JP2016036787A - 機能水生成装置 - Google Patents

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健太郎 寺島
裕也 渡邊
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Abstract

【課題】放散部が空気中に放散するミスト又はスチームに硬度イオン成分等の吸着成分が混入するのを防止することができる機能水生成装置を提供する。【解決手段】貯水槽20は外部から給水されるとともに排水口25が設けられる第1貯水部20aと、第1貯水部20aに対して仕切壁21を介して仕切られるとともに第1貯水部20aの溢水により給水される第2貯水部20bとを有し、第1貯水部20aに電極23a、23bを配して第2貯水部20bに放散部22を配した。【選択図】図1

Description

本発明は、機能水を生成する機能水生成装置に関する。
従来の機能水生成装置が特許文献1に開示されている。この機能水生成装置は貯水槽内に電圧印加部と放散部とを備える。電圧印加部は貯水槽内に配された一対の電極間に電圧を印加して貯水槽内の水を電気分解する。これにより、貯水槽内の水から酸性水から成る機能水を生成することができる。このとき、カソードとなる電極では水道水等の水中に溶存しているMgイオン、Caイオンなどの硬度イオン成分(M2+)が硬度成分(M)となって吸着される。放散部では貯水槽内で生成された機能水をミスト化又はスチーム化して空気中に放散する。
また、電極に過度に硬度成分が吸着すると機能水の生成効率が低下するため、脱離モードを設けて電気分解時とは逆方向の電圧を印加する。これにより、電極に吸着した硬度成分を硬度イオン成分(M2+)として水中に溶出させることができる。
特許第2858853号
上記従来の機能水生成装置によると、脱離モードにおいて貯水槽内の水は硬度イオン成分(M2+)が水中に溶出して硬質化するとともにアルカリ化する。このため、脱離モード開始後、放散部が空気中に放散するミスト又はスチームに硬度イオン成分等の吸着成分が混入し、放散されたミスト又はスチームが家具等に白粉となって付着することが問題になっていた。
本発明は、硬度イオン成分等の電極の吸着成分の放散部による放散を防止できる機能水生成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、水を貯水する貯水槽と、前記貯水槽内の水をミスト化又はスチーム化して空気中に放散する放散部と、前記貯水槽内に浸漬して電圧が印加される一対の電極とを備える機能水生成装置において、前記貯水槽は外部から給水されるとともに排水口が設けられる第1貯水部と、第1貯水部に対して仕切壁を介して仕切られるとともに第1貯水部の溢水により給水される第2貯水部とを有し、第1貯水部に前記電極を配して第2貯水部に前記放散部を配したことを特徴としている。
この構成によると、第1貯水部で電極間に電圧を印加して電気分解により機能水を生成する。電極により生成された機能水は第1貯水部の水位が上昇して溢水により第2貯水部に供給され、第1貯水部の水が第2貯水部の水に混和する。第2貯水部の放散部の駆動によって機能水がミスト化又はスチーム化されると、貯水槽全体の水位が低下する。このとき、貯水槽の水位が溢水線以下に低下すると、仕切壁を介して第1貯水部と第2貯水部とが隔離される。
また、本発明は、上記構成の機能水生成装置において、前記電極間に電圧を印加して電気分解により機能水を生成する機能水生成モードと、前記電極間に前記機能水生成モードと逆方向の電圧を印加して前記電極に吸着した吸着成分を脱離させる脱離モードとを有し、第1貯水部の水位が溢水線以下のときに前記脱離モードを実行することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の機能水生成装置において、第1貯水部の水位が溢水線のときに前記機能水生成モードを実行することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の機能水生成装置において、前記脱離モードにおいて前記放散部を駆動することを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の機能水生成装置において、前記仕切壁が上端を開放した凹部又は貫通孔から成る通水部を有し、前記通水部によって第1貯水部の溢水線が形成されることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の機能水生成装置において、前記放散部により空気中に放散された機能水を送出する送風機を有し、前記送風機によって前記仕切壁よりも前記電極側に気流を吹きつけることを特徴としている。
