JP2016039576A - アンテナ装置 - Google Patents

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Takashi Naito
内藤  孝
武部 裕幸
Hiroyuki Takebe
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Abstract

【課題】共振周波数の調整が可能な無給電素子を備える新規な構成のアンテナ装置を提供する。
【解決手段】アンテナ装置(1)は、給電素子(40)と、導電性ゴムからなり、長手方向を有する無給電素子(60)と、無給電素子(60)が固定され、無給電素子(60)を屈曲させるか、または上記長手方向に伸縮させる可動部(20、30、50)と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、無給電素子を備えたアンテナ装置に関する。
従来、アンテナの指向性を調整するための無給電素子を備えたアンテナ装置が知られている。無給電素子を備えたアンテナ装置の一例が、特許文献1に開示されているアレーアンテナ装置である。上記アレーアンテナ装置は、給電素子、無給電素子、およびアンテナコントローラを備えている。
上記無給電素子は、コイル体で構成されており、その長手方向に自在に伸縮することができる。無給電素子の下端は、接地導体に固定されている。無給電素子の上端には、磁性体が取り付けられている。また、無給電素子の上方には、磁性体に対向するように、電磁石が配置されている。上記アンテナコントローラは、電磁石の磁力を制御することによって、磁性体を電磁石の方向に引き付けたり、電磁石から磁性体を遠ざけたりする。これにより、磁性体に固定されたコイル体が伸縮し、コイル体のピッチが調整される。
コイル体の共振周波数は、コイル体の中心径、ピッチおよび有効巻き数に依存する。そのため、上記アレーアンテナ装置では、コイル体のピッチが長くなると、無給電素子の共振周波数は高くなる。無給電素子の共振周波数が、給電素子の共振周波数よりも高くなったとき、無給電素子は導波器として動作する。一方、コイル体のピッチが短くなると、無給電素子の共振周波数は低くなる。無給電素子の共振周波数が、給電素子の共振周波数よりも低くなったとき、無給電素子は反射器として動作する。
このように、上記アンテナコントローラが、コイル体のピッチを調整することによって、無給電素子が、導波器として動作したり、反射器として動作したりする。そのため、アンテナコントローラは、給電素子の受信利得が向上するように、アレーアンテナ装置の指向性を変化させることができる。
特開2005−244891号公報(2005年9月8日公開)
しかしながら、上記アレーアンテナ装置は、上記アンテナコントローラおよび上記電磁石を備えているので、構成が複雑である。また、無給電素子は、コイル体である必要があり、また、磁性体を備えている必要があるので、構成が複雑であるという問題や、コストが大きいという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、その目的は、共振周波数の調整が可能な無給電素子を備える新規な構成のアンテナ装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るアンテナ装置は、給電素子と、導電性ゴムからなり、長手方向を有する無給電素子と、上記無給電素子が固定され、上記無給電素子を屈曲させるか、または上記長手方向に伸縮させる可動部と、を備えている。
本発明の一態様によれば、共振周波数の調整が可能な無給電素子を備える新規な構成のアンテナ装置を提供することができるという効果を奏する。
