JP2016038979A - コネクタ - Google Patents

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Toshifumi Suzuki
敏史 鈴木
大悟 横山
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Abstract

【課題】端子挿入時の案内機能を確実に確保することができるコネクタを提供することを目的とする。【解決手段】コネクタ1は、第1端子100を挿入可能であるキャビティ3と、第1端子100を係止可能である係止爪5と、ハウジング2の端部壁21を貫通しキャビティ3と連通する挿入口6と、端部壁21の外面21a側にテーパ状に形成され第2端子101を挿入口6へ案内可能である案内傾斜面7と、挿入口6との間に隔壁9を挟んで中空状に形成され、延在方向に沿って端部壁21の外面21aから係止爪5まで延在する隣接空間部8とを備える。案内傾斜面7は、隔壁側傾斜面72と、離間側傾斜面71、73とを有し、隔壁側傾斜面72は、延在方向に対する傾斜角度が離間側傾斜面71、73の傾斜角度より小さく、かつ、端部壁21の外面21a側の縁の全体が当該端部壁21の外面21aに位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタに関する。
従来のコネクタとして、例えば、特許文献1には、端子金具が挿入されるキャビティを有するハウジングと、相手側端子をキャビティに進入させるための進入孔と、相手側端子を進入孔へ誘導するための誘導斜面と、キャビティ内に挿入された端子金具を係止するランスとを備えたコネクタが開示されている。進入孔は、当該キャビティの前面壁に貫通して形成され、誘導斜面は、当該キャビティの前面壁の前面に進入孔を包囲するようにテーパ状に形成される。また、ランスは、キャビティの内壁に沿って片持ち状に延出して形成される。
特開2009−123373号公報
ところで、このようなコネクタは、例えば、ランスによる端子保持力を向上させるために当該ランスのキャビティ内への進出量を相対的に大きくする場合、当該ランスを形成するための金型の型抜き空間によって誘導斜面の一部が切り欠かれる場合がある。この場合、コネクタは、誘導斜面に形成された切り欠きによって、端子挿入時の案内機能が低下するおそれがあり、この点で、更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、端子挿入時の案内機能を確実に確保することができるコネクタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、ハウジングの内部に延在して中空状に形成され延在方向に沿って第1端子を挿入可能であるキャビティと、前記ハウジングの内部に形成され前記キャビティに挿入された前記第1端子を係止可能である係止爪と、前記キャビティの前記延在方向の一方側に位置する前記ハウジングの端部壁を前記延在方向に沿って貫通し前記キャビティと連通する挿入口と、前記端部壁の外面側に前記挿入口を囲んで前記挿入口側から前記外面側に向けて広がるテーパ状に形成され前記第1端子と接続される第2端子を前記挿入口へ案内可能である案内傾斜面と、前記ハウジングの内部に前記延在方向と交差する方向に対して前記挿入口との間に隔壁を挟んで中空状に形成され、前記延在方向に沿って前記端部壁の外面から前記係止爪まで延在する隣接空間部とを備え、前記案内傾斜面は、少なくとも前記隔壁側に位置する隔壁側傾斜面と、前記隔壁側傾斜面より前記隔壁から離間した側に位置する離間側傾斜面とを有し、前記隔壁側傾斜面は、前記延在方向に対する傾斜角度が前記離間側傾斜面の傾斜角度より小さく、かつ、前記端部壁の外面側の縁の全体が当該端部壁の外面に位置することを特徴とする。
また、上記コネクタでは、前記隔壁側傾斜面は、前記隔壁に形成され、前記端部壁の外面側の縁が前記隣接空間部の前記端部壁の外面側の縁と隣接するものとすることができる。
また、上記コネクタでは、前記隔壁側傾斜面の面積は、当該隔壁側傾斜面の傾斜角度が前記離間側傾斜面の傾斜角度と同等であると仮想した場合の仮想面積より大きいものとすることができる。
