JP2016037232A - 車両用電源制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2種類の蓄電装置を搭載した車両用電源制御装置において、車両の長期放置等が原因で第2蓄電装置の電圧が低下した場合でも、第1蓄電装置への負担を避けつつ第2蓄電装置を充電することを可能とする。【解決手段】車両用電源制御装置は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつキャパシタ3の電圧が第1閾値以下である場合に、キャパシタ遮断リレー12を遮断状態、バイパスリレー13を接続状態、充電FET15を接続状態とする制御を実行することにより、オルタネータ1からバイパスリレー13を介してバッテリ2及び電気負荷5へ発電電力を供給するとともに、バッテリ2から充電FET15を介してキャパシタ3を充電し、かつイグニッションスイッチのオン中はオルタネータ1による発電を継続してキャパシタ3の電圧が第2閾値以上になってもキャパシタ遮断リレー12を接続状態としないように制御する。【選択図】図1

Description

ここに開示された技術は、車両用電源制御装置に関するものである。
近年、車両の燃費性能を改善する観点から、車両の減速時に集中的に発電を行うことによってエンジンの負担を軽減する、いわゆる減速回生システムを採用した車両が増えつつある。
減速回生システムを採用した車両では、減速時に発電される大容量の電力を短時間で充電するために、従来から広く使われてきた鉛バッテリ(第1蓄電装置)とは別に、鉛バッテリよりも急速な充放電が可能なリチウムイオンバッテリ又は電気二重層キャパシタ(第2蓄電装置)が搭載されることが多い(例えば特許文献1参照)。特性の異なる2種類の蓄電装置を搭載することにより、減速時に発生する電力を無駄なく回収しつつ、十分に大きな充電容量を確保することが可能となる。
特許文献1には、第2蓄電装置の異常時に発電機から第2蓄電装置への電力供給を遮断する遮断リレーを備えたものも開示されている。
特開2004−328988号公報
ここで、特許文献1の構成において、例えば車両が長期間に亘って放置されたようなケースを想定すると、このときの第2蓄電装置の電圧は、自然放電によって低下していると考えられる。このような状態でエンジンが始動されると、第2蓄電装置から電気負荷への電力の供給量が不足し、電気負荷が作動不良に陥るおそれがある。もちろん、エンジンにより発電機を駆動してその発電機から電気負荷に電力を供給することも考えられるが、特許文献1では、発電機と第2蓄電装置とが常時つながっているので、第2蓄電装置の電圧が回復するまでは発電電力が主に第2蓄電装置の充電に回される結果、第1蓄電装置への負担が過大となる。
ここに開示された技術は、2種類の蓄電装置を搭載した車両用電源制御装置において、車両の長期放置等が原因で第2蓄電装置の電圧が低下した場合でも、第1蓄電装置への負担を避けつつ第2蓄電装置を充電することを可能することを目的とする。
ここに開示された技術は、エンジンにより駆動されて発電する発電機と、電気負荷に接続された第1蓄電装置と、第1蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2蓄電装置と、発電機と第2蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第1断続部と、発電機と第1蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第2断続部と、第1蓄電装置と第2蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第3断続部と、第1、第2及び第3断続部の状態をそれぞれ制御する制御部とを備えた車両用電源制御装置の技術である。そして、制御部は、車両の長期放置等が原因で第2蓄電装置の電圧が低下した状態でイグニッションスイッチがオン操作された場合に、イグニッションスイッチのオン中は第1断続部を接続状態としないように制御する、あるいは第1断続部を接続状態とする前に発電機による発電を停止させるように制御するものである。
第1の観点によれば、制御部は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつ第2蓄電装置の電圧が第1閾値以下である場合に、第1断続部を遮断状態、第2断続部を接続状態、第3断続部を接続状態とする制御を実行することにより、発電機から第2断続部を介して第1蓄電装置及び電気負荷へ発電電力を供給するとともに、第1蓄電装置から第3断続部を介して第2蓄電装置を充電し、かつイグニッションスイッチのオン中は発電機による発電を継続して第2蓄電装置の電圧が第2閾値以上になっても第1断続部を接続状態としないように制御する。
この構成によれば、イグニッションスイッチのオン操作により開始した当該ドライビングにて、第1蓄電装置への負担を避けつつ第2蓄電装置を充電することが可能になる。また、この充電により第2蓄電装置の電圧が回復した後にドライビングを終了した場合には、次のドライビングにて第2蓄電装置を利用した電気負荷への電力供給が可能になる。
