JP2016028377A - 電気コネクタ - Google Patents

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嶋田 好伸
Yoshinobu Shimada
好伸 嶋田
康介 尾関
Kosuke Ozeki
康介 尾関
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Abstract

【課題】アクチュエータの操作が円滑であり、ハウジングからのアクチュエータの離脱を防止することができ、平板状信号伝達媒体に対するコンタクトの接触圧力の均一性も良好な電気コネクタを提供する。【解決手段】電気コネクタ100は、平板状信号伝送媒体を収容する差込部11と、並列状をなす複数の溝部と、を有するハウジング10と、複数の溝部内に交互に正逆方向をなすように配置された複数のコンタクト20xなどと、差込部11と反対側に起伏可能に配置されたアクチュエータ30と、を備えている。コンタクト20xなどは、固定ビーム21から立設された連結部22と、連結部22を支軸としてシーソー状に傾斜可能な可動ビーム23と、固定ビーム21の片端部に形成された接続部24と、を有し、可動ビーム23の両端部に固定ビーム21に向かって突出する第一突部25,26が設けられている。【選択図】図5

Description

本発明は、可撓性を有するフレキシブルプリンテッドサーキット(FPC)あるいは同様に可撓性を有するフレキシブルフラットケーブル(FFC)などの平板状信号伝送媒体が差し込まれる差込部を有する電気コネクタであって、前記平板状信号伝送媒体とプリント配線基板などの実装基体とを接続する手段として使用する電気コネクタに関する。
FPCやFFCなどの平板状信号伝送媒体は、ビデオカメラ、デジタルカメラ、携帯電話機などの電子機器の立体的配線に使用され、また、プリンタの印字機構として水平移動するヘッドとの配線手段として数多く使用されている。このようなFPCやFFCを、プリント配線基板などの実装基体に接続する部分においては、平板状信号伝送媒体用の電気コネクタが使用されている。
本発明に関連する従来の電気コネクタとして、例えば、特許文献1記載の「フレキシブルケーブル用コネクタ」あるいは特許文献2記載の「平板状信号伝送媒体用コネクタ」などがある。
特許文献1記載の「フレキシブルケーブル用コネクタ」においては、回転中心をX形状の中心部分と位置合わせされるように、偶数端子及び奇数端子が互いに交差し、その接続部分が交互に形成されている。
特許文献2記載の「平板状信号伝送媒体用コネクタ」は、コンタクトとハウジングとアクチュエータを備え、コンタクトは、ハウジングに対し、一側を嵌合側に向けて第1コンタクトとすると共に、コンタクトの他側を嵌合側に向けて第2コンタクトとして交互に並べられている。
特表2011−522367号公報 特開2013−109970号公報
特許文献1記載の「フレキシブルケーブル用コネクタ」においては、偶数端子と奇数端子とが交互にハウジングに配置されるが、偶数端子と奇数端子はそれぞれ異なる形状をなしており、2種類の端子が必要であるので、部品の種類が増大し、部品管理の煩雑化を招いている。
一方、特許文献2記載の「平板状信号伝送媒体用コネクタ」においては、第1コンタクトと第2コンタクトが共通した1種類のコンタクトであるため、部品の種類の増大や部品管理の煩雑化を回避することができる点において優れている。
しかしながら、交互に配置されるコンタクトを共有するが故に、設計の自由度が制限されることがある。即ち、コンタクトが接触するFPCやFFCの導電部の位置は予め決定されている場合が多く、さらに、コンタクトの固定ビーム、可動ビーム及び固定ビームと可動ビームを連結する連結部の形状及び設定位置が、1種類のコンタクトを交互に配置するが故に、その自由度が制限されることとなる。
具体的には、上述した様なFPCやFFCの導電部の位置に伴う可動ビームにおける突形状である接触部の位置が決定していること及び小型化の観点からアクチュエータを操作した時の位置が接触部からそれほど離れた位置には設定できないことから、ハウジングからのアクチュエータの離脱を防止する部位を適切な位置に設けることが困難となる、あるいは、連結部の形状、およびその設置位置に制約があり、アクチュエータを操作した時のFPCやFFCなどの平板状信号伝送媒体に対する第1コンタクトと第2コンタクトの接触圧力がそれぞれ適切な値とならず、結果的に不均一となることがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、部品の種類の増大や部品管理の煩雑化を回避することに加え、アクチュエータの操作時に、ハウジングからのアクチュエータの離脱を防止することができ、平板状信号伝達媒体に対するコンタクトの接触圧力の均一性も良好な電気コネクタを提供することにある。
本発明の電気コネクタは、平板状信号伝送媒体を収容するための差込部と、前記平板状信号伝送媒体の差込方向と平行をなす状態で並列状に立設された複数の溝部と、を有する絶縁性のハウジングと、複数の前記溝部内に正方向若しくは逆方向をなすように配列された共通する複数のコンタクトと、前記ハウジングの前記差込部の反対側に起伏可能に配置されたアクチュエータと、を備えた電気コネクタにおいて、
前記アクチュエータは前記コンタクトを作動させるカム部と、前記カム部を操作する操作部と、を有し、
前記コンタクトは、配線基板側に配設される固定ビームと、前記固定ビームから立設された連結部と、前記連結部を支軸としてシーソー状に傾斜可能に形成された可動ビームと、を有し、
