JP2019139403A - 試着装置、サーバ装置および試着システム - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、商品の着用のイメージと実際に着用したときの感覚とのずれを小さくすることを目的とする。
ここで、前記感覚付与部は、前記ユーザに対して非接触で当該ユーザを押す力を加えることによって前記感覚を付与することを特徴とすることができる。
さらに、前記感覚付与部は、超音波を用いて前記ユーザに前記感覚を付与することを特徴とすることができる。
また、前記ユーザの身体の少なくとも一部を囲う囲部を備え、前記感覚付与部は、前記囲部の内側における前記ユーザの少なくとも身体の一部に対して前記感覚を付与することを特徴とすることができる。
さらに、前記感覚付与部は、前記ユーザの全身に対して前記感覚を付与することを特徴とすることができる。
また、前記ユーザの位置を検知する検知部を有し、前記感覚付与部は、前記検知部が検知した前記ユーザの前記位置の情報に基づいて当該ユーザのサイズを特定することを特徴とすることができる。
さらに、前記感覚付与部は、前記検知部が検知する前記位置の情報に基づいて、前記ユーザの身体の部位ごとに前記感覚を付与することを特徴とすることができる。
また、前記ユーザのサイズに関するユーザサイズ情報を特定する特定部を備え、前記感覚付与部は、前記商品のサイズに関する商品サイズ情報と前記ユーザサイズ情報とに基づいて、前記ユーザに前記感覚を付与することを特徴とすることができる。
また、前記商品に触れた際の感覚に関する触感情報に基づいて前記ユーザに前記商品の触感を再現する触感再現部を備えていることを特徴とすることができる。
また、かかる目的のもと、本発明は、前記感覚付与部が前記感覚を付与する前記商品の評価に関する評価情報を前記ユーザに提示する評価提示部を有していることを特徴とすることができる。
また、かかる目的のもと、本発明は、ユーザが着用することが可能な商品の選択を受け付ける受付部と、前記受付部が受け付けた前記商品に関する商品情報を取得する取得部と、前記ユーザのサイズに関するユーザサイズ情報を特定する特定部と、前記取得部が取得した前記商品情報と、前記特定部が特定した前記ユーザサイズ情報とに基づいて作成した前記商品の試着に関する試着情報を送信する送信部と、を備えることを特徴とするサーバ装置である。
また、かかる目的のもと、本発明は、ユーザが着用することが可能な商品の選択を受け付ける受付手段と、前記受付手段にて受け付けた前記商品に関する商品情報を取得する取得手段と、前記ユーザに対して当該ユーザの身体の少なくとも一部を押し付ける力を与える押付手段と、前記取得手段が取得した前記商品情報に基づいて、前記押付手段の前記押し付ける力の設定を行う設定手段と、を備えることを特徴とする試着システムである。
図1は、本実施形態の試着システム1の一例の全体図である。
図1に示すように、本実施形態の試着システム1は、複数の機器と通信接続するサーバ装置10と、ユーザ(購入者)が操作可能な端末装置20と、ユーザの仮想的な試着を実現する試着装置30と、を備えている。サーバ装置10、端末装置20および試着装置30は、ネットワークを介して相互に情報通信が可能になっている。
なお、本実施形態では、端末装置20および試着装置30は、ユーザの近く(例えば、ユーザの自宅)に存在している場合を一例として説明する。
なお、ユーザが着用する商品には、衣類や装飾品(装身具、アクセサリ)が含まれる。衣類としては、セーターやワンピースなどの洋服、着物などの和服、水着などのスポーツウェア、下着、帽子、手袋、靴下、靴などを例示できる。また、装飾品としては、イヤリング、ネックレス、バッグ、指輪、かつら、サングラス、眼鏡などを例示できる。
例えば、ユーザは、端末装置20を用いて希望の商品の検索を行い、購入候補となる商品を選択する。そして、サーバ装置10は、購入候補として選択された商品の商品サイズ情報を含む商品情報(後に詳述)を試着装置30に送信する。試着装置30は、取得した商品情報に基づいて、ユーザに対して購入候補となる商品を着用した場合の感覚を与えることで、ユーザに購入対象の商品を仮想的に試着させる。