第2の観点によれば、制御部は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつ第2蓄電装置の電圧が第1閾値以下である場合に、第1断続部を遮断状態、第2断続部を接続状態、第3断続部を接続状態とする制御を実行することにより、発電機から第2断続部を介して第1蓄電装置及び電気負荷へ発電電力を供給するとともに、第1蓄電装置から第3断続部を介して第2蓄電装置を充電し、かつ第2蓄電装置の電圧が第2閾値以上になった場合には、第1断続部を接続状態とする前に発電機による発電を停止させるように制御する。
この構成によれば、イグニッションスイッチのオン操作により開始した当該ドライビングにて、第1蓄電装置への負担を避けつつ第2蓄電装置を充電することが可能になる。また、この充電により第2蓄電装置の電圧が回復した場合に当該ドライビング中に第1断続部を接続状態とすることで、第2蓄電装置の電力を早期に利用開始することができる。ただし、発電機の発電電圧と第2蓄電装置の電圧との間に大きな差が存在する状態で第1断続部を遮断状態から接続状態に切り替えると、特に第1断続部が機械接点式リレーで構成されるとき、接点がダメージを受けることが懸念される。そこで、制御部は、接点保護のため、第1断続部を接続状態とする前に発電機による発電を停止させるように制御するのである。
また、制御部は、電気負荷の消費電流が所定の閾値以下である場合に、発電機による発電を停止させた後に第1断続部を接続状態とする制御を実行することとしてもよい。
この構成によれば、第2蓄電装置の接続状態への切り替え時の発電停止に伴う第1蓄電装置への負担を極力抑えることが可能になる。発電停止中は第1蓄電装置以外が電力供給主体となり得ないことを考慮したものである。
また、第3断続部は、第1蓄電装置と第2蓄電装置との間に直列接続された半導体スイッチを有し、制御部は、当該半導体スイッチのオフ期間中に第2蓄電装置の電圧を観測することとしてもよい。
この構成によれば、制御部は、第2蓄電装置に電流が流れていない状態で、第2蓄電装置の開放電圧を観測することができる。第1蓄電装置と第2蓄電装置とがオン状態の半導体スイッチを介して互いに接続されている期間では、第2蓄電装置の正確な電圧を観測することができないことを考慮したものである。
また、制御部は、第2蓄電装置が未だ十分な充電状態に至ったことがない初回モードでは、第1断続部を接続状態として発電機により第2蓄電装置を充電するように制御することとしてもよい。
この構成によれば、初回モードにて第2蓄電装置の電力によって例えば生産ライン上の作業をする際に、発電機からの発電電力で第2蓄電装置を急速に充電することで、生産タクトの短縮が可能になる。
ここに開示された技術によれば、2種類の蓄電装置を搭載した車両用電源制御装置において、車両の長期放置等が原因で第2蓄電装置の電圧が低下した場合でも、第1蓄電装置への負担を避けつつ第2蓄電装置を充電することが可能になる。
車両用電源制御装置の電気的構成を示す回路図である。 制御系統の接続を示すブロック図である。 エンジンの始動時に行われる制御の手順を示すフローチャートである。 エンジンの始動時に行われる制御の他の手順を示すフローチャートである。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(1)車両の全体構成
図1は、車両用電源制御装置の電気的構成を示す回路図である。図1に示される車両は、エンジンルームに設けられた図外のディーゼルエンジン(以下、単にエンジンともいう)から動力を得て発電するオルタネータ1と、オルタネータ1と電気的に接続され、オルタネータ1で発電された電力を蓄えるバッテリ2及びキャパシタ3と、オルタネータ1で発電された電力を降圧するDC/DCコンバータ4と、電力を消費する各種電装品からなる電気負荷5と、エンジンの始動時に駆動されてエンジンをクランキングするスタータ6とを備えている。なお、オルタネータ1は請求項にいう「発電機」に相当し、バッテリ2は請求項にいう「第1蓄電装置」に相当し、キャパシタ3は請求項にいう「第2蓄電装置」に相当する。
オルタネータ1は、エンジンの出力軸と連動して回転するロータを磁界中で回転させることにより発電を行うもので、磁界を発生されるフィールドコイルへの印加電流の増減に応じて最大25Vまでの範囲で発電電力を調節することが可能である。また、オルタネータ1には、発電された交流電力を直流電力に変換する整流器(図示省略)が内蔵されている。つまり、オルタネータ1で発電された電力は、この整流器で直流に変換された後に各部に送電される。
バッテリ2は、車両用の蓄電装置として一般的な公称電圧12Vの鉛バッテリである。このようなバッテリ2は、化学反応によって電気エネルギを蓄えるものであるため、急速な充放電には不向きであるが、充電容量を確保し易いため、比較的多量の電力を蓄えることができるという特性がある。
キャパシタ3は、電気二重層キャパシタ(EDLC)を複数個連結して大容量化したもので、最大25Vまで充電することが可能である。このようなキャパシタ3は、バッテリ2とは異なり、電解質イオンの物理的な吸着によって電気を蓄えるものであるため、比較的急速な充放電が可能で、内部抵抗も少ないという特性がある。