また、本発明は、上記構成の機能水生成装置において、前記送風機の気流を前記電極の鉛直上方の水面に吹きつけることを特徴としている。
本発明によると、電極を配して給排水が行われる第1貯水部と放散部を配した第2貯水部とが仕切壁を介して仕切られ、第1貯水部の溢水により第2貯水部に給水される。このため、第1貯水部の水位が溢水線よりも低下した時に電極の吸着成分を脱離して排水することができる。従って、電極から脱離した硬度イオン成分等の吸着成分の放散部による放散を防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る機能水生成装置を概略的に示す側面断面図 本発明の第1実施形態に係る機能水生成装置の各モードの動作を示すフローチャート 本発明の第1実施形態に係る脱離モードの動作を示すフローチャート 本発明の第1実施形態に係る機能水生成モードの動作を示すフローチャート 本発明の第2実施形態に係る機能水生成装置の仕切壁を示す平面図 本発明の第2実施形態に係る機能水生成装置の仕切壁の変形例を示す平面図 本発明の第2実施形態に係る機能水生成装置の仕切壁の変形例を示す平面図 本発明の第2実施形態に係る機能水生成装置の仕切壁の変形例を示す平面図 本発明の第2実施形態に係る機能水生成装置の仕切壁の変形例を示す平面図 本発明の第3実施形態に係る機能水生成装置を概略的に示す側面断面図 本発明の第4実施形態に係る機能水生成装置を概略的に示す側面断面図 本発明の第5実施形態に係る機能水生成装置を概略的に示す側面断面図
[第1実施形態]
以下に本発明の実施形態を図面の参照にて説明する。図1は第1実施形態に係る機能水生成装置1を概略的に示す側面断面図である。
機能水生成装置1は貯水槽20と給水タンク10と排水タンク30とを備える。貯水槽20内部には超音波振動子22(放散部)と仕切壁21と電圧印加部23とを有する。貯水槽20は仕切壁21を介して第1貯水部20aと第2貯水部20bとに仕切られる。第1貯水部20aには電圧印加部23が配され、第2貯水部20bには超音波振動子22が配される。第1貯水部20aは給水タンク10により外部から給水され、排水口25を介して排水タンク30に排水される。
第1貯水部20aと第2貯水部20bは隔離された状態にあり、仕切壁21の上端に溢水線H0が形成されている。これにより、貯水槽20の水位が溢水線H0より低いとき、第1貯水部20aと第2貯水部20bとの間で水は流通しない。また、第1貯水部20aの水位が溢水線H0を超えると第1貯水部20aの溢水により、第2貯水部20bが給水される。
貯水槽20と給水タンク10とは給水弁11が設けられた流路11aを介して連通している。流路11aの下端は第1貯水部20aへ延びており、給水弁11を開くことによって給水タンク11内の水を第1貯水部20aへ給水することができる。なお、給水タンク10は貯水槽20から取り外し可能な容器であり、給水タンク10内の水が無くなると、給水タンク10を取り外して市水を直接入れることができる。
第1貯水部20aの底面に開口する排水口25は排水弁31が設けられた流路31aを介して排水タンク30に連通している。これにより、排水弁31を開くことで第1貯水部20a内の水を排水タンク30へ排水することができる。なお、排水タンク30も貯水槽20から取り外し可能な容器であり、排水タンク30内の水が増加すると、取り外して排水タンク30内の水を直接廃棄することができる。
電圧印加部23は第1貯水部20aに浸漬される第1電極23aと第2電極23bとを有し、第1電極23a及び第2電極23bはスイッチング回路(不図示)に接続されている。スイッチング回路により、第1電極23a、第2電極23bに印加する電圧を正逆方向に切り替えることができる。これにより、第1電極23aをアノード、第2電極23bをカソードとして電圧を印加したり、第1電極23aをカソード、第2電極23bをアノードとして電圧を印加することができる。
