JP2016032780A - エレクトロスプレー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】所望のパターンに溶液材料を精度よく堆積させることが可能なエレクトロスプレー装置を提供する。【解決手段】ノズルから噴霧された溶液材料を、基板に薄膜として堆積するエレクトロスプレー装置であって、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルと、平面視において互いに離間して配置されたマスク部31および32と、基板から離間した位置に設けられ、マスク部31および32を接続する細長形状の連結部33とを含む、ノズルと基板との間の基板の近傍に配置されたマスク3とを備える。【選択図】図2
Description
この発明は、エレクトロスプレー装置に関し、特に、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルを備えるエレクトロスプレー装置に関する。
従来、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルを備えるエレクトロスプレー装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1には、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルと、ノズルと基板との間の基板の近傍に配置され、所定のパターンの開口が形成されたマスクとを備えるエレクトロスプレー装置が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載のエレクトロスプレー装置では、中抜きのパターン(たとえば、ロ字状(O字状))に溶液材料を堆積させようとした場合、マスクの開口部の内側に別のマスクを配置して、溶液材料を噴霧していると考えられる。この場合、外側のマスクと内側のマスクとの相対位置を精度よく合わせることが困難であるという不都合がある。また、外側のマスクと内側のマスクとの相対位置を合わせるために、外側のマスクと内側のマスクとを連結させて一体のマスクにすることも考えられる。しかし、この場合には、溶液材料を塗布したい部分の一部がマスク同士の連結部分により覆われてしまうため、溶液材料を所望のパターンに堆積させることが困難であるという不都合がある。このため、互いに離間した複数のマスク部を用いて所望のパターンを形成する場合に溶液材料を精度よく堆積させることが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、互いに離間した複数のマスク部を用いて所望のパターンを形成する場合に溶液材料を精度よく堆積させることが可能なエレクトロスプレー装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の一の局面によるエレクトロスプレー装置は、ノズルから噴霧された溶液材料を、基板に薄膜として堆積するエレクトロスプレー装置であって、溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧するノズルと、平面視において互いに離間して配置された第1マスク部および第2マスク部と、基板から離間した位置に設けられ、第1マスク部および第2マスク部を接続する細長形状の連結部とを含み、ノズルと基板との間の基板の近傍に配置されたマスクとを備える。
この一の局面によるエレクトロスプレー装置では、上記のように、第1マスク部および第2マスク部を、基板から離間した位置に配置された連結部により接続することにより、第1マスク部および第2マスク部の相対位置を精度よく合わせることができる。また、基板から離間した位置に配置された連結部を細長形状に形成することによって、ノズルと基板との間の電気力線が細長形状の連結部を回り込みやすくなるので、基板の連結部に対向する部分にも溶液材料を堆積させることができる。これにより、互いに離間した複数のマスク部を用いて所望のパターンを形成する場合に溶液材料を精度よく堆積させることができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、連結部は、連結部から基板までの間隔が、連結部の幅よりも大きくなるように形成されている。このように構成すれば、連結部から基板までの間隔が大きくなる分、ノズルと基板との間の電気力線が連結部をより回り込みやすくすることができるので、基板の連結部に対向する部分に溶液材料を容易に堆積させることができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、連結部は、連結部の延びる方向に直交する断面において、ノズル側に向かって先が細くなる断面形状を有している。このように構成すれば、連結部のノズル側の先の幅を小さくすることができるので、ノズルと基板との間の電気力線が連結部をより回り込みやすくすることができる。
