JP2016029401A - 蛍光分析装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置を複雑化することなく試薬等を用いない簡易な校正作業ができ、かつ、自動化も可能な蛍光分析装置を提供する。【解決手段】励起光源22と蛍光検出器23と、蛍光検出器23で検出可能な所定光量の校正光Cを発する校正光源24と、蛍光検出器23の検出値と試料水S中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶すると共に、蛍光検出器23の検出値に基づき試料水S中の測定対象成分量に応じた出力をする変換器40を備え、校正光Cを校正光源24から蛍光検出器23に導く校正光学系による光路は、少なくとも一部が蛍光を試料水Sから蛍光検出器23に導く蛍光検出光学系による光路と重なり、変換器40は、校正光源24のみをオンとした際の蛍光検出器23の検出値に基づき校正データを更新し、励起光源22のみをオンとした際の蛍光検出器23の検出値と校正データに基づき試料水S中の測定対象成分量に応じた出力をする蛍光分析装置。【選択図】図1
Description
本発明は、試料の発する蛍光によって、試料中の測定対象成分についての情報を得る蛍光分析装置に関する。さらに詳しくは、校正データの信頼性の確認や更新が容易な蛍光分析装置に関する。
試料中の測定対象成分、測定対象成分との反応生成物、或いは測定対象成分と反応する試薬等から発せられる蛍光(強度、消光時間を含む。)を測定することにより、測定対象成分の存否や濃度を測定する蛍光分析が広く利用されている。
蛍光分析を行う蛍光分析装置は、蛍光検出器の検出値と試料中の測定対象成分とを関連づける校正データ(検量線等)を記憶することにより、蛍光検出器の検出値から、測定対象成分についての情報を得ることができる。
蛍光分析を行う蛍光分析装置は、蛍光検出器の検出値と試料中の測定対象成分とを関連づける校正データ(検量線等)を記憶することにより、蛍光検出器の検出値から、測定対象成分についての情報を得ることができる。
近年の蛍光分析装置では、励起光の光量、蛍光検出器の感度共に、経時的な変化は少なく、一度記憶させた校正データは、ある程度継続して使用することが可能である。しかしながら、励起光や蛍光を導く光学系の汚れ等に起因して、経時的に、若干の感度のずれが生じる場合がある。また、励起光源または検出器の劣化等、何らかのトラブルにより、本来得られるべき検出値と大きく乖離した検出値となる場合もある。そのため、校正データの信頼性を確認したり、校正データを更新したりする校正作業を、定期的に行うことが必要とされている。
校正データは、定められた試薬や測定対象成分量が既知である標準試料を用いて作成することが基本である。しかしながら、定期的に試薬や標準試料を用いて校正作業を行うことは、蛍光分析装置のランニングコストの増大を招来する。
また、人手による煩雑な校正作業を回避するため、試薬や標準試料を用いる校正作業を自動化することも考えられるが、その場合、装置全体の複雑化や大型化を招くことになる。さらに、試薬等は経時的に劣化しやすいものもあり、試薬等を用いた校正作業を自動化しても、長期間繰り返して校正作業を行うことは、問題を生じやすい。
そこで、本出願人は、試薬等を用いない簡易な校正方法として、所定条件下で一定の蛍光を発する固体標準蛍光体を用いて、校正作業を行うことを提案した(特許文献1)。特許文献1では、固体標準蛍光体を移動させる駆動機構を設け、校正時には試料の位置に固体標準蛍光体を配置し、校正終了後は待避させることにより、固体標準蛍光体を用いた校正作業を自動化することも提案している。
また、人手による煩雑な校正作業を回避するため、試薬や標準試料を用いる校正作業を自動化することも考えられるが、その場合、装置全体の複雑化や大型化を招くことになる。さらに、試薬等は経時的に劣化しやすいものもあり、試薬等を用いた校正作業を自動化しても、長期間繰り返して校正作業を行うことは、問題を生じやすい。
そこで、本出願人は、試薬等を用いない簡易な校正方法として、所定条件下で一定の蛍光を発する固体標準蛍光体を用いて、校正作業を行うことを提案した(特許文献1)。特許文献1では、固体標準蛍光体を移動させる駆動機構を設け、校正時には試料の位置に固体標準蛍光体を配置し、校正終了後は待避させることにより、固体標準蛍光体を用いた校正作業を自動化することも提案している。
しかし、特許文献1のように、駆動機構を設けて固体標準蛍光体を用いた校正作業を自動化しようとすると、装置が大型化、複雑化し、さらに、駆動機構の存在により故障を招きやすいという問題を生じる。そのため、固体標準蛍光体を用いる校正作業の自動化はコストに見合わず、従来通り、人が蛍光分析装置のある現場に赴き、人手による校正作業を行うことが選択されていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、装置を複雑化することなく、試薬等を用いない簡易な校正作業ができ、しかも、自動化も可能な蛍光分析装置を提供することを課題とする。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、装置を複雑化することなく、試薬等を用いない簡易な校正作業ができ、しかも、自動化も可能な蛍光分析装置を提供することを課題とする。
上記の課題を達成するために、本発明は、以下の構成を採用した。
[1] 励起光を発する励起光源と、前記励起光によって試料から発せられる蛍光を検出する蛍光検出器と、前記励起光を前記励起光源から前記試料に導く励起光照射光学系と、前記蛍光を前記試料から前記蛍光検出器に導く蛍光検出光学系と、前記蛍光検出器で検出可能な所定光量の校正光を発する校正光源と、前記校正光を前記校正光源から前記蛍光検出器に導く校正光学系と、前記蛍光検出器の検出値と前記試料中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶すると共に、前記蛍光検出器の検出値に基づき前記試料中の測定対象成分量に応じた出力をする変換器を備え、
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は、警報信号を出力することを特徴とする蛍光分析装置。
[1] 励起光を発する励起光源と、前記励起光によって試料から発せられる蛍光を検出する蛍光検出器と、前記励起光を前記励起光源から前記試料に導く励起光照射光学系と、前記蛍光を前記試料から前記蛍光検出器に導く蛍光検出光学系と、前記蛍光検出器で検出可能な所定光量の校正光を発する校正光源と、前記校正光を前記校正光源から前記蛍光検出器に導く校正光学系と、前記蛍光検出器の検出値と前記試料中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶すると共に、前記蛍光検出器の検出値に基づき前記試料中の測定対象成分量に応じた出力をする変換器を備え、
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は、警報信号を出力することを特徴とする蛍光分析装置。
[2] 励起光を発する励起光源と、前記励起光によって試料から発せられる蛍光を検出する蛍光検出器と、前記励起光を前記励起光源から前記試料に導く励起光照射光学系と、前記蛍光を前記試料から前記蛍光検出器に導く蛍光検出光学系と、前記蛍光検出器で検出可能な所定光量の校正光を発する校正光源と、前記校正光を前記校正光源から前記蛍光検出器に導く校正光学系と、前記蛍光検出器の検出値と前記試料中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶すると共に、前記蛍光検出器の検出値に基づき前記試料中の測定対象成分量に応じた出力をする変換器を備え、
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき前記校正データを更新することを特徴とする蛍光分析装置。
