以下に添付図面を参照して、仮想試着装置、仮想試着方法、およびプログラムの一の実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態の仮想試着システム1の模式図である。
仮想試着システム1は、仮想試着装置10と、第1端末24と、第2端末26と、第1サーバ装置28と、第3サーバ装置30と、第2サーバ装置32と、を備える。仮想試着装置10と、第1端末24と、第2端末26と、第1サーバ装置28と、第3サーバ装置30と、第2サーバ装置32と、は、インターネット等の公知の通信網を介して接続されている。
本実施の形態では、仮想試着装置10と、第1端末24と、第2端末26と、は、ある領域(本実施の形態では店舗A)内で使用され、店舗A内に構築された構内通信網(LAN:Local Area Network)34を介して接続されている。また、仮想試着装置10、第1端末24、および第2端末26は、LAN34、GW(gateway)35、およびインターネット36を介して、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32と通信可能に接続されている。
本実施の形態では、一例として、仮想試着装置10、第2端末26、および第1端末24が、特定の領域内で使用される場合を想定している。また、本実施の形態では、特定の領域として、顧客に対して商品の販売やサービスの提供などを行う店舗Aを想定している。なお、特定の領域は、店舗に限定されない。
なお、仮想試着システム1は、仮想試着装置10、第2端末26、および第1端末24を特定の領域内で使用する形態に限定されない。例えば、仮想試着システム1は、仮想試着装置10、第2端末26、および第1端末24の少なくとも1つを、異なる領域で使用する形態であってもよい。
また、本実施の形態では、1つの店舗A内に配置された1台の仮想試着装置10に対して、1台の第2端末26と、1または複数台の第1端末24が接続される形態を説明する。なお、1つの領域(例えば、店舗A)内に配置される仮想試着装置10の数、各仮想試着装置10に接続可能な第1端末24および第2端末26の数は、これらの数に限定されない。
また、図1では、説明を簡略化するために、1つの領域(店舗A)を示したが、複数の領域内の各々に、仮想試着装置10、第1端末24、および第2端末26を配置した構成としてもよい。
仮想試着装置10は、試着者の試着者画像と、衣服画像と、の合成画像を表示する装置である。
仮想試着装置10は、制御部12と、記憶部14と、本体部16と、を備える。制御部12は、仮想試着装置10に設けられた装置各部を制御する。本体部16は、第2表示部18と、撮影部20と、照射部22と、を備える。なお、仮想試着装置10は、合成画像を印刷する印刷装置や、ネットワークなどを介して合成画像を外部装置へ送信する送信部を更に備えていてもよい。
撮影部20は、第1撮影部20A及び第2撮影部20Bを含む。
第1撮影部20Aは、試着者を撮影し、試着者の試着者画像を得る。第1撮影部20Aは、所定時間毎に試着者を撮影する。第1撮影部20Aは、撮影によって取得した試着者画像を、順次、制御部12へ出力する。第1撮影部20Aが、連続して試着者を撮影して制御部12へ出力することで、制御部12は、撮影時間の異なる複数の試着者画像を含む動画像を得ることとなる。
試着者は、衣服を試着する対象である。試着者は、衣服を試着する対象であればよく、生物であってもよいし、非生物であってもよい。生物には、例えば、人物が挙げられる。なお、生物は、人物に限られず、犬や猫等の、人物以外の動物であってもよい。また、非生物には、人体や動物の形状を模したマネキンや、その他の物体等が挙げられるが、これに限られない。また、試着者は、衣服を着用した状態の生物や非生物であってもよい。
また、衣服とは、試着者が着用可能な品物である。衣服としては、例えば、上着、スカート、ズボン、靴、帽子などが挙げられる。なお、衣服は、上着、スカート、ズボン、靴、帽子などに限定されない。
試着者画像は、本実施の形態では、ビットマップ画像である。試着者画像は、画素毎に、試着者の色や輝度等を示す画素値の規定された画像である。第1撮影部20Aは、試着者画像を取得可能な公知の撮影装置である。
第2撮影部20Bは、撮影によりデプスマップを取得する。
デプスマップは、距離画像と称される場合がある。デプスマップは、画素毎に、第2撮影部20Bからの距離を規定した画像である。本実施の形態では、デプスマップは、試着者画像から、ステレオマッチング等の公知の方法により作成してもよいし、試着者画像と同じ撮影条件で、第2撮影部20Bを用いて撮影することで取得してもよい。第2撮影部20Bには、デプスマップを取得可能な公知の撮影装置を用いる。
本実施の形態では、第1撮影部20A及び第2撮影部20Bは、同じタイミングで試着者の撮影を行う。第1撮影部20A及び第2撮影部20Bは、制御部12によって、同じタイミングで同期して撮影を順次行うように制御されている。そして、撮影部20は、撮影によって得た試着者の試着者画像及びデプスマップを、順次、制御部12へ出力する。
第2表示部18は、各種画像を表示する装置である。第2表示部18は、例えば、液晶表示装置等の公知の表示装置である。本実施の形態では、第2表示部18は、制御部12で生成された後述する合成画像を表示する。
第2表示部18は、例えば矩形状の筐体の一の面に組み込まれている。本実施の形態では、第2表示部18は、人物の等身大以上の大きさで構成されている場合を説明する。なお、第2表示部18の大きさは、この大きさに限定されない。
図2は、本実施の形態における、本体部16と試着者Pとの位置関係を示す模式図である。
制御部12は(図2では図示省略)、試着者Pが各種衣服を試着した状態を示す合成画像Wを、第2表示部18に表示する。図2には、一例として、試着者画像40と衣服画像42との合成画像Wを示した。人物等の試着者Pは、例えば、該第2表示部18の表示面に対面した位置から、該第2表示部18に提示された合成画像Wを視認する。また、第2撮影部20Bおよび第1撮影部20Aは、第2表示部18の表示面に対面した位置の試着者Pを撮影可能となるように、撮影方向を予め調整されている。
図1に戻り、第2表示部18の両側面には、照射部22が設けられている。照射部22は、公知の光源である。照射部22は、第2表示部18の表示面に対面した位置の試着者Pに対して光を照射可能となるように、光照射方向を予め調整されている。なお、本体部16は、照射部22を備えない構成であってもよい。
記憶部14は、各種データを記憶する、公知のハードディスクデバイスである。
第1端末24は、公知のパーソナルコンピュータである。本実施の形態では、第1端末24は、携帯可能な端末である場合を説明する。第1端末24は、試着者が試着対象の衣服画像を選択するときに操作する端末である。本実施の形態では、一例として、第1端末24は、店舗A内に1または複数設けられている場合を説明する。しかし、第1端末24は、試着者の有する携帯端末などであってもよい。
第2端末26は、公知のパーソナルコンピュータである。本実施の形態では、第2端末26は、仮想試着装置10へ各種指示を送信する操作端末として用いる。
なお、本実施の形態では、第1端末24と第2端末26とを別体として構成する場合を説明する。しかし、第1端末24と第2端末26とを一体的に構成してもよい。また、仮想試着装置10と、第2端末26と、第1端末24と、の少なくとも2つを、一体的に構成してもよい。
第1サーバ装置28は、インターネット上に配置されたコンテンツ配信サーバ装置である。本実施の形態では、第1サーバ装置28は、試着者、および該試着者の選択した試着対象の衣服画像の少なくとも一方に応じた特典情報(詳細後述)を生成する。
第2サーバ装置32は、第1情報(詳細後述)を更新し、仮想試着装置10などへ配信する。第3サーバ装置30は、ビッグデータを処理可能なサーバ装置であり、インターネット上の各種サーバ装置に蓄積されたユーザの購買情報などを分析するサーバ装置である。本実施の形態では、第3サーバ装置30は、試着者に対する、推奨する衣服を示す推奨画像を生成する。
なお、本実施の形態では、ユーザとは、試着者、試着者以外の人物、を含む、操作者の総称を意味する。
なお、本実施の形態では、第1サーバ装置28と、第2サーバ装置32と、第3サーバ装置30と、が別体として構成された場合を説明する。しかし、第1サーバ装置28と、第2サーバ装置32と、第3サーバ装置30と、の少なくとも2つを一体的に構成した形態であってもよい。
図3は、仮想試着装置10の機能ブロック図である。
仮想試着装置10は、制御部12と、撮影部20と、記憶部14と、第2表示部18と、照射部22と、を備える。撮影部20、記憶部14、第2表示部18、および照射部22は、制御部12に信号授受可能に接続されている。
記憶部14は、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部14は、第1情報、および第2情報、などの各種データを記憶する。
図4は、第1情報のデータ構造の一例を示す図である。
第1情報は、衣服の種類と、衣服の識別情報(以下、衣服IDと称する)と、特徴情報と、姿勢情報と、重畳順と、位置合せ情報と、衣服画像と、を対応づけた情報である。第1情報は、データベースであってもよいし、テーブルであってもよく、データ形式は限定されない。なお、第1情報は、少なくとも、衣服画像と、特徴情報と、を対応づけた情報であればよく、更に他の情報を対応づけた形態であってもよい。
衣服の種類は、衣服を予め定めた分類条件で複数の種類に分類したときの、各種類を示す。分類条件は、例えば、人体の何れの部位(例えば、上半身側、下半身側)に着用される洋服であるかを示す条件や、組み合わせて着用するときの一般的な重畳順などである。なお、分類条件は、これらに限定されない。衣服の種類は、例えば、トップス、アウター、ボトムス、インナーなどであるが、これらに限定されない。
衣服ID(衣服の識別情報)は、衣服を識別するための情報である。衣服は、例えば、既製服を示す。衣服IDには、例えば、製品番号や、衣服の名称等が挙げられるが、これらに限られない。製品番号には、例えば、公知のEAN(European Article Number)コードや、JAN(Japanese Article Number)コードなどが挙げられるが、これらに限定されない。名称には、例えば、衣服の品名等を用いる。
特徴情報は、試着者の特徴を示す情報である。特徴情報は、衣服IDによって特定される衣服の色や素材などに応じて、予め何れの衣服IDに対応づけられるか分類され、第1情報に格納されているものとする。
特徴情報は、具体的には、試着者の外観的特徴、および内面的特徴の少なくとも一方を含む。内面的特徴は、試着者の趣向などを示す。なお、内面的特徴は、更に他の特徴を示す形態であってもよい。
外観的特徴は、例えば、試着者の体型を示す体型パラメータ、試着者の特徴色、試着者の年齢層などである。なお、外観的特徴は、更に、他の特徴を示す形態であってもよい。
試着者の特徴色は、試着者の肌の色、眼の色、髪の毛の色、などに応じて予め対応づけた、該試着者に似合う色を示す。似合う色とは、該試着者の肌や眼や髪の毛などの色と同じまたは類似する色相などである。特徴色は、米国や日本では、「パーソナルカラー」と称されるものに相当する。なお、特徴色は、これらの色に限定されない。例えば、特徴色は、試着者の好みの色であってもよい。
体型パラメータは、体型を示す情報である。体型パラメータは、1または複数のパラメータを含む。パラメータは、人体の1または複数の箇所の採寸値である。なお、採寸値は、実際に採寸した値に限定されず、採寸値を推測した値や、採寸値に相当する値(例えば、ユーザが任意に入力した値など)を含む。
具体的には、体型パラメータは、胸囲、胴囲、腰囲、身長、肩幅、及び体重の少なくとも1つのパラメータを含む。なお、体型パラメータに含まれるパラメータは、これらのパラメータに限定されない。例えば、体型パラメータは、袖丈、股下、などのパラメータを更に含んでもよい。
衣服画像は、対応する衣服IDによって特定される衣服の画像である。本実施の形態では、衣服画像は、人体または人体形状の模型などに衣服を着用させた状態を示す画像である場合を説明する。なお、第1情報は、衣服画像として、上記模型などに着用させた状態を示す第1衣服画像と、床面等に衣服を、形状を整えて載置した状態を示す第2衣服画像と、を衣服画像として含む形態であってもよい。すなわち、第1衣服画像は、着用された状態の衣服の画像である。第2衣服画像は、形状を整えて載置された状態の衣服の画像である。
重畳順とは、対応する衣服IDによって特定される衣服を人体等に重ねて着用したときに、該衣服が、人体に最も接する下位階層側から人体から離れる上位階層側の各階層の内、何れの階層に着用するか、を示す情報である。第1情報には、対応する衣服IDによって特定される衣服の、推奨される重畳順が予め登録されている。
位置合わせ情報は、対応する衣服画像の、ユーザに着用されたときにユーザの体型を特徴づける部分の輪郭を示す。例えば、位置合わせ情報は、対応する衣服画像における、人体の肩部、首部、胸部、脇部、膝部、大腿部、頭部、足首部、などに対応する部分の輪郭を示す。中でも、位置合わせ情報には、衣服画像における人体の肩部に相当する部分の輪郭を用いることが好ましいが、これに限定されない。