第1電極23a及び第2電極23bは互いに平行に配置されている。第1電極23aは金属電極であり、水の電気分解が生じやすい金属(例えば白金)で表面をコーティングしたチタン電極等を用いる。なお、白金単体からなる電極を用いてもよい。また、第1電極23aはメッシュ状や、ラス形状であることが好ましい。これにより、電極間で電気分解時に生じる酸素ガス、水素ガスが第1電極23aを抜け易くなり、通気性が向上する。なお、第1電極23a及び第2電極23bは図1のように上下方向に並行配置するだけでなく、左右方向に並行配置してもよい。また、電気分解時に生じるガス又は泡の抜けを考慮して、第1電極23a及び第2電極23bを約45度に傾斜して配置してもよい。
第2電極23bは導電性の炭素材料からなる炭素電極が用いられ、イオン吸着電極を構成する。この炭素電極は粒状活性炭を凝集させて形成される。粒状活性炭を用いることで電極の表面に多孔質吸着面を形成することができる。これにより、水道水等の水中に溶存しているMgイオン、Caイオンなどの硬度成分を多孔質吸着面に効果的に吸着させることができる。また、第2電極23bは粒状活性炭と導電性カーボンとを凝集させることによって形成された導電性シートであってもよい。また、第2電極23bは活性炭粒子を固めて形成された活性炭ブロックであってもよい。また、第2電極23bは活性炭繊維を用いて形成された活性炭繊維クロスであってもよい。
超音波振動子(放散部)22は第2貯水部20b内の水をミスト化又はスチーム化して空中に放散する。貯水槽20はハウジング26により上面を覆われ、送風口53を開口したガイド部52が第2貯水部20bの上方に形成される。ハウジング26の第1貯水部20a側の側壁には吸込口51aが開口し、吸込口51aに面してフィルタ(不図示)及び送風機51が設置される。これにより、貯水槽20の内部には貯水面の上方に気流のダクトが形成される。送風機51の駆動によって吸込口51aから貯水槽20内に外気が流入し、超音波振動子22により放散されたミストまたはスチームが送風口53から送出される。
なお、吸込口51aが第1貯水部20a側の側壁に設けられるため、第1電極23aや第2電極23bで発生したガスを気流に乗せて送風口53から排出することができる。
また、超音波振動子22に替えて、加熱式(スチーム式)や気化式(ヒートレスファン式)等のミスト・スチーム発生装置を放散部として用いてもよい。また、これらから選ばれる複数の装置を組み合わせた装置を用いることもでき、例えば、加熱式と気化式を組み合わせたハイブリッド式のミスト・スチーム発生装置を用いてもよい。
なお、第2貯水部20b内の水を効率よくミスト化又はスチーム化するのに必要な最も低い水位である下限水位H2Lが放散部の種類に応じて設定されている。第2貯水部20bでは下限水位H2Lよりも高い水位で水の放散が行われる。超音波振動子22の下限水位H2Lは超音波振動子22に印加する電圧によって変化する。また、加熱式の場合、空焚きを防止するために下限水位H2Lはヒータが全て浸漬する高さに設定される。また、気化式の場合、気化フィルタの下端よりも上方に下限水位H2Lが設定される。なお、仕切壁21の溢水線H0は下限水位H2Lよりも上方に位置する。
図2は機能水生成装置1の動作を示すフローチャートである。機能水生成装置1は機能水生成モードと脱離モードを有している。機能水生成モードは第1電極23a及び第2電極23bの間に電圧を印加して貯水槽20内の水を電気分解し、酸性水から成る機能水を生成する。脱離モードは機能水生成モードとは逆方向の電圧を印加し、電極に吸着した硬度成分を水中に溶出させて電極を再生させる。
機能水生成装置1の電源供給が開始されると動作プログラムが実行されて以下の動作が行われる。ステップ♯11において第2貯水部20b内の水位H2を検知し、第2貯水部20bの水位H2が給水水位H2Wよりも低いか否かを判断する。第2貯水部20bの水位が給水水位H2Wよりも低い場合はステップ#12に移行する。第2貯水部20bの水位が給水水位H2Wよりも低くない場合はステップ#15に移行する。なお、給水水位H2Wは脱離モード及び機能水生成モード中においても機能水の放散が可能な水位であり、溢水線H0より低く、下限水位H2Lよりも高い。