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき前記校正データを更新することを特徴とする蛍光分析装置。
[3] 励起光を発する励起光源と、前記励起光によって試料から発せられる蛍光を検出する蛍光検出器と、前記励起光を前記励起光源から前記試料に導く励起光照射光学系と、前記蛍光を前記試料から前記蛍光検出器に導く蛍光検出光学系と、前記蛍光検出器で検出可能な所定光量の校正光を発する校正光源と、前記校正光を前記校正光源から前記蛍光検出器に導く校正光学系と、前記蛍光検出器の検出値と前記試料中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶すると共に、前記蛍光検出器の検出値に基づき前記試料中の測定対象成分量に応じた出力をする変換器を備え、
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際は、前記校正データを更新することを特徴とする蛍光分析装置。
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際は、前記校正データを更新することを特徴とする蛍光分析装置。
[4] 前記校正光学系は、前記校正光を前記校正光源から前記試料に導く校正光照射光学系と、前記試料によって散乱された校正光を前記試料から前記蛍光検出器に導く校正光検出光学系とからなり、前記蛍光検出光学系が、該校正光検出光学系を兼ねている[1]〜[3]のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
[5] 前記試料は液体であり、
さらに、前記試料の妨害成分に応じた応答光を得るために、所定光量の補正光を発する補正光源と、前記補正光によって前記試料から出射される応答光を検出する応答光検出器と、前記補正光を前記試料に導く補正光照射光学系と、前記応答光を前記試料から前記応答光検出器に導く応答光検出光学系を備え、
前記変換器は、前記補正光源のみをオンとした際の前記応答光検出器の検出値に基づき、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正する[1]〜[4]のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
[5] 前記試料は液体であり、
さらに、前記試料の妨害成分に応じた応答光を得るために、所定光量の補正光を発する補正光源と、前記補正光によって前記試料から出射される応答光を検出する応答光検出器と、前記補正光を前記試料に導く補正光照射光学系と、前記応答光を前記試料から前記応答光検出器に導く応答光検出光学系を備え、
前記変換器は、前記補正光源のみをオンとした際の前記応答光検出器の検出値に基づき、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正する[1]〜[4]のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
[6] 前記試料は液体であり、
さらに、前記試料の妨害成分に応じた応答光を得るために、所定光量の補正光を発する補正光源と、前記補正光によって前記試料から出射される応答光を検出する応答光検出器と、前記補正光を前記試料に導く補正光照射光学系と、前記応答光を前記試料から前記応答光検出器に導く応答光検出光学系を備え、
前記校正光源の発光部と前記補正光源の発光部は、単一のパッケージ内に収容され、
前記校正光学系は、前記校正光を前記校正光源から前記試料に導く校正光照射光学系と、前記試料によって散乱された校正光を前記試料から前記蛍光検出器に導く校正光検出光学系とからなり、
前記校正光照射光学系は前記補正光照射光学系を兼ねており、
前記蛍光検出光学系は前記校正光検出光学系を兼ねており、
前記変換器は、前記補正光源のみをオンとした際の前記応答光検出器の検出値に基づき、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正する[1]〜[3]のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
さらに、前記試料の妨害成分に応じた応答光を得るために、所定光量の補正光を発する補正光源と、前記補正光によって前記試料から出射される応答光を検出する応答光検出器と、前記補正光を前記試料に導く補正光照射光学系と、前記応答光を前記試料から前記応答光検出器に導く応答光検出光学系を備え、
前記校正光源の発光部と前記補正光源の発光部は、単一のパッケージ内に収容され、
前記校正光学系は、前記校正光を前記校正光源から前記試料に導く校正光照射光学系と、前記試料によって散乱された校正光を前記試料から前記蛍光検出器に導く校正光検出光学系とからなり、
前記校正光照射光学系は前記補正光照射光学系を兼ねており、
前記蛍光検出光学系は前記校正光検出光学系を兼ねており、
前記変換器は、前記補正光源のみをオンとした際の前記応答光検出器の検出値に基づき、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正する[1]〜[3]のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
本発明の蛍光分析装置によれば、装置を複雑化することなく、試薬等を用いない簡易な校正作業ができる。しかも、校正作業の自動化も可能である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係る蛍光分析装置について説明する。図1に示すように、本実施形態の蛍光分析装置1は試料部10と検出部20と変換器40とから構成されている。
試料部10は、上部が開口した遮光性の試料ケース11と、試料ケース11の下方に配置され、試料ケース11によって上部が遮光された試料槽12と、試料槽12内に設けられた筒体13とを備えている。筒体13は下端が下側開口部13aとされ、上端が略水平の上側開口部13bとされている。試料槽12には、試料水入口14と試料水出口15が設けられている。
本発明の第1実施形態に係る蛍光分析装置について説明する。図1に示すように、本実施形態の蛍光分析装置1は試料部10と検出部20と変換器40とから構成されている。
試料部10は、上部が開口した遮光性の試料ケース11と、試料ケース11の下方に配置され、試料ケース11によって上部が遮光された試料槽12と、試料槽12内に設けられた筒体13とを備えている。筒体13は下端が下側開口部13aとされ、上端が略水平の上側開口部13bとされている。試料槽12には、試料水入口14と試料水出口15が設けられている。
試料部10では、試料水入口14から試料水S(液体の試料)が流入すると、試料槽12の内壁と筒体13の外周との間を下降するようになっている。また、筒体13の下端まで下降した試料水Sは、筒体13の下側開口部13aから筒体13の内側に流入し、筒体13の上端側の略水平の上側開口部13bからオーバーフローし、オーバーフロー面17を形成するようになっている。そして、オーバーフローした試料水Sは、試料水出口15に導かれて排出されるようになっている。
蛍光分析装置1の動作中、試料部10に対する試料水Sの流入流出は、原則として常に継続し、常にオーバーフロー面17が形成されている。
蛍光分析装置1の動作中、試料部10に対する試料水Sの流入流出は、原則として常に継続し、常にオーバーフロー面17が形成されている。
検出部20は、試料ケース11の上に設置される遮光性の検出部ケース21と、検出部ケース21内に収容された励起光源22、蛍光検出器23、及び校正光源24を備えている。
検出部ケース21の下面壁であって、オーバーフロー面17と対向する部分には、セル窓25が設けられている。セル窓25は、検出部20側から試料部10に出射する平行光をオーバーフロー面17において収束させると共に、試料部10側から検出部20に入射する光を平行光とするレンズ状とされている。
