JP2016039781A - コロニー検出システム、コロニー検出方法、及び、プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる撮像環境下や培養環境下においても的確にコロニーを検出することが可能なコロニー検出システム等を提供すること。【解決手段】本実施形態の衛生管理システムSは、複数の基準色が配列されたカラーチャートが画像化された画像データ及び検体が載置された培養前のフィルム型培地60の画像データを基準色画像データとして用いることによって、培地画像の色を較正しつつ、コロニーを構成するピクセルを検出し、最終的にコロニーを検出する構成を有している。【選択図】図1
Description
本発明は、培地に培養されたコロニーを検出するコロニー検出システム等に関する。
近年、ファーストフードその他の外食産業の成長や手軽な加工食品の増加により、他人が調理した食品を食する機会が著しく増加している。その一方で、加工食材や加工食品等の食品に毒物又は微生物等の危険なものが混入すると、人体に直接影響を与えるため、加工食品を取り扱う場合には、原材料の安全性だけでなく、製造工程の衛生面を厳しく管理し、食品の生産加工の全般に渡る安全性が求められている。
特に、各地で発生して問題となっている食中毒事件を発端に、食品の一層の安全性を図ることが命題となっており、食品衛生法を遵守するだけでなく、「HACCP(Hazard Analysis Critical Control Point) System」や「FSSC(Food Safety System Certification)22000」を導入する企業も増加している。
このような食品に混入する微生物を検出するシステムとしては、食品から採取した微生物をシャーレやフィルム上で培養し、コロニーをカウントする検出システムが知られており、これにより安全性を確認するようになっている。この種の検出システムでは、検査の効率化のため、画像処理によるコロニーカウントの方法が提案されており(例えば、特許文献1)、検査結果のグレースケール画像を閾値で2値化してコロニー領域を切り出し、カウントを行うようになっている。
また、このような画像処理によるコロニーカウントを行うシステムにおいては、培地を画像化する際に、解像度又は照度などの撮像環境及び菌種等の培養条件のバラツキに基づく誤検出を防止するために、培地画像を構成する各ピクセルの輝度に基づいて培地画像を解析し、コロニーの検出を行うものも知られている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、上述のような特許文献2のシステムにあっては、培地を画像化するための撮像装置、当該培地そのものの個体差、又は、当該培地に載置される検体の種別に基づいて、同一種のコロニーであっても培地に発現する色特徴量が異なることも多く、コロニーの有無を的確に検出することができない場合もある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、培地を画像化するための撮像装置、当該培地の個体差、又は、当該培地に載置される検体の種別など異なる撮像環境下や培養環境下においても的確にコロニーを検出することが可能なコロニー検出システム等を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明に係るコロニー検出システム等は、検体を載置してコロニーを培養する培地が1以上の撮像装置によって撮像され、画像化された培地画像のデータを培地画像データとして取得する第1取得手段と、前記撮像装置によって撮像された基準色が画像化された基準色画像のデータを基準色画像データとして取得する第2取得手段と、前記取得された基準色画像データに基づいて、前記培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出する抽出手段と、前記抽出された各ピクセルの色特徴量に基づいて、各ピクセルの中から所定の条件を有するピクセルを、前記コロニーを構成するコロニーピクセルとして検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出する検出手段と、を備える構成を有している。
この構成により、本発明に係るコロニー検出システム等は、基準色を用いて培地画像の色を較正しつつ、各ピクセルを抽出することができるので、培地の色における個体差によって、又は、異なる撮像装置で画像化した際に発現したコロニーの色の相違が生じた場合であっても、培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量を較正することができる。
したがって、本発明に係るコロニー検出システム等は異なる撮像環境下や培養環境下においても的確にコロニーを検出することができる。
本発明に係るコロニー検出システム等は異なる撮像環境下や培養環境下においても的確にコロニーを検出することができる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、食品の製造ライン又は検査ライン(以下、「作業ライン」という。)におけるフィルム型培地を用いた衛生管理システムに対して、本発明に係るコロニー検出システム、そのプログラム、及び、コロニー検出方法を適用した場合の実施形態である。ただし、本発明は、その技術的思想を含む範囲内で以下の実施形態に限定されない。
[1]衛生管理システム
まず、図1を用いて本実施形態の衛生管理システムSについて説明する。なお、図1は、本実施形態の衛生管理システムSの構成を示す構成図である。
まず、図1を用いて本実施形態の衛生管理システムSについて説明する。なお、図1は、本実施形態の衛生管理システムSの構成を示す構成図である。
本実施形態の衛生管理システムSは、フィルム型の培地(すなわち、フィルム型培地)60を用いるとともに、当該フィルム型培地60に関する情報(以下、「培地情報」という。)をデータ管理することによって、食品の製造上又は検査上の衛生状態を検査するためのシステムである。
具体的には、本実施形態の衛生管理システムSは、加工中又は加工後の食品を製造する製造工程又は当該食品を検査する検査工程を有する作業ライン80において、加工中又は加工後の食品を検体として抽出し、フィルム型培地60で検体に含まれる一般生菌又は大腸菌等の予め特定した細菌を培養させた際の培養状況をデータ管理するシステムである。
また、本実施形態の衛生管理システムSは、食品の衛生状態をデータ上で管理及び判定するために、食品の製造又は検査における作業に関する情報(以下、「作業情報」という。)と、当該抽出した検体に含まれる細菌を培養する(コロニーが形成される)前後において画像読み取り装置10によって取得されるフィルム型培地60の培地情報と、を対応付けてサーバ装置40(具体的には、データベース400)に登録することが可能な構成を有している。
特に、本実施形態の衛生管理システムSは、複数の基準色が配列されたカラーチャートが画像化された画像データ(以下、単に「カラーチャートデータ」という。)及び検体が載置された培養前のフィルム型培地60の培地部分の画像データを基準色画像データとして用いることによって、培地部分の画像(以下、「培地画像」という。)の色(具体的には、各ピクセルの色特徴量)を較正しつつ、コロニーを構成するピクセル(以下、「コロニーピクセル」という。)を検出し、最終的にコロニーを検出する構成を有している。
すなわち、衛生管理システムSは、カラーチャートの画像(以下、「カラーチャート画像」という。)及び特定の培地画像のデータ(以下、「培地画像データ」という。)の基準画像データに基づく培地画像の色(すなわち、当該培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量)の較正を行うキャリブレーション処理を実行し、培地そのものの色における個体差によって、又は、異なる撮像環境で画像化した際に発現したコロニーの色の相違が生じた場合であっても、培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量を較正することができるようになっている。
このような構成を実現するために、本実施形態の衛生管理システムSは、図1に示すように、各フィルム型培地60に関する培地情報を登録する際に用いる複数の画像読み取り装置10と、当該衛生管理システムSを管理する管理者端末装置20と、ネットワーク30と、データベース400を有し、かつ、画像読み取り装置10又は管理者端末装置20と連動し、培地情報の登録管理を含む各種の処理を実行するサーバ装置40と、を有している。
各画像読み取り装置10は、フィルム型培地60を取り込むためのADF(オートドキュメントフィーダ)機能を有し、所定の処理を組み合わせたアプリケーションに従って、フィルム型培地60及び複数の基準色が配列されたカラーチャート(用紙)をスキャニングして画像化し、画像データを生成するイメージスキャナなどの静止画像化装置である。
具体的には、各画像読み取り装置10は、ADFによってフィルム型培地60を取り込む際に、又は、当該フィルム型培地60を取り込んで載置台に載置した際に、フィルム型培地60の全体を画像化して撮像画像データを生成し、生成した撮像画像データをサーバ装置40に提供する構成を有している。
また、各画像読み取り装置10は、フィルム型培地60のスキャニングに先立ってカラーチャートを画像化してカラーチャート画像を生成し、生成したカラーチャート画像のデータ(すなわち、カラーチャートデータ)をサーバ装置40に提供する構成を有している。
さらに、各画像読み取り装置10は、培地情報をサーバ装置40に送信する際には、ネットワーク30を介してサーバ装置40に送信する構成を有している。ただし、画像読み取り装置10は、BLUETOOTH(登録商標)、ワイヤレスLAN(WLAN:Wireless Local Area Network)又はワイヤレスPAN(WPAN:Wireless Personal Area Network)等の近距離無線用の通信規格を用いて直接若しくはアクセスポイントを介してサーバ装置40に送信し、又は、図示しない移動基地局を介して公衆電話回線網を用いてサーバ装置40に送信してもよい。
そして、各画像読み取り装置10は、フィルム型培地60の読み取り操作の他に、作業者の入力操作に基づいて、生成した画像データに所定の情報を追記することもできるようになっている。
