JP2016035410A - ガス分析装置およびガス分析方法 - Google Patents

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斗 小川
雄介 野原
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Abstract

【課題】排ガス中のNOx濃度およびアンモニア濃度をさらに安定して同時に分析することができるガス分析装置及びガス分析方法を提供する。
【解決手段】ガス分析装置10は、排ガス16中のNH濃度とNOx濃度を測定するガス分析装置であって、排ガス抽出ラインL11と、第1の分岐ラインL12−1、第2の分岐ラインL12−2と、排ガス16中のNHを酸化させるNH酸化触媒11と、NH酸化触媒11と接触させた第1処理済み排ガス16A中のNOx濃度Aを測定する第1のNOx測定部12−1と、排ガス16中のNHをNに変換させるNH変換触媒13と、NH変換触媒13と接触させた第2処理済み排ガス16B中のNOx濃度Bを測定する第2のNOx測定部12−2と、第1のNOx測定部12−1、第2のNOx測定部12−2の測定結果に基づいて、排ガス16中のNOx濃度、NH濃度を算出する算出部14とを具備してなる。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、ガス分析装置およびガス分析方法に関する。
発電設備等に用いられるボイラ、ガスタービンなどから排出される排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)は、環境保全などの観点から、排出濃度が規制されており、排ガス中に含まれるNOx濃度を低くする必要がある。
排ガス中に含まれるNOx濃度を低くする方法として、アンモニア(NH)を還元剤として用いてNOxを窒素(N)にする脱硝反応が用いられている。また、環境、コストなどを考慮して、NHの供給量を未反応のNHを排出せず効率良くNOxの脱硝の制御を行うことができるように、排ガス中に含まれるNOxおよびNHを同時に測定する装置が適用されている。
このようなNOxおよびNHを同時に測定するガス分析装置では、例えば、NOxおよびNHを含む排ガスが2つのラインに分岐され、一方のラインでは、アンモニア(NH)酸化触媒で排ガス中のNHが酸化された後、NH酸化触媒と接触した排ガス中のNOx濃度が測定される。一方、他方のラインでは、脱硝触媒で排ガス中のNOxが脱硝された後、脱硝触媒と接触した排ガス中のNOx濃度が測定される。そして、両方のラインで測定されたNOx濃度の値から、排ガス中のNOx濃度およびNH濃度が同時に分析される。
ガス分析装置で分析された排ガス中のNOx濃度およびNH濃度に基づいて、NHの供給量を調整し、未反応のNHを排出せず効率良くNOxの脱硝の制御が行われる。
特開2002−162393号公報
小林敬古、他4名著、「排ガス中のNOx、NH3同時連続計測法の開発」、三菱重工技報、三菱重工株式会社、2001年 第38巻 第3号,p.158−161
ボイラ、ガスタービンなどから排出される排ガスに含まれるNOx濃度は、発電設備の運転状況や原料として使用される石炭の種類などに応じて変動し易く、今後、排出される排ガスに含まれるNOxの排出濃度の規制がさらに厳しくなる傾向にある。そのため、発電設備の安定した運転を行う上で、未反応のNHの排出量を抑制しつつ、NOxの脱硝のさらなる効率化を図るという観点から、排ガス中のNOx濃度およびNH濃度をさらに安定して同時に分析できるガス分析装置が希求されている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、排ガス中のNOx濃度およびアンモニア濃度をさらに安定して同時に分析することができるガス分析装置及びガス分析方法を提供することを目的とする。