なお、ユーザは、仮想的な試着の結果、購入候補の商品の購入を希望する場合、サーバ装置10に対して商品の発注を行う。そして、サーバ装置10は、受注した商品をユーザに配送する。
〔サーバ装置10〕
図2に示すように、サーバ装置10は、販売対象の商品に関する商品情報を保持する商品情報保持部11と、ユーザに関するユーザ情報を保持するユーザ情報保持部12と、商品の受注を行う商品受注部13と、を有している。
商品情報保持部11は、端末装置20や試着装置30からの要求に応じて、商品情報を端末装置20や試着装置30に送信する。そして、商品情報には、商品特定情報、商品画像情報、商品特性情報、商品サイズ情報、および商品購買情報が含まれる。
商品画像情報には、商品を撮影した撮影画像、商品を描画するCG(コンピュータグラフィック)画像が含まれる。さらに、撮影画像やCG画像には、商品を360°の全周方向から確認できる3次元画像、商品の正面、背面、側面等でそれぞれ確認できる2次元画像を用いることができる。
なお、商品情報保持部11は、上記の情報の全てを保持している必要はない。また、商品情報保持部11は、上記の情報の全てを端末装置20や試着装置30に送信する必要はなく、要求に基づいて必要な情報を送信する。
ユーザ情報保持部12は、ユーザが登録しているユーザ登録情報と、ユーザの身体のサイズに関するユーザサイズ情報と、ユーザの商品の購入に関するユーザ購入情報と、を含んでいる。
ユーザ登録情報には、ユーザの氏名、ユーザの性別、ユーザの年齢、ユーザアカウント、ユーザの住所、商品の送付先などの情報が含まれる。
なお、本実施形態において、ユーザ情報保持部12は、ユーザサイズ情報を必ず保持している必要はない。
商品受注部13は、端末装置20または試着装置30を介してユーザから商品の受注を受け付ける。そして、商品受注部13は、ユーザ情報保持部12から取得したユーザ登録情報に基づいて、商品の発送の処理を行う。
図1に示すように、端末装置20(受付部の一例、受付手段の一例)には、スマートフォンなどの携帯電話、タブレット型端末などの携帯端末機器や、デスクトップPCやテレビなどの固定端末機器、音声操作に基づいて予め定められた動作を行うスマートスピーカー(AIスピーカを含む)などを用いることができる。
例えばユーザによって特定の商品が検索された場合、端末装置20は、サーバ装置10の商品情報保持部11から商品情報を取得し、表示画面に商品情報に基づく各種の情報を表示可能になっている。
また、端末装置20は、ユーザから商品の購入候補の選択を受け付けた場合には、サーバ装置10に対して購入候補の商品を指定する情報を送信する。
図3は、本実施形態の試着装置30の一例の全体図である。
図4は、本実施形態の試着装置30の内部を示す一例の図である。
図3に示すように、試着装置30は、ユーザの全身を囲う箱状の筐体部31と、画像を表示するとともに情報の入力を受け付けるタッチパネル32と、ユーザを撮影する撮像部33と、赤外線を送受信する赤外線センサ部34と、を有している。さらに、試着装置30は、ユーザに試着を体感させる試着体感部35と、商品の触感をユーザに体感させる触感再現部36と、を有している。また、試着装置30は、各構成部を統括的に制御する制御部37を有している。
図3に示すように、箱状の筐体部31(囲部の一例)は、鉛直方向上側に設けられる天面部31T、下側に設けられる底面部31B、左右方向に設けられる第1面部31R、左右方向に設けられる第2面部31L、前後方向に設けられる前面部31F、および、前後方向であって開閉する開閉部31Dを備えて構成されている。
また、本実施形態の筐体部31では、前面部31Fに対してユーザが正面を向くように各種構成部が配置されている。そして、ユーザが筐体部31に入った状態で、ユーザの右側には、第1面部31Rが位置し、ユーザの左側には、第2面部31Lが位置し、ユーザの背後には、開閉部31Dが位置する。
