6)。
この判定の結果、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量ySPM(k+1)が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量θSPM以上であると判定した場合、YESルートへ進み、制御部14は、ダンパ制御部19によって、第1フィルタ5Aに対して設けられている第1ダンパ12Aを全閉にし、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い高性能な第2フィルタ5Bに対して設けられている第2ダンパ12Bを全開にするように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開閉)を制御する(ステップS6)。
一方、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量ySPM(k+1)が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量θSPM以上でないと判定した場合、NOルートへ進み、制御部14は、ダンパ制御部19によって、第1フィルタ5Aに対して設けられている第1ダンパ12Aを全開にし、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い高性能な第2フィルタ5Bに対して設けられている第2ダンパ12Bを全閉にするように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開閉)を制御する(ステップS7)。
なお、ここでは、塵埃量予測部17で予測した将来の塵埃量ySPM(k+1)が、判定基準塵埃量設定部16で設定された判定基準塵埃量θSPM以上であるか否かに基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を全開又は全閉に制御するようにしているが、これに限られるものではない。例えば、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を任意の開度に制御するようにしても良い。また、例えば、将来の塵埃量と判定基準塵埃量との差に応じて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにしても良い。
したがって、本実施形態にかかる塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システムによれば、その日、その時の状況によって刻々と変化している塵埃量に応じて適切なフィルタを適度に利用できるという利点がある。
これにより、外気導入型データセンタにおいて、室内塵埃量が適正に保たれ、また、フィルタの圧力損失による電力量の増加を抑制することができ、さらに、フィルタの寿命を延ばすことが可能となる。
これにより、外気導入型データセンタにおいて、室内塵埃量が適正に保たれ、また、フィルタの圧力損失による電力量の増加を抑制することができ、さらに、フィルタの寿命を延ばすことが可能となる。
例えば、初期の圧力損失が約150Paで最終的に圧力損失が約300Paになる高性能フィルタのみを2年間(17520時間)常時利用した場合、初期の圧力損失が約150Pa、初期のファン1台あたりの電力が約100Wであったのに対し、2年後の圧力損失は約290Pa、2年後のファン1台あたりの電力は約200Wであった。
これに対し、上述の実施形態のものにおいて、第1フィルタとして、初期の圧力損失が約75Paで最終的に圧力損失が約150Paになるプレフィルタを用い、第2フィルタとして、初期の圧力損失が約150Paで最終的に圧力損失が約300Paになる高性能フィルタを用い、予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ及び第2ダンパの開度を制御した場合、2年間のうち、実際に高性能フィルタが利用されたのは約半分の8760時間であった。そして、プレフィルタの2年後の圧力損失は約140Pa、高性能フィルタの2年後の圧力損失は約220Paであった。また、初期のファン1台あたりの電力が約75Wであったのに対し、2年後のファン1台あたりの電力は約150Wであった。
これに対し、上述の実施形態のものにおいて、第1フィルタとして、初期の圧力損失が約75Paで最終的に圧力損失が約150Paになるプレフィルタを用い、第2フィルタとして、初期の圧力損失が約150Paで最終的に圧力損失が約300Paになる高性能フィルタを用い、予測した将来の塵埃量に基づいて第1ダンパ及び第2ダンパの開度を制御した場合、2年間のうち、実際に高性能フィルタが利用されたのは約半分の8760時間であった。そして、プレフィルタの2年後の圧力損失は約140Pa、高性能フィルタの2年後の圧力損失は約220Paであった。また、初期のファン1台あたりの電力が約75Wであったのに対し、2年後のファン1台あたりの電力は約150Wであった。
このように、上述の実施形態のものによって、フィルタの圧力損失による電力量の増加を抑制することができ、また、フィルタの寿命を延ばすことができることが確認できた。
なお、上述の実施形態では、制御部14は、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量が判定基準塵埃量以上であるか否かに基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようになっている。
なお、上述の実施形態では、制御部14は、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量が判定基準塵埃量以上であるか否かに基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようになっている。
