JP2016031169A - 加熱調理器 - Google Patents

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佐登志 古澤
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佐登志 古澤
西村 誠
Makoto Nishimura
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Abstract

【課題】排気ガスにさらされても、不快にならない加熱調理器を提供する。
【解決手段】調理食材を入れる調理容器6と、調理食材を加熱する加熱手段と、調理容器6内と連通する排気路23と、調理容器6と加熱手段及び排気路23とを含む筐体3と、を備え、排気路23に形成されると共に、加熱手段が調理食材を加熱する際に調理容器6内に発生した排気ガスの排熱処理を行ってから筐体3の外に排気ガスとして排出する排熱処理手段5を設けたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、一般家庭の台所や業務用の厨房等で使用される加熱調理器の排気処理に関するものである。
従来の加熱調理器としての無煙ロースターにおいて、送風ファンに接続する送風回路を有する箱体内に加熱体を加熱する電磁誘導加熱具(ワークコイル)を設置するとともに、吸煙孔を内面に開口した排煙環体と排煙管と集煙体とで構成した箱体、及び送風回路に設けた非接触の排煙回路と、集煙体の底部中央に開口した排煙口に連接する排煙ファンを備え、外へ連通する排煙ダクトとから構成されている(例えば、特許文献1参照)。
上記構成において動作を説明すると、ワークコイルに通電すると数分にて加熱体が赤熱して約800℃に至る。赤熱化した加熱体により加熱体上面の空気は加熱されて上昇するとともに加熱体からの輻射熱(近赤外線、中赤外線、遠赤外線)により食材を焼き上げる。同時に送風ファンも作動して送風を開始し、送風ファンからの送風はワークコイルの過熱を防止する。
他方、調理中は、排煙ファンが作動し、この吸引動作により食材から発生する水蒸気、油、臭気は、さらに加熱されて過熱蒸気と油煙を生成して排気ガスになる。この排気ガスは排煙環体の吸煙孔に吸い込まれて排煙管に導入され、さらに、集煙体に集まり、集煙体底部の中央の筒状の排煙口より排煙ダクトを経て外へ排出される。すなわち、排気ガスは、使用者の居る室内(箱体の外側)に漏れ出ることはない。なお、排煙ダクト中には、油分、塵埃等の除去フィルター、濾過装置を組込むこともできる。
また、従来の加熱調理器としての組み込み式機器において、キッチン室外に配した排気経路と、排気経路に設けたキッチン室外に排出する排気装置と、機器内部と排気経路をキッチン室のキッチン壁を通して接続した排気ダクトとから構成(例えば、特許文献2参照)されている。
そして、機器内部の冷却風は排気ダクトを介して排気経路を通じ排気装置によりキッチン室外へ排出されることとなる。そのため、機器の冷風排気口を機器の上方に配置する必要がなくなり、美観に優れた加熱調理器が提供されている。
特開2001−340234号公報 特開2009−89993号公報
しかしながら、前記従来の加熱調理器では、調理中に排煙ファンを動作し、この排煙ファンの吸引作用により食材から発生し、さらに加熱されて生成した過熱蒸気、油煙、臭気などの排気ガスは、排煙環体の吸煙孔に吸い込まれて排煙管に導入される。続いて、排気ガスは集煙体に集まり、集煙体底部の排煙口から排煙ダクトを経て外へ排出される。すなわち、排気ガスが使用者の居る室内(箱体の外側)に拡散しないように、排気ファンや屋外までの排煙ダクトが必要になるという課題を有していた。
また、機器内部の冷却風をキッチン室外へ排出するために、排気ダクトを介して排気装置を設けた排気経路が必要になるという課題を有していた。
なお、排煙ダクト、排気ダクトは室外まで伸ばすので距離が長く、その分通路圧損が大きくなる。また、排煙ファン、排気ファンは、この通路圧損を上回る大能力が必要である。
