JP2016030747A - オキサジン誘導体及びその医薬用途 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヤヌスキナーゼのリン酸化酵素活性を阻害することなくIL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する化合物を提供すること。【解決手段】本発明は、下記に代表されるオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、オキサジン誘導体及びその医薬用途に関する。
自己免疫疾患とは、体内に侵入した病原体を排除して身を守るための免疫システムが過剰に反応してしまい、活性化した免疫細胞が外部からの有害な異物だけでなく自身の正常な細胞や組織にまで攻撃を加えることによって引き起こされる、様々な症状を来す疾患の総称である。
Th17と呼ばれるエフェクターT細胞サブセットが自己免疫疾患において中心的な役割を果たしていることが報告されている(非特許文献1)。
インターロイキン23(以下、IL−23)は、Th17の活性化及び生存に必須の炎症性サイトカインであり、Th17の制御を介して自己免疫疾患の発症及び進展に深く関与することが報告されている(非特許文献1)。例えば、乾癬患者の皮膚においては、IL−23の発現の亢進が認められ(非特許文献2)、マウス動物モデルにおいては、IL−23の投与により乾癬に類似した皮膚炎が誘発されることが報告されている(非特許文献3)。さらに、ヒトの乾癬患者においては、IL−23とIL−23受容体との結合を阻害する抗p40抗体が乾癬症状を改善することが報告されている(非特許文献4)。
IL−23は、2つのサブユニット(p19及びp40)から構成されるヘテロニ量体であり(非特許文献5)、IL−23受容体も、2つのサブユニット、IL−23R及びIL−12β1から構成されるヘテロニ量体として知られている(非特許文献6)。
IL−23とIL−23受容体のパスウェイは、IL−23がIL−23受容体に結合することによって開始される。IL−23が細胞表面上のIL−23受容体に結合すると、そのシグナルは細胞内に伝達され、細胞内において、リン酸化酵素であるヤヌスキナーゼ(Janus kinase;以下、「JAK」と略す。)がIL−23受容体及びシグナル伝達兼転写活性化因子(signal transducers and activators of transcription;以下、「STAT」と略す。)をリン酸化することが報告されている(非特許文献6)。
IL−23とIL−23受容体のパスウェイを阻害する薬剤としては、例えば、IL−23のサブユニットであるp40に結合する抗p40抗体(特許文献1及び非特許文献4)及びIL−23受容体のサブユニットであるIL−23Rに結合する抗IL−23R抗体(特許文献2)が報告されている。これらの抗体は、IL−23とIL−23受容体との結合を競合的に阻害することによって、IL−23とIL−23受容体のパスウェイを阻害する。また、例えば、IL−23とIL−23受容体のパスウェイを仲介するJAKのリン酸化酵素活性を阻害する化合物であるピロロピリミジン誘導体が報告されている(特許文献3)。
一方、オキサジン構造を有する化合物としては、(Z)−N−(6−クロロ−8−メチル−2−(2−メチル−4−(トリフルオロメチル)フェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)プロパン−2−アミン等のオキサジン誘導体(特許文献4)及び(Z)−N−(6−クロロ−2−(1−(3−クロロピリジン−2−イル)−3−(1,1,2−トリフルオロ−2−(トリフルオロメトキシ)エトキシ)−1H−ピラゾール−5−イル)−8−メチル−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)メタンアミン等のピラゾール誘導体が無脊椎害虫を防除するための農薬として報告されている(特許文献5)。
特開2013−177405号 特開2013−59351号 国際公開第01/42246号 特許第4317752号 特表2008−510721号
Costaら、Diabetes research and clinical practice、2010年、第88巻、p.222−226 Piskinら、Journal of immunology、2006年、第176巻、p.1908−1915 Chanら、Journal of experimental medicine、2006年、第203巻、p.2577−2587 Leonardiら、Lancet、2008年、第371巻、p.1665−1674 Oppmannら、Immunity、2000年、第13巻、p.715―725 Parhamら、Journal of immunology、2002年、第168巻、p.5699−5708 Neubigら、Pharmacological Reviews、2003年、第55巻、p.597−606 Murray、Journal of immunology、2007年、第178巻、p.2623−2629
しかしながら、特許文献1及び2並びに非特許文献4に記載される抗p40抗体及び抗IL−23R抗体は、IL−23とIL−23受容体との結合を競合的に阻害するため、IL−23の存在量に依存してその効果や薬効量が変化する(非特許文献7)。そのため、大量のIL−23が産生される病態組織では、その効果の減弱が生じ、その結果として薬効量の増加が懸念される。
また、JAKのリン酸化酵素活性を阻害する化合物は、IL−23とIL−23受容体のパスウェイのみならず、JAKが仲介するその他のサイトカイン受容体のパスウェイも阻害するため(非特許文献8)、非特異的な阻害による副作用が懸念される。すなわち、IL−23とIL−23受容体のパスウェイを阻害する既存の薬剤は、効果及び副作用面において、十分なものとは言えないのが現状である。
さらに、特許文献5には、オキサジン構造を有する化合物が記載されているが、これらの化合物がIL−23とIL−23受容体のパスウェイを阻害することや自己免疫疾患治療薬への適用の可能性については、開示も示唆も一切されていない。
そこで、本発明は、JAKのリン酸化酵素活性を阻害することなくIL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する化合物を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を行った結果、新規なオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩が、JAKのリン酸化酵素活性を阻害することなくIL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する作用を有し、自己免疫疾患に対して優れた治療効果及び予防効果を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、以下の一般式(I)で示されるオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を提供する。
Figure 2016030747
[式中、Rは、任意の一つの水素原子が炭素数1〜5のアルコキシ基、シアノ基、フェニル基(ここで、上記フェニル基は、任意の一つの水素原子がハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基で置換されていてもよい)若しくは−CON(R)R、で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルキル基、又は、任意の一つの水素原子が炭素数1〜5のアルキル基若しくは炭素数1〜5のアルコキシ基、で置換されていてもよいフェニル基、を表し、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を表し、V、W、X及びYは、それぞれ独立に、CH、CR又はNを表し、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基を表し、Aは、以下の一般式(A−1)又は(A−2)で示される置換基を表す。
Figure 2016030747
(式中、Rは、OR又はN(R)Rを表し、Rは、水素原子、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜6のジアルキルアミノ基、炭素数3〜6のシクロアルキルアミノ基、モルホリノ基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい、炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基又はベンジル基、を表し、R及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を表し、Q、R、T及びUは、それぞれ独立に、CH又はNを表し(但し、少なくとも一つはNを表す)、Rは、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を表し、波線は、結合位置を表す。)]
上記のオキサジン誘導体は、Rが、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基、シアノ基、フェニル基(ここで、上記フェニル基は、任意の一つの水素原子がハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルコキシ基で置換されていてもよい)若しくは−CON(R)Rで置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は、フェニル基、を表し、Rが、ハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、Rが、水素原子、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基若しくはモルホリノ基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基、又はベンジル基、を表し、Rが、ハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルコキシ基を表すことが好ましい。
これにより、IL−23とIL−23受容体のパスウェイに対する高い阻害作用が期待できる。
上記のオキサジン誘導体は、Rが、メチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、フェニルエチル基又はジメチルアセトアミドメチル基を表し、Rが、塩素原子又はメチル基を表し、Rが、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシエチル基、モルホリノエチル基又はベンジル基を表し、R及びRが、メチル基を表し、Rが、フッ素原子、塩素原子又はメトキシ基を表すことがより好ましい。
これにより、IL−23とIL−23受容体のパスウェイに対するさらに高い阻害作用が期待できる。
上記のオキサジン誘導体は、Rが、メチル基、メトキシエチル基又はフェニルエチル基を表し、V、W、X及びYが、それぞれ独立に、CH又はNを表し、Rが、メトキシ基を表すことがさらに好ましい。
これにより、IL−23とIL−23受容体のパスウェイに対する高い阻害作用、及び、自己免疫疾患治療作用が期待できる。
上記の一般式(I)で示されるオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、ヤヌスキナーゼのリン酸化酵素活性を阻害することなく、IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する作用を有することが好ましい。
また、本発明は、上記の一般式(I)で示されるオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含む、医薬、特に、自己免疫疾患の治療剤又は予防剤を提供する。
上記の自己免疫疾患は、乾癬であることが好ましい。
本発明のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩は、ヤヌスキナーゼのリン酸化酵素活性を阻害することなく、IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害することができ、自己免疫疾患の治療剤又は予防剤として使用できる。また、本発明の自己免疫疾患の治療剤又は予防剤は、既存薬と比べて、薬効量の増加の懸念が解消され、サイトカイン受容体のパスウェイの非特異的な阻害による副作用の軽減が見込まれるため有用性が高く、特に、乾癬の治療に高い薬効を発揮できる。
抗p40抗体のIL−23刺激STAT3リン酸化に対する阻害作用が競合的であることを示す図である。 実施例13、17及び20の化合物のIL−23刺激STAT3リン酸化に対する阻害作用が非競合的であることを示す図である。
本発明のオキサジン誘導体は、以下の一般式(I)で示されることを特徴としている。
Figure 2016030747
[式中、Rは、任意の一つの水素原子が炭素数1〜5のアルコキシ基、シアノ基、フェニル基(ここで、上記フェニル基は、任意の一つの水素原子がハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基で置換されていてもよい)若しくは−CON(R)R、で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルキル基、又は、任意の一つの水素原子が炭素数1〜5のアルキル基若しくは炭素数1〜5のアルコキシ基、で置換されていてもよいフェニル基、を表し、
及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を表し、
V、W、X及びYは、それぞれ独立に、CH、CR又はNを表し、
は、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基を表し、
Aは、以下の一般式(A−1)又は(A−2)で示される置換基を表す。
Figure 2016030747
(式中、Rは、OR又はN(R)Rを表し、
は、水素原子、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜6のジアルキルアミノ基、炭素数3〜6のシクロアルキルアミノ基、モルホリノ基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい、炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基又はベンジル基、を表し、
及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を表し、
Q、R、T及びUは、それぞれ独立に、CH又はNを表し(但し、少なくとも一つはNを表す)、
は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を表し、波線は、結合位置を表す。)]
本明細書で使用する次の用語は、特に断りがない限り、下記の定義のとおりである。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を意味する。
「炭素数1〜5のアルキル基」とは、炭素原子を1〜5個有する直鎖状の飽和炭化水素基又は炭素原子を3〜5個有する分岐鎖状の飽和炭化水素基を意味する。直鎖状の飽和炭化水素基としては、例えば、メチル基、エチル基、1−プロピル基又は1−ブチル基が挙げられ、分岐鎖状の飽和炭化水素基としては、例えば、イソプロピル基、イソブチル基又はtert−ブチル基が挙げられる。
「炭素数1〜5のアルコキシ基」とは、上記の炭素数1〜5のアルキル基が酸素原子に結合した基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、1−プロピルオキシ基、1−ブチルオキシ基、イソプロピルオキシ基、イソブチルオキシ基又はtert−ブチルオキシ基が挙げられる。
