JP2016031167A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】コスト増大を抑制しつつ復電時の再起動に係る時間を高精度に抑制する空調システムを提供する。【解決手段】空調システムは、膨張弁と、室外制御部と、記憶部と、を備える。膨張弁は、弁開度を調整される。室外制御部は、運転中、膨張弁の弁開度に係る情報を含む運転状況通知信号を、定期的に送信する。室外制御部から送信された運転状況通知信号は、記憶部に格納される。室外制御部は、運転時に停電が発生した場合、復電時に起動処理を実行する。室外制御部は、起動処理において、記憶部に格納された最新の弁開度を含む運転履歴情報を取得し、停電継続時間に基づき弁開度変化量及び推定弁開度を算出する。室外制御部は、長期停電からの復電時には、推定弁開度に基づき弁開度を最小開度に設定する短縮初期化処理を、実行する。【選択図】図6

Description

本発明は、空調システムに関する。
従来、圧縮機で圧縮された高圧の冷媒を減圧する電子膨張弁を備えた空調システムがある。電子膨張弁は、一般的に、ステッピングモータに駆動電圧を供給されることで弁開度を段階的に調整される。例えば、特許文献1(特開2009−162475号公報)には、供給される駆動パルスに応じて弁開度を変化させる電子膨張弁を備えた空調システムが開示されている。
ところで、空調システムでは、何らかの原因により停電が発生して駆動電源が突発的に遮断される場合がある。係る場合には、復電時に、電子膨張弁の弁開度を認識できなくなるため、弁開度を最小開度等に設定することで電子膨張弁の初期化が行われる。一般的に、電子膨張弁の初期化においては、電子膨張弁が最大開度(全開)の状態から最小開度(全閉)の状態に変化するのに必要な駆動電圧を供給するための時間を要する。例えば、特許文献1では、電子膨張弁の初期化に0.5分を要する旨が記載されている。従来においては、復電時の再起動に係る処理においては、電子膨張弁の初期化を行ってから圧縮機を駆動させていたため、停電発生後の再起動を短時間で行うことが難しかった。
しかし、設置空間の状況によっては、復電時における空調システムの迅速な再起動が望まれる場合がある。このため、特許文献1では、停電からの復電時において、電子膨張弁の初期化を行う前に圧縮機の駆動を開始させ、圧縮機の回転数が最大回転数に到達した後で電子膨張弁の初期化を行う短縮起動制御を実行することで、迅速な再起動を図っている。
しかし、特許文献1では、再起動時に、圧縮機が駆動した状態で電子膨張弁の初期化を行うため、高圧の冷媒をバイパスするためのバイパス配管が必要となり、製造コストが増大する。
また、特許文献1では、復電時において、短縮起動制御を実行するか否かを室温に基づいて決定している。このため、状況によっては、短時間の停電や瞬間的な停電であるにも関わらず、短縮起動制御を行わずに通常の電子膨張弁の初期化を行う場合が想定される。係る場合には、迅速な再起動が実現されない。
そこで、本発明の課題は、コスト増大を抑制しつつ復電時の再起動に係る時間を高精度に抑制する空調システムを提供することである。
本発明の第1観点に係る空調システムは、外部電源から駆動用電源を供給される空調システムであって、電子膨張弁と、第1制御部と、記憶部と、停電継続時間算出部と、を備える。電子膨張弁は、弁開度を調整される。電子膨張弁は、高圧の冷媒を減圧する。第1制御部は、電子膨張弁の駆動を制御する。第1制御部は、弁開度情報を所定のタイミングで出力する。弁開度情報は、運転時における弁開度を含む情報である。記憶部は、弁開度情報を格納される。停電継続時間算出部は、駆動用電源が遮断される停電が発生した場合、停電継続時間を算出する。停電継続時間は、停電発生時から復電時までの時間である。第1制御部は、運転時において停電が発生した場合には、復電時に再起動処理を実行する。第1制御部は、再起動処理において、記憶部に格納された最新の弁開度情報を取得する。第1制御部は、再起動処理において、停電継続時間に基づき、弁開度変化量を推定する。弁開度変化量は、取得した弁開度情報が記憶部に格納されてから停電発生時までの弁開度の変化量である。第1制御部は、再起動処理において、推定弁開度を算出する。推定弁開度は、取得した弁開度情報に含まれる弁開度に、弁開度変化量を加算した弁開度である。第1制御部は、再起動処理において、初期化処理を実行する。初期化処理は、推定弁開度に基づいて弁開度を最小開度に設定する処理である。
本発明の第1観点に係る空調システムでは、停電が発生した場合、停電継続時間算出部が停電継続時間を算出し、復電時に、第1制御部が、再起動処理を実行して、停電継続時間に基づき弁開度変化量を推定するとともに推定弁開度を算出し、推定弁開度に基づいて弁開度を最小開度に設定する初期化処理を実行する。これにより、停電が発生した場合、復電時に、停電継続時間に基づき弁開度変化量が推定されるとともに推定弁開度が算出され、推定弁開度に基づいて電子膨張弁の初期化が行われる。その結果、復電時における電子膨張弁の初期化及び再起動に係る時間を高精度に短縮することが可能となる。また、バイパス配管等、弁開度が最小開度である場合に冷媒をバイパスするための構成が不要であるため、コスト増大が抑制される。よって、コスト増大が抑制されつつ復電時の再起動に係る時間が高精度に抑制される。
本発明の第2観点に係る空調システムは、第1観点に係る空調システムであって、第1制御部は、再起動処理において、停電継続時間が所定の閾値以上の時に、初期化処理を実行する。
本発明の第2観点に係る空調システムでは、第1制御部は、再起動処理において、停電継続時間が所定の閾値以上の時には初期化処理を実行する。これにより、停電が発生した場合の復電時において、停電継続時間に基づき電子膨張弁の初期化が必要と判断される時に限って、電子膨張弁の初期化を行うことが可能となる。すなわち、停電継続時間が短時間であれば電子膨張弁の初期化を行わずに再起動することが可能となる。よって、停電継続時間に応じて、復電時における再起動に係る時間がさらに短縮される。
本発明の第3観点に係る空調システムは、第1観点又は第2観点に係る空調システムであって、第2制御部をさらに備える。第2制御部は、外部電源とは異なる電源部から電源を供給される。第2制御部は、第1制御部と相互に信号の送受信を行う。第2制御部は、停電継続時間算出部を含む。第2制御部は、運転時において停電が発生した場合には、復電時に停電継続時間を第1制御部へ送信する。
本発明の第3観点に係る空調システムでは、外部電源とは異なる電源部から電源を供給される第2制御部が、停電継続時間算出部を含み、復電時に停電継続時間を第1制御部へ送信する。これにより、停電継続時間、推定弁開度及び弁開度変化量を高精度に算出することが可能となる。
本発明の第4観点に係る空調システムは、第3観点に係る空調システムであって、第1制御部は、運転中、定期的に、第2制御部に対して信号を送信する。
本発明の第4観点に係る空調システムでは、運転中、第1制御部が、第2制御部に対し、定期的に信号を送信する。これにより、停電継続時間、推定弁開度及び弁開度変化量を高精度に算出することが可能となる。
本発明の第5観点に係る空調システムは、第3観点又は第4観点に係る空調システムであって、第2制御部は、第1制御部から出力された弁開度情報を受信する。第2制御部は、受信した弁開度情報を、時刻と関連付けて記憶部に格納する。
本発明の第5観点に係る空調システムでは、第2制御部が、第1制御部から出力された弁開度情報を受信し、受信した弁開度情報を時刻と関連付けて記憶部に格納する。これにより、停電継続時間、推定弁開度及び弁開度変化量を高精度に算出することが可能となる。
本発明の第6観点に係る空調システムは、第3観点から第5観点のいずれかに係る空調システムであって、複数の室内ユニットと、集中管理機器と、をさらに備える。集中管理機器は、各室内ユニットの運転を統括的に制御する。記憶部及び第2制御部は、集中管理機器に含まれる。
本発明の第6観点に係る空調システムでは、記憶部及び第2制御部が集中管理機器に含まれる。これにより、施工後の空調システムにおいて、停電が発生した場合の復電時における電子膨張弁の初期化及び再起動に係る時間を、高精度に短縮することが可能となる。
本発明の第1観点に係る空調システムでは、コスト増大が抑制されつつ復電時の再起動に係る時間が高精度に抑制される。
本発明の第2観点に係る空調システムでは、停電継続時間に応じて、復電時における再起動に係る時間がさらに短縮される。
本発明の第3観点から第5観点に係る空調システムでは、停電継続時間を高精度に算出することが可能となる。
本発明の第6観点に係る空調システムでは、施工後の空調システムにおいて、停電が発生した場合の復電時における電子膨張弁の初期化及び再起動に係る時間を、高精度に短縮することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る空調システムの概略構成図。 膨張弁の断面図。 膨張弁のストッパ機構の平面図。 室外制御部の概略構成図。 統括制御部の概略構成図。 起動モード時における室外制御部の処理の流れの一例を示したフローチャート。 室外制御部及び統括制御部の動作の一例を示したシーケンス図。 室外制御部及び統括制御部の動作の一例を示したシーケンス図。