なお、例えば、本実施形態の画像読み取り装置10は、本発明に係る撮像装置を構成する。また、本実施形態においては、2台の画像読み取り装置10を用いて説明しているが、3台以上あってもよいし、1台であってもよい。
管理者端末装置20は、例えば、タブレット型情報端末装置、スマートフォン、パーソナルコンピュータ又はワークステーション等の情報通信端末装置である。そして、管理者端末装置20は、管理者の識別情報(以下、「管理者ID」という。)と管理者のパスワード及び作業者の識別情報(すなわち、「作業者ID」)を管理し、サーバ装置40へのアクセス権限の管理、画像読み取り装置10の端末IDの管理、及び、登録された培地情報の修正その他の管理を行うことができる制御装置として機能する。
また、管理者端末装置20は、XML(eXtensible Markup Language)等のマークアップ言語によって構築されたブラウザ機能を有し、当該ブラウザ機能を用いて作業者の操作入力指示及び操作確認を実行するとともに、当該ブラウザ機能を用いてサーバ装置40とのデータの授受、報告書の閲覧等を実行することができる構成を有している。
さらに、管理者端末装置20は、画像読み取り装置10の遠隔操作を行うことができるリモート機能を有している。
なお、管理者端末装置20は、同一ロット内において、工程を実行する機械の故障その他によって各作業が中断した場合に、又は、作業者における培地情報の登録ミス等が発生した場合に、培地情報その他の情報を修正することができる構成を有している。
ネットワーク30は、例えば、携帯電話網を含む公衆電話回線網(以下、「長距離通信ネットワーク」という。)、近距離無線ネットワーク等のIP(Internet Protocol)ネットワーク、又は、その双方が相互接続されて構成されている。ただし、当該ネットワーク30の構成は、これに限られない。
サーバ装置40は、所定のデータを記録するデータベース400を有し、画像読み取り装置10又は管理者端末装置20と連動するとともに、ロット及び作業ライン80の衛生管理を行うための各データ処理を実行するために用いられるサーバ装置である。
そして、サーバ装置40は、画像読み取り装置10と連動し、画像読み取り装置10から送信された撮像画像データその他のデータを取得するとともに、当該取得したデータからフィルム型培地60におけるコロニーを検出し、当該コロニー関する情報を培地情報として登録する構成を有している。
具体的には、サーバ装置40は、コロニーを検出する際に、
(1)各画像読み取り装置10によって画像化された培地画像データを取得し、かつ、同様に画像化されたカラーチャートデータなどの基準色画像データを取得し、
(2)取得した基準色画像データに基づいて、培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出し、
(3)抽出した各ピクセルの色特徴量に基づいて、各ピクセルの中から所定の条件を有するピクセルを、コロニーピクセルとして検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出する、
構成を有している。
(1)各画像読み取り装置10によって画像化された培地画像データを取得し、かつ、同様に画像化されたカラーチャートデータなどの基準色画像データを取得し、
(2)取得した基準色画像データに基づいて、培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出し、
(3)抽出した各ピクセルの色特徴量に基づいて、各ピクセルの中から所定の条件を有するピクセルを、コロニーピクセルとして検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出する、
構成を有している。
また、サーバ装置40は、上述のように、基準色画像データとしては、カラーチャート画像と、検体が載置された培養前のフィルム型培地60の画像データと、を用いるとともに、これらのデータに基づいて、培地画像の色を較正するようになっている。
そして、サーバ装置40は、培地画像の色を較正する際には、画像読み取り装置10によって取得した基準色画像データの基準色の色成分と、当該基準色の本来の色成分とを比較することによって当該基準色の色成分の変化量に基づく較正関数を算出し、当該算出した較正関数に基づいて、培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出するようになっている。
特に、本実施形態の較正関数には、それぞれの画像読み取り装置10に起因する較正関数(以下、「装置用較正関数」という。)と、検体に起因する較正関数(以下、「検体用較正関数」という。)と、が含まれる。
このため、サーバ装置40は、装置用較正関数を用いる場合には、基準画像データとしてのカラーチャート画像の基準色の色成分と、予め記録されている当該基準色の本来の色成分とを比較することによって当該基準色の色成分の変化量に基づく較正関数を算出するようになっている。
また、サーバ装置40は、検体用較正関数を用いる場合には、サーバ装置40は、検体が載置される前のフィルム型培地60の撮像画像データ(以下、「検体載置前画像データ」という。)の培地画像の色成分(培地そのものの色成分)を基準色の本来の色成分として用いるようになっている。すなわち、サーバ装置40は、基準画像データとしての検体が載置された培養前のフィルム型培地60の撮像画像データ(以下、「培養前検体有り画像データ」という。)の培地画像の色成分と、検体載置前画像データの培地画像の色成分と、を比較することによって基準色の色成分の変化量に基づく較正関数を算出するようになっている。
このような構成により、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、基準色を用いて培地画像の色を較正しつつ、各ピクセルを抽出することができるので、培地の色における個体差によって、又は、異なる画像読み取り装置10において画像化した際に発現したコロニーの色の相違が生じた場合であっても、培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量を較正することができるようになっている。そして、この結果、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、異なる撮像環境下や培養環境下においても的確にコロニーを検出することができるようになっている。
また、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、紙媒体などの物理的な資源を利用して種々のデータ解析及びその提供を行う場合に比べて省資源化をも図ることができるとともに、培地に関する培地情報をデータベース400に登録させることによって登録ミスが著しく減少し、難しい培地の管理を容易にすることができるので、無駄に培地を消費すること無く省資源化を図ることができるようになっている。
[2]フィルム型培地
次に、図2を用いて本実施形態のフィルム型培地60について説明する。なお、図2は、本実施形態に用いるフィルム型培地60の一例である。
次に、図2を用いて本実施形態のフィルム型培地60について説明する。なお、図2は、本実施形態に用いるフィルム型培地60の一例である。
本実施形態に用いるフィルム型培地60は、フィルム又はシ−ト状の乾燥培地によって作業ライン80の各工程から検出した検体としての食品に含まれる細菌を培養するための培地である。特に、フィルム型培地60は、例えば、一般生菌、大腸菌群及び黄色ブドウ球菌等を培養する培地などであり、その他、カビや酵母、リステリア菌、水中細菌、乳酸菌等の各種の微生物を培養する培地であってもよい。
また、フィルム型培地60は、例えば、図2に示すように、フィルムによって形成される基材シート61と、基材シート61の中心を基準に当該基材シート61上に形成される円形の枠(以下、「円形枠」という。)62と、該枠内に設けられる細菌を培養する培養層63と、当該培養層63を含む基材シート上を被覆するように形成されたカバーシート64と、基材シート61の右側に形成され、培地の種別を示す種別ID66と、を有している。
例えば、種別ID66は、2次元バーコード等のバーコード又は英数字で形成されており、フィルム型培地60の読み取り時に一緒に画像化され、バーコード認識機能又はOCR(Optical Character Recognition)機能などの画像解析機能を用いて、管理者端末装置20又はサーバ装置40において取得される。そして、種別ID66は、例えば、製造メーカ及び製品型番を特定するコードである。
基材シート61は、フィルム状又はシート状の基材であれば特に限定されず、例えば、プラスチックフィルムや紙等を用いることができる。プラスチックフィルムの例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリメタクリレート、ポリメチルメタクリレート、ポリメチルアクリレート、ポリエステル、ポリカーボネート等の樹脂フィルムを好ましく挙げることができる。ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン系の合成紙等が好ましく挙げることができる。なお、ポリプロピレン系合成紙は、ポリプロピレンを主原料とするフィルム合成紙である。
なお、本実施形態の種別ID66においては、フィルム型培地60の培地種別を管理する情報の他に、個々に培地を識別する培地IDが含まれていてもよい。この場合には、培地IDは、種別IDとともに、画像解析機能を用いて、管理者端末装置20又はサーバ装置40において取得される。
[3]画像読み取り装置
次に、図3を用いて本実施形態の各画像読み取り装置10の構成について説明する。なお、図3は、本実施形態の画像読み取り装置10の構成を示すブロック図である。
次に、図3を用いて本実施形態の各画像読み取り装置10の構成について説明する。なお、図3は、本実施形態の画像読み取り装置10の構成を示すブロック図である。
本実施形態の画像読み取り装置10は、各種のプログラムが実行される際に用いられるメモリ機能を有するデータ記憶部100と、スキャニング機能(画像化機能)を有し、フィルム型培地60の画像データその他の画像データを生成する画像データ生成部110と、サーバ装置40と連動して培地情報をサーバ装置40に初期登録及び培養直後を含む培養後登録する処理(以下、「培地情報登録処理」という。)その他の処理を実行するアプリケーション制御部120と、を備えている。