検出部ケース21の下面壁であって、オーバーフロー面17と対向する部分には、セル窓25が設けられている。セル窓25は、検出部20側から試料部10に出射する平行光をオーバーフロー面17において収束させると共に、試料部10側から検出部20に入射する光を平行光とするレンズ状とされている。
励起光源22としては、Xeフラッシュランプ(キセノン放電管)、D2ランプ(重水素放電管)等を用いることができる。又、所望の波長の光を発するレーザ光源などの単色光源を使用してもよい。励起光源22は、参照用の検出器を用いて光量のフィードバック制御がされているものが好ましい。
蛍光検出器23としては、光電子増倍管、フォトダイオード、フォトトランジスタ、アバランシェフォトダイオードなどを適宜用いることができる。
校正光源24としては、蛍光検出器で検出可能な光を、所定光量で発するものを使用する。所定光量とは光量が既知であることを意味する。所定光量は固定量であっても、変換器40によって適宜選択できる可変量でもよい。
校正光源24が発する光は、試料水Sから発せられる蛍光Fと同一の波長の光を含むことが好ましい。また、校正光源24が発する光のピーク波長は、試料水Sから発せられる蛍光Fの波長と近接していることが好ましく、同一であることが特に好ましい。
光量が安定していること、安価であること、小型であることから、校正光源24としては、発光ダイオードを用いることか好ましい。
蛍光検出器23としては、光電子増倍管、フォトダイオード、フォトトランジスタ、アバランシェフォトダイオードなどを適宜用いることができる。
校正光源24としては、蛍光検出器で検出可能な光を、所定光量で発するものを使用する。所定光量とは光量が既知であることを意味する。所定光量は固定量であっても、変換器40によって適宜選択できる可変量でもよい。
校正光源24が発する光は、試料水Sから発せられる蛍光Fと同一の波長の光を含むことが好ましい。また、校正光源24が発する光のピーク波長は、試料水Sから発せられる蛍光Fの波長と近接していることが好ましく、同一であることが特に好ましい。
光量が安定していること、安価であること、小型であることから、校正光源24としては、発光ダイオードを用いることか好ましい。
蛍光検出器23は、セル窓25の略鉛直線上に配置されている。また、蛍光検出器23とセル窓25との間には、ダイクロイックミラー26が配置されており、ダイクロイックミラー26と略同一高さに、励起光源22が配置されている。
ダイクロイックミラー26は、励起光源22からの励起光Eの波長の光を反射し、その他の波長の光を透過するもので、励起光源22に対して45度の角度で、反射面を下向きとして配置されている。
校正光源24は、その発光部24aが蛍光検出器23の下方となるようにして、検出部ケース21の下端に配置されている。
ダイクロイックミラー26は、励起光源22からの励起光Eの波長の光を反射し、その他の波長の光を透過するもので、励起光源22に対して45度の角度で、反射面を下向きとして配置されている。
校正光源24は、その発光部24aが蛍光検出器23の下方となるようにして、検出部ケース21の下端に配置されている。
また、励起光源22の出射側には、励起光源22からの励起光Eを平行光とするレンズ31と、励起光Eの波長を励起に適した波長領域に絞る波長選択フィルタ32が順次配置されている。なお、励起光源22が単色光を発する光源である場合、波長選択フィルタ32は不要である。また、励起光源22が平行光を発する光源である場合、レンズ31は不要である。
また、ダイクロイックミラー26の蛍光検出器23側には、試料水Sから発せられる蛍光Fを選択的に透過する波長選択フィルタ34、ダイクロイックミラー26からの平行光を蛍光検出器23に集積させるレンズ33が順次配置されている。
また、ダイクロイックミラー26の蛍光検出器23側には、試料水Sから発せられる蛍光Fを選択的に透過する波長選択フィルタ34、ダイクロイックミラー26からの平行光を蛍光検出器23に集積させるレンズ33が順次配置されている。
本実施形態では、励起光Eを励起光源22から試料水Sのオーバーフロー面17に導く励起光照射光学系が、レンズ31、波長選択フィルタ32、ダイクロイックミラー26、及びセル窓25によって構成されている。
また、試料水Sから発せられる蛍光Fを試料水Sから蛍光検出器23に導く蛍光検出光学系が、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。
また、校正光Cを校正光源24から蛍光検出器23に導く校正光学系が、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。
図1に示すように、本実施形態の校正光学系による光路は、蛍光検出光学系によるセル窓25以降の光路(セル窓25の上側から蛍光検出器23迄の光路)と重なっている。すなわち、本実施形態の校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の一部と重なっている。
また、試料水Sから発せられる蛍光Fを試料水Sから蛍光検出器23に導く蛍光検出光学系が、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。
また、校正光Cを校正光源24から蛍光検出器23に導く校正光学系が、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。
図1に示すように、本実施形態の校正光学系による光路は、蛍光検出光学系によるセル窓25以降の光路(セル窓25の上側から蛍光検出器23迄の光路)と重なっている。すなわち、本実施形態の校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の一部と重なっている。
変換器40は、蛍光検出器23の検出値と試料水S中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶している。ここで、蛍光検出器23の検出値と測定対象成分量との関連づけは、直接的で無くてもよい。例えば、測定対象成分との反応生成物量、測定対象成分と反応する試薬量のように、測定対象成分量と対応し、測定対象成分量を導くことが可能な他の成分量と検出値とを、関連づけてもよい。
校正データの初期値は、蛍光分析装置1の製造後に、定められた試薬や測定対象成分量が既知である標準試料を用いた初期校正により作成したものであることが好ましい。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線(y=a0x)を特定するものである場合は、以下の初期校正点を初期の校正データとして記憶する。これにより、当該初期校正点と原点とを通る直線を、初期検量線として特定することができる。
初期校正点:
xが標準試料を用いた初期校正における蛍光検出器23の検出値であり、yが標準試料の測定対象成分量である点。
校正データの初期値は、蛍光分析装置1の製造後に、定められた試薬や測定対象成分量が既知である標準試料を用いた初期校正により作成したものであることが好ましい。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線(y=a0x)を特定するものである場合は、以下の初期校正点を初期の校正データとして記憶する。これにより、当該初期校正点と原点とを通る直線を、初期検量線として特定することができる。
初期校正点:
xが標準試料を用いた初期校正における蛍光検出器23の検出値であり、yが標準試料の測定対象成分量である点。
本実施形態の変換器40は、測定モード、校正モード、及び必要に応じてその他のモード(例えばメンテナンスモード)を選択し、励起光源22、校正光源24のオンオフを制御するようになっている。