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態に係る空調システム100について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。また、以下の実施形態において、上、下、左、右、正面(前)又は背面(後)といった方向は、図2及び図3に示す方向を意味する。
(1)空調システム100
図1は、空調システム100の概略構成図である。空調システム100は、主として、複数(2つ)の空調ユニット110(具体的に空調ユニット111及び112)と、集中管理装置120と、を備えている。
(1−1)空調ユニット110
各空調ユニット110(空調ユニット111及び112)は、1台の室外ユニット10と、1台の室内ユニット20と、を含む。空調ユニット110は、蒸気圧縮方式の冷凍サイクル運転を行うことで、対象空間の空気調和を実現する。各空調ユニット110は、冷房モード及び暖房モード等の駆動モードを有しており、選択された駆動モードに応じて冷房運転又は暖房運転等を行う。各空調ユニット110においては、室外ユニット10と室内ユニット20とが冷媒配管RPで接続されることで冷媒回路が構成されている。
(1−1−1)室外ユニット10
室外ユニット10は、室外に設置される。室外ユニット10は、その内部に、主として、圧縮機11と、四路切換弁12と、室外熱交換器13と、室外ファン14と、膨張弁15と、室外制御部16と、を有している。
圧縮機11は、吸入口から低圧のガス冷媒を吸入し、圧縮して、吐出口から吐出する機器である。圧縮機11は、圧縮機モータ11aを内蔵する密閉式の構造を有している。圧縮機モータ11aは、例えば3相のブラシレスDCモータである。また、圧縮機11は、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示省略)を内部に有している。圧縮要素は、圧縮機モータ11aの出力軸に接続されており、圧縮機モータ11aに連動して駆動する。圧縮機11は、室外制御部16から圧縮機モータ11aに駆動電圧を供給される。また、圧縮機11は、室外制御部16によって圧縮機モータ11aの回転数を調整されることで容量可変とされる。
四路切換弁12は、冷房運転と暖房運転との切換時に、冷媒の流れる方向を切り換えるための切換弁である。四路切換弁12は、冷房運転時には、圧縮機11の吐出側と室外熱交換器13のガス側とが接続されるとともに、圧縮機11の吸入側と室内熱交換器21のガス側とが接続されるように、流路を切り換える(図1の四路切換弁12における実線を参照)。四路切換弁12は、暖房運転時には、圧縮機11の吐出側と室内熱交換器21のガス側とが接続されるとともに、圧縮機11の吸入側と室外熱交換器13のガス側とが接続されるように、流路を切り換える(図1の四路切換弁12における破線を参照)。
室外熱交換器13は、例えばクロス・フィン・チューブ方式又はマイクロチャネル方式の熱交換器である。室外熱交換器13は、冷房運転時には冷媒の凝縮器(又は放熱器)として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。
室外ファン14は、例えば遠心ファンである。室外ファン14は、室外ファンモータ14aの出力軸に接続されており、室外ファンモータ14aに連動して駆動する。室外ファン14は、駆動すると、室外ユニット10の外部から内部に流入し室外熱交換器13を通過してから室外ユニット10外へ流出する空気流を生成する。
膨張弁15(特許請求の範囲記載の「電子膨張弁」に相当)は、高圧の冷媒を減圧する機構である。膨張弁15は、駆動電圧を供給されることで弁開度が段階的に変化する電子膨張弁である。膨張弁15は、例えば運転状況に応じて弁開度を調整される。膨張弁15は、弁開度に応じて冷媒を減圧する。膨張弁15の詳細については、後述の「(2)膨張弁15の詳細」において説明する。
室外制御部16は、室外ユニット10内における各種の機器の動作を制御するユニットである。室外制御部16は、例えば、圧縮機11の回転数、室外ファン14の回転数、四路切換弁12の動作、及び膨張弁15等の弁開度等を、状況に応じて制御する。なお、以下の説明においては、空調ユニット111内の室外制御部16を室外制御部16aとして説明し、空調ユニット112内の室外制御部16を室外制御部16bとして説明する。
室外制御部16は、メモリやCPU等を有するマイクロコンピュータ、アクチュエータ駆動回路及び通信回路等を含む。室外制御部16は、電源配線210を介して外部電源200と接続されており、外部電源200から交流電源V1(特許請求の範囲記載の「駆動用電源」に相当)を供給されている。
室外制御部16は、ケーブルcb1を介して室内制御部23(後述)と接続されており、相互に信号の送受信を行う。また、室外制御部16は、ケーブルcb2を介して集中管理装置120と接続されており、相互に信号の送受信を行う。室外制御部16は、室内制御部23又は集中管理装置120から所定の信号を受信すると、当該信号に対応する処理を行う。室外制御部16の詳細については、後述の「(3)室外制御部16の詳細」において説明する。
(1−1−2)室内ユニット20
室内ユニット20は、例えば、いわゆる天井埋込み型、天井吊下げ型又は壁掛け型の室内機である。室内ユニット20は、主として、室内熱交換器21、室内ファン22及び室内制御部23等を有している。
室内熱交換器21は、例えばクロス・フィン・チューブ方式の熱交換器である。室内熱交換器21は、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能し、暖房運転時には冷媒の凝縮器(又は放熱用の熱交換器)として機能する。
室内ファン22は、室内ユニット20内に流入して室内熱交換器21を通過した後に室内ユニット20外に流出する空気流を、生成する送風機である。室内ファン22は、例えば遠心ファンや多翼ファン等であり、室内ファンモータ22aの出力軸に接続されている。室内ファン22は、室内ファンモータ22aに連動して駆動する。
室内制御部23は、室内ユニット20内における各種の機器の動作を制御するユニットである。室内制御部23は、例えば、室内ファン22の回転数等を、状況に応じて制御する。室内制御部23は、CPUやメモリ等で構成されるマイクロコンピュータ、アクチュエータ駆動回路及び通信回路等を含む。室内制御部23は、電源配線(図示省略)を介して、外部電源200から駆動電源を供給される。室内制御部23は、ケーブルcb1を介して室外制御部16と接続されており、相互に信号の送受信を行う。室内制御部23は、室外制御部16又はリモコン(図示省略)から所定の信号を受信すると、当該信号に対応する処理を行う。
(1−1−3)冷媒配管RP
冷媒配管RPは、例えば銅製の配管であり、内部を冷媒が通過する。具体的に、冷媒配管RPは、第1配管P1、第2配管P2、第3配管P3、第4配管P4、第5配管P5及び第6配管P6を含む。
第1配管P1は、圧縮機11の吸入口と四路切換弁12とを接続する冷媒配管である。第2配管P2は、圧縮機11の吐出口と四路切換弁12とを接続する冷媒配管である。第3配管P3は、四路切換弁12と室外熱交換器13のガス側とを接続する冷媒配管である。第4配管P4は、室外熱交換器13の液側と膨張弁15とを接続する冷媒配管である。第5配管P5は、膨張弁15と室内熱交換器21とを接続する冷媒配管である。第6配管P6は、室内熱交換器21と四路切換弁12とを接続する冷媒配管である。
(1−2)集中管理装置120
集中管理装置120(特許請求の範囲記載の「集中管理機器」に相当)は、空調システム100の運転を統括的に管理する装置であり、例えばパーソナルコンピュータや他のコンピュータである。集中管理装置120は、状況に応じて、各空調ユニット110の運転を制御する。集中管理装置120は、主として、入力部31と、表示部32と、統括制御部33と、を有している。
入力部31は、各種のコマンドを入力するためのインターフェースである。入力部31は、例えばキーボードやタッチパネルである。
表示部32は、空調システム100における各種の運転情報を表示するためのインターフェースである。表示部32は、例えば、液晶ディスプレイである。
統括制御部33(特許請求の範囲記載の「第2制御部」に相当)は、メモリやCPUを含むマイクロコンピュータや、通信回路等を含む。統括制御部33は、電源配線310を介して外部電源300と接続されており、外部電源300から交流電源V2(特許請求の範囲記載の「電源」に相当)を供給されている。なお、外部電源300は、外部電源200とは異なる系統に属する。
統括制御部33は、ケーブルcb2を介して室外制御部16と接続されており、相互に信号の送受信を行う。統括制御部33は、運転状態にある空調ユニット110内の室外制御部16から定期的に所定の信号(後述の運転状況通知信号)を送信される。統括制御部33は、当該信号を受信して所定の記憶領域において保持する。統括制御部33の詳細については、後述の「(4)統括制御部33の詳細」において説明する。
(2)膨張弁15の詳細
以下、膨張弁15について説明する。図2は、膨張弁15の断面図である。
(2−1)膨張弁15の構成
膨張弁15は、主として、第4配管P4及び第5配管P5に接続される本体部41と、棒状の弁体42と、ステッピングモータ43と、を備えている。