姿勢情報は、衣服画像の取得時の衣服の着用対象である被写体の姿勢を示す情報である。詳細には、姿勢情報は、上記第1衣服画像の取得時の被写体の姿勢を示す情報である。姿勢情報は、衣服画像(第1衣服画像)を撮影する撮影装置に対する、被写体の向きや動き等を示す。
被写体の向きとは、衣服画像の取得時の、該衣服画像の衣服を着用した被写体の撮影装置に対する向きを示す。例えば、被写体の向きとしては、顔及び身体が撮影装置に対して正面を向いている正面方向、顔及び身体が撮影装置に対して側面を向いている側面方向、正面方向及び側面方向以外の他の方向等がある。
なお、本実施の形態では、第1情報は、1つの衣服IDに対して、1つの特徴情報と、1つの重畳順と、複数の姿勢情報と、を対応づけている。そして、さらに、第1情報は、複数の姿勢情報の各々に対応する、複数の衣服画像の各々と、各衣服画像に対応する位置合わせ情報と、を対応づけている。
なお、第1情報は、更に、衣服に関する他の情報を更に対応づけた情報であってもよい。例えば、第1情報は、対応する衣服の着用対象として想定される人物の、性別、年齢層、衣服のサイズ(既製服のサイズ)、などを更に対応づけた情報であってもよい。また、第1情報は、対応する衣服画像に対応する衣服属性情報を更に対応づけた情報であってもよい。衣服属性情報は、対応する衣服IDによって特定される衣服の、販売店、製造元、ブランド名などを示す。
次に、第2情報について説明する。
第2情報は、ユーザによる第1端末24の操作によって入力された、試着対象の衣服画像の衣服IDを含む情報である。仮想試着装置10は、第1端末24から第2情報を受信し、記憶部14に格納する。
図5は、第2情報のデータ構造の一例を示す図である。第2情報は、送信日時と、店舗IDと、試着者IDと、組合せIDと、1または複数の衣服IDと、を対応づけた情報である。
送信日時は、第1端末24から仮想試着装置10へ第2情報を送信した送信日時を示す。店舗IDは、仮想試着装置10の配置されている領域(本実施の形態では店舗A)を識別する情報である。試着者IDは、試着者を一意に識別する情報である。組合せIDは、試着対象の1または複数の衣服IDの組合せを識別する情報である。組合せIDによって特定される組合せの衣服の衣服IDとして、第2情報は、例えば、衣服の種類ごとの1または複数の衣服IDを含む。図5に示す例では、第2情報は、各組合せIDに対応する衣服IDとして、衣服の種類「トップス」に対応する衣服IDと、衣服の種類「インナー」に対応する衣服IDと、衣服の種類「ボトムス」に対応する衣服IDと、を含む。
すなわち、試着者IDおよび組合せIDに対応する、複数の衣服IDは、試着者によって選択された、組合せて試着する試着対象の複数の衣服の衣服画像を示す。
図3に戻り、仮想試着装置10の制御部12は、第1取得部12Aと、第1表示制御部12Bと、受付部12Cと、生成部12Dと、第2表示制御部12Eと、第2取得部12Fと、通信部12Gと、出力部12Jと、更新部12Kと、を含む。
第1取得部12A、第1表示制御部12B、受付部12C、生成部12D、第2表示制御部12E、第2取得部12F、通信部12G、出力部12J、および更新部12Kの一部またはすべては、例えば、CPU(Central Processing Unit)などの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、IC(Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
第1取得部12Aは、試着者の特徴情報を取得する。本実施の形態では、第1取得部12Aは、試着者の特徴情報を第1端末24から取得する。試着者が、第1端末24を操作することで特徴情報を入力すると、第1端末24が仮想試着装置10へ特徴情報を送信する(詳細後述)。これにより、第1取得部12Aは、特徴情報を取得する。
第1表示制御部12Bは、第1情報における、第1取得部12Aで取得した特徴情報に対応する衣服画像を、第1端末24の第1表示部24C(詳細後述、図6参照)に表示する。第1表示部24Cは、詳細は後述するが、第1端末24に設けられた表示部である。
詳細には、第1表示制御部12Bは、第1情報における、第1取得部12Aで取得した特徴情報に対応する衣服画像を、第1端末24へ送信することで、第1表示部24Cへの表示を制御する。
なお、図4を用いて説明したように、第1情報には、1つの特徴情報に対して、複数の姿勢情報と、複数の姿勢情報の各々に対応する衣服画像と、が対応づけられている。このため、第1表示制御部12Bは、取得した特徴情報に対応する複数の姿勢情報の内、予め定めた姿勢情報(例えば、正面方向)に対応する衣服画像を読取り、第1端末24へ送信すればよい。
また、第1情報が、衣服画像として、模型などに着用させた状態を示す第1衣服画像と、床面等に衣服の形状を整えて載置した状態を示す第2衣服画像と、を含む形態である場合、第1表示制御部12Bは、特徴情報、および姿勢情報「表面」に対応する、第2衣服画像を読取り、第1端末24へ送信すればよい。この場合、仮想試着装置10は、形状を整えて載置した状態を示す第2衣服画像を、第1端末24に表示させることができる。
なお、第1表示制御部12Bは、第1取得部12で取得した特徴情報に対応する衣服属性情報を、第1端末24の第1表示部24Cに表示してもよい。
なお、第1表示制御部12Bは、仮想試着システム1側で推奨する推奨画像を、更に第1表示部24Cに表示することが好ましい。推奨画像は、第1情報に登録されている複数の衣服画像の内、予め定めた抽出条件に応じて抽出された、衣服画像の推奨画像である。なお、推奨画像は、複数の衣服画像の組合せによって示される、推奨組合せ画像であってもよい。推奨組合せ画像は、複数の衣服画像の組合せによって示される。例えば、推奨組合せ画像は、複数の衣服の種類の各々に属する衣服画像を組み合わせたものである。第1表示制御部12Bは、第3サーバ装置30から推奨組合せ画像を取得し、第1表示部24Cに表示させる。なお、以下では、一例として、推奨画像は、推奨組合せ画像である場合を説明する。しかし、推奨画像は、衣服画像の組合せに限定されない。
抽出条件は、例えば、試着者の特徴情報、試着者が過去に選択した衣服画像、他の試着者が過去に選択した衣服画像、衣服を販売する販売店が推奨する衣服画像、試着者が予め選択した他の試着者の推奨する衣服画像、試着者の体型に一致または類似する体型に応じた衣服画像、試着者の嗜好に一致または類似する嗜好の他の試着者が過去に選択した衣服画像、の少なくとも1つである。他の試着者は、例えば、試着者の特徴情報に、一致または類似する特徴情報を有する他の試着者であることが好ましい。また、試着者が予め選択した他の試着者とは、例えば、試着者の好みの有名人や著名人などである。
推奨組合せ画像は、後述する第3サーバ装置30によって生成される(詳細後述)。
受付部12Cは、第1端末24の第1表示部24Cに表示された衣服画像の内、試着対象の衣服の衣服画像の選択を試着者から受け付ける。本実施の形態では、受付部12Cは、第1端末24の試着者による操作によって選択された衣服画像の衣服IDを、第1端末24から受け付けることで、試着者による選択を受け付ける。具体的には、受付部12Cは、上述した第2情報を第1端末24から受け付けることで、試着対象の衣服の衣服画像の選択を受け付ける。
なお、受付部12Cで受け付ける、試着対象の選択された衣服画像の衣服IDは、1つに限定されず、複数であってもよい。すなわち、受付部12Cは、組み合わせて試着する対象の複数の衣服画像の選択を、試着者から受付けても良い。この場合、受付部12Cは、複数の衣服IDと、複数の衣服IDによって特定される複数の衣服画像の組合せを示す組合せIDと、試着者IDと、送信日時と、店舗IDと、を含む第2情報を第1端末24から受付ければよい。
また、受付部12Cは、試着対象の衣服の衣服属性情報の選択を、試着者から受付けてもよい。この場合、受付部12Cは、第1端末24の試着者による操作によって選択された衣服属性情報に対応する衣服IDを、第1端末24から受け付けることで、試着者による選択を受け付ける。具体的には、受付部12Cは、上述した第2情報を第1端末24から受け付けることで、試着対象の衣服の衣服属性情報の選択を受け付ける。
第2取得部12Fは、試着者の体型を示す体型パラメータを取得する。
本実施の形態では、第2取得部12Fは、試着者の体型パラメータをデプスマップから算出することで、体型パラメータを取得する。
詳細には、第2取得部12Fは、まず、第2撮影部20Bから取得したデプスマップから、人物領域を抽出することで、試着者のデプスマップを取得する。
第2取得部12Fは、例えば、デプスマップを構成する各画素の3次元位置のうち、奥行き方向の距離について閾値を設定することで、人物領域を抽出する。たとえば、第2撮影部20Bのカメラ座標系において、第2撮影部20Bの位置を原点とし、Z軸正方向が、第2撮影部20Bの原点から被写体(試着者)方向に伸びるカメラの光軸であるとする。この場合、デプスマップを構成する各画素の内、奥行き方向(Z軸方向)の位置座標が予め定めた閾値(例えば、1mを示す値)以上の画素を除外する。これにより、第2取得部12Fは、第2撮影部20Bから該閾値の範囲内に存在する人物領域の画素からなるデプスマップ、すなわち、試着者のデプスマップを得る。
次に、第2取得部12Fは、第2撮影部20Bから取得した試着者のデプスマップから、試着者の体型パラメータを算出する。
例えば、第2取得部12Fは、試着者のデプスマップに、人体の三次元モデルデータ(三次元ポリゴンモデル)をあてはめる。そして、第2取得部12Fは、デプスマップと、試着者にあてはめた三次元モデルデータと、を用いて、体型パラメータに含まれる各パラメータの値(例えば、身長、胸囲、胴囲、腰囲、肩幅、などの各々の値)を算出する。このようにして、第2取得部12Fは、試着者の体型パラメータを取得する。
なお、第2取得部12Fは、試着者による第1端末24の操作指示によって入力された、体型を示すパラメータを第1端末24から受信してもよい。これにより、第2取得部12Fは、体型パラメータを取得してもよい。
生成部12Dは、試着者の試着者画像と、選択された衣服画像と、の合成画像を生成する。詳細には、生成部12Dは、第1撮影部20Aで撮影された試着者画像と、選択された衣服画像と、の合成画像を生成する。なお、第1情報が、衣服画像として衣服を模型などに着用させた状態を示す第1衣服画像と、床面等に形状を整えて衣服を載置した状態を示す第2衣服画像と、を含む場合、生成部12Dは、第1衣服画像を合成画像の生成に用いることが好ましい。
生成部12Dは、選択された衣服画像を、取得した体型パラメータに応じて補正した補正画像を生成することが好ましい。そして、生成部12Dは、試着者画像上に、体型パラメータに応じて補正した補正画像を重畳することで、合成画像を生成する。
このとき、生成部12Dは、試着者画像上における、人体の特徴領域に相当する部分の輪郭(例えば、肩部、腰部、など)と、重畳対象の衣服画像(または補正画像)に対応する位置合わせ情報によって示される輪郭と、が一致するように位置合わせを行ない、試着者画像上に、衣服画像(または補正画像)を重畳した合成画像を生成する。このため、衣服画像は、試着者画像の身体の輪郭に沿って位置合わせされた上で合成される。
なお、生成部12Dは、試着者画像によって表される試着者の姿勢に対応する姿勢情報の衣服画像を重畳した合成画像を生成することが好ましい。
この場合、生成部12Dは、まず、第2撮影部20Bから取得した試着者のデプスマップから、試着者の姿勢情報を算出する。
まず、生成部12Dは、取得した試着者のデプスマップを構成する画素毎に、人体の骨格位置を示す、第1骨格情報を生成する。生成部12Dは、デプスマップに人体形状を当てはめることで第1骨格情報を生成する。
そして、生成部12Dは、生成した第1骨格情報の各画素の画素位置の座標系(すなわち、第2撮影部20Bの座標系)を、第1撮影部20Aで取得した試着者の試着者画像の各画素位置の座標系(すなわち、第1撮影部20Aの座標系)に変換する。この座標変換は、公知のキャリブレーションを行うことにより行う。これにより、生成部12Dは、座標変換後の第1骨格情報を、骨格情報として生成する。
そして、生成部12Dは、生成した骨格情報から、試着者の姿勢情報を算出する。生成部12Dは、試着者の骨格情報によって示される各関節の位置から、公知の方法により、試着者の向き(姿勢情報)を算出すればよい。
なお、生成部12Dは、試着者のデプスマップから、OpenNI(Open Natural Interaction)などを用いて、試着者の姿勢情報を算出してもよい。
そして、生成部12Dは、第1端末24から受け付けた衣服IDごとに、各々の衣服IDに対応する衣服画像の内、算出した試着者の姿勢情報に対応する衣服画像を合成対象として読取る。そして、生成部12Dは、該姿勢情報の算出に用いたデプスマップと同じタイミングで撮影した試着者画像上に、該姿勢情報に対応する、試着者によって選択された衣服画像(補正画像)を合成することで、合成画像を生成する。なお、本実施の形態では、第2表示部18の前に対峙した試着者が、鏡を視認する感覚で合成画像を確認可能となるように、生成部12Dは、試着者画像を鏡像反転させた画像に、選択された衣服画像(補正画像)を構成することで、合成画像を生成する。