「炭素数2〜6のジアルキルアミノ基」とは、二つの炭素数1〜3のアルキル基がそれぞれ独立に窒素原子に結合した基を意味し、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基、エチルメチルアミノ基又はエチルプロピルアミノ基が挙げられる。
「炭素数3〜6のシクロアルキルアミノ基」とは、アゼチジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基又はアゼパニル基を意味する。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、Rが、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基、シアノ基、フェニル基(ここで、上記フェニル基は、任意の一つの水素原子がハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルコキシ基で置換されていてもよい)若しくは−CON(R)R、で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は、フェニル基を表すことが好ましく、メチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、フェニルエチル基又はジメチルアセトアミドメチル基を表すことがより好ましく、メチル基、メトキシエチル基又はフェニルエチル基を表すことがさらに好ましい。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、V、W、X及びYが、それぞれ独立に、CH又はNを表すことが好ましい。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、Rが、ハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表すことが好ましく、塩素原子又はメチル基を表すことがより好ましい。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、Rが、メトキシ基を表すことが好ましい。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、Rが、水素原子、若しくは、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基若しくはモルホリノ基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は、フェニル基若しくはベンジル基を表すことが好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシエチル基、モルホリノエチル基又はベンジル基を表すことがより好ましい。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、R及びRが、メチル基を表すことが好ましい。
上記のオキサジン誘導体は、一般式(I)において、Rが、ハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルコキシ基を表すことが好ましく、フッ素原子、塩素原子又はメトキシ基を表すことがより好ましい。
上記の一般式(I)で示されるオキサジン誘導体(以下、オキサジン誘導体(I))は、光学異性体やジアステレオマーが存在する場合があるが、単一異性体のみならず、ラセミ体及びジアステレオマー混合物も包含する。
オキサジン誘導体(I)の「薬理学的に許容される塩」としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩若しくはリン酸塩等の無機酸塩、又は、シュウ酸塩、マロン酸塩、クエン酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、マレイン酸塩、グルコン酸塩、安息香酸塩、アスコルビン酸塩、グルタル酸塩、マンデル酸塩、フタル酸塩、メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、カンファースルホン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩若しくはケイ皮酸塩等の有機酸塩が挙げられるが、塩酸塩、硫酸塩、臭化水素酸塩、マレイン酸塩、安息香酸塩又はメタンスルホン酸塩が好ましい。
オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、無水物であってもよいし、水和物等の溶媒和物を形成していても構わない。ここで溶媒和物としては、薬理学的に許容される溶媒和物が好ましい。薬理学的に許容される溶媒和物は、水和物又は非水和物のいずれであっても構わないが、水和物が好ましい。溶媒和物を構成する溶媒としては、水、メタノール、エタノール若しくはn−プロパノール等のアルコール系溶媒、ジメチルホルムアミド(以下、DMF)又はジメチルスルホキシド(以下、DMSO)が挙げられる。
オキサジン誘導体(I)は、その基本骨格や置換基の種類に由来する特徴に基づいた適切な方法で製造することができる。なお、これらの化合物の製造に使用する出発物質と試薬は一般に購入することができるか、又は、公知の方法で製造できる。
オキサジン誘導体(I)並びにその製造に使用する中間体及び出発物質は、公知の手段によって単離精製することができる。単離精製のための公知の手段としては、例えば、溶媒抽出、再結晶又はクロマトグラフィーが挙げられる。
オキサジン誘導体(I)が、光学異性体又は立体異性体を含有する場合には、公知の方法により、それぞれの異性体を単一化合物として得ることができる。公知の方法としては、例えば、結晶化、酵素分割又はキラルクロマトグラフィーが挙げられる。
オキサジン誘導体(I)は、用いるアントラニルアミド誘導体(II)の種類等に応じて適宜選択されるが、例えば、以下のスキーム1に示すように、縮合剤及び塩基存在下、アントラニル酸誘導体(V)と1級アミン誘導体(VI)とのアミド化反応(第1工程)、続いて、塩基存在下、第1工程で得られたアニリン誘導体(III)と酸クロリド誘導体(IV)とのアシル化反応(第2工程)、続いて、ホスフィン、ハロゲン化剤及び塩基存在下、第2工程で得られたアントラニルアミド誘導体(II)の脱水環化反応(第3工程)により得ることができる。
Figure 2016030747
[式中、A、R、V、W、X及びYは、上記定義に同じである。]
アミド化反応に用いる縮合剤としては、例えば、シクロヘキシルカルボジイミド、N−エチル−N’−3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミド塩酸塩、N,N−カルボジイミダゾール、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(以下、HATU)又はO−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート(以下、HBTU)が挙げられるが、HATU又はHBTUが好ましい。
アミド化反応に用いる塩基としては、例えば、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基、炭酸水素ナトリウム若しくは炭酸カリウム等の無機塩基、水素化ナトリウム、水素化カリウム若しくは水素化カルシウム等の水素化金属化合物、メチルリチウム若しくはブチルリチウム等のアルキルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジド若しくはリチウムジイソプロピルアミド等のリチウムアミド、又は、それらの混合物が挙げられるが、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基が好ましい。
アミド化反応に用いる縮合剤の量は、アントラニル酸誘導体(V)に対して1〜10当量であることが好ましく、1〜3当量であることがより好ましい。
アミド化反応に用いる塩基の量は、アントラニル酸誘導体(V)に対して1〜100当量であることが好ましく、2〜30当量であることがより好ましい。
アミド化反応に用いる1級アミン誘導体(VI)の量は、アントラニル酸誘導体(V)に対して1〜10当量であることが好ましく、1〜3当量であることがより好ましい。
アミド化反応に用いる1級アミン誘導体(VI)は、フリー体であってもよいし、塩酸塩等の塩であっても構わない。
アミド化反応に用いる反応溶媒は、用いる試薬の種類等に応じて適宜選択されるが、反応を阻害しないものであれば特に限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル若しくはジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、DMF若しくはDMSO等の非プロトン性極性溶媒、又は、アセトニトリル若しくはプロピオニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられるが、ジクロロメタン、クロロホルム又は1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒が好ましい。
アミド化反応に用いるアントラニル酸誘導体(V)の反応開始時の濃度は、0.01mmol/L〜1mol/Lであることが好ましい。
アミド化反応の反応温度は、−78℃〜200℃であることが好ましく、0〜100℃であることがより好ましい。
アミド化反応の反応時間は、反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、6〜48時間であることが好ましい。
アシル化反応に用いる塩基としては、例えば、ピリジン、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基、炭酸水素ナトリウム若しくは炭酸カリウム等の無機塩基、水素化ナトリウム、水素化カリウム若しくは水素化カルシウム等の水素化金属化合物、メチルリチウム若しくはブチルリチウム等のアルキルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジド若しくはリチウムジイソプロピルアミド等のリチウムアミド、又は、それらの混合物が挙げられるが、ピリジン、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基が好ましい。
アシル化反応に用いる塩基の量は、アニリン誘導体(III)に対して1〜100当量であることが好ましく、2〜30当量であることがより好ましい。
アシル化反応に用いる酸クロリド誘導体(IV)の量は、アニリン誘導体(III)に対して1〜10当量であることが好ましく、1〜3当量であることがより好ましい。
アシル化反応に用いるアニリン誘導体(III)は、フリー体であってもよいし、塩酸塩等の塩であっても構わない。
アシル化反応に用いる反応溶媒は、用いる試薬の種類等に応じて適宜選択されるが、反応を阻害しないものであれば特に限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル若しくはジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、DMF若しくはDMSO等の非プロトン性極性溶媒、又は、アセトニトリル若しくはプロピオニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられるが、ジクロロメタン、クロロホルム又は1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒が好ましい。
アシル化反応に用いるアニリン誘導体(III)の反応開始時の濃度は、0.01mmol/L〜1mol/Lであることが好ましい。
アシル化反応の反応温度は、−78℃〜200℃であることが好ましく、0〜100℃であることがより好ましい。
アシル化反応の反応時間は、反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、1〜48時間であることが好ましい。
脱水環化反応は公知の方法、例えば、The Journal of Organic Chemistry、1999年、64巻、p.1397−1399に記載の方法又はこれに準ずる方法にしたがって行うことができる。
脱水環化反応に用いるホスフィンとしては、トリフェニルホスフィンが好ましい。
脱水環化反応に用いるハロゲン化剤としては、塩素、臭素若しくはヨウ素等のハロゲン単体、又は、四塩化炭素、四臭化炭素若しくは四ヨウ化炭素等のテトラハロメタンが挙げられるが、塩素、臭素若しくはヨウ素等のハロゲン単体が好ましい。
脱水環化反応に用いる塩基としては、例えば、トリエチルアミン若しくはジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基、炭酸水素ナトリウム若しくは炭酸カリウム等の無機塩基、水素化ナトリウム、水素化カリウム若しくは水素化カルシウム等の水素化金属化合物、メチルリチウム若しくはブチルリチウム等のアルキルリチウム、リチウムヘキサメチルジシラジド若しくはリチウムジイソプロピルアミド等のリチウムアミド、又は、それらの混合物が挙げられるが、トリエチルアミン又はジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基が好ましい。
脱水環化反応に用いるホスフィンの量は、アントラニルアミド誘導体(II)に対して1〜100当量であることが好ましく、2〜30当量であることがより好ましい。
脱水環化反応に用いるハロゲン化剤の量は、アントラニルアミド誘導体(II)に対して1〜100当量であることが好ましく、2〜30当量であることがより好ましい。
脱水環化反応に用いる塩基の量は、アントラニルアミド誘導体(II)に対して1〜100当量であることが好ましく、2〜30当量であることがより好ましい。
脱水環化反応に用いる反応溶媒は、用いる試薬の種類等に応じて適宜選択されるが、反応を阻害しないものであれば特に限定されず、例えば、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、エチレングリコールジメチルエーテル若しくはジメトキシエタン等のエーテル系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム若しくは1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒、DMF若しくはDMSO等の非プロトン性極性溶媒、又は、アセトニトリル若しくはプロピオニトリル等のニトリル系溶媒等が挙げられるが、ジクロロメタン、クロロホルム又は1,2−ジクロロエタン等のハロゲン系溶媒が好ましい。
脱水環化反応に用いるアントラニルアミド誘導体(II)の反応開始時の濃度は、0.01mmol/L〜1mol/Lであることが好ましい。
脱水環化反応の反応温度は、−78℃〜200℃であることが好ましく、0〜100℃であることがより好ましい。
脱水環化反応の反応時間は、反応温度等の条件に応じて適宜選択されるが、1〜48時間であることが好ましい。
本発明の医薬及び自己免疫疾患の治療剤又は予防剤は、オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含むことを特徴としている。
「自己免疫疾患」とは、免疫細胞の過剰な活性化によって、外部からの有害な異物だけでなく、自分自身の正常な細胞や組織に対して過剰に反応し攻撃することによって様々な症状が生じる疾患の総称である。自己免疫疾患としては、例えば、乾癬、炎症性腸疾患、多発性硬化症、強直性脊椎炎、自己免疫性肝炎、全身性エリテマトーデス又は関節リウマチが挙げられるが、本発明の自己免疫疾患の治療剤又は予防剤は、乾癬の治療剤又は予防剤であることが好ましい。
オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、IL−23とIL−23受容体のパスウェイに関して、JAKのリン酸化酵素活性を阻害することなく、IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する作用を有することが好ましい。