DC/DCコンバータ4は、内蔵するスイッチング素子のON/OFF(スイッチング動作)によって電圧を変化させるスイッチング方式のものである。なお、本実施形態において、DC/DCコンバータ4は、オルタネータ1又はキャパシタ3の側から電気負荷5又はバッテリ2の側に(つまり図中左側から右側に)供給される電力の電圧をスイッチング動作により降圧する機能を有しているが、これ以外の機能、例えば上記とは反対方向への(つまり図中右側から左側への)電力の供給を許容したり、電圧を昇圧したりする機能は有していない。
オルタネータ1とキャパシタ3とは給電用の第1ライン7を介して互いに接続されている。第1ライン7からは第2ライン8が分岐しており、この第2ライン8の途中にDC/DCコンバータ4が介設されている。第2ライン8からは第3ライン9が分岐しており、この第3ライン9を介してバッテリ2と第2ライン8とが互いに接続されている。第3ライン9からは第4ライン10が分岐しており、この第4ライン10を介してスタータ6とバッテリ2とが互いに接続されている。
第1ライン7における第2ライン8との分岐点からキャパシタ3までの間の部位には、オルタネータ1とキャパシタ3との接続を断続するためのキャパシタ遮断リレー12が設けられている。キャパシタ遮断リレー12は、請求項にいう「第1断続部」に相当するもので、オルタネータ1からキャパシタ3への給電を許可するオン状態(閉:接続状態)と、同給電を遮断するオフ状態(開:遮断状態)とに切り替え可能とされている。
更に、第1ライン7からは第2ライン8と並列にバイパスライン11が分岐しており、このバイパスライン11はDC/DCコンバータ4よりも出力側に位置する第2ライン8の途中部に接続されている。つまり、バイパスライン11は、オルタネータ1と電気負荷5とをDC/DCコンバータ4を介さずに接続するとともに、バッテリ2とキャパシタ3とをDC/DCコンバータ4を介さずに接続するものである。これらの接続を断続するために、バイパスライン11にはバイパスリレー13が設けられている。バイパスリレー13は、請求項にいう「第2断続部」に相当するもので、バイパスライン11を通じた(DC/DCコンバータ4をバイパスした)給電を許可するオン状態(閉:接続状態)と、同給電を遮断するオフ状態(開:遮断状態)とに切り替え可能とされている。
電気負荷5には、ドライバによるステアリング操作を電気モータ等の駆動力を用いてアシストする電動式のパワーステアリング機構(以下、EPASと略称する)21の他、エアコン22、オーディオ23等が含まれている。これらEPAS21、エアコン22、オーディオ23等の電気負荷は、DC/DCコンバータ4が設けられた第2ライン8か、又はDC/DCコンバータ4が設けられていないバイパスライン11を介して、第1ライン7と接続されている。
更に、本実施形態の電気負荷5には、EPAS21等の電気負荷以外に、グロープラグ26も含まれている。グロープラグ26は、エンジン(本実施形態ではディーゼルエンジン)の冷間始動時に通電加熱によりエンジンの燃焼室を温めるためのヒータである。グロープラグ26は、スタータ6と並列にバッテリ2に接続されているが、PTCヒータ25は、通電加熱により室内を暖房するためのヒータであり、最大25Vでも安定して作動するので、DC/DCコンバータ4に対してオルタネータ1及びキャパシタ3側に配置されている。
以上に加えて、本実施形態では、バッテリ2とキャパシタ3とを接続する充電ライン14が設けられている。充電ライン14は、第3ライン9上の点と、第1ライン7におけるキャパシタ遮断リレー12よりもキャパシタ3寄りの点との間に介設されている。そして、この充電ライン14にバッテリ2とキャパシタ3との接続を断続するための半導体スイッチである充電FET15が抵抗16と直列に設けられている。充電FET15は、請求項にいう「第3断続部」に相当するもので、充電ライン14を通じたバッテリ2からキャパシタ3への給電を許可するオン状態(閉:接続状態)と、同給電を遮断するオフ状態(開:遮断状態)とに切り替え可能とされている。更に、充電FET15と抵抗16との接続点とグラウンドとの間に、キャパシタ3の電圧を引き下げるための廃電FET17が設けられている。
(2)制御系統
図2は、制御系統の接続を示すブロック図である。本図に示すように、上述したオルタネータ1、DC/DCコンバータ4、スタータ6、キャパシタ遮断リレー12、バイパスリレー13、充電FET15、廃電FET17、電気負荷5(EPAS21、エアコン22、オーディオ23、…)等の部品は、各種信号線を介してコントローラ30と接続されており、コントローラ30からの指令に基づき制御される。コントローラ30は、従来周知のCPU、ROM、RAM等からなるマイクロコンピュータであり、請求項にいう「制御部」に相当するものである。
また、コントローラ30は、車両に設けられた各種センサ類と信号線を介して接続されている。具体的に、本実施形態の車両には、電圧センサSN1、運転状態検出手段SN2、イグニッションスイッチセンサSN3、及びその他スイッチ検出手段SN4が設けられており、これらのセンサ類により検出された情報がコントローラ30に逐次入力されるようになっている。