本発明に係るコネクタは、隔壁側傾斜面の傾斜角度が離間側傾斜面の傾斜角度より小さく設定され、かつ、当該隔壁側傾斜面の、端部壁の外面側の縁の全体が当該端部壁の外面に位置することから、当該隔壁側傾斜面が隣接空間部によって切り欠かれないように構成することができる。したがって、コネクタは、例えば、隔壁側傾斜面と隣接空間部とが近接する場合であっても、隔壁側傾斜面の縁を離間側傾斜面と同様に端部壁の外面に揃えることができ、隔壁側傾斜面を適正に確保することができる。この結果、コネクタは、第2端子を案内傾斜面によって確実に挿入口へ案内することができるので、端子挿入時の案内機能を確実に確保することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態に係るコネクタの概略構成を示す断面図である。 図2は、実施形態に係るコネクタの案内傾斜面側の正面図である。 図3は、実施形態に係るコネクタの案内傾斜面を含む部分断面図である。 図4は、比較例に係るコネクタの案内傾斜面を含む部分断面図である。 図5は、比較例に係るコネクタの案内傾斜面側の正面図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
[実施形態]
図1は、実施形態に係るコネクタの概略構成を示す断面図である。図2は、実施形態に係るコネクタの案内傾斜面側の正面図である。図3は、実施形態に係るコネクタの案内傾斜面を含む部分断面図である。図4は、比較例に係るコネクタの案内傾斜面を含む部分断面図である。図5は、比較例に係るコネクタの案内傾斜面側の正面図である。なお、図1は、キャビティの延在方向に沿った断面図であり、図2中に示すA−A断面図に相当する。また、図3は、図1中に示す囲み線B近傍の部分断面図に相当する。
本実施形態に係るコネクタ1は、図1に示すように、第1の電線の端末に設けられる第1端子としてのメス端子100と、第2の電線の端末に設けられる第2端子としてのオス端子101とを電気的に接続する、いわゆる、電線対電線接続用の接続機構である。コネクタ1は、典型的には、係止爪としての可撓アームランス(以下、単に「ランス」という場合がある。)5によるメス端子100の係止機構を有している。
具体的には、コネクタ1は、図1、図2に示すように、ハウジング2と、キャビティ3と、メス端子挿入口4と、係止爪としてのランス5と、挿入口としてのオス端子挿入口6と、案内傾斜面7と、隣接空間部8とを備える。コネクタ1は、全体が絶縁性の合成樹脂等で構成される。コネクタ1は、全体が金型等を用いて一体成形される。
ハウジング2は、コネクタ1の本体を構成する構造体である。ハウジング2は、全体として略矩形箱(直方体)状に形成されている。キャビティ3、メス端子挿入口4、ランス5、オス端子挿入口6、案内傾斜面7、隣接空間部8等の各部が一体的に形成される。
キャビティ3は、ハウジング2の内部に延在して中空状に形成される。キャビティ3は、単極又は複数のメス端子100を収容する端子収容室である。ここでは、キャビティ3は、単極のメス端子100を収容する場合を例示している。キャビティ3は、メス端子100を構成する雌型の端子金具を、延在方向に沿って挿入可能である。キャビティ3は、ハウジング2の4つの内壁面、より詳細には、第1内壁面31、第2内壁面32、第3内壁面33、第4内壁面(不図示)等によって略矩形状の空間として形成される。ここで、第1内壁面31と第2内壁面32とは、互いに対向する。第3内壁面33と第4内壁面とは、互いに対向すると共に第1内壁面31、第2内壁面32と略直交する。キャビティ3は、延在方向の一方側にハウジング2の端部壁21が形成されると共に、延在方向の他方側にメス端子挿入口4が形成される。メス端子挿入口4は、メス端子100が挿入(挿通)される開口としてハウジング2の外部に開口する。
