JP2016037230A - ハイブリッド車両のブレーキシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生した場合であっても十分な制動力が得られるブレーキシステムを提供する。
【解決手段】ハイブリッド車両のブレーキシステム1は、エアブレーキ機構に供給される圧縮エアを貯留するエアタンク50と、圧縮エアを生成してエアタンク50へ供給する電動エアコンプレッサ40及びエンジン駆動エアコンプレッサ45と、エアタンク50に対するエンジン駆動エアコンプレッサ45による圧縮エアの供給の可否を切り替える切替部60と、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常であるか否かを判定し、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生していると判定した場合、切替部60を制御して、エンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50へ圧縮エアを供給させる制御部70と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハイブリッド車両のブレーキシステムに関する。
従来、車両のブレーキシステムとして液圧ブレーキ装置を用いたものが知られている。例えば、特許文献1に記載されたハイブリッド車両の制動装置では、モータによって駆動されるポンプでブレーキ油を加圧し、加圧されたブレーキ油をブレーキ機構へ供給することで車両を制動している。
特開2006−2667号公報
ところで、例えばトラック等の車両においては、ブレーキシステムとしてエアブレーキ装置を備えるものがある。エアブレーキ装置では、エンジンの動力によって駆動されるエアコンプレッサで圧縮エアを生成してエアタンクに貯留し、貯留された圧縮エアをエアブレーキ機構へ供給することで車両を制動する。近年、ハイブリッド車両においても、このようなエアブレーキ装置を装備可能とすることが求められている。ハイブリッド車両では、エンジンを停止させてモータジェネレータを駆動力源とするEV走行モードを備えることから、エアブレーキ装置を装備するためには電動のエアコンプレッサを用いる必要がある。しかし、この場合、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生すると、エアタンク内のエア圧が低下し、十分な制動力が得られないおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生した場合であっても十分な制動力が得られるハイブリッド車両のブレーキシステムを提供することを目的とする。
本発明に係るハイブリッド車両のブレーキシステムは、ハイブリッド車両のエアブレーキ機構に供給される圧縮エアを貯留するエアタンクと、ハイブリッド車両のバッテリの電力により駆動され、圧縮エアを生成してエアタンクへ供給する電動エアコンプレッサと、ハイブリッド車両のエンジンの動力により駆動され、圧縮エアを生成してエアタンクへ供給可能なエンジン駆動エアコンプレッサと、エアタンクに対するエンジン駆動エアコンプレッサによる圧縮エアの供給の可否を切り替える切替部と、電動エアコンプレッサの駆動が正常であるか否かを判定し、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生していると判定した場合、切替部を制御して、エンジン駆動エアコンプレッサからエアタンクへ圧縮エアを供給させる制御部と、を備える。
このブレーキシステムによれば、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生した場合、エンジン駆動エアコンプレッサからの圧縮エアをエアタンクへ供給させることができる。これによりエアタンク内のエア圧の低下が抑制されることから、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生した場合であっても十分な制動力を得ることが可能となる。
また、本発明に係るハイブリッド車両のブレーキシステムでは、制御部は、バッテリの電池残量が所定値よりも小さい場合、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生していると判定してもよい。このブレーキシステムによれば、電池残量の不足によってバッテリから電動エアコンプレッサへ電力供給ができなくなった場合に、エンジン駆動エアコンプレッサからの圧縮エアをエアタンクへ供給させることで十分な制動力を得ることが可能となる。