本発明の実施形態1に係るアンテナ装置の構成を示す概略図である。 実施形態1の一変形例に係るアンテナ装置の構成を示す概略図である。 (a)(b)は、実施形態1に係るアンテナ装置が備えたアンテナ部の長手方向が、図1に示すアンテナ部の長手方向から、回転角度θ=45°、90°だけ回転した状態のアンテナ装置を示す図である。 実施形態1に係るアンテナ装置が備えた無給電素子の長さと、上記アンテナ装置から放射される電波の利得との関係を表すグラフである。 (a)〜(c)は、実施形態2に係るアンテナ装置が備えたアンテナ部の回転角度が変化することに伴って無給電素子の長さが変わり、アンテナ装置の指向性が変化する過程を説明する図である。 本発明の実施形態3に係るアンテナ装置の構成を示す概略図である。 (a)〜(c)は、図6に示す矢印の方向から見たアンテナ装置を示す図であり、上記アンテナ装置が備えたアンテナ部の回転角度θ=0°、45°、90°である状態のアンテナ装置を示す図である。 本発明の実施形態4に係るアンテナ装置の構成を示す概略図である。 実施形態4の変形例に係るアンテナ装置の構成を示す概略図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1〜図3を用いて詳細に説明する。
(アンテナ装置1の構成)
図1を用いて、本実施形態に係るアンテナ装置1の構成を説明する。図1は、アンテナ装置1の構成を示す概略図である。アンテナ装置1は、筐体10、コネクタ20(可動部、第1の固定部)、回転軸30(可動部)、給電素子40、アンテナカバー50(可動部、第2の固定部)、および無給電素子60を備えている。
図1に示すように、アンテナ装置1の筐体10には、コネクタ20を介して、紙面に垂直な軸方向を有する回転軸30が取り付けられている。
給電素子40は、例えば棒の形状を有している。給電素子40の長手方向の一端部、又は、給電素子40に装着された部材(同軸ケーブルなど)が、回転軸30に固定されており、給電素子40は回転軸30の周りで回転することができる。
給電素子40には、高周波電流が給電されている。これにより、給電素子40の長手方向に対して直交する方向に、電波(以下では、第1の電波と呼ぶ)が放射される。給電素子40は、いわゆるアンテナ素子である。
給電素子40は、給電素子40を保護するためのアンテナカバー50によって覆われている。アンテナカバー50は、絶縁性の材料であれば、どのような材料で形成されてもよい。また、アンテナカバー50の一部は、導電性の材料で形成されていてもよい。なお、以下では、給電素子40およびアンテナカバー50を合わせて、アンテナ部45と呼ぶ。
無給電素子60は、例えば棒の形状を有しており、その長手方向に長さLを有する。無給電素子60の長手方向の一方の端部はコネクタ20に固定されている。また、無給電素子60の長手方向の他の端部はアンテナカバー50に固定されている。あるいは、無給電素子60の長手方向の一方の端部は、コネクタ20に固定されている代わりに、回転軸30に固定されていてもよい。
無給電素子60の長手方向は、給電素子40の長手方向に平行であることが好ましい。例えば、無給電素子60は、給電素子40から、所定の距離dで離間している構成であり得る。所定の距離dは、λ/4程度であることが望ましい。
なお、無給電素子60は、筐体10等のGND電位を有する部材から離間して(open)おり、無給電素子60はλ/2系で動作してもよい。あるいは、無給電素子60は、GND電位を有する部材に接触して(short)おり、無給電素子60はλ/4系で動作してもよい。
無給電素子60は、導電性を有するゴム(導電性ゴム)で形成されている。そのため、無給電素子60は、まっすぐで平らな部材だけでなく、屈曲した部材にも、その部材の輪郭に沿って配置することができる。なお、無給電素子60の材料となるゴムは、導電性を有するゴムであれば、どのような種類のゴムであってもよい。
特許文献1に記載のアレーアンテナ装置が備えた無給電素子は、コイル体で構成されているので、その長手方向に伸縮することしかできない。そのため、無給電素子を配置可能な位置が制限されるという問題がある。例えば、上記アレーアンテナ装置では、屈曲するように可動する部位の輪郭に沿って、無給電素子を配置することができない。一方、無給電素子60は、ゴムで形成されているので、屈曲するように可動する部位の輪郭に沿って、配置することができる。
無給電素子60は、給電素子40から放射された第1の電波を受けることによって、自らも電波(以下では、第2の電波と呼ぶ)を放射する。第1の電波および第2の電波は、互いに重なり合い、アンテナ装置1の外部に放射される。アンテナ装置1は、給電素子40および無給電素子60の長手方向に直交する方向に、強い電波を放射する。アンテナ装置1の指向性(強い電波が放射される方向およびその電波の強度)は無給電素子60の長さLに依存する。つまり、アンテナ装置1から強い電波が放射される方向(指向方向)は長さLに依存する。