「IL−23とIL−23受容体のパスウェイ」とは、IL−23とIL−23受容体との結合、及びその結合によって活性化されるシグナル伝達を意味する。シグナル伝達としては、例えば、IL−23受容体のリン酸化、STATのリン酸化、リン酸化STATの二量体形成、及び、リン酸化STAT二量体の核への移行が挙げられるが、STAT3リン酸化が好ましい。
「IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を阻害する」とは、IL−23が作用する部位、すなわち、IL−23がIL−23受容体に結合する部位、とは異なる部位に作用して、IL−23受容体のシグナル伝達を阻害することを意味する。IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を阻害する阻害剤は、IL−23の存在量の影響を受けずに一定の阻害作用を発揮するという特徴がある。
「JAKのリン酸化酵素活性を阻害することなく、IL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する」とは、JAK(好ましくは、JAK2及びTYK2)のリン酸化酵素活性を阻害せず、JAK(好ましくは、JAK2及びTYK2)が仲介する様々なサイトカイン受容体のパスウェイの中で、IL−23受容体のシグナル伝達のみを阻害することを意味する。なお、JAKはJAKファミリーとも呼ばれ、JAK1、JAK2、JAK3及びTYK2が属し、IL−23とIL−23受容体のパスウェイは、JAK2及びTYK2が仲介する。
「サイトカイン受容体のパスウェイ」とは、サイトカインとサイトカインの受容体との結合によって活性化されるシグナル伝達を意味する。
オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩が、IL−23とIL−23受容体のパスウェイを阻害する作用を有することは、IL−23受容体発現細胞を用いた試験で評価することができる。IL−23受容体発現細胞を用いた試験としては、例えば、非特許文献6に記載の公知の方法のように、IL−23刺激したIL−23受容体発現細胞のSTAT3リン酸化を評価する方法、及び、IL−23刺激したIL−23受容体発現細胞のTYK2リン酸化を評価する方法が挙げられる。より具体的には、STAT3リン酸化量を評価する方法としては、例えば、IL−23受容体発現細胞にIL−23を添加して反応させた後、細胞を溶解し、細胞溶解中のSTAT3リン酸化を定量する方法が挙げられる。STAT3リン酸化の定量は、例えば、予め蛍光物質で標識された抗リン酸化STAT3抗体及び蛍光物質で標識された抗STAT3抗体を用いることで、蛍光共鳴エネルギー移動の測定により定量できる。
オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩が、自己免疫疾患に対する予防効果又は治療効果を有することは、病態モデル動物を用いた試験で評価することができる。病態モデル動物を用いた試験としては、例えば、公知の文献であるJournal of Immunology、2009年、第182巻、p.5836−5845に記載されるマウス乾癬モデルを用いて、皮膚の厚みの増加又は皮膚炎症状スコアの上昇を抑制する効果を指標に評価することができる。マウス乾癬モデルは、マウスの皮膚にイミキモド又はIL−23を投与することにより、乾癬に類似した皮膚炎が惹起される病態モデルである。
オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、哺乳動物(例えば、マウス、ラット、ハムスター、ウサギ、イヌ、サル、ウシ、ヒツジ又はヒト)、特にヒトに対して投与した場合に、医薬、特に、自己免疫疾患の予防剤又は治療剤として用いることができる。
オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩を、医薬として臨床で使用する際には、オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩をそのまま用いてもよいし、賦形剤、安定化剤、保存剤、緩衝剤、溶解補助剤、乳化剤、希釈剤又は等張化剤等の添加剤が適宜混合されていてもよい。上記の医薬は、これらの薬剤用担体を適宜用いて、通常の方法によって製造することができる。
上記の医薬の投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤若しくはシロップ剤等による経口剤、吸入剤、注射剤、座剤若しくは液剤等による非経口剤又は局所投与をするための軟膏剤、クリーム剤若しくは貼付剤等が挙げられる。また、公知の持続型製剤としても構わない。
上記の医薬は、オキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩を、0.00001〜90重量%含有することが好ましく、0.01〜70重量%含有することがより好ましい。用量は、患者の症状、年齢及び体重、並びに投与方法に応じて適宜選択されるが、成人に対する有効成分量として、注射剤の場合1日0.1μg〜1g、経口剤の場合1μg〜10g、貼付剤の場合1μg〜10gが好ましい。上記の医薬は、1回又は数回に分けて投与することができる。
上記の医薬は、その治療若しくは予防効果の補完又は増強あるいは投与量の低減のために、他の薬剤と適量配合又は併用して使用しても構わない。
以下の参考例及び実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は、これらによって限定されるものではない。
参考例及び実施例化合物の合成に使用される化合物で合成法の記載のないものについては、市販の化合物を使用した。NMRデータ中に示される溶媒名は、測定に使用した溶媒を示している。また、400 MHz NMRスペクトルは、JNM−AL400型核磁気共鳴装置(日本電子社)を用いて測定した。ケミカルシフトは、テトラメチルシランを基準として、δ(単位:ppm)で表し、シグナルはそれぞれs(一重線)、d(二重線)、t(三重線)、q(四重線)、quint(五重線)、sept(七重線)、m(多重線)、br(幅広)、dd(二重二重線)、dt(二重三重線)、ddd(二重二重二重線)、dq(二重四重線)、td(三重二重線)、tt(三重三重線)で表した。ESI−MSスペクトルは、Agilent Technologies 1200 Series、G6130A(AgilentTechnology製)を用いて測定した。アミンシリカゲルは富士シリシア化学製アミンシリカゲルDM1020を用い、クロマトグラフィーはYFLC W−prep2XY(山善社)を用いた。
(参考例1)2−アミノ−N−フェネチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
イサト酸無水物(1.00g、6.13mmol)をアセトニトリル(30.0mL)に溶解し、フェネチルアミン(0.847mL、6.74mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌し、反応溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20−60/40)で精製し、表題化合物(1.39g、5.77mmol、94%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.92(t,J=6.8Hz,2H),3.66−3.70(m,2H),5.47(brs,2H),6.03(brs,1H),6.58−6.62(m,1H),6.66(d,J=8.3Hz,1H),7.15−7.20(m,2H),7.23−7.26(m,3H),7.31−7.35(m,2H).
ESI−MS:m/z=241(M+H)
以下の参考例2〜7について、参考例2ではフェネチルアミンの代わりにメチルアミンを用いて、参考例3ではフェネチルアミンの代わりに2−メトキシエタンアミンを用いて、参考例4ではフェネチルアミンの代わりに3−アミノプロパンニトリルを用いて、参考例5ではフェネチルアミンの代わりに2−アミノ−N,N−ジメチルアセトアミドを用いて、参考例6ではフェネチルアミンの代わりにアニリンを用いて、参考例7ではフェネチルアミンの代わりにペンタン−1−アミンを用いて、それ以外は参考例1と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例2)2−アミノ−N−メチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.97(d,J=5.0Hz,3H),5.50(s,2H),6.06(brs,1H),6.64(t,J=7.7Hz,1H),6.68(d,J=8.2Hz,1H),7.18−7.22(m,1H),7.29(dd,J=7.7,1.4Hz,1H).
ESI−MS:m/z=151(M+H)
(参考例3)2−アミノ−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.39(s,3H),3.54−3.57(m,2H),3.59−3.64(m,2H),5.65(brs,2H),6.44(brs,1H),6.64−6.69(m,2H),7.19−7.23(m,1H),7.34(dd,J=7.7,1.4Hz,1H).
ESI−MS:m/z=195(M+H)
(参考例4)2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.73(t,J=6.2Hz,2H),3.68(dt,J=6.2,6.2Hz,2H),5.52(s,2H),6.50(brs,1H),6.65−6.70(m,2H),7.22−7.24(m,1H),7.35(dd,J=7.9,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=190(M+H)
(参考例5)2−アミノ−N−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.04(s,3H),3.04(s,3H),4.20(d,J=3.9Hz,2H),5.54(brs,1H),6.66−6.69(m,2H),7.19−7.24(m,1H),7.47(dd,J=8.2,1.6Hz,1H).
ESI−MS:m/z=222(M+H)
(参考例6)2−アミノ−N−フェニルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:4.77(brs,2H),6.67−6.78(m,2H),7.13−7.17(m,1H),7.24−7.28(m,1H),7.35−7.39(m,2H),7.47(dd,J=8.0,1.2Hz,1H),7.56−7.57(m,2H),7.75(brs,1H).
ESI−MS:m/z=213(M+H)
(参考例7)2−アミノ−N−ペンチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.92(t,J=7.1Hz,3H),1.34−1.39(m,4H),1.57−1.64(m,2H),3.38−3.43(m,2H),5.33(brs,2H),6.03(brs,1H),6.62−6.69(m,2H),7.18−7.22(m,1H),7.29(dd,J=7.8,1.2Hz,1H).
ESI−MS:m/z=207(M+H)
(参考例8)2−アミノ−N−フェネチルニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
2−アミノニコチン酸(0.100g、0.724mmol)をクロロホルム(1.81mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.190mL、1.09mmol)、HBTU(0.357g、0.941mmol)及びフェネチルアミン(0.109mL、0.869mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=60/40−20/80)で精製し、表題化合物(0.145g、0.600mmol、83%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.93(t,J=6.8Hz,2H),3.66−3.71(m,2H),6.00(brs,1H),6.29(brs,2H),6.55(dd,J=7.7,4.8Hz,1H),7.23−7.28(m,3H),7.32−7.36(m,2H),7.42(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.13(dd,J=4.9,1.7Hz,1H).
ESI−MS:m/z=242(M+H)
以下の参考例9〜11について、参考例9では2−アミノニコチン酸の代わりに3−アミノイソニコチン酸を用いて、参考例10では2−アミノニコチン酸の代わりに2−アミノ−6−クロロ安息香酸を用いて、参考例11では2−アミノニコチン酸の代わりに2−アミノ−6−メチル安息香酸を用いて、それ以外は参考例8と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例9)3−アミノ−N−フェネチルイソニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.94(t,J=7.0Hz,2H),3.69(dt,J=7.0,6.8Hz,2H),6.46(brs,2H),6.63(brs,1H),7.20−7.25(m,4H),7.31−7.35(m,2H),7.80−7.83(m,1H),8.17(s,1H).
ESI−MS:m/z=242(M+H)
(参考例10)2−アミノ−6−クロロ−N−フェネチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.96(t,J=7.1Hz,2H),3.76(td,J=7.1,6.6Hz,2H),4.53(s,2H),6.08(brs,1H),6.56(d,J=8.3Hz,1H),6.68(d,J=8.0Hz,1H),7.02(t,J=8.0Hz,1H),7.21−7.27(m,3H),7.30−7.34(m,2H).
ESI−MS:m/z=275(M+H)
(参考例11)2−アミノ−6−メチル−N−フェネチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.80(s,3H),2.95(t,J=6.8Hz,2H),3.77(td,J=6.8,6.6Hz,2H),4.04(s,2H),5.75(brs,1H),6.50(d,J=8.0Hz,1H),6.53(d,J=7.8Hz,1H),7.00(dd,J=8.0,7.8Hz,1H),7.23−7.25(m,3H),7.30−7.33(m,2H).
ESI−MS:m/z=255(M+H)
(参考例12)2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
2−(ジメチルアミノ)安息香酸(0.0412g、0.250mmol)をクロロホルム(2.00mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.0727mL、0.416mmol)、HBTU(0.118g、0.312mmol)及び2−アミノ−N−フェネチルベンズアミド(0.0500g、0.208mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20−50/50)で精製し、表題化合物(0.0310g、0.0800mmol、38%)を無色油状物として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.83−2.92(m,8H),3.66−3.71(m,2H),6.01(s,1H),7.03−7.07(m,1H),7.12−7.16(m,1H),7.19−7.32(m,7H),7.41−7.48(m,2H),8.07(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.64(d,J=8.8Hz,1H),12.43(brs,1H).
