JP2016029403A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ホールド性を向上させ、かつ連結部の強度を向上させた光学機器を提供する。【解決手段】第1の光学系を構成する防振レンズL4Lと、第2の光学系を構成する防振レンズL4Rと、防振ベース部材と、防振レンズL4L,L4Rを保持し防振ベース部材に対して移動可能な可動鏡筒32とを備え、コイル45Pと磁石46Pが、第1の空間S61に設けられており、電源部は第2の空間S62を除く第3の空間S63に設けられている。【選択図】図6

Description

本発明は、双眼鏡やカメラなどの光学機器に関する。
双眼鏡やカメラなどの光学機器に搭載される、手振れ補正機構の方式として、バリアングルプリズム方式、ジンバル方式、レンズチルト方式、レンズシフト方式などの様々な方式が知られている。レンズシフト方式を用いた双眼鏡の防振機能は、一対の光学系の一部を構成する防振レンズを、光軸に直交する方向のうち双眼鏡の振れによる像振れを打ち消す方向にシフトさせることで実現される。双眼鏡では、左右の光学系によって形成される光学像は両眼で同時に観察されるため、左右の光学系内において同時かつ同じように防振レンズをシフトさせる。レンズをシフトさせるため、乾電池等の電源からの電力供給が必要である。乾電池が装填された電池室は光学機器の内部に配置される。
特許文献1は、左右の光学系の光軸に平行に像振れ補正光学系間を通って電池室が配置された像振れ補正装置を開示している。また、特許文献2は、左右の光学系の光軸に垂直に対物レンズの間を通って電池室が配置された像振れ補正装置を開示している。
特開2002−98912号公報 特開2005−309321号公報
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、左右の像振れ補正光学系間に電池が装填される電池室と左右の振れ補正光学系の連結部が必要となり、双眼鏡の中央部の厚みが必要となってしまいホールド性が良くない。また、連結部の内部で電池室のスペースが空くため、連結部の強度が弱くなる。特許文献2に開示された技術では、双眼鏡の中央部に電池の高さ分の厚みが必要となってしまいホールド性が良くない。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、ホールド性を向上させ、かつ連結部の強度を向上させた光学機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、平行な光軸を有する第1の光学系と第2の光学系を有する光学機器であって、第1の光学系を構成する第1の防振レンズと、第2の光学系を構成する第2の防振レンズと、防振ベース部材と、前記第1の防振レンズと前記第2の防振レンズを保持し、前記防振ベース部材に対して移動可能なレンズ保持部材と、前記レンズ保持部材に対して前記光軸に対して直交する第1の方向への駆動力を発生させる第1の駆動力発生手段と、前記レンズ保持部材に対して前記光軸に対して直交する第2の方向への駆動力を発生させる第2の駆動力発生手段と、前記第1の駆動力発生手段と前記第2の駆動力発生手段に電力を供給する電源部と、を有し、前記第1の駆動力発生手段が、前記第1の光学系と前記第2の光学系の2つの光軸を含む平面に垂直で前記第1の光学系の光軸を含む平面と、前記2つの光軸を含む前記平面に垂直で前記第2の光学系の光軸を含む平面と、に挟まれた第1の空間に設けられており、前記電源部は、前記2つの光軸を含む前記平面に垂直で前記第1の防振レンズの内側の外径に接する平面と、前記2つの光軸を含む前記平面に垂直で前記第2の防振レンズの内側の外径に接する平面とに挟まれた第2の空間を除く第3の空間に設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、例えば、電源部が連結部以外の部位に配置することができるので、連結部の厚みを薄くしてホールド性を向上させ、かつ強度を向上させるのに有利なレンズ鏡筒を提供することができる。
本発明の第1実施形態の外観斜視図である。 第1実施形態の断面図である。 第1実施形態の分解斜視図である。 第1実施形態の分解斜視図である。 防振ユニットの分解斜視図である。 第1実施形態の断面図である。 本発明の第2実施形態に係る双眼鏡の断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