電圧センサSN1は、図1にも示すように、キャパシタ3の電圧(キャパシタ電圧)を検出するセンサである。
運転状態検出手段SN2は、車両もしくはエンジンの状態に関する物理量を検出するセンサ類の総称であり、例えば、車両の走行速度を検出する車速センサ、エンジンの回転速度を検出するエンジン回転速度センサ、アクセルペダルやブレーキペダルの操作量又は操作力を検出するアクセル/ブレーキセンサ等が含まれる。この運転状態検出手段SN2からの入力情報に基づいて、コントローラ30は、例えば、車両が減速しているか加速しているか、減速/加速の度合いはどの程度かといった情報を得ることができる。
イグニッションスイッチセンサSN3は、エンジンを始動又は停止する際にドライバにより操作される図外のイグニッションスイッチの操作状態を検出するセンサである。
その他スイッチ検出手段SN4は、イグニッションスイッチ以外のスイッチ類の操作状態を検出するセンサの総称であり、例えばエアコンやオーディオ等の操作スイッチの操作状態を検出するセンサ等が含まれる。
コントローラ30は、各センサ類SN1〜SN4からの入力情報に基づいて、オルタネータ1による電力発電量、DC/DCコンバータ4による降圧動作、電気負荷5及びスタータ6の駆動/停止、リレー12,13のオン/オフ操作、FET15,17のオン/オフ操作等を制御する。以下、このコントローラ30による制御動作の具体例について詳しく説明する。
(3)制御動作
本実施形態の車両用電源制御装置は、車両の減速時に集中的に発電を行ういわゆる減速回生制御を実行可能である。このため、車両の走行中、電源各部はコントローラ30によって次のように制御される。
車両の減速時は、オルタネータ1による発電が積極的に行われて、最大で25Vの発電電力が生成される。このオルタネータ1での発電電力は、DC/DCコンバータ4によって12Vまで降圧された後に電気負荷5に供給される。また、電気負荷5での消費電力を超える余剰の電力は、キャパシタ3に供給されて充電される。キャパシタ3は、既に説明したように急速な充電が可能であるため、余剰電力はキャパシタ3によって効率よく回収されることになる。ただし、キャパシタ3が既に満充電状態(25V)にある場合には、キャパシタ3にそれ以上充電することができないため、余剰電力はバッテリ2の充電に回される。
一方、車両の減速時以外の走行シーンでは、オルタネータ1からエンジンに加わる抵抗を少なくするために、オルタネータ1による発電が極力抑制される。例えば、オルタネータ1による発電が行われないとき、電気負荷5での消費電力は、主にキャパシタ3の充電電力によって賄われる。つまり、キャパシタ3に充電されていた最大で25Vの電力が、DC/DCコンバータ4により12Vまで降圧された後に電気負荷5に供給される。ただし、キャパシタ電圧が十分に高くない場合、もしくは電気負荷5での消費電力が比較的多い場合には、キャパシタ3の充電電力だけでは電気負荷5での消費電力を賄うことができない。そこで、このような場合には、オルタネータ1での発電が必要最小限行われて、このオルタネータ1で発電された電力が利用されるとともに、必要に応じてバッテリ2から放電される電力も利用される。このような制御により、車両の走行中のキャパシタ3の充電電力は、常にある一定のレベル以上に保たれる。本実施形態では、キャパシタ電圧が12〜25Vの範囲に収まるように、キャパシタ3への充放電が制御される。
上記のように、本実施形態では、車両の減速時には主にオルタネータ1からDC/DCコンバータ4を通じて電気負荷5に電力が供給され、車両の減速時以外はキャパシタ3からDC/DCコンバータ4を通じて電気負荷5に電力が供給される。このため、車両の走行中は、原則として、バイパスライン11を通じた給電が行われることはなく、キャパシタ3が第1ライン7から切り離されることもない。このため、バイパスリレー13は常に遮断状態に維持され、キャパシタ遮断リレー12は常に接続状態に維持される。
しかしながら、車両が長期間放置された後にエンジンが始動されたような場合には、キャパシタ3の自然放電によってキャパシタ電圧が大幅に低下していることが想定される。このような状況下において、上述した通常どおりのリレー操作を実行すると(つまりバイパスリレー13を遮断状態にしてキャパシタ遮断リレー12を接続状態にすると)、次のような不具合が生じる。
キャパシタ電圧が大幅に低下している状態で、キャパシタ遮断リレー12を接続状態にしたままエンジンが始動されると、その後直ぐにオルタネータ1による発電を開始しても、その発電電力は、自ずと電圧の低いキャパシタ3へと供給されるので、オルタネータ1から電気負荷5に対しほとんど電力が供給されなくなる。このため、キャパシタ3が十分に充電されてその電圧が回復するまで(例えば12V以上となるまで)の間(15〜60秒程度)は、電気負荷5での消費電力は、そのほとんどがバッテリ2からの放電電力によって賄われることになる。このとき、バッテリ2の電圧(バッテリ電圧)はスタータ6の駆動時の大電流消費に伴い低下しているから、バッテリ2から電気負荷5に供給される電力は少なくならざるを得ない。このような状況下で、例えばEPAS(電動パワーステアリング機構)21のような比較的消費電力の多い電気負荷が作動すると、各電気負荷に供給されるバッテリ電圧が更に低下するので、電気負荷の作動不良や機能失陥が起きたり、最悪のケースでは、コントローラ30に供給される電力の電圧が必要最小電圧(マイコンを正常に作動させるのに必要な下限の電圧)を下回ってエンストが起きる可能性がある。