しかしながら、これに限られるものではなく、制御部14は、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて求めた将来の室内塵埃量が目標塵埃量以下になるように第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開閉)を制御するようにしても良い。
例えば、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量をySPMとし、第1フィルタ5Aの塵埃除去率をaとし、第2フィルタ5Bの塵埃除去率をbとし、第1ダンパ12Aの操作量をuとし、第2ダンパ12Bの操作量をvとすると、室内塵埃量ZSPMは、次式によって求めることができる。
ZSPM=ySPM×(av+bu)
この場合、上述の実施形態のものにおいて、判定基準塵埃量設定部16を、オペレータによって入力された塵埃量の目標値を目標塵埃量として設定する目標塵埃量設定部とすれば良い。例えば、塵埃量の目標値は、電子機器への影響を考慮して、室内の塵埃量をどの程度にしたいかによって決めれば良い。また、塵埃量予測部17を、外気塵埃量の時系列データから将来の外気塵埃量を予測し、さらに、予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて将来の室内塵埃量を予測するようにすれば良い。つまり、塵埃量予測部17を、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて将来の室内塵埃量を予測するようにすれば良い。そして、上述の実施形態の塵埃量判定部18及びダンパ制御部19に代えて、ダンパ制御部19が、塵埃量予測部17で予測した将来の室内塵埃量が、目標塵埃量設定部で設定された目標塵埃量以下になるように第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。例えば、ダンパ制御部19が、塵埃量予測部17で予測した将来の室内塵埃量が、目標塵埃量設定部で設定された目標塵埃量以下になるように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bのそれぞれの操作量(制御量)を設定し、これらの操作量に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。
例えば、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量をySPMとし、第1フィルタ5Aの塵埃除去率をaとし、第2フィルタ5Bの塵埃除去率をbとし、第1ダンパ12Aの操作量をuとし、第2ダンパ12Bの操作量をvとすると、室内塵埃量ZSPMは、次式によって求めることができる。
ZSPM=ySPM×(av+bu)
この場合、上述の実施形態のものにおいて、判定基準塵埃量設定部16を、オペレータによって入力された塵埃量の目標値を目標塵埃量として設定する目標塵埃量設定部とすれば良い。例えば、塵埃量の目標値は、電子機器への影響を考慮して、室内の塵埃量をどの程度にしたいかによって決めれば良い。また、塵埃量予測部17を、外気塵埃量の時系列データから将来の外気塵埃量を予測し、さらに、予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて将来の室内塵埃量を予測するようにすれば良い。つまり、塵埃量予測部17を、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて将来の室内塵埃量を予測するようにすれば良い。そして、上述の実施形態の塵埃量判定部18及びダンパ制御部19に代えて、ダンパ制御部19が、塵埃量予測部17で予測した将来の室内塵埃量が、目標塵埃量設定部で設定された目標塵埃量以下になるように第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。例えば、ダンパ制御部19が、塵埃量予測部17で予測した将来の室内塵埃量が、目標塵埃量設定部で設定された目標塵埃量以下になるように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bのそれぞれの操作量(制御量)を設定し、これらの操作量に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。
そして、図8に示すように、まず、上述の実施形態の場合と同様に、制御部14は、データ取得部15によって、外気の塵埃量、風速、湿度、温度などの大気物性量などのデータを取得する(ステップS1)。
次に、制御部14は、目標塵埃量設定部によって、オペレータによって入力された塵埃量を、目標塵埃量θSPMとして設定する(ステップS2)。
次に、制御部14は、目標塵埃量設定部によって、オペレータによって入力された塵埃量を、目標塵埃量θSPMとして設定する(ステップS2)。
次に、上述の実施形態の場合と同様に、制御部14は、ステップS1で計測部20から取得したデータを時系列にデータベース21に記憶させる(ステップS3)。
次に、制御部14は、塵埃量予測部17によって、上述の実施形態の場合と同様に、データベース21に記憶されている塵埃量(外気塵埃量)の時系列データから将来の塵埃量(外気塵埃量)ySPM(k+1)を予測し、さらに、予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて将来の室内塵埃量を予測する(ステップS4)。そして、制御部14は、ダンパ制御部19によって、将来の室内塵埃量ySPM(k+1)が目標塵埃量θSPM以下になるように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bのそれぞれの操作量u、vを設定する(ステップS4)。
