JP2016028208A - 積層ゴム支承体 - Google Patents

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Abstract

【課題】せん断弾性率Gが0.20〜0.28N/mm2のように小さくても、固有周期の長周期化を図り、基準面圧を下げることなく、面圧依存性や座屈特性も良好な低弾性積層ゴム支承体を提供すること。【解決手段】複数のゴム状の弾性板11と硬質板12とが交互に積層一体化され、積層された弾性板11及び硬質板12の中央に中心孔18が貫通して設けられた積層ゴム支承体10である。弾性板11のせん断弾性率Gが0.20≦G≦0.28N/mm2を満たし、中心孔18の直径dと弾性板の直径Dとの比d/Dが2〜3%であり、中心孔18にゴム材が充填され充填部19が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、建築物や機械装置等の免震構造に用いられる積層ゴム支承体に関する。
構造物への地震力を低減する免震装置として、積層ゴム支承体が知られている(例えば、特許文献1参照)。
積層ゴム支承体は、ゴム状弾性板と硬質板を交互に積層した構造を有しており、鉛直方向に高い(硬い)剛性、水平方向に低い(軟らかい)剛性を有し、構造物の基礎部分や中間階層等の免震層に介装される。
この積層ゴム支承体は、鉛直方向の硬い剛性で上部の構造物を支え、水平方向の柔らかい剛性でせん断変形し、上部の構造物の荷重を支えながら地震による揺れをゆっくりした周期(以下、固有周期という)で伝達するようにして、構造物への地震力を低減する。
特開平9−210124号公報 特開2001−19802号公報
ところで、積層ゴム支承体における固有周期については、地震波入力に対する応答の収束傾向から、4秒以上とすることが有効であるとされている。
このため、高い免震性能を実現する上で、積層ゴム支承体の固有周期を4秒よりいかに長くできるかが課題となっている。
固有周期Tは下記式(1)により与えられる。
T=2π√{W/(K・g)}≒2π√{(D・σ)/(S・G・g)} −(1)
但し、
W:建物総重量
:積層ゴム支承体の水平剛性
g:重力加速度
D:ゴム状弾性板の直径
σ:面圧
:積層ゴム支承体の二次形状係数
G:ゴム状弾性板のせん断弾性率
ここで、二次形状係数Sは、下記式(2)により与えられる。
=D/nt −(2)
但し、D1:ゴム状弾性板の直径または一辺の長さ
:ゴム状弾性板の1層あたりの厚さ
n:ゴム状弾性板の総数
この固有周期を長周期化させるためには、例えば、1)面圧を大きくすること、2)二次形状係数Sを小さくすること、3)ゴム状弾性板(ゴム状弾性体)のせん断弾性率Gを小さくすること、が挙げられる。
1)面圧を大きくする方法について、まず、面圧は、積層ゴム支承体に作用する鉛直荷重を受圧面積にて除した鉛直方向の応力度をいう。この面圧を大きくする方法では、同一の鉛直荷重において、面圧を大きくすると積層ゴム支承体の外径(直径D)は小さくなり、上記式(1)によると固有周期Tを短くする要素が加わる。また、想定するせん断変形量が同じ場合、積層ゴム支承体の外径(直径D)が小さいほど、限界変形性能は劣ってしまう。よって、固有周期Tの長周期化を向上させるために面圧を大きくすることは困難である。
また、2)二次形状係数Sを小さくする方法について、二次形状係数Sは、載荷能力や水平剛性に関するパラメータであり、二次形状係数Sを小さくすると、座屈や曲げ変形を起こしやすくなる。また、二次形状係数Sは、支承する構造物の重量や想定するせん断変形量等の設計条件により設定されるため、固有周期Tの長周期化向上を目的にSを小さくした場合、他の免震特性に影響を及ぼす虞がある。
ここで、本発明者は、3)ゴム状弾性板(ゴム状弾性体)のせん断弾性率Gを小さくする方法によって、積層ゴム支承体の寸法を変更することなく、固有周期Tの長周期化(周期4秒以上)を検討した。