そこで、このような不具合を防止すべく、本実施形態では、エンジンの始動時に次のような制御が行われる。
図3は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御の手順を示すフローチャートである。
コントローラ30は、ステップS1で、イグニッションスイッチセンサSN3からの入力情報に基づいて、イグニッションスイッチがオン操作されたか否か(つまりドライバがエンジンを始動させる操作を行ったか否か)を判定する。その結果、YESの場合、コントローラ30は、ステップS2で、スタータ6を駆動するなどしてエンジンを始動する。
次いで、コントローラ30は、ステップS3で、初回モードが否かを判定し、YESの場合、ステップS14に進み、NOの場合、ステップS4に進む。
ここで、コントローラ30が有する初回フラグについて説明する。初回フラグが「1」であることは、キャパシタ3が未だ十分な充電状態に至ったことがないことを意味する。したがって、当該車両の生産ラインにて短時間作業のためにエンジンを始動させた際には、初回フラグが「1」である。このように初回フラグが「1」にセットされた状態を、本願では初回モードという。その後、オルタネータ1からの発電電力によりキャパシタ3の状態が初めて十分な充電状態に至った時点で、初回フラグが「0」にリセットされる。それ以後、初回フラグが「1」にセットされることはない。
ステップS3で初回モードでないと判定されてステップS4に進むと、コントローラ30は、電圧センサSN1からの入力情報に基づいて、キャパシタ3の電圧、すなわちキャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以下であるか否かを判定する。閾値Vcap1は、例えば9Vである。ここで、キャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以下である状態とは、車両が長期間放置されるなどしてキャパシタ電圧Vcapが大幅に低下している状態(バッテリ電圧よりも低下している状態)である。なお、閾値Vcap1が9Vであるということは、初回フラグが「0」にリセットされた状態でキャパシタ3の充電目標電圧が9Vであることを意味する。初回フラグが「1」にセットされた状態では、キャパシタ3の充電目標電圧が、オルタネータ1のフィールドコイルに電流を印加するのに最低限必要な電圧、例えば3Vに設定される。
ステップS4での判定がYESの場合、コントローラ30は、ステップS5でキャパシタ遮断リレー12の遮断状態を継続しつつ、ステップS6でバイパスリレー13を接続状態とし、かつステップS7でオルタネータ1のフィールドコイルに電流を印加してオルタネータ1に発電を行わせる。この際、オルタネータ1は、電気負荷5及びバッテリ2を保護するため、12Vで発電する。更に、コントローラ30は、ステップS8で充電FET15のデューティ制御により、バッテリ2からキャパシタ3への充電動作を実行させる。
この時点では、オルタネータ1で発電された電力が、接続状態にあるバイパスリレー13を通じて(つまりDC/DCコンバータ4をバイパスして)電気負荷5及びバッテリ2へと供給される。一方、キャパシタ遮断リレー12は遮断状態にあるので、オルタネータ1での発電電力がキャパシタ3に供給されることはない。また、充電FET15のデューティ制御により、充電ライン14を介してバッテリ2からキャパシタ3に電流が流れ、キャパシタ3がバッテリ2によって充電される。このとき、バッテリ2に対してはオルタネータ1によって発電電力が供給されているので、バッテリ電圧の急低下も抑制される。
次いで、コントローラ30は、ステップS9で、充電FET15のデューティオフ中にキャパシタ電圧Vcapをモニタする。充電FET15のオン期間中はキャパシタ3に電流が流れているため、キャパシタ電圧Vcapを正確に観測することができない。したがって、キャパシタ3に電流が流れない、充電FET15のオフ期間中にキャパシタ3の開放電圧を正確なキャパシタ電圧Vcapとして観測するのである。なお、キャパシタ電圧Vcapの観測中は充電FET15だけでなく廃電FET17も遮断状態とすべきことは当然である。
次いで、コントローラ30は、ステップS10で、キャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以上となったか否かを判定し、NOの場合、ステップS8に戻り、YESの場合、ステップS11に進む。ここでキャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以上の状態とは、キャパシタ電圧Vcapがバッテリ電圧まで回復した状態である。なお、ここではステップS4とステップS10とに同一の閾値Vcap1を採用したが、ステップS4における第1閾値とステップS10における第2閾値とを互いに異なる値としてもよい。
