JP2016034523A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】不具合に対し迅速に対応することで、不正行為に対する予防を強化することが可能な遊技機を提供することにある。
【解決手段】遊技機1は、第3配線91及び第4配線92を有し、設定変更用鍵穴94が初期位置にある場合には、初期位置情報として「1,0」を生成している。また、設定変更用鍵穴94が設定値変更許容位置にある場合には、設定値変更許容位置情報として、「0,1」を生成している。そして、生成された情報をサブCPU412、外部装置、ホールコンピュータ等に送信している。さらに、前面扉3が閉状態にあるときに、設定変更用鍵穴94が設定値変更許容位置にあることが検出された場合には、異常と判定する。
【選択図】図15

Description

本発明は、遊技機に関し、特に、遊技に係る情報を入力可能な入力手段と、この入力手段への入力操作に応じて遊技を制御する制御手段と、を備え、入力手段から制御手段に送信される入力信号の伝送を担う配線部を備えた遊技機に関する。
従来、遊技機は、いわゆる、スロットマシンと称呼され、遊技に係る情報を入力可能な入力手段として、例えば、メダル投入口、1−BETボタン、MAX−BETボタン、精算ボタン、スタートレバー、停止ボタン、返却ボタン、演出ボタン等を備えたものが知られている。
そして、遊技機は、これら、メダル投入口、1−BETボタン、MAX−BETボタン、精算ボタン、スタートレバー、停止ボタン、返却ボタン、演出ボタン等への入力操作に応じて遊技を制御する制御手段として、メインCPU等を備えたものが知られている。
また、遊技機は、入力手段への入力操作を検知する検知手段として、スイッチを備え、このスイッチと制御手段とを接続する配線により、入力手段から制御手段に送信される入力信号が伝送されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−239774号公報
ところで、上記特許文献1は、入力手段から制御手段に送信される入力信号の伝送手段として、入力手段と制御手段とを繋ぐ1本の配線により伝送されている。
詳述すると、上記特許文献1は、入力手段に入力操作が行われた場合、制御手段に入力信号を伝送し、入力手段に入力操作が行われていない場合、制御手段に入力信号を伝送しないようにしている。
すなわち、上記特許文献1では、入力手段に入力操作が行われていない場合には、制御手段に入力信号を伝送していないため、例えば、配線が断線した場合でも、同様の状態となる。
これにより、上記特許文献1では、配線が断線したとしても、即座に気づくことができず、例えば、入力手段に入力操作が行われ、制御手段に入力信号が伝送されないことを認識した結果、気づくことになる。
したがって、上記特許文献1では、配線が断線した場合等における不具合に対し、迅速に対応することができないという技術的課題がある。
また、上記特許文献1のように、配線が断線したことを即座に把握できない場合、例えば、配線を断線させ、不正具により不正信号が入力され、意図的に制御手段を制御することで、不正に遊技利益を取得する等の不正行為が行われてしまう可能性がある。
したがって、上記特許文献1では、不正行為に対する予防を強化させる点で改善の余地がある。
そこで、本発明の目的は、上記従来の実状に鑑みて、不具合に対し迅速に対応することで、不正行為に対する予防を強化させることが可能な遊技機を提供することにある。
本発明に係る遊技機は、遊技者にとって有利な度合を定めた設定値を変更するための設定変更用キーにより、設定変更用の鍵穴を回動させることで、前記設定値の変更を行う遊技機において、内部に制御手段を備えるキャビネットと、前記キャビネットに開閉可能に軸支された前面扉と、前記前面扉が前記キャビネットに対して閉状態にあることを検出する検出手段と、前記設定変更用の鍵穴が回動されていない初期位置にあることを検出する初期位置検出手段と、前記設定変更用の鍵穴が前記初期位置から回動されることで、前記設定値の変更を許容する設定値変更許容位置にあることを検出する設定値変更許容位置検出手段と、前記初期位置検出手段により前記設定変更用の鍵穴が前記初期位置にあることが検出されたことに基づいて、生成された初期位置検出信号、及び前記設定値変更許容位置検出手段により前記設定変更用の鍵穴が前記設定値変更許容位置にあることが検出されたことに基づいて、生成された設定値変更許容位置検出信号を出力可能な信号出力手段と、前記検出手段により前記前面扉が閉状態にあることが検出されているときに、前記設定値変更許容位置検出手段により前記設定変更用の鍵穴が前記設定値変更許容位置にあることが検出された場合に、異常と判定する異常判定手段と、を備えること、を特徴とする。
本発明によれば、不具合に対し迅速に対応することで、不正行為に対する予防を強化させることが可能な遊技機を提供することができる。
遊技機の正面図の一例を示す図である。 キャビネットの内部構造の一例を示す図である。 前面扉の裏面の一例を示す図である。 遊技機の斜視図である。 コントロールパネルモジュールの斜視図である。 コントロールパネルモジュールの分解斜視図である。 コントロールパネルモジュールの背面図である。 1−BETボタンの第1の状態(OFF)を示す図である。 1−BETボタンの第2の状態(ON)を示す図である。 1−BETボタンの操作チャートの一例を示す図である。 1−BETボタンの操作チャートの他例を示す図である。 設定変更用鍵穴の第1の状態(待機状態)を示す図である。 設定変更用鍵穴の第2の状態(設定値変更開始操作状態)を示す図である。 設定変更用鍵穴の第3の状態(設定値変更許容操作状態)を示す図である。 設定変更用の鍵による設定変更用鍵穴の操作チャートを示す図である。 遊技機全体のブロック図の一例を示す図である。 メイン制御基板におけるプログラム開始処理を示す図である。 メイン制御基板におけるメインループ処理を示す図である。 メイン制御基板における設定変更信号チェック処理を示す図である。 メイン制御基板における入力信号チェック処理を示す図である。 メイン制御基板における割込処理を示す図である。 サブ制御基板におけるメイン処理を示す図である。 サブ制御基板における主基板通信タスクを示す図である。 サブ制御基板におけるサウンド制御タスクを示す図である。 サブ制御基板におけるランプ制御タスクを示す図である。 サブ制御基板における画像制御タスクを示す図である。 サブ制御基板におけるコマンド解析処理を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。まず、図1乃至図4を用いて、本実施形態の遊技機1の構成について説明する。図1は、遊技機1の正面図の一例を示す図であり、図2は、キャビネット2の内部構造の一例を示す図である。また、図3は、前面扉3の裏面の一例を示す図である。また、図4は、遊技機1の斜視図である。
なお、図1及び図2に示す遊技機1は、遊技者側から目視した状態を示し、この遊技者側から目視した場合を正面側という。また、図1に示す遊技機1を正面側とした場合、遊技機1の左方側を正面視左方側といい、遊技機1の右方側を正面視右方側といい、遊技機1の上方側を正面視上方側といい、遊技機1の下方側を正面視下方側という。
(遊技機1、キャビネット2、蝶番機構2a、前面扉3)
本実施形態の遊技機1は、主に、後述するキャビネット2及び前面扉3から構成されている。このキャビネット2は、略矩形状の箱体であって、正面側に開口を有する。また、キャビネット2の正面視左方側に設けられた蝶番機構2aにより、前面扉3を開閉可能に軸支する。
(扉用鍵穴4)
扉用鍵穴4は、前面扉3の正面視右方側に設けられ、図示しない施錠装置により前面扉3を施錠及び開錠するために設けられている。ここで、遊技店の店員等がメンテナンス作業や、設定値の変更等を行う場合に、前面扉3に設けられている図示しない施錠装置の開錠及び施錠が行われる。
具体的には、前面扉3の扉用鍵穴4に図示しない専用の鍵を挿入して開錠し、前面扉3を開放し、メンテナンス作業や、設定値の変更等の作業が行われる。そして、メンテナンス作業や、設定値の変更等が終了すると、前面扉3の扉用鍵穴4に図示しない専用の鍵を挿入して施錠される。
(左サイドランプ5a、右サイドランプ5b)
また、前面扉3の正面視左方側には、左サイドランプ5aが設けられ、正面視右方側に右サイドランプ5bが設けられている。そして、これら左サイドランプ5a及び右サイドランプ5bには、高輝度発光ダイオードが内蔵されている。
これら左サイドランプ5a及び右サイドランプ5bは、遊技者の視覚に訴える形状及び色彩、模様、絵柄等を施してデザイン設計されており、ART状態中、所定の演出中及びデモ中等の所定のタイミングにおいて、後述のサブ制御基板400により点灯又は点滅制御を行うことにより演出が行われる。
また、前面扉3の正面視中央には、コントロールパネルモジュール50が設けられている。このコントロールパネルモジュール50は、主に、メダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19を備えている。
なお、これら、メダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19については、図5乃至図7を用いて後述する。
(パネル20、表示窓21)
また、前面扉3の正面視中央には、パネル20が設けられている。このパネル20には、後述する左リール17a,中リール17b,右リール17cを視認可能とするための表示窓21が設けられている。
また、パネル20は、後述する演出用ランプ22a〜22j、スタートランプ23、BETランプ24a〜24c、貯留枚数表示器25、遊技状態表示ランプ26、払出枚数表示器27、投入可能表示ランプ28、再遊技表示ランプ29及び停止操作順序表示ランプ30a〜30cを表示する役目を果たしている。
(演出用ランプ22a〜22j)
演出用ランプ22a〜22jは、パネル20の正面視左方側及び正面視右方側における透過部分の背面側に設けられており、所定の条件下で発光することにより、現在の状態(例えば、ART状態)等を報知するために設けられている。
これら演出用ランプ22aから22jのうち、演出用ランプ22a〜22eは、パネル20の正面視左方側に設けられており、演出用ランプ22f〜22jは、パネル20の正面視右方側に設けられている。
(スタートランプ23)
スタートランプ23は、パネル20の正面視左方側、すなわち、後述する1−BETボタン7の上方に設けられており、スタートレバー10の開始操作を受け付けることが可能であるか否かを報知するために設けられている。
具体的には、メダル投入口6にメダルが3枚投入された場合、または貯留されているメダルの枚数が3枚以上の状態で、MAX−BETボタン8の操作がなされた場合に、スタートレバー10による開始操作を受け付けることが可能である旨を点灯することにより報知する。
(BETランプ24a〜24c)
BETランプ24a〜24cは、パネル20の正面視左方側、すなわち、スタートランプ23の正面視右方側に設けられており、遊技に使用するメダルの投入枚数を報知するために設けられている。
具体的には、遊技に使用するメダルの投入枚数が1枚の場合には、BETランプ24aが点灯し、遊技に使用するメダルの投入枚数が2枚の場合には、BETランプ24bが点灯し、遊技に使用するメダルの投入枚数が3枚の場合には、BETランプ24cが点灯する。
(貯留枚数表示器25)
貯留枚数表示器25は、パネル20の正面視下方側、すなわち、BETランプ24の正面視右方側に設けられている。また、貯留枚数表示器25は、遊技者のメダルであって、遊技機1に貯留されているメダルの貯留枚数を表示するために設けられている。
(遊技状態表示ランプ26a,26b)
遊技状態表示ランプ26a及び26bは、パネル20の正面視下方側、すなわち、貯留枚数表示器25の正面視右方側に設けられている。また、遊技状態表示ランプ26a及び26bは、メイン制御基板300による発光制御がなされることにより、現在の遊技状態が報知される。
(払出枚数表示器27)
払出枚数表示器27は、パネル20の正面視下方側、すなわち、遊技状態表示ランプ26bの正面視右側に設けられている。また、払出枚数表示器27は、メダル投入口6に投入したメダル数又は1−BETボタン7やMAX−BETボタン8を操作することにより有効化された有効ライン上に揃った図柄の組み合わせに応じて払い出されるメダルの払出枚数を表示するために設けられている。
(投入可能表示ランプ28)
投入可能表示ランプ28は、パネル20の正面視下方側、すなわち、払出枚数表示器27の正面視右側に設けられている。また、投入可能表示ランプ28を点灯させることにより、メダル投入口6に投入されたメダルを貯留することが可能であることを報知し、投入可能表示ランプ28を消灯させることにより、メダル投入口6に投入されたメダルを貯留することが不可能であることを報知する。
なお、本実施形態においては、クレジット可能な最大枚数は「50枚」であるため、後述のメイン制御基板300は、貯留しているメダルの枚数が「50枚」未満の場合に投入可能表示ランプ28を点灯する制御を行い、貯留しているメダルの枚数が「50枚」の場合に投入可能表示ランプ28を消灯する制御を行う。また、有効ライン上に後述の再遊技に係る図柄の組み合わせが表示された場合にも、投入可能表示ランプ28を消灯する制御を行う。
(再遊技表示ランプ29)
再遊技表示ランプ29は、パネル20の正面視下方側、すなわち、投入可能表示ランプ28の下方側に設けられている。また、再遊技表示ランプ29は、有効ライン上に後述の再遊技に係る図柄の組み合わせが表示された場合に点灯する。
これにより、遊技者に対して、有効ライン上に「再遊技」に係る図柄の組み合わせが表示されたことを報知する。即ち、遊技者に対して、メダルを使用することなく、次の遊技を行うことが可能である旨も報知している。
(停止操作順序表示ランプ30a〜30c)
停止操作順序表示ランプ30a〜30cは、パネル20の正面視下方側に設けられている。具体的には、停止操作順序表示ランプ30aは、後述する左リール17aの下部に設けられており、停止操作順序表示ランプ30bは、後述する、中リール17bの下部に設けられており、停止操作順序表示ランプ30cは、後述する右リール17cの下部に設けられている。
また、停止操作順序表示ランプ30a〜30cは、後述するメイン制御基板300により決定された当選エリアに基づいて、左停止ボタン11、中停止ボタン12及び右停止ボタン13の最適な停止操作順序を遊技者に対して報知するために設けられている。
具体的には、左停止ボタン11を停止操作することが最適なタイミングである場合には、停止操作順序表示ランプ30aを点灯又は点滅させ、中停止ボタン12を停止操作することが最適なタイミングである場合には、停止操作順序表示ランプ30bを点灯又は点滅させ、右停止ボタン13を停止操作することが最適なタイミングである場合には、停止操作順序表示ランプ30cを点灯又は点滅させることにより報知を行う。
(腰部パネル31)
また、前面扉3の正面視下方側には、腰部パネル31が設けられている。この腰部パネル31は、機種名やモチーフ等を遊技者へ認識させるために設けられている。具体的には、登場キャラクタの絵などが描かれている。
また、腰部パネル31の背面には図示しないライトが設けられており、後述するサブ制御基板400によりライトを発光制御することによって、遊技機1の機種名やモチーフ等を遊技者へ認識し易くしている。
(受皿ユニット32)
前面扉3の正面視下方側には、受皿ユニット32が設けられている。この受皿ユニット32は、後述するメダル払出口33から排出されたメダルを受け入れて貯留するために設けられている。
(メダル払出口33)
メダル払出口33は、有効ライン上に表示された図柄の組み合わせに基づいて、メダルの払出を行う場合において、後述するホッパー520を駆動した際に、ホッパー520により払い出されるメダルを排出するために設けられている。
また、メダル払出口33は、メダルセンサ16sにより、メダル投入口6に投入されたメダルが適正なメダルでないと判別された場合や、メダルの投入受付禁止時に、メダルがメダル投入口6に投入された場合に、メダル投入口6に投入されたメダルを、メダル払出口33を介して受皿ユニット32に排出するために設けられている。
ここで、メダルの投入受付禁止時とは、例えば、後述する左リール17a,中リール17b,右リール17cが回転している場合や、有効ライン上に再遊技に係る図柄の組み合わせが表示されている場合をいう。
(左下方スピーカ34a、右下方スピーカ34b)
前面扉3の正面視左下方側には、左下方スピーカ34aが設けられ、右下方側には、右下方スピーカ34bが設けられている。これら左下方スピーカ34a及び右下方スピーカ34bは、メダル払出口33の左右両側に設けられており、演出を行う際にBGMや音声、効果音等を出力するために設けられている。
(左上方スピーカ35a,右上方スピーカ35b)
また、前面扉3の正面視左上方側には、左上方スピーカ35aが設けられ、右上方側には、右上方スピーカ35bが設けられている。これら左上方スピーカ35a及び右上方スピーカ35bは、後述の液晶表示装置41の左右両側に設けられており、左下方スピーカ34a及び右下方スピーカ34bと同様に、演出を行う際にBGMや音声、効果音等を出力するために設けられている。
(液晶表示装置41)
また、前面扉3の正面視上方側には、液晶表示装置41が設けられ、この液晶表示装置41は、動画像・静止画像等を表示する演出を行うために設けられている。この液晶表示装置41は、後述の内部抽選処理の結果に係る情報を報知したり、入賞に係る図柄の組み合わせを有効ライン上に停止表示させるために必要な情報を報知したりするために設けられている。
(左リール17a、中リール17b、右リール17c、リールユニット17d)
キャビネット2の正面視中央には、左リール17a、中リール17b、右リール17cが設けられている。これら左リール17a、中リール17b、右リール17cは、リールユニット17dによりユニット化されており、遊技機1に対して、左リール17a、中リール17b、右リール17cの着脱が容易である。
