JP2016036855A - マグネシウム材の溶接方法 - Google Patents

マグネシウム材の溶接方法 Download PDF

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Hidetoshi Fujii
英俊 藤井
好昭 森貞
Yoshiaki Morisada
好昭 森貞
林太郎 上路
Rintaro Ueji
林太郎 上路
武 石川
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武 石川
橋本 健司
Kenji Hashimoto
健司 橋本
直樹 河田
Naoki Kawada
直樹 河田
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Abstract

【課題】マグネシウム材において深い溶接部を得ることができる簡便なTIG溶接方法を提供する。【解決手段】電極2と被溶接物10との間にアーク7を発生させることによって、被溶接物を溶接する方法であって、被溶接物10がマグネシウム材又はマグネシウム合金材であり、溶接電源として交流電源を使用し、不活性ガスと酸化性ガスとからなるシールドガス9を、電極2を覆うように被溶接物に向けて流すこと、を特徴とするTIG溶接方法。【選択図】図1

Description

本発明はマグネシウム材の溶接方法に関し、より具体的には、マグネシウム材において深い溶接部を得ることができる簡便なTIG溶接方法に関する。
マグネシウムはアルミニウムより軽量であり、比強度が高いことから、新幹線をはじめとした高速車両等への利用が期待されている。ここで、マグネシウムは室温での変形能に乏しいことから、溶接を用いた加工が重要となってくる。TIG溶接はマグネシウムの溶接法として現在最も一般的に用いられている溶接法の一つであるが、TIG溶接は溶け込み深さが浅くなることから、溶込み不良などの問題が発生する。
TIG溶接における溶け込み深さを増加させる方法として、鋼の溶接に関しては、溶融池に微量の酸素を取り込む方法が検討されている。例えば、特許文献1(特開2007−38303号公報)では、不活性ガスからなる第1のシールドガスを、電極を覆うように被溶接物に向けて流すとともに、酸化性ガスを含む第2のシールドガスを、第1のシールドガスの周辺側に、被溶接物に向けて流し、溶接金属部の表面に形成される酸化膜の厚さを20μm以下とする、鉄鋼系材料のTIG溶接方法が提案されている。
前記特許文献1に記載されているTIG溶接方法においては、溶融池への酸素の導入によって対流の向きを内向きに制御することができ、その結果、溶接品質を低下させることなく溶接金属部を深くし、かつ容易に溶接施工が可能であり、しかも溶接効率を高めることができるとしている。
また、特許文献2(特開2007−44741号公報)では、電極と被溶接物との間にアークを発生させることにより溶接する非消耗電極式ガスシールド溶接用のシールドガスであって、ヘリウムガスに0.2vol.% 以上の酸化性ガスを添加したことを特徴とするシールドガスが提案されている。
前記特許文献2に記載されているシールドガスにおいては、主ガスをヘリウムガスとすることで、プラズマ気流の影響によって溶接金属中の溶融池の対流方向が内側から外側に作用する力(引きずり力)を抑えることが可能となり、これに0.2vol.%以上(好ましくは0.4vol.%以上)の酸化性ガスを添加することで、温度の上昇に伴い表面張力は外周部より表面中央部が大きくなり、溶融池の対流も内向きの方向に作用するということが示されている。
特開2007−38303号公報 特開2007−44741号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示されているTIG溶接方法及び上記特許文献2に開示されているシールドガスは鉄鋼系材料を対象としており、その他の材料に関する効果については言及されていない。特に、酸化しやすいことがデメリットとして周知であるマグネシウム材は対象材として全く考慮されておらず、マグネシウム材において深い溶接部を得ることができる簡便な溶接方法は存在しないのが現状である。