ステップ♯15では超音波振動子22を駆動する。これにより、機能水が超音波振動子22によってミスト化又はスチーム化して空気中に放散される。
ステップ♯15で超音波振動子22の駆動後、ステップ♯16に移行する。ステップ♯16では機能水生成装置1の電源が停止されているか否かを判断する。電源が停止されていない場合、ステップ♯11に戻ってステップ#11〜#16が繰り返される。電源が停止された場合、ステップ♯17において超音波振動子22を停止して機能水生成装置1の動作を停止する。
ステップ#11の判断でステップ#12に移行すると、第1電極23a及び第2電極23bの再生が必要か否かを判断する。第1電極23a及び第2電極23bの再生が必要でない場合はステップ#14に移行し、機能水生成モードの処理を開始する。また、第1電極23a及び第2電極23bの再生が必要な場合はステップ#13に移行して脱離モードの処理を開始する。
なお、第1電極23a及び第2電極23bの再生が必要か否かの判断はステップ#12からステップ♯14への移行回数が所定回数を超えているか否かにより判断することができる。また、タイマの計時によって定期的に第1電極23a及び第2電極23bの再生が必要と判断してもよい。
図3は機能水生成装置1の脱離モードの動作を示すフローチャートである。脱離モードが開始されると、ステップ♯21において第1貯水部20aの水位H1が脱離モードに必要な水位H1Mよりも低いか否かを判断する。第1貯水部20aの水位H1がH1M以上の場合、ステップ♯25に移行する。また、第1貯水部20aの水位H1がH1Mより低い場合、ステップ♯22に移行する。
なお、水位H1Mを溢水線H0よりも所定量低い位置に設定されている。これにより、後述するステップ♯25において貯水槽20の揺れた場合でも、脱離した吸着成分を含む水が第2貯水部20bに流入するのを防ぐことができる。
また、ステップ♯11において第2貯水部20bの水位が給水水位H2Wより低いと判断されて脱離モードの処理が開始されている。給水水位H2Wは溢水線H0より低い位置に設定されており、ステップ♯21において第1貯水部20aの水位H1が溢水線H0より上方に位置することはない。また、ステップ♯15において超音波振動子22の駆動により貯水槽20の水位が低下して溢水線H0に到達すると、仕切壁21を介して第1貯水部20aと第2貯水部20bとが隔離される。このため、第2貯水部20bの水位が溢水線H0より下に徐々に低下した場合であっても、第1貯水部20aの水位H1は溢水線H0の高さに維持されている。したがって、ステップ♯21において第1貯水部20aの水位H1が溢水線H0にある場合、ステップ♯21から後述するステップ♯25への移行がスムーズに行われる。
ステップ♯22では給水弁11を開き、給水槽10から第1貯水部20aに給水する。次に、ステップ♯23では第1貯水部20a内の水位H1を検知し、水位H1Mに到達したか否かを判断する。水位H1Mに到達するまで給水が行われ、水位H1Mに到達するとステップ♯24で給水弁11を閉じて給水を停止する。
ステップ♯25では第1電極23aである金属電極がカソード、第2電極23bである炭素電極がアノードとなるように電圧(逆電圧)を印加する。これにより、後述する機能水生成モードで第2電極23bの炭素電極表面に吸着した硬度成分Mが式(1)に示すようにM2+となって水中に溶出する。
M→M2++2e-・・・(1)
一方、第1電極23aの金属電極の表面では、式(2)に示すように水素ガスとOH-イオンが発生する。これにより、第1貯水部20a内の残留水中にイオン吸着電極からCaイオン、Mgイオン等の硬度イオン成分を溶出させるとともに、水酸化物イオンが増加して水のpHは上昇してアルカリ化する。
2H2O+2e-→H2+2OH- ・・・(2)
ステップ♯26では電圧印加後の第1貯水部20a内の水のpHを検知し、pHが予め設定された所定値nを超えるまで電圧印加を継続する。所定値nより大きいpHが検知されると、ステップ♯27に移行して電圧印加を停止する。なお、設定される所定値nはpH7以上9以下であることが好ましい。
