JP2016037000A - 画像形成装置、画像形成システム及びプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】ユーザ認証後に実行するジョブを、該認証を行う装置が実行できない場合でも、出力内容を第三者に見られることなく他の装置に実行させられるようにする。【解決手段】画像形成装置に、ユーザ認証後に画像形成を実行することを指示する機密ジョブを受け付けるジョブ実行要求受付部131と、入力された認証情報に基づきユーザを認証するユーザ認証部132と、該機密ジョブに係る画像形成を実行可能かを判断するジョブ実行判断部134と、ユーザ認証部132が認証後に該機密ジョブが実行不可と判断された場合に、画像形成装置及び機密ジョブを特定する情報を含む識別子を生成する識別子生成部137と、該生成された識別子をユーザに提示する識別子提示部139と、他の画像形成装置から該識別子により特定される機密ジョブの送信を要求された場合に、該他の画像形成装置に対して該機密ジョブを送信するジョブ送信部140とを設けた。【選択図】図4

Description

この発明は、ユーザを認証してから画像形成を実行することを指示するジョブを処理するための画像形成装置、画像形成システム及びプログラムに関する。
近年、情報漏洩の観点から、第三者に見られることなく、セキュアな状態で文書を印刷等により画像形成するための技術が開発されている。その一つに、パーソナルコンピュータ(PC)から印刷ジョブとそのジョブの印刷指示が画像形成装置に送信された場合に、個人認証装置にIDカード等の自己の個人認証情報媒体を読み込ませる等により、装置の前にいるユーザを認証した後で印刷を行うシステムが知られている。このようなシステムによれば、特定のユーザのみが自己の印刷ジョブの印刷を第三者に見られることなく印刷することができる。
また、印刷ジョブ生成端末から送信されてきた印刷ジョブを印刷する所定のプリンタが故障等により使用できない場合には、印刷可能な他のプリンタをネットワーク上から検索して、その印刷ジョブを転送するというシステムが、特許文献1に開示されている。
このシステムによれば、印刷前に個人認証を行ってから印刷ジョブを転送するため、初めに印刷を実行させようとしたプリンタが故障して印刷ができない場合でも、一応、他のプリンタを利用してセキュアな印刷を実行することができる。
しかし、特許文献1に開示されたシステムを利用した場合でも、印刷ジョブデータの転送先のプリンタにおいては、ユーザの認証を行うことなく印刷を実行してしまう。従って、当該転送先のプリンタでの印刷時に印刷物の内容を第三者に見られる可能性があり、必ずしもセキュアな印刷が実行できないという問題があった。
このような問題は、印刷以外の画像形成を行う場合にも当然に発生し得るものである。
この発明は、このような問題を解決し、ユーザを認証してから実行するジョブを、該認証を行う装置自身が実行できない場合でも、出力内容を第三者に見られることなく他の装置に実行させられるようにすることを目的とする。
以上の目的を達成するために本発明では、画像形成装置に、ユーザを認証してから画像形成を実行することを指示するジョブである機密ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、入力された認証情報に基づきユーザを認証する認証手段と、上記ジョブ受付手段が受け付けた機密ジョブに係る画像形成を実行できるか判断するジョブ実行判断手段と、上記認証手段がユーザを認証した後に、上記ジョブ実行判断手段が上記機密ジョブに係る画像形成を実行できないと判断した場合に、その画像形成装置及び実行しようとした機密ジョブを特定する情報を含む識別子を生成する生成手段と、上記生成手段が生成した識別子をユーザに提示する提示手段と、他の画像形成装置から、上記識別子により特定される機密ジョブの送信を要求された場合に、その他の画像形成装置に対してその機密ジョブを送信する送信手段とを設けることとした。
上記の構成によれば、ユーザを認証してから実行するジョブを、該認証を行う装置自身が実行できない場合でも、出力内容を第三者に見られることなく他の装置に実行させられるようにすることができる。
本発明の画像形成システムの一実施形態の構成を示す図である。 図1に示した画像形成システムを構成する一の画像形成装置のハードウェア構成図である。 図2に示した画像形成装置10の操作部及び認証装置の構成を示す図である。 図1に示した画像形成システムを構成する各装置が備える、機密ジョブの実行に関する機能の構成を示す機能ブロック図である。 画像形成装置10が収集するネットワークAに接続する画像形成装置のリストである。 画像形成装置10のCPUが、機密ジョブの実行指示を検出した場合に実行する処理のフローチャートである。 画像形成装置10のCPUが、認証操作を検出した場合に実行する処理のフローチャートである。 画像形成装置20のCPUが、識別子の入力を受け付けたときに実行する処理のフローチャートである。 画像形成装置10のCPUが、機密ジョブの送信を要求された場合に実行する処理のフローチャートである。 図1に示す画像形成システムを構成する各装置がユーザの指示に基づき機密ジョブを実行する場合の各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態の第1変形例における、図4に示した機能ブロックと対応する機能ブロック図である。 本発明の実施形態の第1変形例における、図9の処理と対応する処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第2変形例における、図7の処理と対応する処理を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
まず図1に、本発明の画像形成システムの一実施形態の構成を示す。
図1に示す画像形成システムは、画像形成装置10、画像形成装置20a,20b・・・、およびPC(パーソナルコンピュータ)30a,30b,30c・・・をネットワークAにより接続して構成したものである。ネットワークAは各装置を相互に通信可能に接続するための通信路であり、有線、無線を問わず、任意の規格のものを用いることができ、インターネットでも、LAN(ローカルエリアネットワーク)でも構わない。