以上のような従来技術における問題点に鑑み、本発明の目的は、マグネシウム材において深い溶接部を得ることができる簡便なTIG溶接方法を提供することにある。
本発明者は上記目的を達成すべく、マグネシウム材のTIG溶接方法について鋭意研究を重ねた結果、適切なシールドガスを用いると共に溶接電源を交流とすることで、溶接部を効果的に深くできることを見出し、本発明に到達した。
即ち、本発明は、
電極と被溶接物との間にアークを発生させることによって、前記被溶接物を溶接する方法であって、
前記被溶接物がマグネシウム材又はマグネシウム合金材であり、
溶接電源として交流電源を使用し、
不活性ガスと酸化性ガスとからなるシールドガスを、前記電極を覆うように前記被溶接物に向けて流すこと、
を特徴とするTIG溶接方法を提供する。
上記本発明のTIG溶接方法においては、前記不活性ガスからなる第1のシールドガスを、前記電極を覆うように前記被溶接物に向けて流すとともに、前記酸化性ガスを含む第2のシールドガスを、前記第1のシールドガスの周辺側に、前記被溶接物に向けて流すこと、が好ましい。
不活性ガスからなる第1のシールドガスを、電極を覆うように流すことで、溶接中の電極の酸化を効果的に抑制することができる。
また、上記本発明のTIG溶接方法においては、前記第2のシールドガスの酸素量が0.01〜3.0vol.%であることが好ましい。
第2のシールドガスの酸素量を0.01vol.%以上とすることで溶融池に酸素を導入して対流を内向きとすることができ、酸素量を3.0vol.%以下とすることで、溶融池に必要以上の酸素が導入されることによる継手特性の低下や、酸化による電極の消耗を抑制することができる。
また、上記本発明のTIG溶接方法においては、
前記電極を囲んで設けられた管状のインナーノズルと、前記インナーノズルを囲んで設けられた管状のアウターノズルと、を備え、
前記インナーノズル内に前記第1のシールドガスを供給し、
前記アウターノズル内に前記第2のシールドガスを供給すること、が好ましい。
また、上記本発明のTIG溶接方法においては、前記第2のシールドガスが大気であり、前記インナーノズル内への前記第1のシールドガスの供給によって、前記アウターノズル内に前記大気を吸引すること、が好ましい。
酸素の供給源を大気とすることで、不活性ガスと酸素からなるシールドガスを用いる必要がなくなり、コスト及び作業性等の観点から、より有益かつ簡便なTIG溶接法となる。
更に、上記本発明のTIG溶接方法においては、溶接電流値を125〜500Aとすることが好ましい。鉄鋼系材料の溶融池に酸素を導入して溶け込み深さを増加される公知の溶接方法(例えば、上記特許文献1)においては、溶接電流値を大きくし過ぎるとプラズマ気流の影響で外向きの対流が生じ(内向きの対流が相殺され)、D/W(溶融池の深さと幅の比)は頭打ちになるが、本発明のTIG溶接方法においては溶接電流値を増加させることで単純にD/Wを増加させることができる。
溶接電流を125A以上とすることで、マグネシウム材の接合において一般的に求められる溶け込み深さを満足することができ、500A以下とすることで、汎用の交流溶接電源を容易に用いることができる。
本発明によれば、マグネシウム材において深い溶接部を得ることができる簡便なTIG溶接方法を提供することができる。
本発明のTIG溶接方法の一実施形態に係わる概略図である。 溶融金属の表面張力と温度との関係の一例を示す模式図である。 本発明のTIG溶接方法によって形成された溶融池の状態を示す模式図である。 オージェ電子分光分析の分析箇所を示す模式図である。 実施溶接部1と比較溶接部1の断面写真である。 実施溶接部1〜6及び比較溶接部1のD/W値である。 比較溶接部2と比較溶接部3の断面写真である。 受け入れままのAZ31Bマグネシウム合金板のオージェ電子分光分析結果である。 比較溶接部1のオージェ電子分光分析結果である。 実施溶接部1のオージェ電子分光分析結果である。 実施溶接部1及び比較溶接部1のビッカース硬度測定結果である。 実施例1における溶融地の観察結果である。 比較例1における溶融地の観察結果である。 実施溶接部4及び実施溶接部7〜10のD/W値である。 実施溶接部11〜18及び比較溶接部4のD/W値である。 実施溶接部19〜26及び比較溶接部5のD/W値である。