次に、制御部14は、塵埃量予測部17によって、上述の実施形態の場合と同様に、データベース21に記憶されている塵埃量(外気塵埃量)の時系列データから将来の塵埃量(外気塵埃量)ySPM(k+1)を予測し、さらに、予測した将来の外気塵埃量、第1フィルタ5Aの塵埃除去率及び第2フィルタ5Bの塵埃除去率に基づいて将来の室内塵埃量を予測する(ステップS4)。そして、制御部14は、ダンパ制御部19によって、将来の室内塵埃量ySPM(k+1)が目標塵埃量θSPM以下になるように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bのそれぞれの操作量u、vを設定する(ステップS4)。
次に、制御部14は、ダンパ制御部19によって、これらの操作量u、vに基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開閉)を制御する(ステップS5)。
例えば図9(A)、(B)に示すように、第1ダンパ12Aの開度と操作量uとの関係、及び、第2ダンパ12Bの開度と操作量vとの関係を設定しておき、これらの関係に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。
例えば図9(A)、(B)に示すように、第1ダンパ12Aの開度と操作量uとの関係、及び、第2ダンパ12Bの開度と操作量vとの関係を設定しておき、これらの関係に基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。
つまり、図9(A)に示すように、操作量uが0%の場合、第1ダンパ12Aが全閉(開度0%)になり、第1フィルタ5Aが完全に利用されないようにし、操作量uが0%から100%へ向けて大きくなるにしたがって、第1ダンパ12Aの開度が大きくなっていき、第1フィルタ5Aの利用率が高くなっていくようにする。そして、操作量uが100%の場合、第1ダンパ12Aが全開(開度100%)になり、第1フィルタ5Aが完全に利用されるようにする。
一方、図9(B)に示すように、操作量vが0%の場合、第2ダンパ12Bが全開(開度100%)になり、第2フィルタ5Bが完全に利用されるようにし、操作量vが0%から100%へ向けて大きくなるにしたがって、第2ダンパ12Bの開度が小さくなっていき、第2フィルタ5Bの利用率が低くなっていくようにする。そして、操作量vが100%の場合、第2ダンパ12Bが全閉(開度0%)になり、第2フィルタ5Bが完全に利用されなくなるようにする。
そして、これらの関係に基づいて、塵埃量予測部17で予測した将来の室内塵埃量が、目標塵埃量設定部で設定された目標塵埃量以下になるように、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bのそれぞれの操作量u、vを設定し、これらの操作量u、vに基づいて、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにすれば良い。
例えば、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差に応じて操作量u、vを変えるようにすれば良い。例えば、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が第1の量以上である場合は、操作量u、vをいずれも0%にし、第1ダンパ12Aを全閉にし、第2ダンパ12Bを全開にして、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い第2フィルタ5Bのみが完全に利用されるようにし、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が第2の量以下である場合は、操作量u、vをいずれも100%にし、第1ダンパ12Aを全開にし、第2ダンパ12Bを全閉にして、第1フィルタ5Aのみが完全に利用されるようにすれば良い。そして、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が第1の量と第2の量との間である場合は、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が小さいほど操作量u、vを大きくしていくようにすれば良い。なお、ここでは、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの操作量を同じにしているが、異なる操作量に基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにしても良い。また、将来の室内塵埃量と目標塵埃量とが一致するようにフィードバック制御するようにしても良い。
例えば、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差に応じて操作量u、vを変えるようにすれば良い。例えば、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が第1の量以上である場合は、操作量u、vをいずれも0%にし、第1ダンパ12Aを全閉にし、第2ダンパ12Bを全開にして、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率が高い第2フィルタ5Bのみが完全に利用されるようにし、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が第2の量以下である場合は、操作量u、vをいずれも100%にし、第1ダンパ12Aを全開にし、第2ダンパ12Bを全閉にして、第1フィルタ5Aのみが完全に利用されるようにすれば良い。そして、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が第1の量と第2の量との間である場合は、将来の室内塵埃量と目標塵埃量との差が小さいほど操作量u、vを大きくしていくようにすれば良い。なお、ここでは、第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの操作量を同じにしているが、異なる操作量に基づいて第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度を制御するようにしても良い。また、将来の室内塵埃量と目標塵埃量とが一致するようにフィードバック制御するようにしても良い。