本体部41の内部には、弁室SP1が形成されている。弁室SP1は、第4配管P4及び第5配管P5と連通している。弁室SP1内には弁座50が配設されている。本体部41は、弁体42を収容するガイド部411を有している。ガイド部411は、ステッピングモータ43内に挿入されている。
弁体42は、下端において、テーパ状に構成された先端部421を有している。弁体42は、コイルばね51により弁室SP1側へ押されている。
ステッピングモータ43は、ステータ52と、ロータ53と、ストッパ機構54と、を有している。
ステータ52は、電磁コイルで構成されている。
ロータ53は、永久磁石531と、永久磁石531を固定するロータ本体532と、弁体42と接続される接続部533と、を含む。ロータ本体532は、円筒状に形成されている。ロータ本体532内には、本体部41のガイド部411が挿入されている。
図3は、ストッパ機構54の平面図である。ストッパ機構54は、ピニオン541と、ギア542と、ギア542の回転を制止するストッパ543と、を有している。
ピニオン541は、弁体42と同一の軸に接続され、回転可能に支持されている。
ギア542は、回転可能に支持されており、ピニオン541と噛み合う。ギア542は、ピニオン541よりも外径が大きい。ギア542は、扇形状に構成されており、第1端面A1及び第2端面A2を有する。ギア542は、正回転方向(時計回り)に所定の角度分回転すると、第1端面A1がストッパ543に当たって、それ以上の正回転方向への回転を抑制される。また、ギア542は、負回転方向(反時計回り)に所定の角度分回転すると、第2端面A2がストッパ543に当たって、それ以上の負回転方向への回転を抑制される。
ストッパ543は、固定部材(図示省略)によりステッピングモータ43内に固定されている。
(2−2)膨張弁15の動作
膨張弁15においては、室外制御部16から出力されるパルス信号に基づいて、ステッピングモータ43のロータ53が回転する。具体的に、室外制御部16から出力されるパルス信号には、正回転パルスと負回転パルスとがある。膨張弁15では、正回転パルスを出力されると、正回転パルスの個数に応じて、ロータ53が正回転(時計回りに回転)する。また、膨張弁15では、負回転パルスを出力されると、負回転パルスの個数に応じて、ロータ53が負回転(反時計回りに回転)する。
膨張弁15においては、ロータ53が正回転することに伴い、ロータ53及び弁体42が下方向(本体部41方向)に向って移動する。この時、弁体42の先端部421が、弁座50に向かって移動する。
弁体42が下方向へ一定量移動すると、先端部421が弁室SP1内に進入する。弁体42の下方向への移動がさらに進むに伴って、弁室SP1内における先端部421の進入の程度が大きくなる。膨張弁15においては、弁室SP1内における先端部421の進入の程度が大きくなればなるほど、第4配管P4及び第5配管P5間における冷媒流量が低減する。
弁体42の下方向への移動がさらに進むと、先端部421の下端部分が弁座50よりも下方に位置する状態となり、係る状態において移動が進むにつれて、先端部421及び弁座50間のクリアランスが小さくなっていく。膨張弁15においては、先端部421及び弁座50間のクリアランスが小さくなればなるほど、第4配管P4及び第5配管P5間における冷媒流量がさらに低減する。
弁体42の下方向への移動が、さらに一定量進むと、先端部421が弁座50に当接し、先端部421及び弁座50間のクリアランスが無くなる。本明細書では、膨張弁15が係る状態にある場合、弁体42は「最下位置」にある、と定義する。膨張弁15においては、弁体42が最下位置にある場合、弁開度が最小開度となり、第4配管P4及び第5配管P5間における冷媒の流れが遮断される。
一方、膨張弁15においては、ロータ53が負回転することに伴い、ロータ53及び弁体42が上方向(本体部41から遠ざかる方向)に向って移動する。
弁体42が最下位置にある場合において弁体42が上方向へ一定量移動すると、先端部421と弁座50の当接が解除される状態となる。係る状態において弁体42が上方向へさらに移動すると、移動が進むにつれて、先端部421及び弁座50間のクリアランスが大きくなる。膨張弁15においては、先端部421及び弁座50間のクリアランスが大きくなればなるほど、第4配管P4及び第5配管P5間における冷媒流量が増加する。
弁体42の上方向への移動がさらに進むと、移動が進むにつれて弁室SP1内における先端部421の進入の程度が小さくなっていく。膨張弁15においては、弁室SP1内における先端部421の進入の程度が小さくなればなるほど、第4配管P4及び第5配管P5間における冷媒流量がさらに増加する。
また、弁体42の上方向への移動が、さらに一定量進むと、先端部421が弁室SP1よりも上方に移動して、それ以上の上方への移動が制止される。本明細書では、膨張弁15が係る状態にある場合、弁体42は「最上位置」にある、と定義する。膨張弁15においては、弁体42が最上位置にある場合、弁開度が最大開度となり、第4配管P4及び第5配管P5間における冷媒の流れが最大となる。
以上のように、膨張弁15においては、ロータ53が正回転すると弁体42は下方向に向って移動し、ロータ53が負回転すると弁体42は上方向に向って移動する。すなわち、膨張弁15では、正回転パルスを出力されると、ロータ53がパルスの個数に応じた回転角度だけ正回転して、弁体42が下方向に向って移動する。また、膨張弁15では、負回転パルスを出力されるとロータ53がパルスの個数に応じた回転角度だけ負回転して、弁体42が上方向に向って移動する。
ここで、ストッパ機構54においては、ピニオン541は、ロータ53の回転に連動して、ロータ53が回転する方向と同一方向に回転する。また、ギア542は、ピニオン541の回転に連動して、ピニオン541が回転する方向とは逆方向に回転する。すなわち、弁体42が下方向に向って移動するとき、ピニオン541は正回転方向に回転し、ギア542は負回転方向に回転する。
ストッパ機構54においては、ロータ53が一定量正回転して、弁体42が最下位置になった時点では、ギア542の第2端面A2とストッパ543とは接触しない。弁体42が最下位置となってから、ロータ53がさらに所定量正回転すると、ギア542の第2端面A2と、ストッパ543と、が接触する。係る状態(以下、当該状態を、膨張弁15における「正回転規制状態」と称する)となると、ストッパ543により、ギア542のさらなる負回転が規制され、これに伴いロータ53のさらなる正回転が規制される。
一方で、ストッパ機構54においては、弁体42が上方向に向って移動するとき、ピニオン541は負回転方向に回転し、ギア542は正回転方向に回転する。ストッパ機構54においては、ロータ53の負回転に伴い、弁体42が上方向へ移動して最上位置になった時点では、ギア542の第1端面A1とストッパ543とは接触しない。弁体42が最上位置となってから、ロータ53がさらに所定量負回転すると、ギア542の第1端面A1と、ストッパ543と、が接触する。係る状態(以下、当該状態を、膨張弁15における「負回転規制状態」と称する)となると、ストッパ543により、ギア542のさらなる正回転が規制され、これに伴いロータ53のさらなる負回転が規制される。
(2−3)膨張弁15の弁開度
膨張弁15においては、弁室SP1内における先端部421の進入の程度が、「弁開度」として定義される。具体的に、弁室SP1内における先端部421の進入の程度が大きくなればなるほど弁開度は小さくなり、弁室SP1内における先端部421の進入の程度が小さくなればなるほど弁開度は大きくなる。
膨張弁15においては、弁体42の位置と、ステッピングモータ43に出力されるパルス信号の「パルス数」と、が関連付けられており、弁開度は当該「パルス数」で定義される。パルス数とは、出力された正回転パルスの個数分を減算し、出力された負回転パルスの個数分を加算して算出される、パルス信号の積算値である。
具体的に、膨張弁15では、「正回転規制状態」に到達するパルス数が、「0パルス」と定義される。換言すると、膨張弁15は、弁開度が最小開度になった状態(弁体42が最下位置に到達した状態)から、さらに所定個数分の正回転パルスを出力されることで、弁開度が「0パルス」の状態となる。すなわち、膨張弁15の弁開度が「0パルス」に設定される場合、弁開度は最小開度の状態にある。
また、膨張弁15では、「負回転規制状態」に到達するパルス数が、「480パルス」と定義される。換言すると、弁開度が最大開度になった状態(弁体42が最上位置に到達した状態)から、さらに所定個数分の負回転パルスを出力されることで、弁開度が「480パルス」の状態となる。すなわち、膨張弁15の弁開度が「480パルス」に設定される場合、弁開度は最大開度の状態にある。
なお、空調ユニット110の起動時やサーモオフ時には、膨張弁15の初期化が行われる。膨張弁15の初期化では、弁開度は「0パルス」に設定される。
(3)室外制御部16の詳細
図4は、室外制御部16の概略構成図である。
