JP2016032876A - ペン先 - Google Patents
ペン先 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2016032876A JP2016032876A JP2014155658A JP2014155658A JP2016032876A JP 2016032876 A JP2016032876 A JP 2016032876A JP 2014155658 A JP2014155658 A JP 2014155658A JP 2014155658 A JP2014155658 A JP 2014155658A JP 2016032876 A JP2016032876 A JP 2016032876A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- groove
- nib
- pen tip
- writing
- tip
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Pens And Brushes (AREA)
Abstract
Description
しかし、これまでのペン先、例えば、繊維加工体にあっては、ペン先に撓りが少ないため、筆記圧や使用頻度でペン先の先端付近が潰れてしまうと言った問題がある。又、合成樹脂多孔質体の場合には、その材質がウレタンやエラストマーなどであるため、そのペン先の内部に中継芯を挿入するのが一般的である。しかし、ペン先の先端付近は柔らかいが、中継芯の挿入度合いによっては、文字の大きさや筆記圧によって中継芯が潰れてペン先が折れたり、又、材質がウレタンやエラストマーであるが故にペン先が紙面に対して引っかかり易く滑らかな書き味が得られないという問題もある。さらに、ペン先の内部に放射状のインキ流通路を有する樹脂ペン先もあるが、ペン先自体の弾性が強く、ペン先の撓りが少ないため、筆記圧がペン先の先端付近に集中して、使用頻度などによりペン先の先端付近が潰れると言う問題を有していた。
又、前記ペン先1は、ペン先側面部9に少なくとも1つ以上の溝(凹部)7を周状に設け、ペン先1の周状に設けられた溝(凹部)7の長手方向の縦断面形状は、少なくとも溝の底面7aに平坦部Sを有すると共に、溝の底面7aと溝の側面7bの間を曲線状に形成したものである。尚、これより先は、長手方向の縦断面形状を断面形状と言う。
但し、ペン先1の溝(凹部)7の数は、5つまでが好ましい。ペン先1の溝(凹部)7の数が5つを超えるとペン先1が撓り過ぎて腰砕けを起こし、安定した塗布感が得られない。又、ペン先1の芯擦り時に溝(凹部)7が多いと1度に形成できず、再度溝(凹部)7の加工工程を設けるなどの問題によりコストアップになってしまう。
特に限定はしないが、その材質としては、ウレタン、エラストマー、ポリエチレン、ナイロンなどを用いることができる。
尚、ここで言うペン先1のペン先出長さLとは、軸筒先端部10から前方に突出している部分の長さのことを言う。
又、ペン先1に設ける溝部(凹部)7の溝の深さHの形状は、均等に設けるか或いは、軸筒2の長手方向に徐々に浅くしたり、逆に軸筒2の長手方向に徐々に深くしても良い。
尚、ペン先の溝(凹部)7の形状を構成する溝の位置や溝の幅W・溝の深さHは、塗布時の弾性や腰の位置を調整するものであり、複数ある溝(凹部)7の1箇所の溝の幅Wや溝の深さHを広くしたり、深くして塗布感を調整するものである。
尚、前記ペン先1は、前記ペン先1に設けた周状の溝(凹部)7の断面形状は、溝の側面部7bと壁の上辺部8aは、塗布時にペン先が撓んだ際に、溝(凹部)7の隣り合う壁(凸部)8同士が接触することによる磨耗を緩和できる形状であれば、面取り形状であっても良い。
前記ペン先1の溝(凹部)の構成は、周状の溝の幅Wが0.5〜2.0mmの範囲、周状の溝深さHが0.5〜2.0mmの範囲に形成しているものである。
前記ペン先1に溝(凹部)を2つ形成することで、溝の深さHや溝の幅Wにもよるが、2つの溝(凹部)がそれぞれ塗布時に掛かる筆記圧の基点となり、筆記圧を分散させる為、筆記圧が1つの溝(凹部)7に集中するよりも溝(凹部)7の耐久性が向上する。更には、塗布時の筆記圧の基点が増えることで、筆記感がしなやかになり書き味が良くなる。
前記ペン先1に溝(凹部)7を4つ形成することで、溝の深さHや溝の幅Wにもよるが、4つの溝(凹部)7がそれぞれ塗布時に掛かる筆記圧の基点となることで、溝(凹部)7が2つの時よりも更に筆記感がしなやかになり、毛筆のような書き味を得ることが出来る。
前記ペン先1に設けた周状の溝(凹部)7の断面形状は、溝の底面7aの幅を溝の開口部7cよりも狭くする方向に溝の側面7bの傾斜させることで、芯擦りの際に砥石が抜け易く、溝の側面7bを形成する壁(凸部)8を破壊してしまうことを抑制することができるためである。