また、塵埃量を計測するセンサ(塵埃量計測部)や大気物性量を計測するセンサを室内に設け、制御部14が、室内塵埃量の時系列データから予測した将来の室内塵埃量が目標塵埃量以下になるように第1ダンパ12A及び第2ダンパ12Bの開度(開口比率;開閉)を制御するようにしても良い。
また、上述の実施形態では、温湿度調整室1Bは、2つの外気取り込み口2A、2B、即ち、第1外気取り込み口2A及び第2外気取り込み口2Bを備え、これらの2つの外気取り込み口2A、2Bのそれぞれに、フィルタ5A、5B及びダンパ12A、12Bが設けられているが、これに限られるものではない。
また、上述の実施形態では、温湿度調整室1Bは、2つの外気取り込み口2A、2B、即ち、第1外気取り込み口2A及び第2外気取り込み口2Bを備え、これらの2つの外気取り込み口2A、2Bのそれぞれに、フィルタ5A、5B及びダンパ12A、12Bが設けられているが、これに限られるものではない。
例えば、図10に示すように、温湿度調整室1Bは、1つの外気取り込み口2を備え、この外気取り込み口2に第1フィルタ5Aを設け、外気取り込み口2から温湿度調整室1Bに取り込まれた外気をサーバ室1A内に供給する供給口13(サーバ室1Aの吸気口13;サーバ室1Aの外気取り込み口)の一の領域(第1領域)に第1ダンパ12Aを設け、残りの領域(第2領域)に第2フィルタ5B及び第2ダンパ12Bを設けるようにしても良い。つまり、上述の実施形態のように、サーバ室1Aに外気を導入するのに、2つの外気取り込み口2A、2Bを並列に設けるのに代えて、このように、サーバ室1Aに外気を導入するのに、2つの外気取り込み口2、13を直列に設けても良い。この場合、上述の実施形態では、外気に含まれる塵埃を除去するのに2種類のフィルタ5A、5Bをそれぞれ別個独立に用いていたのに対し、ここでは、外気に含まれる塵埃を除去するのに2種類のフィルタ5A、5Bを段階的に用いることになる。このように構成する場合、まず、第1フィルタ5Aを用いて、外気に含まれる大きな塵埃を除去することになる。そして、さらに必要であれば、第1ダンパ12Aを閉じ、第2ダンパ12Bを開けて、第1フィルタ5Aよりも塵埃除去率の高い高性能な第2フィルタ5Bを用いて、外気に含まれる小さい塵埃を除去して、サーバ室1Aに外気を導入することになる。一方、必要がない場合は、第1ダンパ12Aを開け、第2ダンパ12Bを閉じて、第2フィルタ5Bを用いることなく、第1フィルタ5Aを用いて外気に含まれる大きな塵埃を除去するだけにして、サーバ室1Aに外気を導入することになる。
この場合、塵埃除去システム3は、第1フィルタ5Aが、外気取り込み口2に設けられており、第1ダンパ12Aが、外気取り込み口2から取り込まれた外気を室内1Aに供給する供給口13の第1領域に設けられており、第2フィルタ5B及び第2ダンパ12Bが、供給口13の第2領域に設けられており、第1ダンパ12Aの開度に応じて供給口13の第1領域が開けられて第1フィルタ5Aが利用され、第2ダンパ12Bの開度に応じて供給口13の第2領域が開けられて第1フィルタ5A及び第2フィルタ5Bが利用されるようになっていることになる。
このほか、図10に示す構成のものにおいて、第1フィルタ5Aを外気取り込み口2に設けずに、供給口13に設けても良い。つまり、供給口13の全領域に第1フィルタ5Aを設け、供給口13の一の領域に第1ダンパ12Aを設け、残りの領域に第2フィルタ5B及び第2ダンパ12Bを設けても良い。また、温湿度調整室1Bは、1つの外気取り込み口2を備え、この外気取り込み口2にはフィルタを設けずに、外気取り込み口2から温湿度調整室1Bに取り込まれた外気をサーバ室1A内に供給する供給口13の一の領域に第1フィルタ5A及び第1ダンパ12Aを設け、残りの領域に第2フィルタ5B及び第2ダンパ12Bを設けるようにしても良い。また、温湿度調整室1Bは、1つの外気取り込み口2を備え、この外気取り込み口2の一の領域に第1フィルタ5A及び第1ダンパ12Aを設け、残りの領域に第2フィルタ5B及び第2ダンパ12Bを設けるようにしても良い。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタと、
外気に含まれる塵埃を除去し、前記第1フィルタよりも塵埃除去率が高い第2フィルタと、
前記第1フィルタを利用する場合に開けられる第1ダンパと、
前記第2フィルタを利用する場合に開けられる第2ダンパと、
前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする塵埃制御システム。
以下、上述の実施形態及び変形例に関し、更に、付記を開示する。
(付記1)
外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタと、
外気に含まれる塵埃を除去し、前記第1フィルタよりも塵埃除去率が高い第2フィルタと、
前記第1フィルタを利用する場合に開けられる第1ダンパと、
前記第2フィルタを利用する場合に開けられる第2ダンパと、
前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする塵埃制御システム。
(付記2)
前記制御部は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、付記1に記載の塵埃制御システム。
(付記3)
前記制御部は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量、風速及び湿度に基づいて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、付記1又は2に記載の塵埃制御システム。