図1に、アンテナ装置1から指向方向に放射される電波v、wを模式的に示す。電波vは、無給電素子60から見て給電素子40がある方向に放射される電波を表す。また、電波wは、給電素子40から見て無給電素子60がある方向に放射される電波を表す。図1では、電波v、wが放射される方向は、給電素子40および無給電素子60の長手方向に直交する。
実施形態2で説明するように、無給電素子60の長さLによって、給電素子40から見て無給電素子60がある方向に向かう電波wが強まる場合もあるし、無給電素子60から見て給電素子40がある方向に向かう電波vが強まる場合もある。前者の場合、給電素子40から見て無給電素子60がある方向に、強い電波wが放射される。後者の場合、無給電素子60から見て給電素子40がある方向に、強い電波vが放射される。
(変形例)
本実施形態に係るアンテナ装置1は、1本の無給電素子60を備えているが、本実施形態の一変形例に係るアンテナ装置は、複数本の無給電素子を備えていてもよい。
図2は、アンテナ装置1の一変形例に係るアンテナ装置1aの構成を示す概略図である。図2に示すように、アンテナ装置1aは、長さが異なる2本の無給電素子60A、60Bを備えている。無給電素子60Aおよび無給電素子60Bは、給電素子40を介して、対向する位置に配置される。アンテナ装置1aの指向性は、無給電素子60A、60Bの各長さに依存する。
(アンテナ装置1の動作)
図3の(a)(b)を用いて、アンテナ装置1の動作を説明する。図3の(a)(b)は、アンテナ部45の長手方向が、図1に示すアンテナ部45の長手方向から、時計回りに、回転角度θ=45°、90°だけ回転した状態のアンテナ装置1を示す図である。図3の(a)(b)に示す破線Fは、図1に示すアンテナ部45の長手方向を表す。なお、回転角度θは、少なくとも、0°から90°までの間の任意の値をとることができる。
アンテナ部45が回転軸30の周りで回転したとき、アンテナカバー50に固定された無給電素子60の一端部も、アンテナ部45と共に回転するので、上記一端部の近傍では、無給電素子60の長手方向が変化する。一方、無給電素子60の他の端部は、コネクタ20に固定されており、アンテナ部45と共に回転しないので、上記他の端部の近傍では、無給電素子60の長手方向は変化しない。そのため、図3の(a)(b)に示すように、アンテナ部45が回転したとき、無給電素子60は、その長手方向の一端部と他の端部との間で、回転軸30に沿って屈曲する。
図3の(a)(b)に示すように、無給電素子60が回転軸30に沿って屈曲したとき、屈曲が始まる位置から、屈曲が終わる位置までの長さLx1の分、無給電素子60の長さLが長くなる。その結果、第1の電波と第2の電波との重ね合せである電波v、wの指向方向が変化する。つまり、無給電素子60が屈曲したとき、アンテナ装置1の指向性が変化する。なお、無給電素子60が屈曲したとき、電波v、wの指向方向だけでなく、強度も変化する場合もある。
図3の(a)(b)に示す電波vは、アンテナ部45の回転角度θ=45°、90°であるとき、アンテナ装置1から放射される電波を表す。一方、電波v´は、無給電素子60を備えていないアンテナ装置から放射される電波を表す。図3の(a)(b)から分かるように、電波vの指向方向は、電波v´の指向方向とは異なる。なお、図3の(a)(b)では、給電素子40から見て無給電素子60がある方向に放射される電波wを図示していない。また、図3の(a)(b)に示す電波vの指向方向は、実際の指向方向とは異なる可能性がある。
(変形例)
図2に示すアンテナ装置1aでも、アンテナ部45の回転角度θに応じて、無給電素子60A、60Bの長さがそれぞれ変化することによって、電波v、wの指向方向が変化する。ただし、アンテナ装置1aでは、給電素子40が、時計回り(反時計回り)に、0°から90°までの角度範囲内で回転した場合、無給電素子60Aは長く(短く)なる一方、無給電素子60Bは短く(長く)なる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、図4〜図5に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