前記固定ビームは片方の端部に形成された接続部と、前記可動ビームの両端部に前記固定ビームに向かって突出する第一突部と、を有し、前記第一突部のうちの少なくとも一方を前記カム部に係合可能に設けたことを特徴とする。
ここで、前記「正方向」とは、前記ハウジングの前記アクチュエータ側から前記差込部に向かって前記コンタクトが前記溝部内に挿入され前記接続部が前記アクチュエータ側に位置する状態をいい、前記「逆方向」とは、前記ハウジングの前記差込部から前記アクチュエータ側に向かって前記コンタクトが前記溝部内に挿入され前記接続部が前記差込部側に位置する状態をいう。
このような構成とすれば、前記ハウジングの複数の溝部に配列された複数の前記コンタクトの向きが前記正方向若しくは前記逆方向のいずれの場合であっても、前記可動ビームの両端部に設けられた二つの突部のうちの一方の突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触させ、他方の突部を前記カム部に係合させることが可能となる。これにより、アクチュエータの操作が人手によるものであって、その操作がそれほど正確でなくとも、ハウジングからのアクチュエータの離脱を防止することができる。
ここで、前記電気コネクタにおいて、前記溝部内に前記正方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記アクチュエータ側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第一突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第一突部を前記カム部と係合する第一係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第一突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第一接触部とし、
前記溝部内に前記逆方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記差込部側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第一突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第一突部を前記カム部と係合する第一係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第一突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第一接触部とすることができる。
また、前記固定ビームに、前記可動ビームの二つの前記第一突部に向かってそれぞれ突出した二つの第二突部を設け、
前記正方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第二突部のうち、当該コンタクトの前記第一接触部に対向する前記第二突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第二接触部とし、当該コンタクトの前記第一係止部に対向する前記第二突部を前記カム部と係合する第二係止部とし、
前記逆方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第二突部のうち、当該コンタクトの前記第一係止部に対向する前記第二突部を前記カム部と係合する第二係止部とし、当該コンタクトの前記第一接触部に対向する前記第二突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第二接触部とすることができる。
このような構成とすれば、平板状信号伝送媒体の表裏両面に導電部が設けられた場合においても前記第二接触部によって電気的な接続が可能になるとともに、前記第二係止部によってカム部をその上下側から係止することが可能となるので、アクチュエータの離脱を防止する機能を向上させることができる。
また、前記可動ビームの前記第一突部よりも前記連結部寄りの位置にそれぞれ前記固定ビームに向かって突出した第三突部を設け、
二つの前記第三突部のうちの少なくとも一方を前記カム部に係合可能とし、
二つの前記第三突部のうちの少なくとも一方を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触可能とすることもできる。
この場合、前記溝部内に前記正方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記アクチュエータ側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第三突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第三突部を前記第一突部とともに前記カム部と係合する第三係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第三突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第三接触部とし、