次に、ステップ♯28において排水弁31を開き、第1貯水部20aの水を流路31aから排水タンク30に排水する。これにより、脱離モードが終了して図2のフローチャートに戻る。
なお、脱離モードにおいて使用する第1貯水部20a内の水量は後述する機能水生成モードにおいて生成した機能水の総量の1/2〜1/10程度の水量となるように設定することが好ましい。この水量で脱離モードを実行することにより、吸着した硬度成分を充分に脱着することができる。また、機能水生成モードにおいて生成した機能水の1/2〜1/5程度の水量を第1貯水部20aに貯水して逆電圧を印加することがより好ましい。1/2〜1/5程度の水量とすることにより、吸着した硬度成分を完全に脱着させることができる。
脱離モードにおいて貯水槽20に貯水される水が機能水生成モードにおいて生成した機能水の1/10より少ない場合、脱着が充分に行われず、次の機能水生成モードにおいて硬度成分の吸着力が低下する。
また、水位H1Mの高さは第1貯水部20a内の水の中に第1電極23a及び第2電極23b全体が浸漬している状態に維持されることが好ましい。これにより、硬度イオン成分を水中に確実に溶出することができる。
図4は機能水生成装置1の機能水生成モードの動作を示すフローチャートである。機能水生成モードが開始されると、ステップ♯31において第1貯水部20aの水位H1が機能水生成に必要な水位H1Nよりも低いか否かを判断する。第1貯水部20aの水位H1がH1N以上の場合、ステップ♯35に移行する。また、第1貯水部20aの水位H1が水位H1Nより低い場合、ステップ♯32に移行する。
ステップ♯32では給水弁11を開き、給水槽10から第1貯水部20aに給水する。次に、ステップ♯33では第1貯水部20a内の水位H1を検知し、水位H1Nに到達したか否かを判断する。水位H1Nに到達するまで給水が行われ、水位H1Nに到達するとステップ♯34で給水弁11を閉じて給水を停止する。
なお、ステップ♯31、♯33において水位H1Nは溢水線H0よりも所定量低い位置に設定されている。これにより、貯水槽20が揺れた場合、機能水生成前の水が第2貯水部20bに流入するのを防ぐことができる。なお、上述した水位H1Mと同様に、第1貯水部20aの水位H1が溢水線H0にある場合、ステップ♯31からステップ♯35への移行がスムーズに行われる。
ステップ♯35では第1電極23aがアノード、第2電極23bがカソードとなるように電圧を印加する。これにより、第1電極23aでは式(3)、(4)に示すように、水素イオン(H+)が生成するとともに酸素ガスや塩素ガスが発生する。
2O→1/2O2+2H++2e-・・・(3)
2Cl→Cl2+2e- ・・・(4)
一方、第2電極23bでは水道水等の水中に溶存しているMgイオン、Caイオンなどの硬度成分(M)のイオン(M2+)が式(5)に示すようにイオン吸着電極の有する多孔質吸着面を利用して硬度成分(M)となって吸着する。
2++2e-→M・・・(5)
また、第2電極23bでは上記式(2)に示すように水酸化物イオンが生成するとともに水素ガスが発生する。このとき、第2電極23bにイオン吸着電極を用いており、金属電極を用いた場合と比較して水酸化物イオンの発生は限定的である。このため、第1電極23aで発生する水素イオンが増加して水のpHが減少して弱酸性の機能水が生成される。
ステップ♯36では第1貯水部20a内の水のpHを検知し、pHが予め設定された所定値mまで低下したか否かを判断する。pHが所定値mに下がるまで継続して電圧が印加され、pHが所定値mまで下がるとステップ♯37で電圧印加を停止する。
次に、ステップ♯38で給水弁11を開き、給水槽10から第1貯水部20aに給水する。次に、ステップ♯39では貯水槽20内の水位Hを検知し、仕切壁21の上端より上方に設定された上限水位Hhに到達したか否かを判断する。上限水位Hhに到達するまで給水が行われ、上限水位Hhに到達するとステップ♯40で給水弁11を閉じて給水を停止する。これにより、機能水生成モードが終了して図2のフローチャートに戻る。