本実施形態では、アンテナ部45の回転角度θが所定値(またはその近傍の値)であるとき、無給電素子60が導波器または反射器として動作する構成を説明する。なお、本実施形態に係るアンテナ装置2は、前記実施形態1に係るアンテナ装置1と同じ構成(図1参照)を備える。
ここで、無給電素子60が導波器として動作するとは、給電素子40から見て無給電素子60がある方向に向かう電波wの利得が大きい一方、無給電素子60から見て給電素子40がある方向に向かう電波vの利得が小さいことを意味する。また、無給電素子60が反射器として動作するとは、給電素子40から見て無給電素子60がある方向に向かう電波wの利得が小さい一方、無給電素子60から見て給電素子40がある方向に向かう電波vの利得が大きいことを意味する。
前記実施形態1で説明したように、給電素子40が回転軸30の周りで回転したとき、無給電素子60が回転軸30に沿って屈曲することによって、無給電素子60の長さLは変化する。そのため、無給電素子60は、その長さLの変化量によって、導波器として動作する場合もあるし、反射器として動作する場合もある。なお、無給電素子60が、どのような長さLを有する場合に、導波器または反射器として動作するかは、第1の電波の波長λによって決まる。
図4は、無給電素子60の長さL(単位は第1の電波の波長λ)と、電波v、wの利得(単位はdB)との関係を表すグラフである。破線のグラフは、無給電素子60の長さLと、電波vの利得との関係を表す。また、実線のグラフは、無給電素子60の長さLと、電波wの利得との関係を表す。
図4に示すように、無給電素子60の長さLが状態1にあるとき、電波v、wの利得は同程度なので、無給電素子60は、導波器としても、反射器としても動作しない。長さLが状態2にあるとき、電波wの利得が大きいので、無給電素子60は導波器として動作する。長さLが状態3にあるとき、電波vの利得が大きいので、無給電素子60は反射器として動作する。また、長さLが状態4にあるとき、電波v、wの利得は同程度なので、無給電素子60は、導波器としても、反射器としても動作しない。
より具体的には、無給電素子60の長さLが約0.46λ以下であるとき、無給電素子60は導波器として動作する。また、無給電素子60の長さLが約0.48λ以上であるとき、アンテナ装置1の指向方向は反転し、無給電素子60は反射器として動作する。ただし、給電素子40の長さや、給電素子40と無給電素子60との間隔、および、給電素子40および無給電素子60の各直径などの条件によって、無給電素子60が導波器または反射器として動作するときの無給電素子60の長さLは異なり得る。
(アンテナ装置2の動作)
図5の(a)〜(c)を用いて、アンテナ装置2の動作を説明する。図5の(a)〜(c)は、アンテナ装置2において、アンテナ部45の回転角度θが変化することに伴って、無給電素子の長さが変わり、アンテナ装置の指向性が変化する過程を説明する図である。
図5の(a)に示すアンテナ装置2では、回転角度θ=0゜であるとき、無給電素子60の長さL1は、図4の状態3にあるので、無給電素子60は反射器として動作する。また、回転角度θ=90°であるとき、長さL1は、図4の状態4にあるので、無給電素子60は、導波器としても、反射器としても動作しない。
図5の(b)に示すアンテナ装置2では、回転角度θ=0゜であるとき、無給電素子60の長さL2(<L1)は、図4の状態2にあるので、無給電素子60は導波器として動作する。また、回転角度θ=90°であるとき、無給電素子60の長さL2は、図4の状態3にあるので、無給電素子60は反射器として動作する。
図5の(c)に示すアンテナ装置2では、回転角度θ=0゜であるとき、無給電素子60の長さL3(<L2)は、図4の状態1にあるので、無給電素子60は、導波器としても、反射器としても動作しない。また、回転角度θ=90°であるとき、無給電素子60の長さL3は、図4の状態2にあるので、無給電素子60は導波器として動作する。
なお、図5の(a)〜(c)に示す構成において、アンテナ部45の回転角度θが0°および90°以外の値(例えば、θ=45°)であるとき、無給電素子60が導波器または反射器として動作するように、無給電素子60の長さL1〜L3を設定してもよい。