また、第1端末24から受け付けた第2情報に、複数の衣服IDが含まれる場合、すなわち、試着者が、組合せて試着する複数の衣服画像を選択した場合には、生成部12Dは、選択された複数の衣服画像を、上記と同様にして試着者画像に重畳した合成画像を生成すればよい。
この場合、生成部12Dは、選択された複数の衣服IDに対応する重畳順を第1情報から読取る。そして、生成部12Dは、試着者画像上に、試着対象として選択された複数の衣服IDの各々に対応する衣服画像を、対応する重畳順に従って順に重畳する。このとき、生成部12Dは、重畳対象の各画像(試着者画像および衣服画像)の各々について、下位階層側の画像(試着者画像および衣服画像)における、上位階層側に重畳される画像(衣服画像)との重複領域を除去した上で、下位階層側から上位階層側に向かって順に重畳する。これによって、生成部12Dは、合成画像を生成する。
なお、生成部12Dは、仮想試着装置10に設けられた図示を省略する入力部などの試着者による操作指示によって重畳順の変更が指示されると、指示された重畳順に沿って再度合成画像を生成してもよい。
この場合、例えば、試着者は、仮想試着装置10に設けられた図示を省略する入力部を操作することで、重畳順の変更対象に衣服画像および重畳順を入力する。制御部12の生成部12Dは、入力部から受け付けた、衣服画像および新たな重畳順に従って、再度、合成画像を生成すればよい。
なお、生成部12Dは、重畳順の変更の指示を、他の外部装置から受信してもよいし、試着者による手や足の動き等による予め定めた重畳順の変更指示を示すジェスチャーに応じて、重畳順を変更した合成画像を生成してもよい。この場合、例えば、生成部12Dは、第1撮影部20Aで取得した試着者画像を解析することで、試着者が予め定めた変更指示を示すジェスチャーを行ったか否かを判断すればよい。
第2表示制御部12Eは、合成画像を第2表示部18に表示する。このため、図2に示すように、第2表示部18には、試着者画像40上に、衣服画像42が重畳された合成画像Wが表示される。また、この合成画像Wは、上述したように、試着者画像40の肩部等の特徴領域と、衣服画像42の肩部などの特徴領域と、が一致するように位置合わせされて合成されたものである。また、この合成画像は、試着者によって選択された試着対象の衣服の衣服画像を、試着者の体型パラメータに応じて補正した後に、試着者画像40上に重畳したものである。このため、より自然な見え方の合成画像Wを提供することができる。
図3に戻り、なお、第2表示制御部12Eは、合成画像を、第1端末24の第1表示部24Cに表示してもよい。この場合には、第2表示制御部12Eは、生成した合成画像を第1端末24へ送信すればよい。
通信部12Gは、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32と通信するための公知の通信インターフェースである。
通信部12Gは、第1送信部12Hと、第1受信部12Iと、を含む。
第1送信部12Hは、各種データを、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、または、第2サーバ装置32へ送信する。第1受信部12Iは、各種データを、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、または、第2サーバ装置32から受信する。
本実施の形態では、第1送信部12Hは、試着情報を、ネットワークを介して接続された第1サーバ装置28(サーバ装置)へ送信する。試着情報は、試着対象の衣服画像を識別する衣服ID(第1識別情報)と、衣服画像の衣服を試着する試着者の試着者ID(第2識別情報)と、を含む。なお、試着情報は、更に、衣服IDに対応する衣服画像、試着者の試着者画像、および合成画像の少なくとも1つを更に含んだ構成であってもよい。また、試着情報は、更に、他の情報を含んだ形態であってもよい。
本実施の形態では、第1送信部12Hは、第2表示部18に合成画像が表示されているときに、試着者による撮影指示を受け付けると、表示されている合成画像に含まれる衣服画像の衣服IDと、該衣服IDに対応する衣服画像と、該合成画像に含まれる試着者画像の試着者の試着者IDと、を含む試着情報を、第1サーバ装置28へ送信する。
第1受信部12Iは、試着情報に含まれる衣服ID(第1識別情報)および試着者ID(第2識別情報)の少なくとも一方に応じた特典情報を第1サーバ装置28から受信する。
特典情報は、例えば、インターネット上の仮想店舗で使用可能なコード情報や、衣服IDに対応する衣服の販売店で利用可能な各種の金券や割引券などのクーポンなどである。試着者は、例えば、インターネット上の仮想店舗のサイトの入力画面などを介して、コード情報を入力することで、該仮想店舗が提供する各種割引などのサービスを受けることが可能となる。また、試着者は、特典情報としてのクーポンを第1端末24に表示または紙媒体などに印刷し、対象の店舗で提示することで、割引などの各種サービスを受けることができる。
また、第1受信部12Iは、試着情報に含まれる衣服IDに対応する衣服画像や、該衣服画像に対応する属性情報などを配置した、ウェブページのURL(Uniform Resource Locator)を、第1サーバ装置28から受信してもよい。また、このウェブページに、特典情報を含めた形態としてもよい。
出力部12Jは、第1サーバ装置28から受信した特典情報を出力する。出力部12Jは、第1サーバ装置28からURLを受信した場合には、URLを出力する。出力とは、本実施の形態では、表示、送信、および印刷、の少なくとも1つを示す。
具体的には、出力部12Jは、第1サーバ装置28から受信した特典情報やURLを、第2表示部18へ表示、第1端末24の第1表示部24Cへ表示、または、仮想試着装置10に接続された図示を省略する印刷装置で記録媒体に印刷させることで、これらの情報を出力する。
なお、出力部12Jは、第1サーバ装置28から受信した、特典情報や、上記URLなどを、一次元コードや、二次元コードを示す画像に変換し、出力してもよい。二次元コードは、例えば、QRコード(登録商標)、DataMatrix、Maxi−Codeなどである。また、出力部12Jは、特典情報またはURLと、一次元コードまたは二次元コードと、の双方を出力してもよい。
更新部12Kは、第2サーバ装置32から第1情報を受信すると、受信した第1情報を記憶部14に登録することで、記憶部14に記憶されている第1情報を更新する。すなわち、記憶部14に登録されている第1情報は、第2サーバ装置32から配信される第1情報によって更新される。
次に、第1端末24について説明する。図6は、第1端末24の機能ブロック図である。
第1端末24は、入力部24A、記憶部24B、第1表示部24C、および制御部24Dを備える。入力部24A、記憶部24B、および第1表示部24Cは、制御部24Dに信号授受可能に接続されている。
第1表示部24Cは、各種画像などを表示する公知の表示装置である。本実施の形態では、第1表示部24Cは、試着者に対して、試着対象の衣服画像の一覧を選択可能に表示する。
入力部24Aは、ユーザからの入力を受け付ける。入力部24Aは、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。入力部24Aには、例えば、マウス、ボタン、リモコン、キーボード、マイク等の音声認識装置、及び画像認識装置等の1または複数を組み合せたもの等が挙げられる。
本実施の形態では、入力部24Aは、試着者の試着者IDの入力や、試着対象の衣服画像の選択や、試着者の特徴情報を特定するための各種情報などの入力を、ユーザから受け付ける。
なお、入力部24Aおよび第1表示部24Cは、一体的に構成されていてもよい。具体的には、入力部24Aおよび第1表示部24Cは、入力機能及び表示機能の双方を備えたUI(User Interface)部として構成されていてもよい。UI部には、タッチパネル付LCD(Liquid Crystal Display)等がある。
記憶部24Bは、各種データを記憶する。なお、本実施の形態では、記憶部24Bは、第1情報を記憶しない形態を説明する。しかし、記憶部24Bは、仮想試着装置10の記憶部14と同様に、第1情報を記憶した形態であってもよい。
この場合、仮想試着装置10の記憶部14と、第1端末24の記憶部24Bと、の各々に格納されている第1情報の内容が同じとなるように、所定時間毎に、下記処理を行う事が好ましい。
例えば、第2サーバ装置32による仮想試着装置10および第1端末24への第1情報の配信や、仮想試着装置10および第1端末24間で公知のミラーリング処理などを、所定時間ごとに行うことが好ましい。なお、第1情報を格納している各装置(例えば、仮想試着装置10や第1端末24など)が、第1情報を用いた各種処理を実行する前に、第2サーバ装置32から最新の第1情報を取得し、更新してもよい。
制御部24Dは、受付部24Eと、表示制御部24Fと、通信部24Gと、を含む。受付部24E、表示制御部24F、および通信部24Gの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
通信部24Gは、仮想試着装置10、第2端末26、および第3サーバ装置30などの外部装置と通信する通信インターフェースである。
受付部24Eは、入力部24Aから、ユーザによる操作指示を受け付ける。本実施の形態では、受付部24Eは、入力部24Aから、試着者ID、特徴情報、または特徴情報を特定するための各種入力項目、試着対象の衣服画像の衣服IDなどを受け付ける。
表示制御部24Fは、各種画像を第1表示部24Cへ表示する制御を行う。本実施の形態では、表示制御部24Fは、受付画面や、入力画面や、表示画面などを、第1表示部24Cに表示する。受付画面は、試着者IDの入力を受け付けるための画面である。
入力画面は、特徴情報を特定するための入力項目を試着者に入力させるための画面である。この入力画面は、例えば、試着者の特定情報を特定するための、試着者に対する1または複数の質問項目を含む。質問項目は、具体的には、試着者の特徴情報を特定するための、アンケートである。試着者は、入力画面に含まれる質問項目に対する返答を、入力部24Aを用いて入力する。これにより、受付部24Eは、試着者によって入力された、特徴情報を特定するための入力項目に対応する試着者の返答情報を取得する。
この場合、受付部24Eは、受け付けた1または複数の入力項目に対する試着者の返答情報の組合せに応じて、対応する特徴情報を特定することで、特徴情報を受け付ける。詳細には、記憶部24Bに、予め1または複数の入力項目に対する返答情報の組合せに対応する、特徴情報を予め記憶する。そして、受付部24Eは、入力部24Aから受け付けた返答情報の組合せに対応する特徴情報を記憶部24Bから読取ることで、特徴情報を受け付ければよい。
表示画面は、試着対象の衣服画像を試着者に選択させるための、複数の衣服画像を含む画面である。
次に、第2端末26について説明する。図7は、第2端末26の機能ブロック図である。
第2端末26は、入力部26A、記憶部26B、表示部26C、および制御部26Dを備える。入力部26A、記憶部26B、および表示部26Cは、制御部26Dに信号授受可能に接続されている。
表示部26Cは、各種画像などを表示する公知の表示装置である。本実施の形態では、表示部26Cは、例えば、店舗Aにおいてサービスや商品を提供するユーザが、店舗Aに来店した試着者に対して試着者IDを発行するときに操作する、操作画面を表示する。また、表示部26Cは、店舗Aに来店した試着者が、仮想試着する試着対象の組合せ情報を選択するときに操作する、選択画面を表示する。
入力部26Aは、ユーザからの入力を受け付ける。入力部26Aは、入力部24Aと同様に、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。
なお、入力部26A及び表示部26Cは、一体的に構成されていてもよい。具体的には、入力部26Aおよび表示部26Cは、入力機能及び表示機能の双方を備えたUI部として構成してもよい。
記憶部26Bは、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部26Bは、試着者IDと、試着者の属性情報(例えば、名前など)と、を対応づけた試着者管理情報を記憶する。試着者管理情報は、制御部26Dによって適宜更新される。
制御部26Dは、受付部26Eと、発行部26Fと、表示制御部26Gと、通信部26Hと、を含む。受付部26E、発行部26F、表示制御部26G、および通信部26Hの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
通信部26Hは、仮想試着装置10、および第1端末24などの外部装置と通信する通信インターフェースである。
受付部26Eは、入力部26Aから、ユーザによる操作指示を受け付ける。本実施の形態では、受付部26Eは、入力部26Aから、選択された、試着対象の組合せ情報を受け付ける。
発行部26Fは、試着者を識別可能な試着者IDを発行する。発行部26Fは、例えば、試着者管理情報に格納されている試着者IDとは異なる新たな試着者IDを生成し、発行する。なお、予め記憶部26Bに、店舗A内に設置されている、荷物などを入れるためのロッカーの番号(以下、ロッカー番号と称する)の一覧を記憶する。そして、発行部26Fは、記憶したロッカー番号の内、試着者IDとして未使用のロッカー番号を、試着者IDとして発行してもよい。なお、試着者IDは、試着者を識別可能な情報であればよく、ロッカー番号に限定されない。