このとき、ステップ♯38による給水によって第1貯水部20aの機能水が希釈されながら、第2貯水部20bに機能水が溢水する。また、貯水槽20の水位Hが上限水位Hhに到達すると、第2貯水部20bと第1貯水部20aの水が混和して一定のpHまで上昇する。このとき、混和した機能水のpHは3以上5以下であることが好ましい。この機能水を空気中に放散することにより、機能水の制菌効果によって細菌感染を未然に防ぐことが期待できる。また、人体に対しては肌に対するアストリンゼン効果による皮膚等の活性化、肌の引き締め効果がある。
また、上記式(2)に示すように第2電極23bでは水素ガスが発生するが、水素ガスの一部は水中に溶解する。このとき、水素ガスが溶存した機能水が貯水槽20内で対流循環し、第1貯水部20a内の水の酸化還元電位(Oxidation-Reduction Potential(ORP))が−100〜+100mVまで下がる。なお、通常の水道水の酸化還元電位は+250〜+400mV程度である。
酸性水中の酸化還元電位を下げることにより、肌に対するアンチエージング効果(参考文献:温泉科学、第55巻、p.55〜63、2005年)がより向上する。なお、酸性水を2槽式電解槽で生成すると、酸性水が生成する槽ではORPも+500mV以上に増加する。このため、酸性水によりアストリンゼン効果はあるが、酸化作用も併せて有するため、理美容用途として積極的に使用することができない。
本実施形態によると、ステップ♯35において、第1貯水部20aで第1、第2電極23a、23b間に電圧を印加して電気分解により機能水を生成する。生成された機能水はステップ♯38において、第1貯水部20aの水位が上昇して溢水により第2貯水部20bに給水される。また、ステップ♯15において、第2貯水部20bの超音波振動子22の駆動によって機能水がミスト化又はスチーム化されると、貯水槽20全体の水位が低下する。このとき、貯水槽20の水位が溢水線H0以下に低下すると、仕切壁21を介して第1貯水部20aと第2貯水部20bとが隔離される。
また、ステップ♯25において、第1貯水部20aが第2貯水部20bから隔離された状態で機能水生成時とは逆方向の電圧を第1、第2電極23a、23bに印加すると、第2電極23bに吸着した吸着成分が第1貯水部20aで脱離する。このとき、脱離した吸着成分を含む水は第2貯水部20b内の機能水に混入しない。したがって、第2電極23bから脱離した硬度イオン成分等の吸着成分の超音波振動子22による放散を防止することができる。
また、第1、第2電極23a、23b間に電圧を印加して電気分解により機能水を生成する機能水生成モードと、第1、第2電極23a、23b間に機能水生成モードと逆方向の電圧を印加して第2電極23aに吸着した吸着成分を脱離させる脱離モードとを有し、第1貯水部23aが溢水線H0以下の水位のときに脱離モードを実行する。これにより、第1貯水部20aにおいて脱着した吸着成分が混入していない機能水を第2貯水部20bに配された超音波振動子22でミスト化又はスチーム化して空気中に放散することができる。
また、脱離モードにおいて超音波振動子22を駆動しても脱離モードで脱離した吸着成分を含む水は第2貯水部20b内の機能水に混和しない。これにより、脱離モードにおいても連続して超音波振動子22による水のミスト化又はスチーム化を実行することができる。
<第2実施形態>
図5は第2実施形態に係る仕切壁21の平面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第2実施形態の仕切壁21には上端を開放した逆三角形状の凹部21aから成る通水部が形成されている。これにより、凹部21aの下端によって第1貯水部20aの溢水線H0が形成されている。
脱離モード中に貯水槽21が揺れて第1貯水部20aの水位が溢水線H0を超えた場合、第1貯水部20a内の硬度イオン成分を含む残留水は凹部21aを介して第2貯水部20bへ流入する。このため、第1貯水部20aから第2貯水部20bに流入する水量を少なくすることができ、第2貯水部20bの硬度イオン成分の混入を抑制することができる。なお、図6、図7は仕切壁21の変形例であり、図6、図7に示すように凹部21aの形状を四角形状又は半円弧状に形成してもよい。
また、図8、図9に示すように、通水部を仕切壁21の上部に形成した矩形や円形等の貫通孔21bで形成してもよい。このとき、第1貯水部20aの溢水線H0は貫通孔21bの下端に形成される。
<第3実施形態>