また、図2に示すアンテナ装置1aにおいて、回転角度θが所定値であるとき、無給電素子60A、60Bの一方が反射器として動作し、他方が導波器として動作するように、無給電素子60A、60Bの各長さを設定してもよい。
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、図6〜図7に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1〜2では、一本のアンテナ部45を備えたアンテナ装置1、1a、2に関して説明した。本実施形態では、複数本のアンテナ部45(アンテナ群)を備えたアンテナ装置3に関して説明する。
(アンテナ装置3の構成)
図6を用いて、本実施形態に係るアンテナ装置3の構成を説明する。図6は、アンテナ装置3の構成を示す概略図である。図6に示すように、アンテナ装置3は、複数のアンテナ部45、および、アンテナ部45の数に対応する数のコネクタ20および回転軸30を備えている。アンテナ装置3のその他の構成は、前記実施形態1〜2で説明したアンテナ装置1、1a、2の構成と同じである。
図6に示すように、筐体10の一面およびその対向面には、対向する位置に、それぞれアンテナ部45が配置されている。なお、筐体10の一面に配置されたアンテナ部45の数は、複数本であってもよいし、一本であってもよい。
(アンテナ装置3の動作)
図7の(a)〜(c)を用いて、アンテナ装置3の動作を説明する。図7の(a)〜(c)は、図6に示す矢印Pの方向から見たアンテナ装置3を示す概略図であり、アンテナ部45の回転角度θ=0°、45°、90°である状態のアンテナ装置3を示す図である。図7の(b)(c)に示す電波v´は、無給電素子60を備えていないアンテナ装置から放射される電波を表す。
図7の(a)に示すように、回転角度θ=0°であるとき、無給電素子60の長さLは、図4の状態1にあるので、無給電素子60は、導波器としても、反射器としても動作しない。
図7の(b)に示すように、回転角度θ=45°であるとき、無給電素子60の長さLは、図4の状態1と状態2との間の状態にある。そのため、電波vの強度は、無給電素子60を備えていないアンテナ装置から放射される電波v´よりも弱い。
図7の(c)に示すように、無給電素子60を備えていないアンテナ装置では、回転角度θ=90°であるとき、筐体10の対向する2面に配置されたアンテナ部45から放射される電波v´の干渉が大きくなる。一方、アンテナ装置3では、回転角度θ=90°であるとき、無給電素子60の長さLは、図4の状態2にあるので、無給電素子60は、導波器として動作する。そのため、電波vの強度は、電波v´の強度よりも弱い。従って、筐体10の対向する2面に配置されたアンテナ部45から放射される電波vは、互いにあまり干渉しない。
ここでは、回転角度=90°であるとき、無給電素子60が導波器として動作する例を説明した。しかしながら、無給電素子60の長さLを適切に設定することによって、アンテナ部45の回転角度θが所定値であるとき、無給電素子60を導波器または反射器として動作させることができる。
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、図8〜図9に基づいて説明すれば、以下のとおりである。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
前記実施形態1〜3では、アンテナ部45に無給電素子60が配置され、アンテナ部45が、回転軸30の周りで回転することによって、無給電素子60の長さLが変化する構成を説明した。本実施形態では、前記実施形態1〜3で説明した機構とは異なる機構によって、無給電素子60の長さが調整されるアンテナ装置4に関して説明する。
(アンテナ装置4の構成および動作)
図8を用いて、本実施形態に係るアンテナ装置4の構成および動作を説明する。図8は、アンテナ装置4の構成を示す概略図である。図8に示すように、アンテナ装置4は、調整部410(ベルト位置調整部)およびベルト420(ベルト部)を備えている。また、アンテナ装置4は、筐体10、コネクタ20、および回転軸30(図1等参照)を備えていない。アンテナ装置4のその他の構成は、前記実施形態1〜3で説明したアンテナ装置1、1a、2、3の構成と同じである。