これら左リール17a、中リール17b、右リール17cは、それぞれ円筒状の構造を有している。また、左リール17a、中リール17b、右リール17cの円筒状の構造の周面には、透光性のシートが装着されており、当該シートには、複数種類の図柄が一列に描かれている。
そして、左リール17a、中リール17b、右リール17cは、後述する、左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102及び右ステッピングモータ103を励磁することにより回転駆動され、複数種類の図柄が変動表示される。
ここで、本実施形態において、有効ラインは、表示窓21に表示された左リール17a、中リール17b及び右リール17cそれぞれの3つの図柄のうち、左リール17aの上段に表示された図柄と、中リール17bの中段に表示された図柄と、右リール17cの下段に表示された図柄を直線で結んだ右下がりラインのみを有効ラインとしている。
(設定表示部36)
また、キャビネット2の正面視上方側には、設定表示部が配設されている。この設定表示部36は、現在の設定値を表示するために設けられている。具体的には、設定変更用の鍵93を設定変更用鍵穴94に挿入した状態で所定角度回動させると、メイン制御基板300は、現在設定されている設定値を設定表示部36に表示する制御を行う。
(設定変更ボタン37)
また、キャビネット2の正面視上方側、すなわち、設定表示部36の右方側には、設定変更ボタン37が配設されている。この設定変更ボタン37は、設定値を変更するために設けられている。ここで、設定値を変更する方法は、まず、設定変更用の鍵93を設定変更用鍵穴94に挿入した状態で所定角度回動させる。
次に、設定変更ボタン37を操作することにより、設定値が設定表示部36に切替表示される。そして、設定変更ボタン37を操作することにより設定値として決定したい値が設定表示部36に表示されているときにスタートレバー10を操作し、回動されている設定変更用の鍵93を抜差可能な角度に戻す操作を行うことにより設定値が変更される。
本実施形態において、設定変更用鍵穴94には、第3配線91及び第4配線92が接続されている。なお、これら第3配線91及び第4配線92については、図12乃至図15用いて後述する。
なお、本実施形態において、設定値が「1」から「6」の6段階、設けられており、設定表示部36に「1」が表示されている状態において、設定変更ボタン37が操作されると、設定表示部36に「2」が表示され、以降、設定変更ボタン37を操作される毎に、設定値を「1」ずつ加算表示されていく。ただし、設定表示部36に「6」が表示されている状態において、設定変更ボタン37が操作されると、設定表示部36には「1」が表示される。
(メイン制御基板300)
また、キャビネット2の正面視上方側には、メイン制御基板300が配設されている。このメイン制御基板300は、遊技機1の制御を行うために設けられている。
(サブ制御基板400)
また、前面扉3の正面視上方側における背面には、サブ制御基板400が配設されている。このサブ制御基板400は、液晶表示装置41や、左下方スピーカ34a、右下方スピーカ34b、左上方スピーカ35a、右上方スピーカ35bの制御を行うために設けられている。
(電源装置510)
また、キャビネット2の正面視下方側には、電源装置510が配設されている。この電源装置510は、遊技機1に電圧を供給するために設けられている。
(ホッパー520)
また、キャビネット2の正面視下方側には、ホッパー520が配設されている。このホッパー520は、遊技者に対してメダルを払い出すために設けられている。また、ホッパー520は、メイン制御基板300からの所定の信号に基づいて、駆動制御が行われる。
また、電源基板500は、ホッパーに設けられたメダルセンサ(図示せず)により、所定枚数のメダルが排出されたか否かを判断し、所定枚数のメダルが排出されたと判断された場合に、メイン制御基板300に対して、払出が完了した旨の信号を送信する。これにより、メイン制御基板300は、払出が完了したことを認識することができる。
(排出スリット521)
また、キャビネット2の正面視下方側には、排出スリット521が配設されている。この排出スリット521は、ホッパー520からメダルを排出するために設けられている。
(ホッパーガイド部材522)
ホッパーガイド部材522は、メダルセンサ16sにより、メダル投入口6に投入されたメダルが適正なメダルであると判別された場合に、当該判別されたメダルをキャビネット2の内部に設けられているホッパー520へ案内するために設けられている。
(ガイド部材523)
ガイド部材523は、メダル投入口6に異物が投入された場合や、メダル投入口6に投入されたメダルが適正なメダルでないと判別された場合に、当該適正なメダルでないと判別されたメダルをメダル払出口33へ案内するために設けられている。
(払出ガイド部材524)
払出ガイド部材524は、ホッパー520の排出スリット521から排出されたメダルを受皿ユニット32のメダル払出口33側に案内するために設けられている。
(補助貯留部530)
補助貯留部530は、ホッパー520に貯留されたメダルが溢れた場合に、当該溢れたメダルを収納するために設けられている。
次に、コントロールパネルモジュール50について、図5乃至図7を用いて説明する。図5は、コントロールパネルモジュール50の斜視図であり、図6は、コントロールパネルモジュール50の分解斜視図であり、図7は、コントロールパネルモジュール50の背面図である。
なお、図7に示すコントロールパネルモジュール50の背面図については、コントロールパネルブラケット52に破線を付して示し、コントロールパネルモジュール50の内部を目視可能となるように示しているが、実際は、コントロールパネルブラケット52は、非透過性部材を用いて構成されており、コントロールパネルモジュール50の内部を目視することができないようになっている。
図5乃至図7に例示されるように、本実施形態のコントロールパネルモジュール50は、メダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19を備えている。
また、コントロールパネルモジュール50は、これら、メダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19を収容するコントロールパネルケース51を備えている。
このコントロールパネルケース51は、前面扉3に着脱可能に設けられている。すなわち、このコントロールパネルケース51に収容されたメダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19も、前面扉3から取り外すことが可能になる。
また、コントロールパネルモジュール50は、コントロールパネルケース51の背面側にコントロールパネルブラケット52を備えている。このコントロールパネルブラケット52は、コントロールパネルケース51に収容されたメダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19を背面側から被覆して配設されている。
これにより、コントロールパネルブラケット52は、メダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19を保護する役目を果たしている。
本実施形態において、コントロールパネルブラケット52は、導電性部材を用いて構成されている。このため、コントロールパネルブラケット52をアースとして機能させることが可能になる。
これにより、メダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19から放出される電磁波による誤作動を予防することが可能になる。
以下、コントロールパネルモジュール50を構成するメダル投入口6、1−BETボタン7、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、セレクター16、演出ボタン18及び十字キー19について説明する。
(メダル投入口6)
このメダル投入口6は、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、右方側に設けられ、遊技者がメダルを投入するために設けられている。
(1−BETボタン7)
1−BETボタン7は、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、左方側に設けられ、メダル投入口6にメダルが投入され、クレジットされたメダルのうち、1枚のメダルを遊技に使用するために設けられている。
本実施形態において、1−BETボタン7には、第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72が接続されている。このため、1−BETボタン7のON/OFF情報が、これら第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72により伝送されている。
なお、1−BETボタン7の動作について、図8及び図9を用いて後述する。また、1−BETボタン7の動作に基づき、第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72の信号の送信態様及び情報の生成態様については、図10及び図11を用いて後述する。
ここで、本実施形態では、上述したように、1−BETボタン7に第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72が接続されているが、1−BETボタン7に限定されず、MAX−BETボタン8、精算ボタン9、スタートレバー10、停止ボタンユニット14、返却ボタン15、演出ボタン18及び十字キー19に第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72が接続され、これら第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72により、ON/OFF情報が伝送されるようにしても良い。
(MAX−BETボタン8)
MAX−BETボタン8は、1−BETボタン7と同様に、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、左方側に設けられ、メダル投入口6にメダルが投入され、クレジットされたメダルのうち、1遊技において使用可能な最大枚数のメダルを、遊技に使用するために設けられている。なお、本実施形態において、1遊技(1ゲーム)において、使用可能なメダルの最大値は3枚である。
(精算ボタン9)
精算ボタン9も、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、左方側に設けられ、遊技者が獲得したメダルのうち、クレジットされているメダルの精算を行うために設けられている。なお、本実施形態において、クレジット可能な最大枚数は「50枚」である。
(スタートレバー10)
スタートレバー10も、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、左方側に設けられ、遊技者による遊技の開始操作を検出するために設けられる。ここで、開始操作が検出されたことに基づいて、メイン制御基板300により乱数値が抽出されたり、左リール17a,中リール17b,右リール17cの回転が開始されたりする。
また、スタートレバー10の握り玉の部分は、透光性を有する樹脂により形成されており、握り玉の部分には、スタートレバー演出用ランプ42が内蔵されている。そして、サブ制御基板400は、所定の条件が充足されたことに基づいて、スタートレバー演出用ランプ42の点灯・点滅制御を行う。これにより、遊技者の視覚に訴える演出が行われる。
(左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13、停止ボタンユニット14)
左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13は、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、中央に設けられ、停止ボタンユニット14によりユニット化されている。
これら左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13は、遊技者により、左リール17a,中リール17b,右リール17cの回転を停止するための停止操作を検出するために設けられている。
(返却ボタン15)
返却ボタン15は、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、右方側に設けられている。この返却ボタン15は、メダル投入口6に投入されたメダルが後述のセレクター16に詰まった場合に、詰まったメダルを返却するために設けられている。
(セレクター16)
セレクター16は、メダル投入口6の内部に設けられ、メダル投入口6に投入されたメダルの材質や形状等が適正であるか否かを判別するために設けられている。
また、セレクター16には、適正なメダルの通過を検出するためのメダルセンサ16sが設けられている。そして、このメダルセンサ16sにより、メダル投入口6に投入されたメダルが適正なメダルであると判別された場合には、適正なメダルをホッパーガイド部材522により、ホッパー520へ案内する。一方で、メダルセンサ16sにより、メダル投入口6に投入されたメダルが適正なメダルでないと判別された場合には、ガイド部材523によりメダル払出口33から排出する。
(演出ボタン18)
演出ボタン18は、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、正面であり、停止ボタンユニット14の上方側に設けられている。この演出ボタン18は、所定の演出時において、遊技者による操作を検出した場合に、サブ制御基板400により、液晶表示装置41の制御を行う。
なお、演出ボタン18を設けずに、1−BETボタン7や、MAX−BETボタン8を演出ボタン18と共用とすることもできる。この場合、1−BETボタン7や、MAX−BETボタン8が操作されたことに基づいて、サブ制御基板400にコマンドを送信し、サブ制御基板400は、コマンドを受信したことに基づいて、液晶表示装置41の制御等を行う。これにより、別途演出ボタン18を設ける必要が無いため、部品点数を削減することができる。
(十字キー19)
十字キー19は、コントロールパネルモジュール50を遊技者側から目視すると、正面であり、停止ボタンユニット14の上方側における演出ボタン18の右方側に設けられている。この十字キー19は、少なくとも2方向(通常4方向)へ押圧操作が可能であり、遊技者による操作を受け付けるために設けられている。
次に、1−BETボタン7の動作について、図8及び図9を用いて説明する。図8は、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)を示す図であり、図9は、1−BETボタン7の第2の状態(ON)を示す図である。
図8に例示されるように、1−BETボタン7は、遊技者による操作を受け付ける操作受付部材73を備えている。また、1−BETボタン7は、操作受付部材73を支持する支持部材74を備えている。
操作受付部材73は、円柱状をなして形成され、一方面が、遊技者による操作を受け付ける操作受付面として機能している。一方、操作受付部材73は、円柱状をなして形成された他方面に、導電性部材75を有している。
支持部材74は、断面視凹状をなして形成され、側部76及び底部77を有している。また、支持部材74は、側部76及び底部77に囲まれた空間として中空部78を有している。
この支持部材74の中空部78には、操作受付部材73が収容される。また、支持部材74の中空部78には、弾性部材79が収容される。具体的には、操作受付部材73は、支持部材74の中空部78における開口側に位置する。一方、弾性部材79は、支持部材74の中空部78における底部77側に位置する。
そして、弾性部材79は、一方側が支持部材74の底部77に当接し、他方側が操作受付部材73に当接している。すなわち、操作受付部材73は、支持部材74の中空部78内で往復移動可能となるように、この中空部78に収容されている。
本実施形態において、支持部材74の側部76には、第1配線71の端子、第2配線72の端子及び第1ベース線80の端子が収容されている。そして、第1配線71は、支持部材74の側部76に往復移動可能となるよう収容されている。また、第2配線72の端子及び第1ベース線80の端子は、支持部材74の側部76に固定して収容されている。
このとき、導電性部材75は、第2配線72の端子に当接している。このため、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態となる。
一方、導電性部材75は、第1配線71の端子には、当接していないため、第1配線71の電圧が「Low」の状態となる。すなわち、第1の状態(OFF)では、導電性部材75が、第2配線72の端子にのみ当接しており、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第1の状態であるOFF情報として「0,1」を生成している。
また、導電性部材75は、第1ベース線80の端子にも、当接していないため、第1ベース線80を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。この第1ベース線80の端子は、後述するように、第2の状態(ON)でも、同様に、導電性部材75に当接していないため、電圧が「Low」の状態となる。
このように、第1ベース線80の端子は、第1の状態(ON)及び第2の状態(OFF)の何れの状態において、導電性部材75に当接していない。これにより、中継基板200は、第1ベース線80から伝送させる電圧をベースにして「Low」の状態である旨を把握している。
そして、中継基板200は、第1ベース線80を介して中継基板200に伝送させる電圧と、例えば、第2配線72を介して中継基板200に伝送させる電圧とが、一致していれば、「Low」の状態であると判定して「0」を生成し、不一致であれば「High」の状態であると判定して「1」を生成している。