以下、図1〜6を参照して、本発明の第1実施形態に係る像振れ補正装置を有する光学機器について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る双眼鏡(光学機器)の外観斜視図である。一点鎖線で示すOLは左の対物光学系(第1の光学系)の光軸、ORは右の対物光学系(第2の光学系)の光軸、ELは左の接眼光学系の光軸、ERは右の接眼光学系の光軸である。左と右は双眼鏡を観察する両眼の左右に対応している。光軸OL、ORの間隔と光軸EL、ERの間隔が同一の状態を表している。左右の光軸OL、ORは平行である。
図2は図1の状態の双眼鏡で、対物光学系の右の光軸ORと接眼光学系の右の光軸ERを共に含む平面で切った双眼鏡の断面を示している。図3は双眼鏡の分解斜視図である。
以下、図2を中心に、右の光学系を中心に説明するが、左の光学系も同様に構成されているので、詳細な説明を省略する。
L1Rは右の保護ガラス、L2Rは右の前玉レンズ、L3Rは右の固定レンズ、L4Rは右の対物光学系の一部又は全部よりなる右の防振レンズとしての右の可動レンズである。L2R、L3R、L4Rは右の対物光学系を構成しており、左の対物光学系も同様に構成している。これらにより左右の対物光学系が構成される。L5Rは右の正立光学系を構成する右のポロII型プリズム、L6Rは右の接眼光学系を構成する右の接眼レンズである。不図示の左の接眼レンズの光軸は左の接眼光学系の光軸ELに一致し、右の接眼レンズL6Rの光軸は右の接眼光学系の光軸ERに一致する。
1Rは前玉レンズL2Rを保持する前玉鏡筒、2は右の固定レンズL3Rと右の可動レンズ(防振レンズ)L4Rを含む防振ユニット(振れ補正ユニット)である。防振ユニット2の詳細な構成については後述する。
前玉鏡筒1Rは、防振ユニット2の左右の先端部に、ビスで螺合されて光軸方向の位置が決められる。前玉鏡筒1Rは平行偏芯できるようになっており、前玉鏡筒1Rの光軸が防振ユニット2内の右の固定レンズL3Rの光軸と一致するように前玉鏡筒1Rの光軸直交方向の位置を決める。
4(図3)は防振ユニット2(図3)を駆動制御するための電気基板であり、防振ユニット2に一体的に固定されている。
6Rは右のポロII型プリズムL5Rを保持するプリズムホルダである。7Rは右の接眼レンズL6Rを保持する接眼鏡筒を保持する右の接眼ホルダである。プリズムホルダ6Rと接眼ホルダ7Rはそれぞれ、左右のポロII型プリズムL5Rと右の接眼レンズL6Rが所定の位置関係になるようにビス等により一体化される。
8Rは右の接眼鏡筒のそれぞれに固定された目当てゴムである。右の接眼鏡筒の外周壁にはオスヘリコイドネジが、接眼ホルダ7Rの内周壁にはメスヘリコイドネジがそれぞれ結合するように形成されており、いずれかの接眼鏡筒を回転させて光軸方向に進退せしめることで視度調節が可能となっている。以上の構成により右の接眼ユニット9Rが形成されている。
10は右の接眼ユニット9Rを対物光学系の光軸OR回りで回転可能に支持すると共に、対物光学系の全部を光軸方向に進退させて観察距離に応じたピント合わせを行う構成の支持部となるベース部材である。ベース部材10には、高い剛性と精度が必要なので、ベース部材10は金属により形成されている。
ベース部材10には、光軸に同軸の開口部10Rが設けられている。開口部10Rには、プリズムホルダ6Rのそれぞれに設けられた円筒部6Raが回転可能に嵌め込まれている。
光軸ER(図2)は、ポロII型プリズムL5Rにより光軸ORに対して所定の量だけ偏芯しているため、接眼ユニット9Rを回転させることで光軸ERの幅が変化する。これにより、双眼鏡を使用する観察者の右の瞳の間隔と光軸ERの間隔とを一致させる眼幅調整が可能となる。
続いて図3において、12Lはアイドラギアであり、その回転軸は不図示のギア部と噛み合うようにベース部材10に加締め等で固定される。アイドラギア12Lおよびギア部を噛み合わせることで、接眼ユニット9L、9Rの回転の動きを連動させることができる。
13は光軸OL、OR(図1)に共に平行な平坦形状をしており、左右の対物光学系の全部を光軸方向に進退させて観察距離に応じてピント合わせを行う対物系支持部材である。ベース部材10に対し、垂直に不図示のビスにて固定されている。
14は対物光学系が固定されるフォーカス支持部材であり、対物系支持部材13に対してガイド機構により光軸方向に進退自在に支持およびガイドされている。