室外制御部16は、外部電源200と電源配線210を介して電気的に接続されている。また、室外制御部16は、室内制御部23とケーブルcb1を介して電気的に接続されている。また、室外制御部16は、統括制御部33とケーブルcb2を介して電気的に接続されている。また、室外制御部16は、圧縮機11(圧縮機モータ11a)、室外ファン14(室外ファンモータ14a)、四路切換弁12及び膨張弁15(ステッピングモータ43)と、配線161、162、163又は164を介して電気的に接続されている。
室外制御部16は、主として、室外電源生成部61と、室外記憶部62と、室外通信制御部63と、圧縮機制御部64と、室外ファン制御部65と、四路切換弁制御部66と、膨張弁制御部67と、運転制御部68と、を含んでいる。
(3−1)室外電源生成部61
室外電源生成部61は、外部電源200から供給される交流電源V1を、直流に整流するとともに所定の電源電圧に変換して、各部に供給される駆動電源を生成する機能部である。
(3−2)室外記憶部62
室外記憶部62は、ROMやRAM等のメモリを含む。室外記憶部62は、不揮発性の記憶領域において、室外制御部16内の各部において適用される制御プログラムを保持している。当該制御プログラムには、室外制御部16内における各部の処理がプログラミングされている。また、室外記憶部62は、ワーキングメモリとしての揮発性の記憶領域に、各部から出力される情報を格納される。
(3−3)室外通信制御部63
室外通信制御部63は、室内制御部23(室内ユニット20)及び統括制御部33(集中管理装置120)との通信を制御する機能部である。室外通信制御部63は、室内制御部23及び統括制御部33から出力された信号を受信して解読し、解読した情報を室外記憶部62の所定の記憶領域に格納する。また、室外通信制御部63は、所定の状況に応じて、室内制御部23又は統括制御部33に制御信号を送信する。
室外通信制御部63は、運転開始時に、運転制御部68からの指示を受けて、運転開始通知信号を生成し、当該信号を統括制御部33へ送信する。運転開始通知信号は、空調ユニット110が運転を開始したことを、統括制御部33に対してリアルタイムに通知するための信号である。
室外通信制御部63は、運転中、定期的に、運転制御部68からの指示を受けて、運転状況通知信号を生成し、当該信号を統括制御部33へ送信する。なお、室外通信制御部63は、室外記憶部62から各種の情報を取得し、取得した情報に基づいて運転状況通知信号を生成する。具体的に、運転状況通知信号には、運転時における最新の、膨張弁15の弁開度(パルス数)、圧縮機11の回転数、室外ファン14の回転数及び駆動モード等に関する情報が含まれる。すなわち、運転状況通知信号は、空調ユニット110の運転時における各種の設定項目や各アクチュエータの駆動状態に関する情報を、統括制御部33に対してリアルタイムに通知するための信号である。換言すると、運転状況通知信号は、運転時における膨張弁15の弁開度を含む情報(弁開度情報)を含んでいる。
また、室外通信制御部63は、運転停止時には、運転制御部68からの指示を受けて、運転停止通知信号を生成し、当該信号を統括制御部33へ送信する。運転停止通知信号は、運転停止時において停止処理(後述)が完了したことを示す情報を含む信号である。すなわち、運転停止通知信号は、空調ユニット110が正常に運転停止したことを、統括制御部33に対してリアルタイムに通知するための信号である。
また、室外通信制御部63は、駆動電源(交流電源V1)を遮断されている状態から供給され始めたタイミングで、運転制御部68からの指示を受けて、通電通知信号を生成し、当該信号を統括制御部33へ送信する。通電通知信号は、空調ユニット110が駆動電源を供給され始めて運転可能状態となったことを、統括制御部33に対してリアルタイムに通知するための信号である。
また、室外通信制御部63は、起動時に、統括制御部33から運転履歴情報(後述)を受信すると、当該情報を室外記憶部62に格納する。
(3−4)圧縮機制御部64
圧縮機制御部64は、圧縮機11(圧縮機モータ11a)の発停及び回転数を制御する機能部である。圧縮機制御部64は、インバータ等を含む。圧縮機制御部64は、運転時には、運転制御部68からの指示を受けて、圧縮機11に対し、圧縮機11の回転数に対応する駆動電圧の供給若しくは供給停止を行う。
(3−5)室外ファン制御部65
室外ファン制御部65は、室外ファン14(室外ファンモータ14a)の発停及び回転数を制御する機能部である。室外ファン制御部65は、インバータ等を含む。室外ファン制御部65は、運転時には、運転制御部68からの指示を受けて、室外ファン14に対し、室外ファン14の回転数に対応する駆動電圧の供給若しくは供給停止を行う。
(3−6)四路切換弁制御部66
四路切換弁制御部66は、四路切換弁12の動作を制御する機能部である。四路切換弁制御部66は、運転時には、運転制御部68からの指示を受けて、四路切換弁12の状態を切り換えるための駆動電圧を、四路切換弁12に対して出力する。
(3−7)膨張弁制御部67
膨張弁制御部67は、膨張弁15の弁開度(ステッピングモータ43の動作)を制御する機能部である。膨張弁制御部67は、運転時には、運転制御部68からの指示を受けて、膨張弁15の弁開度に対応するパルス信号をステッピングモータ43に対して出力して、膨張弁15の弁開度を切り換えさせる。
(3−8)運転制御部68
運転制御部68は、制御プログラムに沿って、室外制御部16内の各部に対して指示を出力する機能部である。運転制御部68は、制御モードとして、起動モード、待機モード、運転モード及び停止モードを有しており、各制御モードにおいて所定の処理を実行する。
起動モードは、運転制御部68に駆動電源が供給され始めた時に遷移する制御モードであり、例えば、電源投入時や、停電からの復電時において遷移する制御モードである。待機モードは、起動モード又は停止モードから遷移する制御モードであり、運転開始指示が入力されるのを待機する制御モードである。運転モードは、起動モード又は待機モードから遷移する制御モードであり、運転時に各部の動作を制御する制御モードである。停止モードは、運転モードから遷移する制御モードであり、空調ユニット110の運転停止時(運転停止指示を入力された時)に各部の動作を制御する制御モードである。
以下、各制御モード時の処理について説明する。なお、説明の便宜上、待機モード、運転モード、停止モード、起動モードの順に説明する。
(3−8−1)待機モード時の処理
運転制御部68は、待機モード時には、運転開始指示が入力されるまで待機する。
運転制御部68は、待機モード時において、運転開始指示が入力されると、膨張弁15を初期化するべく通常初期化処理を実行する。運転制御部68は、通常初期化処理において、膨張弁15の原点を設定するべく、膨張弁制御部67に指示を出力して、弁開度を480パルス(最大開度)から0パルス(最小開度)に設定するのに必要なパルス信号を、出力させる。具体的に、運転制御部68は、通常初期化処理において、480個(又は480+α個)のパルス信号(正回転パルス)を、膨張弁制御部67に出力させる。なお、通常初期化処理は、サーモオフ時に膨張弁15の初期化を行う際にも実行される。
運転制御部68は、通常初期化処理の完了後、運転モードに遷移する。
(3−8−2)運転モード時の処理
運転制御部68は、運転モード時には、制御プログラムに沿って、各部に対して指示を出力する。
例えば、運転制御部68は、状況(例えば冷房モードや暖房モードの設定等)に応じて、四路切換弁制御部66に対して、四路切換弁12の状態を切り換えさせる指示を出力する。係る指示を出力する際、運転制御部68は、切換後の四路切換弁12の状態に係る情報を、室外記憶部62に格納する。
また、運転制御部68は、状況(例えば設定温度や室温等)に応じて、圧縮機制御部64に対して、圧縮機11の回転数を切り換えさせる指示を出力する。係る指示を出力する際、運転制御部68は、切換後の圧縮機11の回転数に係る情報を、室外記憶部62に格納する。
また、運転制御部68は、状況(例えば設定温度や室温等)に応じて、室外ファン制御部65に対して、室外ファン14の回転数を切り換えさせる指示を出力する。係る指示を出力する際、運転制御部68は、切換後の室外ファン14の回転数に係る情報を、室外記憶部62に格納する。
また、運転制御部68は、状況(例えば設定温度や室温等)に応じて、膨張弁制御部67に対して、膨張弁15の弁開度を切り換えさせる指示を出力する。係る指示を出力する際、運転制御部68は、切換後の膨張弁15の弁開度に係る情報を、室外記憶部62に格納する。
また、運転制御部68は、運転モードに遷移した時には、運転開始信号を統括制御部33へ送信させる指示を、室外通信制御部63に対して出力する。これにより、運転開始時には、運転開始信号が統括制御部33へ送信される。
また、運転制御部68は、運転モード時には、所定の周期(本実施形態では、周期は10sに設定される)で、運転状況通知信号を統括制御部33へ送信させる指示を、室外通信制御部63に対して出力する。これにより、運転時には、10s毎に、運転状況通知信号が統括制御部33へ送信される。
(3−8−3)停止モード時の処理
運転制御部68は、停止モード時には、以下の停止処理を実行する。
具体的に、運転制御部68は、停止処理において、圧縮機11への駆動電圧の供給を停止させる指示を、圧縮機制御部64に出力する。また、運転制御部68は、室外ファン14への駆動電圧の供給を停止させる指示を、室外ファン制御部65に出力する。また、運転制御部68は、膨張弁15の弁開度を最大開度に設定させる指示を、膨張弁制御部67に出力する。