また、本発明に係るハイブリッド車両のブレーキシステムでは、バッテリは、ハイブリッド車両のモータジェネレータの駆動電圧以上の高電圧の電力を蓄電し、電動エアコンプレッサは、バッテリの高電圧の電力により駆動されてもよい。このブレーキシステムにおけるバッテリのように、モータジェネレータの駆動電圧以上の高電圧の電力を蓄電するバッテリは、電池残量が所定値よりも小さくなって電力供給が一旦異常となった場合、エンジンの動力を利用して充電することが困難である。この点、本発明によれば、バッテリによる電力供給が異常となった場合でも、バッテリの復帰を要することなく十分な制動力を得ることが可能となる。したがって、高電圧のバッテリを用いる場合にも好適に適用できる。
また、本発明に係るハイブリッド車両のブレーキシステムでは、ハイブリッド車両は、エンジンを停止させてモータジェネレータを駆動力源とするEV走行モードと、エンジンとモータジェネレータとを駆動力源とするHV走行モードと、を走行モードとして備え、制御部は、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生していると判定した場合、ハイブリッド車両がEV走行モードであるときには、停止中のエンジンを始動させてもよい。このブレーキシステムによれば、EV走行中に電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生した場合でも、停止中のエンジンを始動し、エンジンの動力を利用して圧縮エアを生成して供給することが可能となる。
本発明によれば、電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生した場合であっても十分な制動力が得られるハイブリッド車両のブレーキシステムを提供できる。
一実施形態に係るブレーキシステムを示す概略構成図である。 図1に示したブレーキシステムによる異常判定処理を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の説明において、同一又は相当要素には同一符号を用い、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係るブレーキシステムを示す概略構成図である。本実施形態に係るブレーキシステム1は、エンジン20とモータジェネレータ30とを備えるハイブリッド車両Vを制動するブレーキシステムとして構成されている。以下では、はじめにブレーキシステム1及びハイブリッド車両Vの概要を説明した後、ブレーキシステム1の構成をハイブリッド車両Vの構成と共に説明し、その後、ブレーキシステム1の動作を説明する。
ハイブリッド車両Vは、例えば、差込みプラグを用いてバッテリに直接給電可能なプラグインハイブリッド車両(以下、PHV:Plug-in Hybrid Vehicle)として構成されている。適用されるハイブリッド車両Vとしては、例えば中型バスが挙げられる。ここでのハイブリッド車両Vは、従来型のディーゼルエンジンバスに対してアドオン方式でモータジェネレータ30を取り付けることによって構成されたPHVバスである。なお、ハイブリッド車両Vは、特に限定されるものではなく、例えばトラック等の商用車であってもよく、大型車両や中型車両、普通乗用車、小型車両又は軽車両等のいずれであってもよい。また、ハイブリッド車両Vは、PHV以外のハイブリッド車両として構成されてもよい。
ハイブリッド車両Vは、走行モードとして、例えば、EV走行モード、HV走行モード、及びエンジン走行モードを備えており、これらを適宜切り替えながら走行する。EV走行モードとは、例えば、エンジン20を停止させ、モータジェネレータ30のみを駆動力源として走行する走行モードである。HV走行モードとは、例えば、エンジン20を作動させ、エンジン20とモータジェネレータ30とを駆動力源として走行する走行モードである。エンジン走行モードとは、例えば、モータジェネレータ30を駆動力源として利用せず、エンジン20のみを駆動力源として走行する走行モードである。これらの走行モードの切り替えは、例えばハイブリッド車両Vの走行状態やハイブリッド車両Vが走行中のエリアに基づいて自動的に行われる。
ハイブリッド車両Vは、車輪Wに制動力を作用させるためのブレーキ機構として、液圧ブレーキ装置よりも制動力が大きいエアブレーキ機構を備えている。エアブレーキ機構は、普通乗用車等よりも車両重量が大きいトラックやバス等において多く用いられる。エアブレーキ機構では、ブレーキペダルの踏込み量に応じて、エアタンク50に貯留された圧縮エアを車輪Wのブレーキチャンバに供給し、これにより車輪Wに制動力を作用させる。