以下、図面を参照しながら本発明のTIG溶接方法の代表的な実施形態について詳細に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。なお、以下の説明では、同一または相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する場合がある。また、図面は、本発明を概念的に説明するためのものであるから、表された各構成要素の寸法やそれらの比は実際のものとは異なる場合もある。
(A)溶接方法
本発明のTIG溶接方法の一実施形態に係わる概略図を図1に示す。ここに示すTIG 溶接装置Aは、マグネシウム材10(被溶接物)との間にアーク7を発生させるタングステン電極2と、このタングステン電極2を囲んで設けられた管状のインナーノズル3と、このインナーノズル3を囲んで設けられた管状のアウターノズル4とから構成された多重管構造のトーチ1を備えている。すなわち、トーチ1は、タングステン電極2の外周側にインナーノズル3が設けられ、その外周側にアウターノズル4が設けられた多重管構造物である。
インナーノズル3は、タングステン電極2に対し間隔をおいて、タングステン電極2と略同心円状に配置される。インナーノズル3は、高純度の不活性ガスからなる第1シールドガス8を供給できるようになっている。この第1シールドガス8としては、アルゴン及びヘリウムを例示できる。
アウターノズル4は、インナーノズル3に対し間隔をおいて、インナーノズル3と略同心円状に配置されている。アウターノズル4は、インナーノズル3との隙間を通して、酸化性ガスを含む第2シールドガス9を供給できるようになっている。第2シールドガス9としては、酸化性ガスを不活性ガスに添加した混合ガスを使用できる。酸化性ガスとしては、酸素(O2)、二酸化炭素(CO2)を例示できる。不活性ガスとしては、アルゴン及びヘリウムを例示できる。
以下、溶接装置A を用いて母材1 0 の溶接を行う方法を説明する。図1に示すように、トーチ1と母材10の間に電圧をかけて放電させ、アーク7を発生させる。トーチ1を図中左方に移動させつつ、アーク7 の熱によって母材10を溶融させて溶融池5を形成し、母材10の溶接を行う。なお、図中符号6はビードである。
溶接の際には、第1シールドガス8をインナーノズル3内に供給する。第1シールドガス8はタングステン電極2を囲んでインナーノズル3の先端に向けて流れ、この先端から母材10に向けて噴出する。第1シールドガス8は、溶融池5の中央側領域に吹き付けられる。
同時に、酸化性ガスを含む第2シールドガス9を、インナーノズル3とアウターノズル4 との隙間に供給する。第2シールドガス9はアウターノズル4の先端に向けて流れ、この先端から母材10に向けて噴出する。この際、第2シールドガス9は、第1シールドガス8 を覆うように、第1シールドガス8の周辺側を流れ、溶融池5の周辺側領域(中央側領域よりも周辺側に位置する領域)に吹き付けられる。
第2シールドガス9においては、酸素量を0.01〜3.0vol.%とすることが好ましく、0.5〜1.0vol.%とすることがより好ましい。上述の通り、第2シールドガス9の酸素量を0.01vol.%以上とすることで溶融池5に酸素を導入して対流を内向きとすることができ、酸素量を3.0vol.%以下とすることで、溶融池5に必要以上の酸素が導入されることによる継手特性の低下や、酸化による電極2の消耗を抑制することができる。更に、第2シールドガス9の酸素量を0.5〜1.0vol.%とすることで、最も効率的に溶融地5の深さを増加させることができる。
また、第1シールドガス8のみを使用する場合、第1シールドガス8の酸素量を0.005〜1.5vol.%とすることが好ましく、0.25〜0.5vol.%とすることがより好ましい。上述の通り、第1シールドガス8の酸素量を0.005vol.%以上とすることで溶融池5に酸素を導入して対流を内向きとすることができ、酸素量を1.5vol.%以下とすることで、溶融池5に必要以上の酸素が導入されることによる継手特性の低下や、酸化による電極2の消耗を抑制することができる。更に、第1シールドガス8の酸素量を0.25〜0.5vol.%とすることで、最も効率的に溶融地5の深さを増加させることができる。