積層ゴム支承体のせん断弾性率Gを小さくする場合、クリープ特性や面圧依存性が低下する問題がある。例えば、積層ゴム支承体としてのせん断弾性率Gの下限は、一般的には、例えば、特許文献2(段落[0021]参照)に示すように、3.0kgf/cm(0.29N/mm)程度とされていた。また、せん断弾性率Gが3.0kgf/cm未満の場合では、積層ゴム支承体の水平剛性が小さくなり、わずかな振動入力によって変形量が大きくなることで限界変形量を超えてしまう虞もある。
一方、積層ゴム支承体の設計において基準面圧を設定している。基準面圧とは、水平方向の変形が零の時の圧縮限界強度σの10%以上30%以下に相当する面圧であり、積層ゴム支承体10が長期にわたって支持しうる面圧である。この圧縮限界強度σは、下記式(3)で表される。
しかし、固有周期Tの長周期化(固有周期4秒以上)を目的として、ゴム状弾性体のせん断弾性率Gを小さくした場合、圧縮限界強度σが低下して所望の基準面圧が得られなくなるという問題がある。また、面圧が小さくなると、上記式(1)の関係から、固有周期Tの長周期化を妨げる要因となる。
また、基準面圧を10N/mmとして、積層ゴム支承体の外径をφ600mmまで小さくした場合、ゴム状弾性板のせん断弾性率Gを0.29N/mmとしても、固有周期Tは略4.0秒となる。よって、せん断弾性率Gを0.29N/mmより大きくした場合は、固有周期T4.0秒以上の確保は、困難となる。
σ=ζ・G・S・S −(3)
但し、
ζ=π√{k/8(1+2kS G/E)}
G:ゴム状弾性板を構成するゴム状弾性体のせん断弾性率
:積層ゴム支承体の一次形状係数
:積層ゴム支承体の二次形状係数
k :ゴムの硬度に応じた補正係数
:体積弾性係数
積層ゴム支承体の一次形状係数Sは下記式(4)で示される。
=(π(D −D )/4)/(π(D+D)t
=(D−D)/4t −(4)
但し、
1:ゴム状弾性板の直径または一辺の長さ
2:中心孔の直径
:ゴム状弾性板の1層あたりの厚さ
本発明者は、上述した要因を踏まえて、積層ゴム支承体の低弾性化、具体的には、せん断弾性率Gを0.20〜0.28N/mmにして、固有周期Tの長周期化(周期4秒以上)が図れた積層ゴム支承体の実現を考えた。
本発明の目的は、せん断弾性率Gが小さくても(0.20〜0.28N/mm)、固有周期の長周期化を図り、基準面圧を下げることなく、面圧依存性や座屈特性も良好な低弾性積層ゴム支承体を提供することである。
本発明の積層ゴム支承体の一つの態様は、複数のゴム状弾性板と硬質板とが交互に積層一体化され、積層された前記ゴム状弾性板及び前記硬質板の中央に中心孔が貫通して設けられた積層ゴム支承体において、前記ゴム状弾性板のせん断弾性率Gが0.20≦G≦0.28N/mmを満たし、前記中心孔の直径dと前記ゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dが2〜3%であり、前記中心孔に弾性体が充填されている構成を採る。
本発明によれば、せん断弾性率Gが0.20〜0.28N/mmのように小さくても、固有周期の長周期化を図りつつ、基準面圧を確保して、面圧依存性や座屈特性も良好な低弾性積層ゴム支承体を実現できる。
本発明の一実施の形態の積層ゴム支承体の要部構成を示す断面図 実施例1及び比較例1のそれぞれにおける水平剛性の面圧依存性の説明に供する図 実施例1における座屈確認結果と圧縮限界曲線との説明に供する図 比較例1における座屈確認結果と圧縮限界曲線との説明に供する図 実施例2における座屈確認結果と圧縮限界曲線との説明に供する図 比較例2における座屈確認結果と圧縮限界曲線との説明に供する図 比較例3における積層ゴム支承体の座屈確認結果と圧縮限界曲線を示す図 比較例3における圧縮限界曲線と実施例1の座屈確認プロットとの比較結果を示す図 比較例4における圧縮限界曲線と実施例2の座屈確認プロットとの比較結果を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<積層ゴム支承体の構成>
図1は、本発明の一実施の形態の積層ゴム支承体の要部構成を示す断面図である。