図8に示すように、ベルト420の一端部には、アンテナ部45が取り付けられている。また、ベルト420の他の端部は、調整部410を通って突出している。ベルト420の一部分420Aが略円形状に巻かれた状態で、アンテナ部45および調整部410は互いに固定されている。調整部410から突出したベルト420の部分420Bが長く(短く)なるほど、ベルト420の部分420Aが形成する円は小さく(大きく)なる。
調整部410は、腕時計のベルトの留め具のように、ベルト420を固定したり、開放したりすることができるように構成されている。ユーザは、調整部410から突出したベルト420の部分420Bの長さを調整することによって、ベルト420の部分420Aが形成する円の大きさを調整することができる。
図8に示すように、調整部410から突出したベルト420の部分420Bには、無給電素子60が配置されている。無給電素子60の一端部は、ベルト420の部分420Bに固定されている。また、無給電素子60の他の端部は、調整部410に固定されている。そのため、ユーザが、調整部410から突出したベルト420の部分420Bを長く(短く)するほど、無給電素子60は長く(短く)なる。
以上のように、アンテナ装置4では、調整部410に固定されたベルト420の位置が調整されることによって、無給電素子60の長さLが変化する。
(変形例)
図8に示すアンテナ部45が備えた給電素子40はダイポール型を有する。しかし、本発明に係るアンテナが備えた給電素子は、必ずしもダイポール型を有していなくてよい。
図9の(a)(b)は、本実施形態の変形例に係るアンテナ部45A、45Bを備えたアンテナ装置4a、4bの構成を示す図である。図9の(a)に示すアンテナ装置4aは、アンテナ部45の代わりに、アンテナ部45Aを備えている。アンテナ部45Aは、逆F型の形状を有する給電素子40Aを備えている。また、図9の(b)に示すアンテナ装置4bは、アンテナ部45の代わりに、アンテナ部45Bを備えている。アンテナ部45Bは、逆L型の形状を有する給電素子40Bを備えている。給電素子40Aおよび給電素子40Bは、どちらもGND電位(調整部410)に接続している。
なお、本変形例に係るアンテナ部45A、45Bは、前記実施形態1〜3に係るアンテナ装置1、1a、2、および3に適用することもできる。すなわち、アンテナ装置1、1a、2、および3は、アンテナ部45の代わりに、アンテナ部45Aまたはアンテナ部45Bを備えていてもよい。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るアンテナ装置(1、1a、2、3、4、4a、4b)は、給電素子(40)と、導電性ゴムからなり、長手方向を有する無給電素子(60)と、上記無給電素子が固定され、上記無給電素子を屈曲させるか、または上記長手方向に伸縮させる可動部(コネクタ20、回転軸30、アンテナカバー50)と、を備えている。
上記の構成によれば、無給電素子は、導電性ゴムで形成されているので、様々な方向に弾性変形をすることができる。そのため、一方向にしか弾性変形することができない無給電素子(例えば金属で形成された無給電素子)を配置することができないような位置に、無給電素子を配置することができる。例えば、屈曲するように可動する(アンテナ装置の)部位に、無給電素子を配置することができる。すなわち、アンテナ装置において、無給電素子を配置可能な位置の制限が緩和される。
本発明の態様2に係るアンテナ装置では、上記態様1において、上記可動部は、(a)(i)上記無給電素子の上記長手方向の一端が固定された第1の固定部と、(ii)上記無給電素子の上記長手方向の他端が固定された第2の固定部と、(iii)上記第1の固定部と上記第2の固定部との間に配置された回転軸とを備え、(b)上記第2の固定部は、上記回転軸の周りで、回転してもよい。
上記の構成によれば、第2の固定部が回転軸の周りで回転したとき、第1の固定部に固定された無給電素子の一端の位置と、第2の固定部に固定された無給電素子の他端の位置との間の位置関係が変化するので、第1の固定部および第2の固定部に固定された無給電素子は屈曲する。屈曲した無給電素子の長さは、一般的に、屈曲していない無給電素子の長さよりも長くなる。そのため、第2の固定部が屈曲しているときのアンテナ装置の指向性は、第2の固定部が屈曲していないときのアンテナ装置の指向性とは異なる。
