JP2016038160A - 乾燥装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各種汚泥等の乾燥に関して従来に比して一段と効率良く乾燥することができ、さらにメンテナンスを簡略化することができる乾燥装置を提供する。
【解決手段】回転軸がほぼ水平に保持された回転ドラム13に乾燥対象を収容し、回転ドラム13の回転により乾燥対象を搬送しながら乾燥させる。回転ドラム13の周側面には、全周に通気孔が設けられており、乾燥装置1は、回転ドラム13の下方側に位置する通気孔を介して乾燥用の気体を回転ドラム13に収納した乾燥対象に供給しながら、乾燥対象の上方に排出される乾燥に供した気体を、回転ドラム13の上方に位置する通気孔及び回転ドラム13の端部から回転ドラム13の外に排気する。
【選択図】図5
【解決手段】回転軸がほぼ水平に保持された回転ドラム13に乾燥対象を収容し、回転ドラム13の回転により乾燥対象を搬送しながら乾燥させる。回転ドラム13の周側面には、全周に通気孔が設けられており、乾燥装置1は、回転ドラム13の下方側に位置する通気孔を介して乾燥用の気体を回転ドラム13に収納した乾燥対象に供給しながら、乾燥対象の上方に排出される乾燥に供した気体を、回転ドラム13の上方に位置する通気孔及び回転ドラム13の端部から回転ドラム13の外に排気する。
【選択図】図5
Description
本発明は、乾燥装置に関し、各種汚泥等の乾燥に使用する乾燥装置に関するものである。
従来、食品加工工場等では、生産過程で発生する食品残渣の処理が負担となっている。このような食品残渣は、有用なバイオマス資源であり、乾燥して燃料化することにより石炭代替燃料として有効に利用することが可能ではあるものの、水分含有率が高いために乾燥に多量のエネルギーを必要としていた。
このような乾燥に関して、特許文献1には、有機廃棄物を減圧環境で加熱して乾燥する構成が開示されている。またこの特許文献1には、他の工程で発生する可燃性ガスを、有機廃棄物の乾燥熱源に使用し、これによりエネルギー消費を低減する構成が開示されている。
また特許文献2には、乾燥させた廃棄物の一部を乾燥前の廃棄物に混合して乾燥工程に再投入することにより、乾燥工程におけるエネルギー消費を低減する方法が開示されている。
また特許文献3には、回転軸を水平に保持した回転ドラムに乾燥対象を収納し、この回転ドラムを回転させて乾燥対象を搬送しながら、熱風により乾燥対象を乾燥する構成が開示されている。より詳細に、この特許文献3には、水平に保持された回転ドラムの周側面を包み込むように部材を配置し、この回転ドラムの下方及び上方に回転ドラムへの熱風の流入路、乾燥供した熱風の排出路を設けると共に、回転ドラムの周側面にこの流入路及び流出路に係る熱風の通気穴を設けることにより、回転ドラムを横切って回転ドラムの下方から上方に熱風を通気して乾燥対象を乾燥させる構成が開示されている。
ところでこのような乾燥装置では、従来に比して一段と効率良く、乾燥対象を乾燥させることが求められている。また極力、メンテナンスを簡略化することが求められる。
本発明は、以上の点を考慮してなされたもので、各種汚泥等の乾燥に関して従来に比して一段と効率良く乾燥することができ、さらにメンテナンスを簡略化することができる乾燥装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、水平に保持した回転ドラムにより乾燥対象を搬送しながら乾燥する構成において、回転ドラムの周側面に作製した通気孔を介して回転ドラムの下方から乾燥に供する気体を供給することにより、回転ドラム内の処理対象に強制的に空隙を発生させて処理対象の含水率を効果的に低減するようにし、さらにこの回転ドラムに係る空気の吸排気の工夫により効率を増大し、メンテナンスを簡略化するとの着想を得、本発明を完成するに至った。
(1) 回転軸がほぼ水平に保持された回転ドラムに乾燥対象を収容し、前記回転ドラムの回転により前記乾燥対象を搬送しながら乾燥させる乾燥装置において、
前記回転ドラムの周側面には、全周に通気孔が設けられており、
前記乾燥装置は、
前記回転ドラムの下方側に位置する前記通気孔を介して乾燥用の気体を前記回転ドラムに収納した乾燥対象に供給しながら、前記乾燥対象の上方に排出される乾燥に供した気体を、前記回転ドラムの端部から前記回転ドラムの外に排気し、前記乾燥対象を乾燥させる。
前記回転ドラムの周側面には、全周に通気孔が設けられており、
前記乾燥装置は、
前記回転ドラムの下方側に位置する前記通気孔を介して乾燥用の気体を前記回転ドラムに収納した乾燥対象に供給しながら、前記乾燥対象の上方に排出される乾燥に供した気体を、前記回転ドラムの端部から前記回転ドラムの外に排気し、前記乾燥対象を乾燥させる。