言い換えると、従来の加熱調理器では、排気ガスの熱さ、湿気、臭い、風圧などが不快感の原因になるので、加熱調理器の使用者が排気ガスにさらされないようする手段が必要であった。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、加熱調理器の使用者がたとえ排気ガスにさらされても、不快感が生じない加熱調理器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の加熱調理器は、調理食材を収納可能な調理容器と、前記調理容器内に収納された調理食材を加熱する加熱手段と、前記調理容器内と連通する排気路と、前記調理容器と前記加熱手段及び前記排気路とを含む筐体と、を備え、前記排気路に形成されると共に、前記加熱手段が調理食材を加熱する際に前記調理容器内に発生した排気ガスの排熱処理を行ってから前記筐体の外に排気ガスとして排出する排熱処理手段を設けたものである。
これによって、調理容器内で加熱手段によって加熱された調理食材から過熱蒸気、油煙を含む排気ガスが生成され、この排気ガスが調理容器から排気路を介して、排熱処理手段に流入し、排熱処理手段は、排気ガスを冷却、除湿などの排熱処理を実施してから筐体の外に排気ガスとして排出するので、加熱調理器の使用者は、加熱調理器から排出された排気ガスによる不快感を生じない。
本発明の加熱調理器は、調理中に発生した排気ガスを冷却、除湿などの排熱処理を行ってから筐体の外に排出するにより、加熱調理器の使用者がたとえ排気ガスにさらされても、排気ガスによる不快感が生じない。
本発明の実施の形態1における加熱調理器を示した斜視図 本発明の実施の形態1における加熱調理器を誘導加熱調理器の下方に配置した外観図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の加熱手段と排熱処理手段を示した正面断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の加熱手段を示した図3のA−A断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の排熱処理手段を示した図3のB−B断面図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の排熱処理手段を示した要部断面模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器における排気路を示した要部断面模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器における加熱手段を示した要部断面模式図 本発明の実施の形態1における加熱調理器の排熱処理手段を示した要部断面模式図
第1の発明は、調理食材を収納可能な調理容器と、前記調理容器内に収納された調理食材を加熱する加熱手段と、前記調理容器内と連通する排気路と、前記調理容器と前記加熱手段及び前記排気路とを含む筐体と、を備え、前記排気路に形成されると共に、前記加熱手段が調理食材を加熱する際に前記調理容器内に発生した排気ガスの排熱処理を行ってから前記筐体の外に排気ガスとして排出する排熱処理手段を設けたものである。
これによって、調理容器内で加熱手段によって加熱された調理食材から過熱蒸気、油煙を含む排気ガスが生成され、この排気ガスが調理容器から排気路を介して、排熱処理手段に流入し、排熱処理手段は、排気ガスを冷却、除湿などの排熱処理を実施してから筐体の外に排気ガスとして排出するので、加熱調理器の使用者は、加熱調理器から排出された排気ガスによる不快感を生じない。
第2の発明は、特に、第1の発明の排熱処理手段は、排気ガスを筐体の外に徐々に排出するものであり、これによって、排気ガスの排出時間は長くなるが、排気ガスの温度、湿度のピークが低く抑えられ平滑化されるので、加熱調理器の使用者には、排気ガスによる不快感が生じない。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の排熱処理手段は、調理容器内で発生した排気ガスを吸熱して低温にしてから筐体の外に排出するものであり、これによって、調理容器内で発生した排気ガスは温度低下による体積縮小により排気ガスの流速が遅くなるので、加熱調理器の使用者には、熱さや風圧による不快感が生じない。