モードの選択は、予め変換器40に記憶させたプログラム、または、変換器に設けられた操作キー等からの指示、若しくは遠隔地の指示センターからの接点入力や通信による指示に基づいて行うことができる。
モードの選択は、予め変換器40に記憶させたプログラム、または、変換器に設けられた操作キー等からの指示、若しくは遠隔地の指示センターからの接点入力や通信による指示に基づいて行うことができる。
校正モードが選択された際、変換器40の制御により校正光源24のみがオンとなる。ここで、校正光源24のみがオンとなるとは、蛍光検出器23の検出値に影響を与えうる他の光源はオフとなっていることを意味する。すなわち、励起光源22はオフとなる。なお、蛍光検出器23の検出値に影響を与えない光源、例えば、変換器に取り付けられた表示器の表示ランプの点灯などは妨げられない。
校正モードの際、校正光Cが、校正光学系を構成するダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33を順次通過して、蛍光検出器23に導かれる。
校正モードの際、校正光Cが、校正光学系を構成するダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33を順次通過して、蛍光検出器23に導かれる。
校正モードにおいて、変換器40は以下のa〜eの何れかの校正動作を行う。以下のいずれの校正動作を行うかは、予め固定的に選択されていてもよいし、変換器40に記憶させたプログラム、または、変換器に設けられた操作キー等からの指示、若しくは遠隔地の指示センターからの接点入力や通信による指示に基づいて、任意に選択できるようにされていてもよい。
a.蛍光検出器23の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は警報信号を出力する。
b.蛍光検出器23の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際は校正データを更新する。
c.校正データの更新の要否を判断することなく、蛍光検出器23の検出値に基づき校正データを更新する。
d.上記a及びbの双方の動作を行う。
e.上記a及びcの双方の動作を行う。
a.蛍光検出器23の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は警報信号を出力する。
b.蛍光検出器23の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際は校正データを更新する。
c.校正データの更新の要否を判断することなく、蛍光検出器23の検出値に基づき校正データを更新する。
d.上記a及びbの双方の動作を行う。
e.上記a及びcの双方の動作を行う。
蛍光検出器23の検出値に基づく警報信号の出力の要否判断は、蛍光検出器23の検出値が所定の範囲に入っているか否かによって行う。同様に、蛍光検出器23の検出値に基づき校正データの更新の要否判断も、蛍光検出器23の検出値が所定の範囲に入っているか否かによって行う。
所定の範囲は、例えば、前回の校正モードにおける蛍光検出器23の検出値を中央値とする一定の範囲とすることができる。また、予め定めた固定値を中央値とする一定の範囲とすることもできる。所定の範囲をどの程度の幅とするかは、蛍光分析装置1の通常の誤差範囲や求められる精度等に応じて適宜定めればよい。警報信号の出力の要否判断における所定の範囲と、校正データの更新の要否判断における所定の範囲とは、同一であっても異なっていてもよい。
所定の範囲は、例えば、前回の校正モードにおける蛍光検出器23の検出値を中央値とする一定の範囲とすることができる。また、予め定めた固定値を中央値とする一定の範囲とすることもできる。所定の範囲をどの程度の幅とするかは、蛍光分析装置1の通常の誤差範囲や求められる精度等に応じて適宜定めればよい。警報信号の出力の要否判断における所定の範囲と、校正データの更新の要否判断における所定の範囲とは、同一であっても異なっていてもよい。
蛍光検出器23の検出値が所定の範囲に入っていない場合、励起光源22または蛍光検出器23の劣化等、何らかのトラブルにより、本来得られるべき検出値と大きく乖離した検出値となっている可能性がある。蛍光分析装置1の管理者は、警報信号により、トラブルの有無の確認作業を行うことができる。なお、警報信号の出力の形式に特に限定はない。変換器40と一体化、乃至は別体とされたデジタル式乃至はアナログ式の表示器や記録計に出力してもよいし、デジタル乃至はアナログの出力信号の形で、変換器40と別体のコンピュータや、遠隔地の司令センターに信号を送信するものでもよい。蛍光検出器23の検出値が所定の範囲に入っていれば、校正データの信頼性が確認できる。
また、蛍光検出器23の検出値が所定の範囲に入っていない場合、校正データを更新することにより、測定モードにおける測定対象成分量に応じた出力の信頼性を確保できる。一方、蛍光検出器23の検出値が所定の範囲に入っている場合は、校正データを更新しないことにより、測定モードにおける測定対象成分量に応じた出力の連続性を確保できる。
校正データを更新する場合、変換器40は、校正モードにおける蛍光検出器23の検出値を、前記所定の測定対象成分量に対応する検出値として認識し、この認識に基づき、予め記憶されている校正データを更新する。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線を特定するものである場合は、以下の更新校正点を更新された校正データとして記憶する。これにより、当該更新校正点と原点とを通る直線を、更新された検量線として特定することができる。
更新校正点:
xが校正モードにおける蛍光検出器23の検出値であり、yが前記所定の測定対象成分量である点。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線を特定するものである場合は、以下の更新校正点を更新された校正データとして記憶する。これにより、当該更新校正点と原点とを通る直線を、更新された検量線として特定することができる。
更新校正点:
xが校正モードにおける蛍光検出器23の検出値であり、yが前記所定の測定対象成分量である点。
測定モードが選択された際、本実施形態の蛍光分析装置1は、変換器40の制御により励起光源22のみがオンとなる。ここで、励起光源22のみがオンとなるとは、蛍光検出器23の検出値に影響を与えうる他の光源はオフとなっていることを意味する。すなわち、校正光源24はオフとなる。なお、蛍光検出器23の検出値に影響を与えない光源、例えば、変換器40に取り付けられた表示器の表示ランプの点灯などは妨げられない。
測定モードの際、励起光Eは、励起光照射光学系を構成するレンズ31、波長選択フィルタ32を通過した後、ダイクロイックミラー26で反射されて90度進路を変え、セル窓25を通過して試料水Sのオーバーフロー面17に導かれる。
すると、試料水S中の測定対象成分、測定対象成分との反応生成物、測定対象成分と反応する試薬等によって、試料水Sから蛍光Fが発せられる。
蛍光Fは、蛍光検出光学系を構成するセル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33を順次通過して、蛍光検出器23に導かれる。
測定モードの際、励起光Eは、励起光照射光学系を構成するレンズ31、波長選択フィルタ32を通過した後、ダイクロイックミラー26で反射されて90度進路を変え、セル窓25を通過して試料水Sのオーバーフロー面17に導かれる。
すると、試料水S中の測定対象成分、測定対象成分との反応生成物、測定対象成分と反応する試薬等によって、試料水Sから蛍光Fが発せられる。
蛍光Fは、蛍光検出光学系を構成するセル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33を順次通過して、蛍光検出器23に導かれる。