図9に例示されるように、1−BETボタン7の操作受付部材73が押されると、この操作受付部材73が押圧方向に移動する。このとき、操作受付部材73により第2配線72の端子が支持部材74の側部76内に没入する。これにより、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。
また、1−BETボタン7の操作受付部材73が押されると、操作受付部材73が押圧方向に移動し、導電性部材75が、第1配線71の端子に当接する。これにより、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
すなわち、第2の状態(ON)では、導電性部材75が、第1配線71の端子にのみ当接しており、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第2の状態であるON情報として「1,0」を生成している。
また、第2の状態(ON)でも、導電性部材75が、第1ベース線80の端子には、当接していないため、第1ベース線80を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。
このように、第1ベース線80の端子は、第1の状態(ON)及び第2の状態(OFF)の何れの状態において、導電性部材75に当接していない。これにより、中継基板200は、第1ベース線80から伝送させる電圧をベースにして「Low」の状態である旨を把握している。
これにより、中継基板200は、第1ベース線80を介して中継基板200に伝送させる電圧と、例えば、第1配線71を介して中継基板200に伝送させる電圧とが、一致していれば、第1配線71を介して伝送させる電圧が「Low」の状態であると判定して「0」を生成し、不一致であれば「High」の状態であると判定して「1」を生成している。
なお、本実施形態では、第1ベース線80の端子は、上述したように、第1の状態(ON)及び第2の状態(OFF)の何れの状態において、導電性部材75に当接していないが、これに限定されず、例えば、第1の状態(ON)及び第2の状態(OFF)の何れの状態においても、導電性部材75に当接させても良い。
この場合、中継基板200は、第1ベース線80から伝送させる電圧をベースにして「High」の状態である旨を把握している。これにより、中継基板200は、第1ベース線80を介して中継基板200に伝送される電圧と、例えば、第1配線71を介して伝送される電圧とが、一致していれば、第1配線71を介して伝送される電圧が「High」の状態であると判定して「1」を生成し、不一致であれば、「Low」の状態であると判定して「0」を生成すると良い。
(1−BETボタン7の操作チャートの一例)
次に、1−BETボタン7への操作に基づき、第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72を介して中継基板200に伝送される電圧状態についての一例について、図10を用いて説明する。図10は、1−BETボタン7の操作チャートの一例を示す図である。
図10に例示されるように、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)では、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態である。
すなわち、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)では、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第1の状態であるOFF情報として「0,1」を生成する。
遊技者により、1−BETボタン7が押されると、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。また、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
すなわち、遊技者により、1−BETボタン7が押されると、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第2の状態であるON情報として「1,0」を生成する。
遊技者が、1−BETボタン7から手を離すと、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。また、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
すなわち、遊技者が、1−BETボタン7から手を離すと、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第1の状態であるOFF情報として、「0,1」を生成する。
このように、本実施形態では、第1配線71及び第2配線72を有し、第1の状態(OFF)時に第2配線72を介して中継基板200に電圧を伝送している。一方、第2の状態(ON)時に第1配線71を介して中継基板200に電圧を伝送している。
このため、本実施形態では、第1配線71を介して中継基板200に電圧が伝送されている場合には、1−BETボタン7の状態が、第1の状態(OFF)であることが把握可能になり、一方、第2配線72を介して中継基板200に電圧が伝送されている場合には、1−BETボタン7の状態が、第2の状態(ON)であることが把握可能になる。
ここで、従来、1−BETボタン7は、一本の配線により中継基板200に電圧を伝送している。そして、従来では、1−BETボタン7が押されると、中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
このため、従来では、1−BETボタン7が操作されていないときは、中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態になる。すなわち、従来では、1−BETボタン7が操作されていないときは、例えば、配線が断線していいたとしても、中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態である。
これに対し、本実施形態では、上述したように、1−BETボタン7が押されていないときでも、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態にあるため、例えば、第2配線72が断線した場合、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態になるため、断線していることが把握可能になる。
(1−BETボタン7の操作チャートの他例)
次に、1−BETボタン7への操作に基づき、第1配線71及び第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧状態についての他例について、図11を用いて説明する。図11は、1−BETボタン7の操作チャートの他例を示す図である。
図11に例示されるように、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)では、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態である。
すなわち、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)では、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第1のOFF情報として「0,1」を生成する。
遊技者により、1−BETボタン7が押されると、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。ここで、1−BETボタン7が押されると、後述するように、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になるが、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になるタイミングに対し、異なるタイミングで第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
なぜなら、1−BETボタン7が押された際、第2配線72の端子が導電性部材75から離れるタイミングと、第1配線71の端子が導電性部材75に当接するタイミングと、が異なるためである。
すなわち、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)と第2の状態(ON)の間では、瞬間的に時間差が生じ、第1配線71及び第2配線72を介して中継基板200に電圧が伝送されない時間が生じ、メイン制御基板300のメインCPU301が、移行状態情報として「0,0」を生成する。
ここで、本実施形態では、メイン制御基板300のメインCPU301は、移行状態情報として「0,0」を生成した場合、時間を計時している。そして、この時間が所定時間内であれば、単に、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)と第2の状態(ON)の間で生じた時間差であると判定し、所定時間経過した場合、不具合であると判定している。
この不具合の態様として、例えば、第1配線71が断線している場合等である。詳述すると、1−BETボタン7の第1の状態(OFF)時では、通常、OFF情報として「0,1」が生成されるが、「0,0」が生成され、所定時間経過した場合には、不具合であると判定している。
遊技者により、1−BETボタン7が押されると、上述したように、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。また、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が、上述したように、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になるタイミングに対し、異なるタイミングで「Low」から「High」の状態になる。
すなわち、1−BETボタン7の第2の状態(ON)では、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第2の状態であるON情報として「1,0」を生成する。
遊技者が、1−BETボタン7から手を離すと、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。ここで、1−BETボタン7から手を離すと、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になるが、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になるタイミングに対し、異なるタイミングで第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
なぜなら、1−BETボタン7から手を離すと、第1配線71の端子が導電性部材75から離れるタイミングと、第2配線72の端子が導電性部材75に当接するタイミングと、が異なるためである。
すなわち、1−BETボタン7の第2の状態(ON)から第1の状態(OFF)に移行する際に、瞬間的に時間差が生じ、第1配線71及び第2配線72を介して中継基板200に電圧が伝送されない時間が生じ、メイン制御基板300のメインCPU301が、移行状態情報として「0,0」を生成する。
遊技者が、1−BETボタン7から手を離すと、上述したように、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。また、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が、上述したように、第1配線71を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になるタイミングに対し、異なるタイミングで「Low」から「High」の状態になる。
すなわち、1−BETボタン7の第1の状態では、上述したように、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、メイン制御基板300のメインCPU301が、第1の状態であるOFF情報として「0,1」を生成する。
このように、本実施形態では、時間差を用いて、移行状態情報として「0,0」を生成している。そして、「0,0」が所定時間を経過した場合、エラーである旨を判定している。
ここで、従来、1−BETボタン7は、上述したように、一本の配線により中継基板200に電圧を伝送している。そして、従来では、1−BETボタン7が押されると、中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態になる。
このため、従来では、1−BETボタン7が操作されていないときは、中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態になる。すなわち、従来では、1−BETボタン7が操作されていないときは、例えば、配線が断線していいたとしても、中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態である。
これに対し、本実施形態では、上述したように、1−BETボタン7が押されていないときでも、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態にあるため、例えば、第2配線72が断線した場合、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態になるため、断線していることが把握可能になる。
また、第1配線71及び第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、中継基板200からメイン制御基板300のメインCPU301に送信される信号が「0,0」であったとしても、所定時間を経過した場合には、エラーである旨を判定しているため、例えば、断線していることが即座に把握可能になり、迅速に対応することができる。
次に、設定変更用の設定変更用鍵穴94の動作について、図12乃至図14を用いて説明する。図12は、設定変更用の設定変更用鍵穴94の第1の状態(待機状態)を示す図であり、図13は、設定変更用の設定変更用鍵穴94の第2の状態(設定値変更開始操作状態)を示す図であり、図14は、設定変更用の設定変更用鍵穴94の第3の状態(設定値変更許容操作状態)を示す図である。
図12に例示されるように、第1の状態(待機状態)では、設定変更用鍵穴94は、上下方向に沿っている。このとき、第3配線91の端子に当接しており、第3配線91を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態となる。そして、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に「1」信号を送信している。
一方、第4配線92の端子には、当接していないため、第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態となる。そして、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に「0」信号を送信している。
また、第2ベース線95の端子にも、当接していないため、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。この第2ベース線95の端子は、第1の状態(待機状態)、第2の状態(設定値変更開始操作状態)及び第3の状態(設定値変更許容操作状態)の何れも状態において、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。
これにより、中継基板200は、第2ベース線95から伝送させる電圧をベースにして「Low」の状態である旨を把握している。そして、中継基板200は、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧と、例えば、第3配線91を介して伝送させる電圧とが、一致していれば、第3配線91を介して伝送させる電圧が「Low」の状態であると判定して「0」を生成し、不一致であれば、「High」の状態であると判定して「1」を生成している。
なお、本実施形態では、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送される電圧が、第1の状態(待機状態)、第2の状態(設定値変更開始操作状態)及び第3の状態(設定値変更許容操作状態)の何れの状態においても、「Low」の状態となり、第2ベース線95から伝送させる電圧をベースにして「Low」の状態であることを把握しているが、これに限定されず、例えば、第1の状態(待機状態)、第2の状態(設定値変更開始操作状態)及び第3の状態(設定値変更許容操作状態)の何れの状態においても、「High」の状態とし、第2ベース線95から伝送させる電圧をベースにして「High」の状態であることを把握しても良い。
この場合、中継基板200は、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧と、例えば、第3配線91を介して伝送させる電圧とが、一致していれば、第3配線91を介して伝送させる電圧が「High」の状態であると判定して「1」を生成し、不一致であれば、「Low」の状態であると判定して「0」を生成すると良い。
すなわち、第1の状態(待機状態)では、第3配線91の端子にのみ当接しており、第3配線91を介して中継基板200に伝送される電圧を受けて、中継基板200がメイン制御基板300のI/F回路305に「1,0」信号を送信している。そして、メイン制御基板300のメインCPU301が、第1の状態である待機状態情報として、「1,0」を生成している。