本発明の態様3に係るアンテナ装置では、上記態様2において、上記第1の固定部の一面およびその対向面において、対向する位置に、それぞれ上記給電素子が配置されていてもよい。
上記の構成によれば、無給電素子が導波器または反射器として動作するように、無給電素子を屈曲させるか、または上記長手方向に伸縮させたとき、対向する位置に配置された給電素子の各々から放射される電波の干渉を小さくすることができる。
本発明の態様4に係るアンテナ装置では、上記態様1において、上記可動部は、(i)上記無給電素子の上記長手方向の一端が固定され、帯状を有するベルト部と、(ii)上記無給電素子の上記長手方向の他端が固定され、上記ベルト部に取り付けられたベルト位置調整部であって、上記ベルト部における該ベルト位置調整部の位置を調整することができるように構成されたベルト位置調整部と、を備えていてもよい。
上記の構成によれば、ユーザは、ベルト部におけるベルト位置調整部の位置を調整することによって、ベルト部に固定された無給電素子の一端から、ベルト位置調整部に固定された無給電素子の他端までの長さを調整することができる。この調整によって、無給電素子の長さが変化する。その結果、アンテナ装置の指向性が変化する。
本発明の態様5に係るアンテナ装置では、上記態様1〜4のいずれかにおいて、上記可動部は、上記無給電素子の長さを、当該無給電素子が導波器として動作する長さ、および、当該無給電素子が反射器として動作する長さの少なくとも一方を含む範囲で変化させるように可動してもよい。
上記の構成によれば、無給電素子は導波器および反射器のうち少なくとも一方として動作し得る。なお、無給電素子が導波器または反射器として動作するときの無給電素子の長さは、給電素子と無給電素子との間隔、および、給電素子および無給電素子の各直径などの条件によって異なり得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
本発明は、アンテナ装置に利用することができる。
1、1a、2、3、4、4a、4b アンテナ装置
20 コネクタ(可動部、第1の固定部)
30 回転軸(可動部)
40 給電素子
50 アンテナカバー(可動部、第2の固定部)
60 無給電素子
410 調整部(ベルト位置調整部)
420 ベルト(ベルト部)

Claims (5)

  1. 給電素子と、
    導電性ゴムからなり、長手方向を有する無給電素子と、
    上記無給電素子が固定され、上記無給電素子を屈曲させるか、または上記長手方向に伸縮させる可動部と、を備えていることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 上記可動部は、
    (a)(i)上記無給電素子の上記長手方向の一端が固定された第1の固定部と、(ii)上記無給電素子の上記長手方向の他端が固定された第2の固定部と、(iii)上記第1の固定部と上記第2の固定部との間に配置された回転軸とを備え、
    (b)上記第2の固定部は、上記回転軸の周りで回転することを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 上記第1の固定部の一面およびその対向面において、対向する位置に、それぞれ上記給電素子が配置されていることを特徴とする請求項2に記載のアンテナ装置。
  4. 上記可動部は、
    (i)上記無給電素子の上記長手方向の一端が固定され、帯状を有するベルト部と、
    (ii)上記無給電素子の上記長手方向の他端が固定され、上記ベルト部に取り付けられたベルト位置調整部であって、上記ベルト部における該ベルト位置調整部の位置を調整することができるように構成されたベルト位置調整部と、を備えたことを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
  5. 上記可動部は、上記無給電素子の長さを、当該無給電素子が導波器として動作する長さ、および、当該無給電素子が反射器として動作する長さの少なくとも一方を含む範囲で変化させるように可動することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のアンテナ装置。
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