なお、当該キャビティ3の延在方向は、典型的には、ハウジング2に対するメス端子100及びオス端子101の挿入方向に相当し、一方側がオス端子101の挿入側、他方側がメス端子100の挿入側となる。以下の説明では、延在方向(挿入方向)において、メス端子100が挿入される側を「メス端子側」、オス端子101が挿入される側を「オス端子側」という場合がある。また、以下の説明では、便宜的に第1内壁面31と第2内壁面32とが対向する方向を「高さ方向」、第3内壁面33と第4内壁面とが対向する方向を「幅方向」という場合がある。典型的には、第1の方向としての延在方向(挿入方向)と第2の方向としての高さ方向と第3の方向としての幅方向とは、相互に直交する。
ランス5は、ハウジング2の内部に形成されキャビティ3に挿入されたメス端子100を係止可能なものである。ランス5は、可撓性を有するアーム状に形成される。ランス5は、キャビティ3を形成する第2内壁面32から当該キャビティ3の延在方向に沿って突出するようにして形成される。ランス5は、延在方向において、メス端子側が基端部となり、オス端子側が先端部となるように延在方向に沿って形成される。ランス5は、メス端子側の基端部で弾性変形可能な片持ち状に支持され、オス端子側の先端部が自由端となる。ランス5は、先端部(すなわち、オス端子側)のキャビティ3側の面に係合爪部(ビーク)51が形成される。ランス5は、この係合爪部51側の一部がキャビティ3内に突出している。係合爪部51は、メス端子側に斜面51aが形成され、オス端子側に段付部51bが形成される。係合爪部51の斜面51aは、メス端子100がキャビティ3に挿入される際、当該メス端子100の先端が当接し、ランス5全体を押し下げる分力を生じさせる部分である。係合爪部51の段付部51bは、ランス5全体が弾性復帰した状態で、メス端子100に形成される被係合部に係合し、メス端子100の離脱を規制する部分である。ランス5は、係合爪部51の段付部51bがメス端子100の被係合部に係合することで、メス端子100をキャビティ3内の所定の位置に係止する。
オス端子挿入口6は、キャビティ3の延在方向の一方側に位置する上述の端部壁21を延在方向に沿って貫通しキャビティ3と連通するものである。オス端子挿入口6は、端部壁21においてオス端子101が挿入(挿通)される開口としてハウジング2の外部に開口する。オス端子挿入口6は、幅方向が長辺となる略長方形状の開口として形成される(図2参照)。オス端子挿入口6は、幅方向に対する中心位置がキャビティ3の幅方向の中心位置とほぼ一致する位置に形成される。
案内傾斜面7は、メス端子100と接続されるオス端子101をオス端子挿入口6へ案内可能なものである。案内傾斜面7は、端部壁21の外面21a側にオス端子挿入口6を囲んで形成される。案内傾斜面7は、オス端子挿入口6側から外面21a側に向けて広がるテーパ状に形成される。案内傾斜面7は、オス端子101を構成する雄型の端子金具のタブ102がオス端子挿入口6に挿入される際にタブ102の先端部が当接することで、当該タブ102をオス端子挿入口6側に案内する。これにより、案内傾斜面7は、オス端子101のタブ102を、オス端子挿入口6を介してキャビティ3に挿入する動作を補助することができる。
ここでは、案内傾斜面7は、オス端子挿入口6の4方を囲う4つの傾斜面として、第1傾斜面71、第2傾斜面72、第3傾斜面73、及び、第4傾斜面74を含んで構成される。案内傾斜面7は、略長方形状のオス端子挿入口6に対して、第1傾斜面71、第2傾斜面72、第3傾斜面73、第4傾斜面74が全体として略ロの字型になるように形成される。案内傾斜面7は、第1傾斜面71と第2傾斜面72とが高さ方向に対して相互に対向し、第3傾斜面73と第4傾斜面74とが幅方向に対して相互に対向する。さらに言えば、案内傾斜面7は、端部壁21において、第1傾斜面71が第1内壁面31側に形成され、第2傾斜面72が第2内壁面32側に形成され、第3傾斜面73が第3内壁面33側に形成され、第4傾斜面74が第4内壁面側に形成される。
第1傾斜面71と第2傾斜面72とは、オス端子挿入口6側から外面21a側に向けて、高さ方向に対して徐々に離間するように傾斜し、高さ方向に沿った断面視(例えば、図1参照)にて略ハの字型の形状をなす。第3傾斜面73と第4傾斜面74とは、オス端子挿入口6側から外面21a側に向けて、幅方向に対して徐々に離間するように傾斜し、幅方向に沿った断面視(不図示)にて略ハの字型の形状をなす。これにより、案内傾斜面7は、第1傾斜面71、第2傾斜面72、第3傾斜面73、第4傾斜面74によって、上述したように、オス端子挿入口6側から外面21a側に向けて広がるテーパ状に形成されることとなる。