図1に示す積層ゴム支承体10は、建築物を常時支持しており、複数のゴム状弾性板11及び硬質板(中間鋼板)12を交互に積層して一体化した積層体と、この積層体の上下両端に連結鋼板13、14と、フランジ16、17を配置した構造を有する。なお、硬質板12は、鋼板の他、セラミック、プラスチック、繊維強化プラスチック等、金属製板であっても非金属製板であっても構わない。
ゴム状弾性板11は、優れた耐クリープ特性を有している天然ゴムをベースとしたゴム材より構成され、天然ゴムに、補強剤としての添加剤を配合し、せん断弾性率Gが0.20〜0.28N/mmとなるように形成されている。添加剤は、カーボンブラック、加硫剤、加硫促進剤、加硫促進助剤、軟化剤、老化防止剤、加工助剤、粘着付与剤等が挙げられる。また、天然ゴムの優れた耐クリープ特性を維持する観点から、他の合成ゴムを併用する場合には、少なくとも天然ゴムがゴム成分全体の50質量%以上配合されるようにすることが好ましく、75質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがより一層好ましい。
ゴム状弾性板11では、天然ゴムに上述した添加剤を配合して、せん断弾性率Gが0.20〜0.28N/mm(0.20≦G≦0.28N/mm)となるように形成する。せん断弾性率Gは、クリープ特性の問題から0.20N/mmを下限としている。より安定したクリープ特性を維持するには0.25N/mm程度を下限とするのが好ましい。
また、ゴム状弾性板11のゴム材の配合は、ゴム特性が以下の条件a)、b)を満たすよう調整されている。
条件a)ゴム状弾性板11に適用するゴム材の圧縮永久歪みが20%以下
条件b)ゴム状弾性板11に適用するゴム材の伸びが650%以上、かつ、引張強さ13MPa以上
ゴム状弾性板11において、圧縮永久歪みを20%以下とすることで良好なクリープ特性を得ることができる。また、伸びを650%以上、かつ、引張強さを13MPa以上とすることで、地震等の発生による変形に対してゴム状弾性板11が破断やひび割れを生じることなく、復元力を示すことができる。なお、ゴム材の伸びは700%以上、引張強さ16MPa以上とすることがより好ましい。
このように条件a)、b)を満たす配合でゴム状弾性板11が形成されることにより、ゴム状弾性板11のせん断弾性率Gを0.20〜0.28N/mmとしても、クリープ特性や面圧依存性を良好にして、積層ゴム支承体10の免震機能を発揮させることができる。
せん断弾性率Gを変量して作製したゴム組成物をシート状にして評価した特性例を表1に示す。ここでは、Gを0.18≦G≦0.28の範囲で変量して、変量したせん断弾性率G毎に対応する特性を、圧縮永久歪み、伸び、引張強さで示した。
Figure 2016028208
なお、表1で示す評価の項目を以下に示す。
[伸び(%)(ゴム材の伸び)]
JIS K6251に準拠した方法により測定した。
[引張強さ(MPa)(ゴム材の引張強さ)]
JIS K6251に準拠した方法により測定した。
[圧縮永久歪み(%)(ゴム材の圧縮永久歪み)]
JIS K6262に準拠した方法によって、70℃×24hrの条件にて測定した。
このように構成されるゴム状弾性板11が、硬質板12に加硫接着されることで一体化されて積層体を構成している。この積層体は、その上下端部に配した連結鋼板13、14に加硫接着することにより一体化されている。
また、連結鋼板13、14とフランジ16、17は、ボルト16a、17aにより固定されている。
積層体の外周面(ゴム状弾性板11及び硬質板12の外周面)には、耐候性に優れたゴム材料等からなる保護層21が被覆され、積層体は、保護層21により外部環境から保護されている。なお、保護層21と積層体との関係は、積層体の外周面に接着剤を塗布して貼り合わせても、自己融着型のテープを巻いても、ゴム状弾性板11と保護層21のゴム材を同時に加硫接着することで一体化してもよい。
このように構成される積層ゴム支承体10は、下部構造物である基礎上で、且つ、建築物等の上部構造物の柱の真下に位置される。積層ゴム支承体10は、建築物及び基礎のそれぞれに、フランジ16、17の周縁部のボルト穴16b、17bに挿通されたボルト(図示略)により固定される。