図13に例示されるように、第2の状態(設定値変更開始操作状態)では、設定変更用鍵穴94は、左上方から右下方に向かって位置している。このとき、第3配線91の端子には、当接していないため、第3配線91を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」から「Low」の状態になる。
そして、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に「0」信号を送信している。
また、第4配線92の端子にも、当接していないため、第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態となる。そして、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に「0」信号を送信している。
また、第2ベース線95の端子にも、第1の状態(待機状態)と同様に、当接していないため、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。この第2ベース線95の端子は、上述したように、第1の状態(待機状態)、第2の状態(設定値変更開始操作状態)及び第3の状態(設定値変更許容操作状態)の何れも状態において、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。
これにより、中継基板200は、第2ベース線95から伝送させる電圧をベースにして「Low」の状態である旨を把握している。そして、中継基板200は、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧と、例えば、第3配線91を介して伝送させる電圧とが、一致していれば、第3配線91を介して伝送させる電圧が「Low」の状態であると判定して「0」を生成し、不一致であれば、「High」の状態であると判定して「1」を生成している。
すなわち、第2の状態(設定値変更開始操作状態)では、第3配線91の端子及び第4配線92の端子の何れにも当接していないため、中継基板200がメイン制御基板300のI/F回路305に「0,0」信号を送信している。そして、メイン制御基板300のメインCPU301が、第2の状態である設定値変更開始操作情報として、「0,0」を生成している。
図14に例示されるように、第3の状態(設定値変更許容操作状態)では、設定変更用鍵穴94は、左右方向に沿っている。このとき、第4配線92の端子に当接しており、第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」から「High」の状態となる。そして、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に「1」信号を送信している。
一方、第3配線91の端子には、当接していないため、第3配線91を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態になる。そして、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に「0」信号を送信している。
すなわち、第3の状態(設定値変更許容操作状態)では、第4配線92の端子のみに当接しており、中継基板200がメイン制御基板300のI/F回路305に「0,1」信号を送信している。そして、メイン制御基板300のメインCPU301が、第3の状態である設定値変更許容操作状態として、「0,1」を生成している。
また、第2ベース線95の端子にも、第1の状態(待機状態)及び第2の状態(設定値変更開始操作状態)と同様に、当接していないため、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。この第2ベース線95の端子は、上述したように、第1の状態(待機状態)、第2の状態(設定値変更開始操作状態)及び第3の状態(設定値変更許容操作状態)の何れも状態において、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧が「Low」の状態となる。
これにより、中継基板200は、第2ベース線95から伝送させる電圧をベースにして「Low」の状態である旨を把握している。そして、中継基板200は、第2ベース線95を介して中継基板200に伝送させる電圧と、例えば、第3配線91を介して伝送させる電圧とが、一致していれば、第3配線91を介して伝送させる電圧が「Low」の状態であると判定して「0」を生成し、不一致であれば、「High」の状態であると判定して「1」を生成している。
(鍵93による設定変更用鍵穴94の操作チャート)
次に、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の操作チャートについて、図15を用いて説明する。図15は、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の操作チャートを示す図である。
なお、図15では、設定変更用鍵穴94の第1の状態(待機状態)から第3の状態(設定値変更許容操作状態)に向かう回動操作、第3の状態(設定値変更許容操作状態)から第1の状態(待機状態)に向かう回動操作の順で示している。
まず、設定変更用鍵穴94の第1の状態(待機状態)から第3の状態(設定値変更許容操作状態)に向かう回動操作について説明する。図15に例示されるように、設定変更用の設定変更用鍵穴94の第1の状態(待機状態)では、第3配線91の信号が「1」であり、第4配線92の信号が「0」である。すなわち、第1の状態(待機状態)では、待機状態情報として、「1,0」が生成される。
設定変更用鍵穴94の第2の状態(設定値変更開始操作状態)では、第3配線91の信号が「0」であり、第4配線92の信号が「0」である。このとき、設定変更用の設定変更用鍵穴94の第1の状態からの回動開始を契機として、第3配線91の信号が「1」から「0」になる。すなわち、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動開始を契機に、設定値変更開始操作状態情報として、「0,0」が生成される。
設定変更用鍵穴94の第3の状態(設定値変更許容操作状態)では、第3配線91の信号が「0」であり、第4配線92の信号が「1」である。このとき、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動終了を契機として、第4配線92の信号が「0」から「1」になる。すなわち、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動終了を契機に、設定値変更許容操作状態情報として、「0,1」が生成される。
次に、設定変更用鍵穴94の第3の状態(設定値変更許容操作状態)から第1の状態(待機状態)に向かう回動操作について説明する。図15に例示されるように、設定変更用の設定変更用鍵穴94の第3の状態(設定値変更許容操作状態)では、上述したように、第3配線91の信号が「0」であり、第4配線92の信号が「1」である。すなわち、第3の状態(設定値変更許容操作状態)では、設定値変更許容操作状態情報として、「0,1」が生成される。
設定変更用の設定変更用鍵穴94の第2の状態(設定値変更開始操作状態)では、上述したように、第3配線91の信号が「0」であり、第4配線92の信号が「0」である。このとき、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動開始を契機として、第4配線92の信号が「1」から「0」になる。すなわち、設定変更用鍵穴94の回動開始を契機に、設定値変更開始操作状態として、「0,0」が生成される。
設定変更用鍵穴94の第1の状態(待機状態)では、上述したように、第1配線(待機状態)信号が「1」であり、第4配線92の信号が「0」である。このとき、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動終了を契機として、第3配線91の信号が「0」から「1」になる。すなわち、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動終了を契機に、待機状態情報として、「1,0」が生成される。
このように、本実施形態では、第3配線91及び第4配線92を有し、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動開始時及び回動終了時を把握することが可能になる。
ここで、従来、一本の配線により接続されている。一本の配線の場合、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の設定値変更許容操作状態時に、配線信号が「0」から「1」になる。
このため、従来では、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の設定値変更許容操作状態時以外は、配線信号が「0」となる。これにより、従来では、例えば、配線が断線した場合等であっても同様に、配線信号が「0」となる。
また、従来では、上述したように、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の設定値変更許容操作状態時以外は、配線信号が「0」となるため、待機状態、設定値変更開始操作状態時を把握するものではない。
これに対し、本実施形態では、第3配線91及び第4配線92を有し、設定変更用の設定変更用鍵穴94の、待機状態時、回動開始時及び回動終了時を把握することが可能になるため、例えば、配線が断線した場合であっても、即座に把握することが可能になり、迅速に不具合に対応することができる。
また、本実施形態では、設定変更用鍵穴94の回動開始時を把握することが可能になるため、例えば、不正行為等により、設定変更用鍵穴94が操作された場合であっても、回動開始時から不正行為を把握し、迅速に不具合に対応することができる。
(遊技機全体のブロック図)
次に、図16に示す遊技機1の全体のブロック図を用いて、遊技の進行を制御する制御手段について説明する。図16は、遊技機1全体のブロック図の一例を示す図である。
遊技機1は、遊技機1の主たる動作を制御するメイン制御基板300に対して、リール制御基板100、中継基板200、サブ制御基板400、電源基板500が接続されている。
(メイン制御基板300)
メイン制御基板300には、メインCPU301、メインROM302、メインRAM303、乱数発生器304、I/F(インタフェース)回路305が接続されている。
(メインCPU301)
メインCPU301は、メインROM302に記憶されているプログラムを読み込み、遊技の進行に合わせて所定の演算処理を行うことにより、リール制御基板100、中継基板200、サブ制御基板400、電源基板500に対して所定の信号を送信する。
(メインROM302)
メインROM302は、メインCPU301により実行される制御プログラム、当選エリア決定テーブル等のデータテーブル、サブ制御基板400に対するコマンドを送信するためのデータ等を記憶している。
(メインRAM303)
メインRAM303は、メインCPU301によるプログラムの実行により決定された各種データを格納する格納領域が設けられている。また、メインRAM303は、メインCPU301による演算結果等を一時的に記憶する役割を担っている。
(乱数発生器304)
乱数発生器304は、当選エリア等を決定するための乱数を生成するために設けられている。ここで、本実施形態において、乱数発生器304は、「0」〜「65535」の範囲で乱数値を生成する。
(IF回路305)
I/F(インタフェース)回路305は、メイン制御基板300と、リール制御基板100、中継基板200、サブ制御基板400、電源装置基板500間でのコマンドの送受信を行うための回路である。
(中継基板200)
中継基板200には、1−BETスイッチ7sw、MAX−BETスイッチ8sw、精算スイッチ9sw、スタートスイッチ10sw、左停止スイッチ11sw、中停止スイッチ12sw、右停止スイッチ13sw、メダルセンサ16s、スタートランプ23、BETランプ24、貯留枚数表示器25、遊技状態表示ランプ26、払出枚数表示器27、投入可能表示ランプ28、再遊技表示ランプ29、設定表示部36、設定変更スイッチ37swが接続されている。
(1−BETスイッチ7sw)
1−BETスイッチ7swは、遊技者による1−BETボタン7の操作を検出するためのスイッチである。また、1−BETスイッチ7swにより、遊技者による1−BETボタン7の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、遊技者が貯留しているメダルから1枚のメダルを使用する制御を行う。なお、本実施形態では、所定の信号として、第1配線71及び第2配線72を介して中継基板200から送信された信号である「1,0」としている。
(MAX−BETスイッチ8sw)
MAX−BETスイッチ8swは、遊技者によるMAX−BETボタン8の操作を検出するためのスイッチである。また、MAX−BETスイッチ8swにより、MAX−BETボタン8の遊技者による操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、遊技者が貯留しているメダルから3枚のメダルを使用する制御を行う。
(精算スイッチ9sw)
精算スイッチ9swは、遊技者による精算ボタン9の操作を検出するためのスイッチである。また、精算スイッチ9swにより、遊技者による精算ボタン9の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、電源基板500のホッパー520に対して、貯留しているメダルの返却を行う旨の信号を出力し、ホッパー520により、貯留しているメダルの返却が行われる。
(スタートスイッチ10sw)
スタートスイッチ10swは、遊技者によるスタートレバー10の操作を検出するためのスイッチである。また、スタートスイッチ10swにより、遊技者によるスタートレバー10の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、左リール17a、中リール17b、右リール17cの回転を開始する制御等を行う。
(左停止スイッチ11sw)
左停止スイッチ11swは、遊技者による左停止ボタン11の操作を検出するためのスイッチである。また、左停止スイッチ11swにより、遊技者による左停止ボタン11の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、回転中の左リール17aの停止制御が行われる。
(中停止スイッチ12sw)
中停止スイッチ12swは、遊技者による中停止ボタン12の操作を検出するためのスイッチである。また、中停止スイッチ12swにより、遊技者による中停止ボタン12の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、回転中の、中リール17bの停止制御が行われる。
(右停止スイッチ13sw)
右停止スイッチ13swは、遊技者による右停止ボタン13の操作を検出するためのスイッチである。また、右停止スイッチ13swにより、遊技者による右停止ボタン13の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、回転中の右リール17cの停止制御が行われる。
なお、本実施形態において、左停止スイッチ11sw、中停止スイッチ12sw、右停止スイッチ13swは、これら左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13の操作のON/OFFが検出可能に設けられている。
従って、遊技者により左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13の操作がされたとき(ONエッジ)、及び遊技者が左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13の操作した後、遊技者の指が左停止ボタン11、中停止ボタン12、右停止ボタン13から離れたとき(OFFエッジ)を検出可能に設けられている。
(メダルセンサ16s)
メダルセンサ16sは、メダル投入口6に投入されたメダルがセレクター16内を通過したことを検出するためのセンサである。また、メダルセンサ16sにより、正常なメダルの通過が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、メダル投入時の制御を行う。
(設定変更スイッチ37sw)
設定変更スイッチ37swは、設定変更ボタン37が操作されたことを検出するためのスイッチである。また、設定変更スイッチ37swにより、設定変更ボタン37の操作が検出された場合に、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。そして、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、設定表示部36に設定値を切替表示する制御を行う。
(鍵穴スイッチ94sw)
鍵穴スイッチ94swは、設定変更用の鍵93により設定変更用鍵穴94が回動操作されたことを検出するためのスイッチである。そして、鍵穴スイッチ94swにより、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94への回動操作が検出された場合には、中継基板200は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して所定の信号を送信する。また、メインCPU301は、中継基板200から所定の信号を受信したことに基づいて、設定変更ボタン37への操作による設定値の切り替えを許容する。
(電源基板500、電源装置510)
電源基板500には、電源装置510、ホッパー520、補助貯留部満タンセンサ530sが接続されている。この電源装置510には、電源スイッチ511sw、リセットスイッチ512swが設けられており、これらのスイッチは電源装置510を介して電源基板500に接続されている。