15は送りねじ、16は送りねじ15とその後端部にて結合される操作ダイアルであり、送りねじ15と結合された操作ダイアル16は定位置で回転可能なように、ベース部材10に支持されている。
17は送りねじ15と噛み合うラック、18はラック17を送りねじ15に押し付けて噛み合いを維持するためのラックバネである。ラック17とラックバネ18はビスにより一体化され、ラックバネ18はフォーカス支持部材14にビスにて固定される。操作ダイアル16を回転させることで、フォーカス支持部材14を光軸方向に進退させることができる。
防振ユニット2は、不図示の対物固定ビスによりフォーカス支持部材14に一体的に固定され、フォーカス支持部材14の光軸方向の進退に伴って左右の対物光学系が全体として移動することで、観察距離に応じてピント合わせを行う。
19は前カバーである。ベース部材10と前カバー19は不図示のビスにより一体化され、上述した左右の光学系やメカニカル構造を収容して保護する。
前カバー19は左右の保護ガラスL1L、L1Rを保持している。21は防振ユニット2の動作のON/OFFを切り替えるための操作スイッチ(操作部)、22は防振ユニットの動作モードを切り替えるためのモードスイッチ、23は防振ユニット動作状態を表示するLEDであり、24はそれらを覆うスイッチカバーである。
図4と図5は、防振ユニット2の分解斜視図であり、図4は斜め後側から、図5は斜め前側から見て示している。ここで、光軸OL、ORに直交する平面内において左右の光軸OL、ORを結ぶ方向を横方向(第2の方向)、同平面内において横方向に直交する方向を縦方向(第1の方向)、光軸方向のうち接眼光学系側を後側、その反対側を前側とする。また、図2において、操作ダイアル16が配置された側を上とし、図2のように左右の対物光学系の光軸OL、ORを含む平面が地面に対して平行となる姿勢を、双眼鏡の使用上の正姿勢とする。
31は可動鏡筒32の光軸方向での位置決め基準となる基準部材としてのベース鏡筒であり、左右の固定レンズL3L、L3Rを保持している。
可動鏡筒32は、レンズ保持部材に相当し、左右の可動レンズL4L、L4Rを保持する左右のレンズ保持部とこれらを連結する連結部32Jとを有して樹脂により一体形成されている。可動鏡筒32は、光軸方向に対して直交する成分を有するように防振ベース部材に対して移動可能に構成されている。つまり、可動鏡筒32は、光軸方向に対して直交する方向に移動してもよいし、斜めに移動してもよい。
可動鏡筒32は、左右の可動レンズL4L、L4Rとともに、光軸OL、ORに直交する平面内で一体的に移動可能(シフトおよび回転が可能)な部材として形成されている。但し、後述する回転を制限する機構によって該回転が制限され、かつ、移動を制限する機構により、可動鏡筒32の移動範囲を制限する。
33は左右の可動レンズL4L、L4Rの周囲に3つ配置された支持ボール(以下、単にボールという)である。ボール33は、ステンレス(SUS440C)やセラミックス等の材料により形成されている。セラミックは非磁性体で磁石に吸着されず、周囲の磁気により防振ユニット2の動作や組み立て性に影響を及ぼさないので好適である。
31aはベース鏡筒31に3箇所凹部として設けられたボール収納部である。ボール収納部31aには、ボール33が収容され、各ボールは各ボール収容部の底面(平面)に転動可能に当接する。各ボール収納部は、各ボールが転動可能な領域を制限する機能を有する。
32aは可動鏡筒32に3箇所設けられたボール当接面であり、ボール33が当接する。すなわち、ボール群は、ベース鏡筒31と可動鏡筒32との間であって可動レンズL4L、L4Rの周囲に配置される。
34は縦方向ガイド(案内部材)であり、35b、35cはそれぞれ、2つおよび1つ設けられた第1のボールとしての縦方向ガイドボールである。可動鏡筒32において、32bは2つの縦方向ガイドボール35bに対して設けられたガイド溝であり、32cは1つの縦方向ガイドボール35cに対して設けられたガイド溝である。縦方向ガイド34において、34b(図5)は2つの縦方向ガイドボール35bに対して設けられたガイド溝であり、34c(図5)は1つの縦方向ガイドボール35cに対して設けられたガイド溝である。