ブレーキシステム1では、上記エアブレーキ機構に供給される圧縮エアを生成するためのエアコンプレッサとして、バッテリ35の電力により駆動される電動エアコンプレッサ40と、エンジン20の動力により駆動されるエンジン駆動エアコンプレッサ45と、を切り替えて使用する。概略的には、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常である場合には電動エアコンプレッサ40のみを用いて圧縮エアを生成し、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生している場合にはエンジン駆動エアコンプレッサ45を用いて圧縮エアを生成する。つまり、エンジン駆動エアコンプレッサ45をバックアップ用のエアコンプレッサとして利用することで、電動エアコンプレッサ40の駆動状態にかかわらず十分な制動力を得ることを図っている。なお、本実施形態のブレーキシステム1では、バッテリ35による電動エアコンプレッサ40への電力供給が正常であるか否かを判定することで、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常であるか否かを判定する。この点の詳細については後述する。
続いて、ブレーキシステム1の構成をハイブリッド車両Vの構成と共に説明する。ハイブリッド車両Vは、駆動力を車輪Wに伝達する駆動系10と、駆動系10に接続されたエンジン20と、駆動系10に接続されたモータジェネレータ30と、モータジェネレータ30に電力を供給するバッテリ35と、バッテリ35の電力により駆動される電動エアコンプレッサ40と、エンジン20の動力により駆動されるエンジン駆動エアコンプレッサ45と、エアブレーキ機構に供給される圧縮エアを貯留するエアタンク50と、エアタンク50に対するエンジン駆動エアコンプレッサ45による圧縮エアの供給状態の可否を切り替える切替部60と、バッテリ35による電動エアコンプレッサ40への電力供給が正常であるか否かを判定し、判定結果に応じて切替部60を制御するPHVECU(ECU:Electronic Control Unit)70(制御部)と、を備えている。このハイブリッド車両Vにおいて、ブレーキシステム1は、電動エアコンプレッサ40、エンジン駆動エアコンプレッサ45、エアタンク50、切替部60、及びPHVECU70(制御部)により構成されている。
駆動系10は、AMT(AMT:Automated Manual Transmission)11と、トランスファ13と、を有している。AMT11は、機械式自動変速機として構成され、そのギア位置の変更(変速)並びにクラッチの接続及び分離の制御等の変速動作を自動的に行う。AMT11は、第1プロペラシャフト14を介してトランスファ13と接続されており、エンジン20による駆動力をトランスファ13に伝達する。
トランスファ13には、第1プロペラシャフト14と、第2プロペラシャフト15と、モータジェネレータ30と、が駆動力を伝達可能に接続されている。つまり、トランスファ13は、AMT11及び第1プロペラシャフト14を介してエンジン20に接続されると共に、第2プロペラシャフト15、デファレンシャルギア16、及びドライブシャフト17を介して車輪Wに接続されている。
トランスファ13は、例えばその内部に少なくとも1つのクラッチ(図示せず)を含んで構成されており、エンジン20、モータジェネレータ30及び車輪Wの相互間における駆動力の伝達及び非伝達を切り替える機能を有する。例えば、ハイブリッド車両Vの走行モードがEV走行モードの場合、モータジェネレータ30と車輪Wとの間で駆動力が伝達される。また、トランスファ13では、例えば、ハイブリッド車両Vの走行モードがHV走行モードの場合、エンジン20、モータジェネレータ30及び車輪Wの相互間で駆動力が伝達される。また、トランスファ13では、例えば、ハイブリッド車両Vがエンジン走行モードの場合においては、エンジン20と車輪Wとの間で駆動力が伝達される。
エンジン20は、ハイブリッド車両Vの駆動力源として機能すると共に、エンジン駆動エアコンプレッサ45の動力源としても機能する。エンジン20としては、例えばディーゼルエンジンやガソリンエンジン等が挙げられる。エンジン20は、例えばハイブリッド車両Vの走行モード等に基づいて適宜始動又は停止される。モータジェネレータ30は、ハイブリッド車両Vの駆動力源として機能すると共に、アクセルオフ時に回生制動力を車輪Wに作用させて発電し、バッテリ35を充電するための発電機としても機能する。
バッテリ35は、その内部で複数の二次電池が電気的に接続されて構成されており、モータジェネレータ30に電力を供給する。バッテリ35としては、種々の形式の二次電池を用いることができ、ここではリチウムイオン電池が採用されている。バッテリ35は、モータジェネレータ30の駆動電圧以上の高電圧(例えば300V)の電力を蓄電可能に構成されている。バッテリ35には、高電圧ケーブル39を介してインバータ37が電気的に接続されている。インバータ37は、モータジェネレータ30に電気的に接続されており、バッテリ35の直流とモータジェネレータ30の交流を交換しながら電流制御を行う。また、バッテリ35は、バッテリ35の充電量SOC(State Of Charge)を検出してPHVECU70に送信する検出ユニット35Aを内蔵している。