一の実施形態によるガス分析装置は、被測定ガス中のアンモニア濃度とNOx濃度とを測定するガス分析装置であって、前記被測定ガスが導入される被測定ガス抽出ラインと、前記被測定ガス抽出ラインから分岐した第1の分岐ラインおよび第2の分岐ラインと、前記第1の分岐ラインに設けられ、被測定ガス中のアンモニアを酸化させるアンモニア酸化触媒と、前記第1の分岐ラインの前記アンモニア酸化触媒の下流側に設けられ、前記アンモニア酸化触媒と接触させた第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aを測定する第1のNOx測定部と、前記第2の分岐ラインに設けられ、被測定ガス中のアンモニアを窒素に変換させるアンモニア変換触媒と、前記第2の分岐ラインの前記アンモニア変換触媒の下流側に設けられ、前記アンモニア変換触媒と接触させた第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bを測定する第2のNOx測定部と、前記第1のNOx測定部および前記第2のNOx測定部の測定結果に基づいて、前記被測定ガス中のNOx濃度およびアンモニア濃度を算出する算出部と、を具備してなることを特徴とする。
別の実施形態によるガス分析方法は、被測定ガス中のアンモニア濃度とNOx濃度とを測定するガス分析方法であって、連続的に供給される前記被測定ガスを、第1の被測定ガスと第2の被測定ガスとに分流し、前記第1の被測定ガスをアンモニア酸化触媒と接触させて前記第1の被測定ガス中のアンモニアを酸化させた後、前記アンモニア酸化触媒と接触後の第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aを測定すると共に、前記第2の被測定ガスをアンモニア変換触媒と接触させて前記第2の被測定ガス中のアンモニアを窒素に変換させた後、前記アンモニア変換触媒と接触後の第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bを測定し、前記第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aおよび前記第2処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bの測定結果に基づいて、前記被測定ガス中のNOx濃度およびアンモニア濃度を算出することを特徴とする。
実施形態によるガス分析装置の構成を簡略に示す図である。 NH分解触媒の反応温度と、NH分解およびNOxの生成との関係を示す図である。 従来から用いられている脱硝触媒の反応温度と、NH分解およびNOxの生成との関係を示す図である。 本発明の実施形態によるガス分析装置をボイラに適用した一例を簡略に示す図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
[実施形態]
図1は、本実施形態によるガス分析装置の構成を簡略に示す図である。図1に示すように、ガス分析装置10は、アンモニア(NH)酸化触媒11と、第1のNOx測定部12−1と、アンモニア(NH)変換触媒13と、第2のNOx測定部12−2と、算出部14と、排ガス抽出ラインL11と、第1の分岐ラインL12−1と、第2の分岐ラインL12−2とを備え、排ガス(被測定ガス)16中の窒素酸化物(NOx)濃度及びNH濃度を同時に測定する。
排ガス16としては、例えば、石炭炊きボイラなどから排出される排ガスなどを挙げることができる。石炭炊きボイラなどでは燃料中の窒素などが燃焼によりNOxとなるため、石炭炊きボイラなどから排出される排ガス16中にはNOxなどが含まれている。また、排ガス16中のNOxを脱硝触媒で脱硝するため、排ガス16を脱硝触媒と接触させる前に還元剤としてNHが排ガス16に添加されるが、未反応のNHは排ガス16中に含まれている場合がある。本実施形態では、排ガス16中のNOx(NO、NO)濃度をa、NH濃度をbとする。
排ガス16の一部は、図示しない煙道などのガス通路から被測定ガス抽出ラインL11に連続的に導入される。被測定ガス抽出ラインL11に導入された排ガス16は、第1の分岐ラインL12−1と第2の分岐ラインL12−2との二系列に分流される。本実施形態において、第1の分岐ラインL12−1を流れる排ガス16を第1の排ガス16A、第2の分岐ラインL12−2を流れる排ガス16を第2の排ガス16Bとする。
第1の排ガス16AはNH酸化触媒11に供給され、第1の排ガス16AはNH酸化触媒11と接触する。
NH酸化触媒11は、第1の分岐ラインL12−1に設けられており、ガス中のNHを酸化させる。第1の排ガス16AがNH酸化触媒11と接触すると、第1の排ガス16A中のNHは、下記式(1)のように、NOに酸化される。
4NH+5O→4NO+6HO ・・・(1)
NH酸化触媒11としては、例えば、Pt、Au、Ag、Rh及びPdからなる群より選ばれた1種または2種以上の成分を担持体になどに担持させた触媒などを用いることができる。