図1の画像形成システムを構成する画像形成装置のうち、少なくとも1台は認証機能を備えたものである。ここでは、画像形成装置10が認証機能を備えていることとする。画像形成装置20a,20bは認証機能を備えていても、いなくてもよい。画像形成装置10が第1画像形成装置、画像形成装置20a,20bが第2画像形成装置である。
また、画像形成装置10,20a,20bはプリント機能を有しており、ネットワークAに接続しているPC30a、30b、30cが行う画像形成指示に従って、印刷により用紙に画像を形成することができる。プリント機能に加え、スキャン、コピー、ファクシミリ送信、文書蓄積等の機能を備えたMFP(デジタル複合機:Multi Function Peripheral)であってもよい。
PC30a,30b,30cは、ユーザが操作する端末装置であり、情報処理装置である。また、ユーザから後述する機密ジョブを含む各種ジョブを画像形成装置10,20a,20bに実行させる指示を受け付け、その指示に係るジョブを該当の装置に実行させる機能を備える。なお、PC30a,30b,30cは、これらのジョブの取り扱いが可能であれば、タブレットコンピュータやスマートフォン等の携帯端末であってもよい。
画像形成システムを構成する画像形成装置及びPCの数は特に限定されない。機種等についても、上述した各機能を備えていれば、特に限定されない。また、以下の説明において、画像形成装置20a,20bの個体を特定する必要がない場合、画像形成装置20の符号を用いる。PCについても、同様にPC30の符号を用いる。
図2は、画像形成システムを構成する画像形成装置10のハードウェア構成図である。
画像形成装置10は、図2に示すように、コントローラ101、画像処理・エンジン制御部110、画像読取部111、プロッタ部112、操作部120、および認証装置121を備える。また、コントローラ101は、CPU102、RAM103、ROM104、HDD(ハードディスクドライブ)105、ネットワークI/F(インターフェース)106、オプションI/F107、および操作部I/F108を備え、これらはシステムバス109によって接続されている。
上記構成のうち、CPU102は、RAM103をワークエリアとしてROM104又はHDD105に記憶されたプログラムを実行することにより、画像形成装置10全体を制御し、後述する種々の機能を実現する。
ネットワークI/F106は、画像形成装置10をネットワークAに接続するためのインターフェースである。
オプションI/F107は、認証装置121をシステムバス109に接続してCPU102から制御可能とするためのインターフェースである。
操作部I/F108は、操作部120をシステムバス109に接続してCPU102から制御可能とするためのインターフェースである。
画像読取部111は、原稿の画像を読み取ってその画像データを取得する機能を備えた画像読取手段である。プロッタ部112は、入力された画像データに基づき用紙に画像を形成する機能を備えた画像形成手段である。
画像処理・エンジン制御部110は、画像読取部111やプロッタ部112を制御するための機構であり、コントローラ101に接続して、CPU102から制御可能とする。例えば、プロッタ部112がトナー切れ、紙詰まり、その他何らかの故障によって画像形成動作ができない場合、画像処理・エンジン制御部110はCPU102に画像形成不可という情報を伝える。
操作部120は、ユーザからの操作を受け付けるためのキー、ボタン、タッチセンサ等の操作手段と、ユーザに対して情報を提示するためのディスプレイ等の表示手段とを備えるユーザインタフェースである。
認証装置121は、ユーザを認証するための認証情報の入力を受け付け、その認証情報を用いてユーザを認証する機能を備える認証手段である。認証装置121に設ける認証機能で用いる認証方式は、任意であり、近距離無線通信システム(Near Field Communications)を利用した認証、指紋認証、静脈認証、ユーザ名とパスワードの組み合わせによる認証等が考えられる。また、専用の認証装置121を設けず、操作部120から入力されたユーザ名やパスワード等の認証情報を用いてCPU102が認証処理を実行する構成であってもよい。
いずれにせよ、認証装置121が認証するユーザの情報は、画像形成装置10が参照可能な位置に予め登録しておく。登録先は、ROM104或いはHDD105のような内部の記憶手段でも、外部のサーバ装置等が備える記憶手段でもよい。また、認証装置121は認証情報の入力のみ受け付け、認証処理自体を、認証サーバ等の外部装置に行わせる構成も妨げられない。
画像形成装置10においては、操作部120と認証装置121とを一体として設けている。
なお、図1に示した他の装置の構成も、エンジン部をはじめとする各部の詳細な構成は装置に応じて異なるが、基本的な構成は画像形成装置10と同様である。
図3に、認証装置121を含む操作部120の構成を示す。
図3に示すように、操作部120には、認証装置121、ホームキー122、省エネキー123、印刷中断キー124、スタートキー125、タッチパネル126を備える。
このうち認証装置121としては、近距離無線通信システムによりICカードからユーザの認証情報を読み取って認証を行う装置を採用している。
ホームキー122は、ホーム画面の表示を指示するためのキーである。
省エネキー123は、画像形成装置10を消費電力の少ない省電力モード状態に遷移させることを指示するためのキーである。
印刷中断キー124は、実行中の印刷(画像形成)の中断を指示するためのキーである。
スタートキー125は、印刷の開始を指示するためのキーである。
タッチパネル126は、表示手段である液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)に操作手段であるタッチセンサを積層し、ユーザに対する情報の表示と、GUI(グラフィカルユーザインタフェース)を用いたユーザからの操作受付を行う機能を備える。
なお、図3の例において、タッチパネル126には、機密ジョブを他の画像形成装置に代理で実行させる際に用いる識別子(ID)と、その代理実行の操作方法を説明するメッセージが表示されているが、この点については後述する。
以上の画像形成システムにおいて特徴的な点の一つは、ユーザを認証してから動作(ここでは画像形成)を実行することを指示するジョブである機密ジョブの実行に関する機能である。そこで、以下この点について説明する。
図4に、画像形成装置10、画像形成装置20、PC30が備える、機密ジョブの実行に関連する機能の構成を示す。なお、機密ジョブでない通常のジョブも、図4に示す機能により実行可能である。また、図4に示した各部の機能は、各装置のCPUが所要のプログラムを実行して該装置のハードウェアを制御することにより実現されるものである。