電動エアコンプレッサ40は、例えば電動のポンプであり、上記エアブレーキ機構に供給される圧縮エアを生成してエアタンク50へ供給する。電動エアコンプレッサ40は、高電圧ケーブル39を介してバッテリ35に電気的に接続されており、バッテリ35の電力により駆動される。電動エアコンプレッサ40は、電動エアコンプレッサECU80(ACECU)に電気的に接続されており、ACECU80によってその駆動が制御される。ACECU80は、例えばCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read OnlyMemory)、RAM(Random Access Memory)を含むコンピュータにより構成されている。ACECU80は、PHVECU70に電気的に接続されると共に、コンバータ85を介してバッテリ35に電気的に接続されている。ACECU80は、コンバータ85により変換された直流24Vの電力を電源として駆動される。エンジン駆動エアコンプレッサ45は、ハイブリッド車両におけるエンジンの動力により駆動され、圧縮エアを生成してエアタンク50へ供給する。
エアタンク50からエアブレーキ機構への圧縮エアの供給量は、ブレーキペダルの踏込み量に基づき、ブレーキバルブ41によって調整される。ブレーキバルブ41、エアタンク50、電動エアコンプレッサ40、及びエンジン駆動エアコンプレッサ45は、管路90を介して互いに接続されている。本実施形態では、管路90は、電動エアコンプレッサ40とエアタンク50とを接続する第1管路91と、第1管路91とブレーキバルブ41とを接続する第2管路93と、エンジン駆動エアコンプレッサ45と第2管路93とを接続する第3管路95と、を有している。
切替部60は、エンジン駆動エアコンプレッサ45とエアタンク50とを接続する管路上に設けられている。ここでは、切替部60は、第3管路95に設けられている。切替部60は、例えば電磁弁(Magnetic Valve)であり、バルブの開閉によってエアタンク50へのエンジン駆動エアコンプレッサ45による圧縮エアの供給の可否を切り替える機能を有する。本実施形態では、切替部60は、エンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50への圧縮エアの供給を許可する開状態と、当該供給を許可しない閉状態と、の間で供給状態を切り替える。第3管路95における切替部60よりもエアタンク50側には、逆止弁46が設けられている。逆止弁46は、エンジン駆動エアコンプレッサ45側からエアタンク50側への圧縮エアの進入を許容しつつ、エアタンク50側からエンジン駆動エアコンプレッサ45側への圧縮エアの進入を防止する。
PHVECU70は、例えばCPU、ROM、RAMを含むコンピュータにより構成されている。PHVECU70は、ハイブリッド車両VをPHVとして機能させる統括的な制御を実施する。例えば、PHVECU70は、ハイブリッド車両Vの走行モードの切り替え制御や、図2を参照して後述する異常判定処理を実行する。後述するように、当該異常判定処理において、PHVECU70は、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常であるか否かを判定し、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生していると判定した場合、切替部60に供給状態を切り替えさせて、エンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50へ圧縮エアを供給させる制御を実行する。
次に、図2を参照してブレーキシステム1の動作を説明する。PHVECU70は、キースイッチがオンとされて起動されると、図2に示す異常判定処理を実行する。当該処理の開始時には、切替部60のバルブは閉状態とされており、エンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50への圧縮エアの供給は行われていない。
まず、PHVECU70は、バッテリ35の充電量SOCが所定の閾値Fよりも小さいが否かを判定する(ステップS11)。閾値Fは、電動エアコンプレッサ40を駆動するための最小充電量Dから、所定のマージンEだけ小さい値に設定されており、例えば、最小充電量Dが満充電量の20%であり、マージンEが5%である場合、閾値Fは15%に設定される。PHVECU70は、バッテリ35の充電量SOCが閾値Fよりも小さい場合、バッテリ35による電動エアコンプレッサ40への電力供給に異常が発生している(電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生している)と判定し、ステップS12に進む。一方、バッテリ35の充電量SOCが閾値F以上である場合、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常であると判定し、再度ステップS11に戻る。この場合、ステップS11の処理は、イグニッションスイッチがオンである間、バッテリ35の充電量SOCが閾値Fよりも小さくなるまで繰り返し実行される。