隣接空間部8は、ハウジング2の内部に延在方向と交差する方向、ここでは、高さ方向に対してオス端子挿入口6との間に隔壁9を挟んで中空状に形成される。隣接空間部8は、延在方向に沿って端部壁21の外面21aからランス5の基端部まで延在する。隣接空間部8は、ハウジング2の内部において、ランス5が設けられる側、すなわち、第2内壁面32側に形成される。隔壁9は、ハウジング2と一体で形成される構造体であり、延在方向に沿って端部壁21の外面21aからキャビティ3の一端まで形成される。隔壁9は、オス端子挿入口6と隣接空間部8との間を仕切る仕切り壁として機能する。隣接空間部8は、高さ方向に対して当該隔壁9を挟んでオス端子挿入口6と並んで形成される。さらに言えば、隣接空間部8は、案内傾斜面7の第2傾斜面72側に隔壁9を挟んで形成される。また、隣接空間部8は、高さ方向に対してキャビティ3と隣接して中空状に形成される。隣接空間部8は、幅方向に対する中心位置がオス端子挿入口6、案内傾斜面7の幅方向の中心位置とほぼ一致する位置に形成される。
この隣接空間部8は、例えば、キャビティ3内に設けられるランス5を形成するための金型の型抜き用の空間として形成される。つまり、隣接空間部8は、ランス5の形成後に当該金型を端部壁21側から引き抜くことで形成される空間である。このため、コネクタ1は、端部壁21側から視た正面視(図2等参照)にて、隣接空間部8からランス5の係合爪部51が視認可能な状態となっている。この隣接空間部8は、ランス5の係合爪部51がメス端子100の被係合部に係合する際に、当該ランス5が撓むためのランス退避空間として機能する。また、この隣接空間部8は、メス端子100の中途挿入を検知するための検知ピン、ランス5によるメス端子100の係止を解除するための解除ピン等、種々の治具ピンが挿入されるピン挿入空間としても機能する。
上記のように構成されるコネクタ1は、メス端子100がメス端子挿入口4を介してキャビティ3に挿入されると共に、当該キャビティ3に挿入されたメス端子100がランス5によってキャビティ3内の所定の位置に係止される。そして、コネクタ1は、オス端子101のタブ102がオス端子挿入口6を介してキャビティ3内のメス端子100に挿入され嵌合することで、メス端子100とオス端子101とが電気的に接続される。このとき、コネクタ1は、オス端子101のタブ102を、オス端子挿入口6を介してキャビティ3に挿入する際に、例えば、当該タブ102のアライメントがずれた場合であっても、タブ102の先端が案内傾斜面7にかかることで先端が拾われ、当該案内傾斜面7によってオス端子挿入口6側に案内される。この結果、コネクタ1は、オス端子101のタブ102を確実にオス端子挿入口6側に案内しキャビティ3内のメス端子100に嵌合させることができる。
ところで、このようなコネクタ1は、例えば、小型化を図る場合、ランス5によってメス端子100を係止する力(以下、「ランス5による端子保持力」という場合がある。)を適正に確保するため、ランス5の係合爪部51の頭頂面51cの高さ寸法L1を高くする場合がある。頭頂面51cは、係合爪部51において最もキャビティ3側に位置する面に相当し、当該頭頂面51cの高さ寸法L1は、段付部51bの高さ方向に沿った段差寸法に相当する。コネクタ1は、当該頭頂面51cの高さ寸法L1を高くすることでランス5の係合爪部51とメス端子100の被係合部との係合代を相対的に大きくすることができ、これにより、ランス5による端子保持力を向上することができる。
一方、コネクタ1は、当該高さ寸法L1を高くするとランス5を形成するための金型の型抜き用の空間である隣接空間部8の高さ方向に沿った寸法もこれに伴って高くなる傾向にある。この場合、コネクタ1は、機構全体の小型化を図る中で、当該隣接空間部8の高さ方向に沿った寸法が相対的に高くなると、この隣接空間部8の端部壁21側の開口が案内傾斜面7と重なって、当該案内傾斜面7の一部が切り欠かれてしまうおそれがある(例えば、図4、図5に例示する比較例参照。)。コネクタ1は、仮に、案内傾斜面7の一部が切り欠かれてしまうと、その分、端子挿入時の案内機能が低下してしまうおそれがある。