積層ゴム支承体10では、積層体とフランジ16、17とで、鉛直方向の硬い剛性で建築物を支え、水平方向の柔らかい剛性でせん断変形することによって、建築物の荷重を支えながら地震による揺れをゆっくりした周期で伝達する。
積層ゴム支承体10におけるゴム状弾性板11と硬質板12の関係は、硬質板(中間鋼板)12の厚さtをゴム状の弾性板の厚さtに対して0.5超(0.5<t/t)の条件を満たすように構成する。
0.5<t/tの条件とすることで、硬質板(中間鋼板)12に剛性及び強度を持たせ、曲げ変形の抑制と局所的な応力集中の緩和を図り、面圧依存性を小さくすることができる。なお、t/tが0.5未満の場合、高面圧下での挙動が不安定となり、面圧依存性が大きくなってしまう。
この積層体(ゴム状弾性板11及び硬質板12)及び連結鋼板13、14の中央部には、上下に貫通して中心孔18が形成されている。この中心孔18内には、ゴム材(弾性体)を充填することで充填部19が形成されている。中心孔18は、加硫時のエア抜き、ゴム状弾性板11及び硬質板12を積層する積層工程から加硫工程に至る各製造段階における硬質板(中間鋼板)12の位置決め等に用いられる。
そして、ゴム状弾性板11、硬質板(中間鋼板)12及び連結鋼板13、14の位置決め後、中心孔18から金型のスライドピン(不図示)を抜いて、中心孔18内にゴム材(弾性体)を充填することによって充填部19を形成できる。
充填部19を形成する際の中心孔18へのゴム材の充填は、例えば、以下の方法で行われる。まず、加硫成型前(未加硫状態)の円筒状のゴム状弾性板11の厚さを、予め中心孔18の容積に相当するゴム量を余剰に加えることによって、所定の厚さよりも厚く形成する。そして、図1のように、ゴム状弾性板11、硬質板(中間鋼板)12、連結鋼板13、14を金型内で重ねた後、プレス機等で加圧して加硫成型する。この加硫成型の際に、各ゴム状弾性板11は所望の厚さに形成されるが、加熱によって柔らかくなった余剰のゴム材はゴム状弾性板11の内周面側から中心孔18に押し出され、中心孔18全体に充填されていく。この際、ゴム材に混入しているエアは中心孔18の上端から抜けるため、加硫後のゴム状弾性板11及び充填部19にエアは残留しない。加硫成型後、積層体を金型から取り出し、フランジ16、17を取り付ける。
充填部19は加硫成型時にゴム状弾性板11から中心孔18に押し出され、加硫したゴ
ム材で形成されるため、ゴム状弾性板11と充填部19の密着は良好となる。また、中心孔18の容積に相当するゴム量を余剰に加えているので、中心孔18に隙間なく充填することができる。さらに、加硫成型後に中心孔18にゴム材(弾性体)を充填する工程が不要となる。
このように、中心孔18にゴム材(弾性体であり充填部19に相当)を密に充填することにより、積層ゴム支承体10では、中心孔18が無い状態を模擬して外径を大きくすることなく、一次形状係数Sを大きくできる。この結果、上述した式(3)で示す圧縮限界強度σの低下を抑えることができる。
また、地震等による積層ゴム支承体10の変形時において、ゴム状弾性板11が中心孔18内にはみ出すことを抑制し、水平剛性の面圧依存性の改善を図ることができる。
充填部19は、ゴム材(弾性体)により形成されるので、地震等の発生による変形に対し、充填部19も破壊されることなく追従して変形し、中心孔18内の充填状態は保たれる。また、充填は、上記充填以外にも、例えば中心孔から金型のスライドピン(不図示)を抜いた後に、中心孔に液体状のゴムを流し込み硬化させてもよいし、或いは、中心孔18に充填されるゴム材の体積をV、中心孔18の容積をVとしたときに、1.2≧(V/V)>1.0となるよう、中心孔18と同形状に加工された弾性体を、中心孔18に圧入して充填部を構成してもよい。この場合、充填部19を構成する弾性体は、ゴム状弾性板11と異なる材質としてもよい。
積層ゴム支承体10において、中心孔18の直径dとゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dは、2〜3%が好適である。
