JP2016039466A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
Description
このように、制御装置のメンテナンスや交換には、手間や時間がかかる。
本発明のアンテナ装置においては、前記筐体の底部に、前記制御装置を当該筐体の内部に通す開口が形成され、前記開口から前記筐体の内部に前記制御装置が収容された状態にて、当該制御装置の周囲を覆うシールドケースが、当該筐体に取り付けられていることを特徴とすることができる。
これにより、制御装置の着脱の作業性を高めるとともに、雨滴等が直接当たるのを抑制することができる。
本発明のアンテナ装置においては、前記シールドケースは、前記制御装置が前記筐体の内部に収容された状態にて、当該制御装置が有する制御装置側コネクタと接続される相手側コネクタを備えたことを特徴とすることができる。
これにより、コネクタを別途接続する作業が不要になる。
本発明のアンテナ装置においては、前記シールドケースは、前記底部に固定され、前記制御装置は、前記シールドケースに直接結合されることを特徴とすることができる。
これにより、コネクタ接続における累積誤差を低減することができる。
本発明のアンテナ装置においては、前記制御装置は、前記筐体に対する着脱方向に延びた縁部を備え、前記シールドケースは、前記着脱方向に延びた、前記縁部を案内する案内溝を有することを特徴とすることができる。
これにより、着脱中の制御装置の姿勢を安定させることができる。
本発明のアンテナ装置においては、前記縁部は、誘電体基板の縁部であることを特徴とすることができる。
これにより、誘電体基板を案内にも利用することで、案内溝に挿入される突起等を別途備える必要がない。
本発明のアンテナ装置においては、前記縁部は、前記アンテナ本体から前記制御装置に入力された複数の周波数の電波によって生じる雑信号の発生を防止するノイズ制御回路の基板の縁部であることを特徴とすることができる。
これにより、ノイズ制御基板を案内にも利用することで、案内溝に挿入される突起等を別途備える必要がない。
(全体構成)
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施の形態であるアンテナ装置100の外観を示す斜視図である。図示のアンテナ装置100は、アンテナ本体の一例としてのアンテナ10と、制御装置の一例としての、アンテナ10から出射される電波の方向(チルト角)を制御する遠隔電気チルト装置20(以下、RET(Remote Electrical Tilt)20という。)と、アンテナ10およびRET20を内部に収容する筐体の一例としてのレドーム80と、を備えている。
レドーム80は、軸方向に長い円筒状のカバー81と、カバー81の一端開口を塞ぐ上蓋84と、カバー81の他端開口を塞ぐ底部の一例としての下蓋85とを備えている。カバー81には、例えば支柱200等の設置場所に固定するためのブラケット82,83が設けられている。図示のレドーム80は、上蓋84を上方、下蓋85を下方に向けた姿勢で鉛直方向に延びた、設置場所の一例としての支柱200に、ブラケット82,83を介して設置されている。
なお、アンテナ装置100が設置される場所は、支柱200を始めとして、ビルの屋上や塔の上部などの高所とされることが多いが、設置場所としては高所に限定されない。
下蓋85には、図2に示すように、アンテナ装置100に接続される送受信ケーブル(図示省略)が接続される複数のコネクタ11が固定されている。送受信ケーブルは、例えば同軸ケーブルである。
また、下蓋85には、図4に示すように、RET20をレドーム80の内部に通す開口85aが形成されている。RET20(図1参照)は、レドーム80の外部から下蓋85の開口85aを通してレドーム80の内部に収容されている。
レドーム80の内部に収容されたRET20は、電磁的にシールドされている。この電磁的なシールドは、図2,3に示すように、収容されたRET20の周囲を覆うシールドケース70によって実現されている。
シールドケース70は、例えばアルミ合金によって形成されている。シールドケース70は、引き抜き工法で形成された、断面が八角筒状の外周板71と、外周板71の一方の側の端の開口を塞ぐ端板72とにより、一端面が開口した箱状に形成されている。シールドケース70は、図4,5に示すように、シールドケース70の開口74が下蓋85の開口85aに重なるように、下蓋85に固定されている。