(電源スイッチ511sw)
電源スイッチ511swは、遊技店の店員等により電源ボタン511が操作されたことを検出するためのスイッチである。また、電源スイッチ511swにより、遊技店の店員等による操作が検出された場合に、電源基板500は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して、所定の信号を送信する。また、電源スイッチ511swが遊技店の店員等による操作が検出されたことに基づいて、遊技機1全体に電圧を供給する。
(リセットスイッチ512sw)
リセットスイッチ512swは、遊技店の店員等によりリセットボタン512が操作されたことを検出するためのスイッチである。また、リセットスイッチ512swにより、遊技店の店員等による操作が検出された場合に、電源基板500は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して、所定の信号を送信する。これにより、エラー信号等の出力を停止させ、エラー状態から復旧させることができる。
(補助貯留部満タンセンサ530s)
補助貯留部満タンセンサ530sは、補助貯留部530に貯留されたメダルが所定数を超えたことを検出するためのセンサである。また、補助貯留部満タンセンサ530sにより補助貯留部530に貯留されたメダルが所定数を超えたと検出された場合に、電源基板500は、メイン制御基板300のI/F回路305に対して、補助貯留部530に貯留されたメダルが所定数を超えた旨の信号を出力する。
そして、メイン制御基板300が補助貯留部530に貯留されたメダルが所定数を超えた旨の信号を入力した場合には、所定のエラーを表示する制御を行う。また、当該エラー表示がされている場合、遊技者が遊技店の店員を呼び出し、遊技店の店員がメダルを回収した後に、リセットボタン512を操作することで、エラー状態が解除され、遊技が可能な状態に復帰する。
(リール制御基板100)
リール制御基板100には、左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103、左リールセンサ111s、中リールセンサ112s、右リールセンサ113sが接続されている。
(ステッピングモータ)
左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103は、左リール17a、中リール17b、右リール17cを回転駆動するために設けられる。
また、左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103は、運動量がパルスの出力数に比例し、回転軸を指定された角度で停止させることが可能な構成を備えている。
そして、左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103の駆動力は、所定の減速比をもったギアを介して左リール17a,中リール17b,右リール17cに伝達される。
これにより、左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103に対して1回のパルスが出力されるごとに、左リール17a,中リール17b,右リール17cが一定の角度で回転する。
なお、メインCPU301は、リールインデックスを検出してから、左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103に対してパルスを出力した回数をカウントすることによって、左リール17a,中リール17b,右リール17cの回転角度を管理する。
(左リールセンサ111s)
左リールセンサ111sは、発光部と受光部とを有する光センサにより、左リール17aが一回転したことを示すリールインデックスを検出するためのセンサである。
(中リールセンサ112s)
中リールセンサ112sは、発光部と受光部とを有する光センサにより、中リール17bが一回転したことを示すリールインデックスを検出するためのセンサである。
(右リールセンサ113s)
右リールセンサ113sは、発光部と受光部とを有する光センサにより、右リール17cが一回転したことを示すリールインデックスを検出するためのセンサである。
(サブ制御基板400)
サブ制御基板400は、主として演出を制御するための基板である。また、サブ制御基板400には、演出制御基板410、画像制御基板420、サウンド制御基板430、サイドランプ5、演出ボタン検出スイッチ18sw、十字キー検出スイッチ19sw、演出用ランプ22、停止操作順序表示ランプ30、及びスタートレバー演出用ランプ42が接続されている。
(演出ボタン検出スイッチ18sw)
演出ボタン検出スイッチ18swは、遊技者による演出ボタン18の操作を検出するためのスイッチである。また、演出ボタン検出スイッチ18swにより、遊技者による演出ボタン18の操作が検出された場合に、サブ制御基板400は、遊技者による演出ボタン18の操作に基づいた制御を行う。
(十字キー検出スイッチ19sw)
十字キー検出スイッチ19swは、遊技者による十字キー19の操作を検出するためのスイッチである。また、十字キー検出スイッチ19swにより、遊技者による十字キー19の操作が検出された場合に、サブ制御基板400は、遊技者による十字キー19の操作に基づいた制御を行う。
(スタートレバー演出用ランプ42)
スタートレバー演出用ランプ42は、高輝度発光ダイオードからなり、所定の条件が充足されたことに基づいて、遊技者に対して視覚に訴える演出を行うために設けられている。ここで、後述の内部抽選処理において、所定の当選エリアが当選された場合等の所定の条件が充足されたことに基づいて、サブ制御基板400は、スタートレバー演出用ランプ42の点灯・点滅制御を行う。
(演出制御基板410)
演出制御基板410は、主として演出時に左サイドランプ5a、右サイドランプ5b、演出ボタン検出スイッチ18sw、演出用ランプ22、停止操作順序表示ランプ30及びスタートレバー演出用ランプ42の制御を行うための基板である。また、演出制御基板410は、I/F(インタフェース)回路411、サブCPU412、乱数発生器413、サブROM414、サブRAM415が接続されている。
(I/F回路411)
I/F(インタフェース)回路411は、メイン制御基板300のI/F回路305からの信号等を受信するために設けられている。
(サブCPU412)
サブCPU412は、サブROM414に記憶されている演出用のプログラムを読み込み、メイン制御基板300からのコマンドや、演出ボタン検出スイッチ18swや、十字キー検出スイッチ19swの入力信号に基づいて所定の演算を行い、当該演算の結果を画像制御基板420やサウンド制御基板430に供給するために設けられている。
(乱数発生器413)
乱数発生器413は、液晶表示装置41や、左下方スピーカ34a、右下方スピーカ34b、左上方スピーカ35a、右上方スピーカ35b等により行われる演出等を決定する際に用いられる乱数を発生させるために設けられている。また、乱数発生器413は、ART状態への移行抽選や、ART状態におけるゲーム数の上乗せゲーム数を決定するための乱数を発生させるために設けられている。
(サブROM414)
サブROM414は、演出を実行するためのプログラム、演出テーブル、ART抽選テーブル等を記憶するために設けられている。また、サブROM414は、主に、プログラム記憶領域とテーブル記憶領域によって構成される。
(サブRAM415)
サブRAM415は、サブCPU412の演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。具体的には、メイン制御基板300から送信された当選エリア等の各種データを格納する格納領域や、決定された演出内容及び演出データを格納する格納領域が設けられている。また、サブRAM415には、ART状態を格納するART状態格納領域や、ARTゲーム数を格納するARTゲーム数格納領域が設けられている。
(画像制御基板420)
画像制御基板420は、主として演出を行う時に、液晶表示装置41の表示を制御するために設けられている。また、画像制御基板420には、画像制御部(VDP)421、液晶制御CPU422a、液晶制御ROM422b、液晶制御RAM422c、フレームカウンタ422d、CGROM423、水晶発振器424、VRAM425及びRTC装置426が接続されている。
(画像制御部(VDP)421)
画像制御部(VDP(Video Display Processor))421は、いわゆる画像プロセッサであり、液晶制御CPU422aからの指示に基づいて、第1フレームバッファ領域と第2フレームバッファ領域のフレームバッファ領域のうち「表示用フレームバッファ領域」から画像データを読み出す制御を行う。
そして、画像制御部421は、読み出した画像データに基づいて、映像信号(例えば、LVDS信号やRGB信号)を生成して、汎用基板38に出力することにより、液晶表示装置41に画像を表示する制御が行われる。
なお、画像制御部(VDP)421は、図示しない制御レジスタ、CGバス I/F、CPU I/F、クロック生成回路、伸長回路、描画回路、表示回路、メモリコントローラ等を備えており、これらはバスによって接続されている。
(液晶制御CPU422a)
液晶制御CPU422aは、演出制御基板410から受信したコマンドに基づいてディスプレイリストを作成し、このディスプレイリストを画像制御部(VDP)421に対して送信するために設けられている。また、液晶制御CPU422aは、CGROM423に記憶されている画像データを液晶表示装置41に表示させる制御を行う。
(液晶制御ROM422b)
液晶制御ROM422bは、マスクROM等で構成されており、液晶制御CPU422aの制御処理のプログラム、ディスプレイリストを生成するためのディスプレイリスト生成プログラム、演出パターンのアニメーションを表示するためのアニメパターン、アニメシーン情報等が記憶されている。
ここでいうアニメパターンは、演出パターンのアニメーションを表示するにあたり参照され、演出パターンに含まれるアニメシーン情報の組み合わせや各アニメシーン情報の表示順序等を記憶している。
また、アニメシーン情報には、ウェイトフレーム(表示時間)、対象データ(スプライトの識別番号、転送元アドレス等)、パラメータ(スプライトの表示位置、転送先アドレス等)、描画方法、演出画像を表示する表示装置を指定した情報等などの情報を記憶している。
(液晶制御RAM422c)
液晶制御RAM422cは、液晶制御CPU422aに内蔵されている。また、液晶制御RAM422cは、液晶制御CPU422aの演算処理時におけるデータのワークエリアとしても機能し、液晶制御ROM422bから読み出されたデータを一時的に記憶するために設けられている。なお、液晶制御RAM422cに記憶する情報として、所定時間を計時することによって行われる特定演出を実行するために用いられる「演出時間情報」等がある。
(フレームカウンタ422d)
フレームカウンタ422dは、電源基板500からの電力供給を受けてフレームカウンタ値を計数するために設けられている。また、フレームカウンタ422dは、電源基板500からの電力の供給が停止されると、フレームカウンタ値の計数を停止する。そして、フレームカウンタ422dは、電源基板500による電力の供給が再開されると、レジスタに登録しているフレームカウンタ値を初期化して計数を再開する。
(CGROM423)
CGROM(Character Generator Read Only Memory)423は、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、マスクROM等から構成されている。
また、CGROM423は、所定範囲の画素(例えば、32ピクセル×32ピクセル)における画素情報の集まりからなる画像データ(例えば、スプライト、ムービー)等を圧縮して記憶している。そして、この画素情報は、それぞれの画素毎に色番号を指定する色番号情報と、画像の透明度を示すα値とから構成されている。
また、CGROM423は、画像制御部(VDP)421によって画像データ単位で読み出しが行われ、フレームの画像データ単位で画像処理が行われる。さらに、CGROM423には、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶している。
なお、本実施形態において、CGROM423は、色番号を指定する色番号情報と実際に色を表示するための表示色情報とが対応づけられたパレットデータを圧縮せずに記憶しているが、これに限らず、一部のみ圧縮している構成でもよい。また、ムービーの圧縮方式としては、MPEG4等の種々の圧縮方式を用いることができる。
(水晶発振器424)
水晶発振器424は、「1/60秒(約16.6ms)」ごとにパルス信号(Vブランク割込信号)を画像制御部(VDP)421に出力するために設けられている。また、画像制御部(VDP)421が、このパルス信号を分周することで制御を行うためのシステムクロック、液晶表示装置41と同期を図るための同期信号等を生成する。そして、Vブランク割込信号を検知した画像制御部(VDP)421が所定のタイミングにおいて液晶制御CPU422aに対してそのVブランク割込信号に基づく演出処理タイミング通知信号を出力する。
(VRAM425)
VRAM425は、SRAM(Static Random Access Memory)により構成されている。ここで、SRAMとは、読み込み、書き込みが可能なメモリであって、一時的にデータを保持するための揮発性メモリの一種である。
そして、VRAM425をSRAMで構成することにより、画像データの書込や読出を高速で処理することができる。また、VRAM425は、任意領域、複数のディスプレイリスト領域、複数のフレームバッファ領域からなるメモリマップによって構成されている。
(RTC装置426)
RTC装置426は、フレームカウンタ422dにより計数される計数値とは異なる計数間隔で所定のカウンタ値を計数するために設けられている。また、RTC装置426は、画像制御基板420の液晶制御CPU422aに対してバスを介して接続されている。また、RTC装置426は、現在の日付や時刻を取得するために設けられている。
(汎用基板38)
汎用基板38は、画像制御基板420と、液晶表示装置41との間に設けられており、画像データを表示させる際に所定の画像形式に変換して出力するブリッジ機能を有している。また、汎用基板38は、画像データを表示する液晶表示装置41の性能に対応する画像形式に変換するブリッジ機能を有している。例えば、SXGA(1280ドット×1080ドット)の19インチの液晶表示装置41を接続したときと、XGA(1024ドット×768ドット)の17インチの液晶表示装置41を接続したときとの解像度の違い等を吸収する。
(サウンド制御基板430)
サウンド制御基板430は、主として演出を行う時に、スピーカ34,35の音声の出力を制御するための基板である。また、サウンド制御基板430は、音源IC431、音源ROM432、オーディオRAM433、アンプ434が接続されている。
(音源IC431)
音源IC431は、音源ROM432から音声に関するプログラムやデータを読み込み、左下方スピーカ34a、右下方スピーカ34b、左上方スピーカ35a、右上方スピーカ35bを駆動するための音声信号を生成するために設けられている。
(音源ROM432)
音源ROM432は、演出を実行するためのプログラムやデータを記憶するために設けられている。具体的には、音声に関するプログラムやデータ等を記憶している。
(オーディオRAM433)
オーディオRAM433は、演出に対応するサウンドデータに基づいてBGM等のサウンドを生成するために設けられている。
(アンプ434)
アンプ434は、音源IC431からの音声信号を増幅して左下方スピーカ34a、右下方スピーカ34b、左上方スピーカ35a、右上方スピーカ35bに出力するために設けられている。
(メイン制御基板300によるプログラム開始処理)
次に、図17に基づいて、メイン制御基板300により行われるプログラム開始処理についての説明を行う。なお、プログラム開始処理は、電源スイッチ511swがONとなったことに基づいて行われる処理である。
(ステップS1)
ステップS1において、メインCPU301は、初期設定処理を行う。具体的には、遊技機1の内部レジスタを設定するためのテーブルの番地を設定し、当該テーブルに基づいて、レジスタの番地をセットする処理を行う。そして、ステップS1の処理が終了すると、ステップS2に処理を移行する。
(ステップS2)
ステップS2において、メインCPU301は、RAMチェックサム算出処理を行う。具体的には、メインRAM303のチェックサムを算出し、この算出が終了した場合には、メインRAM303のチェックサムをセットする処理を行う。ここで、チェックサム(CheckSum)とは、誤りを検出するための符号の一種である。そして、ステップS3の処理が終了すると、ステップS3に処理を移行する。
(ステップS11)
ステップS11において、メインCPU301は、設定変更信号チェック処理を行う。この設定変更信号チェック処理では、設定変更用鍵穴94の待機状態、設定値変更開始操作状態及び設定値変更許容操作状態をチェックしている。なお、この設定変更信号チェック処理については、図19を用いて後述する。
(ステップS3)
ステップS3において、メインCPU301は、設定変更スイッチがONであるか否かを判定する処理を行う。本実施形態においては、設定変更用の鍵93が設定変更用鍵穴94に挿入された状態で、所定角度回動されることにより、設定変更スイッチがONとなる。
このため、この処理において、メインCPU301は、設定変更用の鍵93が設定変更用鍵穴94に挿入された状態で、所定角度回動されているか否かを判定する処理を行う。そして、設定変更スイッチがONであると判定された場合には(ステップS3=Yes)、ステップS4に処理を移行し、設定変更スイッチがOFFであると判定された場合には(ステップS3=No)、ステップS6に処理を移行する。