第4の発明は、特に、第3の発明の排熱処理手段は、排気ガスへの吸熱が終了すると蓄えていた熱を筐体の外に放熱するものであり、これによって、再び調理食材を調理容器で加熱調理しても排熱処理手段は排気ガスを排熱処理してから筐体の外に排出する。すなわち、排熱処理手段は繰返し排気ガスを排熱処理できる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の排熱処理手段は、調理容器内に発生した排気ガスを、排気路を経由して排熱処理を行ってから、筐体前方から前記筐体の外に排出するものであり、これによって、調理容器の上下、左右、後の5面が自由に使え、特に上面のデザイン性、使い勝手が向上する。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の排熱処理手段は、蓄熱式熱交換器で構成されるものであり、これによって、蓄熱式熱交換器が排気ガスから吸熱した熱を蓄熱するので、排気ガスから吸熱した熱を直ちに筐体の外に放熱することが不必要になる。すなわち、蓄熱式熱交換器には、冷却風や流水などの熱冷媒、冷却手段が必須条件ではない。言い換えると、排熱処理手段は調理容器内に発生した排気ガスの熱を一旦蓄えて、徐々に筐体の外に排出するので、加熱調理器の使用者は、不快感を生じない。
第7の発明は、特に、第6の発明の蓄熱式熱交換器は、固体と液体との相変化を利用する潜熱型蓄熱材を用いたものであり、これによって、潜熱は顕熱(比熱)よりも大きい分蓄熱式熱交換器がコンパクトになる。また、排気ガスの温度が一定(融点付近)になり、加熱調理器の使用者には温度変化による不快感を防止できる。
第8の発明は、特に、第7の発明の潜熱型蓄熱材には、熱を拡散させる熱拡散手段を配置したものであり、これによって、ほぼ潜熱型蓄熱材全体が固体から液体へ相変化して蓄熱する。この結果、潜熱型蓄熱材が局所的に固体と液体との相変化を繰り返して、潜熱型
蓄熱材の一部分が著しく劣化することを防止できる。
第9の発明は、特に、第1〜6のいずれか1つの発明の排熱処理手段は、調理容器下流側の排気路に触媒および触媒加熱手段を有した浄化手段を設けたものであり、これによって、浄化手段が油煙を分解して排気路や排熱処理手段への油膜付着を防止できる。すなわち、排熱処理手段の性能低下防止と臭気抑制が図れる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1における加熱調理器を示した斜視図、図2は同加熱調理器を誘導加熱調理器の下方に配置した外観図、図3は同加熱調理器の加熱手段と排熱処理手段を示した正面断面図、図4は同加熱調理器の加熱手段を示した図3のA−A側面断面図、図5は同加熱調理器の排熱処理手段を示した図3のB−B側面断面図である。図6は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の排熱処理手段を示した要部断面模式図、図7は、本発明の実施の形態1における加熱調理器における排気路を示した要部断面模式図、図8は、本発明の実施の形態1における加熱調理器における加熱手段を示した要部断面模式図、図9は、本発明の実施の形態1における加熱調理器の排熱処理手段を示した要部断面模式図である。
図1〜図9に示すように、加熱調理器1は、誘導加熱調理器2の下方に配置して筐体3に内包されてシステムキッチンンなどに設けられる。加熱調理器1は、加熱調理手段4と、排熱処理手段5とから構成している。加熱調理手段4は調理食材を収納可能な調理容器6、上加熱手段7と、下加熱手段8と、マイクロ波加熱手段9と、外郭10とから構成される。また、加熱手段は、上加熱手段7と、下加熱手段8と、マイクロ波加熱手段9とから構成される。
特に、図8に示すように、調理容器6は、調理食材を入れる開閉自在のドア11を筐体3前方に配置し、上部に保護柵を兼ねた多数の開口部12を開口し、かつ底面には耐熱ガラス製床13を配置している。上加熱手段7は調理容器6の上部に設けた調理食材を加熱する一本の近赤管ヒータ14(照明兼用)と二本の遠赤管ヒータ15及び反射板16とから構成されている。下加熱手段8は耐熱ガラス製床13の下方に設けた調理食材を加熱する二本の遠赤管ヒータ17と反射板18とから構成されている。温度センサ42は、サーミスター、熱電対などであり、調理容器排気口28近傍に設けている。