また、画像読み取り装置10は、サーバ装置40及び他の通信装置と通信を行うネットワーク通信部130と、ADFユニット140と、表示部160と、表示部160を制御する表示制御部161と、ユーザの操作を入力するための操作部170と、タイマー180と、装置全体を制御する端末管理制御部190と、を有している。
データ記憶部100は、各種のアプリケーションプログラムが記憶されるアプリケーション記憶部101と、画像データ生成部110によって読み取られて生成された画像データが記憶される画像データ記憶部102と、画像読み取り装置10の管理及び制御に関するプログラム、並びに、各プログラムの実行中にワークエリアとして用いられるとともに、画像読み取り装置10で実行される各処理において用いられるデータが記憶されるROM/RAM103と、を有している。
特に、アプリケーション記憶部101には、画像データ生成部110、操作部170、表示制御部161及び画像データ記憶部102と連動しつつ、アプリケーション制御部120によって実行されるアプリケーションプログラム(以下、「アプリ」という。)が記録されている。
画像データ記憶部102には、画像化した撮像画像データと、各画像データを管理するための画像IDと、読み取り時刻等の各画像データに対応する各種のメタデータと、が対応付けられて記憶される。なお、画像IDとは、画像読み取り装置10において適宜付与される任意の識別情報である。
画像データ生成部110は、光学システムと、当該光学システムから入力された光学画像を電気信号に変換するCCDIセンサ(Charge Coupled Device Image Sensor)と、CCDIセンサにおいて生成された電気信号に基づいて画像データを生成する生成部と、を有する。
特に、画像データ生成部110は、検体に発生した菌が培養される、又は、培養されたフィルム型培地60を画像化する場合には、イメージスキャニングされたフィルム型培地60全体を画像化し、当該フィルム型培地60全体の画像データを撮像画像データとして生成する。
また、画像データ生成部110は、培地画像の色(具体的には、ピクセルの色特徴量)の較正(キャリブレーション)を行うための基準画像データの1つとして、複数の基準色が配列されたカラーチャートの用紙をスキャニングすると、当該スキャニングされた用紙全体を画像化し、当該フィルム型培地60全体のカラーチャート画像のデータをカラーチャートデータとして生成する。
アプリケーション制御部120は、所定のアプリによって培地情報登録処理を実現する。特に、アプリケーション制御部120は、アプリケーション記憶部101に記憶された培地登録アプリによって画像読み取り装置10の各部を制御するための各種制御プログラムを実行しつつ、ネットワーク通信部130、表示制御部161及び操作部170と連動して、又は、制御して各種の処理を実行する。
特に、アプリケーション制御部120は、アプリケーション記憶部101に記録された培地登録アプリを実行し、画像データ生成部110を制御して読み取ったフィルム型培地60の撮像画像データを取得し、これらのデータに画像IDを付与しつつ各データのメタデータとともに培地情報として画像データ記憶部102に記憶する。
また、アプリケーション制御部120は、フィルム型培地60を画像化する際に、タイマー180から現在時刻を取得し、当該現在時刻を読み取り時刻として所定の画像IDとともに撮像画像データのメタデータとして画像データ記憶部102に記憶する。
そして、アプリケーション制御部120は、撮像画像データの取得後に、又は、所定のタイミングによって、画像データ記憶部102に記憶された培地情報をサーバ装置40に登録する培地情報登録処理を実行する。
一方、アプリケーション制御部120は、画像読み取り装置10と連動し、培地情報登録処理を行う前に、キャリブレーション処理を行う際に用いる較正関数を設定する処理(以下、「キャリブレーション設定処理」という。)に用いる画像データであって、画像データ生成部110によって生成されたカラーチャートデータを、ROM/RAM103に記憶された装置IDを付与しつつ、付与した装置ID及びスキャニングした時刻を示すスキャニング時刻情報とともにネットワーク通信部130を介してサーバ装置40に送信する。
また、アプリケーション制御部120は、画像読み取り装置10と連動し、培地情報登録処理を行う際に、キャリブレーション設定処理に用いる画像データであって、検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データを、ROM/RAM103に記憶された装置IDを付与しつつ、付与した装置ID及びスキャニング時刻情報とともにネットワーク通信部130を介してサーバ装置40に送信する。
なお、検体IDは、サーバ装置40において培地IDから特定されるようになっているが、アプリケーション制御部120は、表示制御部161及び操作部170と連動し、作業者の操作に基づいて、検体載置前画像データ又は培養前検体有り画像データの生成時に検体IDを取得し、各撮像画像データとともにサーバ装置40に送信してもよい。
また、アプリケーション制御部120は、実装上、端末管理制御部190を構成するCPU(中央処理装置)が、アプリを実行した際の機能として実現されるものであってもよい。
ネットワーク通信部130は、アプリケーション制御部120及び端末管理制御部190の制御の下、ネットワーク30に接続されるサーバ装置40との通信回線を構築し、撮像画像データ等の種々のデータの授受を行う。
ADFユニット140は、機械構造及び制御回路などのADF機能を実現するための構成を有している。特に、ADFユニット140は、同一の場所に重ねて載置された複数のフィルム型培地60を一枚ずつ、スキャニングを実行するエリア(図示しない)に取り込むための機構であり、アプリケーション制御部120の制御の下に、駆動する。
表示部160は、所定のサイズ(例えば、5インチ、W480×H960ピクセル)の画像表示領域を有し、液晶素子又はEL(Electro Luminescence)素子のパネルによって構成され、表示制御部161において生成された表示データに基づいて所定の画像を表示するようになっている。
特に、本実施形態では、表示部160は、培地登録アプリが実行されている際に、操作部170と連動しつつ、各種の表示及び画像化されたフィルム型培地60との画像を表示する。
表示制御部161は、アプリケーション制御部120又は端末管理制御部190の制御の下、表示部160に所定の画像を描画させるために必要な描画データを生成し、生成した描画データを当該表示部160に出力するようになっている。
操作部170は、各種の確認ボタン、各操作指令を入力する操作ボタン、テンキー等の多数のキー及び表示部160上に設けられたタッチセンサにより構成され、各操作を行う際に用いられるようになっている。具体的には、操作部170は、培地登録アプリの起動時に上述の各種の処理を実行するための操作を行う際に用いられるようになっている。
タイマー180は、画像データ生成部110がフィルム型培地60又はカラーチャートを読み取るときの日付及び時刻をアプリケーション制御部120に提供する。
端末管理制御部190は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成されるとともに、キー入力ポート、表示制御ポート等の各種入出力ポートを含み、画像読み取り装置10の全般的な機能及び情報提供プログラムを実行するための全般的な機能を総括的に制御するようになっている。
[4]サーバ装置
[4.1]構成
次に、図4を用いて本実施形態のサーバ装置40の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態のサーバ装置40の構成を示す構成図である。
[4.1]構成
次に、図4を用いて本実施形態のサーバ装置40の構成について説明する。なお、図4は、本実施形態のサーバ装置40の構成を示す構成図である。
本実施形態のサーバ装置40は、図4に示すように、作業情報及び培地情報等の各種の情報が記憶されるデータベース400と、画像読み取り装置10及び管理者端末装置20と通信を行う通信制御部410と、非コロニーピクセルを判定し、コロニーを検出するなどの各種の処理を実行するデータ処理部420と、サーバ装置40の各部を制御するサーバ管理制御部430と、各部の制御に用いるROM/RAM440と、時刻管理を行うために用いるタイマー450と、を有する。なお、上述の各部は、バス41によって相互に接続され、各構成要素間におけるデータの転送が実行される。
通信制御部410は、所定のネットワークインターフェースであり、各画像読み取り装置10又は管理者端末装置20と通信回線を構築し、画像読み取り装置10又は管理者端末装置20と種々のデータの授受を行う。
データベース400は、HDDにより構成され、培地情報データベース(以下、「培地情報DB」と略す。)401、キャリブレーション用の各情報が記録されるデータベース(以下、「キャリブレーション用DB」と略す。)402、作業管理データベース(以下、「作業管理DB」と略す。)404及びプロファイル情報データベース(以下、「プロファイル情報DB」という。)405を有する。
培地情報DB401は、各作業ライン80の工程毎に抽出され、かつ、画像読み取り装置10によってスキャニングされて取得した検体のフィルム型培地60に関する培地情報が種別ID66毎に、かつ、培地ID毎に培地情報が格納されるデータベースである。例えば、培地情報DB401には、
(1)種別ID66
(2)培地ID
(3)検体の種別及び検体ID
(4)フィルム型培地60をスキャニングした画像読み取り装置10の装置ID
(5)撮像画像データ及び培地画像データ
(6)スキャニングした時刻
(7)コロニー数及び培地判定結果
(8)サイズ(ピクセル数)、重心位置、各ピクセルの特徴量など検出された各コロニーに関する情報(以下、「コロニー情報」という。)
(9)コロニー検出時に用いたプロファイル情報の種別(プロファイルID)
の9つデータが対応付けて記録される。
(1)種別ID66
(2)培地ID
(3)検体の種別及び検体ID
(4)フィルム型培地60をスキャニングした画像読み取り装置10の装置ID
(5)撮像画像データ及び培地画像データ