また、底面部31Bには、足形のマーク311が設けられている。そして、マーク311は、底面部31Bにおいてユーザが立つ位置を示す。さらに、本実施形態の底面部31Bは、ユーザの体重を計測する荷重計が設けられている。荷重計によって得られた体重情報は、制御部37に送られる。
本実施形態のタッチパネル32(受付部の一例、受付手段の一例)は、前面部31Fであって、ユーザの顔の高さに対応する高さに設けられている。そして、タッチパネル32は、ユーザに対して所定の情報を画像によって表示し、かつ、ユーザの操作に応じてユーザからの入力を受け付ける機能を有している。
また、本実施形態のタッチパネル32は、試着装置30としての機能を発揮するための各種の画像を表示するとともに、試着に関するユーザの指示を受け付ける。
撮像部33(検知部の一例、特定部の一例)は、本実施形態では、筐体部31の上側に設けられている。本実施形態の撮像部33は、筐体部31の内部に存在するユーザの全身を撮影可能な複数のカメラを含んでいる。本実施形態においては、複数のカメラは、ユーザの正面、ユーザの前側かつ右側、前側かつ左側、後側かつ右側、後側かつ左側にそれぞれ配置されている。また、筐体部31内には、撮像部33が撮影した撮影画像の位置やサイズの基準となる基準点や基準スケール(不図示)が設けられている。
そして、撮像部33は、カメラにて撮影した撮影画像を解析することで、筐体部31内部におけるユーザの位置を検知する。さらに、撮像部33は、ユーザの位置情報に基づいて、ユーザの身体のサイズを特定することができる。また、撮像部33は、ユーザの位置情報に時間情報を加味することで、ユーザの動きを把握することができる。
図3および図4に示すように、赤外線センサ部34(検知部の一例、特定部の一例)は、筐体部31の天面部31T、第1面部31R、第2面部31Lおよび開閉部31Dにそれぞれ設けられている。赤外線センサ部34は、対象物に向けて赤外線を照射する発光素子と、対象物を反射した照射光を受信する受光素子とを有している。そして、各々の赤外線センサ部34は、対向する対象物までの距離を検出可能になっている。また、各々の発光素子および受光素子の筐体部31内における位置は、それぞれ特定されている。
そして、赤外線センサ部34は、筐体部31内部におけるユーザの位置を検知する。さらに、赤外線センサ部34は、ユーザの位置情報に基づいて、ユーザの身体のサイズを特定することができる。また、赤外線センサ部34は、ユーザの位置情報に時間情報を加味することで、ユーザの動きを把握することができる。
図4に示すように、試着体感部35(感覚付与部の一例、押付手段の一例)は、超音波を出力する複数の振動子351を有している。複数の振動子351は、筐体部31における天面部31T、第1面部31R、第2面部31Lおよび開閉部31Dにそれぞれ設けられている。さらに、複数の振動子351は、筐体部31において等間隔に並べられている。
そして、試着体感部35は、超音波の音響放射圧を利用することで、空気を介してユーザに感覚を付与する。なお、感覚とは、例えば、触覚(触感)、圧覚、冷覚(冷感)、温覚(温感)などユーザが身体表面を通して認識することのできるものである。
そして、試着体感部35は、ユーザの位置情報に基づいて、ユーザの身体の部位の位置を把握することができる。従って、試着体感部35は、ユーザの身体の各部位に向けて超音波を出力することができる。
さらに、試着体感部35は、ユーザの位置情報に基づいて、ユーザの動作を把握することができる。従って、試着体感部35は、ユーザの動きに追従して超音波を出力することができる。
このように、本実施形態の試着体感部35は、ユーザの身体の部位毎に、それぞれ商品のサイズ感をユーザが確認できるようにしている。
図3および図4に示すように、触感再現部36(触感再現部の一例)は、タッチパッド361と、タッチパッド361に生じた圧力等を検出するセンサ(不図示)と、タッチパッド361を変位させるアクチュエータ(不図示)とを備えている。そして、触感再現部36は、アクチュエータにてタッチパッド361を変位させることで、ユーザに、様々な触感を体感させる機能を有する。
