JP2016033291A - 耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置 - Google Patents

耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置 Download PDF

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Abstract

【課題】
壁面やドアに取り合う場合、あるいはL字形、T字形又は十字形に連結する場合に用い、変位を吸収する機能を備えた耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置を提供する。
【解決手段】
耐震性パネル5が壁面4やドアユニットに連続する箇所、あるいは複数の耐震性パネルがL字形、T字形又は十字形に連結する箇所に設置し、側面の異なる位置に開口された上下方向に延びた少なくとも2以上の嵌合溝8を有するポスト2と、支柱部9と該支柱部の一側に沿って配置する可動部10とを備え、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなる変位吸収ユニット3と、よりなり、ポストの少なくとも1つの嵌合溝内に、変位吸収ユニットの支柱部を固定して、可動部が該ポストの側面から突出する状態とし、該可動部を壁面、ドアユニット又は耐震性パネルの端部に圧接してなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置に係わり、更に詳しくは壁面やドアに取り合う場合、あるいはL字形、T字形又は十字形に連結する場合に用い、変位を吸収する機能を備えた耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置に関するものである。
通常、オフィスビル等は、複数のスラブで各階が形成され、上スラブの下面側には吊り天井構造体が構築され、下スラブの上面側にはフロア構造体が構築され、構造壁で囲まれた空間を間仕切装置で適宜に区画されている。通常、吊り天井構造体は、上スラブから垂下した吊支部材(吊りボルト)によって、縦横に張り巡らした天井支持レールを吊下げ状に保持し、該天井支持レールに天井パネルの周囲を係止する構造である。このような吊り天井構造体を有する室内に天井パネルからフロア構造体にわたって、間仕切パネルやドアパネルを組み合わせた間仕切装置を設置する。従来、吊り天井構造体に対する耐震基準はなかったが、東日本大震災によって多くの吊り天井構造体が落下し、破損したことを受けて、天井の耐震性を高める機運が高まってきた。このような間仕切装置においても、層間変形角が1/60〜1/40、震度7、天井面加速度が2.2Gに耐えることが必要と考えられる。
一般に、間仕切装置は、吊り天井構造体の下面に取付けた天レールとフロア構造体の上面に取付けた地レールとの間に、複数の支柱を所定間隔毎に立設するとともに、支柱間にそれぞれパネル板を装着して複数の支柱とパネル板が一連化したパネル構造体を形成している。地震時の上下スラブの層間変位に対してパネル構造体は、面内方向及び面外方向に大きな力を受け、特に面内方向に対して変位が生じる。耐震性パネルが壁面やドアに連続する場合、あるいはL字形、T字形又は十字形に連結する場合、変位を吸収する機能を備えた端部パネルを設ける必要があるが、この端部パネルには補強材や複雑な形状、加工を要する支柱部材が必要になる。
例えば、特許文献1には、固定壁面に直接又は間仕切パネルを介して固定した縦枠体の表裏両側に、それぞれ免震パネル板の一側を蝶番にて回動可能に蝶着するとともに、両免震パネル板の他側端縁を内方へ鋭角に折曲して内向き傾斜面を形成し、中間に設置する間仕切パネル側端に取付けた端部材の表裏両側部に、前記内向き傾斜面と平行になるように外向き傾斜面を形成し、前記内向き傾斜面と外向き傾斜面を突き合い当止した状態を維持すべく、両免震パネル板間であって中間の間仕切パネル側端に直接又は他の部材を介して取付けたマグネットキャッチにて両免震パネル板を互いに接近する方向に引き付けてなる免震対応パネルが開示されている。この場合、地震による層間変位を、免震パネルを開き、中間に位置する間仕切パネルに伝達しないようにするという発想である。また、間仕切パネル自体は、支柱の上部に上方へ弾性付勢した押圧杆を設けるとともに、巾木を下方へ弾性付勢した構造とし、前記押圧杆を天レールに弾性圧接するとともに、巾木を床面に弾性圧接し、層間変位を吸収するように構成している。しかし、特許文献1に記載のものは、中間に設ける間仕切パネル自体にも弾性変形可能な変位吸収機構を設けているので、大幅なコスト高となる。