ここで、上記特許文献1に記載されている従来公知の鉄鋼系材料のTIG溶接方法においては溶接電源として直流電源が使用されているが、本発明のTIG溶接方法においては交流電源が使用される。マグネシウム材10は非常に酸化されやすいため、溶融地に酸素を導入すると溶融地の表面に容易に酸化被膜が形成され、当該酸化被膜が溶融地内の対流を拘束する。その結果、酸素の導入による内向きの対流の効果が生じ難く、溶融地を深くすることができない。
これに対し、詳細は後述するが、交流電源を用いることで溶融地表面における酸化被膜の形成を抑制することができ、溶融地に酸素を導入することによる内向きの対流を効果的に利用することができる。なお、本発明のTIG溶接に用いる交流電源は特に制限されず、種々の市販交流電源を使用することができる。
その他、溶接電流、アーク長、溶接速度、シールドガス、及び溶接姿勢等の各種溶接条件については、従来使用されている一般的なアーク溶接と同様に、適宜設定することができる。ここで、本発明のTIG溶接では溶接電流値を100〜700Aとすることが好ましく、125〜500Aとすることがより好ましい。上述のとおり、鉄鋼系材料の溶融池に酸素を導入して溶け込み深さを増加される公知の溶接方法(例えば、上記特許文献1)においては、溶接電流値を大きくし過ぎるとプラズマ気流の影響で外向きの対流が生じ(内向きの対流が相殺され)、D/W(溶融池の深さと幅の比)は減少し始めるが、本発明のTIG溶接方法においては溶接電流値を増加させることで単純にD/Wを増加させることができる。
これは溶接電源に交流電源を用いた効果であり、極性のスイッチングに起因して、溶融地の対流に及ぼすプラズマ気流の影響が小さくなる結果である。その結果、溶融地に酸素を導入することによる内向対流の効果が、溶接電流値の増加に伴って大きくなる。ここで、溶接電流を125A以上とすることで、マグネシウム材の接合において一般的に求められる溶け込み深さを満足することができ、500A以下とすることで、汎用の交流溶接電源を容易に用いることができる。
また、溶接速度は本発明の効果を損なわない範囲において特に限定されないが、溶接速度を遅くするほど、より深い溶け込みを得ることができる。また、アーク長も本発明の効果を損なわない範囲において特に限定されないが、アーク長を短くするほど、より深い溶け込みを得ることができる。ここで、アーク長は、短絡しない程度において2mm以下とすることが好ましい。これらは、内向対流によって溶け込み深さが増加することに起因するものである。より具体的には、溶融時間が長くなれば内向対流の効果がより長く持続し、溶融地の温度勾配が急になると(アーク長が短くなるとアークが集中し、温度勾配が急になる)内向対流の効果がより顕著になる。
本発明のTIG溶接方法を好適に用いることができるマグネシウム材10は特に限定されず、純マグネシウム及び各種マグネシウム合金を用いることができる。マグネシウム合金としては、例えば、展伸材(AZ10A、AZ31B、AZ31C、AZ61A、AZ80A、HK31A、HM21A、HM31A、M1A、WE43A、WE54A、ZC71A、ZK21A、ZK40A、ZK60A)、鋳造材(AM100A、AZ63A、AZ81A、AZ91C、AZ91E、AZ92A、EQ21A、EZ33A、HK31A、HZ32A、K1A、QE22A、WE43A、WE54A、ZC63A、ZE41A、ZE63A、ZH62A、ZK51A、ZK61A)、ダイカスト材(AM60A、AM60B、AS41A、AS41B、AZ91A、AZ91B、AZ91D)等を用いることができる。また、Mg−Al−Mn−Ca合金(AMX材)やMg−Al−Zn−Ca合金(AZX材)等の、カルシウムを添加した難燃性マグネシウム合金に対しても好適に用いることができる。
図1に示す実施形態においては、インナーノズル3及びアウターノズル4を有するトーチ1を用い、二重のシールドガスを使用した場合を説明したが、1つのノズルのみを有する一般的なトーチを用い、酸素を添加した不活性ガスのみをシールドガスとして使用してもよい。また、インナーノズル3に相当する箇所に不活性ガスからなるシールドガスを流通させ、その結果としてアウターノズル4に相当する箇所等から大気を巻き込み、溶融地5に酸素を取り込んでもよい。ここで、インナーノズル3、アウターノズル4、及び電極3の位置関係等は設計事項であり、溶接条件に応じて適宜最適化すればよい。