また、触感再現部36は、アクチュエータにてタッチパッド361を、ユーザの指の動きと反対方向に変位させて抗力を与えることによって、ユーザに抵抗感や粘性感を知覚させることが可能となる。つまり、触感再現部36は、タッチパッド361の変位速度や変位加速度を変えることで、ユーザに、様々な抵抗感や粘性感を与えることが可能である。
逆に、触感再現部36は、アクチュエータにてタッチパッド361を、ユーザの指の動きと同じ方向に変位させて負の抗力を与えることによって、ユーザに、氷上を滑るような滑らか感や加速感を知覚させることが可能となる。つまり、触感再現部36は、タッチパッド361の変位速度や変位加速度を変えることで、ユーザに、様々な滑らか感や加速感を与えることが可能である。
また、触感再現部36は、抗力を振動的に変化させることにより、表面粗さの感覚を知覚させることが可能である。
制御部37は、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)のハードウェア構成を有している。そして、制御部37は、CPUが、ROM等に記憶された各種プログラムをRAMにロードして実行することで、ユーザに対して仮想的な試着を体感させる機能を実現する。
図6は、ユーザサイズ情報の設定の際にタッチパネル32に表示されるサイズ設定画面の一例である。
図5に示すように、制御部37は、ユーザのサイズに関する情報を取得するユーザサイズ取得部41と、試着体感部35の動作を設定する試着設定部42と、ユーザが商品を試着した画像を表示する試着画像表示部43と、を有する。さらに、制御部37は、触感再現部36の動作を設定する触感設定部44と、商品を発注する商品発注部45と、を有する。
ユーザサイズ取得部41は、ユーザの身長、首回り、肩幅、腕の長さ、上腕まわり、太もも回り、股下、胸囲、胴囲、腰囲などユーザの身体の部位毎のサイズに関するユーザサイズ情報を取得する。
本実施形態では、ユーザサイズ取得部41は、サーバ装置10からユーザサイズ情報を受信するサーバ受信モードと、試着装置30によってユーザの身体を自動的に測定する自動測定モードと、ユーザの操作によって身体のサイズの入力を受け付ける直接入力モードと、のいずれかのモードによって、ユーザサイズ情報を取得する。
サーバ受信モードは、ユーザが登録情報ボタン51を選択することで実行される。登録情報ボタン51が押されると、ユーザサイズ取得部41は、サーバ装置10のユーザ情報保持部12からユーザサイズ情報を取得する。そして、サーバ受信モードにおいて、タッチパネル32には、サイズの入力欄53に身体の部位毎にサイズ(数値)が表示される。
自動測定モードは、ユーザが自動測定ボタン52を選択することで実行される。自動測定ボタン52が押されると、撮像部33によって撮影したユーザの画像解析や、赤外線センサ部34のセンシング情報に基づくユーザの身体のサイズの特定が行われる。そして、自動測定モードにおいて、タッチパネル32には、サイズの入力欄53に身体の部位毎にサイズが表示される。
なお、ユーザは、例えばサーバ受信モードや自動測定モードによって、入力欄53に入力された数値を、直接入力モードと同様にユーザ自身の操作によって変更することができる。
試着設定部42(取得部の一例、取得手段の一例)は、商品情報保持部11から取得した商品サイズ情報とユーザサイズ取得部41から取得したユーザサイズ情報とに基づいて、試着装置30の試着体感部35の動作を設定する試着情報を作成する。試着情報は、試着体感部35の複数の振動子351の音圧レベルや、複数の振動子351が形成する超音波の焦点の位置を定める情報である。そして、試着設定部42は、作成した試着情報を試着体感部35に送る。