特許第3186275号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、壁面やドアに取り合う場合、あるいはL字形、T字形又は十字形に連結する場合に用い、変位を吸収する機能を備えた耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、耐震性の吊り天井構造体とフロア構造体との間に、複数の耐震性パネルと適宜ドアユニットを組み合わせて構築してなる耐震性間仕切装置において、前記耐震性パネルが壁面やドアユニットに連続する箇所、あるいは複数の耐震性パネルがL字形、T字形又は十字形に連結する箇所に設置し、側面の異なる位置に開口された上下方向に延びた少なくとも2以上の嵌合溝を有するポストと、支柱部と該支柱部の一側に沿って配置する可動部とを備え、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなる変位吸収ユニットと、よりなり、前記ポストの少なくとも1つの嵌合溝内に、前記変位吸収ユニットの支柱部を固定して、前記可動部が該ポストの側面から突出する状態とし、該可動部を壁面、ドアユニット又は耐震性パネルの端部に圧接してなることを特徴とする耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記ポストは、複数の前記嵌合溝を備えた単一構造物である(請求項2)。
あるいは、前記ポストは、それぞれ前記嵌合溝を1つ備えた複数の単位ポストを、連結ポストを介して所定角度に連結した複合構造物である(請求項3)。
あるいは、前記ポストは、それぞれ前記嵌合溝を1つ備えた複数の単位ポストを、所定角度に直接連結した複合構造物である(請求項4)。
そして、前記変位吸収ユニットは、前記支柱部の表裏両側に設けた一対の側面板と前記可動部の表裏両側に設けた一対の外壁板とを内外に重なるように遊嵌するとともに、前記支柱部と可動部とをガイド棒と圧縮コイルばねとで、該支柱部に対して可動部を横方向へ変位可能に連繋し、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなることが好ましい(請求項5)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置は、耐震性の吊り天井構造体とフロア構造体との間に、複数の耐震性パネルと適宜ドアユニットを組み合わせて構築してなる耐震性間仕切装置において、前記耐震性パネルが壁面やドアユニットに連続する箇所、あるいは複数の耐震性パネルがL字形、T字形又は十字形に連結する箇所に設置し、側面の異なる位置に開口された上下方向に延びた少なくとも2以上の嵌合溝を有するポストと、支柱部と該支柱部の一側に沿って配置する可動部とを備え、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなる変位吸収ユニットと、よりなり、前記ポストの少なくとも1つの嵌合溝内に、前記変位吸収ユニットの支柱部を固定して、前記可動部が該ポストの側面から突出する状態とし、該可動部を壁面、ドアユニット又は耐震性パネルの端部に圧接してなるので、壁面やドアに取り合う場合、あるいはL字形、T字形又は十字形に連結する場合に用いれば、特殊な変位吸収機能を備えた端部パネルを用いることなく、標準の耐震性パネルのみを用いて様々な態様の耐震性間仕切装置を構築することができ、製作コストが低くなり、また施工も容易で、施工コストが低減できる。
請求項2によれば、前記ポストは、複数の前記嵌合溝を備えた単一構造物であるので、最小部品点数で連結変位吸収ポスト装置を構成することができ、施工性にも優れている。
請求項3によれば、前記ポストは、それぞれ前記嵌合溝を1つ備えた複数の単位ポストを、連結ポストを介して所定角度に連結した複合構造物であるので、必要数だけ単位ポストを用いて要求される態様に組み立てることができ、材料コストの低減化を図れる。
請求項4によれば、前記ポストは、それぞれ前記嵌合溝を1つ備えた複数の単位ポストを、所定角度に直接連結した複合構造物であるので、汎用性は犠牲になるが、最小部品点数、最小材料コストで実現する実現することができる。