この場合、好ましくは、連結部は、連結部の延びる方向に直交する断面において、三角形状、涙滴形状またはひし形形状を有している。このように構成すれば、断面形状を三角形状、涙滴形状またはひし形形状にすることにより、ノズル側に向かって先が細くなる形状を得ながら、連結部の基板側が比較的大きな幅になるので、連結部の断面積を確保することができる。これにより、連結部の強度を確保しつつ、ノズルと基板との間の電気力線が連結部を回り込みやすくすることができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、連結部は、絶縁性の材料により形成されている。このように構成すれば、帯電した溶液材料が連結部に付着するのを抑制することができる。
上記一の局面によるエレクトロスプレー装置において、好ましくは、連結部は、噴霧される溶液材料に対する反発力が第1マスク部および第2マスク部よりも小さい材料により形成されている。このように構成すれば、連結部の噴霧される溶液材料に対する反発力が過度に大きくなるのを抑制することができるので、基板の連結部に対向する部分に溶液材料を容易に堆積させることができる。
本発明によれば、上記のように、互いに離間した複数のマスク部を用いて所望のパターンを形成する場合に溶液材料を精度よく堆積させることができる。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4を参照して、本実施形態によるエレクトロスプレー装置100の構成について説明する。
図1に示すように、エレクトロスプレー装置100は、ノズル1と、アースプレート2と、ノズル1およびアースプレート2の間に配置されるマスク3と、ノズル1に溶液材料を供給するシリンジポンプ4とを備えている。また、溶液材料の噴霧時は、アースプレート2とマスク3との間には、ガラスなどからなる基板5が配置されている。そして、ノズル1からマスク3越しにアースプレート2に載置された基板5へ溶液材料を噴射することにより、マスク3の開口形状に応じて基板5に薄膜を形成する。つまり、エレクトロスプレー装置100は、電圧が印加された状態のノズル1から基板5に溶液材料を噴霧して、基板5に薄膜として堆積させるように構成されている。
ノズル1は、電圧が印加された状態の溶液材料を噴霧するように構成されている。具体的には、ノズル1は、溶液材料に所定の電圧を印加した状態で噴霧して基板5に溶液材料を薄膜(図示せず)として堆積させるように構成されている。具体的には、ノズル1は金属製であり、このノズル1に電圧を直接印加することによって、シリンジポンプ4からノズル1の内部に供給される溶液材料にノズル1から電圧が印加されるように構成されている。なお、ノズル1がガラス製のキャピラリーや樹脂など非導電体の場合には、ノズル1の内部に挿入した電極(図示せず)に電圧を印加するようにしてもよい。
また、ノズル1は、マスク3の上方(Z1方向側)に配置されている。つまり、ノズル1は、基板5に向かって先端が下方に向くように配置されている。また、ノズル1は、基板5に対して水平方向(XY方向)に相対移動しながら先端から基板5に溶液材料を噴霧して、所望の大きさおよび形状の薄膜を基板5に形成するように構成されている。
アースプレート2は、金属製であり、電気的に接地されている。また、アースプレート2は、上面(Z1方向側の面)に載置された基板5を吸着可能に構成されている。ノズル1とアースプレート2との間で電位差を持たせることで、ノズル1から噴出する溶液材料はアースプレート2に向かって飛行する。これにより、基板5を直接接地して噴霧動作を行う必要がないので、非導電性の基板5へも溶液材料(塗布材料)の塗布(薄膜の形成)が可能である。
つまり、ノズル1(溶液材料)に電圧を印加することにより、溶液材料が基板5(アースプレート2)側に盛り上がり、円錐状のテーラーコーン(図示せず)が形成される。テーラーコーンの先端には、同符号のイオン(たとえば、プラスイオン)が集中し、イオン(電荷)同士の反発力が表面張力より大きくなると、溶液材料がテーラーコーンから霧状になって基板5側に飛行する。飛行した霧状の溶液材料は、その後レイリー分裂を繰り返して、ナノサイズの液滴になって、基板5に到達する。そして、基板5上に塗布された溶液材料から溶媒が蒸発して、基板5上に塗布材料が堆積される。また、霧状の溶液材料は、基板5に到達する電気力線(図3参照)上の範囲に着地する。つまり、ノズル1と基板5との間の電気力線が到達する範囲の基板5上に溶液材料が堆積する。
マスク3は、ノズル1と基板5との間の基板5の近傍に配置(基板5の上方に密着)されている。また、マスク3には、平面視において(Z方向から見て)、所定の開口パターンを有する開口部が形成されている。
ここで、本実施形態では、図2に示すように、マスク3は、平面視において互いに離間して配置されたマスク部31および32と、基板5(マスク部31および32の基板5側の面)からノズル1側(Z1方向側)に離間した位置に配置され、マスク部31および32を接続する細長形状の連結部33とを含む。つまり、マスク3には、平面視において外側に配置されたマスク部31と、マスク部31の内側に島状に配置されたマスク部32とにより、中抜き(ロ字状(O字状))の開口パターンが形成されている。なお、マスク部31は、本発明の「第1マスク部」の一例であり、マスク部32は、本発明の「第2マスク部」の一例である。