NH酸化触媒11の反応温度は、NHの酸化を効果的に進行するため、約800℃の温度で行われることが好ましい。NH酸化触媒11は、加熱ヒータなどの加熱手段を用いて反応温度まで加熱される。
NH酸化触媒11で第1の排ガス16A中のNHがNOxに酸化された後、NH酸化触媒11と接触させた第1の処理済み排ガス(第1の処理済み被測定ガス)16A’は、第1のNOx測定部12−1に供給される。
第1のNOx測定部12−1は、第1の処理済み排ガス16A’中のNOx濃度Aを測定するものである。第1の処理済み排ガス16A’中のNOx濃度Aは、NH酸化触媒11で排ガス16中のNHを酸化させて生じたNOxと、排ガス16中に元々存在したNOxとを合わせた濃度である。また、NH酸化触媒11では、上記式(1)のように、NHとNOとは1対1で反応するため、排ガス16中のNH濃度(b)は、第1の処理済み排ガス16A’中のNOx濃度となる。よって、第1のNOx測定部12−1では、下記式(I)のように、排ガス16中に元々存在しているNOx濃度(a)と、NH酸化触媒11で排ガス16中のNHを酸化させて生じたNO濃度(b)とを合わせたNOx濃度が、第1の処理済み排ガス16A’中のNOx濃度Aとして測定される。
a+b=A ・・・(I)
第1のNOx測定部12−1としては、ジルコニア式NOxセンサーなどを用いることができる。ジルコニア式NOxセンサーは、例えば、内部にPt、Pd、Rhなどの白金族元素を少なくとも1種以上含む電極を備えており、このセンサー内の電極に含まれるPtなどの白金族元素の触媒作用により、第1の処理済み排ガス16A’中のNO、NHは、下記式(2)、(3)のように、NOに変換される。そして、ジルコニア式NOxセンサーでは、NOを下記式(4)のように分解して得られた酸素濃度の総体量から、第1の処理済み排ガス16A’中のNOx(NO、NO)およびNHの濃度が算出される。
NO → NO+(1/2)O ・・・(2)
NH+(5/4)O → NO+(3/2)HO ・・・(3)
2NO → N+O ・・・(4)
また、ジルコニア式NOxセンサーは、上記のように、内部にPtなどの白金族元素を含む電極を備えており、この電極を構成するPtなどの白金族元素はNHの酸化機能を有している。そのため、ジルコニア式NOxセンサーに含まれる電極は、NH酸化触媒として用いることもできる。
第1のNOx測定部12−1で測定された測的結果は、算出部14に伝達される。
一方、第2の排ガス16Bは、NH変換触媒13に供給され、第2の排ガス16BはNH変換触媒13と接触する。
NH変換触媒13は、第2の分岐ラインL12−2に設けられており、ガス中のNHを窒素(N)に変換するものである。第2の排ガス16B中のNHは、下記式(5)のように、Nに分解される。
4NH+3O → 2N+6HO ・・・(5)
NH変換触媒13としては、NHをNに分解できる触媒であればよく、例えば、日揮ユニバーサル株式会社のNHN−824触媒などを用いることができる。
NH変換触媒13の反応温度は、300〜450℃であることが好ましく、より好ましくは350〜430℃であり、さらに好ましくは380〜420℃であり、400℃程度がもっとも好ましい。
NH変換触媒13の反応温度と、NH反応率およびNOx生成率との関係を図2に示し、従来から用いられている脱硝触媒の反応温度と、NH反応率およびNOx生成率との関係を図3に示す。なお、図2では、反応物質として、NHを10,000ppmとし、ガス中の水分を10%としたものである。また、図3では、反応物質として、NHを5,000ppmとし、ガス中の水分を2%としたものである。図2に示すように、NH変換触媒13の反応温度が少なくとも300〜360℃の範囲内であれば、NH分解はほぼ100%分解され、NOxの生成率はほぼ0%である。また、後述するように、NH変換触媒13の耐熱温度を考慮すると、NH変換触媒13の反応温度が400℃程度までは、少なくともNH分解はほぼ100%分解され、NOxの生成率はほぼ0%まで維持されているといえる。これに対し、図3に示すように、脱硝触媒の反応温度が250℃を超えると、NH分解はほぼ100%分解されるが、温度の上昇に伴い、NOxが生成されている。よって、NH変換触媒13の反応温度が300〜450℃の範囲内であれば、排ガス16中のNHは、上記式(5)のように、NOを生成することなく、NHをNとHOに分解することができる。