変換器40は、測定モードにおける蛍光検出器23の検出値と、その時に記憶されている校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をする。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線(y=ax)を特定するものである場合、xが測定モードにおける蛍光検出器23の検出値である検量線上のyを測定対象成分量とし、この測定対象成分量に応じた出力をする。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線(y=ax)を特定するものである場合、xが測定モードにおける蛍光検出器23の検出値である検量線上のyを測定対象成分量とし、この測定対象成分量に応じた出力をする。
なお、出力する情報の内容は、測定対象成分量に応じていれば特に限定はなく、測定対象成分量自体の他、測定対象成分との反応生成物量、或いは測定対象成分と反応する試薬量であってもよいし、測定対象成分量と相関のある指標であってもよい。また、測定対象成分量が一定の閾値以下(若しくは一定の閾値未満)または一定の閾値以上(若しくは一定の閾値超)となったときのみ出力をする態様でもよい。
また、出力の形式にも特に限定はない。変換器40と一体化、乃至は別体とされたデジタル式乃至はアナログ式の表示器や記録計に出力してもよいし、デジタル乃至はアナログの出力信号の形で、変換器40と別体のコンピュータや、遠隔地の司令センターに信号を送信するものでもよい。
また、出力の形式にも特に限定はない。変換器40と一体化、乃至は別体とされたデジタル式乃至はアナログ式の表示器や記録計に出力してもよいし、デジタル乃至はアナログの出力信号の形で、変換器40と別体のコンピュータや、遠隔地の司令センターに信号を送信するものでもよい。
本実施形態の蛍光分析装置1は、例えば試料水の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類濃度、BOD(生物化学的酸素要求量)、水中油分濃度、フェノール濃度、クロロフィル濃度を測定することができる。直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類濃度を求める場合の励起光Eの波長は230nm、蛍光Fの波長は290nmである。BODを測定する場合の励起光Eの波長は320nm、蛍光Fの波長は440nmである。水中油分濃度を測定する場合の励起光Eの波長は230nmまたは365nm、蛍光Fの波長は励起光Eの波長が230nmの場合290〜360nm、励起光Eの波長が365nmの場合440〜460nmである。フェノール濃度を測定する場合の励起光Eの波長は250nm、蛍光Fの波長は300nmである。クロロフィル濃度を測定する場合の励起光Eの波長は250〜320nm、蛍光Fの波長は360〜370nmである。
いずれの場合も、校正光Cのピーク波長は、蛍光Fの波長と同一又はその近傍であることが好ましく、蛍光Fの波長と同一であることが特に好ましい。
いずれの場合も、校正光Cのピーク波長は、蛍光Fの波長と同一又はその近傍であることが好ましく、蛍光Fの波長と同一であることが特に好ましい。
本実施形態の蛍光分析装置1は、校正光源24を追加するだけの簡易な構成で、試薬等を用いず簡便に校正(校正データの更新、校正データの信頼性の確認)をすることができる。また、蛍光検出光学系による光路の大部分に、校正光検出光学系による光路が重なっているので、校正モードによる校正データの更新により、蛍光検出光学系が蛍光検出器23の検出値に与える影響を、ほぼ調整することができる。また、測定モードと校正モードの切り替えは、光源のオンオフの制御だけで行うことができるので、校正のための追加的な駆動機構を要しない。しかも、光源のオンオフは、プログラムや遠隔地の司令センターからの指令で容易に制御できるため、校正作業を完全に自動化し、人が現地に赴くことなく、長期間運転することが可能である。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態に係る蛍光分析装置について説明する。図2において、図1と同等の構成部材には図1と同一の符号を付し詳細な説明を省略する。図2に示すように、本実施形態の蛍光分析装置1は試料部10と検出部50と変換器40とから構成されている。
検出部50は、試料ケース11の上に設置される遮光性の検出部ケース51と、検出部ケース51内に収容された励起光源22、蛍光検出器23、校正補正光源54、及び応答光検出器55を備えている。
校正補正光源54は、その発光部54aが、オーバーフロー面17の斜め上方となるようにして、検出部ケース21の下端に配置されている。また、応答光検出器55は、オーバーフロー面17の斜め上方となるようにして、検出部ケース21の下端近傍に配置されている。
本発明の第2実施形態に係る蛍光分析装置について説明する。図2において、図1と同等の構成部材には図1と同一の符号を付し詳細な説明を省略する。図2に示すように、本実施形態の蛍光分析装置1は試料部10と検出部50と変換器40とから構成されている。
検出部50は、試料ケース11の上に設置される遮光性の検出部ケース51と、検出部ケース51内に収容された励起光源22、蛍光検出器23、校正補正光源54、及び応答光検出器55を備えている。
校正補正光源54は、その発光部54aが、オーバーフロー面17の斜め上方となるようにして、検出部ケース21の下端に配置されている。また、応答光検出器55は、オーバーフロー面17の斜め上方となるようにして、検出部ケース21の下端近傍に配置されている。
検出部ケース51の下面壁であって、オーバーフロー面17と対向する部分には、セル窓25が設けられている。また、検出部ケース51の下面壁であって、校正補正光源54の発光部54aとオーバーフロー面17とを結ぶ線と交叉する部分にはセル窓52が設けられている。また、検出部ケース51の下面壁であって、応答光検出器55とオーバーフロー面17とを結ぶ線と交叉する部分にはセル窓53が設けられている。セル窓52は、校正補正光源54側から試料部10に出射する校正光Rをオーバーフロー面17において収束させるレンズ状となっている。また、セル窓53は、試料部10側から検出部50に入射する応答光Dを応答光検出器55において収束させるレンズ状とされている。
校正補正光源54は、本発明の校正光源と補正光源を兼ねる光源であり、校正光Cと補正光Rの2色の何れかを切り換えて発するものを使用する。校正光Cは、蛍光検出器で検出可能な光であり、校正補正光源54は、この校正光Cを所定光量で発することができるようになっている。また、補正光Rは、妨害成分の影響を補正するために、妨害成分に応じた応答光を得るための光、すなわち、妨害成分に対応する応答光が得られるような波長の光である。校正補正光源54は、この補正光Rを所定光量で発することができるようになっている。所定光量とは光量が既知であることを意味する。所定光量は固定量であっても、変換器40によって適宜選択できる可変量でもよい。
校正補正光源54としては、光量が安定していること、安価であること、小型であることから、発光部54a内に(単一のパッケージ内に)異なる波長の光を発する2つのチップが収容されている2チップの発光ダイオードを用いることか好ましい。
応答光検出器55としては、蛍光検出器23と同様のものが使用できる。
校正補正光源54としては、光量が安定していること、安価であること、小型であることから、発光部54a内に(単一のパッケージ内に)異なる波長の光を発する2つのチップが収容されている2チップの発光ダイオードを用いることか好ましい。
応答光検出器55としては、蛍光検出器23と同様のものが使用できる。
本実施形態では、励起光Eを励起光源22から試料水Sのオーバーフロー面17に導く励起光照射光学系が、レンズ31、波長選択フィルタ32、ダイクロイックミラー26、及びセル窓25によって構成されている。