ESI−MS:m/z=388(M+H)
以下の参考例13〜21について、参考例13では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに2−メトキシ安息香酸を用いて、参考例14では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに4−クロロ−2−メトキシ安息香酸を用いて、参考例15では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに2−メトキシ安息香酸を、2−アミノ−N−フェネチルベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−メチルベンズアミドを用いて、参考例16では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに2−メトキシ安息香酸を、2−アミノ−N−フェネチルベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミドを用いて、参考例17では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに2,6−ジメトキシ安息香酸を用いて、参考例18では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに2−メトキシニコチン酸を用いて、参考例19では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに3−メトキシピコリン酸を用いて、参考例20では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに3−メトキシイソニコチン酸を用いて、参考例21では2−(ジメチルアミノ)安息香酸の代わりに2−(ベンジルオキシ)安息香酸を用いて、それ以外は参考例12と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例13)2−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.93(t,J=7.0Hz,2H),3.69−3.74(m,2H),4.11(s,3H),6.05(brs,1H),7.01−7.11(m,3H),7.19−7.32(m,6H),7.44−7.51(m,2H),8.22(dd,J=7.8,2.0Hz,1H),8.67(d,J=8.3Hz,1H),11.68(brs,1H).
ESI−MS:m/z=375(M+H)
(参考例14)4−クロロ−2−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.93(t,J=7.0Hz,2H),3.71(td,J=7.0,6.6Hz,2H),4.12(s,3H),6.05(s,1H),7.01−7.09(m,3H),7.22−7.23(m,3H),7.29−7.33(m,3H),7.45−7.49(m,1H),8.16(d,J=8.6Hz,1H),8.66(d,J=7.7Hz,1H),11.68(s,1H).
ESI−MS:m/z=409(M+H)
(参考例15)2−メトキシ−N−(2−(メチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.00(d,J=5.0Hz,3H),4.11(s,3H),6.17(brs,1H),7.01−7.10(m,3H),7.40−7.50(m,3H),8.20(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.66(dd,J=8.6,0.9Hz,1H),11.67(s,1H).
ESI−MS:m/z=285(M+H)
(参考例16)2−メトキシ−N−(2−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.37(s,3H),3.55(t,J=5.0Hz,2H),3.64(dt,J=5.1,5.0Hz,2H),4.09(s,3H),6.45(s,1H),7.01(d,J=8.2Hz,1H),7.06−7.12(m,2H),7.45−7.51(m,3H),8.21(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.70(d,J=8.6Hz,1H),11.72(s,1H).
ESI−MS:m/z=329(M+H)
(参考例17)2,6−ジメトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.90(t,J=6.8Hz,2H),3.62−3.67(m,2H),3.82(s,6H),6.16(brs,1H),6.59(d,J=8.3Hz,2H),7.02−7.06(m,1H),7.21−7.35(m,7H),7.47−7.51(m,1H),8.84(d,J=8.8Hz,1H),10.94(brs,1H).
ESI−MS:m/z=405(M+H)
(参考例18)2−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.94(t,J=6.8Hz,2H),3.73(td,J=6.8,6.6Hz,2H),4.26(s,3H),6.06(brs,1H),7.05−7.10(m,2H),7.19−7.24(m,3H),7.29−7.33(m,3H),7.45−7.49(m,1H),8.31(dd,J=4.9,2.0Hz,1H),8.53(dd,J=7.6,2.0Hz,1H),8.67(dd,J=8.4,0.9Hz,1H),11.83(s,1H).
ESI−MS:m/z=376(M+H)
(参考例19)3−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ピコリンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.95(t,J=6.8Hz,2H),3.73(dt,J=6.8,6.6Hz,2H),4.00(s,3H),6.15(brs,1H),7.04(td,J=7.6,1.1Hz,1H),7.23−7.25(m,3H),7.30−7.34(m,3H),7.39−7.50(m,3H),8.37(dd,J=4.1,1.5Hz,1H),8.84(d,J=8.3Hz,1H),12.31(s,1H).
ESI−MS:m/z=376(M+H)
(参考例20)3−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)イソニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.94(t,J=7.0Hz,2H),3.72(td,J=7.0,5.7Hz,2H),4.22(s,3H),6.10(brs,1H),7.10(t,J=7.6Hz,1H),7.22−7.24(m,3H),7.30−7.33(m,3H),7.49(t,J=7.9Hz,1H),8.01(d,J=5.0Hz,1H),8.42(d,J=5.0Hz,1H),8.50(s,1H),8.69(d,J=8.3Hz,1H),11.84(s,1H).
ESI−MS:m/z=376(M+H)
(参考例21)2−(ベンジルオキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.84(t,J=7.0Hz,2H),3.58(dd,J=12.8,7.0Hz,2H),5.54(s,2H),6.02(brs,1H),6.93(d,J=8.3Hz,1H),7.00−7.09(m,2H),7.14−7.16(m,2H),7.20−7.36(m,8H),7.46−7.52(m,3H),8.16(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.69(d,J=8.3Hz,1H),11.84(brs,1H).
ESI−MS:m/z=451(M+H)
(参考例22)2−ヒドロキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
2−(ベンジルオキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミド(0.177g,0.394mmol)をメタノール(2.00mL)に溶解し、パラジウム−炭素(5%wet、0.018g)を室温で加え、水素雰囲気下で12時間攪拌した。反応液を濾過し、濾液を減圧濃縮し、表題化合物(0.141g、0.391mmol、99%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.96(t,J=6.8Hz,2H),3.76(td,J=6.8,6.5Hz,2H),6.26(brs,1H),6.96−7.03(m,2H),7.11(td,J=7.6,0.9Hz,1H),7.24−7.26(m,3H),7.32−7.36(m,3H),7.42−7.47(m,1H),7.51−7.55(m,1H),7.79(dd,J=8.2,1.3Hz,1H),8.66(d,J=8.3Hz,1H),12.33(s,1H),12.34(brs,1H).
ESI−MS:m/z=361(M+H)
(参考例23)2−エトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
2−ヒドロキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミド(0.0300g,0.0830mmol)をDMF(1.00mL)に溶解し、炭酸カリウム(0.0138g,0.100mmol)及びヨウ化エチル(0.00736mL,0.0920mmol)を室温で加えた。同温度で16時間攪拌した後、反応液へ蒸留水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=75/25−60/40)で精製し、表題化合物(0.0304g、0.0783mmol、94%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.54(t,J=7.1Hz,3H),2.91(t,J=7.0Hz,2H),3.69(dd,J=12.8,7.0Hz,2H),4.38(q,J=7.1Hz,2H),6.03(brs,1H),7.00−7.02(m,1H),7.04−7.09(m,2H),7.20−7.23(m,3H),7.27−7.32(m,3H),7.43−7.49(m,2H),8.14(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.58(d,J=8.3Hz,1H),11.48(brs,1H).
ESI−MS:m/z=389(M+H)
以下の参考例24〜27について、参考例24ではヨウ化エチルの代わりにヨウ化プロピルを用いて、参考例25ではヨウ化エチルの代わりにヨウ化イソプロピルを用いて、参考例26ではヨウ化エチルの代わりに4−(2−クロロエチル)モルホリンを用いて、参考例27ではヨウ化エチルの代わりに1−ブロモ−2−メトキシエタンを用いて、それ以外は参考例23と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例24)N−フェネチル−2−(2−プロポキシベンズアミド)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.01(t,J=7.4Hz,3H),1.91−2.01(m,2H),2.90(t,J=7.0Hz,2H),3.68(dd,J=12.9,7.0Hz,2H),4.24(t,J=7.0Hz,2H),6.05(brs,1H),7.00−7.09(m,3H),7.20−7.23(m,3H),7.29−7.32(m,3H),7.42−7.49(m,2H),8.11(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.56(d,J=7.8Hz,1H),11.42(brs,1H).
ESI−MS:m/z=403(M+H)
(参考例25)2−イソプロポキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.49(s,3H),1.51(s,3H),2.88−2.91(m,2H),3.65−3.70(m,2H),4.72−4.78(m,1H),6.04(brs,1H),7.00−7.09(m,3H),7.19−7.23(m,3H),7.26−7.32(m,3H),7.41−7.49(m,2H),8.08(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.53(d,J=8.0Hz,1H),11.30(brs,1H).
ESI−MS:m/z=403(M+H)
(参考例26)2−(2−モルホリノエトキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.48−2.50(m,4H),2.86−2.93(m,4H),3.49−3.51(m,4H),3.64−3.69(m,2H),4.37(t,J=6.0Hz,2H),6.18(brs,1H),7.03(d,J=7.6Hz,1H),7.07−7.14(m,2H),7.18−7.22(m,3H),7.27−7.31(m,2H),7.36(dd,J=7.7,1.3Hz,1H),7.44−7.50(m,2H),8.10(dd,J=7.8,2.0Hz,1H),8.39(d,J=7.8Hz,1H),11.35(brs,1H).
ESI−MS:m/z=474(M+H)
(参考例27)2−(2−メトキシエトキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.88−2.92(m,2H),3.34(s,3H),3.68(td,J=6.6,6.4Hz,2H),3.90−3.92(m,2H),4.42−4.44(m,2H),6.12(brs,1H),7.07−7.10(m,3H),7.20−7.22(m,3H),7.28−7.34(m,3H),7.44−7.49(m,2H),8.13(dd,J=8.0,1.7Hz,1H),8.49(d,J=7.8Hz,1H),11.40(brs,1H).
ESI−MS:m/z=419(M+H)
(参考例28)N−(2−シアノエチル)−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミド(0.100g,0.529mmol)をクロロホルム(2.64mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.110mL,0.793mmol)及び2−メトキシベンゾイルクロリド(0.094mL,0.634mmol)を0度で加えた。室温で4時間撹拌した後、反応液へ1M塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20−40/60)で精製し、表題化合物(0.164g、0.408mmol、77%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.74(t,J=6.6Hz,2H),3.71(td,J=6.6,6.4Hz,2H),4.10(s,3H),6.65(brs,1H),7.03(d,J=8.3Hz,1H),7.08−7.12(m,2H),7.48−7.52(m,3H),8.22(dd,J=7.8,2.0Hz,1H),8.64(d,J=8.3Hz,1H),11.62(s,1H).
ESI−MS:m/z=324(M+H)
以下の参考例29〜36について、参考例29では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−フェネチルベンズアミドを、2−メトキシベンゾイルクロリドの代わりに2−(アリルオキシ)ベンゾイルクロリドを用いて、参考例30では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−フェニルベンズアミドを用いて、参考例31では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−ペンチルベンズアミドを用いて、参考例32では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−フェネチルニコチンアミドを、トリエチルアミンの代わりにピリジンを用いて、参考例33では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに3−アミノ−N−フェネチルイソニコチンアミドを用いて、参考例34では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−6−クロロ−N−フェネチルベンズアミドを用いて、参考例35では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−6−メチル−N−フェネチルベンズアミドを用いて、参考例36では2−アミノ−N−(2−シアノエチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−6−クロロ−N−フェネチルベンズアミドを、2−メトキシベンゾイルクロリドの代わりに2,6−ジメトキシベンゾイルクロリドを用いて、それ以外は参考例28と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例29)2−(アリルオキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.91(t,J=6.8Hz,2H),3.68(dt,J=6.8,6.6Hz,2H),4.94(dt,J=5.1,1.7Hz,2H),5.28(ddt,J=10.5,1.7,1.4Hz,1H),5.41(ddt,J=17.3,1.7,1.4Hz,1H),6.09(brs,1H),6.12−6.21(m,1H),7.00(d,J=8.3Hz,1H),7.03−7.09(m,2H),7.20−7.23(m,3H),7.28−7.33(m,3H),7.41−7.48(m,2H),8.15(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.64(d,J=7.8Hz,1H),11.63(s,1H).