(6)スキャニングした時刻
(7)コロニー数及び培地判定結果
(8)サイズ(ピクセル数)、重心位置、各ピクセルの特徴量など検出された各コロニーに関する情報(以下、「コロニー情報」という。)
(9)コロニー検出時に用いたプロファイル情報の種別(プロファイルID)
の9つデータが対応付けて記録される。
なお、各培地情報における、コロニー情報、コロニー数及び培地判定結果としては、データ処理部420によって判定された結果が記憶される。また、各培地情報におけるコロニー情報、コロニー数及び培地判定は、培地情報が登録される際に登録されてもよいし、当該培地情報の登録タイミングと異なる所定のタイミングで登録されてもよい。
キャリブレーション用DB402は、カラーチャートデータ及び特定の培地画像データなど培地画像の色を較正するための基準画像データとキャリブレーション処理に用いる各情報が記録されるデータベースである。特に、キャリブレーション用DB402には、
(A)装置IDに対応付けてカラーチャートデータが記録され、
(B)検体IDに対応付けて検体が載置された培養前のフィルム型培地60の培地画像データ、及び、
(C)種別ID66に対応付けて検体が載置される前のフィルム型培地60の培地画像データ
が記録される。
(A)装置IDに対応付けてカラーチャートデータが記録され、
(B)検体IDに対応付けて検体が載置された培養前のフィルム型培地60の培地画像データ、及び、
(C)種別ID66に対応付けて検体が載置される前のフィルム型培地60の培地画像データ
が記録される。
例えば、キャリブレーション用DB402には、
(1)読み取り装置10の識別情報(以下、「装置ID」という。)、検体の識別情報(以下、「検体ID」という。)又は種別ID66、
(2)スキャニングした時刻(又は登録時刻)、
(3)カラーチャートデータ、検体載置前画像データ、又は、培養前検体有り画像データ、
(4)キャリブレーション処理に用いる較正関数の情報(以下、「較正関数情報」という。)
(5)検体載置前画像データ、又は、培養前検体有り画像データの場合には、スキャニングした装置ID
が記録される。
(1)読み取り装置10の識別情報(以下、「装置ID」という。)、検体の識別情報(以下、「検体ID」という。)又は種別ID66、
(2)スキャニングした時刻(又は登録時刻)、
(3)カラーチャートデータ、検体載置前画像データ、又は、培養前検体有り画像データ、
(4)キャリブレーション処理に用いる較正関数の情報(以下、「較正関数情報」という。)
(5)検体載置前画像データ、又は、培養前検体有り画像データの場合には、スキャニングした装置ID
が記録される。
なお、種別ID66における画像データ(すなわち、検体載置前画像データ)の場合には、検体に起因するキャリブレーション処理を実行するために必要なデータであるため、当該種別ID66に基づく較正関数情報は、記録されない。
作業管理DB404は、培地種別毎の作業内容に関する各種の情報が格納されるデータベースであり、培地情報DB401と対応付けることによって培地種別毎の検査内容を作業者その他に提供するためのデータベースである。例えば、作業管理DB404には、各培地IDに対応付けて
(1)培地ID
(2)検査種別(一般生菌又は大腸菌など検出する菌種)及びフィルム型培地60上に発生する際の色(発色)情報(RGB階調値又はその範囲)
(3)検体の種別及び検体ID
(4)希釈液の種別
(5)培養開始時刻
(6)培養開始から所定の時間経過後までの培養時間
(7)培養場所(例えば、インキュベータ番号及びインキュベータ内の段数等の位置)
(8)作業日時(作業開始時刻及び終了時刻)
(9)フィルム型培地60をスキャニングした画像読み取り装置10の装置ID
(10)作業者ID(及び/又は作業者名)
の10つデータが対応付けて記録される。
(1)培地ID
(2)検査種別(一般生菌又は大腸菌など検出する菌種)及びフィルム型培地60上に発生する際の色(発色)情報(RGB階調値又はその範囲)
(3)検体の種別及び検体ID
(4)希釈液の種別
(5)培養開始時刻
(6)培養開始から所定の時間経過後までの培養時間
(7)培養場所(例えば、インキュベータ番号及びインキュベータ内の段数等の位置)
(8)作業日時(作業開始時刻及び終了時刻)
(9)フィルム型培地60をスキャニングした画像読み取り装置10の装置ID
(10)作業者ID(及び/又は作業者名)
の10つデータが対応付けて記録される。
なお、これらの情報は、作業者等によって登録される。また、培養検査時刻には、単一の時刻(すなわち、検体における菌の培養を終了させる終了時刻)だけが設定されてもよいし、培養開始時刻から法定された又は所定の時間経過後、例えば、培養開始時刻から24時間経過後、48時間経過後又は72時間経過後等の複数の時刻が設定されてもよい。
プロファイル情報DB405は、複数のプロファイル情報が格納されるデータベースである。例えば、プロファイル情報DB405には、各種別IDに対応付けて
(1)種別ID
(2)プロファイル情報
(3)テンプレート画像のデータ(以下、「テンプレート画像データ」という。)
の3つデータが対応付けて記録される。
具体的には、プロファイル情報には、
(2A)培地画像からコロニーピクセルを検出する際の色に関する特徴量(色特徴量)の種別、
(2B)コロニーピクセルを特定する際の色特徴量の閾値、及び、
(2C)培地判定を行う際の合否における閾値
が含まれる。
(1)種別ID
(2)プロファイル情報
(3)テンプレート画像のデータ(以下、「テンプレート画像データ」という。)
の3つデータが対応付けて記録される。
具体的には、プロファイル情報には、
(2A)培地画像からコロニーピクセルを検出する際の色に関する特徴量(色特徴量)の種別、
(2B)コロニーピクセルを特定する際の色特徴量の閾値、及び、
(2C)培地判定を行う際の合否における閾値
が含まれる。
データ処理部420は、ROM/RAM440に記録されているアプリケーションに応じて各種のデータ処理を実行する。特に、データ処理部420は、所定のプログラムを実行することによって、
(1)通信制御部410の動作管理と、
(2)撮像画像から検体を載置してコロニーを培養する培地が撮像されることによって画像化された撮像画像データを取得する取得処理と、
(3)カラーチャートデータ及び特定の培地画像を含む撮像画像データの基準画像データに基づく培地画像の色(すなわち、当該培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量)の較正を行うための較正関数を算出するキャリブレーション設定処理
(4)培地画像データの培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を、算出した較正関数によってキャリブレーション処理を実行しつつ、抽出する抽出処理と、
(5)抽出したコロニーの色特徴量に基づいて、所定の条件を有するコロニーピクセルを検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出するとともに、当該検出したコロニーを計数する検出処理と、
(6)検出したコロニーに関する情報及び計数したコロニー数を培地情報としてデータベース400に登録する培地情報登録処理と、
(7)データベース400の管理及び制御と、
を行う。
(1)通信制御部410の動作管理と、
(2)撮像画像から検体を載置してコロニーを培養する培地が撮像されることによって画像化された撮像画像データを取得する取得処理と、
(3)カラーチャートデータ及び特定の培地画像を含む撮像画像データの基準画像データに基づく培地画像の色(すなわち、当該培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量)の較正を行うための較正関数を算出するキャリブレーション設定処理
(4)培地画像データの培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を、算出した較正関数によってキャリブレーション処理を実行しつつ、抽出する抽出処理と、
(5)抽出したコロニーの色特徴量に基づいて、所定の条件を有するコロニーピクセルを検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出するとともに、当該検出したコロニーを計数する検出処理と、
(6)検出したコロニーに関する情報及び計数したコロニー数を培地情報としてデータベース400に登録する培地情報登録処理と、
(7)データベース400の管理及び制御と、
を行う。
具体的には、データ処理部420は、培地情報登録処理を実行する登録処理部421、抽出処理を実行する画像抽出処理部422と、キャリブレーション処理を実行しつつ培地画像から各ピクセルの色特徴量を抽出する抽出処理を実行するコロニー検出判定部423と、キャリブレーション設定処理を実行するキャリブレーション設定処理部424と、を含む。
なお、例えば、本実施形態の登録処理部421は、通信制御部410とともに、本発明の第1取得手段及び第2取得手段を構成し、コロニー検出判定部423は、本発明の抽出手段を構成する。さらに、登録処理部421、画像抽出処理部422、コロニー検出判定部423及びキャリブレーション設定処理部424の詳細については後述する。
サーバ管理制御部430は、主に中央演算処理装置(CPU)によって構成され、プログラムを実行することによって、サーバ装置40の各部を統合制御する。具体的には、サーバ管理制御部430は、画像読み取り装置10とのデータの授受に関する各種の制御を行う。
ROM/RAM440には、サーバ装置40の駆動に必要な各種のプログラムが記録されている。また、ROM/RAM440は、各プログラムの実行中にワークエリアとして用いられる。
タイマー450は、培地情報の登録処理を実行する際に必要な時刻を管理するために用いられる。
[4.2]登録処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40における登録処理部421の詳細について説明する。
次に、本実施形態のサーバ装置40における登録処理部421の詳細について説明する。
本実施形態の登録処理部421は、画像読み取り装置10と連動し、作業者の指示に基づいて、各フィルム型培地60における培地情報について培地情報登録処理を実行する。