ステップS12では、PHVECU70は、走行モードがEV走行モードであるか否かを判定する。判定の結果、走行モードがEV走行モードであると判定した場合、停止中のエンジン20を始動させ(ステップS13)、その後ステップS14に進む。一方、判定の結果、走行モードがEV走行モードではない(HV走行モード又はエンジン走行モード)と判定した場合には、そのままステップS14に進む。HV走行モード及びエンジン走行モードにおいてはエンジン20が既に駆動されているからである。
ステップS14では、PHVECU70は、電動エアコンプレッサ40に駆動を停止させると共に、切替部60に供給状態を閉状態から開状態へ切り替えさせて、エンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50へ圧縮エアを供給させる。その後、PHVECU70は処理を終了する。
以上説明したように、ブレーキシステム1によれば、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生している場合、エンジン駆動エアコンプレッサ45からの圧縮エアをエアタンク50へ供給させることができる。これによりエアタンク50内のエア圧の低下が抑制されることから、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生した場合でも十分な制動力を得ることが可能となる。つまり、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生した場合において、ブレーキが効かない状態となることを回避でき、ひいては、ハイブリッド車両Vの走行機能に悪影響が及ぼされることを回避できる。
また、ブレーキシステム1によれば、電池残量の不足によってバッテリ35から電動エアコンプレッサ40への電力供給ができなくなった場合(バッテリ35が失陥した場合)に、エンジン駆動エアコンプレッサ45からの圧縮エアをエアタンク50へ供給して十分な制動力を得ることが可能となる。また、バッテリ35の充電量SOCに基づいて電動エアコンプレッサ40の駆動が正常か否かを判定することから、異常の発生を精度良く検知することが可能となる。
また、バッテリ35のように、モータジェネレータ30の駆動電圧以上の高電圧の電力を蓄電するバッテリは、電力供給が一旦異常となった場合、エンジン20の動力を利用して充電することが難しい。この点、ブレーキシステム1によれば、バッテリ35による電力供給が異常となった場合であっても、バッテリ35の復帰を要することなく十分な制動力を得ることが可能となる。したがって、高電圧のバッテリ35を用いる場合にも好適に適用できる。
また、ブレーキシステム1によれば、EV走行中に電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生した場合であっても、停止中のエンジン20を始動し、エンジン20の動力を利用して圧縮エアを生成して供給することが可能となる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限られるものではなく、各請求項に記載した要旨を変更しない範囲で変形し、又は他のものに適用してもよい。
上記実施形態では、バッテリ35の充電量SOCが所定の閾値Fよりも小さいか否かを判定することで、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常であるか否かを判定する例を挙げて説明したが、判定方法はこれに限られない。例えば、これに加えて又は代えて、PHVECU70、ACECU80、又はコンバータ85の作動状態に基づいて判定してもよい。これらに異常が発生した場合にも、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生するからである。或いは、電動エアコンプレッサ40自体の駆動状態に基づいて判定してもよい。また、閾値Fの値は上記例に限られず、例えば最小充電量Dとしてもよい。
上記実施形態では、切替部60が閉状態と開状態の2つの状態を切り替えるとして説明したが、少なくとも3つ以上の状態間で段階的に状態を切り替え可能としてもよく、エンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50へ供給する圧縮エアの量の大小を調整可能としてもよい。