(1)によれば、乾燥対象に供給された気体は、乾燥対象を構成する粒子の間に強制的に隙間を形成し、この隙間を縫うようにして乾燥対象を突き抜け、この乾燥対象の表面に吹き出すことになる。このように乾燥対象の粒子の隙間を縫うように乾燥に供する気体が流れる場合にあっては、この粒子表面の水分膜層を吹き飛ばすことができる。また表面の水分膜層が吹き飛ばされた粒子は、内部の水分が表面に滲み出ることにより新たな水分膜層が形成され、この新たに形成された水分膜層も乾燥に供する気体により吹き飛ばされることになる。これにより乾燥対象は、粒子の水分膜層が連続的に吹き飛ばされて徐々に含水量が減少し、効率良く乾燥されることになる。また乾燥が進むに従って乾燥対象における伝熱及び物質移動が加速し、これによっても蒸発速度が増加して乾燥が促進されることになる。またこのようにして乾燥が促進されることにより乾燥対象の粒子を吹き上げて一段と粒子間に隙間を形成し、微粒子の塊状化を防止することができ、さらに一段と効率良く乾燥することができる。また下方から上方への気体流を形成して乾燥対象を乾燥させることにより、効果的に乾燥に供する気体を乾燥対象の粒子に接触させることができ、これによっても効率良く乾燥対象を乾燥させることができる。また単に、回転ドラムを回転させながら乾燥対象を搬送するように構成し、この回転ドラムの下方側に位置する通気孔を介して乾燥用の気体を回転ドラムに収納した乾燥対象に供給しながら、回転ドラムの端部から排気することにより、簡易な構成により乾燥対象を乾燥させることができ、その結果メンテナンス作業を簡略化することができる。
(2) (1)において、
前記回転ドラムの下方に設けられたダクトを介して乾燥に供する気体を前記回転ドラムに供給し、
前記ダクトは、
少なくとも前記回転ドラム側の端部が、空気漏れを防止するシールを介して前記回転ドラムの周側面に当接する。
前記回転ドラムの下方に設けられたダクトを介して乾燥に供する気体を前記回転ドラムに供給し、
前記ダクトは、
少なくとも前記回転ドラム側の端部が、空気漏れを防止するシールを介して前記回転ドラムの周側面に当接する。
(2)によれば、より体的構成により、乾燥に供する気体の漏れを有効に回避して、乾燥に供する気体を回転ドラム内の乾燥対象に効率良く供給することができる。
(3) (1)又は(2)において、
前記回転ドラムは、
筐体に収納されて保持され、
前記筐体は、
底面が斜めに傾いた形状により形成されて、底面に堆積する前記乾燥対象の微粉末を前記斜めに傾いた底面により集積し、
前記乾燥装置は、
該集積した微粉末を排出する微粉末の排出機構を備える。
前記回転ドラムは、
筐体に収納されて保持され、
前記筐体は、
底面が斜めに傾いた形状により形成されて、底面に堆積する前記乾燥対象の微粉末を前記斜めに傾いた底面により集積し、
前記乾燥装置は、
該集積した微粉末を排出する微粉末の排出機構を備える。
(3)によれば、乾燥過程で発生する乾燥対象の微粉末、飛散した乾燥対象の微粒子を底面に自然に堆積させ、この堆積した微粉末、微粒子を排出することができ、この微粉末、微粒子の残留による駆動不良等を有効に回避することができ、また微粉末、微粒子の処理に係るメンテナンス作業を簡略化することができる。
本発明によれば、各種汚泥等の乾燥に関して従来に比して一段と効率良く乾燥することができ、さらにメンテナンスを簡略化することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳述する。
図1、図2及び図3は、本発明の第1実施形態に係る乾燥装置の平面図、側面図及び正面図である。乾燥装置1は、食品残渣を処理して発生する汚泥、し尿汚泥、下水汚泥等による汚泥を乾燥対象として乾燥させる。
この乾燥装置1において、筐体2は、略直方体形状の長辺に係る4つのコーナーをそれぞれ斜めに切り落とした形状により形成され、これにより底面においては、正面より見た場合に、側方より中央に向かうに従って徐々に深さが深くなるように構成される。また底面においては、この中央部分に、乾燥対象の微粉末の排出に供する凹溝2B(図4及び図5)を構成する凸部2Aが形成される。これにより乾燥装置1は、乾燥過程で発生した乾燥対象の微粉末、飛散した乾燥対象の微粒子を底面に堆積させて中央に集積し、この微粉末、微粒子を凸部2Aに係る凹溝2Bに落下させる。またこの凹溝2Bに落下した微粉末、微粒子をこの凹溝2Bを介して排出できるように構成される。また乾燥装置1は、このように長辺に係るコーナーを斜めに切り落とした形状とすることにより、無断な空間を排して全体形状を小型化できるように構成される。