前記制御部は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、付記1に記載の塵埃制御システム。
(付記3)
前記制御部は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量、風速及び湿度に基づいて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、付記1又は2に記載の塵埃制御システム。
(付記4)
前記制御部は、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
(付記5)
前記制御部は、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量が判定基準塵埃量以上であるか否かに基づいて前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
前記制御部は、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
(付記5)
前記制御部は、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量が判定基準塵埃量以上であるか否かに基づいて前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
(付記6)
前記制御部は、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量、前記第1フィルタの塵埃除去率及び前記第2フィルタの塵埃除去率に基づいて予測した将来の室内塵埃量が目標塵埃量以下になるように前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
前記制御部は、外気塵埃量の時系列データから予測した将来の外気塵埃量、前記第1フィルタの塵埃除去率及び前記第2フィルタの塵埃除去率に基づいて予測した将来の室内塵埃量が目標塵埃量以下になるように前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする、付記1〜4のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
(付記7)
前記第1フィルタ及び前記第1ダンパは、第1外気取り込み口に設けられており、
前記第2フィルタ及び前記第2ダンパは、第2外気取り込み口に設けられており、
前記第1ダンパの開度に応じて前記第1外気取り込み口が開けられて前記第1フィルタが利用され、
前記第2ダンパの開度に応じて前記第2外気取り込み口が開けられて前記第2フィルタが利用されるようになっていることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
前記第1フィルタ及び前記第1ダンパは、第1外気取り込み口に設けられており、
前記第2フィルタ及び前記第2ダンパは、第2外気取り込み口に設けられており、
前記第1ダンパの開度に応じて前記第1外気取り込み口が開けられて前記第1フィルタが利用され、
前記第2ダンパの開度に応じて前記第2外気取り込み口が開けられて前記第2フィルタが利用されるようになっていることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
(付記8)
前記第1フィルタは、外気取り込み口に設けられており、
前記第1ダンパは、前記外気取り込み口から取り込まれた外気を室内に供給する供給口の第1領域に設けられており、
前記第2フィルタ及び前記第2ダンパは、前記供給口の第2領域に設けられており、
前記第1ダンパの開度に応じて前記供給口の第1領域が開けられて前記第1フィルタが利用され、
前記第2ダンパの開度に応じて前記供給口の第2領域が開けられて前記第1フィルタ及び前記第2フィルタが利用されるようになっていることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
前記第1フィルタは、外気取り込み口に設けられており、
前記第1ダンパは、前記外気取り込み口から取り込まれた外気を室内に供給する供給口の第1領域に設けられており、
前記第2フィルタ及び前記第2ダンパは、前記供給口の第2領域に設けられており、
前記第1ダンパの開度に応じて前記供給口の第1領域が開けられて前記第1フィルタが利用され、
前記第2ダンパの開度に応じて前記供給口の第2領域が開けられて前記第1フィルタ及び前記第2フィルタが利用されるようになっていることを特徴とする、付記1〜6のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
(付記9)
付記1〜8のいずれか1項に記載の塵埃制御システムと、
前記塵埃制御システムの前記第1フィルタ又は前記第2フィルタを介して取り込まれた外気を、電子機器へ向けて送風するファンとを備えることを特徴とする冷却システム。
(付記10)
付記1〜8のいずれか1項に記載の塵埃制御システムと、
電子機器と、
前記塵埃制御システムの前記第1フィルタ又は前記第2フィルタを介して取り込まれた外気を、前記電子機器へ向けて送風するファンとを備えることを特徴とする情報処理システム。
付記1〜8のいずれか1項に記載の塵埃制御システムと、
前記塵埃制御システムの前記第1フィルタ又は前記第2フィルタを介して取り込まれた外気を、電子機器へ向けて送風するファンとを備えることを特徴とする冷却システム。
(付記10)
付記1〜8のいずれか1項に記載の塵埃制御システムと、
電子機器と、
前記塵埃制御システムの前記第1フィルタ又は前記第2フィルタを介して取り込まれた外気を、前記電子機器へ向けて送風するファンとを備えることを特徴とする情報処理システム。
1 外気導入型データセンタ