この理由としては、中心孔18の直径dとゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dが2%未満の場合では、上述した中心孔18としての機能が十分得られない。また、中心孔18の直径dとゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dが3%超の場合では、座屈特性に影響し、面圧依存性の改善効果も不十分となる。
本実施の形態によれば、ゴム特性が、圧縮永久歪み20%以下、更には、伸び650%以上(好ましくは700%以上)かつ引張強さ13MPa以上(好ましくは16MPa以上)、としたゴム状の弾性板11にて積層ゴム支承体10が形成されている。ゴム状弾性板11は、せん断弾性率Gが0.20〜0.28N/mmであり、従来構成においてせん断弾性率Gの下限値とされている0.29N/mm(3.0kgf/cm)程度の値よりも低く、低弾性化されている。加えて、積層ゴム支承体10の中心孔18の直径dとゴム状弾性板11の直径Dとの比d/Dを2〜3%として、中心孔18にはゴム材(弾性体)が充填されることで充填部19が設けられている。
これにより、せん断弾性率Gを0.20〜0.28N/mmのように小さくして、ゴム状弾性板11を柔らかくして低弾性化しても、基準面圧を下げる必要がない。また、固有周期Tをより長周期にシフトさせることができる。例えば、せん断弾性率Gの下限値とされていた値0.29N/mmである従来の積層ゴム支承体の基準面圧と同等の基準面圧に設定できる。また、面圧依存性や座屈特性も良好に維持して、積層ゴム支承体10の免震機能を発揮させることができる。
つまり、せん断弾性率Gを0.20〜0.28N/mmまで小さくした(柔らくした)ゴム状弾性板11を有し、固有周期の長周期化を図るとともに、基準面圧(例えば、6〜12.5N/mm)を確保しつつ、面圧依存性や座屈特性も良好な低弾性積層ゴム支承体を実現している。
積層ゴム支承体10における中心孔18へのゴム材充填の効果として、例えば、表1に示すゴム材を用い、実施例1として、中心孔の直径dとゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dを2.5%として、中心孔にゴム材を充填し、図1に示す積層ゴム支承体と同様の構成の試験体を作製した。また、比較例1として、図1に示す積層ゴム支承体の構成において、中心孔の直径dとゴム状弾性板の直径Dとの比d/Dを5%とし、中心孔へのゴム充填なしの試験体を作製した。なお、充填部とゴム板弾性板のゴム材は同一とした。これら実施例1及び比較例1の積層ゴム支承体の試験体概要を表2に示す。
Figure 2016028208
これら実施例1及び比較例1においてせん断ひずみの違いによる面圧依存性を測定した。
図2は、実施例1及び比較例1のそれぞれにおける水平剛性の面圧依存性の説明に供する図であり、実施例1及び比較例1のそれぞれにおいて、せん断ひずみγ100%、200%、300%における水平剛性の面圧依存性を示す。図2Aは、実施例1の面圧依存性を示し、図2Bは、比較例1の面圧依存性を示す。
なお、図2A、図2Bに示す水平剛性は、せん断ひずみγ100%以下では最大点と最小点を結ぶ直線の傾き(割線剛性)とし、せん断ひずみγ200%以上では、γ100%区間の傾き(接線剛性)として算出して、面圧10N/mm、γ100%の値を基準とした変化率を示している。
実施例1及び比較例1を比較すると、図2A、図2Bに示すように、通常、面圧やせん断ひずみが増加すると水平剛性の変化率は低下するが、図2Aに示すように、中心孔の直径dとゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dを2.5%とし、中心孔にゴムを充填する(実施例1)ことで、水平剛性の低下率を抑えることができ、面圧依存性が改善された。
また、実施例2、比較例2として、表1に示すゴム材を用いて、表3に示す条件を満たす積層ゴム支承体の試験体を作製した。
Figure 2016028208
そして、これら実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2のそれぞれにおける面圧とせん断ひずみの各条件下における座屈の有無を確認した。