外側のマスク部31は、枠形状に形成されている。つまり、マスク部31には、矩形形状の開口が形成されている。また、図3に示すように、マスク部31の開口部側の端面311は、傾斜するように形成されている。具体的には、マスク部31の端面311は、基板5側(Z2方向側)からノズル1側(Z1方向側)に向かって開口が広がるように形成されている。また、マスク部31は、絶縁性の材料により形成されている。たとえば、マスク部31は、プラスに帯電しやすい絶縁性の樹脂材料により形成されている。また、マスク部31は、Z方向において厚さTを有するように形成されている。
図2に示すように、内側のマスク部32は、矩形形状に形成されている。また、マスク部32は、平面視において、マスク部31の開口内に配置されている。また、マスク部32の端面321は、傾斜するように形成されている。具体的には、マスク部32の端面321は、基板5側(Z2方向側)からノズル1側(Z1方向側)に向かって開口が広がるように形成されている。また、マスク部32は、マスク部31と同じ絶縁性の材料により形成されている。また、マスク部32は、Z方向においてマスク部31と同じ厚さTを有するように形成されている。
また、本実施形態では、連結部33は、外側のマスク部31と、内側のマスク部32とを連結するように構成されている。具体的には、連結部33は、複数設けられている。複数の連結部33は、矩形形状のマスク部32の一辺につき2つずつ計8つ設けられている。つまり、連結部33は、それぞれ、マスク部32のX1方向側の辺に2つ、X2方向側の辺に2つ、Y1方向側の辺に2つ、Y2方向側の辺に2つ配置されている。また、連結部33は、水平方向(X方向またはY方向)に延びる細長形状に形成されている。また、連結部33は、マスク部31および32のノズル1側(Z1方向側)の面にそれぞれ接続されている。つまり、連結部33は、マスク部31および32のノズル1側の面にそれぞれ接着されている。
また、本実施形態では、図2に示すように、連結部33は、連結部33の延びる方向(X方向またはY方向)に直交する断面(YZ平面またはXZ平面)において、ノズル1側に向かって先が細くなる断面形状を有するように形成されている。具体的には、図3に示すように、連結部33は、連結部33の延びる方向に直交する断面において、三角形状を有するように形成されている。また、連結部33の断面の三角形状は、略正三角形に形成されている。また、連結部33の断面の三角形状は、一辺が基板5と対向するように配置され、基板5と対向する一辺の対角(反対側の角)がノズル1と対向するように配置されている。
また、連結部33は、絶縁性の材料により形成されている。また、連結部33は、電荷が帯電して噴霧される溶液材料に対する反発力がマスク部31および32よりも小さい材料により形成されている。つまり、連結部33は、マスク部31および32よりも帯電しにくい絶縁性の材料により形成されている。これにより、連結部33は、帯電した溶液材料が付着することがないものの、過度に溶液材料をはじくことがないように構成されている。
また、図3に示すように、連結部33は、連結部33から基板5までの間隔Hが、連結部33の幅Wよりも大きくなるように形成されている。具体的には、連結部33から基板5までの間隔Hは、マスク部31および32の厚さTと略等しい。また、連結部33から基板5までの間隔Hは、連結部33の幅Wの略3倍である。なお、連結部33から基板5までの間隔Hは、連結部33の幅Wの3倍以上であることが好ましい。つまり、連結部33の下側(Z2方向側)に溶液材料を回り込ませるために、連結部33と基板5との距離をある程度あける必要がある。ただし、連結部33を基板5から離してノズル1に近づけすぎると、電界反発が強くなって溶液材料が連結部33により弾かれて、マスク3の開口に溶液材料がスプレーされづらくなる。
たとえば、連結部33の断面を一辺1mmの正三角形として、マスク3(マスク部31および32)の厚さを3mmとして、マスク3の開口の幅を20mmとして、基板5からノズル1までの距離を50mmとして、スプレー径(基板5に噴霧される溶液材料の範囲)を40〜50mmの条件とした場合において、連結部33から基板5までの間隔Hを、マスク部31および32の厚さT(3mm)と等しくした場合に最も良好な膜厚均一性を得ることが本願発明者の実験により確認できた。また、連結部33から基板5までの間隔Hを、マスク部31および32の厚さT(3mm)より小さくした場合にも良好な膜厚均一性を得ることが本願発明者の実験により確認できた。
また、図3に示すように、隣接する連結部33の距離Dは、連結部33の高さ位置でのスプレー径(電気力線の範囲)Lよりも大きい。これにより、隣接する連結部33の間に容易に溶液材料を噴霧することが可能である。