運転制御部68は、停止モード時において、停止処理の完了後、統括制御部33へ運転停止通知信号を送信させる指示を、室外通信制御部63に出力する。
(3−8−4)起動モード時の処理
運転制御部68は、駆動電源が遮断されている状態において駆動電源が供給された時に、起動モードに遷移する。例えば、運転制御部68は、空調ユニット110の設置完了後、外部電源200と電気的に接続されて、交流電源V1を供給された時に、起動モードに遷移する。また、運転制御部68は、外部電源200から交流電源V1を供給されている状態において、何らかの原因により交流電源V1が遮断される事象(以下、当該事象を「停電」と称する)が発生した場合には、復電時(交流電源V1の供給再開時)に、起動モードに遷移する。
運転制御部68は、起動モード時には、以下の起動処理(特許請求の範囲記載の「再起動処理」に相当)を実行する。
運転制御部68は、起動処理において、統括制御部33へ通電通知信号を送信する旨の指示を、室外通信制御部63に出力する。
その後、統括制御部33から運転履歴情報が送信されると、運転制御部68は、室外記憶部62から当該運転履歴情報を取得して解読する。
運転制御部68は、取得した運転履歴情報において、停電継続時間(後述)が含まれていない場合には、直近の運転停止が正常なものである、と判断する。一方、運転制御部68は、取得した運転履歴情報において、停電継続時間が含まれている場合には、直近の運転停止が停電によるものと判断する。すなわち、運転制御部68は、統括制御部33から送信された運転履歴情報(停電継続時間)に基づき、停電が発生したか否かを識別する。
なお、停電継続時間とは、停電が起こった場合に、停電発生時から復電時までの時間として、統括制御部33により算出される値である。
運転制御部68は、直近の運転停止が正常なものである(すなわち、停電によるものではない)と判断した場合には、待機モードに遷移する。
一方、運転制御部68は、直近の運転停止が停電によるものであると判断した場合には、運転履歴情報から停電継続時間を取得する。また、運転制御部68は、運転履歴情報から、膨張弁15の弁開度(以下、当該弁開度を「最新弁開度」と称する)、圧縮機11の回転数、室外ファン14の回転数、運転モード等の情報を取得する。
そして、運転制御部68は、停電継続時間が所定の第1閾値ΔTh1(特許請求の範囲記載の「閾値」に相当)以上であるか否か、を判定する。運転制御部68は、当該判定において、停電継続時間が第1閾値ΔTh1以上であれば停電が長時間の停電である長期停電であったと判断し、停電継続時間が第1閾値ΔTh1未満であれば短時間の停電又は瞬間的な停電である短期停電であったと判断する。なお、本実施形態において、第1閾値ΔTh1は、10minに設定される。
運転制御部68は、停電が短期停電であったと判断した場合には、膨張弁15の初期化が不要と判断して、膨張弁15の初期化を行わずに、最新弁開度を膨張弁15の弁開度として室外記憶部62に格納したうえで、起動モードから運転モードに遷移する。すなわち、短期停電の場合には、復電時における再起動において膨張弁15の設定は特に行わない。このように、膨張弁15の初期化を行わないのは、停電が短期停電の場合には、膨張弁15の弁開度を最新弁開度(停電発生前に最後に記憶された弁開度)に設定した状態で圧縮機11を運転したとしても、圧縮機11に液冷媒が吸入されるいわゆる液バック現象が起こりにくく、保安性への影響が少ない、という考えに基づいている。
なお、後述する第1時刻(最新の弁開度に係る情報を含む運転状況通知信号が記憶された時刻)から短期停電の発生時までに弁開度が変化していた場合には、室外記憶部62に格納されている弁開度と、実際の弁開度と、の間に誤差が生じることとなるが、係る誤差は、サーモオフ時に膨張弁15が初期化されることで解消される。
運転制御部68は、停電が長期停電であったと判断した場合には、停電継続時間に基づいて、弁開度変化量を算出する。弁開度変化量とは、第1時刻から停電発生時までにおける膨張弁15の弁開度の変化量として推定される値である。具体的に、弁開度変化量は、停電継続時間に、弁開度の基準変化量を乗じることで算出される。
基準変化量とは、一般的な通常運転における単位時間あたりの膨張弁15の変化量として想定される最大値であり、本実施形態においては、6secあたり1パルス(すなわち1minあたり10パルス)として、制御プログラムに予め設定されている。
このような基準変化量及び停電継続時間に基づいて算出される弁開度変化量は、後述する第1時刻から長期停電発生時までにおける弁開度の変化量として考えられる最大値ともいえる。例えば、停電継続時間が15minであった場合、弁開度変化量は150パルスと算出される。
運転制御部68は、弁開度変化量の算出後、推定弁開度を算出する。推定弁開度は、後述する第2時刻(最新の通電通知信号が記憶された時刻、すなわち復電時)における膨張弁15の弁開度として推定される値である。具体的に、推定弁開度は、最新弁開度に弁開度変化量を加算することで算出される。すなわち、推定弁開度は、第1時刻から長期停電発生時までに弁開度の変化が弁開度変化量分あったものとして算出される、復電時における弁開度の推定値である。
なお、本実施形態において、推定弁開度が、最新弁開度に対して弁開度変化量を減算するのではなく加算することで算出される理由は、次に説明する短縮初期化処理において、推定弁開度に基づき膨張弁15の初期化が行われる(弁開度が最小開度に設定される)ため、想定しうる最大値として推定弁開度が算出される必要があるからである。
運転制御部68は、推定弁開度の算出後、膨張弁15を初期化するべく短縮初期化処理(特許請求の範囲記載の「初期化処理」に相当)を実行する。運転制御部68は、短縮初期化処理において、弁開度における原点を設定するために、弁開度を推定弁開度から0パルス(最小開度)に変化させるのに必要なパルス信号(正回転パルス)を出力させる指示を、膨張弁制御部67に出力する。例えば、運転制御部68は、短縮初期化処理において、推定弁開度が280パルスであった場合には、280個(又は280+α個)のパルス信号(正回転パルス)を膨張弁制御部67に出力させる。その後、運転制御部68は、起動モードから運転モードに遷移する。
なお、短縮初期化処理では、上述の通常初期化処理とは異なり、推定弁開度に基づいて膨張弁15の初期化が行われるため、処理に係る時間が、通常初期化処理に要する時間以下におさまる。
(4)統括制御部33の詳細
図5は、統括制御部33の概略構成図である。
統括制御部33は、外部電源300と電源配線310を介して電気的に接続されている。また、統括制御部33は、ケーブルcb2を介して、室外制御部16a及び室外制御部16bと電気的に接続されている。また、統括制御部33は、配線を介して、表示部32及び入力部31と電気的に接続されている。
統括制御部33は、主として、電源生成部71と、記憶部72と、通信制御部73と、第1ユニット制御部74と、第2ユニット制御部75と、時刻検知部76と、を含んでいる。
(4−1)電源生成部71
電源生成部71は、外部電源300から供給される交流電源V2を、直流に整流するとともに所定の電源電圧に変換して、各部に供給される駆動電源を生成する機能部である。
(4−2)記憶部72
記憶部72(特許請求の範囲記載の「記憶部」に相当)は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリを含む。記憶部72は、不揮発性の記憶領域において、統括制御部33内の各部において適用される制御プログラムを保持している。当該制御プログラムには、統括制御部33内における各部の処理がプログラミングされている。記憶部72は、ワーキングメモリとしての揮発性の記憶領域に、各部から出力される情報を格納される。
なお、空調システム100の稼働中、継続的に受信又は生成される運転状況通知信号及び運転履歴情報(後述)は、RAMに格納される。このため、空調システム100の稼働中、記憶部72においては、複数回にわたり、運転状況通知信号及び運転履歴情報が書き込まれる。一方で、RAMの書換え可能回数は、フラッシュメモリ(EEPROM)等と比較して著しく多く、統括制御部33においては、空調システム100が耐用年数を迎えるまでは、運転状況通知信号及び運転履歴情報をはじめとする各種の情報を、記憶部72に格納することが可能である。
(4−3)通信制御部73
通信制御部73は、各空調ユニット110における室外制御部16との通信を制御する機能部である。通信制御部73は、各室外制御部16から出力された信号を受信して解読し、解読した情報を記憶部72の所定の記憶領域に格納する。
例えば、通信制御部73は、駆動電源の供給を開始された空調ユニット110の室外制御部16から、通電通知信号を送信される。通信制御部73は、受信した通電通知信号を、記憶部72の所定の記憶領域に格納する。
また、通信制御部73は、運転を開始した空調ユニット110の室外制御部16から、運転開始通知信号を送信される。通信制御部73は、受信した運転開始通知信号を、記憶部72の所定の記憶領域に格納する。