また、試料水Sから発せられる蛍光Fを試料水Sから蛍光検出器23に導く蛍光検出光学系が、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。
また、試料水Sから発せられる蛍光Fを試料水Sから蛍光検出器23に導く蛍光検出光学系が、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。
また、校正光Cを校正補正光源54から蛍光検出器23に導く校正光学系は、校正光照射光学系と校正光検出光学系とから構成されている。
校正光照射光学系は、校正光Cを校正補正光源54から試料水Sのオーバーフロー面17に導くもので、本実施形態ではセル窓52によって構成されている。
校正光検出光学系は、オーバーフロー面17において試料水Sによって散乱された校正光Cをオーバーフロー面17から蛍光検出器23に導くものである。本実施形態では、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。すなわち、本実施形態の蛍光検出光学系は校正光検出光学系を兼ねており、蛍光検出光学系による光路全体に、校正光検出光学系による光路が重なっている。
校正光照射光学系は、校正光Cを校正補正光源54から試料水Sのオーバーフロー面17に導くもので、本実施形態ではセル窓52によって構成されている。
校正光検出光学系は、オーバーフロー面17において試料水Sによって散乱された校正光Cをオーバーフロー面17から蛍光検出器23に導くものである。本実施形態では、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33によって構成されている。すなわち、本実施形態の蛍光検出光学系は校正光検出光学系を兼ねており、蛍光検出光学系による光路全体に、校正光検出光学系による光路が重なっている。
また、補正光Rを試料水Sのオーバーフロー面17に導く補正光照射光学系はセル窓52によって構成されている。すなわち、本実施形態の校正光照射光学系は前記補正光照射光学系を兼ねており、校正光照射光学系による光路と補正光照射光学系による光路は同じである。
また、オーバーフロー面17において試料水Sから出射される応答光Dをオーバーフロー面17から応答光検出器55に導く補正光検出光学系はセル窓53によって構成されている。
また、オーバーフロー面17において試料水Sから出射される応答光Dをオーバーフロー面17から応答光検出器55に導く補正光検出光学系はセル窓53によって構成されている。
変換器40は、第1実施形態の変換器40と同様に蛍光検出器23の検出値と試料水S中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶している。また、測定モード、校正モード、補正モード、及び必要に応じてその他のモード(例えばメンテナンスモード)を選択して、励起光源22、校正補正光源54(校正光Cのチップ、補正光Rのチップ)のオンオフを制御するようになっている。
モードの選択は、予め変換器40に記憶させたプログラム、または、変換器に設けられた操作キー等からの指示、若しくは遠隔地の指示センターからの指示に基づいて行うことができる。
モードの選択は、予め変換器40に記憶させたプログラム、または、変換器に設けられた操作キー等からの指示、若しくは遠隔地の指示センターからの指示に基づいて行うことができる。
校正モードが選択された際、変換器40の制御により校正補正光源54の校正光Cのチップのみがオンとなる。ここで、校正補正光源54の校正光Cのチップのみがオンとなるとは、蛍光検出器23の検出値に影響を与えうる他の光源はオフとなっていることを意味する。すなわち、励起光源22と校正補正光源54の補正光Rのチップはオフとなる。なお、蛍光検出器23の検出値に影響を与えない光源、例えば、変換器40に取り付けられた表示器の表示ランプの点灯などは妨げられない。
校正モードの際、校正光Cが、校正光学系の校正光照射光学系を構成するセル窓52を通過してオーバーフロー面17に至る。そして、オーバーフロー面17で散乱された後、校正光学系の校正光検出光学系を構成する、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33を順次通過して、蛍光検出器23に導かれる。
校正モードの際、校正光Cが、校正光学系の校正光照射光学系を構成するセル窓52を通過してオーバーフロー面17に至る。そして、オーバーフロー面17で散乱された後、校正光学系の校正光検出光学系を構成する、セル窓25、ダイクロイックミラー26、波長選択フィルタ34、レンズ33を順次通過して、蛍光検出器23に導かれる。
校正モードにおいて、変換器40は以下のa〜eの何れかの校正動作を行う。以下のいずれの校正動作を行うかは、予め固定的に選択されていてもよいし、変換器40に記憶させたプログラム、または、変換器に設けられた操作キー等からの指示、若しくは遠隔地の指示センターからの接点入力や通信による指示に基づいて、任意に選択できるようにされていてもよい。
a.蛍光検出器23の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は警報信号を出力する。
b.蛍光検出器23の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際は校正データを更新する。
c.校正データの更新の要否を判断することなく、蛍光検出器23の検出値に基づき校正データを更新する。
d.上記a及びbの双方の動作を行う。
e.上記a及びcの双方の動作を行う。
各校正動作の具体的内容は、蛍光分析装置1の場合と同様である。
a.蛍光検出器23の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は警報信号を出力する。
b.蛍光検出器23の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際は校正データを更新する。
c.校正データの更新の要否を判断することなく、蛍光検出器23の検出値に基づき校正データを更新する。
d.上記a及びbの双方の動作を行う。
e.上記a及びcの双方の動作を行う。
各校正動作の具体的内容は、蛍光分析装置1の場合と同様である。
補正モードが選択された際、変換器40の制御により校正補正光源54の補正光Rのチップのみがオンとなる。ここで、校正補正光源54の補正光Rのチップのみがオンとなるとは、応答光検出器55の検出値に影響を与えうる他の光源はオフとなっていることを意味する。すなわち、励起光源22と校正補正光源54の校正光Cのチップはオフとなる。なお、応答光検出器55の検出値に影響を与えない光源、例えば、変換器40に取り付けられた表示器の表示ランプの点灯などは妨げられない。
補正モードの際、補正光Rが、補正光学系の補正光照射光学系を構成するセル窓52を通過してオーバーフロー面17に至る。その結果得られる応答光Dが、補正光検出光学系を構成するセル窓53を通過して応答光検出器55に導かれる。この応答光Dは、試料水Sの妨害成分に対応する。
補正モードの際、補正光Rが、補正光学系の補正光照射光学系を構成するセル窓52を通過してオーバーフロー面17に至る。その結果得られる応答光Dが、補正光検出光学系を構成するセル窓53を通過して応答光検出器55に導かれる。この応答光Dは、試料水Sの妨害成分に対応する。
本実施形態の変換器40は、校正データと共に、試料水Sの妨害成分に対応する応答光検出器55の検出値と、蛍光検出器23の検出値に与える影響量との関係を補正関数として記憶している。補正関数は、蛍光分析装置1の製造後に、定められた試薬や測定対象成分量及び妨害成分が既知である標準試料を用いた初期校正により作成したものであることが好ましい。