(ステップS4)
ステップS4において、メインCPU301は、ドア開閉スイッチがONであるか否かを判定する。本実施形態においては、扉用鍵穴4に専用の鍵が挿入されて所定角度回動され、かつ、前面扉3が所定角度以上開放されることにより、ドア開閉スイッチがONとなる。
このため、この処理において、メインCPU301は、扉用鍵穴4に専用の鍵が挿入されて所定角度回動され、かつ、前面扉3が所定角度以上開放されているか否かを判定する処理を行う。そして、ドア開閉スイッチがONであると判定された場合には(ステップS4=Yes)、ステップS7に処理を移行し、ドア開閉スイッチがOFFであると判定された場合には(ステップS4=No)、ステップS5に処理を移行する。
(ステップS5)
ステップS5において、メインCPU301は、設定変更装置作動異常フラグをセットする。具体的には、設定変更スイッチがONであって(ステップS3=Yes)、ドア開閉スイッチがOFFである場合(ステップS4=No)、前面扉3が所定角度以上開放していないにもかかわらず、設定変更用の鍵が挿入された状態で所定角度回動されていることとなる。
このため、この処理において、メインCPU301は、メインRAM303に設けられている設定変更装置作動異常フラグ格納領域に設定変更装置作動異常フラグをセットする。そして、ステップS5の処理が終了すると、ステップS6に処理を移行する。
(ステップS6)
ステップS6において、メインCPU301は、電断復帰処理を行う。具体的には、メインCPU301は、遊技機1に対して電源の供給が遮断された後、電源の供給が開始された場合に、退避されたレジスタの値や、保存されたスタックポインタの値を復帰させる処理等を行う。また、電断復帰処理においては、メインRAM303の初期化処理が行われる。そして、ステップS6の処理が終了すると、図18のメインループ処理に移行する。
(ステップS7)
ステップS7において、メインCPU301は、設定変更装置作動開始コマンドをセットする処理を行う。具体的には、設定変更スイッチがONであって(ステップS3=Yes)、ドア開閉スイッチがONである場合(ステップS4=Yes)に、メインCPU301は、設定変更装置作動開始コマンドをサブ制御基板400に対して送信するために、当該設定変更装置作動開始コマンドを、メインRAM303の演出用伝送データ格納領域にセットする処理を行う。ここで、設定変更装置作動開始コマンドとは、遊技機1の設定変更を開始する旨の情報を有するコマンドである。そして、ステップS7の処理が終了すると、ステップS8に処理を移行する。
(ステップS8)
ステップS8において、メインCPU301は、設定値変更処理を行う。具体的には、メインCPU301は、現在の設定値を取得し、設定値の範囲が正常であるか否かを判定する。
ここで、当該判定結果が正常である場合には、貯留枚数表示器25や、設定表示部36に現在の設定値を表示する処理を行う。一方、上述の判定結果が正常でない場合には、設定値の初期設定値をメインRAM303に設けられている設定値格納領域にセットした後に、貯留枚数表示器25や、設定表示部36に設定値の初期値を表示する処理を行う。
そして、メインCPU301は、設定変更スイッチ37swにより設定変更ボタン37の操作が検出されたことに基づいて、設定値の切替表示処理を行うとともに、スタートスイッチ10swによりスタートレバー10の操作が検出されたことに基づいて、設定値の確定処理を行い、所定角度回動されている設定変更用の鍵が抜差可能な角度まで回動されたことが検出されたことに基づいて、設定値をメインRAM303の設定値格納領域に格納する処理を行う。そして、ステップS8の処理が終了すると、ステップS9に処理を移行する。
(ステップS9)
ステップS9において、メインCPU301は、貯留枚数表示・獲得枚数表示LED点灯処理を行う。具体的には、メインCPU301は、I/F回路305を介して中継基板200に接続されている貯留枚数表示器25や、払出枚数表示器27に対して貯留枚数や払出枚数を表示させる指令を行う。そして、ステップS9の処理が終了すると、ステップS10に処理を移行する。
(ステップS10)
ステップS10において、メインCPU301は、設定変更装置作動終了コマンドをセットする処理を行う。具体的には、メインCPU301は、設定変更装置作動終了コマンドをサブ制御基板400に対して送信するために、当該設定変更装置作動終了コマンドを、メインRAM303の演出用伝送データ格納領域にセットする処理を行う。ここで、設定変更装置作動終了コマンドとは、設定値が変更された旨や、変更後の設定値に係る情報を有するコマンドである。そして、ステップS10の処理が終了すると、図18のメインループ処理に移行する。
(メインループ処理)
次に、図18に基づいて、メインループ処理についての説明を行う。
(ステップS101)
ステップS101において、メインCPU301は、初期化処理を行う。具体的には、メインCPU301は、スタックポインタをセットしたり、メインRAM303の初期化処理を行ったりする処理を行う。そして、ステップS101の処理が終了すると、ステップS102に処理を移行する。
(ステップS102)
ステップS102において、メインCPU301は、遊技開始管理処理を行う。具体的には、払出枚数をクリアする処理や、現在の遊技状態をセットする処理を行う。そして、ステップS102の処理が終了すると、ステップS103に処理を移行する。
(ステップS103)
ステップS103において、メインCPU301は、オーバーフロー表示処理を行う。具体的には、補助貯留部満タンセンサ530sにより、補助貯留部530に貯留されているメダルが満タンであることが検出されたことに基づいて、メインCPU301は、中継基板200を介して、払出枚数表示器27により所定のエラー表示を行う処理を行う。そして、ステップS103の処理が終了すると、ステップS104に処理を移行する。
なお、本実施形態において、所定のエラー表示は、払出枚数表示器27に行うこととしているが、これに限らず、他の表示機やランプを用いて表示してもよい。例えば、払出枚数表示器27と液晶表示装置41等、複数の装置により、報知を行ってもよい。
(ステップS104)
ステップS104において、メインCPU301は、メダル受付開始処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、再遊技が作動していない場合に、メダルの受付を許可する処理等を行う。そして、ステップS104の処理が終了すると、ステップS105に処理を移行する。なお、このメダル受付開始処理では、メダルの投入によるメダル投入枚数カウンタの加算処理や再遊技時のメダル自動投入コマンドのセット等が行われる。
(ステップS105)
ステップS105において、メインCPU301は、設定値確認処理を行う。具体的には、メインCPU301は、ステップS10の処理によりメインRAM303に設けられている設定値格納領域に格納された設定値を読み出す処理を行う。そして、ステップS105の処理が終了すると、ステップS106に処理を移行する。
(ステップS106)
ステップS106において、メインCPU301は、メダル管理処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、メダル投入チェック処理等を行う。そして、ステップS106の処理が終了すると、ステップS107に処理を移行する。なお、このメダル管理処理では、メダル投入口6に適正なメダルが投入されたか否かのメダル投入チェック処理や、メダルを精算するメダル精算時処理等が行われる。
(ステップS107)
ステップS107において、メインCPU301は、投入・払出センサチェック処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、メダルセンサ16sや、ホッパー520に設けられた図示しない払出センサの異常を検出した場合に、検出した異常を表示する処理等を行う。そして、ステップS107の処理が終了すると、ステップS108に処理を移行する。なお、この投入・払出センサチェック処理では、メダルセンサ16sが異常を検出したか否か、ホッパー520に設けられた図示しない払出センサが異常を検出したか否か等を判定する処理が行われる。
(ステップS108)
ステップS108において、メインCPU301は、スタートレバーチェック処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、スタートスイッチ10swがONであるか否かを判定する処理等を行う。そして、ステップS108の処理が終了すると、ステップS109に処理を移行する。なお、このスタートレバーチェック処理では、スタートレバー10の操作が受け付け可能であるか否かを判定する処理が行われ、受け付け可能であると判定された場合には、スタートレバー10への操作の受け付けが許可される。
(ステップS109)
ステップS109において、メインCPU301は、内部抽選処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、抽選により当選エリアを決定する処理等を行う。そして、ステップS109の処理が終了すると、ステップS110に処理を移行する。なお、この内部抽選処理では、さらに、現在の遊技状態や現在の遊技状態における抽選回数、RT種別等の情報も取得される。
(ステップS110)
ステップS110において、メインCPU301は、図柄コード設定処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、ステップS109により決定された当選エリアに基づいて、回胴演出を実行するか否かを抽選する処理等を行う。そして、ステップS110の処理が終了すると、ステップS111に処理を移行する。
(ステップS111)
ステップS111において、メインCPU301は、リール回転開始準備処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、遊技時間をセットする処理等を行う。そして、ステップS111の処理が終了すると、ステップS112に処理を移行する。なお、このリール回転開始準備処理では、前回の遊技において設定されたタイマカウンタの値が「0」になったか否かが判定される。ここでいうタイマカウンタの値には遊技時間(約4.1秒)がセットされる。また、リール回転開始準備処理では、リール17の回転が定速になるまでの待ち時間もセットされる。
(ステップS112)
ステップS112において、メインCPU301は、リール停止前処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、回転中のリール17に対する引込予想処理等を行う。そして、ステップS112の処理が終了すると、ステップS113に処理を移行する。なお、引込予想処理では、まず仮想停止位置の初期値をセットし、引込優先順位を取得する処理を行い、停止位置が「00」でなければ停止位置の補正を行い、引込優先順位を保存する処理が行われる。
(ステップS113)
ステップS113において、メインCPU301は、リール回転開始処理を行う。具体的には、メインCPU301は、リール制御基板100を介して、ステッピングモータ101,102,103を駆動することにより、リール17を定速回転させる処理を行う。そして、ステップS113の処理が終了すると、ステップS114に処理を移行する。
(ステップS114)
ステップS114において、メインCPU301は、操作可能状態フラグをセットする処理を行う。具体的には、メインCPU301は、メインRAM303に設けられている操作可能状態フラグ格納領域の操作可能状態フラグをONにする処理を行う。ここで、操作可能状態フラグ格納領域は、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)それぞれに対応して設けられている。また、操作可能状態フラグは、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)が停止操作可能か否かを判定するために用いられる。例えば、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)それぞれに対応する操作可能状態フラグが全てONである場合、メインCPU301は、全ての左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)が停止操作可能であると判定する。そして、ステップS114の処理が終了すると、ステップS115に処理を移行する。
(ステップS115)
ステップS115において、メインCPU301は、リール回転中処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、停止スイッチ11sw,12sw,13swが遊技者による左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)に対する停止操作を検出したことに基づいて、対応するリール17の回転を停止させる制御等を行う。そして、ステップS115の処理が終了すると、ステップS116に処理を移行する。
(ステップS116)
ステップS116において、メインCPU301は、停止要求があるか否かを判定する処理を行う。具体的には、ステップS115において、停止スイッチ11sw,12sw,13swが遊技者による左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)に対する停止操作を検出し、回転中のリール17を停止させたか否かを判定する。そして、停止要求がないと判定された場合には(ステップS116=No)、ステップS118に処理を移行し、停止要求があると判定された場合には(ステップS116=Yes)、ステップS117に処理を移行する。
(ステップS117)
ステップS117において、メインCPU301は、リール停止コマンドをセットする処理を行う。具体的には、メインCPU301がサブ制御基板400に対して、リール停止コマンドを送信するために、当該リール停止コマンドをメインRAM303の演出用伝送データ格納領域にセットする処理を行う。ここで、リール停止コマンドとは、停止したリール17の種別に係る情報や、停止スイッチ11sw,12sw,13swが遊技者による左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)に対する停止操作を検出した際の図柄位置に係る情報、当該図柄位置に対応する図柄コードに係る情報を有するコマンドである。そして、ステップS117の処理が終了すると、ステップS118に処理を移行する。
(ステップS118)
ステップS118において、メインCPU301は、全リールが停止済みであるか否かを判定する。具体的には、メインCPU301は、メインRAM303に設けられている操作可能状態フラグ格納領域の値に基づいて、リール17が全て停止しているか否かの判定する処理を行う。そして、全リールが停止済みでないと判定された場合には(ステップS118=No)、ステップS114に処理を移行し、全リールが停止済みとなるまで、同様の処理を繰り返し実行する。一方、全リールが停止済みであると判定された場合には(ステップS118=Yes)、ステップS119に処理を移行する。
(ステップS119)
ステップS119において、メインCPU301は、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)が操作中であるか否かを判定する。具体的には、メインCPU301は、停止スイッチ11sw,12sw,13swのOFFエッジが検出されたか否かを判定する処理を行う。そして、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)が操作中であると判定された場合には(ステップS119=Yes)、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)が操作中で無くなるまで、ステップS119の処理を繰り返し実行する。一方、左停止ボタン11(中停止ボタン12,右停止ボタン13)が操作中でないと判定された場合には(ステップS119=No)、ステップS120に処理を移行する。
(ステップS120)
ステップS120において、メインCPU301は、表示判定処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、入賞した図柄の組み合わせに応じて払出枚数を算定する処理等を行う。そして、ステップS120の処理が終了すると、ステップS121に処理を移行する。
なお、この表示判定処理では、再遊技表示時における再遊技作動コマンドのセットや払出枚数の算出、表示判定の異常を判定する処理も行われる。
(ステップS121)
ステップS121において、メインCPU301は、投入・払出センサチェック処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、ステップS107と同様に、メダルセンサ16sや、ホッパー520に設けられた図示しない払出センサの異常を検出した場合に、検出した異常を表示する処理等を行う。そして、ステップS121の処理が終了すると、ステップS122に処理を移行する。
(ステップS122)
ステップS122において、メインCPU301は、払出処理を行う。当該処理において、メインCPU301は、電源基板500を介してホッパー520を駆動することによりメダルの払出等の処理を行う。そして、ステップS122の処理が終了すると、ステップS123に処理を移行する。
なお、この払出処理では、メダル貯留枚数カウンタの値が「50」であるか否かも判定され、「50」未満である場合には、貯留枚数が加算され、加算途中で「50」を超えた場合には、この超えた分のメダルが払い出される。
(ステップS123)
ステップS123において、メインCPU301は、有効ライン上に表示された図柄の組み合わせに基づいて、RT遊技状態を移行させる処理等を行う。
(ステップS124)