また、通信制御部73は、運転状態にある空調ユニット110の室外制御部16から、所定の周期で(本実施形態では10s毎に)運転状況通知信号を送信される。通信制御部73は、受信した運転状況通知信号を、記憶部72の所定の記憶領域に格納する。
また、通信制御部73は、停止処理が完了した室外制御部16から、運転停止通知信号を送信される。通信制御部73は、受信した運転停止通知信号を、記憶部72の所定の記憶領域に格納する。
ここで、通信制御部73は、通電通知信号、運転開始通知信号、運転状況通知信号及び運転停止通知信号を記憶部72に格納する際、記憶部72に格納されている時刻データ(後述)を参照して、当該時刻データと各信号とを関連づけて、格納する。これにより、各信号を解読することで、各信号が記憶部72に格納された時刻を判別することが可能となる。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、最新の運転状況通知信号が記憶部72に格納された時刻を「第1時刻」と称し、最新の通電通知信号が記憶部72に格納された時刻を「第2時刻」と称する。
通信制御部73は、所定の状況に応じて、室外制御部16a又は室外制御部16bに制御信号を送信する。
例えば、通信制御部73は、第1ユニット制御部74又は第2ユニット制御部75からの指示をうけて、室外制御部16a又は室外制御部16bに、運転履歴情報や、空調ユニット111又は112の運転状態(空調ユニット110の発停の切換え、圧縮機11の回転数、膨張弁15の弁開度等)を変更するための制御信号を送信する。
(4−4)第1ユニット制御部74
第1ユニット制御部74(特許請求の範囲記載の「停電継続時間算出部」に相当)は、空調ユニット111の運転を統括的に制御する機能部である。
例えば、第1ユニット制御部74は、入力部31を介して、空調ユニット111の運転状態を切り換えるコマンドが入力された場合には、空調ユニット111の運転状態を変更するための制御信号を生成して、記憶部72に格納する。その後、生成した制御信号を室外制御部16aに送信する旨の指示を通信制御部73に出力する。
また、第1ユニット制御部74は、室外制御部16aから送信された通電通知信号が記憶部72に格納されると、これを取得し、空調ユニット111が駆動電源の供給を受けて起動可能状態となったことを認識する。
そして、第1ユニット制御部74は、記憶部72に格納されている最新の運転開始通知信号と、最新の運転停止通知信号と、を取得し、双方の信号が送信された時刻の前後関係を判定する停電判定を行う。
停電判定の結果、最新の運転停止通知信号が最新の運転開始通知信号よりも後に送信されていた場合には、空調ユニット111の直近の運転停止は正常な運転停止である、と判断する。そして、第1ユニット制御部74は、運転履歴情報を生成して、記憶部72に格納する。この際、運転履歴情報は、最新の運転状況通知信号に含まれる所定の情報(圧縮機11の回転数、膨張弁15の弁開度、室外ファン14の回転数及び駆動モード等に係る情報)を組み入れて生成される。すなわち、運転履歴情報は、記憶部72に格納された最新の弁開度に関する情報(弁開度情報)を含む情報である。第1ユニット制御部74は、運転履歴情報を生成後、生成した運転履歴情報を室外制御部16aに送信する旨の指示を、通信制御部73に対して出力する。
一方、停電判定の結果、最新の運転開始通知信号が最新の運転停止通知信号よりも後に送信されていた場合には、空調ユニット111の直近の運転停止が停電によるものである、と判断する。そして、第1ユニット制御部74は、当該停電の停電継続時間を算出する。第1ユニット制御部74は、停電継続時間の算出後、運転履歴情報を生成して、記憶部72に格納する。この際、運転履歴情報は、算出された停電継続時間と、最新の運転状況通知信号に含まれる所定の情報(圧縮機11の回転数、膨張弁15の弁開度、室外ファン14の回転数及び駆動モード等に係る情報)と、を組み入れて生成される。すなわち、運転履歴情報は、停電の有無を判別する情報と、記憶部72に格納された最新の弁開度に関する情報(弁開度情報)と、を含む情報である。第1ユニット制御部74は、運転履歴情報を生成後、生成した運転履歴情報を室外制御部16aに送信する旨の指示を、通信制御部73に対して出力する。
ここで、停電継続時間とは、停電発生時から復電時までの時間(すなわち停電が継続した時間)に近似する時間であり、具体的には、第2時刻から第1時刻を減じた差分値である。より詳細には、停電継続時間は、停電が継続した時間として想定される最大値に近似する。なお、停電継続時間は、第1時刻に関連する運転状況通知信号が、室外制御部16から統括制御部33に対して送信される周期が短いほど、高精度に算出される。本実施形態においては、運転中、運転状況通知信号が、室外制御部16から統括制御部33に対して、短い周期(10sec毎)で定期的に送信されており、停電継続時間が高精度に算出されるようになっている。
第1ユニット制御部74は、運転開始通知信号が記憶部72に格納されると、これを取得し、空調ユニット111が運転を開始したことを認識する。その後、第1ユニット制御部74は、記憶部72を参照して、室外制御部16aから運転状況通知信号が定期的に送信されているか否か、を判断する。判断の結果、運転停止通知信号が送信されることなく運転状況通知信号が定期的に送信されていない場合には、空調ユニット111に何らかの事故(停電等)が発生したものと判断して、その旨を表示部32に表示させる。
(4−5)第2ユニット制御部75
第2ユニット制御部75(特許請求の範囲記載の「停電継続時間算出部」に相当)は、空調ユニット112の運転を統括的に制御する機能部である。
例えば、第2ユニット制御部75は、入力部31を介して、空調ユニット112の運転状態を切り換えるコマンドが入力された場合には、空調ユニット112の運転状態を変更するための制御信号を生成して、記憶部72に格納する。その後、生成した制御信号を室外制御部16bに送信する旨の指示を通信制御部73に出力する。
また、第2ユニット制御部75は、室外制御部16bから送信された通電通知信号が記憶部72に格納されると、これを取得し、空調ユニット112が駆動電源の供給を受けて起動可能状態となったことを認識する。
そして、第2ユニット制御部75は、記憶部72に格納されている最新の運転開始通知信号と、最新の運転停止通知信号と、を取得し、双方の信号が送信された時刻の前後関係を判定する停電判定を行う。
停電判定の結果、最新の運転停止通知信号が最新の運転開始通知信号よりも後に送信されていた場合には、空調ユニット112の直近の運転停止は正常な運転停止である、と判断する。そして、第2ユニット制御部75は、運転履歴情報を生成して、記憶部72に格納する。この際、運転履歴情報は、最新の運転状況通知信号に含まれる所定の情報(圧縮機11の回転数、膨張弁15の弁開度、室外ファン14の回転数及び駆動モード等に係る情報)を組み入れて生成される。第2ユニット制御部75は、運転履歴情報を生成後、生成した運転履歴情報を室外制御部16bに送信する旨の指示を、通信制御部73に対して出力する。
一方、停電判定の結果、最新の運転開始通知信号が最新の運転停止通知信号よりも後に送信されていた場合には、空調ユニット112の直近の運転停止が停電によるものである、と判断する。そして、第2ユニット制御部75は、当該停電の停電継続時間を算出する。第2ユニット制御部75は、停電継続時間の算出後、運転履歴情報を生成して、記憶部72に格納する。この際、運転履歴情報は、算出された停電継続時間と、最新の運転状況通知信号に含まれる所定の情報(圧縮機11の回転数、膨張弁15の弁開度、室外ファン14の回転数及び駆動モード等に係る情報)と、を組み入れて生成される。すなわち、運転履歴情報は、停電の有無を判別する情報と、記憶部72に格納された最新の弁開度に関する情報(弁開度情報)と、を含む情報である。第2ユニット制御部75は、運転履歴情報を生成後、生成した運転履歴情報を室外制御部16bに送信する旨の指示を、通信制御部73に対して出力する。
なお、第2ユニット制御部75において算出される停電継続時間は、第1ユニット制御部74において算出される停電継続時間と、同様の方法により算出される。
第2ユニット制御部75は、運転開始通知信号が記憶部72に格納されると、これを取得し、空調ユニット112が運転を開始したことを認識する。その後、第2ユニット制御部75は、記憶部72を参照して、室外制御部16bから運転状況通知信号が定期的に送信されているか否かを判断する。判断の結果、運転停止通知信号が送信されることなく運転状況通知信号が定期的に送信されていない場合には、空調ユニット112に何らかの事故(停電等)が発生したものと判断して、その旨を表示部32に表示させる。
(4−6)時刻検知部76
時刻検知部76は、時刻をリアルタイムに検知する機能部である。時刻検知部76は、定期的(例えば1sec毎)に、検知した時刻を、時刻データとして記憶部72の所定の記憶領域に格納する。なお、時刻データは、記憶部72に格納される際、過去の時刻データに上書きされるため、記憶部72に格納される時刻データは、最新の状態にある。
(5)起動モード時における室外制御部16(16a、16b)の処理の流れ
図6は、起動モード時における室外制御部16の処理の流れの一例を示したフローチャートである。