そこで、本実施形態のコネクタ1は、案内傾斜面7の一部の傾斜角度を調整することで、端子挿入時の案内機能を確実に確保することができるようにしている。
具体的には、本実施形態の案内傾斜面7は、上述したように、少なくとも隔壁9側に位置する隔壁側傾斜面としての第2傾斜面72と、第2傾斜面72より隔壁9から離間した側に位置する離間側傾斜面としての第1傾斜面71、第3傾斜面73、及び、第4傾斜面74とを有して構成される。
そして、本実施形態の第2傾斜面72は、図1、図2、図3に示すように、延在方向に対する傾斜角度θ1が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2より小さく(θ1<θ2)、かつ、オス端子挿入口6から端部壁21の外面21aまで延在し、端部壁21の外面21a側の縁72aの全体が当該端部壁21の外面21aに位置する。
第1傾斜面71、第2傾斜面72、第3傾斜面73、第4傾斜面74の延在方向に対する傾斜角度θ1、θ2は、それぞれキャビティ3の延在方向(オス端子101の挿入方向)に対して第1傾斜面71、第2傾斜面72、第3傾斜面73、第4傾斜面74が傾斜する角度である。さらに言えば、傾斜角度θ1、θ2は、それぞれキャビティ3の延在方向と第1傾斜面71、第2傾斜面72、第3傾斜面73、第4傾斜面74とがなす角度での鋭角側の角度である。傾斜角度θ1、θ2は、小さいほど鋭角となり、延在方向に対する傾斜が緩やかとなる。
本実施形態では、離間側傾斜面である第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2は、相互に同等になるように設定される。一方、隔壁側傾斜面である第2傾斜面72は、傾斜角度θ1が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2より小さく設定される。すなわち、第2傾斜面72は、第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74と比較して、延在方向に対する傾斜が緩やかな傾斜面として形成される。
そして、第2傾斜面72は、オス端子挿入口6から端部壁21の外面21aまで延在して形成され、延在方向におけるオス端子側の縁72aの全体が当該端部壁21の外面21aに位置する。つまり、第2傾斜面72は、延在方向におけるオス端子側の位置が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の延在方向におけるオス端子側の位置とほぼ同様の位置に形成され、外面21aまで延在している。より詳細には、第2傾斜面72は、隔壁9に形成され、端部壁21の外面21a側の縁72aが隣接空間部8の端部壁21の外面21a側の縁8aと隣接する。隔壁9は、延在方向に対する端部壁21側の端面が外面21a内に位置している。そして、第2傾斜面72は、傾斜角度θ1が傾斜角度θ2より小さく、かつ、縁72aが隣接空間部8の縁8aに対して、構造強度上、製造上、可能な限り接近するような傾斜面として形成される。ここでは、縁72aと縁8aとは、高さ方向に対して互いに対向し、幅方向に沿って平行に直線状に形成される。
本実施形態のコネクタ1は、上記のように構成されることで、第2傾斜面72の面積が、当該第2傾斜面72の傾斜角度θ1が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2と同等であると仮想した場合の仮想面積より大きくなるように構成される。言い換えれば、コネクタ1は、第2傾斜面72の面積が当該仮想面積より大きくなるように、傾斜角度θ1が設定される。