また、マスク3の連結部33近傍に溶液材料を塗布する場合、図4に示すように、連結部33の延びる方向に平行にノズル1を相対移動させながら溶液材料を噴霧させる方が、連結部33を横切る方向にノズル1を相対移動させながら溶液材料を噴霧させる場合よりも、溶液材料が連結部33を回り込みやすいことが本願発明者の実験により確認できた。つまり、連結部33に平行な方向にノズル1を相対移動させながら溶液材料を噴霧させることにより、連結部33に対向する部分を含む基板5の塗布領域に均一の膜厚で溶液材料を塗布することが可能である。
シリンジポンプ4は、溶液材料が充填され、ノズル1の先端に溶液材料を供給するように構成されている。具体的には、シリンジポンプ4は、溶液材料に圧力をかけて、溶液材料をノズル1に送り出すように構成されている。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
本実施形態では、上記のように、マスク部31および32を、基板5から離間した位置に配置された連結部33により接続することにより、マスク部31および32の相対位置を精度よく合わせることができる。また、基板5から離間した位置に配置された連結部33を細長形状に形成することによって、ノズル1と基板5との間の電気力線が細長形状の連結部33を回り込みやすくなるので、基板5の連結部33に対向する部分にも溶液材料を堆積させることができる。これにより、互いに離間した複数のマスク部31および32を用いて所望のパターンを形成する場合に溶液材料を精度よく堆積させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、連結部33を、連結部33から基板5までの間隔Hが、連結部33の幅Wよりも大きくなるように形成する。これにより、連結部33から基板5までの間隔が大きくなる分、ノズル1と基板5との間の電気力線が連結部33をより回り込みやすくすることができるので、基板5の連結部33に対向する部分に溶液材料を容易に堆積させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、連結部33を、連結部33の延びる方向に直交する断面において、ノズル1側に向かって先が細くなる断面形状を有するように形成する。これにより、連結部33のノズル1側の先の幅を小さくすることができるので、ノズル1と基板5との間の電気力線が連結部33をより回り込みやすくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、連結部33を、連結部33の延びる方向に直交する断面において、三角形状を有するように形成する。これにより、断面形状を三角形状にすることにより、ノズル1側に向かって先が細くなる形状を得ながら、連結部33の基板5側が比較的大きな幅になるので、連結部33の断面積を確保することができる。これにより、連結部33の強度を確保しつつ、ノズル1と基板5との間の電気力線が連結部33を回り込みやすくすることができる。なお、連結部33の断面形状を三角形状を有するように形成することにより、四角形状の断面を有する連結部に比べて溶液材料が回り込みやすいということは、本願の発明者による実験により確認済みである。
また、本実施形態では、上記のように、連結部33を、絶縁性の材料により形成する。これにより、帯電した溶液材料が連結部33に付着するのを抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、連結部33を、噴霧される溶液材料に対する反発力がマスク部31および32よりも小さい材料により形成する。これにより、連結部33の噴霧される溶液材料に対する反発力が過度に大きくなるのを抑制することができるので、基板5の連結部33に対向する部分に溶液材料を容易に堆積させることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、外側のマスク部31の開口内に1つのマスク部32が配置されているマスク3の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図5に示す第1変形例のマスク6のように、平面視において外側のマスク部61の開口内に複数のマスク部62を配置してもよい。この場合、外側のマスク部61と、マスク部62とを連結部63により接続してもよい。また、内側に配置された隣接するマスク部62を互いに連結部63により接続してもよい。なお、マスク部61は、本発明の「第1マスク部」の一例であり、マスク部62は、本発明の「第1マスク部」および「第2マスク部」の一例である。
また、上記実施形態では、マスクの連結部の断面が三角形状を有する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、図6に示す第2変形例のように、連結部を、連結部の延びる方向に直交する断面において、涙滴(ティアドロップ)形状を有するように形成してもよい。つまり、第2変形例では、連結部は、断面形状において、ノズル側の先が細くなるように形成されており、基板側が円弧状に形成されていてもよい。
また、図7に示す第3変形例のように、連結部を、連結部の延びる方向に直交する断面において、ひし形形状を有するように形成してもよい。つまり、第3変形例では、連結部は、断面形状において、ノズル側の先が細くなるように形成されているとともに、基板側の先も細くなるように形成されていてもよい。