前記ペン先1に設けた周状の溝(凹部)7の断面形状は、溝の側面7bと溝の上辺8aの間を曲線R′で構成させることで、塗布時にペン先1が撓んだ際に、溝(凹部)7の隣り合う壁(凸部)8同士が接触することによる磨耗を緩和させることが可能となる。これにより、使用頻度に係わらず磨耗が発生せずに、長期使用を実現できるためである。
図8(2)は、放射状のインキ流通路13を有する樹脂に溝(凹部)7を設けたペン先1である。又、そのペン先1は、内部に放射状のインキの流通路13を有していると共に、エラストマーからなる樹脂体にポリアセタールからなる外皮14が覆われている。又、前記ペン先側面部9に形成する溝(凹部)7は、周状に設けられていると共に、ペン先1の円錐部15に形成されている。
方法:任意に抽出したモニターに実際に塗布具を使用してもらい、使用性についてモニター調査を実施した。
尚、評価項目を、書き味、耐久性、弾力性(腰の強さ)として取り上げ、各々評価を行った。
書き味:塗布具を白板ホーローボード((株)内田洋行製)に塗布し、塗布した際の筆記感を官能にて評価した。
耐久性:塗布具で白板ホーローボード((株)内田洋行製)に10×10cm角の「永」の字
を1000文字書き終えた後のペン先の磨耗状態を目視にて確認・評価した。
弾力性(腰の強さ):塗布具を白板ホーローボード((株)内田洋行製)に塗布し、塗布した際の弾力性(腰の強さ)を官能にて評価した。
2 軸筒
3 ノック
4 キャップ
5 ノック弁
6 インキ貯蔵体
7 溝(凹部)
7a 溝の側面
7b 溝の底面
7c 溝の開口部
8 壁(凸部)
8a 壁の上辺部
9 ペン先側面部
10 軸筒先端部
11 チップ部
12 中継芯
13 インキ流通路
14 外皮
15 円錐部
16 ストレート部
L ペン先出長さ
W 溝の幅
H 溝の深さ
D ペン先外径
R 曲線(溝の底面と溝の側面の間の曲線)
R´ 曲線(溝の側面と壁の上辺の間の曲線)
S 平坦部
θ 傾斜角度
Claims (6)
- 筆記部を形成したペン先を軸筒の先端部に突出するように配した塗布具のペン先であって、このペン先が繊維加工体または樹脂多孔質体からなり、且つ、ペン先側面部に少なくとも1つ以上の溝を周状に設けたペン先において、前記ペン先設けた周状の溝の断面形状は、少なくとも溝の底面部に平坦部を有し、且つ、溝の底面と溝の側面の間を曲線状に構成したことを特徴とするペン先。
- 前記ペン先に設けた周状の溝の断面形状は、溝の底面と溝の側面の間の曲線をR0.05〜R0.30の範囲で構成したことを特徴とする請求項1記載のペン先。
- 前記ペン先に設けた周状の溝の断面形状(縦断面)は、溝の底面の幅を溝の開口部よりも狭くし、溝の側面を傾斜させたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のペン先。
- 前記溝の側面の傾斜角度が、20度以内で構成したことを特徴とする請求項3記載のペン先
- 前記ペン先の設けた周状の溝の断面形状は、溝の側面と壁の上辺の間を曲線状に構成したことを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載のペン先。
- 前記ペン先に設けた周状の溝の断面形状(縦断面)は、溝の側面と壁の上辺の間の曲線形状をR0.05〜R0.30の範囲で構成したことを特徴とする請求項5記載のペン先。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014155658A JP2016032876A (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | ペン先 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014155658A JP2016032876A (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | ペン先 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016032876A true JP2016032876A (ja) | 2016-03-10 |
Family
ID=55452030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014155658A Pending JP2016032876A (ja) | 2014-07-31 | 2014-07-31 | ペン先 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2016032876A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101958599B1 (ko) * | 2018-08-14 | 2019-03-14 | 장재희 | 마카용 탄성 닙 및 이를 포함하는 마카 |
CN112014254A (zh) * | 2020-09-08 | 2020-12-01 | 湖州蔚风斋文化用品有限公司 | 一种毛笔弹性测试方法 |