ここで、図4、図5は、比較例に係るコネクタ201を表している。当該比較例に係るコネクタ201は、上記で仮想したように、第2傾斜面72にかえて第2傾斜面272を含んで構成され、当該第2傾斜面272の傾斜角度θ2が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2と同等になるように形成されている。比較例に係るコネクタ201は、隣接空間部8の端部壁21側の開口が案内傾斜面7の第2傾斜面272と重なって、第2傾斜面272の一部が切り欠かれており、その分、第2傾斜面272によるオス端子101の案内面積が相対的に小さくなっている(図5等参照)。
これに対して、本実施形態のコネクタ1は、第2傾斜面72の傾斜角度θ1が傾斜角度θ2より小さく設定され、かつ、端部壁21の外面21a側の縁72aの全体が当該端部壁21の外面21aに位置しており、第2傾斜面72が隣接空間部8によって切り欠かれないように構成される。そしてここでは、コネクタ1は、第2傾斜面72の面積が当該比較例に係るコネクタ201の第2傾斜面272の面積(上記の仮想面積に相当)より大きくなるように構成される。
以上で説明したコネクタ1によれば、ハウジング2の内部に延在して中空状に形成され延在方向に沿ってメス端子100を挿入可能であるキャビティ3と、ハウジング2の内部に形成されキャビティ3に挿入されたメス端子100を係止可能であるランス5と、キャビティ3の延在方向の一方側に位置するハウジング2の端部壁21を延在方向に沿って貫通しキャビティ3と連通するオス端子挿入口6と、端部壁21の外面21a側にオス端子挿入口6を囲んでオス端子挿入口6側から外面21a側に向けて広がるテーパ状に形成されメス端子100と接続されるオス端子101をオス端子挿入口6へ案内可能である案内傾斜面7と、ハウジング2の内部に延在方向と交差する方向に対してオス端子挿入口6との間に隔壁9を挟んで中空状に形成され、延在方向に沿って端部壁21の外面21aからランス5まで延在する隣接空間部8とを備える。そして、案内傾斜面7は、少なくとも隔壁9側に位置する第2傾斜面72と、第2傾斜面72より隔壁9から離間した側に位置する第1傾斜面71、第3傾斜面73、及び、第4傾斜面74とを有し、第2傾斜面72は、延在方向に対する傾斜角度θ1が第1傾斜面71、第3傾斜面73、及び、第4傾斜面74の傾斜角度θ2より小さく、かつ、端部壁21の外面21a側の縁72aの全体が当該端部壁21の外面21aに位置する。
したがって、コネクタ1は、第2傾斜面72の傾斜角度θ1が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2より小さく設定され、かつ、当該第2傾斜面72の縁72aの全体が当該端部壁21の外面21aに位置することから、当該第2傾斜面72が隣接空間部8によって切り欠かれないように構成することができる。これにより、コネクタ1は、例えば、第2傾斜面72と隣接空間部8とが近接する場合であっても、第2傾斜面72の縁72aを第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74と同様に端部壁21の外面21aに揃えることができ、第2傾斜面72を適正に確保することができる。この結果、コネクタ1は、オス端子101を案内傾斜面7によって確実にオス端子挿入口6へ案内することができるので、端子挿入時の案内機能を確実に確保することができる。これにより、コネクタ1は、例えば、オス端子101のタブ102をオス端子挿入口6に挿入する際に、タブ102が隣接空間部8側に誤挿入されることを抑制することができる。
さらに言えば、このコネクタ1は、ランス5の係合爪部51の頭頂面51cの高さ寸法L1を相対的に高くすることで、ランス5の係合爪部51とメス端子100の被係合部との係合代を相対的に大きくし、ランス5による端子保持力を向上することができる。そしてこの場合に、コネクタ1は、上記高さ寸法L1を高くすることによってランス5ための金型の型抜き用の空間である隣接空間部8の高さ方向に沿った寸法もこれに伴って高くなった場合であっても、上記のように第2傾斜面72が隣接空間部8によって切り欠かれないように構成することができ、第2傾斜面72を適正に確保することができる。この結果、コネクタ1は、機構の大型化を抑制しつつ、ランス5による端子保持力を向上させた場合であっても、案内傾斜面7による端子挿入時の案内機能を確実に確保することができる。つまり、コネクタ1は、機構の大型化を抑制しつつ、ランス5による端子保持力向上と、案内傾斜面7による端子案内機能の低下抑制とを両立することができる。