ステップS11では、コントローラ30は、充電FET15のデューティ制御を停止させる。キャパシタ電圧Vcapがバッテリ電圧まで回復したからである。ただし、このようにしてキャパシタ3の充電が完了しても、コントローラ30は、キャパシタ遮断リレー12の遮断状態を継続するように制御する。
次いで、コントローラ30は、ステップS12で、イグニッションスイッチセンサSN3からの入力情報に基づいて、イグニッションスイッチがオフ操作されたか否か(つまりドライバがエンジンを停止させる操作を行ったか否か)を判定する。そして、イグニッションスイッチがオフ操作されたのを待って、コントローラ30は、ステップS13で、オルタネータ1による発電を停止させる。ただし、コントローラ30は、イグニッションスイッチのオン中は、キャパシタ遮断リレー12を接続状態としないように制御する。
一方、ステップS3で初回モードであると判定された場合と、ステップS4でキャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以下でないと判定された場合には、ステップS14に進む。
コントローラ30は、ステップS14〜S16で、キャパシタ遮断リレー12を接続状態、バイパスリレー13を遮断状態とし、かつオルタネータ1のフィールドコイルに電流を印加してオルタネータ1に発電を行わせる。これにより、キャパシタ3は、キャパシタ遮断リレー12を通じてオルタネータ1の発電電力により充電される。その後、前述のステップS12に進む。
ステップS3で初回モードであると判定されてステップS14に進んだ場合には、例えば、生産ライン上でディーゼルエンジンの燃料噴射量学習の作業をキャパシタ3の電力によって実行することができる。初回フラグが「1」にセットされた状態では、エンジン停止中にバッテリ2からキャパシタ3への充電が行われることにより、燃料噴射量学習の作業を開始する時点ではキャパシタ3の電圧が既に3V以上に達しており、キャパシタ3がオルタネータ1のフィールドコイルに直ちに電流を印加することができる。したがって、オルタネータ1からの発電電力でキャパシタ3を急速に充電することで、生産タクトの短縮が可能になる。なお、初回フラグが「1」にセットされていることを特定LEDの点滅で表示することとすれば、余分な電気負荷を使用しないように作業者にワーニングを与えることができる。
一方、ステップS4でキャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以下でないと判定されてステップS14に進んだ場合は、キャパシタ3が十分に充電された状態で新たなドライビングを開始した場合に相当する。この場合には、ステップS14〜S16での制御の結果、減速回生発電が可能になり、燃費の向上が図れる。
なお、ステップS13での発電停止後にキャパシタ電圧Vcapの不足が判明した場合には、エンジン停止中にステップS8〜S11と同様の制御を実行することによりバッテリ2からキャパシタ3への充電を行うようにしてもよい。
図4は、エンジンの始動時にコントローラ30により行われる制御の他の手順を示すフローチャートである。ステップS1からステップS11までは、図3の手順と同様である。
図4によれば、コントローラ30は、キャパシタ電圧Vcapがバッテリ電圧まで回復した時点で充電FET15のデューティ制御を停止させた後、ステップS21で、電気負荷5の消費電流が所定の閾値I0以下であるか否かを判定する。そして、当該消費電流が閾値I0以下になったのを待って、コントローラ30は、ステップS22で、オルタネータ1による発電を停止させる。次いで、ステップS23に進む。
また、ステップS3で初回モードであると判定された場合と、ステップS4でキャパシタ電圧Vcapが閾値Vcap1以下でないと判定された場合にも、ステップS23に進む。
コントローラ30は、ステップS23〜S25で、キャパシタ遮断リレー12を接続状態、バイパスリレー13を遮断状態とし、かつオルタネータ1のフィールドコイルに電流を印加してオルタネータ1に発電を行わせる。これにより、キャパシタ3は、キャパシタ遮断リレー12を通じてオルタネータ1の発電電力により充電される。
次いで、コントローラ30は、ステップS26で、イグニッションスイッチセンサSN3からの入力情報に基づいて、イグニッションスイッチがオフ操作されたか否か(つまりドライバがエンジンを停止させる操作を行ったか否か)を判定する。そして、イグニッションスイッチがオフ操作されたのを待って、コントローラ30は、ステップS27で、オルタネータ1による発電を停止させる。
なお、ステップS27での発電停止後にキャパシタ電圧Vcapの不足が判明した場合には、エンジン停止中にステップS8〜S11と同様の制御を実行することによりバッテリ2からキャパシタ3への充電を行うようにしてもよい。
(4)作用