また、発行部26Fは、入力部26Aから、試着者が店舗Aから退出することを示す退出指示と、該試着者に対して発行した試着者IDと、を含む退出情報を受信すると、退出情報に含まれる試着者IDを、試着者管理情報から削除すればよい。退出情報は、例えば、ユーザによる入力部26Aの操作指示によって入力されればよい。
表示制御部26Gは、各種画像を表示部26Cへ表示する制御を行う。本実施の形態では、表示制御部26Gは、上記操作画面や、上記選択画面などの各種画像を、表示部26Cへ表示する制御を行う。また、表示制御部26Gは、発行部26Fで発行された試着者IDを、表示部26Cへ表示する。このため、ユーザは、表示部26Cを視認することで、発行された試着者IDを確認することができる。
次に、第1サーバ装置28について説明する。図8は、第1サーバ装置28の機能ブロック図である。
第1サーバ装置28は、入力部28A、記憶部28B、表示部28C、および制御部28Dを備える。入力部28A、記憶部28B、および表示部28Cは、制御部28Dに信号授受可能に接続されている。
表示部28Cは、各種画像などを表示する公知の表示装置である。入力部28Aは、ユーザからの入力を受け付ける。入力部28Aは、入力部24Aと同様に、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。なお、入力部28A及び表示部28Cは、入力機能及び表示機能の双方を備えたUI部として構成してもよい。
記憶部28Bは、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部28Bは、第3情報を予め記憶する。
図9は、第3情報のデータ構造の一例を示す図である。第3情報は、衣服IDと、属性情報と、を対応づけた情報である。
属性情報は、対応する衣服IDによって特定される衣服の属性を示す情報である。本実施の形態では、属性情報は、対応する衣服IDによって特定される衣服の特典情報や、対応する衣服IDによって特定される衣服の販売店情報を、含む。
特典情報は、上述したため、ここでは説明を省略する。販売店情報は、例えば、対応する衣服IDによって特定される衣服の販売店の場所や、販売店が提供する商品の情報や、販売店が提供する各種サービスの情報などを含む。販売店の場所は、例えば、実空間上における場所(地図情報など)や、ウェブサイト上における該販売店のホームページなどのURLなどである。
なお、属性情報は、対応する衣服IDによって特定される衣服の衣服画像を更に含んだ構成であってもよい。また、属性情報は、更に、他の情報を含んだ形態であってもよい。
図8に戻り、制御部28Dは、通信部28Eと、作成部28Hと、を含む。通信部28E、および作成部28Hの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
通信部28Eは、仮想試着装置10などの外部装置と通信する通信インターフェースである。通信部28Eは、第2受信部28Fと、第2送信部28Gと、を含む。第2受信部28Fは、外部装置から各種データを受信する。第2送信部28Gは、外部装置へ各種データを送信する。
本実施の形態では、第2受信部28Fは、仮想試着装置10から試着情報を受信する。上述したように、試着情報は、試着者によって仮想試着された、1または複数の衣服IDと、試着者IDと、該衣服IDによって特定される衣服の衣服画像と、を含む。
作成部28Hは、第2受信部28Fで受信した試着情報に含まれる、衣服ID(第1識別情報)、および試着者ID(第2識別情報)の少なくとも一方に応じた、特典情報を生成する。
本実施の形態では、作成部28Hは、受信した試着情報に含まれる衣服IDに対応する衣服画像や、該衣服IDに対応する属性情報を第3情報から読取る。そして、作成部28Hは、読取った属性情報に含まれる特典情報および販売店情報と、受信した試着情報に含まれる衣服IDによって特定される衣服の衣服画像と、を含むウェブページを生成し、記憶部28Bに記憶する。そして、第2送信部28Gが、該ウェブページの記憶場所を示すURLを、該試着情報の送信元の仮想試着装置10へ送信する。
なお、作成部28Hは、特典情報を、仮想試着装置10へ送信してもよい。
次に、第2サーバ装置32について説明する。図10は、第2サーバ装置32の機能ブロック図である。
第2サーバ装置32は、入力部32Aと、記憶部32Bと、表示部32Cと、制御部32Dと、を備える。入力部32A、記憶部32B、および表示部32Cは、制御部32Dに信号授受可能に接続されている。
表示部32Cは、各種画像などを表示する公知の表示装置である。入力部32Aは、ユーザからの入力を受け付ける。入力部32Aは、入力部24Aと同様に、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。なお、入力部32A及び表示部32Cは、入力機能及び表示機能の双方を備えたUI部として構成してもよい。記憶部32Bは、各種データを記憶する。
制御部32Dは、通信部32Eと、収集部32Fと、第2生成部32Gと、配信部32Hと、を含む。通信部32E、収集部32F、第2生成部32G、および配信部32Hの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
通信部32Eは、仮想試着装置10、第2サーバ装置32、および第3サーバ装置30や、インターネット36に接続された各種サーバ装置などの外部装置と通信するインターフェースである。
収集部32Fは、インターネット36に接続された各種サーバ装置などから、衣服画像や衣服画像に対応する属性情報などを収集する。属性情報は、上述したため、ここでは説明を省略する。収集部32Fは、予め定めた時間ごとに、インターネット36に接続された各種サーバ装置などから、衣服画像に関する情報を収集することで、衣服画像および属性情報を収集する。
第2生成部32Gは、収集した衣服画像および属性情報を用いて、上記第1情報を生成する。なお、第2生成部32Gが生成した第1情報は、ユーザ(例えば、第2サーバ装置32の管理者など)による入力部32Aの操作指示によって、変更、編集、追記などが可能であるものとする。
また、第2生成部32Gは、収集した衣服画像の衣服の衣服IDと属性情報とを対応づけた第3情報(図9参照)を生成する。
配信部32Hは、第2生成部32Gで生成された第1情報を、第1情報、および第1情報に含まれる少なくとも一部の情報を格納している各種外部装置へ、通信部32Eを介して配信する。また、配信部32Hは、生成した第3情報を第1サーバ装置28へ配信する。
本実施の形態では、配信部32Hは、仮想試着装置10および第1サーバ装置28へ、第1情報を配信する。なお、配信部32Hは、第2生成部32Gで前回生成された第1情報が更新された場合にのみ、第1情報や第3情報を配信することが好ましい。
仮想試着装置10では、第2サーバ装置32から配信された第1情報を受信すると、更新部12K(図3参照)が、受信した第1情報を記憶部14へ記憶する。これにより、仮想試着装置10では、記憶部14に記憶されている第1情報を更新する。
第1サーバ装置28では、第2サーバ装置32から配信された第3情報を受信すると、第1サーバ装置28の制御部28Dが、受信した第3情報を記憶部28Bに記憶する。これにより、第1サーバ装置28は、記憶部28Bに記憶されている第3情報を更新する。
なお、第1端末24の記憶部24Bについても、第1情報を記憶する形態とする場合には、配信部32Hは、第1端末24へ第1情報を更に配信すればよい。第1端末24の制御部24Dでは、受信した第1情報を記憶部24Bへ記憶することで、第1情報を更新すればよい。
次に、第3サーバ装置30について説明する。図11は、第3サーバ装置30の機能ブロック図である。
第3サーバ装置30は、入力部30Aと、記憶部30Bと、表示部30Cと、制御部30Dと、を備える。入力部30A、記憶部30B、および表示部30Cは、制御部30Dに信号授受可能に接続されている。
表示部30Cは、各種画像などを表示する公知の表示装置である。入力部30Aは、ユーザからの入力を受け付ける。入力部30Aは、入力部24Aと同様に、ユーザが各種の操作入力を行うための機器である。なお、入力部30A及び表示部30Cは、入力機能及び表示機能の双方を備えたUI部として構成してもよい。記憶部30Bは、各種データを記憶する。
制御部30Dは、通信部30Eと、分析部30Fと、第3生成部30Gと、配信部30Hと、を含む。通信部30E、分析部30F、第3生成部30G、および配信部30Hの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
通信部30Eは、仮想試着装置10、および第1端末24などの外部装置と通信するインターフェースである。本実施の形態では、通信部30Eは、第1端末24または仮想試着装置10から、試着者情報を受信する。試着者情報は、試着者によって試着対象として選択された、複数の衣服画像の衣服IDを含む組合せ情報と、試着者IDと、該試着者IDによって特定される試着者の特徴情報と、を含む。試着者情報は、組合せIDなどの他の情報を更に含んだ形態であってもよい。
制御部30Dは、受信した試着者情報を、該試着者情報の受信日時に対応づけて、記憶部30Bに順次格納する。
分析部30Fは、通信部30Eで受信した試着者情報を用いて、インターネット36に接続された各種サーバ装置を検索し、試着者情報に関連する情報を分析する。
例えば、試着者IDとして、インターネット上で一意に識別可能な情報(例えば、メールアドレスや電話番号など)を用いていたとする。この場合、分析部30Fは、該試着者IDの過去の購買履歴を、アクセス可能な他のサーバ装置や記憶部30Bから取得することで、購買情報の分析を行う。
また、分析部30Fは、受信した試着者情報に含まれる特徴情報と同じ特徴情報や、試着者情報に含まれる特徴情報に類似する他の特徴情報に関連づけられた衣服画像および衣服画像の衣服の属性情報を、アクセス可能な他のサーバ装置や記憶部30Bから取得する。
特徴情報に類似する他の特徴情報、とは、試着者情報に含まれる特徴情報に含まれる、試着者の体型を示す体型パラメータ、試着者の特徴色、試着者の年齢層、および試着者の性格、試着者の趣向の内の少なくとも1つが一致または予め定めた範囲内である、他の特徴情報を示す。
また、分析部30Fは、試着者情報に含まれる衣服IDによって特定される衣服の販売店が推奨する他の衣服画像を、アクセス可能なサーバ装置や記憶部30Bから取得する。
第3生成部30Gは、受信した試着者情報と、分析部30Fによる分析結果と、に応じて、仮想試着システム1側で推奨する推奨組合せ画像を生成する。
本実施の形態では、第3生成部30Gは、第1情報に登録されている複数の衣服画像から、予め定めた抽出条件に応じて、複数の衣服画像の組合せによって示される推奨組合せ画像を生成する。抽出条件は、上述したため、ここでは説明を省略する。
また、例えば、第3生成部30Gは、分析結果と、分析結果に対応する複数の衣服IDからなる推奨組合せ画像と、を予め記憶してもよい。そして、第3生成部30Gは、分析部30Fの分析結果に対応する、複数の衣服IDを読取る。そして、第3生成部30Gは、読取った複数の衣服IDに対応する衣服画像を、推奨組合せ画像として生成してもよい。
配信部30Hは、第3生成部30Gで生成した推奨組合せ画像を、試着者情報の送信元の仮想試着装置10または第1端末24へ、通信部30Eを介して配信する。
次に、仮想試着システム1で実行する仮想試着処理の手順を説明する。
図12は、仮想試着システム1で実行する仮想試着処理の手順を示すシーケンス図である。
まず、第2端末26の発行部26Fが、試着者IDを発行する(SEQ100)。上述したように、表示制御部26Gは、発行部26Fで発行された試着者IDを、表示部26Cへ表示する。ユーザは、表示部26Cを視認することで、試着者IDを確認する。
次に、第1端末24が、試着者IDを受け付ける(SEQ102)。ユーザは、第1表示部24Cに表示された受付画面を介して、SEQ100で発行された試着者IDを入力部24Aの操作指示により入力する。これにより、第1端末24の受付部24Eが、試着者IDを受け付ける。
次に、表示制御部24Fが、特徴情報を特定するための入力項目を入力するための入力画面を第1表示部24Cに表示する(SEQ104)。なお、表示制御部24Fは、特徴情報を直接入力するための入力画面を第1表示部24Cに表示してもよい。
次に、受付部24Eが、入力画面を介して試着者によって入力された(または、入力項目に対する返答情報から特定した)特徴情報を受け付ける(SEQ106)。そして、通信部24Gが、特徴情報を仮想試着装置10へ送信する(SEQ108)。
仮想試着装置10では、第1取得部12Aが特徴情報を受け付ける。そして、第1表示制御部12Bが、受け付けた特徴情報に対応する衣服画像を第1情報から読取る(SEQ110)。そして、第1表示制御部12Bは、読取った衣服画像を、第1端末24へ送信する(SEQ112)。このとき、第1表示制御部12Bは、衣服画像と、対応する衣服IDと、を第1端末24へ送信してもよい。