ガイド溝32b、34bおよびガイド溝32c、34cは、縦方向ガイドボール35b、35cを光軸方向にて挟み込んで該縦方向ガイドボール35b、35cを縦方向に転動可能に保持する。また、ガイド溝32b、34bは、縦方向ガイドボール35bと横方向において係合する。これにより、可動鏡筒32と縦方向ガイド34は、縦方向のみに相対移動可能にガイドされる。これらのガイド溝とガイドボールは、光軸方向に対して回転する方向の動きを規制する回転規制手段として機能する。これは第2実施形態でも同様である。
3つの縦方向ガイドボール35b、35cと、これらに対応するガイド溝32b、34b、32c、34cとが、少なくとも3つの第1のボールを含む第1のガイド機構としての縦方向ガイド機構を構成する。
36は横方向ガイド(案内部材)であり、37d、37eはそれぞれ、2つおよび1つ設けられた第2のボールとしての横方向ガイドボールである。横方向ガイド36において、36dは2つの横方向ガイドボール37dに対して設けられたガイド溝であり、36eは1つの横方向ガイドボール37eに対して設けられたガイド溝である。これらのガイド溝とガイドボールは、光軸方向に対して回転する方向の動きを規制する回転規制手段として機能する。これは実施例2でも同様である。
ガイド溝34d、36d、34e、36eは、横方向ガイドボール37d、37eを光軸方向にて挟み込んで横方向ガイドボール37d、37eを横方向に転動可能に保持する。また、ガイド溝34d、36dは、横方向ガイドボール37dと縦方向において係合する。これにより、縦方向ガイド34と横方向ガイド36は、横方向のみに相対移動可能にガイドされる。
3つの横方向ガイドボール37d、37eと、これらに対応するガイド溝34d、36d、34e、36eとが、少なくとも3つの第2のボールを含む第2のガイド機構としての横方向ガイド機構を構成する。
38は後部ベースである。後部ベース38は、上部に設けられた後側を向く面38aと前側を向く面38bによって、ベース鏡筒31に設けられた対応する面を光軸方向にて挟み込み、2本の固定ビス39によってベース鏡筒31に一体化される。
36f、36gは横方向ガイド36の後面に設けられた位置決めピンである。後部ベース38には、位置決めピン36f、36gにそれぞれ対応する位置決め穴38fと位置決め長穴38gが、位置決めピン36f、36gに対して若干の隙間を有する寸法設定で設けられている。横方向ガイド36は、後部ベース38に対して縦方向、横方向および回転方向への移動が制限(阻止)されるが、光軸方向へは移動可能に保持される。ベース鏡筒31、後部ベース38および横方向ガイド36により、可動鏡筒32の縦方向および横方向へのシフトと回転制限の土台となる防振ベース部材が構成される。
40は左右に配置された第1の付勢部材としての前方付勢バネである。前方付勢バネ40は圧縮コイルバネであり、横方向ガイド36に設けられた円形の凹部36hと後部ベース38に設けられた円形の凹部38hにそれぞれの両端が嵌め込まれて保持される。前方付勢バネ40は、固定の後部ベース38に対して、横方向ガイド36を、位置決めピン36f、36gと位置決め穴38fおよび位置決め長穴38gとをガイドにして、光軸方向前側に付勢している。即ち、前方付勢バネ40は、横方向ガイド機構および縦方向ガイド機構に、光軸方向における一方の側(後部ベース38側から可動鏡筒32側)に向かう付勢力を作用させる。
42mは防振ユニット2に搭載されているアクチュエータと、図3に示す電気基板4とを電気的に接続するためのフレキシブル基板の一部である。42cは電気基板4上に実装されたコネクタ(不図示)への差込み部である。43はフレキシブル基板42mを固定するためのフレキ押え板である。
44は可動鏡筒付勢バネである。可動鏡筒付勢バネ44は、引っ張りコイルバネであり、両端のフックが可動鏡筒32の引っ掛け部32dとベース鏡筒31の引っ掛け部31dとにそれぞれ引っ掛けられ、ベース鏡筒31に対して可動鏡筒32を前方に引っ張っている。可動鏡筒付勢バネ44の具体的な作用については後述する。
次に、防振ユニット2において、可動鏡筒32を光軸方向に対して直交する平面内で互いに直交する2方向にシフトさせるアクチュエータとその位置検出を行う構成について説明する。
45Pは上下方向の駆動力(第1の方向の駆動力)を発生させるための駆動コイル、45Yは左右方向の駆動力(第2の方向の駆動力)を発生させるための左右の駆動コイルである。駆動コイル45P、45Yは、可動鏡筒32に接着により取り付けられている。第1の方向の駆動力と第2の方向の駆動力は光軸方向に対して直交しており、また第2の方向の駆動力は第1の方向の駆動力と直交している。