ステップS124において、メインCPU301は、入力信号チェック処理を行う。この入力信号チェック処理では、遊技者により、1−BETボタン7が操作されているか否か、また、1−BETボタン7に不具合が発生していないか否かを判定している。なお、この入力信号チェック処理については、図20を用いて後述する。
(ステップS125)
ステップS125において、メインCPU301は、設定変更信号チェック処理を行う。この設定変更信号チェック処理は、プログラム開始処理における上記ステップS11で実行されているが、メインループ処理においても、再度、実行している。
すなわち、この設定変更信号チェック処理では、上述したように、設定変更用鍵穴94の待機状態、設定値変更開始操作状態及び設定値変更許容操作状態をチェックしている。なお、この設定変更信号チェック処理については、図19を用いて後述する。そして、ステップS125の処理が終了すると、ステップS101に処理を移行し、以降の処理を繰り返し実行する。
(設定変更信号チェック処理)
次に、図19に基づいて、設定変更信号チェック処理について説明する。図19は、メイン制御基板300における設定変更信号チェック処理を示す図であり、具体的には、プログラム開始処理のステップにおけるステップS11のサブルーチンを示す図である。
(ステップS11−1)
ステップS11−1において、メインCPU301は、第3配線91を介して中継基板200に伝送された電圧が「High」の状態であることに基づいて、中継基板200から送信された信号を受信したか否かを判定する。
この処理において、メインCPU301は、第3配線91からの信号を受信したと判定した場合には、ステップS11−2に処理を移す。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第3配線91からの信号が「1」であると判定し、ステップS11−2に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU301は、第3配線91からの信号を受信していないと判定した場合には、ステップS11−5に処理を移す。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第3配線91からの信号が「0」であると判定し、ステップS11−5に処理を移す。
(ステップS11−2)
ステップS11−2において、メインCPU301は、第4配線92を介して中継基板200に伝送された電圧が「High」の状態であることに基づいて、中継基板200から送信された信号を受信したか否かを判定する。
この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号を受信したと判定した場合には、ステップS11−3に処理を移す。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号が「1」であると判定し、ステップS11−3に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号を受信していないと判定した場合には、ステップS11−4に処理を移す。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号が「0」であると判定し、ステップS11−4に処理を移す。
(ステップS11−3)
ステップS11−3において、メインCPU301は、上記ステップS11−1で第3配線91からの信号が「1」であると判定され、上記ステップS11−2で第4配線92からの信号が「1」であると判定されたことに基づいて、エラー情報として、「1,1」を生成する。
(ステップS11−4)
ステップS11−4において、メインCPU301は、上記ステップS11−1で第3配線91からの信号が「1」であると判定され、上記ステップS11−2で第4配線92からの信号が「0」であると判定されたことに基づいて、待機状態情報として「1,0」を生成する。
(ステップS11−5)
ステップS11−5において、メインCPU301は、第4配線92を介して中継基板200に伝送された電圧が「High」の状態であることに基づいて、中継基板200から送信された信号を受信したか否かを判定する。
この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号を受信したと判定した場合には、ステップS11−6に処理を移す。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号が「1」であると判定し、ステップS11−6に処理を移す。
一方、この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号を受信していないと判定した場合には、ステップS11−7に処理を移す。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第4配線92からの信号が「0」であると判定し、ステップS11−7に処理を移す。
(ステップS11−6)
ステップS11−6において、メインCPU301は、上記ステップS11−1で第3配線91からの信号が「0」であると判定され、上記ステップS11−5で第4配線92からの信号が「1」であると判定されたことに基づいて、設定値変更許容情報として「0,1」を生成する。
(ステップS11−7)
ステップS11−7において、メインCPU301は、上記ステップS11−1で第3配線91からの信号が「0」であると判定され、上記ステップS11−5で第4配線92からの信号が「0」であると判定されたことに基づいて、設定値変更開始情報として「0,0」を生成する。
(ステップS11−8)
ステップS11−8において、メインCPU301は、上記ステップS11−3、上記ステップS11−4、上記ステップS11−6、上記ステップS11−7で生成された情報を演出用伝送データ格納領域にセットする。
このように、本実施形態では、設定変更用鍵穴94の待機状態、設定値変更開始操作状態、設定値変更許容操作状態を把握している。これにより、本実施形態では、第3配線91及び第4配線92を有し、設定変更用の設定変更用鍵穴94の、待機状態時、回動開始時及び回動終了時を把握することが可能になる。
このため、本実施形態では、例えば、配線が断線した場合であっても、即座に把握することが可能になり、迅速に不具合に対応することができる。
また、本実施形態では、設定変更用鍵穴94の回動開始時を把握することが可能になるため、例えば、不正行為等により、設定変更用鍵穴94が操作された場合であっても、回動開始時から不正行為を把握し、迅速に不具合に対応することができる。
次に、図20に基づいて、入力信号処理についての説明を行う。なお、図20は、メイン制御基板300における信号チェック処理を示す図であり、具体的には、メインループ処理におけるステップS124のサブルーチンを示す図である。
(ステップS124−1)
ステップS124−1において、メインCPU301は、第2配線(OFF)72からの信号を受信したか否かを判定する。この処理において、メインCPU301は、第2配線(OFF)72からの信号を受信したと判定した場合には、ステップS124−2に処理を移す。一方、この処理において、メインCPU301は、第2配線(OFF)72からの信号を受信していないと判定した場合には、ステップS124−5に処理を移す。
(ステップS124−2)
ステップS124−2において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号を受信したか否かを判定する。この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号を受信したと判定した場合には、ステップS124−3に処理を移す。一方、この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号を受信していないと判定した場合には、ステップS124−4に処理を移す。
(ステップS124−3)
ステップS124−3において、メインCPU301は、第1エラー情報として「1,1」を生成する。すなわち、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号及び第2配線(OFF)72からの信号を受信している場合には、第1エラー情報として、「1,1」を生成する。
(ステップS124−4)
ステップS124−4において、メインCPU301は、待機(OFF)情報として、「0,1」を生成する。すなわち、メインCPU301は、第2配線(OFF)72からの信号のみを受信している場合には、待機(OFF)情報として「0,1」を生成する。
(ステップS124−5)
ステップS124−5において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号を受信したか否かを判定する。この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号を受信したと判定した場合には、ステップS124−6に処理を移す。一方、この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号を受信していないと判定した場合には、ステップS124−7に処理を移す。
(ステップ124−6)
ステップS124−6において、メインCPU301は、操作(ON)情報として「1,0」を生成する。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号のみを受信している場合には、操作(ON)情報として「1,0」を生成する。
(ステップS124−7)
ステップS124−7において、メインCPU301は、タイマカウンタ値をセットする。すなわち、この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72からの信号を受信していないと判定した場合には、タイマカウンタ値をセットする(t=0)。
そして、メインCPU301は、後述するタイマ計測処理において、セットされたタイマカウンタ値から「1.49ms」毎に「1」を加算する処理が行われている。
(ステップS124−8)
ステップS124−8において、メインCPU301は、上記ステップS124−7でセットされ、後述するステップS203のタイマ計測処理で加算されたタイマカウンタ値が所定の値(tx)以上であるか否かを判定する。
この処理において、メインCPU301は、タイマカウンタ値が所定の値(tx)以上であると判定した場合には、ステップS124−9に処理を移す。一方、この処理において、メインCPU301は、タイマカウンタ値が所定の値(tx)未満であると判定した場合には、今回の信号チェック処理を終了する。
すなわち、この処理において、メインCPU301は、第1配線(ON)71及び第2配線(OFF)72からの信号を受信していないと判定してから、所定時間が経過したか否かを判定している。
(ステップS124−9)
ステップS124−9において、メインCPU301は、第2エラー情報として「0,0」を生成する。すなわち、メインCPU301は、第1配線(ON)71からの信号及び第2配線(OFF)72からの信号を受信していない場合であって、所定時間が経過した場合には、第1エラー情報として、「0,0」を生成する。
(ステップS124−10)
ステップS124−10において、メインCPU301は、上記ステップS124−3、上記ステップS124−4、上記ステップS124−6、上記ステップS124−9で生成された情報を演出用伝送データ格納領域にセットする。
このように、本実施形態では、上述したように、1−BETボタン7が押されていないときでも、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態にあるため、例えば、第2配線72が断線した場合、第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態になるため、断線していることが把握可能になる。
また、第1配線71及び第2配線72を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、中継基板200からメイン制御基板300のメインCPU301に送信される信号が「0,0」であったとしても、所定時間を経過した場合には、エラーである旨を判定しているため、例えば、断線していることが即座に把握可能になり、迅速に対応することができる。
(割込処理)
次に、図21に基づいて、割込処理についての説明を行う。ここで、割込処理は、メインループ処理に対して、「1.49ms」毎に割り込んで行われる処理である。なお、図21は割込処理のサブルーチンを示す図である。
(ステップS201)
ステップS201において、メインCPU301は、レジスタを退避する処理を行う。具体的には、メインCPU301は、ステップS201の時点で使用しているレジスタの値を退避する処理を行う。そして、ステップS201の処理が終了すると、ステップS202に処理を移行する。
(ステップS202)
ステップS202において、メインCPU301は、入力ポート読込処理を行う。具体的には、メインCPU301は、I/F回路305を通じて、リール制御基板100,中継基板200、電源基板500からの信号を受信する処理を行う。そして、ステップS202の処理が終了すると、ステップS203に処理を移行する。
(ステップS203)
ステップS203において、メインCPU301は、タイマ計測処理を行う。具体的には、メインCPU301は、回胴演出時の回胴演出時間や、遊技時間等を計測するためのタイマカウンタの値から「1」を加算又は減算する処理を行う。そして、ステップS203の処理が終了すると、ステップS204に処理を移行する。
(ステップS204)
ステップS204において、メインCPU301は、リール番号をセットする処理を行う。具体的には、メインCPU301は、後述するステップS205のリール駆動制御処理において、駆動制御するリールの対象を設定するために、リール番号をセットする処理を行う。そして、ステップS204の処理が終了すると、ステップS205に処理を移行する。
(ステップS205)
ステップS205において、メインCPU301は、リール駆動制御処理を行う。具体的には、メインCPU301は、リール制御基板100を介して、ステップS204の処理によりセットされたリール番号に対応するリールの左ステッピングモータ101、中ステッピングモータ102、右ステッピングモータ103を駆動することにより、左リール17a、中リール17b、右リール17cの加速、定速、減速制御等を行う。
また、回胴演出実行時は、左リール17a、中リール17b、右リール17cの回転方向を逆回転方向に回転させる制御を行う。そして、ステップS205の処理が終了すると、ステップS206に処理を移行する。
(ステップS206)
ステップS206において、メインCPU301は、全リール終了したか否かを判定する処理を行う。具体的には、メインCPU301は、左リール17a、中リール17b、右リール17cの全てのリールに対して、ステップS205のリール駆動制御処理を行ったか否かを判定する処理を行う。
そして、全リール終了したと判定された場合には(ステップS206=Yes)、ステップS207に処理を移行し、全リール終了していないと判定された場合には(ステップS206=No)、ステップS204に処理を移行し、全リールに対してリール駆動制御処理を行うまで、同様の処理を繰り返し実行する。
(ステップS207)
ステップS207において、メインCPU301は、外部信号出力処理を行う。具体的には、メインCPU301は、上記ステップS11−8でセットされた情報を図示しない端子板に対して出力する処理を行う。そして、ステップS207の処理が終了すると、ステップS208に処理を移行する。
これにより、上記ステップS11−8でセットされた情報が、図示しないホールコンピュータ又は外部装置に出力され、例えば、設定変更用の鍵93により設定変更用鍵穴94の回動角度が、待機状態であるのか、設定値変更開始操作状態であるのか、設定値変更許容操作状態であるのかが出力される。
(ステップS208)
ステップS208において、メインCPU301は、LED表示処理を行う。具体的には、メインCPU301は、スタートランプ23、BETランプ24a〜24c、貯留枚数表示器25、遊技状態表示ランプ26、払出枚数表示器27、投入可能表示ランプ28、及び再遊技表示ランプ29の発光制御を行う。そして、ステップS208の処理が終了すると、ステップS209に処理を移行する。
(ステップS209)
ステップS209において、メインCPU301は、制御コマンド送信処理を行う。具体的には、メインCPU301は、メインRAM303に設けられている演出用伝送データ格納領域にセットされた各種コマンドをサブ制御基板400に対して送信する処理を行う。そして、ステップS209の処理が終了すると、ステップS210に処理を移行する。
(ステップS210)
ステップS210において、メインCPU301は、レジスタの復帰処理を行う。具体的には、メインCPU301は、ステップS201の処理において、退避したレジスタの値を復帰させる処理を行う。そして、ステップS210の処理が終了すると、割込処理を終了し、メインループ処理に復帰する。
(サブ制御基板におけるメイン処理)
次に、図22に基づいて、サブ制御基板におけるメイン処理についての説明を行う。なお、サブ制御基板におけるメイン処理は、電源スイッチ511swがONとなったことに基づいて行われる処理である。
(ステップS301)
ステップS301において、サブCPU412は、スケジュール取得処理を行う。当該処理において、サブCPU412は、例えば、図示しない特定日用特定演出スケジュールテーブル又は曜日用特定演出スケジュールテーブルに基づいて、スケジュールを取得する処理等を行う。
具体的には、サブCPU412は、RTC装置426により取得された日付情報をロードする処理を行う。また、この際に、日付情報に対応する曜日情報もロードする処理が行われる。