第1端末24の受付部24Eは、仮想試着装置10から衣服画像および衣服IDを受け付ける。そして、表示制御部24Fが、受け付けた衣服画像を含む表示画面を、第1表示部24Cに表示する(SEQ114)。
SEQ106〜SEQ114の処理によって、第1情報に含まれる衣服画像の内、試着者の特徴情報に対応する衣服画像の一覧が、第1表示部24Cに表示される。試着者は、入力部24Aを操作することで、試着対象の1または複数の衣服画像を選択する。本実施の形態では、試着者は、試着対象の衣服画像として、組み合わせて試着する対象の複数の衣服画像を選択する場合を説明する。
次に、受付部24Eが、組合せて試着する対象の複数の衣服画像の選択を試着者から受け付ける(SEQ116)。すなわち、受付部24Eは、試着者による入力部24Aの操作指示を受け付けることで、組合せて試着する対象の複数の衣服画像の選択を受け付ける。
次に、通信部24Gが、試着者によって選択された、組合せて試着する複数の衣服IDと、組合せIDと、SEQ102で受け付けた試着者IDと、店舗IDと、送信日時と、を含む第2情報を、第2端末26と仮想試着装置10へ送信する(SEQ118、SEQ120)。組合せIDは、対応する複数の衣服IDの組合せを特定可能な情報であればよい。仮想試着装置10は、受け付けた第2情報を記憶部14へ記憶する。
なお、通信部24Gは、該第2情報を送信するタイミングの送信日時を該第2情報へ含めることで、送信日時を含む第2情報を第2端末26および仮想試着装置10へ送信すればよい。また、通信部24Gは、第2情報を送信する対象の店舗を示す店舗IDを予め記憶する。そして、通信部24Gは、該店舗IDを含む第2情報を、第2端末26および仮想試着装置10へ送信すればよい。
次に、通信部24Gは、組合せて試着する複数の衣服IDを含む組合せ情報と、SEQ102で受け付けた試着者IDと、SEQ106で受け付けた特徴情報と、を含む試着者情報を、第3サーバ装置30へ送信する(SEQ122)。
第3サーバ装置30の通信部30Eは、第1端末24から試着者情報を受信する。なお、通信部30Eは、仮想試着装置10から試着者情報を受信してもよい。この場合、仮想試着装置10の通信部12Gが、SEQ120で受信した試着者情報を第3サーバ装置30へ送信すればよい。
第3サーバ装置30の制御部30Dは、受信した試着者情報を、該試着者情報の受信日時に対応づけて、記憶部30Bに順次格納する。このため、試着者情報は、次回の分析処理時に有効利用される。そして、分析部30Fが、受信した試着者情報に関連する情報を分析する(SEQ124)。
次に、第3生成部30Gが、試着者情報と、分析結果と、に応じて、仮想試着システム1側で推奨する推奨組合せ画像を生成する(SEQ126)。
そして、配信部30Hは、推奨組合せ画像を、仮想試着装置10へ送信する(SEQ128)。なお、配信部30Hは、推奨組合せ画像を、第1端末24へ送信してもよい。
仮想試着装置10では、通信部12Gが推奨組合せ画像を受信し、第1表示制御部12Bが、推奨組合せ画像を第1端末24へ送信する(SEQ129)。第1端末24の受付部24Eが、推奨組合せ画像を受け付けると、表示制御部24Fが、推奨組合せ画像を第1表示部24Cへ表示する(SEQ130)。
SEQ122〜SEQ130の処理によって、仮想試着システム1側が推奨する衣服画像の組合せによって示される推奨組合せ画像が、第1表示部24Cに表示される。
次に、受付部24Eが、推奨組合せ画像の選択を試着者から受け付ける(SEQ132)。すなわち、受付部24Eは、試着者による入力部24Aの操作指示を受け付けることで、推奨組合せ画像の内の何れかの選択を受け付ける。
次に、通信部24Gが、SEQ132で試着者によって選択された、組合せて試着する複数の衣服IDと、組合せIDと、SEQ102で受け付けた試着者IDと、店舗IDと、送信日時と、を含む第2情報を、第2端末26と仮想試着装置10へ送信する(SEQ134、SEQ136)。仮想試着装置10は、受け付けた第2情報を記憶部14へ記憶する。
次に、通信部24Gは、SEQ132で試着者によって選択された、組合せて試着する複数の衣服IDを含む組合せ情報と、SEQ102で受け付けた試着者IDと、SEQ106で受け付けた特徴情報と、を含む試着者情報を、第3サーバ装置30へ送信する(SEQ138)。
第3サーバ装置30の通信部30Eは、第1端末24から試着者情報を受信する。制御部30Dは、受信した試着者情報を、該試着者情報の受信日時に対応づけて、記憶部30Bに順次格納する(SEQ140)。このため、試着者情報は、次回の分析処理時に有効利用される。
一方、SEQ118およびSEQ134の処理によって、第2情報を受け付けた第2端末26では、表示制御部26Gが、受信した第2情報の各々を個別に選択可能に示した選択画面を、表示部26Cに表示する(SEQ142)。
図13は、選択画面46の一例を示す図である。選択画面46は、例えば、第2情報の各々を示すボタン画像47(47A〜47C)を含む。各ボタン画像47は、例えば、対応する第2情報に含まれる少なくとも一部の情報を示す文字を含む。図13に示す例では、各ボタン画像47は、第2情報に含まれる、試着者ID(図13では、ロッカー番号1、ロッカー番号3、ロッカー番号5)と、送信日時と、を含む。
図12に戻り、受付部26Eは、選択画面46に表示した1または複数の第2情報の内、試着者の試着対象の衣服画像の組合せに対応する第2情報の選択を入力部26Aから受け付ける(SEQ144)。すなわち、ユーザ(例えば、試着者、または店舗Aにおけるサービス提供者)が、試着者の試着IDに対応する第2情報のボタン画像47を、入力部26Aの操作指示により入力する。これにより、受付部26Eは、試着者の試着対象の衣服画像の組合せに対応する第2情報の選択を受け付ける。
次に、通信部26Hが、SEQ144で受け付けた第2情報を、仮想試着装置10へ送信する(SEQ146)。
仮想試着装置10の通信部12Gは、第2情報を第2端末26から受信する。そして、仮想試着装置10の第2取得部12Fが、試着者の体型を示す体型パラメータを取得する(SEQ148)。
次に、生成部12Dが、第1撮影部20Aで撮影した試着者の試着者画像と、SEQ146で受信した第2情報(図5参照)に含まれる衣服IDに対応する衣服画像と、の合成画像を生成する(SEQ150)。
次に、第2表示制御部12Eが、SEQ150で生成した合成画像を、第2表示部18に表示する(SEQ152)。
図14は、第2表示部18に表示された合成画像Wの一例を示す図である。なお、図14では、説明を簡略化するために、試着者画像40A上に、1つの衣服画像42Aを重畳した合成画像Wを示した。なお、撮影部20は、連続して撮影を行う。そして、SEQ152の合成画像の表示中には、生成部12Dは、撮影部20で連続して撮影される被写体画像と、SEQ146で受信した第2情報(図5参照)に含まれる衣服IDに対応し、且つ、該撮影によって得られたデプスマップから算出した姿勢情報に対応する衣服画像と、を合成した合成画像を生成する処理を繰り返し実行する。そして、第2表示制御部御12Eは、合成部12Cで新たな合成画像が生成されるたびに、第2表示部18に表示する合成画像を切り替える。このため、第2表示部18には、その前に対峙した被写体を鏡で映したかのような被写体画像上に、該被写体の姿勢に応じた衣服画像が重畳された合成画像が表示される。
図12に戻り、次に、受付部12Cが、合成画像の変更指示を受け付けたか否かを判断する(SEQ154)。本実施の形態では、受付部12Cは、第2表示部18の前に対峙する試着者の身振り手振りを、試着者による各種指示として受け付ける。例えば、受付部12Cは、試着者が右手を挙げる動きを、合成画像の変更指示情報であるものとして予め登録する。そして、第1撮影部20Aで撮影された試着者画像、または、第2撮影部20Bで撮影されたデプスマップを、公知の方法により解析することで、試着者が右手を挙げる動きをしたと判別したときに、合成画像の変更指示情報を受け付けたと判断すればよい。
なお、試着者が右手を挙げる動きをしたと判別したときに、第2表示制御部12Eは、該動きに対応する指示情報を示す指示画像を第2表示部18へ表示してもよい。具体的には、試着者が右手を挙げる動きをしたと判別したときに、第2表示制御部12Eは、合成画像の変更指示を示す指示画像(例えば、「次のコーディネート」などの文字や、画像)を、第2表示部18へ表示してもよい。
具体的には、試着者画像における、試着者の右手に相当する領域付近に、該指示画像を重畳して表示すればよい(図15−1(A)〜図15−1(D)中、指示画像44C参照。なお、図15−1(C)は、図15−1(A)の一部を拡大した図である。図15−1(D)は、図15−1(B)の一部を拡大した図である)。
なお、上述したように、本実施の形態では、生成部12Dは、第2表示部18の前に対峙した試着者が、鏡を視認する感覚で合成画像を確認可能となるように、試着者画像を鏡像反転させた画像に、選択された衣服画像(補正画像)を構成することで、合成画像を生成する。このため、図15−1、および後述する図15−2では、試着者画像の左手が、実際の試着者の右手に相当する。
SEQ154で肯定判断すると(SEQ154:Yes)、生成部12Dは、前回第2表示部18に表示した合成画像に対応する第2情報に含まれる試着者IDを含む、他の第2情報を記憶部14から検索し、合成画像の未表示の1つの第2情報を読取る。そして、生成部12Dは、読取った第2情報を用いて、SEQ150と同様にして合成画像を生成する(SEQ156)。
なお、この合成画像の生成時、すなわち、合成画像の変更時には、変更後の合成画像のる残り時間を示す第1時間情報を、第2表示部18に表示することが好ましい。図15−1は、残り時間の表示の説明図である。
合成画像の変更指示を受け付けた場合、図15−1(A)に示すように、第2表示制御部12Eは、変更後の合成画像の表示までに要する残り時間を示す第1時間情報44Aを第2表示部18に表示することが好ましい。第1時間情報44Aは、例えば、残り時間を示す数字や、円形のゲージを含む画像である。このとき、変更後の合成画像が表示されるまで、変更前の合成画像Wを第2表示部18に表示することが好ましい。なお、第1時間情報44Aは、予め定めた時間であってもよいし、変更後の合成画像の表示までに要する時間を算出した時間であってもよい。
残り時間を示す第1時間情報は、残り時間を視認可能な形式で表示されればよい。例えば、図15−1(B)に示すように、残り時間を示す第1時間情報44Bは、残り時間を示す棒状のゲージであってもよい。このため、例えば、制御部12は、「次のコーディネート」を示す指示画像、および、残り時間を示す第1時間情報としてのゲージを、試着者に対して視認可能に提供し、該残り時間を示すゲージがフル(残り時間「0」)となったときに、変更後の合成画像を第2表示部18に表示することができる。なお、第2表示制御部12Eは、上記指示画像、および、指示情報に対応する処理に要する残り時間(上記では、変更後の合成画像の表示までに要する残り時間)を示す第1時間情報、の少なくとも一方を含む合成画像を、第2表示部18に表示すればよく、双方を表示してもよい。
図12に戻り、そして、第2表示制御部12Eは、SEQ156で生成された合成画像を第2表示部18に表示する(SEQ158)。ここで、撮影部20は、連続して撮影を行う。そして、SEQ158の合成画像の表示中には、生成部12Dは、撮影部20で連続して撮影される被写体画像と、SEQ156で読取った第2情報に含まれる衣服IDに対応し、且つ、該撮影によって得られたデプスマップから算出した姿勢情報に対応する衣服画像と、を合成した合成画像を生成する処理を繰り返し実行する。そして、第2表示制御部御12Eは、合成部12Cで新たな合成画像が生成されるたびに、第2表示部18に表示する合成画像を切り替える。このため、第2表示部18には、その前に対峙した被写体を鏡で映したかのような被写体画像上に、該被写体の姿勢に応じた衣服画像が重畳された合成画像が表示される。
なお、第2表示制御部12Eは、合成画像を表示すると、表示した合成画像に対応する第2情報を、記憶部14から削除してもよい。また、第2表示制御部12Eは、表示した合成画像に対応する第2情報の削除指示を、第2端末26に送信してもよい。第2端末26は、削除指示を受信すると、受信した削除指示によって示される第2情報を記憶部26Bから削除する。このため、第2端末26の表示部26Cに表示される、試着対象の組合せ情報の選択を行うための選択画面には、合成画像の未表示のものが表示されることとなる。
なお、更に、試着者の図示を省略する入力部などの操作指示により、合成画像に含まれる衣服画像の重畳順の変更が指示された場合、生成部12Dは、指示された重畳順に沿って再度合成画像を生成してもよい。そして、第2表示制御部12Eは、生成された合成画像を第2表示部18に表示すればよい。重畳順の変更指示についても、上記と同様に、試着者による予め定めた動きがなされたか否かを判別することで、重畳順の変更指示がなされたと判別してもよい。
一方、SEQ154で否定判断すると(SEQ154:No)、SEQ160へ進む。