NH変換触媒13は、450℃以上の耐熱温度を有するものであることが好ましく、450℃〜550℃の耐熱温度を有するものであることがより好ましい。また、NH変換触媒13の耐熱温度が450℃を下回ると、NH変換触媒13の反応温度に耐えられなくなり、NH変換触媒13が劣化してしまうためである。NH変換触媒13が、550℃を超える耐熱温度を有していても、NH変換触媒13の反応温度は、上述の通り、300〜450℃であるため、それほど高い耐熱温度は必要なく、NH変換触媒13の触媒の活性を維持するのに十分であるためである。
NH変換触媒13の触媒温度は、加熱ヒータなどの加熱手段を用いて反応温度まで加熱される。
NH変換触媒13でNHがNに分解された後、NH変換触媒13と接触させた第2の処理済み排ガス(第2の処理済み被測定ガス)16B’は、第2のNOx測定部12−2に供給される。
第2のNOx測定部12−2は、第2の処理済み排ガス16B’中のNOx濃度Bを測定するものである。NH変換触媒13で排ガス16中のNHは分解されてNになっているため、第2の処理済み排ガス16B’中のNOx濃度Bは、排ガス16中に元々存在したNOx濃度に相当する。よって、第2のNOx測定部12−2では、下記式(II)のように、排ガス16中に元々存在しているNOx濃度(a)が、第2の処理済み排ガス16B’中のNOx濃度Bとして測定される。
a=B ・・・(II)
第2のNOx測定部12−2としては、第1のNOx測定部12−1と同様、ジルコニア式NOxセンサーなどを用いることができる。
第2のNOx測定部12−2で測定された測的結果は、算出部14に伝達される。
算出部14は、第1のNOx測定部12−1および第2のNOx測定部12−2の測定結果に基づいて、排ガス16中のNOx濃度およびNH濃度を算出するものである。算出部14は、上記式(a)のように、第1のNOx測定部12−1で測定された第1の処理済み排ガス16A’中のNOx濃度Aを排ガス16中のNHおよびNOxの濃度(a+b)とし、第2のNOx測定部12−2で測定された第2の処理済み排ガス16B’中のNOx濃度Bを、上記式(b)のように、排ガス16中のNOx濃度(a)とし、下記式(III)のように、第1のNOx測定部12−1のNOx濃度Aと第2のNOx測定部12−2のNOx濃度Bとの差を、排ガス16中のNH濃度(b)と算出する。
b=A−B ・・・式(III)
第1のNOx測定部12−1から排出された第1の処理済み排ガス16A’と、第2のNOx測定部12−2から排出された第2の処理済み排ガス16B’とは、混合された後、系外に排出される。なお、第1の処理済み排ガス16A’および第2の処理済み排ガス16B’は、それぞれ別々に系外に排出されてもよいし、図示しない煙道などのガス通路に戻すようにしてもよい。
このように、ガス分析装置10は、第1の分岐ラインL12−1で排ガス16中のNOx濃度とNH濃度との合計量が測定され、第2の分岐ラインL12−2のNH変換触媒13で排ガス16中のNHをNに分解しているため、第2のNOx測定部12−2で排ガス16中に元々存在しているNOx濃度を測定することができるため、排ガス16中のNOx濃度とNH濃度とを正確に測定することができる。
従来のように、排ガス16中のNHを脱硝触媒による脱硝反応で分解する場合には、下記式(6)、(7)のように、NOとNHとが反応してNになるため、NOx濃度とNH濃度との大小関係を考慮する必要がある。すなわち、NOx濃度(a)がNH濃度(b)より高い場合(a>b)には、第2のNOx測定部において、NHによって還元された残りのNOx濃度をa−bとして測定することができる。しかし、NOx濃度がNH濃度より低い場合(a<b)には、第2のNOx測定部において、NOxと反応して残ったNH濃度であるb−aが、NOx濃度として測定されることになる。そのため、NOx濃度とNH濃度との大小関係を事前に明確に把握しておかなければ、第1のNOx測定部12−1、第2のNOx測定部12−2の測定値から、NOx濃度(a)、NH濃度(b)を正確に算出することが困難である。
4NO+4NH+O → 4N+6HO ・・・(6)
6NO+8NH → 7N+12HO ・・・(7)
また、上記式(6)のように脱硝反応では、NOxのうちNOが大部分の場合には、NOxとNHとの反応比はほぼ1対1として算出できるが、上記式(7)のように、NO濃度がNO濃度よりも高い場合には脱硝反応のNOxとNHとの反応比が1:1から3:4に変化する。このため、NO濃度とNO濃度との比を考慮して、NOx濃度およびNH濃度を測定する必要がある。