請求項5によれば、前記変位吸収ユニットは、前記支柱部の表裏両側に設けた一対の側面板と前記可動部の表裏両側に設けた一対の外壁板とを内外に重なるように遊嵌するとともに、前記支柱部と可動部とをガイド棒と圧縮コイルばねとで、該支柱部に対して可動部を横方向へ変位可能に連繋し、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなるので、支柱部と可動部を簡単且つ確実に分離しないように連繋することができ、また支柱部と可動部の間に隙間が生じることがなく、間仕切装置の一部を構成して室内を区画することができる。
本発明の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置の使用例を示す横断平面図である。 変位吸収ユニットの分解斜視図である。 同じく変位吸収ユニットの分解状態の横断平面図である。 同じく変位吸収ユニットの組み立て状態の横断平面図である。 変位吸収ユニットと耐震性パネルとの取り合い構造で耐震性パネルの支柱に設けた縦枠部材を介して変位吸収ユニットを接合した状態を示し、(a)は浅い嵌合溝を設けた縦枠部材を用いた場合の横断平面図、(b)は中間深さの嵌合溝を設けた縦枠部材を用いた場合の横断平面図である。 変位吸収ユニットと耐震性パネルとの取り合い構造で耐震性パネルの支柱に設けた縦枠部材を介して変位吸収ユニットを接合した状態を示し、(a)は最も深い嵌合溝を設けた縦枠部材を用いた場合の横断平面図、(b)は変位吸収ユニットの可動部と支柱を直接接合し、接合部を縦枠部材で覆った場合の横断平面図である。 ポスト(単一構造物)の第1実施形態を示し、(a)は十字形に変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(b)はL字形に変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(c)はT字形に変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(d)は直線状に変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図である。 ポスト(単一構造物)の第2実施形態を示し、(a)は十字形のポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(b)はL字形のポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(c)はT字形のポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(d)は直線状のポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図である。 ポスト(複合構造物)の第3実施形態を示し、(a)は連結ポストに単位ポストを十字形に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(b)は連結ポストに単位ポストをL字形に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(c)は連結ポストに単位ポストをT字形に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(d)は連結ポストに単位ポストを直線状に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図である。 ポスト(複合構造物)の第4実施形態を示し、(a)は連結ポストに単位ポストを十字形に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(b)は連結ポストに単位ポストを120度の角度でL字形に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(c)は連結ポストに単位ポストを120度の角度でT字形に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図、(d)は連結ポストに単位ポストを直線状に連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図である。 ポスト(複合構造物)の第5実施形態を示し、2つの単位ポストを120度の角度でL字形に直接連結したポストに変位吸収ユニットを配置した場合の簡略平面図である。