前記溝部内に前記逆方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記差込部側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第三突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第三突部を前記第一突部とともに前記カム部と係合する第三係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第三突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第三接触部とすることができる。
このような構成とすれば、平板状信号伝送媒体の導電部に対する接触信頼性及び平板状信号伝送媒体の保持力が向上する。また、不所望な力がアクチュエータに加わったときに、アクチュエータのカム部が所定位置から外れるのを防止することができ、操作性の向上に有効である。
さらに、前記固定ビームに、前記可動ビームの二つの前記第三突部に向かってそれぞれ突出した二つの第四突部を設け、
前記正方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第四突部のうち、当該コンタクトの前記第三接触部に対向する前記第四突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第四接触部とし、当該コンタクトの前記第三係止部に対向する前記第四突部を前記第二係止部とともに前記カム部と係合する第四係止部とし、
前記逆方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第四突部のうち、当該コンタクトの前記第三係止部に対向する前記第四突部を前記第二係止部とともに前記カム部と係合する第四係止部とし、当該コンタクトの前記第三接触部に対向する前記第四突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第四接触部とすることができる。
このような構成とすれば、平板状信号伝送媒体に対する接触信頼性及び平板状信号伝送媒体の保持力がさらに向上する。また、アクチュエータのカム部の保持機能及び操作性もさらに向上する。
一方、並列状をなす複数の前記溝部のうち並列方向の両端部に位置する前記溝部内の前記コンタクトと、その間に位置する前記溝部内の前記コンタクトとを、相対する方向に配列することができる。
このような構成とすれば、電気コネクタを平面視した場合に複数のコンタクトの接続部が電気コネクタ全体にバランスよく配置された状態となるので、保持金具が不要となる。
また、隣り合う前記溝部内の前記コンタクトが交互に前記正方向、前記逆方向をなすように配列することができる。
このような構成とすれば、プリント配線基板などの実装基体の配線パターンを千鳥状に形成することができる。
さらに、前記連結部を前記可動ビームの長手方向の略中央に設けることができる。
このような構成とすれば、カム部の作用点から、第一接触部までの距離を等間隔に設定することができるので、平板状信号伝達媒体に対する適正なコンタクトの接触圧力が設定し易くなり、均一性も確保することができる。
本発明により、部品の種類の増大や部品管理の煩雑化を回避することに加え、アクチュエータの操作時に、ハウジングからのアクチュエータの離脱を防止することができ、平板状信号伝達媒体に対するコンタクトの接触圧力の均一性も良好な電気コネクタを提供することができる。
本発明の実施形態である電気コネクタ及びこれに接続される平板状信号伝送媒体を示す斜視図である。 図1に示す電気コネクタを差込部側から見た斜視図である。 図1に示す電気コネクタをアクチュエータ側から見た斜視図である。 図3中の矢線A方向から見た電気コネクタの平面図である。 図4中のB−B線における断面図である。 図4中のC−C線における断面図である。 図3に示す電気コネクタをアクチュエータ倒伏状態で示す斜視図である。 図7中の矢線D方向から見た平面図である。 図8中のE−E線における断面図である。 図8中のF−F線における断面図である。 図1に示す電気コネクタに平板状信号伝送媒体を接続した状態を示す斜視図である。 図11中の矢線G方向から見た平面図である。 図12中のI−I線における断面図である。 図12中のJ−J線における断面図である。 本発明のその他の実施形態である電気コネクタを差込部側から見た斜視図である。 図15に示す電気コネクタをアクチュエータ側から見た斜視図である。 図15中の矢線L方向から見た電気コネクタの正面図である。 図17中のM−M線における断面図である。 図17中のN−N線における断面図である。 図15に示す電気コネクタに平板状信号伝送媒体を接続した状態を示す図18に相当する部分の断面図である。 図15に示す電気コネクタに平板状信号伝送媒体を接続した状態を示す図19に相当する部分の断面図である。
以下、図1〜図14に基づいて、本発明の実施形態である電気コネクタ100について説明する。まず、図1〜図6に基づいて電気コネクタ100の構造について説明する。図示するように、電気コネクタ100は、平板状信号伝送媒体200を収容するための差込部11と、平板状信号伝送媒体200の差込方向Sと平行をなす状態で並列状に立設された複数の溝部12,13と、を有する絶縁性のハウジング10と、複数の溝部12内に正方向をなすように配置された複数のコンタクト20x及び溝部13内に逆方向をなすように配列された複数のコンタクト20yと、ハウジング10の差込部11の反対側に起伏可能に配置されたアクチュエータ30と、を備えている。