ESI−MS:m/z=401(M+H)
(参考例30)2−メトキシ−N−(2−(フェニルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:4.05(s,3H),6.86(ddd,J=7.6,7.6,1.0Hz,1H),7.00(d,J=8.3Hz,1H),7.08−7.12(m,1H),7.15−7.19(m,1H),7.27−7.31(m,1H),7.38−7.42(m,2H),7.45−7.51(m,2H),7.80−7.82(m,2H),8.27(dd,J=7.8,2.0Hz,1H),8.53(dd,J=8.3,0.7Hz,1H),8.75(s,1H),11.52(s,1H).
ESI−MS:m/z=345(M−H)
(参考例31)2−メトキシ−N−(2−(ペンチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.89(t,J=7.1Hz,3H),1.34−1.37(m,4H),1.57−1.63(m,2H),3.43(dd,J=13.0,7.2Hz,2H),4.09(s,3H),6.16(s,1H),7.01(d,J=8.3Hz,1H),7.04−7.10(m,2H),7.40−7.49(m,3H),8.20(dd,J=7.8,2.0Hz,1H),8.65(d,J=8.5Hz,1H),11.64(s,1H).
ESI−MS:m/z=341(M+H)
(参考例32)2−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.92(t,J=7.0Hz,2H),3.70(td,J=7.0,5.9Hz,2H),4.10(s,3H),6.35(brs,1H),7.03(d,J=8.3Hz,1H),7.07(dd,J=7.8,4.9Hz,1H),7.08−7.12(m,1H),7.20−7.22(m,3H),7.28−7.30(m,2H),7.48−7.53(m,1H),7.71(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.27(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.56(dd,J=4.8,1.8Hz,1H),11.24(s,1H).
ESI−MS:m/z=376(M+H)
(参考例33)3−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルイソニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.95(t,J=6.8Hz,2H),3.73(td,J=6.8,6.6Hz,2H),4.13(s,3H),6.27(brs,1H),7.04(d,J=8.3Hz,1H),7.09−7.13(m,2H),7.21−7.23(m,3H),7.29−7.33(m,2H),7.50−7.54(m,1H),8.26(dd,J=7.9,1.6Hz,1H),8.33(d,J=5.1Hz,1H),9.89(s,1H),11.52(brs,1H).
ESI−MS:m/z=376(M+H)
(参考例34)2−クロロ−6−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.91(t,J=7.0Hz,2H),3.75(td,J=7.0,6.0Hz,2H),4.11(s,3H),5.97(brs,1H),7.02(d,J=8.0Hz,1H),7.10−7.18(m,5H),7.21−7.24(m,2H),7.32(t,J=8.2Hz,1H),7.49−7.53(m,1H),8.27−8.31(m,2H),10.69(brs,1H).
ESI−MS:m/z=409(M+H)
(参考例35)2−(2−メトキシベンズアミド)−6−メチル−N−フェネチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.26(s,3H),2.86(t,J=7.1Hz,2H),3.71(td,J=7.1,6.7Hz,2H),4.10(s,3H),5.91(brs,1H),6.96(d,J=7.8Hz,1H),7.02(d,J=7.8Hz,1H),7.10−7.17(m,4H),7.20−7.24(m,2H),7.26−7.30(m,1H),7.48−7.52(m,1H),8.03(d,J=8.3Hz,1H),8.30(dd,J=7.9,1.8Hz,1H),10.36(s,1H).
ESI−MS:m/z=389(M+H)
(参考例36)2−クロロ−6−(2,6−ジメトキシベンズアミド)−N−フェネチルベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.92(t,J=7.0Hz,2H),3.71(td,J=7.0,6.6Hz,2H),3.81(s,6H),6.19(brs,1H),6.52−6.59(m,2H),7.13(dd,J=7.9,1.1Hz,1H),7.22−7.25(m,3H),7.28−7.36(m,4H),8.40(d,J=8.6Hz,1H),9.02(s,1H).
ESI−MS:m/z=439(M+H)
(参考例37)2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オンの合成:
Figure 2016030747
アントラニル酸(1.00g,7.29mmol)をピリジン(22.1mL)に溶解し、2−メトキシベンゾイルクロリド(2.16mL,14.6mmol)を室温で加えた。同温度で12時間撹拌した後、反応液へ蒸留水を加えて濾過し、濾取した固体を蒸留水で洗浄後に乾燥し、表題化合物(1.67g、6.60mmol、91%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.94(s,3H),7.03−7.09(m,2H),7.49−7.56(m,2H),7.70−7.72(m,1H),7.81−7.88(m,2H),8.26(dd,J=7.8,1.5Hz,1H).
ESI−MS:m/z=254(M+H)
(参考例38)2−(2−メトキシフェニル)−4H−ピリド[4,3−d][1,3]オキサジン−4−オンの合成:
Figure 2016030747
4−アミノニコチン酸(0.100g,0.724mmol)をDMF(3.62mL)に溶解し、ジイソプロピルエチルアミン(0.139mL,0.796mmol)及び2−メトキシベンゾイルクロリド(0.113mL,0.760mmol)を室温で加えた。同温度で20時間撹拌した後、HATU(0.302g,0.796mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.113mL,0.760mmol)を加えた。50度で5時間撹拌した後、反応液へ蒸留水を加え、ジエチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=80/20−60/40)で精製し、表題化合物(0.0865g、0.340mmol、47%)を淡黄色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.96(s,3H),7.05−7.11(m,2H),7.54−7.59(m,2H),7.93(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.95(d,J=5.6Hz,1H),9.45(s,1H).
ESI−MS:m/z=255(M+H)
(参考例39)N−ベンジル−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オン(0.0500g,0.197mmol)をテトラヒドロフラン(2.00mL)に溶解し、ベンジルアミン(0.0324mL,0.296mmol)を室温で加えた。50度で12時間撹拌した後、反応溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=90/10−65/35)で精製し、表題化合物(0.0620g、0.172mmol、87%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:3.88(s,3H),4.51(d,J=5.9Hz,2H),7.08−7.12(m,1H),7.17−7.25(m,3H),7.29−7.36(m,4H),7.50−7.58(m,2H),7.71(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),7.98(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.62(d,J=7.7Hz,1H),9.25−9.28(m,1H),11.88(s,1H).
ESI−MS:m/z=361(M+H)
以下の参考例40〜44について、参考例40ではベンジルアミンの代わりに2−アミノ−N,N−ジメチルアセトアミドを用いて、参考例41ではベンジルアミンの代わりにイソプロピルアミンを用いて、参考例42では2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−オンの代わりに2−(2−メトキシフェニル)−4H−ピリド[4,3−d][1,3]オキサジン−4−オンを、ベンジルアミンの代わりにフェネチルアミンを用いて、参考例43ではベンジルアミンの代わりに2−(4−クロロフェニル)エタンアミンを用いて、参考例44ではベンジルアミンの代わりに2−(4−メトキシフェニル)エタンアミンを用いて、それ以外は参考例39と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例40)N−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.04(s,3H),3.05(s,3H),4.09(s,3H),4.21(d,J=3.9Hz,2H),7.00−7.15(m,3H),7.45−7.53(m,2H),7.60(dd,J=7.8,1.5Hz,1H),8.17(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.73(d,J=8.3Hz,1H),11.78(brs,1H).
ESI−MS:m/z=356(M+H)
(参考例41)N−イソプロピル−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.25(s,3H),1.27(s,3H),4.11(s,3H),4.22−4.31(m,1H),5.87(brs,1H),7.02(d,J=8.3Hz,1H),7.06−7.10(m,2H),7.40−7.42(m,1H),7.45−7.52(m,2H),8.21(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.67(d,J=8.5Hz,1H),11.65(s,1H).
ESI−MS:m/z=313(M+H)
(参考例42)4−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルニコチンアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.96(t,J=6.8Hz,2H),3.76(td,J=6.8,6.6Hz,2H),4.13(s,3H),6.15(brs,1H),7.04(d,J=8.5Hz,1H),7.08−7.12(m,1H),7.21−7.36(m,5H),7.50−7.54(m,1H),8.20(dd,J=7.9,1.8Hz,1H),8.52(s,1H),8.55(d,J=5.9Hz,1H),8.75(d,J=5.9Hz,1H),12.09(brs,1H).
ESI−MS:m/z=376(M+H)
(参考例43)N−(4−クロロフェネチル)−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,ACETONE−d)δ:2.97(t,J=7.1Hz,2H),3.66−3.71(m,2H),4.13(s,3H),7.06−7.11(m,2H),7.19−7.31(m,5H),7.43−7.48(m,1H),7.52−7.57(m,2H),7.92(brs,1H),8.13(dd,J=7.9,1.8Hz,1H),8.76(d,J=8.3Hz,1H),12.00(brs,1H).
ESI−MS:m/z=409(M+H)
(参考例44)2−メトキシ−N−(2−((4−メトキシフェネチル)カルバモイル)フェニル)ベンズアミドの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,ACETONE−d)δ:2.90(t,J=7.3Hz,2H),3.62−3.67(m,2H),3.70(s,3H),4.13(s,3H),6.79−6.83(m,2H),7.07−7.10(m,2H),7.17−7.21(m,3H),7.43−7.47(m,1H),7.52−7.58(m,2H),7.87(brs,1H),8.13(dd,J=7.8,2.0Hz,1H),8.77(d,J=8.0Hz,1H),12.02(brs,1H).
ESI−MS:m/z=405(M+H)
(実施例1)(Z)−N,N−ジメチル−2−(4−(フェネチルイミノ)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2−イル)アニリン(以下、実施例1の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミド(0.0310g、0.0800mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.0335mL、0.240mmol)、トリフェニルホスフィン(0.0315g、0.120mmol)及びヨウ素(0.0305g、0.120mmol)を室温で加えた。同温度で5時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=60/40)で精製し、実施例1の化合物(0.0062g、0.0168mmol、21%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.81(s,6H),2.97−3.01(m,2H),3.77−3.81(m,2H),6.90−6.93(m,1H),6.98(d,J=7.6Hz,1H),7.16−7.19(m,1H),7.23−7.26(m,4H),7.35−7.40(m,2H),7.47−7.49(m,1H),7.54−7.58(m,1H),7.68(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),8.12(dd,J=7.7,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=370(M+H)
以下の参考例45について、参考例45では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−(アリルオキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、それ以外は実施例1と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(参考例45)(Z)−N−(2−(2−(アリルオキシ)フェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミンの合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.97−3.01(m,2H),3.78−3.82(m,2H),4.60(d,J=5.1Hz,2H),5.18−5.21(m,1H),5.39(dd,J=17.3,1.7Hz,1H),5.93−6.03(m,1H),6.99(d,J=8.3Hz,1H),7.03−7.07(m,1H),7.16−7.20(m,1H),7.26−7.27(m,4H),7.35−7.39(m,1H),7.43−7.48(m,2H),7.54−7.58(m,1H),7.80(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.12(dd,J=7.7,1.5Hz,1H).