フレキシブル基板42mには左の光学系の周辺に配置された駆動コイル45Y、右の光学系の周辺に配置された駆動コイル45Y、左右の光学系の間に配置された駆動コイル45Pが接続されている。各駆動コイルには、フレキシブル基板42mの差込み部42cを介して電気基板4から電力が供給される。
46P、46Yは駆動磁石、47P、47Yは駆動磁石46P、46Yが発生する磁束を閉じて磁気回路を形成するための駆動ヨークである。駆動ヨーク47P、47Yは、駆動磁石46P、46Yの背面に配置された背面ヨーク部47Pa、47Yaと、駆動コイル45P、45Yにて駆動力を得るための空気層を形成する対向ヨーク部47Pb、47Ybと、を有する。
駆動磁石46P、46Yおよび駆動ヨーク47P、47Yは、駆動コイル45Pおよび駆動コイル45Yのそれぞれに対して設けられている。駆動コイル45Pに対して、駆動磁石46Pは、上下に2つの着磁領域を有する。各着磁領域には前後方向にN極とS極が設けられるように着磁され、2つの着磁領域ではN極とS極が前後方向で反対側に配置されている。また、駆動コイル45Yに対して、駆動磁石46Yは、左右に2つの着磁領域を有する。各着磁領域には前後方向にN極とS極が設けられるように着磁され、2つの着磁領域ではN極とS極が前後方向で反対側に配置されている。
駆動磁石46P、46Yおよび駆動ヨーク47P、47Yは、駆動ヨーク47P、47Yが固定ビス48にてベース鏡筒31に固定され、ベース鏡筒31によって保持される。駆動コイル45P、45Yと、駆動磁石46P、46Yおよび駆動ヨーク47P、47Yによって2つのアクチュエータが構成される。これら2つのアクチュエータは、可動鏡筒32を光軸方向に直交する平面内で上下方向(縦方向)および左右方向(横方向)にシフトさせる第1の駆動力発生手段と第2の駆動力発生手段を構成する。第1の駆動力発生手段と第2の駆動力発生手段は、一方が縦方向の駆動力を発生し、第2の駆動力発生手段は、他方が横方向の駆動力を発生すれば、実施形態に限定されるものではない。また、駆動磁石と駆動コイルは、可動鏡筒32からなるレンズ保持部材とベース鏡筒31等からなる防振ベース部材に対して、一方がレンズ保持部材に設けられ、他方が防振ベース部材に設けられていれば、実施形態に限定されるものではない。
49Pは可動鏡筒32の上下方向での位置情報を生成するためのセンサ磁石、49Yは可動鏡筒32の左右方向での位置情報を生成するためのセンサ磁石である。各センサ磁石セットは、可動鏡筒32に接着固定されている。
不図示の51Pはセンサ磁石49Pに対向するように配置され、可動鏡筒32の上下方向のシフトに応じた信号を出力するホールICである。不図示の51Yはセンサ磁石49Yに対向するように配置され、可動鏡筒32の左右方向のシフトに応じた信号を出力するホールICである。
50はホールICと図3に示す電気基板4とを電気的に接続するためのフレキシブル基板の一部である。ホールIC51P、51Yはフレキシブル基板50に実装されている。52はフレキシブル基板50を押さえるための板金であり、ホールIC51P、51Y付近のフレキシブル基板50がベース鏡筒31に位置決めされた状態で、ベース鏡筒31に固定される。ホールIC51P、51Yからの出力を用いて、可動鏡筒32の上下方向および左右方向での位置情報を得ることができる。
図3に示すように、防振ユニット2には、防振ユニット2の駆動を制御する電気基板4が不図示のビスにて一体的に取り付けられる。
電気基板4には、双眼鏡の上下方向および左右方向の角速度を検出する不図示の振動ジャイロ等の振れセンサが実装されている。不図示のマイクロコンピュータは、振れセンサからの角速度の情報に基づいて、駆動コイル45P、45Yへの通電を制御して、可動鏡筒32を上下方向および左右方向にシフトさせ、像振れを補正(低減)する。
図6は、第1実施形態の双眼鏡(光学機器)の断面図である。図6に示すように、駆動コイル45Yと駆動磁石46Yは可動レンズL4Lの左と可動レンズL4Rの右にそれぞれ配置されている。また、左右の可動レンズL4LとL4Rの2つの光軸を含む平面H1に垂直で可動レンズL4Lの光軸を含む平面をP1Lとする。2つの光軸を含む平面H1に垂直で可動レンズL4Rの光軸を含む平面をP1Rとする。駆動コイル45Pと駆動磁石46Pは、平面P1L、P1Rに挟まれた第1の空間S61に設けられている。