室外制御部16は、交流電源V1の投入時や、停電からの復電時には、起動モードに遷移して、以下のステップS101からステップS106に示す処理を実行する。
ステップS101において、室外制御部16は、通電通知信号を統括制御部33(集中管理装置120)に送信する。その後、ステップS102へ進む。
ステップS102において、室外制御部16は、統括制御部33から送信された運転履歴情報を参照し、停電継続時間の有無を確認することで、前回の運転停止が停電によるものか否か、を判定する。判定の結果、当該判定がNOの場合(すなわち、前回の運転停止が正常な運転停止であったと判断した場合)には、待機モードに遷移する。一方、当該判定がYESの場合(すなわち、前回の運転停止が停電によるものであったと判断した場合)には、ステップS103へ進む。
ステップS103において、室外制御部16は、停電継続時間が、第1閾値ΔTh1以上であるか否かを判定することにより、停電が長期停電であったか、短期停電であったかを判定する。判定の結果、当該判定がNOの場合(すなわち、停電継続時間<ΔTh1場合、つまり短期停電と判断した場合)には、運転モードに遷移する。一方、当該判定がYESの場合(すなわち、停電継続時間≧ΔTh1場合、つまり長期停電と判断した場合)には、ステップS104へ進む。
ステップS104において、室外制御部16は、停電継続時間と基準変化量とに基づいて、弁開度変化量を算出する(弁開度変化量=停電継続時間×基準変化量)。その後、ステップS105へ進む。
ステップS105において、室外制御部16は、統括制御部33から送信された運転履歴情報に含まれる最新弁開度と、ステップS104において算出した弁開度変化量と、に基づいて推定弁開度を算出する(推定弁開度=最新弁開度+弁開度変化量)。その後、ステップS106へ進む。
ステップS106において、室外制御部16は、短縮初期化処理を行い、膨張弁15を初期化する。すなわち、室外制御部16は、弁開度を推定弁開度から0パルス(最小開度)に変化させるのに必要なパルス信号(正回転パルス)を、膨張弁15に出力する。その後、運転モードに遷移する。
(6)室外制御部16及び統括制御部33の動作
以下、空調システム100における室外制御部16及び統括制御部33の動作について説明する。なお、室外制御部16については、説明の便宜上、一方の室外制御部16(16a又は16b)の動作について説明する。図7及び図8は、室外制御部16(16a又は16b)及び統括制御部33の動作の一例を示したシーケンス図である。
図7に示すように、室外制御部16(室外制御部16a又は16b)は、交流電源V1が供給されたことを契機として、起動モードに遷移する。
起動モードに遷移した室外制御部16は、通電通知信号を統括制御部33に送信する。通電通知信号を受信した統括制御部33は、運転履歴情報(停電継続時間なし)を室外制御部16に送信する。当該運転履歴情報を受信した室外制御部16は、前回の運転停止が停電によるものではない、と判断して待機モードに遷移する。
待機モードにおいて、運転開始指示が入力されたことを契機として、室外制御部16は、通常初期化処理を実行して膨張弁15を初期化する。その後、室外制御部16は、運転モードに遷移する。
運転モードに遷移した室外制御部16は、運転開始通知信号を統括制御部33に送信する。その後、室外制御部16は、定期的(10sec毎)に、運転状況通知信号を統括制御部33に送信する。
運転中において、長期停電が発生した場合には、交流電源V1が遮断されて空調ユニット110が運転を停止する。その後、復電して、交流電源V1の供給が再開されると、室外制御部16は、起動モードに遷移する。
起動モードに遷移した室外制御部16は、通電通知信号を統括制御部33に送信する。通電通知信号を受信した統括制御部33は、停電継続時間を含む運転履歴情報を、室外制御部16に送信する。当該運転履歴情報を受信した室外制御部16は、前回の運転停止が長期停電によるものであると判断し、短縮初期化処理を実行して膨張弁15を初期化する。その後、運転モードに遷移する。
運転モードに遷移した室外制御部16は、運転開始通知信号を統括制御部33に送信する。その後、室外制御部16は、定期的(10sec毎)に、運転状況通知信号を統括制御部33に送信する。
図8に示すように、運転中において、短期停電が発生した場合には、交流電源V1が遮断されて空調ユニット110が運転を停止する。その後、復電して、交流電源V1の供給が再開されると、室外制御部16は、起動モードに遷移する。
起動モードに遷移した室外制御部16は、通電通知信号を統括制御部33に送信する。通電通知信号を受信した統括制御部33は、停電継続時間を含む運転履歴情報を、室外制御部16に送信する。当該運転履歴情報を受信した室外制御部16は、前回の運転停止が短期停電によるものであると判断し、膨張弁15の初期化を行うことなく、運転モードに遷移する。
運転モードに遷移した室外制御部16は、運転開始通知信号を統括制御部33に送信する。その後、室外制御部16は、定期的(10sec毎)に、運転状況通知信号を統括制御部33に送信する。
運転中、室外制御部16は、運転停止指示が入力されたことを契機として、停止モードに遷移する。
停止モードに遷移した室外制御部16は、停止処理を実行して、膨張弁15を最大開度に設定する。また、室外制御部16は、駆動電圧の供給を遮断することで圧縮機11及び室外ファン14の駆動を停止させる(図示省略)。その後、室外制御部16は、運転停止通知信号を統括制御部33に送信して、待機モードに遷移する。
(7)特徴
(7−1)
上記実施形態では、長期停電が発生した場合、統括制御部33が停電継続時間を算出し、復電時に、室外制御部16が、起動処理を実行して、停電継続時間に基づき弁開度変化量及び推定弁開度を算出し、推定弁開度に基づいて弁開度を最小開度に設定する短縮初期化処理を実行する。これにより、長期停電が発生した場合には、復電時に、停電継続時間に基づき弁開度変化量及び推定弁開度が算出され、推定弁開度に基づいて膨張弁15の初期化が行われるようになっている。その結果、冷媒をバイパスするためのバイパス配管等を設けることなく、復電時における膨張弁15の初期化及び再起動に係る時間が高精度に短縮されている。
(7−2)
上記実施形態では、室外制御部16は、起動処理において、停電継続時間が第1閾値ΔTh1以上の時には短縮初期化処理を実行する。これにより、復電時において、膨張弁15の初期化が、必要な時(すなわち長期停電からの復電時)に限って行われるようになっている。換言すると、復電時において、膨張弁15の初期化が不要な時(すなわち短期停電からの復電時)には、初期化が行われないようになっている。その結果、短期停電からの復電時には、再起動に係る時間がさらに短縮されるようになっている。
(7−3)
上記実施形態では、外部電源200とは系統が異なる外部電源300から交流電源V2を供給される統括制御部33は、停電継続時間を算出する第1ユニット制御部74及び第2ユニット制御部75を含み、復電時に停電継続時間を室外制御部16へ送信している。これにより、停電が発生した場合でも、停電継続時間、弁開度変化量及び推定弁開度が高精度に算出されるようになっている。
(7−4)
上記実施形態では、運転中、室外制御部16が、統括制御部33に対し、運転状況通知信号を定期的に送信している。これにより、停電が発生した場合でも、停電継続時間、弁開度変化量及び推定弁開度が高精度に算出されるようになっている。
(7−5)
上記実施形態では、統括制御部33が、室外制御部16から送信された運転状況通知信号を受信し、受信した運転状況通知信号を時刻と関連付けて記憶部72に格納している。これにより、停電が発生した場合でも、停電継続時間、弁開度変化量及び推定弁開度が高精度に算出されるようになっている。
(7−6)
上記実施形態では、弁開度に関する情報を含む運転状況通知信号を格納される記憶部72と、停電継続時間を算出する第1ユニット制御部74及び第2ユニット制御部75と、は集中管理装置120に含まれている。これにより、施工後の空調システムにおいても、制御プログラムを更新又は新たに集中管理装置120を設置すれば、停電が発生した場合の復電時における膨張弁15の初期化及び再起動に係る時間を高精度に短縮することが可能となっている。
(8)変形例
(8−1)変形例A
上記実施形態では、空調システム100は、2つの空調ユニット110を含んでいた。しかし、空調ユニット110の数については、特に限定されない。例えば、空調ユニット110は、一つであってもよい。また、空調システム100は、3つ以上の空調ユニット110を含んでいてもよい。なお、係る場合、統括制御部33には、空調ユニット110の数に応じて制御部が設けられる。
(8−2)変形例B
上記実施形態では、空調ユニット110は、1台の室外ユニット10と、1台の室内ユニット20と、を含んでいた。しかし、空調ユニット110に含まれる室外ユニット10及び室内ユニット20の数については、特に限定されない。例えば、空調ユニット110は、2台以上の室外ユニット10を含んでいてもよいし、2台以上の室内ユニット20を含んでいてもよい。
(8−3)変形例C