図10は第3実施形態に係る機能水生成装置1を概略的に示す側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第3実施形態は第1貯水部20aの底面に傾斜面24が設けられている。傾斜面24は排水口25に向かって下がって形成されている。また、第1電極23a及び第2電極23bは傾斜面24に沿って配されている。
これにより、脱離モードにおいて溶解した硬質イオン成分(Ca2+)が結晶化して炭酸カルシウムとなって析出した場合、結晶が傾斜面24、第1電極23a又は第2電極23bを伝って排水口25へ導かれる。したがって、結晶を排水タンク30へ確実に廃棄することができる。これにより、結晶化した硬質イオン成分が第1貯水部20aに残留することによる機能水の生成効率が低下するのを防止することができる。
<第4実施形態>
図11は第4実施形態に係る機能水生成装置を概略的に示す側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第4実施形態は送風機51が仕切壁21よりも第1、第2電極23a、23b側に気流を吹きつける。これにより、吸込口51aから貯水槽20内に混入した室内の塵埃を第1貯水部20a内の水面に付着させて捕集することができる。捕集された塵埃は脱離モードにおいて第1貯水部20a内の硬度イオン成分を含む残留水とともに廃棄される。これにより、吸込口51aに塵埃を捕集するためのフィルタ部材を設ける必要が無くなり、製造コストを低減することができる。
また、ステップ♯35の電圧印加中に送風機51の気流を第1電極23aの鉛直上方の水面に吹きつけることがより好ましい。ステップ♯35において上式(4)において発生する塩素ガスは式(6)、式(7)に示すように水に容易に溶け、次亜塩素酸、及び次亜塩素酸イオンに変化する。
Figure 2016036787
第1電極23a近傍は弱酸性水生成時に陽極から発生する次亜塩素酸の濃度が高いため、送風機51の気流を第1電極23aの鉛直上方の水面に吹きつけることにより、外部空気に含まれるカビや雑菌の生菌数を短時間で低減することができる。
<第5実施形態>
図12は第5実施形態に係る機能水生成装置を概略的に示す側面断面図である。なお、第1実施形態と同一部分は同一符号を付して説明を省略する。第1実施形態に対して第5実施形態は給水タンク10が水の注出口10cが設けられた給水槽10aと給水ボトル10bで構成されている。
給水ボトル10bは上部に設けられた給水口10dと給水口10dを閉栓する給水栓10eとを有する。給水栓10eはスプリングから成る弾性体10fにより給水口10dを閉栓する方向に付勢されている。これにより、給水ボトル10bを持ち運ぶ際、給水口10dから水がこぼれるのを防止することができる。一方、給水栓10eを弾性体10fに抗する方向に押圧すると、給水口10dと給水栓10eの間に隙間が生じて隙間から水が流出する。
給水ボトル10bは水を満たした状態で給水槽10aの上方に倒立させた状態で配置される。このとき、給水ボトル10bは給水口10dと給水槽10aの底面との間に所定の隙間を設けて固定される。給水槽10aの底部には突起部10gが設けられており、給水ボトル10bを給水槽10aに固定する際、給水ボトル10bの自重によって突起部10gが給水栓10eを弾性体10fに抗する方向に押圧する。これにより、給水口10dが開栓する。
給水ボトル10bを倒立させた状態で保持すると、給水ボトル10bから給水槽10aに水が流入する。給水槽10aの水位が給水ボトル10bの給水口10dに達すると、給水口10dから給水ボトル10b内への空気の流入が不能となって給水ボトル10bの底部(倒立させた状態において上部)の空間が減圧される。このとき、給水槽10aは上面が外気に解放されており、給水ボトル10b底部の空間における減圧度と大気圧と給水ボトル10b内の水量とのバランスが均等になったとき給水ボトル10bから給水槽10a内の水の流出が止まる。