乾燥装置1は、上部の斜めに切り落とした部位の1方に、略長方体形状による排気ダクト3が設けられ、この排気ダクト3に設けられた排気口4から乾燥に供した気体を筐体2の内部から排気する。また排気ダクト3には、フィルタが設けられ、これにより乾燥過程で発生した乾燥対象の微粉末の外部への飛散を防止する。
また乾燥装置1は、正面の上方に、乾燥対象を投入する投入ダクト5が設けられ、ロータリーフィーダー(図示せず)を介してこの投入ダクト5から乾燥対象を投入する。これにより乾燥装置1は、投入ダクト5からの空気漏れを有効に回避して、乾燥処理状況に応じて所定の量ずつ乾燥対象を投入する。また乾燥装置1は、乾燥処理された乾燥対象を排出する排出ダクト6が背面の下方に設けられ、この排出ダクト6に蓄積された乾燥対象をロータリーフィーダー(図示せず)を介して排出する。これにより乾燥装置1は、排出ダクト6からの空気漏れを有効に回避して所定の量ずつ乾燥処理された汚泥を排出する。また乾燥装置1は、正面の下方、凸部2Aの部位に、乾燥対象の微粉末の排出部7が設けられ、定期的に、排出部7に設けられたシャッタ(図示せず)を開いた後、ハンドル7aを操作することにより、凸部2Aに係る凹溝2Bに蓄積された微粉末を排出できるように構成される。また乾燥装置1は、正面に、乾燥用の気体の流入部8が設けられ、この流入部8から乾燥に供する気体を流入する。また背面の上部には、回転ドラムを回転するモータ9が設けられる。
これらにより乾燥装置1は、モータ9により回転ドラムを回転させながら、流入部8から乾燥に供する気体を供給して乾燥対象を乾燥するようにして、ロータリーフィーダーを使用して投入ダクト5から乾燥対象を投入し、乾燥した乾燥対象を排出ダクト6からロータリーフィーダーを使用して排出する。この実施形態において、この乾燥に供する気体には、室温による空気が適用され、これにより乾燥装置1では、少ないエネルギーにより汚泥を乾燥する。またこのようにして乾燥対象を乾燥させて、一連の乾燥過程で発生した乾燥対象の微粉末、飛散した微粒子を排出部7から排出する。
図4及び図5は、乾燥装置1の側面図及び正面図であり、図2及び図3との対比により内部構造を示す図である。乾燥装置1は、底面の凸部2Aにより凹溝2Bが形成され、この凹溝2Bの長手方向に沿って、回転自在に、スクリューシャフト11が設けられる。ここで凹溝2Bは、この乾燥装置1の長手方向の長さにより作製され、スクリューシャフト11は、背面側の先端が筐体2より延出する壁面に保持されるのに対し、正面側の先端が壁面より突出し、この突出した先端にハンドル7aが設けられる。これによりスクリューシャフト11は、ハンドル7aの操作により回転するように構成される。またスクリューシャフト11は、その周側面に、螺旋形状によりスクリュー12が設けられ、ハンドル7aの操作による回転により凹溝2Bに堆積した微粉末を正面側に搬送し、正面下部の排出口7bより排出する。これによりこの実施形態では、凹溝2Bに集積した乾燥対象の微粉末を排出する微粉末の排出機構が構成される。
乾燥装置1は、筐体2の内部に回転ドラム13を回転可能に保持する。ここで回転ドラム13は、円筒形状により形成され、軸方法の両端部が開放するように構成される。回転ドラム13は、中心軸が水平になるように、ローラ14a及び14bにより回転自在に下方が保持され、さらにモータ9により回転駆動されるローラ15が上方にて周側面を押圧するように配置され、これによりモータ9の駆動により回転するように筐体2の内部に保持される。
乾燥装置1は、投入ダクト5の先端が、回転ドラム13の正面側端部より回転ドラム13の内側に延出するように構成され、これにより投入ダクト5により投入された乾燥対象を回転ドラム13の内側に投入できるように構成される。また回転ドラム13は、周側面の内側に、撹拌翼が配置され、モータ9による回転により、この撹拌翼によって投入された乾燥対象を撹拌しながら、背面側に搬送し、背面側の端部より落下させる。乾燥装置1は、この回転ドラム13による乾燥過程で、乾燥対象を乾燥させる。乾燥装置1は、排出ダクト6の先端が筐体2の内側に延出し、この回転ドラム13の背面側の端部より落下する乾燥対象が排出ダクト6の内側に落下するように構成される。これにより乾燥装置1は、投入ダクト5により投入された乾燥対象を回転ドラム13により搬送しながら乾燥し、排出ダクト6より排出する。
回転ドラム13は、図6に示すように、周側面の壁材が、乾燥対象20を構成する粒子が通過困難な大きさの通気孔22を多数設けた板材により構成され、これにより周側面の全周に通気孔22が形成される。この通気孔22に係る構成に対して、乾燥装置1は、回転ドラム13の下方側に位置する通気孔22を介して乾燥用の空気を回転ドラム13に収納した乾燥対象20に供給しながら、乾燥対象20の上方に排出される乾燥に供した空気を、回転ドラム13の上方側に位置する通気孔及び回転ドラム13の両端部から回転ドラムの外に排気し、乾燥対象20を乾燥させる。