以上説明したとおり、本実施形態では、エンジンにより駆動されて発電するオルタネータ1と、電気負荷5に接続されたバッテリ2と、バッテリ2よりも急速な充放電が可能なキャパシタ3と、オルタネータ1とキャパシタ3との接続及び遮断を切り替えるキャパシタ遮断リレー12と、オルタネータ1とバッテリ2との接続及び遮断を切り替えるバイパスリレー13と、バッテリ2とキャパシタ3との接続及び遮断を切り替える充電FET15と、キャパシタ遮断リレー12とバイパスリレー13と充電FET15との状態をそれぞれ制御するコントローラ30とを備えた車両用電源制御装置において、コントローラ30は、車両の長期放置等が原因でキャパシタ3の電圧Vcapが低下した状態でイグニッションスイッチがオン操作された場合に、イグニッションスイッチのオン中はキャパシタ遮断リレー12を接続状態としないように制御する(図3)、あるいはキャパシタ遮断リレー12を接続状態とする前にオルタネータ1による発電を停止させるように制御する(図4)。
図3によれば、コントローラ30は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつキャパシタ3の電圧Vcapが第1閾値Vcap1以下である場合に、キャパシタ遮断リレー12を遮断状態、バイパスリレー13を接続状態、充電FET15を接続状態とする制御を実行することにより、オルタネータ1からバイパスリレー13を介してバッテリ2及び電気負荷5へ発電電力を供給するとともに、バッテリ2から充電FET15を介してキャパシタ3を充電し(ステップS5〜S11)、かつイグニッションスイッチのオン中はオルタネータ1による発電を継続してキャパシタ3の電圧Vcapが第2閾値Vcap1以上になってもキャパシタ遮断リレー12を接続状態としないように制御する(ステップS12〜S13)。
この構成によれば、当該ドライビングにてバッテリ2への負担を避けつつキャパシタ3を充電することが可能になり、次のドライブでのキャパシタ3の利用が可能になる(ステップS14〜S16)。また、当該ドライビング中にキャパシタ遮断リレー12の遮断状態を維持することにより、キャパシタ遮断リレー12の接続に伴うオルタネータ1の停止が必要がなくなるので、バッテリ2に負担がかかるのを防止できる。
図4によれば、コントローラ30は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつキャパシタ3の電圧Vcapが第1閾値Vcap1以下である場合に、キャパシタ遮断リレー12を遮断状態、バイパスリレー13を接続状態、充電FET15を接続状態とする制御を実行することにより、オルタネータ1からバイパスリレー13を介してバッテリ2及び電気負荷5へ発電電力を供給するとともに、バッテリ2から充電FET15を介してキャパシタ3を充電し(ステップS5〜S11)、かつキャパシタ3の電圧Vcapが第2閾値Vcap1以上になった場合には、キャパシタ遮断リレー12を接続状態とする前にオルタネータ1による発電を停止させるように制御する(ステップS22〜S23)。
この構成によれば、バッテリ2への負担を避けつつキャパシタ3を充電することが可能になる。また、キャパシタ遮断リレー12を接続することで、当該ドライビング中にキャパシタ3に対する減速回生発電が可能になり燃費の向上が図れる(ステップS24〜S25)。
また、コントローラ30は、電気負荷5の消費電流が所定の閾値I0以下である場合に、オルタネータ1による発電を停止させた後にキャパシタ遮断リレー12を接続状態とする制御を実行する(ステップS21〜S23)。
この構成によれば、キャパシタ3への接続時の発電停止に伴うバッテリ2への負担を極力抑えることが可能になる。
また、充電FET15は、バッテリ2とキャパシタ3との間に直列接続された半導体スイッチであり、コントローラ30は、充電FET15のオフ期間中にキャパシタ3の電圧を観測する。
この構成によれば、キャパシタ3の電圧を正確に観測することができる。
また、コントローラ30は、キャパシタ3が未だ十分な充電状態に至ったことがない初回モードでは、キャパシタ遮断リレー12を接続状態としてオルタネータ1によりキャパシタ3を充電するように制御する(図3のステップS3、S14〜S16;図4のステップS3、S23〜S25)。
この構成によれば、初回モードにてキャパシタ3の電力によって生産ライン上の作業をする際に、オルタネータ1からの発電電力でキャパシタ3を急速に充電することで、生産タクトの短縮が可能になる。
(5)変形例
上記実施形態では、バッテリ2よりも急速な充放電が可能な蓄電装置(請求項にいう第2蓄電装置)として、複数の電気二重層キャパシタ(EDLC)からなるキャパシタ3を用いたが、このようなキャパシタ3以外の蓄電装置を第2蓄電装置として使用することも可能である。その一例として、リチウムイオンキャパシタを挙げることができる。なお、リチウムイオンキャパシタは、電気二重層キャパシタとは異なり、リチウムイオンを電気化学的に吸蔵可能な炭素系材料を負極として用いることによってエネルギ密度を更に向上させたものであり、正極と負極とで充放電の原理が異なる(化学反応を併用する)ことから、ハイブリッドキャパシタとも呼ばれるものである。
また、上記実施形態では、ディーゼルエンジンを搭載した車両にここに開示された技術を適用した場合を例に挙げて説明したが、ここに開示された技術は、ディーセルエンジン以外のエンジン(例えばガソリンエンジン)を搭載した車両にも当然に適用することができる。