コネクタ90の、シールドケース70の内側に露出した部分は、シールドケース70の内側にRET20(図3参照)が収容された状態にて、RET20側のコネクタ25と接続される。コネクタ25は制御装置側コネクタの一例である。
なお、本実施形態では、ノイズ制御基板24の両側縁部24a,24bがガイドレール75に挿入される構造としたが、挿入される部分はノイズ制御基板24の両側縁部24a,24bに限らず、他の機能を持つ板や突起でもよい。
例えば、誘電体基板の一例でもある駆動制御基板23(後述する図6参照)の縁部を、ガイドレール75に挿入される部分として適用することもできる。また、RET20に予め形成されている、突起状の部分を利用してもよいし、突起などを別途形成してもよい。
RET20は、アンテナ装置100が支柱200に取り付けられた状態にて、レドーム80の内部から着脱自在に構成されている。
RET20は、アンテナ10で送受信される電波のチルト角を調整する移相器のモータの駆動を制御するものである。アンテナ装置100は、レドーム80の内部に、移相器および移相器のモータも備えているが、これらの図示は省略している。
駆動制御基板23は、矩形のガラスエポキシ基板上に、移相器用のモータの駆動を制御する駆動制御回路が形成されたものである。駆動制御基板23は、例えば、フラッシュメモリ等により、データ(アンテナ機種名、チルト角等)を保持する機能も備えている。
後板22bには、RET20がシールドケース70(図3参照)の内側に収容された状態にて、シールドケース70のコネクタ90(図3参照)と接続されるコネクタ25が設けられている。このコネクタ25は、一例としてフローティングコネクタが適用されている。フローティングコネクタは、後板22bに取り付けられた状態にて、図示の上下方向や、図示の左右にそれぞれ遊びがあり、接続される相手のコネクタ90との位置関係に誤差があっても、その誤差を遊びが吸収して接続される。したがって、コネクタ90との接続を容易にする。コネクタ25は、駆動制御基板23およびノイズ制御基板24に電気的に接続されている。
RET20が、図3に示すように、シールドケース70内に収容され、前板21がレドーム80の下蓋85に接した状態にて、RET20のコネクタ25は、シールドケース70に設けられたコネクタ90に接続されている。
前板21は、図2に示すように、レドーム80の下蓋85とシールドケース70とを結合したねじ86に干渉しないように、凹んだ輪郭形状の凹部21cが形成されている。
本実施の形態のアンテナ装置100は、図3に示すように、RET20がレドーム80の内部に収容されている状態にて、RET20の前板21に設けられたねじ27(図6参照)が、シールドケース70のねじ孔76(図5参照)に締結されている。これにより、RET20は、図2に示すように、下蓋85に固定されている。そして、RET20は、レドーム80内に収容されている状態にて、図2,3に示すように、シールドケース70に覆われて、電磁的にシールドされている。
RET20の前板21に形成された指掛け部21aに指が掛けられて、下方に引かれると、その引かれる荷重によって、コネクタ25(図3参照)とコネクタ90との接続が外れ、図7に示すように、RET20の全体がシールドケース70内から下方に引き出され始める。指掛け部21aが形成されていることで、作業者がRET20を下方に引く際の手掛かりとして、前板21のコネクタ28a,28b(図6参照)に接続された電線(図示省略)を掴むことを抑制している。
しかし、本実施の形態のアンテナ装置100は、ノイズ制御基板24の両側縁部24a,24bはガラスエポキシ基板の素地である樹脂が暴露しているため、金属同士の接触がなく、ホワイトノイズは発生しない。したがって、アンテナ10の動作中に、RET20が着脱されても、アンテナ10が発する電波に影響を与えるおそれはない。
RET20がレドーム80の下蓋85の開口85aからレドーム80の外部に引き出されると、RET20は、レドーム80やアンテナ10から分離した状態となる。