次に、受付部12Cが、撮影指示を受け付けたか否かを判断する(SEQ160)。本実施の形態では、受付部12Cは、第2表示部18の前に対峙する試着者の身振り手振りを、試着者による各種指示として受け付ける。例えば、受付部12Cは、試着者が左手を挙げる動きを、撮影指示情報であるとして予め登録する。そして、第1撮影部20Aで撮影された試着者画像、または第2撮影部20Bで撮影されたデプスマップを、公知の方法により解析することで、試着者が左手を挙げる動きをしたと判別したときに、撮影指示を受け付けたと判断すればよい。
なお、試着者が左手を挙げる動きをしたと判別したときに、第2表示制御部12Eは、該動きに対応する指示情報を示す指示画像を第2表示部18へ表示してもよい。具体的には、試着者が左手を挙げる動きをしたと判別したときに、第2表示制御部12Eは、合成画像の撮影指示を示す指示画像(例えば、「カメラ撮影」などの文字や画像)を、第2表示部18へ表示してもよい。具体的には、試着者画像における、試着者の左手付近に、該指示画像を重畳して表示すればよい。また、上記と同様に、第2表示制御部12Eは、残り時間を更に表示してもよい。
図15−2は、撮影指示を示す指示画像を含む、残り時間表示の説明図である。例えば、試着者が左手を挙げる動きをしたと判別したときに、受付部12Cは、第2表示部18へ表示されている合成画像の撮影指示を受け付ける。そして、第2表示制御部御12Eは、指示画像、および、撮影指示の確定までの残り時間を示す第2時間情報、の少なくとも一方を含む合成画像を第2表示部18へ表示する。例えば、図15−2(E)および図15−2(G)に示すように、第2表示制御部12Eは、撮影指示の確定までの残り時間を示す第2時間情報44Dと、指示画像44Eと、の少なくとも一方を含む合成画像Wを第2表示部18に表示する。第2時間情報44Dは、例えば、残り時間を示す数字や、ゲージ(円形のゲージや、棒状のゲージ)を含む画像である。このため、試着者は、この第2時間情報によって示される時間の間に、撮影指示のキャンセルや、他の指示などを行うことができる。なお、図15−2(G)は、図15−2(E)の拡大画像である。
そして、第2表示制御部12Eは、第2時間情報によって示される残り時間の経過後に、指示画像(ここでは、例えば、「カメラ撮影」などの文字や画像)、および、撮影指示に応じた処理の実行までの残り時間を示す第3時間情報44F、の少なくとも一方を含む合成画像を第2表示部18へ表示する(図15−2(F)および図15−2(H)参照)。なお、図15−2(H)は、図15−2(F)の拡大画像である。このため、試着者は、この第3時間情報44Fによって示される時間の間に、腕をおろす等の姿勢の変更を行うことができる。
なお、上記第1時間情報、上記第2時間情報、または上記第3時間情報が第2表示部19へ表示されているときに、受付部12Cが、試着者の左右方向(右手方向または左手方向)に向かって試着者が手または腕を動かす動きをしたと判別した場合、試着者による各種指示の変更を受け付けたと判断してもよい。試着者の動きは、上記と同様にして、デプスマップや試着者画像から判断すればよい。例えば、受付部12Cが、試着者の左右方向への動きを判別した場合、「合成画像の変更指示」から「撮影指示」への指示の変更、または、「撮影指示」から「合成画像の変更指示」への指示の変更を受け付けたと判断してもよい。そして、制御部12では、変更された指示に応じた上記処理を実行すればよい。
SEQ160で否定判断すると(SEQ160:No)、後述するSEQ174へ進む。SEQ160で肯定判断すると(SEQ160:Yes)、SEQ162へ進む。SEQ162では、第1送信部12Hが、試着情報を第1サーバ装置28へ送信する(SEQ162)。この試着情報は、直前に表示していた合成画像に含まれる、1または複数の衣服画像の衣服IDと、該合成画像に含まれる試着者画像の試着者IDと、該衣服IDによって特定される衣服の衣服画像と、を含む。すなわち、第1送信部12Hは、上記第3時間情報によって示される残り時間の経過後に、第2表示部18に表示されている合成画像に関する上記試着情報を、第1サーバ装置28へ送信する。
第1サーバ装置28の第2受信部28Fは、仮想試着装置10から試着情報を受信する。そして、作成部28Hが、第2受信部28Fで受信した試着情報に含まれる、衣服ID(第1識別情報)、および試着者ID(第2識別情報)の少なくとも一方に応じた、特典情報を生成する(SEQ164)。
次に、作成部28Hは、受信した試着情報に含まれる衣服IDに対応する衣服画像や、該衣服IDに対応する属性情報を第3情報から読取る。そして、作成部28Hは、読取った属性情報に含まれる特典情報および販売店情報と、受信した試着情報に含まれる衣服IDによって特定される衣服の衣服画像と、を含むウェブページを生成し、記憶部28Bに記憶する(SEQ166、SEQ168)。
次に、第2送信部28Gが、該ウェブページの記憶場所を示すURLを、仮想試着装置10へ送信する(SEQ170)。
仮想試着装置10では、第1サーバ装置28からURLを受信する。すると、仮想試着装置10の出力部12Jは、第1サーバ装置28から受信したURLを、一次元コードや、二次元コードを示す画像に変換し、第2表示部18へ出力する(SEQ172)。
試着者は、第2表示部18に表示された一次元コードや二次元コードを、試着者の有する携帯端末などで読取ることで、携帯端末を介して、生成されたウェブページに容易にアクセスすることができる。また、試着者は、このウェブページを閲覧することで、試着した衣服画像や、衣服画像に対応する属性情報を容易に確認することができる。
また、第2表示部18に表示された一次元コードや二次元コードが特典情報を示すとする。この場合、試着者は、特典情報を、試着者の有する携帯端末の表示部などに表示させることで、試着した衣服の販売店などで特典情報に応じたサービスを受けることができる。また、試着者は、特典情報を紙媒体などに印刷させることで、衣服の販売店などで、特典情報に応じたサービスを受けることが出来る。
次に、受付部12Cは、仮想試着の終了指示を受け付けたか否かを判断する(SEQ174)。例えば、受付部12Cは、図示を省略する入力部や外部装置から終了指示を示す信号を受信したか否かを判別することで、仮想試着の終了指示を受け付けたか否かを判断してもよい。また、試着者が予め定めた終了指示を示す動作を行ったと判別したときに、仮想試着の終了指示を受け付けたと判断してもよい。
SEQ174で否定判断すると(SEQ174:No)、上記SEQ154へ戻る。一方、SEQ174で肯定判断すると(SEQ174:Yes)、処理を終了する。
一方、第2サーバ装置32は、所定時間ごとに、以下の処理を実行する。
まず、収集部32Fが、インターネット36に接続された各種サーバ装置などから、所定時間ごとに、衣服画像や衣服画像に対応する属性情報などを収集する(SEQ180)。
次に、第2生成部32Gは、収集した衣服画像および属性情報を用いて、第1情報(図4参照)および第3情報(図9参照)を生成する(SEQ182)。
配信部32Hは、仮想試着装置10および第1サーバ装置28へ、第1情報を配信する(SEQ184)。また、配信部32Hは、第1サーバ装置28へ、第3情報を配信する(SEQ184)。
仮想試着装置10では、第2サーバ装置32から配信された第1情報を受信すると、更新部12K(図3参照)が、受信した第1情報を記憶部14へ記憶することにより、記憶部14に記憶されている第1情報を更新する。
第1サーバ装置28では、第2サーバ装置32から配信された第3情報を受信すると、第1サーバ装置28の制御部28Dが、受信した第3情報を記憶部28Bに記憶することにより、記憶部28Bに記憶されている第3情報を更新する。
以上説明したように、本実施の形態の仮想試着装置10は、第1取得部12Aと、第1表示制御部12Bと、受付部12Cと、生成部12Dと、第2表示制御部12Eと、を備える。第1取得部12Aは、試着者の特徴情報を取得する。第1表示制御部12Bは、特徴情報と、衣服画像と、を少なくとも対応づけた第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像を第1表示部24Cに表示する。受付部12Cは、第1表示部24Cに表示された衣服画像の内、試着対象の衣服の衣服画像の選択を試着者から受け付ける。生成部12Dは、試着者の試着者画像と、選択された衣服画像と、の合成画像を生成する。第2表示制御部12Eは、合成画像を第2表示部18に表示する。
このように、本実施の形態の仮想試着装置10では、試着者による試着対象の衣服画像の選択時に、試着者の特徴情報に応じた衣服画像を表示する。このため、試着者は、試着者の特徴情報に応じた衣服画像の中から、試着対象の衣服画像を選択することができる。
従って、本実施の形態の仮想試着装置10では、各々の試着者に応じた仮想試着サービスを提供することができる。
また、仮想試着装置10を店舗等の予め定めた領域に設置した場合、該店舗に来店した来店者としての試着者は、該店舗における待ち時間の間に、試着者の特徴情報の入力や、試着対象の衣服画像の選択を行うことで、待ち時間の終了後に、仮想試着を楽しむことが可能となる。
具体的には、店舗として美容院に仮想試着装置10を設置した場合を想定する。この場合、美容院に来店した試着者に対して、美容院における待ち時間の間に、特徴情報の入力や、試着対象の衣服画像の選択を、第1端末24により行わせる。そして、試着者が美容院で施されるカラーリングなどのサービスを受けた後に、仮想試着装置10の第2表示部18の前に立ち、所望の第2情報を選択する。これにより、試着者は、カラーリング後の試着者の試着者画像と、事前に試着対象として選択した衣服画像と、の合成画像を、第2表示部18で確認することができる。
また、第1情報は、各衣服の販売店や各衣服のブランドなどに関わらず、第2サーバ装置32から配信された全ての衣服画像を含む。そして、仮想試着装置10の第1表示制御部12Bは、第1情報における、試着者の特徴情報に対応する衣服画像を第1表示部24Cに表示する。
このため、試着者は、衣服を提供する特定のブランドや特定の販売店に限定されず、仮想試着システム1や仮想試着装置10で管理している全ての衣服画像の内、試着者の特徴情報に対応する衣服画像の中から、試着対象の衣服画像を選択することができる。
また、第1表示制御部12Bは、予め定めた抽出条件に応じて抽出された、複数の衣服画像の組合せによって示される推奨組合せ画像を、更に第1表示部24Cに表示する。このため、本実施の形態の仮想試着装置10は、上記効果に加えて、更に、衣服の販売促進につながる情報を試着者に対して容易に提供することができる。
また、仮想試着装置10の第1送信部12Hは、試着対象の衣服画像を識別する衣服ID(第1識別情報)と、衣服画像の衣服を試着する試着者の試着者ID(第2識別情報)と、を含む試着情報を、ネットワークを介して接続された第1サーバ装置28へ送信する。第1受信部12Iは、衣服IDおよび試着者IDの少なくとも一方に応じた特典情報を第1サーバ装置28から受信する。
また、第1サーバ装置28の第2受信部28Fは、試着情報を仮想試着装置10から受信する。作成部28Hは、受信した試着情報に含まれる衣服IDおよび試着者IDの少なくとも一方に応じた特典情報を作成する。第2送信部28Gは、特典情報を仮想試着装置10へ送信する。
このため、本実施の形態の仮想試着装置10および仮想試着システム1は、試着者によって試着された衣服画像や、試着者の特徴情報に応じた特典情報を、容易に提供することができる。また、仮想試着装置10および仮想試着システム1では、試着者を、衣服を販売する販売店や仮想店舗へ誘導させる特典情報を、容易に提供することができるので、衣服の販売促進につながる情報を容易に提供することができる。
従って、本実施の形態の仮想試着装置10および仮想試着システム1では、各々の試着者に応じた仮想試着サービスを提供することができる。
また、第2サーバ装置32の収集部32Fは、インターネット36に接続された各種サーバ装置などから、所定時間ごとに、衣服画像や衣服画像に対応する属性情報などを収集する。第2生成部32Gは、収集した衣服画像および属性情報を用いて、第1情報(図4参照)および第3情報(図9参照)を生成する。配信部32Hは、生成した第1情報および第3情報を、仮想試着装置10および第1サーバ装置28へ配信する。
このため、仮想試着装置10および第1サーバ装置28は、最新の衣服画像を用いて、上記各種処理を実行することができる。
なお、本実施の形態では、特徴情報に対応する衣服画像の読取、体型パラメータの取得、合成画像の生成、などの各種処理を、仮想試着装置10で実行する場合を説明した。しかし、これらの処理を、第1端末24で実行してもよい。この場合、仮想試着装置10の制御部12における各機能部を、第1端末24の制御部24Dに搭載した形態とすればよい。
また、この場合、第1端末24は、体型パラメータを、仮想試着装置10から取得してもよいし、第1端末24の入力部24Aから取得してもよい。
第1端末24が、仮想試着装置10で実行する処理を実行可能とすることで、試着者は、予め定められた領域外(例えば、試着者の自宅)や、任意の場所で、仮想試着を行うことができる。
また、本実施の形態では、第1端末24は、店舗内などの予め定められた領域内で用いられる端末である場合を説明した。しかし、第1端末24は、試着者の有する携帯端末であってもよい。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、試着者の予定待ち時間に応じて、試着対象の衣服画像の選択時に表示する衣服画像の数または種類を調整する形態を説明する。