より好ましい形態として、駆動コイル45Pと駆動磁石46Pは、左右の可動レンズL4L、L4Rの外径より内側に配置されている。より詳細には、これらは、2つの光軸を含む平面H1に垂直で可動レンズL4Lの内側の外径に接する平面P2Lと、2つの光軸を含む平面H1に垂直で可動レンズL4Rの内側の外径に接する平面P2Rとに挟まれた第2の空間S62に配置されている。ここで外径とは可動レンズの最大外径に相当するものをいう。
前カバー19の左上部には、防振ユニット2の駆動を制御するための電気基板4に電力を供給するための電池20を収納する電池室19a(電源部)が設けられている。より詳細には、電池室19aは平面P2L、P2Rに挟まれた第2の空間S62を除く第3の空間S63の一方(図中左側の空間S63L)に配置されている。電池室19aは光軸方向に沿って電池20の長辺が配置されるように形成され、電池20は光軸方向が長辺になるように挿入され、電池蓋25で封止される。
なお、2個の駆動コイル45Yと2個の駆動磁石46Yは、平面P2L、P2Rとに挟まれた第2の空間S62を除く第3の空間S63の両方(空間S63LとS63R)にそれぞれ設けられている。
前カバー19の右上部に設けられた操作スイッチ21、モードスイッチ22(図1)は、スイッチ基板61に実装された電気スイッチ62を押すことで不図示のフレキシブル基板を介し電気基板4に信号を伝達し、防振ユニットの動作を切り換える。操作スイッチ21は平面P2L,P2Rに挟まれた空間S62を除く第2の空間S63の一方(図中右側の空間S63R)に配置されている。
このように、第1実施形態では、電源部である電池室19aが空間S63Rに配置され、連結部32Jに電源部がないため、2つの光軸を含む平面H1に垂直な方向における中央部分の厚みが薄くなっている。これによってユーザは厚みが薄い中央部分に指をかけることができ、ホールド性が向上する。また、第1実施形態では、連結部32Jに電池室のスペースが空いていないため、連結部32Jを含む中央部分の強度を向上させることができる。また、操作スイッチ21を電池室19aが配置された左の空間S63Lとは逆の右の空間S63Rに配置することによって、電源部と操作スイッチ類を効率よく配置することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る像振れ補正装置を有する光学機器について説明する。第1実施形態では、電池室19aを第3の空間S63の一方、すなわち空間S63Rに配置したが、本実施形態では、2つの空間S63R、S63Lに配置する場合の光学機器について例示する。なお、本実施形態に係るレンズ鏡筒の各構成要素のうち、第1実施形態に係る光学機器の構成要素と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
前カバー119の左右上部には、防振ユニット2の駆動を制御するための電気基板4に電力を供給するための電池20を収納する2個の電池室119a(電源部)が左右それぞれ設けられている。より詳細には、2つの光軸を含む平面H1に垂直で可動レンズL4Lの内側の外径に接する平面をP2Lとする。2つの光軸を含む平面H1に垂直で可動レンズL4Rの内側の外径に接する平面をP2Rとする。電池室119aは、平面P2L,P2Rに挟まれた第2の空間S72を除く第3の空間S73の両方、すなわち図中空間S73RとS73L)にそれぞれ1個ずつ配置されている。
前カバー119の右上部に設けられた操作スイッチ21、モードスイッチ22(図1)は、スイッチ基板61に実装された電気スイッチ62を押すことで不図示のフレキシブル基板を介し電気基板4に信号を伝達し、防振ユニットの動作を切り換える。操作スイッチ21は平面P2L,P1Rに挟まれた第2の空間S72を除く第3の空間S73の一方(図中右側の空間S73R)に配置されている。