また乾燥装置1は、回転ドラム13の下側、軸方向に沿って、エアダクト室17が設けられる。エアダクト室17は、流入部8から流入する乾燥に供する空気流が流入するように作成されると共に、回転ドラム13側端が開放するように作成され、また少なくとも回転ドラム側の外周端部が、空気漏れを防止するシール19を介して回転ドラム13の周側面に当接するように構成される。これにより乾燥装置1は、空気漏れを有効に回避して効率良く乾燥に供する空気を回転ドラム13の内部に供給できるように構成される。
これにより乾燥装置1は、流入部8より流入した乾燥用空気を、エアダクト室17を介して回転ドラム13の周側面に設けられた通気孔22から回転ドラム13に流入させ、乾燥対象に供給する。またこのようにして乾燥対象に供給して流出する空気を、エアダクト室17により覆われていない回転ドラム13の周側面である上方側の通気孔22、回転ドラムの両端部から筐体2の内部に流出させ、排気ダクト3から排気する。
より具体的には回転ドラム13は、細長いスリットが形成されてなるワイヤーメッシュがこの壁材に適用され、シール19には、シリコンゴム等の弾性を有する部材が適用され、これにより空気の漏れを防止して効率良く乾燥対象に空気を供給する。
これにより乾燥装置1は、図6に示すように、回転ドラム13の内側に保持されて回転ドラム13の回転により撹拌される乾燥対象20に対して、矢印Aにより示すように、下方より上方に向けて乾燥に供する空気流を供給する。
このようにして乾燥対象20に供給された空気は、矢印Bにより示すように、乾燥対象20を構成する粒子の間に強制的に隙間を形成しながら、この隙間を縫うようにして乾燥対象20の層を突き抜け、この乾燥対象20の層の表面に吹き出すことになる。このように乾燥対象20を構成する粒子の隙間を縫うように空気流が流れる場合にあっては、粒子の表面の水分膜層を吹き飛ばすことができる。ここで空気流により表面の水分膜層が吹き飛ばされた粒子は、内部の水分が表面に滲み出ることにより新たな水分膜層が表面に形成され、この新たに形成された水分膜層がさらに空気により吹き飛ばされることになる。これにより乾燥対象20は、連続的に水分膜層が吹き飛ばされて徐々に含水量が減少し、効率良く乾燥されることになる。またこのとき乾燥対象20の層における伝熱及び物質移動が乾燥の進行により徐々に加速し、これによっても蒸発速度が増加して乾燥が促進されることになる。またこのようにして乾燥が促進されることにより乾燥対象20を吹き上げて一段と粒子間に隙間を形成し、粒子の塊状化を防止すると共に、乾燥を加速することができる。
特にこの実施例では、下方から上方に空気流を作製して乾燥対象20を乾燥させることにより、効果的に空気流を乾燥対象20の粒子に接触させることができ、これにより室温による空気気流を使用して乾燥させる場合であっても、効率良く乾燥対象を乾燥させることができる。
このようにして乾燥対象20の表面に噴出した空気は、矢印Cにより示すように、エアダクト室17により覆われていない回転ドラム13の上方側の周側面から、さらには回転ドラムの排出ダクト6側端部及び投入ダクト5側端部から、筐体2の内部に流出し、乾燥装置1は、この回転ドラム13から流出した空気を排気ダクト3より排気する。このようにして回転ドラム13の周側面、回転ドラムの端部から筐体2の内部に乾燥に供した空気が流出することにより、乾燥装置1では、格段的に小さな流路抵抗により筐体2の内部に乾燥に供した空気流を流出させることができ、これにより一段と効率良く乾燥対象20を乾燥させることができる。またこのようにして乾燥対象20を乾燥させて、乾燥過程に生じる微粉末、さらには飛散した微粒子にあっては、筐体2の内部にて底面に堆積して凹溝2Bより排出されることになり、これにより微粉末、微粒子による駆動不良等を有効に回避すると共にメンテナンスを簡略化することができる。
なおエアダクト室17は、内部に設けられた仕切りにより、回転ドラム13の各部に供給する空気流の流量を調整できるように構成され、乾燥装置1は、この流量の調整によっても、さらに一段と効率良く乾燥することができる。
以上の構成によれば、回転ドラムの下方側に位置する通気孔を介して乾燥用の気体を回転ドラムに収納した乾燥対象に供給しながら、乾燥対象の上方に排出される乾燥に供した気体を、回転ドラムの上方側に位置する通気孔及び回転ドラムの端部から回転ドラムの外に排気して乾燥対象を乾燥させることにより、効率良く乾燥対象を乾燥させることができ、またメンテナンスを簡略化することができる。