ESI−MS:m/z=383(M+H)
(実施例2)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例2の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミド(0.110g、0.293mmol)をジクロロメタン(2.9mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.491mL、3.52mmol)、トリフェニルホスフィン(0.385g、1.47mmol)及びヨウ素(0.372g、1.47mmol)を室温で加えた。同温度で5時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=80/20)で精製し、実施例2の化合物(0.0392g、0.110mmol、38%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.01(t,J=7.8Hz,2H),3.80−3.85(m,5H),7.00−7.07(m,2H),7.17−7.21(m,1H),7.26−7.30(m,4H),7.34−7.38(m,1H),7.46−7.50(m,2H),7.53−7.58(m,1H),7.82(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.12(dd,J=7.8,1.5Hz,1H).
ESI−MS:m/z=357(M+H)
以下の実施例3について、実施例3では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに4−クロロ−2−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、それ以外は実施例1と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(実施例3)(Z)−N−(2−(4−クロロ−2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例3の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.00(t,J=7.7Hz,2H),3.78−3.82(m,2H),3.84(s,3H),6.99(d,J=1.8Hz,1H),7.04(dd,J=8.2,1.8Hz,1H),7.17−7.22(m,1H),7.26−7.28(m,3H),7.35−7.39(m,1H),7.46(dd,J=8.2,0.9Hz,1H),7.54−7.58(m,1H),7.78(d,J=8.6Hz,1H),8.11(dd,J=7.7,1.4Hz,1H).
ESI−MS:m/z=391(M+H)
(実施例4)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)メタンアミン(以下、実施例4の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−メトキシ−N−(2−(メチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミド(0.0500g、0.176mmol)をジクロロメタン(1.76mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.245mL、1.76mmol)、トリフェニルホスフィン(0.185g、0.703mmol)及びヨウ素(0.179g、0.703mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=80/20)で精製し、実施例4の化合物(0.0027g、0.0101mmol、5.7%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.26(s,3H),3.93(s,3H),7.03−7.09(m,2H),7.34−7.38(m,1H),7.48−7.51(m,2H),7.53−7.57(m,1H),7.88(dd,J=7.7,1.6Hz,1H),8.06(dd,J=7.7,1.6Hz,1H).
ESI−MS:m/z=267(M+H)
(実施例5)(Z)−2−メトキシ−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)エタンアミン(以下、実施例5の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−メトキシ−N−(2−((2−メトキシエチル)カルバモイル)フェニル)ベンズアミド(0.100g、0.305mmol)をジクロロメタン(3.05mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.424mL、3.05mmol)、トリフェニルホスフィン(0.320g、1.22mmol)及びヨウ素(0.309g、1.22mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアミノシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=80/20)で精製し、実施例5の化合物(0.0356g、0.115mmol、37%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.44(s,3H),3.68−3.71(m,2H),3.75−3.78(m,2H),3.92(s,3H),7.01−7.07(m,2H),7.33−7.37(m,1H),7.46−7.51(m,2H),7.53−7.57(m,1H),7.87(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),8.13−8.15(m,1H).
ESI−MS:m/z=311(M+H)
以下の実施例6〜12について、実施例6では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりにN−(2−シアノエチル)−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドを用いて、実施例7では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりにN−ベンジル−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドを用いて、実施例8では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2,6−ジメトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例9では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりにN−(2−(ジメチルアミノ)−2−オキソエチル)−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドを用いて、実施例10では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりにN−イソプロピル−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドを用いて、実施例11では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−メトキシ−N−(2−(フェニルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例12では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−メトキシ−N−(2−(ペンチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、それ以外は実施例1と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(実施例6)(Z)−2−シアノ−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)エタンアミン(以下、実施例6の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.74(t,J=7.2Hz,2H),3.83(t,J=7.2Hz,2H),3.94(s,3H),7.03−7.09(m,2H),7.37−7.41(m,1H),7.49−7.53(m,2H),7.58−7.62(m,1H),7.88(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.12(dd,J=7.8,1.7Hz,1H).
ESI−MS:m/z=306(M+H)
(実施例7)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルメタンアミン(以下、実施例7の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.88(s,3H),4.81(s,2H),7.02−7.08(m,2H),7.23−7.26(m,1H),7.33−7.39(m,3H),7.45−7.51(m,4H),7.55−7.59(m,1H),7.87(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),8.20(dd,J=7.9,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=343(M+H)
(実施例8)(Z)−N−(2−(2,6−ジメトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例8の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.95−2.99(m,2H),3.65−3.69(m,2H),3.80(s,6H),6.61(d,J=8.3Hz,2H),7.16−7.20(m,1H),7.22−7.28(m,4H),7.34−7.40(m,2H),7.48−7.58(m,2H),8.13(dd,J=7.8,1.0Hz,1H).
ESI−MS:m/z=387(M+H)
(実施例9)(Z)−2−((2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)アミノ)−N,N−ジメチルアセトアミド(以下、実施例9の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.02(s,3H),3.14(s,3H),3.93(s,3H),4.43(s,2H),7.02−7.08(m,2H),7.35−7.39(m,1H),7.47−7.51(m,2H),7.56−7.60(m,1H),7.89(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.19(dd,J=7.7,1.4Hz,1H).
ESI−MS:m/z=338(M+H)
(実施例10)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)プロパン−2−アミン(以下、実施例10の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.23(s,3H),1.25(s,3H),3.91(s,3H),4.24−4.30(m,1H),7.02(d,J=8.3Hz,1H),7.05(ddd,J=7.6,7.6,1.0Hz,1H),7.31−7.35(m,1H),7.44−7.55(m,3H),7.85(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.11(dd,J=7.9,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=295(M+H)
(実施例11)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)アニリン(以下、実施例11の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.74(s,3H),6.94(d,J=8.3Hz,1H),6.96−7.00(m,1H),7.08−7.12(m,1H),7.25−7.27(m,2H),7.31−7.35(m,2H),7.41−7.46(m,2H),7.54(d,J=7.8Hz,1H),7.61−7.65(m,1H),7.74(dd,J=7.7,1.6Hz,1H),8.30(dd,J=7.7,1.6Hz,1H).
ESI−MS:m/z=329(M+H)
(実施例12)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)ペンタン−1−アミン(以下、実施例12の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.91(t,J=7.0Hz,3H),1.35−1.43(m,4H),1.66−1.73(m,2H),3.56(t,J=7.2Hz,2H),3.92(s,3H),7.02−7.08(m,2H),7.32−7.36(m,1H),7.46−7.56(m,3H),7.86(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.10(dd,J=7.8,1.7Hz,1H).
ESI−MS:m/z=323(M+H)
(実施例13)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ピリド[3,4−d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例13の化合物)の合成:
Figure 2016030747
3−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルイソニコチンアミド(0.0300g、0.0800mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.111mL、0.800mmol)、トリフェニルホスフィン(0.0840g、0.320mmol)及びヨウ素(0.0810g、0.320mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=70/30)で精製し、実施例13の化合物(0.0270g、0.0755mmol、94%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.00−3.03(m,2H),3.82−3.86(m,2H),3.86(s,3H),7.02(d,J=8.3Hz,1H),7.04−7.08(m,1H),7.18−7.22(m,1H),7.26−7.28(m,4H),7.49−7.53(m,1H),7.85(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),7.89(dd,J=5.1,0.5Hz,1H),8.58(d,J=5.1Hz,1H),8.83(s,1H).
ESI−MS:m/z=358(M+H)
(実施例14)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ピリド[4,3−d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例14の化合物)の合成:
Figure 2016030747
4−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルニコチンアミド(0.0300g、0.0800mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.111mL、0.800mmol)、トリフェニルホスフィン(0.0840g、0.320mmol)及びヨウ素(0.0810g、0.320mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=60/40)で精製し、実施例14の化合物(0.0135g、0.0378mmol、47%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.00−3.04(m,2H),3.82−3.86(m,2H),3.86(s,3H),7.02(d,J=8.3Hz,1H),7.04−7.08(m,1H),7.17−7.21(m,1H),7.27−7.31(m,5H),7.50−7.55(m,1H),7.86(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.71(d,J=5.4Hz,1H),9.29(s,1H).
ESI−MS:m/z=358(M+H)
以下の実施例15〜17について、実施例15では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりにN−(4−クロロフェネチル)−2−(2−メトキシベンズアミド)ベンズアミドを用いて、実施例16では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−メトキシ−N−(2−((4−メトキシフェネチル)カルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例17では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−クロロ−6−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルベンズアミドを用いて、それ以外は実施例1と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(実施例15)(Z)−2−(4−クロロフェニル)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)エタンアミン(以下、実施例15の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:2.92(t,J=7.2Hz,2H),3.71(t,J=7.2Hz,2H),3.83(s,3H),7.07−7.10(m,1H),7.21(d,J=8.3Hz,1H),7.30−7.31(m,4H),7.43−7.47(m,2H),7.55−7.59(m,1H),7.64−7.68(m,1H),7.77(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),7.99(dd,J=7.9,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=391(M+H)
(実施例16)(Z)−2−(4−メトキシフェニル)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)エタンアミン(以下、実施例16の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,DMSO−d)δ:2.85(t,J=7.4Hz,2H),3.66−3.70(m,2H),3.70(s,3H),3.83(s,3H),6.80−6.83(m,2H),7.06−7.10(m,1H),7.17−7.22(m,3H),7.43−7.47(m,2H),7.55−7.59(m,1H),7.63−7.68(m,1H),7.77(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.00(dd,J=8.2,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=387(M+H)
(実施例17)(Z)−N−(5−クロロ−2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例17の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.03−3.06(m,2H),3.83(s,3H),3.89−3.93(m,2H),7.00(d,J=8.5Hz,1H),7.02−7.06(m,1H),7.17−7.20(m,1H),7.27−7.33(m,4H),7.37−7.41(m,3H),7.46−7.51(m,1H),7.83(dd,J=7.6,1.7Hz,1H).
ESI−MS:m/z=391(M+H)
(実施例18)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ピリド[2,3−d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例18の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−(2−メトキシベンズアミド)−N−フェネチルニコチンアミド(0.0280g、0.0746mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.104mL、0.746mmol)、トリフェニルホスフィン(0.0780g、0.298mmol)及びヨウ素(0.0760g、0.298mmol)を室温で加えた。同温度で5時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=60/40)で精製し、実施例18の化合物(0.0170g、0.0476mmol、64%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.99−3.03(m,2H),3.83−3.87(m,2H),3.85(s,3H),7.01(d,J=8.5Hz,1H),7.03−7.07(m,1H),7.18−7.21(m,1H),7.27−7.30(m,5H),7.49−7.53(m,1H),8.04−8.07(m,1H),8.39−8.41(m,1H),8.71−8.73(m,1H).
ESI−MS:m/z=358(M+H)
(実施例19)(Z)−N−(2−(2−メトキシピリジン−3−イル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例19の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ニコチンアミド(0.0300g、0.0800mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.111mL、0.800mmol)、トリフェニルホスフィン(0.0840g、0.320mmol)及びヨウ素(0.0810g、0.320mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=90/10)で精製し、実施例19の化合物(0.0280g、0.0783mmol、98%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.00−3.04(m,2H),3.83−3.87(m,2H),4.00(s,3H),7.01(dd,J=7.6,4.9Hz,1H),7.16−7.20(m,1H),7.27−7.29(m,4H),7.38(ddd,J=8.0,7.3,1.2Hz,1H),7.46(dd,J=8.0,0.7Hz,1H),7.56(ddd,J=8.0,7.3,1.5Hz,1H),8.12(dd,J=7.8,1.2Hz,1H),8.20(dd,J=7.6,2.0Hz,1H),8.32(dd,J=4.9,2.0Hz,1H).