このように、第2実施形態では、電源部である電池室119aが2つの空間S73L,S73Rにそれぞれ配置され、連結部32Jに電源部がないため、2つの光軸を含む平面H1に垂直な方向における中央部分の厚みが薄くなっている。これによってユーザは厚みが薄い中央部分に指をかけることができ、ホールド性が向上する。また、第2実施形態では、連結部32Jに電池室のスペースが空いていないため、連結部32Jを含む中央部分の強度を向上させることができる。また、操作スイッチ21を電池室119aが配置された左右の空間S73L,S73Rに配置することによって、電源部と操作スイッチ類を効率よく配置することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。例えば、電池室19a,119aを内蔵電源に変更してもよい。電池室19a,119aと操作スイッチ21の位置を、空間S63,S73の範囲内であれば、図6と図7において左右の光学系の下側に配置してもよい。駆動コイル45Yを空間S62,S72に配置し、駆動コイル45Pを左右の光学系の上側に配置してもよい。また、電池室19a,119aと操作スイッチ21を左右の光学系のそれぞれ左右もしくは下側に配置してもよい。駆動コイル45Y、45Pの両方を左右の光学系の間の空間S62,S72に配置してもよい。
45P,45Y 駆動コイル
19a,119a 電池室
S61,S71 第1の空間
S62,S72 第2の空間
S63,S73 第3の空間

Claims (8)

  1. 平行な光軸を有する第1の光学系と第2の光学系を有する光学機器であって、
    前記第1の光学系を構成する第1の防振レンズと、
    前記第2の光学系を構成する第2の防振レンズと、
    防振ベース部材と、
    前記第1の防振レンズと前記第2の防振レンズを保持し、前記防振ベース部材に対して移動可能なレンズ保持部材と、
    前記レンズ保持部材に対して前記光軸に対して直交する第1の方向への駆動力を発生させる第1の駆動力発生手段と、
    前記レンズ保持部材に対して前記光軸に対して直交する第2の方向への駆動力を発生させる第2の駆動力発生手段と、
    前記第1の駆動力発生手段と前記第2の駆動力発生手段に電力を供給する電源部と、
    を有し、
    前記第1の駆動力発生手段が、前記第1の光学系と前記第2の光学系の2つの光軸を含む平面に垂直で前記第1の光学系の光軸を含む平面と、前記2つの光軸を含む前記平面に垂直で前記第2の光学系の光軸を含む平面と、に挟まれた第1の空間に設けられており、
    前記電源部は、前記2つの光軸を含む前記平面に垂直で前記第1の防振レンズの内側の外径に接する平面と、前記2つの光軸を含む前記平面に垂直で前記第2の防振レンズの内側の外径に接する平面とに挟まれた第2の空間を除く第3の空間に設けられていることを特徴とする光学機器。
  2. 前記電源部は、前記第3の空間のいずれか一方に設けられていることを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  3. 前記第1の駆動力発生手段は、前記第1の防振レンズと前記第2の防振レンズを保持する連結部に設けられていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の光学機器。
  4. 前記電源部は、前記第3の空間の両方に設けられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の光学機器。
  5. 前記電源部は、その長辺が前記光軸に平行に配置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の光学機器。
  6. 前記第1の防振レンズと前記第2の防振レンズの機能を操作する操作部が前記第3の空間の他方に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  7. 前記第2の駆動力発生手段は前記第3の空間に設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の光学機器。
  8. 前記第1の駆動力発生手段は、前記レンズ保持部材と前記防振ベース部材の一方に設けられた少なくとも1つの第1のコイルと、前記レンズ保持部材と前記防振ベース部材の他方に設けられ、前記第1のコイルと対向する第1の磁石とからなり、
    前記第2の駆動力発生手段は、前記レンズ保持部材と前記防振ベース部材の前記一方に設けられた少なくとも1つの第2のコイルと、前記レンズ保持部材と前記防振ベース部材の前記他方に設けられ、前記第2のコイルと対向する第2の磁石と
    からなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載の光学機器。
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