特に、図4に示すように、マイクロ波加熱手段9は、調理容器6の後面に開口した放射口19と、マグネトロン20と、これらを連通する導波管21とから構成されている。
上加熱手段7と下加熱手段8及びマイクロ波加熱手段9は、制御部(図示せず)により制御される。外郭10は調理容器6と反射板16、反射板18とに間隙を設けて配置している。フッ素を塗布したアルミ製或いは鉄製の調理皿22は、耐熱ガラス製床13に置かれ、調理食材を載置可能としている。電波漏洩防止43はドア11に設けたチョーク構造物であり、電波漏洩防止44は調理容器排気口28に設けた多孔板である。
特に、図5に示すように、排熱処理手段5は、排気路23の上流に設けた浄化手段24と、排気路23の中流に設けた多管式の1次の蓄熱式熱交換器25と、1次の蓄熱式熱交換器25の下方に設けた多管式の2次の蓄熱式熱交換器26と、排気路23の下流に、かつ2次の蓄熱式熱交換器26の下方に設けた水タンク27とから構成されている。排気路23は調理容器6の側面に開口した調理容器排気口28と筐体3前方、かつ下方に向かっ
て開口した筐体排気口29とを連通する。排気ファン41は、水タンク27と筐体排気口29との間の排気路23に設けている。
特に、図7に示すように、浄化手段24は、一本の遠赤管ヒータからなる触媒加熱手段30と、多孔金属体に白金・パラジウム塗布した浄化触媒31と、排気路23に直結した触媒ケース32から構成される。
特に、図6に示すように、1次の蓄熱式熱交換器25は、浄化手段24の後段に位置し、耐熱性の潜熱型蓄熱材33を内蔵した蓄熱ケース34と、蓄熱ケース34を貫通し、排気路23に直結し、略水平な4本の伝熱管の蓄熱排気路35とから構成されている。2次の蓄熱式熱交換器26は、常温用の潜熱型蓄熱材36を内蔵した蓄熱ケース37と、蓄熱ケース37を貫通し、排気路23に直結し、流れ方向・下方へ傾斜した(例えば3°)4本の伝熱管の蓄熱排気路38と、蓄熱排気路38と結合した複数のフィン形状の熱拡散手段39から構成されている。耐熱性の潜熱型蓄熱材33は、融点が100℃を超える蓄熱材、例えば多価アルコールの糖アルコール類である、エリスリトール(東京化成工業(株)融解熱340kJ/kg・融点119℃)、マンニトール(和光純薬工業(株)融解熱304kJ/kg・融点167℃)などが約0.5L用いられる。常温用の潜熱型蓄熱材36は、融点が100℃未満の蓄熱材、例えば酢酸ナトリウム三水和物(関東化学(株)融解熱241kJ/kg・融点58℃)が約2.5L用いられる。凝縮水加熱手段40は、水タンク27の底部下面に貼り付けたコードヒータである。
誘導加熱調理器2は、耐熱ガラス製のトッププレート45と複数の誘導加熱コイルを設けた誘導加熱調理手段46から構成されている。
以上のように構成された加熱調理器の動作について説明する。
先ずは、加熱調理手段4について、特に、図3、図4、図8を用いて説明する。魚などの調理食材を置いた調理皿22は、ドア11を開けて耐熱ガラス製床13に置かれ、その後、ドア11が閉じられる。次に、制御部は、上加熱手段7、下加熱手段8、マイクロ波加熱手段9と触媒加熱手段30及び排気ファン41を適宜通電する。第一手順として、上加熱手段7の近赤管ヒータ14と遠赤管ヒータ15からの輻射が直接、また反射板16に反射して多数の開口部12を通過して、調理食材の上面を焼く。第二手順として、下加熱手段8の遠赤管ヒータ17からの輻射が直接、また反射板18に反射して耐熱ガラス製床13を通過して、調理皿22の下面を加熱する。続いて、温度上昇した調理皿22は、調理食材の下面を熱伝導により焼く。第三手順として、マイクロ波加熱手段9のマグネトロン20から照射されたマイクロ波は、導波管21を通過して放射口19から調理容器6内に侵入し、調理食材の内部から焼く。