コンタクト20x,20yのサイズ、形状は互いに同一であり、ハウジング10に対する挿入方向および配置方向が互いに180度異なっている。平板状信号伝送媒体200の一方の端部の表面には、帯状をなす複数の導電部201が、ハウジング10における複数のコンタクト20x,20yの配列間隔と同間隔をなすように形成されている。
ここで、前記「正方向」とは、図5に示すように、コンタクト20xが、ハウジング10のアクチュエータ30側から差込部11に向かって溝部12内に挿入され、接続部24がアクチュエータ30側に位置する状態をいう。また、前記「逆方向」とは、図6に示すように、コンタクト20yが、ハウジング10の差込部11からアクチュエータ30側に向かって溝部13内に挿入され、接続部24が差込部11側に位置する状態をいう。本実施形態の電気コネクタ100においては、隣り合う溝部12,13内のコンタクト20x,20yが交互に前記正方向、前記逆方向をなすように配列されているが、これに限定するものではない。
図5,図6に示すように、アクチュエータ30はコンタクト20x,20yを作動させるカム部31と、カム部31を操作する操作部32と、を有している。コンタクト20x,20yは、配線基板40側に配設される固定ビーム21と、固定ビーム21から立設された連結部22と、連結部22を支軸としてシーソー状に傾斜可能に形成された可動ビーム23と、を有する。
また、固定ビーム21は、その片方の端部に形成された接続部24を有し、可動ビーム23の両端部には、それぞれ固定ビーム21に向かって突出し、アクチュエータ30のカム部31に係合可能な第一突部25,26が設けられている。コンタクト20x,20yにおいては、可動ビーム23の長手方向の略中央に連結部22が設けられている。
図5に示すように、溝部12内に前記正方向に配列されたコンタクト20xにおいては、固定ビーム21の接続部24がハウジング10のアクチュエータ30側の端部に配置され、可動ビーム23に設けられた二つの第一突部25,26のうち、ハウジング10のアクチュエータ30側に位置する第一突部26をカム部31と係合する第一係止部とし、ハウジング10の差込部11側に位置する第一突部25を平板状信号伝送媒体200の導電部201(図1参照)に接触する第一接触部としている。
次に、図6に示すように、溝部13内に前記逆方向に配列されたコンタクト20yにおいては、固定ビーム21の接続部24がハウジング10の差込部11側の端部に配置され、可動ビーム23に設けられた二つの第一突部25,26のうち、ハウジング10のアクチュエータ30側に位置する第一突部25をカム部31と係合する第一係止部とし、ハウジング10の差込部11側に位置する第一突部26を平板状信号伝送媒体200の導電部201(図1参照)に接触する第一接触部としている。
図5,図6に示すように、コンタクト20x,20yの固定ビーム21には、可動ビーム23に設けられた二つの第一突部25,26に対向するようにそれぞれ突出した二つの第二突部27,28が設けられている。
図5に示すように前記正方向に配列されたコンタクト20xにおいては、固定ビーム21に形成された二つの第二突部27,28のうち、コンタクト20xの第一接触部(第一突部)25に対向する第二突部27を平板状信号伝送媒体200における導電部201(図1参照)に対向する面と接触する第二接触部とし、コンタクト20xの第一係止部(第一突部)26に対向する第二突部28を前記カム部と係合する第二係止部としている。
次に、図6に示すように、前記逆方向に配列されたコンタクト20yにおいては、固定ビーム21に形成された二つの第二突部27,28のうち、コンタクト20yの第一係止部(第一突部)25に対向する第二突部27をカム部31と係合する第二係止部とし、コンタクト20yの第一接触部(第一突部)26に対向する第二突部28を平板状信号伝送媒体200における導電部201(図1参照)に対向する面と接触する第二接触部としている。
図5,図6に示すように、コンタクト20x,20yの固定ビーム21には、可動ビーム23に向かって突出した形状を有する第一圧入部29a及び第二圧入部29bが設けられている。第一圧入部29a、第二圧入部29bは連結部22を中心にして略対称位置に、対称形状をなすように設けられている。
図5に示すように、前記正方向に配列されたコンタクト20xにおいては、ハウジング10内の差込部11側に形成された係止片14に第一圧入部29aが当接することによって安定的に保持される。また、図6に示すように、前記逆方向に配列されたコンタクト20yにおいては、ハウジング10内のアクチュエータ30側に形成された係止片15に第一圧入部29aが当接することによって安定的に保持される。
ここで、図1〜図6及び図7〜図10に基づいて、電気コネクタ100の使い方、機能などについて説明する。図1〜図6はアクチュエータ30が起立した状態にあるときの電気コネクタ100を示し、図7〜図10はアクチュエータ30が倒伏した状態にあるときの電気コネクタ100を示している。
図5,図6に示すように、アクチュエータ30がハウジング10に対して起立状態にあるとき、断面形状が長円形のカム部31は、前記長円形の長辺の少なくとも一部が各コンタクト20x,20yの固定ビーム21と可動ビーム23との間に接した状態で挟持されている。このとき、カム部31の外周の一部は固定ビーム21及び可動ビーム23に接触しているが、カム部31の外周から固定ビーム21及び可動ビーム23に対して力は加わっていないので、コンタクト20x,20yは原形を保っている。