また回転ドラムの下方に設けられたエアダクト室を介して乾燥に供する気体を回転ドラムに供給するようにして、このダクトの少なくとも回転ドラム側の外周端部をシールを介して回転ドラムの周側面に当接させることにより、空気漏れを有効に回避して乾燥に供する気体を効率良く乾燥対象に供することができ、その分、効率を向上することができる。
また筐体の底面を斜めに傾いた形状として、底面に堆積する乾燥対象の微粉末を集積するようにし、さらに集積した微粉末を排出する微粉末の排出機構を備えることにより、微粉末を効率良く除去することができる。
〔第2実施形態〕
図7及び図8は、本発明の第2実施形態に係る乾燥装置31の構成を示す正面図及び側面図である。この図7及び図8において、第1実施形態と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
図7及び図8は、本発明の第2実施形態に係る乾燥装置31の構成を示す正面図及び側面図である。この図7及び図8において、第1実施形態と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
この乾燥装置31では、2つの回転ドラム13A及び13Bが上下方向に変位して筐体2の内部に設けられ、上方に配置された回転ドラム13Aに投入ダクト5により乾燥対象が投入される。また排出ダクト6が正面側に設けられ、下方側の回転ドラム13Bから正面側に落下する乾燥対象を排出ダクト6から排出する。またこれら回転ドラム13A及び13Bの背面側には、上方の回転ドラム13Aの端部から落下する乾燥対象を受けて、下方側の回転ドラム13Bに投入する中間ダクト32が設けられる。また各回転ドラム13A及び13Bに乾燥用の空気を供給する流入部8A及び8Bが背面側に設けられる。
これにより乾燥装置31は、2つの回転ドラム13A及び13Bにより搬送方向を折り返して、連続して乾燥対象を乾燥し、短い奥行により効率良く乾燥対象を乾燥する。
またこのように2つの回転ドラム13A及び13Bを上下方向に変位させて配置するようにして、乾燥装置31では、正面から見てこの2つの回転ドラム13A及び13Bが斜めに約45度の角度により並ぶように配置され、これにより上下方向、幅方向の寸法の増大を極力回避できるように構成される。
この実施形態のように、2つの回転ドラムを順次使用して乾燥するようにしても、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔他の実施形態〕
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
以上、本発明の実施に好適な具体的な構成を詳述したが、本発明は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述の実施形態の構成を種々に変更することができる。
すなわち上述の実施形態では、室温の空気を乾燥用の気体に適用して汚泥を乾燥させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、乾燥用の気体に温風を適用して汚泥を乾燥させるようにしてもよく、また例えば乾燥結果物の含水量、乾燥結果物の重量、乾燥に供する空気の温度及び又は湿度、乾燥対象の含水量等により処理に供する空気の温度を可変するようにしてもよい。
また上述の実施形態では、単に回転ドラムにより乾燥対象を搬送しながら乾燥させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば乾燥結果物の含水量、乾燥結果物の重量、乾燥に供する空気の温度及び又は湿度、乾燥対象の含水量等により、回転ドラムの回転速度を可変して搬送速度を可変して乾燥に供する時間を可変してもよい。
また上述の実施形態では、エアダクト室を設けて回転ドラムに乾燥に供する空気を供給する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばシールを介してノズルの先端を回転ドラムの周側面に当接させ、乾燥に供する空気をこのノズルから供給する場合等、乾燥に供する空気に供給方法にあっては、種々の構成を広く適用することができる。
また上述の実施形態では、シールにより回転ドラムの周側面に付着した微粉末を除去しながら、エアダクト室から乾燥用の気体を供給することになるものの、別途、回転ドラムの周側面に付着した微粉末、微粒子を除去するブレード、ワイパ等の除去機構を設けるようにしてもよい。
また上述の実施形態では、乾燥対象として、食品残渣を処理して発生する汚泥、し尿汚泥、下水汚泥等による汚泥等を乾燥対象として乾燥させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、汚泥以外の種々の乾燥対象を乾燥させる場合に広く適用することができる。