次に、添付図面に示した実施形態に基づき、本発明を更に詳細に説明する。図1は本発明の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置の使用例を示し、図2〜図4は変位吸収ユニットを示し、図5及び図6は変位吸収ユニットと耐震性パネルとの取り合い構造で耐震性パネルの支柱に設けた縦枠部材を介して変位吸収ユニットを接合した状態を示し、図7〜図11はポストの各種実施形態を示し、図中符号1は連結変位吸収ポスト装置、2はポスト、3は変位吸収ユニット、4は壁面、5は耐震性パネル、6は支柱、7は縦枠部材をそれぞれ示している。
本発明に係る耐震性間仕切装置は、上スラブの下面側に構築した耐震性の吊り天井構造体と、下スラブの上面側に構築したフロア構造体との間に、複数の耐震性パネル5,…を直線状あるいはL字形、T字形又は十字形に連結するとともに、適宜ドアユニットを組み合わせて室内空間を区画すべく構築するものである。本発明では、前記耐震性パネルが壁面やドアユニットに連続する箇所、あるいは複数の耐震性パネルがL字形、T字形又は十字形に連結する箇所に連結変位吸収ポスト装置1を設置し、地震時に生じる層間変位に伴う変位を吸収するのである。
本発明の連結変位吸収ポスト装置1は、図1に示すように、側面の異なる位置に開口された上下方向に延びた少なくとも2以上の嵌合溝8,…を有するポスト2と、支柱部9と該支柱部9の一側に沿って配置する可動部10とを備え、該支柱部9に対して可動部10を側方突出方向へ弾性付勢してなる変位吸収ユニット3と、よりなり、前記ポスト2の少なくとも1つの嵌合溝8内に、前記変位吸収ユニット3の支柱部9を固定して、前記可動部10が該ポスト2の側面から突出する状態とし、該可動部10を壁面4、ドアユニット又は耐震性パネル5の端部に圧接してなるものである。ここで、前記変位吸収ユニット3と耐震性パネル5との取り合い箇所では、該耐震性パネル5の支柱6に設けた縦枠部材7を介して変位吸収ユニット3を接合する。前記壁面4には、前記変位吸収ユニット3の可動部10を直接接合する。
前記耐震性パネル5を複数連設した構造のパネル構造体には、ロッキング仕様とスライド仕様とがある。ロッキング仕様のパネル構造体は、前記支柱6,6間を少なくとも横桟で一定間隔となるように連結するとともに、該支柱6の上端部は前記吊り天井構造体に取付けた天レール(図示せず)、該支柱6の下端部は前記フロア構造体に敷設した地レール(図示せず)の変位に追従可能とし、前記支柱6,6間にパネル板11を上方変位可能に係止具12で係止し、上下スラブの層間変位に対して面内でロッキング変位可能としたものである。ここで、「ロッキング」とは、複数の支柱6,…が平行を保って左右に傾斜し、それに応じてパネル板11,…も左右に傾斜する動作を示している。
また、スライド仕様のパネル構造体は、前記支柱6の下端部に地レール(図示せず)に沿った方向への移動を許容するスライド手段を設けるとともに、前記支柱6,6間を複数の補強部材(図示せず)で連結して剛性構造のフレームを構成し、前記支柱6,6間にパネル板11を装着し、上下スラブの層間変位又は平行変位に対して面内で天レールと地レールに対してスライド変位可能としたものである。ここで、「スライド」とは、天レールと地レールで案内されてその長手方向に移動することを意味する。
図1に示した前記ポスト2は、全体が円柱形で、90度毎に前記嵌合溝8,…を4箇所に設けたアルミ押出し型材からなる単一構造物である。そして、前記ポスト2の嵌合溝8に前記変位吸収ユニット3を支柱部9側から挿入し、該支柱部9を嵌合溝8の底面部にネジ止めし、可動部10はポスト2の側面から略半分が突出した状態とする。
次に、図2〜図4に基づいて前記変位吸収ユニット3を詳細に説明する。前記変位吸収ユニット3は、アルミ押出し型材からなる支柱部9と該支柱部9の一側に沿って配置する可動部10とを、ガイド棒13と圧縮コイルばね14とで、支柱部9に対して可動部10を横方向へ変位可能に連繋するとともに、側方突出方向へ弾性付勢した構造である。前記支柱部9は、強度の高い中空杆体部15の一側面に沿って表裏両側に一対の側面板16,16を延設し、側方へ開放した凹溝17を形成し、前記支柱部9の一側面で前記凹溝17の底面となる区画板18の上下部に前記ガイド棒13を挿通可能な挿通孔19を形成するとともに、該挿通孔19と対向する前記中空杆体部15の他側面に該挿通孔19よりも大きな逃がし孔20を形成している。前記可動部10は、前記支柱部9と略同じ上下長さを有する断面略コ字形の部材であり、外側端部に位置する基端板21の表裏両側から一対の外壁板22,22を延設し、両外壁板22,22の内側に前記支柱部9の両側面板16,16を受け入れることができるようになっており、そして前記基端板21の中央部を内側に凹ませて断面をハット型とし、中央部の後退板23に前記挿通孔19と対応する位置に取付孔24を形成している。