図2,図3に示すように、起立状態にあるアクチュエータ30の操作部32を、図5,図6中の矢線Pに示す方向に90度回動させ、アクチュエータ30を倒伏させると、図7〜図10に示す状態となる。アクチュエータ30が90度倒伏すると、図9,図10に示すように、カム部31も連動して90度回動し、その断面の長円形の長径方向がコンタクト20x,20yの長手方向に対して直角をなす状態となる。
このように、カム部31が90度回動することにより、可動ビーム23のカム部31に接触している部分が連結部22を支軸として固定ビーム21から離れる方向へ傾動し、これに伴って、可動ビーム23の差込部11側は連結部22を支軸にして固定ビーム21へ接近する方向へ傾動する。そうして、差込部11側に位置する、可動ビーム23の第一突部25,26と、固定ビーム21の第二突部27,28と、の間は、アクチュエータ30がハウジング10に対して起立状態にある場合に比べ、狭くなった状態で保持される。
一方、前述と逆に、倒伏状態にあるアクチュエータ30の操作部32を矢線P(図5,図6参照)と反対方向に90度回動させ、アクチュエータ30を起立状態にすると、カム部31も連動して90度回動し、図5,図6に示すように、カム部31の断面の長径方向の長辺の少なくとも一部が各コンタクト20x,20yの固定ビーム21と可動ビーム23との間に接した状態となるので、可動ビーム23はその弾性復元力により原形に戻り、差込部11側の固定ビーム21と可動ビーム23の間隔も元の状態となる。
従って、図5,図6に示すようにアクチュエータ30が起立状態にあるハウジング10の差込部11に対し、図1に示すように平板状信号伝送媒体200を挿入した後、起立状態にあるアクチュエータ30を倒伏させると、図9,図10に示すように、差込部11側に位置する、可動ビーム23の第一突部25,26と、固定ビーム21の第二突部27,28と、の間に平板状信号伝送媒体200が挟持される。これにより、後述する図11,図12に示すように、配線基板40と平板状信号伝送媒体200とが電気コネクタ100を介して電気的に接続された状態となる。
図5,図6,図9,図10,図13及び図14に示すように、電気コネクタ100においては、コンタクト20x,20yの可動ビーム23の両端に第一突部25,26が設けられていることにより、正方向、逆方向のいずれの配列状態であっても、アクチュエータ30のカム部31の外周が第一突部25,26によって係合可能であるため、アクチュエータ30がハウジング10から離脱するのを防止することができる。
なお、本願発明における「係合」とは、カム部31の外周と、第一突部25,26、あるいは、第二突部27,28とが対面している状態であれば良く、即ち、若干の隙間があったとしても、カム部31の外周が平板状信号伝送媒体200の差込方向に位置ずれした場合でも、ハウジング10からの離脱防止として機能すれば良い。また、本実施形態のように、カム部31の外周に対し、第一突部25,26、あるいは、第二突部27,28を支持するように設けた場合は、アクチュエータの30の操作がより円滑に行われる。
また、電気コネクタ100において、コンタクト20x,20yの固定ビーム21の両端に第二突部27,28を設けたことにより、アクチュエータ30のカム部31が第一突部25,26及び第二突部27,28によって両方から支持されるので、同じくハウジング10からの離脱防止に有効である。
さらに、電気コネクタ100においては、コンタクト20x,20yの連結部22が可動ビーム23の長手方向の略中央に設けられているので、第一突部25から連結部22までの距離と、第一突部26から連結部22までの距離と、が同等となる。この結果、図13,図14に示すように、平板状信号伝送媒体200を電気コネクタ100に接続したとき、導電部201に対する第一突部25,26の接触圧が同等となり、接触圧力の均一性も良好である。
一方、電気コネクタ100においては、ハウジング10内において隣り合う溝部12,13内のコンタクト20x,20yが交互に正方向、逆方向をなすように配列されているため、配線基板40の配線パターンを千鳥状に形成することができる。
電気コネクタ100の場合、図4に示すように、並列状をなす複数の溝部12,13のうち並列方向の両端部に位置するコンタクト20x、コンタクト20yは正方向、逆方向に配置されているが、これに限定するものではないので、その他の配列形態とすることもできる。
例えば、並列状をなす複数の溝部のうち、並列方向の両端部に位置する溝部内のコンタクトと、その間に位置する溝部内のコンタクトと、を相対する方向に配列することができる。例えば、溝部の並列方向の両端部に位置するコンタクトをいずれも前記逆方向に配列し、その間に位置するコンタクトを全て正方向に配置したりすることが可能である。これにより、電気コネクタを平面視した場合に複数のコンタクトの接続部が電気コネクタ全体にバランス良く配置された状態となり、保持金具の役目を担うので、保持金具が不要となる。
次に、図15〜図21に基づいて、本発明のその他の実施形態である電気コネクタ500について説明する。図15〜図17に示すように、電気コネクタ500は、平板状信号伝送媒体200(図20参照)を収容するための差込部51と、平板状信号伝送媒体200の差込方向S(図20参照)と平行をなす状態で並列状に立設された複数の溝部52,53と、を有する絶縁性のハウジング50と、複数の溝部52内に正方向をなすように配置された複数のコンタクト60x及び溝部53内に逆方向をなすように配列された複数のコンタクト60yと、ハウジング50の差込部51の反対側に起伏可能に配置されたアクチュエータ70と、を備えている。