(B)深溶け込みのメカニズム
本発明のTIG溶接方法において、溶け込み深さが増加するメカニズムを下記に説明する。
溶融金属の表面張力は、固溶(溶解)している硫黄や酸素などの微量成分の濃度、温度などによって変化する。図2は、溶融金属の表面張力と温度との関係の一例を示すもので、ある濃度範囲の硫黄または酸素が溶接金属に固溶した例である。ここに示す例では、温度の上昇に従って表面張力が大きくなる。
図3に示すように、溶融池5の周辺側領域R2の温度が中央側領域R1の温度に比べて低くなると、周辺側領域R2の表面張力が中央側領域R1の表面張力より小さくなり、溶融池5において内向きの対流が起きる。また、一定温度であっても、溶融した金属に固溶した酸素濃度が高いほど表面張力が低下する。
この溶接装置Aを用いた溶接方法では、不活性ガスからなる第1シールドガス8をタングステン電極2を覆うように流すことができるため、タングステン電極2を第1シールドガス8によって保護し、タングステン電極2が酸化により劣化するのを防ぐことができる。従って、溶接品質に優れた溶接構造物を得ることができる。
インナーノズル3とアウターノズル4との隙間に第2シールドガス9を供給することによって、第1シールドガス8を溶融池5の中央側領域R1に供給し、かつ酸化性ガスを含む第2シールドガス9を溶融池5の周辺側領域R2に供給することができる。これによって、溶融池5に、所定の濃度範囲の酸素を供給することができ、かつ周辺側領域R2の酸素濃度を中央側領域R1の酸素濃度よりも高くすることができる。
このため、溶融池5の表面張力を、温度が低くて酸素濃度が高い周辺側領域R2で小さく、かつ温度が高くて酸素濃度が低い中央側領域R1で大きくし、溶融池5内で内向きの対流を促進し、溶融池5を深く形成することができる。従って、母材10の深部に達する溶接金属部5aを形成することができる。
本発明のTIG溶接方法は、活性フラックスを用いて溶融地5に酸素を取り込む方法に比べてスラグが発生しにくく、その除去作業が不要となる。また溶接時にヒュームが発生しにくい。従って、施工を容易にすることができる。また、溶接金属部5aを深く形成することができるため、溶け込み不良の発生や、溶接効率が低くなるのを防ぐことができる。
以上、本発明のTIG溶接方法の代表的な実施形態について説明したが、本発明はこれらのみに限定されるものではなく、種々の設計変更が可能であり、それら設計変更は全て本発明の技術的範囲に含まれる。また、本発明のTIG溶接方法はマグネシウム材の溶接のみならず、気孔等の欠陥を有するマグネシウム材の補修としても用いることができる。
≪実施例1≫
供試材として100mm×60mm×6mmのAZ31Bマグネシウム合金板を使用した。用いたAZ31Bマグネシウム合金板の組成を表1に示す。電極には直径1.6mmの2%セリウムを含んだタングステンを使用し、電極の先端は溶接毎に60°に加工した。交流溶接電源を用いて溶接電流を125Aとし、溶接速度及びアーク長はそれぞれ3mm/s及び2mmとした。なお、溶接機には市販の交直流用ティグ溶接機Mini Elecon200P(株式会社ダイヘン製)を用いた。
シールドガスは図1に示す態様で、電極の周囲に2重に流した。内側のシールドガス(第1シールドガス)には電極の保護のためにアルゴンを用い、外側のシールドガス(第2シールドガス)にはアルゴンに1.0vol.%の酸素を導入したものを用いた。第1シールドガスの流量及び第2シールドガスの流量をそれぞれ5L/分として溶接を行い、実施溶接部1を得た。
≪実施例2≫
第2シールドガスとして、アルゴンに0.01vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部2を得た。
≪実施例3≫
第2シールドガスとして、アルゴンに0.1vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部3を得た。
≪実施例4≫
第2シールドガスとして、アルゴンに0.5vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部4を得た。