補正モードが選択された際、変換器40は、応答光検出器55の検出値と補正関数に基づき、校正データに基づく試料中の測定対象成分量を補正するための補正量を求める。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線(y=ax)を特定するものである場合は、補正量bを求めて記憶する。これにより、補正された検量線(y=ax+b)を特定して、この検量線から補正された試料中の測定対象成分量を求めることができる。
補正モードが選択された際、変換器40は、応答光検出器55の検出値と補正関数に基づき、校正データに基づく試料中の測定対象成分量を補正するための補正量を求める。
例えば、校正データが、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおける原点を通る検量線(y=ax)を特定するものである場合は、補正量bを求めて記憶する。これにより、補正された検量線(y=ax+b)を特定して、この検量線から補正された試料中の測定対象成分量を求めることができる。
測定モードが選択された際、本実施形態の蛍光分析装置2は、変換器40の制御により励起光源22のみがオンとなる。ここで、励起光源22のみがオンとなるとは、蛍光検出器23の検出値に影響を与えうる他の光源はオフとなっていることを意味する。すなわち、校正補正光源54は総てオフとなる。なお、蛍光検出器23の検出値に影響を与えない光源、例えば、変換器40に取り付けられた表示器の表示ランプの点灯などは妨げられない。
測定モードの際、励起光Eは、励起光照射光学系によって試料水Sのオーバーフロー面17に導かれ、試料水Sから発せられる蛍光Fが蛍光検出光学系によって、蛍光検出器23に導かれる。
測定モードの際、励起光Eは、励起光照射光学系によって試料水Sのオーバーフロー面17に導かれ、試料水Sから発せられる蛍光Fが蛍光検出光学系によって、蛍光検出器23に導かれる。
変換器40は、測定モードにおける蛍光検出器23の検出値と、その時に記憶されている校正データと補正量に基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をする。なお、出力する情報の内容や形式は、第1実施形態と同様である。
例えば、補正によって特定された検量線が、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおいてy=ax+bである場合、xが測定モードにおける蛍光検出器23の検出値である検量線上のyを測定対象成分量とし、この測定対象成分量に応じた出力をする。
なお、補正量が記憶されていない場合は、校正データのみに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をする。
例えば、補正によって特定された検量線が、蛍光検出器23の検出値をx軸、測定対象成分量をyとするグラフにおいてy=ax+bである場合、xが測定モードにおける蛍光検出器23の検出値である検量線上のyを測定対象成分量とし、この測定対象成分量に応じた出力をする。
なお、補正量が記憶されていない場合は、校正データのみに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をする。
本実施形態の蛍光分析装置2は、例えば試料水の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類濃度、BOD(生物化学的酸素要求量)、水中油分濃度、フェノール濃度、クロロフィル濃度を測定することができる。
蛍光分析装置の最も一般的な妨害成分は濁質成分である。一般に試料水S中に濁質成分が含まれると、試料水Sから発せられる蛍光Fを吸収してしまう。そこで、いずれの蛍光分析装置においても、妨害成分である濁質成分に応じた応答光Dを用いて、蛍光検出器23の検出値と校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正することが好ましい。
濁質成分に応じた応答光Dを求めるためには、補正光Rとしてピーク波長が660nm又はその近傍である波長の光を用い、その前方散乱光を応答光Dとすることが好ましい。この場合、補正光Rの光軸と応答光Dの光軸とが成す角度は、100゜〜130゜であることが好ましい。
蛍光分析装置の最も一般的な妨害成分は濁質成分である。一般に試料水S中に濁質成分が含まれると、試料水Sから発せられる蛍光Fを吸収してしまう。そこで、いずれの蛍光分析装置においても、妨害成分である濁質成分に応じた応答光Dを用いて、蛍光検出器23の検出値と校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正することが好ましい。
濁質成分に応じた応答光Dを求めるためには、補正光Rとしてピーク波長が660nm又はその近傍である波長の光を用い、その前方散乱光を応答光Dとすることが好ましい。この場合、補正光Rの光軸と応答光Dの光軸とが成す角度は、100゜〜130゜であることが好ましい。
本実施形態の蛍光分析装置1は、校正補正光源54と応答光検出器55を追加するだけの簡易な構成で、試薬等を用いず簡便に校正(校正データの更新、校正データの信頼性の確認)をすることができるばかりでなく、蛍光測定に与える妨害成分の影響を補正できる。また、蛍光検出光学系による光路全体に、校正光検出光学系による光路が重なっているので、校正モードによる校正データの更新により、蛍光検出光学系全体が蛍光検出器23の検出値に与える影響を調整することができる。蛍光検出光学系の中でも、とりわけセル窓25は汚れ等の問題が生じやすいため、校正光検出光学系による光路中にセル窓25が含まれていることは、校正の信頼性を高めるものである。
また、測定モード、校正モード、補正モードの切り替えは、光源のオンオフの制御だけで行うことができるので、校正や補正のための追加的な駆動機構を要しない。しかも、光源のオンオフは、プログラムや遠隔地の司令センターからの指令で容易に制御できるため、校正作業を完全に自動化し、人が現地に赴くことなく、長期間運転することが可能である。
また、測定モード、校正モード、補正モードの切り替えは、光源のオンオフの制御だけで行うことができるので、校正や補正のための追加的な駆動機構を要しない。しかも、光源のオンオフは、プログラムや遠隔地の司令センターからの指令で容易に制御できるため、校正作業を完全に自動化し、人が現地に赴くことなく、長期間運転することが可能である。
<他の実施形態>
本発明の蛍光分析装置は、第2実施形態の蛍光分析装置2における応答光検出器55及びセル窓53を省略したものであってもよい。その場合、蛍光分析装置2自体による妨害成分の補正はできないが、蛍光検出光学系による光路全体に、校正光検出光学系による光路が重なっているので、第1実施形態の蛍光分析装置1よりも校正の信頼性が高まるという利点がある。
また、本実施形態では、励起光F、校正光C、補正光Rは、各々単独光として説明したが、各々2色以上の組み合わせであってもよい。例えば、励起光源22の波長を選択する波長選択フィルタ32を、2つの波長を切り換えて選択できるものとすれば、異なる測定対象成分に応じた2色の励起光Eを切り換えて発することができる。また、複数の測定対象成分を測定する際、各々の蛍光Fの波長が異なるのであれば、校正光源24や校正補正光源54の校正光Cも、複数の波長を選択できるものとすればよい。その際、校正光源24や校正補正光源54には、2チップや3チップ以上の発光ダイオードを適宜利用できる。
また、変換器40は、校正や補正の履歴を、記憶できるものであってもよい。
本発明の蛍光分析装置は、第2実施形態の蛍光分析装置2における応答光検出器55及びセル窓53を省略したものであってもよい。その場合、蛍光分析装置2自体による妨害成分の補正はできないが、蛍光検出光学系による光路全体に、校正光検出光学系による光路が重なっているので、第1実施形態の蛍光分析装置1よりも校正の信頼性が高まるという利点がある。