例えば、調理食材が塩さんまの場合、制御部は排気ファン41の駆動を開始し、第一、第二手順を同時に実施して塩さんまの上下表面を焼く。同時に、制御部は調理容器排気口28の温度センサ42の温度変化や所定温度到達時間などから塩さんまの尾数(熱容量)を推定し、塩さんまに焼き色が付く焼き色時間と内部温度上昇(蒸発)時間を決定する。その後、制御部は、決定した焼き色時間が経過すると、第一、第二手順への入力を大幅に下げると共に、第三手順の実施を開始する。次に、制御部は、決定した内部温度上昇(蒸発)時間が経過して塩さんまが焼き上がると、第一〜第三手順と触媒加熱手段30及び排気ファン41を停止する。特に、マイクロ波加熱は、調理食材への加熱効率がよいので、省エネと時短が図れ、排熱量が著しく減少する。なお、調理食材によっては、決定した焼き色時間が経過すると、第一、第二手順を停止する場合もある。
他方、加熱調理中、調理容器6内は200〜300℃程度に温度上昇し、その際に対流による加熱も加わり塩さんまも温度上昇して、塩さんまから水蒸気、油、臭気成分などが
発生する。さらに、水蒸気や油などが上加熱手段7と調理皿22に加熱され、かつ先の対流にも加熱されて、過熱蒸気、油煙を含む排気ガスが生成する。その際、排気ガスの体積膨張により調理容器6内の圧力が大気圧より高くなる。この圧力上昇により、排気ガスが調理容器6から圧力の低い排気路23へ流入し、排熱処理手段5に到達する。
ただし、排気ガスは、排気路23や触媒加熱手段30の圧力損失分、圧力上昇しなければ、調理容器6から排気路23へ流入できない。他方、調理容器6内で圧力上昇した排気ガスは機密性の弱いところ、例えば外郭10と近赤管ヒータ14、遠赤管ヒータ15、17の取付け部や調理容器6とドア11との接触部から漏れてしまう。そこで実使用において、排気ファン41を設け、排気ガスが排気ファン41の吸引作用により調理容器6の調理容器排気口28から排気路23へ流入し、浄化手段24に到達する。すなわち、排気ファン41は、排気ガスが排気路23以外に調理容器6から漏れることを防止する。
なお、加熱調理手段4の気密性が調理容器6内の圧力に耐える場合、排気ファン41は不要である。
なお、排気ファン41は排気路23と触媒加熱手段30の圧力損失分より高い吸引圧力があれば、排気ガスを調理容器6から排気路23へ流入できる。すなわち、排気ファン41は、静圧の低い軸流ファンで十分である。また、調理容器6と排気路23の内圧は、排気ガスが体積膨張するが、排気ファン41に吸引されるので、ほぼ大気圧である。
次に、排熱処理手段5の動作を特に、図3、図5、図6、図7、図9を用いて説明する。なお、図5と図9で示す矢印は排気ガスの流れの方向を示すものである。先ずは、触媒加熱手段30の遠赤管ヒータは排気ガスと浄化触媒31を300℃以上に加熱するので、活性化した浄化触媒31は排気ガスの油煙、臭気成分を分解(浄化)する。油煙、臭気成分を分解した排気ガスは1次の蓄熱式熱交換器25に流入する。この結果、油煙が排気路23、蓄熱排気路35、蓄熱排気路38、水タンク27の内面に付着して、熱抵抗や臭気の原因になることがない。すなわち、浄化手段24が油膜付着を防止するので、1次の蓄熱式熱交換器25と2次の蓄熱式熱交換器26の熱交換性能は安定する。
次に、1次の蓄熱式熱交換器25において、4本の蓄熱排気路35を通過する排気ガスは耐熱性の潜熱型蓄熱材33に吸熱される。耐熱性の潜熱型蓄熱材33が100℃以下の場合、耐熱性の潜熱型蓄熱材33の顕熱(比熱)により排気ガスが吸熱され、蓄熱排気路35内壁近辺の排気ガスは100℃未満になり蓄熱排気路35内壁に凝縮水が臭気成分を溶かしながら形成される。すなわち、排気ガスがさらに浄化される。凝縮水は、排気ガスと共に2次の蓄熱式熱交換器26に流入する。また、耐熱性の潜熱型蓄熱材33が100℃〜融点の場合、排気ガスは最高でも融点以下で1次の蓄熱式熱交換器25から排出される。なお、触媒加熱手段30により加熱され、300℃以上に温度上昇した排気ガスが蓄熱排気路35に流入するが、蓄熱排気路35の熱抵抗(管の肉厚)と、耐熱性の潜熱型蓄熱材33自身の熱伝導により耐熱性の潜熱型蓄熱材33は融点を超えないので、耐熱性の潜熱型蓄熱材33の熱劣化は防止できる。
続いて、1次の蓄熱式熱交換器25と同様に、2次の蓄熱式熱交換器26において、4本の蓄熱排気路38を通過する排気ガスは常温用の潜熱型蓄熱材36に吸熱され、排気ガスは最高でも融点以下(100℃未満)の飽和状態で1次の蓄熱式熱交換器25から水タンク27へ排出される。すなわち、排気ガスが常温用の潜熱型蓄熱材36の顕熱(比熱)または潜熱により吸熱され、蓄熱排気路38内壁近辺の排気ガスは融点以下になり蓄熱排気路38内壁に凝縮水が臭気成分を溶かしながら形成される。すなわち、排気ガスがさらに浄化される。その際、熱拡散手段39は、蓄熱排気路38管壁に伝わった熱を常温用の潜熱型蓄熱材36に分散させるので、ほぼ常温用の潜熱型蓄熱材36全体が固体から液体