これに対し、ガス分析装置10では、第2の分岐ラインL12−2のNH変換触媒13で排ガス16中のNHのみを分解し、NOxは分解されないため、第2のNOx測定部12−2で排ガス16中のNOx濃度を正確に測定することができる。そのため、ガス分析装置10は、NOx濃度とNH濃度との大小関係の影響は受けず、NO濃度とNO濃度との比に関係なく、排ガス16中のNOx濃度およびNH濃度を同時に正確に測定することができる。
また、本実施形態においては、排ガス抽出ラインL11は、その途中に、排ガス16中のNO濃度を測定するNO測定部17を設けている。NO測定部17としては、例えば、紫外線(UV)吸収法、差分光吸収法等を用いたNOセンサーなどを用いることができる。NO測定部17で測定された測的結果は、算出部14に伝達される。算出部14は、第2のNOx測定部12−2で算出されたNOx濃度と、NO測定部17で測定されたNO濃度とから、排ガス16中のNO濃度を算出することができる。
ガス分析装置10は、排ガス16中のNOx濃度およびNH濃度を同時に測定することができるため、例えば、図4に示すように、ガス分析装置10を煙道21に設けた脱硝装置22よりもガス流れ方向の下流側に設けることができる。これにより、石炭炊きボイラ23から排出された排ガス16中のNOxを脱硝装置21で脱硝してNに分解した後、排ガス16中のNOxおよびNHをガス分析装置10で分析することができる。また、ガス分析装置10は、脱硝装置21よりもガス流れ方向の上流側に設け、排ガス16中のNOxを脱硝装置21で脱硝する前に、排ガス16中のNOxおよびNHをガス分析装置10で分析してもよい。
なお、本実施の形態においては、被測定ガスが、石炭炊きボイラ23から排出された排ガス16である場合について説明したが、被測定ガスは、燃焼炉や工場設備、発電設備などから排出される排ガスなどの場合でも同様に適用することができる。
以上の通り、本発明による実施形態を説明したが、上記の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の組み合わせ、省略、置き換え、変更などを行うことが可能である。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 ガス分析装置
11 アンモニア(NH)酸化触媒
12−1 第1のNOx測定部
12−2 第2のNOx測定部
13 アンモニア(NH)変換触媒
14 算出部
16 排ガス(被測定ガス)
16A 第1の排ガス
16B 第2の排ガス
16A’ 第1の処理済み排ガス(第1の処理済み被測定ガス)
16B’ 第2の処理済み排ガス(第2の処理済み被測定ガス)
17 NO測定部
21 煙道
22 脱硝装置
23 石炭炊きボイラ
L11 被測定ガス抽出ライン
L12−1 第1の分岐ライン
L12−2 第2の分岐ライン
A 第1の処理済み排ガス(第1の処理済み被測定ガス)中のNOx濃度
B 第2の処理済み排ガス(第2の処理済み被測定ガス)中のNOx濃度

Claims (13)

  1. 被測定ガス中のアンモニア濃度とNOx濃度とを測定するガス分析装置であって、
    前記被測定ガスが導入される被測定ガス抽出ラインと、
    前記被測定ガス抽出ラインから分岐した第1の分岐ラインおよび第2の分岐ラインと、
    前記第1の分岐ラインに設けられ、被測定ガス中のアンモニアを酸化させるアンモニア酸化触媒と、
    前記第1の分岐ラインの前記アンモニア酸化触媒の下流側に設けられ、前記アンモニア酸化触媒と接触させた第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aを測定する第1のNOx測定部と、
    前記第2の分岐ラインに設けられ、被測定ガス中のアンモニアを窒素に変換させるアンモニア変換触媒と、
    前記第2の分岐ラインの前記アンモニア変換触媒の下流側に設けられ、前記アンモニア変換触媒と接触させた第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bを測定する第2のNOx測定部と、
    前記第1のNOx測定部および前記第2のNOx測定部の測定結果に基づいて、前記被測定ガス中のNOx濃度およびアンモニア濃度を算出する算出部と、