ESI−MS:m/z=358(M+H)
(実施例20)(Z)−N−(2−(3−メトキシピリジン−2−イル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例20の化合物)の合成:
Figure 2016030747
3−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ピコリンアミド(0.0300g、0.0800mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.111mL、0.800mmol)、トリフェニルホスフィン(0.0840g、0.320mmol)及びヨウ素(0.0810g、0.320mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=70/30)で精製し、実施例20の化合物(0.0238g、0.0666mmol、83%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.99−3.03(m,2H),3.78−3.82(m,2H),3.86(s,3H),7.16−7.21(m,1H),7.27−7.28(m,3H),7.37−7.45(m,4H),7.56−7.58(m,2H),8.12−8.14(m,1H),8.38(dd,J=4.5,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=358(M+H)
(実施例21)(Z)−N−(2−(3−メトキシピリジン−4−イル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例21の化合物)の合成:
Figure 2016030747
3−メトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)イソニコチンアミド(0.0400g、0.107mmol)をジクロロメタン(1.0mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.149mL、1.07mmol)、トリフェニルホスフィン(0.112g、0.426mmol)及びヨウ素(0.108g、0.426mmol)を室温で加えた。同温度で5時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=70/30)で精製し、実施例21の化合物(0.0323g、0.0904mmol、85%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.99−3.03(m,2H),3.80−3.84(m,2H),3.96(s,3H),7.17−7.22(m,1H),7.27−7.28(m,4H),7.39−7.43(m,1H),7.47−7.49(m,1H),7.56−7.60(m,1H),7.71(d,J=4.9Hz,1H),8.13(dd,J=7.8,1.5Hz,1H),8.38(d,J=4.9Hz,1H),8.48(s,1H).
ESI−MS:m/z=358(M+H)
以下の実施例22〜29について、実施例22では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−(2−メトキシベンズアミド)−6−メチル−N−フェネチルベンズアミドを用いて、実施例23では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−(ベンジルオキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例24では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−エトキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例25では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりにN−フェネチル−2−(2−プロポキシベンズアミド)ベンズアミドを用いて、実施例26では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−クロロ−6−(2,6−ジメトキシベンズアミド)−N−フェネチルベンズアミドを用いて、実施例27では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−イソプロポキシ−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例28では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−(2−モルホリノエトキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、実施例29では2−(ジメチルアミノ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドの代わりに2−(2−メトキシエトキシ)−N−(2−(フェネチルカルバモイル)フェニル)ベンズアミドを用いて、それ以外は実施例1と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(実施例22)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−5−メチル−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例22の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.72(s,3H),3.01(t,J=7.3Hz,2H),3.85(s,3H),3.85(t,J=7.3Hz,2H),7.00(d,J=8.3Hz,1H),7.02−7.06(m,1H),7.15−7.20(m,2H),7.27−7.32(m,5H),7.35−7.39(m,1H),7.44−7.48(m,1H),7.82(dd,J=7.7,1.8Hz,1H).
ESI−MS:m/z=371(M+H)
(実施例23)(Z)−N−(2−(2−(ベンジルオキシ)フェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例23の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.89−2.93(m,2H),3.66−3.69(m,2H),5.16(s,2H),7.04−7.08(m,2H),7.15−7.30(m,8H),7.35−7.48(m,5H),7.54−7.58(m,1H),7.82(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.11(dd,J=7.7,1.4Hz,1H).
ESI−MS:m/z=433(M+H)
(実施例24)(Z)−N−(2−(2−エトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例24の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.35(t,J=7.0Hz,3H),2.99−3.02(m,2H),3.80−3.83(m,2H),4.10(q,J=7.0Hz,2H),6.98−7.05(m,2H),7.17−7.20(m,1H),7.25−7.29(m,4H),7.35−7.39(m,1H),7.43−7.48(m,2H),7.52−7.58(m,1H),7.78(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.12(dd,J=7.9,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=371(M+H)
(実施例25)(Z)−2−フェニル−N−(2−(2−プロポキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)エタンアミン(以下、実施例25の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:0.97(t,J=7.4Hz,3H),1.72−1.81(m,2H),2.98−3.02(m,2H),3.78−3.82(m,2H),3.99(t,J=6.6Hz,2H),6.98−7.04(m,2H),7.17−7.20(m,1H),7.25−7.29(m,4H),7.35−7.39(m,1H),7.42−7.47(m,2H),7.52−7.58(m,1H),7.76(dd,J=7.7,1.8Hz,1H),8.12(dd,J=7.8,1.2Hz,1H).
ESI−MS:m/z=385(M+H)
(実施例26)(Z)−N−(5−クロロ−2−(2,6−ジメトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例26の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.98−3.02(m,2H),3.73−3.77(m,2H),3.79(s,6H),6.61(d,J=8.5Hz,2H),7.15−7.20(m,1H),7.25−7.26(m,4H),7.34−7.44(m,4H).
ESI−MS:m/z=421(M+H)
(実施例27)(Z)−N−(2−(2−イソプロポキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例27の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.27(s,3H),1.29(s,3H),2.99−3.02(m,2H),3.80−3.84(m,2H),4.58−4.64(m,1H),6.98−7.03(m,2H),7.16−7.20(m,1H),7.23−7.47(m,7H),7.54−7.58(m,1H),7.74(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),8.13(dd,J=7.9,1.3Hz,1H).
ESI−MS:m/z=385(M+H)
(実施例28)(Z)−N−(2−(2−(2−モルホリノエトキシ)フェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例28の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.46−2.49(m,4H),2.75(t,J=5.9Hz,2H),2.99−3.02(m,2H),3.58−3.61(m,4H),3.78−3.82(m,2H),4.18(t,J=5.9Hz,2H),7.00−7.07(m,2H),7.17−7.20(m,1H),7.26−7.28(m,4H),7.36−7.39(m,1H),7.43−7.48(m,2H),7.54−7.58(m,1H),7.73(dd,J=7.7,1.6Hz,1H),8.13(d,J=7.6Hz,1H).
ESI−MS:m/z=456(M+H)
(実施例29)(Z)−N−(2−(2−(2−メトキシエトキシ)フェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例29の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.99−3.02(m,2H),3.32(s,3H),3.67−3.70(m,2H),3.80−3.84(m,2H),4.18−4.20(m,2H),7.02−7.07(m,2H),7.16−7.19(m,1H),7.24−7.29(m,4H),7.34−7.38(m,1H),7.43−7.48(m,2H),7.53−7.57(m,1H),7.77(dd,J=7.6,1.7Hz,1H),8.12(dd,J=7.8,1.2Hz,1H).
ESI−MS:m/z=401(M+H)
(実施例30)(Z)−2−(4−(フェニルエチルイミノ)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−2−イル)フェノール(以下、実施例30の化合物)の合成:
Figure 2016030747
(Z)−N−(2−(2−(アリルオキシ)フェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(0.030g,0.078mmol)をテトラヒドロフラン(1.57mL)に溶解し、ジメチルバルビツル酸(0.0245g,0.157mmol)及びテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)(0.0181g,0.016mmol)を室温で加えた。同温度で0.5時間撹拌した後、反応溶液を減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/トリエチルアミン−ヘキサン/酢酸エチル/トリエチルアミン=99/1−80/20/1)で精製し、実施例30の化合物(0.0205g、0.060mmol、76%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:3.07(dd,J=7.7,7.5Hz,2H),3.93(dd,J=7.7,7.5Hz,2H),6.92−6.96(m,1H),7.04(dd,J=8.2,0.9Hz,1H),7.19−7.24(m,1H),7.29−7.41(m,6H),7.42−7.46(m,1H),7.55−7.59(m,1H),7.86(dd,J=7.9,1.6Hz,1H),8.12(dd,J=8.2,1.4Hz,1H).
ESI−MS:m/z=343(M+H)
(実施例31)(Z)−N−(2−(2−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−メチルプロパン−2−アミン(以下、実施例31の化合物)の合成:
Figure 2016030747
2−アミノ−N−(tert−ブチル)ベンズアミド(0.0962g,0.500mmol)をジクロロメタン(5.00mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.209mL,1.50mmol)及び2−メトキシベンゾイルクロリド(0.262mL,0.85mmol)を0度で加えた。室温で4時間撹拌した後、反応液へ1M塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。得られた粗生成物を精製することなく、続く反応に用いた。
上記の粗生成物をクロロホルム(5.00mL)に溶解し、トリエチルアミン(0.209mL、1.50mmol)、トリフェニルホスフィン(0.197g、0.750mmol)及びヨウ素(0.190g、0.750mmol)を室温で加えた。同温度で16時間撹拌した後、反応液へ炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥、濾過し、濾液を減圧濃縮した。残渣をアルミナカラムクロマトグラフィー(ヘキサンのみ−ヘキサン/酢酸エチル=60/40)で精製し、実施例31の化合物(0.031g、0.201mmol、40%)を白色固体として得た。
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:1.41(s,9H),3.89(s,3H),7.01(d,J=8.3Hz,1H),7.03−7.07(m,1H),7.30−7.34(m,1H),7.42−7.53(m,3H),7.78(d,J=7.8Hz,1H),8.10(d,J=7.8Hz,1H).
ESI−MS:m/z=309(M+H)
以下の実施例32〜33について、実施例32では2−アミノ−N−(tert−ブチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−フェネチルベンズアミドを、2−メトキシベンゾイルクロリドの代わりに2−フェノキシベンゾイルクロリド用いて、実施例33では2−アミノ−N−(tert−ブチル)ベンズアミドの代わりに2−アミノ−N−フェネチルベンズアミドを、2−メトキシベンゾイルクロリドの代わりに2−フルオロ−6−メトキシベンゾイルクロリドを用いて、それ以外は実施例31と同様の手順により、表題化合物を合成した。
(実施例32)(Z)−N−(2−(2−フェノキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例32の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.87−2.91(m,2H),3.59−3.62(m,2H),6.92−6.94(m,2H),6.97−7.04(m,2H),7.15−7.25(m,8H),7.32−7.36(m,1H),7.41−7.46(m,2H),7.51−7.55(m,1H),7.97(dd,J=7.8,1.7Hz,1H),8.07(dd,J=7.8,1.5Hz,1H).
ESI−MS:m/z=419(M+H)
(実施例33)(Z)−N−(2−(2−フルオロ−6−メトキシフェニル)−4H−ベンゾ[d][1,3]オキサジン−4−イリデン)−2−フェニルエタンアミン(以下、実施例33の化合物)の合成:
Figure 2016030747
H−NMR(400MHz,CDCl)δ:2.99−3.03(m,2H),3.80−3.84(m,2H),3.82(s,3H),6.94(dd,J=9.3,4.1Hz,1H),7.15−7.21(m,2H),7.27−7.28(m,4H),7.36−7.40(m,1H),7.47(dd,J=7.9,1.1Hz,1H),7.54−7.58(m,2H),8.11(dd,J=8.0,1.5Hz,1H).