また、給水槽10aに流入した水は給水弁11を開くと、注出口10cから流路11aを介して貯水槽20に流入する。このとき、貯水槽20の水位は給水槽10aの水位まで上昇して止まる。これにより、給水槽10aの水位の高さを貯水槽20の上限水位Hhの高さに設定しておくことにより、給水弁11の開閉によって貯水槽20の水位を上限水位Hhまで容易に上昇させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、第1実施形態〜第5実施形態において給水タンク10を省略してもよい。この場合、使用者がやかん等で直接貯水槽20に水を給水すればよい。また、排水タンク30を省略してもよい。この場合、脱離モードの終了後、機能水生成モードの開始前に貯水槽20内の残留水を流路31aを介して外部に直接廃棄すればよい。また、市水を直接貯水槽20に給水してもよい。
また、第1電極23a及び第2電極23bは種々変更可能である。例えば、第1電極23a及び第2電極23bに金属電極(白金で表面をコーティングしたチタン電極)を用いた場合、機能水生成モードにおいて次亜塩素酸濃度が高い機能水を生成することができる。
また、第1電極23aに用いる金属電極のコート素材によって次亜塩素酸イオンの濃度は異なる値を示す。例えば、白金、金、パラジウム、ロジウム、イリジウムの内、いずれか1つの金属(またはその合金)の他、それらの酸化物を用いることができる。白金に替えて酸化イリジウムをコートすると、次亜塩素酸濃度を増加させることができる。
また、電圧印加部23は第1電極23a、第2電極23bを一対設ける場合に限らず、3個以上の電極で構成してもよい。例えば、2つの金属電極と1つの炭素電極で構成することにより、これらの電極に対してアノード及びカソードを組み合わせて電圧印加することにより、上述した軟質弱酸性水、硬質弱アルカリ性水、中性で高濃度次亜塩素酸水を生成することができる。また、脱離モードにおいて機能水生成モードと逆方向の電圧を印加することにより、第1電極23a、第2電極23bに吸着した吸着成分を脱離させることができる。
本発明によると、美顔器、加湿器等の機能水生成装置に利用することができる。
1 機能水生成装置
10 給水タンク
11 給水弁
11a 流路
20 貯水槽
20b 第1貯水部
20a 第2貯水部
21 仕切壁
21a 凹部
21b 貫通孔
22 超音波振動子(放散部)
23 電圧印加部
23a 第1電極
23b 第2電極
25 排水口
26 ハウジング
30 排水タンク
31 排水弁
31a 流路
51 送風機
51a 吸込口
52 ガイド部
53 送風口

Claims (5)

  1. 水を貯水する貯水槽と、前記貯水槽内の水をミスト化又はスチーム化して空気中に放散する放散部と、前記貯水槽内に浸漬して電圧が印加される一対の電極とを備える機能水生成装置において、
    前記貯水槽は外部から給水されるとともに排水口が設けられる第1貯水部と、第1貯水部に対して仕切壁を介して仕切られるとともに第1貯水部の溢水により給水される第2貯水部とを有し、
    第1貯水部に前記電極を配して第2貯水部に前記放散部を配したことを特徴とする機能水生成装置。
  2. 前記電極間に電圧を印加して電気分解により機能水を生成する機能水生成モードと、前記電極間に前記機能水生成モードと逆方向の電圧を印加して前記電極に吸着した吸着成分を脱離させる脱離モードとを有し、
    第1貯水部の水位が溢水線以下のときに前記脱離モードを実行することを特徴とする請求項1に記載の機能水生成装置。
  3. 前記脱離モードにおいて前記放散部を駆動することを特徴とする請求項2に記載の機能水生成装置。
  4. 前記仕切壁が上端を開放した凹部又は貫通孔から成る通水部を有し、前記通水部によって第1貯水部の溢水線が形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の機能水生成装置。
  5. 前記放散部により空気中に放散された機能水を送出する送風機を有し、前記送風機によって前記仕切壁よりも前記電極側に気流を吹きつけることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の機能水生成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022090949A (ja) * 2020-12-08 2022-06-20 株式会社 マルナカ オゾンミスト発生装置

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