≪実施例5≫
第2シールドガスとして、アルゴンに3.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部5を得た。
≪実施例6≫
第2シールドガスとして、アルゴンに5.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部6を得た。
≪実施例7≫
溶接電流を100Aとした以外は実施例4と同様にして、実施溶接部7を得た。
≪実施例8≫
溶接電流を150Aとした以外は実施例4と同様にして、実施溶接部8を得た。
≪実施例9≫
溶接電流を175Aとした以外は実施例4と同様にして、実施溶接部9を得た。
≪実施例10≫
溶接電流を200Aとした以外は実施例4と同様にして、実施溶接部10を得た。
≪実施例11≫
供試材として100mm×50mm×5mmのAZX611難燃性マグネシウム合金板を使用し、第2シールドガスとして、アルゴンに0.01vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部11を得た。用いたAZX611難燃性マグネシウム合金板の組成を表2に示す。
≪実施例12≫
第2シールドガスとして、アルゴンに0.1vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部12を得た。
≪実施例13≫
第2シールドガスとして、アルゴンに0.5vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部13を得た。
≪実施例14≫
第2シールドガスとして、アルゴンに1.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部14を得た。
≪実施例15≫
第2シールドガスとして、アルゴンに2.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部15を得た。
≪実施例16≫
第2シールドガスとして、アルゴンに3.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部16を得た。
≪実施例17≫
第2シールドガスとして、アルゴンに5.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部17を得た。
≪実施例18≫
第2シールドガスとして、アルゴンに6.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例11と同様にして、実施溶接部18を得た。
≪実施例19≫
供試材として100mm×50mm×5mmのAZX612難燃性マグネシウム合金板を使用し、第2シールドガスとして、アルゴンに0.01vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例1と同様にして、実施溶接部19を得た。用いたAZX612難燃性マグネシウム合金板の組成を表3に示す。
≪実施例20≫
第2シールドガスとして、アルゴンに0.1vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部20を得た。
≪実施例21≫
第2シールドガスとして、アルゴンに1.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部21を得た。
≪実施例22≫
第2シールドガスとして、アルゴンに2.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部22を得た。
≪実施例23≫
第2シールドガスとして、アルゴンに3.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部23を得た。
≪実施例24≫
第2シールドガスとして、アルゴンに4.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部24を得た。
≪実施例25≫
第2シールドガスとして、アルゴンに5.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部25を得た。