コンタクト60x,60yのサイズ、形状は互いに同一であり、ハウジング50に対する挿入方向および配置方向が互いに180度異なっている。図20に示すように、平板状信号伝送媒体200の一方の端部の表面には、帯状をなす複数の導電部201が、ハウジング50における複数のコンタクト60x,60yの配列間隔と同間隔をなすように形成されている。
ここで、前記「正方向」とは、図18に示すように、コンタクト60xが、ハウジング50のアクチュエータ70側から差込部51に向かって溝部52内に挿入され、接続部64がアクチュエータ70側に位置する状態をいう。また、前記「逆方向」とは、図19に示すように、コンタクト60yが、ハウジング50の差込部51からアクチュエータ70側に向かって溝部53内に挿入され接続部64が差込部51側に位置する状態をいう。
図16に示すように、電気コネクタ500においては、溝部52,53の配列方向の両端部分に位置する溝部53内のコンタクト60yが前記逆方向をなし、それ以外の溝部52内のコンタクト60xが前記正方向をなすように配列されているが、これに限定するものではない。
図18,図19に示すように、アクチュエータ70はコンタクト60x,60yを作動させるカム部71と、カム部71を操作する操作部72と、を有している。コンタクト60x,60yは、配線基板40側(図20参照)に配設される固定ビーム61と、固定ビーム61から立設された連結部62と、連結部62を支軸としてシーソー状に傾斜可能に形成された可動ビーム63と、を有する。コンタクト60x,60yにおいては、可動ビーム63の長手方向の略中央に連結部62が設けられている。固定ビーム61の片方の端部には、配線基板40側(図20参照)に突出した接続部64が形成されている。
可動ビーム63の両端部には、それぞれ固定ビーム61に向かって突出した第一突部25,26が設けられている。可動ビーム63の第一突部25,26よりも連結部62寄りの位置には、それぞれ固定ビーム61に向かって突出した第三突部65,66が設けられている。図18,図19に示すように、第一突部25,26及び第三突部65,66はアクチュエータ70のカム部71に係合可能である。また、図20,図21に示すように、第一突部25,26及び第三突部65,66は平板状信号伝送媒体200の導電部201に接触可能である。
コンタクト60x,60yの固定ビーム61には、可動ビーム63に設けられた二つの第一突部25,26に向かってそれぞれ突出した二つの第二突部27,28と、同様に、二つの第三突部65,66に向かってそれぞれ突出した二つの第四突部67,68と、が設けられている。図18,図19に示すように、第二突部27,28及び第四突部67,68はアクチュエータ70のカム部71に係合可能である。また、図20,図21に示すように、第二突部27,28及び第四突部67,68は平板状信号伝送媒体200に接触可能である。
図18,図20に示すように、溝部52内に前記正方向に配列されたコンタクト60xは、固定ビーム61の接続部64をハウジング50のアクチュエータ70側に配置し、可動ビーム63の二つの第三突部65,66のうち、ハウジング50のアクチュエータ70側に位置する第三突部66を第一突部26とともにカム部71と係合する第三係止部とし、ハウジング50の差込部51側に位置する第三突部65を平板状信号伝送媒体200の導電部201に接触する第三接触部としている。
図18,20に示すように、前記正方向に配列されたコンタクト60xの二つの第四突部67,68のうち、当該コンタクト60xの第三接触部(第三突部65)に対向する第四突部67を平板状信号伝送媒体200に接触する第四接触部とし、当該コンタクト60xの第三係止部(第三突部66)に対向する第四突部68を第二係止部(第二突部28)とともにカム部71と係合する第四係止部としている。
また、図19,図21に示すように、溝部53内に前記逆方向に配列されたコンタクト60yは、固定ビーム61の接続部64をハウジング50の差込部51側に配置し、可動ビーム63の二つの第三突部65,66のうち、ハウジング50のアクチュエータ70側に位置する第三突部65を第一突部25とともにカム部71と係合する第三係止部とし、ハウジング50の差込部51側に位置する第三突部66を平板状信号伝送媒体200の導電部201に接触する第三接触部としている。
図19,図21に示すように、前記逆方向に配列されたコンタクト60yの二つの第四突部67,68のうち、当該コンタクト60yの第三係止部(第三突部65)に対向する第四突部67を第二係止部(第二突部)27とともにカム部71と係合する第四係止部とし、当該コンタクト60yの第三接触部(第三突部66)に対向する第四突部68を平板状信号伝送媒体200に接触する第四接触部としている。
ここで、図15〜図21に基づいて、電気コネクタ500の使い方、機能などについて説明する。図15〜図19はアクチュエータ70が起立した状態にあるときの電気コネクタ500を示し、図20,図21はアクチュエータ70が倒伏した状態にあるときの電気コネクタ100を示している。
図18,図19に示すように、アクチュエータ70がハウジング50に対して起立状態にあるとき、断面形状が卵形のカム部71は、固定ビーム61と可動ビーム63との間に挟持され、カム部71の外周面の一部が、コンタクト60xの第二突部28、第三突部66及び第4突部68に接触するとともに、コンタクト60yの第二突部27、第三突部65及び第四突部67に接触した状態となっている。このとき、カム部71の外周面から固定ビーム61及び可動ビーム63に対して力が加わっていないので、コンタクト60x,60yは原形を保っている。