また上述の第2実施形態では、2つの回転ドラムにより順次乾燥対象を乾燥させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、3個以上の回転ドラムにより乾燥させるようにしてもよい。
1、31 乾燥装置
2 筐体
2A 凸部
2B 凹溝
3 排気ダクト
4 排気口
5 投入ダクト
6 排出ダクト
7 排出部
7a ハンドル
7b 排出口
8 流入部
9 モータ
11 スクリューシャフト
12 スクリュー
13、13A、13B 回転ドラム
14a、14b、15 ローラ
17 エアダクト室
19 シール
20 乾燥対象、汚泥
22 通気孔
32 中間ダクト
2 筐体
2A 凸部
2B 凹溝
3 排気ダクト
4 排気口
5 投入ダクト
6 排出ダクト
7 排出部
7a ハンドル
7b 排出口
8 流入部
9 モータ
11 スクリューシャフト
12 スクリュー
13、13A、13B 回転ドラム
14a、14b、15 ローラ
17 エアダクト室
19 シール
20 乾燥対象、汚泥
22 通気孔
32 中間ダクト
Claims (3)
- 回転軸がほぼ水平に保持された回転ドラムに乾燥対象を収容し、前記回転ドラムの回転により前記乾燥対象を搬送しながら乾燥させる乾燥装置において、
前記回転ドラムの周側面には、全周に通気孔が設けられており、
前記乾燥装置は、
前記回転ドラムの下方側に位置する前記通気孔を介して乾燥用の気体を前記回転ドラムに収納した乾燥対象に供給しながら、前記乾燥対象の上方に排出される乾燥に供した気体を、前記回転ドラムの端部から前記回転ドラムの外に排気し、前記乾燥対象を乾燥させる
乾燥装置。 - 前記回転ドラムの下方に設けられたダクトを介して乾燥に供する気体を前記回転ドラムに供給し、
前記ダクトは、
少なくとも前記回転ドラム側の端部が、空気漏れを防止するシールを介して前記回転ドラムの周側面に当接する
請求項1に記載の乾燥装置。 - 前記回転ドラムは、
筐体に収納されて保持され、
前記筐体は、
底面が斜めに傾いた形状により形成されて、底面に堆積する前記乾燥対象の微粉末を前記斜めに傾いた底面により集積し、
前記乾燥装置は、
該集積した微粉末を排出する微粉末の排出機構を備える
請求項1又は請求項2に記載の乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014161466A JP2016038160A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | 乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014161466A JP2016038160A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | 乾燥装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016038160A true JP2016038160A (ja) | 2016-03-22 |
Family
ID=55529376
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014161466A Pending JP2016038160A (ja) | 2014-08-07 | 2014-08-07 | 乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2016038160A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022514061A (ja) * | 2018-12-20 | 2022-02-09 | ペレトン グローバル リニューアブルズ リミテッド | ペレット処理ドラム |
-
2014
- 2014-08-07 JP JP2014161466A patent/JP2016038160A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2022514061A (ja) * | 2018-12-20 | 2022-02-09 | ペレトン グローバル リニューアブルズ リミテッド | ペレット処理ドラム |
JP7418438B2 (ja) | 2018-12-20 | 2024-01-19 | ペレトン グローバル リニューアブルズ リミテッド | ペレット処理ドラム |
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