前記ガイド棒13は、金属丸棒であり、両端に螺孔25,25を形成している。そして、前記ガイド棒13の一端を前記可動部10の後退板23の内側に当接するとともに、外側から前記取付孔24に挿通したネジ26を前記螺孔25に螺合して固定する。それから、前記ガイド棒13には前記圧縮コイルばね14を外挿し、該圧縮コイルばね14を圧縮状態で該ガイド棒13の他端部を前記支柱部9の挿通孔19に通し、前記逃がし孔20より挿入したネジ27を前記螺孔25に螺合する。この初期状態で、前記圧縮コイルばね14の一端は前記可動部10の後退板23の内側に当接し、他端は前記支柱部9の区画板18の外側に当接するとともに、前記支柱部9の両側面板16,16の外側に前記可動部10の両外壁板22,22が重なっている。前記ネジ27の頭部若しくはワッシャは前記挿通孔19を通過できない大きさであり、つまり前記挿通孔19に対して抜止め状態とし、前記支柱部9に可動部10を分離しないように連繋する作用をする。
ここで、前記支柱部9の表裏両側に設けた一対の側面板16,16と前記可動部10の表裏両側に設けた一対の外壁板22,22とを常に内外に重なるように遊嵌した状態にすることが重要である。一方、前記支柱部9に対して、前記圧縮コイルばね14の弾性力に抗して可動部10が押し込まれた際には、前記ネジ27の頭部若しくはワッシャ及びガイド棒13の端部は、前記逃がし孔20を干渉することなく通過する。また、前記支柱部9の両側面板16,16と前記可動部10の両外壁板22,22が重なった状態で円滑且つガタつきなく変位するようにするために、前記側面板16,16の端部外側面に沿ってクッション性を有する摺動部材28,28を添設し、前記可動部10の両外壁板22,22の内面と摺接するようにしている。尚、前記摺動部材28,28は、前記可動部10の両外壁板22,22の内面に添設しても良い。また、前記可動部10の基端板21の外側面に、壁面4などの固定部に当接するためのクッション材29,29を両側に添設している。更に、前記ガイド棒13を固定したネジ26の頭部は、前記基端板21の嵌合溝30内に位置し、端面から突出しないようになっている。尚、前記ネジ27の頭部若しくはワッシャで、前記ガイド棒13の端部を区画板18の挿通孔19に対して抜止め状態とする構造の他に、該ガイド棒13の端部にEリング等の抜止め金具を嵌着することも可能である。
図1に示すように、前記耐震性パネル5に、前記ポスト2に装着した変位吸収ユニット3の可動部10を圧接する場合、前記耐震性パネル5を構成する端部の支柱6の外側部に縦枠部材7を取付け、該縦枠部材7の外側面に前記可動部10がクッション材29,29を介して圧接している。ここで、前記ポスト2の嵌合溝8の底面部であって、前記変位吸収ユニット3の逃がし孔20に対応する位置には、少なくとも該逃がし孔20と同等以上の逃がし孔(図示せず)を形成する必要がある。
図1に示した前記縦枠部材7は、一側面に前記支柱6を受け入れる連結溝31を設けるとともに、反対側には平面状の接合面32を形成したものである。前記縦枠部材7は、連結溝31を支柱6の外側部に嵌合した状態で該支柱6にネジ止めして取り付け、前記接合面32に前記変位吸収ユニット3の可動部10を圧接するようになっている。前記縦枠部材7の変形例は図5及び図6に示している。
図5(a)に示した縦枠部材7は、浅い嵌合部33を設けたものであり、該嵌合部33に前記変位吸収ユニット3の可動部10の端部を内嵌した状態で、嵌合部33の底面の接合面32に前記可動部10を圧接するのである。また、図5(b)に示した縦枠部材7は、中間深さの嵌合部33を設けたものであり、該嵌合部33に前記変位吸収ユニット3の可動部10の端部をやや深く内嵌した状態で、嵌合部33の底面の接合面32に前記可動部10を圧接するのである。図6(a)に示した縦枠部材7は、最も深い嵌合部33を設けたものであり、該嵌合部33に前記変位吸収ユニット3の可動部10の端部を深く内嵌した状態で、嵌合部33の底面の接合面32に前記可動部10を圧接するのである。図6(b)は、前記変位吸収ユニット3の可動部10と支柱6を直接接合し、接合部を縦枠部材7で覆ったものである。