上記実施形態では、切替部として電磁弁を備える例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、電磁弁に代えて、又は電磁弁に加えて、エンジン20とエンジン駆動エアコンプレッサ45とを接続するクラッチを切替部として備え、電動エアコンプレッサ40の駆動が正常である場合にはクラッチを切断してエンジン駆動エアコンプレッサ45の駆動を停止させ、電動エアコンプレッサ40の駆動に異常が発生している場合にはクラッチを接続してエンジン駆動エアコンプレッサ45からエアタンク50へ圧縮エアを供給させる構成としてもよい。この構成によれば、エンジン駆動エアコンプレッサ45による圧縮エアの生成が不要である場合にエンジン20の動力をロスしてしまうことを抑制できる。なお、上記実施形態では、切替部60の状態にかかわらずエンジン駆動エアコンプレッサ45に圧縮エアを生成させる構成としてもよいし、切替部60が閉状態である場合にはエンジン駆動エアコンプレッサ45に駆動を停止させる構成としてもよい。
上記実施形態では、バッテリ35による電動エアコンプレッサ40への電力供給に異常が発生していると判定した場合、電動エアコンプレッサ40の駆動を停止させるとして説明したが、これに限られない。例えば、閾値Fを最小充電量Dよりも大きい値に設定しておき、バッテリ35の充電量SOCが当該閾値Fよりも小さくなった場合、電動エアコンプレッサ40の駆動を停止させることなく、エンジン駆動エアコンプレッサ45による圧縮エアの供給を開始させてもよい。この場合、充電量SOCが少なくなった際に電動エアコンプレッサ40とエンジン駆動エアコンプレッサ45とを併用することで、電力使用の効率化を図ることができる。
1…ブレーキシステム、10…駆動系、13…トランスファ、20…エンジン、30…モータジェネレータ、35…バッテリ、35A…検出ユニット、37…インバータ、40…電動エアコンプレッサ、41…ブレーキバルブ、45…エンジン駆動エアコンプレッサ、50…エアタンク、60…切替部、70…PHVECU(制御部)、80…ACECU、85…コンバータ、90…管路、V…ハイブリッド車両。

Claims (4)

  1. ハイブリッド車両のエアブレーキ機構に供給される圧縮エアを貯留するエアタンクと、
    前記ハイブリッド車両のバッテリの電力により駆動され、前記圧縮エアを生成して前記エアタンクへ供給する電動エアコンプレッサと、
    前記ハイブリッド車両のエンジンの動力により駆動され、前記圧縮エアを生成して前記エアタンクへ供給可能なエンジン駆動エアコンプレッサと、
    前記エアタンクに対する前記エンジン駆動エアコンプレッサによる前記圧縮エアの供給の可否を切り替える切替部と、
    前記電動エアコンプレッサの駆動が正常であるか否かを判定し、前記電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生していると判定した場合、前記切替部を制御して、前記エンジン駆動エアコンプレッサから前記エアタンクへ前記圧縮エアを供給させる制御部と、を備えることを特徴とするハイブリッド車両のブレーキシステム。
  2. 前記制御部は、前記バッテリの電池残量が所定値よりも小さい場合、前記電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生していると判定する、ことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両のブレーキシステム。
  3. 前記バッテリは、前記ハイブリッド車両のモータジェネレータの駆動電圧以上の高電圧の電力を蓄電し、
    前記電動エアコンプレッサは、前記バッテリの前記高電圧の電力により駆動される、ことを特徴とする請求項2に記載のブレーキシステム。
  4. 前記ハイブリッド車両は、前記エンジンを停止させて前記モータジェネレータを駆動力源とするEV走行モードと、前記エンジンと前記モータジェネレータとを駆動力源とするHV走行モードと、を走行モードとして備え、
    前記制御部は、前記電動エアコンプレッサの駆動に異常が発生していると判定した場合、前記ハイブリッド車両が前記EV走行モードであるときには、停止中の前記エンジンを始動させる、ことを特徴とする請求項3に記載のブレーキシステム。
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CN113635773A (zh) * 2021-09-17 2021-11-12 北华大学 一种机场摆渡车的制动能量回收系统及控制方法

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