更に、上記実施形態では、エンジンから動力を得て発電する発電機としてオルタネータ1を用いたが、発電だけでなくエンジンのトルクアシスト(エンジンの出力軸にトルクを付加する動作)をも行うことが可能な電気モータ(モータジェネレータ)を、発電機として用いてもよい。すなわち、ここに開示された技術は、エンジンのみが動力源である従来型の車両だけでなく、エンジンと電気モータとを併用したハイブリッド車両にも適用することが可能である。
以上説明したように、ここに開示された技術は、車両用電源制御装置として有用である。
1 オルタネータ(発電機)
2 バッテリ(第1蓄電装置)
3 キャパシタ(第2蓄電装置)
4 DC/DCコンバータ
5 電気負荷
6 スタータ
7 第1ライン
8 第2ライン
9 第3ライン
10 第4ライン
11 バイパスライン
12 キャパシタ遮断リレー(第1断続部)
13 バイパスリレー(第2断続部)
14 充電ライン
15 充電FET(第3断続部)
16 抵抗
17 廃電FET
30 コントローラ(制御部)
SN1 電圧センサ
SN3 イグニッションスイッチセンサ

Claims (5)

  1. エンジンにより駆動されて発電する発電機と、
    電気負荷に接続された第1蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2蓄電装置と、
    前記発電機と前記第2蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第1断続部と、
    前記発電機と前記第1蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第2断続部と、
    前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第3断続部と、
    前記第1、第2及び第3断続部の状態をそれぞれ制御する制御部とを備えた車両用電源制御装置であって、
    前記制御部は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつ前記第2蓄電装置の電圧が第1閾値以下である場合に、前記第1断続部を遮断状態、前記第2断続部を接続状態、前記第3断続部を接続状態とする制御を実行することにより、前記発電機から前記第2断続部を介して前記第1蓄電装置及び前記電気負荷へ発電電力を供給するとともに、前記第1蓄電装置から前記第3断続部を介して前記第2蓄電装置を充電し、かつ前記イグニッションスイッチのオン中は前記発電機による発電を継続して前記第2蓄電装置の電圧が第2閾値以上になっても前記第1断続部を接続状態としないように制御することを特徴とする車両用電源制御装置。
  2. エンジンにより駆動されて発電する発電機と、
    電気負荷に接続された第1蓄電装置と、
    前記第1蓄電装置よりも急速な充放電が可能な第2蓄電装置と、
    前記発電機と前記第2蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第1断続部と、
    前記発電機と前記第1蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第2断続部と、
    前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との接続及び遮断を切り替える第3断続部と、
    前記第1、第2及び第3断続部の状態をそれぞれ制御する制御部とを備えた車両用電源制御装置であって、
    前記制御部は、イグニッションスイッチがオン操作され、かつ前記第2蓄電装置の電圧が第1閾値以下である場合に、前記第1断続部を遮断状態、前記第2断続部を接続状態、前記第3断続部を接続状態とする制御を実行することにより、前記発電機から前記第2断続部を介して前記第1蓄電装置及び前記電気負荷へ発電電力を供給するとともに、前記第1蓄電装置から前記第3断続部を介して前記第2蓄電装置を充電し、かつ前記第2蓄電装置の電圧が第2閾値以上になった場合には、前記第1断続部を接続状態とする前に前記発電機による発電を停止させるように制御することを特徴とする車両用電源制御装置。
  3. 請求項2に記載の車両用電源制御装置において、
    前記制御部は、前記電気負荷の消費電流が所定の閾値以下である場合に、前記発電機による発電を停止させた後に前記第1断続部を接続状態とする制御を実行することを特徴とする車両用電源制御装置。
  4. 請求項1又は2に記載の車両用電源制御装置において、
    前記第3断続部は、前記第1蓄電装置と前記第2蓄電装置との間に直列接続された半導体スイッチを有し、
    前記制御部は、前記半導体スイッチのオフ期間中に前記第2蓄電装置の電圧を観測することを特徴とする車両用電源制御装置。
  5. 請求項1又は2に記載の車両用電源制御装置において、
    前記制御部は、前記第2蓄電装置が未だ十分な充電状態に至ったことがない初回モードでは、前記第1断続部を接続状態として前記発電機により前記第2蓄電装置を充電するように制御することを特徴とする車両用電源制御装置。
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