≪実施例26≫
第2シールドガスとして、アルゴンに6.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は実施例19と同様にして、実施溶接部26を得た。
≪比較例1≫
第2シールドガスとして、アルゴンのみを使用した以外は実施例1と同様にして、比較溶接部1を得た。
≪比較例2≫
市販の直流溶接電源を用いた以外は実施例5と同様にして、比較溶接部2を得た。
≪比較例3≫
第2シールドガスとして、アルゴンに1.0vol.%の酸素を導入したものを使用した以外は比較例2と同様にして、比較溶接部3を得た。
≪比較例4≫
第2シールドガスとして、アルゴンのみを使用した以外は実施例11と同様にして、比較溶接部4を得た。
≪比較例5≫
第2シールドガスとして、アルゴンのみを使用した以外は実施例19と同様にして、比較溶接部5を得た。
[評価]
(1)断面マクロ観察
得られた溶接断面を湿式研磨(〜#4000)及びアルミナによるバフ研磨後、ピクリン酸を用いてエッチングした後に光学顕微鏡にて断面観察を行った。また、観察結果から溶接部(溶融地)の深さ(D)及び幅(W)を計測し、D/W値を求めた。
(2)オージェ電子分光分析
マグネシウムは極めて酸化しやすいため、高真空下でのスパッタリング及び分析が可能なオージェ電子分光分析(使用装置:アルバック・ファイ株式会社製,6805)を用いて溶接部断面に対する元素分析を行った。溶接部断面に対して2mm×2mmの範囲に4kVで2時間のアルゴンスパッタリングを施して分析領域を得た後、加速電圧10kV、試料電流10nAの条件で分析を行った。なお、分析結果の再現性を確認するため、図4に示す溶接部断面の異なる6カ所に対して分析を行った。
(3)ビッカース硬度測定
溶接部断面にビッカース硬度測定を行った。硬度測定は荷重:0.1kgf、荷重負荷時間:15sとした。なお、測定位置は最表面から深さ1mmとし、水平方向の硬度プロファイルを測定した。
(4)溶接中における溶融地の観察
溶融地の対流方向を確認するため、溶接中における溶融地の観察を行った。観察には高速度カメラ(ナック株式会社製,GX−1F)を用い、観察条件はフレームレート2000fps、シャッター速度1/5000秒、フィルター630nm、照明630nm(赤色LED)とした。また、被溶接材にφ0.5mmの穴を設け、当該穴に微量のアルミナ粉を挿入した。溶接中における当該アルミナ粉の動きをトレースすることで、溶融地内の対流の向きを把握することができる。
実施溶接部1と比較溶接部1の断面写真を図5に示す。第2シールドガスとして、アルゴンに1.0vol.%の酸素を導入したものを使用した実施溶接部1の溶け込みは、アルゴンのみを使用した比較溶接部1と比較して明らかに深くなっている。また、実施溶接部1に関して、ブローホール等の溶接欠陥は形成されていない。
実施溶接部1〜6及び比較溶接部1のD/W値を図6に示す。実施溶接部1〜6のD/W値は全て比較溶接部1よりも大幅に高い値を示している。また、特に実施溶接部1及び4(第2シールドガスの酸素含有量が0.5〜1.0質量%)の値が高くなっていることが分かる。
比較溶接部2と比較溶接部3の断面写真を図7に示す。比較溶接部2と比較溶接部3の形状及び大きさはほぼ同じであり、直流溶接電源を用いた場合は溶融地への酸素導入による溶け込み深さの増加が全く生じていない。これは、直流電源を用いた場合は溶融地表面に酸化被膜が容易に形成し、当該酸化被膜によって対流が拘束されるために内向対流の効果が発揮できないことが原因である。
受け入れままのAZ31Bマグネシウム合金板、比較溶接部1、及び実施溶接部1のオージェ電子分光分析結果を図8〜図10にそれぞれ示す。図8〜図10で示されている運動エネルギ範囲は、酸素が存在する場合にピークが現れる範囲であり、6箇所における測定結果を重ね書きで示している。受け入れままのAZ31Bマグネシウム合金板及び比較溶接部1に関しては、酸素に起因するピークが全く観察されないが、実施溶接部1においては酸素のピークが明瞭に観察される。当該結果により、本発明のTIG溶接方法では、溶融地に酸素が導入されることが分かる。