へ相変化して蓄熱する。この結果、蓄熱排気路38近傍の常温用の潜熱型蓄熱材36が頻繁に固体と液体との相変化を繰り返して局所的に劣化することが防止できる。また、常温用の潜熱型蓄熱材36の上部固体が蓋となり、液体の熱膨張を阻害することが防止されるので、常温用の潜熱型蓄熱材36の液体が圧力上昇して、蓄熱ケース37、蓄熱排気路38、熱拡散手段39が変形することがない。また、凝縮水は、水タンク27に流入し、貯えられる。また、排気ガスの温度低下による体積圧縮により、排気ガスの風速は非常に遅くなり徐々に水タンク27に流入する。
なお、1次の蓄熱式熱交換器25と2次の蓄熱式熱交換器26において、蓄熱材に熱を蓄熱する(吸熱)ので、冷却風や流水などの熱冷媒、冷却手段などの放熱手段が必須条件ではない。
さらに、水タンク27を通過する排気ガスは、凝縮水と接触して臭気成分や水蒸気を凝縮水に溶かすことにより、浄化する。そして、浄化し体積圧縮した排気ガスは、常温用の潜熱型蓄熱材36の融点以下の温度で筐体排気口29から筐体3前方に徐々に排出され、かつ筐体3前方の空気に希釈される。この結果、加熱調理器1の使用者が大量の排気ガスにさらされる、すなわち風圧を感じることはなく、加熱調理器1の使用者は排気ガスによる不快感(熱さ、湿気、臭気、風圧など)を防げる。すなわち調理中、排熱処理手段5が排気ガスから吸熱して蓄熱するので、排気ガスの熱は一気に排出しない。
なお、潜熱は顕熱(比熱)よりも大きい分、耐熱性の潜熱型蓄熱材33と常温用の潜熱型蓄熱材36が少なくてよく、1次の蓄熱式熱交換器25と2次の蓄熱式熱交換器26はコンパクトになる。また、筐体排気口29から排気される排気ガスの温度が一定(融点付近)になり、加熱調理器1の使用者には温度変化による不快感(排ガスの認知)を防止できる。
他方、筐体3前方に筐体排気口29を設けたので、加熱調理器1の上下、左右、後の5面が自由に使え、特に上面のデザイン性、使い勝手が向上する。特に、誘導加熱調理器2のトッププレート45は、フラットに形成でき、デザイン性が著しく向上する。
調理食材の調理が終了すると、制御部が上加熱手段7、下加熱手段8、マイクロ波加熱手段9と触媒加熱手段30及び排気ファン41への通電を停止する。排気ファン41は、所定時間(例えば30分程度)運転を継続する。
次に、調理された調理食材を置いた調理皿22は、ドア11を開けて取り出され、その後、ドア11を閉める。その際に、調理容器6内の排気ガスは筐体3前方に排出され、逆に調理容器6内に筐体3外側の空気が流入して、調理容器6内温度は一時的に低くなる。他方、排気ファン41は、機密性の弱いところから空気を吸引するので、主に空気からなる排気ガスが調理容器6の調理容器排気口28から排気路23へ少量流入する。
そして、1次の蓄熱式熱交換器25において、蓄熱排気路35を通過する排気ガスは耐熱性の潜熱型蓄熱材33よりも低温なので、耐熱性の潜熱型蓄熱材33の吸熱作用から逆に放熱作用になり、耐熱性の潜熱型蓄熱材33は数時間で常温になる。同様に、2次の蓄熱式熱交換器26において、蓄熱排気路38を通過する排気ガスは常温用の潜熱型蓄熱材36よりも低温なので、常温用の潜熱型蓄熱材36の吸熱作用から逆に放熱作用になり、常温用の潜熱型蓄熱材36は数時間で常温になる。当然、蓄熱ケース34と蓄熱ケース37の表面からも自然対流や伝熱により放熱する。すなわち調理後、排熱処理手段5から吸熱した熱を逆に放熱するので、排気ガスの熱は遅延させて徐々に排出する。
以上の結果、排気ガスの熱排出時間は長くなるが、排気ガスの温度、湿度のピークが低
く抑えられる(平滑化)ので、加熱調理器1の使用者には、排気ガスによる不快感が生じない。
そして、再び調理食材の調理が開始されても、1次の蓄熱式熱交換器25と2次の蓄熱式熱交換器26は、吸熱作用により温度を下げた排気ガスを徐々に筐体排気口29から筐体3前方、かつ下方に排出するので、使用者が排気ガスにより不快感を覚える事を防げる。言い換えると、排熱処理手段5は繰返し排気ガスを排熱処理できる。