まず、PC30は、ジョブ実行指示受付部301と、ジョブ実行要求部302とを備える。
このうちジョブ実行指示受付部301は、図示しないGUI等により、ユーザから、画像形成装置10にジョブを実行させる指示を受け付ける機能を備える。ジョブが機密ジョブであることの設定や、機密ジョブを実行可能なユーザの指定は、このジョブ実行指示受付部301が受け付ける。また、PC30が自動的にジョブの実行指示を生成することも考えられる。
ジョブ実行要求部302は、ジョブ実行指示受付部301が受け付けた指示に基づき、ネットワークAを介して画像形成装置10に該指示に係るジョブの情報を送信し、その実行を要求する機能を備える。ここで送信する情報には、ジョブが機密ジョブであることの設定や、機密ジョブを実行可能なユーザの指定も含まれる。
これら各部の機能は、画像形成装置10と対応するプリンタドライバ等により実現されるものである。
また、画像形成装置10は、ジョブ実行要求受付部131、ユーザ認証部132、ジョブ提示部133、ジョブ実行判断部134、ジョブ記憶部135、ジョブ実行部136、識別子生成部137、検索部138、識別子提示部139、ジョブ送信部140、ジョブ消去部141を備える。
これらのうち、ジョブ実行要求受付部131は、PC30のジョブ実行要求部302が行ったジョブの実行要求を受け付ける機能を有する。この機能はジョブ受付手段の機能に該当する。
ユーザ認証部132は、ユーザが入力した認証情報に基づきユーザを認証する機能を有する。認証情報の入力受付は、上述のように認証装置121を用いて行うことができる。そして、ユーザ認証部132は、画像形成装置10が参照可能な位置に予め登録してあるユーザの情報の中から、ユーザが入力した認証情報と一致するものが存在するか否かを判断する。一致するものがあれば、認証情報を入力したユーザは該一致したユーザであると認証する。この機能は認証手段の機能に該当する。
認証情報の登録先は、ROM104或いはHDD105のような内部記憶手段でも、外部のサーバ装置等が備える記憶手段でもよい。また、ユーザ認証部132は認証情報の入力のみを受け付け、その照合は、認証サーバ等の外部装置に行わせる構成としてもよい。この場合は、認証情報の入力を受付、その結果を外部装置から取得する機能がユーザ認証部132による認証機能である。
ジョブ提示部133は、ユーザ認証部132がユーザ認証を完了した後に、ジョブ記憶部135に保存されているジョブのうち、その認証したユーザに実行を許可できるもののリストを提示する機能を備える。また、そのリストの中から実行すべきジョブの選択とその実行指示をユーザから受け付ける機能を有する。
リストの提示先は画像形成装置10のタッチパネル126であるが、実行を指示したユーザのPC30のディスプレイや、ユーザが所持する携帯情報端末等のディスプレイ等、ユーザが使用することが想定される任意の装置のディスプレイ等であって、ジョブの確認ができるものであればよい。
ジョブ実行判断部134は、画像形成装置10が実行しようとするジョブについて、その実行が可能か否かを判断する機能を有する。この判断は、機密ジョブでないジョブについては、ジョブ実行要求受付部131が実行の要求を受け付けた後にすぐ行えばよいし、機密ジョブについては、そのジョブの実行が許可されているユーザの認証が完了し、且つそのユーザからジョブ提示部133がジョブの実行指示を受け付けた場合に行えばよい。
この機能はジョブ実行判断手段の機能に該当する。
また、ジョブが実行不可能な場合とは、プロッタ部112でトナー切れ、紙詰まり、その他何らかの不具合が発生しており、画像形成装置10において、ジョブが示す内容の画像形成自体の実行が不可能な場合が考えられる。
ジョブ記憶部135は、ジョブ実行判断部134が実行不可と判断した場合に、そのジョブを記憶することにより、保存しておく機能を有する。また、ジョブ記憶部135は、実行を要求されたジョブが機密ジョブである場合には、そのジョブの実行が許可されているユーザの認証が完了し、且つそのユーザからジョブ提示部133がジョブの実行指示を受け付けるまでは、そのジョブを保存しておく。
ジョブが保存されるのは、ROM104或いはHDD105のような内部記憶手段である。なお、当該ジョブをネットワークA上に備えられたサーバ装置等の外部の記憶手段に保存してもよい。その場合、ジョブ記憶部135は、ネットワークI/F106を介して外部の記憶手段に当該ジョブを保存する。
ジョブ実行部136は、ジョブを実行する機能を備える。ジョブの実行とは、ジョブが画像形成ジョブであれば、プロッタ部112を制御して、ジョブの情報に含まれる画像を、ジョブの情報に含まれる設定に従って用紙に形成することである。
機密ジョブ以外のジョブについては、ジョブ実行要求受付部131がジョブの実行要求を受け付け、ジョブ実行判断部134がそのジョブを実行可能であると判断した場合に、ジョブ実行部136がそのジョブを実行する。
機密ジョブについては、ジョブ実行要求受付部131がジョブの実行要求を受け付けた後、ジョブ記憶部135が一旦保存する。その後、ユーザ認証部132がユーザの認証を完了し、ジョブ提示部133がユーザからジョブの実行指示を受け付け、ジョブ実行判断部134がそのジョブを実行可能であると判断した場合に、ジョブ実行部136がそのジョブを実行する。
識別子生成部137は、画像形成装置10と機密ジョブとを特定する情報を含む識別子を生成する機能を有する。また、この識別子の生成は、そのジョブの実行が許可されているユーザの認証が完了しそのユーザからジョブの実行指示を受け付けたにも関わらず、不具合発生等によりジョブ実行判断部134がその機密ジョブの実行ができないと判断した場合に行う。この機能は、生成手段の機能に該当する。
なお、画像形成装置10を特定する情報としては、ネットワークA上での装置名やIPアドレスが考えられるが、画像形成装置10を特定可能なものであれば、これらに限定されるものではない。
機密ジョブを特定する情報としては、画像形成に係るファイル名やジョブIDが考えられる。これらの情報を平文でそのまま記載したものを識別子としてもよいが、入力の便宜を考えると、短い文字数に可逆圧縮することが望ましい。このようにすれば、他人に盗み見られても覚えられにくいという利点もある。