さらに、以上で説明したコネクタ1によれば、第2傾斜面72は、隔壁9に形成され、端部壁21の外面21a側の縁72aが隣接空間部8の端部壁21の外面21a側の縁8aと隣接する。したがって、コネクタ1は、第2傾斜面72が隣接空間部8によって切り欠かれない範囲で当該第2傾斜面72の面積を可能な限り広く確保することができると共に、隔壁9の端面を端部壁21の外面21aに揃えることができるので、端子挿入時の案内機能をより確実に確保することができる。
より詳細には、以上で説明したコネクタ1によれば、第2傾斜面72の面積は、当該第2傾斜面72の傾斜角度θ1が第1傾斜面71、第3傾斜面73、第4傾斜面74の傾斜角度θ2と同等であると仮想した場合の仮想面積より大きい。したがって、コネクタ1は、第2傾斜面72の傾斜角度θ1が第1傾斜面71等の傾斜角度θ2と同等に設定された場合と比較して、当該第2傾斜面72の面積を相対的に大きく確保することができるので、端子挿入時の案内機能をより確実に確保することができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るコネクタは、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、コネクタ1は、電線対電線接続用の接続機構であるものとして説明したが、これに限らず、電線対基板用、電線対機器用の接続機構に適用されてもよい。
1 コネクタ
2 ハウジング
3 キャビティ
4 メス端子挿入口
5 ランス(係止爪)
6 オス端子挿入口(挿入口)
7 案内傾斜面
8 隣接空間部
8a 縁
9 隔壁
21 端部壁
21a 外面
71 第1傾斜面(離間側傾斜面)
72 第2傾斜面(隔壁側傾斜面)
72a 縁
73 第3傾斜面(離間側傾斜面)
74 第4傾斜面(離間側傾斜面)
100 メス端子(第1端子)
101 オス端子(第2端子)
102 タブ
θ1、θ2 傾斜角度

Claims (3)

  1. ハウジングの内部に延在して中空状に形成され延在方向に沿って第1端子を挿入可能であるキャビティと、
    前記ハウジングの内部に形成され前記キャビティに挿入された前記第1端子を係止可能である係止爪と、
    前記キャビティの前記延在方向の一方側に位置する前記ハウジングの端部壁を前記延在方向に沿って貫通し前記キャビティと連通する挿入口と、
    前記端部壁の外面側に前記挿入口を囲んで前記挿入口側から前記外面側に向けて広がるテーパ状に形成され前記第1端子と接続される第2端子を前記挿入口へ案内可能である案内傾斜面と、
    前記ハウジングの内部に前記延在方向と交差する方向に対して前記挿入口との間に隔壁を挟んで中空状に形成され、前記延在方向に沿って前記端部壁の外面から前記係止爪まで延在する隣接空間部とを備え、
    前記案内傾斜面は、少なくとも前記隔壁側に位置する隔壁側傾斜面と、前記隔壁側傾斜面より前記隔壁から離間した側に位置する離間側傾斜面とを有し、
    前記隔壁側傾斜面は、前記延在方向に対する傾斜角度が前記離間側傾斜面の傾斜角度より小さく、かつ、前記端部壁の外面側の縁の全体が当該端部壁の外面に位置することを特徴とする、
    コネクタ。
  2. 前記隔壁側傾斜面は、前記隔壁に形成され、前記端部壁の外面側の縁が前記隣接空間部の前記端部壁の外面側の縁と隣接する、
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記隔壁側傾斜面の面積は、当該隔壁側傾斜面の傾斜角度が前記離間側傾斜面の傾斜角度と同等であると仮想した場合の仮想面積より大きい、
    請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
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