図1は、本実施の形態の仮想試着システム1Aの模式図である。
仮想試着システム1Aは、仮想試着装置10Aと、第1端末24と、第2端末26と、第1サーバ装置28と、第3サーバ装置30と、第2サーバ装置32と、を備える。仮想試着装置10Aと、第1端末24と、第2端末26と、第1サーバ装置28と、第3サーバ装置30と、第2サーバ装置32と、は、インターネット等の公知の通信網を介して接続されている。
仮想試着システム1Aは、仮想試着装置10に代えて、仮想試着装置10Aを備えた以外は、第1の実施の形態の仮想試着システム1と同様の構成である。
仮想試着装置10Aは、制御部13と、記憶部14Aと、本体部16と、を備える。本体部16は、撮影部20と、第2表示部18と、照射部22と、を含む。本体部16は、第1の実施の形態と同様である。記憶部14Aと、制御部13と、本体部16と、は信号授受可能に接続されている。
図16は、仮想試着装置10Aの機能ブロック図である。
記憶部14Aは、公知のハードディスクデバイスである。記憶部14Aは、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部14Aは、第1情報、第2情報、および第4情報などの各種データを記憶する。第1情報、および第2情報は、第1の実施の形態と同様である。
第4情報は、予測時間と予定待ち時間との関係と、表示条件と、を対応付けた情報である。図17は、第4情報のデータ構造の一例を示す図である。
予測時間は、第1表示部24Cに表示された複数の衣服画像の中から、試着者が試着対象の選択を行うために要する推定の時間を示す。予測時間は、制御部13によって算出される(詳細後述)。
予定待ち時間は、試着者が、仮想試着装置10Aの設置された店舗などの領域内で、該店舗が提供するサービスを受けるまでに要する予定待ち時間を示す。予定待ち時間は、制御部13で取得される(詳細後述)。
表示条件は、第1表示部24Cに選択可能に表示する衣服画像の表示条件を示す。本実施の形態では、表示条件には、予定待ち時間に対する予測時間が長いほど、第1表示部24Cに表示する衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方が少なくなるように、表示する衣服画像の数、および表示する衣服画像の種類の少なくとも一方が定められている。
図17に示す例では、予測時間tsと予定待ち時間twとの関係「ts<tw」には、「衣服画像数M1個」、および「全種類S1の衣服」の少なくとも一方が表示条件として対応づけられている。予測時間tsと予定待ち時間twとの関係「tw<ts<2tw」には、「衣服画像数M2個」、および「全種類の衣服の内のS2種」の少なくとも一方が表示条件として対応づけられている。予測時間tsと予定待ち時間twとの関係「2tw<ts<3tw」には、「衣服画像数M3個」、および「全種類の衣服の内のS3種」の少なくとも一方が表示条件として対応づけられている。予測時間tsと予定待ち時間twとの関係「3tw<ts」には、「衣服画像数M4個」、および「全種類の衣服の内のS4種」の少なくとも一方が表示条件として対応づけられている。
なお、M1、M2、M3、M4の各々は、1以上の整数を示し、M1>M2>M3>M4の関係を示す。また、S1、S2、S3、S4の各々は、1以上の整数を示し、S1>S2>S3>S4の関係を示す。
衣服の種類は、第1の実施の形態で説明したように、例えば、トップス、ボトムス、アウター、インナーなどである。
なお、表示条件に示される、衣服画像数や衣服の種類は、予定待ち時間内に、試着者が、組合せて試着する少なくとも1種類の組合せの衣服画像を選択可能となるように、予め調整すればよい。少なくとも1種類の組合せの衣服画像とは、例えば、トップス、ボトムス、アウター、などの衣服の種類の各々ごとに、1種類の衣服画像を選択した組合せを示す。
図16に戻り、制御部13は、第1取得部12Aと、第1表示制御部13Bと、受付部12Cと、生成部12Dと、第2表示制御部12Eと、第2取得部12Fと、通信部12G(第1送信部12H、第1受信部12I)と、出力部12Jと、更新部12Kと、第3取得部13Lと、算出部13Mと、決定部13Pと、を含む。
第1取得部12A、第1表示制御部13B、受付部12C、生成部12D、第2表示制御部12E、第2取得部12F、通信部12G、出力部12J、更新部12K、第3取得部13L、算出部13M、および決定部13Pの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
第1取得部12A、受付部12C、生成部12D、第2表示制御部12E、第2取得部12F、通信部12G(第1送信部12H、第1受信部12I)、出力部12J、および更新部12Kは、第1の実施の形態と同様である。
第3取得部13Lは、試着者の予定待ち時間を取得する。詳細には、第3取得部13Lは、試着者IDと、該試着者IDによって特定される試着者の予定待ち時間と、を取得する。本実施の形態では、第3取得部13Lは、第2端末26から、試着者IDと、予定待ち時間と、を取得する。ユーザは、第2端末26の入力部26Aを操作することで、試着者IDおよび予定待ち時間を入力する。第2端末26は、入力部26Aから受け付けた試着者IDおよび予定待ち時間を、仮想試着装置10Aへ送信すればよい。
なお、第3取得部13Lは、仮想試着装置10Aに設けられた図示を省略する入力部などから、試着者IDと予定待ち時間とを取得してもよい。
算出部13Mは、予測時間を算出する。具体的には、算出部13Mは、第1情報における、第1取得部12Aで取得した特徴情報に対応する衣服画像の数から、予測時間を算出する。
詳細には、算出部13Mは、第1情報における、第1取得部12Aで取得した特徴情報に対応する衣服画像について、衣服の種類ごとの衣服画像の数を算出する。そして、算出部13Mは、各衣服の種類ごとの衣服画像の数の乗算値に、定数を乗じた数を、予測時間として算出する。定数は、予め定めればよい。
例えば、第1情報における、特徴情報に対応する衣服画像の数が、衣服の種類「トップス」についてはN1個、衣服の種類「インナー」についてはN2個、衣服の種類「ボトムス」についてはN3個であったとする(すなわち、特徴情報に対応する衣服の種類が3種であったとする)。なお、N1、N2、およびN3は、各々、1以上の整数である。
この場合、N1×N2×N3通りの衣服画像の組合せが存在することとなる。このため、算出部13Mは、予測時間を、下記式(1)を用いて算出する。
ts=kN1N2N3 ・・・式(1)
式(1)中、kは定数を示し、tsは予測時間を示す。なお、式(1)中、ts、N1、N2、およびN3は、上記と同じである。
決定部13Pは、予定待ち時間に対する予測時間が長いほど、第1表示部24Cに表示する衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方が少なくなるように、第1表示部24Cに表示する対象の衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方を決定する。
本実施の形態では、決定部13Pは、第4情報(図17参照)における、第3取得部13Lで取得した予定待ち時間と、算出部13Mで算出した予測時間と、の関係に対応する表示条件を読取る。これによって、決定部13Pは、第1表示部24Cに表示する対象の衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方を決定する。
第1表示制御部13Bは、第1の実施の形態の第1表示制御部12Bと同様に、第1情報における、第1取得部12Aで取得した特徴情報に対応する衣服画像を、第1表示部24Cに表示する。
なお、本実施の形態では、第1表示制御部13Bは、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像の内、決定部13Pで決定した種類および表示数の少なくとも一方の衣服画像を、第1表示部24Cに表示する。
このため、試着者が試着対象の衣服画像を選択するときに視認する第1端末24の第1表示部24Cには、試着者の特徴情報に対応する衣服画像であって、且つ、予定待ち時間と予測時間との関係に応じた数の衣服画像が表示されることとなる。
次に、仮想試着システム1Aで実行する仮想試着処理の手順を説明する。
図18は、仮想試着システム1Aで実行する仮想試着処理の手順を示すシーケンス図である。なお、仮想試着システム1と同様の処理には、同じシーケンス番号を付与して、説明を省略または簡略化する。
まず、第2端末26の発行部26Fが、試着者IDを発行する(SEQ100)。次に、第1端末24が、試着者IDを受け付ける(SEQ102)。次に、表示制御部24Fが、特徴情報を特定するための入力項目を入力するための入力画面を第1表示部24Cに表示する(SEQ104)。次に、受付部24Eが、特徴情報を受け付ける(SEQ106)。そして、通信部24Gが、特徴情報を仮想試着装置10Aへ送信する(SEQ108)。
次に、第2端末26が、試着者IDと、予定待ち時間と、を受け付ける(SEQ200)。例えば、ユーザは、第2端末26の入力部26Aを操作することで、試着者IDと、試着者IDによって特定される試着者の予定待ち時間と、を入力する。予定待ち時間は、例えば、店舗内の混雑状況などに応じて、各試着者の予定待ち時間を、ユーザが入力部26Aを用いて入力すればよい。第2端末26の制御部26Dは、入力部26Aから試着者IDと予定待ち時間とを受け付け、仮想試着装置10Aへ送信する(SEQ202)。
仮想試着装置10Aでは、第1取得部12Aが、SEQ108によって第1端末24から送信された特徴情報を取得する。また、仮想試着装置10Aでは、第3取得部13Lが、第2端末26から、試着者IDおよび予定待ち時間を取得する。
次に、算出部13Mが、第1情報と、取得した特徴情報と、を用いて予測時間を算出する(SEQ204)。
次に、決定部13Pが、SEQ204で算出した予測時間と、SEQ202で取得した予定待ち時間と、の関係に応じて、第1表示部24Cに表示する対象の衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方を決定する(SEQ206)。
次に、第1表示制御部13Bが、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像の内、決定した種類および表示数の少なくとも一方の衣服画像を読取る(SEQ208)。そして、第1表示制御部13Bは、読取った衣服画像を、第1端末24へ送信する(SEQ112)。
第1端末24の表示制御部24Fは、受け付けた衣服画像を含む表示画面を、第1表示部24Cに表示する(SEQ114)。
そして、仮想試着システム1Aは、SEQ114〜SEQ184の処理を実行する、なお、SEQ114〜SEQ184の処理は、第1表示制御部12Bで行っていた処理を第1表示制御部13Bが行う以外は、第1の実施の形態と同様である。このため、説明を省略する。
以上説明したように、本実施の形態の仮想試着装置10Aは、第1取得部12Aと、第3取得部13Lと、算出部13Mと、決定部13Pと、第1表示制御部13Bと、受付部12Cと、生成部12Dと、第2表示制御部12Eと、を備える。
第1取得部12Aは、試着者の特徴情報を取得する。第3取得部13Lは、試着者の予定待ち時間を取得する。算出部13Mは、第1表示部24Cに表示された複数の衣服画像の中から、試着者が試着対象の選択を行うために要する予測時間を算出する。決定部13Pは、予定待ち時間に対する予測時間が長いほど、第1表示部24Cに表示する衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方が少なくなるように、第1表示部24Cに表示する対象の衣服画像の種類及び表示数の少なくとも一方を決定する。第1表示制御部13Bは、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像の内、決定した種類および表示数の少なくとも一方の衣服画像を、第1表示部24Cに表示する。受付部12Cは、第1表示部24Cに表示された衣服画像の内、試着対象の衣服の衣服画像の選択を試着者から受け付ける。生成部12Dは、試着者の試着者画像と、選択された衣服画像と、の合成画像を生成する。第2表示制御部12Eは、合成画像を第2表示部18に表示する。
このように、本実施の形態の仮想試着装置10Aは、第1情報に含まれる衣服画像の内、試着者の特徴情報に対応する衣服画像であって、且つ、予定待ち時間と予測時間との関係に応じた数の衣服画像の一覧を、第1表示部24Cに表示する。
このため、仮想試着装置10Aでは、試着者に対して、予定待ち時間内に、少なくとも1種類の組合せの、試着する対象の複数の衣服画像を選択可能な数および種類の衣服画像を、第1表示部24Cに表示することができる。
従って、本実施の形態の仮想試着装置10Aは、各々の試着者に応じた仮想試着サービスを提供することができる。
(第3の実施の形態)
本実施の形態では、試着者の特徴情報に応じて、試着対象の衣服画像の選択時に表示する表示画面を変更する形態を説明する。
図1は、本実施の形態の仮想試着システム1Bの模式図である。