特に、登録処理部421は、画像読み取り装置10から送信された各培地情報に含まれる各撮像画像データに対して画像解析を実行して種別ID66を取得し、取得した種別ID66を画像抽出処理部422及びコロニー検出判定部423に提供する。
具体的には、登録処理部421は、画像読み取り装置10から送信された培地情報を取得すると、培地情報に含まれる撮像画像データの撮像画像内を探索し、当該撮像画像内に画像化されている2次元バーコードから構成される種別ID66を取得する。そして、登録処理部421は、自動的に若しくは作業者の指示の下、培地を識別するための培地IDを付与し、又は、種別ID66に含まれている場合には、種別ID66とともに培地IDを取得する。
また、登録処理部421は、撮像画像データ、撮像画像から抽出された培地画像のデータ、コロニー検出判定部423のコロニー検出判定処理によって得られたコロニー情報、コロニー数及び判定結果を、それぞれ、培地情報として該当する種別ID66及び培地IDを対応付けて検査時刻とともに培地情報DB401に登録する。
一方、登録処理部421は、キャリブレーション設定処理を実行する際に、画像読み取り装置10と連動し、画像読み取り装置10の装置ID、カラーチャートデータ、及び、特定の培地画像を有する撮像画像データ(すなわち、検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データ)を取得し、画像抽出処理部422によって取得した検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データから抽出された培地部分の画像(すなわち、培地画像)と、装置ID、検体ID及び種別ID66とスキャニング時刻情報とを対応付けてキャリブレーション用DB402に記録する。
特に、登録処理部421は、検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データについては、上述と同様に、撮像画像内を探索し、当該撮像画像内に画像化されている2次元バーコードから構成される種別ID66を取得する。
また、登録処理部421は、検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データについては、上述と同様に、自動的に若しくは作業者の指示の下、培地を識別するための培地IDを付与し、又は、種別ID66に含まれている場合には、種別ID66とともに培地IDを取得する。そして、登録処理部421は、培地IDから検体IDを特定する。
なお、本実施形態においては、登録処理部421は、画像読み取り装置10から送信された培地情報と、キャリブレーション設定処理を実行するために用いる各データ(画像読み取り装置10の装置ID、カラーチャートデータ、及び、特定の培地画像を有する撮像画像データ)を通信制御部410を介して取得するようになっているが、それぞれ異なる処理部を設け、それぞれ別の処理部が該当するデータを取得して情報の抽出や記録などの処理するようにしてもよいし、それぞれ専用の通信制御部を介してそれぞれ別の処理部が該当するデータを取得するようにしてもよい。
[4.3]画像抽出処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像抽出処理部422について説明する。
次に、本実施形態のサーバ装置40における画像抽出処理部422について説明する。
通常、培地画像について画像解析を行う場合には、培地画像を構成するピクセルの輝度やRGBなどの色特徴量に基づいて実行される。しかしながら、培地画像に、培地以外の培地が形成される台紙(基材)部分の画像のみならず、当該台紙に文字やマークが存在する部分の画像が含まれる場合には、文字やマークの色が影響を与え、的確に画像解析を実行することができない場合もある。
そこで、本実施形態においては、テンプレート画像を用いて撮像画像の中からコロニー検出に用いる画像部分(すなわち、培地画像)を的確に抽出し、抽出した画像に基づいてコロニーの検出等を行うようになっている。
具体的には、画像抽出処理部422は、登録処理部421において取得された種別ID66に基づいて、プロファイル情報DB405を検索して該当するテンプレート画像データを取得し、複数のテンプレート画像の中から一のテンプレート画像を選択するとともに、当該選択したテンプレート画像を用いて取得した培地画像から培地の形状(具体的には培養層63の形状)を特定する。そして、画像抽出処理部422は、当該特定した形状の画像を、コロニーを検出するための画像として用いるために、コロニー検出判定部423に提供する。
特に、画像抽出処理部422は、選択したテンプレート画像に基づいて、培地画像上を走査し、予め定められた条件を有する領域を、培地画像の画像部分として特定することによって、培地画像の中からコロニー検出に用いる画像部分を抽出する。
なお、画像抽出処理部422は、検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データについても同様に、登録処理部421において取得された種別ID66に基づいて、プロファイル情報DB405を検索して該当するテンプレート画像データを用いて取得した培地画像から培地の形状(具体的には培養層63の形状)を特定する。
[4.4]コロニー検出判定部
次に、本実施形態のサーバ装置40におけるコロニー検出判定部423の詳細について説明する。
次に、本実施形態のサーバ装置40におけるコロニー検出判定部423の詳細について説明する。
コロニー検出判定部423は、画像抽出処理部422から提供された培地画像の各ピクセルの色特徴量を抽出する抽出処理を実行し、キャリブレーション設定処理が実行されて算出された較正関数に基づいて、培地画像の各ピクセルを較正するキャリブレーション処理を実行しつつ、当該較正した各ピクセルについて、所定の条件を有するコロニーを構成するコロニーピクセルを検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出し、かつ、その数を計数するコロニー検出処理を実行する。そして、コロニー検出判定部423は、検出したコロニー及びその計数の結果をそれぞれ登録処理部421に提供する。
特に、コロニー検出判定部423は、キャリブレーション処理が実行された培地画像の各ピクセルについて、プロファイル情報に基づいて、各種の閾値又はパラメータを設定し、コロニーピクセルの検出手法、コロニー候補の検出手法、及び、コロニーの特定手法を定めつつ、各培地画像データに対してコロニー検出処理を実行し、その結果をそれぞれ登録処理部421に提供する。
具体的には、コロニー検出判定部423は、提供されたプロファイル情報に基づいて、
(1)提供された培地画像(非コロニーピクセルが除去された培地画像)から、画像化されたコロニーを構成すると想定されるピクセルを検出するために、当該培地画像を構成する各ピクセルの中から、所定の条件を有する色に関する特徴量を有するコロニーピクセルを検出し、
(2)コロニーピクセルを連結してラベリングを実行してIDを付与し、連結したコロニーピクセル群を一のオブジェクトをコロニー候補として検出し、
(3)所定の条件を有するコロニー候補をコロニーとして特定しつつ、その数を計数し、
(4)計数したコロニー数に基づいて培地判定を実行する。
(1)提供された培地画像(非コロニーピクセルが除去された培地画像)から、画像化されたコロニーを構成すると想定されるピクセルを検出するために、当該培地画像を構成する各ピクセルの中から、所定の条件を有する色に関する特徴量を有するコロニーピクセルを検出し、
(2)コロニーピクセルを連結してラベリングを実行してIDを付与し、連結したコロニーピクセル群を一のオブジェクトをコロニー候補として検出し、
(3)所定の条件を有するコロニー候補をコロニーとして特定しつつ、その数を計数し、
(4)計数したコロニー数に基づいて培地判定を実行する。
例えば、コロニー検出判定部423は、特徴量の種別が輝度又は彩度の場合には、各ピクセルのRGBの個々のチャンネルの階調値に基づいて所定の演算を実行して得られた値とプロファイル情報に規定されるパラメータに基づいて、コロニーピクセルを検出し、検出したコロニーピクセルに基づいてコロニー候補を特定しつつ、当該特定したコロニー候補の中からコロニーを検出してその数を計数する。
また、コロニー検出判定部423は、画像フィルタノイズを低減させるための膨張処理及び縮小処理を含む画像フィルタ処理を実行しつつ、隣接するコロニーピクセルを連結してラベリングを実行してIDを付与する際の連結方法とプロファイル情報に基づくパラメータに基づいて、コロニー候補を検出する。
すなわち、コロニー検出判定部423は、コロニーピクセルの連結に関しては、プロファイルによって特定された各コロニーピクセルの色に関する特徴量と同一と判定されるべき範囲に基づいて、隣接するコロニーピクセルについて同一のコロニー候補であると判定したものを連結する。
さらに、コロニー検出判定部423は、隣接するコロニーピクセルを連結してコロニーピクセル群を形成させ、コロニーピクセル群毎の色特性又は培地画像上の重心位置を用いて同一のコロニーピクセルを構成するピクセル群同士を連結させる。
そして、コロニー検出判定部423は、検出した各コロニー候補について、特定されたプロファイル情報に規定される特徴量によって、当該プロファイル情報によって定まる色特性、真円度、形状及びサイズなどの特徴量を設定しつつ、当該設定した特徴量に基づいて、コロニーらしさを示す尤度を算出する。
最後に、コロニー検出判定部423は、プロファイル情報に基づいて、算出した尤度が閾値以上など所定の条件を有するコロニー候補をコロニーとして特定し、その数をコロニー数として計数する。
なお、コロニー検出判定部423は、検出したコロニーピクセル(例えば培地画像上の位置及び自ピクセルが属するコロニー候補のID)、検出したコロニー候補(例えばコロニーピクセルの培地画像上の配置位置、色特性又は重心位置などの所定の情報)、特定したコロニー(例えばコロニーピクセルの培地画像上の配置位置、色特性又は重心位置などの所定の情報)、計数したコロニー数を培地情報として登録処理部421を介して培地情報DB401に記憶する。
また、膨張処理とは、画像フィルタ処理の一つであって、各コロニーピクセルに隣接して他のコロニーピクセルが存在する場合に、コロニーピクセルに隣接する全てのピクセルをコロニーピクセルに置き換える処理である。