商品サイズ情報としての胸囲のサイズが、ユーザサイズ情報としての胸囲のサイズよりも大きい場合、試着設定部42は、ユーザの胸部に向けた超音波の焦点の位置をユーザの身体の表面に対してより外側に設定した試着情報を作成する。または、この場合に、試着設定部42は、超音波の音圧レベルを比較的小さく設定する試着情報を作成する。つまり、試着設定部42は、振動子351によるユーザの胸部の押し付け力が小さくなる内容の試着情報を作成する。
商品サイズ情報としての胴囲のサイズが、ユーザサイズ情報としての胴囲のサイズよりも小さい場合、試着設定部42は、ユーザの腹部に向けた超音波の焦点の位置をユーザの身体の表面に対してより内側に設定する試着情報を作成する。または、この場合に、試着設定部42は、超音波の音圧レベルを比較的大きく設定する試着情報を作成する。つまり、試着設定部42は、振動子351によるユーザの腹部の押し付け力が大きくなる内容の試着情報を作成する。
試着画像表示部43は、商品情報保持部11から取得した商品画像情報と、撮像部33から取得したユーザの撮影画像とに基づいて、購入候補の商品をユーザが着用した場合のイメージ画像である試着画像71(図7(B)参照)を作成する。具体的には、試着画像表示部43は、ユーザの撮影画像に対して商品の撮影画像を合成して、試着画像を作成する。そして、試着画像表示部43は、作成した試着画像をタッチパネル32に表示させる。
触感設定部44は、商品情報保持部11から取得した商品特性情報に基づいて、触感再現部36の動作を設定する触感情報を作成する。触感情報は、触感再現部36のアクチュエータの動作を定める情報である。そして、触感設定部44は、作成した触感情報を触感再現部36に送る。
また、購入候補の商品の素材が羊毛である場合には、触感設定部44は、圧覚としては柔らかく、触覚としてはツルツルした触感をユーザが得られるようアクチュエータの動作を設定する触感情報を作成する。
商品発注部45は、ユーザが商品の購入を希望する場合、サーバ装置10に対してその商品の発注を行う。本実施形態の商品発注部45は、タッチパネル32を介してユーザから指示を受け付ける。そして、商品発注部45は、受け付けた商品を発注する指示をサーバ装置10に送信する。
このように、本実施形態の試着装置30は、端末装置20を用いずに商品の発注を行うことを可能にしている。
次に、本実施形態の試着システム1を用いた商品購入の具体的な流れを説明する。
まず、ユーザは、試着装置30においてユーザサイズ情報を設定する。ユーザサイズ情報の設定は、図6を参照しながら説明したように、サーバ取得モード、自動計測モードおよび直接入力モードのいずれかのモードを用いて行われる。
そして、商品リスト画像61は、商品画像情報に基づいて、商品の撮影画像などユーザが視覚的に商品を認識できる状態で表示される。なお、購入候補の商品が複数有る場合には、複数の商品の画像が重ねて表示され、ユーザのスワイプ操作等によって各々を選択可能になる。
なお、商品選択画面60には、商品情報に基づく各種の情報が表示される。
なお、試着画像71は、サーバ装置10に送信され、サーバ装置10にて記憶される。そして、サーバ装置10は、端末装置20に対して試着画像71を送信することが可能になっている。これによって、例えば、ユーザは、試着画像71をユーザ以外の人に見せたり、ユーザ以外の人に送信したりすることができる。そして、ユーザは、試着画像71に基づいてユーザ以外の人から感想を貰うことができるなど、試着画像71を試着後に活用することが可能になる。
一方で、ユーザが現在試着している商品の購入を希望せずに試着を終了する場合には、キャンセルボタン75を選択する。キャンセルボタン75が選択されると、試着装置30における試着に関する一連の動作は、終了する。
ここで、ユーザが現在試着している商品を購入候補に加えたい場合には、カートボタン73を選択する。これによって、現在試着している商品の情報がサーバ装置10に送信され、ユーザ情報保持部12が保持している候補商品情報の内容は、更新される。
また、本実施形態の試着システム1では、商品の選択、商品の試着、商品の購入という実際の店舗でユーザが行うような購買行動を試着装置30において実現することができる。