また、本実施形態では、励起光F、校正光C、補正光Rは、各々単独光として説明したが、各々2色以上の組み合わせであってもよい。例えば、励起光源22の波長を選択する波長選択フィルタ32を、2つの波長を切り換えて選択できるものとすれば、異なる測定対象成分に応じた2色の励起光Eを切り換えて発することができる。また、複数の測定対象成分を測定する際、各々の蛍光Fの波長が異なるのであれば、校正光源24や校正補正光源54の校正光Cも、複数の波長を選択できるものとすればよい。その際、校正光源24や校正補正光源54には、2チップや3チップ以上の発光ダイオードを適宜利用できる。
また、変換器40は、校正や補正の履歴を、記憶できるものであってもよい。
本発明の蛍光分析装置は、試料水の直鎖アルキルベンゼンスルホン酸塩類濃度、BOD(生物化学的酸素要求量)、水中油分濃度、フェノール濃度、クロロフィル濃度を求める水質分析計として利用できる。その他、試料の発する蛍光により、測定対象成分、測定対象成分の反応生成物、或いは測定対象成分と反応する試薬の蛍光(強度、消光時間を含む。)を測定し、測定対象成分の存否及び/又は濃度、或いはその蛍光の特性(蛍光スペクトル、励起スペクトルなど)自体を測定する、任意の蛍光分析装置に広く適用可能である。
例えば、被検物質を含む蛍光体を合成して検出又は定量を行うものに、ウランの定量法などがある。非蛍光物質である試料を化学反応によって発蛍光物質に変え、その蛍光を分析に利用するものに、アルミニウムを分析する方法がある。又、試薬に蛍光物質を用い、試料との反応による蛍光の消失を利用するものに、ローダミンBの蛍光消光を測定することによるタリウムの測定法などがある。
この他、蛍光指示薬の蛍光の発生、消失又は変色を滴定の終点の指示に利用する中和、酸化還元、沈殿及び錯滴定、或いは塩基性溶液中でのホルムアルデヒドの酸化による発光を測定することによるホルムアルデヒドの測定に使用してもよい。
また、二酸化硫黄(SO2)の熱分解生成物の発光強度を測定することによる乾式の大気中SO2濃度測定(ドライAP計)などの化学発光測定も一例として挙げられる。また、抗原或いは抗体を蛍光物質で標識し、抗原抗体反応による蛍光強度の減弱を利用して定量的に抗原抗体反応を追跡し、抗原或いは抗体を測定する蛍光免疫検定法(蛍光イムノアッセイ)にも使用できる。
この他、蛍光指示薬の蛍光の発生、消失又は変色を滴定の終点の指示に利用する中和、酸化還元、沈殿及び錯滴定、或いは塩基性溶液中でのホルムアルデヒドの酸化による発光を測定することによるホルムアルデヒドの測定に使用してもよい。
また、二酸化硫黄(SO2)の熱分解生成物の発光強度を測定することによる乾式の大気中SO2濃度測定(ドライAP計)などの化学発光測定も一例として挙げられる。また、抗原或いは抗体を蛍光物質で標識し、抗原抗体反応による蛍光強度の減弱を利用して定量的に抗原抗体反応を追跡し、抗原或いは抗体を測定する蛍光免疫検定法(蛍光イムノアッセイ)にも使用できる。
1、2…蛍光分析装置、10…試料部、20、50…検出部、40…変換器、
11…試料ケース、12…試料槽、13…筒体、17…オーバーフロー面、
21、51…検出部ケース、22…励起光源、23…蛍光検出器、24…校正光源、
25…セル窓、26…ダイクロイックミラー、54…校正補正光源、
55…応答光検出器、
S…試料水、E…励起光、F…蛍光、C…校正光、R…補正光、D…応答光
11…試料ケース、12…試料槽、13…筒体、17…オーバーフロー面、
21、51…検出部ケース、22…励起光源、23…蛍光検出器、24…校正光源、
25…セル窓、26…ダイクロイックミラー、54…校正補正光源、
55…応答光検出器、
S…試料水、E…励起光、F…蛍光、C…校正光、R…補正光、D…応答光
Claims (6)
- 励起光を発する励起光源と、前記励起光によって試料から発せられる蛍光を検出する蛍光検出器と、前記励起光を前記励起光源から前記試料に導く励起光照射光学系と、前記蛍光を前記試料から前記蛍光検出器に導く蛍光検出光学系と、前記蛍光検出器で検出可能な所定光量の校正光を発する校正光源と、前記校正光を前記校正光源から前記蛍光検出器に導く校正光学系と、前記蛍光検出器の検出値と前記試料中の測定対象成分量とを関連づける校正データを記憶すると共に、前記蛍光検出器の検出値に基づき前記試料中の測定対象成分量に応じた出力をする変換器を備え、
前記校正光学系による光路は、前記蛍光検出光学系による光路の少なくとも一部と重なり、
前記変換器は、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づき試料中の測定対象成分量に応じた出力をし、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき前記校正データを更新することを特徴とする蛍光分析装置。 - 前記変換器は、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき校正データの更新の要否を判断し、校正データの更新が要であると判断した際に、前記校正データを更新する請求項1に記載の蛍光分析装置。
- 前記変換器は、さらに、前記校正光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値に基づき警報信号の出力の要否を判断し、警報信号の出力が要であると判断した際は、警報信号を出力する請求項1または2に記載の蛍光分析装置。
- 前記校正光学系は、前記校正光を前記校正光源から前記試料に導く校正光照射光学系と、前記試料によって散乱された校正光を前記試料から前記蛍光検出器に導く校正光検出光学系とからなり、前記蛍光検出光学系が、該校正光検出光学系を兼ねている請求項1〜3のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
- 前記試料は液体であり、
さらに、前記試料の妨害成分に応じた応答光を得るために、所定光量の補正光を発する補正光源と、前記補正光によって前記試料から出射される応答光を検出する応答光検出器と、前記補正光を前記試料に導く補正光照射光学系と、前記応答光を前記試料から前記応答光検出器に導く応答光検出光学系を備え、
前記変換器は、前記補正光源のみをオンとした際の前記応答光検出器の検出値に基づき、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正する請求項1〜4のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。 - 前記試料は液体であり、
さらに、前記試料の妨害成分に応じた応答光を得るために、所定光量の補正光を発する補正光源と、前記補正光によって前記試料から出射される応答光を検出する応答光検出器と、前記補正光を前記試料に導く補正光照射光学系と、前記応答光を前記試料から前記応答光検出器に導く応答光検出光学系を備え、
前記校正光源の発光部と前記補正光源の発光部は、単一のパッケージ内に収容され、
前記校正光学系は、前記校正光を前記校正光源から前記試料に導く校正光照射光学系と、前記試料によって散乱された校正光を前記試料から前記蛍光検出器に導く校正光検出光学系とからなり、
前記校正光照射光学系は前記補正光照射光学系を兼ねており、
前記蛍光検出光学系は前記校正光検出光学系を兼ねており、
前記変換器は、前記補正光源のみをオンとした際の前記応答光検出器の検出値に基づき、前記励起光源のみをオンとした際の前記蛍光検出器の検出値と前記校正データに基づく試料中の測定対象成分量に応じた出力を補正する請求項1〜3のいずれか一項に記載の蛍光分析装置。
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- 2015-12-04 JP JP2015238070A patent/JP2016029401A/ja active Pending
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