1A サーバ室
1B 温湿度調整室
2 外気取り込み口
2A 第1外気取り込み口
2B 第2外気取り込み口
3 塵埃制御システム
4 循環ダンパ
5 フィルタ
5A 第1フィルタ
5B 第2フィルタ
6 ファンユニット
6A ファン
7 コールドアイル
8 サーバ(電子機器)
9 サーバラック
10 ホットアイル
11 排気口
12A 第1ダンパ
12B 第2ダンパ
13 吸気口
14 制御部
15 データ取得部
16 判定基準塵埃量設定部
17 塵埃量予測部
18 塵埃量判定部
19 ダンパ制御部
20 計測部
21 データベース
1A サーバ室
1B 温湿度調整室
2 外気取り込み口
2A 第1外気取り込み口
2B 第2外気取り込み口
3 塵埃制御システム
4 循環ダンパ
5 フィルタ
5A 第1フィルタ
5B 第2フィルタ
6 ファンユニット
6A ファン
7 コールドアイル
8 サーバ(電子機器)
9 サーバラック
10 ホットアイル
11 排気口
12A 第1ダンパ
12B 第2ダンパ
13 吸気口
14 制御部
15 データ取得部
16 判定基準塵埃量設定部
17 塵埃量予測部
18 塵埃量判定部
19 ダンパ制御部
20 計測部
21 データベース
Claims (6)
- 外気に含まれる塵埃を除去する第1フィルタと、
外気に含まれる塵埃を除去し、前記第1フィルタよりも塵埃除去率が高い第2フィルタと、
前記第1フィルタを利用する場合に開けられる第1ダンパと、
前記第2フィルタを利用する場合に開けられる第2ダンパと、
前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御する制御部とを備え、
前記制御部が、塵埃量の時系列データから予測した将来の塵埃量に基づいて前記第1ダンパ及び前記第2ダンパの開度を制御することを特徴とする塵埃制御システム。 - 前記制御部は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量及び大気物性量に基づいて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、請求項1に記載の塵埃制御システム。
- 前記制御部は、塵埃量の時系列データに含まれる塵埃量、風速及び湿度に基づいて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、請求項1又は2に記載の塵埃制御システム。
- 前記制御部は、ステップワイズ法及び重回帰モデルを用いて前記将来の塵埃量を予測することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の塵埃制御システム。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の塵埃制御システムと、
前記塵埃制御システムの前記第1フィルタ又は前記第2フィルタを介して取り込まれた外気を、電子機器へ向けて送風するファンとを備えることを特徴とする冷却システム。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の塵埃制御システムと、
電子機器と、
前記塵埃制御システムの前記第1フィルタ又は前記第2フィルタを介して取り込まれた外気を、前記電子機器へ向けて送風するファンとを備えることを特徴とする情報処理システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014164795A JP2016040697A (ja) | 2014-08-13 | 2014-08-13 | 塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014164795A JP2016040697A (ja) | 2014-08-13 | 2014-08-13 | 塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016040697A true JP2016040697A (ja) | 2016-03-24 |
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ID=55541012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014164795A Withdrawn JP2016040697A (ja) | 2014-08-13 | 2014-08-13 | 塵埃制御システム、冷却システム及び情報処理システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016040697A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109857230A (zh) * | 2019-02-12 | 2019-06-07 | 杜都 | 一种网络安全用具有除尘功能的服务器散热装置 |
CN113482722A (zh) * | 2021-07-14 | 2021-10-08 | 李芹 | 一种非煤矿山安全生产风险预测预警平台 |
-
2014
- 2014-08-13 JP JP2014164795A patent/JP2016040697A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN109857230A (zh) * | 2019-02-12 | 2019-06-07 | 杜都 | 一种网络安全用具有除尘功能的服务器散热装置 |
CN109857230B (zh) * | 2019-02-12 | 2020-11-17 | 北京神州数码云科信息技术有限公司 | 一种网络安全用具有除尘功能的服务器散热装置 |
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