検索部138は、ジョブ実行判断部134が実行不可と判断したジョブについて、ネットワークI/F106を介して、ネットワークA上の画像形成装置20(画像形成装置10以外の画像形成装置)の中から、そのジョブを代わりに実行可能な装置を検索し、そのリストを生成する機能を有する。この機能は検索手段の機能に該当する。
検索部138は、例えば、実行しようとするジョブの情報に含まれる設定情報から、そのジョブの実行に必要な機能を特定し、その機能を、予め登録しておいたネットワークA上の画像形成装置の情報と照らし合わせて、ジョブの実行が可能な装置を特定できる。さらに、その特定した各装置に対し、ジョブを実行中でないか、異常が発生していないか等を問い合わせ、ただちに画像形成を実行できるものを抽出して、最終的な検索結果とするとよい。
予め登録しておく情報は、例えば、ネットワークA上に接続している画像形成装置20のアドレス(アクセス先)及び名前(表示用文字列)と、各装置が備える画像形成機能(例えば、両面、カラー、後処理(ステープル、パンチ、ソートなど)等の機能)の情報とすることが考えられる。図5にその一例を示す。これらの情報は、予め各装置にアクセスして収集しておくとよい。しかし、ジョブを実行中でないか、異常が発生していないか等を問い合わせと当時にこれらの情報を収集することも妨げられない。この場合、ジョブを実行可能な装置の特定は、機能面からの特定と、状態面からの特定とを同時にあるいは並行して行うことになる。
識別子提示部139は、識別子生成部137が生成した識別子をユーザに提示する機能を有する。この機能は提示手段の機能に該当する。提示先はここでは画像形成装置10のディスプレイであり、図3に示したように提示を行うことができる。しかし、ジョブの送信元のPC30や、ユーザが所持する携帯情報端末等、ユーザが使用することが想定される装置に送信して提示させることもできる。
後述するように、ユーザは、画像形成装置10で実行できなかったジョブを代わりに実行させる画像形成装置20を適宜選択し、提示された識別子をその画像形成装置20に入力する。
なお、識別子提示部139は、識別子を、そこに含まれる情報をコード化したコード記号により提示してもよい。例えば、識別子をQRコード(登録商標)として表示し、スマートフォン等の携帯端末で読み取ることができるようにすれば、ユーザが識別子をメモ等に書きとめたり、覚えたりする手間が必要なくなる。また、他人に盗み見られても覚えられることもない。同様に、電子メールやピアツーピアの無線通信によりユーザの持つ端末装置に識別子をデータとして送信することも考えられる。
また、識別子提示部139は、識別子に加え、検索部138が生成した検索結果(検索部138が発見した、ジョブを代わりに実行可能な画像形成装置のリスト)を合わせて提示してもよい。このリストには特に拘束力はないが、ユーザがジョブを代わりに実行させる画像形成装置20を選択する際に参考にすることができる。
ジョブ送信部140は、ユーザが識別子を入力した他の画像形成装置20から、ジョブの送信を要求された場合に、この要求に応じて、当該ジョブの情報を要求元の画像形成装置20に送信する機能を有する。
ジョブ消去部141は、ジョブ送信部140が要求に応じてジョブを送信した後、ジョブ記憶部135が保存していた当該ジョブを消去する。
一方、画像形成装置20は、識別子受付部201、ジョブ取得部202、ジョブ提示部203、ジョブ実行部204を備える。
識別子受付部201は、ユーザから識別子の入力を受け付ける機能を備える。この識別子は、画像形成装置10の識別子生成部137が生成したものである。
また、識別子の入力は、テキスト文字列として受け付けてもよいし、画面に表示されたり紙に印刷されたりした文字やコード記号を不図示の読取手段により読み取って受け付けてもよい。ピアツーピアの無線通信で、ユーザが持つ端末装置からのデータの入力として受け付けてもよい。
また、識別子受付部201は、入力された識別子から、識別子を生成した画像形成装置10と、実行すべきジョブとを特定する情報を取り出す機能を有する。これらの情報が暗号化や圧縮されて識別子に含まれている場合には、識別子受付部201は、復号化や解凍の処理を行う。そして、予め定められた手順で画像形成装置10及び実行すべきジョブを特定する情報を取り出せたことをもって、入力された識別子が正しい(機密ジョブを取り扱う機能を備えた装置が確かに発行した)ものであることを確認できる。
ジョブ取得部202は、識別子受付部201が識別子から取り出した情報に基づき、識別子を生成した画像形成装置10に対し、実行すべきジョブの送信を要求する機能を備える。また、この要求に応じて画像形成装置10が送信してくるジョブの情報(ジョブを実行するために必要な全ての情報)を受信する機能を有する。
ここで受信するジョブの情報は、機密ジョブに係るものであることが想定されるが、画像形成装置20はこのことを認識する必要はなく、通常のジョブとして取り扱ってよい。機密ジョブの実行権限を確認するための認証は、画像形成装置10が識別子の生成前に行っているはずだからである。
ジョブ提示部203は、ジョブ取得部202がジョブの情報を受信した後、当該ジョブをユーザに提示して、実行可否の指示を受け付ける機能を有する。ジョブの提示先およびジョブの実行可否指示の入力先は、画像形成装置20のディスプレイである。ここで指示を受け付けるのは、ユーザが誤って意図しないジョブに関する識別子を入力してしまうことがあり得るので、実行前に念のためジョブの内容を確認させるためである。この確認は省略し、ジョブ取得部202がジョブの情報を取得した場合に、ジョブ実行部204がただちにそのジョブを実行するようにしてもよい。
ジョブ実行部204は、ジョブ取得部202が受信し、ジョブ提示部203がユーザから実行可の指示を受け付けたジョブを実行する機能を有する。ジョブの実行自体の機能は、画像形成装置10のジョブ実行部136と同様である。
以上が、各部が有する機能の説明である。
次に、図1に示した各装置が実行する、ジョブの実行に関連する処理について説明する。なお、以下に説明する処理は、機密ジョブの取り扱いに関する処理を中心に示すものである。
図6は、画像形成装置10のCPU102が、ジョブの実行指示を受け付けた場合に実行する処理のフローチャートである。
まず、画像形成装置10のCPU102は、受け付けたジョブが機密ジョブであるか否かを判断する(S21)。
ステップS21でYesであれば、CPU102は、受け付けたジョブを、ユーザを認証した後で実行するために保存して(S22)、処理を終了する。