また、調理食材の調理が終了後、蓄熱排気路35と蓄熱排気路38を通過しながら温度上昇した排気ガスが、水タンク27の凝縮水と臭気成分を数時間かけて蒸発させ、筐体排気口29から筐体3前方に徐々に排出される。すなわち、凝縮水と臭気成分は、数時間かけて処理する。他方、浄化触媒31の温度が活性化温度より低いので、浄化手段24では調理容器6内の臭気成分を浄化できない。しかし、筐体3前方に排出した排気ガスは少量であり、直ちに希釈されるので、実用上臭気の問題ない。
また、筐体3の外側の温度が低い場合、制御部が、凝縮水加熱手段40に通電して、水タンク27を加熱して凝縮水を確実に蒸発させる。
以上のように、本実施の形態では、先ず、調理容器6に調理食材を入れた後に、加熱手段が調理容器6内と調理食材への加熱を開始する。その後、調理容器6内は200〜300℃程度に温度上昇し、その際に調理食材も温度上昇して、調理食材から水蒸気、油、臭気成分などが発生する。さらに、加熱手段が水蒸気と油を加熱するので、過熱蒸気、油煙を含む排気ガスが生成され、排気ガスの体積膨張により調理容器6内の圧力が大気圧より高くなる。この圧力上昇により、排気ガスが調理容器6から圧力の低い排気路23へ流入し、排熱処理手段5に到達する。続いて,排熱処理手段5は、排気ガスを冷却、除湿などの排熱処理を実施してから筐体3の外に排出するので、加熱調理器1の使用者がたとえ排気ガスにさらされても、排気ガスによる不快感(熱さ、湿気など)が生じない。
以上のように、本発明にかかる加熱調理器は、調理中に発生した排気ガスを冷却、除湿などの排熱処理を行ってから筐体の外に排出するにより、加熱調理器の使用者がたとえ排気ガスにさらされても、排気ガスによる不快感が生じなくなるので、種々の加熱調理器の用途に適用できる。
1 加熱調理器
3 筐体
4 加熱調理手段
5 排熱処理手段
6 調理容器
7 上加熱手段
8 下加熱手段
9 マイクロ波加熱手段
10 外郭
11 ドア
12 開口部
13 耐熱ガラス製床
14 近赤管ヒータ
15、17 遠赤管ヒータ
16、18 反射板
19 放射口
20 マグネトロン
21 導波管
23 排気路
24 浄化手段
25、26 蓄熱式熱交換器
28 調理容器排気口
29 筐体排気口
30 触媒加熱手段
31 浄化触媒
33、36 潜熱型蓄熱材
39 熱拡散手段

Claims (9)

  1. 調理食材を収納可能な調理容器と、
    前記調理容器内に収納された調理食材を加熱する加熱手段と、
    前記調理容器内と連通する排気路と、
    前記調理容器と前記加熱手段及び前記排気路とを含む筐体と、を備え、
    前記排気路に形成されると共に、前記加熱手段が調理食材を加熱する際に前記調理容器内に発生した排気ガスの排熱処理を行ってから前記筐体の外に排気ガスとして排出する排熱処理手段を設けた加熱調理器。
  2. 排熱処理手段は、排気ガスを筐体の外に徐々に排出する請求項1に記載の加熱調理器。
  3. 排熱処理手段は、調理容器内で発生した排気ガスを吸熱して低温にしてから筐体の外に排出する請求項1または2に記載の加熱調理器。
  4. 排熱処理手段は、排気ガスへの吸熱が終了すると蓄えていた熱を筐体の外に放熱する請求項3に記載の加熱調理器。
  5. 排熱処理手段は、調理容器内に発生した排気ガスを、排気路を経由して排熱処理を行ってから、筐体前方から前記筐体の外に排出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  6. 排熱処理手段は、蓄熱式熱交換器で構成される請求項1〜5のいずれか1項に記載の加熱調理器。
  7. 蓄熱式熱交換器は、固体と液体との相変化を利用する潜熱型蓄熱材を用いた請求項6に記載の加熱調理器。
  8. 潜熱型蓄熱材には、熱を拡散させる熱拡散手段を配置した請求項7に記載の加熱調理器。
  9. 排熱処理手段は、調理容器下流側の排気路に触媒および触媒加熱手段を有した浄化手段を設けた請求項1〜6のいずれか1項に記載の加熱調理器。
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