また、図8に示す第4変形例のように、連結部を、連結部の延びる方向に直交する断面において、正方形形状を有するように形成してもよい。つまり、第4変形例では、連結部は、断面形状において、ノズル側および基板側に辺が配置されていてもよい。
また、上記実施形態では、内側のマスク部の4方向(X1、X2、Y1およびY2方向)に連結部が設けられている構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1マスク部と第2マスク部とを2方向(たとえば、X1方向およびX2方向)に連結部を設けて接続してもよい。また、1方向、3方向または5方向以上に連結部を設けて第1マスク部と第2マスク部とを接続してもよい。
また、上記実施形態では、マスク部と、連結部とを接着して接続する構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、第1マスク部および第2マスク部と、連結部とを一体的に形成してもよい。この場合、第1マスク部、第2マスク部および連結部を同じ材料により形成してもよい。
また、上記実施形態では、連結部から基板までの間隔が、マスク部の厚さと略等しい構成の例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、たとえば、連結部から基板までの間隔が第1マスク部および第2マスク部の厚さよりも小さくしてもよい。また、連結部から基板までの間隔が第1マスク部および第2マスク部の厚さよりも大きくてもよい。この場合、連結部に脚部を設けて、連結部をノズル側に近づけて配置してもよい。
また、上記実施形態では、溶液材料が上方から下方に向かってノズルから噴霧される例を示したが、本発明はこれに限られない。たとえば、溶液材料が下方から上方に向かってノズルから噴霧されるようにしてもよい。また、溶液材料が横方に向かってノズルから噴霧されるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、マスクが基板に密着して配置されている例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、マスクが基板に密着していなくてもよい。たとえば、マスクは、基板と離間して配置されていてもよい。この場合、マスクと基板との間隔は、連結部と基板との間隔より小さくしてもよい。これにより、溶液材料が連結部を回り込むことが可能である一方、溶液材料がマスクと基板との間に回り込むことを抑制することが可能である。
1 ノズル
3、6 マスク
5 基板
31、61 マスク部(第1マスク部)
32 マスク部(第2マスク部)
33、63 連結部
62 マスク部(第1マスク部、第2マスク部)
100 エレクトロスプレー装置
3、6 マスク
5 基板
31、61 マスク部(第1マスク部)
32 マスク部(第2マスク部)
33、63 連結部
62 マスク部(第1マスク部、第2マスク部)
100 エレクトロスプレー装置
Claims (6)
- ノズルから噴霧された溶液材料を、基板に薄膜として堆積するエレクトロスプレー装置であって、
溶液材料に電圧を印加した状態で噴霧する前記ノズルと、
平面視において互いに離間して配置された第1マスク部および第2マスク部と、前記基板から離間した位置に設けられ、前記第1マスク部および前記第2マスク部を接続する細長形状の連結部とを含み、前記ノズルと前記基板との間の前記基板の近傍に配置されたマスクとを備える、エレクトロスプレー装置。 - 前記連結部は、前記連結部から前記基板までの間隔が、前記連結部の幅よりも大きくなるように形成されている、請求項1に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記連結部は、前記連結部の延びる方向に直交する断面において、前記ノズル側に向かって先が細くなる断面形状を有している、請求項1または2に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記連結部は、前記連結部の延びる方向に直交する断面において、三角形状、涙滴形状またはひし形形状を有している、請求項3に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記連結部は、絶縁性の材料により形成されている、請求項1〜4のいずれか1項に記載のエレクトロスプレー装置。
- 前記連結部は、噴霧される溶液材料に対する反発力が前記第1マスク部および前記第2マスク部よりも小さい材料により形成されている、請求項1〜5のいずれか1項に記載のエレクトロスプレー装置。
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- 2014-07-31 JP JP2014155830A patent/JP2016032780A/ja active Pending
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