例えば、サーバ装置10は、ユーザ購入情報や市場の人気商品に関する情報に基づき、スマートスピーカなどの端末装置20を介してユーザに特定の商品を薦めるようにしても良い。また、サーバ装置10は、端末装置20に設けられたカメラ等の撮影手段によって、衣服を着用している状態のユーザの画像情報や、ユーザが着用している商品の画像情報を取得し、取得した画像情報に基づいて、特定の商品をユーザに薦めるようにしても良い。さらに、サーバ装置10は、気温や季節などの外的な情報に基づいて、特定の商品を薦めるようにしても良い。
そして、ユーザは、端末装置20を介して薦められた商品について試着装置30にて試着を行うことができる。
例えば、評価は、所謂口コミなど他の購入者の感想(人気)に基づいて行うことができる。また、評価は、例えばユーザが複数の商品を選択している場合、それらの複数の商品の色合いや形などのバランスに基づいて行うことができる。さらに、評価は、商品とユーザの年齢とが相応しいか否かに基づいて行うことができる。
このように、評価は、商品のサイズ情報以外の観点に基づいて特定される。そして、ユーザに対し評価結果を提示することで、例えばユーザが商品の購入の決断を躊躇しているときなどに、ユーザの決断を後押しすることができる。
例えば、試着装置30は、コンビニエンスストアなどに設置されていても良い。この場合、ユーザは、最寄りのコンビニエンスストアに出向くことで、商品の試着を行うことができる。
続いて、変形例の試着システム1について説明する。
上述した実施形態においては、ユーザサイズ情報と商品サイズ情報とに基づいて試着体感部35による動作を設定していたが、この態様に限定されない。
例えば、試着設定部42は、ユーザサイズ情報を用いずに商品サイズ情報に基づいて、試着情報を作成しても良い。この場合、試着体感部35は、超音波の複数の焦点によって、商品に対応する形状を筐体部31内に作り出す。
なお、この場合に、ユーザの身体の上下方向における位置に対して、超音波の焦点で作り出した形状の位置が対応するように、上下方向の位置合わせは行うようにする。位置合わせは、撮像部33や赤外線センサ部34によって把握されるユーザの上下方向の位置に基づいて行ったり、ユーザに対して上下方向における身体の位置を指示することで行ったりしても良い。
上述した例では、試着装置30において試着を行い、ユーザのサイズにあるサイズの商品が合わなければ、ユーザが別のサイズの商品を選択するようにしていた。
これに対して、オーダーメイドのように、試着装置30にて試着を行うことによって、ユーザの身体に合うように商品のパーツ毎のサイズを指定しても良い。
一方、試着装置30において、ユーザが緩いと感じたパーツがある場合、ユーザは、そのパーツに対応するサイズ指定ボタン82の詰めるボタン822を押す。詰めるボタン822が押された場合には、試着体感部35は、該当するパーツに対する押し付け力が強くなるように振動子351を制御する。
そして、試着装置30は、上記のサイズ指定ボタン82の操作に関する情報を、押し付け力の調整情報としてサーバ装置10に送信する。
例えば、ユーザが革製の商品を試着している場合であって、ユーザが身体を動かしたときには、ユーザの身体の一部が突っ張る感覚をユーザが得られるように試着体感部35を制御する。これによって、ユーザは、革製の商品など比較的伸びにくい商品を試着した場合の商品のつっぱり感を体感できる。
一方、ユーザがセーターなどの比較的伸びやすい商品を試着している場合であって、ユーザが身体を動かしたときには、ユーザが引っ張られる感覚を抑えるように試着体感部35を制御する。これによって、ユーザは、比較的伸びやすい商品を試着した場合の商品の動き易さを体感できる。
以上のように構成することで、試着装置30において、ユーザに対して商品の動的な試着体験を行わせるようにしても良い。
さらに、試着体感部35は、ユーザに直接的に接触する力を用いてユーザに仮想的な試着を体感させても良い。この場合、例えば、ユーザに対して進退移動する複数のアクチュエータを制御することで、商品の仮想的な試着を行うことができる。