図7は、第1実施形態の前記ポスト2に変位吸収ユニット3を装着する各種態様を示している。本実施形態のポスト2には、90度の角度毎に4つの嵌合溝8,…を有し、図7(a)は全ての嵌合溝8,…に変位吸収ユニット3,…を装着して十字形に変位吸収ユニット3,…を配置した態様であり、前記耐震性パネル5,…を十字形に連結するなどの連結態様を実現するものである。図7(b)は、90度に隣り合う嵌合溝8,8に変位吸収ユニット3,3を装着してL字形に変位吸収ユニット3,3を配置した態様であり、使用しない嵌合溝8,8には全長にわたってキャップ34を装着している。同様に、図7(c)は、3つの嵌合溝8,…に変位吸収ユニット3,…を装着してT字形に変位吸収ユニット3,…を配置し、残り1つの嵌合溝8にキャップ34を装着した態様である。図7(d)は、180度の位置にある2つの嵌合溝8,8に変位吸収ユニット3,3を装着して直線状に変位吸収ユニット3,3を配置し、残り2つの嵌合溝8,8にキャップ34,34を装着した態様である。
図8は第2実施形態の単一構造物からなる各種のポスト2に変位吸収ユニット3を装着する態様を示している。図8(a)は、十字形のポスト2Aの4つの突起部35,…にそれぞれ設けた嵌合溝8に変位吸収ユニット3を配置した態様を示している。図8(b)は、L字形のポスト2Bの2つの突起部35,35にそれぞれ設けた嵌合溝8,8に変位吸収ユニット3を配置した態様を示している。図8(c)は、T字形のポスト2Cの3つの突起部35,…にそれぞれ設けた嵌合溝8に変位吸収ユニット3を配置した態様を示している。図8(d)は、直線状のポスト2Dの両突起部35,35に設けた嵌合溝8,8にそれぞれ変位吸収ユニット3を配置した態様である。この場合、4種類のポスト2を用意する必要があるが、図8(d)の態様は殆ど使わないので、事実上3種類のポスト2を用意すれば足りる。
図9に示した第3実施形態の複合構造物からなるポスト2は、断面が正方形の連結ポスト36と、嵌合溝8を備えた2〜4個の単位ポスト37,…から構成され、前記連結ポスト36の適宜な2面〜4面に前記単位ポスト37を連結し、各単位ポスト37の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を装着するものである。図9(a)は、前記連結ポスト36の4面に単位ポスト37,…を連結して十字形のポスト2を構成し、各単位ポスト37の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を配置した態様である。図9(b)は、前記連結ポスト36の隣接する2面に単位ポスト37,37連結してL字形のポスト2を構成し、各単位ポスト37の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を配置した態様である。図9(c)は、前記連結ポスト36の3面に単位ポスト37,…を連結してT字形のポスト2構成し、各単位ポスト37の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を配置した態様である。図9(d)は、前記連結ポスト36の対向する一対の面に単位ポスト37,37連結して直線状のポスト2を構成し、単位ポスト37の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を配置した態様である。この場合は、1本の連結ポスト36と、同一形状の複数の単位ポスト37,…を用意しておけば、各種の形態のポスト2を構成できる。
図10に示した第4実施形態の複合構造物からなるポスト2は、前述の第3実施形態の連結ポスト36の代わりに断面形状が円形の連結ポスト38を用い、該連結ポスト38に所定の角度、例えば90度、120度、180度の角度で連結できる2〜4個の単位ポスト39,…とからなるものである。図10(a)は、前記連結ポスト38に4つの単位ポスト39,…を連結して十字形のポスト3を構成し、各単位ポスト39の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を装着した態様である。図10(b)は、前記連結ポスト38に2つの単位ポスト39,39を120度の角度で連結して略L字形のポスト2を構成し、各単位ポスト39の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を装着した態様である。