ステップS21でNoであれば、認証を待つ必要はないため、CPU102は、受け付けたジョブを実行して(S23)、処理を終了する。ジョブの実行に関する処理は公知のものでよいので、詳細な説明は省略する。
図7は、画像形成装置10のCPU102が、ユーザが認証情報を入力したことを検出した場合に実行する処理のフローチャートである。
画像形成装置10のCPU102は、ユーザが入力した認証情報について、予め登録してあるユーザの情報と照合して認証処理を行う(S31)。CPU102は、照合したデータに一致したものがあるか否か、すなわち認証成功か否かを判断する(S32)。一致するものがない場合、すなわち認証失敗の場合(S32のNo)は、この処理を終了する。一致するものがある場合(S32のYes)は、認証情報を入力したユーザはその認証情報と対応して登録されているユーザであると認証したことになり、ステップS33以下の処理に進む。
ここでは、CPU102は、保存されているジョブの中から、ステップS32で認証したユーザが実行可能な機密ジョブを選択する(S33)。図4の説明で述べたように、機密ジョブにはそのジョブを実行可能な(実行する権限を持つ)ユーザを指定する情報が含まれるので、この情報に基づきステップS33の選択を行うことができる。
次に、CPU102は、画像形成装置10が、ステップS33で選択した機密ジョブの実行が可能な状態か否かを判断する(S34)。実行不可の場合とは、前述したとおり、プロッタ部112でトナー切れ、紙詰まり、その他何らかの不具合が発生しており、画像形成装置10において、ジョブが示す内容の画像形成自体の実行が不可能な場合等が考えられる。特に実行不可の理由がなければ、実行可能と考えられる。
ジョブの実行が可能な場合(S34のYes)、CPU102は、ステップS33で選択したジョブを実行し(S38)、この処理を終了する。
一方、ジョブの実行が不可能な場合(S34のNo)、CPU102は、ネットワークAに接続している画像形成装置20の中から、ジョブを実行可能な画像形成装置を検索し、そのリストを生成する(S35)。この検索は、検索部138の機能と対応するものである。
次に、CPU102は、ステップS33で選択した機密ジョブと、画像形成装置10自身とを特定するための情報を含む識別子を生成する(S36)。この生成は、識別子生成部137の機能と対応するものである。
最後に、CPU102は、ステップS35で生成したリスト及びステップS36で生成した識別子を、タッチパネル126に表示させることにより提示して、この処理を終了する(S37)。
以上の処理により、画像形成装置10は、認証したユーザが実行する権限を持つ機密ジョブを、装置の不具合等により実行できない場合に、そのジョブを特定する情報を含む識別子をユーザに提示することができる。ユーザは、代わりにそのジョブを実行させる他の画像形成装置20にその識別情報を入力することにより、画像形成装置20にそのジョブを実行させることができる。ステップS37で提示するリストは、その候補となる画像形成装置のリストである。
図8は、画像形成装置20のCPUが識別子の入力を検出した場合に実行する処理のフローチャートである。
画像形成装置20は、ユーザから識別子の入力を受け付けたことを検出すると、図8のフローチャートに示す処理を開始する。この時点では、識別子が正しいものかどうかを把握している必要はない。
図8の処理においてまず、画像形成装置20のCPUは、入力された識別子から、画像形成装置を特定するための情報と機密ジョブを特定するための情報とを取り出す(S41)。この取り出しは、識別子受付部201の機能と対応するものである。
情報が取り出せた場合(S42のYes)は、次のステップS43の処理を行う。情報が取り出せなかった場合(S42のNo)は、図8の処理を終了する。
なお、情報が取り出せなかった場合は、再度CPUにステップS42の処理を予め設定した回数行わせ、それでもなお情報が取り出せなかった場合に、この処理を終了するという処理にしてもよい。また、終了するまえに、情報が取り出せなかった(識別子が正しいものでない)旨のメッセージをユーザに提示してもよい。
ステップS42がYesの場合、CPUは、ステップS41で識別子から取り出した情報から特定される画像形成装置10に対して、ステップS41で識別子から取り出した情報(ファイル名やジョブIDなど)から特定される機密ジョブを送信することを要求する。
画像形成装置20のCPUが、この要求に応じて機密ジョブを画像形成装置10から受信した場合(S44のYes)は、次のステップS45の処理を行う。
一方、受信しなかった場合(S44のNo)は、図8の処理を終了する。送信できない旨の応答を受けた場合だけでなく、一定時間以内に応答がなかった場合も、ステップS44はNoとなる。この場合には、ジョブが取得できなかった旨のメッセージをユーザに提示するとよい。
ステップS44がYesの場合、画像形成装置20のCPUは、受信した機密ジョブを、ユーザからの操作を受け付けることが可能なディスプレイ等に提示し、ユーザからのジョブの実行可否の指示を受け付ける(S45)。なお、画像形成装置20は、機密ジョブと対応する正しい識別子が入力されたことで、その機密ジョブを保持する画像形成装置10において実行権限が確認されていると認識し、改めて認証処理を行う必要はない。従って、受信するジョブには、そのジョブが機密ジョブか否かを示す情報や、実行権限のあるユーザを示す情報が含まれている必要はない。
CPUは、ステップS45で受け付けた指示が実行の場合(S46のYes)は、ステップS44で受信したジョブを実行し(S47)、図8の処理を終了する。一方、受け付けた指示が実行不可の場合(S46のNo)は、図8の処理を終了する。
以上の処理により、画像形成装置20は、ユーザから正しい識別子が入力された場合に、その識別子を生成した画像形成装置10から、その識別子と対応する機密ジョブのデータを取得し、そのジョブを実行することができる。ユーザから見れば、画像形成装置10に実行させるつもりだったが機器の異常等により実行させられなかった機密ジョブを、画像形成装置20に代わりに実行させることができる。
図9は、画像形成装置20から機密ジョブの送信要求があった場合に、画像形成装置10のCPU102が実行する処理のフローチャートである。
CPU102は、画像形成装置20が図8のステップS43で送信してくる機密ジョブの送信要求を受信すると、図9のフローチャートに示す処理を開始する。この送信要求には、機密ジョブを特定するファイル名やジョブIDなどの情報が含まれる。