図3〜図6は、各試験体における座屈有無確認と圧縮限界曲線との説明に供する図であり、具体的には、圧縮せん断試験機にて、各試験体(実施例1、実施例2、比較例1及び比較例2の積層ゴム支承体の試験体)に面圧を負荷したうえでせん断ひずみを加え、各試験体の座屈有無を確認した結果と、各試験体構成における圧縮限界曲線とを比較した図である。図3は、実施例1における座屈有無を確認した結果と圧縮限界曲線との比較を示す図であり、図4は、比較例1における座屈有無を確認した結果と圧縮限界曲線との比較を示す図である。また、図5は、実施例2における座屈有無を確認した結果と圧縮限界曲線との比較を示す図であり、図6は、比較例2における座屈有無を確認した結果と圧縮限界曲線との比較を示す図である。なお、図3及び図4のそれぞれに示す圧縮限界曲線は、せん断ひずみγ0%時の圧縮限界強度σより算出した面圧と、せん断ひずみγ400%の面圧2σを結んだ線とした。また、図5及び図6それぞれに示す圧縮限界曲線は、せん断ひずみγ0%時の圧縮限界強度σより算出した面圧と、せん断ひずみγ350%の面圧を結んだ線とした。また、図3〜図6の各図に示すプロットは、積層ゴム支承体に負荷した面圧N/mmとせん断ひずみ%を示しており、いずれのプロットにおいても座屈は、確認されなかった。
図3及び図5に示すように、実施例1においては、せん断ひずみに対する面圧を圧縮限界曲線より7N/mm程度、実施例2においても5N/mm程度大きくしても座屈はなかった。
ここで、従来の積層ゴム支承体の一例として、表4に示す条件で、つまり、実施例1と同様の構成においてせん断弾性率Gを従来の下限値(0.29N/mm)とした比較例3を作製した。
Figure 2016028208
この比較例3と実施例1とを参照して、実施例1と基準面圧との関係を説明する。
図7は、せん断弾性率Gを従来の下限値とした比較例3に示す構成の積層ゴム支承体における座屈確認の結果を示す図であり、図8は、実施例1の座屈確認の結果と、図7における圧縮限界曲線との比較を示す図である。具体的には、図7は、せん断弾性率Gが0.29N/mmである比較例3において、座屈有無を確認した結果と、比較例3の構成における圧縮限界曲線との比較を示す図であり、図8は、比較例3の構成における圧縮限界曲線と、図3に示す実施例1の座屈確認のプロットとの比較の結果を示す図である。
本発明で規定したゴム特性(例えば表1に示すゴム特性)にて、積層ゴム支承体10を形成し、積層ゴム支承体10の中心孔18の直径dとゴム状弾性板11の直径Dとの比d/Dを2.5%として、中心孔18にゴム材を充填して充填部19が形成されている。これにより、図8に示すように、ゴム状弾性板11のせん断弾性率Gが0.25N/mmと柔らかいゴムであっても、せん断弾性率Gが0.29N/mmのときの圧縮限界曲線より高く、比較例3と同程度の面圧−せん断ひずみの条件としても座屈は起こさないことが判った。
したがって、基準面圧をせん断ひずみγ0%(水平方向の変形が零)における圧縮限界曲線の20%値とした場合、比較例1では、図4に示す、せん断弾性率G0.25N/mmにおける圧縮限界曲線に基づき8N/mm程度となる。これに対し、実施例1では、図8に示すせん断弾性率G0.29N/mm(比較例3の構成)における圧縮限界曲線に基づき10N/mmと設定することが可能となる。
図9は、実施例2と同様の構成において、せん断弾性率Gを従来の下限値(0.29N/mm)とした比較例4の構成における圧縮限界曲線と、図5に示す実施例2の座屈確認のプロットとの比較結果を示す図である。実施例2においても、せん断弾性率Gが0.25N/mmと柔らかいゴムであっても、せん断弾性率Gが0.29N/mm(比較例4の構成)における圧縮限界曲線より高い面圧−せん断ひずみの条件としても座屈は起こさないことが判った。
Figure 2016028208