上記実施形態では、統括制御部33と、各室外制御部16とは、ケーブルcb2を介して、直接的に接続されていた。しかし、統括制御部33と、各室外制御部16との接続態様は、特に限定されない。例えば、統括制御部33は、各室内制御部23とケーブルで電気的に接続されて、各室外制御部16とは室内制御部23を介して間接的に接続されるように構成してもよい。また、統括制御部33は、無線LANやインターネット等を介して、各室外制御部16と接続されるように構成してもよい。
また、室外制御部16内の室外記憶部62、室外通信制御部63、圧縮機制御部64、室外ファン制御部65、四路切換弁制御部66、膨張弁制御部67及び運転制御部68のいずれか/全てについては、必ずしも室外ユニット10内に配置される必要はなく、例えば、LANやWAN又はインターネット等を介して接続される遠隔地に配置されてもよい。
同様に、統括制御部33内の記憶部72、通信制御部73、第1ユニット制御部74、第2ユニット制御部75及び時刻検知部76のいずれか/全てについては、必ずしも集中管理装置120内に配置される必要はなく、例えば、LANやWAN又はインターネット等を介して接続される遠隔地に配置されてもよい。
(8−4)変形例D
上記実施形態では、統括制御部33は、室外制御部16に電源を供給する外部電源200とは異なる系統に属する外部電源300から、電源を供給されていた。しかし、これに限定されず、統括制御部33は、室外制御部16に電源を供給する外部電源200と同一系統に属する電源から、電源を供給されるように構成してもよい。係る場合、停電時において統括制御部33に駆動電源を供給する他の電源や電池等の予備電源が配設されるのが好ましい。
(8−5)変形例E
上記実施形態では、膨張弁15の初期化を行う際、膨張弁15の弁開度は最小開度に設定されていた。しかし、これに限定されず、膨張弁15の初期化を行う際、膨張弁15の弁開度は最大開度に設定されてもよい。すなわち、膨張弁15の原点は、「0パルス」ではなく、「480パルス」に設定されてもよい。
(8−6)変形例F
上記実施形態では、膨張弁15は、室外ユニット10内に配置されていた。しかし、膨張弁15は、室内ユニット20内に配置されてもよい。係る場合、膨張弁15は、室内制御部23によって弁開度等を制御されるのが好ましい。
(8−7)変形例G
上記実施形態では、第1閾値ΔTh1は、10minに設定されていた。しかし、第1閾値ΔTh1は、特に限定されず、10minより短くても長くてもよい。例えば、第1閾値ΔTh1は、5minに設定されてもよいし、15minに設定されてもよい。
(8−8)変形例H
上記実施形態では、室外制御部16は、運転中、10sec毎に、運転状況通知信号を統括制御部33に送信していた。しかし、室外制御部16が運転状況通知信号を統括制御部33に送信するタイミングについては、特に限定されない。例えば、室外制御部16は、運転状況通知信号を5sec毎に統括制御部33に送信してもよいし、20sec毎に統括制御部33に送信してもよい。また、室外制御部16は、運転状況通知信号を不定期に統括制御部33に送信してもよく、例えば、弁開度の変化があったタイミングで運転状況通知信号を統括制御部33に送信するようにしてもよい。
(8−9)変形例I
上記実施形態では、停電が起こった場合、統括制御部33が停電継続時間を算出していた。しかし、室外制御部16が停電継続時間を算出するように構成してもよい。例えば、統括制御部33は、室外制御部16に送信する運転履歴情報に第1時刻及び第2時刻に係る情報を組み入れ、室外制御部16が第1時刻及び第2時刻に基づいて停電継続時間を算出するように構成してもよい。
または、室内制御部23に停電継続時間算出部を配置して、室内制御部23によって停電継続時間が算出されるように構成してもよい。
(8−10)変形例J
上記実施形態では、停電が起こった場合、室外制御部16が弁開度変化量及び推定弁開度を算出していた。しかし、弁開度変化量及び/又は推定弁開度については、統括制御部33が算出するように構成してもよい。例えば、統括制御部33の第1ユニット制御部74又は第2ユニット制御部75が、停電継続時間算出後に、弁開度変化量及び/又は推定弁開度を算出し、算出したデータを運転履歴情報に含めて室外制御部16へ送信するように構成してもよい。
または、室内制御部23に所定の演算部を配置して、室内制御部23によって弁開度変化量及び/又は推定弁開度が算出されるように構成してもよい。
(8−11)変形例K
上記実施形態では、統括制御部33は、最新の運転開始通知信号が記憶部72に格納された時間と、最新の運転停止通知信号が記憶部72に格納された時間と、の前後関係に基づいて、停電の有無を判断していた。しかし、統括制御部33は、他の方法によって、停電の有無を判定するように構成してもよい。例えば、統括制御部33は、運転開始通知信号を受信後、運転停止通知信号を受信する前に、運転状況通知信号が定期的に送信されなくなった場合には、停電が発生したと判断し、その後、通電通知信号を受信した際に、停電継続時間を算出するように構成してもよい。
(8−12)変形例L
上記実施形態では、統括制御部33内に時刻検知部76が配置されていた。しかし、時刻検知部76は、室外制御部16又は室内制御部23内に配置されてもよい。
(8−13)変形例M
上記実施形態では、弁開度変化量を算出するうえで用いられる基準変化量は、6secあたり1パルス(1minあたり10パルス)として設定されていた。しかし、基準変化量は、他の値に設定されてもよく、適宜変更が可能である。例えば、基準変化量は、10secあたり1パルス(1minあたり6パルス)として設定されてもよく、4secあたり1パルス(1minあたり15パルス)として設定されてもよい。
本発明は、空調システムに利用可能である。
10 :室外ユニット
11 :圧縮機
15 :膨張弁(電子膨張弁)
16(16a、16b) :室外制御部(第1制御部)
20 :室内ユニット
23 :室内制御部
33 :統括制御部(第2制御部)
43 :ステッピングモータ
61 :室外電源生成部
62 :室外記憶部
63 :室外通信制御部
64 :圧縮機制御部
65 :室外ファン制御部
66 :四路切換弁制御部
67 :膨張弁制御部
68 :運転制御部
71 :電源生成部
72 :記憶部
73 :通信制御部
74 :第1ユニット制御部(停電継続時間算出部)
75 :第2ユニット制御部(停電継続時間算出部)
76 :時刻検知部
100 :空調システム
110(111、112) :空調ユニット
120 :集中管理装置(集中管理機器)
200 :外部電源
300 :外部電源
V1 :交流電源(駆動用電源)
V2 :交流電源(電源)
ΔTh1 :第1閾値(閾値)
特開2009−162475号公報

Claims (6)

  1. 外部電源(200)から駆動用電源(V1)を供給される空調システム(100)であって、
    弁開度を調整され、高圧の冷媒を減圧する電子膨張弁(15)と、
    前記電子膨張弁の駆動を制御し、運転時における前記弁開度を含む情報である弁開度情報を所定のタイミングで出力する第1制御部(16a、16b)と、
    前記弁開度情報を格納される記憶部(72)と、
    前記駆動用電源が遮断される停電が発生した場合、前記停電発生時から復電時までの時間である停電継続時間を算出する停電継続時間算出部(74、75、16a、16b)と、
    を備え、
    前記第1制御部は、
    運転時において前記停電が発生した場合には、復電時に再起動処理を実行し、
    前記再起動処理においては、前記記憶部に格納された最新の前記弁開度情報を取得し、前記停電継続時間に基づき弁開度変化量を推定し、取得した前記弁開度情報に含まれる前記弁開度に前記弁開度変化量を加算した推定弁開度を算出し、前記推定弁開度に基づいて前記弁開度を最小開度に設定する初期化処理を実行し、
    前記弁開度変化量は、取得した前記弁開度情報が前記記憶部に格納されてから前記停電発生時までの前記弁開度の変化量である、
    空調システム(100)。
  2. 前記第1制御部は、前記再起動処理において、前記停電継続時間が所定の閾値(ΔTh1)以上の時に、前記初期化処理を実行する、
    請求項1に記載の空調システム(100)。
  3. 前記外部電源とは異なる電源部(300)から電源(V2)を供給され、前記第1制御部と相互に信号の送受信を行う第2制御部(33)をさらに備え、
    前記第2制御部は、前記停電継続時間算出部(74、75)を含み、運転時において前記停電が発生した場合には、前記復電時に前記停電継続時間を前記第1制御部へ送信する、
    請求項1又は2に記載の空調システム(100)。
  4. 前記第1制御部は、運転中、定期的に、前記第2制御部に対して信号を送信する、
    請求項3に記載の空調システム(100)。
  5. 前記第2制御部は、前記第1制御部から出力された前記弁開度情報を受信し、受信した前記弁開度情報を時刻と関連付けて前記記憶部に格納する、
    請求項3又は4に記載の空調システム(100)。
  6. 複数の室内ユニット(20)と、
    各前記室内ユニットの運転を統括的に制御する集中管理機器(120)と、
    をさらに備え、
    前記記憶部及び前記第2制御部は、前記集中管理機器に含まれる、
    請求項3から5のいずれか1項に記載の空調システム(100)。
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