仮想試着システム1Bは、仮想試着装置10Bと、第1端末24と、第2端末26と、第1サーバ装置28と、第3サーバ装置30と、第2サーバ装置32と、を備える。仮想試着装置10Bと、第1端末24と、第2端末26と、第1サーバ装置28と、第3サーバ装置30と、第2サーバ装置32と、は、インターネット等の公知の通信網を介して接続されている。
仮想試着システム1Bは、仮想試着装置10に代えて、仮想試着装置10Bを備えた以外は、第1の実施の形態の仮想試着システム1と同様の構成である。
仮想試着装置10Bは、制御部15と、記憶部14Bと、本体部16と、を備える。本体部16は、撮影部20と、第2表示部18と、照射部22と、を含む。本体部16は、第1の実施の形態と同様である。記憶部14Bと、制御部15と、本体部16と、は信号授受可能に接続されている。
図19は、仮想試着装置10Bの機能ブロック図である。
記憶部14Bは、公知のハードディスクデバイスである。記憶部14Bは、各種データを記憶する。本実施の形態では、記憶部14Bは、第1情報、第2情報、および第5情報などの各種データを記憶する。第1情報、および第2情報は、第1の実施の形態と同様である。
第5情報は、特徴情報と、画面デザインと、を対応付けた情報である。図20は、第5情報のデータ構造の一例を示す図である。
特徴情報は、第1の実施の形態と同様である。すなわち、特徴情報は、試着者の外観的特徴、および内面的特徴の少なくとも一方を含む。詳細には、特徴情報は、試着者の体型を示す体型パラメータ、試着者の特徴色、試着者の年齢層、試着者の性格、試着者の趣向、の少なくとも1つを示す。
画面デザインは、特徴情報に対応する、表示画面の背景色、表示画面に表示する項目および衣服画像の少なくとも一方の表示サイズ、項目の項目色、および項目および衣服画像の少なくとも一方の表示画面における表示位置などを示す。表示画面に表示する項目とは、表示画面に含まれる、衣服画像以外の画像を示す。表示画面に表示する項目とは、各種操作指示を行うためのボタン画像や、試着者に対する説明を示す文字画像などである。
第5情報は、予め、ユーザによる図示を省略する入力部の操作指示などによって設定され、記憶部14Bに記憶すればよい。なお、第5情報を外部装置で予め生成し、記憶部14Bに記憶してもよい。
第5情報には、例えば、特徴情報に示される年齢層が高いほど、表示画面に表示する項目および衣服画像の少なくとも一方の表示サイズが大きくなるように、対応する画面デザインが設定されている。また、例えば、第5情報には、特徴情報に示される特徴色と同系統の色相の項目色や背景色が、対応する画面デザインとして設定されている。
図19に戻り、制御部15は、第1取得部12Aと、第1表示制御部15Bと、受付部12Cと、生成部15Dと、第2表示制御部12Eと、第2取得部12Fと、通信部12G(第1送信部12H、第1受信部12I)と、出力部12Jと、更新部12Kと、を含む。
第1取得部12A、第1表示制御部15B、受付部12C、生成部15D、第2表示制御部12E、第2取得部12F、通信部12G(第1送信部12H、第1受信部12I)、出力部12J、および更新部12Kの一部またはすべては、例えば、CPUなどの処理装置にプログラムを実行させること、すなわち、ソフトウェアにより実現してもよいし、ICなどのハードウェアにより実現してもよいし、ソフトウェアおよびハードウェアを併用して実現してもよい。
第1取得部12A、受付部12C、第2表示制御部12E、第2取得部12F、通信部12G(第1送信部12H、第1受信部12I)、出力部12J、および更新部12Kは、第1の実施の形態と同様である。
第1表示制御部15Bは、第1の実施の形態の第1表示制御部12Bと同様に、第1情報における、第1取得部12Aで取得した特徴情報に対応する衣服画像を、第1表示部24Cに表示する。
なお、本実施の形態では、第1表示制御部15Bは、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像を含む表示画面を、取得した特徴情報に応じて生成し、第1表示部24Cに表示する。
すなわち、第1表示制御部15Bは、表示画面に表示する項目および衣服画像の少なくとも一方の表示サイズと、項目の項目色と、項目および衣服画像の少なくとも一方の表示画面における表示位置と、の少なくとも1つを、特徴情報に応じて生成し、第1表示部24Cに表示する。
詳細には、第1表示制御部15Bは、取得した特徴情報に対応する画面デザインを、第5情報(図20参照)から読取る。そして、第1表示制御部15Bは、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像を、読取った画面デザインに応じた位置および大きさで配置する。また、表示画面に含まれる予め定めた項目を、取得した特徴情報に応じた表示位置、大きさ、および色となるように調整する。これにより、第1表示制御部15Bは、取得した特徴情報に応じた画面デザインの表示画面を生成し、第1表示部24Cに表示する。
このため、試着者が試着対象の衣服画像を選択するときに視認する、第1端末24の第1表示部24Cに表示される表示画面は、試着者の特徴情報に応じた画面デザインとなる。
生成部15Dは、第1の実施の形態における生成部12Dと同様にして、試着者の試着者画像と、選択された衣服画像と、の合成画像を生成する。本実施の形態では、生成部15Dは、更に、特徴情報に応じた背景画像上に、試着者画像と、選択された衣服画像と、を重畳した合成画像を生成する。
なお、生成部15Dは、予め特徴情報に応じた背景画像を記憶部14Bに記憶すればよい。背景画像は、例えば、特徴情報に応じた色やシーンなどの画像である。そして、生成部15Dは、記憶部14Bから、試着者の特徴情報に応じた背景画像を読取り、合成画像を生成すればよい。
次に、仮想試着システム1Bで実行する仮想試着処理の手順を説明する。
図21は、仮想試着システム1Bで実行する仮想試着処理の手順を示すシーケンス図である。なお、仮想試着システム1と同様の処理には、同じシーケンス番号を付与して、説明を省略または簡略化する。
まず、第2端末26の発行部26Fが、試着者IDを発行する(SEQ100)。次に、第1端末24が、試着者IDを受け付ける(SEQ102)。次に、表示制御部24Fが、特徴情報を特定するための入力項目を入力するための入力画面を第1表示部24Cに表示する(SEQ104)。次に、受付部24Eが、特徴情報を受け付ける(SEQ106)。そして、通信部24Gが、特徴情報を仮想試着装置10Bへ送信する(SEQ108)。
次に、第1表示制御部15Bが、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像を読取る(SEQ110)。次に、第1表示制御部15Bが、SEQ108で取得した特徴情報に対応する画面デザインに応じて、SEQ110で読取った衣服画像を含む表示画面を生成する(SEQ311)。そして、第1表示制御部15Bは、生成した表示画面を、第1端末24へ送信する(SEQ312)。
第1端末24の表示制御部24Fは、受信した表示画面を、第1表示部24Cに表示する(SEQ313)。
図22は、表示画面の一例を示す図である。図22(A)は、試着者の特徴情報に含まれる、試着者の特徴色が季節「春」をイメージする色であった場合の、表示画面50の一例を示す図である。図22(B)は、試着者の特徴情報に含まれる、試着者の特徴色が季節「秋」をイメージする色であった場合の、表示画面52の一例を示す図である。
図22に示すように、表示画面50内の領域50Aと、表示画面52内の対応する領域52Aと、の色は、試着者の特徴情報に応じて互いに異なる色となる。また、表示画面50内の領域50Bと、表示画面52内の対応する領域52Bと、の色は、試着者の特徴情報に応じて互いに異なる色となる。なお、画面デザインは、図22に示す形態に限定されない。
図21に戻り、次に、仮想試着システム1Bは、SEQ116〜SEQ148の処理を実行する。なお、SEQ116〜SEQ148の処理は、第1の実施の形態と同様であるため、説明を省略する。
そして、次に、生成部15Dが、SEQ106で取得した特徴情報に対応する背景画像上に、第1撮影部20Aで撮影した試着者の試着者画像と、SEQ146で受信した第2情報(図5参照)に含まれる衣服IDに対応する衣服画像と、を重畳した合成画像を生成する(SEQ350)。
次に、第2表示制御部12Eが、SEQ350で生成した合成画像を、第2表示部18に表示する(SEQ152)。次に、受付部12Cが、合成画像の変更指示を受け付けたか否かを判断する(SEQ154)。
SEQ154で肯定判断すると(SEQ154:Yes)、生成部12Dは、前回第2表示部18に表示した合成画像に対応する第2情報に含まれる試着者IDを含む、他の第2情報を記憶部14Bから検索し、合成画像の未表示の1つの第2情報を読取る。そして、生成部12Dは、読取った第2情報を用いて、SEQ350と同様にして合成画像を生成する(SEQ356)。
そして、仮想試着システム1Bは、第1の実施の形態と同様に、SEQ158〜SEQ184を実行する。
以上説明したように、本実施の形態の仮想試着装置10Bは、第1取得部12Aと、第1表示制御部15Bと、受付部12Cと、生成部15Dと、第2表示制御部12Eと、を含む。第1取得部12Aは、試着者の特徴情報を取得する。第1表示制御部15Bは、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像を含む表示画面を、取得した特徴情報に応じて生成し、第1表示部24Cに表示する。受付部12Cは、第1表示部24Cに表示された衣服画像の内、試着対象の衣服の衣服画像の選択を試着者から受け付ける。生成部15Dは、試着者の試着者画像と、選択された衣服画像と、の合成画像を生成する。第2表示制御部12Eは、合成画像を第2表示部18に表示する。
このように、本実施の形態の仮想試着装置10Bは、第1情報における、取得した特徴情報に対応する衣服画像を含む表示画面を、取得した特徴情報に応じて生成し、第1表示部24Cに表示する。
従って、本実施の形態の仮想試着装置10Bは、各々の試着者に応じた仮想試着サービスを提供することができる。
(第4の実施の形態)
次に、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32のハードウェア構成について説明する。図23は、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32のハードウェア構成例を示すブロック図である。
第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32は、表示部80、通信I/F部82、入力部94、CPU86、ROM(Read Only Memory)88、RAM(Random Access Memory)90、及びHDD92等がバス96により相互に接続されており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
CPU86は、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32の各々の処理を制御する演算装置である。RAM90は、CPU86による各種処理に必要なデータを記憶する。ROM88は、CPU86による各種処理を実現するプログラム等を記憶する。HDD92は、上述した各記憶部14、14A、14Bに格納されるデータを記憶する。通信I/F部82は、外部装置や外部端末に通信回線等を介して接続し、接続した外部装置や外部端末との間でデータを送受信するためのインタフェースである。表示部80は、上述した第2表示部18、第1表示部24C、表示部26C、表示部32C、表示部30C、および表示部28Cの各々に相当する。入力部94は、ユーザからの操作指示を受け付ける。
第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、ROM88等に予め組み込んで提供される。
なお、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32で実行されるプログラムは、これらの装置にインストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供するように構成してもよい。
また、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32における上記各処理を実行するためのプログラムを、インターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
第1の実施の形態〜第3の実施の形態の、仮想試着装置10、仮想試着装置10A、仮想試着装置10B、第1端末24、第2端末26、第1サーバ装置28、第3サーバ装置30、および第2サーバ装置32で実行される上記各種処理を実行するためのプログラムは、上述した各部が主記憶装置上に生成されるようになっている。
なお、上記HDD92に格納されている各種情報は、外部装置に格納してもよい。この場合には、該外部装置とCPU86と、を、ネットワーク等を介して接続した構成とすればよい。
なお、上記には、本発明のいくつかの実施の形態を説明したが、これらの実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。