そして、サブCPU412は、ロードされた日付情報と特定日用特定演出スケジュールテーブルと基づいて、現在の日付が特定日に該当するか否かを判定する。特定日であると判定された場合には、特定日用特定演出スケジュールテーブルからロードされた日付情報に対応するスケジュールを取得する処理を行う。また、現在の日付が特定日でないと判定された場合には、曜日用特定演出スケジュールテーブルからロードされた曜日情報に対応するスケジュールを取得する処理を行う。そして、ステップS301の処理が終了すると、ステップS302に処理を移行する。
(ステップS302)
ステップS302において、サブCPU412は、初期化処理を行う。具体的には、サブCPU412は、サブRAM415のエラーチェックや、タスクシステムの初期化等の処理を行う。そして、ステップS302の処理が終了すると、ステップS303に処理を移行する。
(ステップS303)
ステップS303において、サブCPU412は、主基板通信タスクを起動する処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図23の処理を実行するために、主基板通信タスクを起動する処理を行う。そして、ステップS303の処理が終了すると、ステップS304に処理を移行する。
(ステップS304)
ステップS304において、サブCPU412は、サウンド制御タスクを起動する処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図24の処理を実行するために、サウンド制御タスクを起動する処理を行う。そして、ステップS304の処理が終了すると、ステップS305に処理を移行する。
(ステップS305)
ステップS305において、サブCPU412は、ランプ制御タスクを起動する処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図25の処理を実行するために、ランプ制御タスクを起動する処理を行う。そして、ステップS305の処理が終了すると、ステップS306に処理を移行する。
(ステップS306)
ステップS306において、サブCPU412は、画像制御タスクを起動する処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図26の処理を実行するために、画像制御タスクを起動する処理を行う。
(主基板通信タスク)
次に、図23に基づいて、主基板通信タスクについての説明を行う。
(ステップS401)
ステップS401において、サブCPU412は、初期化処理を行う。具体的には、サブCPU412は、サブRAM415の所定の格納領域を初期化する処理を行う。そして、ステップS401の処理が終了すると、ステップS402に処理を移行する。
(ステップS402)
ステップS402において、サブCPU412は、受信コマンドチェック処理を行う。具体的には、サブCPU412は、I/F回路411がメイン制御基板300のI/F回路305から送信されたコマンドをチェックする処理を行う。そして、ステップS402の処理が終了すると、ステップS403に処理を移行する。
(ステップS403)
ステップS403において、サブCPU412は、異なるコマンドを受信したか否かを判定する処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS402の処理を行った結果、メイン制御基板300のI/F回路305から送信されたコマンドが前回送信されたコマンドと異なるコマンドであるか否か判定する処理を行う。そして、異なるコマンドを受信したと判定された場合には(ステップS403=Yes)、ステップS404に処理を移行し、異なるコマンドを受信していないと判定された場合には(ステップS403=No)、ステップS402に処理を移行する。
(ステップS404)
ステップS404において、サブCPU412は、遊技情報格納処理を行う。具体的には、サブCPU412は、サブ制御基板400がステップS402の処理によりチェックしたコマンドから遊技情報を作成し、サブRAM415に格納する処理を行う。当該処理により、I/F回路411がメイン制御基板300のI/F回路305から受信したコマンドのパラメータに含まれる情報がサブRAM415に格納されるので、サブ制御基板400においても、メイン制御基板300において管理されている情報を管理することができる。そして、ステップS404の処理が終了すると、ステップS405に処理を移行する。
(ステップS405)
ステップS405において、サブCPU412は、後で図27を用いて詳述するコマンド解析処理を行う。当該処理において、サブCPU412は、I/F回路411がメイン制御基板300のI/F回路305から受信したコマンドに対応する処理等を行う。そして、ステップS405の処理が終了すると、ステップS402に処理を移行する。
(サウンド制御タスク)
次に、図24に基づいて、サウンド制御タスクについての説明を行う。
(ステップS501)
ステップS501において、サブCPU412は、初期化処理を行う。具体的には、サブCPU412は、サウンドに関連するデータを初期化する処理を行う。そして、ステップS501の処理が終了すると、ステップS502に処理を移行する。
(ステップS502)
ステップS502において、サブCPU412は、ランプ制御タスク実行処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図25のランプ制御タスクへジャンプする処理を行う。そして、ステップS502の処理が終了すると、ステップS503に処理を移行する。
(ステップS503)
ステップS503において、サブCPU412は、サウンドデータ解析処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図26のステップS652の処理により、画像制御タスクからサウンド制御タスクの実行処理にジャンプした際に行われる処理であって、後述のステップS405−3のサウンドデータ決定処理により決定されたサウンドデータを解析する処理を行う。そして、ステップS503の処理が終了すると、ステップS504に処理を移行する。
(ステップS504)
ステップS504において、サブCPU412は、サウンド制御処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS503の処理の解析結果に基づいて、スピーカ34,35により出力される音声を制御する処理を行う。そして、ステップS504の処理が終了すると、ステップS502に処理を移行する。
(ランプ制御タスク)
次に、図25に基づいて、ランプ制御タスクについての説明を行う。
(ステップS601)
ステップS601において、サブCPU412は、初期化処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ランプに関連するデータを初期化する処理を行う。そして、ステップS601の処理が終了すると、ステップS602に処理を移行する。
(ステップS602)
ステップS602において、サブCPU412は、画像制御タスク実行処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図26の画像制御タスクへジャンプする処理を行う。そして、ステップS602の処理が終了すると、ステップS603に処理を移行する。
(ステップS603)
ステップS603において、サブCPU412は、ランプデータ解析処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図24のステップS502の処理により、サウンド制御タスクからランプ制御タスクの実行処理にジャンプした際に行われる処理であって、後述のステップS405−2のランプデータ決定処理により決定されたランプデータを解析する処理を行う。そして、ステップS603の処理が終了すると、ステップS604に処理を移行する。
(ステップS604)
ステップS604において、サブCPU412は、ランプ制御処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS603の処理の解析結果に基づいて、サイドランプ5、演出用ランプ22、停止操作順序表示ランプ30、スタートレバー演出用ランプ42のランプを発光制御する処理を行う。そして、ステップS604の処理が終了すると、ステップS602に処理を移行する。
(画像制御タスク)
次に、図26に基づいて、画像制御タスクについての説明を行う。
(ステップS651)
ステップS651において、サブCPU412は、初期化処理を行う。具体的には、サブCPU412は、画像に関連するデータを初期化する処理を行う。そして、ステップS651の処理が終了すると、ステップS602に処理を移行する。
(ステップS652)
ステップS652において、サブCPU412は、サウンド制御タスク実行処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図24のサウンド制御タスクへジャンプする処理を行う。そして、ステップS652の処理が終了すると、ステップS653に処理を移行する。
(ステップS653)
ステップS653において、サブCPU412は、画像データ解析処理を行う。具体的には、サブCPU412は、図25のステップS602の処理により、ランプ制御タスクから画像制御タスクの実行処理にジャンプした際に行われる処理であって、後述のステップS405−4の画像データ決定処理により決定された画像データを解析する処理を行う。そして、ステップS653の処理が終了すると、ステップS654に処理を移行する。
(ステップS654)
ステップS654において、サブCPU412は、画像制御処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS653の処理の解析結果に基づいて、画像制御基板420に対して信号を出力する処理を行う。そして、ステップS654の処理が終了すると、ステップS652に処理を移行する。
(コマンド解析処理)
次に、図27に基づいて、コマンド解析処理についての説明を行う。なお、図27はコマンド解析処理のサブルーチンを示す図である。
(ステップS405−1)
ステップS405−1において、サブCPU412は、演出内容決定処理を行う。この処理において、サブCPU412は、演出内容を取得する処理等を行う。
また、この処理において、サブCPU412は、メインCPU301から送信された情報が、例えば、上記ステップ124−3で生成された第1エラー状態に係る情報である場合でも、エラー報知態様として、演出内容を取得している。そして、ステップS405−1の処理が終了すると、ステップS405−2に処理を移行する。
(ステップS405−2)
ステップS405−2において、サブCPU412は、ランプデータ決定処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS405−1の処理により決定された演出内容に対応するランプデータを決定する処理を行う。そして、ステップS405−2の処理が終了すると、ステップS405−3に処理を移行する。
(ステップS405−3)
ステップS405−3において、サブCPU412は、サウンドデータ決定処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS405−1の処理により決定された演出内容に対応するサウンドデータを決定する処理を行う。そして、ステップS405−3の処理が終了すると、ステップS405−4に処理を移行する。
(ステップS405−4)
ステップS405−4において、サブCPU412は、画像データ決定処理を行う。具体的には、サブCPU412は、ステップS405−1の処理により決定された演出内容に対応する画像データを決定する処理を行う。そして、ステップS405−4の処理が終了すると、コマンド解析処理を終了し、主基板通信タスクのステップS406に処理を移行する。
以上のように、本実施形態では、第3配線91及び第4配線92を有し、設定変更用の設定変更用鍵穴94の回動開始時及び回動終了時を把握することが可能になる。
ここで、従来、一本の配線により接続されている。一本の配線の場合、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の設定値変更許容操作状態時に、配線信号が「0」から「1」になる。
このため、従来では、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の設定値変更許容操作状態時以外は、配線信号が「0」となる。これにより、従来では、例えば、配線が断線した場合等であっても同様に、配線信号が「0」となる。
また、従来では、上述したように、設定変更用の鍵93による設定変更用鍵穴94の設定値変更許容操作状態時以外は、配線信号が「0」となるため、待機状態、設定値変更開始操作状態時を把握するものではない。
これに対し、本実施形態では、第3配線91及び第4配線92を有し、設定変更用の設定変更用鍵穴94の、待機状態時、回動開始時及び回動終了時を把握することが可能になるため、例えば、配線が断線した場合であっても、即座に把握することが可能になり、迅速に不具合に対応することができる。
また、本実施形態では、設定変更用鍵穴94の回動開始時を把握することが可能になるため、例えば、不正行為等により、設定変更用鍵穴94が操作された場合であっても、回動開始時から不正行為を把握し、迅速に不具合に対応することができる。
なお、本実施形態において、第3配線91及び第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であることを検出する鍵穴スイッチ94swが「設定値変更開始操作検出手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、第3配線91を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態であることを検出する鍵穴スイッチ94swが「設定値変更許容操作検出手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、第3配線91及び第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、中継基板200からメイン制御基板300のI/F回路305に「0,0」信号を送信し、メインCPU301により生成される設定値変更開始情報が「設定値変更開始信号」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、第3配線91を介して中継基板200に伝送される電圧が「Low」の状態であり、第4配線92を介して中継基板200に伝送される電圧が「High」の状態であり、中継基板200からメイン制御基板300のI/F回路305に「0,1」信号を送信し、メインCPU301により生成される設定値変更許容情報が、「設定値変更許容信号」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、メインCPU301の割込処理におけるステップS207及びステップS209が「信号出力手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、メインCPU301の割込処理におけるステップS207により外部装置又はホールコンピュータに、設定値変更開始情報、設定値変更許容情報等が送信されるが、外部装置又はホールコンピュータが「外部装置」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、メインCPU301の設定変更信号チェック処理が「エラー判定手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、サブCPU412が「演出実行制御手段」の一態様を構成する。
また、本実施形態において、サブCPU412のコマンド解析処理における演出内容決定処理が「エラー報知実行制御手段」の一態様を構成する。
1 遊技機
7 1−BETボタン
7s 1−BETボタンスイッチ
71 第1配線
72 第2配線
91 第3配線
92 第4配線
94 設定変更用鍵穴
200 中継基板
300 メイン制御基板
301 メインCPU
302 メインROM
303 メインRAM
304 乱数発生器
305 I/F回路
400 サブ制御基板
410 演出制御基板
411 I/F回路
412 サブCPU
413 乱数発生器
414 サブROM
415 サブRAM

Claims (1)

  1. 遊技者にとって有利な度合を定めた設定値を変更するための設定変更用キーにより、設定変更用の鍵穴を回動させることで、前記設定値の変更を行う遊技機において、
    内部に制御手段を備えるキャビネットと、
    前記キャビネットに開閉可能に軸支された前面扉と、
    前記前面扉が前記キャビネットに対して閉状態にあることを検出する検出手段と、
    前記設定変更用の鍵穴が回動されていない初期位置にあることを検出する初期位置検出手段と、
    前記設定変更用の鍵穴が前記初期位置から回動されることで、前記設定値の変更を許容する設定値変更許容位置にあることを検出する設定値変更許容位置検出手段と、
    前記初期位置検出手段により前記設定変更用の鍵穴が前記初期位置にあることが検出されたことに基づいて、生成された初期位置検出信号、及び前記設定値変更許容位置検出手段により前記設定変更用の鍵穴が前記設定値変更許容位置にあることが検出されたことに基づいて、生成された設定値変更許容位置検出信号を出力可能な信号出力手段と、
    前記検出手段により前記前面扉が閉状態にあることが検出されているときに、前記設定値変更許容位置検出手段により前記設定変更用の鍵穴が前記設定値変更許容位置にあることが検出された場合に、異常と判定する異常判定手段と、を備えること、
    を特徴とする遊技機。
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