このとき、RET20のノイズ制御基板24の両側縁部24a,24bが、シールドケース70のガイドレール75に挿入される。RET20のノイズ制御基板24およびシールドケース70のガイドレール75は、一方の辺側に偏って形成されているため、RET20の姿勢が間違った向きで、ノイズ制御基板24がガイドレール75に挿入されることはない。
RET20のコネクタ25とシールドケース70のコネクタ90とが接続された状態では、両コネクタ25,90の間に働く摩擦力により、下方からの支えが無くてもRET20は下方に落下しない。
この状態で、前板21のねじ27が、シールドケース70のねじ孔76に締結されることで、図2,3に示すように、RET20はレドーム80の内部に収容された状態で固定される。
さらに、シールドケース70は、下蓋85に固定されていて、RET20がレドーム80の内部から取り外された状態では、RET20にシールドケース70が取り付けられていない。したがって、取り外されたRET20のメンテナンスの際に、RET20からシールドケース70を取り外す手間がかからない。
したがって、アンテナ装置100の最下部である下蓋85からRET20を着脱できることで、アンテナ装置100の他の部分にRET20を着脱するための開口が形成されているよりも、着脱の作業を行うときの作業場所へのアクセス性がよい。
また、下蓋85には、上空から降る雨滴や雪粒等が直接吹き付けることが少ないため、RET20の前板21と下蓋85との間への浸水を防ぐ効果が高い。さらに、下蓋85は、太陽光に直接晒されないため、RET20の前板21と下蓋85との間の耐候性が高い。
また、RET20の一部として搭載されたノイズ制御基板24が、シールドケース70のガイドレール75に挿入される突起として利用されているため、RET20に案内用の突起を別途形成する必要がない。
本発明のアンテナ装置において、シールドケース70は、レドーム80に設けられているものに限定されない。すなわち、シールドケース70は、RET20が備えていてもよい。
また、シールドケース70の一部をレドーム80が備え、シールドケース70の残りの一部をRET20が備えたものであってもよい。この場合、レドーム80が有するシールドケース70の一部とRET20が有するシールドケース70の残りの一部とによって、RET20がレドーム80の内部に収容された状態にて、RET20の周囲が覆われるように構成されていればよい。
レドーム80側のコネクタ90は、シールドケース70に設けたものでなくてもよい。例えば、RET20のコネクタ25が、他のコネクタ28a,28bと同様に前板21に設けられ、レドーム80側のコネクタ90が下蓋85に設けられて、両コネクタ25,90が、他のコネクタ付きの電線で接続される構成としてもよい。
Claims (7)
- アンテナ本体と、
前記アンテナ本体で送受信される電波を制御する制御装置と、
前記アンテナ本体および前記制御装置を内部に収容する筐体と、を備え、
前記制御装置は、前記筐体の内部に着脱自在であり、当該筐体の内部に収容された際にシールドされていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記筐体の底部に、前記制御装置を当該筐体の内部に通す開口が形成され、
前記開口から前記筐体の内部に前記制御装置が収容された状態にて、当該制御装置の周囲を覆うシールドケースが、当該筐体に取り付けられている請求項1に記載のアンテナ装置。 - 前記シールドケースは、前記制御装置が前記筐体の内部に収容された状態にて、当該制御装置が有する制御装置側コネクタと接続される相手側コネクタを備えた請求項2に記載のアンテナ装置。
- 前記シールドケースは、前記底部に固定され、
前記制御装置は、前記シールドケースに直接結合される請求項3に記載のアンテナ装置。 - 前記制御装置は、前記筐体に対する着脱方向に延びた縁部を備え、
前記シールドケースは、前記着脱方向に延びた、前記縁部を案内する案内溝を有する請求項2に記載のアンテナ装置。 - 前記縁部は、誘電体基板の縁部である請求項5に記載のアンテナ装置。
- 前記縁部は、前記アンテナ本体から前記制御装置に入力された複数の周波数の電波によって生じる雑信号の発生を防止するノイズ制御回路の基板の縁部である請求項5に記載のアンテナ装置。
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