図9の処理においてまず、CPU102は、要求された機密ジョブが存在するか否かを判断する(S51)。
存在する場合(S51のYes)、該当する機密ジョブを読み出し(S52)、読み出した機密ジョブを、送信要求元の画像形成装置20に送信する(S53)。そして、送信が完了したら、そのジョブを消去し(S54)、図9の処理を終了する。
一方、ステップS51で存在しない場合は、ジョブを送信せずに図9の処理を終了する。このとき、画像形成装置20に対し、該当するジョブがない旨の応答を送信してもよい。
次に、ユーザが機密ジョブの実行指示を出した場合に、図6乃至図9に示した処理に従い図1に示す画像形成システムを構成する各装置が行う動作の流れについて説明する。図10は、画像形成装置10が機密ジョブを実行できず、画像形成装置20にそのジョブを代理で実行させる場合の動作例を示すシーケンス図である。
図10の動作において、最初に、ユーザがPC30に機密ジョブの実行指示を行う(S111)。PC30は当該実行指示を受け付けた後、認証機能を有する画像形成装置10に、実行指示に係るジョブを送信し、その実行を要求する(S112)。
画像形成装置10は、受信した機密ジョブを記憶することにより、保存する(S113)。
次に、ユーザは、画像形成装置10の認証装置121に、自己の認証情報を入力する(S114)。画像形成装置10は、入力された認証情報を、予め登録していた複数のユーザの認証情報と照合して、一致するものを検出することでユーザを認証(S115)する。
認証情報を入力したユーザが認証されると、画像形成装置10は、保存されている機密ジョブの中から、そのユーザが実行可能な機密ジョブ(ここではステップS112でPC30から送信された機密ジョブ)を選択する(S116)。
実行すべきジョブが選択されると、画像形成装置10は、自身が当該機密ジョブを実行可能な状態であるか否か確認をする(S117)。ここでは、トナー切れ、紙詰まり、その他何等かの不具合が発生しているとし、画像形成装置10はジョブの実行不可と判断する(S118)。
この場合、画像形成装置10は、ネットワークAに接続する複数の画像形成装置から、該当のジョブを代理で実行可能と考えられる装置を特定する。ここでは画像形成装置20が特定されたとする。そして、画像形成装置10は、特定された画像形成装置20(複数ある場合にはその各々)に対して、現在ジョブの実行が可能か否かを問い合わせる(S119)。問い合わせ先の画像形成装置20は、この問い合わせに対して、実行可能か否かを応答する(S120)。
次に、画像形成装置10は、ステップS120の応答結果から、機密ジョブを代理で実行可能な画像形成装置のリストを生成する(S121)。
また、画像形成装置10は、画像形成装置10を特定する情報と該当の機密ジョブを特定する情報とを含んだ識別子を生成する(S122)。
そして、画像形成装置10は、ステップS121で生成したリストとステップS122で生成した識別子を、タッチパネル126に表示してユーザに提示する(S123)。
ユーザは、提示された識別子をメモし(又は適当な装置に記憶させ)提示されたリストを参考に、機密ジョブを代理で実行させる画像形成装置20を選択し、その選択した装置に識別子を入力する(S124)。
識別子の入力を受け付けた画像形成装置20は、入力された識別子から、当該識別子を生成した画像形成装置10を特定するための情報と機密ジョブを特定するための情報とを取り出す(S125)。
そして、画像形成装置20は、取り出した情報に基づき、識別子を生成した画像形成装置10に、識別子から取り出した情報から特定される機密ジョブの送信を要求する(S126)。
その送信要求を受けた画像形成装置10は、当該機密ジョブを画像形成装置20に送信し(S127)、その後当該機密ジョブを消去する(S128)。
一方、画像形成装置20は、送信要求に応じて送信された機密ジョブを受信する(S127)と、その機密ジョブをユーザからの操作を受け付けることが可能なディスプレイ等に提示する(S129)。ユーザは、提示された機密ジョブを確認した後、ジョブの実行を指示する(S130)。
画像形成装置20のCPUは、当該機密ジョブの実行の指示を受けて、トナー切れ、紙詰まり、その他何らかの不具合が発生することにより、ジョブの実行が不可能な状態となっていなければ、ジョブの実行が可能であると判断し、ジョブを実行する(S131)。
以上が、画像形成システムの一実施形態を利用して、機密ジョブを実行する場合の流れである。
以上の画像形成システムによれば、画像形成装置10が、ユーザを認証した後で機密ジョブに係る画像形成を実行できないと判断した場合に、画像形成装置10自身及び実行しようとした機密ジョブを特定する情報を含む識別子を生成し、ユーザに提示する。また、他の画像形成装置から、その識別子により特定される機密ジョブの送信を要求された場合に、その他の画像形成装置に対してその機密ジョブを送信する。
このことにより、機密ジョブの実行を最初に指示された画像形成装置10で不具合によりそのジョブが実行できない場合でも、他の画像形成装置20に代理で実行させることができる。この場合において、画像形成装置10は、ユーザを認証した後で識別子を生成するため、その識別子を入力された画像形成装置20においてユーザを認証することができない場合でも、識別子から取り出した情報に従って画像形成装置10からジョブを取得できたことをもって、ジョブの実行権限を持つユーザであることを確認できる。従って、認証機能を備えない画像形成装置20での代理実行を許可しても、第三者に不正にジョブを実行されることがなく、セキュリティを維持することができる。
また、画像形成装置10が、機密ジョブを代理で実行可能な画像形成装置20を検索し、その検索結果をユーザに提示するようにすれば、ユーザがジョブを代理で実行させる画像形成装置を容易に選択することができる。
また、画像形成装置10が生成した識別子を、コード記号としてユーザに提示するようにすれば、携帯情報端末等によりそのコード記号を読み取らせることにより、ユーザは、メモや記憶に頼ることなく識別子を持ち運び可能となる。
また、画像形成装置20への入力を、その携帯端末装置に表示させたコード記号や文字を読み取らせることにより行うようにすれば、間違いのない識別子を容易に入力することができる。
また、画像形成装置10が、画像形成装置20へ送信した機密ジョブを消去するようにすれば、画像形成装置20に実行させたジョブを、画像形成装置10が重複して実行してしまうことがない。また、画像形成装置10の記憶領域を無駄に占有することもない。