更に、表2及び表4に示す実施例1、比較例3並びに表3及び表5に示す実施例2、比較例4から明らかなように、積層ゴム支承体の直径、高さ(1層あたりの厚さ、層数)を同じに設計することができる。これにより、既に上部構造物(建築物)と下部構造物(基礎)との間に設置されている従来の積層ゴム支承体を、本発明の積層ゴム支承体10に付け替えることも容易となる。さらに、本発明のために金型設備等の製造設備を更新する必要はない。
このように、本実施の形態によれば、積層ゴム支承体において、外形を大きくせずに、弾性板11のゴムを柔らかくしても基準面圧を維持できる。
また、積層ゴム支承体の直径をφ600mmとし、1層あたりのゴム厚、層数を同じに設計した実施例1と比較例3の構成において、基準面圧を10N/mmとして固有周期を比較する。この結果、比較例3の固有周期が4.0秒であるのに対し、実施例1の固有周期は4.6秒となり、4秒以上の固有周期Tを確実に維持することが判った。また、同様に積層ゴム支承体の直径をφ600mmとし、1層あたりのゴム厚、層数を同じに設計した表3に示す実施例2と表5に示す比較例4の構成において、基準面圧を6N/mmとして固有周期を比較する。この結果、比較例4の固有周期が3.8秒であるのに対し、実施例2の固有周期は4.1秒となり、4秒以上の固有周期Tを確実に維持することが判った。
これにより、せん断弾性率G0.29N/mmが下限値とされていた、従来の積層ゴム支承体の基準面圧と同等の基準面圧に設定できる。また、面圧依存性や座屈特性も良好に維持して、積層ゴム支承体10の免震機能を発揮させることができる。
すなわち、せん断弾性率Gを0.20〜0.28N/mmと低弾性化しても、基準面圧を下げる必要がない。また、固有周期をより長周期にシフトさせることができる。
このように、本実施の形態によれば、一次形状係数S、二次形状係数Sを全く変更することなく、せん断弾性率Gを柔らかくすることによって、固有周期Tを上げるとともに、面圧も下げることなく使用することができることが判った。なお、各実施例1、2は、本実施の形態の試作にすぎない。また、せん断弾性率Gを0.20〜0.28N/mmと低弾性化しても、基準面圧を下げないためには、一次形状係数は32≦Sを満たすことが望ましい。さらに、二次形状係数は3≦Sとしたが、Sを5≦Sに設定した場合には、基準面圧を10〜12.5N/mmの高面圧とすることができる。
以上、本発明の実施の形態について説明した。なお、以上の説明は本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記積層ゴム支承体の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
本発明に係る積層ゴム支承体は、せん断弾性率Gを柔らくしたゴム状弾性板を用いても。基準面圧を下げることなく、面圧依存性や座屈特性も良好であり、建築物や機械装置等の免震構造に用いられる免震装置として有用である。
10 積層ゴム支承体
11 ゴム状弾性板
12 硬質板
13、14 連結鋼板
16、17 フランジ
16a、17a ボルト
16b、17b ボルト穴
18 中心孔
19 充填部
21 保護層

Claims (4)

  1. 複数のゴム状弾性板と硬質板とが交互に積層一体化され、積層された前記ゴム状弾性板及び前記硬質板の中央に中心孔が貫通して設けられた積層ゴム支承体において、
    前記ゴム状弾性板のせん断弾性率Gが0.20≦G≦0.28N/mmを満たし、
    前記中心孔の直径dと前記ゴム板弾性板の直径Dとの比d/Dが2〜3%であり、
    前記中心孔に弾性体が充填されている、
    積層ゴム支承体。
  2. 前記ゴム状弾性板において、JIS K6262で規定される圧縮永久歪みが20%以下である、
    請求項1記載の積層ゴム支承体。
  3. 前記ゴム状弾性板に適用するゴム材の伸びが650%以上、且つ、引張強さが13MPa以上である、
    請求項1または請求項2に記載の積層ゴム支承体。
  4. 前記中心孔の前記弾性体は、加硫成型時に前記ゴム状弾性板から押し出されたゴムから形成される、
    請求項1から3のいずれか一項に記載の積層ゴム支承体。
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