さらに、収縮処理とは、コロニーピクセルに隣接して非コロニーピクセルが存在する場合に当該コロニーピクセルに隣接するピクセルを全て非コロニーピクセルに置き換える処理である。
一方、本実施形態のコロニー検出判定部423は、コロニー検出処理によって計数されたコロニー数に基づいて、培地判定を実行する。特に、コロニー検出判定部423は、培地判定処理としては、コロニー検出処理において取得したプロファイル情報に基づいて、予め設定された閾値と検出したコロニー数を比較しつつ、当該検出したコロニー数が閾値以上の場合には、異常と判定し、また、当該閾値より小さい場合には、正常であると判定し、各フィルム型培地60の検体が異常であるか正常であるかの培地判定(すなわち、検体の合否判定)を実行する。
[4.5]キャリブレーション設定処理部
次に、本実施形態のサーバ装置40におけるキャリブレーション設定処理部424の詳細について説明する。
次に、本実施形態のサーバ装置40におけるキャリブレーション設定処理部424の詳細について説明する。
キャリブレーション設定処理部424は、予め定められたタイミング、又は、各フィルム型培地60における培地情報について培地情報登録処理の実行に先立って、画像読み取り装置10と連動し、作業者の指示の下、カラーチャートデータ及び特定の培地画像を含む撮像画像データの基準画像データに基づいて、培地画像の色(すなわち、当該培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量)の較正(キャリブレーション処理)を実行するための較正関数を算出し、キャリブレーション用DB402に記録する。
特に、キャリブレーション設定処理部424は、カラーチャートデータに基づいて、画像読み取り装置10に起因するキャリブレーション処理を行うための装置用較正関数を算出するとともに、検体に起因するキャリブレーション処理を行うための検体用較正関数を算出する。
具体的には、キャリブレーション設定処理部424は、登録処理部421を介して取得した画像読み取り装置10によって取得されたカラーチャートデータにおける基準色の色成分と、予めROM/RAM181に記憶されているプロファイル情報に含まれるカラーチャートの本来の各色成分(階調値)と、を比較して装置用較正関数を算出する。そして、キャリブレーション設定処理部424は、当該算出した装置用較正関数、カラーチャート画像及び装置IDを登録処理部421を介してキャリブレーション用DB402に記録する。
例えば、キャリブレーション設定処理部424は、画像読み取り装置10によって取得されたカラーチャートデータの各基準色の階調値のデータと、プロファイル情報に規定されている各基準色の階調値のデータと、を比較し、各階調値の差分(すなわち、複数の基準色の色成分の変化量)に基づいて装置用較正関数を算出する。
なお、本実施形態においては、カラーチャートとしては、ICCプロファイル情報(インターナショナル・カラー・コンソーシアムによって定義されているプロファイル情報)を用いて装置用較正関数を算出する。
一方、キャリブレーション設定処理部424は、登録処理部421を介して取得した培養前検体有り画像データの培地部分の画像における色成分(すなわち、基準画像データにおける基準色の色成分)と、同様にして登録処理部421を介して取得した検体載置前画像データの培地部分の色成分(すなわち、基準色の本来の色成分)と、を比較して検体用較正関数を算出する。そして、キャリブレーション設定処理部424は、算出した検体用較正関数を、検体載置前画像及び培養前検体有り画像と、検体ID及び種別ID66と、スキャニングした装置IDとともに、登録処理部421を介してキャリブレーション用DB402に記録する。
例えば、キャリブレーション設定処理部424は、取得した検体載置前画像データ及び培養前検体有り画像データの培地画像(すなわち、画像抽出処理部422によって検体載置前画像及び培養前検体有り画像から抽出された培地部分の画像)についてそれぞれ各ピクセルの色成分(例えば、RGBの階調値)における平均色を算出し、検体載置前画像の平均色(R1,G1,B1)及び培養前検体有り画像の平均色(R2,G2,B2)の変化量に基づいて検体用較正関数を算出する。
特に、キャリブレーション設定処理部424は、検体用較正関数として、検体載置前画像の平均色(R1,G1,B1)及び培養前検体有り画像の平均色(R2,G2,B2)について、(式1)によって示されるオフセット関数(f1)又は(式2)によって示される比率関数(f2)を算出する。
なお、(Ri,Gi,Bi)は、オリジナルのRGBの階調値をそれぞれ示し、(Rci,Gci,Bci)は、キャリブレーション後のRGBの階調値を示す。
[5]衛生管理システムの動作処理
[5.1]培地情報登録処理(画像読み取り装置)
次に、図5を用いて本実施形態の画像読み取り装置10におけるフィルム型培地60の培地情報登録処理の動作について説明する。なお、図5は、本実施形態の画像読み取り装置10における培地情報の登録処理動作を示すフローチャートである。
[5.1]培地情報登録処理(画像読み取り装置)
次に、図5を用いて本実施形態の画像読み取り装置10におけるフィルム型培地60の培地情報登録処理の動作について説明する。なお、図5は、本実施形態の画像読み取り装置10における培地情報の登録処理動作を示すフローチャートである。
本動作においては、プロファイル情報DB405には、種別ID66に基づいて複数のプロファイル情報、テンプレート画像データ及び配置構造情報が予め記憶されているものとする。
また、本動作においては、登録すべき複数のフィルム型培地60は、例えば、ADFユニット140の所定の場所に既に載置されているものとし、各フィルム型培地60におけるコロニー数の検出は、培地情報のデータベース400への登録時に実行されるものとする。
なお、本動作においては、フィルム型培地60に形成されている種別ID66には、培地IDが含まれているものとする。
まず、画像読み取り装置10において、アプリケーション制御部120は、操作部170を介して培地登録アプリの起動指示を検出すると(ステップS101)、アプリケーション記憶部101から培地登録アプリを読み出して起動する(ステップS102)。このとき、アプリケーション制御部120は、表示制御部161と連動して表示部160に登録すべき複数のフィルム型培地60がADFユニット140に既に載置されているかを確認するための表示を実行するとともに、端末管理制御部190の制御下、ワークメモリの初期化その他の必要な処理を実行する。
次いで、アプリケーション制御部120は、各フィルム型培地60の読み取り開始を促す画面(以下、「読み取り開始確認画面」ともいう。)を表示部160に表示させるとともに、操作部170と連動し、画像データ生成部110による読み取りを待機する(ステップS106)。
次いで、アプリケーション制御部120は、画像データ生成部110、表示制御部161と連動しつつ、操作部170によるフィルム型培地60の読み取り開始を検出すると(ステップS107)、ADFユニット140を制御して当該ADFユニット140にセットされた複数のフィルム型培地60を順次スキャニング領域に移動させるとともに、画像データ生成部110は、複数のフィルム型培地60をスキャニングして画像化し、生成した各撮像画像データを画像データ記憶部102に所定の画像IDを付与しつつ記憶する(ステップS108)。
なお、アプリケーション制御部120は、複数のフィルム型培地60がADFユニット140に載置されている場合には、各フィルム型培地60を連続的に画像化し、それぞれを画像データ記憶部102に所定の画像IDを付与しつつ記憶する。
次いで、アプリケーション制御部120は、タイマー180より、現在時刻を各フィルム型培地60における撮像画像データの読み取り時刻として取得し、当該各撮像画像データに対応付けてメタデータとして画像データ記憶部102に記憶する(ステップS109)。
次いで、アプリケーション制御部120は、作業者の指示に基づいて、各撮像画像データとそのメタデータ及び装置IDを一の培地情報として、ネットワーク通信部130を介してサーバ装置40に送信し(ステップS118)、画像読み取り装置10の培地情報登録処理を終了する。
なお、このとき、ネットワーク通信部130は、培地情報を送信する際に、端末IDや入力されたID及びパスワードに基づいてサーバ装置40へのアクセスをするためのログインを実行し、ログイン完了後にサーバ装置40との通信回線を確立し、培地情報を送信
する。
する。
[5.2]培地情報登録処理(サーバ装置)
次に、図6及び図7を用いて本実施形態のサーバ装置40におけるフィルム型培地60の培地情報登録処理の動作について説明する。なお、図6及び図7は、本実施形態のサーバ装置40における培地情報の登録処理動作を示すフローチャートである。
次に、図6及び図7を用いて本実施形態のサーバ装置40におけるフィルム型培地60の培地情報登録処理の動作について説明する。なお、図6及び図7は、本実施形態のサーバ装置40における培地情報の登録処理動作を示すフローチャートである。
本動作は、画像読み取り装置10によって実行された培地情報登録処理と連動して実行される処理であり、サーバ装置40は、画像読み取り装置10から送信された各フィルム型培地60の個々の撮像画像データ毎に該当する情報を培地情報として培地情報DB401に登録するための処理である。
また、キャリブレーション用DB402には、当該動作に連動する画像読み取り装置10における装置用較正関数及び培地情報の登録の対象となっている検体における検体用較正関数が既に記録されているものとする。
なお、本動作においては、フィルム型培地60に形成されている種別ID66には、培地IDが含まれているものとする。
まず、図6に示すように、サーバ装置40においては、通信制御部410が画像読み取り装置10から送信された一の撮像画像データを有する一の培地情報を受信すると(ステップS300)、登録処理部421は、画像読み取り装置10の装置IDを抽出するとともに、撮像画像データによって構成される撮像画像について画像解析を実行し、種別ID66を特定し、抽出した装置ID及び特定した種別ID66を、画像抽出処理部422及びコロニー検出判定部423に提供する(ステップS301)。
次いで、登録処理部421は、当該種別ID66の画像解析に基づいて、培地IDを取得するとともに、取得した培地IDに基づいて検体IDを特定する(ステップS302)。