次に、上述した実施形態のいくつかの変形例について説明する。
図11に、本発明の実施形態の第1変形例における、図4の機能ブロック図と対応する機能ブロック図を示す。
図11の例では、図4の例に比べ、画像形成装置10のジョブ実行完了受信部142と、画像形成装置20のジョブ実行完了送信部205が追加されている。
ジョブ実行完了送信部205は、画像形成装置10から取得したジョブの実行が完了すると、取得先の画像形成装置10にジョブ実行完了通知を送信する機能を有する。ジョブ実行完了受信部142は、画像形成装置20が送信した、この通知を受信する機能を有する。
また、画像形成装置10のジョブ消去部141は、ジョブ送信部140が画像形成装置20に機密ジョブを送信した後であって、当該画像形成装置20からジョブ実行完了受信部142がジョブ実行完了通知を受信した後に、該当の機密ジョブを消去する。
図12は、この第1変形例における、図9の処理と対応する処理を示す。
ステップS51乃至S53の処理は図9と同じである。この変形例では、画像形成装置10のCPU102がステップS53の処理を行った後に、ステップS54の処理ではなく、以下のステップS55、S56の処理を行う。
まず、ステップS53で機密ジョブを送信した後、画像形成装置10のCPU102は、機密ジョブの送信先の画像形成装置20から当該機密ジョブの実行が完了したという通知を受信する(S55)。CPU102はこの完了通知を受信すると、保存してあったその機密ジョブを消去する処理を行い(S56)、図12の処理を終了する。
このように、送信先の画像形成装置20におけるジョブの実行完了を確認してから画像形成装置10でジョブを消去するようにすれば、上述した実施形態の効果に加え、以下の効果が得られる。すなわち、画像形成装置20で万一ジョブが実行できない場合には、ジョブが画像形成装置10に残されるので、さらに他の装置でジョブの実行を試みることができる。
次に、図13に、本発明の実施形態の第2変形例における、図7の処理と対応する処理を示す。
図13のステップS31乃至S38の処理は図7と同じである。この変形例では、CPU102がステップS37の処理を行った後に、ステップS39とS40の処理を行う。
ステップS39では、CPU102が、ステップS35で生成したリスト及びステップS36で生成した識別子を、ステップS33で選択した機密ジョブの実行指示を出した装置(例えばPC30)に送信するか否かを判断する(S39)。この判断は、ユーザからの指示に基づき行う。例えば、送信するか否かの指示を受け付ける画面をタッチパネル126に表示させてその指示を受け付けるとよい。あるいは、画像形成装置10においてなされている、送信を行うか否かの設定に基づき行うこともできる。この設定は、画像形成装置10の管理者等が行うことができるようにするとよい。
ステップS39で送信する場合(Yes)、画像形成装置10のCPU102は、ステップS35で生成したリスト及びステップS36で生成した識別子を、機密ジョブの実行指示を出した装置に送信し(S40)、図13の処理を終了する。送信しない場合には、そのまま図13の処理を終了する。なお、ステップS40での送信先は、図6のステップS22の処理において、ジョブを保存する際にその実行指示元の装置のアドレスを保存しておき、そのアドレスを用いるようにするとよい。また、ステップS40で送信された識別子を受信したPC30等の装置は、ポップアップ画面等により、その識別子をユーザに提示する。
識別子をPCに送信することで、ユーザが識別子をその場で覚えたり、メモをとったりする手間が解消される。自身のPCを操作して、識別子の文字あるいはコード記号を印刷して持ち運ぶこともできる。機密ジョブの実行指示元が、携帯端末装置である場合には、ユーザは、ジョブの実行を指示してその場で識別子を取得できるので、このことの効果が特に大きい。
なお、これらのリスト及び識別子の送信先は、予め設定しておけば、ユーザが使用可能な携帯端末等、実行指示元以外の装置であってもよい。
以上で実施形態の説明を終了するが、この発明において、装置及びシステムの具体的な構成、装置の台数、装置が有する機能、具体的な処理の手順、データの記憶形式等は、実施形態で説明したものに限るものではない。
例えば、この発明は、画像形成以外のジョブを取り扱う場合にも問題なく適用可能である。そして、ジョブを実行する装置が画像形成を行う必要がない場合、上述した画像形成装置10及び画像形成装置20に対応する装置は、画像形成機能を有しない装置であってよい。通信機能と、必要なジョブを実行する機能を備えた、任意の通信装置あるいは電子装置であってよい。ただし、この発明は、ジョブの実行結果をユーザが装置から取得して持ち去ることができる場合に適用することが有用である。
また、画像形成システムは、画像形成装置10及び画像形成装置20によって構成し、PC30は外部からジョブの実行を要求する装置であると捉えることもできる。
また、上述した実施形態における画像形成装置10、画像形成装置20及びPC30の機能は、一部を外部装置に持たせるなど、複数の情報処理装置に分散して設けることも考えられる。
また、この発明のプログラムの実施形態は、コンピュータに所要のハードウェアを制御させて上述した実施形態における画像形成装置10あるいは画像形成装置20の機能を実現させるためのプログラムである。
このようなプログラムは、はじめからコンピュータに備えるROMや他の不揮発性記憶媒体(フラッシュメモリ,EEPROM等)などに格納しておいてもよい。しかし、メモリカード、CD、DVD、ブルーレイディスク等の任意の不揮発性記録媒体に記録して提供することもできる。それらの記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータにインストールして実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
また、以上説明してきた各実施形態、動作例及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
A:ネットワーク,10:画像形成装置,20:画像形成装置,30:PC,102:CPU,104:ROM,105:HDD,106:ネットワークI/F,107:オプションI/F,108:操作部I/F,110:画像処理・エンジン制御部,111:画像読取部,112:プロッタ部,120:操作部,121:認証装置