例えば、サーバ装置10は、試着体感部35の動作を設定する試着情報の作成を行い、作成した試着情報を試着装置30に送信するようにしても良い。
この場合、サーバ装置10は、ユーザから商品の選択を受け付ける(受付部の一例として機能)と、その商品の商品サイズ情報を取得する。さらに、サーバ装置10は、ユーザのユーザサイズ情報を特定する(特定部の一例として機能)。そして、サーバ装置10は、取得した商品サイズ情報と、特定したユーザサイズ情報とに基づいて試着情報を作成し、作成した試着情報を試着装置30に対して送信する(送信部の一例として機能)。
例えば、試着装置30のサイズは、ユーザの全身が必ずしも収まらないものでも良い。例えば、試着装置30は、手の平や、頭部や、足を収容できる程度のサイズであっても良い。この場合には、例えば、帽子、ヘルメット、かつら、靴、靴下など、比較的小さい衣類の試着を行うことができる。
Claims (12)
- ユーザが着用することが可能な商品に関する商品情報を取得する取得部と、
前記取得部が取得した前記商品情報に基づいて、前記ユーザに対して前記商品を着用した場合の感覚を付与する感覚付与部と、
を備えることを特徴とする試着装置。 - 前記感覚付与部は、前記ユーザに対して非接触で当該ユーザを押す力を加えることによって前記感覚を付与することを特徴とする請求項1に記載の試着装置。
- 前記感覚付与部は、超音波を用いて前記ユーザに前記感覚を付与することを特徴とする請求項2に記載の試着装置。
- 前記ユーザの身体の少なくとも一部を囲う囲部を備え、
前記感覚付与部は、前記囲部の内側における前記ユーザの少なくとも身体の一部に対して前記感覚を付与することを特徴とする請求項1に記載の試着装置。 - 前記感覚付与部は、前記ユーザの全身に対して前記感覚を付与することを特徴とする請求項4に記載の試着装置。
- 前記ユーザの位置を検知する検知部を有し、
前記感覚付与部は、前記検知部が検知した前記ユーザの前記位置の情報に基づいて当該ユーザのサイズを特定することを特徴とする請求項1に記載の試着装置。 - 前記感覚付与部は、前記検知部が検知する前記位置の情報に基づいて、前記ユーザの身体の部位ごとに前記感覚を付与することを特徴とする請求項6に記載の試着装置。
- 前記ユーザのサイズに関するユーザサイズ情報を特定する特定部を備え、
前記感覚付与部は、前記商品のサイズに関する商品サイズ情報と前記ユーザサイズ情報とに基づいて、前記ユーザに前記感覚を付与することを特徴とする請求項1に記載の試着装置。 - 前記商品に触れた際の感覚に関する触感情報に基づいて前記ユーザに前記商品の触感を再現する触感再現部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の試着装置。
- 前記感覚付与部が前記感覚を付与する前記商品の評価に関する評価情報を前記ユーザに提示する評価提示部を有していることを特徴とする請求項1に記載の試着装置。
- ユーザが着用することが可能な商品の選択を受け付ける受付部と、
前記受付部が受け付けた前記商品に関する商品情報を取得する取得部と、
前記ユーザのサイズに関するユーザサイズ情報を特定する特定部と、
前記取得部が取得した前記商品情報と、前記特定部が特定した前記ユーザサイズ情報とに基づいて作成した前記商品の試着に関する試着情報を送信する送信部と、
を備えることを特徴とするサーバ装置。 - ユーザが着用することが可能な商品の選択を受け付ける受付手段と、
前記受付手段にて受け付けた前記商品に関する商品情報を取得する取得手段と、
前記ユーザに対して当該ユーザの身体の少なくとも一部を押し付ける力を与える押付手段と、
前記取得手段が取得した前記商品情報に基づいて、前記押付手段の前記押し付ける力の設定を行う設定手段と、
を備えることを特徴とする試着システム。
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