次いで、登録処理部421は、培地情報に含まれる読み取り時刻に基づいて撮像画像データにおける培地情報を登録する際の培養検査時刻を特定する(ステップS305)。なお、このとき、登録処理部421は、画像読み取り装置10と連動して各撮像画像データにおける培地情報を登録する培養検査時刻を指定させて登録してもよいし、受信した培地情報に含まれる読み取り時刻を当該培養検査時刻としてそのまま登録してもよい。
次いで、画像抽出処理部422は、登録処理部421によって特定された種別ID66に基づいて、プロファイル情報DB405を検索し、テンプレート画像データ及び配置構造情報を取得するとともに(ステップS306)、提供されたテンプレート画像及び配置構造情報に基づいて、撮像画像から培地画像を抽出する培地画像抽出処理を実行し、当該抽出した培地画像をコロニー検出判定部423に提供する(ステップS307)。
ここでの培地画像抽出処理の手順の一例を以下に示す。まず、画像抽出処理部422は、テンプレート画像データ及び配置構造情報を取得し、配置構造情報に基づいて、培地画像が形成されていると想定される探索領域を決定する探索領域決定処理を実行する。
そして、画像抽出処理部422は、取得したテンプレート画像に基づいて、決定した探索領域の右上から順に合成画像を生成するための走査を開始する。また、画像抽出処理部422は、該当する探索領域の部分にテンプレート画像を重畳し、当該合成画像を生成し、当該合成画像における色特徴量を算出する。
また、画像抽出処理部422は、テンプレート画像に基づく探索領域の走査が終了したか否かを判定する。ここで、画像抽出処理部422は、テンプレート画像に基づく探索領域の走査が終了していないと判定した場合には、上述した探索領域の部分にテンプレート画像を重畳する処理に戻り、当該終了していると判定した場合には、次の処理に移行する。
さらに、画像抽出処理部422は、全ての合成画像における色特徴量について予め定められた条件を有する合成画像を決定するとともに、当該決定した合成画像が形成されている領域を培地画像の部分であると特定し、培地画像抽出処理を終了させる。
次いで、培地画像抽出処理の終了後、コロニー検出判定部423は、特定された検体IDに基づいてキャリブレーション用DB402を検索し、当該検体IDと培地画像を読み取った画像読み取り装置10の装置ID(以下、「受信装置ID」という。)との双方に対応付けて登録されている特定の検体用較正関数情報の有無を判定する(ステップS311)。
このとき、コロニー検出判定部423は、当該検体IDと受信装置IDとの双方に対応付けて登録されている検体用較正関数情報がないと判定した場合には、ステップS312の処理に移行し、当該検体用較正関数情報があると判定した場合にはステップS315の処理に移行する。
次いで、コロニー検出判定部423は、特定された検体IDと受信装置IDとの双方に対応付けて登録されている検体用較正関数情報がないと判定した場合には、当該受信装置IDに基づいてキャリブレーション用DB402から装置用較正関数を取得し、当該取得した装置用較正関数に基づいて抽出された培地画像のキャリブレーション処理を実行する(ステップS312)。すなわち、コロニー検出判定部423は、標準の培地画像(以下、「標準培地画像」という。)にキャリブレーションする。
次いで、コロニー検出判定部423は、特定された検体IDに対応付けてキャリブレーション用DB402に登録されている装置ID(以下、「特定装置ID」という。)を特定する(ステップS313)。
次いで、コロニー検出判定部423は、特定した特定装置IDの装置用較正関数に基づいて抽出された培地画像の画像変換を実行し(ステップS314)、ステップS315の処理に移行する(ここで、図7に移動)。
次いで、コロニー検出判定部423は、ステップS311の処理において、特定した検体IDと培地画像を読み取った画像読み取り装置10の装置IDとの双方に対応付けて登録されている検体用較正関数情報があると判定した場合に、または、培地画像を読み取った画像読み取り装置10以外の装置ID(すなわち、特定装置ID)の装置用較正関数に基づいて抽出された培地画像の画像変換を実行した場合に、該当する検体用較正関数を取得する(ステップS315)。
次いで、コロニー検出判定部423は、取得した検体用較正関数に基づいて、抽出された培地画像又はステップS314の処理において画像変換した培地画像についてキャリブレーション処理を実行する(ステップS316)。
次いで、コロニー検出判定部423は、登録処理部421によって特定された種別ID66及び培地IDに基づいて、作業管理DB404及びプロファイル情報DB405を検索し、該当する検体種別、希釈液の種別及びプロファイル情報を取得し(ステップS3317)、キャリブレーション処理を実行した培地画像から各ピクセルの色特徴量(RGBの各色成分)を抽出する(ステップS318)。
次いで、コロニー検出判定部423は、抽出した各ピクセルの色特徴量と取得したプロファイル情報とに基づいて、培地画像内のコロニーピクセルを特定するとともに、コロニーの検出及びその計数を実行するコロニー検出処理を実行する(ステップS321)。
次いで、コロニー検出判定部423は、提供されたプロファイル情報に基づいて、培地判定(合否判定)を実行する(ステップS322)。なお、コロニー検出判定部423は、ステップS321及びステップS322の処理においては、画像読み取り装置10と連動し、検出したコロニー数及び合否判定の結果を当該画像読み取り装置10の表示部160に表示させ、ユーザに閲覧及び確認させるようにしてもよい。
また、コロニー検出判定部423は、ステップS322の処理の培地判定においては、所定の条件を具備する場合には、合格(正常)と判定し、所定の条件を不具備な場合には、不合格(異常)と判定する。
次いで、登録処理部421は、撮像画像データ、培地画像データ、種別ID66、培地ID、判定された合否、検出されたコロニー数及び培地情報に含まれる読み取り時刻を培養開始時刻とした培養開始時刻情報を培地情報DB401に登録し(ステップS323)、本動作を終了する。
なお、登録処理部421は、ライン情報及び登録すべき情報を画像読み取り装置10の表示部160に表示させ、当該画像読み取り装置10を介して入力されたユーザ指示に基づいて、培地情報等の登録をするようにしてもよい。
また、上述の動作は、画像読み取り装置10によって培地情報を取得した際に実行しているが、画像読み取り装置10によって取得した培地情報が培地情報DB401に記録され、その後に実行されてもよい。
さらに、上記の動作は、培地画像に対してキャリブレーション処理を実行した後に当該培地画像の各ピクセルの色特徴量を抽出しているが、当該各ピクセルの色特徴量を抽出し、当該抽出した色特徴量のそれぞれに対してキャリブレーション処理を実行してもよい。
以上、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、基準色を用いて培地画像の色を較正しつつ、各ピクセルを抽出することができるので、培地の色における個体差によって、又は、異なる画像読み取り装置10で画像化した際に発現したコロニーの色の相違が生じた場合であっても、培地画像を構成する各ピクセルの色特徴量を較正することができる。したがって、本実施形態の衛生管理システムSにおいては、異なる撮像環境下や培養環境下においても的確にコロニーを検出することができる。
[6]変形例
[6.1]変形例1
本実施形態において、イメージスキャナ等の画像読み取り装置10単体を用いて培地情報の登録処理を実行している点に代えて、デジタルカメラ、スマートフォン又は携帯用電話機などの撮像機能付き携帯用通信端末装置を用いて、各培地を撮像し、撮像画像データを生成するようにしてもよい。
[6.1]変形例1
本実施形態において、イメージスキャナ等の画像読み取り装置10単体を用いて培地情報の登録処理を実行している点に代えて、デジタルカメラ、スマートフォン又は携帯用電話機などの撮像機能付き携帯用通信端末装置を用いて、各培地を撮像し、撮像画像データを生成するようにしてもよい。
[6.2]変形例2
本実施形態において、イメージスキャナ等の画像読み取り装置10単体を用いて培地情報の登録処理を実行している点に代えて、ラップトップ型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ及びイメージスキャナの画像読み取り装置、又は、パーソナルコンピュータ及びタブレット型情報端末装置、デジタルカメラ若しくはスマートフォン等の画像入力装置と、によって当該培地情報の登録処理を実現してもよい。
本実施形態において、イメージスキャナ等の画像読み取り装置10単体を用いて培地情報の登録処理を実行している点に代えて、ラップトップ型又はデスクトップ型のパーソナルコンピュータ及びイメージスキャナの画像読み取り装置、又は、パーソナルコンピュータ及びタブレット型情報端末装置、デジタルカメラ若しくはスマートフォン等の画像入力装置と、によって当該培地情報の登録処理を実現してもよい。
この場合には、パーソナルコンピュータと画像入力装置とを所定の通信規格によって接続し、パーソナルコンピュータと画像入力装置とを一体的に用いて当該培地情報の登録処理を実現してもよいし、メモリカードその他の物理的なメモリに画像入力装置によって先に取得した撮像画像データを記憶させ、当該記憶させた各画像データをパーソナルコンピュータによって取り込みつつ、当該培地情報の登録処理を実現してもよい。
また、この場合には、サーバ装置40の機能をパーソナルコンピュータに持たせて上記の各種の処理を実行してもよい。
[6.3]変形例3
本実施形態においては、画像読み取り装置10、管理者端末装置20、サーバ装置40が同一敷地内で設置又は使用されてもよいし、それぞれが国外などの遠隔地に設置され、又は、遠隔地にて使用されて上述の各処理が実行されてもよい。
本実施形態においては、画像読み取り装置10、管理者端末装置20、サーバ装置40が同一敷地内で設置又は使用されてもよいし、それぞれが国外などの遠隔地に設置され、又は、遠隔地にて使用されて上述の各処理が実行されてもよい。
また、サーバ装置40は、ネットワークを介して接続されるデータベースを用いて培地情報その他の情報の読み出し及び記録を行ってもよいし、一又は複数の装置によって形成されていてもよい。
[6.4]変形例4