特開2005−327123号公報

Claims (9)

  1. 画像形成装置であって、
    ユーザを認証してから画像形成を実行することを指示するジョブである機密ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    入力された認証情報に基づきユーザを認証する認証手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けた機密ジョブに係る画像形成を実行できるか判断するジョブ実行判断手段と、
    前記認証手段がユーザを認証した後に、前記ジョブ実行判断手段が前記機密ジョブに係る画像形成を実行できないと判断した場合に、当該画像形成装置及び実行しようとした機密ジョブを特定する情報を含む識別子を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した識別子をユーザに提示する提示手段と、
    他の画像形成装置から、前記識別子により特定される機密ジョブの送信を要求された場合に、該他の画像形成装置に対して該機密ジョブを送信する送信手段とを備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記実行できない機密ジョブに係る画像形成を当該画像形成装置の代わりに実行可能な他の画像形成装置を検索する検索手段を備え、
    前記提示手段は、前記識別子に加え、前記検索手段が発見した他の画像形成装置の情報もユーザに提示することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、
    前記提示手段は、前記識別子を、該識別子をコード化したコード記号としてユーザに提示することを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記提示手段は、前記識別子を、該識別子により特定される機密ジョブの送信元である情報処理装置に送信することによりユーザに提示することを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、
    前記送信手段が前記他の画像形成装置に機密ジョブを送信した後、該機密ジョブを消去する消去手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. ユーザから識別子の入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記入力受付手段が識別子の入力を受け付けた場合に、該入力された識別子により特定される装置に対し、該入力された識別子により特定されるジョブの送信を要求する送信要求手段と、
    前記送信要求手段の要求に応じて送信されたジョブに従って画像形成を実行する画像形成手段とを備える画像形成装置。
  7. 第1画像形成装置と第2画像形成装置とを備える画像形成システムであって、
    前記第1画像形成装置が、
    ユーザを認証してから画像形成を実行することを指示するジョブである機密ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    入力された認証情報に基づきユーザを認証する認証手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けた機密ジョブに係る画像形成を実行できるか判断するジョブ実行判断手段と、
    前記認証手段がユーザを認証した後に、前記ジョブ実行判断手段が前記機密ジョブに係る画像形成を実行できないと判断した場合に、前記第1画像形成装置及び実行しようとした機密ジョブを特定する情報を含む識別子を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した識別子をユーザに提示する提示手段と、
    他の画像形成装置から、前記識別子により特定される機密ジョブの送信を要求された場合に、該他の画像形成装置に対して該機密ジョブを送信する送信手段とを備え、
    前記第2画像形成装置が、
    ユーザから識別子の入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記入力受付手段が識別子の入力を受け付けた場合に、該入力された識別子により特定される装置に対し、該入力された識別子により特定されるジョブの送信を要求する送信要求手段と、
    前記送信要求手段の要求に応じて送信されたジョブに従って画像形成を実行する画像形成手段とを備えることを特徴とする画像形成システム。
  8. 画像形成装置を制御するコンピュータを、
    ユーザを認証してから画像形成を実行することを指示するジョブである機密ジョブを受け付けるジョブ受付手段と、
    入力された認証情報に基づきユーザを認証する認証手段と、
    前記ジョブ受付手段が受け付けた機密ジョブに係る画像形成を実行できるか判断するジョブ実行判断手段と、
    前記認証手段がユーザを認証した後に、前記ジョブ実行判断手段が前記機密ジョブに係る画像形成を実行できないと判断した場合に、前記画像形成装置及び実行しようとした機密ジョブを特定する情報を含む識別子を生成する生成手段と、
    前記生成手段が生成した識別子をユーザに提示する提示手段と、
    他の画像形成装置から、前記識別子により特定される機密ジョブの送信を要求された場合に、該他の画像形成装置に対して該機密ジョブを送信する送信手段として機能させるためのプログラム。
  9. 画像形成装置を制御するコンピュータを、
    ユーザから識別子の入力を受け付ける入力受付手段と、
    前記入力受付手段が識別子の入力を受け付けた場合に、該入力された識別子により特定される装置に対し、該入力された識別子により特定されるジョブの送信を要求する送信要求手段と、
    前記送信要求手段の要求に応じて送信されたジョブに従って画像形成を実行する画像形成手段として機能させるためのプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019010801A (ja) * 2017-06-30 2019-01-24 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置及び画像形成プログラム

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