図18,図19に示す差込部51に平板状信号伝送媒体200(図20参照)を挿入した後、起立状態にあるアクチュエータ70の操作部72を、矢線Pに示す方向に90度回動させ、アクチュエータ70を倒伏させると、図20〜図21に示す状態となる。アクチュエータ70が90度倒伏すると、図20,図21に示すように、カム部71も連動して90度回動し、その断面の卵形の長径方向がコンタクト60x,60yの長手方向に対して直角をなす状態となる。
このように、カム部71が90度回動することにより、可動ビーム63のカム部71に接触している部分が連結部62を支軸として、固定ビーム61から離れる方向へ傾動し、これに伴って、可動ビーム63のカム部71側は連結部62を支軸として、若干量持ち上がるように動作し、結果的に、可動ビーム63の第一突部26,第三突部66は、固定ビーム61へ接近する方向へ傾動し、差込部51側に位置する、可動ビーム63と固定ビーム61との間は、アクチュエータ70が起立状態にある場合に比べ、狭くなった状態で保持される。
従って、図20に示すように、平板状信号伝送媒体200を差込部51内に挿入した場合、コンタクト60xにおいては、第一突部25及び第三突部65と、第二突部27及び第四突部67と、の間に平板状信号伝送媒体200が挟持される。また、図21に示すように、コンタクト60yにおいては、第一突部26及び第三突部66と、第二突部28及び第四突部68と、の間に平板状信号伝送媒体200が挟持される。これにより、配線基板40と平板状信号伝送媒体200とが電気コネクタ500を介して電気的に接続された状態となる。
なお、平板状信号伝送媒体200の表面に形成される導電部201は、本実施形態においては、可動ビーム63に対面する側(図20,図21における上側)に設けているが、対向する面、即ち、固定ビーム61に対面する側(図20,図21における下側)のいずれか一方に形成しても良い。
図15〜図19に示す電気コネクタ500の構成とすれば、平板状信号伝送媒体200の導電部201に対する接触信頼性及び平板状信号伝送媒体200の保持力が向上する。また、不所望な力がアクチュエータ70に加わったときに、アクチュエータ70のカム部71が所定位置から外れるのを防止することができ、操作性も良好である。
一方、前述と逆に、倒伏状態にあるアクチュエータ70の操作部72を矢線Pと反対方向に90度回動させ、アクチュエータ70を起立状態にすると、カム部71も連動して90度回動し、可動ビーム63はその弾性復元力により原形に戻り、差込部51側の固定ビーム61と可動ビーム63の間隔も元の状態となるので、平板状信号伝送媒体200はハウジング50から離脱可能となる。
電気コネクタ500の場合、図15〜図17に示すように、並列状をなす複数の溝部52,53のうち並列方向の両端部に位置するコンタクト60yは逆方向に配置され、それ以外のコンタクト60yは正方向に配置されているが、これに限定するものではないので、その他の配列形態とすることもできる。
なお、図1〜図21に基づいて説明した電気コネクタ100,500は本発明を例示すものであり、本発明の電気コネクタは前述した電気コネクタ100,500に限定されない。
本発明の電気コネクタは、電気・電子機器を製造する産業分野において広く利用することができる。
10,50 ハウジング
11,51 差込部
12,13,52,53 溝部
14,15 係止片
20x,20y,60x,60y コンタクト
21,61 固定ビーム
22,62 連結部
23,63 可動ビーム
24,64 接続部
25,26 第一突部
27,28 第二突部
65,66 第三突部
67,68 第四突部
29a 第一圧入部
29b 第二圧入部
30,70 アクチュエータ
31,71 カム部
32,72 操作部
40 配線基板
100,500 電気コネクタ
200 平板状信号伝送媒体
201 導電部
S 差込方向

Claims (9)

  1. 平板状信号伝送媒体を収容するための差込部と、前記平板状信号伝送媒体の差込方向と平行をなす状態で並列状に立設された複数の溝部と、を有する絶縁性のハウジングと、複数の前記溝部内に正方向若しくは逆方向をなすように配列された共通する複数のコンタクトと、前記ハウジングの前記差込部の反対側に起伏可能に配置されたアクチュエータと、を備えた電気コネクタにおいて、
    前記アクチュエータは前記コンタクトを作動させるカム部と、前記カム部を操作する操作部と、を有し、
    前記コンタクトは、配線基板側に配設される固定ビームと、前記固定ビームから立設された連結部と、前記連結部を支軸としてシーソー状に傾斜可能に形成された可動ビームと、を有し、
    前記固定ビームは片方の端部に形成された接続部と、前記可動ビームの両端部に前記固定ビームに向かって突出する第一突部と、を有し、前記第一突部のうちの少なくとも一方を前記カム部に係合可能に設けたことを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記溝部内に前記正方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記アクチュエータ側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第一突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第一突部を前記カム部と係合する第一係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第一突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第一接触部とし、