実施溶接部1及び比較溶接部1のビッカース硬度測定結果を図11に示す。実施溶接部1及び比較溶接部1に関し、溶接部におけるビッカース硬度に明瞭な差異は認められない。当該結果は、溶融地に酸素を導入する本発明のTIG溶接方法が、継手の機械的特性に悪影響を及ぼさないことを示している。
実施例1及び比較例1における溶融地の観察結果を、図12及び図13にそれぞれ示す。トレーサーとして用いたアルミナ粉末の位置を○印で囲っているが、実施例1においては溶接時間の経過に伴い、アルミナ粉末が溶融地の中心方向に移動している。これに対し、比較例1では、アルミナ粉末が溶融地の外縁付近に沿って移動している。当該結果は、実施例1では溶融地における対流が内向きであるのに対し、比較例1では外向きとなっていることを示している。
実施溶接部4及び実施溶接部7〜10のD/W値を図14に示す。D/W値は、溶接電流の増加に伴って単純に増加している。交流電源を用いることによるクリーニング効果によって溶融地表面の酸化被膜が除去されると共に、極性のスイッチングにより溶融地の対流に及ぼすプラズマ気流の影響が減少することで、溶接電流の増加に伴ってD/W値が単純に増加したものと考えられる。
実施溶接部11〜18及び比較溶接部4のD/W値を図15、実施溶接部19〜26及び比較溶接部5のD/W値を図16にそれぞれ示す。第2シールドガスに酸素を添加した実施溶接部においてはD/W値が大きくなっており、難燃性マグネシウム合金においても本発明のTIG溶接方法が効果を奏していることが確認できる。また、D/W値を大きくするための酸素添加量には最適値が存在し、第2シールドガスの酸素量を0.01〜3.0vol.%とすることが効果的であることが分かる。

Claims (6)

  1. 電極と被溶接物との間にアークを発生させることによって、前記被溶接物を溶接する方法であって、
    前記被溶接物がマグネシウム材又はマグネシウム合金材であり、
    溶接電源として交流電源を使用し、
    不活性ガスと酸化性ガスとからなるシールドガスを、前記電極を覆うように前記被溶接物に向けて流すこと、
    を特徴とするTIG溶接方法。
  2. 前記不活性ガスからなる第1のシールドガスを、前記電極を覆うように前記被溶接物に向けて流すとともに、前記酸化性ガスを含む第2のシールドガスを、前記第1のシールドガスの周辺側に、前記被溶接物に向けて流すこと、
    を特徴とする請求項1に記載のTIG溶接方法。
  3. 前記第2のシールドガスの酸素量が0.01〜3.0vol.%であること、
    を特徴とする請求項2に記載のTIG溶接方法。
  4. 前記電極を囲んで設けられた管状のインナーノズルと、前記インナーノズルを囲んで設けられた管状のアウターノズルと、を備え、
    前記インナーノズル内に前記第1のシールドガスを供給し、
    前記アウターノズル内に前記第2のシールドガスを供給すること、
    を特徴とする請求項2又は3に記載のTIG溶接方法。
  5. 前記第2のシールドガスが大気であり、
    前記インナーノズル内への前記第1のシールドガスの供給によって、前記アウターノズル内に前記大気を吸引すること、
    を特徴とする請求項4に記載のTIG溶接方法。
  6. 溶接電流値を125〜500Aとすること、
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のTIG溶接方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106624282A (zh) * 2016-10-26 2017-05-10 上海瑞尔实业有限公司 基于钨极氩弧焊的镁合金焊接工艺
CN109500478A (zh) * 2018-11-07 2019-03-22 天津大学 一种将氧化性气体应用于传统tig的焊接方法
CN110181149A (zh) * 2019-06-26 2019-08-30 驻马店大力天骏专用汽车制造有限公司 一种镁合金焊接方法
CN111037063A (zh) * 2019-12-26 2020-04-21 江苏利柏特股份有限公司 一种sa-312 tp304l不锈钢手工无缝深熔tig焊接工艺

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