ESI−MS:m/z=375(M+H)
(実施例34)IL−23刺激によるSTAT3リン酸化評価:
IL−23刺激によるIL−23受容体発現細胞のSTAT3リン酸化に対する、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩の阻害作用を測定した。
96穴プレートに播種した(500,000個/ウェル)ヒトT細胞株Kit225細胞に、被験物質を添加し37℃、30分間処理し、次いでIL−23(終濃度10ng/mL)を添加し37℃、20分間刺激した。STAT3リン酸化は、HTRF(登録商標)Phospho−STAT3(Tyr705) Cellular Assay Kit(Cisbioバイオアッセイズ社)を用い、次のとおりに測定した。
IL−23刺激後、細胞の上清を除去し、細胞を溶解した。細胞溶解液は、Cryptate−抗リン酸化STAT3抗体(Cisbioバイオアッセイズ社)及びd2−抗STAT3抗体(Cisbioバイオアッセイズ社)と混和し、室温、遮光下にて一晩反応させた。マルチラベルカウンター(Envision、PerkinElmer社)を用いて、蛍光強度(励起波長320nm、測定波長665nm及び620nm)を測定し、STAT3リン酸化の指標となるRatio(665nmの蛍光強度×10000/620nmの蛍光強度)を算出した。表1に各被験物質のIC50値(すなわち、IL−23刺激によるSTAT3リン酸化を50%抑制する濃度)を示す。
Figure 2016030747
表1の結果から明らかな通り、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、IL−23刺激によるSTAT3リン酸化を阻害する作用を有することから、IL−23とIL−23受容体のパスウェイを阻害することが示された。
(実施例35)IL−23刺激によるSTAT3リン酸化阻害様式評価:
IL−23刺激によるIL−23受容体発現細胞のSTAT3リン酸化に対する、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩の阻害様式を評価した。
96穴プレートに播種した(500,000個/ウェル)ヒトT細胞株Kit225細胞に、被験物質を添加し37℃、30分間処理し、次いでIL−23(終濃度10、30又は100ng/mL)を添加し37℃、20分間刺激した。STAT3リン酸化は、実施例34と同様の方法で測定した。各IL−23濃度(10、30又は100ng/mL)における被験物質のIC50値を算出した。
非特許文献7に記載の公知の方法に基づき、IL−23濃度に依存してIC50値が変化する阻害剤は競合的な阻害様式であり、IL−23濃度の影響を受けずにIC50が一定である阻害剤は非競合的な阻害様式であると判断した。
図1に、競合的阻害剤である抗p40抗体(IL−23のサブユニットp40に結合してIL−23とIL−23受容体の結合を阻害する抗体、R&Dシステムズ社)の阻害様式の評価結果を示し、図2に、実施例13、17及び20の化合物の阻害様式の評価結果を示す。縦軸は、被験物質の、IL−23刺激によるSTAT3リン酸化阻害作用のIC50値(μg/mL又はμM)を示す。横軸は、IL−23濃度(ng/mL)を示す。
図1の結果から明らかな通り、抗p40抗体は、IL−23濃度の増加に伴ってIC50値が増加したことから、競合的阻害剤であることが示された。一方、図2の結果から明らかな通り、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、IL−23濃度の影響を受けずにIC50値が一定であったことから、非競合的阻害剤であることが示された。
(実施例36)JAK2のリン酸化酵素活性に対する作用の評価:
JAK2のリン酸化酵素活性に対する、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩の作用を評価した。
JAK2のリン酸化酵素活性に対する作用の評価は、HTRF(登録商標)KinEASE−TK kit(Cisbioバイオアッセイズ社)を用いて、次のように実施した。
被験物質(終濃度50μM)をJAK2(終濃度300ng/mL、ライフテクノロジーズ社)と混和し、室温にて30分間処理した。次いでATP(終濃度2μM、Sigma社)及び基質であるTK Substrate−biotin(終濃度200nM、Cisbioバイオアッセイズ社)を添加し、室温にて30分間反応させた。反応終了後、TK antibody−cryptate(Cisbioバイオアッセイズ社)及びstreptavidin−XL665(Cisbioバイオアッセイズ社)を添加し、室温にて1時間反応させた。マルチラベルカウンター(Envision、PerkinElmer社)を用いて、蛍光強度(励起波長320nm、測定波長665nm及び620nm)を測定し、JAK2のリン酸化酵素活性の指標となるRatio(665nmの蛍光強度×10000/620nmの蛍光強度)を算出した。
表2に各被験物質の50μMにおける阻害率を示す。なお、陽性対照化合物として、JAKのリン酸化酵素活性を阻害する化合物である3−[(3R,4R)−4−methyl−3−[methyl(7H−pyrrolo[2,3−d]pyrimidin−4−yl)amino]piperidin−l−yl]−3−oxopropanenitrile(国際公開第01/42246号)を用いた。
Figure 2016030747
表2の結果から明らかな通り、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、JAK2のリン酸化酵素活性を阻害しないことが示された。したがって、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、JAK2のリン酸化酵素活性を直接阻害しないため、JAK2が仲介する様々なサイトカイン受容体のパスウェイの中で、IL−23とIL−23受容体のパスウェイのみを特異的に阻害することが示された。
(実施例37)TYK2のリン酸化酵素活性に対する作用の評価:
TYK2のリン酸化酵素活性に対する、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩の作用を評価した。
TYK2のリン酸化酵素活性に対する作用の評価は、HTRF(登録商標)KinEASE−TK kit(Cisbioバイオアッセイズ社)を用いて、次のように実施した。
被験物質(終濃度50μM)を、TYK2(終濃度3000ng/mL、ライフテクノロジーズ社)と混和し、室温にて30分間処理した。次いでATP(終濃度30μM、Sigma社)及び基質であるTK Substrate−biotin(終濃度1000nM、Cisbioバイオアッセイズ社)を添加し、室温にて30分間反応させた。反応終了後、TK antibody−cryptate(Cisbioバイオアッセイズ社)及びstreptavidin−XL665(Cisbioバイオアッセイズ社)を添加し、室温にて1時間反応させた。マルチラベルカウンター(Envision、PerkinElmer社)を用いて、蛍光強度(励起波長320nm、測定波長665nm及び620nm)を測定し、TYK2のリン酸化酵素活性の指標となるRatio(665nmの蛍光強度×10000/620nmの蛍光強度)を算出した。
表3に各被験物質の50μMにおける阻害率を示す。なお、陽性対照化合物として、JAKのリン酸化酵素活性を阻害する化合物である3−[(3R,4R)−4−メチル−3−[メチル(7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ]ピリジン−エル−イル]−3−オキソプロパンニトリルを用いた。
Figure 2016030747
表3の結果から明らかな通り、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、TYK2のリン酸化酵素活性を阻害しないことが示された。したがって、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、TYK2のリン酸化酵素活性を直接阻害しないため、TYK2が仲介する様々なサイトカイン受容体のパスウェイの中で、IL−23とIL−23受容体のパスウェイのみを特異的に阻害することが示された。
(実施例38)マウス乾癬モデル評価:
マウス乾癬モデルに対する、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩の効果を評価した。
7週齢のBALB/c系雄性マウス(日本チャールス・リバー)を、予備飼育の後、8週齢で使用した。イミキモド塗布開始日(以下、誘発日)の3日前に、イソフルラン麻酔下でマウスの背部を電気バリカンで毛刈りをした後、除毛剤(エピラット、カネボウ)を用いて除毛した。イミキモド製剤であるベセルナクリーム5%(持田製薬)を70mg(イミキモド投与量として3.5mg)、誘発日から誘発後2日目までの3日間、1日1回、背部皮膚に塗布し、自己免疫疾患である乾癬に類似した皮膚炎を誘発した。エタノールに溶解した実施例13の化合物の溶液(5mg/mL)100μLを、誘発日から誘発後2日目までの3日間、1日2回、背部皮膚に塗布することにより、実施例13の化合物をマウスに局所投与した。なお、エタノールを同様に投与した群を溶媒投与群として設けた。
誘発日のイミキモド塗布前(誘発前)の背部皮膚厚と、誘発後3日目の背部皮膚厚を、デジタルマイクロメーター(ミツトヨ)を用いて測定し、その変化(誘発後3日目の背部皮膚厚−誘発前の背部皮膚厚)を、薬効評価の指標とした。
その結果、各群の背部皮膚厚の変化値(平均値±標準誤差、n=4〜5)は、溶媒投与群が0.36±0.03mm、実施例13の化合物を投与した群が0.25±0.03mmであり、実施例13の化合物を投与した群の背部皮膚厚の変化値は、溶媒投与群と比較して統計学的に有意に低下した(p<0.05%、2群の検定)。
この結果から明らかな通り、本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、自己免疫疾患に対して症状抑制効果を有することが示された。
本発明のオキサジン誘導体(I)又はその薬理学的に許容される塩は、JAKのリン酸化酵素活性を阻害することなく、IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する作用を有するため、自己免疫疾患の治療剤及び予防剤として利用できる。

Claims (8)

  1. 以下の一般式(I)で示されるオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
    Figure 2016030747
    [式中、Rは、任意の一つの水素原子が炭素数1〜5のアルコキシ基、シアノ基、フェニル基(ここで、前記フェニル基は、任意の一つの水素原子がハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基で置換されていてもよい)若しくは−CON(R)R、で置換されていてもよい炭素数1〜5のアルキル基、又は、任意の一つの水素原子が炭素数1〜5のアルキル基若しくは炭素数1〜5のアルコキシ基、で置換されていてもよいフェニル基、を表し、
    及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を表し、
    V、W、X及びYは、それぞれ独立に、CH、CR又はNを表し、
    は、ハロゲン原子、炭素数1〜5のアルキル基又は炭素数1〜5のアルコキシ基を表し、
    Aは、以下の一般式(A−1)又は(A−2)で示される置換基を表す。
    Figure 2016030747
    (式中、Rは、OR又はN(R)Rを表し、
    は、水素原子、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基、炭素数2〜6のジアルキルアミノ基、炭素数3〜6のシクロアルキルアミノ基、モルホリノ基若しくはハロゲン原子で置換されていてもよい、炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基又はベンジル基、を表し、
    及びRは、それぞれ独立に、炭素数1〜3のアルキル基を表し、
    Q、R、T及びUは、それぞれ独立に、CH又はNを表し(但し、少なくとも一つはNを表す)、
    は、ハロゲン原子、炭素数1〜4のアルキル基又は炭素数1〜3のアルコキシ基を表し、波線は、結合位置を表す。)]
  2. は、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基、シアノ基、フェニル基(ここで、前記フェニル基は、任意の一つの水素原子がハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルコキシ基で置換されていてもよい)若しくは−CON(R)Rで置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、又は、フェニル基、を表し、
    は、ハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルキル基を表し、
    は、水素原子、任意の一つの水素原子が炭素数1〜3のアルコキシ基若しくはモルホリノ基で置換されていてもよい炭素数1〜3のアルキル基、フェニル基、又、はベンジル基、を表し、
    は、ハロゲン原子又は炭素数1〜3のアルコキシ基を表す、請求項1記載のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
  3. は、メチル基、メトキシエチル基、シアノエチル基、フェニルエチル基又はジメチルアセトアミドメチル基を表し、
    は、塩素原子又はメチル基を表し、
    は、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシエチル基、モルホリノエチル基又はベンジル基を表し、
    及びRは、メチル基を表し、
    は、フッ素原子、塩素原子又はメトキシ基を表す、請求項1記載のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
  4. は、メチル基、メトキシエチル基又はフェニルエチル基であり、
    V、W、X及びYは、それぞれ独立にCH又はNを表し、
    は、メトキシ基を表す、請求項1記載のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
  5. ヤヌスキナーゼのリン酸化酵素活性を阻害することなく、IL−23とは非競合的にIL−23受容体のシグナル伝達を特異的に阻害する、請求項1〜4のいずれか一項記載のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項記載のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含む、医薬。
  7. 請求項1〜5のいずれか一項記載のオキサジン誘導体又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として含む、自己免疫疾患の治療剤又は予防剤。
  8. 前記自己免疫疾患は、乾癬である、請求項7記載の自己免疫疾患の治療剤又は予防剤。
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