図10(c)は、前記連結ポスト38に3つの単位ポスト39,…を120度の角度で連結して略T字形のポスト2を構成し、各単位ポスト39の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を装着した態様である。図10(d)は、前記連結ポスト38に2つの単位ポスト39,39を180度の角度で連結して直線状のポスト2を構成し、各単位ポスト39の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を装着した態様である。本実施形態も図9(b)や図9(c)のように、完全なL字形やT字形の形態にすることも可能である。
図11に示した第5実施形態の複合構造物からなるポスト2は、嵌合溝8を備えた複数の単位ポスト40,40を直接連結したものであり、120度の角度で略L字形に直接連結した例を示した。この場合も、各単位ポスト40の嵌合溝8に変位吸収ユニット3を装着する。
1 連結変位吸収ポスト装置、 2 ポスト、
2A ポスト、 2B ポスト、
2C ポスト、 2D ポスト、
3 変位吸収ユニット、 4 壁面、
5 耐震性パネル、 6 支柱、
7 縦枠部材、 8 嵌合溝、
9 支柱部、 10 可動部、
11 パネル板、 12 係止具、
13 ガイド棒、 15 中空杆体部、
16 側面板、 17 凹溝、
18 区画板、 19 挿通孔、
20 逃がし孔、 21 基端板、
22 外壁板、 23 後退板、
24 取付孔、 25 螺孔、
26 ネジ、 27 ネジ、
28 摺動部材、 29 クッション材、
30 凹溝部、 31 連結溝、
32 接合面、 33 嵌合部、
34 キャップ、 35 突起部、
36 連結ポスト、 37 単位ポスト、
38 連結ポスト、 39 単位ポスト、
40 単位ポスト。

Claims (5)

  1. 耐震性の吊り天井構造体とフロア構造体との間に、複数の耐震性パネルと適宜ドアユニットを組み合わせて構築してなる耐震性間仕切装置において、
    前記耐震性パネルが壁面やドアユニットに連続する箇所、あるいは複数の耐震性パネルがL字形、T字形又は十字形に連結する箇所に設置し、側面の異なる位置に開口された上下方向に延びた少なくとも2以上の嵌合溝を有するポストと、
    支柱部と該支柱部の一側に沿って配置する可動部とを備え、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなる変位吸収ユニットと、
    よりなり、前記ポストの少なくとも1つの嵌合溝内に、前記変位吸収ユニットの支柱部を固定して、前記可動部が該ポストの側面から突出する状態とし、該可動部を壁面、ドアユニット又は耐震性パネルの端部に圧接してなることを特徴とする耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置。
  2. 前記ポストは、複数の前記嵌合溝を備えた単一構造物である請求項1記載の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置。
  3. 前記ポストは、それぞれ前記嵌合溝を1つ備えた複数の単位ポストを、連結ポストを介して所定角度に連結した複合構造物である請求項1記載の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置。
  4. 前記ポストは、それぞれ前記嵌合溝を1つ備えた複数の単位ポストを、所定角度に直接連結した複合構造物である請求項1記載の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置。
  5. 前記変位吸収ユニットは、前記支柱部の表裏両側に設けた一対の側面板と前記可動部の表裏両側に設けた一対の外壁板とを内外に重なるように遊嵌するとともに、前記支柱部と可動部とをガイド棒と圧縮コイルばねとで、該支柱部に対して可動部を横方向へ変位可能に連繋し、該支柱部に対して可動部を側方突出方向へ弾性付勢してなる請求項1〜4何れか1項に記載の耐震性間仕切装置における連結変位吸収ポスト装置。
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JP2019100142A (ja) * 2017-12-07 2019-06-24 コクヨ株式会社 可動間仕切装置

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