本実施形態のコロニー検出判定部423は、プロファイル情報に基づいて、コロニーピクセルを特定するための色特徴量、検査手法とそのパラメータ及び閾値などを決定しているが、最初のコロニー検出判定処理において、コロニーが検出されなかったなどの所定の条件の下に、さらにコロニーピクセルやコロニーそのものを検出するための感度を高めて再度コロニー検出を実行する再検出処理を追加するようにしてもよい。
本実施形態のコロニー検出判定部423は、プロファイル情報に基づいて、コロニーピクセルを特定するための色特徴量、検査手法とそのパラメータ及び閾値などを決定しているが、最初のコロニー検出判定処理において、コロニーが検出されなかったなどの所定の条件の下に、さらにコロニーピクセルやコロニーそのものを検出するための感度を高めて再度コロニー検出を実行する再検出処理を追加するようにしてもよい。
例えば、大腸菌や大腸菌群などの1つのコロニーでも検出された場合に培地判定の合否判定が不合格となる特定の細菌の場合に、プロファイル情報に当該再検出処理の実行が規定されていてもよい。
なお、プロファイル情報には、再検出処理に限定されず、特定の細菌の場合であって培地判定が不合格になるなどの所定の条件の下に、管理者にその旨を告知するための告知処理などの各種の処理の実行が規定されていてもよい。
[6.5]変形例5
本実施形態においては、フィルム型培地60を用いて当該フィルム型培地60に培養された検体における培地情報の登録を実行しているが、寒天培地を用いて当該寒天培地に培養された菌及びその検体における培地情報の登録を実行してもよい。
本実施形態においては、フィルム型培地60を用いて当該フィルム型培地60に培養された検体における培地情報の登録を実行しているが、寒天培地を用いて当該寒天培地に培養された菌及びその検体における培地情報の登録を実行してもよい。
この場合には、画像読み取り装置10に代えて、デジタルカメラ、スマートフォン又は携帯用電話機などの撮像機能付き携帯用通信端末装置を用いて、各寒天培地を撮像し、撮像画像データを生成する。
[6.6]変形例6
本実施形態においては、装置用較正関数及び検体用較正関数の双方に基づいてキャリブレーション処理を実行しているが、装置用較正関数及び検体用較正関数のいずれか1の較正関数によってキャリブレーション処理を実行してもよい。
本実施形態においては、装置用較正関数及び検体用較正関数の双方に基づいてキャリブレーション処理を実行しているが、装置用較正関数及び検体用較正関数のいずれか1の較正関数によってキャリブレーション処理を実行してもよい。
[6.7]変形例7
本実施形態においては、装置用較正関数を算出する際にICCプロファイル情報を用いているが、それ以外のカラーチャートを用いてもよいし、特定の色のみ較正するようにしてもよい。また、装置用較正関数は、1ヶ月毎など、一定期間毎に実行してもよく、そのため、設定された時間毎に作業者に装置用較正関数を取得するためのカラーチャートの読み込み作業の実施について警告するようにしてもよい。
本実施形態においては、装置用較正関数を算出する際にICCプロファイル情報を用いているが、それ以外のカラーチャートを用いてもよいし、特定の色のみ較正するようにしてもよい。また、装置用較正関数は、1ヶ月毎など、一定期間毎に実行してもよく、そのため、設定された時間毎に作業者に装置用較正関数を取得するためのカラーチャートの読み込み作業の実施について警告するようにしてもよい。
S … 衛生管理システム
10 … 画像読み取り装置
20 … 管理者端末装置
30 … ネットワーク
40 … サーバ装置
60 … フィルム型培地
80 … 作業ライン
100 … データ記憶部
101 … アプリケーション記憶部
102 … 画像データ記憶部
110 … 画像データ生成部
120 … アプリケーション制御部
130 … ネットワーク通信部
140 … ADFユニット
160 … 表示部
170 … 操作部
180 … タイマー
190 … 端末管理制御部
400 … データベース
401 … 培地情報DB
402 … キャリブレーション用DB
404 … 作業管理DB
405 … プロファイル情報DB
410 … 通信制御部
420 … データ処理部
421 … 登録処理部
422 … 画像抽出処理部
423 … コロニー検出判定部
424 … キャリブレーション設定処理部
430 … サーバ管理制御部
10 … 画像読み取り装置
20 … 管理者端末装置
30 … ネットワーク
40 … サーバ装置
60 … フィルム型培地
80 … 作業ライン
100 … データ記憶部
101 … アプリケーション記憶部
102 … 画像データ記憶部
110 … 画像データ生成部
120 … アプリケーション制御部
130 … ネットワーク通信部
140 … ADFユニット
160 … 表示部
170 … 操作部
180 … タイマー
190 … 端末管理制御部
400 … データベース
401 … 培地情報DB
402 … キャリブレーション用DB
404 … 作業管理DB
405 … プロファイル情報DB
410 … 通信制御部
420 … データ処理部
421 … 登録処理部
422 … 画像抽出処理部
423 … コロニー検出判定部
424 … キャリブレーション設定処理部
430 … サーバ管理制御部
Claims (7)
- 検体を載置してコロニーを培養する培地が1以上の撮像装置によって撮像され、画像化された培地画像のデータを培地画像データとして取得する第1取得手段と、
前記撮像装置によって撮像された基準色が画像化された基準色画像のデータを基準色画像データとして取得する第2取得手段と、
前記取得された基準色画像データに基づいて、前記培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出する抽出手段と、
前記抽出された各ピクセルの色特徴量に基づいて、各ピクセルの中から所定の条件を有するピクセルを、前記コロニーを構成するコロニーピクセルとして検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出する検出手段と、
を備えることを特徴とするコロニー検出システム。 - 請求項1に記載のコロニー検出システムにおいて、
前記抽出手段が、前記取得された基準色画像データの基準色の色成分と当該基準色の本来の色成分とを比較することによって、当該基準色の色成分の変化量に基づく較正関数を算出し、当該算出した較正関数に基づいて前記培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出する、コロニー検出システム。 - 請求項1又は2に記載のコロニー検出システムにおいて、
前記基準色画像データには、複数の基準色が配列されたカラーチャートが画像化された画像データ、及び、前記検体が載置された培養前の前記培地の画像データの少なくともいずれか一方が含まれる、コロニー検出システム。 - 請求項3に記載のコロニー検出システムにおいて、
前記較正関数には、前記撮像装置に起因する装置用較正関数と、前記検体に起因する検体用較正関数と、が含まれる、コロニー検出システム。 - 請求項3又は4に記載のコロニー検出システムにおいて、
前記第1取得手段又は前記第2取得手段のいずれかが、前記検体が載置される前の前記培地の画像データを取得し、
前記基準色画像データが、前記検体が載置された培養前の前記培地の画像データである場合には、前記抽出手段が、前記検体が載置される前の前記培地の画像データの培地画像を前記基準色の本来の色成分として用いる、コロニー検出システム。 - コンピュータを、
検体を載置してコロニーを培養する培地が1以上の撮像装置によって撮像され、画像化された培地画像のデータを培地画像データとして取得する第1取得手段、
前記撮像装置によって撮像された基準色が画像化された基準色画像のデータを基準色画像データとして取得する第2取得手段、
前記取得された基準色画像データに基づいて、前記培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出する抽出手段、及び、
前記抽出された各ピクセルの色特徴量に基づいて、各ピクセルの中から所定の条件を有するピクセルを、前記コロニーを構成するコロニーピクセルとして検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出する検出手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。 - 検体を載置してコロニーを培養する培地が1以上の撮像装置によって撮像され、画像化された培地画像のデータを培地画像データとして取得し、
前記撮像装置によって撮像された基準色が画像化された基準色画像のデータを基準色画像データとして取得し、
前記取得された基準色画像データに基づいて、前記培地画像の色を較正しつつ、当該培地画像を構成するピクセルの色に関する色特徴量を抽出し、
前記抽出された各ピクセルの色特徴量に基づいて、各ピクセルの中から所定の条件を有するピクセルを、前記コロニーを構成するコロニーピクセルとして検出し、当該検出したコロニーピクセルに基づいてコロニーを検出する、
ことを特徴とするコロニー検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014164074A JP2016039781A (ja) | 2014-08-12 | 2014-08-12 | コロニー検出システム、コロニー検出方法、及び、プログラム |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011212013A (ja) * | 2010-03-17 | 2011-10-27 | Elmex Ltd | フィルム型培地による微生物検査方法およびこの微生物検査方法に用いる画像取込ツ−ル |
JP2014097001A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 培地情報登録システム、コロニー検出装置、プログラム及び衛生管理システム |
-
2014
- 2014-08-12 JP JP2014164074A patent/JP2016039781A/ja active Pending
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