JP2021030463A (ja) * | 2019-08-14 | 2021-03-01 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03221494A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-30 | Teiboo Kk | 毛筆用ペン先 |
JP2014046475A (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-17 | Pentel Corp | 塗布具 |
-
2014
- 2014-07-31 JP JP2014155658A patent/JP2016032876A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH03221494A (ja) * | 1990-01-26 | 1991-09-30 | Teiboo Kk | 毛筆用ペン先 |
JP2014046475A (ja) * | 2012-08-29 | 2014-03-17 | Pentel Corp | 塗布具 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101958599B1 (ko) * | 2018-08-14 | 2019-03-14 | 장재희 | 마카용 탄성 닙 및 이를 포함하는 마카 |
JP2021030463A (ja) * | 2019-08-14 | 2021-03-01 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
JP7403990B2 (ja) | 2019-08-14 | 2023-12-25 | 三菱鉛筆株式会社 | 筆記具 |
CN112014254A (zh) * | 2020-09-08 | 2020-12-01 | 湖州蔚风斋文化用品有限公司 | 一种毛笔弹性测试方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1754483B (zh) | 尤其用于唇部化妆品的涂抹器 | |
US11564472B2 (en) | Applicator for applying a cosmetic product | |
CN101952129B (zh) | 笔 | |
JP2016032876A (ja) | ペン先 | |
US20180325238A1 (en) | Applicator for applying a cosmetic product | |
JP6286831B2 (ja) | 塗布具 | |
JP2014046475A (ja) | 塗布具 | |
US20190387863A1 (en) | Cosmetic eyeliner applicator and a method of utilisation thereof | |
JP2016010921A (ja) | ペン先 | |
JP5181774B2 (ja) | 筆穂 | |
JP2008030335A (ja) | 筆穂 | |
JP6696130B2 (ja) | ペン先 | |
CN111465367B (zh) | 齿间清扫器具 | |
CN206979044U (zh) | 化妆品涂抹器端头以及相关的涂抹器和涂抹器组件 | |
JP6665416B2 (ja) | ペン先 | |
JP2009126048A (ja) | 毛筆 | |
JP6699025B2 (ja) | 毛筆状塗布具 | |
JP2007319314A (ja) | 筆穂 | |
JP5313637B2 (ja) | 円錐形ペン先及びこれを用いた筆記具 | |
KR200450582Y1 (ko) | 타점형 아이라이너 | |
US20170001464A1 (en) | Ballpoint pen | |
JP2013169216A (ja) | 化粧用ブラシ | |
JP3176092U (ja) | ペン先 | |
JP3590913B2 (ja) | ボールペンチップ | |
JP2590686Y2 (ja) | 詰替消しゴム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20170531 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20180501 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20180508 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20180702 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20180904 |