    を具備してなることを特徴とする、ガス分析装置。
  2. 前記算出部が、前記第1のNOx測定部で測定された前記第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aを前記被測定ガス中のアンモニアおよびNOxの濃度とし、前記第2のNOx測定部で測定された前記第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bを前記被測定ガス中のNOx濃度とし、
    前記第1のNOx測定部で測定されたNOx濃度Aと前記第2のNOx測定部で測定されたNOx濃度Bとの差を、前記被測定ガス中のアンモニア濃度と算出する、請求項1に記載のガス分析装置。
  3. 前記アンモニア変換触媒の反応温度が、300〜450℃である、請求項1または2に記載のガス分析装置。
  4. 前記アンモニア変換触媒が、450℃以上の耐熱温度を有する、請求項1〜3の何れか一項に記載のガス分析装置。
  5. 前記第1のNOx測定部と前記第2のNOx測定部との何れか一方または両方が、ジルコニア式NOxセンサーである、請求項1〜4の何れか一項に記載のガス分析装置。
  6. 前記ジルコニア式NOxセンサーが、Pt、Pd、またはRhの白金族元素を少なくとも1種以上含む電極を具備してなり、
    前記電極が、アンモニアの酸化機能を有する、請求項5に記載のガス分析装置。
  7. 前記被測定ガス抽出ラインに、前記被測定ガス中のNO濃度を測定するNO測定部が設けてなる、請求項1〜6の何れか一項に記載のガス分析装置。
  8. 前記算出部が、前記第2のNOx測定部で算出された前記被測定ガス中のNOx濃度と、前記NO測定部で測定されたNO濃度とから、前記被測定ガス中のNO濃度を算出する、請求項7に記載のガス分析装置。
  9. 被測定ガス中のアンモニア濃度とNOx濃度とを測定するガス分析方法であって、
    連続的に供給される前記被測定ガスを、第1の被測定ガスと第2の被測定ガスとに分流し、
    前記第1の被測定ガスをアンモニア酸化触媒と接触させて前記第1の被測定ガス中のアンモニアを酸化させた後、前記アンモニア酸化触媒と接触後の第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aを測定すると共に、
    前記第2の被測定ガスをアンモニア変換触媒と接触させて前記第2の被測定ガス中のアンモニアを窒素に変換させた後、前記アンモニア変換触媒と接触後の第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bを測定し、
    前記第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aおよび前記第2処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bの測定結果に基づいて、前記被測定ガス中のNOx濃度およびアンモニア濃度を算出することを特徴とする、ガス分析方法。
  10. 前記第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aを前記被測定ガス中のアンモニアおよびNOxの濃度とし、前記第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bを前記被測定ガス中のNOx濃度とし、
    前記第1の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Aと前記第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度Bとの差を、前記被測定ガス中のアンモニア濃度と算出する、請求項9に記載のガス分析方法。
  11. 前記アンモニア変換触媒の反応温度を、300〜450℃とする、請求項9または10に記載のガス分析方法。
  12. 前記被測定ガスを、前記第1の被測定ガスと前記第2の被測定ガスとに分流する前に前記被測定ガスのNO濃度を測定する、請求項9〜11の何れか一項に記載のガス分析方法。
  13. 前記第2の処理済み被測定ガス中のNOx濃度と、前記被測定ガス中のNO濃度との差から、前記被測定ガス中のNO濃度を算出する、請求項12に記載のガス分析方法。
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