    前記溝部内に前記逆方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記差込部側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第一突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第一突部を前記カム部と係合する第一係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第一突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第一接触部とした請求項1記載の電気コネクタ。
  3. 前記固定ビームに、前記可動ビームの二つの前記第一突部に向かってそれぞれ突出した二つの第二突部を設け、
    前記正方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第二突部のうち、当該コンタクトの前記第一接触部に対向する前記第二突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第二接触部とし、当該コンタクトの前記第一係止部に対向する前記第二突部を前記カム部と係合する第二係止部とし、
    前記逆方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第二突部のうち、当該コンタクトの前記第一係止部に対向する前記第二突部を前記カム部と係合する第二係止部とし、当該コンタクトの前記第一接触部に対向する前記第二突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第二接触部とした請求項2記載の電気コネクタ。
  4. 前記可動ビームの前記第一突部よりも前記連結部寄りの位置にそれぞれ前記固定ビームに向かって突出した第三突部を設け、
    二つの前記第三突部のうちの少なくとも一方が前記カム部に係合可能であり、
    二つの前記第三突部のうちの少なくとも一方が前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触可能である請求項1記載の電気コネクタ。
  5. 前記溝部内に前記正方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記アクチュエータ側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第三突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第三突部を前記第一突部とともに前記カム部と係合する第三係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第三突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第三接触部とし、
    前記溝部内に前記逆方向に配列された前記コンタクトは、前記固定ビームの接続部を前記ハウジングの前記差込部側に配置し、前記可動ビームの二つの前記第三突部のうち、前記ハウジングの前記アクチュエータ側に位置する前記第三突部を前記第一突部とともに前記カム部と係合する第三係止部とし、前記ハウジングの前記差込部側に位置する前記第三突部を前記平板状信号伝送媒体の導電部に接触する第三接触部とした請求項4記載の電気コネクタ。
  6. 前記固定ビームに、前記可動ビームの二つの前記第三突部に向かってそれぞれ突出した二つの第四突部を設け、
    前記正方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第四突部のうち、当該コンタクトの前記第三接触部に対向する前記第四突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第四接触部とし、当該コンタクトの前記第三係止部に対向する前記第四突部を第二係止部とともに前記カム部と係合する第四係止部とし、
    前記逆方向に配列された前記コンタクトの二つの前記第四突部のうち、当該コンタクトの前記第三係止部に対向する前記第四突部を前記第二係止部とともに前記カム部と係合する第四係止部とし、当該コンタクトの前記第三接触部に対向する前記第四突部を前記平板状信号伝送媒体に接触する第四接触部とした請求項5記載の電気コネクタ。
  7. 並列状をなす複数の前記溝部のうち並列方向の両端部に位置する前記溝部内の前記コンタクトと、その間に位置する前記溝部内の前記コンタクトと、を相対する方向に配列した請求項1〜6のいずれかに記載の電気コネクタ。
  8. 隣り合う前記溝部内の前記コンタクトが交互に前記正方向、前記逆方向をなすように配列した請求項1〜7のいずれかに記載の電気コネクタ。
  9. 前記連結部を前記可動ビームの長手方向の略中央に設けた請求項1〜8のいずれかに記載の電気コネクタ。
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